JPWO2007023818A1 - リアルタイム情報収集・利用者支援システムおよびそれに用いられるサーバ制御プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
(1)携帯型コンピュータ等は携帯性に乏しく、真のリアルタイム性に欠ける。
(2)通信機能がないため、リアルタイムに収集した情報でも、結局ある期間まとめての評価となる。
(3)プログラムの変更は、機種ごとに行わなければならない。
(4)装置が高価であり、多数の対象者に用いることは困難である。
I.医療分野
(1)精神・神経分野
主観的な情報の把握が最も重要な分野である。通常は数週毎に主治医の元へ通院し、その間の出来事やそれに伴う気分の変動などを記憶に頼って話す。しかしながら、患者の印象に残っている事象は話せても、細かな気分の変動などは記憶が薄れ正確に伝えることが困難である。これに対し、この発明のシステムにおける携帯電話機からの入力で日々の不安や気分の変動をリアルタイムで記録すれば、主治医(担当医)はより正確な精神状態の変動を把握することができ、それらと日々の出来事との関連をみることができる。また、服薬状況を併せて入力するようにすれば、服薬のコンプライアンスや、薬剤の効果をより正確に評価することができる。
禁煙指導は、個人のレベルのみならず、種々の職場や学校教育においても、個人の健康を保ち環境の保護を行う上で今なお重要な課題である。医療機関においても禁煙外来を設置して個別に取り組んでいるが、脱落例も少なくなく、必ずしも十分な効果を上げているとはいえない。その要因の一つとしては、禁煙の確認と励ましとが2から4週毎の受診時に限られ、その間の脱落という危険性を払拭しきれないことが挙げられる。これに対し、この発明のシステムを用いて、「たばこを吸えない辛い気持ち」、「禁煙できたか否か」、「吸ってしまったときの本数」などを日々入力すれば、その日その日の達成感を確認することができ、脱落防止に寄与すると考えられる。また、後述する介入モデルを併用して、一定期間禁煙が守れれば、それを賞賛するメールが自動的に届くようにすることで、さらなる励みとなる。
糖尿病も特に初期には自覚症状がなく、血糖コントロールの管理に困難を来すことが多い。そこで、この発明のシステムの利用法として、例えば食事療法や、運動療法がどのくらいできたかを自己評価で点数化して日々入力すれば、自己コントロールの維持強化に役立つと考えられる。また、血糖が不安定な患者に対しては自己測定した血糖値を入力することで、よりきめの細かい、しかもリアルタイムの指導を行うことができる。栄養指導に関しては、三食をそれぞれ携帯電話機のカメラで撮影し、それをホームページの画面に添付して送ることで、病院栄養士によるより正確なカロリー計算を行うことも可能である。
気管支喘息患者の管理には、ピークフロー値(患者がピークフローメータに呼気を吹き込んで測定する最大呼気流速度)という簡易な呼吸機能指標を日々測定し、その推移を薬物療法の評価や患者指導に利用する。通常は喘息日記に記載して、診察毎に医師がチェックを行うが、喘息は時として致死的になることがあるため、診察時では手遅れになることもある。そこでこの発明のシステムを用いて、ピークフロー値を日々入力・把握することで、不安定な患者の症状の悪化を早期に把握することが可能となる。
種々の原因による疼痛も、主観的な要素が強い愁訴の代表である。疼痛についてはスコア化して疼痛日記などとして評価されることが多いが、例えば1日1回その日の代表値を記載するやり方では1日の平均値となり、メリハリに乏しくなる。これに対して、この発明のシステムを用いて、1日何回かリアルタイムで疼痛の程度値を入力することで、疼痛についての日内変動も含めたより詳細な情報を収集することができ、疼痛の悪化・寛解する他の状況との対比もし易くなる。このように、この発明のシステムは疼痛対策を立てる上でも有用性がある。
薬剤には比較的希な副作用と、薬剤によって出現しやすい副作用とがある。後者の代表が、ウィルス性肝炎の治療に用いるインターフェロンによるうつ症状である。これはあまりに有名な副作用であるが、投与開始後どの時期から気分障害が発症するかについては、実証的なデータは極めて乏しい。そこで、投与開始後からこの発明のシステムを用いて気分の変動をモニターすることで、抑うつの早期発見をすることが期待できる。また、新規薬剤の治験時に用いることで、開発段階からより正確な副作用の把握を行うことが可能となる。
老人保健分野では、この発明のシステムは、特に独居老人の健康維持、見守りに利用することができる。地域保健所などで対象者を一括登録し、1日に1回程度、体調を尋ねるメールを送る。対象者が多くなれば、問題となるような数値を入力・送信した対象者や、一定期間回答がない対象者などを自動的にピックアップするシステムを併用することで、管理者の大きな負担なく至急に連絡を取るべき対象者を選び出すことができる。高齢者は一般的に携帯電話機の扱いは不得手であるが、この発明のシステムにおける携帯電話機の操作は、ホームページ画面からの入力ゆえ簡便であり、また、高齢者用の携帯電話機を用いることで、ボタン操作の困難さなどは解消することができる。
障害者福祉の分野でも利用が期待できる。施設に入所していない障害者に対しては、日々継続的な見守りが必要であるが、この発明のシステムを用いることでそれが可能となる。障害者の場合、携帯電話機の操作が可能か懸念が持たれるが、この発明のシステムにおける携帯電話機の操作は、ホームページ画面からの入力ゆえ簡易であるため、携帯電話機の画面の文字を大きくし、入力項目を最小限とし、また必要に応じて高齢者用の携帯電話機を用いることで、十分に利用が可能となる。
不登校や引きこもり、あるいは大学生等の五月病対策にも利用することができる。入学時や新学期などに、何らかのスクリーニングをして、これらの状態に陥る危険性のある生徒や学生が特定できれば、そのような生徒・学生にこの発明のシステムを適用することで、不登校等の兆候の早期発見に用いることができる。引きこもりに陥った場合でも、この発明のシステムにおける携帯電話機で状態を入力して報告し続けてもらうことで、生徒・学生側に学校と繋がっているという意識が保たれ、また、休んでいる間でも普段の体調や精神状態等の推移を知ることができ、問題解決の糸口が発見できる可能性がある。
この発明のシステムはヒトのみならず、例えば病気にかかったペットの体調を獣医師に報告する方法としても利用できる。その際のメールの送信時刻は、ランダムでなく、定時送信でよいと思われる。全国的に見ても種々のペット愛好者は多く、その健康管理にはかなりの時間を割いていると考えられるため、この発明のシステムにおける携帯電話機で状態を入力することで容易に獣医師に状況報告ができると、利用者は相当数見込まれ、この分野での利用拡大が期待できる。
(1)望ましい行動の強化
禁煙行動、糖尿病における食事療法・運動療法などが適応例となる。いくら望ましい行動を続けても、担当医によってそれが評価され、強化されるのはおおむね数週間毎の受診時に限られる。その間の行動の確認とそれに対する医師からの強化メッセージはなく、このことが禁煙からの脱落、食事・運動療法の維持の困難さの要因の一つと考えられる。この発明のシステムではメッセージメール送信部が、一定期間望ましい行動が続いた際には、その行動を賞賛するメッセージを自動的にメールで送るようにプログラムされているので、望ましい行動の強化に役に立つ。送られたメールは定型的で、例えそれが自動発信されたものであっても、患者は医療機関との繋がりを意識できるので、受診時毎の評価のみに比べると、望ましい行動のさらなる強化を十分に期待することができる。また、飲酒や食行動異常など望ましくない行動の減少を強化することも、プログラムを工夫すれば充分対応可能である。
抑うつ気分の急激な進行、血糖値の急激な上昇または低血糖の頻発、気管支喘息におけるピークフロー値の急激な低下、など致死的状況にいたることが予想される場合には、対象者に直接連絡を取り、可能な限り早期の介入を図ることが必要である。このためこの発明のシステムでは、管理者が遅滞なく介入可能なように、緊急連絡メール送信部が異常値を自動的に検出すべく情報を常時監視している。
2 インターネットサーバ
2a 高速通信用モデム
2b 入力画面表示部
2c データベース
2d 情報表示画面表示部
2e 情報変化状態監視部
2f メッセージメール送信部
2g 催促メール送信部
2h 緊急連絡メール送信部
I インターネット
なお、このような所定タイミングでの取得が必要な情報としては、例えば前述した糖尿病患者の場合の、朝食前および夕食前の血糖値およびインスリン注射量、朝食、昼食および夕食時後の食事量の評価、そして就寝前までの運動量(例えば歩数計で計測したその日の歩数)があり、また気管支喘息患者の場合の、起床時と昼時と夕方との発作の有無および程度と、起床時と夕方とのピークフロー値(PEF)およびステロイド吸入回数があり、さらに、禁煙指導を行っている人の場合の、1日2〜3回の所定時のタバコを吸いたい気分の評価と、就寝前のその日に吸ったタバコの本数などがある。
また、図5は、インターフェロン使用中の患者の抑うつ状態の変化を、この実施例のリアルタイム主観的情報収集・患者支援システムを用いてモニターした結果を示すグラフであり、図中矢印はインターフェロンの注射日を示す。このグラフから、インターフェロンの注射が患者のゆううつ感を強めることが判り、適切な対策をとることができる。
さらに、図6は、禁煙指導を受けている患者の喫煙衝動と1日の喫煙本数とを、この実施例のリアルタイム主観的情報収集・患者支援システムを用いてモニターした結果を示すグラフであり、治療にはニコチン貼付薬を使用している。このグラフから、喫煙衝動の推移が正確に判り、それを治療に反映させることができる。なお、上記ホームページは、この図6のように、複数の情報の経時的変化状態のグラフを並べて表示することもできる。
従来のシステムは情報入力のための装置が腕時計型のものを除けばPDAであっても携帯性には乏しく、EMAの最大の理念であるリアルタイムの入力を実現できない。その点、携帯電話機は携帯性に優れ、マナーモードを用いると、バイブレータ機能でメールの到着に気付き、どのような場所であっても情報の入力が可能である。
従来のシステムは情報入力のための装置の価格が数万円以上と高価であり、しかもEMA専用に近い利用となるため、それを購入することを患者等に期待することは困難である。管理者が購入して貸与するとしてもその台数は限られ、EMAの普及が進まないという大きな問題点があった。その点、携帯電話機は、既に多くの機種が市販されて広く普及しており、個人の携帯電話機を利用する場合、そのメールアドレスを知らせてもらうだけで容易に導入が可能である。利用のためには通信費用が必要となるが、毎日利用しても月に数百円程度の追加料金ですむため、この発明のシステムの利点を考え合わせると、その費用も概ね許容範囲と考えられる。
従来のシステムの情報入力のための装置でも、通信アダプターを付けることで通信機能を付与することは可能であるが、それにも追加費用がかかり、また、通信のための回線費用をEMAだけのために支払う必要が生じ、ほとんど現実的ではなかった。これに対しこの発明のシステムにおいては、利用者が入力したデータは直ちにネットワークサーバに格納されるため、管理者は必要に応じてそれに基づく行動を起こすことができる(介入モデル)。また、入力応答も日々確認できるため、入力が滞っている場合には遅滞なく入力を促すことができる。
従来のシステムの情報入力のための装置は、それに内蔵されたプログラムによって入力時刻を知らせるアラームを鳴らして入力を促し、入力されたデータはその装置内に留まるため、利用者は、単に器機と対話しているだけというイメージを抱きかねない。これに対しこの発明のシステムでは、管理者からのメールが届き、利用者はそれに呼応して入力を行うため、そこに「交流」が生じる。メールは実際にはネットワークサーバから自動発信されるのであるが、利用者はこの「交流」に管理者との繋がりを感じ、日々「見守られている」という意識を抱くことができる。これは、特に社会的に弱い立場である障害者や高齢者にとっては非常に心強い味方を得ることになる。介入モデルを併用していることで、この効果はされに強化されている。
従来のシステムでは、情報入力のための装置毎に利用者の登録を行わなければならず、プログラムの変更もまた、情報入力のための装置毎に行う必要があった。これでは利用装置が増えると非常に煩雑であり、即時性に欠ける。これに対しこの発明のシステムでは、利用者の登録、条件設定はネットワークサーバにて数分以内に行うことができる。個別に設定された条件やプログラムの変更もそのネットワークサーバ上で行うことができるため、情報入力のための装置の回収なくこれらを行うことができる。これは利用者数が増加した場合、特に効果を発揮する利点である。
[0007]
しかしながら、上記特許文献1記載の医療情報収集システムや上記特許文献3記載の生体情報収集システムでは、医療ポンプや医療機器を接続したり、質問を入力したりする情報収集装置が必要となり、従来は、汎用の携帯型コンピュータや、PDA(パーソナル・データ・アシスタント)、腕時計型の専用装置等を用いていたが、次のような問題がある。
(1)携帯型コンピュータ等は携帯性に乏しく、真のリアルタイム性に欠ける。
(2)通信機能がないため、リアルタイムに収集した情報でも、結局ある期間まとめての評価となる。
(3)プログラムの変更は、機種ごとに行わなければならない。
(4)装置が高価であり、多数の対象者に用いることは困難である。
[0008]
また、上記特許文献2記載の装置では、市販の携帯電話機をデータの送信と情報の受信に用いているので、常時通信に使用でき、しかも安価にシステムを構成し得るものの、生体情報センサからのデータを携帯電話機に入力して送信するために、専用のプログラムを準備する必要があり、プログラムの変更は、機種ごとに行わなければならないという問題が残っている。
課題を解決するための手段
[0009]
この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、この発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システムは、当該システムの利用者が携帯する、ネットワークを介してホームページを閲覧可能な携帯電話機と、携帯電話機に対するメール通信が可能なネットワークサーバと、を具え、前記ネットワークサーバが、あらかじめメールアドレスを登録された前記携帯電話機からの、前記利用者についてあらかじめ登録された種類の健康に関する前記利用者の主観的評価情報および/または前記利用者の採取情報の数値での入力並びに情報出力命令の入力が可能な入力画面を前記所定ホームページに表示する入力画面表示部と、前記携帯電話機の利用者の情報とともに前記携帯電話機から前記入力画面に入力された数値情報を蓄積するデータベースと、前記データベースに蓄積した複数回の入力分の数値情報を経時的に表示した情報表示画面を前記所定ホームページに表示するとともに、前記携帯電話機から前記入力画面に入力された情報出力命令または管理者から入力された情報出力命令に応じて前記所定ホームペー
ジでの表示画面を前記入力画面から前記情報表示画面に切り替える情報表示画面表示部と、前記データベースに蓄積された複数回の入力分の数値情報の経時的変化状態を監視して、前記あらかじめ登録された種類の健康に関してその経時的変化状態を複数種類の基準に基づき判定する情報変化状態監視部と、前記あらかじめ登録された種類の健康に関するあらかじめ蓄積した複数のメッセージのうちから、前記情報変化状態監視部が監視して前記複数種類の基準に基づき判定した経時的変化状態に応じた内容のメッセージを選択して、そのメッセージを含むメールを前記携帯電話機に送信するメッセージメール送信部と、前記あらかじめメールアドレスを登録された携帯電話機に、前記あらかじめ登録された種類の健康に関して情報取得が必要な所定タイミングで、前記所定ホームページの入力画面のアクセス先を表示した情報催促メールを送信する催促メール送信部と、を有していることを特徴とするものである。なお、この発明における「携帯電話機」は、NTT−DOCOMO(会社名)等が携帯電話サービスを提供する通常の携帯電話機の他、PHS(パーソナル・ハンディーフォン・システム)電話機も含んでいる。
[0010]
また、この発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システム用サーバ制御プログラムは、上記リアルタイム情報収集・利用者支援システムに用いることができるもので、携帯電話機に対するメール通信が可能なネットワークサーバを、あらかじめメールアドレスを登録された前記携帯電話機からの、前記利用者についてあらかじめ登録された種類の健康に関する前記利用者の主観的評価情報および/または前記利用者の採取情報の数値での入力並びに情報出力命令の入力が可能な入力画面を前記所定ホームページに表示する入力画面表示部、前記携帯電話機の利用者の情報とともに前記携帯電話機から前記入力画面に入力された数値情報を蓄積するデータベース、前記データベースに蓄積した複数回の入力分の数値情報を経時的に表示した情報表示画面を前記所定ホームページに表示するとともに、前記携帯電話機から前記入力画面に入力された情報出力命令または管理者から入力された情報出力命令に応じて前記所定ホームページでの表示画面を前記入力画面から前記情報表示画面に切り替える情報表示画面表示部、前記データベースに蓄積された複数回の入力分の数値情報の経時的変化状態を監視して、前記あらかじめ登録された種類の健康に関してその経時的変化状態を複数種類の基準に基づき判定する情報変化状態監視部、前記あらかじめ登録された種類の健康に関するあらかじめ蓄積した複数のメッセージの
うちから、前記情報変化状態監視部が監視して前記複数種類の基準に基づき判定した経時的変化状態に応じた内容のメッセージを選択して、そのメッセージを含むメールを前記携帯電話機に送信するメッセージメール送信部、および、前記あらかじめメールアドレスを登録された携帯電話機に、前記あらかじめ登録された種類の健康に関して情報取得が必要な所定タイミングで、前記所定ホームページの入力画面のアクセス先を表示した情報催促メールを送信する催促メール送信部として機能させるためのものである。
発明の効果
[0011]
かかるリアルタイム情報収集・利用者支援システムおよびそれに用いられるサーバ制御プログラムによれば、携帯電話機に対するメール通信が可能なネットワークサーバの催促メール送信部が、当該システムの利用者の、その利用者が携帯するホームページ閲覧可能な携帯電話機であって上記ネットワークサーバにあらかじめメールアドレスを登録された携帯電話機に、あらかじめ登録された種類の健康に関して情報取得が必要な所定タイミングで、上記ネットワークサーバが提供する所定ホームページの入力画面のアクセス先を表示した情報催促メールを送信し、上記利用者がその情報催促メールを受信して、上記ネットワークサーバにメールアドレスを登録されたその利用者の携帯電話機から、上記情報催促メールに表示された上記ネットワークサーバが提供するホームページの入力画面のアクセス先のアドレスを入力し送信すると、そのネットワークサーバの入力画面表示部が、上記利用者についてあらかじめ登録された種類の健康(うつ病、喘息、糖尿病など)に関するその利用者の主観的評価情報(頭痛の程度、食欲の程度、抑うつ感の程度など)および/またはその利用者の採取情報(呼吸のピークフロー値、朝からすったタバコの本数、血糖値など)の入力並びに情報出力命令の入力が可能な入力画面を上記所定ホームページに表示して、その携帯電話機の画面で閲覧可能にする。
[0012]
これにより上記利用者が、その携帯電話機の画面に表示された入力画面から主観的評価情報および/またはその利用者の採取情報を数値で、または数値化して入力して送信すると、その数値情報を上記ネットワークサーバのデータベースが蓄積し、さらに、上記利用者が上記携帯電話機から上記入力画面に、例えばその画面に表示したボタンの操作等で情報出力命令を入力するか、あるいは上記利用者が患者で
ある場合の担当医等の管理者がその管理者のコンピュータ等から情報出力命令を入力すると、そのネットワークサーバの情報表示画面表示部が、その入力された情報出力命令に応じて上記所定ホームページでの表示画面を入力画面から、上記データベースに蓄積した複数回の入力分の数値情報を経時的に表示した情報表示画面に切り替えて、上記利用者の携帯電話機の画面上や、管理者の携帯電話やコンピュータ等の画面上でその情報表示画面を閲覧可能とする。
[0013]
さらに、上記ネットワークサーバの情報変化状態監視部が、上記データベースに蓄積された複数回の入力分の数値情報の経時的変化状態を監視して、あらかじめ登録された種類の健康に関してその経時的変化状態を複数種類の基準に基づき判定し、上記ネットワークサーバのメッセージメール送信部が、あらかじめ登録された種類の健康に関するあらかじめ蓄積した複数のメッセージのうちから、上記情報変化状態監視部が監視して上記複数種類の基準に基づき判定した経時的変化状態に応じた内容のメッセージを選択し、そのメッセージを含むメールを前記携帯電話機に送信して、上記利用者の環境に介入する。
[0014]
従って、この発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システムおよびそれに用いられるサーバ制御プログラムによれば、EMA理論に基づき、利用者の任意の時点でない、あらかじめ利用者について登録された種類の健康に関して知ることが必要な時点での信頼性の高い情報をリアルタイムに時系列で収集し蓄積して利用者および管理者にその時系列データをリアルタイムで提供することができ、さらにその蓄積した信頼性の高い情報に基づく精度の高い評価結果を管理者から利用者に提供することができる。また、情報入力および蓄積した情報の表示を市販の安価な携帯電話機の画面に表示したホームページの画面上で行うので、携帯性に優れ、システムを低価格で構成でき、児童や高齢者や障害者等だれでも容易に情報入力および情報確認を行うことができる。そして情報の収集・蓄積や変化状態の監視はネットワークサーバ側で行うので、プログラムの変更が必要な場合にネットワークサーバ内のプログラム変更だけで済み、プログラムの変更を容易に行うことができる。
[0015]
しかも、この発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システムによれば、利用者からの情報の経時的変化状態を監視して、最後に入力された一度だけの情報でなく情報の経時的変化状態を判定し、しかも複数種類の基準に基づき判定し、その判定した経時的変化状態に応じた内容のメッセージメールを携帯電話機に送信して利用者の環境に介入するので、利用者
の治療や教育等の支援の効果を高めることができる。
[0016]
さらに、この発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システムによれば、上記ネットワークサーバの催促メール送信部が、あらかじめメールアドレスを登録された携帯電話機に、あらかじめ登録された種類の健康に関して情報取得が必要な所定タイミングで、所定ホームページの入力画面のアクセス先を表示した情報催促メールを送信するので、EMA理論に基づき、あらかじめ登録された種類の健康に関して情報取得が必要な所定タイミングで利用者から有意義な情報を収集することができる。このような、所定タイミングでの情報取得が必要な情報としては、例えば糖尿病患者の場合の、朝食前および夕食前の血糖値およびインスリン注射量、朝食、昼食および夕食時後の食事量の評価、そして就寝前までの運動量(例えば歩数計で計測したその日の歩数)があり、また気管支喘息患者の場合の、起床時と昼時と夕方との発作の有無および程度と、起床時と夕方とのピークフロー値(PEF)およびステロイド吸入回数があり、さらに、禁煙指導を行っている人の場合の、1日2〜3回の所定時のタバコを吸いたい気分の評価と、就寝前のその日に吸ったタバコの本数などがある。
[0017]
なお、この発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システムにおいては、前記催促メール送信部は、毎日、所定時間幅の中のランダムな時間に前記情報催促メールを送信するものでも良く、このようにすれば、利用者が待機して調整したのでない生の情報を利用者から得ることができる。
[0018]
また、この発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システムにおいては、前記情報表示画面表示部は、前記携帯電話機から情報出力命令を入力された場合の前記情報表示画面を、前記管理者から情報出力命令を入力された場合の前記情報表示画面と比較して情報量の少ない簡易なものとしても良く、このようにすれば、管理者は携帯電話機やネットワークに接続可能なコンピュータ等で詳細な情報を確認し得る一方、利用者は携帯電話機の画面でいつでも容易に情報を確認することができる。
[0019]
さらに、この発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システムにおいては、前記入力画面表示部は、一送信で複数種類の情報の入力が可能な前記入力画面を表示するものであっても良く、このようにすれば、複数種類の情報を同時に収集し得て、利用者の支援の効果をより高めることができる。
[0020]
さらに、この発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システムにおいては、前記ネットワークサーバは、前記情報変化状態監視部が監視して判定した経時的変化状態が管理者への緊急連絡が必要な変化状態の場合に、あらかじめメールアドレスを登録された管理者の携帯電話機に緊急連絡メールを送信する緊急連絡メール送信部を有していても良く、このようにすれば、緊急連絡メール送信部が、情報変化状態監視部が監視して判定した経時的変化状態が管理者への緊急連絡が必要な変化状態の場合に自動的に管理者の携帯電話機に緊急連絡メールを送信するので、管理者のコンピュータに送信する場合よりも早期にかつ確実に管理者に緊急事態を知らせることができる。
[0021]
そして、この発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システム用サーバ制御プログラムは、前記ネットワークサーバを、前記データベースに蓄積された情報の経時的変化状態に基づき管理者への緊急連絡が必要か否かを判断し、管理者への緊急連絡が必要と判断した場合に、あらかじめメールアドレスを登録された管理者の携帯電話機に緊急連絡メールを送信する緊急連絡メール送信部としても機能させるものでも良く、このようにすれば、緊急連絡メール送信部が、情報変化状態監視部が監視して判定した経時的変化状態が管理者への緊急連絡が必要な変化状態の場合に自動的に管理者の携帯電話機に緊急連絡メールを送信するので、管理者のコンピュータに送信する場合よりも早期にかつ確実に管理者に緊急事態を知らせることができる。
[0022]
上記のように構成したこの発明のリアルタイム情報収集・利用者支援システムは、例えば以下の如き分野に適用することができる。
I.医療分野
(1)精神・神経分野
主観的な情報の把握が最も重要な分野である。通常は数週毎に主治医の元へ通院し、その間の出来事やそれに伴う気分の変動などを記憶に頼って話す。しかしながら、患者の印象に残っている事象は話せても、細かな気分の変動などは記憶が薄れ正確に伝えることが困難である。これに対し、この発明のシステムにおける携帯電話機からの入力で日々の不安や気分の変動をリアルタイムで記録すれば、主治医(担当医)はより正確な精神状態の変動を把握することができ、それらと日々の出来事との関連をみることができる。また、服薬状況を併せて入力するようにすれば、服薬の
(1)携帯型コンピュータ等は携帯性に乏しく、真のリアルタイム性に欠ける。
(2)通信機能がないため、リアルタイムに収集した情報でも、結局ある期間まとめての評価となる。
(3)プログラムの変更は、機種ごとに行わなければならない。
(4)装置が高価であり、多数の対象者に用いることは困難である。
I.医療分野
(1)精神・神経分野
主観的な情報の把握が最も重要な分野である。通常は数週毎に主治医の元へ通院し、その間の出来事やそれに伴う気分の変動などを記憶に頼って話す。しかしながら、患者の印象に残っている事象は話せても、細かな気分の変動などは記憶が薄れ正確に伝えることが困難である。これに対し、この発明のシステムにおける携帯電話機からの入力で日々の不安や気分の変動をリアルタイムで記録すれば、主治医(担当医)はより正確な精神状態の変動を把握することができ、それらと日々の出来事との関連をみることができる。また、服薬状況を併せて入力するようにすれば、服薬のコンプライアンスや、薬剤の効果をより正確に評価することができる。
禁煙指導は、個人のレベルのみならず、種々の職場や学校教育においても、個人の健康を保ち環境の保護を行う上で今なお重要な課題である。医療機関においても禁煙外来を設置して個別に取り組んでいるが、脱落例も少なくなく、必ずしも十分な効果を上げているとはいえない。その要因の一つとしては、禁煙の確認と励ましとが2から4週毎の受診時に限られ、その間の脱落という危険性を払拭しきれないことが挙げられる。これに対し、この発明のシステムを用いて、「たばこを吸えない辛い気持ち」、「禁煙できたか否か」、「吸ってしまったときの本数」などを日々入力すれば、その日その日の達成感を確認することができ、脱落防止に寄与すると考えられる。また、後述する介入モデルを併用して、一定期間禁煙が守れれば、それを賞賛するメールが自動的に届くようにすることで、さらなる励みとなる。
糖尿病も特に初期には自覚症状がなく、血糖コントロールの管理に困難を来すことが多い。そこで、この発明のシステムの利用法として、例えば食事療法や、運動療法がどのくらいできたかを自己評価で点数化して日々入力すれば、自己コントロールの維持強化に役立つと考えられる。また、血糖が不安定な患者に対しては自己測定した血糖値を入力することで、よりきめの細かい、しかもリアルタイムの指導を行うことができる。栄養指導に関しては、三食をそれぞれ携帯電話機のカメラで撮影し、それをホームページの画面に添付して送ることで、病院栄養士によるより正確なカロリー計算を行うことも可能である。
気管支喘息患者の管理には、ピークフロー値(患者がピークフローメータに呼気を吹き込んで測定する最大呼気流速度)という簡易な呼吸機能指標を日々測定し、その推移を薬物療法の評価や患者指導に利用する。通常は喘息日記に記載して、診察毎に医師がチェックを行うが、喘息は時として致死的になることがあるため、診察時では手遅れになることもある。そこでこの発明のシステムを用いて、ピークフロー値を日々入力・把握することで、不安定な患者の症状の悪化を早期に把握することが可能となる。
種々の原因による疼痛も、主観的な要素が強い愁訴の代表である。疼痛についてはスコア化して疼痛日記などとして評価されることが多いが、例えば1日1回その日の代表値を記載するやり方では1日の平均値となり、メリハリに乏しくなる。これに対して、この発明のシステムを用いて、1日何回かリアルタイムで疼痛の程度値を入力することで、疼痛についての日内変動も含めたより詳細な情報を収集することができ、疼痛の悪化・寛解する他の状況との対比もし易くなる。このように、この発明のシステムは疼痛対策を立てる上でも有用性がある。
薬剤には比較的希な副作用と、薬剤によって出現しやすい副作用とがある。後者の代表が、ウィルス性肝炎の治療に用いるインターフェロンによるうつ症状である。これはあまりに有名な副作用であるが、投与開始後どの時期から気分障害が発症するかについては、実証的なデータは極めて乏しい。そこで、投与開始後からこの発明のシステムを用いて気分の変動をモニターすることで、抑うつの早期発見をすることが期待できる。また、新規薬剤の治験時に用いることで、開発段階からより正確な副作用の把握を行うことが可能となる。
老人保健分野では、この発明のシステムは、特に独居老人の健康維持、見守りに利用することができる。地域保健所などで対象者を一括登録し、1日に1回程度、体調を尋ねるメールを送る。対象者が多くなれば、問題となるような数値を入力・送信した対象者や、一定期間回答がない対象者などを自動的にピックアップするシステムを併用することで、管理者の大きな負担なく至急に連絡を取るべき対象者を選び出すことができる。高齢者は一般的に携帯電話機の扱いは不得手であるが、この発明のシステムにおける携帯電話機の操作は、ホームページ画面からの入力ゆえ簡便であり、また、高齢者用の携帯電話機を用いることで、ボタン操作の困難さなどは解消することができる。
障害者福祉の分野でも利用が期待できる。施設に入所していない障害者に対しては、日々継続的な見守りが必要であるが、この発明のシステムを用いることでそれが可能となる。障害者の場合、携帯電話機の操作が可能か懸念が持たれるが、この発明のシステムにおける携帯電話機の操作は、ホームページ画面からの入力ゆえ簡易であるため、携帯電話機の画面の文字を大きくし、入力項目を最小限とし、また必要に応じて高齢者用の携帯電話機を用いることで、十分に利用が可能となる。
不登校や引きこもり、あるいは大学生等の五月病対策にも利用することができる。入学時や新学期などに、何らかのスクリーニングをして、これらの状態に陥る危険性のある生徒や学生が特定できれば、そのような生徒・学生にこの発明のシステムを適用することで、不登校等の兆候の早期発見に用いることができる。引きこもりに陥った場合でも、この発明のシステムにおける携帯電話機で状態を入力して報告し続けてもらうことで、生徒・学生側に学校と繋がっているという意識が保たれ、また、休んでいる間でも普段の体調や精神状態等の推移を知ることができ、問題解決の糸口が発見できる可能性がある。
この発明のシステムはヒトのみならず、例えば病気にかかったペットの体調を獣医師に報告する方法としても利用できる。その際のメールの送信時刻は、ランダムでなく、定時送信でよいと思われる。全国的に見ても種々のペット愛好者は多く、その健康管理にはかなりの時間を割いていると考えられるため、この発明のシステムにおける携帯電話機で状態を入力することで容易に獣医師に状況報告ができると、利用者は相当数見込まれ、この分野での利用拡大が期待できる。
禁煙行動、糖尿病における食事療法・運動療法などが適応例となる。いくら望ましい行動を続けても、担当医によってそれが評価され、強化されるのはおおむね数週間毎の受診時に限られる。その間の行動の確認とそれに対する医師からの強化メッセージはなく、このことが禁煙からの脱落、食事・運動療法の維持の困難さの要因の一つと考えられる。この発明のシステムではメッセージメール送信部が、一定期間望ましい行動が続いた際には、その行動を賞賛するメッセージを自動的にメールで送るようにプログラムされているので、望ましい行動の強化に役に立つ。
抑うつ気分の急激な進行、血糖値の急激な上昇または低血糖の頻発、気管支喘息におけるピークフロー値の急激な低下、など致死的状況にいたることが予想される場合には、対象者に直接連絡を取り、可能な限り早期の介入を図ることが必要である。このためこの発明のシステムでは、管理者が遅滞なく介入可能なように、緊急連絡メール送信部が異常値を自動的に検出すべく情報を常時監視している。
なお、このような所定タイミングでの取得が必要な情報としては、例えば前述した糖尿病患者の場合の、朝食前および夕食前の血糖値およびインスリン注射量、朝食、昼食および夕食時後の食事量の評価、そして就寝前までの運動量(例えば歩数計で計測したその日の歩数)があり、また気管支喘息患者の場合の、起床時と昼時と夕方との発作の有無および程度と、起床時と夕方とのピークフロー値(PEF)およびステロイド吸入回数があり、さらに、禁煙指導を行っている人の場合の、1日2〜3回の所定時のタバコを吸いたい気分の評価と、就寝前のその日に吸ったタバコの本数などがある。
また、図5は、インターフェロン使用中の患者の抑うつ状態の変化を、この実施例のリアルタイム主観的情報収集・患者支援システムを用いてモニターした結果を示すグラフであり、図中矢印はインターフェロンの注射日を示す。このグラフから、インターフェロンの注射が患者のゆううつ感を強めることが判り、適切な対策をとることができる。
さらに、図6は、禁煙指導を受けている患者の喫煙衝動と1日の喫煙本数とを、この実施例のリアルタイム主観的情報収集・患者支援システムを用いてモニターした結果を示すグラフであり、治療にはニコチン貼付薬を使用している。このグラフから、喫煙衝動の推移が正確に判り、それを治療に反映させることができる。なお、上記ホームページは、この図6のように、複数の情報の経時的変化状態のグラフを並べて表示することもできる。
従来のシステムは情報入力のための装置が腕時計型のものを除けばPDAであっても携帯性には乏しく、EMAの最大の理念であるリアルタイムの入力を実現できない。その点、携帯電話機は携帯性に優れ、マナーモードを用いると、バイブレータ機能でメールの到着に気付き、どのような場所であっても情報の入力が可能である。
従来のシステムは情報入力のための装置の価格が数万円以上と高価であり、しかもEMA専用に近い利用となるため、それを購入することを患者等に期待することは困難である。管理者が購入して貸与するとしてもその台数は限られ、EMAの普及が進まないという大きな問題点があった。その点、携帯電話機は、既に多くの機種が市販されて広く普及しており、個人の携帯電話機を利用する場合、そのメールアドレスを知らせてもらうだけで容易に導入が可能である。利用のためには通信費用が必要となるが、毎日利用しても月に数百円程度の追加料金ですむため、この発明のシステムの利点を考え合わせると、その費用も概ね許容範囲と考えられる。
従来のシステムの情報入力のための装置でも、通信アダプターを付けることで通信機能を付与することは可能であるが、それにも追加費用がかかり、また、通信のための回線費用をEMAだけのために支払う必要が生じ、ほとんど現実的ではなかった。これに対しこの発明のシステムにおいては、利用者が入力したデータは直ちにネットワークサーバに格納されるため、管理者は必要に応じてそれに基づく行動を起こすことができる(介入モデル)。また、入力応答も日々確認できるため、入力が滞っている場合には遅滞なく入力を促すことができる。
従来のシステムの情報入力のための装置は、それに内蔵されたプログラムによって入力時刻を知らせるアラームを鳴らして入力を促し、入力されたデータはその装置内に留まるため、利用者は、単に器機と対話しているだけというイメージを抱きかねない。これに対しこの発明のシステムでは、管理者からのメールが届き、利用者はそれに呼応して入力を行うため、そこに「交流」が生じる。メールは実際にはネットワークサーバから自動発信されるのであるが、利用者はこの「交流」に管理者との繋がりを感じ、日々「見守られている」という意識を抱くことができる。これは、特に社会的に弱い立場である障害者や高齢者にとっては非常に心強い味方を得ることになる。介入モデルを併用していることで、この効果はされに強化されている。
従来のシステムでは、情報入力のための装置毎に利用者の登録を行わなければならず、プログラムの変更もまた、情報入力のための装置毎に行う必要があった。これでは利用装置が増えると非常に煩雑であり、即時性に欠ける。これに対しこの発明のシステムでは、利用者の登録、条件設定はネットワークサーバにて数分以内に行うことができる。個別に設定された条件やプログラムの変更もそのネットワークサーバ上で行うことができるため、情報入力のための装置の回収なくこれらを行うことができる。これは利用者数が増加した場合、特に効果を発揮する利点である。
2 インターネットサーバ
2a 高速通信用モデム
2b 入力画面表示部
2c データベース
2d 情報表示画面表示部
2e 情報変化状態監視部
2f メッセージメール送信部
2g 催促メール送信部
2h 緊急連絡メール送信部
I インターネット
Claims (7)
- 当該システムの利用者が携帯する、ネットワークを介してホームページを閲覧可能な携帯電話機と、
携帯電話機に対するメール通信が可能なネットワークサーバと、を具え、
前記ネットワークサーバが、
あらかじめメールアドレスを登録された前記携帯電話機からの、前記利用者についてあらかじめ登録された種類の健康に関する前記利用者の主観的評価情報および/または前記利用者の採取情報の入力並びに情報出力命令の入力が可能な入力画面を前記所定ホームページに表示する入力画面表示部と、
前記携帯電話機の利用者の情報とともに前記携帯電話機から前記入力画面に入力された情報を蓄積するデータベースと、
前記データベースに蓄積した情報を表示した情報表示画面を前記所定ホームページに表示するとともに、前記携帯電話機から前記入力画面に入力された情報出力命令または管理者から入力された情報出力命令に応じて前記所定ホームページでの表示画面を前記入力画面から前記情報表示画面に切り替える情報表示画面表示部と、
前記データベースに蓄積された情報の経時的変化状態を監視して、前記あらかじめ登録された種類の健康に関してその変化状態を判定する情報変化状態監視部と、
前記あらかじめ登録された種類の健康に関するあらかじめ蓄積した複数のメッセージのうちから、前記情報変化状態監視部が監視して判定した変化状態に応じた内容のメッセージを選択して、そのメッセージを含むメールを前記携帯電話機に送信するメッセージメール送信部と、
前記あらかじめメールアドレスを登録された携帯電話機に、前記あらかじめ登録された種類の健康に関して情報取得が必要な所定タイミングで、前記所定ホームページの入力画面のアクセス先を表示した情報催促メールを送信する催促メール送信部と、
を有してなる、リアルタイム情報収集・利用者支援システム。 - 前記催促メール送信部は、毎日、所定時間幅の中のランダムな時間に前記情報催促メールを送信することを特徴とする、請求項1記載のリアルタイム情報収集・利用者支援システム。
- 前記情報表示画面表示部は、前記携帯電話機から情報出力命令を入力された場合の前記情報表示画面を、前記管理者から情報出力命令を入力された場合の前記情報表示画面と比較して簡易なものとすることを特徴とする、請求項1記載のリアルタイム情報収集・利用者支援システム。
- 前記入力画面表示部は、一送信で複数種類の情報の入力が可能な前記入力画面を表示することを特徴とする、請求項1記載のリアルタイム情報収集・利用者支援システム。
- 前記ネットワークサーバは、前記情報変化状態監視部が監視して判定した変化状態が管理者への緊急連絡が必要な変化状態の場合に、あらかじめメールアドレスを登録された管理者の携帯電話機に緊急連絡メールを送信する緊急連絡メール送信部を有することを特徴とする、請求項1から4までの何れか記載のリアルタイム情報収集・利用者支援システム。
- 携帯電話機に対するメール通信が可能なネットワークサーバを、
あらかじめメールアドレスを登録された前記携帯電話機からの、前記利用者についてあらかじめ登録された種類の健康に関する前記利用者の主観的評価情報および/または前記利用者の採取情報の入力並びに情報出力命令の入力が可能な入力画面を前記所定ホームページに表示する入力画面表示部、
前記携帯電話機の利用者の情報とともに前記携帯電話機から前記入力画面に入力された情報を蓄積するデータベース、
前記データベースに蓄積した情報を表示した情報表示画面を前記所定ホームページに表示するとともに、前記携帯電話機から前記入力画面に入力された情報出力命令または管理者から入力された情報出力命令に応じて前記所定ホームページでの表示画面を前記入力画面から前記情報表示画面に切り替える情報表示画面表示部、
前記データベースに蓄積された情報の経時的変化状態を監視して、前記あらかじめ登録された種類の健康に関してその変化状態を判定する情報変化状態監視部、
前記あらかじめ登録された種類の健康に関するあらかじめ蓄積した複数のメッセージのうちから、前記情報変化状態監視部が監視して判定した変化状態に応じた内容のメッセージを選択して、そのメッセージを含むメールを前記携帯電話機に送信するメッセージメール送信部、および
前記あらかじめメールアドレスを登録された携帯電話機に、前記あらかじめ登録された種類の健康に関して情報取得が必要な所定タイミングで、前記所定ホームページの入力画面のアクセス先を表示した情報催促メールを送信する催促メール送信部として機能させるための、リアルタイム情報収集・利用者支援システム用サーバ制御プログラム。 - 前記ネットワークサーバを、前記情報変化状態監視部が監視して判定した変化状態が管理者への緊急連絡が必要な変化状態の場合に、あらかじめメールアドレスを登録された管理者の携帯電話機に緊急連絡メールを送信する緊急連絡メール送信部としても機能させることを特徴とする、請求項6記載のリアルタイム情報収集・利用者支援システム用サーバ制御プログラム。
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