JPWO2007004301A1 - 制動・伝達機器の組立調整方法及び組立調整装置 - Google Patents
制動・伝達機器の組立調整方法及び組立調整装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2007004301A1 JPWO2007004301A1 JP2007523318A JP2007523318A JPWO2007004301A1 JP WO2007004301 A1 JPWO2007004301 A1 JP WO2007004301A1 JP 2007523318 A JP2007523318 A JP 2007523318A JP 2007523318 A JP2007523318 A JP 2007523318A JP WO2007004301 A1 JPWO2007004301 A1 JP WO2007004301A1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking
- transmission device
- gap
- pressure receiving
- receiving plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D55/00—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes
- F16D55/24—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with a plurality of axially-movable discs, lamellae, or pads, pressed from one side towards an axially-located member
- F16D55/26—Brakes with substantially-radial braking surfaces pressed together in axial direction, e.g. disc brakes with a plurality of axially-movable discs, lamellae, or pads, pressed from one side towards an axially-located member without self-tightening action
- F16D55/28—Brakes with only one rotating disc
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D59/00—Self-acting brakes, e.g. coming into operation at a predetermined speed
- F16D59/02—Self-acting brakes, e.g. coming into operation at a predetermined speed spring-loaded and adapted to be released by mechanical, fluid, or electromagnetic means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D2121/00—Type of actuator operation force
- F16D2121/18—Electric or magnetic
- F16D2121/20—Electric or magnetic using electromagnets
- F16D2121/22—Electric or magnetic using electromagnets for releasing a normally applied brake
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
電磁ブレーキ等の制動・伝達機器の組立調整方法及び装置において、駆動軸と一体で回転する受圧板と、これを挟むように対向配置された第一及び第二の押圧板を有し、前記駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力の伝達時に前記第一の押圧板を移動させて前記受圧板を押圧すると共に、前記駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力伝達の解除時には、前記両押圧板を所定の隙間をおいて離間させる制動・伝達機器の組立調整方法において、前記所定の隙間を規定する隙間調整部材を用いて、前記駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力伝達の解除時における前記両押圧板間の隙間を調整したのち、前記第二の押圧板を固定するようにしたものである。
Description
この発明は、電磁ブレーキや電磁クラッチ等の制動・伝達機器の組立調整方法及び組立調整装置に関するものである。
従来のこの種の制動・伝達機器、例えばディスク型電磁ブレーキは、例えば特許文献1に示されるように、電磁コイルが埋め込まれ中央に貫通穴が設けられ貫通穴と同軸方向にボルトを固定されたフィールドコアに、同様に中央に貫通穴が設けられた第一の押圧板と受圧板及び第二の押圧板が重ねて設置されている。ボルト先端には調整ナットが取り付けられており、受圧板は第一の押圧板とフィールドコアの間に設置された短圧縮バネにより第一の押圧板を介して常に第二の押圧板に押付けられている。このとき受圧板は第二の押圧板及び第一の押圧板との間に発生する摩擦力により所定以下の外力では回動することができない。回転アクチュエータは本体がフィールドコアに固定され、駆動軸はフィールドコアと第一の押圧板の貫通穴を通り、受圧板のみに回転方向に固定される。そしてフィールドコア内の電磁コイルに通電し電磁力を発生させ第一の押圧板をフィールドコア側に引き寄せることで受圧板と第二の押圧板及び第一の押圧板との間の摩擦力が減少し駆動軸の回転が可能となる。
このような構成において、第一の押圧板と受圧板とのギャップGは受圧板が磨耗すると拡大する。その結果、フィールドコアに発生する電磁力により第一の押圧板に作用する吸引力が低下し、この力が短圧縮バネによる押し付け力以下になるとブレーキの制動力を解放することができなくなる。このためギャップGは所望の寸法で管理されなければならない。また、所望の制動性能を得るために、ギャップGは全周にわたり均一の寸法で管理し吸引力のバラツキを低減する必要がある。
従来の制動・伝達機器、より具体的な例として制動機器である電磁ブレーキでは、作動時における第一の押圧板とフィールドコアのギャップGが0.2mm程度となるよう組立調整されている。調整には複数本の、少なくとも3本ある調整ナットを使用するが、第一の調整ナットを位置決め締結後に第二の調整ナットを調整すると、先に調整した第一の調整ナット付近のギャップGが変化する。調整に要求される精度は0.05mm程度であり、全てのギャップGが電磁ブレーキ全域にわたり均一となるよう調整することが困難であった。その結果、ブレーキ解放時の第一の押圧板、受圧板、第二の押圧板の間隔が一定に決まらず、受圧板と連結した回転軸の作動時に受圧板と第一または第二の押圧板とが片当りし異音が発生するという問題点があった。
また、ギャップGに高精度に製作されたスペーサを挟んで所定トルクで調整ナットを締結すれば容易に組立調整することが可能であるが、スペーサ厚さは0.2mm程度と非常に薄くなるため、締結後にギャップGから引き抜くときに第一の押圧板及び受圧板との接触部で発生する摩擦力によりスペーサが変形するという問題があった。
これらの問題は、同様の構成を有する、例えば電磁クラッチのような伝達機器においても同様に存在するものである。
これらの問題は、同様の構成を有する、例えば電磁クラッチのような伝達機器においても同様に存在するものである。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、制動・伝達機器の駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力伝達の解除時における第一の押圧板と受圧板及び第二の押圧板との間隔を高精度に調整して組み立てることにより、異音不具合のない高品質な制動・伝達機器が得られる制動・伝達機器の組立調整方法及び組立調整装置を提供することを目的とするものである。
この発明に係る制動・伝達機器の組立調整方法においては、駆動軸と一体で回転する受圧板と、これを挟むように対向配置された第一及び第二の押圧板を有し、駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力の伝達時に第一の押圧板を移動させて受圧板を押圧すると共に、駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力伝達の解除時には、両押圧板を所定の隙間をおいて離間させる制動・伝達機器の組立調整方法において、前記所定の隙間を規定する隙間調整部材を用いて、駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力伝達の解除時における両押圧板間の隙間を調整したのち、第二の押圧板を固定するようにしたものである。
また、この発明に係わる制動・伝達機器組立調整装置においては、駆動軸と一体で回転する受圧板と、これを挟むように対向配置された第一及び第二の押圧板を有し、駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力の伝達時に第一の押圧板を移動させて受圧板を押圧すると共に、駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力伝達の解除時には、両押圧板を所定の隙間をおいて離間させる制動・伝達機器の組立調整装置において、前記所定の隙間を規定する少なくとも3個の隙間調整部材を、制動・伝達機器の円周方向に対して直交する方向に移動可能に設け、両押圧板の隙間調整時には、隙間調整部材をその内側3点で形成される円の直径が第一及び第二の押圧板の外径より小さくなるように両押圧板間に配置したものである。
この発明の制動・伝達機器の組立調整方法や組立調整装置によれば、制動・伝達機器における受圧板解放時の押圧板間の隙間寸法を一定になるよう組立管理するので、受圧板の片当りによる異音不良を防止することができ、高品位な制動・伝達機器を提供することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の制動・伝達機器の組立調整方法により組立調整されるワークである制動・伝達機器の一例として、例えば無励磁作動形電磁式制動機器を示す要部断面図である。
図1において、無励磁作動形電磁式制動機器10は、電磁コイル11Aが入るフィールドコア11の上に、中央に貫通穴を有する円環状の第一の押圧板12、第二の押圧板13、受圧板14が重ねられ、フィールドコア11と第一の押圧板12の間には短圧縮バネ15が、フィールドコア11と第二の押圧板13の間には長圧縮バネ16が設けられている。
フィールドコア11には少なくとも3本のボルト17が固定され、ボルト17の各々の先端には調整ナット18が締結されており、短圧縮バネ15及び長圧縮ばね16は所望のバネ力が得られるよう蓄勢されている。このとき第一の押圧板12はボルト17により軸方向以外への動作が規制されている。すなわちボルト17は第一の押圧板12の軸方向へのガイドを兼ねている。受圧板14はフィールドコア11の軸中心での回転及び軸方向への移動が許可され、電磁コイル11Aへの通電がないとき、第一の押圧板12及び受圧板14は短圧縮バネ15の蓄勢力により同時に第二の押圧板13に押し付けられており、受圧板14は第一の押圧板12と第二の押圧板13との間に発生する摩擦力により動作が規制されている。
ここで電磁コイル11Aに通電するとフィールドコア11と第一の押圧板12の間に磁界が発生し、第一の押圧板12をフィールドコア11へと引き寄せ、その結果、受圧板14は作用される摩擦力が低下することで解放され、動作が可能となる。
図1は、この発明の制動・伝達機器の組立調整方法により組立調整されるワークである制動・伝達機器の一例として、例えば無励磁作動形電磁式制動機器を示す要部断面図である。
図1において、無励磁作動形電磁式制動機器10は、電磁コイル11Aが入るフィールドコア11の上に、中央に貫通穴を有する円環状の第一の押圧板12、第二の押圧板13、受圧板14が重ねられ、フィールドコア11と第一の押圧板12の間には短圧縮バネ15が、フィールドコア11と第二の押圧板13の間には長圧縮バネ16が設けられている。
フィールドコア11には少なくとも3本のボルト17が固定され、ボルト17の各々の先端には調整ナット18が締結されており、短圧縮バネ15及び長圧縮ばね16は所望のバネ力が得られるよう蓄勢されている。このとき第一の押圧板12はボルト17により軸方向以外への動作が規制されている。すなわちボルト17は第一の押圧板12の軸方向へのガイドを兼ねている。受圧板14はフィールドコア11の軸中心での回転及び軸方向への移動が許可され、電磁コイル11Aへの通電がないとき、第一の押圧板12及び受圧板14は短圧縮バネ15の蓄勢力により同時に第二の押圧板13に押し付けられており、受圧板14は第一の押圧板12と第二の押圧板13との間に発生する摩擦力により動作が規制されている。
ここで電磁コイル11Aに通電するとフィールドコア11と第一の押圧板12の間に磁界が発生し、第一の押圧板12をフィールドコア11へと引き寄せ、その結果、受圧板14は作用される摩擦力が低下することで解放され、動作が可能となる。
なお、この電磁ブレーキを回転アクチュエータ19の制動機器として使用するには、回転アクチュエータ19の本体部に電磁式制動機器のフィールドコア11を、回転アクチュエータ19の回転軸19Aを電磁式制動機器の受圧板14にそれぞれ固定する。非通電時には受圧板14の動作が規制されているため、受圧板14に固定された回転軸19Aも同様に規制される。
図2、3及び4は、この発明の実施の形態1による制動・伝達機器の組立調整装置を示す概略側断面図、要部側断面図及び矢印Aから見た部分平面図である。
図2において、制動・伝達機器の組立調整装置20は組立調整を行なう制動・伝達機器10を載置固定する基台21と、この基台21の下方に、駆動軸22Aが制動・伝達機器10の貫通穴の中央に位置するよう固定された回転アクチュエータ22とを備えている。
この組立調整装置によって組立調整される制動・伝達機器10は基台21の所定位置に固定保持され、後述するように隙間調整部材30を用いて組立調整される。
そして更に、制動・伝達機器10の組立調整後、回転アクチュエータ22を駆動させることで制動・伝達機器10が正常に組み立てられているか否かが検査される。
なお、回転アクチュエータ22は、制動・伝達機器10の組立調整後に検査しない場合には、特に設ける必要はなく、駆動軸22Aも固定軸でよい。
図2において、制動・伝達機器の組立調整装置20は組立調整を行なう制動・伝達機器10を載置固定する基台21と、この基台21の下方に、駆動軸22Aが制動・伝達機器10の貫通穴の中央に位置するよう固定された回転アクチュエータ22とを備えている。
この組立調整装置によって組立調整される制動・伝達機器10は基台21の所定位置に固定保持され、後述するように隙間調整部材30を用いて組立調整される。
そして更に、制動・伝達機器10の組立調整後、回転アクチュエータ22を駆動させることで制動・伝達機器10が正常に組み立てられているか否かが検査される。
なお、回転アクチュエータ22は、制動・伝達機器10の組立調整後に検査しない場合には、特に設ける必要はなく、駆動軸22Aも固定軸でよい。
次に、この発明の実施の形態1による制動・伝達機器の組立調整装置を用いて、図1に示す無励磁作動形電磁式制動機器10の組立調整を行なう手順について、図5を参照し説明する。
先ず、組立調整装置20の基台21に、第1の押圧板12、受圧板14を載置したフィールドコア11を位置決めして固定する。(S1)
そして、フィールドコア11の外周部に等間隔で固定されている少なくとも3本(図では1本のみを示す)のボルト17の近傍に、受圧板14の解放時に要求される第一の押圧板12と第二の押圧板13との隙間と同寸法となるU字状先端部30Aを形成した、3個の隙間調整部材30をそれぞれ配置する。(S2)
次に、隙間調整部材30を、ボルト41で基台21に固定されたガイド40に沿ってフィールドコア11の円周方向に対して直交する方向に移動させ、その内側3点で形成される円の直径が第一及び第二の押圧板12,13の外径より小さくなるよう配置する。(S3)
この状態においては、各隙間調整部材30はU字状先端部30Aがボルト17を挟む位置にある。
更に、第二の押圧板13を各隙間調整部材30の上から重ね、駆動軸22Aと螺合するネジボルト等の押し付け手段50により第二の押圧板13をフィールドコア11に対して押付け固定し、第一の押圧板12と第二の押圧板13とのクリアランスを隙間調整部材30と同寸法とする。(S4)
そして、この状態を保持し調整ナット18をボルト17全てに対し所望のトルクで締め付けた後、隙間調整部材30を抜き取ることで制動・伝達機器10の組立を行う。(S5)
なお、組立時には短圧縮バネ15の蓄勢力のため反力を受けるが、電磁コイル11Aを通電状態とすれば第一の押圧板12をフィールドコア11に密着させることが可能となり、より組立作業が容易になる。
先ず、組立調整装置20の基台21に、第1の押圧板12、受圧板14を載置したフィールドコア11を位置決めして固定する。(S1)
そして、フィールドコア11の外周部に等間隔で固定されている少なくとも3本(図では1本のみを示す)のボルト17の近傍に、受圧板14の解放時に要求される第一の押圧板12と第二の押圧板13との隙間と同寸法となるU字状先端部30Aを形成した、3個の隙間調整部材30をそれぞれ配置する。(S2)
次に、隙間調整部材30を、ボルト41で基台21に固定されたガイド40に沿ってフィールドコア11の円周方向に対して直交する方向に移動させ、その内側3点で形成される円の直径が第一及び第二の押圧板12,13の外径より小さくなるよう配置する。(S3)
この状態においては、各隙間調整部材30はU字状先端部30Aがボルト17を挟む位置にある。
更に、第二の押圧板13を各隙間調整部材30の上から重ね、駆動軸22Aと螺合するネジボルト等の押し付け手段50により第二の押圧板13をフィールドコア11に対して押付け固定し、第一の押圧板12と第二の押圧板13とのクリアランスを隙間調整部材30と同寸法とする。(S4)
そして、この状態を保持し調整ナット18をボルト17全てに対し所望のトルクで締め付けた後、隙間調整部材30を抜き取ることで制動・伝達機器10の組立を行う。(S5)
なお、組立時には短圧縮バネ15の蓄勢力のため反力を受けるが、電磁コイル11Aを通電状態とすれば第一の押圧板12をフィールドコア11に密着させることが可能となり、より組立作業が容易になる。
組立後の制動・伝達機器10の受圧板14の中心は駆動軸22Aの中心と一致し、駆動軸22Aの断面形状を受圧板14の中央に設けられた矩形孔と同寸法とすることで、受圧板14は駆動軸22Aに対して軸回転方向に規制される。回転アクチュエータ22は、例えばインダクションモータであり、受圧板14を解放してから回転アクチュエータ22を駆動させることで制動・伝達機器10が正常に組み立てられているか否かを検査する。(S6)
なお、組立後に回転アクチュエータ22を駆動させることで受圧板14の端面に発生しているバリ等を摺り合わせにより除くことが可能となる。
なお、組立後に回転アクチュエータ22を駆動させることで受圧板14の端面に発生しているバリ等を摺り合わせにより除くことが可能となる。
以上のように、実施の形態1の制動・伝達機器の組立調整方法及び装置によれば、制動・伝達機器の駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力伝達の解除時における第一の押圧板と受圧板及び第二の押圧板との間隔を高精度に管理して組み立てることができ、受圧板の片当りによる異音不良を防止することができ、高品位な制動・伝達機器を得ることができる。
また、隙間を管理する調整ナットとは別に位置決め固定用の押し付け手段を備えることで作業者の技量によらず誰もが容易に組立調整が可能となる。
また、隙間を管理する調整ナットとは別に位置決め固定用の押し付け手段を備えることで作業者の技量によらず誰もが容易に組立調整が可能となる。
実施の形態2.
図6、図7及び図8は、この発明の実施の形態2による制動・伝達機器の組立調整装置を示す要部側断面図及び矢印Bから見た部分平面図、及び隙間調整部材を示す斜視図である。
この実施の形態2においては、隙間調整部材30がクサビ構造を有する点が実施の形態1と異なる。隙間調整部材30は、図8に示すように下部調整部材31、中央調整部材32、上部調整部材33で構成され、3部品を重ねたとき、下部調整部材31の下面と上部調整部材33の上面は平行な面を形成する。下部調整部材31と中央調整部材32の接触面及び中央調整部材32と上部調整部材33の接触面は全て同じ角度を形成しており、その角度の大きさは、押し付け手段50から受ける力の摩擦力成分が、中央調整部材32が外向きに受ける分力成分より大きくなるように設定されている。
中央調整部材32の中央には穴が設けられ、そこに偏心カム34が設置される。偏心カム34は操作つまみ36を有する軸35に固定され、軸35の軸受け部は下部調整部材31及び上部調整部材33に設けられる。軸35を回転させると偏心カム34の回転により中央調整部材32がガイドピン37,38に沿ってフィールドコア11の円周方向に対して直交する方向に移動し、その結果、下部調整部材31の下面から上部調整部材33の上面までの寸法を変えることができる。軸35をまわし隙間調整部材30の厚さ寸法を小さな力で薄くすることで、制動・伝達機器組立完了後の隙間調整部材30を抜き取り作業が容易となる。
なお、図8に示すように、下部調整部材31、中央調整部材32、上部調整部材33の
先端部の厚さをそれぞれa,b,cとし、偏心カム34による矢印方向への前後移動に伴う中央調整部材32の先端部の厚さの変化範囲をb1〜b2(但しb1>b>b2)とすると、隙間調整部材30による調整寸法hをh=a+b1+cからh=a+b2+cの範囲で変化させることができる。
図6、図7及び図8は、この発明の実施の形態2による制動・伝達機器の組立調整装置を示す要部側断面図及び矢印Bから見た部分平面図、及び隙間調整部材を示す斜視図である。
この実施の形態2においては、隙間調整部材30がクサビ構造を有する点が実施の形態1と異なる。隙間調整部材30は、図8に示すように下部調整部材31、中央調整部材32、上部調整部材33で構成され、3部品を重ねたとき、下部調整部材31の下面と上部調整部材33の上面は平行な面を形成する。下部調整部材31と中央調整部材32の接触面及び中央調整部材32と上部調整部材33の接触面は全て同じ角度を形成しており、その角度の大きさは、押し付け手段50から受ける力の摩擦力成分が、中央調整部材32が外向きに受ける分力成分より大きくなるように設定されている。
中央調整部材32の中央には穴が設けられ、そこに偏心カム34が設置される。偏心カム34は操作つまみ36を有する軸35に固定され、軸35の軸受け部は下部調整部材31及び上部調整部材33に設けられる。軸35を回転させると偏心カム34の回転により中央調整部材32がガイドピン37,38に沿ってフィールドコア11の円周方向に対して直交する方向に移動し、その結果、下部調整部材31の下面から上部調整部材33の上面までの寸法を変えることができる。軸35をまわし隙間調整部材30の厚さ寸法を小さな力で薄くすることで、制動・伝達機器組立完了後の隙間調整部材30を抜き取り作業が容易となる。
なお、図8に示すように、下部調整部材31、中央調整部材32、上部調整部材33の
先端部の厚さをそれぞれa,b,cとし、偏心カム34による矢印方向への前後移動に伴う中央調整部材32の先端部の厚さの変化範囲をb1〜b2(但しb1>b>b2)とすると、隙間調整部材30による調整寸法hをh=a+b1+cからh=a+b2+cの範囲で変化させることができる。
ここでは軸35を回転させる手段は手動であるが、アクチュエータを用いて回転角度を制御することで、より高精度に隙間調整部材30の寸法を管理することが可能となる。その結果、機種変更、部品寸法バラツキにより組立に要求される第一の押圧板12と第二の押圧板13とのクリアランスが変化しても自在に対応が可能となる。
なお、隙間調整部材30は厚さ寸法の変更が可能であれば、例えばパンタグラフ方式であっても同様の効果を得ることができる。
なお、隙間調整部材30は厚さ寸法の変更が可能であれば、例えばパンタグラフ方式であっても同様の効果を得ることができる。
以上のように、実施の形態2の制動・伝達機器の組立調整装置によれば、隙間調整部材は2枚の押圧板間の隙間を自在に調整する手段を有しているので、調整ナットの締結後も隙間調整部材を容易に引き抜くことができ、さらに、押圧板や受圧板寸法のロットバラツキ、品種の変更による寸法変化によらず、一定品質で制動・伝達機器の組立を行うことができる。
10 制動・伝達機器、11 フィールドコア、12 第一の押圧板、13 第二の押圧板、14 受圧板、15 短圧縮バネ、16 長圧縮バネ、17 ボルト、18 調整ナット、19 回転アクチュエータ、19A 回転軸、20 制動・伝達機器の組立調整装置、21 基台、22 回転アクチュエータ、22A 駆動軸、30 隙間調整部材、30A U字状先端部、31 下部調整部材、32 中央調整部材、33 上部調整部材、34 偏心カム、35 軸、36 操作つまみ、37,38ガイドピン、40 ガイド、41 ボルト、50 押し付け手段
Claims (7)
- 駆動軸と一体で回転する受圧板と、これを挟むように対向配置された第一及び第二の押圧板を有し、前記駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力の伝達時に前記第一の押圧板を移動させて前記受圧板を押圧すると共に、前記駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力伝達の解除時には、前記両押圧板を所定の隙間をおいて離間させる制動・伝達機器の組立調整方法において、
前記所定の隙間を規定する隙間調整部材を用いて、前記駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力伝達の解除時における前記両押圧板間の隙間を調整したのち、前記第二の押圧板を固定するようにしたことを特徴とする制動・伝達機器の組立調整方法。 - 前記隙間調整部材を前記制動・伝達機器の外周方向から挿入し、前記第一の押圧板と第二の押圧板及び隙間調整部材を前記制動・伝達機器内に設けられた固定手段により一括して位置決め固定した後に、前記隙間調整部材を前記制動・伝達機器の外周方向に引き抜くようにしたことを特徴とする請求項1記載の制動・伝達機器の組立調整方法。
- 前記制動・伝達機器は第一の押圧板を電磁力により移動させ前記受圧板に押圧するフィールドコアを備えていることを特徴とする請求項1記載の制動・伝達機器の組立調整方法。
- 駆動軸と一体で回転する受圧板と、これを挟むように対向配置された第一及び第二の押圧板を有し、前記駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力の伝達時に前記第一の押圧板を移動させて前記受圧板を押圧すると共に、前記駆動軸の制動もしくは駆動軸回転力伝達の解除時には、前記両押圧板を所定の隙間をおいて離間させる制動・伝達機器の組立調整装置において、
前記所定の隙間を規定する少なくとも3個の隙間調整部材を、制動・伝達機器の円周方向に対して直交する方向に移動可能に設け、前記両押圧板の隙間調整時には、前記隙間調整部材をその内側3点で形成される円の直径が前記第一及び第二の押圧板の外径より小さくなるように前記両押圧板間に配置したことを特徴とする制動・伝達機器の組立調整装置。 - 前記隙間調整部材は、前記第一及び第二の押圧板間の隙間を自在に調整する手段を有することを特徴とする請求項4記載の制動・伝達機器の組立調整装置。
- 回転アクチュエータを備え、制動・伝達機器の組立調整後に前記回転アクチュエータの駆動軸を前記受圧板に固定し得るようにしたことを特徴とする請求項4または5記載の制動・伝達機器の組立調整装置。
- 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の組立調整方法により、前記第一及び第二の押圧板間の隙間を調整され組立てられたことを特徴とする制動・伝達機器。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2005/012489 WO2007004301A1 (ja) | 2005-07-06 | 2005-07-06 | 制動・伝達機器の組立調整方法及び組立調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2007004301A1 true JPWO2007004301A1 (ja) | 2009-01-22 |
Family
ID=37604181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007523318A Pending JPWO2007004301A1 (ja) | 2005-07-06 | 2005-07-06 | 制動・伝達機器の組立調整方法及び組立調整装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPWO2007004301A1 (ja) |
CN (1) | CN1985102A (ja) |
WO (1) | WO2007004301A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103307146A (zh) * | 2013-06-07 | 2013-09-18 | 大连橡胶塑料机械股份有限公司 | 简易手动摩擦制动装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013051643A1 (ja) * | 2011-10-07 | 2013-04-11 | 株式会社大崎電業社 | 電磁ブレーキ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5436448A (en) * | 1977-08-29 | 1979-03-17 | Warner Electric Brake & Clutch | Electromagnetic friction brake and method for assembling said brake |
JP2005090567A (ja) * | 2003-09-16 | 2005-04-07 | Yaskawa Electric Corp | 電磁ブレーキ装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54105656A (en) * | 1978-02-03 | 1979-08-18 | Kee Ii Bii Yamakiyuu Kk | Electromagnetic brake |
JPH0550178U (ja) * | 1991-12-05 | 1993-07-02 | 三木プーリ株式会社 | 無励磁作動形電磁ブレーキ |
-
2005
- 2005-07-06 CN CNA2005800015716A patent/CN1985102A/zh active Pending
- 2005-07-06 JP JP2007523318A patent/JPWO2007004301A1/ja active Pending
- 2005-07-06 WO PCT/JP2005/012489 patent/WO2007004301A1/ja active Application Filing
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5436448A (en) * | 1977-08-29 | 1979-03-17 | Warner Electric Brake & Clutch | Electromagnetic friction brake and method for assembling said brake |
JP2005090567A (ja) * | 2003-09-16 | 2005-04-07 | Yaskawa Electric Corp | 電磁ブレーキ装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103307146A (zh) * | 2013-06-07 | 2013-09-18 | 大连橡胶塑料机械股份有限公司 | 简易手动摩擦制动装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1985102A (zh) | 2007-06-20 |
WO2007004301A1 (ja) | 2007-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2020047982A1 (zh) | 一种微轨车辆及其电磁制动器 | |
JP4846747B2 (ja) | ブレーキ装置 | |
JP4993650B2 (ja) | エレベータ巻上機及びエレベータ装置 | |
JP2011169385A (ja) | 電磁ブレーキ | |
JPWO2007004301A1 (ja) | 制動・伝達機器の組立調整方法及び組立調整装置 | |
AT508579A1 (de) | Elektromagnetische brems- bzw. kupplungsvorrichtung | |
JP2016169098A (ja) | マグネットブレーキ装置の分解・組立治具 | |
JP5979149B2 (ja) | 電磁ブレーキ | |
JP2010132449A (ja) | エレベータ用巻上機のブレーキ装置 | |
JPH11230203A (ja) | 無励磁作動形電磁ブレーキ | |
KR20070065250A (ko) | 제동·전달 기기의 조립 조정 방법 및 조립 조정 장치 | |
JP5542319B2 (ja) | 電気チェーンブロック | |
JP6325952B2 (ja) | 無励磁作動ブレーキ | |
JPH0645708Y2 (ja) | 電磁連結装置 | |
DE102014012348A1 (de) | Elektromotor, aufweisend einen Stator und einen Rotor, und Verfahren zum Herstellen einer elektromotorisch angetriebenen Maschine | |
JPH076532U (ja) | 電磁クラッチ・ブレーキ | |
CN116457591A (zh) | 制动装置、驱动单元和工业装置 | |
JP2012021622A (ja) | 駆動機の制動装置 | |
US20200061790A1 (en) | Flywheel-driven setting device | |
JP3916390B2 (ja) | ギャップ調整機構付き無励磁作動形電磁ブレーキ | |
CN111218735B (zh) | 纺纱机的锭子装置 | |
JPH0128348Y2 (ja) | ||
JP6685069B1 (ja) | 湿式摩擦プレート、同湿式摩擦プレートを備えた湿式多板クラッチ装置および湿式摩擦プレートの製造方法 | |
JPS59739B2 (ja) | 摩擦式電磁連結装置 | |
JPS643858Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110208 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110318 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111025 |