JPWO2007007418A1 - トレイ保持装置 - Google Patents

トレイ保持装置 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2007007418A1
JPWO2007007418A1 JP2007524508A JP2007524508A JPWO2007007418A1 JP WO2007007418 A1 JPWO2007007418 A1 JP WO2007007418A1 JP 2007524508 A JP2007524508 A JP 2007524508A JP 2007524508 A JP2007524508 A JP 2007524508A JP WO2007007418 A1 JPWO2007007418 A1 JP WO2007007418A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tray
holding
cam
holding device
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007524508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4680996B2 (ja
Inventor
寿仁 関
寿仁 関
秀生 上澤
秀生 上澤
洋二 篠崎
洋二 篠崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirata Corp
Original Assignee
Hirata Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hirata Corp filed Critical Hirata Corp
Publication of JPWO2007007418A1 publication Critical patent/JPWO2007007418A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4680996B2 publication Critical patent/JP4680996B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G57/00Stacking of articles
    • B65G57/30Stacking of articles by adding to the bottom of the stack
    • B65G57/301Stacking of articles by adding to the bottom of the stack by means of reciprocatory or oscillatory lifting and holding or gripping devices
    • B65G57/302Stacking of articles by adding to the bottom of the stack by means of reciprocatory or oscillatory lifting and holding or gripping devices added articles being lifted to substantially stationary grippers or holders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G59/00De-stacking of articles
    • B65G59/06De-stacking from the bottom of the stack
    • B65G59/061De-stacking from the bottom of the stack articles being separated substantially along the axis of the stack
    • B65G59/062De-stacking from the bottom of the stack articles being separated substantially along the axis of the stack by means of reciprocating or oscillating escapement-like mechanisms
    • B65G59/063De-stacking from the bottom of the stack articles being separated substantially along the axis of the stack by means of reciprocating or oscillating escapement-like mechanisms comprising lifting means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • De-Stacking Of Articles (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

本発明のトレイ保持装置は、トレイを昇降させ得る昇降スペースを空けて前後方向(Y)に伸長する左右のフレーム(10)、前後方向に移動してカム作用を及ぼすべくフレームに対して往復動自在に支持された左右のカムプレート(20)、カムプレートのカム作用により昇降スペースに対して出没するべくフレームに対して左右方向(X)に往復動自在に支持され,かつ,トレイを支持し得ると共に位置決めし得る左右の保持部材(30)、左右のカムプレートを連動して駆動する駆動機構(40)を備えている。これにより、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を達成しつつ、トレイを位置決めしつつ、積み重ねて保管又は積み重ねたトレイを分離して取り出すことができる。

Description

本発明は、電子機器等の部品を収容するトレイを保持するトレイ保持装置に関し、特に、トレイの位置決めを行いつつトレイを保持し、又は、複数のトレイを積み重ねて保持しあるいは積み重ねられたトレイを分離して取り出すトレイ保持装置に関する。
半導体チップ等の電子部品あるいはその他の機械部品等を搬送する場合、略矩形の輪郭に形成されて上方に複数の部品を保持(載置)又は収容できるトレイが使用されている。このトレイは、複数の部品を保持した状態又は空の状態で各種の作業場所に移送される。したがって、一度に複数のトレイを移送するとき又は移送したトレイを一定期間所定の場所に保管するときは、移送効率の向上、保管スペースの有効活用を図るために、複数のトレイを可能な限り積み重ねて移送し又は保管することが行われている。
そして、移送先において積み重ねられたトレイのうち最上段のトレイ又は最下段のトレイを、取り出し装置等により分離して取り出し、取り出したトレイを位置決めあるいはセンタリングして、トレイに保持されている部品を取り出して各種の作業を施し、その後、空になったトレイをそのまま又は部品を載せた後に再び積み重ねて保管あるいは移送することが行われている。
このようなトレイに保持された部品は主として小物であるため、取り出し装置により部品を掴んであるいは吸着して取り出す際に、トレイが所定の位置に正しく位置決めされていないと、把持ミスあるいは吸着ミス等を生じて、取り出し作業が確実に行われない虞がある。
ところで、従来のトレイ保持装置としては、前後方向に伸長する左右一対のフレーム、一対のフレームの間に位置付けられたトレイに対して係合して下側から支持し得るように各々のフレーム上で左右方向に揺動可能に設けられた左右二対の支持部材(分離フック)、一対のフレームの間に位置付けられたトレイに対して当接しつつトレイを位置決めし得るように各々のフレーム上で左右方向に揺動可能に設けられた左右二対の位置決め用プッシャ、一対のフレーム上において直立した状態で前後方向に往復動自在に支持されて支持部材を往復動させるカム作用を及ぼすと共に位置決めプッシャを往復動させるカム作用を及ぼす板状の左右一対のカムプレート、カムプレートを前後方向に駆動するリンク駆動機構等を備えたものが知られている(例えば、特開2002−168907号公報)。
しかしながら、上記従来のトレイ保持装置においては、トレイを下側から支持し又支持したトレイを位置決めするために、それぞれ個別に駆動される専用の支持部材(分離フック)と位置決め用プッシャを採用しているため、部品点数が多くて構造が複雑であり、組付け作業が煩雑で、製造コストが高い等の問題がある。
また、カムプレートはフレームに対して直立した状態に支持され(すなわち、水平方向に幅広い主面を向けるように支持され)ているため、上下方向の高さ寸法が大きくなり、装置の小型化、薄型化が困難であり、それ故に、このトレイ保持装置を用いて複数のトレイを積み重ねて上下空間の有効利用を図るには不利である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化及び薄型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を図れ、トレイを効率良く積み重ね又は分離できるトレイ保持装置を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明のトレイ保持装置は、トレイを昇降させ得る昇降スペースを空けて前後方向に伸長する左右のフレームと、前後方向に移動してカム作用を及ぼすべくフレームに対して往復動自在に支持された左右のカムプレートと、カムプレートのカム作用により昇降スペースに対して出没するべくフレームに対して左右方向に往復動自在に支持され,かつ,トレイを支持し得ると共に位置決めし得る左右の保持部材と、左右のカムプレートを連動して駆動する駆動機構と、を含む構成となっている。
この構成によれば、左右の保持部材が昇降スペースから左右両外側に後退した没入位置にある状態から、駆動機構により左右のカムプレートが前方又は後方に移動させられると、カムプレートのカム作用により左右の保持部材が昇降スペース内に突出して、この領域に位置付けられたトレイを支持すると共に位置決めする。すなわち、左右の保持部材がお互いに近接するように移動するだけでトレイの支持及び位置決めが行われて所定位置に保持され、一方、左右の保持部材がお互いに離隔するように移動するだけで保持状態からトレイが解放される。
このように、トレイ保持装置が、左右のフレーム、左右のカムプレート、トレイの保持及び位置決めの役割を兼ねる左右の保持部材、駆動機構等により構成されるため、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を達成できる。
上記構成において、保持部材は、昇降スペースに向けて水平に突出しトレイを下側から支持する支持部と、支持部の付け根側において上方に突出しその側面にてトレイを当接させる位置決め部と、を一体的に有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、左右の保持部材がお互いに近づく向きに移動すると、先ず支持部がトレイを下側から支持し、続いて支持部の外側に位置する位置決め部がトレイの縁部に当接して左右両側から挟み込んで位置決めする。
このように、支持部及び位置決め部が保持部材に対して一体的に形成されているため、従来のように別々に設ける場合に比べて部品点数を削減でき、構造を簡素化できると共に耐荷重性を高めることができる。また、トレイを支持するタイミングとトレイを位置決めするタイミングをずれることなく確実に所定のタイミングに設定することができ、それ故に、トレイを確実に安定した動作で保持すると共に位置決めすることができる。
上記構成において、左右のカムプレートは、左右のフレームに対して上下方向に主面を向けて扁平になるように配置されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、カムプレートを直立させるのではなく横倒しにして支持するため、装置の厚み方向の寸法を小さくでき、装置の薄型化を達成できる。その結果、複数のトレイを上下方向に積み重ねて保持するようなところに、このトレイ保持装置が用いられると、装置を薄型化できる分だけ、トレイを積み重ねるスペースを有効に利用することができる。
上記構成において、左右のカムプレートは、左右のフレームに対して、凹凸嵌合により前後方向に摺動自在に支持されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、凹凸嵌合という簡単な連結構造により、カムプレートが摺動自在に支持されるため、構造の簡素化、装置の薄型化等を達成しつつ、カムプレートを前後方向に高精度に案内することができる。
上記構成において、保持部材は、下方に伸長するフォロワピンを有し、フレームは、フォロワピンを挿通させると共に左右方向にガイドするガイド長孔を有し、カムプレートは、フォロワピンを受け入れて、保持部材を昇降スペースから後退した没入位置及び昇降スペースに向けて突出させてトレイを支持しその後に位置決めする突出位置に位置付けるようにカム作用を及ぼすカム溝を有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、装置の組付けに際しては、フレームの上側に保持部材を配置し、フレームの下側に往復動自在にカムプレートを連結し、保持部材のフォロワピンをフレームのガイド長孔に通しさらにカムプレートのカム溝に挿入する。このように、簡単な手順で装置を組付けることができる。そして、カムプレートを前方又は後方に移動させると、フォロワピンは、フレームのガイド長孔により左右方向に案内されつつカムプレートのカム溝によりカム作用を受けて、保持部材が没入位置から突出位置に移動して、トレイを下側から支持した後に水平面内において所定位置に位置決めする。このように、簡単な動作により、トレイの保持と位置決めを行うことができる。
上記構成において、カム溝は、没入位置及び突出位置において、カムプレートの移動に拘わらず保持部材を停止させる遊び領域を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、カムプレートが保持部材を没入位置又は突出位置に位置付けた後に過移動しても、カム作用を生じない遊び領域があるため、保持部材を所定の没入位置及び突出位置に高精度に位置付けることができ、又、過負荷を防止でき、それ故に装置の破損等を防止できる。
上記構成において、駆動機構は、上下方向に伸長する回転軸をもつ駆動モータと、回転軸に直結されたロータと、ロータの偏芯した位置に設けられた連結ピンと、連結ピンを挿入するべく左右方向に伸長して形成された連結長孔を有すると共に左右のカムプレートを連結する連結部材と、を含む構成を採用することができる。
この構成によれば、駆動モータが起動してロータが回転すると、連結ピンと連結長孔との連結を介してその回転力が連結部材に伝達され、左右のカムプレートは前後方向に移動して、保持部材は没入位置と突出位置との間を移動する。
このように、駆動機構が、駆動モータに直結されたロータ、連結ピン、連結長孔、及び連結部材、すなわち、回転運動を直線運動に変換する簡単な構成により形成されているため、部品の集約化、装置の小型化等を達成できる。また、駆動モータの回転速度及び回転量を適宜制御することにより、保持部材の動作を微調整しつつきめ細かな動作を行わせることができ、トレイを確実にかつ高精度に保持し又位置決めすることができる。
上記構成において、昇降スペースにおいてトレイを昇降させる昇降機構を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、昇降機構により、トレイが昇降スペース内の所定の高さ位置に位置付けられると、駆動機構により左右のカムプレートが移動させられ、左右の保持部材が昇降スペース内に突出してトレイを支持すると共に位置決めする。また、昇降機構の往復動による複数のトレイを搬入し、保持部材により最下端に位置するトレイを保持すると共に位置決めすることにより、複数のトレイを位置決めしつつ積み重ねることができる。それ故に、トレイを保管する保管場所の省スペース化、トレイを搬送する際の搬送効率の向上等を達成できる。一方、逆の動作を行わせることにより、積み重ねられたトレイのうち最下端のトレイを効率良く分離して搬出することができる。
上記構成において、左右のフレーム、左右のカムプレート、左右の保持部材、及び駆動機構により形成されたトレイ保持機構が水平方向に複数配列して設けられたベースと、複数のトレイ保持機構の相互間においてトレイを移送するべくベースに設けられた移送機構と、昇降スペースにおいてトレイを昇降させるべくベースに設けられた昇降機構と、を含む構成を採用することができる。
この構成によれば、ベース上に設けられた複数のトレイ保持機構において、それぞれトレイを積み重ねて保持することができ、又、移送機構により、トレイ保持機構相互間でのトレイの受け入れ及び受け渡しを行うことができる。
したがって、装置の設置面積の省スペース化を達成しつつ、複数のトレイを積み重ねた状態で保持し、又は積み重ねたトレイを移送することができる。
図1は、本発明に係るトレイ保持装置の一実施形態を示す平面図である。
図2は、図1に示すトレイ保持装置の右側面図である。
図3は、図1に示すトレイ保持装置の一部断面を含む背面図である。
図4は、図1に示すトレイ保持装置の一部を拡大した部分拡大平面図である。
図5Aは、図1に示すトレイ保持装置の右側のフレーム及び保持部材を示す部分平面図であり、図5Bは、図1に示すトレイ保持装置の右側のフレーム及び保持部材を示す部分側断面図である。
図6Aは、図5B中のE1−E1における断面図であり、図6Bは、図5B中のE2−E2における断面図である。
図7Aは、図1に示すトレイ保持装置の右側のフレーム及びカムプレートを示す部分平面図であり、図7Bは、図1に示すトレイ保持装置の右側のフレーム及びカムプレートの一部断面を含む部分平面図である。
図8は、図1に示すトレイ保持装置の動作を説明するための平面図である。
図9A,図9B,図9Cは、トレイ保持装置の動作を説明するものであり、図9Aは保持部材が没入位置にある状態を示す平面図、図9Bは保持部材が没入位置と突出位置との中間にある状態を示す平面図、図9Cは保持部材が突出位置にある状態を示す平面図である。
図10A,図10B,図10C,図10Dは、移送機構により搬入したトレイを昇降機構により持ち上げて保持部材で保持すると共に位置決めする動作を示す動作図である。
図11A,図11B,図11C,図11D,図11E,図11Fは、移送機構により搬入したトレイを昇降機構により持ち上げて保持部材で支持及び位置決めしつつ、複数のトレイを積み重ねる動作を示す動作図である。
図12A,図12B,図12C,図12D,図12Eは、積み重ねられたトレイのうち最下端のトレイを分離して搬出する動作を示す動作図である。
図13は、本発明に係るトレイ保持装置の他の実施形態を示す右側面図である。
図14は、図13に示すトレイ保持装置の正面図である。
図15は、図13に示すトレイ保持装置の平面図である。
以下、本発明の最良の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
このトレイ保持装置は、図1ないし図7に示すように、トレイTを昇降させ得る昇降スペースSを空けて前後方向Yに伸長すると共に後端側が連結されたフレーム10、フレーム10に対して前後方向Yに往復動自在に支持された左右のカムプレート20、カムプレート20のカム作用により昇降スペースSに対して出没するべくフレーム10に対して左右方向Xに往復動自在に支持された左右の保持部材30、左右のカムプレート20を連動して駆動する駆動機構40を備えている。
フレーム10は、図1に示すように、全体として略扁平に形成され、昇降スペースSを空けて前後方向Yに伸長する左右のフレーム11、左右方向Xに伸長して左右のフレーム11同士を後端側にて連結する連結フレーム12等を備えている。
左右のフレーム11には、図5B、図6A、図7Bに示すように、保持部材30を摺動自在に支持する凹部11aが形成され、凹部11aの底面には後述する保持部材30のフォロワピン34を挿通させると共に左右方向Xにガイドするガイド長孔11bが形成されている。また、左右のフレーム11には、図5B、図6B、図7Bに示すように、前後方向Yに伸長すると共に断面が凹状に形成されたリニアガイド11cが形成されている。このリニアガイド11cは、カムプレート20に形成された後述する断面凸状のリニアレール22を嵌合させて前後方向Yに摺動自在に案内するものである。
連結フレーム12は、その上面において後述する駆動機構40の駆動モータ41を堅固に保持し、その内部ないしは下側において後述する駆動機構40のロータ42を回動自在に支持し、又、後述する連結部材43を前後方向Yに往復動自在に支持している。
左右のカムプレート20は、図3、図5A、図5B、図6A、図6B、図7A、図7Bに示すように、左右のフレーム11に対して前後方向Yに往復動自在に、かつ、その主面を上下方向Zに向けて扁平になるように支持されている。左右のカムプレート20は、フォロワピン34を受け入れてカム作用を及ぼすそれぞれ2つのカム溝21、フレーム11のリニアガイド11cに摺動自在に嵌合される断面凸状のリニアレール22等を備えている。
このように、左右のカムプレート20は、リニアガイド11cとリニアレール22の凹凸嵌合により前後方向Yに摺動自在に支持されている。すなわち、凹凸嵌合という簡単な連結構造により、カムプレート20が摺動自在に支持されるため、構造の簡素化、装置の薄型化等を達成しつつ、カムプレート20を前後方向Yに高精度で滑らかに案内することができる。
そして、左右のカムプレート20は、それぞれの後端側が左右方向Xに伸長する後述の連結部材43に連結されて、一緒に往復動するようになっている。
ここで、カム溝21は、昇降スペースSから後退した没入位置〜昇降スペースSに突出した突出位置の間で保持部材30を移動させるカム作用を及ぼすものであり、左右対称となるように形成されている。
また、カム溝21には、図7Aに示すように、没入位置側においてカム作用を及ぼさない遊び領域21aが形成され、突出位置側においてカム作用を及ぼさない遊び領域21bが形成されている。したがって、カムプレート20が保持部材30を没入位置又は突出位置に位置付けた後に過移動しても、カム作用を生じない遊び領域21a,21bがあるため、保持部材30を所定の没入位置及び突出位置に高精度に位置付けることができ、又、過負荷を防止でき、それ故に装置の破損等を防止できる。また、保持部材30に不意の外力が加わっても、遊び領域21a,21bがストッパ的なロック機能を果たして、不用意に動作するのを防止できる。
さらに、左右のカムプレート20は、左右のフレーム11に対して上下方向Zに主面を向けて扁平になるように配置されている、すなわち、カムプレート20を直立させるのではなく横倒しにして支持しているため、装置の厚み方向(上下方向Z)の寸法を小さくでき、装置の薄型化を達成できる。その結果、複数のトレイTを上下方向Zに積み重ねて保持するようなところに、このトレイ保持装置が用いられると、装置を薄型化できる分だけ、トレイを積み重ねるスペースを有効に利用することができる。
左右の保持部材30は、図1、図5A、図5B、図6A、図8に示すように、フレーム11の凹部11aに支持される基部31、基部31から昇降スペースSに向けて水平に突出しトレイTを下側から支持する支持部32、支持部32の付け根側において上方に突出しその側面にてトレイTを当接させる位置決め部33、基部31から下方に突出するフォロワピン34等を一体的に備えており、左右のフレーム11上にそれぞれ2個ずつ配置されている。尚、支持部32は、図6Aに示すように、上面先端側が角取り又は湾曲して形成されており、トレイTを円滑に受け入れるようになっている。
すなわち、カムプレート20のカム作用により、左右の保持部材30がお互いに近づく向き(昇降スペースS内に突出する向き)に移動すると、先ず支持部32がトレイTを下側から支持し、続いて支持部32の外側(昇降スペースSから遠ざかる側)に位置する位置決め部33がトレイTの縁部に当接して左右両側から挟み込んで位置決めするようになっている。
このように、支持部31及び位置決め部32が保持部材30に対して一体的に形成されているため、従来のように別々に設ける場合に比べて部品点数を削減でき、構造を簡素化できると共に耐荷重性を高めることができる。また、トレイTを支持するタイミングとトレイTを位置決めするタイミングを、ずれることなく確実に所定のタイミングに設定することができ、それ故に、トレイTを確実に安定した動作で保持すると共に位置決めすることができる。
駆動機構40は、図1ないし図4、図8に示すように、上下方向Zに伸長する回転軸41aをもつ駆動モータ41、回転軸41aに直結されたロータ42、ロータ42の偏芯した位置に設けられた連結ピン42a、連結ピン42aを挿入するべく左右方向Xに伸長して形成された連結長孔43aを有すると共に左右のカムプレート20を連結する連結部材43等を備えている。
ここで、ロータ42には、図3及び図4に示すように、被検出片42bが設けられており、フォトインタラプタ等の検出センサ44によりその回転量が検出されるようになっている。
すなわち、図8に示すように、駆動モータ41が起動してロータ42が回転すると、連結ピン42aと連結長孔43aとの連結を介して、ロータ42の回転力が連結部材43に伝達される。そして、連結部材43の移動に伴って、左右のカムプレート20は前後方向Yに移動し、カム溝21のカム作用により、4つの保持部材30は没入位置P0と突出位置P1との間を移動する。
このように、駆動機構40が、駆動モータ41、ロータ42、連結ピン42a、連結長孔43a、及び連結部材43、すなわち、回転運動を直線運動に変換する簡単な構成により形成されているため、部品の集約化、装置の小型化等を達成できる。また、駆動モータ41の回転速度及び回転量を適宜制御することにより、保持部材30の動作を微調整しつつきめ細かな動作を行わせることができ、トレイTを確実に勝つ高精度に保持し又位置決めすることができる。
次に、このトレイ保持装置によるトレイTの支持及び位置決めによる保持動作について、図9A〜図10Dを参照しつつ説明する。尚、ここでは、トレイTを昇降スペースS内の所定高さに位置付けるための昇降機構50、及びトレイTを昇降スペースS内に移送するための移送機構60を採用している。
昇降機構50は、図10A〜図10Dに示すように、油圧又は空気圧等により上下方向Zに伸縮するアクチュエータ51、アクチュエータ51の上端部に固定 されてトレイTを担持するテーブル52等を備えている。
移送機構60は、トレイTを他の位置から水平方向に移動させて昇降スペースS内に搬入するものであり、コンベア、ハンドラ等各種の機構が採用される。
先ず、図9Aに示すように、左右のカムプレート20が前方Fの移動端に位置する状態で、左右の保持部材30は、図9A及び図10Aに示すように、昇降スペースSから後退した没入位置P0に位置し、又、トレイTは、コンベア等の移送機構により、昇降スペースSの移送高さ位置H0に搬入される。
そして、図10Bに示すように、昇降機構50が作動して、テーブル52が上昇してトレイTを担持すると共に保持可能位置H1まで持ち上げる。
続いて、図9Bに示すように、駆動モータ41が起動して、ロータ42が時計回りに回転すると、連結ピン42a及び連結長孔43aの連結を介して、左右のカムプレート20が前後方向Yの後方Rに向けて移動し、左右の保持部材30が、昇降スペースS内に向けて突出するように移動して、支持部32がトレイTの縁部下側に滑り込むようにしてトレイTを支持し始める。
そして、左右のカムプレート20が後方の所定位置(カム溝21の傾斜領域を過ぎて遊び領域21bの始まり領域に対応する位置)まで移動すると、図9C及び図10Dに示すように、左右の保持部材30がさらに昇降スペースS内に向けて移動して突出位置P1に至り、左右の保持部材30の位置決め部33がトレイTの縁部に当接して、トレイTを左右方向Xの両側から挟持し、左右方向Xの中心位置(昇降スペースSの中心位置)に位置決めする。
このとき、カム溝21には、遊び領域21bが設けられているため、カムプレート20が保持部材30を突出位置P1に位置付けた後に過移動しても、保持部材30を所定の突出位置P1に高精度に位置付けることができ、又、過負荷を防止でき、それ故に装置の破損等を防止できる。
その後、昇降機構50のテーブル52は、図10Dに示すように、下方の休止位置まで下降する。
すなわち、左右の保持部材30がお互いに近接するように移動するだけで、トレイTを支持しつつ位置決めして所定位置に保持することができ、一方、左右の保持部材30がお互いに離隔するように移動するだけで、トレイTを保持状態から解放することができる。
このように、トレイ保持装置として、左右のフレーム11、左右のカムプレート20、トレイTの支持及び位置決めの役割を兼ねる左右の保持部材30、回転運動を直線運動に変換する駆動機構40等を採用したことにより、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイTの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を達成できる。
次に、このトレイ保持装置によりトレイTを上下方向Zに積み重ねる動作について、図11A〜図11Fを参照しつつ説明する。尚、ここでも、前述同様に、トレイTを昇降スペースS内の所定高さに位置付けるための昇降機構50、及びトレイTを昇降スペースS内に移送する移送機構60を採用している。
先ず、図11Aに示すように、左右の保持部材30が突出位置に位置して、トレイTを支持部32により支持すると共に位置決め部33により位置決めした状態において、移送機構60により次のトレイT´を昇降スペースS内に搬入する。
続いて、図11Bに示すように、昇降機構50が作動して、テーブル52が上昇して移送高さ位置H0にあるトレイT´を上側のトレイTの下面に当接させると共に保持解除可能位置H2まで持ち上げる。これにより、上側のトレイTは保持部材30の支持部32及び位置決め部33から離脱する。
続いて、駆動モータ41が起動して、ロータ42が反時計回りに回転すると、連結ピン42a及び連結長孔43aの連結を介して、左右のカムプレート20が前後方向Yの前方Fに向けて移動し、図11Cに示すように、左右の保持部材30が昇降スペースS内から後退するように移動し、支持部32がトレイTの縁部下側から離隔した没入位置P0に至る。
そして、図11Dに示すように、昇降機構50が作動して、テーブル52が上昇して下側のトレイT´を保持可能位置H1まで持ち上げる。
続いて、駆動モータ41が逆向きに起動して、ロータ42が時計回りに回転すると、連結ピン42a及び連結長孔43aの連結を介して、左右のカムプレート20が前述同様に前後方向Yの後方Rに向けて移動する。
そして、図11Eに示すように、左右の保持部材30が、昇降スペースS内に向けて突出して、支持部32がトレイT´の縁部下側に滑り込んでトレイT´を支持すると共に位置決め部33により位置決めする。
その後、昇降機構50のテーブル52は、図11Fに示すように、下方の休止位置まで下降する。
これにより、二つのトレイT,T´は、二段に積み重ねられた状態で、保持部材30により位置決めされつつ保持される。
すなわち、左右の保持部材30の近接及び離隔動作を繰り返すと共に、昇降機構50により新たなトレイT´を所定高さの保持可能位置P1まで持ち上げるだけで、複数のトレイTを上下方向Zに高精度に位置決めしつつ積み重ねることができる。
次に、このトレイ保持装置により、上下方向Zに積み重ねられた複数のトレイTのうち最下端にあるトレイTを分離して搬出する動作について、図12A〜図12Eを参照しつつ説明する。尚、ここでも、前述同様に、トレイTを昇降スペースS内の所定高さに位置付けるための昇降機構50、及びトレイTを昇降スペースS内から外側の他の場所に移送するための移送機構60を採用している。
先ず、図12Aに示すように、左右の保持部材30は、突出位置P1に位置しており、上下方向Zに積み重ねられた複数のトレイTのうち最下端に位置するトレイTを、支持部32により支持すると共に位置決め部33により位置決めした状態にある。
そして、図12Bに示すように、昇降機構50が作動して、テーブル52が上昇して最下端に位置するトレイTに当接して積み重ねられた複数のトレイTを担持して若干持ち上げる。これにより、最下端に位置するトレイTは保持部材30の支持部32及び位置決め部33から離脱する。
続いて、駆動モータ41が起動して、ロータ42が反時計回りに回転すると、連結ピン42a及び連結長孔43aの連結を介して、左右のカムプレート20が前後方向Yの前方Fに向けて移動し、図12Cに示すように、左右の保持部材30が昇降スペースS内から後退するように移動し、支持部32がトレイTの縁部下側から離隔した没入位置P0に至る。この状態で、昇降機構50が作動して、テーブル52が複数のトレイTを担持した状態で下降し、下から二段目のトレイTを保持可能位置P1に位置付ける。
続いて、駆動モータ41が逆向きに起動して、ロータ42が時計回りに回転すると、連結ピン42a及び連結長孔43aの連結を介して、左右のカムプレート20が前述同様に前後方向Yの後方Rに向けて移動する。
そして、図12Dに示すように、左右の保持部材30が、昇降スペースS内に向けて突出して突出位置P1に至ると、支持部32が二段目のトレイTの縁部下側に滑り込んでトレイTを支持すると共に、位置決め部33がトレイTの縁部に当接してトレイTを位置決めする。
続いて、図12Eに示すように、昇降機構50が作動して、テーブル52は最下端のトレイTを二段目のトレイTから分離して、移送可能位置H0に位置付ける。その後、分離されたトレイTは移送機構60により他の場所に移送される。
すなわち、左右の保持部材30の近接及び離隔動作を繰り返すと共に、昇降機構50により最下端に位置するトレイTの分離動作を行うだけで、積み重ねられた複数のトレイTのうち最下端に位置するトレイTを容易に分離及び搬出することができる。
図13ないし図15は、本発明に係るトレイ保持装置の他の実施形態を示すものである。この実施形態に係るトレイ保持装置は、前述のフレーム10、左右のカムプレート20、左右の保持部材30、及び駆動機構40からなる構成を一つのトレイ保持機構Uとして、複数(ここでは4つ)のトレイ保持機構Uを水平方向(前後左右)に配列して形成したものである。尚、この実施形態においては、後方側Rに配置される2つのトレイ保持機構Uに含まれる駆動機構40は下向きに突出するように配置されて、上側からのトレイTの搬入及び搬出を容易に行えるようになっている。
すなわち、このトレイ保持装置は、図13ないし図15に示すように、各種の部品を保持及び固定するベース100、ベース100上において前後左右に配列された複数(ここでは4つ)のトレイ保持機構U、前後方向Yに配列されたトレイ保持機構Uの相互間においてトレイTを移送するべくベース100に設けられた複数(ここでは2つ)の移送機構110、各々のトレイ保持機構Uの昇降スペースSにおいてトレイTを昇降させるべくベース100に設けられた複数(ここでは4つ)の昇降機構120、積み重ねられたトレイTのずれを規制する規制部材130、トレイTを検出する検出センサ140等を備えている。
移送機構110は、前後方向Yに配列されたトレイ保持機構Uの相互間において、一方から他方にトレイTを移送するものであり、図13に示すように、駆動モータ111、ガイドレール112、ガイドレール112上を移動するテーブル113、駆動モータ111の回転力を直線移動に変換してテーブル113に伝達する伝達機構(例えば、リードスクリュー及びナット、その他の機構)等を備えている。尚、移送機構としては、その他にローラやベルト等のコンベアを採用してもよい。
昇降機構120は、油圧又は空気圧等により上下方向Zに伸縮するアクチュエータ121、アクチュエータ121に固定されてトレイTを担持するテーブル122等を備えている。
規制部材130は、積み重ねられたトレイTの四隅に位置して、トレイTのずれを規制するものである。
検出センサ140は、積み重ねられたトレイTの高さ(枚数)を検出するものであり、好ましくは光反射型あるいは光透過型の光センサ等が適用される。
この装置によれば、ベース100上に設けられた複数のトレイ保持機構Uにおいて、それぞれトレイTを積み重ねて保持することができ、又、移送機構110により、トレイ保持機構U相互間でのトレイTの受け入れ及び受け渡しを行うことができる。したがって、装置の設置面積の省スペース化を達成しつつ、複数のトレイTを積み重ねた状態で保持し、又は積み重ねたトレイTを移送することができる。
上記のように、このトレイ保持装置によれば、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化及び薄型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイTの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を達成でき、トレイTを効率良く積み重ね又は分離することができる。
上記実施形態においては、左右の保持部材30として左右に2つずつ配置した場合を示したが、一つの保持部材の前後方向Yにおける支持部32及び位置決め部33の幅を大きく設定すれば、左右に1つずつ配置してもよく、あるいは、左右にそれぞれ3つ以上の保持部材を配列してもよい。
上記実施形態においては、保持部材30として支持部32及び位置決め部33を一体的に形成したものを示したが、これに限定されるものではなく、別個に形成されてその後一体的に結合されたものを採用してもよい。
上記実施形態においては、ベース100上において4つのトレイ保持機構Uを配列して形成した場合を示したが、これに限定されるものではなく、2つあるいは5つ以上のトレイ保持機構Uを配列してもよい。
上記実施形態においては、駆動機構40として、駆動モータ41、ロータ42、連結部材43等を示したが、これに限定されるものではなく、直線的に往復動すると共にカムプレートに直結された電磁アクチュエータを採用し、この電磁アクチュエータのオン/オフによりカムプレートを往復動させる構成を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のトレイ保持装置は、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化及び薄型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を達成しつつ、トレイを効率良く積み重ね又は分離できるため、半導体製造ライン等での電子部品の搬送あるいは保管に用いられるトレイに適用できるのは勿論のこと、その他の電子機器あるいは機械部品を収容するトレイの搬送あるいは保管にも有用である。
本発明は、電子機器等の部品を収容するトレイを保持するトレイ保持装置に関し、特に、トレイの位置決めを行いつつトレイを保持し、又は、複数のトレイを積み重ねて保持しあるいは積み重ねられたトレイを分離して取り出すトレイ保持装置に関する。
半導体チップ等の電子部品あるいはその他の機械部品等を搬送する場合、略矩形の輪郭に形成されて上方に複数の部品を保持(載置)又は収容できるトレイが使用されている。このトレイは、複数の部品を保持した状態又は空の状態で各種の作業場所に移送される。したがって、一度に複数のトレイを移送するとき又は移送したトレイを一定期間所定の場所に保管するときは、移送効率の向上、保管スペースの有効活用を図るために、複数のトレイを可能な限り積み重ねて移送し又は保管することが行われている。
そして、移送先において積み重ねられたトレイのうち最上段のトレイ又は最下段のトレイを、取り出し装置等により分離して取り出し、取り出したトレイを位置決めあるいはセンタリングして、トレイに保持されている部品を取り出して各種の作業を施し、その後、空になったトレイをそのまま又は部品を載せた後に再び積み重ねて保管あるいは移送することが行われている。
このようなトレイに保持された部品は主として小物であるため、取り出し装置により部品を掴んであるいは吸着して取り出す際に、トレイが所定の位置に正しく位置決めされていないと、把持ミスあるいは吸着ミス等を生じて、取り出し作業が確実に行われない虞がある。
ところで、従来のトレイ保持装置としては、前後方向に伸長する左右一対のフレーム、一対のフレームの間に位置付けられたトレイに対して係合して下側から支持し得るように各々のフレーム上で左右方向に揺動可能に設けられた左右二対の支持部材(分離フック)、一対のフレームの間に位置付けられたトレイに対して当接しつつトレイを位置決めし得るように各々のフレーム上で左右方向に揺動可能に設けられた左右二対の位置決め用プッシャ、一対のフレーム上において直立した状態で前後方向に往復動自在に支持されて支持部材を往復動させるカム作用を及ぼすと共に位置決めプッシャを往復動させるカム作用を及ぼす板状の左右一対のカムプレート、カムプレートを前後方向に駆動するリンク駆動機構等を備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、上記従来のトレイ保持装置においては、トレイを下側から支持し又支持したトレイを位置決めするために、それぞれ個別に駆動される専用の支持部材(分離フック)と位置決め用プッシャを採用しているため、部品点数が多くて構造が複雑であり、組付け作業が煩雑で、製造コストが高い等の問題がある。
また、カムプレートはフレームに対して直立した状態に支持され(すなわち、水平方向に幅広い主面を向けるように支持され)ているため、上下方向の高さ寸法が大きくなり、装置の小型化、薄型化が困難であり、それ故に、このトレイ保持装置を用いて複数のトレイを積み重ねて上下空間の有効利用を図るには不利である。
特開2002−168907号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化及び薄型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を図れ、トレイを効率良く積み重ね又は分離できるトレイ保持装置を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明のトレイ保持装置は、トレイを昇降させ得る昇降スペースを空けて前後方向に伸長する左右のフレームと、前後方向に移動してカム作用を及ぼすべくフレームに対して往復動自在に支持された左右のカムプレートと、カムプレートのカム作用により昇降スペースに対して出没するべくフレームに対して左右方向に往復動自在に支持され,かつ,トレイを支持し得ると共に位置決めし得る左右の保持部材と、左右のカムプレートを連動して駆動する駆動機構とを含み、左右のフレームは、それぞれ略扁平でかつ内部に空間部を画定するように形成され、左右のカムプレートは、上下方向に主面を向けて扁平になるように前記空間部に配置されている、構成となっている。
この構成によれば、左右の保持部材が昇降スペースから左右両外側に後退した没入位置にある状態から、駆動機構により左右のカムプレートが前方又は後方に移動させられると、カムプレートのカム作用により左右の保持部材が昇降スペース内に突出して、この領域に位置付けられたトレイを支持すると共に位置決めする。すなわち、左右の保持部材がお互いに近接するように移動するだけでトレイの支持及び位置決めが行われて所定位置に保持され、一方、左右の保持部材がお互いに離隔するように移動するだけで保持状態からトレイが解放される。
このように、トレイ保持装置が、左右のフレーム、左右のカムプレート、トレイの保持及び位置決めの役割を兼ねる左右の保持部材、駆動機構等により構成されるため、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を達成できる。
また、左右のカムプレートは、左右のフレームの空間部に対して上下方向に主面を向けて扁平になるように配置されている、すなわち、カムプレートを直立させるのではなく横倒しにして支持するため、装置の厚み方向の寸法を小さくでき、装置の薄型化を達成できる。その結果、複数のトレイを上下方向に積み重ねて保持するようなところに、このトレイ保持装置が用いられると、装置を薄型化できる分だけ、トレイを積み重ねるスペースを有効に利用することができる。
上記構成において、左右のカムプレートは、それぞれ主面にカム溝を有し、左右の保持部材は、カム溝に係合するフォロワピンを有する基部と、基部から昇降スペースに向けて水平に突出しトレイを下側から支持する支持部と、支持部の付け根側において上方に突出しその側面にてトレイを当接させる位置決め部と、を一体的に有する、構成を採用することができる。
この構成によれば、左右の保持部材がお互いに近づく向きに移動すると、先ず支持部がトレイを下側から支持し、続いて支持部の外側に位置する位置決め部がトレイの縁部に当接して左右両側から挟み込んで位置決めする。
このように、支持部及び位置決め部が保持部材に対して一体的に形成されているため、従来のように別々に設ける場合に比べて部品点数を削減でき、構造を簡素化できると共に耐荷重性を高めることができる。また、トレイを支持するタイミングとトレイを位置決めするタイミングをずれることなく確実に所定のタイミングに設定することができ、それ故に、トレイを確実に安定した動作で保持すると共に位置決めすることができる
記構成において、左右のカムプレートは、左右のフレームに対して、凹凸嵌合により前後方向に摺動自在に支持されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、凹凸嵌合という簡単な連結構造により、カムプレートが摺動自在に支持されるため、構造の簡素化、装置の薄型化等を達成しつつ、カムプレートを前後方向に高精度に案内することができる。
上記構成において、フレームは、フォロワピンを挿通させると共に左右方向にガイドするガイド長孔を有し、カムプレートのカム溝は、フォロワピンを受け入れて、保持部材を昇降スペースから後退した没入位置及び昇降スペースに向けて突出させてトレイを支持しその後に位置決めする突出位置に位置付けるべくカム作用を及ぼすように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、装置の組付けに際しては、フレームの上側に保持部材を配置し、フレームの下側に往復動自在にカムプレートを連結し、保持部材のフォロワピンをフレームのガイド長孔に通しさらにカムプレートのカム溝に挿入する。このように、簡単な手順で装置を組付けることができる。そして、カムプレートを前方又は後方に移動させると、フォロワピンは、フレームのガイド長孔により左右方向に案内されつつカムプレートのカム溝によりカム作用を受けて、保持部材が没入位置から突出位置に移動して、トレイを下側から支持した後に水平面内において所定位置に位置決めする。このように、簡単な動作により、トレイの保持と位置決めを行うことができる。
上記構成において、カム溝は、没入位置及び突出位置において、カムプレートの移動に拘わらず保持部材を停止させる遊び領域を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、カムプレートが保持部材を没入位置又は突出位置に位置付けた後に過移動しても、カム作用を生じない遊び領域があるため、保持部材を所定の没入位置及び突出位置に高精度に位置付けることができ、又、過負荷を防止でき、それ故に装置の破損等を防止できる。
上記構成において、左右方向に伸長して左右のフレームの後端側に連結される連結フレームと、左右のカムプレートを前後方向に駆動するべく、左右方向に伸長して左右のカムプレートの後端側に連結されると共に連結フレームに対して前後方向に移動自在に支持される連結部材と、をさらに含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、フレームが左右のフレームと連結フレームにより構成されて、連結フレームに支持された連結部材が前後方向に往復動すると、左右のカムプレートを一緒に前後方向に往復動させ、左右のカムプレートにカム作用を生じさせることができる。
上記構成において、連結フレームは、内部に空間部を画定するように形成され、連結部材は、連結フレー部の空間部に配置されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、装置の厚み方向の寸法を小さくでき、装置の薄型化を達成でき、複数のトレイを上下方向に積み重ねて保持するようなところに、このトレイ保持装置が用いられると、装置を薄型化できる分だけ、トレイを積み重ねるスペースを有効に利用することができる。
上記構成において、駆動機構は、上下方向に伸長する回転軸をもつ駆動モータと、回転軸に直結されたロータと、ロータの偏芯した位置に設けられた連結ピンと、連結ピンを挿入するべく左右方向に伸長して形成された連結長孔を有すると共に左右のカムプレートを連結する連結部材と、を含む構成を採用することができる。
この構成によれば、駆動モータが起動してロータが回転すると、連結ピンと連結長孔との連結を介してその回転力が連結部材に伝達され、左右のカムプレートは前後方向に移動して、保持部材は没入位置と突出位置との間を移動する。
このように、駆動機構が、駆動モータに直結されたロータ、連結ピン、連結長孔、及び連結部材、すなわち、回転運動を直線運動に変換する簡単な構成により形成されているため、部品の集約化、装置の小型化等を達成できる。また、駆動モータの回転速度及び回転量を適宜制御することにより、保持部材の動作を微調整しつつきめ細かな動作を行わせることができ、トレイを確実にかつ高精度に保持し又位置決めすることができる。
上記構成において、昇降スペースにおいてトレイを昇降させる昇降機構を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、昇降機構により、トレイが昇降スペース内の所定の高さ位置に位置付けられると、駆動機構により左右のカムプレートが移動させられ、左右の保持部材が昇降スペース内に突出してトレイを支持すると共に位置決めする。また、昇降機構の往復動による複数のトレイを搬入し、保持部材により最下端に位置するトレイを保持すると共に位置決めすることにより、複数のトレイを位置決めしつつ積み重ねることができる。それ故に、トレイを保管する保管場所の省スペース化、トレイを搬送する際の搬送効率の向上等を達成できる。一方、逆の動作を行わせることにより、積み重ねられたトレイのうち最下端のトレイを効率良く分離して搬出することができる。
上記構成において、左右のフレーム、左右のカムプレート、左右の保持部材、及び駆動機構により形成されたトレイ保持機構が水平方向に複数配列して設けられたベースと、複数のトレイ保持機構の相互間においてトレイを移送するべくベースに設けられた移送機構と、昇降スペースにおいてトレイを昇降させるべくベースに設けられた昇降機構と、を含む構成を採用することができる。
この構成によれば、ベース上に設けられた複数のトレイ保持機構において、それぞれトレイを積み重ねて保持することができ、又、移送機構により、トレイ保持機構相互間でのトレイの受け入れ及び受け渡しを行うことができる。
したがって、装置の設置面積の省スペース化を達成しつつ、複数のトレイを積み重ねた状態で保持し、又は積み重ねたトレイを移送することができる。
図1は、本発明に係るトレイ保持装置の一実施形態を示す平面図である。
図2は、図1に示すトレイ保持装置の右側面図である。
図3は、図1に示すトレイ保持装置の一部断面を含む背面図である。
図4は、図1に示すトレイ保持装置の一部を拡大した部分拡大平面図である。
図5Aは、図1に示すトレイ保持装置の右側のフレーム及び保持部材を示す部分平面図であり、図5Bは、図1に示すトレイ保持装置の右側のフレーム及び保持部材を示す部分側断面図である。
図6Aは、図5B中のE1−E1における断面図であり、図6Bは、図5B中のE2−E2における断面図である。
図7Aは、図1に示すトレイ保持装置の右側のフレーム及びカムプレートを示す部分平面図であり、図7Bは、図1に示すトレイ保持装置の右側のフレーム及びカムプレートの一部断面を含む部分平面図である。
図8は、図1に示すトレイ保持装置の動作を説明するための平面図である。
図9A,図9B,図9Cは、トレイ保持装置の動作を説明するものであり、図9Aは保持部材が没入位置にある状態を示す平面図、図9Bは保持部材が没入位置と突出位置との中間にある状態を示す平面図、図9Cは保持部材が突出位置にある状態を示す平面図である。
図10A,図10B,図10C,図10Dは、移送機構により搬入したトレイを昇降機構により持ち上げて保持部材で保持すると共に位置決めする動作を示す動作図である。
図11A,図11B,図11C,図11D,図11E,図11Fは、移送機構により搬入したトレイを昇降機構により持ち上げて保持部材で支持及び位置決めしつつ、複数のトレイを積み重ねる動作を示す動作図である。
図12A,図12B,図12C,図12D,図12Eは、積み重ねられたトレイのうち最下端のトレイを分離して搬出する動作を示す動作図である。
図13は、本発明に係るトレイ保持装置の他の実施形態を示す右側面図である。
図14は、図13に示すトレイ保持装置の正面図である。
図15は、図13に示すトレイ保持装置の平面図である。
以下、本発明の最良の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
このトレイ保持装置は、図1ないし図7に示すように、トレイTを昇降させ得る昇降スペースSを空けて前後方向Yに伸長すると共に後端側が連結されたフレーム10、フレーム10に対して前後方向Yに往復動自在に支持された左右のカムプレート20、カムプレート20のカム作用により昇降スペースSに対して出没するべくフレーム10に対して左右方向Xに往復動自在に支持された左右の保持部材30、左右のカムプレート20を連動して駆動する駆動機構40を備えている。
フレーム10は、図1に示すように、全体として略扁平に形成され、昇降スペースSを空けて前後方向Yに伸長する左右のフレーム11、左右方向Xに伸長して左右のフレーム11同士を後端側にて連結する連結フレーム12等を備えている。
左右のフレーム11には、図5B、図6A、図7Bに示すように、保持部材30を摺動自在に支持する凹部11aが形成され、凹部11aの底面には後述する保持部材30のフォロワピン34を挿通させると共に左右方向Xにガイドするガイド長孔11bが形成されている。また、左右のフレーム11には、図5B、図6B、図7Bに示すように、前後方向Yに伸長すると共に断面が凹状に形成されたリニアガイド11cが形成されている。このリニアガイド11cは、カムプレート20に形成された後述する断面凸状のリニアレール22を嵌合させて前後方向Yに摺動自在に案内するものである。
連結フレーム12は、その上面において後述する駆動機構40の駆動モータ41を堅固に保持し、その内部ないしは下側において後述する駆動機構40のロータ42を回動自在に支持し、又、後述する連結部材43を前後方向Yに往復動自在に支持している。
左右のカムプレート20は、図3、図5A、図5B、図6A、図6B、図7A、図7Bに示すように、左右のフレーム11に対して前後方向Yに往復動自在に、かつ、その主面を上下方向Zに向けて扁平になるように支持されている。左右のカムプレート20は、フォロワピン34を受け入れてカム作用を及ぼすそれぞれ2つのカム溝21、フレーム11のリニアガイド11cに摺動自在に嵌合される断面凸状のリニアレール22等を備えている。
このように、左右のカムプレート20は、リニアガイド11cとリニアレール22の凹凸嵌合により前後方向Yに摺動自在に支持されている。すなわち、凹凸嵌合という簡単な連結構造により、カムプレート20が摺動自在に支持されるため、構造の簡素化、装置の薄型化等を達成しつつ、カムプレート20を前後方向Yに高精度で滑らかに案内することができる。
そして、左右のカムプレート20は、それぞれの後端側が左右方向Xに伸長する後述の連結部材43に連結されて、一緒に往復動するようになっている。
ここで、カム溝21は、昇降スペースSから後退した没入位置〜昇降スペースSに突出した突出位置の間で保持部材30を移動させるカム作用を及ぼすものであり、左右対称となるように形成されている。
また、カム溝21には、図7Aに示すように、没入位置側においてカム作用を及ぼさない遊び領域21aが形成され、突出位置側においてカム作用を及ぼさない遊び領域21bが形成されている。したがって、カムプレート20が保持部材30を没入位置又は突出位置に位置付けた後に過移動しても、カム作用を生じない遊び領域21a,21bがあるため、保持部材30を所定の没入位置及び突出位置に高精度に位置付けることができ、又、過負荷を防止でき、それ故に装置の破損等を防止できる。また、保持部材30に不意の外力が加わっても、遊び領域21a,21bがストッパ的なロック機能を果たして、不用意に動作するのを防止できる。
さらに、左右のカムプレート20は、左右のフレーム11に対して上下方向Zに主面を向けて扁平になるように配置されている、すなわち、カムプレート20を直立させるのではなく横倒しにして支持しているため、装置の厚み方向(上下方向Z)の寸法を小さくでき、装置の薄型化を達成できる。その結果、複数のトレイTを上下方向Zに積み重ねて保持するようなところに、このトレイ保持装置が用いられると、装置を薄型化できる分だけ、トレイを積み重ねるスペースを有効に利用することができる。
左右の保持部材30は、図1、図5A、図5B、図6A、図8に示すように、フレーム11の凹部11aに支持される基部31、基部31から昇降スペースSに向けて水平に突出しトレイTを下側から支持する支持部32、支持部32の付け根側において上方に突出しその側面にてトレイTを当接させる位置決め部33、基部31から下方に突出するフォロワピン34等を一体的に備えており、左右のフレーム11上にそれぞれ2個ずつ配置されている。尚、支持部32は、図6Aに示すように、上面先端側が角取り又は湾曲して形成されており、トレイTを円滑に受け入れるようになっている。
すなわち、カムプレート20のカム作用により、左右の保持部材30がお互いに近づく向き(昇降スペースS内に突出する向き)に移動すると、先ず支持部32がトレイTを下側から支持し、続いて支持部32の外側(昇降スペースSから遠ざかる側)に位置する位置決め部33がトレイTの縁部に当接して左右両側から挟み込んで位置決めするようになっている。
このように、支持部31及び位置決め部32が保持部材30に対して一体的に形成されているため、従来のように別々に設ける場合に比べて部品点数を削減でき、構造を簡素化できると共に耐荷重性を高めることができる。また、トレイTを支持するタイミングとトレイTを位置決めするタイミングを、ずれることなく確実に所定のタイミングに設定することができ、それ故に、トレイTを確実に安定した動作で保持すると共に位置決めすることができる。
駆動機構40は、図1ないし図4、図8に示すように、上下方向Zに伸長する回転軸41aをもつ駆動モータ41、回転軸41aに直結されたロータ42、ロータ42の偏芯した位置に設けられた連結ピン42a、連結ピン42aを挿入するべく左右方向Xに伸長して形成された連結長孔43aを有すると共に左右のカムプレート20を連結する連結部材43等を備えている。
ここで、ロータ42には、図3及び図4に示すように、被検出片42bが設けられており、フォトインタラプタ等の検出センサ44によりその回転量が検出されるようになっている。
すなわち、図8に示すように、駆動モータ41が起動してロータ42が回転すると、連結ピン42aと連結長孔43aとの連結を介して、ロータ42の回転力が連結部材43に伝達される。そして、連結部材43の移動に伴って、左右のカムプレート20は前後方向Yに移動し、カム溝21のカム作用により、4つの保持部材30は没入位置P0と突出位置P1との間を移動する。
このように、駆動機構40が、駆動モータ41、ロータ42、連結ピン42a、連結長孔43a、及び連結部材43、すなわち、回転運動を直線運動に変換する簡単な構成により形成されているため、部品の集約化、装置の小型化等を達成できる。また、駆動モータ41の回転速度及び回転量を適宜制御することにより、保持部材30の動作を微調整しつつきめ細かな動作を行わせることができ、トレイTを確実に勝つ高精度に保持し又位置決めすることができる。
次に、このトレイ保持装置によるトレイTの支持及び位置決めによる保持動作について、図9A〜図10Dを参照しつつ説明する。尚、ここでは、トレイTを昇降スペースS内の所定高さに位置付けるための昇降機構50、及びトレイTを昇降スペースS内に移送するための移送機構60を採用している。
昇降機構50は、図10A〜図10Dに示すように、油圧又は空気圧等により上下方向Zに伸縮するアクチュエータ51、アクチュエータ51の上端部に固定されてトレイTを担持するテーブル52等を備えている。
移送機構60は、トレイTを他の位置から水平方向に移動させて昇降スペースS内に搬入するものであり、コンベア、ハンドラ等各種の機構が採用される。
先ず、図9Aに示すように、左右のカムプレート20が前方Fの移動端に位置する状態で、左右の保持部材30は、図9A及び図10Aに示すように、昇降スペースSから後退した没入位置P0に位置し、又、トレイTは、コンベア等の移送機構により、昇降スペースSの移送高さ位置H0に搬入される。
そして、図10Bに示すように、昇降機構50が作動して、テーブル52が上昇してトレイTを担持すると共に保持可能位置H1まで持ち上げる。
続いて、図9Bに示すように、駆動モータ41が起動して、ロータ42が時計回りに回転すると、連結ピン42a及び連結長孔43aの連結を介して、左右のカムプレート20が前後方向Yの後方Rに向けて移動し、左右の保持部材30が、昇降スペースS内に向けて突出するように移動して、支持部32がトレイTの縁部下側に滑り込むようにしてトレイTを支持し始める。
そして、左右のカムプレート20が後方の所定位置(カム溝21の傾斜領域を過ぎて遊び領域21bの始まり領域に対応する位置)まで移動すると、図9C及び図10Dに示すように、左右の保持部材30がさらに昇降スペースS内に向けて移動して突出位置P1に至り、左右の保持部材30の位置決め部33がトレイTの縁部に当接して、トレイTを左右方向Xの両側から挟持し、左右方向Xの中心位置(昇降スペースSの中心位置)に位置決めする。
このとき、カム溝21には、遊び領域21bが設けられているため、カムプレート20が保持部材30を突出位置P1に位置付けた後に過移動しても、保持部材30を所定の突出位置P1に高精度に位置付けることができ、又、過負荷を防止でき、それ故に装置の破損等を防止できる。
その後、昇降機構50のテーブル52は、図10Dに示すように、下方の休止位置まで下降する。
すなわち、左右の保持部材30がお互いに近接するように移動するだけで、トレイTを支持しつつ位置決めして所定位置に保持することができ、一方、左右の保持部材30がお互いに離隔するように移動するだけで、トレイTを保持状態から解放することができる。
このように、トレイ保持装置として、左右のフレーム11、左右のカムプレート20、トレイTの支持及び位置決めの役割を兼ねる左右の保持部材30、回転運動を直線運動に変換する駆動機構40等を採用したことにより、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイTの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を達成できる。
次に、このトレイ保持装置によりトレイTを上下方向Zに積み重ねる動作について、図11A〜図11Fを参照しつつ説明する。尚、ここでも、前述同様に、トレイTを昇降スペースS内の所定高さに位置付けるための昇降機構50、及びトレイTを昇降スペースS内に移送する移送機構60を採用している。
先ず、図11Aに示すように、左右の保持部材30が突出位置に位置して、トレイTを支持部32により支持すると共に位置決め部33により位置決めした状態において、移送機構60により次のトレイT´を昇降スペースS内に搬入する。
続いて、図11Bに示すように、昇降機構50が作動して、テーブル52が上昇して移送高さ位置H0にあるトレイT´を上側のトレイTの下面に当接させると共に保持解除可能位置H2まで持ち上げる。これにより、上側のトレイTは保持部材30の支持部32及び位置決め部33から離脱する。
続いて、駆動モータ41が起動して、ロータ42が反時計回りに回転すると、連結ピン42a及び連結長孔43aの連結を介して、左右のカムプレート20が前後方向Yの前方Fに向けて移動し、図11Cに示すように、左右の保持部材30が昇降スペースS内から後退するように移動し、支持部32がトレイTの縁部下側から離隔した没入位置P0に至る。
そして、図11Dに示すように、昇降機構50が作動して、テーブル52が上昇して下側のトレイT´を保持可能位置H1まで持ち上げる。
続いて、駆動モータ41が逆向きに起動して、ロータ42が時計回りに回転すると、連結ピン42a及び連結長孔43aの連結を介して、左右のカムプレート20が前述同様に前後方向Yの後方Rに向けて移動する。
そして、図11Eに示すように、左右の保持部材30が、昇降スペースS内に向けて突出して、支持部32がトレイT´の縁部下側に滑り込んでトレイT´を支持すると共に位置決め部33により位置決めする。
その後、昇降機構50のテーブル52は、図11Fに示すように、下方の休止位置まで下降する。
これにより、二つのトレイT,T´は、二段に積み重ねられた状態で、保持部材30により位置決めされつつ保持される。
すなわち、左右の保持部材30の近接及び離隔動作を繰り返すと共に、昇降機構50により新たなトレイT´を所定高さの保持可能位置P1まで持ち上げるだけで、複数のトレイTを上下方向Zに高精度に位置決めしつつ積み重ねることができる。
次に、このトレイ保持装置により、上下方向Zに積み重ねられた複数のトレイTのうち最下端にあるトレイTを分離して搬出する動作について、図12A〜図12Eを参照しつつ説明する。尚、ここでも、前述同様に、トレイTを昇降スペースS内の所定高さに位置付けるための昇降機構50、及びトレイTを昇降スペースS内から外側の他の場所に移送するための移送機構60を採用している。
先ず、図12Aに示すように、左右の保持部材30は、突出位置P1に位置しており、上下方向Zに積み重ねられた複数のトレイTのうち最下端に位置するトレイTを、支持部32により支持すると共に位置決め部33により位置決めした状態にある。
そして、図12Bに示すように、昇降機構50が作動して、テーブル52が上昇して最下端に位置するトレイTに当接して積み重ねられた複数のトレイTを担持して若干持ち上げる。これにより、最下端に位置するトレイTは保持部材30の支持部32及び位置決め部33から離脱する。
続いて、駆動モータ41が起動して、ロータ42が反時計回りに回転すると、連結ピン42a及び連結長孔43aの連結を介して、左右のカムプレート20が前後方向Yの前方Fに向けて移動し、図12Cに示すように、左右の保持部材30が昇降スペースS内から後退するように移動し、支持部32がトレイTの縁部下側から離隔した没入位置P0に至る。この状態で、昇降機構50が作動して、テーブル52が複数のトレイTを担持した状態で下降し、下から二段目のトレイTを保持可能位置P1に位置付ける。
続いて、駆動モータ41が逆向きに起動して、ロータ42が時計回りに回転すると、連結ピン42a及び連結長孔43aの連結を介して、左右のカムプレート20が前述同様に前後方向Yの後方Rに向けて移動する。
そして、図12Dに示すように、左右の保持部材30が、昇降スペースS内に向けて突出して突出位置P1に至ると、支持部32が二段目のトレイTの縁部下側に滑り込んでトレイTを支持すると共に、位置決め部33がトレイTの縁部に当接してトレイTを位置決めする。
続いて、図12Eに示すように、昇降機構50が作動して、テーブル52は最下端のトレイTを二段目のトレイTから分離して、移送可能位置H0に位置付ける。その後、分離されたトレイTは移送機構60により他の場所に移送される。
すなわち、左右の保持部材30の近接及び離隔動作を繰り返すと共に、昇降機構50により最下端に位置するトレイTの分離動作を行うだけで、積み重ねられた複数のトレイTのうち最下端に位置するトレイTを容易に分離及び搬出することができる。
図13ないし図15は、本発明に係るトレイ保持装置の他の実施形態を示すものである。この実施形態に係るトレイ保持装置は、前述のフレーム10、左右のカムプレート20、左右の保持部材30、及び駆動機構40からなる構成を一つのトレイ保持機構Uとして、複数(ここでは4つ)のトレイ保持機構Uを水平方向(前後左右)に配列して形成したものである。尚、この実施形態においては、後方側Rに配置される2つのトレイ保持機構Uに含まれる駆動機構40は下向きに突出するように配置されて、上側からのトレイTの搬入及び搬出を容易に行えるようになっている。
すなわち、このトレイ保持装置は、図13ないし図15に示すように、各種の部品を保持及び固定するベース100、ベース100上において前後左右に配列された複数(ここでは4つ)のトレイ保持機構U、前後方向Yに配列されたトレイ保持機構Uの相互間においてトレイTを移送するべくベース100に設けられた複数(ここでは2つ)の移送機構110、各々のトレイ保持機構Uの昇降スペースSにおいてトレイTを昇降させるべくベース100に設けられた複数(ここでは4つ)の昇降機構120、積み重ねられたトレイTのずれを規制する規制部材130、トレイTを検出する検出センサ140等を備えている。
移送機構110は、前後方向Yに配列されたトレイ保持機構Uの相互間において、一方から他方にトレイTを移送するものであり、図13に示すように、駆動モータ111、ガイドレール112、ガイドレール112上を移動するテーブル113、駆動モータ111の回転力を直線移動に変換してテーブル113に伝達する伝達機構(例えば、リードスクリュー及びナット、その他の機構)等を備えている。尚、移送機構としては、その他にローラやベルト等のコンベアを採用してもよい。
昇降機構120は、油圧又は空気圧等により上下方向Zに伸縮するアクチュエータ121、アクチュエータ121に固定されてトレイTを担持するテーブル122等を備えている。
規制部材130は、積み重ねられたトレイTの四隅に位置して、トレイTのずれを規制するものである。
検出センサ140は、積み重ねられたトレイTの高さ(枚数)を検出するものであり、好ましくは光反射型あるいは光透過型の光センサ等が適用される。
この装置によれば、ベース100上に設けられた複数のトレイ保持機構Uにおいて、それぞれトレイTを積み重ねて保持することができ、又、移送機構110により、トレイ保持機構U相互間でのトレイTの受け入れ及び受け渡しを行うことができる。したがって、装置の設置面積の省スペース化を達成しつつ、複数のトレイTを積み重ねた状態で保持し、又は積み重ねたトレイTを移送することができる。
上記のように、このトレイ保持装置によれば、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化及び薄型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイTの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を達成でき、トレイTを効率良く積み重ね又は分離することができる。
上記実施形態においては、左右の保持部材30として左右に2つずつ配置した場合を示したが、一つの保持部材の前後方向Yにおける支持部32及び位置決め部33の幅を大きく設定すれば、左右に1つずつ配置してもよく、あるいは、左右にそれぞれ3つ以上の保持部材を配列してもよい。
上記実施形態においては、保持部材30として支持部32及び位置決め部33を一体的に形成したものを示したが、これに限定されるものではなく、別個に形成されてその後一体的に結合されたものを採用してもよい。
上記実施形態においては、ベース100上において4つのトレイ保持機構Uを配列して形成した場合を示したが、これに限定されるものではなく、2つあるいは5つ以上のトレイ保持機構Uを配列してもよい。
上記実施形態においては、駆動機構40として、駆動モータ41、ロータ42、連結部材43等を示したが、これに限定されるものではなく、直線的に往復動すると共にカムプレートに直結された電磁アクチュエータを採用し、この電磁アクチュエータのオン/オフによりカムプレートを往復動させる構成を採用してもよい。
以上述べたように、本発明のトレイ保持装置は、構造の簡略化及び集約化、装置の小型化及び薄型化、装置の設置面積の省スペース化、トレイの保持(支持及び位置決め)に要する時間の短縮化等を達成しつつ、トレイを効率良く積み重ね又は分離できるため、半導体製造ライン等での電子部品の搬送あるいは保管に用いられるトレイに適用できるのは勿論のこと、その他の電子機器あるいは機械部品を収容するトレイの搬送あるいは保管にも有用である。

Claims (9)

  1. トレイを昇降させ得る昇降スペースを空けて前後方向に伸長する左右のフレームと、
    前後方向に移動してカム作用を及ぼすべく前記フレームに対して往復動自在に支持された左右のカムプレートと、
    前記カムプレートのカム作用により前記昇降スペースに対して出没するべく前記フレームに対して左右方向に往復動自在に支持され,かつ,トレイを支持し得ると共に位置決めし得る左右の保持部材と、
    前記左右のカムプレートを連動して駆動する駆動機構と、
    を含む、トレイ保持装置。
  2. 前記保持部材は、前記昇降スペースに向けて水平に突出しトレイを下側から支持する支持部と、前記支持部の付け根側において上方に突出しその側面にてトレイを当接させる位置決め部と、を一体的に有する、
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のトレイ保持装置。
  3. 前記左右のカムプレートは、前記左右のフレームに対して上下方向に主面を向けて扁平になるように配置されている、
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のトレイ保持装置。
  4. 前記左右のカムプレートは、前記左右のフレームに対して、凹凸嵌合により前後方向に摺動自在に支持されている、
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のトレイ保持装置。
  5. 前記保持部材は、下方に伸長するフォロワピンを有し、
    前記フレームは、前記フォロワピンを挿通させると共に左右方向にガイドするガイド長孔を有し、
    前記カムプレートは、前記フォロワピンを受け入れて、前記保持部材を前記昇降スペースから後退した没入位置及び前記昇降スペースに向けて突出させてトレイを支持しその後に位置決めする突出位置に位置付けるようにカム作用を及ぼすカム溝を有する、
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のトレイ保持装置。
  6. 前記カム溝は、前記没入位置及び突出位置において、前記カムプレートの移動に拘わらず前記保持部材を停止させる遊び領域を含む、
    ことを特徴とする請求の範囲第5項に記載のトレイ保持装置。
  7. 前記駆動機構は、上下方向に伸長する回転軸をもつ駆動モータと、前記回転軸に直結されたロータと、前記ロータの偏芯した位置に設けられた連結ピンと、前記連結ピンを挿入するべく左右方向に伸長して形成された連結長孔を有すると共に前記左右のカムプレートを連結する連結部材と、を含む、
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のトレイ保持装置。
  8. 前記昇降スペースにおいてトレイを昇降させる昇降機構を含む、
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のトレイ保持装置。
  9. 前記左右のフレーム、前記左右のカムプレート、前記左右の保持部材、及び前記駆動機構により形成されたトレイ保持機構を水平方向に複数配列して保持するベースと、
    前記複数のトレイ保持機構の相互間においてトレイを移送するべく前記ベースに設けられた移送機構と、
    前記昇降スペースにおいてトレイを昇降させる昇降機構と、を含む、
    ことを特徴とする請求の範囲第1項に記載のトレイ保持装置。
JP2007524508A 2005-07-14 2005-07-14 トレイ保持装置 Active JP4680996B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2005/013434 WO2007007418A1 (ja) 2005-07-14 2005-07-14 トレイ保持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007007418A1 true JPWO2007007418A1 (ja) 2009-01-29
JP4680996B2 JP4680996B2 (ja) 2011-05-11

Family

ID=37636825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007524508A Active JP4680996B2 (ja) 2005-07-14 2005-07-14 トレイ保持装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4680996B2 (ja)
WO (1) WO2007007418A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2463646B (en) * 2008-09-17 2012-05-02 Tmb Patterns Ltd Stacking device
CN103112725B (zh) * 2013-02-22 2015-03-18 浙江大学 一种分离重叠植物栽培盆的装置
CN106586580A (zh) * 2017-01-11 2017-04-26 云南昆船设计研究院 一种塑料周转筐码分设备
CN107915060B (zh) * 2017-12-29 2023-12-22 山东宏发科工贸有限公司 一种托盘自动发放机
CN111453444B (zh) * 2020-04-10 2022-01-11 网易(杭州)网络有限公司 物品分离装置
CN114348086B (zh) * 2021-10-13 2023-08-29 安徽东鸣智能存储设备有限公司 一种钢结构平台用托盘流转装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55161730A (en) * 1979-06-04 1980-12-16 Toshiba Corp Automatic freight handling apparatus
JPH05227807A (ja) * 1992-02-20 1993-09-07 Suzutec Co Ltd 育苗箱段積供給装置
JPH0796484A (ja) * 1993-09-29 1995-04-11 Sango Co Ltd ワークハンド装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55161730A (en) * 1979-06-04 1980-12-16 Toshiba Corp Automatic freight handling apparatus
JPH05227807A (ja) * 1992-02-20 1993-09-07 Suzutec Co Ltd 育苗箱段積供給装置
JPH0796484A (ja) * 1993-09-29 1995-04-11 Sango Co Ltd ワークハンド装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2007007418A1 (ja) 2007-01-18
JP4680996B2 (ja) 2011-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4680996B2 (ja) トレイ保持装置
CN111106037B (zh) 电子零件的拾取装置以及安装装置
KR100865766B1 (ko) 반도체 다이 이젝팅 장치
JP5144661B2 (ja) 部品移送装置及び方法
EP4049953A1 (en) Unloading apparatus and unloading method
JP4890395B2 (ja) ブランク分離装置及びブランクの分離吸着移送方法
JPH0955598A (ja) チップ供給装置
JP2820898B2 (ja) ワーク体の整列積層装置
JP4201287B2 (ja) 板材の分離装置
KR100603029B1 (ko) 논스톱방식의 트레이 공급장치
JP5077287B2 (ja) 部品実装装置
KR102165875B1 (ko) 리드프레임 로딩장치
JP5045709B2 (ja) トレイ供給装置および部品実装装置
KR101637926B1 (ko) 리드 프레임 카세트 이송용 오토 스태커 및 그에 의한 리드 프레임의 이송 방법
JP3811568B2 (ja) 電子部品用トレイの積み重ね装置
JP2714524B2 (ja) 箱詰装置
JP2020021896A (ja) 搬送ロボットおよび搬送システム
JP7485546B2 (ja) 段ばらし装置
JP4559883B2 (ja) 部品供給装置
KR100534064B1 (ko) 개량형 레이저 마킹 핸들러
JP4449124B2 (ja) トレイの支持方法と装置、これによるトレイの取り扱い装置
KR101425542B1 (ko) 메모리카드 가공장치
KR100896456B1 (ko) 인쇄회로기판의 자동 공급 반출 장치
JP2007243078A (ja) 荷位置決め装置
JP3070202B2 (ja) ウェーハ移し替え装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110118

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4680996

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250