JPWO2006137267A1 - 血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具 - Google Patents

血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具 Download PDF

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Abstract

血管内異物除去用ワイヤは、可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、前記ワイヤ本体の先端側に位置し、血管内の異物を捕捉する第1の捕捉部と、前記第1の捕捉部の基端側近傍に位置し、血管内の異物を捕捉する第2の捕捉部とを有している。

Description

本発明は、血管内の異物を除去する血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具に関する。
厚生労働省の人口動態統計によれば、日本人の死因の一位は癌、二位は心臓病、三位は脳卒中であり、特に脳卒中による死亡や後遺症が増加し、治療方法の確立が急務となっている。
近年、脳卒中の治療において急性期の脳梗塞治療に血栓溶解剤を用いた血栓溶解療法が開発され治療効果をあげているがその限界も指摘されている。すなわち、血栓溶解剤では血栓溶解に長時間を要したり、小さくなった血栓がさらに飛んで新たな塞栓部位を形成したり、また、血栓溶解剤で溶解しない血栓があることが医師の経験から認められている。
脳梗塞の場合、梗塞発症後3時間以内に血流が再開できれば救命の確率が高くなるばかりか、後遺症が少なくなることが米国や欧州で証明され、脳血管内に挿入可能で血栓を直接取ることができる医療器具の開発が強く求められている。
このような医療器具としては、シース(カテーテル)に対して後退位置から拡張位置まで可動と成されたバスケット(異物捕捉部)を有する医療用回収バスケットが開示されている(例えば、特表2002−516139号公報参照)。
しかしながら、この医療器具では、例えば異物(血栓)が比較的柔らかい場合などには、バスケットを構成する螺旋脚の隙間から異物(血栓)が漏れ出してしまい、完全に捕捉することが困難であるという問題があった。
本発明の目的は、血管内の異物を確実に捕捉、除去することのできる血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の血管内異物除去用ワイヤは、
可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、
前記ワイヤ本体の先端側に位置し、血管内の異物を捕捉する第1の捕捉部と、
前記第1の捕捉部の基端側近傍に位置し、血管内の異物を捕捉する第2の捕捉部とを有することを特徴とする。
これにより、血管内の異物を確実に捕捉、除去することができる。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記第1の捕捉部は、前記第2の捕捉部の先端側から分岐する少なくとも2つの分岐ワイヤ部と、該2つの分岐ワイヤ部間に架設された複数のフィラメント部とで構成されているのが好ましい。
これにより、異物が中心部の(核となる)比較的硬質な(硬い)コア部と当該コア部の外表面に付着した比較的軟質な(柔らかい)付着部とで構成されたものである場合、コア部を第1の捕捉部内に容易に収納することができ、よって、コア部を確実に捕捉することができる。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記第2の捕捉部は、形状がコイル状をなすものであるのが好ましい。
これにより、異物が中心部の(核となる)比較的硬質な(硬い)コア部と当該コア部の外表面に付着した比較的軟質な(柔らかい)付着部とで構成されたものである場合、異物を捕捉した際に、コイルの間隙に付着部が入り込むこととなり、よって、付着部を絡め取る(捕捉する)ことができる。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記第2の捕捉部は、前記ワイヤ本体の長手方向に沿って複数配列された、ループ状をなすループワイヤで構成されているのが好ましい。
これにより、異物が中心部の(核となる)比較的硬質な(硬い)コア部と当該コア部の外表面に付着した比較的軟質な(柔らかい)付着部とで構成されたものである場合、第1の捕捉部によりコア部が捕捉される。また、付着部は、各ループワイヤに入り込むこととなり、よって、当該付着部を確実に絡め取ることができる。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記複数のループワイヤは、前記第2の捕捉部を前記ワイヤ本体の長手方向の先端側から見たとき、それぞれの形成方向がほぼ同一となるように形成されているのが好ましい。
これにより、異物が中心部の(核となる)比較的硬質な(硬い)コア部と当該コア部の外表面に付着した比較的軟質な(柔らかい)付着部とで構成されたものである場合、第1の捕捉部によりコア部が捕捉される。また、付着部は、各ループワイヤに入り込むこととなり、よって、当該付着部を確実に絡め取ることができる。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、少なくとも隣接する前記ループワイヤ同士は、前記第2の捕捉部を前記ワイヤ本体の長手方向の先端側から見たとき、それぞれの形成方向が異なるように形成されているのが好ましい。
これにより、異物が中心部の(核となる)比較的硬質な(硬い)コア部と当該コア部の外表面に付着した比較的軟質な(柔らかい)付着部とで構成されたものである場合、第1の捕捉部によりコア部が捕捉される。また、付着部は、各ループワイヤに入り込むこととなり、よって、当該付着部を確実に絡め取ることができる。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記第2の捕捉部は、変形可能であり、該第2の捕捉部を変形するように操作する操作ワイヤをさらに有するのが好ましい。
これにより、第2の捕捉部を変形するように確実に操作することができる。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記操作ワイヤは、その先端部が前記第2の捕捉部の先端部に接合されており、
前記操作ワイヤを基端方向に牽引操作することにより、前記第2の捕捉部は、その先端部が基端部に対して引き寄せられて、変形するのが好ましい。
これにより、異物が中心部の(核となる)比較的硬質な(硬い)コア部と当該コア部の外表面に付着した比較的軟質な(柔らかい)付着部とで構成され、当該付着部が血管の内壁付近に存在している場合、その付着部が第2の捕捉部により確実に捕捉される。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記ワイヤ本体には、前記操作ワイヤの途中を支持する支持部が設けられているのが好ましい。
これにより、操作ワイヤの操作を容易に行なうことができる。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記第2の捕捉部の最大外径は、前記第1の捕捉部の最大外径より小さいのが好ましい。
これにより、血管の内壁に対する損傷を防止することがことが可能という利点がある。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記第1の捕捉部と前記第2の捕捉部とは、連結ワイヤによって連結されているのが好ましい。
これにより、血管内の異物をより確実に捕捉、除去することができる。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記第1の捕捉部および前記第2の捕捉部の少なくとも一方は、捕捉した前記異物が滑るのを防止する滑り止め手段を有するのが好ましい。
これにより、第1の捕捉部が滑り止め手段を有する場合、第1の捕捉部3と、当該第1の捕捉部3に捕捉された異物との摩擦を増加させることができ、よって、当該異物をより確実に保持(捕捉)することができる。また、第2の捕捉部が滑り止め手段を有する場合についても第1の捕捉部の場合とほぼ同様である。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記第1の捕捉部および前記第2の捕捉部の少なくとも一方は、可撓性を有する細繊毛を複数有するのが好ましい。
これにより、第1の捕捉部に細繊毛を有する場合、異物が細繊毛によって絡みつかれるため、異物が第1の捕捉部から離脱するのを確実に防止することができ、よって、異物をより確実に捕捉することができる。また、第2の捕捉部が細繊毛を有する場合についても第1の捕捉部の場合とほぼ同様である。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記第1の捕捉部および前記第2の捕捉部の少なくとも一方は、生体内で超弾性を示す合金で構成されているのが好ましい。
これにより、例えば第1の捕捉部がこのような合金で構成されている場合、第1の捕捉部は、十分な柔軟性と曲げに対する復元性が得られ、第1の捕捉部が変形を繰り返しても、優れた復元性により曲がり癖が付くのを防止することができる。また、第2の捕捉部がこのような合金で構成されている場合についても第1の捕捉部の場合ほぼ同様である。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤでは、前記ワイヤ本体は、その長手方向に沿って剛性が変化した部分を有するのが好ましい。
これにより、ワイヤ本体のトルク伝達性、押し込み性(プッシャビリティ)、耐キンク性(耐折れ曲がり性)を維持しつつ、より高い安全性を確保することができる。
上記目的を達成するために、本発明の医療器具は、
請求の範囲第1項ないし第15項のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤと、該血管内異物除去用ワイヤを収納可能なルーメンを備えたカテーテルとを有することを特徴とする。
これにより、血管内の異物を確実に捕捉、除去することができる。
第1図は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第1実施形態を示す斜視図である。 第2図は、第1図に示す血管内異物除去用ワイヤの平面図である。 第3図は、第1図に示す血管内異物除去用ワイヤの側面図である。 第4図は、第1図に示す血管内異物除去用ワイヤの使用方法を順を追って説明するための図である。 第5図は、第1図に示す血管内異物除去用ワイヤの使用方法を順を追って説明するための図である。 第6図は、第1図に示す血管内異物除去用ワイヤの使用方法を順を追って説明するための図である。 第7図は、第1図に示す血管内異物除去用ワイヤの使用方法を順を追って説明するための図である。 第8図は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第2実施形態を示す斜視図である。 第9図は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第3実施形態を示す斜視図である。 第10図は、第9図に示す血管内異物除去用ワイヤの平面図である。 第11図は、第9図に示す血管内異物除去用ワイヤの側面図である。 第12図は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第4実施形態を示す斜視図である。 第13図は、第12図に示す血管内異物除去用ワイヤの平面図である。 第14図は、第12図に示す血管内異物除去用ワイヤの側面図である。 第15図は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第5実施形態を示す斜視図である。 第16図は、第15図に示す血管内異物除去用ワイヤの使用状態の一例を示す図である。
以下、本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
第1図は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第1実施形態を示す斜視図、第2図は、第1図に示す血管内異物除去用ワイヤの平面図、第3図は、第1図に示す血管内異物除去用ワイヤの側面図、第4図〜第7図は、それぞれ、第1図に示す血管内異物除去用ワイヤの使用方法を順を追って説明するための図である。
なお、以下の説明では、第1図中の右側を「先端」、左側を「基端」と言い、第2図および第3図中の上側を「先端」、下側を「基端」と言い、第4図〜第7図中の左側を「先端」、右側を「基端」と言う。
第1図に示す血管内異物除去用ワイヤ1は、血管100内の血栓、血餅等の塞栓の原因となる異物(以下、「塞栓物200」と言う)を捕捉して除去するものである。
本実施形態では、塞栓物200として、中心部の(核となる)コア部210と、コア部210の外表面に付着した付着部220とで構成された塞栓物を例に挙げて説明する。このコア部210は、比較的硬質な(硬い)ものであり、付着部220は、比較的軟質な(柔らかい)ものである。
血管内異物除去用ワイヤ1は、可撓性を有する長尺なワイヤ本体2と、ワイヤ本体2の先端側に位置する第1の捕捉部3と、第1の捕捉部3の基端側近傍に位置する第2の捕捉部7と、第1の捕捉部と第2の捕捉部7とを連結する連結ワイヤ13を有している。
以下、各部の構成について説明する。
第1図に示すワイヤ本体2は、全長に渡って適度な剛性および弾性(可撓性)を有している。
ワイヤ本体2の構造としては、特に限定されず、例えば、単線からなるもの、複数本を束ねたもの、中空状のもの、多層構造のもの、芯材とその外周に巻回されたコイルとを有するもの、これらを組み合わせたものなどであってもよい。
ワイヤ本体2の構成材料としては、特に限定されず、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
また、ワイヤ本体2の長さは、適用する血管100の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、通常、500〜4000mm程度が好ましく、1500〜2200mm程度がより好ましい。
また、ワイヤ本体2の外径(太さ)は、適用する血管100の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、通常、平均外径が0.1〜2.0mmであるのが好ましく、0.25〜0.9mmであるのがより好ましい。
また、ワイヤ本体2は、基端側に位置し、比較的硬い第1の部位と、先端側に位置し、比較的柔軟な第3の部位と、前記第1の部位と前記第3の部位との間に位置し、可撓性が変化する第2の部位とを有するものであることが好ましい。換言すれば、ワイヤ本体2は、剛性(曲げ剛性、ねじり剛性等)が基端から先端に向かって、すなわち、ワイヤ本体2の長手方向に沿って、漸減(変化)するようなものであるのが好ましい。これにより、手元での操作が先端部24まで確実に伝達し、血管100内での走行性や屈曲部での操作性に優れるとともに、先端部24の柔軟性を向上し、血管100の損傷を防ぐことができる。すなわち、ワイヤ本体2のトルク伝達性、押し込み性(プッシャビリティ)、耐キンク性(耐折れ曲がり性)を維持しつつ、より高い安全性を確保することができる。
ワイヤ本体2の外面(表面)には、後述するカテーテル8の内面との摩擦抵抗を軽減する被覆層が設けられていてもよい。これにより、カテーテル8に対する挿入・抜去をよりスムーズに行うことができる。この被覆層としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂の被覆層(テフロンコート(「テフロン」は登録商標))や、湿潤時に潤滑性を有する親水性ポリマーコート等が挙げられる。
第1の捕捉部3は、塞栓物200のコア部210を捕捉する部位である。第1図〜第3図に示すように、第1の捕捉部3は、連結ワイヤ13の先端から分岐する2つの分岐ワイヤ部4aおよび4bと、2つの分岐ワイヤ部4aおよび4b間に架設された複数(本実施形態では、3つ)のフィラメント部5a、5bおよび5cとで構成されている。
本実施形態では、分岐ワイヤ部4a、4bと、フィラメント部5a、5b、5cとは、連結ワイヤ13の先端からループ状(環状)に設けられた3本のループワイヤ6a、6b、6cから形成されている。ループワイヤ6a、6b、6cは、それぞれ、連結ワイヤ13の先端から先端方向に延び、ループを描いて基端方向に折り返して連結ワイヤ13の先端に戻るように設けられている。なお、ループワイヤ6a、6b、6cの形状は、ほぼ同一であるため、以下、ループワイヤ6aを代表的に説明する。
第1図に示すように、分岐ワイヤ部4aは、ループワイヤ6a、6b、6cの一方の基端側の部分が撚り合わされて一体的に集合して撚り線部を形成し、この撚り線部により構成されている。
また、同様に、分岐ワイヤ部4bは、ループワイヤ6a、6b、6cの他方の基端側の部分が撚り合わされて一体的に集合して撚り線部を形成し、この撚り線部により構成されている。
フィラメント部5a、5b、5cは、ループワイヤ6a、6b、6cの先端側の部分が互いに離間するよう構成されている。すなわち、第3図に示すように、ループワイヤ6a、6cは、それぞれ、途中で外側(第3図中の左・右)に向かって屈曲(または湾曲)しており、この屈曲部から先端側の部分がそれぞれフィラメント部5a、5cを形成している。
以下、分岐ワイヤ部4a、4bおよびフィラメント部5a、5b、5cの構成について説明する。
第1図に示すように、分岐ワイヤ部4a、4bは、それぞれ、形状が線状をなしており、各基端部42が連結ワイヤ13の先端部131に固定(固着)されている。この固定の方法は、特に限定されないが、例えば、分岐ワイヤ部4a、4bの基端部42をそれぞれ連結ワイヤ13の先端部に編み付け(巻き付け)、ろう接、溶接、接着剤による接着等を施すことにより固定することができる。
このような分岐ワイヤ部4a、4bは、それぞれ、弾性的に変位(変形)するよう構成されており、柔軟性を有している。
第1図に示すように、分岐ワイヤ部4aの先端部41と分岐ワイヤ部4bの先端部41との間には、線状をなす3本のフィラメント部5a、5b、5cが架け渡されるように設けられている。これらのフィラメント部5a、5b、5cは、それぞれ、その中央部分が先端側に張り出すように湾曲したアーチ状(湾曲形状)をなし、このアーチ状の頂部51同士が互いに離間しつつ、分岐ワイヤ部4aの先端部41と分岐ワイヤ部4bの先端部41とを接続している(第2図、第3図参照)。
このような構成のフィラメント部5a、5b、5cが設けられていることにより、血管100の内壁100aにダメージを与えるのを防止することができ、より高い安全性が得られるとともに、塞栓物200(コア部210)を捕捉する際、一旦捕捉した塞栓物200が先端側から脱落(離脱)するのを防止することができる(第7図参照)。
第3図に示すように、フィラメント部5bは、ほぼ、ワイヤ本体2の中心軸23を通る平面(第3図の紙面に垂直な平面)上に位置している。すなわち、フィラメント部5bは、ワイヤ本体2の中心軸23にほぼ重なって見える。
また、フィラメント部5a、5cは、ワイヤ本体2の中心軸23からの距離が先端方向に向かって増大するように傾斜している。すなわち、第3図に示す側面視で、フィラメント部5aは、左先端側に向って傾斜しており、フィラメント部5cは、右先端側に向って傾斜している。
また、第1の捕捉部3には、当該第1の捕捉部3を構成する分岐ワイヤ部4a、4bと、フィラメント部5a、5b、5cとに囲まれるように、塞栓物200を捕捉する異物捕捉空間31が形成されている。
このような構成の第1の捕捉部3が設けられていることにより、塞栓物200のコア部210を第1の捕捉部3(異物捕捉空間31)内に容易に収納することができ、よって、コア部210を確実に捕捉することができる。
第2の捕捉部7は、塞栓物200の付着部220を捕捉する部位である。
第1図〜第3図に示すように、第2の捕捉部7は、ワイヤ本体2の先端部24の先端側に延在する線状体71で構成されている。この線状体71は、コイル状(螺旋状)をなしており、血管内異物除去用ワイヤ1の長手方向に隣接する線状体71同士の間に間隙711が設けられる。
このような構成の第2の捕捉部7が設けられていることにより、塞栓物200を捕捉した際、間隙711に付着部220が入り込むこととなり、よって、付着部220を絡め取る(捕捉する)ことができる(第7図参照)。
また、第2図に示すように、第2の捕捉部7の最大外径φD2は、第1の捕捉部3の最大外径φD1より小さいのが好ましい。これにより、カテーテル8内の通過性を大きく損ねることがなく、複数の捕捉部(例えば第2の捕捉部7の螺旋状の部分)を配列させることができる。また、血管壁(内壁100a)に対する損傷を防止することがことが可能という利点がある。
また、第2の捕捉部7は、第1の捕捉部3よりも柔軟性を有しているのが好ましい。これにより、第2の捕捉部7が比較的軟質の付着部220をより確実に捕捉することができ、また、第1の捕捉部3が比較的硬質のコア部210をより確実に捕捉することができる。
また、第2の捕捉部7(線状体71)の構造としては、特に限定されず、例えば、単線からなるもの、単線を複数本を束ねたもの、中空状のもの、多層構造のもの、これらを組み合わせたものなどであってもよい。
また、第2の捕捉部7は、その基端部712をワイヤ本体2の先端部24に固定(固着)することにより、設置される。この固定の方法としては、特に限定されないが、例えば、第2の捕捉部7の基端部712をワイヤ本体2の先端部24に編み付け(巻き付け)、ろう接、溶接、接着剤による接着等を施すことにより固定することができる。
本実施形態では、ワイヤ本体2の先端部24には、第2の捕捉部7のワイヤ本体2に対する固定部(ロウ付け部)を覆うコイル21が設けられている。コイル21の外表面は、平滑になっており、これにより、より高い安全性が得られる。コイル21は、例えば、プラチナ(白金)線等を巻回して形成されたものであることが好ましい。
また、第2の捕捉部7を構成する線状体71と連結ワイヤ13とは、1本のワイヤを変形することにより形成されている。これにより、血管内異物除去用ワイヤ1を構成する構成部品の数量を少なくすることができる。また、血管内異物除去用ワイヤ1が柔軟性を有するものとなり、よって、血管内異物除去用ワイヤ1が血管100内の細部にまで十分に到達することができる。
第1の捕捉部3において、分岐ワイヤ部4a、4bの平均長さL1は、特に限定されないが、例えば、脳血管内にある塞栓物200(血栓)を捕捉する際には、通常、1.0〜10.0mm程度が好ましく、2.5〜9.0mm程度がより好ましい。
また、分岐ワイヤ部4a、4bの平均外径φd1は、特に限定されないが、例えば、脳血管内にある塞栓物200(血栓)を捕捉する際には、通常、0.04〜0.5mm程度が好ましく、0.06〜0.2mm程度がより好ましい。
フィラメント部5bおいて、分岐ワイヤ部4a、4bの基端と頂部51との平均距離Hは、特に限定されないが、例えば、脳血管内にある塞栓物200(血栓)を捕捉する際には、通常、7mm以上であるのが好ましく、7〜10mmであるのがより好ましい。
また、フィラメント部5a、5b、5cの平均外径φd2は、特に限定されないが、例えば、脳血管内にある塞栓物200(血栓)を捕捉する際には、通常、0.05〜0.5mm程度が好ましく、0.1〜0.4mm程度がより好ましい。
また、第2の捕捉部7において、線状体71同士の平均線間距離Pは、特に限定されないが、例えば、脳血管内にある塞栓物200(付着部220)を捕捉する際には、1〜20mm程度が好ましく、1〜8mm程度がより好ましい。
また、第2の捕捉部7において、最大外径φD2は、特に限定されず、例えば、脳血管内にある塞栓物200(血栓)を捕捉する際には、1〜5mm程度であるのが好ましく、1〜3mm程度であるのがより好ましい。
また、第2の捕捉部7において、第2の捕捉部7の長さL2は、適用する血管100の位置、太さ等の症例によってもその好ましい値は異なるが、例えば、脳血管内にある塞栓物200(血栓)を捕捉する際には、1〜30mm程度が好ましく、5〜15mm程度がより好ましい。
また、第2の捕捉部7のループ数(巻き数)は、特に限定されず、例えば、脳血管内にある塞栓物200(血栓)を捕捉する際には、3〜16本程度であるのが好ましく、6〜10本程度であるのがより好ましい。
また、第1の捕捉部3(分岐ワイヤ部4a、4bおよびフィラメント部5a、5b、5c)および第2の捕捉部7(線状体71)の構成材料としては、放射線不透過材料であるのが好ましい。この放射線不透過材料としては、特に限定されないが、例えば、金、プラチナ(白金)、プラチナ−イリジウム合金、タングステン、タンタル、パラジウム、鉛、銀、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金、化合物等が挙げられる。
このような放射線不透過材料を用いることにより、X線などの透視下において、第1の捕捉部3におけるコア部210(塞栓物200)の捕捉状況や、第2の捕捉部7における付着部220(塞栓物200)の捕捉状況を容易に確認することができる。
また、第1の捕捉部3および第2の捕捉部7の構成材料としては、生体内(少なくとも生体温度(37℃付近))で擬弾性を示す合金(超弾性を示す合金(以下、「超弾性合金」と言う)を含む)であるのが好ましい。
擬弾性を示す合金(以下、「擬弾性合金」と言う)には、引張りによる応力−ひずみ曲線のいずれの形状も含み、As、Af、Ms、Mf等の変態点が顕著に測定できるものも、できないものも含み、応力により大きく変形(歪)し、応力の除去により元の形状にほぼ戻るものは全て含まれる。
擬弾性合金には、超弾性合金が含まれる。この超弾性合金の好ましい組成としては、49〜59原子%NiのNi−Ti合金等のNi−Ti系合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaのうちの少なくとも1種)、36〜38原子%AlのNi−Al合金等が挙げられる。このなかでも特に好ましいものは、上記のNi−Ti系合金である。
このような擬弾性合金を用いることにより、第1の捕捉部3および第2の捕捉部7は、十分な柔軟性と曲げに対する復元性が得られ、第1の捕捉部3および第2の捕捉部7が変形を繰り返しても、優れた復元性により曲がり癖が付くのを防止することができる。
また、第1の捕捉部3および第2の捕捉部7の表面には、捕捉した塞栓物200が第1の捕捉部3および第2の捕捉部7から滑る(離脱する)のを防止する滑り止め手段が設けられているのが好ましい。
これにより、第1の捕捉部3と、第1の捕捉部3に捕捉されたコア部210との摩擦を増加させることができ、よって、当該コア部210をより確実に保持(捕捉)することができる。また、第2の捕捉部7と、第2の捕捉部7に捕捉された付着部220との摩擦を増加させることができ、よって、当該コア部210をより確実に保持(捕捉)することができる。
この滑り止め手段としては、特に限定されないが、例えば、比較的摩擦係数の高いゴム等の弾性材料を被覆したり、微小の凹凸(粗面も含む)を例えばサンドブラスト等により形成したりすることができる。
また、第1の捕捉部3(フィラメント部5a、5b、5c)および第2の捕捉部7(線状体71)の外面(表面)には、ワイヤ本体2についての説明で挙げたような被覆層が設けられていてもよい。これにより、カテーテル8に対する挿入・抜去をよりスムーズに行うことができる。
第1図に示すように、フィラメント部5bには、異物捕捉空間31に突出する突起11が複数設けられている。
各突起11の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、可撓性を有する線状体(ワイヤ)の一端側をフィラメント部5bに巻き付け、一端部を微小に突出させる等の方法が挙げられる。
なお、各突起11の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
また、各突起の長さ(平均)は、特に限定されないが、例えば、0.1〜5mmであるのが好ましく、0.5〜2mmであるのがより好ましい。
第1図に示すように、フィラメント部5bには、異物捕捉空間31に突出し、可撓性を有する細繊毛12が複数設けられている。各細繊毛12は、突起11より軟質であるのが好ましい。
各細繊毛12の形成方法としては、特に限定されないが、例えば、細繊毛12を有する繊毛体をフィラメント部5bに巻き付けたり、電子植毛をしたりする等の方法が挙げられる。
なお、各細繊毛12の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ダクロン(Dacron)(ポリエステル)、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、フルオロポリマー(ポリテトラフルオロエチレン)、ナイロン(ポリアミド)、綿や絹のような放射線透過性の繊維、またはポリマー(放射線透過性を有する繊維で被覆された金属糸や放射線不透過性を有する繊維で被覆された金属糸)等を用いることができる。
また、各細繊毛12の長さ(平均)は、特に限定されないが、例えば、0.1〜5mmであるのが好ましく、0.5〜3mmであるのがより好ましい。
このような構成の突起11および細繊毛12が形成されて(設けられて)いることにより、コア部210が突起11によって穿刺されたり、細繊毛12によって絡みつかれたりするため、コア部210が異物捕捉空間31から離脱するのを確実に防止することができ、よって、塞栓物200をより確実に捕捉することができる。
なお、突起11は、フィラメント部5bのみに設けられているのに限定されず、例えば、フィラメント部5aおよび5cにも設けられていてもよい。
また、細繊毛12は、フィラメント部5bのみに設けられているのに限定されず、例えば、フィラメント部5aおよび5cにも設けられていてもよい。
また、第2の捕捉部7が擬弾性合金で構成されている場合、第2の捕捉部7は、全体的に擬弾性合金で構成されていてもよいし、部分的に構成されていてもよい。
また、本実施形態では、分岐ワイヤ部4a、4bと、フィラメント部5a、5b、5cとが連続したループワイヤ6a、6b、6cにより形成されたものとなっているが、本発明では、分岐ワイヤ部とフィラメント部とは、別個のものを接続(連結)して形成されたものであってもよい。その場合、フィラメント部の分岐ワイヤ部に対する固定方法は、いかなる方法でもよく、例えば、ろう接、溶接、接着剤による接着等の方法等が挙げられる。
また、分岐ワイヤ部4a、4bを構成する部分のループワイヤ6a、6b、6cは、本実施形態のように、撚り合わせられていなくてもよく、単に集合した状態(束ねられた状態)であってもよい。
なお、本発明の医療器具9は、このような血管内異物除去用ワイヤ1と、血管内異物除去用ワイヤ1を収納可能なルーメン82が形成されたカテーテル8とを有するものである。
次に、本発明の血管内異物除去用ワイヤ1の使用方法の一例について詳細に説明する。
[1] 第4図は、血管100内に血栓等の塞栓物200が詰まり、血流を阻害している状態を示している。塞栓物200は、血圧により血管100の内壁100aに押し付けられ、容易に移動しない状態になっている。この塞栓物200は、比較的硬質なコア部210と、比較的硬質な付着部220とで構成されている。
カテーテル(マイクロカテーテル)8と、そのルーメン82内に挿通されたガイドワイヤ10とを、血管100内に挿入し、カテーテル8の先端開口部81から突出させたガイドワイヤ10の先端部101を塞栓物200より奥(末梢側)まで挿入する。すなわち、ガイドワイヤ10の先端部101が塞栓物200と血管100の内壁100aとの隙間を通り抜けて、塞栓物200を越えた状態とする。この操作は、ガイドワイヤ10として、例えば潤滑性に優れるマイクロガイドワイヤを使用することにより、より容易に行うことができる。
[2] ガイドワイヤ10の先端部101が塞栓物200を越えたら、ガイドワイヤ10に対しカテーテル8を前進させ、第5図に示すように、カテーテル8の先端部を塞栓物200と血管100の内壁100aとの隙間に入り込ませる。このとき、カテーテル8の先端部は、ガイドワイヤ10に沿って円滑に隙間に入り込むので、この操作を容易に行うことができる。
なお、従来の治療としては、この状態でカテーテル8を介して逆行性に血栓溶解剤を流し、血栓溶解を速めることが行なわれてきたが、血栓溶解剤で溶けない血栓があることや溶解に長時間かかることがしばしば医師により経験されている。本発明は、そのような場合にも有用である。
[3] 第5図に示す状態から、ガイドワイヤ10を抜去し、カテーテル8のルーメン82に本発明の血管内異物除去用ワイヤ1を挿入する。このとき、第6図に示すように、第1の捕捉部3は、ルーメン82を画成する内壁面821に規制されて、分岐ワイヤ部4aの先端部41と分岐ワイヤ部4bの先端部41とが接近する収縮状態となっている。
[4] 第1の捕捉部3および第2の捕捉部7をカテーテル8の先端開口部81から突出させると、収縮状態でカテーテル8内にあった第1の捕捉部3は、自身の弾性により自動的に展開し、自然状態となる。
[5] 前述したような、第1の捕捉部3および第2の捕捉部7をカテーテル8の先端開口部81から突出させた状態から、カテーテル8を僅かに基端方向に移動させ、カテーテル8の先端部を塞栓物200の手前に引き戻した後、血管内異物除去用ワイヤ1を基端方向に移動させると、第2の捕捉部7に付着部220が捕捉される(絡み付く)。
さらに、血管内異物除去用ワイヤ1を基端方向に移動させると、第7図に示すように、第1の捕捉部3の異物捕捉空間31に、コア部210がすくい取られるようにして、捕捉(収納)される。すなわち、コア部210は、第7図中の上側から異物捕捉空間31に入り込む。
このように、塞栓物200は、第1の捕捉部3および第2の捕捉部7によって、確実に捕捉される。
[6] 第7図に示す状態を維持しつつ、血管内異物除去用ワイヤ1をカテーテル8とともに抜去する。これにより、親のガイディングカテーテルまたはシースイントロデューサー(図示せず)内に塞栓物200が回収(除去)される。
また、前述したように、第1の捕捉部3と第2の捕捉部7とは、連結ワイヤ13によって連結されている。
例えば、連結ワイヤ13が省略され、第1の捕捉部3と第2の捕捉部7とが直接的に接続されている場合、第1の捕捉部3と第2の捕捉部7とが近接し過ぎる。このため、第2の捕捉部7が付着部220を捕捉するのが終了しないうちに、第1の捕捉部3が塞栓物200の位置に到達することになるため、コア部210を確実に捕捉するのが困難となる。
しかしながら、連結ワイヤ13を設けたことにより、第1の捕捉部3と前記第2の捕捉部7とが適度に離間することとなる。このため、第2の捕捉部7が付着部220を確実に捕捉した後、第1の捕捉部3がコア部210を確実に捕捉することができる。
また、収縮状態の第1の捕捉部3の外径φD1は、特に限定されず、例えば、0.012インチ以下であるのが好ましく、0.018インチ以下であるのがより好ましい。
<第2実施形態>
第8図は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第2実施形態を示す斜視図である。
以下、この図を参照して本発明の血管内異物除去用ワイヤの第2実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第2の捕捉部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
第8図に示すように、第2の捕捉部7Aは、コイル状の線状体71と、ほぼ直線状の線状体73とで構成されている。
線状体73は、線状体71の内側を通過(挿通)するように、線状体71の両端部間に架設されている。
さて、前記第1実施形態の第2の捕捉部7(線状体71)は、血管内異物除去用ワイヤ1の長手方向に容易に伸長する。
一方、本実施形態の第2の捕捉部7Aでは、線状体73によって、線状体71が血管内異物除去用ワイヤ1の長手方向に容易に伸長するのが防止または抑制される。このような構成の第2の捕捉部7Aは、例えば、線状体71が伸長するのを望まない場合に有効である。
なお、線状体73は、その両端部をそれぞれ線状体71の両端部に固定(固着)することにより、設置される。この固定の方法としては、特に限定されないが、例えば、線状体73の各端部を線状体71の各端部に編み付け(巻き付け)、ろう接、溶接、接着剤による接着等を施すことにより固定することができる。
<第3実施形態>
第9図は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第3実施形態を示す斜視図、第10図は、第9図に示す血管内異物除去用ワイヤの平面図、第11図は、第9図に示す血管内異物除去用ワイヤの側面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の血管内異物除去用ワイヤの第3実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第2の捕捉部の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
第9図に示すように、本実施形態の血管内異物除去用ワイヤ1Aでは、第2の捕捉部7Bは、円形状(ループ状)をなす複数(本実施形態では、6つ)のループワイヤ72で構成されている。これらのループワイヤ72は、ワイヤ本体2の長手方向に沿って配置(配列)されている。
また、これらのループワイヤ72の外径φD3は、それぞれ、ほぼ同等である。
また、第2の捕捉部7Bをワイヤ本体2の長手方向の先端側(第9図中の矢印A側)から見たとき、6つのループワイヤ72は、それぞれの形成方向がほぼ同一となるように形成されている。換言すれば、第11図に示すように、側面視において、6つのループワイヤ72は、1本の線状体を構成するように(1本の線状体と見えるように)形成されている。
このような構成の第2の捕捉部7Bにより、塞栓物200の付着部220が各ループワイヤ72に入り込むこととなり、よって、当該付着部220をより確実に絡め取ることができる。
なお、ループワイヤ72の外径φD3は、特に限定されず、例えば、脳血管内にある塞栓物200(血栓)を捕捉する際には、1.0〜3.0mm程度であるのが好ましく、1.〜2.0mm程度であるのがより好ましい。
また、ループワイヤ72の形成数は、6つであるのに限定されず、例えば、脳血管内にある塞栓物200(血栓)を捕捉する際には、1〜30程度であるのが好ましく、2〜15程度であるのがより好ましい。
<第4実施形態>
第12図は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第4実施形態を示す斜視図、第13図は、第12図に示す血管内異物除去用ワイヤの平面図、第14図は、第12図に示す血管内異物除去用ワイヤの側面図である。
以下、これらの図を参照して本発明の血管内異物除去用ワイヤの第4実施形態について説明するが、前述した第3実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第2の捕捉部の形状が異なること以外は前記第3実施形態と同様である。
第12図に示すように、本実施形態の血管内異物除去用ワイヤ1Bでは、第2の捕捉部7Cをワイヤ本体2の長手方向の先端側(第12図中の矢印B側)から見たとき、隣接するのループワイヤ72同士は、それぞれの形成方向が異なる、すなわち、隣接するループワイヤ72同士のなす角度が90度となるように形成されている。換言すれば、第13図および第14図に示すように、平面視および側面視で、第2の捕捉部7Cでは、形成方向が第13図(第14図)の紙面に平行なループワイヤ72と、形成方向が第13図(第14図)の紙面に垂直なループワイヤ72とが交互に配置されている。
このような構成の第2の捕捉部7Cにより、塞栓物200の付着物220が各ループワイヤ72に入り込むこととなり、よって、当該付着物220をより確実に絡め取ることができる。
<第5実施形態>
第15図は、本発明の血管内異物除去用ワイヤの第5実施形態を示す斜視図、第16図は、第15図に示す血管内異物除去用ワイヤの使用状態の一例を示す図である。
以下、これらの図を参照して本発明の血管内異物除去用ワイヤの第5実施形態について説明するが、前述した第2実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、血管内異物除去用ワイヤが操作ワイヤをさらに有すること以外は前記第2実施形態と同様である。
図15に示す血管内異物除去用ワイヤ1Cは、可撓性を有する操作ワイヤ14をさらに有している。図16に示すように、操作ワイヤ14は、当該操作ワイヤ14を基端方向(図16中矢印方向)に牽引操作することができる。これにより、第2の捕捉部7A(線状体73)が確実に変形する。
操作ワイヤ14は、その先端部141が第2の捕捉部7Aの先端部713に接合されており、そこから基端方向に延在している。なお、この接合方法しては、特に限定されないが、例えば、操作ワイヤ14の先端部141を第2の捕捉部7Aの先端部713に編み付け(巻き付け)、ろう接、溶接、接着剤による接着等を施すことにより接合する方法が挙げられる。
このような構成の操作ワイヤ14を操作するにより、第2の捕捉部7Aは、その先端部713が基端部712に対して引き寄せられて、全体的にアーチ状をなすように湾曲変形する(撓む)。これにより、図16に示すように、血管内異物除去用ワイヤ1Cの使用状態において、第2の捕捉部7Aの中央部714が血管100の内壁100aに接近することができる。よって、内壁100a近傍に付着部202(塞栓物200)が存在している場合には、その付着部202を確実に捕捉することができる。
また、ワイヤ本体2には、操作ワイヤ14の途中を支持する支持部(ワイヤガイド)25が設けられている。この支持部25は、リング状をなすものであり、その内側を操作ワイヤ14が挿通している。
このような支持部25が設けられていることにより、操作ワイヤ14の牽引操作した際、操作ワイヤ14が案内され、よって、その操作を容易に行なうことができる。
また、本実施形態では、操作ワイヤ14に接合させている第2の捕捉部7Aの設置数は、1つであるが、これに限定されない。例えば、このような第2の捕捉部7Aが並列して複数設置されていてもよい。この場合、各操作ワイヤ14を操作することにより、各第2の捕捉部7Aが互いに異なる方向(血管100の径方向)に湾曲変形する。これにより、付着部202(塞栓物200)が血管100の内壁100aにその周方向に沿って存在している場合、付着部202を一括して捕捉することができる。
また、操作ワイヤ14の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ワイヤ本体2と同様に、各種金属材料や各種プラスチック等を単独または組み合わせて用いることができる。
以上、本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明の血管内異物除去用ワイヤおよび医療器具は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
例えば、第3実施形態の第2の捕捉部に、第2実施形態の直線状の線状体を設けてもよい。
また、第4実施形態の第2の捕捉部に、第2実施形態の直線状の線状体を設けてもよい。
また、分岐ワイヤ部の形成数(設置数)は、2つであるのに限定されず、3つ以上であってもよい。
また、フィラメント部の形成数は、3つであるのに限定されず、2つあるいは4つ以上であってもよい。
また、第3実施形態および第4実施形態では、第2の捕捉部の各ループワイヤの外径が同一である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、各ループワイヤの外径が異なるものであってもよい。
また、第3実施形態および第4実施形態では、第2の捕捉部のループワイヤのループ形状が円形状に近い形状である場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各ループのループ形状は、楕円形、長円形状、多角形状等、その他これらを組み合わせた形状等、様々な形状をとることができる。
また、第4実施形態では、第2の捕捉部の隣接するループワイヤは、それを正面から見たとき、ループワイヤ同士がなす角度が90度となる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ループワイヤ同士がなす角度が30度、45度等であってもよい。
また、第1実施形態、第3実施形態、第4実施形態に記載の血管内異物除去用ワイヤに、第5実施形態とほぼ同様の操作ワイヤが設置されていてもよい。例えば、第1実施形態の血管内異物除去用ワイヤに操作ワイヤが設置されている場合、操作ワイヤを操作すると、第2の捕捉部(線状体)の互いに隣接する線状体同士間の間隙が小さくなる、すなわち、第2の捕捉部が収縮するように変形する。これにより、互いに隣接する線状体同士間に、付着部を挟持して捕捉することができる。
また、第1の捕捉部および第2の捕捉部は、それぞれ、生体内で超弾性を示す合金で構成されているのに限定されず、例えば、一方が生体内で超弾性を示す合金で構成されていてもよい。
また、滑り止め手段は、第1の捕捉部および第2の捕捉部に設けられているのに限定されず、例えば、第1の捕捉部および第2の捕捉部の一方に設けられていてもよい。
また、突起は、第1の捕捉部にのみ設けられているのに限定されず、第2の捕捉部にも設けられていてもよいし、第2の捕捉部にのみ設けられていてもよい。
また、細繊毛は、第1の捕捉部にのみ設けられているのに限定されず、第2の捕捉部にも設けられていてもよいし、第2の捕捉部にのみ設けられていてもよい。
本発明の血管内異物除去用ワイヤは、可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、前記ワイヤ本体の先端側に位置し、血管内の異物を捕捉する第1の捕捉部と、前記第1の捕捉部の基端側近傍に位置し、血管内の異物を捕捉する第2の捕捉部とを有する。そのため、第1の捕捉部および/または第2の捕捉部が血管内の異物を確実に捕捉することができ、また、当該捕捉した異物を確実に血管内から除去することができる。特に、核となる比較的硬質の部分と、その表面に付着した比較的軟質の部分とを有する異物に対しては、第1の捕捉部が比較的硬質の部分を捕捉し、第2の捕捉部が比較的軟質の部分を捕捉することができ、有効である。従って、本発明の穿刺具は、産業上の利用可能性を有する。

Claims (16)

  1. 可撓性を有する長尺なワイヤ本体と、
    前記ワイヤ本体の先端側に位置し、血管内の異物を捕捉する第1の捕捉部と、
    前記第1の捕捉部の基端側近傍に位置し、血管内の異物を捕捉する第2の捕捉部とを有することを特徴とする血管内異物除去用ワイヤ。
  2. 前記第1の捕捉部は、前記第2の捕捉部の先端側から分岐する少なくとも2つの分岐ワイヤ部と、該2つの分岐ワイヤ部間に架設された複数のフィラメント部とで構成されている請求の範囲第1項に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  3. 前記第2の捕捉部は、形状がコイル状をなすものである請求の範囲第1項または第2項に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  4. 前記第2の捕捉部は、前記ワイヤ本体の長手方向に沿って複数配列された、ループ状をなすループワイヤで構成されている請求の範囲第1項または第2項に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  5. 前記複数のループワイヤは、前記第2の捕捉部を前記ワイヤ本体の長手方向の先端側から見たとき、それぞれの形成方向がほぼ同一となるように形成されている請求の範囲第4項に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  6. 少なくとも隣接する前記ループワイヤ同士は、前記第2の捕捉部を前記ワイヤ本体の長手方向の先端側から見たとき、それぞれの形成方向が異なるように形成されている請求の範囲第4項に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  7. 前記第2の捕捉部は、変形可能であり、該第2の捕捉部を変形するように操作する操作ワイヤをさらに有する請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  8. 前記操作ワイヤは、その先端部が前記第2の捕捉部の先端部に接合されており、
    前記操作ワイヤを基端方向に牽引操作することにより、前記第2の捕捉部は、その先端部が基端部に対して引き寄せられて、変形する請求の範囲第7項に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  9. 前記ワイヤ本体には、前記操作ワイヤの途中を支持する支持部が設けられている請求の範囲第7項または第8項に記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  10. 前記第2の捕捉部の最大外径は、前記第1の捕捉部の最大外径より小さい請求の範囲第1項ないし第9項のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  11. 前記第1の捕捉部と前記第2の捕捉部とは、連結ワイヤによって連結されている請求の範囲第1項ないし第10項のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  12. 前記第1の捕捉部および前記第2の捕捉部の少なくとも一方は、捕捉した前記異物が滑るのを防止する滑り止め手段を有する請求の範囲第1項ないし第11項のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  13. 前記第1の捕捉部および前記第2の捕捉部の少なくとも一方は、可撓性を有する細繊毛を複数有する請求の範囲第1項ないし第12項のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  14. 前記第1の捕捉部および前記第2の捕捉部の少なくとも一方は、生体内で超弾性を示す合金で構成されている請求の範囲第1項ないし第13項のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  15. 前記ワイヤ本体は、その長手方向に沿って剛性が変化した部分を有する請求の範囲第1項ないし第14項のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤ。
  16. 請求の範囲第1項ないし第15項のいずれかに記載の血管内異物除去用ワイヤと、該血管内異物除去用ワイヤを収納可能なルーメンを備えたカテーテルとを有することを特徴とする医療器具。
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