JPWO2007049743A1 - 情報記録媒体、情報記録装置及び方法、並びに、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
情報記録媒体(100)は、記録情報を記録又は再生するための、クロック情報(Wobble)又はアドレス情報(LPP)である制御情報がプリフォーマットされていない第1記録エリア(Wobble無し区間)と、制御情報がプリフォーマットされた第2記録エリア(Wobble有り区間)とを備え、第1記録エリアにおいて、記録情報の記録位置又は再生位置を管理する管理情報(FS1a)の一部又は全部が、プリ記録されている。
Description
本発明は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)、CD(Compact Disc)等のレーザ光を照射することによって記録及び再生が可能な光ディスク等の情報記録媒体、当該情報記録媒体の情報記録装置及び方法、並びに、コンピュータプログラムの技術分野に関する。
特許文献1、2等に、DVD−R/RW等の記録型情報記録媒体に予め暗号化情報を記録して販売し、ネットワークを介して暗号化されたDVDビデオコンテンツ(以下、適宜「暗号化コンテンツ」と称す)を配信する配信システムが開示されている。この配信システムにおいては、従来のDVD−R/RW等の記録型情報記録媒体と同一の物理構造の情報記録媒体に、従来のDVD−ROM等の再生専用型メディアに適用された暗号化情報を、コントロールデータゾーン等の制御領域に、販売前にプリ記録している。
他方で、このような記録型情報記録媒体における記録領域と、再生専用型情報記録媒体における再生専用領域(再生専用エリア)とを併せ持つ、所謂、ハイブリッド型の光ディスクにおける、コンテンツの記録位置及び再生位置を管理するための管理情報、所謂、ファイルシステムについて、次のような技術が開示されている。即ち、特許文献3では、このハイブリッド型の光ディスクにおける、ファイルシステムのデータ構造に関する技術が開示されている。更に、この特許文献3では、例えばUDF(Universal Disk Format)等のファイルシステムを用いた、ハイブリッド型のCD−R/W等の書き換え可能な情報記録媒体の具体例について、開示されている。また、特許文献4では、マルチセッション方式における、複数のファイルシステムのデータ構造に関する技術が開示されている。
しかしながら、上述した特許文献1においては、記録型情報記録媒体に関して特別な工夫はなされていなく、従来の記録型情報記録媒体と同一の物理構造の記録領域に、再生専用型DVD(DVD−ROM)と同じ暗号化情報をプリ記録している。このため、通常市販されているDVDディスクにおいてプリ記録されて保護されている暗号化情報が、何らかの手段でその暗号化情報までもコピーされた違法な記録型DVDディスク(以下、適宜「違法な記録型DVDディスク」と称す)が作られた場合、正当な暗号化システムの下で暗号化情報が記録された記録型DVDディスク(以下、適宜「正当な記録型DVDディスク」と称す)と区別をすることができないという技術的な問題点がある。
また、暗号化コンテンツの再生又は記録に関する既存のルールにおいては、記録型DVDディスクには、ディスクキー等の暗号化情報を記録することは推奨されていない。従って、情報記録再生装置においては、制御情報を取得するためのシーク動作等によってメディアの種類の判別が行われる際に、記録型情報記録媒体に形成されたウォブル(Wobble)が存在するか否かが検出される。このウォブルの検出に基づいて、正当な記録型DVDディスクと、違法な記録型DVDディスクとを区別する方法も考案されているが、正確に両者を区別することはできないという技術的な問題点もある。
また、前述した特許文献3においては、再生専用領域と、書き換え可能な記録領域とを備えるハイブリッド型の情報記録媒体を対象としているため、記録領域において初期化処理が行われることを考慮しなければならず、データ構造として、マルチパーティションデータ構造を採用している。よって、従来のDVD−Videoフォーマットに基づいた、コンテンツの記録を行うことが困難であるという技術的な問題点が生じてしまう。また、再生専用領域において、再生専用領域におけるディレクトリ構造が記録されているので、例えば、他の記録領域において、ディレクトリ構造が追記録されなくとも、違法にアクセスされてしまうという技術的な問題点も生じてしまう。また、前述した、特許文献4では、マルチセッション方式であるので、複数のセッションに夫々対応される複数の記録情報(記録データ)が、一つの情報記録媒体に夫々記録されており、例えばファイルシステム等の各種の情報が、新規のセッションが作成される度に、冗長的に、コピー(複写)されたり、変更されたりしなければならないという技術的な問題点も生じてしまう。
そこで本発明は、例えば上記問題点に鑑みなされたものであり、ハイブリッド型の情報記録媒体において、コンテンツを暗号化するための暗号化情報の機密性を高めると共に、適切にファイルシステムを記録することを可能ならしめる情報記録媒体、情報記録装置及び方法、並びに、コンピュータをこのような情報記録装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(情報記録媒体)
以下、本発明の情報記録媒体について説明する。
以下、本発明の情報記録媒体について説明する。
上記課題を解決するために、本発明の情報記録媒体は、記録情報を記録又は再生するための、クロック情報(Wobble)及びアドレス情報(LPP)のうち少なくとも一方である検出可能な制御情報がプリフォーマットされていない第1記録エリア(ウォブル無し区間)と、前記制御情報がプリフォーマットされた第2記録エリア(ウォブル有り区間)とを備え、前記第1記録エリアにおいて、前記記録情報の記録位置又は再生位置を管理する管理情報(File System)の一部(FS1a)又は全部が、プリ記録されている。
本発明の情報記録媒体によれば、記録情報を記録又は再生するための、クロック情報(Wobble)及びアドレス情報(LPP)のうち少なくとも一方である制御情報がプリフォーマットされていない第1記録エリア(ウォブル無しエリア)と、前記制御情報がプリフォーマットされた第2記録エリア(ウォブル有りエリア)とを備え、前記第1記録エリアにおいて、前記記録情報の記録位置又は再生位置を管理する管理情報(File System)の一部(FS1a)又は全部が、プリ記録されている。
本発明の情報記録媒体によれば、第1記録エリアにおいては、記録情報を記録又は再生するための、例えば記録トラックの揺動(Wobbling)に基づくクロック情報、及び、例えばランドプリピット(Land Pre Pit)等のアドレス情報のうちの少なくとも一方である制御情報がプリフォーマットされていない。また、第2記録エリアにおいては、この制御情報がプリフォーマットされている。特に、本発明では、第1記録エリアにおいて、記録情報の記録位置又は再生位置を管理する、例えばファイルシステム等の管理情報の一部又は全部が、プリ記録されている。尚、ファイルシステム等の管理情報の追記録や書き換え記録が一般的に行われることがないコンテンツが記録される場合、管理情報の全部がプリ記録されるのが好ましい。以上のように構成されているので、例えば、次のような3種類の効果を享受することが可能である。
第1番目の効果として、第1記録エリアは、例えばクロック情報等の制御情報がプリフォーマットされていないので、この第1記録エリアにおいては、一般の情報記録装置によって、例えば、正当な暗号化システムに基づく、ファイルシステム等の管理情報が、意図しない違法な情報によって上書きされたり、改ざんされたりすることは殆ど又は完全になくなる。
以上の結果、第1記録エリアに予めプリ記録された、例えば暗号化情報を含む管理情報の機密性を高く保持する、即ち、セキュアな状態にすることが可能となる。よって、管理情報の違法なコピーが行われた記録型情報記録媒体を作成又は製造することは殆ど又は完全に不可能となる。
第2番目の効果として、例えば、記録情報を再生する際に、最初にアクセスされ、記録情報の再生が許可されるか否かが判定されるための判定領域(所謂、再生設定領域)が、管理情報の一部又は全部がプリ記録された第1記録エリアに含まれる場合、次のような効果を享受することが可能である。即ち、第1記録エリアにウォブルはプリフォーマットされていないので、従来の再生機(一般の情報記録再生装置)は、当該ウォブルを検出できないので、一般の情報記録再生装置は、少なくとも判定領域における再生処理において、本発明の情報記録媒体と、一般的な、例えばDVD−ROM等の再生専用の情報記録媒体とを区別することができない。この結果、従来の再生機は、一般的な再生専用の情報記録媒体と同様に、本発明の情報記録媒体に対して、再生処理を行うことが可能である。
以上の結果、例えばCSS等の暗号化システムによって、著作権が保護されたコンテンツを、記録型の情報記録媒体によって、一般のユーザに供給し、供給されたコンテンツを、従来の再生機によって再生処理を行わせることが可能となる。従って、本発明の情報記録媒体によれば、コンテンツの著作権の保護と、再生互換性の維持との両立を実現することが可能となる。特に、例えばDVD等の情報記録媒体を用いた、出版数が限定された少量出版、又は、著作権が適切に保護されたROMコンテンツ(通常、再生専用媒体によって店頭で販売されるコンテンツ)のネットワークを介したダウンロードによる販売を実現することが可能となる。
第3番目の効果として、管理情報の一部又は全部がプリ記録された第1記録エリアが、更に、例えばユーザによって記録情報を記録可能なユーザデータエリアに含まれる場合、次のような効果を享受することが可能である。即ち、従来の再生機(一般の情報記録再生装置)は、例えばDVDコンテンツのタイトル情報が記録されている第1記録エリアにおいては、クロック情報としてウォブル信号を検出することができない。従って、一般の情報記録再生装置は、例えばDVD−ROM等の再生専用の情報記録媒体と区別することなく、当該再生専用の情報記録媒体と概ね同様に、本発明の情報記録媒体に対して、再生再開処理(レジューム処理:Resume Operation)を行うことが可能である。ここに、本願発明に係る「再生再開処理(レジューム処理)」とは、例えばDVDプレーヤー等の情報再生装置において、情報記録媒体の再生処理の間に、例えばユーザによって、再生途中で当該情報記録媒体が取り出され、再度、同一の情報記録媒体が挿入された場合、再生途中のコンテンツ等の記録情報を、その再生途中から継続して、再度、再生する処理を意味する。
具体的には、この情報再生装置は、先ず(一)再生途中で当該情報記録媒体が取り出された瞬間に再生していた、記録情報の再生位置を示すアドレス、(二)当該情報記録媒体において再生されていた記録情報のタイトル情報、又は(三)ユーザデータエリアの先頭部分に存在する所定の位置を示すデータ列等の、再生途中の記録情報を特定可能な特定情報を、例えば内部メモリ等の記憶手段において記憶する。次に、情報再生装置は、再度、情報記録媒体が挿入された場合に、例えばタイトル情報等の特定情報が記録されている領域において、(i)クロック情報としてウォブル信号が検出されるか否か、又は、(ii)特定情報を再生可能であるか否か、などを判定する。次に、情報再生装置は、(i)特定情報が記録されている領域においてクロック情報としてウォブル信号が検出されない場合、又は(ii)例えばタイトル情報等の特定情報を再生可能である場合、記憶されている記録情報の再生位置を示すアドレスの近傍から、再生を再開することが可能である。
本発明の情報記録媒体の一の態様では、前記第2記録エリア(ウォブル有り区間)において、前記管理情報の他部(FS1b)が(ユーザによって)記録可能であり、前記第1記録エリアにプリ記録されている前記管理情報の一部(FS1a)は、前記管理情報の他部が記録される位置に関する位置情報を含む。
この態様によれば、第1記録エリアにおいて、例えばファイルシステム等の管理情報の一部が、プリ記録されている。第2記録エリアにおいて、管理情報の他部が、例えばユーザによって時間的に後から、記録可能である。加えて、管理情報の一部は、第2記録エリアにおける管理情報の他部が記録される位置に関する位置情報を含む。
この結果、管理情報を、例えばユーザによる記録処理によって、時間的に後から拡張的に記録することが可能である。具体的には、例えばネットワークを介して電子配信されたDVDコンテンツ等が一般的な情報記録装置において追記録される場合、当該情報記録装置においてファイルシステム等の管理情報の追記録や書き換え記録が行われるので、管理情報の一部に含まれる位置情報に基づいて、管理情報の他部を第2記録エリアに拡張的に記録可能である。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、前記第2記録エリア(ウォブル有り区間)において、前記管理情報の他部(FS1b)が、前記第1記録エリアと、当該第2記録エリア(ウォブル有り区間)との境界位置から所定の長さだけ離れた位置から記録される。
この態様によれば、管理情報の他部が、第1記録エリアと、第2記録エリアとの境界位置から所定の長さだけ離れた位置から記録される。従って、一般的な情報記録装置は、制御情報がプリフォーマットされている所定の長さの第2記録エリアにおいて、クロック情報やアドレス情報を取得し、当該情報記録装置が保持する記録クロックと同期させることが可能である。この結果、当該情報記録装置は、管理情報の他部を、より高精度にて第2記録エリアに記録することが可能である。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、前記管理情報の他部(FS1b)は、(i)前記記録情報を記録又は再生する際の論理階層(ディレクトリ構造やファイル構造やアンカーポイント)に関する情報、又は(ii)前記記録情報の属性(ファイルサイズ)に関する情報を含む。
この態様によれば、管理情報における内容自体の特性や、拡張性の高い性質に基づいて、管理情報の他部を、より適切、且つ、より効率的に、第2記録エリアに記録することが可能である。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、前記管理情報の一部(FS1a)は、拡張性の低い性質を保持する情報(ファイルシステムを識別する識別情報)である。
この態様によれば、管理情報における、内容自体の特性や、拡張性の低い性質に基づいて、管理情報の一部を、より適切、且つ、より効率的に、第1記録エリアにプリ記録することが可能である。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)において、所定のデータ(FSや、ダミーデータや、暗号化情報や、その他の情報)が、更に、プリ記録されている。
この態様によれば、管理情報の一部又は全部がプリ記録された第1記録エリアが、更に、例えばユーザデータエリアに含まれると共に、例えばDVDコンテンツのディスクキー(暗号化情報)等の所定のデータがプリ記録されている場合、次のような効果を享受することが可能である。即ち、一般の情報記録再生装置は、例えばディスクキー等の所定のデータがプリ記録されている第1記録エリアにおいては、クロック情報としてウォブル信号を検出することができない。従って、一般の情報記録再生装置は、例えばDVD−ROM等の再生専用の情報記録媒体と区別することなく、当該再生専用の情報記録媒体と概ね同様に、本発明の情報記録媒体に対して、再生専用の情報記録媒体に対応したアプリケーション等の特別プログラムを実行することが可能である。ここに本願発明に係る「特別プログラム」とは、例えばディスクキー(暗号化情報)等の所定のデータに基づいて、例えばDVDコンテンツ等の記録情報を復号化しつつ再生するプログラムのように、第1記録エリアにプリ記録された所定のデータが再生可能であることを条件として、所定の再生処理を行うプログラムを意味する。尚、この特別プログラムは、第1記録エリアにおいてプリ記録されてもよいし、第1記録エリア以外の記録領域において記録されるようにしてもよい。
他方で、一般の情報記録再生装置は、第1記録エリアにおいて、クロック情報としてウォブル信号を検出することができないので、第1記録エリアにプリ記録されている暗号化情報等の所定のデータを書き換えることは不可能である。従って、例えば、当該情報記録媒体の著作権保護を実現することが可能である。尚、第2記録エリア(ウォブル有りエリア)においては、前述したクロック情報としてウォブル信号を検出することが可能であるので、一般の記録処理を行うことが可能である。
この所定のデータに係る態様では、前記所定のデータは、記録情報の暗号化のための暗号化情報であるように構成してもよい。
このように構成すれば、第1記録エリアに、ユーザデータエリアに記録されるコンテンツ等の記録情報の暗号化に関わる暗号化情報がプリ記録される。この結果、一般のドライブでは、暗号化情報を記録できないため、万が一、例えばブランクディスク等のコンテンツが未記録状態の、当該情報記録媒体が流出しても、コンテンツの違法コピーを防止し、著作権保護を実現し、安全性を高めることが可能である。更に、一枚一枚個別に、暗号化情報を記録可能であるので、情報記録媒体を一般的に大量販売するのではなく、個別使用の用途に限定した、当該情報記録媒体の使用が可能となる。
この所定のデータに係る態様では、前記所定のデータは、少なくともユーザデータエリア内にプリ記録されているように構成してもよい。
このように構成すれば、所定のデータがプリ記録されている第1記録エリアが、ユーザデータエリアに含まれる場合、PC用途の暗号化に用いる暗号化情報等の各種の情報を、例えばVideoコンテンツ等の記録情報と並列させてプリ記録することが可能である。この結果、記録情報や記録方法に対応して、各種の様々な用途に、当該情報記録媒体を使用することが可能となる。
この管理情報に係る態様では、前記第2記録エリア(ウォブル有り区間)において、前記管理情報の他部(FS1b)が(ユーザによって)記録可能であり、
前記管理情報の他部(FS1b)は、前記所定のデータ(ダミーデータ等)の位置を示すポインタ位置情報を含むように構成してもよい。
前記管理情報の他部(FS1b)は、前記所定のデータ(ダミーデータ等)の位置を示すポインタ位置情報を含むように構成してもよい。
このように構成すれば、第2記録エリアに記録される管理情報の他部に含まれるポインタ位置情報に基づいて、所定のデータが、より迅速且つ的確に再生されることが可能である。
この管理情報に係る態様では、前記管理情報の一部(FS1a)は、前記所定のデータ(ダミーデータ等)の位置を示すポインタ位置情報を含むように構成してもよい。
このように構成すれば、第1記録エリアに記録される管理情報の一部に含まれるポインタ位置情報に基づいて、所定のデータが、より迅速且つ的確に再生されることが可能である。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)において、(i)前記管理情報が、UDF(Universal Disk Format)、又はUDFブリッジの規格に基づく場合、前記管理情報(File System)の全部がプリ記録されると共に、(ii)前記管理情報は、UDFの規格に基づく場合、前記管理情報の一部がプリ記録される。
この態様によれば、管理情報の種類に基づいて、管理情報を、より適切、且つ、より効率的に、第1記録エリアにプリ記録することが可能である。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、複数の前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)を備える。
この態様によれば、例えば、後述される情報記録装置によって、複数の第1記録エリアが存在することが識別される。この識別に基づいて、当該情報記録媒体が、第1記録エリアに管理情報の一部又は全部がプリ記録されている情報記録媒体であると、迅速且つ的確に判定することが可能である。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、複数の前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)を備え、少なくとも一つの前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)は、当該情報記録媒体の属性(種類の識別情報)を管理する属性管理情報を記録するための属性管理エリア(CDZ)に含まれる。
この態様によれば、例えば、後述される情報記録装置によって、例えばコントロールデータゾーン等の属性管理エリア内に、第1記録エリアが存在することが識別される。この識別に基づいて、当該情報記録媒体が、第1記録エリアに管理情報の一部又は全部がプリ記録されている情報記録媒体であると、迅速且つ的確に判定することが可能である。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、複数の前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)と、複数の前記第2記録エリア(ウォブル有り区間)とを備え、第1所定長の前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)と、第2所定長の前記第2記録エリア(ウォブル有り区間)とが、交互に配置されている。
この態様によれば、例えば、後述される情報記録装置によって、第1所定長の第1記録エリアと、第2所定長の第2記録エリアとが、交互に配置されていることが識別される。この識別に基づいて、当該情報記録媒体が、第1記録エリアに管理情報の一部又は全部がプリ記録されている情報記録媒体であると、迅速且つ的確に判定することが可能である。
(情報記録装置)
以下、本発明の情報記録装置について説明する。
以下、本発明の情報記録装置について説明する。
上記課題を解決するために、本発明の情報記録装置は、上述した本発明の情報記録媒体(但し、各種の態様を含む)に、前記記録情報を記録する情報記録装置であって、前記記録情報を記録する記録手段と、(i)前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)において、所定のデータ(FSや、ダミーデータや、暗号化情報や、その他の情報)のプリ記録が行われているか否か、又は(ii)記録領域において、第1所定長の前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)と、第2所定長の前記第2記録エリア(ウォブル有り区間)との、交互の配置が行われているか否かの判定を行う判定手段と、前記判定の結果、前記プリ記録が行われている、又は、前記交互の配置が行われている場合には、前記記録情報の記録と同時に、又は、相前後して、前記管理情報の他部(FS1b)を記録するように、前記記録手段を制御する制御手段とを備える。
本発明の情報記録装置によれば、例えば情報記録媒体が挿入された際の初期動作において、判定手段によって、次のような判定が行われる。即ち、判定手段によって、(i)第1記録エリアにおいて、例えば、ダミーデータや、暗号化情報等の所定のデータのプリ記録が行われているか否かの判定が行われる。或いは、判定手段によって、(ii)記録領域において、第1所定長の第1記録エリアと、第2所定長の第2記録エリアとの、交互の配置が行われているか否かの判定が行われる。
この判定の結果、プリ記録が行われている、又は、交互の配置が行われている場合には、制御手段の制御下で、記録手段によって、記録情報の記録と同時に、又は、相前後して、管理情報の他部が記録される。
以上の結果、当該情報記録装置による記録処理によって、管理情報を、時間的に後から拡張的に記録することが可能である。即ち、当該情報記録装置において、例えばDVDコンテンツ等の記録情報が、例えばネットワークを介して、電子配信され、追記録される場合、ファイルシステム等の管理情報の他部を、適法な記録型の情報記録媒体として判定された、情報記録媒体に、迅速且つ的確に、追記録したり、書き換え記録したりすることが可能である。
尚、上述した本発明の情報記録媒体が有する各種態様に対応して、本発明の情報記録装置も各種態様を採ることが可能である。
(情報記録方法)
以下、本発明の情報記録方法について説明する。
以下、本発明の情報記録方法について説明する。
上記課題を解決するために、本発明の情報記録方法は、上述した本発明の情報記録媒体(但し、各種の態様を含む)に、前記記録情報を記録する記録手段を備える情報記録装置における情報記録方法であって、(i)前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)において、所定のデータ(FSや、ダミーデータや、暗号化情報や、その他の情報)のプリ記録が行われているか否か、又は(ii)記録領域において、第1所定長の前記第1記録エリア(ウォブル無し区間)と、第2所定長の前記第2記録エリア(ウォブル有り区間)との、交互の配置が行われているか否かの判定を行う判定工程と、前記判定の結果、前記プリ記録が行われている、又は、前記交互の配置が行われている場合には、前記記録情報の記録と同時に、又は、相前後して、前記管理情報の他部(FS1b)を記録するように、前記記録手段を制御する制御工程とを備える。
本発明の情報記録方法によれば、上述した本発明の情報記録装置が有する各種利益を享受することが可能となる。
尚、上述した本発明の情報記録装置が有する各種態様に対応して、本発明の情報記録方法も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラム)
以下、本発明のコンピュータプログラムについて説明する。
以下、本発明のコンピュータプログラムについて説明する。
上記課題を解決するために、本発明の記録制御用のコンピュータプログラムは、上述した本発明の情報記録装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記記録手段、前記判定手段、及び、前記制御手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明に係るコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の情報記録装置を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明の情報記録装置における各種態様に対応して、本発明の各コンピュータプログラムも各種態様を採ることが可能である。
上記課題を解決するために、コンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品は、上述した本発明の情報記録装置(但し、その各種態様を含む)に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記記録手段、前記判定手段、及び、前記制御手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の情報記録装置を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の情報記録装置として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から明らかにされる。
以上説明したように、本発明の情報記録媒体によれば、第1記録エリア、及び、第2記録エリアを備える。この結果、第1記録エリアに予めプリ記録された、例えば暗号化情報を含む管理情報の機密性を高く保持する、即ち、セキュアな状態にすることが可能となる。よって、管理情報の違法なコピーが行われた記録型情報記録媒体を作成又は製造することは殆ど又は完全に不可能となる。
また、本発明の情報記録装置及び方法によれば、記録手段、判定手段及び工程、並びに、制御手段及び工程を備える。この結果、当該情報記録装置において、例えばDVDコンテンツ等の記録情報が、例えばネットワークを介して、電子配信され、追記録される場合、ファイルシステム等の管理情報の他部を、適法な記録型の情報記録媒体として判定された、情報記録媒体に、迅速且つ的確に、追記録したり、書き換え記録したりすることが可能である。
更に、また、本発明のコンピュータプログラムによれば、コンピュータを上述した本発明の情報記録装置として機能させるので、上述した、情報記録媒体に対して、情報記録装置をして、例えばDVDコンテンツ等の記録情報が、例えばネットワークを介して、電子配信され、追記録される場合、ファイルシステム等の管理情報の他部を、適法な記録型の情報記録媒体として判定された、情報記録媒体に、迅速且つ的確に、追記録したり、書き換え記録せしめることが可能である。
1…センターホール、10…トラック、11…セクタ、100…光ディスク、101…リードインエリア、102…データエリア、103…リードアウトエリア、106…透明基板、107…記録層、108…反射層、109…ウォブル、150…OPCエリア、200…情報記録装置、201…対物レンズ、202…光ピックアップ、203…スピンドルモータ、204…ヘッドアンプ、210…総和生成回路、211…ピットデータ復調回路、212…ピットデータ訂正回路、213…バッファ、214…インターフェース、220…プッシュプル信号生成回路、221…ローパスフィルタ、222…サーボユニット、227…RANDテーブル、250…CPU、300…情報配信装置、400…外部ネットワーク、CK1…第1クロック信号、CK2…第2クロック信号、GT…グルーブトラック、LT…ランドトラック、LB…レーザ光、LPP…ランドプリピット、Key1…暗号化情報(ディスクキーや、ディスクキーセット)、Key2…暗号化情報(タイトルキー)、CDZ…コントロールデータゾーン、
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施例毎に順に図面に基づいて説明する。
(1)情報記録媒体の実施例
次に、図1から図10を参照して、本発明の情報記録媒体の実施例について詳細に説明する。
次に、図1から図10を参照して、本発明の情報記録媒体の実施例について詳細に説明する。
(1−1)基本構成(物理的な構造)
先ず、図1及び図2を参照して、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの基本構成について説明する。ここに、図1は、本発明の情報記録媒体の実施例に係る複数の記録領域を有する光ディスクの基本構造を示した概略平面図、及び、該概略平面図に対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図である。図2は、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの記録面における部分拡大斜視図である。
先ず、図1及び図2を参照して、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの基本構成について説明する。ここに、図1は、本発明の情報記録媒体の実施例に係る複数の記録領域を有する光ディスクの基本構造を示した概略平面図、及び、該概略平面図に対応付けられた、その半径方向における記録領域構造の図式的概念図である。図2は、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの記録面における部分拡大斜視図である。
図1に示されるように、光ディスク100は、例えば、DVDと同じく直径12cm程度のディスク本体上の記録面に、センターホール1を中心として本実施例に係る(i)パワーキャリブレーションエリアPCA、(ii)レコーディングマネージメントエリア(Recording Management Area)RMA、(iii)コントロールデータゾーン(Control Data Zone)CDZを有するリードインエリア101、(iv)データエリア102、(v)リードアウトエリア103を備えて構成されている。そして、光ディスク100の、図示しない例えば透明基板に、少なくとも一つの記録層が積層されている。そして、この記録層の各記録領域には、例えば、センターホール1を中心にスパイラル状或いは同心円状に、例えば、グルーブトラック及びランドトラック等のトラック50が交互に設けられている。また、このトラック50上には、記録情報(データ)がECCブロック51という単位で分割されて記録される。ECC(Error Correction Code)ブロック51は、記録情報のエラー訂正が可能な記録情報の管理単位である。特に、本実施例に係る光ディスクは、記録型情報記録媒体における記録領域と、再生専用型情報記録媒体における再生専用領域(再生専用エリア)とを併せ持つ、所謂、ハイブリッド型の光ディスクであるようにしてもよい。具体的には、データエリアの内周部に、本発明の第1記録エリアを備えるようにしてもよい。尚、本発明の第1記録エリアの詳細な説明については、後述される。
より詳細には、図2に示されるように、本実施例では、光ディスク100は、ディスク状の透明基板106の下側において、情報記録面を構成する色素型又は相変化型の記録層107が積層され、更にその下側に、反射層108が積層されている。記録層107の表面からなる情報記録面には、グルーブトラックGT及びランドトラックLTが交互に形成されている。尚、光ディスク100の記録及び再生時には、例えば図2に示したように、透明基板106を介してグルーブトラックGT上に、レーザ光LBが照射される。例えば、記録時には、記録レーザパワーでレーザ光LBが照射されることで、記録データに応じて、記録層107へ記録が実施される。他方、再生時には、記録レーザパワーよりも弱い再生レーザパワーでレーザ光LBが照射されることで、記録層107へ記録された記録データの読出しが実施される。尚、グルーブトラックGT、ランドトラックLT、ウォブル109、及び、ランドプリピットLPP等については後述に詳細に説明される。
特に、データエリア102には、例えばCSS等の暗号化システムに基づいたタイトルキー等の暗号化情報と、このタイトルキー等の暗号化情報によって暗号化された暗号化コンテンツが記録される。より具体的には、タイトルキー等の暗号化情報は、ディスクキーや、ディスクキーセット等の暗号化情報によって暗号化されている。
尚、本発明は、このような5つのエリアを有する光ディスクには特に限定されない。例えば、リードインエリア101、又はリードアウトエリア103が存在せずとも、以下に説明するデータ構造等の構築は可能である。また、リードインエリア101又はリードアウト103は更に細分化された構成であってもよい。
(1−2)光ディスクの記録領域の位置を特定可能なアドレス
次に、図3を参照して、光ディスクの記録領域と、当該記録領域の位置を特定可能なアドレスとの関係について説明する。ここに、図3は、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの記録領域と、当該記録領域の位置を特定可能なアドレスとの関係を示した概念的グラフである。尚、図3中の縦軸は、例えばセクタ番号やランドプリピットアドレス等のアドレスの値を示し、横軸は、光ディスクの半径方向の相対的な位置を示す。また、本願発明に係る「アドレス」の一具体例が、例えば、LBN(Logical Block Number)、例えばECCブロックを構成する物理的セクタ番号(セクタ番号)、又はランドプリピットアドレス(Land Pre Pit Address)によって構成されている。
次に、図3を参照して、光ディスクの記録領域と、当該記録領域の位置を特定可能なアドレスとの関係について説明する。ここに、図3は、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの記録領域と、当該記録領域の位置を特定可能なアドレスとの関係を示した概念的グラフである。尚、図3中の縦軸は、例えばセクタ番号やランドプリピットアドレス等のアドレスの値を示し、横軸は、光ディスクの半径方向の相対的な位置を示す。また、本願発明に係る「アドレス」の一具体例が、例えば、LBN(Logical Block Number)、例えばECCブロックを構成する物理的セクタ番号(セクタ番号)、又はランドプリピットアドレス(Land Pre Pit Address)によって構成されている。
図3に示されるように、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスク100の記録領域は、内周側から外周側にかけて、前述したように(i)パワーキャリブレーションエリアPCA、(ii)レコーディングマネージメントエリア(Recording Management Area)RMA、(iii)コントロールデータゾーン(Control Data Zone)CDZを有するリードインエリア101、(iv)データエリア102、(v)リードアウトエリア103を備えて構成されている。尚、RMAや、CDZには、各種の属性管理情報が記録されるようにしてもよい。ここに、属性管理情報とは、(ii−1)例えば最適記録パワー等の記録特性に関する情報、(ii−2)媒体の種類を特定するための属性情報、及び(ii−3)各種の記録領域の位置を特定するための情報等の、当該情報記録媒体を管理するための各種の情報である。
また、図3に示されるように、上述した光ディスク100の記録領域の位置を一義的に特定可能なアドレスが、例えば、LBAや物理的セクタ番号(セクタ番号)である場合、光ピックアップが、内周側から外周側へ移動するにつれて光ディスク100の記録領域におけるアドレスは増加していくようにしてもよい(図3中の太実線を参照)。或いは、記録領域の位置を一義的に特定可能なアドレスが、例えば、ランドプリピットアドレス(Land Pre Pit Address)である場合、後述される情報記録再生装置の光ピックアップが、内周側から外周側へ移動するにつれて光ディスク100の記録領域におけるアドレスは減少していくようにしてもよい(図3中の細点線を参照)。
(1−3)クロック情報、及びアドレス情報
次に、図4に加えて前述した図2を適宜参照して、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクにおいてグルーブトラックのウォブリングから得られる記録時に必要なクロック情報(記録クロック)及びアドレス情報(記録アドレス)について説明する。ここに、図4は、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクにおいてグルーブトラックのウォブリングから得られる記録時に必要なクロック情報及びアドレス情報を示した図式的な一及び他の概念図(図4(a)から図4(d))である。
次に、図4に加えて前述した図2を適宜参照して、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクにおいてグルーブトラックのウォブリングから得られる記録時に必要なクロック情報(記録クロック)及びアドレス情報(記録アドレス)について説明する。ここに、図4は、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクにおいてグルーブトラックのウォブリングから得られる記録時に必要なクロック情報及びアドレス情報を示した図式的な一及び他の概念図(図4(a)から図4(d))である。
図4(a)、(b)及び(c)に示すように、本実施例に係る光ディスクにおいては、グルーブトラックGTは、一定の振幅及び空間周波数で揺動されている。即ち、グルーブトラックGTは、ウォブリング(Wobbling)されており、そのウォブル(Wobble)109の周期は所定値に設定されている。尚、グルーブトラックGTのウォブル109を周波数変調や位相変調など所定の変調方式により変調することによりプリフォーマットアドレス情報を予め記録するようにしてもよい。
図4(b)に示すように、CD−R/Wの場合では、微妙な周波数の変化によって、光ディスク上の記録アドレスがATIP(Absolute Time In Pre-groove)信号と呼ばれる絶対時間情報として組み込まれている。
図4(c)に示すように、DVD−R/Wの場合では、ランドトラックLT上にはプリフォーマットアドレス情報を示すランドプリピットLPPと呼ばれるアドレスピットが形成されている。
以上説明した2種類のアドレッシング、即ち、ウォブル109並びにATIP又はランドプリピットLPPにより記録中のディスク回転制御や記録クロックの生成、また記録アドレス等のデータの記録に必要な情報を得ることができる。より具体的には、例えば、ディスクドライブ等の情報記録装置が、データエリアに書き込むためには、例えば、レーザ光の最適記録パワーや記録ストラテジー等の記録パラメータに加えて、書き込みに使用する記録クロックと記録アドレスが必要である。
次に、図5を参照して、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの第1記録エリアの物理的構造の一及び他の具体例について説明する。ここに、図5は、本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの第1記録エリアの物理的構造の一及び他の具体例における第1記録エリアから得られるウォブル信号を示した図式的一及び他の概念図(図5(a)から図5(d))である。
本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの一の具体例においては、第1記録エリアから、図5(a)に示されるようなウォブル信号WB1が得られるように、第1記録エリアを構成してもよい。より具体的には、記録トラックの方向を基準として、第1記録エリアの前方においては、ウォブルの振幅を小さくさせ、AM(Amplitude Modulation)させる。他方、第1記録エリアの後方においては、ウォブルの振幅を大きくさせ、AMさせる。特に、振幅が減少し始める時及び増加し始める時の変化は徐々に行うのが好ましい。何故ならば、製造工程のより簡略化を実現可能だからである。より詳細には、後述される情報記録再生装置におけるコンパレータは、バンドパスフィルタからのウォブル信号を検出することができなくなる。
本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの他の具体例においては、第1記録エリアから、図5(b)に示されるようなウォブル信号WB2が得られるように、第1記録エリアを構成してもよい。より具体的には、第1記録エリアの全ての領域において、ウォブルを殆ど又は完全に無くすように構成し、ウォブル信号WB2を得られないように構成してもよい。但し、製造工程においてより高度な制御が必要となる。この具体例においても、前述の具体例と同様に情報記録再生装置におけるコンパレータは、バンドパスフィルタからのウォブル信号を検出することができなくなる。
本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの他の具体例においては、第1記録エリアから、図5(c)に示されるようなウォブル信号WB3が得られるように、第1記録エリアを構成してもよい。
より具体的には、第1記録エリアの全ての領域において、ウォブルの周波数を、例えば、1KHzから10KHzへと変調させ、FM(Frequency Modulation)させるように構成してもよい。尚、FMにおいては、周波数を2倍、5倍等に増加させてもよいし、1/2倍、1/5倍等と減少させてもよい。この具体例においても、前述の具体例と同様に情報記録再生装置におけるコンパレータは、バンドパスフィルタからのウォブル信号を検出することができなくなる。
本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの他の具体例においては、第1記録エリアから、図5(d)に示されるようなウォブル信号WB4が得られるように、第1記録エリアを構成してもよい。
より具体的には、第1記録エリアにおいて、ウォブルの周波数、振幅、及び、位相のうち少なくとも一つが変調されるように構成してもよい。この具体例においても、前述の具体例と同様に情報記録再生装置におけるコンパレータは、バンドパスフィルタからのウォブル信号を検出することができなくなる。
本発明の情報記録媒体の実施例に係る光ディスクの他の具体例においては、図示しないが、第1記録エリアにおいては、グルーブトラック等の記録トラック自体を予め形成しないように構成してもよい。この具体例においても、前述の具体例と同様に情報記録再生装置におけるコンパレータは、バンドパスフィルタからのウォブル信号を検出することができなくなる。
以上より、第1記録エリアにおいては、一般の情報記録装置によって、ウォブルからの信号に基づいて、正確な記録クロック及び記録アドレスが取得されないので、第1記録エリアにプリ記録されている、暗号化情報や、ファイルシステムを、違法な意図しない情報によって上書きすること、及び、意図しない情報へ改ざんすることは殆ど又は完全にできなくなる。
(1−4)詳細構成(管理情報、第1記録エリア、及び第2記録エリア)
次に、図6を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした、一の詳細構成について説明する。ここに、図6は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す模式図である。
次に、図6を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした、一の詳細構成について説明する。ここに、図6は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す模式図である。
図6に示されるように、本発明の情報記録媒体は、記録領域の内周側から外周側に向かって、ウォブル有り区間、ウォブル無し区間、及び、ウォブル有り区間を備えて構成されている。特に、ウォブル無し区間の、例えば開始点から、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステムFS1aが予めプリ記録されている。この開始点は、例えば物理的なセクター番号が「30000h」である位置情報、或いは、例えばLSN(Logical Sector Number)が「0」である位置情報によって、特定可能であるようにしてもよい。尚、ウォブル無し区間の半径位置は、開始位置を、例えば「24(mm)」とし、終了位置を、例えば「28(mm)」としてもよい。
以上のように構成されているので、例えば、次のような3種類の効果を享受することが可能である。第1番目の効果として、ウォブル無し区間の記録領域は、例えばクロック情報等の制御情報がプリフォーマットされていないので、このウォブル無し区間の記録領域においては、一般の情報記録装置によって、例えば、正当な暗号化システムに基づく、ファイルシステム等の管理情報が、意図しない違法な情報によって上書きされたり、改ざんされたりすることは殆ど又は完全になくなる。
以上の結果、ウォブル無し区間の記録領域に予めプリ記録された、例えば暗号化情報を含む管理情報の機密性を高く保持する、即ち、セキュアな状態にすることが可能となる。よって、管理情報の違法なコピーが行われた記録型情報記録媒体を作成又は製造することは殆ど又は完全に不可能となる。
第2番目の効果として、例えば、記録情報を再生する際に、最初にアクセスされ、記録情報の再生が許可されるか否かが判定されるための判定領域(所謂、再生設定領域)が、管理情報の一部又は全部がプリ記録されたウォブル無し区間の記録領域に含まれる場合、次のような効果を享受することが可能である。即ち、ウォブル無し区間の記録領域にウォブルはプリフォーマットされていないので、従来の再生機(一般の情報記録再生装置)は、当該ウォブルを検出できないので、一般の情報記録再生装置は、少なくとも判定領域における再生処理において、本発明の情報記録媒体と、一般的な、例えばDVD−ROM等の再生専用の情報記録媒体とを区別することができない。この結果、従来の再生機は、一般的な再生専用の情報記録媒体と同様に、本発明の情報記録媒体に対して、再生処理を行うことが可能である。
以上の結果、例えばCSS等の暗号化システムによって、著作権が保護されたコンテンツを、記録型の情報記録媒体によって、一般のユーザに供給し、供給されたコンテンツを、従来の再生機によって再生処理を行わせることが可能となる。従って、本発明の情報記録媒体によれば、コンテンツの著作権の保護と、再生互換性の維持との両立を実現することが可能となる。特に、例えばDVD等の情報記録媒体を用いた、出版数が限定された少量出版、又は、著作権が適切に保護されたROMコンテンツ(通常、再生専用媒体によって店頭で販売されるコンテンツ)のネットワークを介したダウンロードによる販売を実現することが可能となる。
第3番目の効果として、管理情報の一部又は全部がプリ記録されたウォブル無し区間の記録領域が、更に、例えばユーザによって記録情報を記録可能なユーザデータエリアに含まれる場合、次のような効果を享受することが可能である。即ち、従来の再生機(一般の情報記録再生装置)は、例えばDVDコンテンツのタイトル情報が記録されているウォブル無し区間の記録領域においては、クロック情報としてウォブル信号を検出することができない。従って、一般の情報記録再生装置は、例えばDVD−ROM等の再生専用の情報記録媒体と区別することなく、当該再生専用の情報記録媒体と概ね同様に、本発明の情報記録媒体に対して、前述した、再生再開処理(レジューム処理:Resume Operation)を行うことが可能である。
具体的には、この情報再生装置は、先ず(一)再生途中で当該情報記録媒体が取り出された瞬間に再生していた、記録情報の再生位置を示すアドレス、(二)当該情報記録媒体において再生されていた記録情報のタイトル情報、又は(三)ユーザーデータエリアの先頭部分に存在する所定の位置を示すデータ列等の、再生途中の記録情報を特定可能な特定情報を、例えば内部メモリ等の記憶手段において記憶する。次に、情報再生装置は、再度、情報記録媒体が挿入された場合に、例えばタイトル情報等の特定情報が記録されている領域において、(i)クロック情報としてウォブル信号が検出されるか否か、又は、(ii)特定情報を再生可能であるか否か、などを判定する。次に、情報再生装置は、(i)特定情報が記録されている領域においてクロック情報としてウォブル信号が検出されない場合、又は(ii)例えばタイトル情報等の特定情報を再生可能である場合、記憶されている記録情報の再生位置を示すアドレスの近傍から、再生を再開することが可能である。
(1−5)他の詳細構成
次に、図7から図10を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成について説明する。
次に、図7から図10を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成について説明する。
(1−5−1)他の詳細構成−その1−
次に、図7を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成(その1)について説明する。ここに、図7は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す他の模式図(その1)である。尚、前述した一の詳細構成と、概ね同様の構成には、同様の符号番号を付し、それらの説明は適宜省略する。
次に、図7を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成(その1)について説明する。ここに、図7は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す他の模式図(その1)である。尚、前述した一の詳細構成と、概ね同様の構成には、同様の符号番号を付し、それらの説明は適宜省略する。
図7に示されるように、他の詳細構成(その1)においては、特に、ウォブル無し区間の、例えば開始点から、ファイルシステムFS1aや、例えばディスクキー等の暗号化情報等を含む所定のデータが予めプリ記録されている。
この結果、一般の情報記録再生装置は、例えばディスクキー等の所定のデータがプリ記録されているウォブル無し区間の記録領域においては、クロック情報としてウォブル信号を検出することができない。従って、一般の情報記録再生装置は、例えばDVD−ROM等の再生専用の情報記録媒体と区別することなく、当該再生専用の情報記録媒体と概ね同様に、本発明の情報記録媒体に対して、再生専用の情報記録媒体に対応したアプリケーション等の前述した特別プログラムを実行することが可能である。尚、この特別プログラムは、ウォブル無し区間の記録領域においてプリ記録されてもよいし、ウォブル無し区間の記録領域以外の記録領域において記録されるようにしてもよい。
他方で、一般の情報記録再生装置は、ウォブル無し区間の記録領域において、クロック情報としてウォブル信号を検出することができないので、ウォブル無し区間の記録領域にプリ記録されている暗号化情報等の所定のデータを書き換えることは不可能である。従って、例えば、当該情報記録媒体の著作権保護を実現することが可能である。尚、ウォブル有り区間の記録領域においては、前述したクロック情報としてウォブル信号を検出することが可能であるので、一般の記録処理を行うことが可能である。
(1−5−2)他の詳細構成−その2−
次に、図8を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成(その2)について説明する。ここに、図8は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す他の模式図(その2)である。
次に、図8を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成(その2)について説明する。ここに、図8は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す他の模式図(その2)である。
図8に示されるように、他の詳細構成(その2)においては、ウォブル無し区間の記録領域において、例えばファイルシステム等の管理情報の一部FS1aが、プリ記録されている。特に、管理情報の一部(FS1a)は、例えばファイルシステムを識別する識別情報等の拡張性の低い性質を保持する情報であるようにしてもよい。加えて、管理情報の一部FS1aは、後述されるウォブル有り区間の記録領域における管理情報の他部FS1bが記録される位置に関する位置情報を含む(図8中の矢印を参照)。
他方、ウォブル有り区間の記録領域において、管理情報の他部FS1bが、例えばユーザによって時間的に後から、記録可能である。特に、管理情報の他部FS1bは、拡張性の高い情報、即ち、例えば、ディレクトリ構造やファイル構造やアンカーポイント等の、記録情報を記録又は再生する際の論理階層に関する情報であるようにしてもよい。
この結果、管理情報を、例えばユーザによる記録処理によって、時間的に後から拡張的に記録することが可能である。具体的には、後述されるように例えばDVDコンテンツ等の記録情報が例えばネットワークを介して電子配信され、一般的な情報記録装置で追記録される場合、当該一般的な情報記録装置においてファイルシステム等の管理情報FS1bの追記録や書き換え記録が行われるので、管理情報の一部FS1aに含まれる位置情報に基づいて、管理情報の他部FS1bをウォブル有り区間の記録領域に拡張的に記録可能である。
(1−5−3)管理情報の記録手順の類型と、管理情報の種類との関係
次に、図9及び図10を参照して、本発明に係る管理情報の記録手順の類型と、管理情報の種類と、の関係について説明する。ここに、図9は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステムの記録手順の一及び他の類型を概念的に示す模式図(図9(a)及び図9(b))である。図10は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステムの一及び他の種類を図式的に示す模式図(図10(a)及び図10(b))である。
次に、図9及び図10を参照して、本発明に係る管理情報の記録手順の類型と、管理情報の種類と、の関係について説明する。ここに、図9は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステムの記録手順の一及び他の類型を概念的に示す模式図(図9(a)及び図9(b))である。図10は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステムの一及び他の種類を図式的に示す模式図(図10(a)及び図10(b))である。
図9(a)に示されるように、ファイルシステムの記録手順の一の類型(即ち、ビジネスモデル−その1−)としては、ファイルシステムの全部を、ウォブル無し区間の記録領域に、プリ記録するようにしてもよい。特に、例えば少数だけ出版される特別の出版物などがコンテンツとして記録される場合、ファイルシステムFSの追記録や書き換え記録が一般的には行われることがないので、ファイルシステムFSの全部がプリ記録されるのが好ましい。このファイルシステムの記録手順の一の類型には、例えばUDF(Universal Disk Format)や、UDFブリッジ等のファイルシステムの記録に適している。尚、UDFのバージョンは、「1.02」であってもよいし、それ以上の「1.5」や「2.0」であってもよい。
図9(b)に示されるように、ファイルシステムの記録手順の他の類型(即ち、ビジネスモデル−その2−)としては、ファイルシステムの一部を、ウォブル無し区間の記録領域に、プリ記録するようにしてもよい。特に、前述した他の詳細構成において説明したように、例えばDVDコンテンツ等の記録情報が例えばネットワークを介して電子配信されて一般的な情報記録装置において追記録される場合、当該一般的な情報記録装置においてファイルシステムFS1bの追記録や書き換え記録が行われるので、管理情報の一部FS1aに含まれる位置情報に基づいて、管理情報の他部FS1bをウォブル有り区間の記録領域に拡張的に記録可能である。このファイルシステムの記録手順の他の類型には、例えばUDF等のファイルシステムの記録に適している。
より詳細には、図10(a)に示されるように、UDFにおいては、ファイルデータの記録後に、記録されるファイル名や、ファイルサイズを特定可能な、例えばVolume Recognition Sequenceや、AVDPや、Volume Descriptor Sequence等によって構成される、UDF&ISO9660 volume structure dataは、本来、Pre-recorded area、即ち、ウォブル無し区間の記録領域において、予めプリ記録される。そして、ファイルデータの記録後に、例えばFile Set Descriptorや、Root Directory ICBや、Root Directory fileを、追記録や書き換え記録を行うことで、ファイル名や、ファイルサイズを追記録や書き換え記録を行うことが可能である。
仮に、例えばUDFブリッジ等のファイルシステムの記録において、この他の類型(即ち、ビジネスモデル−その2−)を適用した場合、本来であれば、ファイルデータの記録後に、記録されるファイル名や、ファイルサイズが予めプリ記録される。よって、ファイルデータ自体の拡張的な追記録や書き換え記録を行うことができなくってしまうので、ファイル名や、ファイルサイズの拡張的な記録が制限されてしまう。
より詳細には、図10(b)に示されるように、UDFブリッジにおいては、ファイルデータの記録後に、記録されるファイル名や、ファイルサイズを特定可能な、例えばVolume Recognition Sequenceや、AVDPや、Volume Descriptor Sequence等によって構成される、UDF&ISO9660 volume structure dataは、本来、Data recordable area、即ち、ウォブル有り区間の記録領域において、追記録や書き換え記録が可能なように記録される。よって、記録されるファイル名や、ファイルサイズを特定可能な、このUDF&ISO9660 volume structure dataが、予めプリ記録された場合、ファイル名や、ファイルサイズの追記録や書き換え記録を行うことができなくなってしまう。そこで、UDFブリッジにおいては、前述した図9(a)に示される、ファイルシステムの全部を、ウォブル無し区間の記録領域に、プリ記録するファイルシステムの記録手順の一の類型(即ち、ビジネスモデル−その1−)を適用することが好ましい。
(2) 配信システム
次に、図11、及び図12を参照して、本発明の情報記録媒体に対して、記録動作を行う情報記録装置、並びに、配信動作を行う情報配信装置を備えた配信システムについて説明する。
次に、図11、及び図12を参照して、本発明の情報記録媒体に対して、記録動作を行う情報記録装置、並びに、配信動作を行う情報配信装置を備えた配信システムについて説明する。
(2−1)配信システムの全体構成
先ず、図11を参照して、本発明の情報記録媒体に対して、記録動作を行う情報記録装置、並びに、配信動作を行う情報配信装置を備えた配信システムの全体構成について説明する。ここに、図11は、本発明の情報記録媒体に対して、記録動作を行う情報記録装置、並びに、配信動作を行う情報配信装置を備えた配信システムの全体構成を示したブロック図である。尚、図11におけるステップ番号は、後述される図12におけるステップ番号と対応している。また、本実施例に係る配信システムにおいては、DAO(Disk At Once)方式を採用してもよい。
先ず、図11を参照して、本発明の情報記録媒体に対して、記録動作を行う情報記録装置、並びに、配信動作を行う情報配信装置を備えた配信システムの全体構成について説明する。ここに、図11は、本発明の情報記録媒体に対して、記録動作を行う情報記録装置、並びに、配信動作を行う情報配信装置を備えた配信システムの全体構成を示したブロック図である。尚、図11におけるステップ番号は、後述される図12におけるステップ番号と対応している。また、本実施例に係る配信システムにおいては、DAO(Disk At Once)方式を採用してもよい。
図11に示されるように、本実施例に係る配信システムは、(i)光ディスク100に対して記録動作を行う情報記録装置200、(ii)この情報記録装置200に暗号化コンテンツを配信する、例えば、ウェブサーバー等の情報配信装置300、並びに、(iii)これら情報記録装置200と情報配信装置300とが情報の授受を行うことを可能にするインターネット等の外部ネットワーク400を備えて構成されている。
前述したように、光ディスク100は、NBCA、コントロールデータゾーンCDZ、及び、暗号化コンテンツを記録するデータエリア102を備えて構成されている。より詳細には、NBCAには、メディアIDがレーザーカッティングによって記録されている。コントロールデータゾーンCDZには、ディスクキー等の暗号化情報Key1が記録されている。データエリア102には、後述される情報配信装置300によって配信された暗号化コンテンツ等が、そのまま記録される。
情報記録装置200は、光ディスク100のメディアIDを、情報配信装置300へ送信する。また、情報配信装置300から受信した暗号化コンテンツを、光ディスク100に対して記録する。
情報配信装置300は、情報記録装置200が送信したメディアIDを受信する。受信したメディアIDに対応したディスクキー等の暗号化情報Key1、及び、タイトルキー等の暗号化情報Key2を生成する。生成された暗号化情報Key1及びKey2に基づいて、コンテンツに対して暗号化等の暗号化処理を行う。暗号化処理が施されたコンテンツ、即ち、暗号化コンテンツを情報記録装置200へ配信する。尚、暗号化コンテンツは、外部ネットワーク400を経由して配信されるため、暗号化における暗号化とは別に、SSL(Secure Socket Layer)等の盗聴や改ざん等に対応した暗号化を施してもよい。
外部ネットワーク400は、情報記録装置200と、情報配信装置300とを、両者に備えられた図示しない回線接続装置(例えば、ハブ装置、デジタル終端接続装置(DSU)、又は、侵入防止用のファイアウォールアプリケーションを実装したルータなど)を介して、情報の授受が行えるように接続させている。
(2−2)情報記録装置及び情報配信装置における各種の処理
次に、図12に加えて前述した図11を適宜参照して、本発明の情報記録媒体に対して、記録動作を行う情報記録装置、及び、配信動作を行う情報配信装置を備えた配信システムの各種の処理について説明する。尚、当該情報記録装置及び情報配信装置における各種の処理は、前述の図9における、ファイルシステムFS1bが時間的に後から、拡張的に追記録又は書き換え記録されるビジネスモデル(その2)に基づいて行われている。ここに、図12は、本発明の情報記録装置、及び、情報配信装置における各種の処理を示したフローチャートである。尚、図12におけるステップ番号は、図11におけるステップ番号と対応している。
次に、図12に加えて前述した図11を適宜参照して、本発明の情報記録媒体に対して、記録動作を行う情報記録装置、及び、配信動作を行う情報配信装置を備えた配信システムの各種の処理について説明する。尚、当該情報記録装置及び情報配信装置における各種の処理は、前述の図9における、ファイルシステムFS1bが時間的に後から、拡張的に追記録又は書き換え記録されるビジネスモデル(その2)に基づいて行われている。ここに、図12は、本発明の情報記録装置、及び、情報配信装置における各種の処理を示したフローチャートである。尚、図12におけるステップ番号は、図11におけるステップ番号と対応している。
(2−2−1)情報記録装置における記録処理
先ず、図12において、光ディスク100が装填されると、先ず、後述される情報記録装置のCPU(Central Processing Unit)250の制御下で、光ピックアップ202によりシーク動作が行われる(ステップS101)。
先ず、図12において、光ディスク100が装填されると、先ず、後述される情報記録装置のCPU(Central Processing Unit)250の制御下で、光ピックアップ202によりシーク動作が行われる(ステップS101)。
次に、CPU250の制御下で、光ディスク100は、コンテンツが配信されるための光ディスクであるか否かが判定される(ステップS102)。ここで、光ディスク100は、コンテンツが配信されるための光ディスクである場合(ステップS102:Yes)、光ディスク100への記録動作に必要な各種の情報が取得される(ステップS103)。より具体的には、OPC処理が行われ、最適記録パワーが決定されると共に、記録ストラテジーパターンが決定される。
次に、光ディスク100には、コンテンツが記録済みであるか否かが判定される(ステップS104)。ここで、光ディスク100には、コンテンツが記録済みではない場合(ステップS104:No)、CPU250の制御下で、光ディスク100上の、例えば、NBCA(Narrow Burst Cutting Area)から、当該光ディスク100に固有のメディアIDが取得される(ステップS105)。
次に、CPU250の制御下で、取得されたメディアIDがSSL等に基づいて暗号化され、例えば、ネッワーク上のサーバー等の情報配信装置300へ送信される(ステップS106)。
他方、ステップS102の判定の結果、コンテンツが配信されるための光ディスクでないと判定された場合(ステップS102:No)、及び、ステップS104の判定の結果、光ディスク100には、コンテンツが記録済みではあると判定された場合(ステップS104:Yes)、光ディスク100は、情報記録装置200から排出される。
(2−2−2)情報配信装置における配信処理
情報配信装置300では、先ず、SSL等によって暗号化されたメディアIDを受信する(ステップS201)。
情報配信装置300では、先ず、SSL等によって暗号化されたメディアIDを受信する(ステップS201)。
次に、情報配信装置300では、受信したSSL等によって暗号化されたメディアIDを復号化する(ステップS202)。
次に、情報配信装置300では、復号化したメディアIDに対応するディスクキー等の暗号化情報Key1、及び、タイトルキー等の暗号化情報Key2が生成される(ステップS203)。
次に、情報配信装置300では、生成された暗号化情報Key1及びKey2によって配信するコンテンツ及びファイルシステムが所定の暗号化システムによって暗号化される(ステップS204)。
次に、情報配信装置300では、この生成された暗号化情報Key1及びKey2によって暗号化システムに基づいて暗号化された暗号化コンテンツ及びファイルシステムが、更に、SSL等によって暗号化されて、情報記録装置200へと配信される(ステップS205)。より具体的には、SSL等によって暗号化された暗号化コンテンツ及びファイルシステムの属性、所謂、CCI(Copy Control Information)は、配信されている途中において、再生できないようにするために、ネバーコピー(Never Copy)の属性に設定される。
(2−2−3)情報記録装置における動作 −続き−
再び、情報記録装置200においては、情報配信装置によって配信された、SSL等によって暗号化された暗号化コンテンツ及びファイルシステムが受信される(ステップS107)。
再び、情報記録装置200においては、情報配信装置によって配信された、SSL等によって暗号化された暗号化コンテンツ及びファイルシステムが受信される(ステップS107)。
次に、情報記録装置200では、受信された暗号化コンテンツ及びファイルシステムをSSL等によって復号化する(ステップS108)。
次に、情報記録装置200では、暗号化情報Key1及びKey2によって暗号化された暗号化コンテンツ及びファイルシステムを復号化しないで、そのまま光ディスク100に記録する(ステップS109)。より具体的には、所定の暗号化システムに基づいて暗号化された暗号化コンテンツ及びファイルシステムの記録は、プリ記録されていないリードインエリア101の最後の記録領域のアドレスから開始され、プリ記録されているリードアウトエリア103の記録領域のアドレスにおいて終了される。仮に、暗号化されたコンテンツ及びファイルシステムの記録が、プリ記録されているリードアウトエリア103の記録領域のアドレスまで行われない場合、このアドレスまで緩衝用データが記録されるようにしてもよい。尚、プリ記録された、各種のファイルシステムの拡張的な追記録又は書き換え記録方法については、前述の図9及び図10において説明されている。また、リードインエリア101やリードアウトエリア103等においては、緩衝用データが事前に書き込まれて販売されてもよいし、情報記録装置200によって、暗号化コンテンツの記録の際に新たに書き込まれてもよい。
以上のように、本実施例に係る配信システムは、情報記録装置200と、情報配信装置300との外部ネットワーク400を介した情報の授受において、暗号化情報Key1及びKey2の代わりにメディアIDを送受信する。従って、例えば、コントロールデータゾーン等の暗号化情報記録領域に予めプリ記録された暗号化情報Key1の機密性を高く保持する、即ち、セキュアな状態にすることが可能となる。よって、暗号化情報Key1の違法なコピーが行われた記録型情報記録媒体を作成又は製造することは殆ど又は完全に不可能となる。
(3)情報記録装置
次に、図13及び図14を参照して、本発明の情報記録装置の実施例について説明する。
次に、図13及び図14を参照して、本発明の情報記録装置の実施例について説明する。
(3−1)基本構成
先ず、図13を参照して、本発明の情報記録装置の実施例に係る、情報記録媒体を記録又は再生する情報記録再生装置の基本構成について説明する。ここに、図13は、本発明の情報記録媒体を記録再生する情報記録再生装置の全体構成を示すブロック図である。
先ず、図13を参照して、本発明の情報記録装置の実施例に係る、情報記録媒体を記録又は再生する情報記録再生装置の基本構成について説明する。ここに、図13は、本発明の情報記録媒体を記録再生する情報記録再生装置の全体構成を示すブロック図である。
図13に示されるように、情報記録再生装置200は、光ディスク100に対して再生ビームを照射するとともに反射光に応じた信号を出力する光ピックアップ202と、光ディスク100の回転を制御するスピンドルモータ203と、サーボユニット222を備える。サーボユニット222には、第1クロック信号CK1及びピット同期信号SYNCpが供給される。サーボユニット222は、これらの信号に同期して、スピンドルモータ203の回転を制御するスピンドルサーボ、光ピックアップ202の光ディスク100に対する相対的位置制御であるフォーカスサーボ及びトラッキングサーボを実行する。
尚、例えば、光ディスク100には、第1クロック信号CK1に同期したピットデータDPが記録マークの長短によって記録されている。この例の記録マークはピットであり、トラックはピット列によって構成される。トラックはウォブルデータDWを例えば変調して得たウォブル信号WBに応じて蛇行した形状になっている。ウォブル信号WBは第2クロック信号CK2に同期している。第1クロック信号CK1は第2クロック信号CK2のN(Nは自然数)倍の周波数を有する。この例では、N=25であり、第2クロック信号CK2は420KHz、第1クロック信号CK1は10.5MHzである。
光ピックアップ202は、再生ビームを照射するレーザーダイオード、4分割検出回路を備える(図示略)。4分割検出回路は、再生ビームの反射光を図8に示す領域1A、1B、1C、1Dに4分割し、各領域の光量に応じた信号を各々出力する。ヘッドアンプ204は、光ピックアップ202の各出力信号を各々増幅し、領域1Aに対応する分割読取信号1a、領域1Bに対応する分割読取信号1b、領域1Cに対応する分割読取信号1c、及び領域1Dに対応する分割読取信号1dを出力する。なお、光ピックアップ202及びヘッドアンプ204は本願発明に係る光ピックアップ手段に相当する。
総和生成回路210は、分割読取信号1a、1b、1c、及び1dを加算して、総和読取信号SRFを出力する加算回路からなる。なお、総和読取信号SRFは、記録マークの長短を表す信号である。
ピットデータ復調回路211は、総和読取信号SRFに基づいてピットデータDPを再生すると共に第1クロック信号CK1を生成する。より具体的には、ピットデータDPは、所定のテーブルを用いて復調されて再生データが生成される。例えば、変調方式としてEFM変調が採用される場合には、14ビットのピットデータDPを8ビットの再生データに変換する処理が施される。更に、この再生データの順序を予め定められた規則に従って並べ換えるデスクランブル処理が実行され、処理済の再生データが出力される。
このようにして得られた再生データは、図13に示すピットデータ訂正回路212へ供給され、そこで、エラー訂正処理や補間処理等が施された後、バッファ213に記憶される。インターフェース214はバッファ213に記憶されたデータを順次読み出して所定の出力形式に変換して外部機器へ出力する。更に、このインターフェース214を介して、各種データが、例えば、外部ネットワーク400に接続された前述した回線接続装置との間で入出力される。
プッシュプル信号生成回路220は、(1a+1d)−(1b+1c)を算出して、プッシュプル信号を生成する。成分(1a+1d)は、読取方向に対して左側の領域1A及び1Dに対応する一方、成分(1b+1c)は、読取方向に対して右側の領域1B及び1Cに対応する。即ち、再生ビームがピットに対して左側に偏っていれば、プッシュプル信号は振幅中心を基準として正極性となり、再生ビームがピットの中央に位置する場合はプッシュプル信号の値は振幅中心となり、再生ビームがピットに対して右側に偏っていれば、プッシュプル信号は振幅中心を基準として負極性となる。再生ビームとピットの相対的な位置は、トラックの蛇行に応じて変化し、プッシュプル信号の値は再生ビームとピットの相対的な位置関係を表している。即ち、プッシュプル信号は、トラックの蛇行に応じた信号である。
プッシュプル信号はローパスフィルタ221を介してサーボユニット222へ出力される。サーボユニット222は、プッシュプル信号に基づいてトラッキング制御を実行する。また、プッシュプル信号はバンドパスフィルタ223に供給される。バンドパスフィルタ223の通過帯域は、記録時においてウォブルデータDWを例えば変調して得たウォブル信号WBをプッシュプル信号から抽出できるように設定されている。従って、バンドパスフィルタ223はプッシュプル信号生成回路220と共に上述した検出手段を構成し、その出力信号は、光ディスク100からウォブル信号WBを再生したものとなる。
CPU250は、情報記録再生装置200の各構成要素を1制御する。
(3−2)動作原理(記録処理、及び再生処理)
次に、図14を参照して、本発明の情報記録装置の実施例に係る情報記録再生装置における動作原理について説明する。ここに、図14は、本発明の情報記録装置の実施例に係る情報記録再生装置による記録データの記録又は再生処理を示したフローチャートである。
次に、図14を参照して、本発明の情報記録装置の実施例に係る情報記録再生装置における動作原理について説明する。ここに、図14は、本発明の情報記録装置の実施例に係る情報記録再生装置による記録データの記録又は再生処理を示したフローチャートである。
図14に示されるように、記録処理、及び再生処理においては、先ず、ユーザによって、情報記録媒体が装着される(ステップS101a)。
次に、CPU250の制御下で、例えばコントロールデータゾーンCDZから、各種の情報が取得される等の初期動作が行われる(ステップS102a)。
次に、CPU250の制御下で、例えばコントロールデータゾーンCDZにおいて、間欠的にウォブルがプリフォーマットされているか否かが判定される(ステップS103a)。と同時に、又は、相前後して、CPU250の制御下で、例えばウォブル無し区間の記録領域において、例えばダミーデータ等の所定のデータがプリ記録されているか否かが判定される(ステップS104)。ここで、コントロールデータゾーンCDZにおいて、間欠的にウォブルがプリフォーマットされていると判定された場合(ステップS103a:Yes)、又は、ウォブル無し区間の記録領域において、所定のデータがプリ記録されていると判定された場合(ステップS104a:Yes)、例えばCSS等の暗号化システムに準拠した、正当な情報記録媒体として、認証される(ステップS105a)。
次に、CPU250の制御下で、例えばDVDコンテンツ等の記録情報の記録を行うか否かが判定される(ステップS106a)。ここで、記録情報の記録を行う場合(ステップS106a:Yes)、CPU250の制御下で、例えばDVDコンテンツ等の記録情報の記録が行われる(ステップS107a)。
次に、CPU250の制御下で、記録情報の記録に対応して、ファイルシステムの更新を行うか否かが判定される(ステップS108a)。ここで、ファイルシステムの更新を行う場合(ステップS108a:Yes)、CPU250の制御下で、ファイルシステムに対する、拡張的な、追記録又は書き換え記録が行われる(ステップS109a)。他方、ファイルシステムの更新を行わない場合(ステップS108a:No)、このステップS109aは、省略される。
他方、前述した、ステップS106aの判定の結果、記録情報の記録を行わない場合(ステップS106a:No)、CPU250の制御下で、例えばDVDコンテンツ等の記録情報の再生を行うか否かが判定される(ステップS111a)。ここで、記録情報の再生を行う場合(ステップS111a:Yes)、CPU250の制御下で、記録情報の再生が行われる(ステップS112a)。他方、記録情報の再生を行わない場合(ステップS111a:No)、このステップS112aは、省略される。
次に、CPU250の制御下で、記録情報の記録処理又は再生処理を終了するか否かが判定される(ステップS110a)。ここで、記録情報の記録処理又は再生処理を終了する場合(ステップS110a:Yes)、或いは、前述したステップ103の判定の結果、コントロールデータゾーンCDZにおいて、間欠的にウォブルがプリフォーマットされていないと判定された場合(ステップS103a:No)、更に或いは、前述したステップ104aの判定の結果、ウォブル無し区間の記録領域において、所定のデータがプリ記録されていないと判定された場合(ステップS104a:No)、CPU250の制御下で、一連の記録情報の記録処理又は再生処理が終了される。
(4)他の詳細構成
次に、図15から図18を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成について説明する。
次に、図15から図18を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成について説明する。
(4−1)他の詳細構成−その3−
次に、図15を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成(その3)について説明する。ここに、図15は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す他の模式図(その3)である。尚、前述した一の詳細構成と、概ね同様の構成には、同様の符号番号を付し、それらの説明は適宜省略する。
次に、図15を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成(その3)について説明する。ここに、図15は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す他の模式図(その3)である。尚、前述した一の詳細構成と、概ね同様の構成には、同様の符号番号を付し、それらの説明は適宜省略する。
図15に示されるように、他の詳細構成(その3)においては、特に、管理情報の他部FS1bが、ウォブル無し区間の記録領域と、ウォブル有り区間の記録領域との境界位置から所定の長さ(所謂、助走区間)だけ離れた位置から記録される。この結果、一般的な情報記録装置は、制御情報がプリフォーマットされている所定の長さのウォブル有り区間の記録領域において、クロック情報やアドレス情報を、取得し、当該情報記録装置が保持する記録クロックと同期させる(ロックさせる)ことが可能である。この結果、当該情報記録装置は、管理情報の他部FS1bを、より高精度にウォブル有り区間の記録領域に記録することが可能である。
(4−2)他の詳細構成−その4−
次に、図16を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成(その4)について説明する。ここに、図16は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す他の模式図(その4)である。尚、前述した一の詳細構成と、概ね同様の構成には、同様の符号番号を付し、それらの説明は適宜省略する。
次に、図16を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成(その4)について説明する。ここに、図16は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す他の模式図(その4)である。尚、前述した一の詳細構成と、概ね同様の構成には、同様の符号番号を付し、それらの説明は適宜省略する。
図16に示されるように、他の詳細構成(その4)においては、特に、管理情報の他部FS1bは、例えば暗号化情報やダミーデータ等の所定のデータの位置を示すアドレス等のポインタ位置情報を含む。この結果、ウォブル有り区間の記録領域に記録される管理情報の他部FS1bに含まれるポインタ位置情報に基づいて、所定のデータが、より迅速且つ的確に再生されることが可能である。特に、所定のデータのうち、ポインタ位置情報によって、指定されない部分は、ファイルシステムによって「Un-allocated Area」として管理されるようにしてもよい。
或いは、図16に示されるように、管理情報の一部FS1aは、所定のデータの位置を示すアドレス等のポインタ位置情報を含む。この結果、ウォブル無し区間の記録領域に記録される管理情報の一部FS1aに含まれるポインタ位置情報に基づいて、所定のデータが、より迅速且つ的確に再生されることも可能である。
(4−3)他の詳細構成−その5−
次に、図17及び図18を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成(その5)について説明する。ここに、図17は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す他の模式図(その5)である。図18は、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域が、複数存在する場合の一及び他の具体例である。尚、前述した一の詳細構成と、概ね同様の構成には、同様の符号番号を付し、それらの説明は適宜省略する。
次に、図17及び図18を参照して、本発明に係る「管理情報」、「第1記録エリア」、及び「第2記録エリア」を中心とした他の詳細構成(その5)について説明する。ここに、図17は、本発明の管理情報の一具体例であるファイルシステム、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域、及び、本発明の第2記録エリアの一具体例であるウォブル有り区間の記録領域との配置関係を概念的に示す他の模式図(その5)である。図18は、本発明の第1記録エリアの一具体例であるウォブル(Wobble)無し区間の記録領域が、複数存在する場合の一及び他の具体例である。尚、前述した一の詳細構成と、概ね同様の構成には、同様の符号番号を付し、それらの説明は適宜省略する。
図17に示されるように、他の詳細構成(その5)においては、特に、複数のウォブル無し区間の記録領域を備え、少なくとも一つのウォブル無し区間の記録領域は、当該情報記録媒体の属性(例えば種類の識別情報など)を管理する属性管理情報を記録するためのコントロールデータゾーンCDZに含まれる。
この結果、例えば、前述した情報記録装置によって、例えばコントロールデータゾーン内に、ウォブル無し区間の記録領域が存在することが識別される。この識別に基づいて、当該情報記録媒体が、ウォブル無し区間の記録領域に管理情報の一部又は全部がプリ記録されている情報記録媒体であると、迅速且つ的確に判定することが可能である。
より詳細には、図18(a)に示されるように、複数のウォブル無し区間の記録領域と、複数のウォブル有り区間の記録領域とが、無秩序に(ランダムに)、配置されるようにしてもよい。或いは、図18(b)に示されるように、複数の第1所定長のウォブル無し区間の記録領域と、複数の第2所定長のウォブル有り区間の記録領域とが、交互に配置されるようにしてもよい。この結果、例えば、前述した情報記録装置によって、複数の第1記録エリアが存在することが識別される。この識別に基づいて、当該情報記録媒体が、ウォブル無し区間の記録領域に管理情報の一部又は全部がプリ記録されている情報記録媒体であると、迅速且つ的確に判定することが可能である。
また、上述した実施例では、情報記録媒体の一例として、追記型や書き換え記録型の光ディスク、並びに、情報記録装置の一例として光ディスクに係るレコーダー或いはプレーヤーについて説明したが、本発明は、光ディスク、及び、当該光ディスクのレコーダー或いはプレーヤーに限られるものではなく、他の高密度記録或いは高転送レート対応の各種の情報記録媒体、並びに、当該各種の情報記録媒体のレコーダー或いはプレーヤーにも適用可能である。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報記録媒体、情報記録装置及び方法、並びに記録制御用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本発明に係る情報記録媒体、情報記録装置及び方法、並びに、コンピュータプログラムは、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)、CD(Compact Disc)等のレーザ光を照射することによって記録及び再生が可能な光ディスク等の情報記録媒体に利用可能であり、また当該情報記録媒体の情報記録装置等に利用可能である。また、例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に接続可能な情報記録装置等にも利用可能である。
Claims (17)
- 記録情報を記録又は再生するための、クロック情報及びアドレス情報のうち少なくとも一方である検出可能な制御情報がプリフォーマットされていない第1記録エリアと、前記制御情報がプリフォーマットされた第2記録エリアと
を備え、
前記第1記録エリアにおいて、前記記録情報の記録位置又は再生位置を管理する管理情報の一部又は全部が、プリ記録されていることを特徴とする情報記録媒体。 - 前記第2記録エリアにおいて、前記管理情報の他部が記録可能であり、
前記第1記録エリアにプリ記録されている前記管理情報の一部は、前記管理情報の他部が記録される位置に関する位置情報を含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体。 - 前記第2記録エリアにおいて、前記管理情報の他部が、前記第1記録エリアと、当該第2記録エリアとの境界位置から所定の長さだけ離れた位置から記録されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体。
- 前記管理情報の他部は、(i)前記記録情報を記録又は再生する際の論理階層に関する情報、又は(ii)前記記録情報の属性に関する情報を含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体。
- 前記管理情報の一部は、ファイルシステムを識別する識別情報を含むことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体。
- 前記第1記録エリアにおいて、所定のデータが、更にプリ記録されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体。
- 前記所定のデータは、記録情報の暗号化のための暗号化情報であることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の情報記録媒体。
- 前記所定のデータは、少なくともユーザデータエリア内にプリ記録されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載の情報記録媒体。
- 前記第2記録エリアにおいて、前記管理情報の他部が記録可能であり、
前記管理情報の他部は、前記所定のデータの位置を示すポインタ位置情報を含むことを特徴とする請求の範囲第6項に記載の情報記録媒体。 - 前記管理情報の一部は、前記所定のデータの位置を示すポインタ位置情報を含むことを特徴とする請求の範囲第6項に記載の情報記録媒体。
- 前記第1記録エリアにおいて、(i)前記管理情報が、UDF(Universal Disk Format)、又はUDFブリッジの規格に基づく場合、前記管理情報の全部がプリ記録されると共に、(ii)前記管理情報は、UDFの規格に基づく場合、前記管理情報の一部がプリ記録されることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体。
- 複数の前記第1記録エリアを備えることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体。
- 複数の前記第1記録エリアを備え、
少なくとも一つの前記第1記録エリアは、当該情報記録媒体の属性を管理する属性管理情報を記録するための属性管理エリアに含まれることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体。 - 複数の前記第1記録エリアと、
複数の前記第2記録エリアとを備え、
第1所定長の前記第1記録エリアと、第2所定長の前記第2記録エリアとが、交互に配置されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体。 - 請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体に、前記記録情報を記録する情報記録装置であって、
前記記録情報を記録する記録手段と、
(i)前記第1記録エリアにおいて、所定のデータのプリ記録が行われているか否か、又は(ii)記録領域において、第1所定長の前記第1記録エリアと、第2所定長の前記第2記録エリアとの、交互の配置が行われているか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定の結果、前記プリ記録が行われている、又は、前記交互の配置が行われている場合には、前記記録情報の記録と同時に、又は相前後して、前記管理情報の他部を記録するように前記記録手段を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする情報記録装置。 - 請求の範囲第1項に記載の情報記録媒体に、前記記録情報を記録する記録手段を備える情報記録装置における情報記録方法であって、
(i)前記第1記録エリアにおいて、所定のデータのプリ記録が行われているか否か、又は(ii)記録領域において、第1所定長の前記第1記録エリアと、第2所定長の前記第2記録エリアとの、交互の配置が行われているか否かの判定を行う判定工程と、
前記判定の結果、前記プリ記録が行われている、又は、前記交互の配置が行われている場合には、前記記録情報の記録と同時に、又は相前後して、前記管理情報の他部を記録するように前記記録手段を制御する制御工程と
を備えることを特徴とする情報記録方法。 - 請求の範囲第15項に記載の情報記録装置に備えられたコンピュータを制御する記録制御用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記記録手段、前記判定手段、及び、前記制御手段のうち少なくとも一部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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