JPWO2006123470A1 - エレベータシステムの制御パラメータ設定装置 - Google Patents

エレベータシステムの制御パラメータ設定装置 Download PDF

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Abstract

本発明のエレベータシステムの制御パラメータ設定装置は、1台または複数台のかごを制御するエレベータシステムにおいて、時間帯毎の各階の乗車人数および降車人数と、あるかごの乗客が降車する階に待機して上記あるかごに連続して乗車する時間帯毎の連続乗車人数と、上記乗車人数と上記降車人数と上記連続乗車人数とから予測される乗車予定者のかご待ち時間とに基づいて、パーク階の設定またはパーク階の非設定とのいずれかを選択してパーク階を設定する場合にはパーク階を決定する。

Description

本発明は、少なくとも1台のかごを備えたエレベータシステムにおいて、かごを効率よく運行するための制御パラメータ設定装置に関する。
エレベータ制御装置は、乗客予定者のかごの待ち時間を短くするために、乗客がいない時刻に、次に乗客が発生することが期待される階またはその近くの階(パーク階)にかごを待機させるように構成されている。このようなエレベータ制御装置として、例えば特許文献1〜4のものがある。
特許文献1(特開平10−109837号公報)においては、各階の乗り場呼び発生確率を予測してその値が所定範囲内にある階が複数ある場合、少なくとも半数の乗り場呼びの方向が下方向と予測されたときに、これらの階のうち最上階をパーク階とする。
特許文献2(特開2004−99206公報)においては、時間帯毎の乗客数に基づいて、パーク階を設定した場合の待ち時間を予めシミュレーションによって得られたパーク階設定評価関数によって評価し、パーク階設定評価関数の値にしたがってパーク階を決定する。
特許文献3(特開2005−324953公報)においては、時間帯毎の各階の乗車人数および降車人数から乗車予定者のかご待ち時間を予測演算し、その演算結果に基づいてパーク階を決定する、すなわちシミュレーションすることなくパーク階を決定する。これにより、どのようなエレベータを備えるビルにおいても、パーク階を決定することができる。
ところが、乗客の特定階間の往復行動や1階ずつ移動する巡回行動など、ある乗客の降車階と次の乗客の乗車階が同一であるような状況が多く発生する場合などには、パーク階を設定することが適さないことがある。この対処として、特許文献4(特開2004−99279公報)においては、ある乗客の降車階と次の乗客の乗車階が同一である確率を非パーク動作有利率とし、非パーク動作有利率の値に対して、パーク階を設定しない条件をシミュレーションなどによって予め設定していた。
特開平10−109837号公報 特開2004−99206公報 特開2005−324953公報 特開2004−99279公報
しかしながら、特許文献1は、乗客の特定階間の往復行動や1階ずつ移動する巡回行動など、あるかごの乗客の降車階と次に該かごに乗車予定の利用者が待つ階が同一である場合、パーク階の決定においてパーク階を設定しないという選択肢がないために乗客予定者のかごの待ち時間を短くできないという問題があった。
特許文献2は、事前のシミュレーションによってパーク階設定評価関数を得ていたため、シミュレーション上の状況と一致した状況にならなければ、パーク階を最適に決定できなかった。また、パーク階の決定においてパーク階を設定しないという選択肢がなかった。
特許文献3も、特許文献1や2と同様に、パーク階の決定においてパーク階を設定しないという選択肢がなかった。
特許文献4は、パーク階の決定においてパーク階を設定しないという選択肢が含まれるが、事前のシミュレーションによってパーク階を設定しない条件を得ていたため、シミュレーション上のパーク階を設定しないような状況と一致した状況にならなければ、パーク階を設定しないことを最適に決定できなかった。
そこで、本発明は、あるかごの乗客の降車階と該かごに次に乗車する乗車予定者の待つ階が同一である場合も考慮して、パーク階を設定しない選択肢を含めてパーク階を設定することができるエレベータシステムの制御パラメータ設定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のエレベータシステムの制御パラメータ設定装置は、1台または複数台のかごを制御するエレベータシステムにおいて、時間帯毎の各階の乗車人数および降車人数と、あるかごの乗客が降車する階に待機して上記あるかごに連続して乗車する時間帯毎の連続乗車人数と、上記乗車人数と上記降車人数と上記連続乗車人数とから予測される乗車予定者のかご待ち時間とに基づいて、パーク階の設定またはパーク階の非設定とのいずれかを選択してパーク階を設定する場合にはパーク階を決定することを特徴とする。
本発明によれば、パーク階を設定しない選択肢を含めてパーク階を設定することができるため、あるかごの乗客の降車階と該かごに次に乗車する乗車予定者が待つ階が同一であるような乗客が発生する場合においても乗客予定者のかごの待ち時間を短くすることができる。
実施の形態1のエレベータ制御装置の概略図である。 乗降車データ検出部が検出した乗車データの図である。 乗降車データ検出部が検出した降車データの図である。 交通量データの図である。 制御パラメータテーブルに記憶されている時間帯毎のパーク階を示すデータである。 群理装置を備えた実施の形態1のエレベータ制御装置の概略図である。 実施の形態2のエレベータ制御装置の概略図である。 実施の形態2の静的パーク動作決定部の仮決めパーク階決定のフローである。 実施の形態2の動的パーク動作決定部のパーク階決定のフローである。 実施の形態2の第1のスキャン処理のフローである。 実施の形態2の3第2のスキャン処理のフローである。 実施の形態2の平均パーク階決定処理のフローである。 群管理装置を備えた実施の形態2のエレベータ制御装置の概略図である。 実施の形態3のエレベータ制御装置の概略図である。 実施の形態3の第1のスキャン処理のフローである。 実施の形態3の第2のスキャン処理のフローである。 インデックス付き制御パラメータテーブルに記憶されている時間帯毎のパーク階を示すデータである。 戸開データを示す図である。 戸開時間データ保存処理のフローである。 戸開時間データ保存部に記憶されている戸開時間データを示す図である。 統計戸開時間DTSの平均値を算出する処理のフローである。 群管理装置を備えた実施の形態3のエレベータ制御装置の概略図である。 実施の形態4のエレベータ制御装置の概略図である。 実施の形態4の静的パーク動作決定部の仮決めパーク階決定のフローである。 実施の形態4の平均パーク階決定処理のフローである。 制御パラメータ設定テーブルに記憶されている時間帯毎の主パーク階とあいまいパーク階を示すデータである。 あいまいパーク動作装置のパーク階決定処理のフローである。
符号の説明
10 エレベータ制御装置、 12 かご、 14 乗り場呼び装置、 16 かご制御装置、 18 制御パラメータ設定装置、 20 乗降車データ検出部、 22 乗降車人数データ作成部、 24 乗降車比率および連続乗車率演算部、 26 パーク動作決定部、 28 制御パラメータテーブル、 30 制御パラメータ設定部、 32 群管理装置、
110 エレベータ制御装置、 118 制御パラメータ設定装置、 120 乗降車データ検出部、 122 乗降車人数データ作成部、 124 乗降車比率および連続乗車率演算部、 128 制御パラメータテーブル、 130 制御パラメータ設定部、 132 群管理装置、 134 乗降車人数データ学習部、 136 乗降車人数データ保存部、 138 静的パーク動作決定部、 140 動的パーク動作決定部、
210 エレベータ制御装置、 218 制御パラメータ設定装置、 220 乗降車データ検出部、 222 乗降車データ作成部、 224 乗降車比率および連続乗車率演算部、 232 群管理装置、 234 乗降車人数データ学習部、 236 乗降車人数データ保存部、 238 静的パーク動作決定部、 242 インデックス付き制御パラメータテーブル、 244 インデックス付き制御パラメータテーブル、 246 戸開時間データ検出部、 248 戸開時間データ保存部、 250 戸開時間動作決定部、
310 エレベータ制御装置、 318 制御パラメータ設定装置、 320 乗降車データ検出部、 322 乗降車人数データ作成部、 324 乗降車比率および連続乗車率演算部、 330 制御パラメータ設定部、 334 乗降車人数データ学習部、 336 乗降車人数データ保存部、 354 静的パーク動作決定部、 356 動的パーク動作決定部、 358 制御パラメータテーブル、 360 あいまいパーク動作装置、
Tp 時間帯、 f 階、 U/D 進行方向、 PN 乗車人数、 PF 降車人数、 PC 連続乗車人数、 CN 乗車総人数、 CF 降車総人数、 PRN 乗車比率、 PRF 降車比率、 PRC 連続乗車率、 E 平均かご待ち時間、 Tr かご待ち時間、 X 仮定パーク階、 H パーク階、 n(H) パーク階数、 EE 平均かご待ち時間、
PNS 統計乗車人数、 PFS 統計降車人数、 PCS 統計連続乗車数、 CNS 統計乗車総人数、 CFS 統計降車総人数、 PRNS 統計乗車比率、 PRFS 統計降車比率、 PRCS 統計連続乗車率、 G 仮決めパーク階、 PNSA 平均の統計乗車人数、 PFSA 平均の統計降車人数、 CNSA 平均の統計乗車総人数、 CFSA 平均の統計降車総人数、 PRNSA 平均の統計乗車比率、 PRFSA 平均の統計降車比率、 PRCSA 平均の統計連続乗車率、 HA 平均パーク階、
I インデックス番号、 To 戸開継続時間、 DT 戸開時間、 t 時刻、 DTS 統計戸開時間、 DTSN 新たな統計戸開時間、 DS 戸開時間設定値、
XM 主パーク階、 JA あいまいパーク階、 XMA 平均主パーク階、 JAA 平均あいまいパーク階
発明の概要.
本発明のエレベータシステムの制御パラメータ設定装置は、乗客(予定者も含む)がいないときに(エレベータの呼びがないときに)かごが待機するパーク階を、時間帯毎の各階の乗車比率および降車比率と、時間帯毎の連続乗車率に基づいて、時間帯毎に設定するものである。パーク階を設定しない場合もある。パーク階を設定しない場合、かごは最後に乗客を降車した階で停止している。乗車比率、降車比率、連続乗車率については後述する。
具体的には、制御パラメータ設定装置は、各時間帯において、パーク階に待機するかご(場合によっては、パーク階に待機するかごと共にパーク階以外の階に存在するかご)に対して乗り場呼び登録を行った乗車予定者の平均のかご待ち時間(平均かご待ち時間)が最小となるように、パーク階を決定する、または、パーク階を設定しない決定を行う。
発明の理解を容易にするために、前もって説明する。本発明において、パーク階と呼ばれるものがいくつか登場する。仮決めパーク階、平均パーク階、(平均)主パーク階、(平均)あいまいパーク階が該当する。これらは、パーク階を決定するために存在する計算上のパーク階である。
また、時間帯とは、任意の開始時刻から別の任意の終了時刻までの決められた時間間隔のことであって、例えば、時刻0時0分0秒から時刻0時1分0秒と表現される。時間帯を構成する開始時刻、終了時刻、時間間隔は、必要に応じて変更可能である。
さらに、呼び登録とは、かごに移動先を指示する指令であって、乗り場呼び登録は、ある階で待つ利用者がかごに対して該階に来るように指示した指令であり、行先呼び登録は、利用者が乗車したかごが所望の階に行くように該かごに指示する指令である。
加えて、本発明の制御パラメータ設定装置は、シングルシャフト・シングルカーエレベータシステム(1つの昇降路内に1台のかごを収容したエレベータ装置)やシングルシャフト・マルチカーシステム(1つの昇降路に複数台のかごを収容したエレベータシステム)に使用され、エレベータシステムが施工されている建物全体で複数のかごを制御する。
これらを踏まえて、以下、複数の実施の形態に係るエレベータ制御装置を説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベータ制御装置10の構成を概略的に示しており、N台のかご12(1)〜12(N)と、M階の乗り場それぞれに設けられた乗り場呼び装置14(1)〜14(M)と、かご12(1)〜12(N)それぞれの内部の行先呼び装置(図示せず)と乗り場呼び装置14(1)〜14(M)とから呼び登録情報を取得してかご12(1)〜12(N)を個々に制御するN台のかご制御装置16(1)〜16(N)とを有する。符号Mは、2以上の整数であり、符号Nは1以上の整数である。
また、エレベータ制御装置10は、かご制御装置16(1)〜16(N)からかごの運行状態に関する情報を取得し、取得した情報からかごの制御に用いる制御パラメータを算出してかご制御装置16(1)〜16(N)に設定する制御パラメータ設定装置18を有する。
制御パラメータ設定装置18は、乗車予定者の平均かご待ち時間が最小となるようにパーク階を設定する構成要素として、乗降車データ検出部20、乗降車人数データ作成部22、乗降車比率および連続乗車率演算部24、パーク動作決定部26、制御パラメータテーブル28、制御パラメータ設定部30を有する。以下、これら構成要素を詳細に説明するとともに、制御パラメータ設定装置18が行うパーク階決定方法を説明する。
乗降車データ検出部20は、かご制御装置16(1)〜16(N)からかご12(1)〜12(N)の運行状態、行先呼び装置(図示せず)や乗り場呼び装置14(1)〜14(M)から呼び登録に関する情報を取得する。取得される情報には、乗降車開始時刻、乗車階、降車階、かごの進行方向、乗降車人数が含まれ、これらの情報から乗降車データを、例えば、図2や図3の形式で作成する。図2や図3の形式で示される乗降車データは、乗り呼び装置14(1)〜14(M)それぞれが上下の行先方向を呼び登録するためのUP/DOWNボタンを有し、また、かご12(1)〜12(N)内の行先呼び装置が行先階を登録するための複数の行先階ボタンを有するエレベータシステムから得られたものである。
図2は、乗車予定者が乗り場呼び装置14(1)〜14(M)に行先方向を乗り場呼び登録した時刻(乗車開始時刻)、乗車予定者が存在する階(乗車階)、登録された行先方向、乗車予定者の人数(乗車人数)とから構成される乗車データを示している。図3は、行先呼び装置に行先階が呼び登録された時刻(降車開始時刻)、登録された行先階(降車階)、降車階に到着するまでのかごの進行方向、該降車階で降車した人数とから構成される降車データを示している。これら乗降車する人数は、例えば、かごに設けられた重量センサによって検出されたかご重量の変化から算出される。
乗車開始時刻や降車開始時刻は、呼び登録された時刻でなく、利用者が実際にかごに乗車した時刻や降車した時刻、すなわち、重量センサが検出した重量変化が生じた時刻であってもよい。この場合、乗り場に行先呼び装置を有するエレベータシステムにも使用できる。
乗降車データ検出部20が検出した乗降車データは、後述の乗降車人数データ作成部22が少なくとも乗車開始時刻や降車開始時刻が含まれる時間帯の乗降車人数データの作成が完了するまで保存される。
乗降車人数データ作成部22は、乗降車データ検出部20が検出した図2や図3に示される乗降車データを用いて、時間帯毎の乗降車人数データを算出する。乗車人数データにおいて、任意の時間帯TpにおけるM階中の任意のf階で行先方向として上方向(UP)または下方向(DOWN)を呼び登録してかごに乗車した人数は、PN(Tp、f、UP)またはPN(Tp、f、DOWN)と示される。PN(Tp、f、UP)とPN(Tp、f、DOWN)とを、省略してPN(Tp、f、U/D)と示す場合もある。
一方、降車人数データにおいて、任意の時間帯Tpにおける上方向(UP)または下方向(DOWN)に移動して到着したM階中の任意のf階で降車した人数は、PF(Tp、f、UP)またはPF(Tp、f、DOWN)と示される。PF(Tp、f、UP)とPF(Tp、f、DOWN)とを、省略してPF(Tp、f、U/D)と示す場合もある。
さらに、乗降車人数データ作成部22は、乗降車データ検出部20が検出した図2や図3に示される乗降車データを用いて、連続乗車人数データを算出する。連続乗車とは、あるかごの乗客が降車する階に次の乗客が待機しており、該次の乗客が該かごに続けて乗車することをいう。時間帯Tpにおける連続乗車した人数は、PC(Tp)で示される。
乗車人数PN(Tp、f、U/D)、降車人数PF(Tp、f、U/D)は、全ての時間帯Tp、全てのf階(M階全て)、全ての進行(行先)方向U/Dについて算出される。連続乗車人数PC(Tp)は全ての時間帯について算出される。
なお、乗降車人数データ作成部22は、エレベータの交通状況を観測して記録する交通実測装置(図示せず)から得られる交通量データを用いて乗降車人数データを作成してもよい。交通量データは、任意の時刻(移動時刻)に乗車階と降車階の間を移動した人数を示すものであり、例えば、図4に示される。交通量データにおいて、移動時刻は、乗り場呼び登録時刻、行先呼び登録時刻、乗車時刻、降車時刻のいずれか、またはこれらを用いて算出される時刻である。交通量データの作成方法は、従来から知られているため簡単に説明するが、例えば、かごが出発して反転するまでの動作において得られた乗車階、降車階、乗車人数、降車人数の情報に基づいて、交通量を示すための乗車階と降車階との間を移動した人数を推定する方法である。交通量データにおいて、降車階が乗車階より上階である場合、移動方向を上方向(UP)とし、一方、降車階が乗車階より下階である場合を下方向(DOWN)とすることにより、交通量データから乗降車人数データが作成できる。
乗降車人数データ作成部22が作成した乗降車人数データや連続乗車人数データは、後述の乗降車比率および連続乗車率演算部24が少なくとも乗車開始時刻や降車開始時刻が含まれる時間帯のパーク階が決定されるまで保存される。
乗降車比率および連続乗車率演算部24は、時間帯Tp毎に、乗降車人数データ作成部22が算出した乗降車人数データを用いて乗降車比率を演算する。乗車人数PN(Tp,f、U/D)から、時間帯Tpにおいてかごに乗車した総人数CN(Tp)を算出する。乗車総人数CN(Tp)は数1で示される。数1で示される式において、FLはM階中の最下階であり、FUは最上階である。
Figure 2006123470
続いて、乗降車比率および連続乗車率演算部24は、乗車総人数CN(Tp)に対する、時間帯Tpにおけるf階での乗車比率PRN(Tp、f)を算出する。乗車比率PRN(Tp、f)は数2で示される。
Figure 2006123470
降車比率を求める場合、まず、降車人数PF(Tp、f、U/D)から時間帯Tpにおいてかごから降車した総人数CF(Tp)が算出される。降車総人数CF(Tp)は数3で示される。数3で示される式において、FLは最下階であり、FUは最上階である。
Figure 2006123470
続いて、降車総人数CF(Tp)に対する、時間帯Tpにおけるf階での降車比率PRF(Tp、f)を算出する。降車比率PRF(Tp,f)は数4で示される。
Figure 2006123470
数1の乗車総人数CN(Tp)と数2の降車総人数CF(Tp)は、時間帯Tp毎に算出される。数3の乗車比率PRN(Tp、f)と数4の降車比率PRF(Tp、f)は、時間帯Tp毎にf階全てについて算出される。
また、乗降車比率および連続乗車率演算部24は、時間帯Tp毎に、乗降車人数データ作成部22が算出した乗降車人数データを用いて連続乗車率を演算する。
ここで、連続乗車率について説明する。連続乗車率は、数5に示すように、乗客が降車した階で続けて乗車した連続乗車人数PC(Tp)を乗車総人数CN(Tp)で除算したものである。この連続乗車率が高い場合、次の利用者の待ち時間を小さくするには、パーク動作を行わずに前回の乗客降車階でエレベータが空状態のまま停止しているほうがよいことを示している。
Figure 2006123470
数5の連続乗車率PRC(Tp)は、時間帯Tp毎に算出される。
パーク動作決定部26は、乗降車比率および連続乗車率演算部24が算出した乗車比率PRN(Tp、f)と降車比率PRF(Tp、f)、連続乗車率PRC(Tp)から時間帯Tpにおけるパーク階H(Tp)を決定する。
具体的に言うと、パーク動作決定部26は、パーク階を設定したとき(パーク階を設定しないことも含む)のビル全体の乗客予定者の平均かご待ち時間が最小になるように、任意の階にパーク階を設定するまたはパーク階を設定しない。
時間帯Tpにおいてパーク階をX(Tp)階と仮定したとき、該時間帯Tpの乗車予定者の平均かご待ち時間E(Tp、X(Tp))は、数6の式で示される。以下、省略のために、式中、X(Tp)はXと示す。
Figure 2006123470
数6において、時間Tr(f,d)はd階で停車しているかごが乗客予定者が待つf階までの移動時間、時間Tr(f、X)はパーク階Xで待機しているかごが乗客予定者が待つf階までの移動時間を示している。min(Tr(f,d)、Tr(f、X))は、時間Tr(f,d)と時間Tr(f、X)のいずれか最小の方を示しており、すなわちf階にかごが到着する最小時間を示している。かごがd階で停車している確率は、d階が乗客が降車した階であるため降車比率PRF(Tp、d)で与えられる。また、多くの乗客予定者が待つ比率が高いf階は、乗車比率PRN(Tp、d)で与えられる。
なお、時間帯Tpにおいてパーク階をX(Tp)階と仮定したとき、該時間帯Tpの乗車予定者の平均かご待ち時間E(Tp、X(Tp))は、数7の式で求めることもできる。
Figure 2006123470
時間帯Tpでパーク階H(Tp)であるときの乗車予定者の平均かご待ち時間E(Tp、H(Tp))は、数8に示すように、数6または数7に示す仮定の平均かご待ち時間E(Tp、X(Tp))の最小値で与えられ、パーク階H(Tp)は、仮定の平均かご待ち時間E(Tp、X(Tp))が最小であるときの仮定パーク階X(Tp)に決定される。
Figure 2006123470
一方、時間帯Tpにおいて、パーク階を設定しない場合の乗車予定者の平均かご待ち時間はE(Tp、Fno)は、数9で示される。
Figure 2006123470
ここで、数9に示すEFno(Tp)の算出について説明する。時間帯Tpにおけるパーク階を設定しない場合の乗車予定者の平均かご待ち時間EFno(Tp)は、連続乗車した乗車予定者の待ち時間が0であるため、実際には連続乗車しない乗者予定者の待ち時間から算出されることになる。したがって、数6や数7に示す待ち時間E(Tp、X)のように乗車比率PRN(Tp、f)や降車比率PRF(Tp、f)をそのまま用いて平均かご待ち時間EFno(Tp)を求めることができず、求める場合には連続乗車する乗車予定者を考慮する必要がある。言い換えると、連続乗車しない乗車予定者を考慮して求める。
時間帯Tpにおける乗車総人数に対する連続乗車しない人数の比率は1−PRC(Tp)で示され、これを乗車比率PRN(Tp、f)と降車比率PRF(Tp、f)で表すと数10に示す式になる。
Figure 2006123470
数10において、ηは、平均かご待ち時間EFno(Tp)を求める際に使用する乗車比率PRN(Tp)や降車比率PRF(Tp)に対する補正率である。補正率は、連続乗車率に対応しているため、以下、連続乗車確定率と称する。
連続乗車確定率ηを求めるために数10の式を書き換えると、数11に示す式になる。
Figure 2006123470
数11より求まる連続乗車確定率ηは、数12で示される。
Figure 2006123470
連続乗車する乗客を省いた乗車比率と降車比率、すなわち、パーク階を設定しない場合の乗車予定者の平均かご待ち時間EFno(Tp)を求めるための補正乗車比率PRN’(Tp)と補正降車比率PRF’(Tp)は、数13と数14で示される。
Figure 2006123470
Figure 2006123470
パーク階を設定しない場合の乗車予定者の平均かご待ち時間EFno(Tp)は、数15に示すように補正乗車比率PRN’(Tp)と補正降車比率PRF’(Tp)から算出される。
Figure 2006123470
以上のことから、パーク階を設定しないことを踏まえて時間帯Tpにおける最小の乗車予定者の平均待ち時間E(Tp)は、数16で示される。
Figure 2006123470
E(Tp)=E(Tp、H(Tp))の場合、パーク動作決定部26は、時間帯Tpにおいて、パーク階をH(Tp)に設定する。一方、E(Tp)=E(Tp、Fno)の場合、パーク動作決定部26は、時間帯Tpにおいて、パーク階を設定しない。
ここまでは、かごが2台で1つのパーク階を設定する(または又はパーク階を設定しない)場合を説明しているが、かごがN(Nは2以上の整数)台あって且つ複数のパーク階を決定することも可能である。
かごが複数台あって、時間帯Tpにおける仮定パーク階をX1(Tp)〜Xi(Tp)としたとき、該時間帯Tpの乗車予定者の仮定の平均かご待ち時間E(Tp、X1(Tp)、…、Xi(Tp))は、数17で示される。
Figure 2006123470
階d1〜djは、時間帯Tpにおいて、仮定パーク階X1〜Xiに待機しているかご以外のかごが存在する階である。N台のかごの中、i台のかごは仮定パーク階X1〜Xiに待機し、j台のかごは階d1〜djに存在する。符号i、j、Nは、j=N−iを満たす。
時間Tr(f、X1)〜Tr(f、Xi)は、仮定パーク階X1〜Xiに待機するかごが、該仮定パーク階X1〜Xiそれぞれから乗車予定者が乗り場呼び登録したf階までのかごの移動時間である。時間Tr(f、d1)〜Tr(f、dj)は、仮定パーク階以外の階d1〜djに存在するかごが、該階d1〜djそれぞれから乗車予定者が乗り場呼び登録したf階までのかごの移動時間である。時間Tr(f、X1)〜Tr(f、Xi)と時間Tr(f、d1)〜Tr(f、dj)の中、最小の時間が乗車予定者の待ち時間となり、min(Tr(f、d1)、…、Tr(f、dj)、Tr(f、X1)、…、Tr(f、Xi))で与えられる。階d1〜djにかごが存在する確率は、数4のPRF(Tp、d1)〜PRF(Tp、dj)で与えられる。
なお、時間帯Tpにおける仮定パーク階をX1(Tp)〜Xi(Tp)としたとき、該時間帯Tpの乗車予定者の仮定の平均かご待ち時間E(Tp、X1(Tp)、…、Xi(Tp))は、数18の式で求めることもできる。
Figure 2006123470
時間帯Tpでパーク階H(Tp)であるときの乗車予定者の平均かご待ち時間E’(Tp、H(Tp))は、数19に示すように、数17または18に示す仮定の平均かご待ち時間E(Tp、X1、…、Xi)の最小値で与えられ、したがって、パーク階H(Tp)の集合は、仮定の平均かご待ち時間E(Tp、X1、…、Xi)が最小であるときのi個の仮定パーク階の集合{X1、…、Xi}に決定される。
Figure 2006123470
以上のことから、複数のパーク階が設定されるまたはパーク階を設定しないことを踏まえた時間帯Tpにおける最小の乗車予定者の平均待ち時間E(Tp)は、数20で示される。
Figure 2006123470
E(Tp)=E’(Tp、H(Tp))の場合、パーク動作決定部26は、時間帯Tpにおいて、複数のパーク階をH(Tp)の集合に設定する。一方、E(Tp)=E(Tp、Fno)の場合、パーク動作決定部26は、時間帯Tpにおいて、パーク階を設定しない。
また、乗車予定者の平均待ち時間を最小化するために、パーク階H(Tp)の集合の構成要素数n(H(Tp))、いわゆるパーク階の数を設定してもよい。時間帯Tpでパーク階H(Tp)のn(H(Tp))数であるときの乗車予定者の平均かご待ち時間EE(Tp、n(H(Tp)))は、数20に示すように、数17または18に示す仮定の平均かご待ち時間E(Tp、X1、…、Xi)の最小値で与えられる。したがって、パーク階の数n(H(Tp))は、仮定の平均かご待ち時間E(Tp、X1、…、Xi)が最小であるときの集合{X1、…、Xi}の個数n(X(Tp))に決定される。X(Tp)={X1、…Xi}である。
Figure 2006123470
パーク階の数n(H(Tp))は、0〜Nの範囲である。パーク階の数n(H(Tp))が0である場合、乗車予定者の平均待ち時間を最小にできるパーク階が存在しないことを意味する。したがって、時間帯Tpでパーク階の数n(H(Tp))が0であるときの乗車予定者の平均かご待ち時間EE(Tp、0)は、数21で示される。ここでは、j=N(i=0)である。このEE(Tp、0)は、E(Tp、Fno)と同一の値になる。
Figure 2006123470
これらにより、パーク動作決定部26は、時間帯Tp毎に、1つのパーク階またはパーク階Hの集合、若しくは、パーク階を設定しないことを決定する。以下、省略するために、パーク階(下記の仮決めパーク階、平均パーク階、主パーク階、あいまいパーク階も含む)と示されている場合、それにはパーク階の集合もパーク階を設定しないことも含まれることとする。
パーク動作決定部26が決定した時間帯Tp毎のパーク階H(Tp)は、制御パラメータテーブル28に図5に示すテーブル形態で記憶される。
制御パラメータ設定部30は、時間帯Tp毎に制御パラメータテーブル28を参照して時間帯Tpに対応したパーク階H(Tp)を検索し、該パーク階H(Tp)をかご制御装置16(1)〜16(N)に設定する、または、パーク階を設定しない。かご制御装置16(1)〜16(N)は、設定されたパーク階H(Tp)に基づいてかご12(1)〜12(N)を制御する。
また、図6に示すように、エレベータ制御装置10が、かご12(1)〜12(N)の群管理に基づいてかご制御装置14(1)〜14(N)に制御パラメータを設定する制御群管理装置32を有する場合、群管理装置32にパーク階H(Tp)の設定を実施してもよい。
以上のように、エレベータ制御装置を構成することにより、事前のシミュレーションなしに、各角時間帯において、乗車人数、降車人数、連続乗車率の3つの値を用いて、パーク階をある階に設定した場合とパーク階を設定しなかった場合の待ち時間の予測演算を行い、時間帯毎に、ビル設備とエレベータの利用状況に応じて、パーク階の設定またはパーク階の非設定とのいずれかを選択してパーク階を設定する場合にはパーク階を最適に決定することにより、乗車予定者の待ち時間を低減することが可能になる。
また、エレベータ制御装置は、シミュレーションから得られた設定条件でなく実際のエレベータ利用状況に対応してパーク階をある階に設定するまたはパーク階を設定しないため、例えば、設置される複数のビル内の異なるエレベータシステムそれぞれに対応して設計変更されるまたは再設定される必要がない。また、1つのビルにおいても、例えばビルに用途やビル内のテナントの変更により、エレベータシステムの利用状況が変化した場合にも、エレベータ制御装置は再設定される必要がない。すなわち、エレベータ制御装置は、どのようなエレベータシステムであっても、またエレベータシステムの利用状況が変化しても、乗車予定者の待ち時間を低減することができる。
実施の形態2.
実施の形態2のエレベータ制御装置は、実施の形態1のものと基本部分で同じであるが、過去に算出された乗降車人数データを統計処理し、統計処理した乗降車人数データを用いて時間帯毎のパーク階を決定する点で異なる。また、時系列に沿って前後の異なる時間帯間のエレベータの交通状況を鑑みてパーク階を決定する点で異なる。
実施の形態2のエレベータ制御装置110を図7に概略的に示す。かご、乗り場呼び装置、かご制御装置は実施の形態1と同一であるため説明を省略する。
実施の形態2のエレベータ制御装置110の制御パラメータ装置118は、乗車予定者の平均かご待ち時間が最小となるようにパーク階を設定する構成要素として、乗降車データ検出部120、乗降車人数データ作成部122、乗降車人数データ学習部134、乗降車人数データ保存部136、乗降車比率および連続乗車率演算部124、静的パーク動作決定部138、動的パーク動作決定部140、制御パラメータテーブル128、制御パラメータ設定部130を有する。以下、これら構成要素を詳細に説明するとともに、制御パラメータ設定装置118が行うパーク階決定方法を説明する。
乗降車データ検出部120や乗降車人数データ作成部122は、実施の形態1の乗降車データ検出部20や乗降車人数データ作成部22と同一であるため説明を省略する。
乗降車人数データ学習部132は、乗降車人数データ作成部122が作成した乗車人数PN(Tp、f、U/D)、降車人数PF(Tp、f、U/D)、連続乗車人数PC(Tp)に基づいて、乗降車人数データ保存部136に保存されている統計乗降車人数データの更新を行う。統計乗降車人数データは、統計乗車人数PNS(Tp、f、U/D)、統計降車人数PFS(Tp、f、U/D)、統計連続乗車人数PCS(Tp)から構成される。
具体的には、乗降車人数データ学習部134は、数22、数23、数24に示される式に従って、乗降車人数データ保存部136内の統計乗降車人数データの更新を行う。式中のα、βは定数であり、α+β=1である。統計乗車人数PNS(Tp、f、U/D)と統計降車人数PFS(Tp、f、U/D)は、時間帯Tp毎に全てのf階(M階全て)、全ての進行(行先)方向U/Dについて更新される。統計連続乗車人数PCS(Tp)は、全時間帯Tpについて更新される。
Figure 2006123470
Figure 2006123470
Figure 2006123470
乗降車比率および連続乗車率演算部124は、統計乗降車人数データ保存部136内の統計乗車人数PNS(Tp、f、U/D)、統計降車人数PFS(Tp、f、U/D)、統計連続乗車人数PCS(Tp)とを用いて、実施の形態1の乗降車比率および連続乗車率演算部24と同様に、統計乗降車総人数、統計乗降車比率、連続乗車率を求める。統計乗車総人数CNS(Tp)、統計降車総人数CFS(Tp)、統計乗車比率PRNS(Tp、f、U/D)、統計降車比率PRFS(Tp、f、U/D)、統計連続乗車率PRCS(Tp)は、数25〜29で示される。数25の統計乗車総人数CNS(Tp)と数26の統計降車総人数CFS(Tp)は、全時間帯Tpについて算出される。数27の統計乗車比率PRNS(Tp、f)と数28の統計降車比率PRFS(Tp、f)は、時間帯Tp毎にf階全てについて算出される。統計連続乗車率PRCS(Tp)は、全時間帯Tpについて算出される。
Figure 2006123470
Figure 2006123470
Figure 2006123470
Figure 2006123470
Figure 2006123470
静的パーク動作決定部138は、実施の形態1のパーク動作決定部26が乗車比率PRN(Tp、f)、降車比率PRF(Tp、f)、連続乗車率PRC(Tp)を用いてパーク階H(Tp)を決定した方法と同様に、統計乗車比率PRNS(Tp、f)、統計降車比率PRFS(Tp、f)、統計連続乗車率PRCS(Tp)を用いて仮決めパーク階G(Tp)を決定する。
具体的に、静的パーク動作決定部138が行う、時間帯Tp毎の仮決めパーク階G(Tp)を決定するための処理のフローを図8に示す。以下、必要に応じて、複数で構成される時間帯Tpを個々に示すためにP個の時間帯Tp(1)〜Tp(P)で表す場合がある。例えば、Tp(1)は0時0分0秒から0時1分0秒、Tp(2)は0時1分0秒から0時2分0秒、省力して、Tp(P)は23時59分0秒から0時0分0秒である。任意の時間帯はTp(p)で示される。以下、時間帯Tp(p)毎に仮決めパーク階G(Tp(p))を決定する処理を説明する。
ステップ1002において、時間帯Tp(p)が最初の時間帯Tp(1)に初期化される。
次に、ステップ1004において、時間帯Tp(p)における統計乗車総人数CNS(Tp(p))と規定値THCと比較判定する。統計乗車総人数CNS(Tp(p))が非常に小さい場合、乗車予定者の平均かご待ち時間を最小化するために決定されたパーク階の妥当性が低いためである。規定値THCより統計乗車総人数CNS(Tp(p))が小さい場合、ステップ1008に進んでG(Tp(p))を未設定とし、ステップ1010に進む。規定値THCより大きい場合、ステップ1006に進む。
ステップ1006において、仮決めパーク階G(Tp(p))が決定される。実施の形態1のパーク動作決定部26が乗車比率PRN(Tp、f)、降車比率PRF(Tp、f)、連続乗車率PRC(Tp)を用いてパーク階H(Tp)を決定した方法と同様に、統計乗車比率PRNS(Tp、f)、統計降車比率PRFS(Tp、f)、統計連続乗車率PRCS(Tp)を用いて仮決めパーク階G(Tp)を決定する。
続いて、ステップ1010において、時間帯Tp(p)と最後の時間帯Tp(P)との同一判定が行われる。同一でない場合、ステップ1012に進み、次の時間帯Tp(p+1)に変更されてステップ1004に戻り、時間帯Tp(p+1)のときの統計乗車総人数CNS(Tp(p+1))が規定値THCと比較判定される。
ステップ1010において、時間帯Tp(p)と最後の時間帯Tp(P)とが同一と判定されて、全ての時間帯Tp(1)〜Tp(P)の仮決めパーク階G(Tp(1))〜G(Tp(P))の決定(未設定も含む)が終了する。
動的パーク動作決定部140は、静的パーク動作決定部138が決定した仮決めパーク階G(Tp(p))を用いて、かご制御装置16(1)〜16(N)に設定されるパーク階H(Tp(p))を決定する。仮決めパーク階G(Tp(p))からパーク階H(Tp(p))を決定する処理は、図9に示すように、ステップ1100の第1のスキャン処理と、ステップ1200の第2のスキャン処理から構成される。第1のスキャン処理は、仮決めパーク階G(Tp(p))の値が連続している場合に、この値をパーク階H(Tp(p))の値と決定する。また、第2のスキャン処理は、第1のスキャン処理で決定できなかった時間帯Tp(p)に対し、その前後の平均の状況からその前後のパーク階H(Tp(p))を決定する。以下、第1と第2のスキャン処理を詳細に説明する。
第1のスキャン処理が行う処理のフローを図10に示す。まず、ステップ1102において、時間帯Tp(p)が最初の時間帯Tp(1)に初期化される。
次にステップ1104において、仮決めパーク階G(Tp(p))とパーク階H(Tp(p−1))との同一判定が行われる。同一である場合、ステップ1106に進んで、仮決めパーク階G(Tp(p))がパーク階H(Tp(p))となる。同一でない場合、ステップ1108に進む。
ステップ1108において、時間帯Tp(p−1)から以前の時間帯Tp(p−C1)までのパーク階H(Tp(p−1))〜H(Tp(p−C1))が全て未設定であることを確認する。C1は定数であり、どの程度過去の時間帯に亘ってパーク階の設定変更を許すかによって与えられる値である。全て未設定である場合、ステップ1110へ進み、全て未設定でない場合、ステップ1114に進む。
ステップ1110において、時間帯Tp(p−C1)から時間帯Tp(p)までの仮決めパーク階G(Tp(p−C1))〜G(Tp(p))が全て同一であることを確認する。全て同一である場合、ステップ1112に進み、全て同一でない場合、ステップ1114に進む。
ステップ1112において、仮決めパーク階G(Tp(p))が、時間帯Tp(p−C1)から時間帯Tp(p)までのパーク階H(Tp(p−C1))〜H(Tp(p))となる。次にステップ1116に進む。
ステップ1114では、ステップ1108においてパーク階H(Tp(p−1))〜H(Tp(p−C1))が全て未設定でないと確認された場合、または、ステップ1110において仮決めパーク階G(Tp(p−C1))〜G(Tp(p))が全て同一でないと確認された場合にパーク階H(Tp(p))を未設定とする。
ステップ1116において、時間帯Tp(p)と最後の時間帯Tp(P)との同一判定が行われる。同一でない場合、ステップ1118に進み、次の時間帯Tp(p+1)に変更されてステップ1104に戻る。
ステップ1116において、時間帯Tp(p)と最後の時間帯Tp(P)とが同一と判定されて、第1のスキャン処理が終了する。
次に、第2のスキャン処理が行う処理のフローを図11に示す。ステップ1202において、時間帯Tp(p)が最初の時間帯Tp(1)に初期化される。続いて、ステップ1204において、変数TMPが0に初期化される。TMPは、パーク階H(Tp(p))の未設定の状態がどの程度の数の時間帯に亘って連続していることを判定するための変数である。
次に、ステップ1206において、パーク階H(Tp(p))が設定されていることを確認する。設定されていることが確認された場合、ステップ1208に進んで変数TMPが0に戻され、続いてステップ1226に進む。設定されていることが確認されなかった場合、ステップ1210に進む。
ステップ1210において、統計乗者総人数CNS(Tp(p))が0であることが確認される。0である場合はステップ1212に進み、0でない場合はステップ1216に進む。
ステップ1212において、パーク階H(Tp(p+1))が設定されていることを確認する。設定されていることが確認された場合、ステップ1214に進んでパーク階H(Tp(p))がH(Tp(p+1))となり、次にステップ1208(処理内容は上記参照)、続いてステップ1226に進む。
ステップ1212において、パーク階H(Tp(p+1))が設定されていることが確認できなかった場合、ステップ1218に進む。
ステップ1216では、ステップ1210において統計乗者総人数CNS(Tp(p))が0でないことが確認された場合、変数TMPがC2と比較判定される。C2は、パーク階の未設定状態がC2数の時間帯に亘って連続している場合に同一のパーク階に設定するための定数であり、C1同様、どの程度過去の時間帯に亘ってパーク階の設定変更を許すかによって与えられる値である。変数TMPがC2より小さい(同一は含まない)場合、ステップ1218に進み、C2より大きい(同一を含む)場合、ステップ1222に進む。
ステップ1218では、ステップ1212においてパーク階H(Tp(p))が設定されていることが確認できなかった場合、または、ステップ1216において変数TMPがC2より小さい(同一は含まない)場合にパーク階H(Tp(p))を未設定とする。その後、ステップ1220に進んで変数TMPに1が加算され、次にステップ1226に進む。
ステップ1222では、変数TMPがC2より大きい(同一を含む)場合に、時間帯Tp(p−C2)からTp(p)までのパーク階H(p−C2)〜H(p)を平均のパーク階に設定する処理を行う。以下、この平均パーク階設定処理のフローを図12に示して詳細に説明する。
平均パーク階設定処理は、まず、ステップ1222Aにおいて、乗降者人数データ保存部136に保存された時間帯Tp(p−C2)から時間帯Tp(p)までの統計乗車人数PNS(Tp、f、U/D)と統計降車人数PFS(Tp、f、U/D)とを用いて、数30、数31に示される時間帯Tp(p−C2)から時間帯Tp(p)までの平均の統計乗車人数PNSA(Tp(p−C2)、Tp(p)、f、U/D)と平均の統計降車人数PFSA(Tp(p−C2)、Tp(p)、f、U/D)を算出する。
Figure 2006123470
Figure 2006123470
数30、数31で示す平均の統計乗車人数PNSA(Tp(p−C2)、Tp(p)、f、U/D)と平均の統計降車人数PFSA(Tp(p−C2)、Tp(p)、f、U/D)を用いて、実施の形態1の乗降車比率および連続乗車率演算部24と同様に、時間帯Tp(p−C2)から時間帯Tp(p)までの平均の統計乗降車総人数と平均の統計乗降車比率を算出する。時間帯Tp(p−C2)から時間帯Tp(p)までの平均の統計乗車総人数CNSA(Tp(p−C2)、Tp(p))、平均の統計降車総人数CFSA(Tp(p−C2)、Tp(p))、平均の統計乗車比率PRNSA(Tp(p−C2)、Tp(p)、f)、平均の統計降車比率PRFSA(Tp(p−C2)、Tp(p)、f)は、数32〜35で示される。
Figure 2006123470
Figure 2006123470
Figure 2006123470
Figure 2006123470
また、数36、37に示すように、時間帯Tp(p−C2)から時間帯Tp(p)までの平均の統計連続乗車人数PCSA(Tp(p−C2)、Tp(p))と、平均の統計連続乗車率PRCSA(Tp(p−C2)、Tp(p))を算出する。
Figure 2006123470
Figure 2006123470
次に、ステップ1222Bにおいて、平均の統計乗車総人数CNSA(Tp(p−C2)、Tp(p))が、静的パーク動作決定部138が行った仮決めパーク階決定処理フローのステップ1004と同様に、規定値THCと比較判定される。規定値THCより大きい(同一を含まない)場合、ステップ1222Cに進む。
ステップ1222Cにおいて、実施の形態1のパーク動作決定部26が乗車比率PRF(Tp、f)、降車比率PRN(Tp、f)、連続乗車率PRC(Tp)を用いてパーク階H(Tp)を決定した方法と同様に、ステップ1222Aにおいて算出された平均の統計乗車比率PRFSA(Tp(p−C2)、Tp(p)、f)、平均の統計降車比率PRNSA(Tp(p−C2)、Tp(p)、f)、平均の統計連続乗車率PRCSA(Tp(p−C2)、Tp(p))を用いて、時間帯Tp(p−C2)から時間帯Tp(p)までの平均パーク階HA(Tp(p−C2)、Tp(p))を決定する。平均パーク階HA(Tp(p−C2)、Tp(p))であるときの乗客のかご待ち時間はEA(HA(Tp(p−C2)、Tp(p)))またはEEA(HA(Tp(p−C2)、Tp(p)))で表現される。
次に、ステップ1222Eでは、ステップ1222Bにおいて平均の統計乗車総人数CNSA(Tp(p−C2)、Tp(p))が規定値THCより小さい(同一を含む)と判定された場合に、平均パーク階HA(Tp(p−C2)、Tp(p))を未設定とする。次にステップ1222Dに進む。
ステップ1222Dにおいて、時間帯Tp(p−C2)から時間帯Tp(p−1)までのパーク階H(Tp(p−C2))〜H(Tp(p−1))が平均パーク階HA(Tp(p−C2)、Tp(p))と設定されて、平均パーク階設定処理が終了する。
図11に示す第2のスキャン処理のフローに戻って、ステップ1222で時間帯Tp(p−C2)からTp(p)までのパーク階H(p−C2)〜H(p)が平均のパーク階HA(Tp(p−C2)、Tp(p))に設定された後、ステップ1224に進んで変数TMPが0に戻される。続いて、ステップ1226に進む。
ステップ1226において、時間帯Tp(p)と最後の時間帯Tp(P)との同一判定が行われる。同一でない場合、ステップ1228に進み、次の時間帯Tp(p+1)に変更されてステップ1206に戻る。
ステップ1226において、時間帯Tp(p)と最後の時間帯Tp(P)とが同一と判定されて、第2のスキャン処理が終了する。
図9に戻って、ステップ1100の第1のスキャン処理とステップ1200の第2のスキャン処理が終了して動的パーク動作決定部140のパーク階H(Tp)の決定が終了する。
動的パーク動作決定部140が決定した時間帯Tp毎のパーク階H(Tp)は、制御パラメータテーブル128に実施の形態1の制御パラメータテーブル28と同様に記憶される。
制御パラメータ設定部130は、実施の形態1の制御パラメータ設定部30と同様に、パーク階H(Tp)をかご制御装置16(1)〜16(N)に設定する。かご制御装置16(1)〜16(N)は、設定されたパーク階H(Tp)に基づいてかご12(1)〜12(N)を制御する。
また、図13に示すように、エレベータ制御装置110が、かご12(1)〜12(N)の群管理に基づいてかご制御装置14(1)〜14(N)に制御パラメータを設定する制御群管理装置132を有する場合、群管理装置132にパーク階H(Tp)の設定を実施してもよい。
実施の形態3.
実施の形態2の制御パラメータ設定装置は、交通状況に対してパーク階の設定を行った。そのため、このパーク階の設定の変化に合わせて他の制御パラメータを変更することにより、交通状況に合わせた制御パラメータの変更が可能である。実施の形態3の制御パラメータ設定装置では、パーク階と戸開時間との制御パラメータを設定する。この戸開時間は、利用者が多い場合や利用者の属性(年齢その他)によって調整することが望ましい。また、マンションなど利用者が限られた建物においては、交通状況の変化と利用者の変化が密接に関係していることが予想される。このような特性を踏まえて、以下、戸開時間を制御する制御パラメータ設定装置を説明する。
図14に、実施の形態3のエレベータ制御装置210の概略的構成が示されている。かご、乗り場呼び装置、かご制御装置は実施の形態1や2と同一であるため説明は省略する。また、制御パラメータ装置218において、乗降車データ検出部220、乗降車人数データ作成部222、乗降車人数データ学習部234、乗降車人数データ保存部236、乗降車比率および連続乗車率演算部224、静的パーク動作決定部238は、実施の形態2のものと同一の処理を行うので説明は省略する。
インデックス付き動的パーク動作決定部242は、実施の形態2の動的パーク動作決定部140と同様にパーク階H(Tp)を決定するとともに、時間帯TpにおけるインデックスI(Tp)を決定する。実施の形態2の動的パーク動作決定部140が行う処理と同様に第1のスキャン処理とこれに続く第2の処理とから構成されるが、処理内容が異なるため、以下に詳細に説明する。
インデックス付き動的パーク動作決定部242が行う第1のスキャン処理のフローを図15に示す。図15において、ステップ1102〜1118までの処理は実施の形態2の第1のスキャン処理と同じであるため、異なる処理だけ説明する。
ステップ1120において、発行済み最新インデックス番号iの初期化を行う。発行済み最新インデックス番号iはパーク階の設定が異なった段階、すなわち交通状況が変わるたびに更新される。任意の時間帯Tpのインデックス番号はI(Tp)で示される。
ステップ1122において、ステップ1104〜1106で時間帯Tp(p−1)と時間帯Tp(p)とのパーク階H(Tp(p))が同一に設定されているため、インデックスI(Tp(p))がI(Tp(p−1))と同じiに設定される。
ステップ1124において、インデックス番号iに1が加算される。
ステップ1126において、インデックスI(Tp(p−C1))〜I(Tp(p))がiに設定される。
次に、インデックス付き動的パーク動作決定部242が行う第2のスキャン処理のフローを図16に示す。ステップ1202〜1230までの処理は実施の形態2の第2のスキャン処理と同じであるため、異なる処理だけ説明する。
ステップ1230において、インデックスI(Tp(p))がI(Tp(p−1))と同じiに設定される。
ステップ1232において、インデックス番号iに1が加算される。
ステップ1234において、インデックスI(Tp(p−C1))〜I(Tp(p))がiに設定される。
インデックス付き動的パラメータテーブル244は、図17の形式で、インデックス付き動的パーク決定部242が決定したパーク階を記憶する。
戸開時間データ検出部246は、かご制御装置16(1)〜16(N)から戸開閉に関する情報を取得し、戸開データとして図18に示す形式で作成する。戸開データは、任意のf階(戸開階)で時刻t(戸開時刻)に戸開が始まり、戸開状態がTo(戸開継続時間)間継続したことを示すデータである。戸開データは、図19に示す処理に従って図20に示す形式の時間帯毎の戸開時間データとして戸開時間データ保存部248に保存される。
図19に示す時間帯Tp(p)毎の戸開時間データを保存する処理フローを説明する。ステップ2002において、時刻tを時間帯Tp(p)の開始時刻に初期化する。
ステップ2004において、時間帯Tp(p)の全てのf階、全ての行先方向(進行方向)U/Dにおける戸開時間DT(Tp(p)、f、U/D)を0に初期化する。
ステップ2006において、時間帯Tp(p)の戸開時間DT(Tp(p)、f、U/D)それぞれに対応する複数のn全てを0に初期化する。
ステップ2008において、時刻tにおいて戸開が行われた場合、該戸開の戸開階fと該戸開前の進行方向U/Dに対する戸開時間DT(Tp(p)、f、U/D)に、該戸開の戸開継続時間Toを加算する。また、対応するnに1を加算する。ステップ2010に進む。
ステップ2010において、時刻tが時間帯Tp(p)の終了時刻であることを確認する。確認された場合ステップ20102に進む。確認されなかった場合ステップ2018に進む。
ステップ2018では、時刻tに1秒が加算され、その後、ステップ2008に戻って、時刻t+0:00:01での処理が行われる。
ステップ2012では、戸開時間データ保存部248に保存されている時間帯Tp(p)における統計戸開時間DTS(Tp(p)、f、U/D)が検索される。次にステップ2014に進む。
ステップ2014において、新たな戸開時間DTSN(Tp(p)、f、U/D)が、数38に示す式によって算出される。γ+δ=1である。ステップ2016に進む。
Figure 2006123470
ステップ2016において、戸開時間データ保存部248に保存されているDTS(Tp(p)、f、U/D)が、ステップ2014で算出された戸開時間DTSN(Tp(p)、f、U/D)に変更される。
ステップ2016の処理が終了して、時間帯Tp(p)の戸開時間データの保存が完了する。この戸開時間データ保存処理は、時間帯Tp(p)毎に行われる。
戸開時間動作決定部250は、インデックス付き制御パラメータテーブル244に記憶されたインデックス番号iが同一である時間帯Tp間について、統計戸開時間DTS(Tp(p)、f、U/D)の平均値を図21に示す処理フローにしたがって算出する。算出された平均値とインデックス番号iが同一でない時間帯Tpの統計戸開時間DTS(Tp(p)、f、U/D)を、最終的にかご制御装置16(1)〜16(N)に設定される戸開時間設定値DS(Tp(p)、f、U/D)としてインデックス付き制御パラメータテーブル244に図18に示す形式で保存する。
図21の平均値を算出する処理フローにおいて、ステップ2102でfが最下階に、ステップ2104でU/Dが上方向に、ステップ2106で時間帯Tp(p)がTp(1)に、ステップ2108でTMPが0に、ステップ2110でDTMPが0に初期化される。TMPは同一のインデックス番号iが連続した数、DTMPは同一のインデックス番号iが連続した時間帯の統計戸開時間DTS(Tp(p)、f、U/D)の和である。
ステップ2112において、時間帯Tp(p)とTp(p−1)とのインデックス番号I(Tp(p))とI(Tp(p−1))とが同一判定される。同一である場合、ステップ2114に進む。同一でない場合、ステップ2120に進む。
ステップ2114において、DTMPが、統計戸開時間DTS(Tp(p)、f、U/D)が加算されることによって更新される。ステップ2116に進む。
ステップ2116でTMPに1が加算され、ステップ2118に進む。
ステップ2118において、時間帯Tp(p)と最後の時間帯Tp(P)との同一判定が行われる。同一でない場合、ステップ2126に進み、次の時間帯Tp(p+1)に変更されてステップ2112に戻る。同一である場合、ステップ2128に進む。
ステップ2128において、U/Dが下方向であることが確認される。下方向でない場合、ステップ2130に進んでU/Dが下方向にされ、ステップ2106に戻る。一方、下方向である場合、ステップ2132に進む。
ステップ2132において、fが最上階であることが確認される。最上階でない場合、ステップ2134に進んでfに1が加えられ、ステップ2104に戻る。一方、最上階である場合、戸開時間DTS(Tp(p)、f、U/D)の平均値算出処理が終了する。
ステップ2120では、インデックス番号I(Tp(p))とI(Tp(p−1))とが同一でない場合に、戸開時間設定値DS(Tp(p―TMP−1)、f、U/D)〜DS(Tp(p)、f、U/D)を、DTMP/TMPに設定する。次に、ステップ2122に進む。
ステップ2122においてTMPが0に、続いてステップ2124においてDTMPが0に初期化され、ステップ2118に進む。
制御パラメータ設定部252は、時間帯Tp毎に、インデックス付き制御パラメータテーブル244に保存されている該時間帯Tpにおけるパーク階H(Tp)と戸開時間設定値DS(Tp、f、U/D)とをかご制御装置16(1)〜16(N)に設定する。かご制御装置14(1)〜14(N)は、設定されたパーク階H(Tp)に基づいてかご12(1)〜12(N)を制御する。
また、図22に示すように、エレベータ制御装置210が、かご12(1)〜12(N)の群管理に基づいてかご制御装置14(1)〜14(N)に制御パラメータを設定する制御群管理装置232を有する場合、群管理装置232にパーク階H(Tp)と戸開時間設定値DS(Tp、f、U/D)の設定を実施してもよい。
本形態では、戸開時間をパーク階以外のかご制御装置の制御パラメータとして設定した
が、ドア開閉速度などでもインデックスを用いて交通状況に合わせて設定可能である。
実施の形態4.
実施の形態1〜3では、乗車予定者の平均かご待ち時間が最小となる階をパーク階と決定した。しかしながら、パーク階の設定によって、かごの動作が多くなることが考えられる。本実施の形態のエレベータ制御装置は、パーク階の評価値(平均かご待ち時間を最小化する適当性を示す評価値)との差が閾値内の階に待機しているかごが、パーク階への移動を実施しないというあいまいパーク動作を行う。
図23に、実施の形態4のエレベータ制御装置310の概略的構成が示されている。かご、乗り場呼び装置、かご制御装置は実施の形態1〜3と同一であるため説明は省略する。また、制御パラメータ装置318において、乗降車データ検出部320、乗降車人数データ作成部322、乗降車人数データ学習部334、乗降車人数データ保存部336、乗降車比率および連続乗車率演算部324実施の形態2や3のものと同一の処理を行うので説明は省略する。
静的パーク動作決定部354は、時間帯Tp毎の仮決めパーク階G(Tp)を決定する。その決定処理フローを図24に示す。
図24において、ステップ3014.3016、3018以外は、実施の形態2の静的パーク動作決定部138が仮決めパーク階を決定する処理(図8に示す処理)と同じであるため説明は省略する。
ステップ3014において、実施の形態2の静的パーク動作決定部138が仮決めパーク階を決定したステップ1006の処理(図8参照。)と同様に、時間帯Tp毎の主パーク階XM(Tp(p))を決定する。
次に、ステップ3016において、パーク階X1(Tp(p))〜Xi(Tp(p))の集合を主パーク階XM(Tp(p))と仮定したときの評価値、言い換えると、数17、18で示される乗車予定者の平均かご待ち時間E(Tp(p)、XM(Tp(p)))と規定時間THEとの和より小さい平均かご待ち時間となるパーク階の集合であるあいまいパーク階JA(Tp(p))を算出する。これらの関係は、数39に示される。閾値THEは、どの程度の待ち時間の増加を許すかによって与えられる。
Figure 2006123470
また、数20を用いてあいまいパーク階を決定してもよい。その場合、主パーク階XM(Tp(p))の数がn(XM(Tp(p)))であるときの平均かご待ち時間EE(Tp(p)、n(XM(Tp(p))))と閾値THEとの和より小さい平均かご待ち時間となる階であるあいまいパーク階JA(Tp(p))を算出する。これらの関係は、数40に示される。
Figure 2006123470
ステップ3018において、主パーク階XM(Tp(p))とステップ3016が算出したあいまいパーク階JA(Tp(p))を数41に示す仮決めパーク階G(Tp(p))と決定する。
Figure 2006123470
なお、主パーク階XM(Tp(p)の集合がFno(p)である場合、すなわち主パーク階を設定しない場合、あいまいパーク階も設定しない。
動的パーク動作決定部356は、静的パーク動作決定部354が決定した仮決めパーク階G(Tp(p))からパーク階H(Tp(p))を決定する。決定処理は、実施の形態2の動的パーク階決定部140の処理(図9〜12に示す処理)と、図12に示す平均パーク階設定処理を除いて同じであるため、説明は省略する。以下、本形態の動的パーク動作決定部356が行う平均パーク階設定処理を図25に示して説明する。
図25において、ステップ3222F,3222G、3222H以外は、実施の形態2の平均パーク階設定処理(図8に示す処理)と同じであるため説明は省略する。
ステップ3222Fにおいて、実施の形態1のパーク動作決定部26が乗車比率PRF(Tp、f)、降車比率PRN(Tp、f)、連続乗車率PRC(Tp)を用いてパーク階H(Tp)を決定した方法と同様に、ステップ1222Aにおいて算出された平均の統計乗車比率PRFSA(Tp(p−C2)、Tp(p)、f)、平均の統計降車比率PRNSA(Tp(p−C2)、Tp(p)、f)、平均の統計連続乗車率PRCSA(Tp(p−C2)、Tp(p))を用いて、時間帯Tp(p−C2)から時間帯Tp(p)までの平均主パーク階HMA(Tp(p−C2)、Tp(p))を決定する。決定後、ステップ3222Gに進む。
ステップ3222Gにおいて、パーク階が平均主パーク階HMA(Tp(p−C2)、Tp(p))であるときのかご待ち時間EA(HMA(Tp(p−C2)、Tp(p)))と規定時間THEとの和より小さいかご待ち時間となるパーク階である、または、平均主パーク階XMA(Tp(p―C2)、Tp(p))の数がn(XMA(Tp(p―C2)、Tp(p)))であるときのかご待ち時間EEA(n(XM(Tp(p−C2)、Tp(p))))と閾値THEとの和より小さい平均かご待ち時間となる階である平均あいまいパーク階JAA(Tp(p―C2)、Tp(p))を算出する。これらの関係は数42と数43の式で示される。
Figure 2006123470
Figure 2006123470
続いて、ステップ3222Hにおいて、平均主パーク階XMA(Tp(p−C2)、Tp(p))とステップ3222Gで算出された平均あいまいパーク階JAA(Tp(p―C2)、Tp(p))を、時間帯Tp(p−C2)から時間帯Tp(p−1)までのパーク階H(Tp(p−C2))〜H(Tp(p−1))に設定する。
静的パーク動作決定部354や動的パーク動作決定部356は、実施の形態2と同様に、乗車予定者の平均かご待ち時間が最小となるパーク階も決定している。これらは、主パーク階XM(Tp(p))に該当する。これらもパーク階H(Tp(p))に設定される。従って、制御パラメータ設定テーブル358には、図26に示すように、時間帯毎に主パーク階とあいまいパーク階が設定される。
あいまいパーク動作装置360(1)〜360(N)は、かご制御装置16(1)〜16(N)に設定されたパーク階(主パーク階とあいまいパーク階)とかご12(1)〜12(N)の停車位置とから該かごの待機位置を決定する。待機位置決定処理を図27に示す。ステップ3302において、決定対象のかごの停車位置が主パーク階またはあいまいパーク階であることが確認される。確認された場合、かごは主パーク階またはあいまいパーク階で新たな呼びが登録されるまで待機する。一方、確認されなかった場合、ステップ3304に進み、かご制御装置により、かごは主パーク階で待機するために移動される。
あいまいパーク動作装置は、かご制御装置それぞれに実装されてもよいし、実施の形態3のエレベータ制御装置210に設置されあいまいパーク動作を実施してもよい。実施の形態1〜3のように群管理装置を有する場合には、該群管理装置に対してパーク階を設定してもよい。

Claims (3)

  1. 少なくとも1台のかごを制御するエレベータシステムにおいて、時間帯毎の各階の乗車人数および降車人数と、上記かごの乗客が降車する階に待機して上記かごに連続して乗車する時間帯毎の連続乗車人数と、上記乗車人数と上記降車人数と上記連続乗車人数とから予測される乗車予定者のかご待ち時間とに基づいて、パーク階の設定またはパーク階の非設定とのいずれかを選択してパーク階を設定する場合にはパーク階を決定することを特徴とする制御パラメータ設定装置。
  2. 同一の交通状況と判断して同一のパーク階を設定した時間帯に対して同一のインデックスをつけ、上記インデックスに基づいて、上記時間帯における他の制御パラメータを設定することを特徴とする請求項1に記載の制御パラメータ設定装置。
  3. 乗車予定者のかご待ち時間が一定の範囲内の時間となる階にかごを待機させることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の制御パラメータ設定装置。
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