JPWO2007080983A1 - ひずみ量測定手段を有したプレス成形装置及びプレス成形方法 - Google Patents

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Abstract

ポンチ(2)と、ポンチ(2)に対して相対移動するダイ(7)と、ポンチ(2)及びダイ(7)のうち少なくともいずれか一つを被制御部材としたときに、前記被制御部材の内部に設けられ、プレス成形に応じて生じる前記該被制御部材のひずみ量を測定するひずみ量測定手段(8)と、前記被制御部材に設けられ、プレス成形に応じて生じる前記被制御部材のひずみ量を制御するひずみ量制御手段(9)とを有する。ひずみ量制御手段(9)は、ひずみ量測定手段(8)によって計測されたひずみ量が成形中において所定範囲となるように、前記被制御部材の駆動量を制御する。これにより、プレス成形品の面ひずみ低減又は形状凍結性改善等を達成することができる。

Description

本発明は、例えば薄板のプレス成形装置及びプレス成形方法に係わり、特にプレス加工時に発生する金型のひずみを測定するプレス成形装置及びプレス成形方法に関する。
プレス加工時、金型にはプレス機による加圧力もしくは被加工材変形抵抗の反力等が作用し、金型は弾性変形を起こす。この弾性変形を金型のひずみと呼ぶ。
図25にポンチ2、ダイ7、しわ押さえ金型4から構成されるプレス機において、プレス成形時に生じる金型ひずみの概念図を示す。実線はプレス成形前の金型外形、点線はプレス成形時に弾性変形したときの金型外形を表す。図25では変位を強調して図示しているが、実成形の荷重範囲における弾性変形量は数μm前後のオーダーである。
図25にはポンチ2、ダイ7、しわ押さえ金型4の変形のみ図示されているが、厳密にはプレス機スライダー、ガイドピン等他のプレス機構成要素にも弾性変形は生じていると考えられる。しかし、プレス成形現象において支配的な弾性変形はポンチ、ダイ、しわ押さえ金型の変形であると考え、以下ではポンチ、ダイ、しわ押さえ金型の3つに関する弾性変形を金型のひずみとして議論する。
金型ひずみ発生により、成形品の寸法精度が低下する。また、金型ひずみによる成形品の変形量及び変形分布は、プレス機による加圧力、及び、被加工材変形抵抗による反力等に応じて変化するため、プレス機、金型形状、被加工材材質、被加工材形状、潤滑、加圧力等の諸条件の変化により金型ひずみも変化し、この金型ひずみの変化は成形品品質のバラツキの要因となっている。また有限要素法等による成形予測では、計算能力等の都合で金型ひずみを考慮することが出来ず、よって金型ひずみは成形の有限要素法による予測を困難にしている。
金型ひずみを制御する装置としては、特許文献1に、上ビームに取り付けたパンチ及び下ビームに取り付けたダイを接離動作させることにより前記パンチ及びダイ間でワークを折り曲げ加工するプレスブレーキにおいて、前記上ビームの長手方向に添って設けられ、前記上ビームのひずみを検出する複数の上ビーム用歪みセンサと、前記下ビームの長手方向に添って設けられ、前記下ビームのひずみを検出する複数の下ビーム用歪みセンサと、前記下ビームと下金型の間もしくは前記上ビームと上金型の間に折り曲げ加工線の方向に添って分散配置され、前記下金型もしくは上金型に上下方向の加圧力を加える複数のアクチュエータと、加圧開始後加圧完了までの途中で前記上ビームの下降を停止させ、この停止状態のときに前記上ビーム用歪みセンサおよび前記下ビーム用歪みセンサの検出出力を取り込み、これらの各検出出力に基づき上ビーム及び下ビームのひずみ量を演算し、該演算値に基づき上ビーム及び下ビームのひずみ量が適正値になるよう前記複数のアクチュエータの駆動制御を行い、この後加圧制御を再開させる制御を行う制御手段と、を具えるプレスブレーキの中開き補正装置が開示されている。これにより全長に亘って均一な曲げ角度を有する成形品を得ようとしている。
また、特許文献2には、金型プレス成形において、荷重検出手段と、ストローク検出手段と、プレス回数の検出手段と、金型温度の検出手段と、金型の磨耗モデル、金型の熱変形モデル、金型の荷重変形モデル、被加工在の熱変形モデル、被加工材のスプリングバックモデルの単数または複数のモデルから構成される変形予測モデルと、多変数制御信号発生装置と、成形凹部の内壁を変形させる駆動装置とからなることを特徴とするプレス金型が開示されている。これにより、高精度の寸法・形状を有する製品を得ようとしている。
また、特許文献3には、金型ひずみの制御は行わないが、ポンチ、ダイス、及びしわ押さえ金型と、前記ダイス及び前記しわ押さえ金型の間に取り付けられる摩擦力測定手段と、しわ押さえ荷重調節手段を有することを特徴とする薄板のプレス成形装置が開示されている。これにより、金型と被加工物の間の潤滑性や表面性状等の変動要因によらず、適正な摩擦力を付与することができ、素材特性のばらつきや環境変化によらず、常に良好な成形品を提供しようとしている。
特許文献1に、金型ひずみ測定機能を有する装置に関する発明が開示されているが、ビーム用歪みセンサはプレスブレーキ用ビームの長手方向に沿って設けられること以外、発明の開示がない。そのため、プレスブレーキ用ビームよりも複雑形状を有する金型を使用するプレス成形で高精度の品質管理を行うには、複数形状を有する金型で発生する金型ひずみを十分に測定することが出来ず、特許文献1の発明では不十分である。
また、特許文献1に、金型ひずみを制御する装置に関する発明は開示されているが、プレスブレーキ上下ビームのひずみ検出に用いるひずみ検出部は上下ビームに設置されているのに対し、上下ビームのひずみ制御に用いるアクチュエータは下ビームと下金型の間、もしくは、上ビームと上金型の間、に設置されており、ひずみ検出位置とひずみ制御位置が異なる。
従って、特許文献1の発明を、絞り成形用金型のようなプレスブレーキ用金型よりも複雑形状を有する金型に適用した場合、アクチュエータによるひずみ制御によって、制御を所望するひずみ量検出位置でのひずみ量だけでなく、制御を所望しないひずみ量検出位置でのひずみ量にまで影響を及ぼしてしまうため、制御としてのS/N比が低くなる。また、複雑形状を有する金型での成形では、金型に作用する面圧分布も一様ではなく、金型に生じるひずみ量分布は複雑である。従って、所望するひずみ制御量もひずみ量検出位置により異なる。そのため、特許文献1の発明の構成では、ひずみ制御量を所望量にコントロールするためのアクチュエータ制御は困難である。
また、特許文献1の発明では、成形途中に一旦成形を中断し、この停止状態のときに上下ビームのひずみ量を検出し、上下ビームのひずみ量が適正値となるようアクチュエータによる制御を行い、この後成形を再開させる。しかしながら、プレスブレーキのような曲げ主体の成形とは異なり、絞り成形においては、途中で成形を中断した場合、被加工材と工具間の摩擦力は成形中の摩擦力とは大きく異なる。そのため、特許文献1の発明を絞り成形に適用した場合、測定される金型ひずみ量は成形中の金型ひずみ量とは異なり、制御の精度も悪化する。
また、特許文献1の発明では、成形途中に一旦加工を中断しなければならず、特許文献1の発明による制御の実施で成形のサイクリングタイムは悪化する。
また、特許文献2に、金型ひずみを制御する装置に関する発明は開示されているが、ストローク検出手段により検出された圧下量、荷重検出手段により検出された荷重、金型温度の検出手段により検出された温度をもとに、金型および被加工材の変形状態を予測する変形予測モデルを用い、この予測結果から、所定の寸法・形状の製品を得るために必要な成形凹部形状の修正量を推定し、制御を行うものである。金型の変形状態は、モデルを用いた予測であり、直接測定するものではない。
また、特許文献3に、その摩擦力を直接測定する原理として、以下のような発明が開示されている。すなわち、歪み測定素子を挟み込むようにして平板としわ押さえ金型とがボルト等で締結されており、この状態で、被加工物をダイスと前記平板で挟み、摺動させると、前記歪み測定素子にせん断ひずみが発生し、摩擦力を測定することが可能となるものである。これは、しわ押さえ金型、または、ダイスに何らかの構造物を設置して摩擦力を計測しようとするものであり、しわ押さえ金型、ダイスの金型ひずみを直接測定するものではない。
高精度の品質管理を行うには、ポンチ、ダイ、しわ押さえ金型の金型ひずみを直接測定することが不可欠であり、そのためには特許文献1〜3の発明では不十分である。
そこで、本発明は、プレス加工中の金型ひずみを制御することができる、高精度かつ応用性の高いプレス成形装置及びプレス成形方法を提供することを目的とする。特にプレス加工時に発生する金型のひずみを測定するプレス成形装置及びプレス成形方法に関する。
特開平5−337554号公報 特開平9−29358号公報 特開2004−249365号公報
本発明の手段は以下のとおりである。
(1)ポンチと、前記ポンチに対して相対移動するダイと、前記ポンチ及び前記ダイのうち少なくともいずれか一つを被制御部材としたときに、前記被制御部材の内部に設けられ、プレス成形に応じて生じる前記該被制御部材のひずみ量を測定するひずみ量測定手段とを有することを特徴とするプレス成形装置、
(2)ポンチと、前記ポンチに対して相対移動するダイと、被加工材に対してしわ押さえ荷重を付与するしわ押さえ金型と、前記ポンチ、前記ダイ及び前記しわ押さえ金型のうち少なくともいずれか一つを被制御部材としたときに、前記被制御部材の内部に設けられ、プレス成形に応じて生じる前記被制御部材のひずみ量を測定するひずみ量測定手段を有することを特徴とするプレス成形装置、
(3)前記被制御部材に設けられ、プレス成形に応じて生じる前記被制御部材のひずみ量を制御するひずみ量制御手段を有することを特徴とする(1)又は(2)に記載のプレス成形装置、
(4)前記ひずみ量制御手段は、前記ひずみ量測定手段によって計測されたひずみ量が成形中において所定範囲となるように、前記被制御部材の駆動量を制御することを特徴とする(3)に記載のプレス成形装置、
(5)前記ひずみ量測定手段で測定したひずみ量に基づいて、前記被制御部材と前記被加工材の摺動時に生じる摩擦力を計算する摩擦力演算手段を有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1つに記載のプレス成形装置、
(6)前記摩擦力演算手段より算出した摩擦力に基づいて、成形品形状のスプリングバック量を計算する第一のスプリングバック量演算手段を有することを特徴とする(5)に記載のプレス成形装置、
(7)前記ひずみ量測定手段で測定したひずみ量に基づいて、成形品形状のスプリングバック量を計算する第二のスプリングバック量演算手段を有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1つに記載のプレス成形装置、
(8)前記ひずみ量測定手段が、圧電素子センサであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のプレス成形装置、
(9)前記ひずみ量制御手段が、圧電素子アクチュエータであることを特徴とする(3)又は(4)に記載のプレス成形装置、
(10)(3)に記載のプレス成形装置を用いたプレス成形方法であって、前記ひずみ量測定手段によって計測されたひずみ量が成形中において所定範囲となるように、前記ひずみ量制御手段による前記被制御部材の駆動量を制御することを特徴とするプレス成形方法。
上記のように構成した本発明によれば、プレス加工時の金型ひずみを制御することが可能な、高精度かつ応用性の高いプレス成形装置及びプレス成形方法を提供することができる。
図1は、ひずみ量測定手段を有するプレス成形装置の概略図である。 図2Aは、ひずみ量測定手段の設置状況の詳細図である。 図2Bは、ダイの断面図である。 図2Cは、ひずみ量測定手段とプラグの側面図である。 図3は、複数個のひずみ量測定手段を有するプレス成形装置の概略図である。 図4は、図3におけるひずみ量測定手段の設置状況の詳細図である。 図5は、ダイ・ポンチの2つが被制御体であり、それらの被制御体にひずみ量測定手段を有するプレス成形装置の概略図である。 図6は、ダイ・ポンチ・しわ押さえ金型の3つが被制御体であり、それらの被制御体にひずみ量測定手段を有するプレス成形装置の概略図である。 図7は、ひずみ量測定手段とひずみ量制御手段を有するプレス成形装置の概略図である。 図8は、図7におけるひずみ量測定手段、ひずみ量制御手段の設置状況の詳細図である。 図9は、ひずみ量測定手段、ひずみ量制御手段、摩擦力演算手段を有するプレス成形装置の概略図である。 図10は、図9におけるひずみ量測定手段の配置例を示す図である。 図11は、摩擦力演算手段による演算処理の一例を説明するための図である。 図12は、ひずみ量測定手段、ひずみ量制御手段、摩擦力演算手段、第一のスプリングバック量演算手段を有するプレス成形装置の概略図である。 図13は、ひずみ量測定手段、ひずみ量制御手段、第二のスプリングバック量演算手段を有するプレス成形装置の概略図である。 図14は、ひずみ量を制御する本発明のプレス成形装置の動作手順を説明するためのフローチャートである。 図15は、角筒部材の成形における成形品の概観図である。 図16は、角筒部材の成形における別の成形品の概観図である。 図17は、ひずみ量測定手段、ひずみ量制御手段の設置方法を示す図である。 図18は、ひずみ量測定手段、ひずみ量制御手段の設置方向を示す図である。 図19は、ひずみ量測定手段、ひずみ量制御手段の設置方法を示す図である。 図20は、ポンチに対する、ひずみ量測定手段、ひずみ量制御手段の設置方法を示す図である。 図21は、ひずみ量測定手段、ひずみ量制御手段の設置方法を示す図である。 図22は、ひずみ量測定手段、ひずみ量制御手段の設置方向を示す図である。 図23は、ひずみ量測定素子、ひずみ量制御手段、摩擦力演算手段を有するプレス成形装置の概略図である。 図24は、ひずみ量測定素子の取り付け位置付近の拡大図である。 図25は、金型ひずみの概念図である。
本発明を実施するための最良の形態について、以下に図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に、第1の実施形態のプレス成形装置例の概略図を示す。プレス機ボルスター1にポンチ2が、成形荷重・速度調整手段5によって駆動される上部スライド6にダイ7が、それぞれ取り付けられている。なお、図中の符号10は、被加工材である薄板である。
図1では、被制御部材としてダイ7が選定されており、その内部にひずみ量測定手段8が設置されている。
図2に、図1のひずみ量測定手段8の設置場所付近を拡大したものを示す。ひずみ量測定手段8の設置方法の一例としては、図2Bの模式図に示すようにダイ7に貫通しないきり穴をあけて雌ネジを切り、きり穴の底に図2Cに示すひずみ量測定手段8を入れ、プラグで軸力をかけて圧入する。図2Aのように斜めに設置する場合等は、必要に応じ表面を均一にするように空隙を充填する方法がある。
ひずみ量測定手段8は、そのひずみ量測定位置が金型表面からds[mm]となるように被制御部材の内部に設置される。ds[mm]は1〜500[mm]の範囲であることが望ましい。
また、ひずみ量測定手段8は、そのひずみ量測定方向が、ひずみ量測定位置を原点とする任意の直交座標系において、成分が(xs,ys,zs)となるベクトルで表されるように被制御部材の内部に設置される。ここで、xs,ys,zsはそれぞれ−1〜1の範囲であり、また、下記式(1)であらわされる。
Figure 2007080983
図1には、ひずみ量測定手段8が被制御部材に1つ設置されている場合が示されているが、ひずみ量測定手段8は被制御部材に複数設置されていてもよい。図3にひずみ量測定手段8を複数設置した例を示す。図3は、ひずみ量測定手段8が被制御部材に2つ設置されていること以外は図2と同様である。
図4に、図3のひずみ量測定手段8の設置場所付近を拡大したものを示す。複数のひずみ量測定手段8のひずみ量測定位置、ひずみ量測定方向は、それぞれ独立に決定することができる。
図1では被制御部材としてダイ7が選定されているが、被制御部材にはダイ7、ポンチ2の少なくとも何れか1つが選定されていればよい。図5に、被制御部材としてダイ7、ポンチ2の両方が被制御部材として選定されている場合を示す。
(第2の実施形態)
図6に、第2の実施形態のプレス成形装置例の概略図を示す。プレス機ボルスター1にポンチ2が、しわ押さえ荷重調整手段3にしわ押さえ金型4が、成形荷重・速度調整手段5によって駆動される上部スライド6にダイ7が、それぞれ取り付けられている。
図6では、被制御部材としてダイ7、ポンチ2、しわ押さえ金型4の3つが選定されており、それぞれの内部にひずみ量測定手段8が設置されている。なお、被制御部材にはダイ7、ポンチ2、しわ押さえ金型4の少なくともいずれか1つが選定されていればよい。
(第3の実施形態)
図7に、第3の実施形態のプレス成形装置例の概略図を示す。図6と同様に、プレス機ボルスター1にポンチ2が、しわ押さえ荷重調整手段3にしわ押さえ金型4が、成形荷重・速度調整手段5によって駆動される上部スライド6にダイ7が、それぞれ取り付けられている。
図7では、被制御部材としてダイ7、ポンチ2、しわ押さえ金型4の3つが選定されており、それぞれの内部にひずみ量測定手段8とひずみ量制御手段9が設置されている。
図8に、図7におけるひずみ量測定手段8とひずみ量制御手段9の設置状況詳細を示す。ひずみ量測定手段8の設置方法は、図2A〜2Cで説明したのと同様である。ひずみ量制御手段9の設置方法についても、一例として、図2A〜2Cで説明したのと同様に貫通しないきり穴をあけてプラグで圧入する方法がある。
ひずみ量制御手段9は、そのひずみ量制御位置が金型表面からda[mm]となるように被制御部材の内部に設置される。da[mm]は1〜500[mm]の範囲であることが望ましい。
また、ひずみ量制御手段9は、そのひずみ量制御方向が、ひずみ量制御位置を原点とする任意の直交座標系において、成分が(xa,ya,za)となるベクトルで表されるように被制御部材の内部に設置される。ここで、xa,ya,zaはそれぞれ−1〜1の範囲であり、また、下記式(2)であらわされる。
Figure 2007080983
ひずみ量測定手段8によって測定されるひずみ量を、ひずみ量制御手段9により制御したいとき、制御を所望するひずみ量測定位置と、ひずみ量制御手段9のひずみ量制御位置の距離がL[mm]となるようひずみ量制御手段9は設置される。L[mm]は、1〜1000[mm]の範囲であることが望ましい。
制御方法の例として、ひずみ量測定手段8によって計測されたひずみ量が成形中において所定範囲となるように、ひずみ量制御手段9による被制御部材の駆動量を制御する方法がある。具体例の1つとして、成形中にひずみ量測定手段8によって計測される圧縮ひずみ量が110μεを越えた場合、ひずみ量制御手段9によって圧縮ひずみ量を打ち消す方向のひずみを発生させ、ひずみ量測定手段8によって計測される圧縮ひずみ量が110με以下となるよう制御を行う。
(第4の実施形態)
図9に、第4の実施形態のプレス成形装置の概略図を示す。ここでは、図7に示したプレス成形装置と同様に設置されているひずみ量測定手段8の出力が、摩擦力演算手段11に入力される構成となっている。摩擦力演算手段11は、ひずみ量測定手段8で測定したひずみ量に基づいて、被制御部材と被加工材の摺動時に生じる摩擦力を演算する。
摩擦力演算手段11について、図10、図11を用いて更に詳細に説明する。図10では、ひずみ量測定手段8は、ホルダー面からの距離Ds=10mm、ダイ縦壁からの距離Ds=15mmとなるようダイ7の内部に設置されている。
また、そのひずみ量測定方向は、ひずみ量測定位置を原点とし、成形品高さ方向をX、成形品幅方向をY、成形品長手方向をZとする図中のような直交座標系において、成分が(xs,ys,zs)=(0,1,0)となるベクトルで表されるようにダイ7の内部に設置されている。すなわち、ひずみ量測定手段8は図中Y方向の圧縮、引張ひずみの検出が可能である。
この状態で被加工材10の成形を行うと、成形の進展にともない被加工材10はダイ7の肩R部に巻き付き、ダイ7の肩R部に圧縮ひずみを発生させる。このダイ7の肩部の圧縮ひずみはひずみ量測定手段8により測定され、摩擦力演算手段11に伝送される。
摩擦力演算手段11の機能について図11を用いて説明する。図11に示すように、ひずみ量測定手段8からの出力は成形ストロークにより値が変化するので、ストローク位置S1でのひずみ量をStrain1、ストローク位置S2でのひずみ量をStrain2、…として抽出し、それらの値を換算式に代入することで、ダイ7と被加工材10との摺動時に発生する摩擦力を算出する。換算式はFEM解析を使用し、FEM解析での摩擦係数設定値と、解析の結果金型に発生するひずみ量との相関を多項式近似して得る方法が好ましい。具体例の1つとして、次式で概算を行う。
fric=(3×10−3)×Strain(s)×BHF
fric:摺動時に発生する摩擦力[N]
Strain(s):ストローク位置S=dr+dp+tでのひずみ量
(dr:ダイ肩R、dp:ポンチ肩R、t:被加工材板厚)
BHF:しわ押さえ荷重[N]
(第5の実施形態)
図12に、第5の実施形態のプレス成形装置の概略図を示す。ここでは、図7に示したプレス成形装置と同様に設置されているひずみ量測定手段8の出力が、摩擦力演算手段11に入力され、摩擦力演算手段11の出力である摩擦力が第一のスプリングバック量演算手段12に伝送される構成となっている。摩擦力演算手段11は、ひずみ量測定手段8で測定したひずみ量に基づいて、被制御部材と被加工材の摺動時に生じる摩擦力を演算するもので、第4の実施形態と同様である。
第一のスプリングバック量演算手段12の機能についてであるが、摩擦力演算手段11の出力である摩擦力を換算式に代入することで、プレス成形品のスプリングバック量を算出する。換算式は、プレス成形を複数回行い、摩擦力演算手段11の出力と成形品形状との相関を調査し、多項式等を用いて近似することで得る方法が好ましい。具体例の1つとして、次式で換算を行う。
Δθp=0.13Ffric−4.5
Δθp:成形品ポンチ肩角度スプリングバック量[deg]
fric:摺動時に発生する摩擦力[N]
(第6の実施形態)
図13に、第6の実施形態のプレス成形装置の概略図を示す。ここでは、図7に示したプレス成形装置と同様に設置されているひずみ量測定手段8の出力が、第二のスプリングバック量演算手段13に伝送される構成となっている。第二のスプリングバック量演算手段13は、ひずみ量測定手段8で測定したひずみ量を換算式に代入することで、プレス成形品のスプリングバック量を算出する。換算式は、プレス成形を複数回行い、ひずみ量測定手段8の出力と成形品形状との相関を調査し、多項式等を用いて近似することで得る方法が好ましい。具体例の1つとして、次式で換算を行う。
ΔθP=0.15Strain(s)−4.5
ΔθP:成形品ポンチ肩角度スプリングバック量[deg]
Strain(s):ストローク位置S=dr+dp+tでのひずみ量
(dr:ダイ肩R、dp:ポンチ肩R、t:被加工材板厚)
ひずみ量測定手段8としては、圧電素子センサ、または、歪みゲージを用いれば、ひずみ量を容易に測定することが可能である。また、ひずみ量制御手段9としては、圧電素子アクチュエータを用いれば、ひずみ量を容易に制御することが可能である。
(第9の実施形態)
第9の実施形態として、ひずみ量測定手段8によって計測されたひずみ量が成形中において所定範囲となるように、ひずみ量制御手段9による被制御部材の駆動量を制御する方法について、図14に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS101においてプレス機に被加工材をセットし、成形を開始する。このときi=1である。次に、ステップS102において、プレス機ストロークSi−1[mm]をδS[mm]だけ進め、S[mm]とする。例えばi=1のとき、S=S+δSとなり、S=0であることから、S=δSとなる。δS[mm]は加工前に決定しておく。
そして、ステップS103において、ストロークS[mm]での金型ひずみ量δu[mm]を、ひずみ量測定手段8により測定する。ステップS104において、ステップS103で測定した金型ひずみ量δu[mm]と、金型ひずみ量目標値δut[mm]を比較する。δut[mm]は加工前に決定しておく。
δu=δutであれば、ステップS105に進み制御を行わずに、ステップS107へ進む。もし、δu≠δutであれば、ステップS106に進み、ひずみ量制御手段9を用いて、金型ひずみ量と金型ひずみ量目標値の差δu−δutに応じて、金型ひずみ制御量δuci+1[mm]を増減する。
ステップS107において、ストロークS[mm]と成形完了ストロークSend[mm]を比較する。もしS=Sendであれば成形完了である。ステップS107において、もしS≠Sendであれば、ステップS108に進みiを1つ増やして、ステップS102に戻る。
本プレス成形方法の実施により、各種成形条件が変化した場合でも金型ひずみ量δu[mm]が常に金型ひずみ量目標値δut[mm]と一致するように制御することができるので、金型ひずみ量δu[mm]が成形毎に異なることに起因する成形品品質バラツキを低減させることが出来る。
(実施例1)
本発明の実施例1として図7に示すプレス成形装置を試作し、プレス成形を行った。表1に用いた鋼板の特性を示す。板厚1.0mm、ヤング率270MPaクラスの普通鋼を使用した。
Figure 2007080983
成形部材1を図15、成形部材2を図16に示す。成形部材1は、図15に示すように、ポンチ底面が曲率半径1500mm(1500R)を有し、ポンチ肩はR5mmであり、600mm×600mm×成形高さ30mmの角筒部材である。
成形部材2は、図16に示すように、ポンチ底面が曲率半径1500mm(1500R)、ポンチ底面に曲率半径20mm(20R)の凹形状を有し、ポンチ肩R5mm、600mm×600mm×成形高さ30mmの角筒部材である。
本成形では、被制御部材としてしわ押さえ金型4を選定した。図17に、本成形に用いたしわ押さえ金型4を示す。図17に示すように、ひずみ量測定手段8、ひずみ量制御手段9ともに8つずつ設置した。ひずみ量測定手段8は、図2A〜2Cにあるような、金型に貫通しないきり穴をあけて雌ネジを切り、きり穴の底にひずみ量測定手段8を入れ、プラグで軸力をかけて圧入する方法を用いて、そのひずみ量測定位置が金型表面からds=30mmとなるように金型内部に設置した。
また、ひずみ量制御手段9も、図2A〜2Cにあるような、金型に貫通しないきり穴をあけて雌ネジを切り、きり穴の底にひずみ量制御手段9を入れ、プラグで軸力をかけて圧入する方法を用いて、そのひずみ量制御位置が金型表面からda=30mmとなるように設置した。また、ひずみ量制御手段9は、ひずみ量測定位置とひずみ量制御位置の距離がL=30mmとなるように設置した。
図18に、ひずみ量測定手段8とひずみ量制御手段9の設置方向について示す。まず、設置方向を定義するために、図に示すようなXYZ直交座標系を定義した。ここで、Xは成形品長手方向、Yは成形品幅方向、Zは成形品高さ方向である。
8つのひずみ量測定手段8は全て、そのひずみ量測定方向が、ひずみ量測定位置を原点とする上述の直交座標系において、成分が(X,Y,Z)=(0,0,1)となるベクトルで表されるように設置した。本成形では、ひずみ量測定手段8として、ひずみ量測定方向の圧縮及び引張ひずみを検出可能な圧電素子センサを使用した。これにより、ひずみ量測定手段8は、Z軸方向の圧縮及び引張ひずみの検出が可能である。
8つのひずみ量制御手段9は全て、そのひずみ量制御方向が、ひずみ量制御位置を原点とする上述の直交座標系において、成分が(X,Y,Z)=(0,0,1)となるベクトルで表されるように設置した。
本成形では、ひずみ量制御手段9として、ひずみ量制御方向の圧縮及び引張ひずみを制御可能な圧電素子アクチュエータを使用した。これにより、ひずみ量制御手段9は、Z軸方向の圧縮及び引張ひずみの制御が可能である。
本成形では、すべてのiに対して、δS=1[mm]とした。すなわち計測・制御ループはストローク1mmごとに繰返し実行した。本成形では、すべてのiに対して、金型ひずみ量目標値δut=0[mm]とした。また、図9に示すフローチャートのステップS106の式は、
δuci+1=δuc+f(δu−δut)=δuc−(δu−δut)とした。
したがって、金型たわみ制御量δuci+1[mm]は、δuci+1=δuc−(δu−δut)=δuc−δuにより決定した。
すなわち、本成形では、ひずみ量測定手段8によって検出された金型ひずみ量δu[mm]を0に近づけるように、ひずみ量制御手段9が制御を行った。
また、比較例1として、本発明のプレス成形装置を使用しない成形も行った。比較例1のために使用したプレス成形装置における成形条件は、本発明のひずみ量測定手段8及びひずみ量制御手段9を利用しないこと以外は実施例1と同一条件とした。
表2に本発明の実施例1と比較例1における面精度・形状凍結性の比較を示す。まず、成形部材1と成形部材2、2つの成形品の底面を3次元形状測定器で計測し、図15または図16の弧1、弧2に沿って成形曲率(k=1/R)を算出した。ここでRは曲率半径である。
次に、測定した成形曲率kと、金型の成形曲率kdesignとの差の最大値Δkを計算した。もし成形品が金型と同じ成形曲率分布を有していれば(k=kdesign)、Δk=0となる。このΔkを面精度・形状凍結性の指標とした。
Figure 2007080983
表2に示されるとおり、面精度・形状凍結性について、成形部材1、成形部材2ともに本発明の実施例1の方が良好な結果が得られた。本発明の実施により、プレス成形品の面ひずみ低減・形状凍結性改善が達成されたものと考えられる。
(実施例2)
本発明の実施例2として図7に示すプレス成形装置を試作し、プレス成形を行った。本発明による成形限界向上効果について検討するため、実施例1における、成形部材1、及び、成形部材2の成形高さ30mmを変化させて成形を行った。成形高さ以外の条件は実施例1と同一とした。
また、比較例2として、本発明のプレス成形装置を使用しない成形も行った。比較例2のために使用したプレス成形装置における成形条件は、本発明のひずみ量測定手段8及びひずみ量制御手段9を利用しないこと以外は実施例2と同一条件とした。
表3に本発明の実施例2と比較例2における成形限界の比較を示す。n数30で成形を行い、9割以上が破断無く成形できた場合を〇、5割以上9割未満が破断無く成形できた場合を△、5割未満しか破断なく成形できなかった場合を×とした。
Figure 2007080983
表3に示されるとおり、成形限界について、成形部材1、成形部材2ともに本発明の実施例2の方が良好な結果が得られた。本発明の実施により、プレス成形品の成形限界向上が達成されたものと考えられる。
(実施例3)
本発明の実施例3として図7に示すプレス成形装置を試作し、プレス成形を行った。本発明による成形品品質バラツキ低減効果について検討するため、実施例1における、成形部材1、及び、成形部材2を量産した。生産量は角筒部材、ハット断面部材それぞれ1日100枚×30日で通算3000枚である。制作期間は6ヶ月間であった。各種成形条件は実施例1と同一とした。
また、比較例3として、本発明のプレス成形装置を使用しない成形も行った。比較例3のために使用したプレス成形装置における成形条件は、本発明のひずみ量測定手段8及びひずみ量制御手段9を利用しないこと以外は実施例3と同一条件とした。
表4に本発明の実施例3と比較例3における成形品品質バラツキの比較を示す。成形部材の成形品品質バラツキの評価指標として、以下の2つを用いた。
(1)割れ・しわ発生率=割れ・しわ発生個数/通算生産枚数
(2)Δkバラツキ=Δkの標準偏差/Δk平均値
Δkバラツキの算出は、割れしわ無く成形できた部材を対象に行った。
Figure 2007080983
表4に示されるように、成形部材1、成形部材2ともに、本発明の実施例3の方が良好な結果が得られた。本発明の実施例3では、各種成形条件が変化した場合でも金型ひずみ量δu[mm]が常に金型ひずみ量目標値δut[mm]と一致するように制御を行ったため、成形品品質バラツキが低減したものと考えられる。
(実施例4)
本発明の実施例4として図7に示すプレス成形装置を試作し、プレス成形を行った。使用した鋼板の特性は表1と同一である。また、成形部材は、図15に示す成形部材1と、図16に示す成形部材2の2つである。
本成形では、被制御部材として、ポンチ2、しわ押さえ金型4、ダイ7を選定した。図19に、本成形に用いたポンチ2としわ押さえ金型4を示す。図に示すように、しわ押さえ金型4には、ひずみ量測定手段8、ひずみ量制御手段9ともに8つずつ設置した。また、ひずみ量測定手段8、ひずみ量制御手段9の設置方法は、図2A〜図2Cと同様、金型に貫通しないきり穴をあけて雌ネジを切り、きり穴の底にひずみ量測定手段8を入れ、プラグで軸力をかけて圧入する方法を用いた。
ひずみ量測定手段8は、そのひずみ量測定位置がしわ押さえ金型4の表面からds=30mmとなるように設置した。また、ひずみ量制御手段9は、そのひずみ量制御位置がしわ押さえ金型4の表面からda=30mmとなるように設置した。また、ひずみ量制御手段9は、ひずみ量測定位置とひずみ量制御位置の距離がL=30mmとなるように設置した。
また、ポンチ2には、ひずみ量測定手段8、ひずみ量制御手段9ともに1つずつ設置した。ポンチ2への、ひずみ量測定手段8とひずみ量制御手段9の設置方法について、図20に示す。
ひずみ量測定手段8は、そのひずみ量測定位置がポンチ2の表面からds=15mmとなるように設置した。また、ひずみ量制御手段9は、そのひずみ量制御位置がポンチ2の表面からda=15mmとなるように設置した。また、ひずみ量制御手段9は、ひずみ量測定位置とひずみ量制御位置の距離がL=15mmとなるように設置した。
図21に、本成形に用いたダイ7を示す。図に示すように、ダイ7には、ひずみ量測定手段8、ひずみ量制御手段9ともに8つずつ設置した。また、ひずみ量測定手段8、ひずみ量制御手段9の設置方法は、図2と同様、金型に貫通しないきり穴をあけて雌ネジを切り、きり穴の底にひずみ量測定手段8を入れ、プラグで軸力をかけて圧入する方法を用いた。
ひずみ量測定手段8は、そのひずみ量測定位置がダイ7の表面からds=30mmとなるように設置した。また、ひずみ量制御手段9は、そのひずみ量制御位置がダイ7の表面からda=30mmとなるように設置した。また、ひずみ量制御手段9は、ひずみ量測定位置とひずみ量制御位置の距離がL=30mmとなるように設置した。
図22に、ひずみ量測定手段8とひずみ量制御手段9の設置方向について示す。まず、設置方向を定義するために、図に示すようなXYZ直交座標系を定義した。ここで、Xは成形品長手方向、Yは成形品幅方向、Zは成形品高さ方向である。
しわ押さえ金型4、ダイ7においては、8つのひずみ量測定手段8は全て、そのひずみ量測定方向が、ひずみ量測定位置を原点とする上述の直交座標系において、成分が(X,Y,Z)=(0,0,1)となるベクトルで表されるように設置した。本成形では、ひずみ量測定手段8として、ひずみ量測定方向の圧縮及び引張ひずみを検出可能な圧電素子センサを使用した。これにより、ひずみ量測定手段8は、Z軸方向の圧縮及び引張ひずみの検出が可能である。
しわ押さえ金型4、ダイ7においては、8つのひずみ量制御手段9は全て、そのひずみ量制御方向が、ひずみ量制御位置を原点とする上述の直交座標系において、成分が(X,Y,Z)=(0,0,1)となるベクトルで表されるように設置した。本成形では、ひずみ量制御手段9として、ひずみ量制御方向の圧縮及び引張ひずみを制御可能な圧電素子アクチュエータを使用した。これにより、ひずみ量制御手段9は、Z軸方向の圧縮及び引張ひずみの制御が可能である。
ポンチ2においては、ひずみ量測定手段8は、そのひずみ量測定方向が、ひずみ量測定位置を原点とする上述の直交座標系において、成分が(X,Y,Z)=(0,0,1)となるベクトルで表されるように設置した。本成形では、ひずみ量測定手段8として、ひずみ量測定方向の圧縮及び引張ひずみを検出可能な圧電素子センサを使用した。
ポンチ2においては、ひずみ量制御手段9は、そのひずみ量制御方向が、ひずみ量制御位置を原点とする上述の直交座標系において、成分が(X,Y,Z)=(0,1/√2,1/√2)となるベクトルで表されるように設置した。本成形では、ひずみ量制御手段9として、ひずみ量制御方向の圧縮及び引張ひずみを制御可能な圧電素子アクチュエータを使用した。
本成形では、すべてのiに対して、δS=1[mm]とした。すなわち計測・制御ループはストローク1mmごとに繰返し実行した。本成形では、すべてのiに対して、金型ひずみ量目標値δut=0[mm]とした。また、図8に示すフローチャートのステップS106の式は、
δuci+1=δuc+f(δu−δut)=δuc−(δu−δut)とした。
したがって、金型たわみ制御量δuci+1[mm]は、δuci+1=δuc−(δu−δut)=δuc−δuにより決定した。
すなわち、本成形では、ひずみ量測定手段8によって検出された金型ひずみ量δu[mm]を0に近づけるように、ひずみ量制御手段9が制御を行った。
また、比較例4として、本発明のプレス成形装置を使用しない成形も行った。比較例4のために使用したプレス成形装置における成形条件は、本発明のひずみ量測定手段8及びひずみ量制御手段9を利用しないこと以外は実施例4と同一条件とした。
表5に本発明の実施例4と比較例4における面精度・形状凍結性の比較を示す。まず、成形部材1と成形部材2、2つの成形品の底面を3次元形状測定器で計測し、図15または図16の弧1、弧2に沿って成形曲率(k=1/R)を算出した。ここでRは曲率半径である。
次に、測定した成形曲率kと、金型の成形曲率kdesignとの差の最大値Δkを計算した。もし成形品が金型と同じ成形曲率分布を有していれば(k=kdesign)、Δk=0となる。このΔkを面精度・形状凍結性の指標とした。
Figure 2007080983
表5に示されるとおり、面精度・形状凍結性について、成形部材1、成形部材2ともに本発明の実施例4の方が良好な結果が得られた。本発明の実施により、プレス成形品の面ひずみ低減・形状凍結性改善が達成されたものと考えられる。
(実施例5)
本発明の実施例5として図7に示すプレス成形装置を試作し、プレス成形を行った。本発明による成形限界向上効果について検討するため、実施例4における、成形部材1、及び、成形部材2の成形高さ30mmを変化させて成形を行った。成形高さ以外の条件は実施例4と同一とした。
また、比較例5として、本発明のプレス成形装置を使用しない成形も行った。比較例5のために使用したプレス成形装置における成形条件は、本発明のひずみ量測定手段8及びひずみ量制御手段9を利用しないこと以外は実施例5と同一条件とした。
表6に本発明の実施例5と比較例5における成形限界の比較を示す。n数30で成形を行い、9割以上が破断無く成形できた場合を〇、5割以上9割未満が破断無く成形できた場合を△、5割未満しか破断なく成形できなかった場合を×とした。
Figure 2007080983
表6に示されるとおり、成形限界について、成形部材1、成形部材2ともに本発明の実施例5
の方が良好な結果が得られた。本発明の実施により、プレス成形品の成形限界向上が達成されたものと考えられる。
(実施例6)
本発明の実施例6として図7に示すプレス成形装置を試作し、プレス成形を行った。本発明による成形品品質バラツキ低減効果について検討するため、実施例4における、成形部材1、及び、成形部材2を量産した。生産量は角筒部材、ハット断面部材それぞれ1日100枚×30日で通算3000枚である。制作期間は6ヶ月間であった。各種成形条件は実施例4と同一とした。
また、比較例6として、本発明のプレス成形装置を使用しない成形も行った。比較例6のために使用したプレス成形装置における成形条件は、本発明のひずみ量測定手段8及びひずみ量制御手段9を利用しないこと以外は実施例6と同一条件とした。
表7に本発明の実施例6と比較例6における成形品品質バラツキの比較を示す。成形部材の成形品品質バラツキの評価指標として、以下の2つを用いた。
(1)割れ・しわ発生率=割れ・しわ発生個数/通算生産枚数
(2)Δkバラツキ=Δkの標準偏差/Δk平均値
Δkバラツキの算出は、割れしわ無く成形できた部材を対象に行った。
Figure 2007080983
表7に示すように、成形部材1、成形部材2ともに、本発明の実施例6の方が良好な結果が得られた。本発明の実施例6では、各種成形条件が変化した場合でも金型ひずみ量δu[mm]が常に金型ひずみ量目標値δut[mm]と一致するように制御を行ったため、成形品品質バラツキが低減したものと考えられる。
(実施例7)
本発明の実施例7として図9に示すプレス成形装置を試作し、プレス成形を行った。使用した鋼板の特性は表1に示すとおりである。また、成形品は図15に示す成形部材1を成形した。ひずみ量測定手段8、ひずみ量制御手段9の設置方法については実施例1と同一である。
摩擦力演算手段11は、以下の演算式に基づいて摩擦力を算出した。
fric=(3×10−3)×Strain(s)×BHF
fric:摺動時に発生する摩擦力[N]
Strain(s):ストローク位置S=dr+dp+tにおいて、8つのひずみ量測定手段から出力されるひずみ量の平均値(dr:ダイ肩R、dp:ポンチ肩R、t:被加工材板厚)
BHF:しわ押さえ荷重[N]
本発明の実施例7では、摩擦力演算手段11の出力が100kN以下のときは、ひずみ量制御手段9により50μεのひずみを発生させ、摩擦力演算手段11の出力が100kN以上のときは、ひずみ量制御手段9により20μεのひずみを発生させる制御を行った。
また、比較例7として、本発明のプレス成形装置を使用しない成形も行った。比較例7のために使用したプレス成形装置における成形条件は、本発明のひずみ量測定手段8及びひずみ量制御手段9を利用しないこと以外は実施例7と同一条件とした。
表8に本発明の実施例7と比較例7における面精度・形状凍結性の比較を示す。成形品の評価方法は実施例1と同一である。
Figure 2007080983
表8に示されるとおり、面精度・形状凍結性について、本発明の実施例7の方が良好な結果が得られた。本発明の実施により、プレス成形品の面ひずみ低減・形状凍結性改善が達成されたものと考えられる。
(実施例8)
本発明の実施例8として図12に示すプレス成形装置を試作し、プレス成形を行った。使用した鋼板の特性は表1に示すとおりである。また、成形品は図15に示す成形部材1を成形した。ひずみ量測定手段8、ひずみ量制御手段9の設置方法については実施例1と同一である。
摩擦力演算手段11は、以下の演算式に基づいて摩擦力を算出した。
fric=(3×10−3)×Strain(s)×BHF
fric:摺動時に発生する摩擦力[N]
Strain(s):ストローク位置S=dr+dp+tにおいて、8つのひずみ量測定手段から出力されるひずみ量の平均値(dr:ダイ肩R、dp:ポンチ肩R、t:被加工材板厚)
BHF:しわ押さえ荷重[N]
また、第一のスプリングバック量演算手段12は、以下の演算式に基づいてスプリングバック量を算出した。
ΔθP=0.13Ffric−4.5
ΔθP:成形品ポンチ肩角度スプリングバック量[deg]
fric:摺動時に発生する摩擦力[N]
本発明の実施例8では、第一のスプリングバック量演算手段12の出力が8.5度以下のときは、ひずみ量制御手段9により50μεのひずみを発生させ、第一のスプリングバック量演算手段12の出力が8.5度以上のときは、ひずみ量制御手段9により20μεのひずみを発生させる制御を行った。
また、比較例8として、本発明のプレス成形装置を使用しない成形も行った。比較例8のために使用したプレス成形装置における成形条件は、本発明のひずみ量測定手段8及びひずみ量制御手段9を利用しないこと以外は実施例8と同一条件とした。
表9に本発明の実施例8と比較例8における面精度・形状凍結性の比較を示す。成形品の評価方法は実施例1と同一である。
Figure 2007080983
表9に示されるとおり、面精度・形状凍結性について、本発明の実施例8の方が良好な結果が得られた。本発明の実施により、プレス成形品の面ひずみ低減・形状凍結性改善が達成されたものと考えられる。
(実施例9)
本発明の実施例9として図13に示すプレス成形装置を試作し、プレス成形を行った。使用した鋼板の特性は表1に示すとおりである。また、成形品は図15に示す成形部材1を成形した。ひずみ量測定手段8、ひずみ量制御手段9の設置方法については実施例1と同一である。
第二のスプリングバック量演算手段13は、以下の演算式に基づいてスプリングバック量を算出した。
ΔθP=0.15Strain(s)−4.5
ΔθP:成形品ポンチ肩角度スプリングバック量[deg]
Strain(s):ストローク位置S=dr+dp+tでのひずみ量(dr:ダイ肩R、dp:ポンチ肩R、t:被加工材板厚)
本発明の実施例9では、第二のスプリングバック量演算手段13の出力が8.5度以下のときは、ひずみ量制御手段9により50μεのひずみを発生させ、第二のスプリングバック量演算手段13の出力が8.5度以上のときは、ひずみ量制御手段9により20μεのひずみを発生させる制御を行った。
また、比較例9として、本発明のプレス成形装置を使用しない成形も行った。比較例9のために使用したプレス成形装置における成形条件は、本発明のひずみ量測定手段8及びひずみ量制御手段9を利用しないこと以外は実施例9と同一条件とした。
表10に本発明の実施例9と比較例9における面精度・形状凍結性の比較を示す。成形品の評価方法は実施例1と同一である。
Figure 2007080983
表10に示されるとおり、面精度・形状凍結性について、本発明の実施例9の方が良好な結果が得られた。本発明の実施により、プレス成形品の面ひずみ低減・形状凍結性改善が達成されたものと考えられる。
(実施例10)
本発明の実施例10として図9に示すプレス成形装置を試作し、プレス成形を行った。使用した鋼板の特性は表1に示すとおりである。また、成形品は図15に示す成形部材1を成形した。ひずみ量測定手段8、ひずみ量制御手段9の設置方法については実施例1と同一である。摩擦力演算手段11による摩擦力算出方法は、実施例7で用いた方法と同一である。また、本発明の実施例10では、ひずみ量制御手段9を用いた被制御部材のひずみ量制御は実施しなかった。
また、比較例10として、図23に示すようなプレス成形装置も試作した。図23では、ひずみ量測定手段8の代替として、ひずみ量測定素子20を挟み込むようにして平板21としわ押さえ金型4、または平板21とダイ7、または平板21とポンチ2とを締結ボルト22により締結した。この状態でプレス成形を行い、鋼板と前記平板の摺動によるひずみ量測定素子20のせん断ひずみを測定することで、摩擦力を算出した。図23における、ひずみ量測定素子20の取り付け位置付近の拡大図を図24に示す。
比較例10における摩擦力算出には、以下の演算式を用いた。
fric=(9×10−3)×Strain(s)×BHF
fric:摺動時に発生する摩擦力[N]
Strain(s):ストローク位置S=dr+dp+tにおいて、8つのひずみ量測定素子から出力されるひずみ量の平均値(dr:ダイ肩R、dp:ポンチ肩R、t:被加工材板厚)
BHF:しわ押さえ荷重[N]
比較例10のために使用した図23に示したプレス成形装置における成形条件は、本発明のひずみ量測定手段8の代替として前述したような構成が設置されていること以外は、実施例10と同一条件とした。
プレス成形の際には、プレス油として、高粘度油(200
cSt)、一般的プレス油(20 cSt)、低粘度油(5 cSt)の3種類を用いて、意図的に摺動時の摩擦係数を変化させた。
表11に本発明の実施例10と比較例10における、摩擦係数演算結果の比較を示す。
Figure 2007080983
表11の結果より、低粘度油と一般的プレス油を用いた場合、本発明の実施例10と比較例10とでは大きな差は見られなかった。この場合、本発明の実施例10と比較例10のどちらも潤滑油の違いによる摩擦係数変化を測定可能であることがわかる。
しかし、高粘度油を用いた場合に本発明の実施例10と比較例10とでは大きな差がみられた。
本発明の実施例10では高粘度油と一般的プレス油の潤滑油の差異による摩擦係数変化を測定することが可能であるのに対して、比較例10では摩擦係数変化を測定することができなかった。
比較例10では、ひずみ量測定手段8の代替として、ひずみ量測定素子20を挟み込むようにして平板21としわ押さえ金型4、または平板21とダイ7、または平板21とポンチ2とを締結ボルト22により締結した。しかし、締結ボルト22にはせん断方向にガタがある。ひずみ量測定素子20のせん断ひずみ測定によって微小な荷重域の摩擦力を測定する場合、この締結ボルト22のせん断方向ガタの影響が深刻であり、測定は困難である。
比較例10のような、しわ押さえ金型4やダイ7の外部に何らかの構造物を設置して摩擦力を測定する方法は、しわ押さえ金型4やダイ7の金型ひずみを直接測定するものではない。また、比較例10のように、締結ボルト22のガタなどの影響によってしわ押さえ金型4やダイ7の金型ひずみと同等な測定結果を得られない場合もある。
対して、本発明の実施例10では、ひずみ量測定手段8設置の際に、軸力をかけて圧入してあることにより、比較例10のようにガタが問題となることはなく、しわ押さえ金型4やダイ7の金型ひずみを直接測定することが可能である。つまり、比較例10のように、締結ボルト22のガタなどの影響によってしわ押さえ金型4やダイ7の金型ひずみと同等な測定結果を得られない、といった状況は発生しない。
以上より、本発明の実施によって、高精度な摩擦係数の測定が可能であると考えられる。
以上のように本発明によれば、プレス加工時の金型ひずみを制御することが可能な、高精度かつ応用性の高いプレス成形装置及びプレス成形方法を提供することができる。

Claims (10)

  1. ポンチと、前記ポンチに対して相対移動するダイと、前記ポンチ及び前記ダイのうち少なくともいずれか一つを被制御部材としたときに、前記被制御部材の内部に設けられ、プレス成形に応じて生じる前記該被制御部材のひずみ量を測定するひずみ量測定手段とを有することを特徴とするプレス成形装置。
  2. ポンチと、前記ポンチに対して相対移動するダイと、被加工材に対してしわ押さえ荷重を付与するしわ押さえ金型と、前記ポンチ、前記ダイ及び前記しわ押さえ金型のうち少なくともいずれか一つを被制御部材としたときに、前記被制御部材の内部に設けられ、プレス成形に応じて生じる前記被制御部材のひずみ量を測定するひずみ量測定手段を有することを特徴とするプレス成形装置。
  3. 前記被制御部材に設けられ、プレス成形に応じて生じる前記被制御部材のひずみ量を制御するひずみ量制御手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のプレス成形装置。
  4. 前記ひずみ量制御手段は、前記ひずみ量測定手段によって計測されたひずみ量が成形中において所定範囲となるように、前記被制御部材の駆動量を制御することを特徴とする請求項3に記載のプレス成形装置。
  5. 前記ひずみ量測定手段で測定したひずみ量に基づいて、前記被制御部材と前記被加工材の摺動時に生じる摩擦力を計算する摩擦力演算手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレス成形装置。
  6. 前記摩擦力演算手段より算出した摩擦力に基づいて、成形品形状のスプリングバック量を計算する第一のスプリングバック量演算手段を有することを特徴とする請求項5に記載のプレス成形装置。
  7. 前記ひずみ量測定手段で測定したひずみ量に基づいて、成形品形状のスプリングバック量を計算する第二のスプリングバック量演算手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレス成形装置。
  8. 前記ひずみ量測定手段が、圧電素子センサであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のプレス成形装置。
  9. 前記ひずみ量制御手段が、圧電素子アクチュエータであることを特徴とする請求項3又は4に記載のプレス成形装置。
  10. 請求項3に記載のプレス成形装置を用いたプレス成形方法であって、
    前記ひずみ量測定手段によって計測されたひずみ量が成形中において所定範囲となるように、前記ひずみ量制御手段による前記被制御部材の駆動量を制御することを特徴とするプレス成形方法。
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