JP3693742B2 - 情報記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体に関し、詳細には、読出専用光ディスク(例えば、CD−ROM等)の再生装置で再生可能な物理フォーマット及び論理フォーマットを設定した情報記録媒体に関する
【0002】
【従来の技術】
読出専用の情報記録媒体、例えば、CD−ROMは、金型の表面に情報が信号としてピットで記録されたものを樹脂ディスクに複製することにより製造され、CD−ROMプレーヤ等の再生装置は、この信号を再生して情報を読み出す。
【0003】
CD−ROMは、全面に刻まれたピットにより約600Mバイト(Byte)もの情報を記録することができ、1セクター(=フレーム:1/75秒)に2KByteの情報が約70分程度記録される。このCD−ROMの物理的構造、物理フォーマットは、CD−ROM規格書(イエローブック)に規格化されており、また、論理フォーマットもISO9660として規格・標準化されている。
【0004】
すなわち、図15に示すように、CD−ROMの構造は、目次領域(リードイン領域)RAと、記録情報領域IAと、リードアウト領域OAと、からなり、目次領域RAには、記録情報領域IAのスタート時間ST1、リードアウト領域OAのスタート時間ST2、各トラックのスタート時間等がTOC(Table of contents)として記録される。CD−ROMの場合、ほとんどの場合が1トラックから構成されるので、各トラックのスタート時間は、記録情報領域IAのスタート時間ST1に等しくなる。
【0005】
記録情報領域IAは、この記録情報領域IAのスタート時間ST1とリードアウト領域OAのスタート時間ST2の間に形成され、2秒間のプレギャップ(PreGap)PGの後、システム予約エリアとVD(ボリュームディスクリプタ)領域からなる指標管理情報SIと、管理情報CIと、情報Iと、から構成される。
【0006】
管理情報CIには、ファイルやディレクトリからなる情報Iの位置情報、サイズ、名称、属性等が、ディレクトリレコード・パステーブルPTとして記録され、指標管理情報SIのボリュームディスクリプタ(VD)領域には、管理情報CIの位置情報、サイズ等が記録される。
【0007】
このCD−ROMにおいては、指標管理情報SIは、常に先頭の論理アドレスにあるので、この指標管理情報SIが最初に読まれ、ここに記録された管理情報SIに関する情報から管理情報CIが読まれて、管理情報CIに記録されたディレクトリレコード・パステーブルPTからファイル・ディレクトリが再生される。例えば、図15では、管理情報CIに記録されたファイルF1、F2、F3の位置情報SA1、SA2、SA3からファイルF1、F2、F3が検索される。
【0008】
また、追記型光ディスクであるCD−R(CD Recordable)は、物理フォーマット、論理フォーマットを、CD−ROMと同じになるように、CDライターにより情報を記録することにより、CD−ROMプレーヤで再生することができ、CDーRの規格は、オレンジブック PartIIに定められている。CD−Rは、グルーブに予め絶対時間情報(ATIP:Abusolute Time in Pre-groove)が記録されており、CD−Rライター(CD−R記録装置)は、この時間情報に従って情報を記録する。
【0009】
CD−Rは、図16に示すように、目次領域RAからリードアウト領域OAまでがCD−ROMと同等な配置で記録されている場合だけでなく、その外側の領域に、目次領域RA’からリードアウト領域OA’までが更に追記された場合でも、CD−ROMプレーヤで再生することができる。このように外側の領域まで追記されるメディアは、マルチセッションディスクと呼ばれ、最内周を第1セッションSN1、次が、第2セッションSN2、・・・と、セッションSN単位で、CDライターにより追記することができる。
【0010】
第1セッションSN1内の構成は、目次領域RAと記録情報領域IAとリードアウト領域OAから構成され、目次領域RAに記録情報領域IAとリードアウト領域OAのスタート時間STを示す情報ST1、ST2、ST3が記録されているほかに、第2セッションSN2の開始時間SST1と第2セッションSN2の記録情報領域IAのスタート時間SST2と最終リードアウト領域OAのスタート時間SOTが記録される以外は、図15のCD−ROMと同様である。すなわち、管理情報CIに記録された位置情報SA1、SA2、SA3により、第1セッションSN1の記録情報領域IA内の情報Iが検索される。
【0011】
第2セッションSN2も第1セッションSN1と同様に、目次領域RA’と記録情報領域IA’とリードアウト領域OA’から構成される。第2セッションSN2の管理情報CI’には、第2セッションSN2に追記された情報I’の位置情報SA4、SA5等ばかりでなく、第1セッションSN1に含まれる情報Iの位置情報SA1’、SA2’、SA3’等も記録されるので、第2セッションSN2の管理情報CI’により、ディスク全体のファイル・ディレクトリの検索が可能になる。第3セッションSN3以降も第2セッションSN2と同様に記録される。
【0012】
CD−Rは、図16においては、第1セッションSN1をCDライターで記録して作成しているが、図17に示すように、予めCD−ROMのようにピットで第1セッションSN1を形成することもでき、ハイブリッドディスクと呼ばれ、データの構成は、図16とまったく同じであるが、第1セッションSN1をROM領域RMAとして再生専用に形成し、第2セッションSN2以降を、記録可能領域WAに追記して形成する。したがって、1枚のディスクに再生専用領域RMAと記録可能領域WAを形成できるので、従来からあるCD−ROMにユーザーがデータを追記して使用することができる。このCD−Rについても、オレンジブック PartIに規格化されている。
【0013】
このような規格が設定されている状態において、書き換え可能な情報記録媒体をいかに生成するかについて、従来から、研究が行われており、例えば、特開平5−94675号公報記載のものでは、情報量がその記録坦体のトラックのセクター内に記録され、該情報量はその記録された情報量内の情報に対する探索を制御するために用いられるように企図された情報を制御するための参照符号を具えており、該参照符号は予定されたアドレス領域内の1個又は複数個のセクター内に収納されている記録坦体上に情報を記録する方法において、前記情報量の記録の後の瞬間に少なくとも次の情報量が最後に記録された情報量の端部に隣接するトラック内に記録され、該次の情報量が関連する情報量内及び先に記録された情報領内の情報に対する探索を制御するために用いられるように企図された代用制御情報に対する参照符号を具えており、該制御情報参照符号は再生できる代用アドレス領域内の1個又は複数個のセクター内に収納されているものである。
【0014】
すなわち、上記マルチセッションディスクの論理フォーマットを利用して、記録時に情報とともに、目次領域及びリードアウト領域に必要な情報を同時に記録することにより、CD−ROMプレーヤでの再生を可能にしており、1度だけ記録することのできる追記型のものである。
【0015】
また、従来、特開平3−86975号公報記載の追加方式の追記型情報記録媒体及び情報管理方法が提案されており、これは、管理情報領域とこの管理情報領域に連続した記録情報領域とが設定された追加方式の追記型情報記録媒体であって、前記記録情報領域には、記録情報と、この記録情報に関する下層管理情報と、追記により変更された基底管理情報とが記録され、前記管理情報領域には、前記記録情報領域の前記基底管理情報を指標する指標管理情報と、終了管理情報と、空白部への埋め書き情報とが記録されているものである。
【0016】
すなわち、上記ボリュームディスクリプタ(VD)領域からディレクトリレコード・パステーブルPTの間に未記録部を作っておき、追記終了後、この部分を埋めて完成させるものであり、1度だけ記録することのできる追記型のものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載されているような従来の情報記録媒体にあっては、1度だけ記録することのできるいわゆる追記型のものであって、複数回記録、消去を行うことができず、利用性が悪いとともに、記録及び情報の検索、再生に長時間を要し、処理時間が遅いという問題があった。
【0018】
すなわち、特開平5−94675号公報記載のものは、マルチセッションディスクの論理フォーマットにより追記後のCD−ROMプレーヤでの再生を可能にするようにしていたため、常にセッション単位の追記を行うこととなり、セッション単位の追記では、僅かな情報を追記する場合であっても、リードイン・リードアウト領域を一緒に記録する必要があり、追記に時間がかかるという問題があった。また、追記したディスクを再生する際においては、情報が複数のセッションにまたがるため、情報の検索、再生に時間がかかり、再生処理速度が遅くなるという問題があった。
【0019】
また、特開平3−86975号公報記載のものは、1つのセッションを分割して追記を可能にしており、当該追記を行うセッションを閉じるまで、すなわち、リードイン・リードアウトを記録するまでは、CD−ROMプレーヤでの再生を行うことができないだけでなく、当該セッションを閉じてしまうと、当該セッションへの追記をもはや行うことができなくなり、利用性が悪いという問題があった。
【0020】
さらに、オレンジブック PartIは、CD−MO(CD−Magneto-Optical disk:光磁気ディスク)の規格であり、一部にピットで形成されたROM部(Pre-mastered Area)を持った構成のディスクもあるが、データ構造がCD−ROMと異なるため、CD−ROMプレーヤでは、再生できないという問題があった。
【0021】
そこで、本発明は、目次領域(リードイン領域)とリードアウト領域を予めピットにより再生専用に形成するとともに、記録情報領域を記録・消去可能に形成し、情報の記録、追加及び書換時に記録情報領域のみを記録することにより、情報を短時間で記録でき、かつ、記録情報をCD−ROMプレーヤで再生可能な情報記録媒体を提供することを目的としている。
【0022】
特に、本発明は、再生専用の目次領域と記録・消去可能な記録情報領域との境界部分に、再生専用のプレギャップと記録・消去可能なプレギャップを形成することにより、再生専用領域と記録・消去可能領域を頻繁にシークされる記録情報領域の先頭からずらせ、情報の追記や書き換えによる信号の乱れが発生した場合にも、CD−ROMプレーヤで安定して再生することのできる情報記録媒体を提供することを目的としている。
【0023】
また、本発明は、再生専用の目次領域と記録・消去可能な記録情報領域との境界部分に、再生専用のプレギャップと記録・消去可能なプレギャップを形成するとともに、記録情報領域に再生専用領域と記録・消去可能領域を形成することにより、安定して再生できるとともに、利用性の良好な情報記録媒体を提供することを目的としている。
【0024】
さらに、本発明は、記録情報領域の記録・消去可能な領域に予め所定のダミーデータを記録することにより、記録時に記録情報領域全体を記録することなく、必要な指標管理情報、管理情報及び情報のみを記録するだけで記録・再生を行え、情報の記録、追加及び書換を短時間で行うことのできる情報記録媒体を提供することを目的としている。
【0025】
さらに、また、本発明は、記録情報領域の再生専用領域に、情報と当該情報を検索するための第2の管理情報を予め記録することにより、再生専用領域の管理情報を他に記録することなく、追記を行うことができるとともに、再生専用領域と記録・消去可能領域の双方をCD−ROMプレーヤにより再生することのできる情報記録媒体を提供することを目的としている。
【0026】
さらに、また、本発明は、記録情報領域の再生専用領域に、情報、当該情報を検索するための第2の管理情報及びリードアウト領域を連続して領域形成することにより、情報記録媒体の初期化時に再生専用領域の管理情報の位置を簡単に検出して、高速に初期化を行うことができるとともに、該管理情報を追記時に誤って重ね書きすることを防止することのできる情報記録媒体を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報記録媒体は、目次領域(リードイン領域)と記録情報領域とリードアウト領域とが順次形成される記録再生可能な情報記録媒体において、前記目次領域と前記リードアウト領域は、ピットにより再生専用に形成され、前記記録情報領域は、記録・消去可能に形成され、前記記録情報領域には、プレギャップ、管理情報を指標する指標管理情報、前記記録情報領域に記録される情報を検索するための前記管理情報及び前記情報が順次記録されることを基本とする
【0028】
ここで、CD−ROMは、再生専用ディスクであり、CD−ROMでは、情報は、ISO9660論理フォーマットに従ってその記録情報領域にプレギャップ、指標管理情報及び管理情報と一緒に記録されている。また、CD−Rは、案内溝が刻まれたディスクの表面に記録材として色素が塗布され、これにCDライターでレーザー光を照射して、ピットを形成するが、CD−ROMと同じ構成になるように信号を記録(すなわち、目次領域と記録情報領域とリードアウト領域を形成し、記録情報領域にISO9660論理フォーマットに従って情報を記録)すると、CD−ROMと同様に再生できる。ところが、CD−Rは、ディスク表面の色素に穴を開けてピットを形成するので、1度だけ記録することができ、書き換え消去はできないが、セッション単位で、情報を追加することができ、これもまたCD−ROMプレーヤで再生できる。また、CDーRでは、最終セッションの管理情報に全ディスクの情報を記録するので、管理情報の操作により、実際に消去・書き換えされるわけではないが、再生された情報としては、消去・書き換えも可能である。さらに、第1セッションは、CD−ROMと同じように複製してピットを形成することもでき、再生専用領域と記録可能領域をもつハイブリッドディスクと呼ばれる。
【0029】
しかし、記録・消去可能な材料、例えば、相変化材料により形成した情報記録媒体に、CD−ROMと同じ構成になるように信号を情報記録装置で記録すると、CD−ROMプレーヤでの再生が可能であり、また、CD−Rのハイブリッドディスクと同様第1セッションは、CD−ROMと同じように複製してピットを形成することもでき、1枚の情報記録媒体に再生専用領域と記録可能領域を実現することができる。
【0030】
そこで、目次領域とリードアウト領域とを予めピットで再生専用に形成しておき、記録情報領域を記録・消去可能に形成して、予めダミーデータで埋めておき、追記書き換えするデータとそれを検索する論理フォーマットデータ(管理情報及び指標管理情報)のみを記録情報領域に記録すれば、再生可能な状態にすることができるので、追記、書き換えを短時間に実現することができる。
【0031】
上記構成によれば、目次領域(リードイン領域)とリードアウト領域を予めピットにより再生専用に形成するとともに、記録情報領域を記録・消去可能に形成し、情報の記録、追加、書換時に記録情報領域のみを記録することにより、CD−ROMプレーヤで再生することのできる情報を短時間で記録することができる。
【0032】
この場合、特に、本発明では、請求項1に記載するように、前記記録情報領域は、前記目次領域との境界部分が再生専用に形成されているとともに、残りの部分が記録・消去可能に形成され、当該再生専用に形成されている部分に、前記プレギャップの一部が記録され、当該記録・消去可能に形成されている部分に、前記プレギャップの残りの部分が記録されるようにする。
【0033】
上記構成によれば、再生専用の目次領域と記録・消去可能な記録情報領域との境界部分に、再生専用のプレギャップと記録・消去可能なプレギャップを形成しているので、再生専用領域と記録・消去可能領域を頻繁にシークされる記録情報領域の先頭からずらすことができ、情報の追記や書換による信号の乱れが発生した場合にも、CD−ROMプレーヤにより安定して再生することができる。
【0034】
また、請求項2に記載するように、前記記録情報領域は、その一部が再生専用に形成されているとともに、残りの部分が記録・消去可能に形成され、前記再生専用に形成されている部分に、前記プレギャップの一部が形成されているとともに、所定量の前記情報が記録され、前記記録・消去可能に形成されている部分に、前記プレギャップの残りの部分が形成されているとともに、前記指標管理情報、前記管理情報及び前記情報が記録されるようにする。
【0035】
上記構成によれば、再生専用の目次領域と記録・消去可能な記録情報領域との境界部分に、再生専用のプレギャップと記録・消去可能なプレギャップを形成するとともに、記録情報領域に再生専用領域と記録・消去可能領域を形成しているので、CD−ROMプレーヤにより安定して再生することができるとともに、情報記録媒体の利用性を向上させることができる。
【0036】
さらに、例えば、請求項3に記載するように、前記記録情報領域は、その記録・消去可能に形成されている部分全体が、前記情報の記録前に、予め所定のダミーデータが記録されていてもよい。
【0037】
上記構成によれば、記録情報領域の記録・消去可能な領域に予め所定のダミーデータが記録されているので、記録時に記録情報領域全体を記録することなく、必要な指標管理情報、管理情報及び情報のみを記録するだけで記録・再生を行うことができ、CD−ROMプレーヤで再生可能な情報の記録、追加及び書換を短時間で行うことができる。
【0038】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記再生専用に形成されている記録情報領域は、当該再生専用に形成された記録情報領域に記録された情報と、当該情報を検索するための第2の管理情報と、からなるものであってもよい。
【0039】
上記構成によれば、記録情報領域の再生専用領域に、情報と当該情報を検索するための第2の管理情報が予め記録されているので、再生専用領域の管理情報を他に記録することなく、追記を行うことができるとともに、再生専用領域と記録・消去可能領域の双方をCD−ROMプレーヤにより再生することができる。
【0040】
また、例えば、請求項5に記載するように、情報記録媒体は、前記再生専用に形成された記録情報領域にピットとして形成された情報と、当該情報を検索するための第2の管理情報と、前記リードアウト領域とが連続して領域形成されていてもよい。
【0041】
上記構成によれば、記録情報領域の再生専用領域に、情報、当該情報を検索するための第2の管理情報及びリードアウト領域が連続して領域形成されているので、情報記録媒体の初期化時に再生専用領域の管理情報の位置を簡単に検出して、高速に初期化を行うことができるとともに、追記時に該管理情報を誤って重ね書きすることを防止することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0043】
図1〜図5は、本発明の情報記録媒体及び情報記録装置の第1の実施の形態を示す図である。
【0044】
図1は、本実施の形態の情報記録媒体1の側面部分断面図であり、図1において、情報記録媒体1は、記録・消去可能な材料、例えば、相変化材料によりディスク状に形成されているが、その目次領域(リードイン領域)RAとリードアウト領域OAとが、予めピットにより再生専用領域として形成され、その記録情報領域2が相変化材料によりリライタブル(書き換え可能)な記録可能領域に形成されている。なお、図1中、3は、ディスク基板である。
【0045】
目次領域(リードイン領域)RAは、情報記録媒体1の最内周部に形成されており、リードアウト領域OAは、情報記録媒体1の最外周部に形成されている。そして、この目次領域RAとリードアウト領域OAの間に記録情報領域2が形成されている。目次領域RAには、図4に示すように、記録情報領域2のスタート時間ST1、リードアウト領域OAのスタート時間ST2及び各トラックのスタート時間TST(図示略)等がTOC(Table of contents)としてピットにより記録されている。すなわち、CD−ROMの場合は、殆どの場合が1トラックから構成されるので、情報記録媒体1では、各トラックのスタート時間TSTは、記録情報領域2のスタート時間ST1に等しくなるように記録される。
【0046】
記録情報領域2は、上述のように、相変化材料により、例えば、記録材の結晶化とアモルファス化の反射率差を利用して、記録・消去可能に形成されており、後述するように、記録情報領域2に情報が記録される前に、予め初期化される。
【0047】
すなわち、図2に示すように、記録情報領域2にプレギャップPGを形成し、それ以降の記録情報領域2も、データの全てがゼロの情報にエラー訂正コード・アドレス情報を付加した情報(ダミー情報)を記録する。このダミー情報(ダミーデータ)は、スクランブルしてCD−ROMフォーマットに変換し、CDコードにエンコードした信号として記録される。以上により、情報記録媒体1の初期化が完了する。
【0048】
上記情報記録媒体1は、図3に示す情報記録装置10により記録、再生され、上記情報記録媒体1の初期化をこの情報記録装置10により、あるいは、専用の初期化装置により行う。
【0049】
情報記録装置10は、図3に示すように、MPU(Micro Processing Unit)11、CD−ROMエンコーダ12、記録アンプ13、LDドライバ14、ピックアップ(PU)15、モータ16、再生アンプ17、CD−ROMデコーダ18、サーボ回路19、ATIPデコーダ20及びターンテーブル21等を備えており、情報記録媒体1に情報を記録するとともに、情報記録媒体1の情報を再生する。
【0050】
情報記録装置10は、ホスト装置、例えば、パーソナルコンピュータ等のホストコントローラ21に接続され、MPU11がホストコントローラ21と信号の交換を行って、ホストコントローラ21からの情報を情報記録媒体1に記録するとともに、再生した情報をホストコントローラ21に出力する。
【0051】
CD−ROMエンコーダ12は、MPU11の制御下で動作して、ホストコントローラ21から入力される情報をCD−ROMフォーマットに変換し、CDコードにエンコードして記録アンプ13に出力する。
【0052】
記録アンプ13は、MPU11の制御下で動作して、CD−ROMエンコーダ12の出力を増幅して、LDドライバ14に出力し、LDドライバ14は、記録アンプ13の出力に基づいてピックアップ15のレーザー出力を制御する。ピックアップ15は、記録機能と再生機能を備えており、LDドライバ14の制御下で記録用のレーザーをターンテーブル21上にセットされた情報記録媒体1に照射して、ホストコントローラ21から入力された情報に対応した情報(CD−ROMフォーマットに変換され、CDコードにエンコードされた情報)を情報記録媒体1に記録する。また、ピックアップ15は、再生時、再生用のレーザーを情報記録媒体1に照射して、情報記録媒体1の反射光を受光して再生信号を取得し、取得した再生信号を再生アンプ17に出力する。
【0053】
モータ16は、サーボ回路19からの制御下で、ターンテーブル21を回転駆動する。
【0054】
再生アンプ17は、ピックアップ15からの再生信号を増幅して、CD−ROMデコーダ18、サーボ回路19及びATIPデコーダ20に出力する。
【0055】
CD−ROMデコーダ18は、MPU11の制御下で動作して、再生アンプ17から入力される再生信号を再生データにデコードし、ホストコントローラ21に出力する。
【0056】
サーボ回路19は、MPU11の制御下で動作し、ピックアップ15のフォーカス制御及びトラッキング制御を行うとともに、モータ16に制御信号を出力して、ターンテーブル21の回転を制御する。
【0057】
ATIPデコーダ20は、MPU11の制御下で動作して、再生アンプ17からの再生信号に基づいて情報記録媒体1の絶対時間情報を再生し、再生した絶対時間情報をMPU11に出力する。
【0058】
次に、動作を説明すると、情報記録媒体1が目次領域RAとリードアウト領域OAがピットにより再生専用として予め形成され、目次領域RAとリードアウト領域OAの間の記録情報領域2が記録・消去可能に形成されているとともに、予めダミーデータを書き込むことにより初期化されており、この情報記録媒体1を情報記録装置10により記録、再生するが、記録時、目次領域RAを記録することなく、記録情報領域2のみの記録を行う。
【0059】
すなわち、情報記録媒体1は、図1に示したように、その最内周部に目次領域RAがピットにより再生専用に形成され、その最外周部にリードアウト領域OAがピットにより再生専用に形成されている。この目次領域RAとリードアウト領域OAの間に記録情報領域2が相変化材料により記録・消去可能に形成されており、目次領域RAには、図4に示すように、予め記録情報領域2のスタート時間ST1、リードアウト領域OAのスタート時間ST2及び各トラックのスタート時間TST等がTOC(Table of contents)として記録されている。
【0060】
したがって、情報Iの記録時、記録情報領域2のみの記録を行うだけで、記録後の情報記録媒体1を情報記録装置10、すなわち、CD−ROMプレーヤにより再生することができ、情報Iの記録を短時間で行うことができるとともに、追記後が1つのセッションとなるので、高速で再生することができる。
【0061】
そして、情報記録媒体1は、予めダミーデータ(データの全てがゼロの情報にエラー訂正コード・アドレス情報を付加した情報)を記録することにより初期化されているので、記録時、記録情報領域2に、管理情報CIを指標する指標管理情報SI、情報Iを検索するための管理情報CI及び情報Iを記録するだけで、CD−ROMプレーヤにより再生することができ、情報Iの記録、追記及び再生をより一層短時間で行うことができる。
【0062】
次に、情報記録装置10による情報Iの記録動作について、図4及び図5に基づいて説明する。
【0063】
情報記録媒体1に情報Iを記録する場合、情報記録装置10は、図5に示すように、まず、ターンテーブル21にセットされた情報記録媒体1が初期化されているかチェックし(ステップS1)、初期化されていないときには、記録情報領域2に上記ダミーデータを記録して、情報記録媒体1を初期化する(ステップS2)。
【0064】
ステップS1で情報記録媒体1が初期化されているとき、あるいは、ステップS2で、初期化が完了すると、情報記録装置10は、目次領域RAに予め記録情報領域2のスタート時間ST1、リードアウト領域OAのスタート時間ST2及び各トラックのスタート時間TST等がTOC(Table of contents)として記録されているので、情報記録媒体1のプレギャップPGの直後にある指標管理情報領域SIAの指標管理情報SIを読み取って、指標管理情報SIから管理情報CIの位置を取得し(ステップS3)、管理情報領域CIAの管理情報CIを読み取る(ステップS4)。
【0065】
情報記録装置10は、この記録前の情報記録媒体1の管理情報CIと新たに記録する情報Iの情報量から新たな管理情報CIを作成し(ステップS5)、さらに指標管理情報SIを作成して、情報記録媒体1の管理情報領域CIAと指標管理情報領域SIAに管理情報CI及び指標管理情報SIを記録する(ステップS7)。すなわち、記録時に、図4に示すように、ファイルfile1、file2、file3、・・・の記録位置情報SA1、SA2、SA3、・・・等により管理情報CIを作成し、この管理情報CIに基づいて指標管理情報SIを作成する。そして、プレギャップPGから管理情報領域CIAまでを連続して記録して、情報Iを記録し、さらに、情報Iの入っていない記録情報領域2にもアドレス(時間)情報を記録する。さらに、目次領域RAとリードアウト領域OAがすでに記録されているので、CD−ROMプレーヤにより高速に再生することができる。
【0066】
最後に、情報記録装置10は、新たな情報Iを記録して、記録処理を終了する(ステップS8)。
【0067】
このように、情報記録媒体1の目次領域RAには、予め記録情報領域2のスタート時間ST1、リードアウト領域OAのスタート時間ST2及び各トラックのスタート時間TST等がTOCとして記録されているので、情報Iの記録時、記録情報領域2のみの記録を行うだけで、情報Iの記録を短時間で行うことができる。そして、目次領域RAとリードアウト領域OAがすでに記録されているので、通常のCD−ROMプレーヤにより再生することができる。
【0068】
また、上記記録時に、プレギャップPGから指標管理情報領域SIAを経て管理情報領域CIAまでを連続して記録すると、再生のときに信号の乱れを少なくすることができる。
【0069】
さらに、管理情報領域CIAは、追記、書き換えにより、大量のディレクトリーを作成する場合を考慮して、予め大きめに設定しておく。一般的には、最初の情報Iのスタート時間STを、管理情報領域CIAから数100セクター後、すなわち、管理情報領域CIAのサイズが数100セクターになるようにしておけば、充分である。
【0070】
すなわち、CD−ROMプレーヤで再生時において、追記、書き換えにより信号が乱れた場合、安定して再生できるまでに数セクターかかるので、各ファイルの前に10セクター程度付加して記録することにより、安定して情報Iを再生することができる。
【0071】
そして、記録時には、上述のように、ファイルfile1、file2、file3、・・・の記録位置情報SA1、SA2、SA3、・・・等により管理情報CIを作成して、この管理情報CIに基づいて指標管理情報SIを作成し、プレギャップPGから管理情報領域CIAまでを連続して記録して、情報Iを記録する。また、情報Iの入っていない記録情報領域2にもアドレス(時間)情報を記録する。さらに、目次領域RAとリードアウト領域OAがすでに記録されているので、CD−ROMプレーヤにより高速に再生することができる。
【0072】
また、情報Iの入っていない記録情報領域2に情報Iを追加したり、すでに書かれている情報Iに重ね書きする際に、それにしたがって管理情報CI、指標管理情報SIを管理情報領域CIA及び指標管理情報領域SIAに重ね書きすると、追記、書き換えを行うことができる。
【0073】
図6〜図8は、本発明の情報記録媒体及び情報記録装置の第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、第1の実施の形態の記録情報領域の一部をピットにより再生専用に形成したものである。なお、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0074】
図6において、情報記録媒体30は、目次領域RAとリードアウト領域OAが、ピットにより再生専用領域として形成されており、さらに、記録情報領域31の大部分は、記録・消去可能に形成されているが、その一部がピットにより再生専用領域として形成されている。
【0075】
この記録情報領域31の再生専用領域は、再生専用の情報であるROM部RMと、ROM部RMの情報Iだけを検索するための管理情報であるROM管理情報RMIからなり、記録情報領域31の最外周に形成されたリードアウト領域OAの内周側に外周側からROM管理情報RMI、ROM部RMの順に配置、形成されている。
【0076】
情報記録媒体30は、情報Iを記録する前に、上述のように、まず、情報記録媒体30の初期化を行なう。
【0077】
情報記録媒体30の初期化は、まず、図7に示すように、ROM部RMのROM管理情報RMIを読み出し、この読み出したROM管理情報RMIを記録・消去可能領域の管理情報CIに写して、このROM管理情報RMIを写した管理情報CIに基づいて指標管理情報SIを作成する。次に、指標管理情報SI及び管理情報CIにより、指標管理情報領域SIAと管理情報領域CIAをプレギャップPGから連続して記録する。さらに、残りの記録情報領域31に、第1の実施の形態と同様に、データの全てがゼロの情報をCD−ROMフォーマットに変換し、さらにCDエンコードされた信号を記録することにより、初期化を完了する。
【0078】
次に、情報記録媒体30に情報記録装置10を用いて情報Iを記録する場合について、図7〜図9に基づいて説明する。
【0079】
情報記録媒体30に情報Iを記録する場合、情報記録装置10は、図8に示すように、まず、ターンテーブル21にセットされた情報記録媒体30が初期化されているかチェックし(ステップP1)、初期化されていないときには、記録情報領域31に再生専用領域であるROM領域(ROM部RM及びROM管理情報RMI)があるかどうかチェックする(ステップP2)。ROM領域があるときには、上述のように、情報記録装置10は、ROM管理情報RMIを読み出し(ステップP3)、読み出したROM管理情報RMIのデータより管理情報CIを作成するとともに、指標管理情報SIを作成する(ステップP4P、P5)。次に、情報記録装置10は、プレギャップPG、指標管理情報SI及び管理情報CIを順次連続して記録し(ステップP6)、記録情報領域31の記録可能領域に上記ダミーデータを記録して、情報記録媒体30を初期化する(ステップP7)。
【0080】
ステップP2で、ROM領域がないときには、情報記録装置10は、ステップP7に移行して、上記同様に、ダミーデータを記録して、情報記録媒体30を初期化し(ステップP7)、ステップP1で、情報記録媒体30が初期化されているときには、図7に示したように、指標管理情報領域SIAには予め記録情報領域31の記録可能領域のスタート時間ST1、リードアウト領域OAのスタート時間ST2及び各トラックのスタート時間TST等がTOC(Table of contents)として記録されているとともに、ROM領域があるときには、上述のように、ROM領域のROM部RMの情報Iを検索するための時間情報ST11、ST12が記録されているので、情報記録媒体30のプレギャップPGの直後にある指標管理情報領域SIAの指標管理情報SIを読み取って、指標管理情報SIから管理情報CIの位置を取得し(ステップP8)、管理情報領域CIAの管理情報CIを読み取る(ステップP9)。
【0081】
情報記録装置10は、この記録前の情報記録媒体30の管理情報CIと新たに記録する情報Iの情報量から、図9に示すように、新たな情報Iであるファイルfile1、file2、file3、・・・の記録位置情報SA1、SA2、SA3、・・・等により新たな管理情報CIを作成し(ステップP10)、さらに指標管理情報SIを作成して、プレギャップPGを記録した後、情報記録媒体30の管理情報領域CIAと指標管理情報領域SIAに管理情報CI及び指標管理情報SIを記録する(ステップP12)。したがって、新たな管理情報CIには、図9に示すように、ROM部の情報Iを検索するための時間情報ST11、ST12とともに、新たな情報Iであるファイルfile1、file2、file3、・・・の記録位置情報SA1、SA2、SA3、・・・(時間情報)が記録されている。
【0082】
最後に、情報記録装置10は、新たな情報Iを記録して、記録処理を終了する(ステップP13)。
【0083】
このように、記録情報領域31にROM部(再生専用領域)があるときには、初期化に先立って、まず、ROM管理情報RMIを読み出して、読み出したROM管理情報RMIのデータより管理情報CIと指標管理情報SIを作成し、指標管理情報SIと管理情報CIを記録して、ROM部RMの情報Iを検索するための時間情報ST11、ST12が記録されているとともに、情報Iの記録時、新たに記録される情報I(追記された情報I)を検索するための記録位置情報SA1、SA2、SA3、・・・の両方が記録されるので、1枚の情報記録媒体30に、CD−ROMプレーヤで再生することのできる再生専用領域と記録可能領域を形成することができるとともに、高速で記録処理を行うことができる。したがって、例えば、情報記録媒体30の再生専用領域にパーソナルコンピュータのシステムプログラムを記録し、記録可能領域を利用して、情報記録装置10によりカストマイズすることができ、情報記録媒体30の利用性を向上させることができる。
【0084】
図10〜図12は、本発明の第3の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、情報記録媒体全体を記録可能領域として形成したものである。
【0085】
情報記録媒体40は、図10に示すように、最内周に目次領域RA2が記録され、最外周にリードアウト領域OA2が記録される。この目次領域RA2とリードアウト領域OA2の間に記録情報領域41が記録され、目次領域RA2には、記録情報領域41のスタート時間ST1、リードアウト領域OA2のスタート時間ST2、各トラックのスタート時間等がTOCとして記録される。
【0086】
記録情報領域41は、プレギャップPGが形成され、それ以降の記録情報領域に、所定のダミーデータ、例えば、全てのデータがゼロの情報をCD−ROMフォーマットに変換して、さらに、CDエンコードされた信号を記録することにより、フォーマットされる。
【0087】
次に、情報記録装置10により情報記録媒体40に情報Iを記録する場合について、図11及び図12に基づいて説明する。
【0088】
情報記録装置10は、図11に示すように、まず、ターンテーブル21にセットされた情報記録媒体40が初期化されているかチェックし(ステップQ1)、初期化されていないときには、上述のように、目次領域RA2の記録、プレギャップPGの記録及び記録情報領域41へのダミーデータの記録を順次行って、最後に、リードアウト領域OA2を記録することにより、初期化する(ステップQ2〜Q5)。
【0089】
上記初期化を完了するか、ステップQ1で、情報記録媒体40が既に初期化されていると、ステップQ6に移行して、上記第1の実施の形態と同様に、指標管理情報SI及び管理情報CIを読み込んで、これらの指標管理情報SI及び管理情報CIと新たに記憶する情報量と管理情報CIから新しい管理情報CIを作成し(ステップQ6〜Q8)、また、新しい指標管理情報SIを作成する(ステップQ9)。
【0090】
そして、図12に示すように、プレギャップPG、上記指標管理情報SI及び管理情報CIを指標管理情報領域SIA及び管理情報領域CIAに記録し(ステップQ10)、次に、情報Iを記録して、記録処理を終了する(ステップQ11)。
【0091】
このように、本実施の形態によれば、前記初期化により、記録可能領域に目次領域RA2、リードアウト領域OA2及びプレギャップPGを記録し、それ以外の記録情報領域41にダミーデータを記録して、予め時間情報やアドレス情報を記録するので、情報Iを追記する際には、記録する情報Iとそれを検索するための情報(管理情報CIと指標管理情報SI)だけを記録するだけで、CD−ROMプレーヤで再生可能な情報Iの追記、書き換えを短時間で行うことができる。
【0092】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0093】
例えば、上記第1の実施の形態においては、目次領域RAと目次領域RAの外周側の記録可能領域に連続して記録情報領域2を形成して、プレギャップPGを記録しているが、これに限るものではなく、例えば、図13に示すように、情報記録媒体50の最内周に形成された目次領域RAに続いて再生専用領域にプレギャップPGの一部を形成し、この目次領域RAとプレギャップPGの一部の形成された再生専用領域の外周に形成された記憶・消去可能領域である記録情報領域51の最内周にプレギャップPGの一部を形成してもよい。すなわち、目次領域RAの形成された再生専用領域と記録情報領域2の形成された記録可能領域の接合部にまたがるようにプレギャップPGを形成している。このようにすると、再生専用領域と記録可能領域の接合部を、頻繁にシークされる記録情報領域2のスタート位置からはずすことができ、シーク時の安定性を向上させることができる。
【0094】
また、上記第2の実施の形態においても、図14に示すように、情報記録媒体60の最内周にピットにより形成された再生専用領域に、目次領域RAと目次領域RAに続いてプレギャップPGの一部を形成し、この再生専用領域の外周に形成された記録・消去可能領域である記録情報領域61の最内周にプレギャップPGの残りの部分を形成してもよい。
【0095】
したがって、この場合にも、再生時、ピットで再生専用領域として形成される目次領域RAと記録可能領域の接合部を、頻繁にシークされる記録情報領域31のスタート位置となることをさけて、プレギャップPGのシーク時に不安定になることを防止することができる。その結果、CD−ROMプレーヤによる再生時の安定性を向上させることができる。
【0096】
さらに、上記各実施の形態においては、管理情報CIと記録情報領域2、31、41に情報Iを記録する際に、管理情報CIを記憶した管理情報領域CIAと次の情報Iとを連続して記録しているが、管理情報領域CIAと次の情報Iとの間に、記録再生されない領域を設けて記録するようにしてもよい。このようにすると、記録時、予め記録されている情報Iに重ね書きされることを防止することができ、情報Iを適切に記録することができるとともに、安定して再生することができる。
【0097】
また、上記各実施の形態においては、情報Iを記録する際、管理情報領域CIAに引き続いて直接情報Iを記録しているが、情報Iの先頭に所定の任意のデータを付加して記録してもよい。このようにすると、CD−ROMプレーヤにより安定して再生することができる。
【0098】
【発明の効果】
本発明の情報記録媒体によれば、目次領域とリードアウト領域を予めピットにより再生専用に形成するとともに、記録情報領域を記録・消去可能に形成し、情報の記録、追加、書換時に記録情報領域のみを記録することにより、CD−ROMプレーヤで再生することのできる情報を短時間で記録することができる。
【0099】
特に、請求項1記載の発明の情報記録媒体によれば、再生専用の目次領域と記録・消去可能な記録情報領域との境界部分に、再生専用のプレギャップと記録・消去可能なプレギャップを形成しているので、再生専用領域と記録・消去可能領域を頻繁にシークされる記録情報領域の先頭からずらすことができ、情報の追記や書換による信号の乱れが発生した場合にも、CD−ROMプレーヤにより安定して再生することができる。
【0100】
また、請求項2記載の発明の情報記録媒体によれば、再生専用の目次領域と記録・消去可能な記録情報領域との境界部分に、再生専用のプレギャップと記録・消去可能なプレギャップを形成するとともに、記録情報領域に再生専用領域と記録・消去可能領域を形成しているので、CD−ROMプレーヤにより安定して再生することができるとともに、情報記録媒体の利用性を向上させることができる。
【0101】
さらに、請求項3記載の発明の情報記録媒体によれば、記録情報領域の記録・消去可能な領域に予め所定のダミーデータが記録されているので、記録時に記録情報領域全体を記録することなく、必要な指標管理情報、管理情報及び情報のみを記録するだけで記録・再生を行うことができ、CD−ROMプレーヤで再生可能な情報の記録、追加及び書換を短時間で行うことができる。
【0102】
さらに、請求項4記載の発明の情報記録媒体によれば、記録情報領域の再生専用領域に、情報と当該情報を検索するための第2の管理情報が予め記録されているので、再生専用領域の管理情報を他に記録することなく、追記を行うことができるとともに、再生専用領域と記録・消去可能領域の双方をCD−ROMプレーヤにより再生することができる。
【0103】
さらに、請求項5記載の発明の情報記録媒体によれば、記録情報領域の再生専用領域に、情報、当該情報を検索するための第2の管理情報及びリードアウト領域が連続して領域形成されているので、情報記録媒体の初期化時に再生専用領域の管理情報の位置を簡単に検出して、高速に初期化を行うことができるとともに、追記時に該管理情報を誤って重ね書きすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の情報記録媒体及び情報記録装置の第1の実施の形態を適用した情報記録媒体の側面部分断面図。
【図2】 図1の情報記録媒体を初期化した状態の側面部分断面図。
【図3】 本発明の情報記録媒体及び情報記録装置の第1の実施の形態を適用した情報記録装置のブロック構成図。
【図4】 図3の情報記録装置により図1の情報記録媒体に情報を記録する記録処理を示すフローチャート。
【図5】 図1の情報記録媒体に情報を記録した状態を示す側面部分断面図。
【図6】 本発明の情報記録媒体及び情報記録装置の第2の実施の形態を適用した情報記録媒体の側面部分断面図。
【図7】 図6の情報記録媒体を初期化した状態の側面部分断面図。
【図8】 図3の情報記録装置により図6の情報記録媒体に情報を記録する記録処理を示すフローチャート。
【図9】 図6の情報記録媒体に情報を記録した状態を示す側面部分断面図。
【図10】 本発明の情報記録媒体及び情報記録装置の第3の実施の形態を適用した情報記録媒体の側面部分断面図。
【図11】 図3の情報記録装置により図10の情報記録媒体に情報を記録する記録処理を示すフローチャート。
【図12】 図10の情報記録媒体に情報を記録した状態を示す側面部分断面図。
【図13】 図1の再生専用領域と記録可能領域にまたがるようにプレギャップを形成した情報記録媒体の一例を示す情報記録媒体の側面部分断面図。
【図14】 図6の再生専用領域と記録可能領域にまたがるようにプレギャップを形成した情報記録媒体の一例を示す情報記録媒体の側面部分断面図。
【図15】 従来のCD−ROMの側面部分断面図。
【図16】 従来のCD−Rの側面部分断面図。
【図17】 従来の第1セッションを再生専用にビットで形成した例のCD−Rの側面部分断面図。
【符号の説明】
1、30、40、50、60 情報記録媒体
2、31、41、51、61 記録情報領域
3 基板
RA 目次領域(リードイン領域)
OA リードアウト領域
PG プレギャップ
CI 管理情報
CIA 管理情報領域
I 情報
SIA 指標管理情報領域
SI 指標管理情報
ST1、ST2 スタート時間
TST スタート時間
SA1、SA2、SA3 記録位置情報
RM ROM部
RMI ROM管理情報
ST11、ST12 時間情報
10 情報記録装置
11 MPU
12 CD−ROMエンコーダ
13 記録アンプ
14 LDドライバ
15 ピックアップ(PU)
16 モータ
17 再生アンプ
18 CD−ROMデコーダ
19 サーボ回路
20 ATIPデコーダ
21 ターンテーブル

Claims (5)

  1. 目次領域(リードイン領域)と記録情報領域とリードアウト領域とが順次形成される記録再生可能な情報記録媒体において、
    前記目次領域と前記リードアウト領域は、ピットにより再生専用に形成され、
    前記記録情報領域は、前記目次領域との境界部分が再生専用に形成されているとともに、残りの部分が記録・消去可能に形成され、前記再生専用に形成されている部分に、プレギャップの一部が記録され、前記記録・消去可能に形成されている先頭部分に、プレギャップの残りの部分が記録されて、その後に、管理情報を指標する指標管理情報、該記録情報領域に記録される情報を検索するための前記管理情報及び前記情報が順次記録されることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 目次領域(リードイン領域)と記録情報領域とリードアウト領域とが順次形成される記録再生可能な情報記録媒体において、
    前記目次領域と前記リードアウト領域は、ピットにより再生専用に形成され、
    前記記録情報領域は、その一部が再生専用に形成されているとともに、残りの部分が記録・消去可能に形成され、前記再生専用に形成されている部分に、プレギャップの一部が形成されているとともに、所定量の情報が記録され、前記記録・消去可能に形成されている部分に、プレギャップの残りの部分が形成されているとともに、管理情報を指標する指標管理情報、該記録情報領域に記録される情報を検索するための前記管理情報及び前記情報が記録されることを特徴とする情報記録媒体。
  3. 前記記録情報領域は、その記録・消去可能に形成されている部分全体が、情報の記録前に、予め所定のダミーデータが記録されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の情報記録媒体。
  4. 前記再生専用に形成されている記録情報領域の前記プレギャップの部分は、当該再生専用に形成された記録情報領域に記録された情報と、当該情報を検索するための第2の管理情報とからなることを特徴とする請求項2に記載の情報記録媒体。
  5. 前記再生専用に形成された記録情報領域にピットとして形成された情報と、当該情報を検索するための第2の管理情報と、前記リードアウト領域とが連続して領域形成されていることを特徴とする請求項2に記載の情報記録媒体。
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