JPWO2007000810A1 - エレベータのブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
エレベータのブレーキ装置において、回転体、回転体に接離可能な制動体、制動体とともに変位される可動部材、制動体が回転体に接触する方向へ可動部材を付勢する付勢体、及び付勢体による付勢に逆らって、制動体が回転体から離れる方向へ可動部材を変位させる電磁マグネットを有している。制動体は、回転体に接触することにより回転体の回転を制動するようになっている。電磁マグネットは、電磁コイルを有し、電磁コイルへの通電により可動部材を吸引する電磁吸引力を発生するようになっている。可動部材は、互いに重ねられた複数の分割片と、各分割片間に介在する絶縁体とを有している。
Description
この発明は、かご及び釣合おもりの昇降を制動するためのエレベータのブレーキ装置に関するものである。
従来、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押し当ててブレーキドラムの回転を制動するエレベータのブレーキ装置が提案されている。ブレーキドラムの内側には、電磁コイルが設けられた固定鉄心が配置されている。固定鉄心とブレーキシューとの間には、ブレーキシューとともに変位される可動鉄心が設けられている。電磁コイルへの通電が開始されると、可動鉄心が固定鉄心に吸引され、ブレーキシューがブレーキドラムの内周面から開離される。また、電磁コイルへの通電が停止されると、ばねの付勢力により可動鉄心が固定鉄心から離れる方向へ変位され、ブレーキシューがブレーキドラムの内周面に押し当てられる(特許文献1参照)。
しかし、従来のエレベータのブレーキ装置では、可動鉄心が1つの鉄塊とされているので、電磁コイルへの通電により発生する渦電流損が大きくなってしまう。可動鉄心での渦電流損が大きくなると、電磁コイルへの通電が停止されても、磁束が即座に消滅することはない。従って、電磁コイルへの通電が停止された後も可動鉄心と固定鉄心との間の吸引力が残ってしまい、ブレーキシューがブレーキドラムに押し当てられるまでにかかる時間が長くなってしまう。即ち、ブレーキ装置の制動動作の時間が長くなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、制動動作の時間の短縮化を図ることができるエレベータのブレーキ装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータのブレーキ装置は、回転体、回転体に接離可能で、回転体に接触することにより回転体の回転を制動する制動体、制動体とともに変位される可動部材、制動体が回転体に接触する方向へ可動部材を付勢する付勢体、及び電磁コイルを有し、電磁コイルへの通電により可動部材を吸引する電磁吸引力を発生し、電磁吸引力の発生により、付勢体による付勢に逆らって、制動体が回転体から離れる方向へ可動部材を変位させる電磁マグネットを備え、可動部材は、互いに重ねられた複数の分割片と、各分割片間に介在する絶縁体とを有している。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのブレーキ装置を示す一部断面図である。図において、昇降路内に設けられた支持部材(図示せず)には、かご及び釣合おもりを昇降させるためのエレベータの巻上機と、かご及び釣合おもりの昇降を制動するためのエレベータのブレーキ装置(以下、単に「ブレーキ装置」という)1とが支持されている。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータのブレーキ装置を示す一部断面図である。図において、昇降路内に設けられた支持部材(図示せず)には、かご及び釣合おもりを昇降させるためのエレベータの巻上機と、かご及び釣合おもりの昇降を制動するためのエレベータのブレーキ装置(以下、単に「ブレーキ装置」という)1とが支持されている。
巻上機は、駆動プーリ(図示せず)と一体に回転される回転軸2を有している。駆動プーリには、かご及び釣合おもりを吊り下げる複数本の主索(図示せず)が巻き掛けられている。かご及び釣合おもりは、回転軸2の回転により昇降路内を昇降される。
ブレーキ装置1は、回転軸2の軸線方向について巻上機と並んで配置されている。また、ブレーキ装置1は、回転軸2と一体に回転されるブレーキドラム(回転体)3と、ブレーキドラム3に接離可能な制動体4と、制動体4とともに変位される可動部材5と、制動体4がブレーキドラム3に接触する方向へ可動部材5を付勢する複数のばね(付勢体)6と、各ばね6の付勢力に逆らって、制動体4がブレーキドラム3から離れる方向へ可動部材5を変位させる電磁マグネット7とを有している。
ブレーキドラム3は、回転軸2に垂直に固定された円板8と、円板8の外周部に固定され、回転軸2と同軸に配置された筒状のドラム部9とを有している。制動体4は、ドラム部9の内周面に接離される。
ドラム部9の内側には、支持部材に対して固定されたブレーキ取付部材10が配置されている。ブレーキ取付部材10には、ドラム部9の内周面に接離する方向へ制動体4を案内する一対の案内部材11が固定されている。
制動体4は、各案内部材11間でスライド可能な制動体本体12と、制動体本体12に設けられ、制動体4の変位によりドラム部9の内周面に接離するブレーキライニング13とを有している。ブレーキドラム3の回転は、ブレーキライニング13がドラム部9の内周面に接触することにより制動される。
電磁マグネット7は、ブレーキ取付部材10に固定された固定鉄心14と、固定鉄心14に設けられた電磁コイル15とを有している。また、電磁マグネット7は、電磁コイル15への通電により、可動部材5を吸引する電磁吸引力を発生するようになっている。
各ばね6は、可動部材5と固定鉄心14との間に配置されている。また、各ばね6は、可動部材5と固定鉄心14との間で縮められて、可動部材5と電磁マグネット7とが互いに離れる方向へ弾性反発力(付勢力)を発生するようになっている。各ばね6の弾性反発力の大きさは、可動部材5に設けられたばね力調整装置16により調整されるようになっている。
ばね力調整装置16は、可動部材5に螺合された調整ボルト17と、調整ボルト17とばね6との間に配置されたばね押さえ部材18とを有している。各ばね6の弾性反発力の大きさは、調整ボルト17の可動部材5に対する螺合量により調整されるようになっている。
可動部材5は、制動体4と電磁マグネット7との間に配置されている。可動部材5と制動体4とは、複数の連結部材19を介して互いに連結されている。各連結部材19の一端部には、可動部材5に螺合されるねじ部20が設けられ、各連結部材19の他端部には、制動体4が装着される球面座21が設けられている。各連結部材19は、ねじ部20が可動部材5に螺合されることにより可動部材5に固定されている。また、制動体4は、制動体本体12が板ばね片22のばね力で球面座21に押し付けられることにより各連結部材19に装着されている。
電磁コイル15への通電が開始されると、電磁マグネット7が電磁吸引力を発生し、可動部材5が各ばね6の弾性反発力に逆らって電磁マグネット7に近づく方向へ変位される。これにより、制動体4は、ドラム部9の内周面から開離される。また、電磁コイル15への通電が停止されると、電磁マグネット7による電磁吸引力が消滅し、可動部材5が各ばね6の弾性反発力により電磁マグネット7から離れる方向へ変位される。これにより、制動体4は、ドラム部9の内周面に押し当てられる。
図2は、図1の可動部材5を示す平面図である。また、図3は、図1の可動部材5及び電磁マグネット7を示す断面図である。図2及び図3にも示すように、可動部材5は、互いに重ねられた複数(この例では、2つ)の分割板(分割片)23,24と、各分割板23,24間に介在する絶縁シート(絶縁体)25とを有している。即ち、可動部材5は、2枚の分割板23,24の間に絶縁シート25を挟むことにより作製されている。分割板23,24の材料としては、例えば鉄等の磁性体が用いられている。また、絶縁シート25の材料としては、例えばポリイミド、ポリエーテルサルフォンあるいはポリカーボネート等の樹脂が用いられている。この例では、各分割板23,24は、可動部材5が変位される方向へ互いに重ねられている。
可動部材5は、一方の分割板23を電磁マグネット7に対向させ、他方の分割板24を制動体4に対向させるようにして、電磁マグネット7と制動体4との間に配置されている。他方の分割板24は、複数の固定ボルト26により一方の分割板23に固定されている。
他方の分割板24には、各連結部材19のねじ部20が螺合される複数のねじ穴27と、各調整ボルト17が通される貫通穴28と、各固定ボルト26が通される貫通穴29とが設けられている。
一方の分割板23には、各貫通穴28に通された調整ボルト17が螺合される複数の螺合部30と、分割板23の厚さ方向について各螺合部30に連続し、ばね押さえ部材18が配置される複数の窪み部31と、各貫通穴29に通された固定ボルト26が螺合される複数のボルト穴32とが設けられている。
なお、絶縁シート25には、各調整ボルト17及び各固定ボルト26のそれぞれが通される複数の通し穴が設けられている。
次に、可動部材5の製造方法について説明する。図4は、図3の一方の分割板23、他方の分割板24及び絶縁シート25が組み合わされる前の状態を示す側面図である。また、図5は、図4の一方の分割板23、他方の分割板24及び絶縁シート25が組み合わされて可動部材5とされた状態を示す側面図である。図3に示すように、まず、一方の分割板23及び他方の分割板24のそれぞれの分割面を平面に仕上げた後、一方の分割板23には、螺合部30、窪み部31及びボルト穴32を設け、他方の分割板24には、ねじ穴27及び貫通穴28,29を設ける。また、絶縁シート25には、複数の通し穴を設ける。
この後、一方の分割板23の分割面上に絶縁シート25を重ねる。この後、他方の分割板24の分割面が絶縁シート25に接触するように、絶縁シート25上に他方の分割板24を重ねる。この後、固定ボルト26を各貫通穴29及び通し穴に通し、各ボルト穴32に螺合する。この後、各固定ボルト26を締め付けて、他方の分割板24及び絶縁シート25を一方の分割板23に締着する。このようにして、図4に示すような可動部材5を作製する。
次に、動作について説明する。電磁コイル15への通電が開始されると、電磁マグネット7が電磁吸引力を発生し、可動部材5が電磁マグネット7に吸引される。これにより、各ばね6の付勢力に逆らって、可動部材5が電磁マグネット7に近づく方向へ変位される。これにより、制動体4がドラム部9の内周面から開離され、ブレーキドラム3に与えられる制動力が解除される。
また、電磁コイル15への通電が停止されると、電磁マグネット7からの磁束の変化により、渦電流が各分割板23,24に発生する。これにより、可動部材5に磁束が発生し、電磁コイル15への通電が停止された後にも、可動部材5と電磁マグネット7との間の吸引力の発生が維持される。
ここで、可動部材5の渦電流が消滅するまでの時間は、可動部材5での渦電流損が大きくなるほど長くなる。また、渦電流損の大きさは、渦電流が発生する部材の厚さの約1.6乗に比例する。ブレーキ装置1では、可動部材5が分割板23,24に分割されていることから、可動部材5に発生する渦電流は、可動部材5が1つの鉄塊とされている場合よりも速やかに消滅する。
この後、可動部材5の渦電流が小さくなると、各ばね6の付勢力により、可動部材5が電磁マグネット7から離れる方向へ変位され、制動体4がドラム部9の内周面に押し当てられる。これにより、ブレーキドラム3の回転が制動される。
このようなエレベータのブレーキ装置1では、可動部材5は、可動部材5が変位される方向に重ねられた複数の分割板23,24と、各分割板23,24間に介在する絶縁シート25とを有しているので、可動部材5の強度を維持したまま、可動部材5の渦電流損を小さくすることができ、可動部材5で発生する渦電流を速やかに消滅させることができる。これにより、制動動作の時間の短縮化を図ることができる。
即ち、電磁コイル15への通電が停止された後にも可動部材5に渦電流が残留していると、渦電流による磁束により、電磁マグネット7と可動部材5との間に電磁吸引力が残ってしまい、可動部材5が電磁マグネット7から速やかに開離されなくなってしまうこととなるが、ブレーキ装置1では、可動部材5に発生する渦電流を速やかに消滅させることができるので、電磁コイル15への通電を停止させた後に、ドラム部9の内周面に近づく方向へ可動部材5を速やかに変位させることができ、制動動作の時間の短縮化を図ることができる。
また、渦電流損を小さくするために可動部材の厚さを薄くすると、可動部材の強度が低くなってしまうが、可動部材5では、複数の分割板23,24が重なっているので、強度を確保することもできる。
実施の形態2.
なお、上記の例では、一方の分割板23、他方の分割板24及び絶縁シート25がそれぞれ別個に作製された後に、一方の分割板23と他方の分割板24とで絶縁シート25を挟むことにより可動部材5が作製されているが、他方の分割板24の分割面に絶縁膜を形成して絶縁膜形成体を作製した後に、絶縁膜形成体と一方の分割板23とを組み合わせて可動部材を作製するようにしてもよい。
なお、上記の例では、一方の分割板23、他方の分割板24及び絶縁シート25がそれぞれ別個に作製された後に、一方の分割板23と他方の分割板24とで絶縁シート25を挟むことにより可動部材5が作製されているが、他方の分割板24の分割面に絶縁膜を形成して絶縁膜形成体を作製した後に、絶縁膜形成体と一方の分割板23とを組み合わせて可動部材を作製するようにしてもよい。
即ち、図6は、この発明の実施の形態2によるエレベータのブレーキ装置における一方の分割板23と絶縁膜形成体41とを示す側面図である。図に示すように、可動部材5は、一方の分割板23と、一方の分割板23上に重ねられた絶縁膜形成体41とを有している。絶縁膜形成体41は、他方の分割板24と、他方の分割板24の分割面に蒸着あるいは電着により形成された絶縁膜42とを有している。絶縁膜42は、一方の分割板23と他方の分割板24との間に介在している。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、可動部材5の作製方法について説明する。まず、実施の形態1と同様に、一方の分割板23及び他方の分割板24のそれぞれの分割面を平面に仕上げた後、一方の分割板23には、ねじ穴27及び貫通穴28,29を設け、他方の分割板24には、螺合部30、窪み部31及びボルト穴32を設ける。
この後、他方の分割板24の分割面のみに絶縁膜42を蒸着あるいは電着により形成して絶縁膜形成体41とする。このとき、他方の分割板24の分割面のみに絶縁膜42が形成されるように、他方の分割板24の分割面を除く表面にマスキングを行う。この後、絶縁膜42が一方の分割板23の分割面に接触するように、絶縁膜形成体41を一方の分割板23上に重ねる。この後、固定ボルト26を各貫通穴29に通し、各ボルト穴32に螺合する。この後、各固定ボルト26を締め付けて、絶縁膜形成体41を一方の分割板23に締着する。このようにして、可動部材5を作製する。
このようなエレベータのブレーキ装置では、他方の分割板24の分割面に絶縁膜42が形成されているので、一方の分割板23と他方の分割板24との間の位置に絶縁体を合わせる手間をなくすことができる。これにより、可動部材5を作製するときの組立作業時間を短くすることができ、コストを低減することができる。
なお、上記の例では、他方の分割板24の分割面のみに絶縁膜42が形成されているが、一方の分割板23の分割面のみに絶縁膜を形成してもよい。また、一方の分割板23及び他方の分割板24のそれぞれの分割面に絶縁膜を形成してもよい。
また、上記の例では、他方の分割板24の分割面のみに絶縁膜42が形成されているが、図7に示すように、他方の分割板24の表面を覆うように絶縁膜43を形成してもよい。このようにすると、絶縁膜43を形成するときにマスキングを行う必要がなくなり、可動部材5をさらに容易に作製することができる。なお、一方の分割板23の表面を覆うように絶縁膜を形成しても、同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図8は、この発明の実施の形態3によるエレベータのブレーキ装置における一方の分割板23、他方の分割板24及び絶縁シート51を示す側面図である。図に示すように、可動部材5は、一方の分割板23と、一方の分割板23に重ねられた他方の分割板24と、一方の分割板23と他方の分割板24との間に介在する絶縁シート(絶縁体)51とを有している。
図8は、この発明の実施の形態3によるエレベータのブレーキ装置における一方の分割板23、他方の分割板24及び絶縁シート51を示す側面図である。図に示すように、可動部材5は、一方の分割板23と、一方の分割板23に重ねられた他方の分割板24と、一方の分割板23と他方の分割板24との間に介在する絶縁シート(絶縁体)51とを有している。
他方の分割板24の分割面には、凹部52が設けられている。凹部52には、絶縁シート51が嵌められている。凹部52の深さは、絶縁シート51の厚さとほぼ同一とされている。他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、可動部材5の作製方法について説明する。まず、一方の分割板23の分割面を平面に仕上げた後、一方の分割板23に螺合部30、窪み部31及びボルト穴32を設ける。この後、凹部52を他方の分割板24の分割面に設ける。これにより、他方の分割板24の分割面は、凹部52の両側に一対の当接面として残される。この後、他方の分割板24にねじ穴27及び貫通穴28,29を設けた後、一対の当接面を平面に仕上げる。また、絶縁シート51は、凹部52に嵌る大きさに成形され、絶縁シート51には、複数の通し穴を設ける。
この後、凹部52に絶縁シート51を嵌めた状態で、絶縁シート51及び一対の当接面が一方の分割板23の分割面に接触するように、他方の分割板24及び絶縁シート51を一方の分割板23上に重ねる。この後、固定ボルト26を各貫通穴29及び通し穴に通し、各ボルト穴32に螺合する。この後、各固定ボルト26を締め付けて、他方の分割板24及び絶縁シート51を一方の分割板23に締着する。このようにして、可動部材5を作製する。
このようなエレベータのブレーキ装置では、絶縁シート51が配置される凹部52が他方の分割板24の分割面に設けられているので、平面に仕上げる加工作業の範囲を一対の当接面のみとすることができる。これにより、他方の分割板24を作製するための加工時間をさらに短縮化することができ、可動部材5の作製時間の短縮化をさらに図ることができる。これにより、コストの低減もさらに図ることができる。
なお、上記の例では、他方の分割板24の分割面のみに凹部52が設けられているが、一方の分割板23の分割面のみに凹部を設けてもよいし、図9に示すように、一方の分割板23及び他方の分割板24のそれぞれの分割面に凹部53を設けてもよい。各分割板23,24のそれぞれに凹部53を設けた場合、各凹部53の深さは、絶縁シート51の厚さのほぼ半分とされる。
また、各上記実施の形態では、分割板の数は2つとされているが、分割板の数を3つ以上としてもよい。このようにすれば、可動部材5全体の渦電流損をさらに小さくすることができ、ブレーキ装置の制動動作の時間の短縮化をさらに図ることができる。この場合も、各分割板間には、絶縁体が介在される。
Claims (3)
- 回転体、
上記回転体に接離可能で、上記回転体に接触することにより上記回転体の回転を制動する制動体、
上記制動体とともに変位される可動部材、
上記制動体が上記回転体に接触する方向へ上記可動部材を付勢する付勢体、及び
電磁コイルを有し、上記電磁コイルへの通電により上記可動部材を吸引する電磁吸引力を発生し、上記電磁吸引力の発生により、上記付勢体による付勢に逆らって、上記制動体が上記回転体から離れる方向へ上記可動部材を変位させる電磁マグネット
を備え、
上記可動部材は、互いに重ねられた複数の分割片と、各上記分割片間に介在する絶縁体とを有していることを特徴とするエレベータのブレーキ装置。 - 上記絶縁体は、各上記分割片の少なくともいずれか一方に形成された絶縁膜であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのブレーキ装置。
- 上記分割片には、上記絶縁体が配置される凹部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータのブレーキ装置。
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WO2007000810A1 (ja) | 2007-01-04 |
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