JP5007458B2 - 偏光板積層用保護フィルムおよび保護フィルム積層偏光板 - Google Patents
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Description
ポリカーボネートフィルムの片面に、エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、ブチレンテレフタレート・ブチレンイソフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれかのポリエステルフィルムを積層し、
さらに、該ポリエステルフィルムの表面に、
シリコン系離型剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、金属石鹸、フルオロカーボンのいずれかの離型剤を有し、
ポリカーボネートフィルムの他の片面に、アクリル樹脂フィルムからなる低光弾性樹脂フィルムを積層してなる偏光板積層用保護フィルムであって、
前記低光弾性樹脂フィルムが絶対値50×10−12m2/N以下の光弾性係数を有する樹脂からなることを特徴とする。
(2)本発明の偏光板積層用保護フィルムは、前記(1)において、
前記低光弾性樹脂フィルムが絶対値10×10−12m2/N以下の光弾性係数を有する樹脂からなることを特徴とする。
(3)本発明の偏光板積層用保護フィルムは、前記(1)又は(2)において、
前記ポリカーボネートのガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする。
(4)本発明の偏光板積層用保護フィルムは、前記(1)〜(3)のいずれかにおいて、
前記保護フィルムが無配向フィルムであることを特徴とする。
(5)本発明の保護フィルム積層偏光板は、
前記(1)〜(4)のいずれかに記載の偏光板積層用保護フィルムを、偏光板に積層してなることを特徴とする。
(6)本発明の偏光板積層用保護フィルムの製造方法は、
基材となるポリカーボネートフィルムと、
その片面に、エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、ブチレンテレフタレート・ブチレンイソフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれかのポリエステルフィルムと、
他の片面に低光弾性樹脂フィルムとを、
押出法を用いて無延伸、無配向の3層フィルムとして製膜した後、
該ポリエステルフィルムの表面に離型剤を有機溶剤で希釈して塗布し、乾燥固化させることを特徴とする。
実施形態の保護フィルムを離型保護フィルムとして用いる場合は、図2に示すように基材となるポリカーボネートフィルム8の片面にポリエステルフィルム9が積層され、ポリカーボネートフィルム8の他の片面に低光弾性樹脂フィルム10が積層される。このような離型保護フィルム6は、例えば、押出法を用いて無延伸、無配向の3層フィルム11として製膜した後、ポリエステルフィルム9の表面に離型剤12を有機溶剤で希釈してロールコート法などの塗布手段を用いて塗布し、乾燥固化させて構成される。
ポリカーボネートは二環二価フェノール類とホスゲンから誘導される炭酸エステル樹脂であり、高いガラス転移温度と耐熱性を有していることを特徴とする。
本実施形態のポリカーボネートとしては、ビス(4一オキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)エタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)イソブタン、1,1−ビス(4−オキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4−オキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−オキシフェニル)ブタンなどのいずれかのビスフェノールから誘導される、ガラス転移温度が123〜171℃のポリ炭酸エステルの1種または2種以上をブレンドしてなるものを用いることが好ましい。
ポリエステルフィルム9としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルスルホンカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロテルフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、3,3−ジエチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、セバシン酸、スベリン酸、ドデシルカルボン酸などのカルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサメチレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、デカメチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2.2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパンなどのジオールを、それぞれ1種重縮合してなるホモポリマー、またはジカルボン酸1種以上とジオール2種以上を重縮合してなる共重合体、あるいはジカルボン酸2種以上とジオール1種以上を重縮合してなる共重合体、およびこれらのホモポリマーや共重合体を2種以上ブレンドしてなるブレンド樹脂のいずれかのポリエステル樹脂からなるポリエステルフィルム9を用いることができる。
低光弾性樹脂フィルムとしては、絶対値が50×10−12m2/N以下、より好ましくは10×10−12m2/N以下の光弾性係数を有する樹脂からなるフィルムを挙げることができる。光弾性係数の絶対値が50×10−12m2/Nを超える樹脂からなるフィルムを用いた場合は、樹脂表面に疵が付くと疵付き部分の樹脂に応力が負荷されて局部的に位相差が高くなり、クロスニコル法を用いる欠陥検査において輝点として検出されるので好ましくない。
このように、離型剤12を有する離型保護フィルム6を、粘着剤層4を介して偏光板3に粘着積層すると、欠陥検査を経た後、液晶表示装置に取り付ける際に容易に剥離することができる。
(3層樹脂フィルムの作成)
押出法を用いて、表1に示すポリカーボネート層の片側に表1に示すポリエステル層と、他の片側に表1に示す低光弾性樹脂層を積層してなる3層の樹脂層からなる長尺帯状の無延伸樹脂フィルム(試料番号1〜6)を作成した。比較のため、表1に示すポリカーボネート層の表裏に、表1に示すポリエステル層を積層してなる3層の樹脂層からなる無延伸樹脂フィルム(試料番号7)を作成した。
表1に示した試料番号1〜7の樹脂フィルムを用いた離型保護フィルムを偏光板の粘着面に張り合わせたものから、100mm×100mmの大きさの試片を2枚切り出した。試料番号1〜6の樹脂フィルムについては、片方の試片の低光弾性樹脂フィルム面に、試料番号7の樹脂フィルムについては、片方の試片の片側のポリエステル樹脂面に、エッチングにより表面粗さをRa0.5μmとした鋼板(重さ1kg)を載せて引張り、表面に擦過疵を形成させた。次いで擦過疵を形成させた試片と、擦過疵を形成させない他の試片を、離型保護フィルム面が内向きになるように、かつ偏光板の配向軸が互いに直角となるようにして重ね合わせ、クロスニコル法を用いて下方からの光線により上方から試片を観察した際の輝点の発生状態を目視観察し評価した。
評価結果を表2に示す。表2に示すように、ポリカーボネート層の片側にポリエステル層と、他の片側に低光弾性樹脂層を積層してなる3層樹脂フィルムは、表面に疵が付いてもきわめて輝点が発生しにくいことが分かる。
2:偏光子保護フィルム
3:偏光板
4:粘着剤層
5:表面保護フィルム
6:離型保護フィルム
7:保護フィルム積層偏光板
8:ポリカーボネートフィルム
9:ポリエステルフィルム
10:低光弾性樹脂フィルム
11:3層フィルム
12:離型剤
Claims (6)
- ポリカーボネートフィルムの片面に、エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、ブチレンテレフタレート・ブチレンイソフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれかのポリエステルフィルムを積層し、
さらに、該ポリエステルフィルムの表面に、
シリコン系離型剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、金属石鹸、フルオロカーボンのいずれかの離型剤を有し、
ポリカーボネートフィルムの他の片面に、アクリル樹脂フィルムからなる低光弾性樹脂フィルムを積層してなる偏光板積層用保護フィルムであって、
前記低光弾性樹脂フィルムが絶対値50×10−12m2/N以下の光弾性係数を有する樹脂からなることを特徴とする偏光板積層用保護フィルム。 - 前記低光弾性樹脂フィルムが絶対値10×10−12m2/N以下の光弾性係数を有する樹脂からなることを特徴とする、請求項1に記載の偏光板積層用保護フィルム。
- 前記ポリカーボネートのガラス転移温度が100℃以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の偏光板積層用保護フィルム。
- 前記保護フィルムが無配向フィルムであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の偏光板積層用保護フィルム。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の偏光板積層用保護フィルムを、偏光板に積層してなる保護フィルム積層偏光板。
- 基材となるポリカーボネートフィルムと、
その片面に、エチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体、ブチレンテレフタレート・ブチレンイソフタレート共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートのいずれかのポリエステルフィルムと、
他の片面に低光弾性樹脂フィルムとを、
押出法を用いて無延伸、無配向の3層フィルムとして製膜した後、
該ポリエステルフィルムの表面に離型剤を有機溶剤で希釈して塗布し、乾燥固化させることを特徴とする偏光板積層用保護フィルムの製造方法。
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