JP4125557B2 - 偏光フィルム用保護フィルムおよび偏光フィルム用離型保護フィルム、ならびにそれらを用いた偏光板 - Google Patents

偏光フィルム用保護フィルムおよび偏光フィルム用離型保護フィルム、ならびにそれらを用いた偏光板 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶表示装置などの偏光板に用いられる偏光フィルム用保護フィルム、および偏光フィルム用離型保護フィルム、ならびにそれらを用いた偏光板に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置などに装着して使用される偏光板20は、例えば図1に示す構成のものが用いられている。すなわち、偏光子4の両面を保護層となる偏光子用保護フィルム3で接着剤7を介して挟着して偏光フィルム10が構成される。偏光フィルム10の片側には粘着剤6を介して偏光フィルム用保護フィルム1が貼付されている。偏光フィルム10の他の片側には位相差フィルム5を接着し、その上に粘着剤6を介して、偏光フィルム用保護フィルム1と同一構成のフィルムの片面に離型剤8を塗布した偏光フィルム用離型保護フィルム2が貼付されている。
【0003】
偏光子4はポリビニルアルコールなどの親水性高分子からなるフィルムにヨウ素または二色性染料を吸着させ、延伸配向させたものが使用される。偏光子4の耐久性や機械的特性を保持する偏光子用保護用フィルム3は、光学的に透明であること、すなわち複屈折が発現し難いこと、耐熱性を有していること、機械的強度が高いこと、表面が平滑であること、接着剤7や粘着剤6との良好な密着性を有していることが必要とされ、トリアセチルセルロースなどのフィルムが用いられる。位相差フィルム5は鮮明な色彩と精細な画像を得るために、全面において均一な複屈折が得られ、高温高湿の厳しい環境下でも光学的性質が変化しないことが要求され、ポリカーボネートの1軸延伸フィルムなどが用いられている。
【0004】
偏光フィルム用保護フィルム1および偏光フィルム用離型保護フィルム2は、偏光フィルム10の流通過程や液晶表示装置への取付工程などにおいて、偏光フィルム10や位相差フィルム5の表面を汚染したり損傷したりすることを防止する目的で用いられるものであり、粘着剤6を介して偏光フィルム10または位相差フィルム5に粘着され、液晶表示装置へ取付ける際に容易に剥離可能であることが望ましい。特に偏光フィルム用離型保護フィルム2においては、粘着剤6との粘着面に離型剤8を塗布しておき、剥離を付勢することが好ましい。
【0005】
これらの偏光フィルム用保護フィルム1および偏光フィルム用離型保護フィルム2としては、偏光子保護用フィルム3と同様に複屈折が発現し難いこと、耐熱性を有していること、機械的強度が高いこと、表面が平滑であること、粘着剤6との良好な密着性を有していることに加えて吸湿性が小さいことが必要とされ、二軸延伸配向したポリオレフィンフィルムやポリエステルフィルム、熱可塑性ノルボルネン系樹脂フィルムが用いられている。しかし、二軸延伸配向したポリオレフィンフィルムやポリエステルフィルムにおいては、フィルムに生じる不均一な複屈折を完全に回避することが困難であり、偏光板20をクロスニコルの間に挿入してバックライトからの透過光を肉眼観察して輝点や色ムラなどの光学的欠陥を検出する際に玉虫色の干渉色が発生し、偏光フィルム10のみの色ムラ欠陥が見づらくなり、欠陥品の検出が著しく困難になっている。
【0006】
また、離型剤8は有機溶剤に希釈したものを偏光フィルム用離型保護フィルム2の面に塗布するが、溶媒が付着した際にフィルムが収縮したりフィルムを構成している樹脂が結晶化しにくいことが必要である。また、離型剤塗布後に乾燥および離型剤を硬化させるためにオーブン中を通過させてフィルムを加熱する際に搬送に必要な軽度の張力をフィルムに負荷するが、張力が負荷された状態で加熱されることによりフィルムが延伸され、わずかではあるが搬送方向に1軸配向することがある。2軸配向フィルムにおけるように、フィルムの厚さが均一、すなわちフィルムの最大厚さと最小厚さの差が1μm前後以下である場合は、このわずかなフィルム各部において1軸配向は均一に生じるので、フィルムを直交した偏光板に挟んで回転させた際発生する色抜けや色ムラは実用上問題とならない程度であるが、フィルムの厚さが不均一、すなわちフィルムの最大厚さと最小厚さの差が4μm前後以上である場合は、色抜けや色ムラは実用上問題となる程度の顕著なものになる。そのため、溶剤に触れた際の耐結晶化性や加熱時の耐延伸配向性に加えて、フィルム各部の厚さが均一であることも必要とされる。
【0007】
一方、熱可塑性ノルボルネン系樹脂フィルムは延伸配向されても複屈折が生じにくく、保護フィルムとして好適に用いることができるが、ポリオレフィンフィルムやポリエステルフィルムと較べて極めて高価であり、コスト的に不利にならざるを得ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、複屈折が極めて小さく、耐溶剤結晶化性、加熱時の耐延伸配向性、およびフィルム厚さの均一性に優れ、なおかつ安価な偏光フィルム用保護フィルムと偏光フィルム用離型保護フィルム、およびこれらのフィルムを用いた光学的欠陥の検出が容易な偏光板を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の偏光フィルム用保護フィルムは、ポリカーボネートフィルムの両面にポリエステルフィルムを積層してなる3層フィルムからなり、該3層フィルムの厚みムラ、すなわち最大厚さと最小厚さの差を表すR値(以下、単にR値という)が4μm以下であること、またはポリカーボネートフィルムの片面にポリエステルフィルムを積層してなる2層フィルムからなり、該2層フィルムのR値が4μm以下であること、が重要な特徴である。
【0010】
本発明の偏光フィルム用保護フィルムにおいては、前記ポリカーボネートフィルムの厚さが10〜50μmであり、前記ポリエステルフィルムの厚さが前記ポリカーボネートフィルムの厚さの1/30〜1/5であること、が好ましい。
【0011】
また、本発明の3層フィルムから成る偏光フィルム用保護フィルムにおいては、ポリカーボネートフィルムの両面に積層される2つのポリエステルフィルムは同じ化合物であることが好ましい。
【0012】
本発明によれば、上記偏光フィルム用保護フィルムのポリエステルフィルムが積層された片面に離型剤を塗布してなる、偏光フィルム用離型保護フィルムが提供される
【0013】
本発明によればまた、上記偏光フィルム用保護フィルムを偏光フィルムの片面に積層し、他方の面に位相差フィルムと偏光フィルム用離型保護フィルムとを積層してなる偏光板、或いは偏光フィルムの片面に偏光フィルム用保護フィルムを積層し、他方の面に位相差フィルムと上記偏光フィルム用離型保護フィルムとを積層してなる偏光板が提供される
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明においては、ガラス転移温度が100℃以上である直鎖状のポリカーボネート、分岐構造を有するポリカーボネート、または直鎖構造のポリカーボネートと分岐構造を有するポリカーボネートをブレンドしてなるポリカーボネートのいずれかからなるフィルムの両面または片面に、特定の成分から構成されるポリエステルフィルムを積層してなる、フィルムの厚みムラ、すなわち最大厚さと最小厚さの差を表すR値が4μm以下の無配向の3層フィルムまたは2層フィルムを偏光フィルム用保護フィルムとして、また、ガラス転移温度が100℃以上である直鎖状のポリカーボネート、分岐構造を有するポリカーボネート、または直鎖構造のポリカーボネートと分岐構造を有するポリカーボネートをブレンドしてなるポリカーボネートのいずれかからなるフィルムの両面または片面に、特定の成分から構成されるポリエステルフィルムを積層してなる、R値が4μm以下である無配向の3層フィルム。または前記のいずれかのポリカーボネートからなるフィルムの片面に、特定の成分から構成されるポリエステルフィルムを積層してなる、R値が4μm以下である無配向の2層フィルムのポリエステルフィルム面に離型剤を塗布して偏光フィルム用離型保護フィルムとすることにより、複屈折が極めて小さく、耐溶剤結晶化性、加熱時の耐延伸配向性、およびフィルム厚さの均一性に優れ、なおかつ安価なフィルムが得られ、これらのフィルムを偏光フィルムに粘着することにより、光学的欠陥の検出が容易な偏光板が得られることが判明した。
【0015】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の偏光フィルム用保護フィルム1、および片面に離型剤8を塗布した保護フィルム1と同一構成のフィルムを用いる偏光フィルム用離型保護フィルム2としては、図2に示すように、基材となるポリカーボネートフィルム30の両面に薄層のポリエステルフィルム40、41を積層してなる3層の無配向フィルム、または図3に示すように、基材となるポリカーボネートフィルム30の片面に薄層のポリエステルフィルム40を積層してなる2層の無配向フィルムを用いる。ポリカーボネートフィルム30およびポリエステルフィルム40、41は肉眼で無色透明であり、また無配向とすることにより複屈折が殆どなく光学的にも無色となり、偏光板20の光学的欠陥の検出に悪影響を与えることがない。
【0016】
偏光子4としてはポリビニルアルコールなどの親水性高分子からなるフィルムにヨウ素または二色性染料を吸着させた後、延伸配向させたものが使用されるが、延伸配向後に熱固定するとヨウ素が揮散してしまうため、熱固定を施さずに使用される。そのため周囲の温度変化や湿度変化によって大きく伸縮する。このため、偏光子4を挟着して温度変化や湿度変化による変形を拘束する偏光子保護用フィルム3は、光学的に透明であることに加えて耐熱性を有していることが必要とされる。さらにその外側に粘着される偏光フィルム用保護フィルム1や偏光フィルム用離型保護フィルム2においても、同様に耐熱性を有し、さらに吸湿性が小さいことが必要とされる。ポリカーボネートは優れた耐熱性を有しており、吸湿性が小さく、機械的強度も高いが、ガラス転移温度は100℃以上であることが好ましく、150℃以上であることがより好ましい。ガラス転移温度が100℃未満であると、偏光子4に対する拘束力が不足し、ポリカーボネートフィルム自体が収縮して偏光板20に反りが生じる場合も生じる。
ポリカーボネートは、2環2価フェノール類とホスゲンとから誘導される炭酸エステル樹脂であり、高いガラス転移温度と耐熱性を有することを特徴とする。高ガラス転移温度のポリカーボネートとしては、例えば表1に示すビスフェノール類から誘導される直鎖状のポリカーボネートが用いられる。またポリカーボネートとしては、張力が大きく、加熱時に引張張力を付与した際に延伸しにくい、分岐構造を有するポリカーボネートを用いることがより好ましい。分岐構造を有するポリカーボネートは、2環2価フェノール類とホスゲンを分岐剤を存在させて重合させることにより得られる。分岐剤としては水酸基、カルボキシル基、アミノ基、イミノ基、ホルミル基、酸ハライド基、ハラホーメート基などの官能基を3個以上有する化合物が挙げられる。分岐構造を有するポリカーボネートとしては、例えば2環2価フェノールとしてビスフェノールA、分岐剤として1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、末端停止剤としてp−tert−ブチルフェノールを用いて重合してなるポリカーボネートなどを挙げることができる。しかし、これらの分岐構造を有するポリカーボネートは高価であるので、直鎖状のポリカーボネートと分岐構造を有するポリカーボネートをブレンドしてなるポリカーボネートを用いてもよい。
【0017】
【表1】
Figure 0004125557
【0018】
これらのポリカーボネートは、前記条件を満足する限り、ホモポリマー、または共重合体、あるいはこれらの2種以上をブレンドしてなる樹脂であってもよい。
【0019】
偏光フィルム用離型保護フィルム2としては、図4に示すように基材となるポリカーボネートフィルム30の両面に薄層のポリエステルフィルム40、41を積層してなる、偏光フィルム用保護フィルム1と同一構成の3層の無配向フィルムの片面に、離型剤8を有機溶媒で希釈して塗布もしくはスプレーし、次いで乾燥固化させたもの、または図5に示すようにポリカーボネートフィルム30の片面にポリエステルフィルム40を積層してなる2層の無配向フィルムのポリエステルフィルム40の面に、離型剤8を有機溶媒で希釈して塗布もしくはスプレーし、次いで乾燥固化させたものが用いられる。無配向のポリカーボネートフィルム30は耐有機溶媒性に乏しく、有機溶媒を付着させると収縮したり、白濁して不透明となるので、ポリカーボネートフィルム30の片面にポリエステルフィルム40を積層した2層フィルム、またはポリカーボネートフィルム30の両面にポリエステルフィルム40、41を積層した3層フィルムが用いられる。
【0020】
ポリエステルフィルムとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルスルホンカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、3,3−ジエチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、セバシン酸、スベリン酸、ドデカジカルボン酸などのジカルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、デカメチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサジオール、2,2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンなどのジオールを、それぞれ1種を重縮合してなるホモポリマー、またはジカルボン酸1種以上とジオール2種以上を重縮合してなる共重合体、あるいはジカルボン酸2種以上とジオールを1種以上を重縮合してなる共重合体、およびこれらのホモポリマーや共重合体を2種以上ブレンドしてなるブレンド樹脂のいずれかのポリエステル樹脂からなるフィルムを用いることができる。
【0021】
ポリエステルフィルムは、離型剤を溶解させるための有機溶媒が付着しても収縮したりすることがないように結晶化速度が大であることが好ましい一方で、離型剤塗布後に乾燥かつ硬化させるために、フィルムに搬送に必要な軽度の張力を負荷して加熱オーブンを通過させる際に、張力によって搬送方向に1軸配向して熱固定され配向結晶が生じてフィルムに不均一な複屈折が生じることのないように結晶化速度が小である必要もある。この相反する特性を満足するポリエステルフィルムとしては、ブチレンテレフタレート/ブチレンイソフタレート共重合体、エチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルムを挙げることができる。また、3層フィルムの場合は、離型剤が塗布される側のポリエステルフィルムをブチレンテレフタレート/ブチレンイソフタレート共重合体、またはポリブチレンテレフタレートからなるフィルムとし、離型剤が塗布されない側のポリエステルフィルムをエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体、またはポリエチレンテレフタレートからなるフィルムとすることがより好ましい。
【0022】
偏光フィルム用保護フィルム1は必ずしも偏光フィルム用離型保護フィルム2のように離型剤を塗布して用いられるとは限らないが、帯電防止剤や粘着剤などを塗布して設ける場合もあるので、偏光フィルム用離型保護フィルム2と同様に、基材となるガラス転移温度が100℃以上であるポリカーボネートフィルム30の両面に上記の偏光フィルム用離型保護フィルム2に用いたのと同様のポリエステル樹脂からなる薄層のフィルム40、41を、偏光フィルム用離型保護フィルムと同一構成で積層してなる3層フィルム、またはポリカーボネートフィルム30の片面に上記の偏光フィルム用離型保護フィルム2に用いたのと同様のポリエステル樹脂からなるフィルム40を積層してなる2層フィルムを用いることが好ましい。
【0023】
上記の3層フィルムの厚さは、ポリエステル(厚さ:1〜10μm)/ポリカーボネート(厚さ:10〜50μm)/ポリエステル(厚さ:1〜10μm)であること、また上記の2層フィルムの厚さは、ポリカーボネート(厚さ:10〜50μm)/ポリブチレンテレフタレート(厚さ:1〜10μm)であることが好ましい。ポリカーボネートフィルム30の厚さが10μm未満であると、離型剤、帯電防止剤、粘着剤などの塗布工程における加熱による偏光フィルム用保護フィルム1または偏光フィルム用離型保護フィルム2の変形を十分に拘束することができない。50μmを超えると拘束の効果が飽和して経済的でなくなる。これらのポリカーボネートフィルム30の厚さに対して、ポリエステルフィルム40、41の厚さは1/30〜1/5であることが好ましい。1/30未満ではポリカーボネートに耐有機溶媒性を十分に付与することができない。ポリエステルフィルム40、41のポリカーボネートフィルム30に対する厚さが増加すると、偏光フィルム10およびポリブチレンテレフタレート40、41の両方が変形した場合、3層フィルムまたは2層フィルムの全体が変形する恐れがある。そのため、ポリエステルフィルム40、41の厚さが1/5を超えると拘束の効果が飽和して経済的でなくなる。
【0024】
上記の3層フィルムまたは2層フィルムは、共押出法などの公知のフィルム製造方法を用いて作成することができる。このようにして作成される3層フィルムまたは2層フィルムにおいて、フィルム厚さのムラ、すなわちフィルムの最大厚さと最小厚さの差が4μm以下であることが好ましい。上記の3層フィルムまたは2層フィルムに離型剤を塗布した後の乾燥、および離型剤を硬化させるためにオーブン中を通過させてフィルムを加熱する。この時、搬送に必要な極く軽度の張力をフィルムに負荷するが、張力が負荷された状態で加熱されることによりフィルムが延伸され、わずかではあるが搬送方向に1軸配向することがある。2軸配向フィルムにおけるように、フィルムの厚さが均一、すなわちフィルムの最大厚さと最小厚さの差であるR値が1μm前後以下である場合は、フィルム各部において均一な1軸配向状態が得られるので、フィルムを直交した偏光板に挟んで回転させた際に発生する色抜けや色ムラは極く軽微なものであり、実用上問題となることはない。しかし、フィルムの厚さが不均一、すなわちフィルムの最大厚さと最小厚さの差であるR値が4μmを超えると、色抜けや色ムラが顕著になり、実用上問題となる。そのため、R値が4μm以下となるように3層フィルムまたは2層フィルムを共押し出しする必要がある。R値は2μm以下であることが好ましく、2軸配向フィルムと同様に1μm以下であることがより好ましい。このようなR値は、押し出し条件を厳密に管理することにより、もたらすことができる。
【0025】
また3層フィルムまたは2層フィルムは長尺帯状の形状で製造され、コイラーに巻き取ったり、コイラーに巻き取られた状態から巻き戻しながら、離型剤を塗布されたり、偏光子用保護フィルム3や位相差フィルム5と粘着されるが、3層フィルムにおいてポリエステルフィルム40、41のいずれか一方または両方、また2層フィルムにおいてポリカーボネートフィルム30とポリエステルフィルム40のいずれか一方または両方に粒径が0.1〜3.0μmのシリカ粉末などの滑剤を0.05〜3重量%含有させておくと、巻き取り作業や巻き戻し作業を円滑に行うことができる。滑剤を含有していないと、特にコイラーに巻き取る作業が極めて困難になる。滑剤の粒径および含有量が上記の範囲内であれば、偏光板20の光学的欠陥の検出に悪影響を与えることはない。
【0026】
偏光フィルム用離型保護フィルム2に塗布する離型剤8としては、シリコン系離型剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、金属石鹸、フルオロカーボンなどを用いることができ、これらのいずれかをトルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトンなどの有機溶媒に溶解または分散させた、溶液あるいはエマルジョンを塗布もしくはスプレーした後、130〜140℃に加熱したオーブン中を通過させて乾燥固化させる。このように離型剤8を有する偏光フィルム用離型保護フィルム22を、粘着剤6を介して位相差フィルム5に粘着しておくと、液晶表示装置へ取付ける際に容易に剥離することができる。
【0027】
以上のようにして作成される、無配向の3層フィルムまたは2層フィルムを用いた偏光フィルム用保護フィルム1、および3層フィルムの片面または2層フィルムのポリエステルフィルム面に離型剤8を有する偏光フィルム用離型保護フィルム2を用いて、偏光板20を構成する。すなわち、偏光子4の両面を保護層となる偏光子用保護フィルム3で接着剤7を介して挟着してなる偏光フィルム10の片側に、粘着剤6を介して偏光フィルム用保護フィルム1を貼付し、偏光フィルム10の他の片側に位相差フィルム5を接着し、その上に粘着剤6を介して、離型剤8を塗布した偏光フィルム用離型保護フィルム2を、離型剤8が粘着剤6と接するようにして貼付する。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液晶表示装置などの偏光板に用いられる偏光フィルム用保護フィルム1は、ガラス転移温度が100℃以上である直鎖状のポリカーボネート、または分岐構造を有するポリカーボネート、もしくは直鎖状のポリカーボネートと分岐構造を有するポリカーボネートをブレンドしてなるポリカーボネートからなるフィルム30の両面に、フィルムの最大厚さと最小厚さの差であるR値が4μm以下、好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下となるようにポリエステルフィルム40,41を積層してなる無配向の3層フィルム、または上記ポリカーボネートからなるフィルム30の片面に、R値が4μm以下、好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下となるようにポリエステルフィルムを積層してなる無配向の2層フィルムからなる。
また同様に本発明の液晶表示装置などの偏光板20に用いられる偏光フィルム用離型保護フィルム2は、ガラス転移温度が100℃以上である直鎖状のポリカーボネート、または分岐構造を有するポリカーボネート、もしくは直鎖状のポリカーボネートと分岐構造を有するポリカーボネートをブレンドしてなるポリカーボネートフィルム30の両面に、R値が4μm以下、好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下となるようにポリエステルフィルムを積層してなる無配向の3層フィルムの片面、またはポリカーボネートフィルムの片面に、R値が4μm以下、好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下となるようにポリエステルフィルムを積層してなる無配向の2層フィルムのポリエステルフィルムの面にシリコン系離型剤を塗布してなる。
【0029】
ポリエステルフィルム40,41として、ブチレンテレフタレート/ブチレンイソフタレート共重合体、エチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートのいずれかからなるフィルムを用いた場合は、離型剤8を溶解させるための有機溶媒が付着しても収縮したりすることがない。また離型剤塗布後に乾燥かつ硬化させるために、フィルムに搬送に必要な軽度の張力を負荷して加熱オーブンを通過させても、張力によって搬送方向に1軸配向しにくく、そのため延伸した後に熱固定され配向結晶が生じるようなことが起こりにくく、フィルムに不均一な複屈折が生じにくい。また、フィルムの最大厚さと最小厚さの差であるR値が4μm以下、好ましくは2μm以下、より好ましくは1μm以下となるように、均一な厚さの3層フィルムや2層フィルムに製膜することにより、上記の離型剤8の乾燥および硬化のための加熱工程において、これらのフィルムが加熱状態でわずかに1軸配向したとしても、均一な配向状態が得られるので、フィルムを直交した偏光板20に挟んで回転させた際に発生する色抜けや色ムラは極く軽微なものであり、実用上問題となることはない。
【0030】
上記の偏光フィルム用離型保護フィルム2が3層フィルムである場合は、離型剤8が塗布される側のポリエステルフィルムをブチレンテレフタレート/ブチレンイソフタレート共重合体、またはポリブチレンテレフタレートからなるフィルムとし、離型剤8が塗布されない側のポリエステルフィルムをエチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体、またはポリエチレンテレフタレートからなるフィルムとすることがより好適である。
【0031】
このようにして構成される3層フィルムまたは2層フィルムは肉眼で無色透明であり、配向結晶が殆ど存在しないために複屈折が殆どなく光学的にも無色であるので、偏光子4を有する偏光板の保護フィルムおよび偏光フィルム用離型保護フィルム2として用いた場合、偏光板20の光学的欠陥の検出に際して干渉色を発現して検出に悪影響を与えることがないので、欠陥品の検出を極めて容易に行うことができる。また、位相差フィルム5の複屈折に影響することがないので、複屈折が均一であることから複屈折を調整するために用いられる、極めて高価な熱可塑性ノルボルネン系樹脂フィルムを用いる必要が無く、偏光板20を低コストで製造することができる。
【0032】
3層フィルムは基材となるポリカーボネートフィルム30の両面に、2層フィルムはポリカーボネートフィルム30の片面にポリカーボネートフィルムの1/30〜1/5の厚さの薄層のポリエステルフィルム40,41積層してなる。ポリカーボネートは100℃以上の高いガラス転移温度を有しており、特に分岐構造を有するポリカーボネートや、直鎖状のポリカーボネートと分岐構造を有するポリカーボネートをブレンドしてなるポリカーボネートからなるフィルムは温度変化や湿度変化により変形しにくく、これらの外的要因によって変形しやすい偏光子4を含む偏光フィルム10を、偏光フィルム用保護フィルム1および偏光フィルム用離型保護フィルム2として挟着することにより、偏光子4を含む偏光板20の外的要因による変形を防止することができる。
しかし、無配向のポリカーボネートフィルム30は耐有機溶媒性に乏しく、有機溶媒を付着させると収縮したり、白濁して不透明となるので、耐有機溶媒層として薄層のポリエステルフィルムをポリカーボネートフィルム30の両面または有機溶媒が付着する片面に積層する。すなわち偏光フィルム用離型保護フィルム2は、3層フィルムの場合はポリエステルフィルム40,41の何れか一方の上に、または2層フィルムの場合は、ポリエステルフィルム40上にシリコン系の離型剤の有機溶媒溶液を塗布して作成されるが、ポリカーボネートフィルム30は有機溶媒と直接接することがないので、離型フィルムが収縮したり白濁したりすることがない。
【0033】
また、本発明の偏光板20は、偏光子4の両面を保護層となる偏光子用保護フィルム3で接着剤7を介して挟着してなる偏光フィルム10の片側に粘着剤6を介して本発明の偏光フィルム用保護フィルム1を貼付し、偏光フィルム10の他の片側に直接、または選択的に偏光フィルム10の他の片側に位相差フィルム5を接着して位相差フィルム5上に、粘着剤6を介して、離型剤8を塗布した本発明の偏光子用離型保護フィルム2を離型剤8が粘着剤6と接するようにして貼付して構成されている。すなわち、本発明の偏光板20は本発明の偏光フィルム用保護フィルム1および偏光子用離型保護フィルム2を最表面に有しているので、偏光フィルム10や位相差フィルム5の表面を汚染したり損傷したりすることがなく、また上記したように偏光板の光学的欠陥の検出に悪影響を与えることがなく、欠陥品の検出を極めて容易に行うことができる。また、極めて高価な熱可塑性ノルボルネン系樹脂フィルムを用いる必要がなく、低コストで製造することができる。さらに偏光子用離型保護フィルム2は粘着剤6を介して位相差フィルム5に粘着されているので、流通過程や液晶表示装置への取付工程を経た後、容易に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】偏光板の構成の一例を示す概略断面図。
【図2】本発明の偏光フィルム用保護フィルムの構成の一例を示す概略断面
図。
【図3】本発明の偏光フィルム用保護フィルムの構成の他の一例を示す概略
断面図。
【図4】本発明の偏光フィルム用離型保護フィルムの構成の一例を示す概略
断面図。
【図5】本発明の偏光フィルム用離型保護フィルムの構成の他の一例を示す
概略断面図。
【符号の説明】
1 : 偏光フィルム用保護フィルム
2 : 偏光フィルム用離型保護フィルム
3 : 偏光子用保護フィルム
4 : 偏光子
5 : 位相差フィルム
6 : 粘着剤
7 : 接着剤
8 : 離型剤
10 : 偏光フィルム
20 : 偏光板
30 : ポリカーボネートフィルム
40 : ポリエステルフィルム
41 : ポリエステルフィルム

Claims (7)

  1. ポリカーボネートフィルムの両面にポリエステルフィルムを積層してなる3層フィルムからなり、該3層フィルムの厚みムラ(最大厚さと最小厚さの差)R値が4μm以下である、偏光フィルム用保護フィルム。
  2. 前記ポリカーボネートフィルムの両面に積層される2つのポリエステルフィルムは同じ化合物である、請求項1に記載の偏光フィルム用保護フィルム。
  3. ポリカーボネートフィルムの片面にポリエステルフィルムを積層してなる2層フィルムからなり、該2層フィルムの厚みムラ(最大厚さと最小厚さの差)R値が4μm以下である、偏光フィルム用保護フィルム。
  4. 前記ポリカーボネートフィルムの厚さが10〜50μmであり、前記ポリエステルフィルムの厚さが前記ポリカーボネートフィルムの厚さの1/30〜1/5である、請求項 1 〜3のいずれかに記載の偏光フィルム用保護フィルム。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の偏光フィルム用保護フィルムのポリエステルフィルムが積層された面に離型剤を塗布してなる、偏光フィルム用離型保護フィルム
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の偏光フィルム用保護フィルムを偏光フィルムの片面に積層し、他方の面に位相差フィルムと偏光フィルム用離型保護フィルムとを積層してなる偏光板
  7. 偏光フィルムの片面に偏光フィルム用保護フィルムを積層し、他方の面に位相差フィルムと請求項5に記載の偏光フィルム用離型保護フィルムとを積層してなる偏光板
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