JPWO2007080719A1 - クロック生成回路 - Google Patents

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Abstract

多相クロック信号を生成する多相クロック生成回路(111)と、多相クロック生成回路(111)が出力した多相クロック信号の位相をシフトする位相細分化部(113)と、位相細分化部(113)が出力したクロック信号から1つのクロック信号を選択するクロック選択部(114)とを設ける。さらに分周回路(115)の出力を受けるPLL回路(120)を設ける。そして、変調制御部(112)によって、位相細分化部(113)で行なわれる位相のシフト、およびクロック選択部(114)で行なわれるクロック信号の選択を制御して、SSCのオンとオフを切り替えるとともに、PLL回路(120)のバンド幅を切り替える。

Description

本発明は、スプレッドスペクトラムクロッキング(spread spectrum clocking)機能を有するクロック生成回路に関するものである。
シリアルATA(serial ATA)等のインタフェース規格においては、EMI(electro magnetic interference)を低減することを目的として、スプレッドスペクトラムクロッキング(spread spectrum clocking、以下SSCと略記する)が規定されている(例えば、非特許文献1を参照)。
図17は、シリアルATA規格において、SSC機能に基づいてクロック周波数が変化する様子を示すグラフである。また、図18は、シリアルATA規格における、SSC機能に基づくクロック信号のスペクトラムの例である。SSCは、図17に示すように、クロック源から出力されたクロック信号に、所定の変調率(例えばδ=0.5%)、および変調周期(例えばfm=30kHz〜33kHz)を有するように周波数変調を行なってスペクトラムを拡散し、図18のようにスペクトラムのピーク値を低減する技術である。
スペクトラム拡散を実現するクロック生成回路としては、複数種類の位相のクロック信号を生成するPLL回路と、生成された複数種類の位相のクロック信号に対して周期的な位相シフトを行なう位相補間部を設けて、位相補間部が生成した複数種類のクロック信号のなかから1つのクロック信号を選択して出力するように構成されたものがある(例えば特許文献1を参照)。
このようにしてスペクトラム拡散したクロック信号を生成するクロック生成回路では、周期的な位相シフトをPLL回路のループ外で行っているため、位相シフト時の位相ずれがあると、それがそのまま出力に高周波ジッタとして現れてしまう。高周波ジッタを含むデータ信号が出力されると、受信側回路がこのデータを受けられず、シリアルATAを搭載したセット間の接続性が低下してしまう可能性がある。
これに対しては、図19に示すように、スペクトラム拡散したクロック信号を受けるPLL回路(2段目PLL回路と呼ぶ)をさらに接続し、2段目PLL回路の低域フィルタ特性により高周波ジッタをカットするようにクロック生成回路を構成するという手段が考えられる。同図において301は、基準クロック信号REFCKを受けてスペクトラム拡散したクロック信号CK_SSCを生成する周波数変調回路である。また302は、クロック信号CK_SSCを受けて、クロック信号CKOUTを出力する2段目PLL回路である。なお、2段目PLL回路は、位相比較器、チャージポンプ回路、2次のLPF(Low Pass Filter)、VCO(voltage−controlled oscillator)、および分周回路から構成される一般的なPLL回路である。2段目PLL回路を有するクロック生成回路では、高周波ジッタをカットするために、2段目PLL回路のバンド幅(カットオフ周波数)を低く設定する。一般的にPLL回路は、バンド幅が低いと、入力クロック信号のバンド幅よりも高い周波数成分を有するジッタに対してジッタフィルタとして働く。
特開2005−184488号公報 Serial ATA Workgroup "SATA:High Speed Serialized AT Attachment",Revision 1.0,29−August−2001
しかしながら、例えば、シリアルATA規格のインタフェースを備えた機器であってもクロックリカバリ回路のキャプチャレンジが狭いなどの理由でSSC機能に対応できない機器が接続相手である場合には、スペクトラム拡散したクロック信号を用いると、接続性に問題を生ずる可能性がある。また、クロック生成回路を含んだLSIを開発する際には、SSC機能がある場合とない場合の2種類の状態で、接続性を検証したい場合が多い。
これに対しては、例えば、回路検証だけのために、SSC機能の無いクロック生成回路を用意すること等が考えられるが、効率面、およびコスト面から好ましくない。
また、容易にSSC機能の有無を切り替えられるようにクロック生成回路を構成できたとしても、例えばスペクトラム拡散されている場合に、高周波ジッタをカットするように、2段目PLL回路のバンド幅(カットオフ周波数)を低く設定すると、スペクトラム拡散されていない場合に、2段目PLL回路内VCOの蓄積ジッタが大きくなってしまい、接続性が悪化する可能性がある。
本発明は、前記の問題に着目してなされたものであり、SSC機能の有無(オン/オフ)を容易に切り替えることができ、また、SSC機能をオン/オフしても、ジッタの増大によって接続性が悪化しないクロック生成回路を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するため、本発明の一態様は、
入力された基準クロック信号に応じてクロック信号を生成するクロック生成回路であって、
周波数変調のかかっていないクロック信号、および周波数変調のかかったクロック信号のうちの何れを出力するかを示す選択信号に応じて、周波数変調のかかっていないクロック信号、および周波数変調のかかったクロック信号の何れか一方を、前記基準クロック信号に応じて生成する周波数変調回路を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記周波数変調回路は、
それぞれの間に所定の位相差を有する複数のクロック信号によって構成された多相クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
前記多相クロック生成回路が生成した多相クロック信号の位相をシフトして出力する位相細分化部と、
前記位相細分化部から出力された多相クロック信号のなかから1つのクロック信号を選択して出力するクロック選択部と、
前記位相細分化部で行なわれる位相のシフトおよび前記クロック選択部で行なわれるクロック信号の選択を固定する第1の制御パターンと、前記位相細分化部で行なわれる位相のシフトおよび前記クロック選択部で行なわれるクロック信号の選択を所定の周期で変更する第2の制御パターンのうちの何れかの制御パターンを、前記選択信号に応じて選択して、前記位相細分化部で行なわれる位相のシフト、および前記クロック選択部で行なわれるクロック信号の選択を制御する変調制御部と、
を備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記周波数変調回路が出力したクロック信号が入力されるとともに、前記選択信号に応じてバンド幅が切り替わるPLL回路をさらに備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記PLL回路は、前記選択信号が周波数変調のかかったクロック信号を出力することを示している場合には、周波数変調のかかっていないクロック信号が入力された場合よりもバンド幅を下げるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、さらに、
外部より読み書き可能なレジスタ部と、
前記レジスタ部の情報を読み取って前記選択信号を生成して出力するレジスタ参照部と、
を備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記選択信号は、予め定められた論理レベルに固定されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記PLL回路は、抵抗器および容量素子を有するローパスフィルタと、チャージポンプとを備えたものであり、
前記PLL回路は、前記ローパスフィルタが有する抵抗器の抵抗値および容量素子の容量値、および前記チャージポンプの電流量の両方を切り替えてバンド幅を切り替えるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記選択信号は、前記PLL回路がロックした場合に有効になることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、さらに、
前記周波数変調回路が出力したクロック信号が入力されるとともに、入力されたバンド幅制御信号に応じてバンド幅が切り替わるPLL回路と、
前記周波数変調回路が出力したクロック信号に周波数変調がかかっているか否かを検出するとともに、検出結果に応じたバンド幅制御信号を前記PLL回路に出力する周波数変調検出回路と、
を備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記PLL回路は、前記バンド幅制御信号が、周波数変調がかかっていることを示している場合には、周波数変調のかかっていないクロック信号が入力された場合よりもバンド幅を下げるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記周波数変調検出回路は、デジタル回路のみで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、SSC機能のオン/オフを容易に切り替えることができ、また、SSC機能をオン/オフしても、ジッタの増大によって接続性が悪化しないようにできる。
図1は、実施形態1に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。 図2は、周波数変調回路110の構成例を示すブロック図である。 図3は、変調制御部112が出力する位相制御信号と位相シフト量の関係を示す図である。 図4は、位相細分化部113の構成例を示すブロック図である。 図5は、各動作モードで選択されるクロック信号を示す図である。 図6は、クロック選択部114の構成例を示すブロック図である。 図7は、PLL回路120の構成例を示すブロック図である。 図8は、ローパスフィルタ120cの構成例を示すブロック図である。 図9は、SSC_ENに応じて切り替わる各パラメータの値を示す図である。 図10は、周波数変調回路110の状態遷移図である。 図11は、SSCがオンの場合の周波数変調回路110の周波数変化を示す図である。 図12は、SSCがオフの場合の周波数変調回路110の周波数変化を示す図である。 図13は、実施形態1の変形例に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。 図14は、実施形態1の他の変形例に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。 図15は、実施形態2に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。 図16は、周波数変調検出回路220の構成例を示すブロック図である。 図17は、シリアルATA規格において、SSCがオンの場合のクロック信号の周波数変化を示す図である。 図18は、シリアルATA規格において、SSCがオンの場合のクロック信号のスペクトラムの例を示す図である。 図19は、高周波ジッタをカットするように構成された従来のクロック生成回路の例を示す図である。
符号の説明
100 クロック生成回路
110 周波数変調回路
111 多相クロック生成回路
112 変調制御部
113 位相細分化部
114 クロック選択部
115 分周回路
120 PLL回路
120a 周波数位相比較回路
120b チャージポンプ回路
120c ローパスフィルタ
120d 電圧制御発振回路
120e 分周回路
200 クロック生成回路
210 周波数変調回路
220 周波数変調検出回路
221a〜221e フリップフロップ
222a〜222e フリップフロップ
223a〜223c AND回路
224 OR回路
225 フリップフロップ
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態や各変形例の説明において、一度説明した構成要素と同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るクロック生成回路100の構成を示すブロック図である。クロック生成回路100は、同図に示すように、周波数変調回路110とPLL回路120とを備え、さらに、基準クロック信号REFCKが入力される端子と、出力クロック信号CKOUTを出力する端子と、SSC(spread spectrum clocking)のオン/オフを切り替える選択信号SSC_ENが入力される端子を備えている。
(周波数変調回路110の構成)
周波数変調回路110は、選択信号SSC_ENに応じ、周波数変調したクロック信号または周波数変調していないクロック信号を、入力基準クロックREFCKに基づいて生成して、クロック信号CK_SSCとしてPLL回路120に出力するようになっている。すなわち、周波数変調回路110は、選択信号SSC_ENに応じ、SSC機能のオン/オフが切り替えられる。なお、本実施形態では、入力基準クロックREFCKは25MHzであるものとする。また、クロック信号CK_SSCは、SSCがオフの場合は25MHz、オンの場合は24.875M〜25MHz(0〜−0.5%変調)であるものとする。
周波数変調回路110は、詳しくは、図2に示すように、多相クロック生成回路111、変調制御部112、位相細分化部113、クロック選択部114、および分周回路115を備えている。
多相クロック生成回路111は、入力基準クロックREFCKに基づいて、250MHz×20相(200ps刻み)のマルチフェーズクロックPH[1:20]を生成して、位相細分化部113に出力するようになっている。
変調制御部112は、位相細分化部113を制御するための位相制御信号PICTRL[1:3]、およびクロック選択部114を制御するための信号であるクロック選択信号PHSEL[1:20]を、選択信号SSC_ENに応じて生成するようになっている。変調制御部112は、この動作を分周回路115が出力したクロック信号CK_SSCに同期して行なう。
詳しくは、変調制御部112は、SSCのオンオフに応じて2つの制御パターン(第1および第2の制御パターン)があり、SSCオン(選択信号SSC_EN=Hレベル)のときは、図3のCode1〜Code8に示すパターンの位相制御信号PICTRL[1:3]を、繰り返し切り替えて出力する。また、SSCオンのときは、変調制御部112は、後述するTモード、T+ΔTモード、T+2ΔTモード、T+3ΔTモード、T+4ΔTモード、T+5ΔTモード、T+6ΔTモード、T+7ΔTモード、およびT+8ΔTモードの各動作モードに対応したクロック選択信号PHSEL[1:20]を繰り返して出力する。繰り返しのパターンは、Tモード、T+ΔTモード、T+2ΔTモード、T+3ΔTモード、T+4ΔTモード、T+5ΔTモード、T+6ΔTモード、T+7ΔTモード、T+8ΔTモード、T+7ΔTモード、T+6ΔTモード、T+5ΔTモード、T+4ΔTモード、T+3ΔTモード、T+2ΔTモード、T+ΔTモード、Tモード、・・・のようになっている。
また、変調制御部112は、SSCオフ(選択信号SSC_EN=Lレベル)のときは、PICTRL[1:3]をすべてLレベル(すなわちCode1)に固定して出力するとともに、Tモードに対応したクロック選択信号PHSEL[1:20]を出力する。変調制御部112は、本実施形態では、例えばRTLにより設計され、全ての回路がデジタル回路で構成されたフルデジタル回路であるものとする。
位相細分化部113は、変調制御部112から出力された位相制御信号PICTRL[1:3]に応じ、マルチフェーズクロックPH[1:20]の位相をシフトして、20相のクロック信号PHI[1:20]を生成してクロック選択部114に出力するようになっている。具体的には、位相細分化部113は、図3のコード表に示すCode1〜8に従って、同図のグラフに示すように位相を25ps毎位相シフトしていく。PICTRL[1:3]信号は3ビットの信号なので、位相細分化部113は8階調の制御が可能である。すなわち、解像度は、200ps÷8=25psである。なおSSCオフのときは、PICTRL[1:3]=Lになるように変調制御部112によって制御されて、位相は固定される。
位相細分化部113は、例えば、図4に示す回路で構成できる。本回路は、抵抗R1、R2、差動スイッチ2つ(NMOSトランジスタMN1とMN2のペア、およびNMOSトランジスタMN3とMN4のペア)と、電流源I1、I2とから構成される典型的な電流差動型のフェーズインターポレータである。本回路は、電流源I1とI2の電流量の比を変えることによって位相の重み付けを行い、差動入力A、B間の位相を差動出力OUTに出力する。
その際、電流源I1、I2は、電流源I1の電流とI2の電流の和が常に一定になるように、PICTRL[1:3]、およびNPICTRL[1:3]によって制御される(なお、NPICTRL[1:3]は、PICTRL[1:3]の反転信号である)。
クロック選択部114は、変調制御部112が出力したクロック選択信号PHSEL[1:20]に応じて、20相のクロック信号PHI[1:20]のなかから1つのクロック信号を選択し、クロック信号CKSELとして分周回路115に出力するようになっている。
クロック選択部114は、下記の各動作モード(Tモード、T+ΔTモード・・・)に応じて、以下のようにクロック信号を選択する(図5を参照)。
(Tモード時):PH1を常に選択する。
(T+ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH2に移して10回選択、位相をPH3に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+2ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH3に移して10回選択、位相をPH5に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+3ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH4に移して10回選択、位相をPH7に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+4ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH5に移して10回選択、位相をPH9に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+5ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH6に移して10回選択、位相をPH11に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+6ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH7に移して10回選択、位相をPH13に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+7ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH8に移して10回選択、位相をPH15に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+8ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH9に移して10回選択、位相をPH17に移して10回選択・・・と繰り返す。
なお、SSCオフのときは、クロック選択信号PHSEL[1]のみがHレベルになるように変調制御部112によって制御され、常にTモードに固定される。
上記のクロック選択部114は、例えば、図6に示す回路で構成できる。本回路は、典型的な20:1のMUX回路である。
分周回路115は、クロック信号CKSELを10分周して、クロック信号CK_SSCとしてPLL回路120、および変調制御部112に出力するようになっている。分周回路115は、具体的にはDフリップフロップを用いて構成された10分周回路である。
(PLL回路120の構成)
PLL回路120は、3次のチャージポンプ型PLL回路であり、選択信号SSC_ENのレベルに応じて、バンド幅を切り替えできるようになっている。PLL回路120は、具体的には、図7に示すように、周波数位相比較回路120a(PFD)、チャージポンプ回路120b(CP)、ローパスフィルタ120c(LPF)、電圧制御発振回路120d(VCO)、および分周回路120e(DIVIDER)を備えている。バンド幅の切り替えは、ローパスフィルタ120cを構成する抵抗素子の抵抗値、容量素子の容量値、およびチャージポンプ回路120bの電流値を切り替えることによって実現する。
周波数位相比較回路120aは、出力クロック信号CKOUTと基準クロック信号REFCKの位相差に応じた信号をチャージポンプ回路120bに出力するようになっている。
チャージポンプ回路120bは、周波数位相比較回路120aが出力した信号に応じた電圧の信号を出力するようになっている。チャージポンプ回路120bの出力の電流値は選択信号SSC_ENに応じて切り替えられる。
ローパスフィルタ120cは、例えば、図8に示すように、R3、R4、C1、C2、C3、C4、SW1、SW2、およびSW3で構成され、SSC_EN=H/Lに応じて、SW1、SW2、SW3により、抵抗値、および容量値を切り替えることによって、バンド幅が切り替わるようになっている。
上記のように構成されたPLL回路120における、選択信号SSC_ENのレベル(H又はLレベル)に対応するバンド幅の設定値と、そのときの各抵抗値・容量値、チャージポンプ電流値(CP電流値)、およびVCOゲイン(電圧制御発振回路120dのゲイン)の組み合わせを図9に示す。
ここでは、R3=5kΩ、R4=2kΩ、C1=8pF、C2=19pF、C3=1pF、C4=7pFで、SSC_EN=Hのときは、バンド幅BW=4.38MHz、SSC_EN=Lのときは、バンド幅BW=11.4MHzに設計されている。CP電流値はSSC_EN=Hのときは10μA、SSC_EN=Lのときは40μAである。なお、電圧制御発振回路120d(VCO)のゲインは、SSC_EN=H/Lどちらの場合でも2.5GHz/Vで設計されているものとする。
電圧制御発振回路120dは、ローパスフィルタ120cが出力した電圧に応じた周波数の出力クロック信号CKOUTを、クロック生成回路100の外部、および分周回路120eに出力するようになっている。
分周回路120eは、電圧制御発振回路120dが出力した出力クロック信号CKOUTを分周して周波数位相比較回路120aに出力するようになっている。本実施形態では分周回路120eは、出力クロック信号CKOUTを60分周する。
(動作の概略)
クロック生成回路100の全体の動作としては、周波数変調回路110が、入力基準クロックREFCK(25MHz)を受けて、周波数変調を実施してスペクトラム拡散したクロック信号CK_SSCをPLL回路120に出力する。PLL回路120は、クロック信号CK_SSCを60逓倍した出力クロック信号CKOUTを出力する。その際、選択信号SSC_ENがHレベルのときは、CKOUTとして周波数変調回路110から周波数変調されたクロック信号が出力され、選択信号SSC_ENがLレベルのときは、周波数変調されていないクロック信号が出力される。
(SSCがオンの場合の動作)
SSCがオンの場合(選択信号SSC_EN=Lレベルの場合)には、多相クロック生成回路111は、25MHzの入力基準クロックREFCKを入力とし、250MHz×20相(200ps刻み)のマルチフェーズクロックPH[1:20]を生成する。
また、変調制御部112は、図3のCode1〜Code8に示すパターンの位相制御信号PICTRL[1:3]を繰り返し切り替えて出力する。また、変調制御部112は、前記の各動作モードに対応したクロック選択信号PHSEL[1:20]を繰り返して出力する。
変調制御部112が出力した位相制御信号PICTRL[1:3]に応じ、位相細分化部113は、250MHz×20相(200ps刻み)のマルチフェーズクロックPH[1:20]を160相(25ps刻み)に細分化する。そして、位相細分化部113は、20相のクロック信号PHI[1:20]を生成してクロック選択部114に出力する。
クロック選択部114は、クロック選択信号PHSEL[1:20]に応じ、位相細分化部113が出力した20相のクロック信号のなかから1つのクロック信号を選択して分周回路115に出力する。
以上のようにして、図10に示すように、位相細分化部113とクロック選択部114の動作モードが遷移する。すなわち、クロック生成回路100は、Tモード、T+ΔTモード、T+2ΔTモード、T+3ΔTモード、T+4ΔTモード、T+5ΔTモード、T+6ΔTモード、T+7ΔTモード、T+8ΔTモード、T+7ΔTモード、T+6ΔTモード、T+5ΔTモード、T+4ΔTモード、T+3ΔTモード、T+2ΔTモード、T+ΔTモード、Tモード、・・・と状態を変化させ、これを無限に繰り返す。なおTは出力クロック信号の周期で40ns、ΔTは周期の変化量の25psであり、40nsの0.00625%に相当する。また、200psが40nsの−0.5%に相当する。
分周回路115は、クロック選択部114の出力を分周し、クロック信号CK_SSC(変調クロック)を出力する。このように、分周回路115で分周を行うことにより、一回の位相シフトが200psという比較的大きな値でも、−0.5%という細かな変調率を実現できる。
以上のように、クロック生成回路100では、SSCオンの場合に、図11に示すように、25MHz(変調率:0%)、24.984MHz(変調率:−0.00625%)、24.968MHz(変調率:−0.0125%)、・・・、24.875MHz(変調率:−0.5%)、・・・、24.968MHz(変調率:−0.0125%)、24.984MHz(変調率:−0.00625%)、25MHz(変調率:0%)・・・と、0.00625%刻みで、周波数変調回路110が出力するクロック信号CK_SSCの周波数が階段状に切り替えられる。これにより、出力クロック信号CKOUTは1.4925G〜1.5GHz(0〜−0.5%変調)の範囲で変調され、スペクトラムのピーク値低減が実現される。
(SSCがオフの場合の動作)
SSCオフ(選択信号SSC_EN=Lレベル)の場合には、変調制御部112は、PICTRL[1:3]をすべてLレベル(すなわちCode1)に固定して出力するとともに、Tモードに対応したクロック選択信号PHSEL[1:20]を出力する。
これにより、位相細分化部113とクロック選択部114は、常にTモードで動作し、図12に示すように、周波数変調回路110が出力するクロック信号CK_SSCは、常に25MHz一定(変調率:0%)となる。すなわち、PLL回路120から出力される出力クロック信号CKOUTは、一定の1.5GHzである。
以上のように、本実施形態では、出力クロック信号に、周波数変調をかけるか否かを選択することができるので、例えばLSI設計者やセット設計者がSSCオン/オフを選択信号の切り替えのみでSSC機能の有無を自在に選択することができる。それゆえ、例えばクロック生成回路100を送信側に搭載したLSIやDVDプレーヤ等のセットの接続相手(受信側)がSSCに非対応で、SSCオンのときに接続性が悪かった場合に、SSCをオフに切り替えて使用することができる。また、周波数変調がかかった場合とかかっていない場合のLSIやセットの検証を、LSI内部の回路のみで実現できるので、検証用に外付け回路を設ける必要もなく、効率よく、かつ低コストに検証ができるようになる。
また、本実施形態によれば、周波数変調がかかっている場合とかかっていない場合とで、PLL回路120の特性を調整することができるので、PLL回路120内の電圧制御発振回路120dの蓄積ジッタを低減することができる。すなわち、本実施形態では、SSCオン時の接続性向上と、SSCオフ時の蓄積ジッタ低減を両立できるようになる。
また、PLL回路120のバンド幅切り替える場合に、チャージポンプの電流のみを切り替えると、PLLのバンド幅のみならず位相余裕まで変化してしまうが、本実施形態では、チャージポンプ回路120bの電流量と、ローパスフィルタ120cのカットオフ周波数(具体的には抵抗値および容量値の各値)の両方を切り替えるので、位相余裕も一定に保つことが可能となる。
《発明の実施形態1の変形例》
図13に示すように、外部より情報の読み書き可能なレジスタ部と、そのレジスタ部の情報を読み取って選択信号SSC_ENを生成して出力するレジスタ参照部とをクロック生成回路100に追加してもよい。本構成によると、例えば、ソフトウェアでレジスタ部の内容を書き換えることによってSSCオン/オフの切り替えが可能となる。
また、上記のレジスタ部には予め定められた値を保持させることによって、選択信号SSC_ENが予め定められた論理レベルに固定されるようにしてもよい。これにより、同一の回路を、SSC専用のクロック生成回路、またはSSC機能なしのクロック生成回路として提供することが可能となる。
《発明の実施形態1の他の変形例》
PLL回路120のロックを確認してからSSCをオンに切り替えるようにしてもよい。具体的には、図14に示すように、前記PLLがロックしたか否かを示すロック検知信号(LOCKDET:例えばHのときロック、Lのときアンロック)をPLL回路120から出力し、ロック検知信号と外部から入力された選択信号SSC_ENを入力とするAND回路を設け、このAND回路の出力を周波数変調回路110に、SSCオンオフ切り替え制御用の信号として入力する。
本構成によると、安定したPLL回路のロック動作、およびシステムの起動が保証できる。また、周波数変調がかかった際のロック過程のシミュレーションをしなくてよくなり、設計期間の短縮につながる。
なお、上記の実施形態および変形例では、PICTRL[1:3]信号が3ビットの信号で、8階調の周波数変調が実現されている例を説明したが、周波数の分割数(量子数)が多いほど、周波数時間変化が三角波形に近くなり、スペクトラムのピーク値の低減効果は大きくなる。
また、位相細分化部113が差動動作、クロック選択部114がシングル動作の場合は、位相細分化部113とクロック選択部114の間に、差動シングル変換回路を設けるようにすればよい(位相細分化部113、およびクロック選択部114がともに差動動作、もしくはともにシングル動作の場合は、変換回路は必要ない)。
《発明の実施形態2》
図15は、本発明の実施形態2に係るクロック生成回路200の構成を示すブロック図である。図15に示すように、クロック生成回路200は、PLL回路120、周波数変調回路210、および周波数変調検出回路220を備えている。また、クロック生成回路200は、基準クロック信号REFCKが入力される端子と、出力クロック信号CKOUTを出力する端子と、リセット信号RESETが入力される端子を備えている。
周波数変調回路210は、入力基準クロックREFCKに基づいてクロック信号を生成し、クロック信号CK_SSCとして出力するようになっている。本実施形態では、周波数変調回路210は、PLL回路120や周波数変調検出回路220とは、別チップの回路であり、デジタル方式の周波数変調回路である。また、周波数変調回路210が生成するクロック信号は、周波数変調されている場合といない場合がある。
周波数変調検出回路220は、周波数変調回路210が生成したクロック信号CK_SSCが周波数変調されているか否かを検出し、クロック信号CK_SSCが周波数変調されている場合には、Hレベルの選択信号SSC_ENを出力し、クロック信号CK_SSCが周波数変調されていない場合には、Lレベルの選択信号SSC_ENを出力するようになっている。
図16は、周波数変調検出回路220の構成例を示すブロック図である。周波数変調検出回路220は、図16に示すように、フリップフロップ221a〜221e、フリップフロップ222a〜222e、AND回路223a〜223c、OR回路224、およびフリップフロップ225を備えている。また、周波数変調検出回路220には、クロック信号CK_SSC、基準クロック信号REFCK、およびリセット信号RESETが入力されている。
上記のフリップフロップのうち、フリップフロップ221aとフリップフロップ222cとは、セット機能付のフリップフロップであり、その他のフリップフロップは、リセット機能付のフリップフロップである。
上記のフリップフロップ221a〜221eによって、基準クロック信号REFCKをフリップフロップ(Dフリップフロップ)のCK入力とするシフトレジスタ(REFCKシフトレジスタ)が構成されている。また、フリップフロップ222a〜222eによって、クロック信号CK_SSCをフリップフロップ(Dフリップフロップ)のCK入力とするシフトレジスタ(CK_SSCシフトレジスタ)が構成されている。
(動作の概略)
クロック生成回路200全体の動作としては、周波数変調回路210が出力したクロック信号CK_SSCを受けて、クロック信号CK_SSCをPLL回路120と周波数変調検出回路220に出力する。PLL回路120は、クロック信号CK_SSCをクロックアップしてCKOUTとして出力する。その際、クロック信号CK_SSCに変調がかかっているか否かを周波数変調検出回路220にて検知し、その検知結果をPLL回路120が受ける。変調がかかっている場合には、PLL回路120のバンド幅が下げられ、変調がかかっていない場合は、PLL回路120のバンド幅が上げられる。
(周波数変調検出回路220の動作)
クロック生成回路200では、初期状態は、リセット信号RESETは、Hレベルである。この場合、REFCKシフトレジスタにおいては、初期値として左から1番目のフリップフロップ221aのQ出力のみがHレベルになり、CK_SSCシフトレジスタにおいては、初期値として左から3番目のフリップフロップ222cのQ出力Hレベルになる。その際、他のフリップフロップはリセット状態で、Q出力はLレベル固定である。
リセット信号RESETがLレベルになってリセットが解除されると、シフトレジスタ動作が始まり、クロック信号CK_SSCに変調がかかっていない場合には、永遠にREFCKシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力と、CK_SSCシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力のHレベル期間が重なることはない。したがって、REFCKシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力とCK_SSCシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力のANDをとったものはHレベルになることはない。すなわち、選択信号SSC_ENはLレベルのままである。
逆にクロック信号CK_SSCに変調がかかっている場合には、周波数ずれをおこしているために、REFCKシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力とCK_SSCシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力のHレベルの期間がある時刻で重なることになる。すなわち、選択信号SSC_ENはHレベルとなる。
この選択信号SSC_ENがPLL回路120に入力されると、選択信号SSC_ENに応じて、PLL回路120のバンド幅が調整される。それゆえ、周波数変調回路210が出力したクロック信号CK_SSCに周波数変調がかかっているか否かに応じ、PLL回路120の特性を調整することができ、ジッタを低減することが可能になる。また、上記の周波数変調検出回路220は、論理レベルで信号処理を行うフルデジタル方式で構成されたシンプルな構成なので、低電力、かつ小面積で実現でき、プロセスマイグレーションも容易化できる。
なお、上記の各実施形態や各変形例では、シリアルATAのインタフェース規格に基づいてクロック信号を生成する装置とし説明を行なったが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、EMI対策などのために、スプレッドスペクトラムクロッキングが必要なクロック生成回路であれば適用できる。
本発明に係るクロック生成回路は、SSC機能のオン/オフを容易に切り替えることができ、また、SSC機能をオン/オフしても、ジッタの増大によって接続性が悪化しないようにできるという効果を有し、スプレッドスペクトラムクロッキング機能を有するクロック生成回路等として有用である。
本発明は、スプレッドスペクトラムクロッキング(spread spectrum clocking)機能を有するクロック生成回路に関するものである。
シリアルATA(serial ATA)等のインタフェース規格においては、EMI(electro magnetic interference)を低減することを目的として、スプレッドスペクトラムクロッキング(spread spectrum clocking、以下SSCと略記する)が規定されている(例えば、非特許文献1を参照)。
図17は、シリアルATA規格において、SSC機能に基づいてクロック周波数が変化する様子を示すグラフである。また、図18は、シリアルATA規格における、SSC機能に基づくクロック信号のスペクトラムの例である。SSCは、図17に示すように、クロック源から出力されたクロック信号に、所定の変調率(例えばδ=0.5%)、および変調周期(例えばfm=30kHz〜33kHz)を有するように周波数変調を行なってスペクトラムを拡散し、図18のようにスペクトラムのピーク値を低減する技術である。
スペクトラム拡散を実現するクロック生成回路としては、複数種類の位相のクロック信号を生成するPLL回路と、生成された複数種類の位相のクロック信号に対して周期的な位相シフトを行なう位相補間部を設けて、位相補間部が生成した複数種類のクロック信号のなかから1つのクロック信号を選択して出力するように構成されたものがある(例えば特許文献1を参照)。
このようにしてスペクトラム拡散したクロック信号を生成するクロック生成回路では、周期的な位相シフトをPLL回路のループ外で行っているため、位相シフト時の位相ずれがあると、それがそのまま出力に高周波ジッタとして現れてしまう。高周波ジッタを含むデータ信号が出力されると、受信側回路がこのデータを受けられず、シリアルATAを搭載したセット間の接続性が低下してしまう可能性がある。
これに対しては、図19に示すように、スペクトラム拡散したクロック信号を受けるPLL回路(2段目PLL回路と呼ぶ)をさらに接続し、2段目PLL回路の低域フィルタ特性により高周波ジッタをカットするようにクロック生成回路を構成するという手段が考えられる。同図において301は、基準クロック信号REFCKを受けてスペクトラム拡散したクロック信号CK_SSCを生成する周波数変調回路である。また302は、クロック信号CK_SSCを受けて、クロック信号CKOUTを出力する2段目PLL回路である。なお、2段目PLL回路は、位相比較器、チャージポンプ回路、2次のLPF(Low Pass Filter)、VCO(voltage−controlled oscillator)、および分周回路から構成される一般的なPLL回路である。2段目PLL回路を有するクロック生成回路では、高周波ジッタをカットするために、2段目PLL回路のバンド幅(カットオフ周波数)を低く設定する。一般的にPLL回路は、バンド幅が低いと、入力クロック信号のバンド幅よりも高い周波数成分を有するジッタに対してジッタフィルタとして働く。
特開2005−184488号公報 Serial ATA Workgroup "SATA:High Speed Serialized AT Attachment",Revision 1.0,29−August−2001
しかしながら、例えば、シリアルATA規格のインタフェースを備えた機器であってもクロックリカバリ回路のキャプチャレンジが狭いなどの理由でSSC機能に対応できない機器が接続相手である場合には、スペクトラム拡散したクロック信号を用いると、接続性に問題を生ずる可能性がある。また、クロック生成回路を含んだLSIを開発する際には、SSC機能がある場合とない場合の2種類の状態で、接続性を検証したい場合が多い。
これに対しては、例えば、回路検証だけのために、SSC機能の無いクロック生成回路を用意すること等が考えられるが、効率面、およびコスト面から好ましくない。
また、容易にSSC機能の有無を切り替えられるようにクロック生成回路を構成できたとしても、例えばスペクトラム拡散されている場合に、高周波ジッタをカットするように、2段目PLL回路のバンド幅(カットオフ周波数)を低く設定すると、スペクトラム拡散されていない場合に、2段目PLL回路内VCOの蓄積ジッタが大きくなってしまい、接続性が悪化する可能性がある。
本発明は、前記の問題に着目してなされたものであり、SSC機能の有無(オン/オフ)を容易に切り替えることができ、また、SSC機能をオン/オフしても、ジッタの増大によって接続性が悪化しないクロック生成回路を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するため、本発明の一態様は、
入力された基準クロック信号に応じてクロック信号を生成するクロック生成回路であって、
周波数変調のかかっていないクロック信号、および周波数変調のかかったクロック信号のうちの何れを出力するかを示す選択信号に応じて、周波数変調のかかっていないクロック信号、および周波数変調のかかったクロック信号の何れか一方を、前記基準クロック信号に応じて生成する周波数変調回路を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記周波数変調回路は、
それぞれの間に所定の位相差を有する複数のクロック信号によって構成された多相クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
前記多相クロック生成回路が生成した多相クロック信号の位相をシフトして出力する位相細分化部と、
前記位相細分化部から出力された多相クロック信号のなかから1つのクロック信号を選択して出力するクロック選択部と、
前記位相細分化部で行なわれる位相のシフトおよび前記クロック選択部で行なわれるクロック信号の選択を固定する第1の制御パターンと、前記位相細分化部で行なわれる位相のシフトおよび前記クロック選択部で行なわれるクロック信号の選択を所定の周期で変更する第2の制御パターンのうちの何れかの制御パターンを、前記選択信号に応じて選択して、前記位相細分化部で行なわれる位相のシフト、および前記クロック選択部で行なわれるクロック信号の選択を制御する変調制御部と、
を備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記周波数変調回路が出力したクロック信号が入力されるとともに、前記選択信号に応じてバンド幅が切り替わるPLL回路をさらに備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記PLL回路は、前記選択信号が周波数変調のかかったクロック信号を出力することを示している場合には、周波数変調のかかっていないクロック信号が入力された場合よりもバンド幅を下げるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、さらに、
外部より読み書き可能なレジスタ部と、
前記レジスタ部の情報を読み取って前記選択信号を生成して出力するレジスタ参照部と、
を備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記選択信号は、予め定められた論理レベルに固定されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記PLL回路は、抵抗器および容量素子を有するローパスフィルタと、チャージポンプとを備えたものであり、
前記PLL回路は、前記ローパスフィルタが有する抵抗器の抵抗値および容量素子の容量値、および前記チャージポンプの電流量の両方を切り替えてバンド幅を切り替えるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記選択信号は、前記PLL回路がロックした場合に有効になることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、さらに、
前記周波数変調回路が出力したクロック信号が入力されるとともに、入力されたバンド幅制御信号に応じてバンド幅が切り替わるPLL回路と、
前記周波数変調回路が出力したクロック信号に周波数変調がかかっているか否かを検出するとともに、検出結果に応じたバンド幅制御信号を前記PLL回路に出力する周波数変調検出回路と、
を備えていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記PLL回路は、前記バンド幅制御信号が、周波数変調がかかっていることを示している場合には、周波数変調のかかっていないクロック信号が入力された場合よりもバンド幅を下げるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、
上記のクロック生成回路であって、
前記周波数変調検出回路は、デジタル回路のみで構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、SSC機能のオン/オフを容易に切り替えることができ、また、SSC機能をオン/オフしても、ジッタの増大によって接続性が悪化しないようにできる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態や各変形例の説明において、一度説明した構成要素と同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るクロック生成回路100の構成を示すブロック図である。クロック生成回路100は、同図に示すように、周波数変調回路110とPLL回路120とを備え、さらに、基準クロック信号REFCKが入力される端子と、出力クロック信号CKOUTを出力する端子と、SSC(spread spectrum clocking)のオン/オフを切り替える選択信号SSC_ENが入力される端子を備えている。
(周波数変調回路110の構成)
周波数変調回路110は、選択信号SSC_ENに応じ、周波数変調したクロック信号または周波数変調していないクロック信号を、入力基準クロックREFCKに基づいて生成して、クロック信号CK_SSCとしてPLL回路120に出力するようになっている。すなわち、周波数変調回路110は、選択信号SSC_ENに応じ、SSC機能のオン/オフが切り替えられる。なお、本実施形態では、入力基準クロックREFCKは25MHzであるものとする。また、クロック信号CK_SSCは、SSCがオフの場合は25MHz、オンの場合は24.875M〜25MHz(0〜−0.5%変調)であるものとする。
周波数変調回路110は、詳しくは、図2に示すように、多相クロック生成回路111、変調制御部112、位相細分化部113、クロック選択部114、および分周回路115を備えている。
多相クロック生成回路111は、入力基準クロックREFCKに基づいて、250MHz×20相(200ps刻み)のマルチフェーズクロックPH[1:20]を生成して、位相細分化部113に出力するようになっている。
変調制御部112は、位相細分化部113を制御するための位相制御信号PICTRL[1:3]、およびクロック選択部114を制御するための信号であるクロック選択信号PHSEL[1:20]を、選択信号SSC_ENに応じて生成するようになっている。変調制御部112は、この動作を分周回路115が出力したクロック信号CK_SSCに同期して行なう。
詳しくは、変調制御部112は、SSCのオンオフに応じて2つの制御パターン(第1および第2の制御パターン)があり、SSCオン(選択信号SSC_EN=Hレベル)のときは、図3のCode1〜Code8に示すパターンの位相制御信号PICTRL[1:3]を、繰り返し切り替えて出力する。また、SSCオンのときは、変調制御部112は、後述するTモード、T+ΔTモード、T+2ΔTモード、T+3ΔTモード、T+4ΔTモード、T+5ΔTモード、T+6ΔTモード、T+7ΔTモード、およびT+8ΔTモードの各動作モードに対応したクロック選択信号PHSEL[1:20]を繰り返して出力する。繰り返しのパターンは、Tモード、T+ΔTモード、T+2ΔTモード、T+3ΔTモード、T+4ΔTモード、T+5ΔTモード、T+6ΔTモード、T+7ΔTモード、T+8ΔTモード、T+7ΔTモード、T+6ΔTモード、T+5ΔTモード、T+4ΔTモード、T+3ΔTモード、T+2ΔTモード、T+ΔTモード、Tモード、・・・のようになっている。
また、変調制御部112は、SSCオフ(選択信号SSC_EN=Lレベル)のときは、PICTRL[1:3]をすべてLレベル(すなわちCode1)に固定して出力するとともに、Tモードに対応したクロック選択信号PHSEL[1:20]を出力する。変調制御部112は、本実施形態では、例えばRTLにより設計され、全ての回路がデジタル回路で構成されたフルデジタル回路であるものとする。
位相細分化部113は、変調制御部112から出力された位相制御信号PICTRL[1:3]に応じ、マルチフェーズクロックPH[1:20]の位相をシフトして、20相のクロック信号PHI[1:20]を生成してクロック選択部114に出力するようになっている。具体的には、位相細分化部113は、図3のコード表に示すCode1〜8に従って、同図のグラフに示すように位相を25ps毎位相シフトしていく。PICTRL[1:3]信号は3ビットの信号なので、位相細分化部113は8階調の制御が可能である。すなわち、解像度は、200ps÷8=25psである。なおSSCオフのときは、PICTRL[1:3]=Lになるように変調制御部112によって制御されて、位相は固定される。
位相細分化部113は、例えば、図4に示す回路で構成できる。本回路は、抵抗R1、R2、差動スイッチ2つ(NMOSトランジスタMN1とMN2のペア、およびNMOSトランジスタMN3とMN4のペア)と、電流源I1、I2とから構成される典型的な電流差動型のフェーズインターポレータである。本回路は、電流源I1とI2の電流量の比を変えることによって位相の重み付けを行い、差動入力A、B間の位相を差動出力OUTに出力する。
その際、電流源I1、I2は、電流源I1の電流とI2の電流の和が常に一定になるように、PICTRL[1:3]、およびNPICTRL[1:3]によって制御される(なお、NPICTRL[1:3]は、PICTRL[1:3]の反転信号である)。
クロック選択部114は、変調制御部112が出力したクロック選択信号PHSEL[1:20]に応じて、20相のクロック信号PHI[1:20]のなかから1つのクロック信号を選択し、クロック信号CKSELとして分周回路115に出力するようになっている。
クロック選択部114は、下記の各動作モード(Tモード、T+ΔTモード・・・)に応じて、以下のようにクロック信号を選択する(図5を参照)。
(Tモード時):PH1を常に選択する。
(T+ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH2に移して10回選択、位相をPH3に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+2ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH3に移して10回選択、位相をPH5に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+3ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH4に移して10回選択、位相をPH7に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+4ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH5に移して10回選択、位相をPH9に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+5ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH6に移して10回選択、位相をPH11に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+6ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH7に移して10回選択、位相をPH13に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+7ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH8に移して10回選択、位相をPH15に移して10回選択・・・と繰り返す。
(T+8ΔTモード時):PH1を10回選択後、位相をPH9に移して10回選択、位相をPH17に移して10回選択・・・と繰り返す。
なお、SSCオフのときは、クロック選択信号PHSEL[1]のみがHレベルになるように変調制御部112によって制御され、常にTモードに固定される。
上記のクロック選択部114は、例えば、図6に示す回路で構成できる。本回路は、典型的な20:1のMUX回路である。
分周回路115は、クロック信号CKSELを10分周して、クロック信号CK_SSCとしてPLL回路120、および変調制御部112に出力するようになっている。分周回路115は、具体的にはDフリップフロップを用いて構成された10分周回路である。
(PLL回路120の構成)
PLL回路120は、3次のチャージポンプ型PLL回路であり、選択信号SSC_ENのレベルに応じて、バンド幅を切り替えできるようになっている。PLL回路120は、具体的には、図7に示すように、周波数位相比較回路120a(PFD)、チャージポンプ回路120b(CP)、ローパスフィルタ120c(LPF)、電圧制御発振回路120d(VCO)、および分周回路120e(DIVIDER)を備えている。バンド幅の切り替えは、ローパスフィルタ120cを構成する抵抗素子の抵抗値、容量素子の容量値、およびチャージポンプ回路120bの電流値を切り替えることによって実現する。
周波数位相比較回路120aは、出力クロック信号CKOUTと基準クロック信号REFCKの位相差に応じた信号をチャージポンプ回路120bに出力するようになっている。
チャージポンプ回路120bは、周波数位相比較回路120aが出力した信号に応じた電圧の信号を出力するようになっている。チャージポンプ回路120bの出力の電流値は選択信号SSC_ENに応じて切り替えられる。
ローパスフィルタ120cは、例えば、図8に示すように、R3、R4、C1、C2、C3、C4、SW1、SW2、およびSW3で構成され、SSC_EN=H/Lに応じて、SW1、SW2、SW3により、抵抗値、および容量値を切り替えることによって、バンド幅が切り替わるようになっている。
上記のように構成されたPLL回路120における、選択信号SSC_ENのレベル(H又はLレベル)に対応するバンド幅の設定値と、そのときの各抵抗値・容量値、チャージポンプ電流値(CP電流値)、およびVCOゲイン(電圧制御発振回路120dのゲイン)の組み合わせを図9に示す。
ここでは、R3=5kΩ、R4=2kΩ、C1=8pF、C2=19pF、C3=1pF、C4=7pFで、SSC_EN=Hのときは、バンド幅BW=4.38MHz、SSC_EN=Lのときは、バンド幅BW=11.4MHzに設計されている。CP電流値はSSC_EN=Hのときは10μA、SSC_EN=Lのときは40μAである。なお、電圧制御発振回路120d(VCO)のゲインは、SSC_EN=H/Lどちらの場合でも2.5GHz/Vで設計されているものとする。
電圧制御発振回路120dは、ローパスフィルタ120cが出力した電圧に応じた周波数の出力クロック信号CKOUTを、クロック生成回路100の外部、および分周回路120eに出力するようになっている。
分周回路120eは、電圧制御発振回路120dが出力した出力クロック信号CKOUTを分周して周波数位相比較回路120aに出力するようになっている。本実施形態では分周回路120eは、出力クロック信号CKOUTを60分周する。
(動作の概略)
クロック生成回路100の全体の動作としては、周波数変調回路110が、入力基準クロックREFCK(25MHz)を受けて、周波数変調を実施してスペクトラム拡散したクロック信号CK_SSCをPLL回路120に出力する。PLL回路120は、クロック信号CK_SSCを60逓倍した出力クロック信号CKOUTを出力する。その際、選択信号SSC_ENがHレベルのときは、CKOUTとして周波数変調回路110から周波数変調されたクロック信号が出力され、選択信号SSC_ENがLレベルのときは、周波数変調されていないクロック信号が出力される。
(SSCがオンの場合の動作)
SSCがオンの場合(選択信号SSC_EN=Lレベルの場合)には、多相クロック生成回路111は、25MHzの入力基準クロックREFCKを入力とし、250MHz×20相(200ps刻み)のマルチフェーズクロックPH[1:20]を生成する。
また、変調制御部112は、図3のCode1〜Code8に示すパターンの位相制御信号PICTRL[1:3]を繰り返し切り替えて出力する。また、変調制御部112は、前記の各動作モードに対応したクロック選択信号PHSEL[1:20]を繰り返して出力する。
変調制御部112が出力した位相制御信号PICTRL[1:3]に応じ、位相細分化部113は、250MHz×20相(200ps刻み)のマルチフェーズクロックPH[1:20]を160相(25ps刻み)に細分化する。そして、位相細分化部113は、20相のクロック信号PHI[1:20]を生成してクロック選択部114に出力する。
クロック選択部114は、クロック選択信号PHSEL[1:20]に応じ、位相細分化部113が出力した20相のクロック信号のなかから1つのクロック信号を選択して分周回路115に出力する。
以上のようにして、図10に示すように、位相細分化部113とクロック選択部114の動作モードが遷移する。すなわち、クロック生成回路100は、Tモード、T+ΔTモード、T+2ΔTモード、T+3ΔTモード、T+4ΔTモード、T+5ΔTモード、T+6ΔTモード、T+7ΔTモード、T+8ΔTモード、T+7ΔTモード、T+6ΔTモード、T+5ΔTモード、T+4ΔTモード、T+3ΔTモード、T+2ΔTモード、T+ΔTモード、Tモード、・・・と状態を変化させ、これを無限に繰り返す。なおTは出力クロック信号の周期で40ns、ΔTは周期の変化量の25psであり、40nsの0.00625%に相当する。また、200psが40nsの−0.5%に相当する。
分周回路115は、クロック選択部114の出力を分周し、クロック信号CK_SSC(変調クロック)を出力する。このように、分周回路115で分周を行うことにより、一回の位相シフトが200psという比較的大きな値でも、−0.5%という細かな変調率を実現できる。
以上のように、クロック生成回路100では、SSCオンの場合に、図11に示すように、25MHz(変調率:0%)、24.984MHz(変調率:−0.00625%)、24.968MHz(変調率:−0.0125%)、・・・、24.875MHz(変調率:−0.5%)、・・・、24.968MHz(変調率:−0.0125%)、24.984MHz(変調率:−0.00625%)、25MHz(変調率:0%)・・・と、0.00625%刻みで、周波数変調回路110が出力するクロック信号CK_SSCの周波数が階段状に切り替えられる。これにより、出力クロック信号CKOUTは1.4925G〜1.5GHz(0〜−0.5%変調)の範囲で変調され、スペクトラムのピーク値低減が実現される。
(SSCがオフの場合の動作)
SSCオフ(選択信号SSC_EN=Lレベル)の場合には、変調制御部112は、PICTRL[1:3]をすべてLレベル(すなわちCode1)に固定して出力するとともに、Tモードに対応したクロック選択信号PHSEL[1:20]を出力する。
これにより、位相細分化部113とクロック選択部114は、常にTモードで動作し、図12に示すように、周波数変調回路110が出力するクロック信号CK_SSCは、常に25MHz一定(変調率:0%)となる。すなわち、PLL回路120から出力される出力クロック信号CKOUTは、一定の1.5GHzである。
以上のように、本実施形態では、出力クロック信号に、周波数変調をかけるか否かを選択することができるので、例えばLSI設計者やセット設計者がSSCオン/オフを選択信号の切り替えのみでSSC機能の有無を自在に選択することができる。それゆえ、例えばクロック生成回路100を送信側に搭載したLSIやDVDプレーヤ等のセットの接続相手(受信側)がSSCに非対応で、SSCオンのときに接続性が悪かった場合に、SSCをオフに切り替えて使用することができる。また、周波数変調がかかった場合とかかっていない場合のLSIやセットの検証を、LSI内部の回路のみで実現できるので、検証用に外付け回路を設ける必要もなく、効率よく、かつ低コストに検証ができるようになる。
また、本実施形態によれば、周波数変調がかかっている場合とかかっていない場合とで、PLL回路120の特性を調整することができるので、PLL回路120内の電圧制御発振回路120dの蓄積ジッタを低減することができる。すなわち、本実施形態では、SSCオン時の接続性向上と、SSCオフ時の蓄積ジッタ低減を両立できるようになる。
また、PLL回路120のバンド幅切り替える場合に、チャージポンプの電流のみを切り替えると、PLLのバンド幅のみならず位相余裕まで変化してしまうが、本実施形態では、チャージポンプ回路120bの電流量と、ローパスフィルタ120cのカットオフ周波数(具体的には抵抗値および容量値の各値)の両方を切り替えるので、位相余裕も一定に保つことが可能となる。
《発明の実施形態1の変形例》
図13に示すように、外部より情報の読み書き可能なレジスタ部と、そのレジスタ部の情報を読み取って選択信号SSC_ENを生成して出力するレジスタ参照部とをクロック生成回路100に追加してもよい。本構成によると、例えば、ソフトウェアでレジスタ部の内容を書き換えることによってSSCオン/オフの切り替えが可能となる。
また、上記のレジスタ部には予め定められた値を保持させることによって、選択信号SSC_ENが予め定められた論理レベルに固定されるようにしてもよい。これにより、同一の回路を、SSC専用のクロック生成回路、またはSSC機能なしのクロック生成回路として提供することが可能となる。
《発明の実施形態1の他の変形例》
PLL回路120のロックを確認してからSSCをオンに切り替えるようにしてもよい。具体的には、図14に示すように、前記PLLがロックしたか否かを示すロック検知信号(LOCKDET:例えばHのときロック、Lのときアンロック)をPLL回路120から出力し、ロック検知信号と外部から入力された選択信号SSC_ENを入力とするAND回路を設け、このAND回路の出力を周波数変調回路110に、SSCオンオフ切り替え制御用の信号として入力する。
本構成によると、安定したPLL回路のロック動作、およびシステムの起動が保証できる。また、周波数変調がかかった際のロック過程のシミュレーションをしなくてよくなり、設計期間の短縮につながる。
なお、上記の実施形態および変形例では、PICTRL[1:3]信号が3ビットの信号で、8階調の周波数変調が実現されている例を説明したが、周波数の分割数(量子数)が多いほど、周波数時間変化が三角波形に近くなり、スペクトラムのピーク値の低減効果は大きくなる。
また、位相細分化部113が差動動作、クロック選択部114がシングル動作の場合は、位相細分化部113とクロック選択部114の間に、差動シングル変換回路を設けるようにすればよい(位相細分化部113、およびクロック選択部114がともに差動動作、もしくはともにシングル動作の場合は、変換回路は必要ない)。
《発明の実施形態2》
図15は、本発明の実施形態2に係るクロック生成回路200の構成を示すブロック図である。図15に示すように、クロック生成回路200は、PLL回路120、周波数変調回路210、および周波数変調検出回路220を備えている。また、クロック生成回路200は、基準クロック信号REFCKが入力される端子と、出力クロック信号CKOUTを出力する端子と、リセット信号RESETが入力される端子を備えている。
周波数変調回路210は、入力基準クロックREFCKに基づいてクロック信号を生成し、クロック信号CK_SSCとして出力するようになっている。本実施形態では、周波数変調回路210は、PLL回路120や周波数変調検出回路220とは、別チップの回路であり、デジタル方式の周波数変調回路である。また、周波数変調回路210が生成するクロック信号は、周波数変調されている場合といない場合がある。
周波数変調検出回路220は、周波数変調回路210が生成したクロック信号CK_SSCが周波数変調されているか否かを検出し、クロック信号CK_SSCが周波数変調されている場合には、Hレベルの選択信号SSC_ENを出力し、クロック信号CK_SSCが周波数変調されていない場合には、Lレベルの選択信号SSC_ENを出力するようになっている。
図16は、周波数変調検出回路220の構成例を示すブロック図である。周波数変調検出回路220は、図16に示すように、フリップフロップ221a〜221e、フリップフロップ222a〜222e、AND回路223a〜223c、OR回路224、およびフリップフロップ225を備えている。また、周波数変調検出回路220には、クロック信号CK_SSC、基準クロック信号REFCK、およびリセット信号RESETが入力されている。
上記のフリップフロップのうち、フリップフロップ221aとフリップフロップ222cとは、セット機能付のフリップフロップであり、その他のフリップフロップは、リセット機能付のフリップフロップである。
上記のフリップフロップ221a〜221eによって、基準クロック信号REFCKをフリップフロップ(Dフリップフロップ)のCK入力とするシフトレジスタ(REFCKシフトレジスタ)が構成されている。また、フリップフロップ222a〜222eによって、クロック信号CK_SSCをフリップフロップ(Dフリップフロップ)のCK入力とするシフトレジスタ(CK_SSCシフトレジスタ)が構成されている。
(動作の概略)
クロック生成回路200全体の動作としては、周波数変調回路210が出力したクロック信号CK_SSCを受けて、クロック信号CK_SSCをPLL回路120と周波数変調検出回路220に出力する。PLL回路120は、クロック信号CK_SSCをクロックアップしてCKOUTとして出力する。その際、クロック信号CK_SSCに変調がかかっているか否かを周波数変調検出回路220にて検知し、その検知結果をPLL回路120が受ける。変調がかかっている場合には、PLL回路120のバンド幅が下げられ、変調がかかっていない場合は、PLL回路120のバンド幅が上げられる。
(周波数変調検出回路220の動作)
クロック生成回路200では、初期状態は、リセット信号RESETは、Hレベルである。この場合、REFCKシフトレジスタにおいては、初期値として左から1番目のフリップフロップ221aのQ出力のみがHレベルになり、CK_SSCシフトレジスタにおいては、初期値として左から3番目のフリップフロップ222cのQ出力Hレベルになる。その際、他のフリップフロップはリセット状態で、Q出力はLレベル固定である。
リセット信号RESETがLレベルになってリセットが解除されると、シフトレジスタ動作が始まり、クロック信号CK_SSCに変調がかかっていない場合には、永遠にREFCKシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力と、CK_SSCシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力のHレベル期間が重なることはない。したがって、REFCKシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力とCK_SSCシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力のANDをとったものはHレベルになることはない。すなわち、選択信号SSC_ENはLレベルのままである。
逆にクロック信号CK_SSCに変調がかかっている場合には、周波数ずれをおこしているために、REFCKシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力とCK_SSCシフトレジスタを構成するフリップフロップのQ出力のHレベルの期間がある時刻で重なることになる。すなわち、選択信号SSC_ENはHレベルとなる。
この選択信号SSC_ENがPLL回路120に入力されると、選択信号SSC_ENに応じて、PLL回路120のバンド幅が調整される。それゆえ、周波数変調回路210が出力したクロック信号CK_SSCに周波数変調がかかっているか否かに応じ、PLL回路120の特性を調整することができ、ジッタを低減することが可能になる。また、上記の周波数変調検出回路220は、論理レベルで信号処理を行うフルデジタル方式で構成されたシンプルな構成なので、低電力、かつ小面積で実現でき、プロセスマイグレーションも容易化できる。
なお、上記の各実施形態や各変形例では、シリアルATAのインタフェース規格に基づいてクロック信号を生成する装置とし説明を行なったが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、EMI対策などのために、スプレッドスペクトラムクロッキングが必要なクロック生成回路であれば適用できる。
本発明に係るクロック生成回路は、SSC機能のオン/オフを容易に切り替えることができ、また、SSC機能をオン/オフしても、ジッタの増大によって接続性が悪化しないようにできるという効果を有し、スプレッドスペクトラムクロッキング機能を有するクロック生成回路等として有用である。
図1は、実施形態1に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。 図2は、周波数変調回路110の構成例を示すブロック図である。 図3は、変調制御部112が出力する位相制御信号と位相シフト量の関係を示す図である。 図4は、位相細分化部113の構成例を示すブロック図である。 図5は、各動作モードで選択されるクロック信号を示す図である。 図6は、クロック選択部114の構成例を示すブロック図である。 図7は、PLL回路120の構成例を示すブロック図である。 図8は、ローパスフィルタ120cの構成例を示すブロック図である。 図9は、SSC_ENに応じて切り替わる各パラメータの値を示す図である。 図10は、周波数変調回路110の状態遷移図である。 図11は、SSCがオンの場合の周波数変調回路110の周波数変化を示す図である。 図12は、SSCがオフの場合の周波数変調回路110の周波数変化を示す図である。 図13は、実施形態1の変形例に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。 図14は、実施形態1の他の変形例に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。 図15は、実施形態2に係るクロック生成回路の構成を示すブロック図である。 図16は、周波数変調検出回路220の構成例を示すブロック図である。 図17は、シリアルATA規格において、SSCがオンの場合のクロック信号の周波数変化を示す図である。 図18は、シリアルATA規格において、SSCがオンの場合のクロック信号のスペクトラムの例を示す図である。 図19は、高周波ジッタをカットするように構成された従来のクロック生成回路の例を示す図である。
符号の説明
100 クロック生成回路
110 周波数変調回路
111 多相クロック生成回路
112 変調制御部
113 位相細分化部
114 クロック選択部
115 分周回路
120 PLL回路
120a 周波数位相比較回路
120b チャージポンプ回路
120c ローパスフィルタ
120d 電圧制御発振回路
120e 分周回路
200 クロック生成回路
210 周波数変調回路
220 周波数変調検出回路
221a〜221e フリップフロップ
222a〜222e フリップフロップ
223a〜223c AND回路
224 OR回路

Claims (11)

  1. 入力された基準クロック信号に応じてクロック信号を生成するクロック生成回路であって、
    周波数変調のかかっていないクロック信号、および周波数変調のかかったクロック信号のうちの何れを出力するかを示す選択信号に応じて、周波数変調のかかっていないクロック信号、および周波数変調のかかったクロック信号の何れか一方を、前記基準クロック信号に応じて生成する周波数変調回路を備えたことを特徴とするクロック生成回路。
  2. 請求項1のクロック生成回路であって、
    前記周波数変調回路は、
    それぞれの間に所定の位相差を有する複数のクロック信号によって構成された多相クロック信号を生成する多相クロック生成回路と、
    前記多相クロック生成回路が生成した多相クロック信号の位相をシフトして出力する位相細分化部と、
    前記位相細分化部から出力された多相クロック信号のなかから1つのクロック信号を選択して出力するクロック選択部と、
    前記位相細分化部で行なわれる位相のシフトおよび前記クロック選択部で行なわれるクロック信号の選択を固定する第1の制御パターンと、前記位相細分化部で行なわれる位相のシフトおよび前記クロック選択部で行なわれるクロック信号の選択を所定の周期で変更する第2の制御パターンのうちの何れかの制御パターンを、前記選択信号に応じて選択して、前記位相細分化部で行なわれる位相のシフト、および前記クロック選択部で行なわれるクロック信号の選択を制御する変調制御部と、
    を備えていることを特徴とするクロック生成回路。
  3. 請求項1のクロック生成回路であって、
    前記周波数変調回路が出力したクロック信号が入力されるとともに、前記選択信号に応じてバンド幅が切り替わるPLL回路をさらに備えていることを特徴とするクロック生成回路。
  4. 請求項3のクロック生成回路であって、
    前記PLL回路は、前記選択信号が周波数変調のかかったクロック信号を出力することを示している場合には、周波数変調のかかっていないクロック信号が入力された場合よりもバンド幅を下げるように構成されていることを特徴とするクロック生成回路。
  5. 請求項3のクロック生成回路であって、さらに、
    外部より読み書き可能なレジスタ部と、
    前記レジスタ部の情報を読み取って前記選択信号を生成して出力するレジスタ参照部と、
    を備えていることを特徴とするクロック生成回路。
  6. 請求項3のクロック生成回路であって、
    前記選択信号は、予め定められた論理レベルに固定されていることを特徴とするクロック生成回路。
  7. 請求項3のクロック生成回路であって、
    前記PLL回路は、抵抗器および容量素子を有するローパスフィルタと、チャージポンプとを備えたものであり、
    前記PLL回路は、前記ローパスフィルタが有する抵抗器の抵抗値および容量素子の容量値、および前記チャージポンプの電流量の両方を切り替えてバンド幅を切り替えるように構成されていることを特徴とするクロック生成回路。
  8. 請求項3のクロック生成回路であって、
    前記選択信号は、前記PLL回路がロックした場合に有効になることを特徴とするクロック生成回路。
  9. 請求項1のクロック生成回路であって、さらに、
    前記周波数変調回路が出力したクロック信号が入力されるとともに、入力されたバンド幅制御信号に応じてバンド幅が切り替わるPLL回路と、
    前記周波数変調回路が出力したクロック信号に周波数変調がかかっているか否かを検出するとともに、検出結果に応じたバンド幅制御信号を前記PLL回路に出力する周波数変調検出回路と、
    を備えていることを特徴とするクロック生成回路。
  10. 請求項9のクロック生成回路であって、
    前記PLL回路は、前記バンド幅制御信号が、周波数変調がかかっていることを示している場合には、周波数変調のかかっていないクロック信号が入力された場合よりもバンド幅を下げるように構成されていることを特徴とするクロック生成回路。
  11. 請求項9のクロック生成回路であって、
    前記周波数変調検出回路は、デジタル回路のみで構成されていることを特徴とするクロック生成回路。
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