JPWO2007069447A1 - エンジンおよび車両 - Google Patents

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Abstract

カムキャップが複数のボルトによりシリンダヘッドの上部に取り付けられる。カムキャップは、燃料噴射装置固定台座を備える。燃料噴射装置固定台座は、取り付け部および長穴形状の開口部を有する。この取り付け部に燃料噴射装置の固定部がボルトにより固定されると同時に、開口部内に燃料噴射装置が挿入される。また、燃料噴射装置固定台座は、カムシャフトを固定するカムシャフト固定部を有する。さらに、ヘッドカバーが複数のボルトによりカムキャップに取り付けられる。

Description

本発明は、エンジンおよび車両に関する。
自動二輪車等の車両においては、従来の気化器に代えて、燃料供給手段として燃料噴射装置(インジェクタ)を備える燃料噴射式エンジンが搭載されている。この燃料噴射装置を用いることにより、燃料制御が効率化され、排気ガスの清浄化、または低燃費等が実現されている。
このような燃料供給手段としての燃料噴射装置の中には、燃焼室に連通するノズルと、シリンダヘッドに取り付けられる空気燃料噴射弁と、この空気燃料噴射弁に接続されるとともに空気燃料噴射弁内に燃料を噴射する燃料噴射弁とから構成されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
この燃料噴射装置においては、インジェクタハウジングがヘッドカバーに一体的に形成されるので、シリンダヘッドの周辺にインジェクタハウジングを構成する部材を配置する必要がない。
特開2004−060610号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の空気燃料噴射式エンジンでは、燃料噴射装置を保持するインジェクタハウジングがヘッドカバーに一体的に形成されている。そのため、ヘッドカバーとシリンダヘッドとの相対位置によってシリンダヘッドに対する燃料噴射装置の位置が変化しないように、当該ヘッドカバーをシリンダヘッドにノックピン等により固定する構成になっている。その結果、燃料噴射装置の位置決めのために複雑な構造になる場合がある。また、インジェクタハウジングがヘッドカバーに一体的に形成されているので、軽量化が要求されるヘッドカバーが複雑な構造となり、その重量も増加してしまう。
また、上記インジェクタハウジングに保持された燃料噴射装置に燃料および圧縮空気をそれぞれ供給する燃料供給通路と圧縮空気供給路とをヘッドカバー内に設けざるを得ない。その結果、構造が大変煩雑となる。
本発明の目的は、位置決め性および剛性が向上されるとともに、構造が簡単化されたエンジンおよびこれを備えた車両を提供することである。
(1)本発明の一局面に従うエンジンは、バルブを有するシリンダヘッドと、シリンダヘッドとともに燃焼室を形成するように設けられたシリンダと、燃焼室に燃料と空気との混合気を噴射する燃料噴射装置と、シリンダヘッド上に取り付けられ、燃料噴射装置を固定する固定部材と、バルブを開閉するカム部材と、シリンダヘッドに固定され、カム部材を回転可能に保持するカム保持部材とを備え、固定部材とカム保持部材とは一体的に形成され、燃料噴射装置は、固定部材に固定される固定部を有するものである。
そのエンジンにおいては、バルブを有するシリンダヘッドとともに燃焼室を形成するようにシリンダが設けられる。混合気を噴射する燃料噴射装置の固定部は、シリンダヘッド上に取り付けられた固定部材上に固定される。
このように、シリンダヘッド上に固定部材が取り付けられることにより、固定部材の位置決め性が確保される。そして、位置決め性が確保された固定部材に燃料噴射装置が上記固定部を介して固定されることにより、燃料噴射装置とシリンダヘッドとの位置決め性および取り付け剛性が向上される。また、固定部材により燃料噴射装置をシリンダヘッドに対して位置決めすることができる。それにより、部品点数が増加しない。
また、カム部材を回転可能に保持するカム保持部材がシリンダヘッドに固定されることによって、エンジンの小型化および省スペース化を図ることができる。
さらに、固定部材とカム保持部材とを鋳造等により一体的に形成することにより、製造が容易となるとともに部品点数の低減を図ることができる。また、固定部材とカム保持部材との位置決めが不要となり、組み立て性が向上する。
(2)固定部材は、燃料噴射装置が挿入される開口部と、燃料噴射装置の固定部が取り付けられる取り付け部とを有してもよい。この場合、燃料噴射装置は固定部材の開口部に挿入されるとともに、当該燃料噴射装置の固定部は固定部材の取り付け部に取り付けられる。このような構成により、燃料噴射装置を上記開口部を通して燃焼室に容易に挿入することができるとともに、燃料噴射装置とシリンダヘッドとの位置決め性および取り付け剛性がより向上する。
(3)燃料噴射装置の固定部は、燃料噴射装置の側方に突出するように設けられ、固定部材の取り付け部は、固定部材の開口部の側方に突出するように設けられ、燃料噴射装置が固定部材の開口部に挿入された状態で燃料噴射装置の固定部が固定部材の取り付け部に当接してもよい。この場合、燃料噴射装置の固定部材への取り付けが容易となり、作業効率が向上する。
(4)固定部材の取り付け部は、固定部材の開口部の側方に突出するように設けられた凹部であり、燃料噴射装置が固定部材の開口部に挿入された状態で燃料噴射装置の固定部が凹部に嵌合してもよい。
この場合、燃料噴射装置の固定部が凹部に嵌合することにより燃料噴射装置とシリンダヘッドとの位置決め性および取り付け剛性が十分に向上する。
(5)燃料噴射装置は、燃料を噴射する燃料噴射部と、燃料噴射部により噴射された燃料と空気とを混合することにより混合気を生成する混合気室と、混合気室により生成された混合気を噴射する混合気噴射部と、燃料噴射部および混合気噴射部を保持するとともに、上記固定部を有する保持部材とを含んでもよい。
この場合、燃料噴射部により燃料が噴射され、混合気室により噴射された燃料と空気とが混合されることによって混合気が生成される。また、混合気室により生成された混合気が混合気噴射部により噴射される。燃料噴射部および混合気噴射部は保持部材により保持される。さらに、保持部材は上記固定部を有している。
このように、燃料噴射部および混合気噴射部が保持部材により一体化されていることによって、燃料噴射部と混合気噴射部との位置決めが不要となる。また、燃料噴射装置をエンジンに取り付ける場合、燃料噴射部と混合気噴射部とを一体的に取り扱うことができる。さらに、燃料噴射装置はエンジンと別体であるので、エンジンの組み立て後に燃料噴射装置を取り付けることができる。これらにより、燃料噴射部および混合気噴射部の組み付け作業性が向上する。
また、燃料噴射部と混合気噴射部との位置関係が保持部材により固定されることにより、燃料噴射部と混合気噴射部との位置関係がエンジンの他の部材の位置により影響されない。それにより、燃料噴射部と混合気噴射部との位置精度が向上する。
また、燃料噴射部と混合気噴射部とが保持部材により一体的に保持されることにより、燃料噴射装置の剛性が向上するとともに混合気の気密性も向上する。
また、燃料噴射部と混合気噴射部とが保持部材により一体的に保持されることにより、エンジンの構造が単純化およびコンパクト化される。
さらに、位置決め性が確保された固定部材に保持部材の固定部が固定されることにより、燃料噴射装置の位置決め性および取り付けの剛性が向上される。
(6)保持部材は、混合気室に空気を供給する空気供給路を有してもよい。この場合、エンジン内部に空気供給路を別途配置する必要がない。それにより、エンジン内部の構造が単純化されるとともに、組み付け作業性が向上する。さらに、空気供給路と混合気室とのシール性も向上する。
(7)エンジンは、ヘッドカバーをさらに備え、ヘッドカバーは、燃料噴射装置が挿入される孔部を有するとともに、固定部材の開口部を除いてシリンダヘッドを覆うように取り付けられてもよい。
この場合、ヘッドカバーに孔部を設け、当該孔部に燃料噴射装置を挿入することにより、燃料噴射装置をシリンダヘッドに取り付けることができる。
このような構成によって、従来のように、シリンダヘッドへのヘッドカバーの取り付け精度が要求されない。したがって、固定部材に燃料噴射装置を取り付けることによって、燃料噴射装置の位置決め性が向上される。また、ヘッドカバーにおいて燃料噴射装置を保持するインジェクタハウジング等の保持部材を設けていないので、構造が簡単化されるとともに、ヘッドカバーの軽量化が実現される。
さらに、ヘッドカバーが固定部材の開口部を除いてシリンダヘッドを覆うように取り付けられることによって、カム部材およびカム保持部材からのオイルがシリンダヘッドの外部に漏出することが防止される。
(8)エンジンは、シリンダヘッドとヘッドカバーとの間に弾性部材をさらに備えてもよい。
この場合、振動がヘッドカバーにより吸収されるとともに、燃料噴射装置等から発生する音(例えば、放射音)もヘッドカバーにより吸収される。これにより、防音および防振を図ることが可能となる。
(9)カム保持部材は、シリンダヘッド側にカム部材を保持する凹部を有してもよい。この場合、カム部材は、カム保持部材の凹部によりシリンダヘッド側に保持されるので、燃料噴射装置およびエンジンを小型化することができる。
(10)固定部材は、開口部を取り囲むように突出した周壁部を有し、周壁部の端部にフランジが形成され、ヘッドカバーの孔部の縁部は、周壁部の端面に当接してもよい。
このように、固定部材の周壁部の端部にフランジが形成されているので、周壁部の端面の面積が大きくなる。この場合、ヘッドカバーの孔部の縁部が固定部材の周壁部の端面に当接することにより、ヘッドカバーが周壁部に大きな面積で支持される。それにより、ヘッドカバーが固定部材に確実かつ安定に固定される。
また、固定部材の周壁部の端部を除く部分の厚みを小さくすることができるので、固定部材をシリンダヘッドに取り付けるためのボルト孔を周壁部の基部の近傍に形成することができる。したがって、固定部材の開口部の大きさを確保しかつ固定部材を大きくすることなく、固定部材へのヘッドカバーの確実な固定が可能となる。
(11)本発明の他の局面に従う車両は、エンジンと、エンジンによって発生される動力により駆動される駆動輪とを備え、エンジンは、バルブを有するシリンダヘッドと、シリンダヘッドとともに燃焼室を形成するように設けられたシリンダと、燃焼室に燃料と空気との混合気を噴射する燃料噴射装置と、シリンダヘッド上に取り付けられ、燃料噴射装置を固定する固定部材と、バルブを開閉するカム部材と、シリンダヘッドに固定され、カム部材を回転可能に保持するカム保持部材とを備え、固定部材とカム保持部材とは一体的に形成され、燃料噴射装置は、固定部材に固定される固定部を有するものである。
その車両においては、駆動輪はエンジンによって発生される動力により駆動される。また、上記のエンジンにおいては、バルブを有するシリンダヘッドとともに燃焼室を形成するようにシリンダが設けられる。混合気を噴射する燃料噴射装置の固定部は、シリンダヘッド上に取り付けられた固定部材上に固定される。
このように、シリンダヘッド上に固定部材が取り付けられることにより、固定部材の位置決め性が確保される。そして、位置決め性が確保された固定部材に燃料噴射装置が上記固定部を介して固定されることにより、燃料噴射装置とシリンダヘッドとの位置決め性および取り付け剛性が向上される。また、固定部材により燃料噴射装置をシリンダヘッドに対して位置決めすることができる。それにより、部品点数が増加しない。
また、カム部材を回転可能に保持するカム保持部材がシリンダヘッドに固定されることによって、構造の簡単化、エンジンの小型化および省スペース化を図ることができる。
さらに、固定部材とカム保持部材とを鋳造等により一体的に形成することにより、製造が容易となるとともに部品点数の低減を図ることができる。
このように、上記車両においては、位置決め性および剛性が向上されるとともに、構造が簡単化される。それにより、車両の軽量化および低コスト化を図ることができる。また、燃料噴射装置の位置決め性が向上し、燃焼室へ適正な噴霧を供給することができることにより、車両の高性能化を図ることができる。
本発明に係るエンジンおよび車両によれば、位置決め性および剛性が向上されるとともに、構造が簡単化される。
図1は本実施の形態に係るエンジンの縦断面図である。 図2は図1のエンジンの横断面図である。 図3は本実施の形態に係る燃料噴射装置を示す斜視図である。 図4は図3の燃料噴射装置の一部断面図である。 図5はシリンダヘッドにカムキャップが取り付けられた状態を示す斜視図である。 図6は図5のカムキャップの構成を示す斜視図である。 図7は図6のカムキャップの詳細図である。 図8はシリンダヘッド、カムキャップ、および燃料噴射装置を組み立てた状態を示す斜視図である。 図9は図8の状態にヘッドカバーが取り付けられた状態を示す斜視図である。 図10は本実施の形態に係る燃料噴射装置を含むエンジンを備えた自動二輪車の模式図である。
以下、本発明の実施の形態に係る燃料噴射装置(インジェクタ)について説明する。
(1)エンジンの全体
最初に、本実施の形態に係る燃料噴射装置が取り付けられるエンジンの構成について簡単に説明する。
図1は、本実施の形態に係るエンジン100の縦断面図である。
図1に示すように、エンジン100はシリンダ10を備える。シリンダ10内にピストン11が上下に往復動可能に設けられる。
シリンダ10上にはシリンダヘッド12が設けられている。シリンダ10およびシリンダヘッド12により燃焼室12aが形成される。
また、シリンダヘッド12上にカムキャップ33がノックピン21を介して取り付けられる。シリンダヘッド12の上部は、例えばゴムからなる弾性部材41を介して例えばアルミニウム、マグネシウム、軽合金、繊維材、または樹脂等からなるヘッドカバー13により覆われている。なお、上記カムキャップ33の構成については後述する。
シリンダヘッド12の一方の側部から中央下部に向かって傾斜するように吸気ポート20が形成されている。
シリンダヘッド12の吸気ポート20の上流側につながるようにスロットルボディ(図示せず)が設けられている。スロットルボディおよび当該スロットルボディに取り付けられた図示しないファンネルが吸気管を構成する。なお、スロットルボディ内には、図示しないスロットル弁が吸気ポート20の中心軸と交差する水平軸を中心に回動可能に設けられる。
吸気ポート20の下端開口には、吸気弁14が設けられている。この吸気弁14は傘部14aを有する。この吸気弁14は、スプリング16により傘部14aが吸気ポート20の下端開口を閉じる方向(斜め上方向)に付勢されている。吸気弁14の上端部には吸気カム18が回転可能に設けられている。吸気カム18が回転することにより吸気弁14が開閉する。
シリンダヘッド12の他方の側部から中央下部に延びるように排気ポート32が形成されている。
排気ポート32の下端開口には、排気弁15が設けられている。この排気弁15は傘部15aを有する。排気弁15は、スプリング17により傘部15aが排気ポート32の下端開口を閉じる方向(斜め上方向)に付勢されている。排気弁15の上端部には排気カム19が回転可能に設けられている。排気カム19が回転することにより排気弁15が開閉する。
ここで、図1において、ヘッドカバー13の中央部に設けられた後述の図2に示す孔部13aを介して燃焼室12a内に向かって延びるように、燃料を噴射する燃料噴射装置1が設けられる。なお、燃料噴射装置1の構成の詳細については後述する。
図2は、図1のエンジン100の横断面図である。
図2に示すように、ヘッドカバー13には燃料噴射装置1が挿入される孔部13aが設けられている。
ここで、本実施の形態においては、燃料噴射装置1はヘッドカバー13の孔部13aを介してその先端部が燃焼室12aに通ずるように設けられるとともに、当該燃料噴射装置1の上部が後述のカムキャップ33上に固定される。詳細については後述する。なお、カムキャップ33は、吸気カム18および排気カム19がそれぞれ取り付けられた各カムシャフトを固定するためのものであり、図2においては図示していない。カムキャップ33については後述する。
また、図2において、燃焼室12a内に通ずるように点火プラグ2が設けられる。
(2)燃料噴射装置の構成
続いて、本実施の形態に係る燃料噴射装置1について図面を参照しながら説明する。
図3は、本実施の形態に係る燃料噴射装置1を示す斜視図である。図3(a)は、燃料噴射装置1を分解した各構成部を示し、図3(b)は、各構成部を組み立てた燃料噴射装置1の全体を示す。
図3(a)に示すように、本実施の形態に係る燃料噴射装置1は、構成部品として、混合気噴射部3、燃料供給部4、燃料噴射装置ホルダ5、介挿片6、燃料導入部7、および空気導入部8を含む。
燃料噴射装置ホルダ5は、供給された燃料と空気とを混合することにより混合気を生成する混合気室5aを内部に有し、一方の端部に混合部51を備えるとともに、接続部5bを他方の端部に備える。接続部5bには、燃料導入部7および空気導入部8がそれぞれ介挿片6を介して接続される。なお、燃料導入部7は図示しない配管を介して図示しない燃料供給源に接続され、空気導入部8は図示しない配管を介して図示しない空気供給源に接続されている。
また、燃料噴射装置ホルダ5は、空気導入部8から導入された空気を混合気室5aへ導くとともに混合気室5aと接続部5bとの間を延びる空気供給路5cを備える。すなわち、空気が通過する空気供給路5cと混合気室5aとは一体的に形成される。混合気噴射部3は、混合部51の一方の端部に取り付けられる。それにより、混合気噴射部3と燃料供給部4とが燃料噴射装置ホルダ5を介して一体となる。
燃料供給部4は管状に形成され、この管内に燃料が導かれ混合部51内の混合気室5aに供給される。また、燃料供給部4の一方の端部は混合部51の他方の端部に取り付けられ、他方の端部は接続部5bに取り付けられる。すなわち、燃料が通過する燃料供給部4と混合気室5aとは別個に形成される。
混合気噴射部3は配線接続部3aを有し、燃料供給部4は配線接続部4aを有する。
図3(b)に示すように、本実施の形態に係る燃料噴射装置1は、上記のような燃料を供給するための燃料供給部4と、空気を供給するための燃料噴射装置ホルダ5とが一体的に形成されユニット化されたものである。
図4は、図3の燃料噴射装置1の一部断面図である。図4(a)および図4(b)は燃料噴射装置1の互いに直交する方向における縦断面図を示す。なお、図4(a)においては、構成部品の図示を一部省略している。
図4(a)に示すように、燃料噴射装置1の接続部5bは、燃料導入部7および空気導入部8が取り付けられる方向と垂直な方向に突出する2つの固定部52を有する。
上記固定部52がボルトB1により後述のカムキャップ33に固定される。このように、燃料噴射装置1の固定部52をボルトB1により固定するだけで、燃料噴射装置1の位置決めが行える。詳細については後述する。
図4(b)において、燃料導入部7内には燃料導入路7aが形成され、空気導入部8内には空気導入路8aが形成されている。この空気導入路8aは空気供給路5cに連通し、空気導入路8aおよび空気供給路5cに流入する空気が混合気室5aに供給される。
また、図4(b)に示すように、燃料供給部4は、その下流側の端部に燃料噴射弁4bを備えるとともに、その上流側の端部に燃料が供給される燃料供給口4cを備える。混合気噴射部3は、その下流側の端部に混合気噴射弁3bを備える。
本実施の形態では、上記の燃料噴射弁4bと混合気噴射弁3bとが同軸上に設けられている。それにより、小型化が実現されるとともに、混合気室5aにおいて燃料と空気との混合気が混合気噴射弁3bから効率よく噴射される。
さらに、燃料供給部4の下流側に混合気室5aが設けられ、混合気室5aの下流側に混合気噴射部3が設けられている。
このように、燃料供給部4と混合気噴射部3との間に混合気室5aが設けられることにより、燃料供給部4、混合気室5、および混合気噴射部3が一列に配置される。それにより、構造が簡単化され、小型化を図ることができる。また、混合気室5aにおいてさらに効率よく混合気が生成されるとともに、生成された混合気が混合気噴射部3の混合気噴射弁3bからさらに効率よく噴射される。
なお、混合気噴射弁3bの開閉動作は配線接続部3aに接続された図示しない配線を介して図示しない制御部により制御され、燃料噴射弁4bの開閉動作は配線接続部4aに接続された図示しない配線を介して上記制御部により制御されている。
(3)カムキャップの構成
次に、本実施の形態に係る燃料噴射装置1が固定されるカムキャップ33について説明する。
図5は、シリンダヘッド12にカムキャップ33が取り付けられた状態を示す斜視図である。
図5に示すように、カムキャップ33が複数のボルトB2によりシリンダヘッド12の上部に取り付けられる。
また、シリンダヘッド12の側部には、点火プラグ2が挿通される挿通孔22が設けられている。なお、図5においては、点火プラグ2は図示していない。
続いて、カムキャップ33の構成について図面を参照しながら説明する。図6は、図5のカムキャップ33の構成を示す斜視図である。
図6に示すように、カムキャップ33は、燃料噴射装置固定台座34を備える。
燃料噴射装置固定台座34は、固定部取り付け部34aおよび長穴形状の開口部34bを有する。この固定部取り付け部34aに図4(a)の燃料噴射装置1の固定部52がボルトB1により固定されると同時に、開口部34b内に燃料噴射装置1が挿入される。
また、燃料噴射装置固定台座34は、図6のカムシャフトを固定するカムシャフト固定部35を有する。本実施の形態では、燃料噴射装置固定台座34の各側方に2つずつ上記カムシャフト固定部35が、長穴形状を有する上記開口部34bの長さ方向と垂直をなすようにそれぞれ設けられる。このような構成において、一方の側方に設けられた2つのカムシャフト固定部35により一のカムシャフト(図示せず)が固定され、他方の側方に設けられた2つのカムシャフト固定部35により他のカムシャフト(図示せず)が固定される。なお、本実施の形態では、燃料噴射装置固定台座34および各カムシャフト固定部35は、鋳造等により一体的に形成される。
さらに、各カムシャフト固定部35には、図1のヘッドカバー13を当該各カムシャフト固定部35に取り付けるための複数(図6では4つ)のネジ部35aと、当該各カムシャフト固定部35を図5のシリンダヘッド12に取り付ける際に、ボルトB2が挿通される複数(図6では8つ:一部図示せず)の孔部35bとを有する。
図7は、図6のカムキャップ33の詳細図である。図7(a)は、カムキャップ33の上面図を示し、図7(b)は、図7(a)におけるカムキャップ33のA−A線断面図を示す。
図7(b)に示すように、カムキャップ33の各カムシャフト固定部35は、カムシャフトに当接する断面半円形状の当接部35cをそれぞれ有する。この各当接部35cがカムシャフトの面上に当接することにより、カムシャフトがカムキャップ33に固定される。
ここで、燃料噴射装置固定台座34は、開口部34bを取り囲むように突出した周壁部34cを備える。この周壁部34cの上端にはフランジ34dが形成されている。それにより、周壁部34cの上端は他の部分よりも大きな厚みを有する。周壁部34cの上端面には、後述するヘッドカバー13の孔部13aの縁部の下面が当接する。
(4)組み立て(ASSY)状態
次に、シリンダヘッド12、ヘッドカバー13、カムキャップ33、および燃料噴射装置1の組み立てについて説明する。
図8は、シリンダヘッド12、カムキャップ33、および燃料噴射装置1を組み立てた状態を示す斜視図である。また、図9は、図8の状態にヘッドカバー13が取り付けられた状態を示す斜視図である。なお、図8においては、カムシャフトは図示されていない。
図8に示すように、まず、カムキャップ33が複数のボルトB2によりシリンダヘッド12の上部に取り付けられる。なお、図8においては、組み立ての順序として、燃料噴射装置1はこの段階でまだ組み付けないが、理解の容易化のために図示している。
続いて、図9に示すヘッドカバー13が複数のボルトB3によりカムキャップ33に取り付けられる。ヘッドカバー13には、カムキャップ33のネジ部35aに対応する複数の孔部が設けられており、これらの孔部を介して複数のボルトB3によりヘッドカバー13がカムキャップ33のカムシャフト固定部35に取り付けられる。
本実施の形態においては、シリンダヘッド12とヘッドカバー13との間には例えばゴム等の弾性部材41が設けられる。このように、シリンダヘッド12とヘッドカバー13とが互いに弾性部材41を介して当接することにより、振動がヘッドカバー13により吸収されるとともに、燃料噴射装置1および図示しないバルブ駆動装置等から発生する音(例えば、放射音)もヘッドカバー13により吸収される。このような構成により、防音および防振を図ることが可能となる。
図9において、ヘッドカバー13は、図1で述べたように、燃料噴射装置1が挿入されるための孔部13aを備える。ヘッドカバー13の孔部13aの縁部の下面が燃料噴射装置固定台座34の周壁部34cの上端面に当接する。
次に、上記のような構成において、燃料噴射装置1が上記孔部13aに挿入されるとともに、燃料噴射装置1の固定部52がボルトB1によりヘッドカバー13の下方のカムキャップ33における固定部取り付け部34a(図6)に取り付けられる。
(5)本実施の形態における効果
(5−1)燃料噴射装置の構成により奏される効果
本実施の形態においては、燃料供給部4および混合気噴射部3が燃料噴射装置ホルダ5により保持される。
このように、燃料供給部4および混合気噴射部3が燃料噴射装置ホルダ5により一体化されていることによって、燃料供給部4と混合気噴射部3との位置決めが不要となる。
また、燃料噴射装置1をエンジン100に取り付ける際には、燃料供給部4と混合気噴射部3とを一体的に取り扱うことができる。さらに、燃料噴射装置1はエンジン100と別体であるので、エンジン100の組み立て後に当該燃料噴射装置1を取り付けることができる。これらにより、燃料供給部4および混合気噴射部3の組み付け作業性が向上する。
また、燃料供給部4と混合気噴射部3との位置関係が燃料噴射装置ホルダ5により固定されることにより、燃料供給部4と混合気噴射部3との位置関係がエンジン100の他の部材の位置により影響されない。それにより、燃料供給部4と混合気噴射部3との位置精度が向上する。
また、燃料供給部4と混合気噴射部3とが燃料噴射装置ホルダ5により一体的に保持されることにより、燃料噴射装置1の剛性が向上する。
さらに、燃料供給部4と混合気噴射部3とが燃料噴射装置ホルダ5により一体的に保持されることにより、構造が単純化およびコンパクト化される。
また、本実施の形態では、燃料噴射装置ホルダ5は、混合気室5aに空気を供給する空気供給路5cを有することにより、エンジン100内部に空気供給路5cを別途配置する必要がない。それにより、エンジン100内部の構造が単純化されるとともに、組み付け作業性が向上する。さらに、空気供給路5cと混合気室5aとのシール性も向上する。
また、燃料噴射装置ホルダ5の空気供給路5cは混合気室5aから燃料供給部4の側面に沿って延びるように配置されていることにより、小型化およびコンパクト化をより図ることができる。
また、燃料供給部4は、混合気室5a側の先端部に燃料噴射弁4bを有し、後端部に燃料供給口4cを有することにより、エンジン100のヘッドカバー13の外部から燃料供給口4cに容易に燃料を供給することができる。それにより、エンジン100内部の構造が複雑化しない。
さらに、混合気室5aは、燃料供給部4の先端部、混合気噴射部3および燃料噴射装置ホルダ5により囲まれる空間に形成されていることにより、構造がさらに簡単化され、小型化およびコンパクト化をさらに図ることができる。
(5−2)燃料噴射装置をカムキャップに固定することにより奏される効果
本実施の形態においては、まず、シリンダヘッド12上にカムキャップ33がノックピン21を介して複数のボルトB2により取り付けられる。それにより、シリンダヘッド12に対するカムキャップ33の位置決め性が確保される。
そして、上記のように、位置決め性が確保されたカムキャップ33の燃料噴射装置固定台座34に燃料噴射装置1が複数のボルトB1により取り付けられる。このような構成により、燃料噴射装置1の位置決め性および取り付け剛性が向上される。
また、カムキャップ33により燃料噴射装置1をシリンダヘッド12に対して位置決めすることができる。それにより、部品点数が増加しない。
また、燃料噴射装置1をカムキャップ33の燃料噴射装置固定台座34に取り付ける際には、シリンダヘッド12に予め取り付けられたヘッドカバー13に設けられた孔部13aに燃料噴射装置1を挿入する。このように、ヘッドカバー13に孔部13aを設けることにより、燃料噴射装置1をカムキャップ33を介してシリンダヘッド12に取り付けることができる。
このような構成によって、従来のように、シリンダヘッド12へのヘッドカバー13の取り付け精度が要求されない。したがって、カムキャップ33の燃料噴射装置固定台座34に燃料噴射装置1を取り付けることによって、燃料噴射装置1の位置決め性が向上される。また、ヘッドカバー13において燃料噴射装置1を保持するインジェクタハウジング等を設けていないので、構造が簡単化されるとともに、ヘッドカバー13の軽量化が実現される。
さらに、本実施の形態では、従来のように、シリンダヘッド12に対するヘッドカバー13の位置決め性を確保する必要がないので、ノックピン等によりヘッドカバー13をシリンダヘッド12に強固に固定する必要もない。このような構成を利用し、シリンダヘッド12とヘッドカバー13との間にゴム等からなる弾性部材41を設ける。それにより、振動がヘッドカバー13により吸収されるとともに、燃料噴射装置1および図示しないバルブ駆動装置等から発生する音(例えば、放射音)もヘッドカバー13により吸収される。これにより、防音および防振を図ることが可能となる。
(5−3)燃料噴射装置固定台座の周壁部により奏される効果
燃料噴射装置固定台座34の周壁部34cの上端にフランジ34dが形成されているので、周壁部34cの上端面の面積が大きくなる。この場合、ヘッドカバー13の孔部13aの縁部が燃料噴射装置固定台座34の周壁部34cの上端面に当接することにより、ヘッドカバー13が周壁部34cに大きな面積で支持される。それにより、ヘッドカバー13が燃料噴射装置固定台座34に確実かつ安定に固定される。
また、燃料噴射装置固定台座34の周壁部34cの上端を除く部分の厚みを小さくすることができるので、燃料噴射装置固定台座34をシリンダヘッド12に取り付けるためのボルトB2用の孔部35b(図7参照)を周壁部34cの基部の近傍に形成することができる。したがって、開口部34bの大きさを確保しかつ燃料噴射装置固定台座34を大きくすることなく、燃料噴射装置固定台座34へのヘッドカバー13の確実な固定が可能となる。
(6)燃料噴射装置を含むエンジンを備えた自動二輪車
図10は、上記実施の形態に係る燃料噴射装置1を含むエンジン100を備えた自動二輪車の模式図である。
図10に示すように、自動二輪車200においては、本体部60の前方にヘッド部61が設けられている。ヘッド部61にフロントフォーク62が左右方向に揺動可能に設けられている。
フロントフォーク62の下端に前輪63が回転可能に支持されている。ヘッド部61の上端にはハンドル64が取り付けられている。
本体部60の上部において、メインシート65aおよびタンデムシート65bが設けられている。また、本体部60の下方にはエンジン100が設けられている。当該エンジン100および図示しないリアアーム等を介して後輪66が回転可能に支持されている。エンジン100の動力により後輪66が駆動される。なお、本体部60内でメインシート65aおよびタンデムシート65bの下方に収納ボックス67が設けられている。
図10の自動二輪車200においては、上記実施の形態に係る燃料噴射装置1を含むとともに、構造が簡単化されたエンジン100が用いられていることにより、燃費の向上および排ガスの低減が図られている。
また、当該自動二輪車200においては、振動および放射音が低減されている。それにより、ライダーは快適に乗車することができる。
(7)他の実施の形態
上記実施の形態では、本発明の燃料噴射装置を自動二輪車に適用する場合について説明したが、当該燃料噴射装置は自動三輪車または自動四輪車等の車両にも同様に適用することができる。
また、上記実施の形態では、カムキャップ33上に燃料噴射装置固定台座34が一体的に形成されている例について説明したが、これに限定されるものではなく、燃料噴射装置固定台座34がカムキャップ33とは別個に設けられてもよい。
また、上記実施の形態では、シリンダヘッド12およびカムキャップ33がそれぞれ別体として構成されている例について説明したが、これに限定されるものではなく、シリンダヘッド12とカムキャップ33とを一体的に形成してもよい。
さらに、燃料噴射装置1、または燃料導入部7および空気導入部8を取り外さなくてもヘッドカバー13を取り外せるようにしてもよい。この場合、ヘッドカバー13を取り外す際に、燃料導入部7および空気導入部8がヘッドカバー13の孔部13aを通るように、上記孔部13aの大きさを変更する。
(8)請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、吸気弁14および排気弁15がバルブの例であり、燃料噴射装置固定台座34が固定部材の例であり、吸気カム18および排気カム19がカム部材の例であり、カムシャフト固定部35がカム保持部材の例であり、燃料供給部4および燃料噴射弁4bが燃料噴射部の例であり、混合気噴射部3および混合気噴射弁3bが混合気噴射部の例であり、カムキャップ33が一体的に形成された固定部材およびカム保持部材の例であり、燃料噴射装置ホルダ5が保持部材の例であり、後輪66が駆動輪の例であり、固定部取り付け部34aが取り付け部の例であり、燃料噴射装置ホルダ5が保持部材の例であり、当接部35cがカム保持部材の凹部の例である。
なお、請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることも可能である。
本発明は、自動二輪車および自動四輪車等のエンジンを備える種々の車両等に利用することができる。

Claims (11)

  1. バルブを有するシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドとともに燃焼室を形成するように設けられたシリンダと、
    前記燃焼室に燃料と空気との混合気を噴射する燃料噴射装置と、
    前記シリンダヘッド上に取り付けられ、前記燃料噴射装置を固定する固定部材と、
    前記バルブを開閉するカム部材と、
    前記シリンダヘッドに固定され、前記カム部材を回転可能に保持するカム保持部材とを備え、
    前記固定部材と前記カム保持部材とは一体的に形成され、
    前記燃料噴射装置は、前記固定部材に固定される固定部を有する、エンジン。
  2. 前記固定部材は、
    前記燃料噴射装置が挿入される開口部と、
    前記燃料噴射装置の前記固定部が取り付けられる取り付け部とを有する、請求項1記載のエンジン。
  3. 前記燃料噴射装置の前記固定部は、前記燃料噴射装置の側方に突出するように設けられ、
    前記固定部材の前記取り付け部は、前記固定部材の前記開口部の側方に突出するように設けられ、
    前記燃料噴射装置が前記固定部材の前記開口部に挿入された状態で前記燃料噴射装置の前記固定部が前記固定部材の前記取り付け部に当接する、請求項2記載のエンジン。
  4. 前記固定部材の前記取り付け部は、前記固定部材の前記開口部の側方に突出するように設けられた凹部であり、
    前記燃料噴射装置が前記固定部材の前記開口部に挿入された状態で前記燃料噴射装置の前記固定部が前記凹部に嵌合する、請求項3記載のエンジン。
  5. 前記燃料噴射装置は、
    燃料を噴射する燃料噴射部と、
    前記燃料噴射部により噴射された燃料と空気とを混合することにより混合気を生成する混合気室と、
    前記混合気室により生成された混合気を噴射する混合気噴射部と、
    前記燃料噴射部および前記混合気噴射部を保持するとともに、前記固定部を有する保持部材とを含む、請求項1記載のエンジン。
  6. 前記保持部材は、前記混合気室に空気を供給する空気供給路を有する、請求項5記載のエンジン。
  7. ヘッドカバーをさらに備え、
    前記ヘッドカバーは、前記燃料噴射装置が挿入される孔部を有するとともに、前記固定部材の前記開口部を除いて前記シリンダヘッドを覆うように取り付けられる、請求項2記載のエンジン。
  8. 前記シリンダヘッドと前記ヘッドカバーとの間に弾性部材をさらに備えた、請求項7記載のエンジン。
  9. 前記カム保持部材は、前記シリンダヘッド側に前記カム部材を保持する凹部を有する、請求項1記載のエンジン。
  10. 前記固定部材は、前記開口部を取り囲むように突出した周壁部を有し、
    前記周壁部の端部にフランジが形成され、
    前記ヘッドカバーの前記孔部の縁部は前記周壁部の端面に当接する、請求項7記載のエンジン。
  11. エンジンと、
    前記エンジンによって発生される動力により駆動される駆動輪とを備え、
    前記エンジンは、
    バルブを有するシリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドとともに燃焼室を形成するように設けられたシリンダと、
    前記燃焼室に燃料と空気との混合気を噴射する燃料噴射装置と、
    前記シリンダヘッド上に取り付けられ、前記燃料噴射装置を固定する固定部材と、
    前記バルブを開閉するカム部材と、
    前記シリンダヘッドに固定され、前記カム部材を回転可能に保持するカム保持部材とを備え、
    前記固定部材と前記カム保持部材とは一体的に形成され、
    前記燃料噴射装置は、前記固定部材に固定される固定部を有する、車両。
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