JP2005133798A - 球面座機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高度な加工精度と必要とせず、常に凹部と凸部とを線接触させることによって接触部の応力を低減させることができる球面座機構を備えたブレーキ装置を得る。
【解決手段】 制動時に押付力を発生する押付力付与部と、制動時に、対向して設けられた制動面に係合することによって制動のための摩擦力を発生させるブレーキシューと、押付力付与部で発生した押付力をブレーキシューへ伝達する球面座機構とを備え、この球面座機構は、球面状を呈する凹部と、この凹部よりも小さな曲率半径を有する球面部が設けられた凸部とを有し、凸部に設けられた球面部の中心軌跡が円状を呈する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、エレベータのブレーキ装置に使用する球面座機構に関するものである。
球面座機構を使用した従来のエレベータ巻上機用のドラム形電磁ブレーキ装置には、ブレーキシューに、ブレーキシューと一体的に球形の支点を設け、これに対するブレーキレバーに半球の受座を設け、これに球形の支点を嵌め、さらに二つ割の押え金とでこの支点を固定支持することによって、ブレーキドラムとブレーキライニングとの接触率を向上させたものがある(例えば、特許文献1参照)。
実開昭54−127354号公報
特許文献1記載のエレベータのブレーキ装置では、半球形の凹部(受座)とこれに嵌合する球形の凸部(支点)とによって球面座機構が構成されているため、理論的には凹部と凸部とが嵌合して面接触となり、凹部と凸部との接触部の応力を低減させることが可能となる。しかし、このような球面座機構では、凹部と凸部とを同一半径にするには高度な加工精度が要求され、現実には、凹部と凸部とが異なる曲率半径を有することがある。図4及び図5は従来の球面座機構の要部詳細図であり、それぞれ凹部よりも凸部の方が大きい曲率半径を有する場合、凸部よりも凹部の方が大きい曲率半径を有する場合を示す。図において、凹部10よりも凸部11の方が大きい曲率半径を有する場合は、凸部11は凹部10の外周部に形成された縁部10cに接触することになる。これに対して、凸部11よりも凹部10の方が大きい曲率半径を有する場合には、凸部11の先端と凹部10の最下部10dとが点接触してしまう。何れの場合においても接触部の応力が過大となり、ブレーキ装置の押付力が大きくなる場合には、特に問題となっていた。
また、凹部が円錐状を呈する球面座機構も考えられるが、凹部と凸部とが平面部と球面部との接触となるため、ヘルツの弾性接触理論より応力が過大となってしまうという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、高度な加工精度と必要とせず、常に凹部と凸部とを線接触させることによって接触部の応力を低減させることができる球面座機構を提供することである。
この発明に係る球面座機構は、球面状を呈する凹部と、この凹部よりも小さな曲率半径を有する球面部が設けられた凸部とを備え、凸部に設けられた球面部の中心軌跡が円状を呈するものである。
この発明は、球面状を呈する凹部と、この凹部よりも小さな曲率半径を有する球面部が設けられた凸部とを備え、凸部に設けられた球面部の中心軌跡が円状を呈する構成としたことで、高度な加工精度と必要とせず、常に凹部と凸部とを線接触させることによって接触部の応力を低減させることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ巻上機のブレーキ装置の断面図、図2はこの発明の実施の形態1における球面座機構の要部詳細図である。
図において、エレベータの巻上機内部には、一側の中心部に環状の励磁コイル7が内蔵されたフィールド8が設けられている。可動鉄心5は、この励磁コイル7と僅かな間隙を有してフィールド8の一側に配置されており、フィールド8の励磁コイル7より外側に設けられた押付バネ6によって、常に反励磁コイル7側に付勢されている。また、可動鉄心5の中心部には押付部4の一端部が固定され、この押付部4の他端部には、後述する球面座機構を介してブレーキシュー3が設けられている。このブレーキシュー3のさらに反励磁コイル7側には、非制動時にブレーキシュー3と僅かな間隙を有し、エレベータ巻上機の駆動綱車(図示せず)に連動するブレーキ制動面1が設けられており、ブレーキシュー3のブレーキ制動面1に対向する面にブレーキライニング2が固定されている。なお、フィールド8、励磁コイル7、押付バネ6及び可動鉄心5から押付力付与部は構成されている。
以上のように構成されたエレベータ巻上機のブレーキ装置では、ブレーキ非制動時に励磁コイル7が付勢されることによって、可動鉄心5が押付バネ6のバネ力に抗してフィールド8に吸引される。このため、押付部4を介してブレーキシュー3が励磁コイル7側に移動し、ブレーキライニング2とブレーキ制動面1との間には間隙が形成される。また、ブレーキ制動時には、励磁コイル7が消勢されることによって、可動鉄心5が押付バネ6のバネ力を受けて反励磁コイル7側に移動する。このため、ブレーキシュー3の一端部に設けられたブレーキライニング2がブレーキ制動面1に接触して、制動のための摩擦力が発生する。このようにして、押付バネ6のバネ力は、押付バネ6のある付勢側から後述する球面座機構を介してブレーキライニング2のある制動側へと伝達される。
次に球面座機構について説明する。
ブレーキシュー3の付勢側側面には、球面状を呈する凹部10が設けられている。ここで、凹部10の半径中心10aは、凹部10とブレーキシュー3の付勢側の側面とで形成された円状の縁部10cよりも付勢側に位置している。また、押付部4の制動側端部には、凸部11が設けられている。この凸部11の制動側端部には、制動時の押圧方向に対して垂直な平坦部11bが設けられ、この平坦部11bの周囲に凹部10よりも小さな曲率半径を有する球面部11aが形成されている。ここで、この球面部11aの半径中心11cの軌跡は、制動時の押圧方向に対して垂直な円形を呈し、平坦部11bよりも付勢側に位置している。また、半径中心11cの軌跡からなる円は、凹部10の縁部10cよりも小さな直径を有している。以上のように、凹部10と凸部11とから構成された球面座機構は、球面状を呈する凹部10と凸部11の球面部11aとが接触部9で線接触しており、接触部9は円状を呈している。
この発明の実施の形態1によれば、凸部11は、一端中心部に設けられた平坦部11bの周囲に凹部10よりも小さな曲率半径を有する球面部11aが形成され、この球面部11aの半径中心11cの軌跡が、制動時の押圧方向に対して垂直な円形を呈しているため、凹部10と凸部11とが点接触することがない。このため、加工不良等によって接触部9の応力が過大になることがなく、応力を低減し、且つ一定に保つことが可能となる。また、半径中心11cの軌跡からなる円は、凹部10の縁部10cよりも小さな直径を有しているため、凸部11の球面部11aが凹部10の縁部10cに当接することがない。このように構成された球面座機構では、凹部10や凸部11の球面部11aの半径、半径中心10a及び11cの位置などを適当に設定することによって、接触部9の長さ等を容易に変更することができるため、任意の応力を得ることが可能となる。また、あらかじめ凸部11の球面部11aが、凹部10よりも小さな曲率半径を有すると設定されているため、高度な加工精度を必要とせず、安価に提供することができる。なお、凹部10が半球状となるように、凹部10の半径中心10aを縁部10c上に位置する構成としても実施の形態1と同様の効果を得ることが可能である。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2における球面座機構の要部詳細図である。図において、ブレーキシュー3の付勢側側面に設けられた球面状を呈する凹部10には、円状を呈する接触部9に対して略平行となる平坦部10bが設けられている。また、凸部11の一端部に設けられた平坦部11bは、実施の形態1の場合より付勢側に位置しており、平坦部10bとの間に僅かな間隙が形成されている。ここで、平坦部10b及び11bは接触部9よりも制動側に設けられており、凹部10の球面部と凸部11の球面部11aとによって接触部9は構成されている。なお、その他は実施の形態1と同様の構成となっている。
この発明の実施の形態2によれば、凹部10には、制動時の押付部4の押付方向に対して垂直に平坦部10bが設けられているため、凹部10全体を球面状とした場合よりも接触部9から凹部10の平坦部10bまでの距離を短縮することが可能となる。したがって、接触部9からブレーキライニング2までの距離を短くすることができ、ブレーキ装置の小型化を図ることが可能となる。
なお、この発明の実施の形態においてはエレベータ巻上機のブレーキ装置に使用される球面座機構について説明したが、特にエレベータ巻上機のブレーキ装置に限定するものではなく、押付力付与部で発生した押付力を球面座機構を介してブレーキシューに伝達する構成であれば、他のブレーキ装置等についても使用することは可能であり、押付力付与部で発生する押付力が大きい時には、特に有効な手段となる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータ巻上機のブレーキ装置の断面図である。 この発明の実施の形態1における球面座機構の要部詳細図である。 この発明の実施の形態2における球面座機構の要部詳細図である。 従来の球面座機構の要部詳細図である。 従来の球面座機構の要部詳細図である。
符号の説明
1 ブレーキ制動面
2 ブレーキライニング
3 ブレーキシュー
4 押付部
5 可動鉄心
6 押付バネ
7 励磁コイル
8 フィールド
9 接触部
10 凹部
10a 半径中心
10b 平坦部
10c 縁部
10d 最下部
11 凸部
11a 球面部
11b 平坦部
11c 半径中心

Claims (7)

  1. 球面状を呈する凹部と、この凹部よりも小さな曲率半径を有する球面部が設けられた凸部とを備え、前記凸部に設けられた前記球面部の中心軌跡が円状を呈することを特徴とする球面座機構。
  2. 制動時に押付力を発生する押付力付与部と、対向して設けられた制動面に係合することによって制動のための摩擦力を発生させるブレーキシューと、前記押付力付与部で発生した押付力を前記ブレーキシューへ伝達する球面座機構とを備え、この球面座機構は、球面状を呈する凹部と、この凹部よりも小さな曲率半径を有する球面部が設けられた凸部とを有し、前記凸部に設けられた前記球面部の中心軌跡が円状を呈することを特徴とするブレーキ装置。
  3. 前記凹部は、前記ブレーキシューの反制動面側に設けられたことを特徴とする請求項2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記制動面が、エレベータ用巻上機の駆動綱車と連動することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のエレベータ巻上機用ブレーキ装置。
  5. 前記凸部に設けられた前記球面部の中心軌跡からなる円の直径は、前記凹部の縁部からなる円の直径よりも小さいことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の球面座機構又はブレーキ装置。
  6. 前記凹部は、平坦部を有することを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の球面座機構又はブレーキ装置。
  7. 前記平坦部は、前記凹部と前記凸部との接触部に対して平行であることを特徴とした請求項6に記載の球面座機構又はブレーキ装置。
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