JPWO2007083575A1 - 無線icデバイス - Google Patents

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Abstract

無線ICチップを容易かつ精度よく搭載することができ、しかも、共振周波数特性が変化することのない無線ICデバイスを得る。無線ICチップ(5)と、該無線ICチップ(5)が搭載されており、かつ、無線ICチップ(5)に半田バンプ(6)を介して接続された給電回路(16)を内蔵した給電回路基板(10)と、該給電回路基板(10)の下面に貼着されており、給電回路(16)と電磁界結合により電磁気的に結合された放射板(20)とを備えたIC無線デバイス。給電回路基板(10)はフレキシブルなシートを積層したもので、給電回路(16)はインダクタンス素子(L)及びキャパシタンス素子(C)からなるLC共振回路によって構成されている。

Description

本発明は、無線ICデバイス、特に、RFID(Radio Frequency Identification)システムに用いられる無線ICデバイスに関する。
近年、物品の管理システムとして、誘導電磁界を発生するリーダライタと物品に付された所定の情報を記憶したICタグ(以下、無線ICデバイスと称する)とを非接触方式で通信し、情報を伝達するRFIDシステムが開発されている。RFIDシステムに使用される無線ICデバイスとしては、例えば、特許文献1,2に記載のものが知られている。
即ち、図19に示すように、プラスチックフィルム100上にアンテナパターン101を設け、該アンテナパターン101の一端に無線ICチップ110を取り付けたもの、図20に示すように、プラスチックフィルム120上にアンテナパターン121と放射用電極122とを設け、アンテナパターン121の所定箇所に無線ICチップ110を取り付けたものが提供されている。
しかしながら、従来の無線ICデバイスにおいては、無線ICチップ110をアンテナパターン101,121にAuバンプを用いてDC的に接続、搭載するため、大面積のフィルム100,120に微小な無線ICチップ110を位置決めする必要がある。しかし、大面積のフィルム100,120に微小な無線ICチップ110を実装することは極めて困難で、実装時に位置ずれを生じるとアンテナにおける共振周波数特性が変化するという問題点を有している。
また、アンテナにおける共振周波数特性は、アンテナパターン101,121が丸められたり、誘電体に挟まれたりする(例えば、書籍のなかに挟み込まれる)ことでも変化する。
特開2005−136528号公報 特開2005−244778号公報
そこで、本発明の目的は、無線ICチップを容易かつ精度よく搭載することができ、しかも、共振周波数特性が変化することのない無線ICデバイスを提供することにある。
前記目的を達成するため、第1の発明に係る無線ICデバイスは、無線ICチップと、フレキシブルな基板にて構成され、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、を備えたことを特徴とする。
また、第2の発明に係る無線ICデバイスは、フレキシブルな半導体で構成された無線ICチップと、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る無線ICデバイスにおいて、給電回路は給電回路基板に設けられており、放射板と電磁界結合により電磁気的に結合されている。無線ICチップは給電回路を設けた給電回路基板上に接続されており、給電回路基板はかなり小さい面積であるため、無線ICチップを極めて精度よく搭載することが可能である。また、給電回路は給電回路基板に設けられているため、無線ICデバイスを丸めたり、誘電体で挟んだりしても共振周波数特性が変化することはない。
本発明に係る無線ICデバイスにおいては、放射板から放射される信号の共振周波数は、給電回路の自己共振周波数に実質的に相当し、前記信号の最大利得は、給電回路のサイズ、形状、前記給電回路と前記放射板との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定される。そして、放射板の電気長は、共振周波数における半波長の整数倍である方がよい。
また、給電回路基板はフレキシブルな基板で構成することができる。無線ICチップや給電回路基板がフレキシブルであれば、割れや欠けが生じにくく、取扱いが容易である。さらに、放射板はフレキシブルな金属膜によって形成されていることが好ましい。このフレキシブルな金属膜はフレキシブルなフィルムに保持される。
給電回路基板としては複数の誘電体層又は磁性体層を積層してなる多層基板で構成することができ、給電回路はこの多層基板に容易に内蔵することができる。この場合、給電回路は、多層基板に内蔵されたインダクタンス素子及びキャパシタンス素子からなるLC共振回路によって構成すればよい。インダクタンス素子は導電体からなるコイル状電極パターンにて形成することができる。
インダクタンス素子を構成するコイル状電極パターンは、その巻回軸が放射板とほぼ平行に形成されていてもよく、あるいは、ほぼ垂直に形成されていてもよい。後者の場合、コイル状電極パターンの巻回幅が放射板に向かって徐々に大きく形成されていることが好ましい。
本発明によれば、無線ICチップを給電回路基板上に極めて精度よく搭載することができる。また、給電回路は給電回路基板に設けられているため、無線ICデバイスを丸めたり、誘電体で挟んだりしても共振周波数特性が変化することはない。
本発明に係る無線ICデバイスの第1実施例を示す斜視図である。 前記第1実施例の断面図である。 前記第1実施例の等価回路図である。 前記第1実施例の給電回路基板を示す分解斜視図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第2実施例を示す斜視図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第3実施例を示す断面図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第4実施例を示す等価回路図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第5実施例を示す等価回路図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第6実施例を示す等価回路図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第7実施例を示す断面図である。 前記第7実施例の等価回路図である。 前記第7実施例の給電回路基板を示す分解斜視図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第8実施例を示す等価回路図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第9実施例を示す等価回路図である。 前記第9実施例の給電回路基板を示す分解斜視図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第10実施例を示す斜視図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第11実施例を示す断面図である。 前記第11実施例の給電回路基板を示す分解斜視図である。 従来の無線ICデバイスの第1例を示す平面図である。 従来の無線ICデバイスの第2例を示す平面図である。
以下、本発明に係る無線ICデバイスの実施例について添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施例において共通する部品、部分は同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施例、図1〜図4参照)
第1実施例である無線ICデバイス1aは、モノポールタイプであり、図1及び図2に示すように、無線ICチップ5と、上面に無線ICチップ5を搭載した給電回路基板10と、該給電回路基板10を貼着した放射板20とで構成されている。無線ICチップ5は必要な情報がメモリされており、給電回路基板10に内蔵された給電回路16と直接的に接続されている。
給電回路基板10は、図2及び図3に示すように、インダクタンス素子L及びキャパシタンス素子CからなるLC直列共振回路にて構成した給電回路16が内蔵されている。詳しくは、図4に示すように、給電回路基板10はポリイミドや液晶ポリマーなどの誘電体からなるフレキシブルなシート11A〜11Gを積層、接着したもので、接続用電極12とビアホール導体13aを形成したシート11A、キャパシタ電極14aを形成したシート11B、キャパシタ電極14bとビアホール導体13bを形成したシート11C、ビアホール導体13cを形成したシート11D、導体パターン15aとビアホール導体13dを形成したシート11E、ビアホール導体13eを形成したシート11F(複数枚)、導体パターン15bを形成したシート11Gからなる。なお、シート11A〜11Gは厚み10μm程度の誘電体又は磁性体のフレキシブルな材料からなり、導体パターンやビアホール導体は厚膜形成工程により、各シート上に形成することができる。また、それらのシートを積層し、熱圧着などにより接着することで給電回路基板10を容易に得ることができる。
以上のシート11A〜11Gを積層することにより、巻回軸が放射板20と平行なインダクタンス素子Lと、該インダクタンス素子Lの両端にキャパシタ電極14bが接続され、かつ、キャパシタ電極14aがビアホール導体13aを介して接続用電極12に接続されたキャパシタンス素子Cが形成される。そして、接続用電極12が半田バンプ6を介して無線ICチップ5と接続される。
即ち、給電回路16を構成する素子のうち、コイル状電極パターンであるインダクタンス素子Lから、磁界を介して、放射板20に送信信号を給電し、また、放射板20からの受信信号は、磁界を介して、インダクタンス素子Lに給電される。そのため、給電回路基板10において、共振回路を構成するインダクタンス素子、キャパシタンス素子のうち、インダクタンス素子が放射板20に近くなるようにレイアウトすることが好ましい。
放射板20はアルミ箔などの非磁性体からなる長尺体、即ち、両端開放型の金属体であり、PETなどの絶縁性のフレキシブルなフィルム21上に形成されている。前記給電回路基板10はその下面が接着剤17を介して放射板20上に貼着されている。
サイズ的にその一例を示すと、無線ICチップ5の厚さは50〜100μm、半田バンプ6の厚さは約20μm、給電回路基板10の厚さは200〜500μm、接着剤17の厚さは0.1〜10μm、放射板20の厚さは1〜50μm、フィルム21の厚さは10〜100μmである。また、無線ICチップ5のサイズ(面積)は、0.4mm×0.4mm、0.9mm×0.8mmなど多様である。給電回路基板10のサイズ(面積)は、無線ICチップ5と同じサイズから3mm×3mm程度のサイズで構成できる。
図3に無線ICデバイス1aの等価回路を示す。この無線ICデバイス1aは、図示しないリーダライタから放射される高周波信号(例えば、UHF周波数帯)を放射板20で受信し、放射板20と主として磁気的に結合している給電回路16を共振させ、所定の周波数帯の受信信号のみを無線ICチップ5に供給する。一方、この受信信号から所定のエネルギーを取り出し、このエネルギーを駆動源として無線ICチップ5にメモリされている情報を、給電回路16にて所定の周波数に整合させ、給電回路16のインダクタンス素子Lから、磁界結合を介して放射板20に送信信号を伝え、放射板20からリーダライタに転送する。
なお、給電回路16と放射板20との結合は、磁界を介しての結合が主であるが、電界を介しての結合が存在していてもよい(電磁界結合)。
第1実施例である無線ICデバイス1aにおいて、無線ICチップ5は給電回路16を内蔵した給電回路基板10上に直接的に接続されており、給電回路基板10はかなり小さい面積であるため、従来の如く広い面積のフィルム上に搭載するよりも無線ICチップ5を極めて精度よく位置決めして搭載することが可能である。
また、給電回路16はインダクタンス素子Lとキャパシタンス素子Cにて共振周波数特性が決定される。放射板20から放射される信号の共振周波数は、給電回路16の自己共振周波数に実質的に相当し、信号の最大利得は、給電回路16のサイズ、形状、給電回路16と放射板20との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定される。具体的には、本第1実施例において、放射板20の電気長は共振周波数に相当する波長λの1/2とされている。但し、放射板20の電気長はλ/2の整数倍でなくてもよい。即ち、本発明において、放射板から放射される信号の周波数は、共振回路を構成している給電回路の共振周波数によって実質的に決まるので、周波数特性に関しては、放射板の電気長に実質的に依存しない。放射板の電気長がλ/2の整数倍であると、利得が最大になるので好ましい。
以上のごとく、給電回路16の共振周波数特性は給電回路基板10に内蔵されているインダクタンス素子Lとキャパシタンス素子Cにて決定されるため、無線ICデバイス1aを書籍の間に挟んだりしても共振周波数特性が変化することはない。また、無線ICデバイス1aを丸めたり、放射板20のサイズを変化させても、共振周波数特性が変化することはない。また、インダクタンス素子Lを構成するコイル状電極パターンは、その巻回軸が放射板20と平行に形成されているため、中心周波数が変動しないという利点を有している。また、無線ICチップ5の後段に、キャパシタンス素子Cが挿入されているため、この素子Cで低周波サージをカットすることができ、無線ICチップ5をサージから保護できる。
さらに、給電回路基板10はフレキシブルな基板であり、放射板20はフレキシブルなフィルム21に保持されたフレキシブルな金属膜によって形成されているため、例えば、プラスチックフィルム製のやわらかい袋やペットボトルのような円柱状体に何ら支障なく貼着することができる。
さらに、給電回路基板10を有機材料で作製することにより、焼成工程が必要なくなって安価に作製でき、基板を全体的に薄くして無線ICデバイス1aの低背化を達成できる。また、無線ICチップ5をフレキシブルな半導体で作製することにより、さらに取扱いが容易となり、無線ICデバイス1aの貼着対象を増やすことができる。
(第2実施例、図5参照)
第2実施例である無線ICデバイス1bは、図5に示すように、広い面積の絶縁性を有するフレキシブルなプラスチックフィルム21上に広い面積の放射板20をアルミ箔などで形成したもので、該放射板20の任意の位置に無線ICチップ5を搭載した給電回路基板10が接着されている。
なお、無線ICデバイス1bの他の構成、即ち、給電回路基板10の内部構成は前記第1実施例と同様である。従って、本第2実施例の作用効果は基本的に第1実施例と同様である。
(第3実施例、図6参照)
第3実施例である無線ICデバイス1cは、図6に示すように、フィルム21上の全面に放射板20を介して接着剤17が塗布されている。この接着剤17にて無線ICデバイス1cを物品の任意の部分に貼着可能である。
なお、無線ICデバイス1cの他の構成、即ち、給電回路基板10の内部構成は前記第1実施例と同様である。従って、本第3実施例の作用効果は基本的に第1実施例と同様である。
(第4実施例、図7参照)
第4実施例である無線ICデバイス1dは、図7に等価回路として示すように、アンテナ基板に給電回路16としてコイル状電極パターンからなるインダクタンス素子Lを内蔵したものである。LC共振回路を構成するキャパシタンス素子Cはインダクタンス素子Lの導体パターン間の浮遊容量(分布定数型の容量)として形成される。
一つのコイル状電極パターンであっても自己共振を持っていれば、コイル状電極パターン自身のL成分と線間浮遊容量であるC成分とでLC並列共振回路として作用し、給電回路16を構成することができる。
(第5実施例、図8参照)
第5実施例である無線ICデバイス1eは、図8に等価回路として示すように、ダイポールタイプの給電回路16及び放射板20を備えたデバイスであり、給電回路基板10に一対のLC並列共振回路からなる給電回路16a,16bを内蔵している。給電回路16aは無線ICチップ5のホット側に接続され、給電回路16bは無線ICチップ5のグランド側に接続され、それぞれ、放射板20,20と対向している。給電回路16aの端部は開放端とされている。このようなLC並列共振回路からなる給電回路16a,16bの作用は前記LC直列共振回路からなる給電回路16と同様であり、基本的に前記第1実施例と同様の作用効果を奏する。
(第6実施例、図9参照)
第6実施例である無線ICデバイス1fは、図9に等価回路として示すように、ダイポールタイプの給電回路16及び放射板20を備えたデバイスであり、給電回路基板10に一対のLC直列共振回路からなる給電回路16a,16bを内蔵している。各給電回路16a,16bは、放射板20,20と対向し、キャパシタンス素子Cはグランドに接続される。このようなLC直列共振回路からなる給電回路16a,16bの作用は前記LC直列共振回路からなる給電回路16と同様であり、基本的に前記第1実施例と同様の作用効果を奏する。
(第7実施例、図10〜図12参照)
第7実施例である無線ICデバイス1gは、図10に示すように、モノポールタイプであり、給電回路基板10に内蔵したインダクタンス素子Lとキャパシタンス素子CとでLC直列共振回路からなる給電回路16を構成したものである。図11に示すように、インダクタンス素子Lを構成するコイル状電極パターンは、その巻回軸が放射板20と垂直に形成され、給電回路16は放射板20と主として磁気的に結合している。
給電回路基板10は、詳しくは、図12に示すように、ポリイミドや液晶ポリマーなどの誘電体からなるフレキシブルなシート31A〜31Fを積層、接着したもので、接続用電極32とビアホール導体33aを形成したシート31A、キャパシタ電極34aとビアホール導体33bを形成したシート31B、キャパシタ電極34bとビアホール導体33c,33bを形成したシート31C、導体パターン35aとビアホール導体33d,33bを形成したシート31D(複数枚)、導体パターン35bとビアホール導体33e,33bを形成したシート31E(複数枚)、導体パターン35cを形成したシート31Fからなる。
以上のシート31A〜31Fを積層することにより、巻回軸が放射板20と垂直なインダクタンス素子Lと、該インダクタンス素子Lと直列にキャパシタンス素子Cが接続されたLC共振回路からなる給電回路16が得られる。キャパシタ電極34aはビアホール導体33aを介して接続用電極32に接続され、さらに半田バンプ6を介して無線ICチップ5と接続され、インダクタンス素子Lの一端はビアホール導体33bを介して接続用電
極32に接続され、さらに半田バンプ6を介して無線ICチップ5と接続される。
このようなLC直列共振回路からなる給電回路16の作用は前記LC直列共振回路からなる給電回路16と同様であり、基本的に前記第1実施例と同様の作用効果を奏する。特に、本第7実施例において、コイル状電極パターンはその巻回軸が放射板20と垂直に形成されているため、放射板20への磁束成分が増加して信号エネルギーの伝達効率が向上し、利得が大きいという利点を有している。
(第8実施例、図13参照)
第8実施例である無線ICデバイス1hは、図13に等価回路として示すように、前記第7実施例で示したインダクタンス素子Lのコイル状電極パターンの巻回幅(コイル径)を放射板20に向かって徐々に大きく形成したものである。他の構成は前記第7実施例と同様である。
本第8実施例は前記第7実施例と同様の作用効果を奏し、加えて、インダクタンス素子Lのコイル状電極パターンの巻回幅(コイル径)が放射板20に向かって徐々に大きく形成されているため、信号の伝達効率が向上する。
(第9実施例、図14及び図15参照)
第9実施例である無線ICデバイス1iは、図14に等価回路として示すように、ダイポールタイプであり、給電回路基板10に一対のLC直列共振回路からなる給電回路16a,16bを内蔵したものである。
給電回路基板10は、詳しくは、図15に示すように、ポリイミドや液晶ポリマーなどの誘電体からなるフレキシブルなシート41A〜41Fを積層、接着したもので、接続用電極42とビアホール導体43aを形成したシート41A、キャパシタ電極44aを形成したシート41B、キャパシタ電極44bとビアホール導体43bを形成したシート41C、導体パターン45aとビアホール導体43cを形成したシート41D(複数枚)、導体パターン45bとビアホール導体43dを形成したシート41E(複数枚)、導体パターン45cを形成したシート41Fからなる。
以上のシート41A〜41Fを積層することにより、巻回軸が放射板20と垂直なインダクタンス素子Lと、該インダクタンス素子Lと直列にキャパシタンス素子Cが接続されたLC共振回路からなる給電回路16a,16bが得られる。キャパシタ電極44aはビアホール導体43aを介して接続用電極42に接続され、さらに半田バンプを介して無線ICチップ5と接続される。
このような一対のLC直列共振回路からなる給電回路16a,16bの作用は前記LC直列共振回路からなる給電回路16と同様であり、基本的に前記第1及び第7実施例と同様の作用効果を奏する。
(第10実施例、図16参照)
第10実施例である無線ICデバイス1jは、図16に示すように、耐熱性樹脂などからなるフレキシブルな給電回路基板50の表面にコイル状電極パターンからなる給電回路56を設けたものである。給電回路56の両端部は無線ICチップ5と半田バンプを介して直接的に接続され、給電回路基板50は放射板20を保持するフィルム21上に接着剤にて貼着されている。また、給電回路56を構成する互いに交差する導体パターン56a,56b,56cは図示しない絶縁膜によって隔てられている。
第10実施例である無線ICデバイス1jにおいては、給電回路56は放射板20と主として磁気的に結合されている。従って、前記各実施例と同様に、リーダライタから放射される高周波信号を放射板20で受信し、給電回路56を共振させ、所定の周波数帯の受信信号のみを無線ICチップ5に供給する。一方、この受信信号から所定のエネルギーを取り出し、このエネルギーを駆動源として無線ICチップ5にメモリされている情報を、給電回路56にて所定の周波数に整合し、給電回路56のインダクタンス素子から、磁界結合を介して放射板20に送信信号を伝え、放射板20からリーダライタに転送する。
そして、給電回路56は小さな面積の給電回路基板50上に設けられている点で前記第1実施例と同様に、位置決め精度が良好であり、無線ICチップ5と半田バンプによって接続することが可能である。
(第11実施例、図17及び図18参照)
第11実施例である無線ICデバイス1kは、図17に示すように、給電回路56のコイル状電極パターンを給電回路基板50に内蔵したものである。給電回路基板50は、図18に示すように、ポリイミドや液晶ポリマーなどの誘電体からなるフレキシブルなシート51A〜51Dを積層、接着したもので、接続用電極52とビアホール導体53aを形成したシート51A、導体パターン54aとビアホール導体53b,53cを形成したシート51B、導体パターン54bを形成したシート51C、無地のシート51D(複数枚)からなる。
以上のシート51A〜51Dを積層することによりコイル状の給電回路56を内蔵した給電回路基板50が得られ、給電回路56の両端に位置する接続用電極52が半田バンプ6を介して無線ICチップ5に接続される。そして、本第11実施例の作用効果は前記第10実施例と同様である。
(他の実施例)
なお、本発明に係る無線ICデバイスは前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、給電回路基板の内部構成の細部、放射板や樹脂フィルムの細部形状は任意である。また、無線ICチップを給電回路基板上に接続するのに、半田バンプ以外の処理を用いてもよい。
また、前記各実施例では、給電回路基板は放射板に直接的に貼着した例を示したが、給電回路基板は放射板に対して近接した位置に配置されていてもよい。
産業上の利用分野
以上のように、本発明は、RFIDシステムに用いられる無線ICデバイスに有用であり、特に、無線ICチップを容易かつ精度よく搭載でき、共振周波数特性が変化することがない点で優れている。
本発明は、無線ICデバイス、特に、RFID(Radio Frequency Identification)システムに用いられる無線ICデバイスに関する。
近年、物品の管理システムとして、誘導電磁界を発生するリーダライタと物品に付された所定の情報を記憶したICタグ(以下、無線ICデバイスと称する)とを非接触方式で通信し、情報を伝達するRFIDシステムが開発されている。RFIDシステムに使用される無線ICデバイスとしては、例えば、特許文献1,2に記載のものが知られている。
即ち、図19に示すように、プラスチックフィルム100上にアンテナパターン101を設け、該アンテナパターン101の一端に無線ICチップ110を取り付けたもの、図20に示すように、プラスチックフィルム120上にアンテナパターン121と放射用電極122とを設け、アンテナパターン121の所定箇所に無線ICチップ110を取り付けたものが提供されている。
しかしながら、従来の無線ICデバイスにおいては、無線ICチップ110をアンテナパターン101,121にAuバンプを用いてDC的に接続、搭載するため、大面積のフィルム100,120に微小な無線ICチップ110を位置決めする必要がある。しかし、大面積のフィルム100,120に微小な無線ICチップ110を実装することは極めて困難で、実装時に位置ずれを生じるとアンテナにおける共振周波数特性が変化するという問題点を有している。
また、アンテナにおける共振周波数特性は、アンテナパターン101,121が丸められたり、誘電体に挟まれたりする(例えば、書籍のなかに挟み込まれる)ことでも変化する。
特開2005−136528号公報 特開2005−244778号公報
そこで、本発明の目的は、無線ICチップを容易かつ精度よく搭載することができ、しかも、共振周波数特性が変化することのない無線ICデバイスを提供することにある。
前記目的を達成するため、第1の発明に係る無線ICデバイスは、UHF周波数帯以上の高周波信号を利用した無線ICデバイスであって、無線ICチップと、フレキシブルな基板にて構成され、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、を備えたことを特徴とする。
また、第2の発明に係る無線ICデバイスは、UHF周波数帯以上の高周波信号を利用した無線ICデバイスであって、フレキシブルな半導体で構成された無線ICチップと、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る無線ICデバイスにおいて、給電回路は給電回路基板に設けられており、放射板と電磁界結合により電磁気的に結合されている。無線ICチップは給電回路を設けた給電回路基板上に接続されており、給電回路基板はかなり小さい面積であるため、無線ICチップを極めて精度よく搭載することが可能である。また、給電回路は給電回路基板に設けられているため、無線ICデバイスを丸めたり、誘電体で挟んだりしても共振周波数特性が変化することはない。
本発明に係る無線ICデバイスにおいては、放射板から放射される信号の共振周波数は、給電回路の自己共振周波数に実質的に相当し、前記信号の最大利得は、給電回路のサイズ、形状、前記給電回路と前記放射板との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定される。そして、放射板の電気長は、共振周波数における半波長の整数倍である方がよい。
また、給電回路基板はフレキシブルな基板で構成することができる。無線ICチップや給電回路基板がフレキシブルであれば、割れや欠けが生じにくく、取扱いが容易である。さらに、放射板はフレキシブルな金属膜によって形成されていることが好ましい。このフレキシブルな金属膜はフレキシブルなフィルムに保持される。
給電回路基板としては複数の誘電体層又は磁性体層を積層してなる多層基板で構成することができ、給電回路はこの多層基板に容易に内蔵することができる。この場合、給電回路は、多層基板に内蔵されたインダクタンス素子及びキャパシタンス素子からなるLC共振回路によって構成すればよい。インダクタンス素子は導電体からなるコイル状電極パターンにて形成することができる。
インダクタンス素子を構成するコイル状電極パターンは、その巻回軸が放射板とほぼ平行に形成されていてもよく、あるいは、ほぼ垂直に形成されていてもよい。後者の場合、コイル状電極パターンの巻回幅が放射板に向かって徐々に大きく形成されていることが好ましい。
本発明によれば、無線ICチップを給電回路基板上に極めて精度よく搭載することができる。また、給電回路は給電回路基板に設けられているため、無線ICデバイスを丸めたり、誘電体で挟んだりしても共振周波数特性が変化することはない。
以下、本発明に係る無線ICデバイスの実施例について添付図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施例において共通する部品、部分は同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1実施例、図1〜図4参照)
第1実施例である無線ICデバイス1aは、モノポールタイプであり、図1及び図2に示すように、無線ICチップ5と、上面に無線ICチップ5を搭載した給電回路基板10と、該給電回路基板10を貼着した放射板20とで構成されている。無線ICチップ5は必要な情報がメモリされており、給電回路基板10に内蔵された給電回路16と直接的に接続されている。
給電回路基板10は、図2及び図3に示すように、インダクタンス素子L及びキャパシタンス素子CからなるLC直列共振回路にて構成した給電回路16が内蔵されている。詳しくは、図4に示すように、給電回路基板10はポリイミドや液晶ポリマーなどの誘電体からなるフレキシブルなシート11A〜11Gを積層、接着したもので、接続用電極12とビアホール導体13aを形成したシート11A、キャパシタ電極14aを形成したシート11B、キャパシタ電極14bとビアホール導体13bを形成したシート11C、ビアホール導体13cを形成したシート11D、導体パターン15aとビアホール導体13dを形成したシート11E、ビアホール導体13eを形成したシート11F(複数枚)、導体パターン15bを形成したシート11Gからなる。なお、シート11A〜11Gは厚み10μm程度の誘電体又は磁性体のフレキシブルな材料からなり、導体パターンやビアホール導体は厚膜形成工程により、各シート上に形成することができる。また、それらのシートを積層し、熱圧着などにより接着することで給電回路基板10を容易に得ることができる。
以上のシート11A〜11Gを積層することにより、巻回軸が放射板20と平行なインダクタンス素子Lと、該インダクタンス素子Lの両端にキャパシタ電極14bが接続され、かつ、キャパシタ電極14aがビアホール導体13aを介して接続用電極12に接続されたキャパシタンス素子Cが形成される。そして、接続用電極12が半田バンプ6を介して無線ICチップ5と接続される。
即ち、給電回路16を構成する素子のうち、コイル状電極パターンであるインダクタンス素子Lから、磁界を介して、放射板20に送信信号を給電し、また、放射板20からの受信信号は、磁界を介して、インダクタンス素子Lに給電される。そのため、給電回路基板10において、共振回路を構成するインダクタンス素子、キャパシタンス素子のうち、インダクタンス素子が放射板20に近くなるようにレイアウトすることが好ましい。
放射板20はアルミ箔などの非磁性体からなる長尺体、即ち、両端開放型の金属体であり、PETなどの絶縁性のフレキシブルなフィルム21上に形成されている。前記給電回路基板10はその下面が接着剤17を介して放射板20上に貼着されている。
サイズ的にその一例を示すと、無線ICチップ5の厚さは50〜100μm、半田バンプ6の厚さは約20μm、給電回路基板10の厚さは200〜500μm、接着剤17の厚さは0.1〜10μm、放射板20の厚さは1〜50μm、フィルム21の厚さは10〜100μmである。また、無線ICチップ5のサイズ(面積)は、0.4mm×0.4mm、0.9mm×0.8mmなど多様である。給電回路基板10のサイズ(面積)は、無線ICチップ5と同じサイズから3mm×3mm程度のサイズで構成できる。
図3に無線ICデバイス1aの等価回路を示す。この無線ICデバイス1aは、図示しないリーダライタから放射される高周波信号(例えば、UHF周波数帯)を放射板20で受信し、放射板20と主として磁気的に結合している給電回路16を共振させ、所定の周波数帯の受信信号のみを無線ICチップ5に供給する。一方、この受信信号から所定のエネルギーを取り出し、このエネルギーを駆動源として無線ICチップ5にメモリされている情報を、給電回路16にて所定の周波数に整合させ、給電回路16のインダクタンス素子Lから、磁界結合を介して放射板20に送信信号を伝え、放射板20からリーダライタに転送する。
なお、給電回路16と放射板20との結合は、磁界を介しての結合が主であるが、電界を介しての結合が存在していてもよい(電磁界結合)。
第1実施例である無線ICデバイス1aにおいて、無線ICチップ5は給電回路16を内蔵した給電回路基板10上に直接的に接続されており、給電回路基板10はかなり小さい面積であるため、従来の如く広い面積のフィルム上に搭載するよりも無線ICチップ5を極めて精度よく位置決めして搭載することが可能である。
また、給電回路16はインダクタンス素子Lとキャパシタンス素子Cにて共振周波数特性が決定される。放射板20から放射される信号の共振周波数は、給電回路16の自己共振周波数に実質的に相当し、信号の最大利得は、給電回路16のサイズ、形状、給電回路16と放射板20との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定される。具体的には、本第1実施例において、放射板20の電気長は共振周波数に相当する波長λの1/2とされている。但し、放射板20の電気長はλ/2の整数倍でなくてもよい。即ち、本発明において、放射板から放射される信号の周波数は、共振回路を構成している給電回路の共振周波数によって実質的に決まるので、周波数特性に関しては、放射板の電気長に実質的に依存しない。放射板の電気長がλ/2の整数倍であると、利得が最大になるので好ましい。
以上のごとく、給電回路16の共振周波数特性は給電回路基板10に内蔵されているインダクタンス素子Lとキャパシタンス素子Cにて決定されるため、無線ICデバイス1aを書籍の間に挟んだりしても共振周波数特性が変化することはない。また、無線ICデバイス1aを丸めたり、放射板20のサイズを変化させても、共振周波数特性が変化することはない。また、インダクタンス素子Lを構成するコイル状電極パターンは、その巻回軸が放射板20と平行に形成されているため、中心周波数が変動しないという利点を有している。また、無線ICチップ5の後段に、キャパシタンス素子Cが挿入されているため、この素子Cで低周波サージをカットすることができ、無線ICチップ5をサージから保護できる。
さらに、給電回路基板10はフレキシブルな基板であり、放射板20はフレキシブルなフィルム21に保持されたフレキシブルな金属膜によって形成されているため、例えば、プラスチックフィルム製のやわらかい袋やペットボトルのような円柱状体に何ら支障なく貼着することができる。
さらに、給電回路基板10を有機材料で作製することにより、焼成工程が必要なくなって安価に作製でき、基板を全体的に薄くして無線ICデバイス1aの低背化を達成できる。また、無線ICチップ5をフレキシブルな半導体で作製することにより、さらに取扱いが容易となり、無線ICデバイス1aの貼着対象を増やすことができる。
(第2実施例、図5参照)
第2実施例である無線ICデバイス1bは、図5に示すように、広い面積の絶縁性を有するフレキシブルなプラスチックフィルム21上に広い面積の放射板20をアルミ箔などで形成したもので、該放射板20の任意の位置に無線ICチップ5を搭載した給電回路基板10が接着されている。
なお、無線ICデバイス1bの他の構成、即ち、給電回路基板10の内部構成は前記第1実施例と同様である。従って、本第2実施例の作用効果は基本的に第1実施例と同様である。
(第3実施例、図6参照)
第3実施例である無線ICデバイス1cは、図6に示すように、フィルム21上の全面に放射板20を介して接着剤17が塗布されている。この接着剤17にて無線ICデバイス1cを物品の任意の部分に貼着可能である。
なお、無線ICデバイス1cの他の構成、即ち、給電回路基板10の内部構成は前記第1実施例と同様である。従って、本第3実施例の作用効果は基本的に第1実施例と同様である。
(第4実施例、図7参照)
第4実施例である無線ICデバイス1dは、図7に等価回路として示すように、アンテナ基板に給電回路16としてコイル状電極パターンからなるインダクタンス素子Lを内蔵したものである。LC共振回路を構成するキャパシタンス素子Cはインダクタンス素子Lの導体パターン間の浮遊容量(分布定数型の容量)として形成される。
一つのコイル状電極パターンであっても自己共振を持っていれば、コイル状電極パターン自身のL成分と線間浮遊容量であるC成分とでLC並列共振回路として作用し、給電回路16を構成することができる。
(第5実施例、図8参照)
第5実施例である無線ICデバイス1eは、図8に等価回路として示すように、ダイポールタイプの給電回路16及び放射板20を備えたデバイスであり、給電回路基板10に一対のLC並列共振回路からなる給電回路16a,16bを内蔵している。給電回路16aは無線ICチップ5のホット側に接続され、給電回路16bは無線ICチップ5のグランド側に接続され、それぞれ、放射板20,20と対向している。給電回路16aの端部は開放端とされている。このようなLC並列共振回路からなる給電回路16a,16bの作用は前記LC直列共振回路からなる給電回路16と同様であり、基本的に前記第1実施例と同様の作用効果を奏する。
(第6実施例、図9参照)
第6実施例である無線ICデバイス1fは、図9に等価回路として示すように、ダイポールタイプの給電回路16及び放射板20を備えたデバイスであり、給電回路基板10に一対のLC直列共振回路からなる給電回路16a,16bを内蔵している。各給電回路16a,16bは、放射板20,20と対向し、キャパシタンス素子Cはグランドに接続される。このようなLC直列共振回路からなる給電回路16a,16bの作用は前記LC直列共振回路からなる給電回路16と同様であり、基本的に前記第1実施例と同様の作用効果を奏する。
(第7実施例、図10〜図12参照)
第7実施例である無線ICデバイス1gは、図10に示すように、モノポールタイプであり、給電回路基板10に内蔵したインダクタンス素子Lとキャパシタンス素子CとでLC直列共振回路からなる給電回路16を構成したものである。図11に示すように、インダクタンス素子Lを構成するコイル状電極パターンは、その巻回軸が放射板20と垂直に形成され、給電回路16は放射板20と主として磁気的に結合している。
給電回路基板10は、詳しくは、図12に示すように、ポリイミドや液晶ポリマーなどの誘電体からなるフレキシブルなシート31A〜31Fを積層、接着したもので、接続用電極32とビアホール導体33aを形成したシート31A、キャパシタ電極34aとビアホール導体33bを形成したシート31B、キャパシタ電極34bとビアホール導体33c,33bを形成したシート31C、導体パターン35aとビアホール導体33d,33bを形成したシート31D(複数枚)、導体パターン35bとビアホール導体33e,33bを形成したシート31E(複数枚)、導体パターン35cを形成したシート31Fからなる。
以上のシート31A〜31Fを積層することにより、巻回軸が放射板20と垂直なインダクタンス素子Lと、該インダクタンス素子Lと直列にキャパシタンス素子Cが接続されたLC共振回路からなる給電回路16が得られる。キャパシタ電極34aはビアホール導体33aを介して接続用電極32に接続され、さらに半田バンプ6を介して無線ICチップ5と接続され、インダクタンス素子Lの一端はビアホール導体33bを介して接続用電
極32に接続され、さらに半田バンプ6を介して無線ICチップ5と接続される。
このようなLC直列共振回路からなる給電回路16の作用は前記LC直列共振回路からなる給電回路16と同様であり、基本的に前記第1実施例と同様の作用効果を奏する。特に、本第7実施例において、コイル状電極パターンはその巻回軸が放射板20と垂直に形成されているため、放射板20への磁束成分が増加して信号エネルギーの伝達効率が向上し、利得が大きいという利点を有している。
(第8実施例、図13参照)
第8実施例である無線ICデバイス1hは、図13に等価回路として示すように、前記第7実施例で示したインダクタンス素子Lのコイル状電極パターンの巻回幅(コイル径)を放射板20に向かって徐々に大きく形成したものである。他の構成は前記第7実施例と同様である。
本第8実施例は前記第7実施例と同様の作用効果を奏し、加えて、インダクタンス素子Lのコイル状電極パターンの巻回幅(コイル径)が放射板20に向かって徐々に大きく形成されているため、信号の伝達効率が向上する。
(第9実施例、図14及び図15参照)
第9実施例である無線ICデバイス1iは、図14に等価回路として示すように、ダイポールタイプであり、給電回路基板10に一対のLC直列共振回路からなる給電回路16a,16bを内蔵したものである。
給電回路基板10は、詳しくは、図15に示すように、ポリイミドや液晶ポリマーなどの誘電体からなるフレキシブルなシート41A〜41Fを積層、接着したもので、接続用電極42とビアホール導体43aを形成したシート41A、キャパシタ電極44aを形成したシート41B、キャパシタ電極44bとビアホール導体43bを形成したシート41C、導体パターン45aとビアホール導体43cを形成したシート41D(複数枚)、導体パターン45bとビアホール導体43dを形成したシート41E(複数枚)、導体パターン45cを形成したシート41Fからなる。
以上のシート41A〜41Fを積層することにより、巻回軸が放射板20と垂直なインダクタンス素子Lと、該インダクタンス素子Lと直列にキャパシタンス素子Cが接続されたLC共振回路からなる給電回路16a,16bが得られる。キャパシタ電極44aはビアホール導体43aを介して接続用電極42に接続され、さらに半田バンプを介して無線ICチップ5と接続される。
このような一対のLC直列共振回路からなる給電回路16a,16bの作用は前記LC直列共振回路からなる給電回路16と同様であり、基本的に前記第1及び第7実施例と同様の作用効果を奏する。
(第10実施例、図16参照)
第10実施例である無線ICデバイス1jは、図16に示すように、耐熱性樹脂などからなるフレキシブルな給電回路基板50の表面にコイル状電極パターンからなる給電回路56を設けたものである。給電回路56の両端部は無線ICチップ5と半田バンプを介して直接的に接続され、給電回路基板50は放射板20を保持するフィルム21上に接着剤にて貼着されている。また、給電回路56を構成する互いに交差する導体パターン56a,56b,56cは図示しない絶縁膜によって隔てられている。
第10実施例である無線ICデバイス1jにおいては、給電回路56は放射板20と主として磁気的に結合されている。従って、前記各実施例と同様に、リーダライタから放射される高周波信号を放射板20で受信し、給電回路56を共振させ、所定の周波数帯の受信信号のみを無線ICチップ5に供給する。一方、この受信信号から所定のエネルギーを取り出し、このエネルギーを駆動源として無線ICチップ5にメモリされている情報を、給電回路56にて所定の周波数に整合し、給電回路56のインダクタンス素子から、磁界結合を介して放射板20に送信信号を伝え、放射板20からリーダライタに転送する。
そして、給電回路56は小さな面積の給電回路基板50上に設けられている点で前記第1実施例と同様に、位置決め精度が良好であり、無線ICチップ5と半田バンプによって接続することが可能である。
(第11実施例、図17及び図18参照)
第11実施例である無線ICデバイス1kは、図17に示すように、給電回路56のコイル状電極パターンを給電回路基板50に内蔵したものである。給電回路基板50は、図18に示すように、ポリイミドや液晶ポリマーなどの誘電体からなるフレキシブルなシート51A〜51Dを積層、接着したもので、接続用電極52とビアホール導体53aを形成したシート51A、導体パターン54aとビアホール導体53b,53cを形成したシート51B、導体パターン54bを形成したシート51C、無地のシート51D(複数枚)からなる。
以上のシート51A〜51Dを積層することによりコイル状の給電回路56を内蔵した給電回路基板50が得られ、給電回路56の両端に位置する接続用電極52が半田バンプ6を介して無線ICチップ5に接続される。そして、本第11実施例の作用効果は前記第10実施例と同様である。
(他の実施例)
なお、本発明に係る無線ICデバイスは前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、給電回路基板の内部構成の細部、放射板や樹脂フィルムの細部形状は任意である。また、無線ICチップを給電回路基板上に接続するのに、半田バンプ以外の処理を用いてもよい。
また、前記各実施例では、給電回路基板は放射板に直接的に貼着した例を示したが、給電回路基板は放射板に対して近接した位置に配置されていてもよい。
以上のように、本発明は、RFIDシステムに用いられる無線ICデバイスに有用であり、特に、無線ICチップを容易かつ精度よく搭載でき、共振周波数特性が変化することがない点で優れている。
本発明に係る無線ICデバイスの第1実施例を示す斜視図である。 前記第1実施例の断面図である。 前記第1実施例の等価回路図である。 前記第1実施例の給電回路基板を示す分解斜視図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第2実施例を示す斜視図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第3実施例を示す断面図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第4実施例を示す等価回路図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第5実施例を示す等価回路図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第6実施例を示す等価回路図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第7実施例を示す断面図である。 前記第7実施例の等価回路図である。 前記第7実施例の給電回路基板を示す分解斜視図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第8実施例を示す等価回路図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第9実施例を示す等価回路図である。 前記第9実施例の給電回路基板を示す分解斜視図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第10実施例を示す斜視図である。 本発明に係る無線ICデバイスの第11実施例を示す断面図である。 前記第11実施例の給電回路基板を示す分解斜視図である。 従来の無線ICデバイスの第1例を示す平面図である。 従来の無線ICデバイスの第2例を示す平面図である。
符号の説明
1a〜1k…無線ICデバイス
5…無線ICチップ
6…半田バンプ
10,50…給電回路基板
16,16a,16b,56…給電回路
20…放射板
21…樹脂フィルム
L…インダクタンス素子
C…キャパシタンス素子
前記目的を達成するため、第1の発明に係る無線ICデバイスは、UHF周波数帯以上の高周波信号を利用した無線ICデバイスであって、無線ICチップと、フレキシブルな基板にて構成され、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、を備え
前記放射板から放射される信号の共振周波数は、前記給電回路の自己共振周波数に実質的に相当し、
前記信号の最大利得は、前記給電回路のサイズ、形状、前記給電回路と前記放射板との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定されること、
を特徴とする。
第2の発明に係る無線ICデバイスは、UHF周波数帯以上の高周波信号を利用した無線ICデバイスであって、無線ICチップと、有機材料からなるフレキシブルな基板にて構成され、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、を備えたことを特徴とする。
第3の発明に係る無線ICデバイスは、UHF周波数帯以上の高周波信号を利用した無線ICデバイスであって、 無線ICチップと、フレキシブルな基板にて構成され、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合され、フレキシブルな金属膜によって形成された放射板と、を備えたことを特徴とする。
また、第の発明に係る無線ICデバイスは、UHF周波数帯以上の高周波信号を利用した無線ICデバイスであって、フレキシブルな半導体で構成された無線ICチップと、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、を備え
前記放射板から放射される信号の共振周波数は、前記給電回路の自己共振周波数に実質的に相当し、
前記信号の最大利得は、前記給電回路のサイズ、形状、前記給電回路と前記放射板との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定されること、
を特徴とする。
第5の発明に係る無線ICデバイスは、UHF周波数帯以上の高周波信号を利用した無線ICデバイスであって、フレキシブルな半導体で構成された無線ICチップと、有機材料からなるフレキシブルな基板にて構成され、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、を備えたことを特徴とする。
第6の発明に係る無線ICデバイスは、UHF周波数帯以上の高周波信号を利用した無線ICデバイスであって、フレキシブルな半導体で構成された無線ICチップと、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合され、フレキシブルな金属膜によって形成された放射板と、を備えたことを特徴とする。
第1〜第6の発明に係る無線ICデバイスにおいて、給電回路は給電回路基板に設けられており、放射板と電磁界結合により電磁気的に結合されている。無線ICチップは給電回路を設けた給電回路基板上に接続されており、給電回路基板はかなり小さい面積であるため、無線ICチップを極めて精度よく搭載することが可能である。また、給電回路は給電回路基板に設けられているため、無線ICデバイスを丸めたり、誘電体で挟んだりしても共振周波数特性が変化することはない。
第1及び第4の発明に係る無線ICデバイスにおいては、放射板から放射される信号の共振周波数は、給電回路の自己共振周波数に実質的に相当し、前記信号の最大利得は、給電回路のサイズ、形状、前記給電回路と前記放射板との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定される。そして、放射板の電気長は、共振周波数における半波長の整数倍である方がよい。
第2、第3、第5及び第6の発明に係る無線ICデバイスにおいて、給電回路基板はフレキシブルな基板で構成されている。無線ICチップや給電回路基板がフレキシブルであれば、割れや欠けが生じにくく、取扱いが容易である。さらに、放射板はフレキシブルな金属膜によって形成されている。このフレキシブルな金属膜はフレキシブルなフィルムに保持される。
前記目的を達成するため、第1の発明に係る無線ICデバイスは、UHF周波数帯以上の高周波信号を利用した無線ICデバイスであって、無線ICチップと、フレキシブルな基板にて構成され、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、を備え、
前記放射板から放射される信号の共振周波数は、前記給電回路の自己共振周波数に実質的に相当し、
前記信号の最大利得は、前記給電回路のサイズ、形状、前記給電回路と前記放射板との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定されること、
を特徴とする。
の発明に係る無線ICデバイスにおいて、フレキシブル基板は有機材料からなっていてもよい。また、放射板はフレキシブルな金属膜によって形成されてもよい
また、第の発明に係る無線ICデバイスは、UHF周波数帯以上の高周波信号を利用した無線ICデバイスであって、フレキシブルな半導体で構成された無線ICチップと、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、を備え、
前記放射板から放射される信号の共振周波数は、前記給電回路の自己共振周波数に実質的に相当し、
前記信号の最大利得は、前記給電回路のサイズ、形状、前記給電回路と前記放射板との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定されること、
を特徴とする。
の発明に係る無線ICデバイスにおいて、給電回路基板は有機材料からなるフレキシブルな基板にて構成されてもよい。また、放射板はフレキシブルな金属膜によって形成されてもよい
第1及び第2の発明に係る無線ICデバイスにおいて、給電回路は給電回路基板に設けられており、放射板と電磁界結合により電磁気的に結合されている。無線ICチップは給電回路を設けた給電回路基板上に接続されており、給電回路基板はかなり小さい面積であるため、無線ICチップを極めて精度よく搭載することが可能である。また、給電回路は給電回路基板に設けられているため、無線ICデバイスを丸めたり、誘電体で挟んだりしても共振周波数特性が変化することはない。
第1及び第の発明に係る無線ICデバイスにおいては、放射板から放射される信号の共振周波数は、給電回路の自己共振周波数に実質的に相当し、前記信号の最大利得は、給電回路のサイズ、形状、前記給電回路と前記放射板との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定される。そして、放射板の電気長は、共振周波数における半波長の整数倍である方がよい。
無線ICチップや給電回路基板がフレキシブルであれば、割れや欠けが生じにくく、取扱いが容易である。さらに、放射板はフレキシブルな金属膜によって形成されていてもよい。このフレキシブルな金属膜はフレキシブルなフィルムに保持される。

Claims (14)

  1. 無線ICチップと、
    フレキシブルな基板にて構成され、前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、
    前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、
    を備えたことを特徴とする無線ICデバイス。
  2. フレキシブルな半導体で構成された無線ICチップと、
    前記無線ICチップが搭載されており、かつ、前記無線ICチップに接続された給電回路を有する給電回路基板と、
    前記給電回路基板に直接配置され又は近接配置されており、前記給電回路と電磁界結合された放射板と、
    を備えたことを特徴とする無線ICデバイス。
  3. 前記給電回路基板はフレキシブルな基板であることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の無線ICデバイス。
  4. 前記放射板から放射される信号の共振周波数は、前記給電回路の自己共振周波数に実質的に相当し、
    前記信号の最大利得は、前記給電回路のサイズ、形状、前記給電回路と前記放射板との距離及び媒質の少なくともいずれか一つで実質的に決定されること、
    を特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載の無線ICデバイス。
  5. 前記放射板の電気長は前記共振周波数における半波長の整数倍であることを特徴とする請求の範囲第4項に記載の無線ICデバイス。
  6. 前記フレキシブルな基板は有機材料からなることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の無線ICデバイス。
  7. 前記放射板はフレキシブルな金属膜によって形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の無線ICデバイス。
  8. 前記フレキシブルな金属膜はフレキシブルなフィルムに保持されていることを特徴とする請求の範囲第7項に記載の無線ICデバイス。
  9. 前記給電回路基板は複数の誘電体層又は磁性体層を積層してなる多層基板であり、前記給電回路は前記多層基板に内蔵されていることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第8項のいずれかに記載の無線ICデバイス。
  10. 前記給電回路は、前記多層基板に内蔵されたインダクタンス素子及びキャパシタンス素子からなるLC共振回路によって構成されていることを特徴とする請求の範囲第9項に記載の無線ICデバイス。
  11. 前記インダクタンス素子は導電体からなるコイル状電極パターンにて形成されていることを特徴とする請求の範囲第10項に記載の無線ICデバイス。
  12. 前記コイル状電極パターンは、その巻回軸が前記放射板とほぼ平行に形成されていることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の無線ICデバイス。
  13. 前記コイル状電極パターンは、その巻回軸が前記放射板とほぼ垂直に形成されていることを特徴とする請求の範囲第11項に記載の無線ICデバイス。
  14. 前記コイル状電極パターンは、その巻回幅が前記放射板に向かって徐々に大きく形成されていることを特徴とする請求の範囲第13項に記載の無線ICデバイス。
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