JPWO2006117966A1 - カード型電子装置及びホスト装置 - Google Patents

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Abstract

本発明のカード型電子装置は、電源ライン(104)に接続されたpMOSスイッチ(110)と、電源電圧を降圧する降圧レギュレータ(107)と、電源電圧値を検知し、所定の電圧値を超えるかの情報を出力する電圧検知回路(111)と、電源ライン(104)の電源電圧が所定の電圧値以下の時には、pMOSスイッチ(110)をONにして降圧レギュレータ(107)を停止させ、所定の電圧値を超える時には、pMOSスイッチ(110)をOFFにして降圧レギュレータ(107)を動作させる制御回路(112)と、pMOSスイッチ(110)経由の電源電圧又は降圧レギュレータ(107)の出力電圧を入力して動作し、機能モジュール(106)の制御と外部との通信制御を行う内部ロジック回路(108)とを有する。よって、ホスト装置から2種類の電圧範囲で電源電圧が印加された場合でも、各内部ブロックに適切な電圧範囲の電源電圧を印加できる。

Description

本発明は、2種類の電圧範囲の電源電圧で動作するカード型電子装置と、そのカード型電子装置に電源電圧を印加するホスト装置に関する。
近年、不揮発性メモリを搭載したカード型電子装置が開発され、デジタルスチルカメラ、携帯電話、パーソナルコンピュータ、携帯デジタル音楽プレーヤーなどホスト装置の記憶メディアとして、市場規模が拡大してきた。
例えば、デジタルスチルカメラで撮影した静止画像をカード型電子装置に保存した後、カード型電子装置をパーソナルコンピュータに装着し、パーソナルコンピュータでその静止画像を読み出してディスプレイに表示させるといった使い方が一般的になりつつある。一方、不揮発性メモリの代わりに無線LAN(Local Area Network)モジュール、GPS(Global Pointing System)モジュール、カメラモジュール、モバイル機器向けの地上波デジタルTV/ラジオ受信チューナモジュールなどを搭載したカード型電子装置も市場に普及しつつある。
多くの場合、カード型電子装置とホスト装置は電源ライン、グランドライン、及びクロック信号、データ信号、コマンド信号、レスポンス信号などを伝送するための信号ラインによって接続され、ホスト装置をマスター、カード型電子装置をスレーブとするマスター/スレーブ方式の通信を行う。カード型電子装置はホスト装置から電源ラインを介して電源電圧が印加されて動作する。現在では一般的に、カード型電子装置の動作電圧は3.3Vを基準とした電圧範囲(3.3V系電圧、3.0〜3.6Vや2.7V〜3.6Vなど)であることが多い。
図9を用いて従来のカード型電子装置及びホスト装置について説明する。図9において、各構成ブロック間を矢印ありの実線と矢印なしの実線で接続しているが、矢印ありの実線は信号の伝送ライン、矢印なしの実線は電源供給ラインであることを意味する。
図9は従来のカード型電子装置及びホスト装置のブロック図である。図9において、カード型電子装置901は、ホスト装置902内に設けられたカードスロットに装着されることにより、ホスト装置902と通信を行なう。カード型電子装置901は、ホスト装置902に装着されると、信号ライン903、電源ライン904、及びグランドライン(図示せず)などによって、ホスト装置902と電気的に接続される。カード型電子装置901には電源ライン904を経由して電源電圧がホスト装置902から印加される。電源電圧は2.7V〜3.6Vである。信号ライン903は、クロックライン、コマンド/レスポンスライン、及び1本以上のデータラインなどで構成される。
カード型電子装置901はコントローラ部905と機能モジュール906を有する。コントローラ部905はシステムLSIなどの半導体である。本従来例では、機能モジュール906をフラッシュメモリ(Flash Memory)とする。コントローラ部905及び機能モジュール906には電源ライン904から2.7〜3.6Vの電源電圧が供給される。
コントローラ部905は、降圧レギュレータ907と、内部ロジック908と、VCO(Voltage Controlled Oscillator、電圧制御発振器)909とを有する。図示していないが、コントローラ部905は、IOセル、RAM、ROMも有している。通常、IOセルは、その大きさや、接続する外部デバイスの数やピン数などに応じて、システムLSIに数十個〜数百個以上配置されている。降圧レギュレータ907、VCO909などは2.7〜3.6Vの電圧で動作する。一方、内部ロジック回路908、RAM、ROMなどは、プロセス条件により動作電圧が異なる。例えば、一般的に0.18μmであると1.65V〜1.95Vであり、0.15μmであると1.35V〜1.65Vであり、0.13μmであると1.15V〜1.45Vである。ただし、動作電圧は使用目的、スレッショールド電圧などによっても異なる。本従来例においては、プロセス条件は0.18μmとし、内部ロジック回路908、RAM、ROMの動作電圧は1.65V〜1.95V(1.8V系電圧)とする。
コントローラ部905は、電源ライン904から印加された2.7〜3.6Vの電圧を、IOセル(3.3V系電圧入力セル)によって入力する。その後、IOセルを経由して降圧レギュレータ907やVCO909に電源電圧が供給される。降圧レギュレータ907は、入力した2.7〜3.6Vの電圧を1.65V〜1.95Vの電圧に変換する。降圧レギュレータ907の出力電圧は、IOセル(1.8V系電圧出力セル)から、一旦コントローラ部905の外部に出力した後、コンデンサ(図示していない)で平滑し、別のIOセル(1.8V系電圧入力セル)を経由して、コントローラ部905に再度入力される。そして内部ロジック回路908、RAM、ROMに1.8V系電圧が供給される。VCO909はクロック発振が許可されているときに、2.7〜3.6Vの電圧を入力して発振し、内部ロジック回路908に1.8V系電圧を振幅としたクロック信号を供給する。内部ロジック回路908は、ホスト装置902との通信制御や機能モジュール906に対するデータの書き込み/読み取り/消去などの処理を実施する。ホスト装置902や、機能モジュール906と内部ロジック回路908とは3.3V系電圧で通信を行なうため、それらの間に配置したIOセルにはレベルシフタが設けられている。
以上のようにして、ホスト装置902からカード型電子装置901内の各構成ブロックに電源電圧が印加されていた。
特開平5−6465号公報 特開2002−351813号公報
従来、多くの場合、ホスト装置からカード型電子装置へ印加される電源電圧は3.3V系電圧であった。しかし、市場から低消費電力化の要望があるため、3.3V系電圧よりも低い電圧範囲でカード型電子装置を動作させる必要が出てきた。一方で、3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)のみで動作するカード型電子装置は、すでに発売済みのホスト装置(3.3V系電圧を供給)で使用できないため、ユーザーにとって魅力がないものになってしまう。このため、従来の印加電圧である3.3V系電圧と3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)のどちらの電圧でも動作するカード型電子装置が要望されている。
しかし、図9に示す従来のカード型電子装置では、VCO909や機能モジュール906は3.3V系電圧と3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)の両方に対応させるようにすると、設計が複雑になるという問題があった。特に、VCO909には、電源ライン904から直接電源電圧が印加されるので、3.3V系電圧と1.8V系電圧との両方に対応する必要があり、設計が複雑になる。
また、図9に示す従来のカード型電子装置では、3.3V系電圧のみを評価していたが、3.3V系電圧と3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)との両方が印加されるとすると、両方の電圧範囲で評価しなければならなくなり、評価項目も増えるという問題があった。
また、図9に示す従来のカード型電子装置では、降圧レギュレータは出力電圧の期待値より低い入力電圧が与えられた場合、出力トランジスタが完全にオン状態になり、オン抵抗と電流とのIRドロップで降圧レギュレータの出力電圧が降下することになる。このため、負荷である内部ロジック回路、RAM、ROMなどに大電流が流れると、出力電圧が大きく低下し、負荷に必要な電圧を印加できなくなるという問題があった。
さらに、図9に示す従来のカード型電子装置では、機能モジュールが瞬間的な大電流を必要とする場合も、降圧レギュレータの出力電圧が一時的に降下してしまうという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、ホスト装置から3.3V系電圧と3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)のどちらの電源電圧が印加されても、各内部ブロックに対して適切な電圧範囲の電源電圧を、簡単な回路構成で印加することができるカード型電子装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、ホスト装置から3.3V系電圧と3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)のどちらかの電源電圧が印加され、かつ、内部ロジック回路や機能モジュールの動作に定常的な大電流や瞬間的な大電流を必要とする場合でも、各内部ブロックに対して適切な電源電圧を印加し続けることができるカード型電子装置、及びそのカード型電子装置に電源電圧を印加するホスト装置を提供することを目的とする。
本発明に係るカード型電子装置は、第一の電圧範囲の電源電圧と前記第一の電圧範囲よりも低い第二の電圧範囲の電源電圧とをホスト装置から入力する電源ラインと、前記第二の電圧範囲で動作し、所定の機能を果たす機能モジュールと、前記電源ラインに接続されるpMOSスイッチと、前記電源ラインに接続され、前記電源ラインの電源電圧を第二の電圧範囲に降圧する降圧レギュレータと、前記電源ラインの電源電圧値を検知し、所定の電圧値を超えるか否かを示す情報を出力する電圧検知回路と、前記電圧検知回路からの情報を入力し、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値以下のときには、前記pMOSスイッチをONにすると共に前記降圧レギュレータを停止させ、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値を超えるときには、前記pMOSスイッチをOFFにすると共に前記降圧レギュレータを動作させる制御回路と、前記pMOSスイッチ経由の電源電圧、又は前記降圧レギュレータの出力電圧を入力して動作し、前記機能モジュールの制御又は外部との通信制御を行なう内部ロジック回路とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記電圧検知回路が、前記電源ラインの電源電圧が前記第二の電圧範囲の最大値を超えるか否かを検知することを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記内部ロジック回路を動作させるクロック信号を生成する発振器をさらに有し、前記発振器が、前記pMOSスイッチ経由の電源電圧、又は前記降圧レギュレータの出力電圧を入力して動作することを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記制御回路が、前記電源ラインの電源電圧が所定の電圧値以下のときには、前記pMOSスイッチをONにした後に前記降圧レギュレータを停止させ、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値を超えるときには、前記降圧レギュレータを動作させた後に前記pMOSスイッチをOFFにすることを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記内部ロジック回路と前記ホスト装置との間でクロック信号、コマンド信号、レスポンス信号、及びデータ信号を伝送するための1本以上の信号ラインを有し、前記内部ロジック回路が、前記ホスト装置によって前記カード型電子装置が初期化される前に、初期化中及び初期化後に前記ホスト装置から印加される電源電圧の電圧範囲情報を前記ホスト装置から前記信号ラインを介して受信して前記制御回路に出力し、前記制御回路が、前記電圧検知回路及び前記内部ロジック回路からの情報を入力し、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値以下で、かつ前記内部ロジック回路から前記電圧範囲情報として前記第二の電圧範囲の情報を入力したときにのみ、前記pMOSスイッチをONにすると共に前記降圧レギュレータを停止させ、それ以外のときには前記pMOSスイッチをOFFにすると共に前記降圧レギュレータを動作させることを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記内部ロジック回路が、電源立ち上げ時に、前記pMOSスイッチをOFFにする制御信号を前記制御回路に出力することを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記内部ロジック回路が、初期化前に動作する初期状態動作部を有し、初期化前には、前記初期状態動作部のみが動作して、前記ホスト装置から前記電圧範囲情報を受信すると共に、前記pMOSスイッチをOFFにする制御信号を生成することを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記降圧レギュレータの出力ライン又は前記pMOSスイッチの出力ラインと前記電源ラインとの2種類のラインに接続し、前記機能モジュールに印加される電源電圧を選択的に切り換えるリレー回路を有し、前記リレー回路が、前記pMOSスイッチがONのときには前記電源ラインを選択して前記機能モジュールに電源電圧を印加することを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記内部ロジック回路と前記ホスト装置との間でクロック信号、コマンド信号、レスポンス信号、及びデータ信号を送受信するための1本以上の信号ラインと、前記機能モジュール用の第二の電源ラインと、前記降圧レギュレータの出力ライン又は前記pMOSスイッチの出力ラインと前記第二の電源ラインとの2種類のラインに接続され、前記機能モジュールに印加する電源電圧を選択的に切り換えるリレー回路とを有し、前記内部ロジック回路は、前記リレー回路を制御するリレー制御回路を有し、前記リレー制御回路は、前記第二の電源ラインからの電源電圧を前記機能モジュールに印加可能か否かを示す情報を予め記憶し、第二の電源ラインによって電源電圧を印加するというコマンド信号を前記ホスト装置から受信すると、前記リレー回路に切り換え信号を出力して、前記機能モジュールの電源電圧として前記第二の電源ラインの電源電圧を選択させることを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、カード型電子装置に送信するコマンド信号、クロック信号、又はデータ信号を生成し、かつ、前記カード型電子装置からのレスポンス信号又はデータ信号を受信して処理する中央演算装置と、前記カード型電子装置に電源電圧を印加するための電源ラインと、前記カード型電子装置との間で前記クロック信号、コマンド信号、レスポンス信号、及びデータ信号を送受信するための1本以上の信号ラインと、前記カード型電子装置内の機能モジュール用の第二の電源ラインと、を有し、前記中央演算装置は、前記カード型電子装置に対して前記第二の電源ラインによって電源電圧の印加が可能であるかを問い合せるコマンド信号を送信して、前記カード型電子装置からのレスポンス信号により、前記第二の電源ラインによって電源電圧の印加が可能であるという情報を取得したとき、前記カード型電子装置に対して前記第二の電源ラインから電源電圧の印加を開始するというコマンド信号を送信した後、前記第二の電源ラインから電源電圧の印加を開始することを特徴とする。
本発明に係るカード型電子装置は、ホスト装置から第一の電圧範囲の電源電圧、又は第一の電圧範囲より低い第二の電圧範囲の電源電圧が印加されるものであり、前記第一の電圧範囲の電源電圧が印加されたときは、降圧レギュレータで前記第一の電圧範囲の電源電圧を第二の電圧範囲の電源電圧に降圧し、前記降圧した電源電圧を所定の機能を果たす機能モジュールや前記機能モジュールの制御、外部との通信制御を行う内部ロジック回路などの後段のブロックに印加し、前記第二の電圧範囲の電源電圧が印加されたときは、pMOSスイッチを経由して、電源ラインの電源電圧を前記機能モジュールや前記内部ロジック回路などの後段のブロックに印加するようにした。これにより、ホスト装置から第一の電圧範囲の電源電圧と前記第二の電圧範囲の電源電圧のどちらの電源電圧が印加されても、各内部ブロックに適切な電圧範囲の電源電圧を印加することができる。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記pMOSスイッチ経由で前記機能モジュールや前記内部ロジック回路などの後段のブロックに電源電圧を印加するときは、前記降圧レギュレータを停止させるようにした。これにより、低消費電力化を実現することができる。
また、本発明に係るカード型電子装置は、ホスト装置から印加される電源電圧の値を電圧検知回路によって検知し、電源電圧が前記第二の電圧範囲の最大値を超えるときには、前記降圧レギュレータで降圧した電源電圧を前記機能モジュールや前記内部ロジック回路などの後段のブロックに印加し、電源電圧が前記第二の電圧範囲の最大値以下のときには、前記pMOSスイッチを経由して、前記電源ラインの電源電圧を前記機能モジュールや前記内部ロジック回路などの後段のブロックに印加するようにした。これにより、前記第二の電圧範囲の電源電圧でのみ動作する前記機能モジュールや前記内部ロジック回路などの後段のブロックの過電圧による破壊や寿命低下を防ぐことができる。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記内部ブロックにクロック信号を供給するVCOを有し、このVCOは前記降圧レギュレータで降圧された電源電圧、又は前記pMOSスイッチ経由の電源電圧を入力して動作するようにした。これにより、簡単な回路構成で、前記第一の電圧範囲の電圧と前記第二の電圧範囲の電圧の両方に対応することができる。すなわち、設計が容易で、評価工数が少ない回路構成を実現できる。
本発明に係るカード型電子装置は、前記pMOSスイッチ経由で前記内部ロジック回路や前記機能モジュールに電源電圧を印加するときは、前記pMOSスイッチをONにした後に前記降圧レギュレータを停止し、前記降圧レギュレータの出力電圧を前記内部ロジック回路や前記機能モジュールに印加するときは、前記降圧レギュレータを動作させた後に、前記pMOSスイッチをOFFにするようにした。これにより、前記pMOSスイッチと前記降圧レギュレータの両方が同時にOFFとなっているタイミングが存在しないので、各内部ブロックに適切な電圧範囲の電源電圧を安定して印加することができる。
本発明に係るカード型電子装置は、初期化前に、ホスト装置から初期化中及び初期化後に印加される電源電圧の電圧範囲情報を受信し、前記電源ラインの電源電圧が所定の電圧値以下で、かつ、ホスト装置から前記電圧範囲情報として第二の電圧範囲の情報を受信したときにのみ、前記pMOSスイッチをONにし、その後、前記降圧レギュレータを停止させ、それ以外のときには、前記pMOSスイッチをOFFにして前記降圧レギュレータを動作させるようにした。これにより、ホスト装置が、初期化中及び初期化後にカード型電子装置に印加する電源電圧の電圧範囲情報を送信した後に、電源電圧を前記第一の電圧範囲から前記第二の電圧範囲に落とす場合でも、そのタイミングによらず、前記第二の電圧範囲の電源電圧で動作しているブロックに前記第一の電圧範囲の電源電圧が印加されることを防ぐことができる。
本発明に係るカード型電子装置は、電源立ち上げ時には、前記pMOSスイッチをOFFにするようにした。これにより、ホスト装置が電源立ち上げ時に急激に電圧を上昇させた場合でも、前記第二の電圧範囲の電源電圧で動作しているブロックに前記第一の電圧範囲の電源電圧が印加されることを防ぐことができる。
本発明に係るカード型電子装置は、初期化前に動作する初期状態動作部を内部ロジック回路に有し、初期化前の前記内部ロジック回路は、この初期化状態動作部のみが動作して、ホスト装置との通信と、前記pMOSスイッチのOFFを指示する制御信号を生成するようにした。これにより、初期化前に、ホスト装置と通信を行なう場合においても、最小限の電流しか流れないため、初期化前に、各内部ブロックに適切な電圧範囲の電源電圧を安定して印加することができる。
本発明に係るカード型電子装置は、前記機能モジュール用の電源ライン(第二の電源ライン)を有し、前記第二の電圧範囲の電源電圧がホスト装置から印加されるときは、前記第二の電源ラインから前記機能モジュールに電源電圧を印加するようにした。これにより、前記機能モジュールが定常的な大電流を必要とする場合でも、各内部ブロックに安定かつ適切な電圧範囲の電源電圧を印加することができる。
本発明に係るカード型電子装置は、前記機能モジュール用の電源ライン(第二の電源ライン)を有し、ホスト装置から第二の電源ラインによって電源電圧を印加するというコマンド信号を受信すると、前記第二の電源ラインから機能モジュールに電源電圧を印加するようにした。これにより、前記機能モジュールに瞬間的な大電流を必要とする場合でも、各内部ブロックに安定かつ適切な電圧範囲の電源電圧を印加することができる。
本発明に係るホスト装置は、前記カード型電子装置に電源電圧を印加するための電源ラインと、前記カード型電子装置の機能モジュール用の第二の電源ラインとを有し、前記カード型電子装置に前記第二の電源ラインによって電源電圧の印加が可能であるかを問い合せるコマンド信号を送信して、前記カード型電子装置からのレスポンス信号により、前記第二の電源ラインによって電源電圧の印加が可能であるという情報を取得したとき、前記カード型電子装置に前記第二の電源ラインから電源電圧の印加を開始するというコマンド信号を送信した後、前記第二の電源ラインから電源電圧の印加を開始するようにした。これにより、前記カード型電子装置が瞬間的な大電流を必要とする機能モジュールを搭載している場合でも、前記カード型電子装置に対して適切な電圧範囲の電源電圧を安定して印加することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係るカード型電子装置のpMOSスイッチのスイッチ切り換え動作を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態2に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態2に係るカード型電子装置が初期化を開始するまでの動作を示すフローチャート図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係るカード型電子装置が初期化を開始するまでの動作を示すフローチャート図である。 図6は、本発明の実施の形態3に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態4に係るカード型電子装置及びホスト装置の構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の実施の形態4に係るホスト装置が第二の電源ライン経由で電源電圧を印加するときの動作を示すフローチャート図である。 図9は、従来のカード型電子装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
101、301、601、701、901 カード型電子装置
102、302、602、702、902 ホスト装置
103、903 信号ライン
104、904 電源ライン
105、305、605、705、905 コントローラ部
106、906 機能モジュール
107、907 降圧レギュレータ
108、308、708、908 内部ロジック回路
109、909 VCO
110 pMOSスイッチ
111 電圧検知回路
112、312、612 制御回路
313 初期状態停止部
314 初期状態動作部
615、715 リレー回路
716 第二の電源ライン
717 リレー制御部
718 CPU
以下、本発明を実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1、図2を用いて、本実施の形態1に係るカード型電子装置について説明する。本実施の形態1で、カード型電子装置はフラッシュメモリを搭載したメモリーカードとする。ただし、本発明のカード型電子装置はメモリーカードに限定されるものではなく、無線LANやGPSなどの機能を持った機能拡張カードであってもよい。
図1は、本実施の形態1に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。図1において、ホスト装置102はカード型電子装置101の挿入スロットを持つデジタルカメラとする。カード型電子装置101はホスト装置102内に設けられたスロットに装着されることにより、ホスト装置102との通信を行う。カード型電子装置101は、ホスト装置102に装着されると、信号ライン103、電源ライン104、及びグランドライン(図示せず)などによって、ホスト装置102と電気的に接続する。なお、図1において、各構成ブロック間を矢印ありの実線と矢印なしの実線で接続しているが、矢印ありの実線は信号の伝送ライン、矢印なしの実線は電源ラインであることを意味する。
ホスト装置102とカード型電子装置101とは、1本以上の信号ライン103、電源ライン104、グランドライン(図示せず)で接続される。信号ライン103はクロックラインとコマンド/レスポンスラインと1本以上のデータラインなどにより構成される。クロックラインはホスト装置102からカード型電子装置101へクロック信号を伝送するためのものであり、コマンド/レスポンスラインはホスト装置102からカード型電子装置101へのコマンド信号の伝送と、カード型電子装置101からホスト装置102へのレスポンス信号の伝送のためのものであり、データラインはホスト装置102とカード型電子装置101との間でデータ信号を双方向に伝送するためのものである。ホスト装置102とカード型電子装置101とは、ホスト装置102をマスター、カード型電子装置101をスレーブとするマスター/スレーブ方式の通信を行う。
カード型電子装置101は、コントローラ部105と、機能モジュール106とを有する。コントローラ部105は、降圧レギュレータ107と、内部ロジック回路108と、VCO109と、pMOSスイッチ110と、電圧検知回路111と、制御回路112とを有する。コントローラ部105はIOセル、ROM、RAMなども有する(図示せず)。
ホスト装置102は、電源ライン104を介して、カード型電子装置101に電源電圧を印加する。ホスト装置102は2.7V〜3.6V、又は1.65V〜1.95Vの電圧範囲でカード型電子装置101に電源電圧を印加する。ホスト装置102による印加電圧の変動速度は、電圧検知回路111が大きな誤差なく電圧値を検知できる速さとする。以下、2.7V〜3.6Vの電圧範囲の電圧を3.3V系電圧、1.65V〜1.95Vの電圧範囲の電圧を1.8V系電圧と呼ぶこととする。
カード型電子装置101には3.3V系電圧を与えても動作するブロックと、1.95Vを超える電圧、例えば、3.3V系電圧を与えると寿命が低下したり、壊れたりする恐れがあるブロックとが存在する。コントローラ部105では、降圧レギュレータ107、pMOSスイッチ110、電圧検知回路111、及びIOセルが3.3V系電圧を与えても正しく動作する。一方、内部ロジック回路108、VCO109、制御回路112、ROM、RAMなどは3.3V系電圧を与えると壊れる可能性がある。さらに、機能モジュール106も3.3V系電圧を与えると寿命が低下したり、壊れたりする恐れがある。
コントローラ部105は、システムLSIで構成され、IOセルを経由して、コントローラ部105周辺のデバイス/ブロックと信号の送受信を行なう。ホスト装置102のような3.3V系電圧で信号の送受信を行なうデバイスとの間のIOセルには、3.3V系電圧と1.8V系電圧のレベル変換を行なうレベルシフタが組み込まれている。一方、機能モジュール106のような1.8V系電圧で動作するブロックとの間のIOセルにはレベルシフタは含まれていない。
内部ロジック回路108は、ホスト装置102からのクロック信号及びVCO109からのクロック信号を入力して、ホスト装置102との信号の伝送制御、機能モジュール106に対するデータの書き込み/読み出し/消去などの制御、VCO109の発振/停止の制御などを行う。また、必要に応じてROM、RAMに対するデータの書き込み/読み出しを行う。
VCO109は、1.8V系電圧が印加され、かつ内部ロジック回路108から発振許可信号を入力したときに発振し、内部ロジック回路108にクロック信号を出力する。
電圧検知回路111は、電源ライン104から印加された電源電圧の電圧値を測定する。電源電圧が所定の電圧値以下のときには、所定値以下であるという情報、例えばHigh信号を制御回路112に出力する。一方、電源電圧が所定の電圧値を超えるときには、所定の電圧値を超えるという情報、例えばLow信号を制御回路112に出力する。これにより、制御回路112は、所定の電圧値を基準にpMOSスイッチ110の出力と降圧レギュレータ107の出力とを切り換えることができる。ここで、所定の電圧値を適切な値に設定することで、後段の1.8V系電圧で動作するブロックに3.3V系電圧が印加されることがないようにする。
電圧検知回路111は、電源電圧の電圧値が1.8V系電圧の最大値である1.95V以下の場合、1.95V以下であるという旨を示す信号(例えばHigh信号)を制御回路112に出力する。電源電圧の電圧値が1.95Vを超える時は1.95Vを超えるという旨を示す信号(例えばLow信号)を制御回路112に出力する。1.8V系電圧の最大値である1.95Vを基準にpMOSスイッチ110の出力とレギュレータ107の出力を切り換えるため、後段の1.8V系電圧で動作するブロックにサポート電圧以上の電源電圧が印加されることはない。以下、所定の電圧値を1.95Vとすることとして説明を行う。
降圧レギュレータ107はリニヤレギュレータで構成されている。降圧レギュレータ107は電源ライン104から印加された電源電圧を降圧し、1.8V系電圧を出力する。電源電圧が1.8V系電圧よりも低い場合は、1.8V系電圧で動作する後段のブロックの消費電流と出力トランジスタのON抵抗との積の分だけ電源電圧からIRドロップした電圧を出力する。また、降圧レギュレータ107は制御回路112から停止信号を入力した場合は停止し、その出力はハイインピーダンス状態となる。降圧レギュレータ107を停止させた場合、降圧レギュレータ107内での電力消費がなくなるので、低消費電力化を実現できる。
pMOSスイッチ110は電源ライン104から印加された電源電圧を入力する。そして、制御回路112からON信号を入力した場合は、入力した電源電圧をほぼスルーの状態で後段のブロックに出力する。ここで、pMOSスイッチ110内部の抵抗により、多少の電圧降下が生じるが、本実施の形態1ではそれが無視できるレベルとする。一方、制御回路112からOFF信号を入力した場合は、後段のブロックには電圧を出力しない。
このように電源ライン104からIOセルを介して入力された電源電圧は、降圧レギュレータ107とpMOSスイッチ110の両方に入力される。降圧レギュレータ107の出力とpMOSスイッチ110の出力は再度1本の電源ラインとしてまとまり、IOセルを介して一旦コントローラ部105の外部に出される。そして、コントローラ部105の外部に設けたコンデンサ(図示せず)で平滑された後、1.8V系電圧で動作するブロック(内部ロジック回路108や機能モジュール106)に1.8V系電圧が印加される。
制御回路112は、電源ライン104の電源電圧が1.95V以下という情報、例えば、High信号を電圧検知回路111から入力した場合、ON信号をpMOSスイッチ110に出力して、該スイッチをONにする。そして、pMOSスイッチ110が実際にONになるまで、すなわち、スイッチが完全に閉じて後段のブロックに電源電圧の印加が開始されるまで待つ。その後、降圧レギュレータ107を停止させる。一方、電圧ライン104の電源電圧が1.95Vを超えているという情報、例えば、Low信号を入力した場合、降圧レギュレータ107を動作させる。降圧レギュレータ107が動作を開始した後に、OFF信号をpMOSスイッチ110に出力して、該スイッチをOFFする。以上のように制御回路112が、pMOSスイッチ110の切り換わりの際に、降圧レギュレータ107とpMOSスイッチ110の両方ともOFFの状態であることがないようにするため、後段に1.8V系電圧を安定して印加することができる。
図2は、ホスト装置102からの印加電圧が変動した際に、1.8V系電圧で動作するブロックに対して、降圧レギュレータ107とpMOSスイッチ110のどちらを経由して電源電圧が印加されるかを示した図である。ホスト装置102からの電源電圧は最初3.3V系電圧でその後1.8V系電圧になり、最後は0Vまで低下(電源OFF)する場合を想定している。図2に示すように、電源電圧が1.95V以下の場合はpMOSスイッチ110経由で電源電圧が後段のブロックに印加され、1.95Vを超える場合は降圧レギュレータ107経由で電源電圧が後段のブロックに印加される。
以上のように、本実施の形態1に係るカード型電子装置101は、1.8V系電圧のみで動作するブロックに対して、ホスト装置102からの印加電圧が、3.3V系電圧のときには降圧レギュレータ107の出力電圧を印加し、1.8V系電圧のときにはpMOSスイッチ110経由の電源電圧を印加する。これにより、各内部ブロックに対して、適切な電圧範囲の電源電圧を安定して印加することができる。
なお、実施の形態1では、3.3V系電圧と1.8V系電圧の2種類の電圧で説明したが、本発明は電圧値によって限定されるものではない。
(実施の形態2)
図3〜図5を用いて、本実施の形態2に係るカード型電子装置について説明する。なお、本実施の形態2では、カード型電子装置はGPS機能を有した機能拡張カードである。ただし、本発明のカード型電子装置は、GPS機能を搭載した機能拡張カードに限定されるものではない。
図3は、本実施の形態2に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。図3において、図1に示す実施の形態1に係るカード型電子装置と同一ブロックについては同一符号を付与し、その説明を省略する。なお、図3において、各構成ブロック間を矢印ありの実線と矢印なしの実線で接続しているが、矢印ありの実線は信号の伝送ライン、矢印なしの実線は電源ラインであることを意味する。図3において、ホスト装置302はカード型電子装置301の挿入スロットを持つ携帯電話である。
本実施の形態2に係るカード型電子装置301は、ホスト装置302からコマンド信号によって初期化中及び初期化後の印加電圧の電圧範囲が設定される点で、実施の形態1とは異なる。ホスト装置302によって印加電圧の電圧範囲が設定される場合、ホスト装置302が初期化前と初期化以降とで実際に印加する電源電圧の電圧範囲を変更する場合など、ホスト装置302から送信されるコマンド信号が示す電圧範囲と、実際にホスト装置302から印加される電源電圧の電圧範囲が異なる期間がある。
よって、本実施の形態2に係るカード型電子装置301では、内部ロジック回路308がホスト装置302から印加電圧の電圧範囲情報を含むコマンド信号を受信して、その情報を制御回路312に出力し、制御回路312は、電圧検知回路111の情報と内部ロジック回路308からの情報との両方に基づいて、pMOSスイッチ110及び降圧レギュレータ107のON/OFFを切り換えるようにする。
また、本実施の形態2では、実施の形態1と比較してホスト装置の印加電圧の変動速度が速く、このため、電圧検知回路111で電源電圧が1.95Vであることを検知した後、pMOSスイッチ110が完全に切り換わる前に、電源電圧が上昇して1.95Vを超える場合があることとする。本実施の形態2に係るカード型電子装置301はこの点も考慮した回路構成とする。
以下、ホスト装置302がコマンド信号によって印加電圧の電圧範囲を設定する動作と、カード型電子装置301がpMOSスイッチを切り換える動作について、詳細に説明する。まず、ホスト装置302の動作について説明する。ホスト装置302はカード型電子装置301に対してコマンド信号を送信し、カード型電子装置301からのレスポンスによりカード型電子装置301がサポートしている電圧範囲情報を読み取る。そして、読み取った電圧範囲とカード型電子装置301に印加できる電圧範囲とが一致したとき、カード型電子装置301を使用可能と判断し、初期化を指令するコマンド(初期化コマンド)信号を送信して、カード型電子装置301に初期化を指令する。ここで初期化とは、カード型電子装置301内のコントローラ部305が機能モジュール106の種類や状態に合わせて動作プロファイルを構築することを意味する。カード型電子装置301が初期化されていないと、ホスト装置302はカード型電子装置301に搭載された機能モジュールの機能を使用できない。例えば、機能モジュール106がGPSモジュールの場合、初期化後でないとホスト装置302はGPSモジュールが取得した位置情報をカード型電子装置301から読み出すことはできない。ホスト装置302は、初期化コマンド信号によって、初期化中及び初期化後の印加電圧の電圧範囲情報をカード型電子装置301に対して設定する。
例えば、ホスト装置302は、カード型電子装置301に対して、初期化前は3.3V系電圧を印加し、初期化中及び初期化後は1.8V系電圧を印加する場合、初期化中及び初期化後の電源電圧の電圧範囲情報を含む初期化コマンドを発行して、そのコマンド信号をカード型電子装置301に送信し、そのレスポンスとしてカード型電子装置301からレスポンス信号を受信した後に、電源電圧の電圧範囲を1.8V系電圧に落とす。
次に、内部ロジック回路308の動作について説明する。内部ロジック回路308は初期状態動作部314と初期状態停止部313に分けられる。初期状態動作部314は、ホスト装置302からのクロック信号のみで動作し、カード型電子装置301が初期化される前でも動作し、ホスト装置302との間でコマンド信号やレスポンス信号を送受信する。初期状態動作部314は動作電圧記憶レジスタと動作電圧範囲設定レジスタとを有している。動作電圧記憶レジスタはカード型電子装置301の動作電圧範囲情報を予め格納しており、ホスト装置302から動作電圧範囲情報を送信せよというコマンド信号を受信したとき、そのレスポンスとして動作電圧範囲情報を含むレスポンス信号をホスト装置302に送信する。また、ホスト装置302からコマンド信号を受信したとき、その信号に含まれる電圧範囲情報を動作電圧範囲設定レジスタに設定した後、レスポンス信号を送信する。動作電圧範囲設定レジスタに設定された電圧値が、動作電圧記憶レジスタ内の動作電圧範囲情報が示す電圧範囲内であれば、初期状態動作部314はVCO109を動作開始状態にする。すると、初期状態停止部313は、VCO109からのクロック信号が供給され、動作を開始する。動作電圧範囲設定レジスタは、電源立ち上げ時には3.3V系電圧を示す値(例えば、Low)となっている。ホスト装置302からコマンド信号を受信し、電圧範囲情報として1.8V系電圧を使用するという情報(例えば、High)が設定されるとHighに切り換わる。初期状態動作部314は動作電圧範囲設定レジスタの値に基づいて、High信号又はLow信号を制御回路312に出力する。
電圧検知回路111は電源ライン104からIOセルを経由して入力した電源電圧が1.95V以下のときには1.8V系電圧であるという情報(例えば、High信号)を、1.95Vを越えるときには3.3V系電圧であるという情報(例えば、Low信号)を制御回路312に出力する。
制御回路312は電圧検知回路111からの情報と初期状態動作部314からの動作電圧範囲情報、すなわち使用電圧情報(High信号又はLow信号)を入力する。そして、両方の入力が1.8V系電圧を意味する情報のときにのみ、すなわち、両入力信号がHighのときにのみ、pMOSスイッチ110をONすると共に降圧レギュレータ107を停止状態にする。それ以外のときはpMOSスイッチ110をOFFにすると共に降圧レギュレータ107を動作状態にする。例えば、pMOSスイッチ110がLow信号でスイッチOFF、High信号でスイッチONという動作をするものであれば、制御回路312はAND回路で構成できる。
電源立ち上げ時には、動作電圧範囲設定レジスタの値が必ずLowであることから、初期状態動作部314は制御回路312にpMOSスイッチ110のOFFを指示する制御信号(例えば、Low信号)を制御回路312に出力する。これにより、電源立ち上げ時に、pMOSスイッチはOFFになり、降圧レギュレータ107の出力電圧が内部ロジック回路308及び機能モジュール106に印加されることになる。よって、印加電圧の変動速度が速いホスト装置302が印加電圧を急激に3.3Vにまで上げたとしても、1.8V系電圧で動作するブロックに3.3V系電圧の電圧が印加されることがなく、過電圧によるストレス破壊などを防ぐことができる。
また、初期状態(初期化が行なわれる前の状態)の時には、初期状態動作部314のみが動作し、初期状態停止部313は停止している。初期状態ではVCO109は停止しており、機能モジュール106はスタンバイ状態又は停止状態である。このため、ほとんど電流が流れず、電力を消費しない。ホスト装置302が最初から1.8V系電圧を印加した場合、降圧レギュレータ107の出力トランジスタがオンになり、オン抵抗が発生するが、初期状態では電流がほとんど流れないので、ON抵抗で発生するIRドロップを最小限に留めることができる。
初期化後は、初期状態停止部313も動作して、ホスト装置302との信号の伝送制御、機能モジュール106に対するデータの書き込み/読み出し/消去などの制御、VCO109の発振/停止の制御などを行う。
以下、図4、図5に示すフローチャートを用いて、ホスト装置302がカード型電子装置301の動作電圧範囲を決定し、カード型電子装置301が初期化を開始するまでの処理について詳細に説明する。なお、ホスト装置302は最初3.3V系電圧をカード型電子装置301に対して印加することとする。
まず、ステップ401で、ホスト装置302はカード型電子装置301に対して、電源電圧として3.3V系電圧を印加する。電圧検知回路111はそれを検知しLow信号を出力し、初期状態動作部314もLowの信号を出力する。Low信号はpMOSスイッチ110のスイッチOFFを意味するので、pMOSスイッチ110はOFFの状態であり、内部ロジック回路308や機能モジュール106などの1.8V系電圧で動作するブロックには降圧レギュレータ107の出力電圧が印加される。
ステップ402で、カード型電子装置301は動作電圧範囲情報を送信せよというコマンド信号をホスト装置302から受信する。
ステップ403で、カード型電子装置301はホスト装置302に対して動作電圧範囲情報を含むレスポンス信号を送信する。
ステップ404で、カード型電子装置301は初期化コマンド信号を受信する。初期化コマンド信号には初期化中及び初期化後の動作電圧範囲情報が含まれており、内部ロジック回路308はこの情報を動作電圧範囲設定レジスタに設定する。
ステップ405で、ホスト装置302が送信した電圧範囲情報が3.3V系電圧であれば、ステップ406に進む。
ステップ406で、電圧検知回路111の出力及び初期状態動作部314の出力は共に3.3V系電圧を意味するLowを維持する。内部ロジック回路308や機能モジュール106には降圧レギュレータ107の出力から電源電圧が印加される。
ステップ407で、カード型電子装置301はレスポンス信号をホスト装置302に送信する。
ステップ408で、カード型電子装置301は初期化処理を開始する。この時、VCO309は発振を開始し、初期状態停止部313へクロック信号を出力する。さらに機能モジュール106も動作状態になり、内部ロジック回路308は機能モジュール106に対するデータの書き込み/読み出しなどの処理を開始する。
次に、ステップ405で、1.8V系電圧が設定される場合の処理について、図5を用いて説明する。
ステップ501で、初期状態動作部314は制御回路312に対して、1.8V系電圧を意味するHigh信号を出力する。この時、電圧検知回路111の出力は3.3V系電圧を意味するLow信号である。
ステップ502で、カード型電子装置301はレスポンス信号をホスト装置302に送信する。
ステップ503で、ホスト装置302がカード型電子装置301に対する印加電圧を3.3V系電圧から1.8V系電圧に変更する。
ステップ504で、電圧検知回路111は、電源ライン104の電圧が1.95V以下になったことを検知し、High信号を制御回路312に出力する。
ステップ505で、制御回路312は、入力信号が共にHighになったことでpMOSスイッチ110をONにする(pMOSスイッチ110を閉じさせる)。
ステップ506で、制御回路312は、pMOSスイッチ110が完全にONになるまで待った後、降圧レギュレータ107を停止させる。降圧レギュレータ107が停止すると、その出力はハイインピーダンス状態となる。この時、降圧レギュレータ107は動作していないので、その分の電力消費を減らすことができる。また、1.8V系電圧で動作する内部ロジック回路308や機能モジュール106にはpMOSスイッチ110経由で電源電圧が印加される。
ステップ507で、カード型電子装置301は初期化処理を開始する。
以上のようなステップで、ホスト装置302はカード型電子装置301の動作電圧範囲を決定し、カード型電子装置301は初期化を開始する。
なお、電圧検知回路111が存在するため、ステップ503で、ホスト装置302が電圧を低下させるタイミングが一定でない場合でも、1.95V以下の時には、pMOSスイッチ110はONになり、降圧レギュレータ107は停止する。したがって、1.8V系電圧で動作するブロックに3.3V系電圧が印加されることはない。
また、ステップ401、402で、ホスト装置302は動作電圧範囲情報を含むコマンド信号を送信し、カード型電子装置301がそのレスポンスとしてレスポンス信号を送信した後、ステップ403で、初期化コマンド信号を送信していたが、ステップ401、402をスキップして最初からステップ403で初期化コマンド信号を送信してもよい。
以上のように実施の形態2に係るカード型電子装置301は、初期化前に、内部ロジック308の初期状態動作部314がホスト装置302からの初期化コマンド信号を受信し、初期化コマンド信号に含まれる初期化中及び初期化後の動作電圧情報を制御回路312に出力するようにした。そして、制御回路312が電圧検知回路111からの情報と内部ロジック回路308からの情報の両方に基づいて、pMOSスイッチ110及び降圧レギュレータ107のON/OFFを制御するようにした。これにより、ホスト装置302が、カード型電子装置301に対して初期化中及び初期化後に印加する電圧範囲の情報を送信した後に、3.3V系電圧から1.8V系電圧に落とす場合でも、そのタイミングによらず、1.8V系電圧で動作するブロックに3.3V系電圧が印加されることを防ぐことができる。
例えば、ホスト装置302からのコマンド信号に含まれる電圧範囲情報が1.8V系電圧の情報であるにもかかわらず、電源ライン104から実際に印加される電源電圧が3.3V系電圧であったとしても、電源検知回路111から制御回路312に3.3V系電圧を意味する情報(例えば、Low信号)が出力されるので、pMOSスイッチ110はONにならず、3.3V系電圧が内部ロジック回路308や機能モジュール106に印加されることはない。
なお、本実施の形態2では、ホスト装置302から印加される電源電圧の変動速度が速いことを想定して、電源立ち上げ時に、pMOSスイッチ110をOFFに、かつ降圧レギュレータ107をONにするようにしたが、ホスト装置302から印加される電源電圧の変動速度が緩やかな場合は、電源立ち上げ時に、pMOSスイッチをOFFに、かつ降圧レギュレータ107をONにする必要はない。
また、実施の形態2では、3.3V系電圧と1.8V系電圧の2種類の電圧で説明したが、本発明は電圧値によって限定されるものではない。
(実施の形態3)
図6を用いて、本実施の形態3に係るカード型電子装置について説明する。本実施の形態3では、カード型電子装置は無線LAN機能を有した機能拡張カードとする。ただし、本発明のカード型電子装置は、無線LAN機能を搭載した機能拡張カードに限定されるものではない。図6は、本実施の形態3に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。図6において、図1に示す実施の形態1に係るカード型電子装置と同一ブロックについては同一符号を付与し、その説明を省略する。本実施の形態3では、ホスト装置602はカード型電子装置601の挿入スロットを持つ携帯デジタル音楽プレーヤーとする。図6において、各構成ブロック間を矢印ありの実線と矢印なしの実線で接続しているが、矢印ありの実線は信号の伝送ライン、矢印なしの実線は電源印加ラインであることを意味する。
本実施の形態3で、機能モジュール106は定常的に大電流を必要とする。このためpMOSスイッチ110のスイッチ接合面の抵抗で発生するIRドロップが無視できないくらい大きくなり、pMOSスイッチ110の後段のブロックに印加される電圧が1.8V系電圧よりも大幅に低下する可能性がある。
よって、本実施の形態3に係るカード型電子装置601では、機能モジュール106に印加する電源電圧を選択的に切り替えるリレー回路615を有する。この点で、実施の形態1に係るカード型電子装置101と異なる。
リレー回路615は、電源ライン104と降圧レギュレータ107の出力ライン又はpMOSスイッチ110の出力ラインとの2種類のラインに接続されている。制御回路612の出力を切り換え信号として、リレー回路615は切り換わり、電源ライン104経由の電源電圧か、降圧レギュレータ107の出力ライン又はpMOSスイッチ110の出力ライン経由の電源電圧のどちらか一方を機能モジュール106に印加する。
制御回路612はpMOSスイッチ110をONにするとき、リレー回路615が電源ライン104を選択するように切り換え信号を切り換える。pMOSスイッチ110がONのときは、電源ライン104の電源電圧は1.8V系電圧なので、機能モジュール106に適切な電圧範囲の電源電圧、すなわち1.8V系電圧が印加される。これにより、定常的に大電流を必要とする機能モジュール106にIRドロップによって降下したpMOSスイッチ110経由の電源電圧が印加されることはない。
以上のように、本実施の形態3に係るカード型電子装置601は、pMOSスイッチ110がONの場合、リレー回路615を介して、電源ライン104から機能モジュール106に電源電圧を印加するので、例えば無線LANのように大電流を必要とする機能モジュール106を搭載していても、1.8V系電圧のみで動作するブロックに対して、適切な電圧で電源電圧を印加することができる。
なお、本実施の形態3では、3.3V系電圧と1.8V系電圧の2種類の電圧で説明したが、本発明は電圧値によって限定されるものではない。
(実施の形態4)
図7,図8を用いて、本実施の形態4に係るカード型電子装置及びホスト装置について説明する。本実施の形態4で、カード型電子装置はフラッシュメモリを搭載したメモリーカードである。ただし、本発明のカード型電子装置はメモリーカードに限定されるものではない。図7は、本実施の形態4に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。図7において、図1に示す実施の形態1に係るカード型電子装置と同一ブロックについては同一符号を付与し、その説明を省略する。図7において、各構成ブロック間を矢印ありの実線と矢印なしの実線で接続しているが、矢印ありの実線は信号の伝送ライン、矢印なしの実線は電源ラインであることを意味する。
本実施の形態4で、ホスト装置702はカード型電子装置701の挿入スロットを持つノート型パーソナルコンピュータとする。カード型電子装置701の機能モジュール106は瞬間的に大電流を必要とする。このため、降圧レギュレータ107から機能モジュール106に電源電圧を印加するときに、瞬間的に出力電圧が1.8V系電圧よりも低下する可能性がある。また、pMOSスイッチの接合面の抵抗でIRドロップが生じ、pMOSスイッチ110の後段のブロックに印加される電圧が1.8V系電圧よりも低下する可能性がある。
よって、本実施の形態4では、ホスト装置702とカード型電子装置701との間に第二の電源ライン716を設ける。ホスト装置702は第二の電源ライン716を介して、カード型電子装置701に電源電圧を印加することができる。第二の電源ライン716を介して電源電圧を印加する場合、ホスト装置702のCPU718は、事前にカード型電子装置701が第二の電源ライン716経由で電源電圧を受信可能かを確認し、次に第二の電源ライン716から電源電圧の印加を開始するという情報をカード型電子装置701に送信して、そのレスポンスが返ってきた後に、電源電圧の印加を開始する。
カード型電子装置701の内部ロジック回路708はリレー制御部717を有する。リレー制御部717は第二の電源ライン716経由で機能モジュール106に電源電圧を印加可能か否かの情報を持っており、ホスト装置702から電源電圧の印加を開始するという情報を受信した場合、切り換え信号を出力して第二の電源ライン716を使用できるようにリレー回路715のスイッチを切り換える。
以下、図8を用いて、ホスト装置702が第二の電源ライン716経由で電源電圧を印加するときの動作を説明する。このフローチャートで示す動作の開始時に、リレー回路715は降圧レギュレータ107又はpMOSスイッチ110の出力ライン側を選択して、機能モジュール106に電源電圧を印加していることとする。
ステップ801で、ホスト装置702のCPU718がカード型電子装置701に対して、第二の電源ライン716を使用して電源電圧の印加が可能かどうかを問い合わせるコマンド信号を送信する。コマンド信号はカード型電子装置701のリレー制御部717で受理される。
ステップ802で、カード型電子装置701は第二の電源ライン716を使用可能という情報を含んだレスポンス信号をホスト装置702に送信する。
ステップ803で、CPU718はカード型電子装置701からのレスポンス信号を受けて、カード型電子装置701に対して、第二の電源ライン716を使用するというコマンド信号を送信する。
ステップ804で、リレー制御部717は切り換え信号を出力してリレー回路715のスイッチを切り換え、第二の電源ライン716側を選択させる。この時、第二の電源ライン716と機能モジュール106とが接続されることになる。
ステップ805で、カード型電子装置701はホスト装置702に対して、ステップ803で受信したコマンド信号に対するレスポンスを返す(レスポンス信号を送信する)。
ステップ806で、CPU718はレスポンス信号が返ってきたことを確認し、第二の電源ライン716経由で機能モジュール106に対する電源電圧を印加する。
以上のように、本実施の形態4に係るカード型電子装置701とホスト装置702は、第二の電源ライン716を有し、第二の電源ライン716から機能モジュール106に電源電圧を印加できるので、機能モジュール106が瞬間的に大電流を必要とする場合でも、電池やACアダプタなど安定した電源から機能モジュール106に対して電源電圧を印加することができる。
なお、本実施の形態4では、3.3V系電圧と1.8V系電圧の2種類の電圧で説明したが、本発明は電圧値によって限定されるものではない。
本発明は、3.3V系電圧と1.8V系電圧など2種類の電圧範囲の電源電圧で動作するカード型電子装置、及びカード型電子装置内の機能モジュールに対して専用の電源ラインで電源供給可能なホスト装置として有用である。
本発明は、2種類の電圧範囲の電源電圧で動作するカード型電子装置と、そのカード型電子装置に電源電圧を印加するホスト装置に関する。
近年、不揮発性メモリを搭載したカード型電子装置が開発され、デジタルスチルカメラ、携帯電話、パーソナルコンピュータ、携帯デジタル音楽プレーヤーなどホスト装置の記憶メディアとして、市場規模が拡大してきた。
例えば、デジタルスチルカメラで撮影した静止画像をカード型電子装置に保存した後、カード型電子装置をパーソナルコンピュータに装着し、パーソナルコンピュータでその静止画像を読み出してディスプレイに表示させるといった使い方が一般的になりつつある。一方、不揮発性メモリの代わりに無線LAN(Local Area Network)モジュール、GPS(Global Pointing System)モジュール、カメラモジュール、モバイル機器向けの地上波デジタルTV/ラジオ受信チューナモジュールなどを搭載したカード型電子装置も市場に普及しつつある。
多くの場合、カード型電子装置とホスト装置は電源ライン、グランドライン、及びクロック信号、データ信号、コマンド信号、レスポンス信号などを伝送するための信号ラインによって接続され、ホスト装置をマスター、カード型電子装置をスレーブとするマスター/スレーブ方式の通信を行う。カード型電子装置はホスト装置から電源ラインを介して電源電圧が印加されて動作する。現在では一般的に、カード型電子装置の動作電圧は3.3Vを基準とした電圧範囲(3.3V系電圧、3.0〜3.6Vや2.7V〜3.6Vなど)であることが多い。
図9を用いて従来のカード型電子装置及びホスト装置について説明する。図9において、各構成ブロック間を矢印ありの実線と矢印なしの実線で接続しているが、矢印ありの実線は信号の伝送ライン、矢印なしの実線は電源供給ラインであることを意味する。
図9は従来のカード型電子装置及びホスト装置のブロック図である。図9において、カード型電子装置901は、ホスト装置902内に設けられたカードスロットに装着されることにより、ホスト装置902と通信を行なう。カード型電子装置901は、ホスト装置902に装着されると、信号ライン903、電源ライン904、及びグランドライン(図示せず)などによって、ホスト装置902と電気的に接続される。カード型電子装置901には電源ライン904を経由して電源電圧がホスト装置902から印加される。電源電圧は2.7V〜3.6Vである。信号ライン903は、クロックライン、コマンド/レスポンスライン、及び1本以上のデータラインなどで構成される。
カード型電子装置901はコントローラ部905と機能モジュール906を有する。コントローラ部905はシステムLSIなどの半導体である。本従来例では、機能モジュール906をフラッシュメモリ(Flash Memory)とする。コントローラ部905及び機能モジュール906には電源ライン904から2.7〜3.6Vの電源電圧が供給される。
コントローラ部905は、降圧レギュレータ907と、内部ロジック908と、VCO(Voltage Controlled Oscillator、電圧制御発振器)909とを有する。図示していないが、コントローラ部905は、IOセル、RAM、ROMも有している。通常、IOセルは、その大きさや、接続する外部デバイスの数やピン数などに応じて、システムLSIに数十個〜数百個以上配置されている。降圧レギュレータ907、VCO909などは2.7〜3.6Vの電圧で動作する。一方、内部ロジック回路908、RAM、ROMなどは、プロセス条件により動作電圧が異なる。例えば、一般的に0.18μmであると1.65V〜1.95Vであり、0.15μmであると1.35V〜1.65Vであり、0.13μmであると1.15V〜1.45Vである。ただし、動作電圧は使用目的、スレッショールド電圧などによっても異なる。本従来例においては、プロセス条件は0.18μmとし、内部ロジック回路908、RAM、ROMの動作電圧は1.65V〜1.95V(1.8V系電圧)とする。
コントローラ部905は、電源ライン904から印加された2.7〜3.6Vの電圧を、IOセル(3.3V系電圧入力セル)によって入力する。その後、IOセルを経由して降圧レギュレータ907やVCO909に電源電圧が供給される。降圧レギュレータ907は、入力した2.7〜3.6Vの電圧を1.65V〜1.95Vの電圧に変換する。降圧レギュレータ907の出力電圧は、IOセル(1.8V系電圧出力セル)から、一旦コントローラ部905の外部に出力した後、コンデンサ(図示していない)で平滑し、別のIOセル(1.8V系電圧入力セル)を経由して、コントローラ部905に再度入力される。そして内部ロジック回路908、RAM、ROMに1.8V系電圧が供給される。VCO909はクロック発振が許可されているときに、2.7〜3.6Vの電圧を入力して発振し、内部ロジック回路908に1.8V系電圧を振幅としたクロック信号を供給する。内部ロジック回路908は、ホスト装置902との通信制御や機能モジュール906に対するデータの書き込み/読み取り/消去などの処理を実施する。ホスト装置902や、機能モジュール906と内部ロジック回路908とは3.3V系電圧で通信を行なうため、それらの間に配置したIOセルにはレベルシフタが設けられている。
以上のようにして、ホスト装置902からカード型電子装置901内の各構成ブロックに電源電圧が印加されていた。
特開平5−6465号公報 特開2002−351813号公報
従来、多くの場合、ホスト装置からカード型電子装置へ印加される電源電圧は3.3V系電圧であった。しかし、市場から低消費電力化の要望があるため、3.3V系電圧よりも低い電圧範囲でカード型電子装置を動作させる必要が出てきた。一方で、3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)のみで動作するカード型電子装置は、すでに発売済みのホスト装置(3.3V系電圧を供給)で使用できないため、ユーザーにとって魅力がないものになってしまう。このため、従来の印加電圧である3.3V系電圧と3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)のどちらの電圧でも動作するカード型電子装置が要望されている。
しかし、図9に示す従来のカード型電子装置では、VCO909や機能モジュール906は3.3V系電圧と3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)の両方に対応させるようにすると、設計が複雑になるという問題があった。特に、VCO909には、電源ライン904から直接電源電圧が印加されるので、3.3V系電圧と1.8V系電圧との両方に対応する必要があり、設計が複雑になる。
また、図9に示す従来のカード型電子装置では、3.3V系電圧のみを評価していたが、3.3V系電圧と3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)との両方が印加されるとすると、両方の電圧範囲で評価しなければならなくなり、評価項目も増えるという問題があった。
また、図9に示す従来のカード型電子装置では、降圧レギュレータは出力電圧の期待値より低い入力電圧が与えられた場合、出力トランジスタが完全にオン状態になり、オン抵抗と電流とのIRドロップで降圧レギュレータの出力電圧が降下することになる。このため、負荷である内部ロジック回路、RAM、ROMなどに大電流が流れると、出力電圧が大きく低下し、負荷に必要な電圧を印加できなくなるという問題があった。
さらに、図9に示す従来のカード型電子装置では、機能モジュールが瞬間的な大電流を必要とする場合も、降圧レギュレータの出力電圧が一時的に降下してしまうという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、ホスト装置から3.3V系電圧と3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)のどちらの電源電圧が印加されても、各内部ブロックに対して適切な電圧範囲の電源電圧を、簡単な回路構成で印加することができるカード型電子装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、ホスト装置から3.3V系電圧と3.3V系電圧よりも低い電圧(例えば、1.8V系電圧)のどちらかの電源電圧が印加され、かつ、内部ロジック回路や機能モジュールの動作に定常的な大電流や瞬間的な大電流を必要とする場合でも、各内部ブロックに対して適切な電源電圧を印加し続けることができるカード型電子装置、及びそのカード型電子装置に電源電圧を印加するホスト装置を提供することを目的とする。
本発明に係るカード型電子装置は、第一の電圧範囲の電源電圧と前記第一の電圧範囲よりも低い第二の電圧範囲の電源電圧とをホスト装置から入力する電源ラインと、前記第二の電圧範囲で動作し、所定の機能を果たす機能モジュールと、前記電源ラインに接続されるpMOSスイッチと、前記電源ラインに接続され、前記電源ラインの電源電圧を第二の電圧範囲に降圧する降圧レギュレータと、前記電源ラインの電源電圧値を検知し、所定の電圧値を超えるか否かを示す情報を出力する電圧検知回路と、前記電圧検知回路からの情報を入力し、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値以下のときには、前記pMOSスイッチをONにすると共に前記降圧レギュレータを停止させ、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値を超えるときには、前記pMOSスイッチをOFFにすると共に前記降圧レギュレータを動作させる制御回路と、前記pMOSスイッチ経由の電源電圧、又は前記降圧レギュレータの出力電圧を入力して動作し、前記機能モジュールの制御又は外部との通信制御を行なう内部ロジック回路と、前記内部ロジック回路と前記ホスト装置との間でクロック信号、コマンド信号、レスポンス信号、及びデータ信号を伝送するための1本以上の信号ラインを有し、前記内部ロジック回路が、前記ホスト装置によって前記カード型電子装置が初期化される前に、初期化中及び初期化後に前記ホスト装置から印加される電源電圧の電圧範囲情報を前記ホスト装置から前記信号ラインを介して受信して前記制御回路に出力し、前記制御回路が、前記電圧検知回路及び前記内部ロジック回路からの情報を入力し、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値以下で、かつ前記内部ロジック回路から前記電圧範囲情報として前記第二の電圧範囲の情報を入力したときにのみ、前記pMOSスイッチをONにすると共に前記降圧レギュレータを停止させ、それ以外のときには前記pMOSスイッチをOFFにすると共に前記降圧レギュレータを動作させることを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記内部ロジック回路が、電源立ち上げ時に、前記pMOSスイッチをOFFにする制御信号を前記制御回路に出力することを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、前記内部ロジック回路が、初期化前に動作する初期状態動作部を有し、初期化前には、前記初期状態動作部のみが動作して、前記ホスト装置から前記電圧範囲情報を受信すると共に、前記pMOSスイッチをOFFにする制御信号を生成することを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、第一の電圧範囲の電源電圧と前記第一の電圧範囲よりも低い第二の電圧範囲の電源電圧とをホスト装置から入力する電源ラインと、前記第二の電圧範囲で動作し、所定の機能を果たす機能モジュールと、前記電源ラインに接続されるpMOSスイッチと、前記電源ラインに接続され、前記電源ラインの電源電圧を第二の電圧範囲に降圧する降圧レギュレータと、前記電源ラインの電源電圧値を検知し、所定の電圧値を超えるか否かを示す情報を出力する電圧検知回路と、前記電圧検知回路からの情報を入力し、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値以下のときには、前記pMOSスイッチをONにすると共に前記降圧レギュレータを停止させ、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値を超えるときには、前記pMOSスイッチをOFFにすると共に前記降圧レギュレータを動作させる制御回路と、前記pMOSスイッチ経由の電源電圧、又は前記降圧レギュレータの出力電圧を入力して動作し、前記機能モジュールの制御又は外部との通信制御を行なう内部ロジック回路と、前記降圧レギュレータの出力ライン又は前記pMOSスイッチの出力ラインと前記電源ラインとの2種類のラインに接続し、前記機能モジュールに印加される電源電圧を選択的に切り換えるリレー回路とを有し、前記リレー回路が、前記pMOSスイッチがONのときには前記電源ラインを選択して前記機能モジュールに電源電圧を印加することを特徴とする。
また、本発明に係るカード型電子装置は、第一の電圧範囲の電源電圧と前記第一の電圧範囲よりも低い第二の電圧範囲の電源電圧とをホスト装置から入力する電源ラインと、前記第二の電圧範囲で動作し、所定の機能を果たす機能モジュールと、前記電源ラインに接続されるpMOSスイッチと、前記電源ラインに接続され、前記電源ラインの電源電圧を第二の電圧範囲に降圧する降圧レギュレータと、前記電源ラインの電源電圧値を検知し、所定の電圧値を超えるか否かを示す情報を出力する電圧検知回路と、前記電圧検知回路からの情報を入力し、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値以下のときには、前記pMOSスイッチをONにすると共に前記降圧レギュレータを停止させ、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値を超えるときには、前記pMOSスイッチをOFFにすると共に前記降圧レギュレータを動作させる制御回路と、前記pMOSスイッチ経由の電源電圧、又は前記降圧レギュレータの出力電圧を入力して動作し、前記機能モジュールの制御又は外部との通信制御を行なう内部ロジック回路と、前記内部ロジック回路と前記ホスト装置との間でクロック信号、コマンド信号、レスポンス信号、及びデータ信号を送受信するための1本以上の信号ラインと、前記機能モジュール用の第二の電源ラインと、前記降圧レギュレータの出力ライン又は前記pMOSスイッチの出力ラインと前記第二の電源ラインとの2種類のラインに接続され、前記機能モジュールに印加する電源電圧を選択的に切り換えるリレー回路とを有し、前記内部ロジック回路は、前記リレー回路を制御するリレー制御回路を有し、前記リレー制御回路は、前記第二の電源ラインからの電源電圧を前記機能モジュールに印加可能か否かを示す情報を予め記憶し、第二の電源ラインによって電源電圧を印加するというコマンド信号を前記ホスト装置から受信すると、前記リレー回路に切り換え信号を出力して、前記機能モジュールの電源電圧として前記第二の電源ラインの電源電圧を選択させることを特徴とする。
本発明に係るカード型電子装置は、ホスト装置から第一の電圧範囲の電源電圧、又は第一の電圧範囲より低い第二の電圧範囲の電源電圧が印加されるものであり、前記第一の電圧範囲の電源電圧が印加されたときは、降圧レギュレータで前記第一の電圧範囲の電源電圧を第二の電圧範囲の電源電圧に降圧し、前記降圧した電源電圧を所定の機能を果たす機能モジュールや前記機能モジュールの制御、外部との通信制御を行う内部ロジック回路などの後段のブロックに印加し、前記第二の電圧範囲の電源電圧が印加されたときは、pMOSスイッチを経由して、電源ラインの電源電圧を前記機能モジュールや前記内部ロジック回路などの後段のブロックに印加するようにし、初期化前に、ホスト装置から初期化中及び初期化後に印加される電源電圧の電圧範囲情報を受信し、前記電源ラインの電源電圧が所定の電圧値以下で、かつ、ホスト装置から前記電圧範囲情報として第二の電圧範囲の情報を受信したときにのみ、前記pMOSスイッチをONにし、その後、前記降圧レギュレータを停止させ、それ以外のときには、前記pMOSスイッチをOFFにして前記降圧レギュレータを動作させるようにした。これにより、ホスト装置が、初期化中及び初期化後にカード型電子装置に印加する電源電圧の電圧範囲情報を送信した後に、電源電圧を前記第一の電圧範囲から前記第二の電圧範囲に落とす場合でも、そのタイミングによらず、前記第二の電圧範囲の電源電圧で動作しているブロックに前記第一の電圧範囲の電源電圧が印加されることを防ぐことができる。
本発明に係るカード型電子装置は、電源立ち上げ時には、前記pMOSスイッチをOFFにするようにした。これにより、ホスト装置が電源立ち上げ時に急激に電圧を上昇させた場合でも、前記第二の電圧範囲の電源電圧で動作しているブロックに前記第一の電圧範囲の電源電圧が印加されることを防ぐことができる。
本発明に係るカード型電子装置は、初期化前に動作する初期状態動作部を内部ロジック回路に有し、初期化前の前記内部ロジック回路は、この初期化状態動作部のみが動作して、ホスト装置との通信と、前記pMOSスイッチのOFFを指示する制御信号を生成するようにした。これにより、初期化前に、ホスト装置と通信を行なう場合においても、最小限の電流しか流れないため、初期化前に、各内部ブロックに適切な電圧範囲の電源電圧を安定して印加することができる。
本発明に係るカード型電子装置は、前記機能モジュール用の電源ライン(第二の電源ライン)を有し、前記第二の電圧範囲の電源電圧がホスト装置から印加されるときは、前記第二の電源ラインから前記機能モジュールに電源電圧を印加するようにした。これにより、前記機能モジュールが定常的な大電流を必要とする場合でも、各内部ブロックに安定かつ適切な電圧範囲の電源電圧を印加することができる。
本発明に係るカード型電子装置は、前記機能モジュール用の電源ライン(第二の電源ライン)を有し、ホスト装置から第二の電源ラインによって電源電圧を印加するというコマンド信号を受信すると、前記第二の電源ラインから機能モジュールに電源電圧を印加するようにした。これにより、前記機能モジュールに瞬間的な大電流を必要とする場合でも、各内部ブロックに安定かつ適切な電圧範囲の電源電圧を印加することができる。
以下、本発明を実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1、図2を用いて、本実施の形態1に係るカード型電子装置について説明する。本実施の形態1で、カード型電子装置はフラッシュメモリを搭載したメモリーカードとする。ただし、本発明のカード型電子装置はメモリーカードに限定されるものではなく、無線LANやGPSなどの機能を持った機能拡張カードであってもよい。
図1は、本実施の形態1に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。図1において、ホスト装置102はカード型電子装置101の挿入スロットを持つデジタルカメラとする。カード型電子装置101はホスト装置102内に設けられたスロットに装着されることにより、ホスト装置102との通信を行う。カード型電子装置101は、ホスト装置102に装着されると、信号ライン103、電源ライン104、及びグランドライン(図示せず)などによって、ホスト装置102と電気的に接続する。なお、図1において、各構成ブロック間を矢印ありの実線と矢印なしの実線で接続しているが、矢印ありの実線は信号の伝送ライン、矢印なしの実線は電源ラインであることを意味する。
ホスト装置102とカード型電子装置101とは、1本以上の信号ライン103、電源ライン104、グランドライン(図示せず)で接続される。信号ライン103はクロックラインとコマンド/レスポンスラインと1本以上のデータラインなどにより構成される。クロックラインはホスト装置102からカード型電子装置101へクロック信号を伝送するためのものであり、コマンド/レスポンスラインはホスト装置102からカード型電子装置101へのコマンド信号の伝送と、カード型電子装置101からホスト装置102へのレスポンス信号の伝送のためのものであり、データラインはホスト装置102とカード型電子装置101との間でデータ信号を双方向に伝送するためのものである。ホスト装置102とカード型電子装置101とは、ホスト装置102をマスター、カード型電子装置101をスレーブとするマスター/スレーブ方式の通信を行う。
カード型電子装置101は、コントローラ部105と、機能モジュール106とを有する。コントローラ部105は、降圧レギュレータ107と、内部ロジック回路108と、VCO109と、pMOSスイッチ110と、電圧検知回路111と、制御回路112とを有する。コントローラ部105はIOセル、ROM、RAMなども有する(図示せず)。
ホスト装置102は、電源ライン104を介して、カード型電子装置101に電源電圧を印加する。ホスト装置102は2.7V〜3.6V、又は1.65V〜1.95Vの電圧範囲でカード型電子装置101に電源電圧を印加する。ホスト装置102による印加電圧の変動速度は、電圧検知回路111が大きな誤差なく電圧値を検知できる速さとする。以下、2.7V〜3.6Vの電圧範囲の電圧を3.3V系電圧、1.65V〜1.95Vの電圧範囲の電圧を1.8V系電圧と呼ぶこととする。
カード型電子装置101には3.3V系電圧を与えても動作するブロックと、1.95Vを超える電圧、例えば、3.3V系電圧を与えると寿命が低下したり、壊れたりする恐れがあるブロックとが存在する。コントローラ部105では、降圧レギュレータ107、pMOSスイッチ110、電圧検知回路111、及びIOセルが3.3V系電圧を与えても正しく動作する。一方、内部ロジック回路108、VCO109、制御回路112、ROM、RAMなどは3.3V系電圧を与えると壊れる可能性がある。さらに、機能モジュール106も3.3V系電圧を与えると寿命が低下したり、壊れたりする恐れがある。
コントローラ部105は、システムLSIで構成され、IOセルを経由して、コントローラ部105周辺のデバイス/ブロックと信号の送受信を行なう。ホスト装置102のような3.3V系電圧で信号の送受信を行なうデバイスとの間のIOセルには、3.3V系電圧と1.8V系電圧のレベル変換を行なうレベルシフタが組み込まれている。一方、機能モジュール106のような1.8V系電圧で動作するブロックとの間のIOセルにはレベルシフタは含まれていない。
内部ロジック回路108は、ホスト装置102からのクロック信号及びVCO109からのクロック信号を入力して、ホスト装置102との信号の伝送制御、機能モジュール106に対するデータの書き込み/読み出し/消去などの制御、VCO109の発振/停止の制御などを行う。また、必要に応じてROM、RAMに対するデータの書き込み/読み出しを行う。
VCO109は、1.8V系電圧が印加され、かつ内部ロジック回路108から発振許可信号を入力したときに発振し、内部ロジック回路108にクロック信号を出力する。
電圧検知回路111は、電源ライン104から印加された電源電圧の電圧値を測定する。電源電圧が所定の電圧値以下のときには、所定値以下であるという情報、例えばHigh信号を制御回路112に出力する。一方、電源電圧が所定の電圧値を超えるときには、所定の電圧値を超えるという情報、例えばLow信号を制御回路112に出力する。これにより、制御回路112は、所定の電圧値を基準にpMOSスイッチ110の出力と降圧レギュレータ107の出力とを切り換えることができる。ここで、所定の電圧値を適切な値に設定することで、後段の1.8V系電圧で動作するブロックに3.3V系電圧が印加されることがないようにする。
電圧検知回路111は、電源電圧の電圧値が1.8V系電圧の最大値である1.95V以下の場合、1.95V以下であるという旨を示す信号(例えばHigh信号)を制御回路112に出力する。電源電圧の電圧値が1.95Vを超える時は1.95Vを超えるという旨を示す信号(例えばLow信号)を制御回路112に出力する。1.8V系電圧の最大値である1.95Vを基準にpMOSスイッチ110の出力とレギュレータ107の出力を切り換えるため、後段の1.8V系電圧で動作するブロックにサポート電圧以上の電源電圧が印加されることはない。以下、所定の電圧値を1.95Vとすることとして説明を行う。
降圧レギュレータ107はリニヤレギュレータで構成されている。降圧レギュレータ107は電源ライン104から印加された電源電圧を降圧し、1.8V系電圧を出力する。電源電圧が1.8V系電圧よりも低い場合は、1.8V系電圧で動作する後段のブロックの消費電流と出力トランジスタのON抵抗との積の分だけ電源電圧からIRドロップした電圧を出力する。また、降圧レギュレータ107は制御回路112から停止信号を入力した場合は停止し、その出力はハイインピーダンス状態となる。降圧レギュレータ107を停止させた場合、降圧レギュレータ107内での電力消費がなくなるので、低消費電力化を実現できる。
pMOSスイッチ110は電源ライン104から印加された電源電圧を入力する。そして、制御回路112からON信号を入力した場合は、入力した電源電圧をほぼスルーの状態で後段のブロックに出力する。ここで、pMOSスイッチ110内部の抵抗により、多少の電圧降下が生じるが、本実施の形態1ではそれが無視できるレベルとする。一方、制御回路112からOFF信号を入力した場合は、後段のブロックには電圧を出力しない。
このように電源ライン104からIOセルを介して入力された電源電圧は、降圧レギュレータ107とpMOSスイッチ110の両方に入力される。降圧レギュレータ107の出力とpMOSスイッチ110の出力は再度1本の電源ラインとしてまとまり、IOセルを介して一旦コントローラ部105の外部に出される。そして、コントローラ部105の外部に設けたコンデンサ(図示せず)で平滑された後、1.8V系電圧で動作するブロック(内部ロジック回路108や機能モジュール106)に1.8V系電圧が印加される。
制御回路112は、電源ライン104の電源電圧が1.95V以下という情報、例えば、High信号を電圧検知回路111から入力した場合、ON信号をpMOSスイッチ110に出力して、該スイッチをONにする。そして、pMOSスイッチ110が実際にONになるまで、すなわち、スイッチが完全に閉じて後段のブロックに電源電圧の印加が開始されるまで待つ。その後、降圧レギュレータ107を停止させる。一方、電圧ライン104の電源電圧が1.95Vを超えているという情報、例えば、Low信号を入力した場合、降圧レギュレータ107を動作させる。降圧レギュレータ107が動作を開始した後に、OFF信号をpMOSスイッチ110に出力して、該スイッチをOFFする。以上のように制御回路112が、pMOSスイッチ110の切り換わりの際に、降圧レギュレータ107とpMOSスイッチ110の両方ともOFFの状態であることがないようにするため、後段に1.8V系電圧を安定して印加することができる。
図2は、ホスト装置102からの印加電圧が変動した際に、1.8V系電圧で動作するブロックに対して、降圧レギュレータ107とpMOSスイッチ110のどちらを経由して電源電圧が印加されるかを示した図である。ホスト装置102からの電源電圧は最初3.3V系電圧でその後1.8V系電圧になり、最後は0Vまで低下(電源OFF)する場合を想定している。図2に示すように、電源電圧が1.95V以下の場合はpMOSスイッチ110経由で電源電圧が後段のブロックに印加され、1.95Vを超える場合は降圧レギュレータ107経由で電源電圧が後段のブロックに印加される。
以上のように、本実施の形態1に係るカード型電子装置101は、1.8V系電圧のみで動作するブロックに対して、ホスト装置102からの印加電圧が、3.3V系電圧のときには降圧レギュレータ107の出力電圧を印加し、1.8V系電圧のときにはpMOSスイッチ110経由の電源電圧を印加する。これにより、各内部ブロックに対して、適切な電圧範囲の電源電圧を安定して印加することができる。
なお、実施の形態1では、3.3V系電圧と1.8V系電圧の2種類の電圧で説明したが、本発明は電圧値によって限定されるものではない。
(実施の形態2)
図3〜図5を用いて、本実施の形態2に係るカード型電子装置について説明する。なお、本実施の形態2では、カード型電子装置はGPS機能を有した機能拡張カードである。ただし、本発明のカード型電子装置は、GPS機能を搭載した機能拡張カードに限定されるものではない。
図3は、本実施の形態2に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。図3において、図1に示す実施の形態1に係るカード型電子装置と同一ブロックについては同一符号を付与し、その説明を省略する。なお、図3において、各構成ブロック間を矢印ありの実線と矢印なしの実線で接続しているが、矢印ありの実線は信号の伝送ライン、矢印なしの実線は電源ラインであることを意味する。図3において、ホスト装置302はカード型電子装置301の挿入スロットを持つ携帯電話である。
本実施の形態2に係るカード型電子装置301は、ホスト装置302からコマンド信号によって初期化中及び初期化後の印加電圧の電圧範囲が設定される点で、実施の形態1とは異なる。ホスト装置302によって印加電圧の電圧範囲が設定される場合、ホスト装置302が初期化前と初期化以降とで実際に印加する電源電圧の電圧範囲を変更する場合など、ホスト装置302から送信されるコマンド信号が示す電圧範囲と、実際にホスト装置302から印加される電源電圧の電圧範囲が異なる期間がある。
よって、本実施の形態2に係るカード型電子装置301では、内部ロジック回路308がホスト装置302から印加電圧の電圧範囲情報を含むコマンド信号を受信して、その情報を制御回路312に出力し、制御回路312は、電圧検知回路111の情報と内部ロジック回路308からの情報との両方に基づいて、pMOSスイッチ110及び降圧レギュレータ107のON/OFFを切り換えるようにする。
また、本実施の形態2では、実施の形態1と比較してホスト装置の印加電圧の変動速度が速く、このため、電圧検知回路111で電源電圧が1.95Vであることを検知した後、pMOSスイッチ110が完全に切り換わる前に、電源電圧が上昇して1.95Vを超える場合があることとする。本実施の形態2に係るカード型電子装置301はこの点も考慮した回路構成とする。
以下、ホスト装置302がコマンド信号によって印加電圧の電圧範囲を設定する動作と、カード型電子装置301がpMOSスイッチを切り換える動作について、詳細に説明する。まず、ホスト装置302の動作について説明する。ホスト装置302はカード型電子装置301に対してコマンド信号を送信し、カード型電子装置301からのレスポンスによりカード型電子装置301がサポートしている電圧範囲情報を読み取る。そして、読み取った電圧範囲とカード型電子装置301に印加できる電圧範囲とが一致したとき、カード型電子装置301を使用可能と判断し、初期化を指令するコマンド(初期化コマンド)信号を送信して、カード型電子装置301に初期化を指令する。ここで初期化とは、カード型電子装置301内のコントローラ部305が機能モジュール106の種類や状態に合わせて動作プロファイルを構築することを意味する。カード型電子装置301が初期化されていないと、ホスト装置302はカード型電子装置301に搭載された機能モジュールの機能を使用できない。例えば、機能モジュール106がGPSモジュールの場合、初期化後でないとホスト装置302はGPSモジュールが取得した位置情報をカード型電子装置301から読み出すことはできない。ホスト装置302は、初期化コマンド信号によって、初期化中及び初期化後の印加電圧の電圧範囲情報をカード型電子装置301に対して設定する。
例えば、ホスト装置302は、カード型電子装置301に対して、初期化前は3.3V系電圧を印加し、初期化中及び初期化後は1.8V系電圧を印加する場合、初期化中及び初期化後の電源電圧の電圧範囲情報を含む初期化コマンドを発行して、そのコマンド信号をカード型電子装置301に送信し、そのレスポンスとしてカード型電子装置301からレスポンス信号を受信した後に、電源電圧の電圧範囲を1.8V系電圧に落とす。
次に、内部ロジック回路308の動作について説明する。内部ロジック回路308は初期状態動作部314と初期状態停止部313に分けられる。初期状態動作部314は、ホスト装置302からのクロック信号のみで動作し、カード型電子装置301が初期化される前でも動作し、ホスト装置302との間でコマンド信号やレスポンス信号を送受信する。初期状態動作部314は動作電圧記憶レジスタと動作電圧範囲設定レジスタとを有している。動作電圧記憶レジスタはカード型電子装置301の動作電圧範囲情報を予め格納しており、ホスト装置302から動作電圧範囲情報を送信せよというコマンド信号を受信したとき、そのレスポンスとして動作電圧範囲情報を含むレスポンス信号をホスト装置302に送信する。また、ホスト装置302からコマンド信号を受信したとき、その信号に含まれる電圧範囲情報を動作電圧範囲設定レジスタに設定した後、レスポンス信号を送信する。動作電圧範囲設定レジスタに設定された電圧値が、動作電圧記憶レジスタ内の動作電圧範囲情報が示す電圧範囲内であれば、初期状態動作部314はVCO109を動作開始状態にする。すると、初期状態停止部313は、VCO109からのクロック信号が供給され、動作を開始する。動作電圧範囲設定レジスタは、電源立ち上げ時には3.3V系電圧を示す値(例えば、Low)となっている。ホスト装置302からコマンド信号を受信し、電圧範囲情報として1.8V系電圧を使用するという情報(例えば、High)が設定されるとHighに切り換わる。初期状態動作部314は動作電圧範囲設定レジスタの値に基づいて、High信号又はLow信号を制御回路312に出力する。
電圧検知回路111は電源ライン104からIOセルを経由して入力した電源電圧が1.95V以下のときには1.8V系電圧であるという情報(例えば、High信号)を、1.95Vを越えるときには3.3V系電圧であるという情報(例えば、Low信号)を制御回路312に出力する。
制御回路312は電圧検知回路111からの情報と初期状態動作部314からの動作電圧範囲情報、すなわち使用電圧情報(High信号又はLow信号)を入力する。そして、両方の入力が1.8V系電圧を意味する情報のときにのみ、すなわち、両入力信号がHighのときにのみ、pMOSスイッチ110をONすると共に降圧レギュレータ107を停止状態にする。それ以外のときはpMOSスイッチ110をOFFにすると共に降圧レギュレータ107を動作状態にする。例えば、pMOSスイッチ110がLow信号でスイッチOFF、High信号でスイッチONという動作をするものであれば、制御回路312はAND回路で構成できる。
電源立ち上げ時には、動作電圧範囲設定レジスタの値が必ずLowであることから、初期状態動作部314は制御回路312にpMOSスイッチ110のOFFを指示する制御信号(例えば、Low信号)を制御回路312に出力する。これにより、電源立ち上げ時に、pMOSスイッチはOFFになり、降圧レギュレータ107の出力電圧が内部ロジック回路308及び機能モジュール106に印加されることになる。よって、印加電圧の変動速度が速いホスト装置302が印加電圧を急激に3.3Vにまで上げたとしても、1.8V系電圧で動作するブロックに3.3V系電圧の電圧が印加されることがなく、過電圧によるストレス破壊などを防ぐことができる。
また、初期状態(初期化が行なわれる前の状態)の時には、初期状態動作部314のみが動作し、初期状態停止部313は停止している。初期状態ではVCO109は停止しており、機能モジュール106はスタンバイ状態又は停止状態である。このため、ほとんど電流が流れず、電力を消費しない。ホスト装置302が最初から1.8V系電圧を印加した場合、降圧レギュレータ107の出力トランジスタがオンになり、オン抵抗が発生するが、初期状態では電流がほとんど流れないので、ON抵抗で発生するIRドロップを最小限に留めることができる。
初期化後は、初期状態停止部313も動作して、ホスト装置302との信号の伝送制御、機能モジュール106に対するデータの書き込み/読み出し/消去などの制御、VCO109の発振/停止の制御などを行う。
以下、図4、図5に示すフローチャートを用いて、ホスト装置302がカード型電子装置301の動作電圧範囲を決定し、カード型電子装置301が初期化を開始するまでの処理について詳細に説明する。なお、ホスト装置302は最初3.3V系電圧をカード型電子装置301に対して印加することとする。
まず、ステップ401で、ホスト装置302はカード型電子装置301に対して、電源電圧として3.3V系電圧を印加する。電圧検知回路111はそれを検知しLow信号を出力し、初期状態動作部314もLowの信号を出力する。Low信号はpMOSスイッチ110のスイッチOFFを意味するので、pMOSスイッチ110はOFFの状態であり、内部ロジック回路308や機能モジュール106などの1.8V系電圧で動作するブロックには降圧レギュレータ107の出力電圧が印加される。
ステップ402で、カード型電子装置301は動作電圧範囲情報を送信せよというコマンド信号をホスト装置302から受信する。
ステップ403で、カード型電子装置301はホスト装置302に対して動作電圧範囲情報を含むレスポンス信号を送信する。
ステップ404で、カード型電子装置301は初期化コマンド信号を受信する。初期化コマンド信号には初期化中及び初期化後の動作電圧範囲情報が含まれており、内部ロジック回路308はこの情報を動作電圧範囲設定レジスタに設定する。
ステップ405で、ホスト装置302が送信した電圧範囲情報が3.3V系電圧であれば、ステップ406に進む。
ステップ406で、電圧検知回路111の出力及び初期状態動作部314の出力は共に3.3V系電圧を意味するLowを維持する。内部ロジック回路308や機能モジュール106には降圧レギュレータ107の出力から電源電圧が印加される。
ステップ407で、カード型電子装置301はレスポンス信号をホスト装置302に送信する。
ステップ408で、カード型電子装置301は初期化処理を開始する。この時、VCO309は発振を開始し、初期状態停止部313へクロック信号を出力する。さらに機能モジュール106も動作状態になり、内部ロジック回路308は機能モジュール106に対するデータの書き込み/読み出しなどの処理を開始する。
次に、ステップ405で、1.8V系電圧が設定される場合の処理について、図5を用いて説明する。
ステップ501で、初期状態動作部314は制御回路312に対して、1.8V系電圧を意味するHigh信号を出力する。この時、電圧検知回路111の出力は3.3V系電圧を意味するLow信号である。
ステップ502で、カード型電子装置301はレスポンス信号をホスト装置302に送信する。
ステップ503で、ホスト装置302がカード型電子装置301に対する印加電圧を3.3V系電圧から1.8V系電圧に変更する。
ステップ504で、電圧検知回路111は、電源ライン104の電圧が1.95V以下になったことを検知し、High信号を制御回路312に出力する。
ステップ505で、制御回路312は、入力信号が共にHighになったことでpMOSスイッチ110をONにする(pMOSスイッチ110を閉じさせる)。
ステップ506で、制御回路312は、pMOSスイッチ110が完全にONになるまで待った後、降圧レギュレータ107を停止させる。降圧レギュレータ107が停止すると、その出力はハイインピーダンス状態となる。この時、降圧レギュレータ107は動作していないので、その分の電力消費を減らすことができる。また、1.8V系電圧で動作する内部ロジック回路308や機能モジュール106にはpMOSスイッチ110経由で電源電圧が印加される。
ステップ507で、カード型電子装置301は初期化処理を開始する。
以上のようなステップで、ホスト装置302はカード型電子装置301の動作電圧範囲を決定し、カード型電子装置301は初期化を開始する。
なお、電圧検知回路111が存在するため、ステップ503で、ホスト装置302が電圧を低下させるタイミングが一定でない場合でも、1.95V以下の時には、pMOSスイッチ110はONになり、降圧レギュレータ107は停止する。したがって、1.8V系電圧で動作するブロックに3.3V系電圧が印加されることはない。
また、ステップ401、402で、ホスト装置302は動作電圧範囲情報を含むコマンド信号を送信し、カード型電子装置301がそのレスポンスとしてレスポンス信号を送信した後、ステップ403で、初期化コマンド信号を送信していたが、ステップ401、402をスキップして最初からステップ403で初期化コマンド信号を送信してもよい。
以上のように実施の形態2に係るカード型電子装置301は、初期化前に、内部ロジック308の初期状態動作部314がホスト装置302からの初期化コマンド信号を受信し、初期化コマンド信号に含まれる初期化中及び初期化後の動作電圧情報を制御回路312に出力するようにした。そして、制御回路312が電圧検知回路111からの情報と内部ロジック回路308からの情報の両方に基づいて、pMOSスイッチ110及び降圧レギュレータ107のON/OFFを制御するようにした。これにより、ホスト装置302が、カード型電子装置301に対して初期化中及び初期化後に印加する電圧範囲の情報を送信した後に、3.3V系電圧から1.8V系電圧に落とす場合でも、そのタイミングによらず、1.8V系電圧で動作するブロックに3.3V系電圧が印加されることを防ぐことができる。
例えば、ホスト装置302からのコマンド信号に含まれる電圧範囲情報が1.8V系電圧の情報であるにもかかわらず、電源ライン104から実際に印加される電源電圧が3.3V系電圧であったとしても、電源検知回路111から制御回路312に3.3V系電圧を意味する情報(例えば、Low信号)が出力されるので、pMOSスイッチ110はONにならず、3.3V系電圧が内部ロジック回路308や機能モジュール106に印加されることはない。
なお、本実施の形態2では、ホスト装置302から印加される電源電圧の変動速度が速いことを想定して、電源立ち上げ時に、pMOSスイッチ110をOFFに、かつ降圧レギュレータ107をONにするようにしたが、ホスト装置302から印加される電源電圧の変動速度が緩やかな場合は、電源立ち上げ時に、pMOSスイッチをOFFに、かつ降圧レギュレータ107をONにする必要はない。
また、実施の形態2では、3.3V系電圧と1.8V系電圧の2種類の電圧で説明したが、本発明は電圧値によって限定されるものではない。
(実施の形態3)
図6を用いて、本実施の形態3に係るカード型電子装置について説明する。本実施の形態3では、カード型電子装置は無線LAN機能を有した機能拡張カードとする。ただし、本発明のカード型電子装置は、無線LAN機能を搭載した機能拡張カードに限定されるものではない。図6は、本実施の形態3に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。図6において、図1に示す実施の形態1に係るカード型電子装置と同一ブロックについては同一符号を付与し、その説明を省略する。本実施の形態3では、ホスト装置602はカード型電子装置601の挿入スロットを持つ携帯デジタル音楽プレーヤーとする。図6において、各構成ブロック間を矢印ありの実線と矢印なしの実線で接続しているが、矢印ありの実線は信号の伝送ライン、矢印なしの実線は電源印加ラインであることを意味する。
本実施の形態3で、機能モジュール106は定常的に大電流を必要とする。このためpMOSスイッチ110のスイッチ接合面の抵抗で発生するIRドロップが無視できないくらい大きくなり、pMOSスイッチ110の後段のブロックに印加される電圧が1.8V系電圧よりも大幅に低下する可能性がある。
よって、本実施の形態3に係るカード型電子装置601では、機能モジュール106に印加する電源電圧を選択的に切り替えるリレー回路615を有する。この点で、実施の形態1に係るカード型電子装置101と異なる。
リレー回路615は、電源ライン104と降圧レギュレータ107の出力ライン又はpMOSスイッチ110の出力ラインとの2種類のラインに接続されている。制御回路612の出力を切り換え信号として、リレー回路615は切り換わり、電源ライン104経由の電源電圧か、降圧レギュレータ107の出力ライン又はpMOSスイッチ110の出力ライン経由の電源電圧のどちらか一方を機能モジュール106に印加する。
制御回路612はpMOSスイッチ110をONにするとき、リレー回路615が電源ライン104を選択するように切り換え信号を切り換える。pMOSスイッチ110がONのときは、電源ライン104の電源電圧は1.8V系電圧なので、機能モジュール106に適切な電圧範囲の電源電圧、すなわち1.8V系電圧が印加される。これにより、定常的に大電流を必要とする機能モジュール106にIRドロップによって降下したpMOSスイッチ110経由の電源電圧が印加されることはない。
以上のように、本実施の形態3に係るカード型電子装置601は、pMOSスイッチ110がONの場合、リレー回路615を介して、電源ライン104から機能モジュール106に電源電圧を印加するので、例えば無線LANのように大電流を必要とする機能モジュール106を搭載していても、1.8V系電圧のみで動作するブロックに対して、適切な電圧で電源電圧を印加することができる。
なお、本実施の形態3では、3.3V系電圧と1.8V系電圧の2種類の電圧で説明したが、本発明は電圧値によって限定されるものではない。
(実施の形態4)
図7,図8を用いて、本実施の形態4に係るカード型電子装置及びホスト装置について説明する。本実施の形態4で、カード型電子装置はフラッシュメモリを搭載したメモリーカードである。ただし、本発明のカード型電子装置はメモリーカードに限定されるものではない。図7は、本実施の形態4に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。図7において、図1に示す実施の形態1に係るカード型電子装置と同一ブロックについては同一符号を付与し、その説明を省略する。図7において、各構成ブロック間を矢印ありの実線と矢印なしの実線で接続しているが、矢印ありの実線は信号の伝送ライン、矢印なしの実線は電源ラインであることを意味する。
本実施の形態4で、ホスト装置702はカード型電子装置701の挿入スロットを持つノート型パーソナルコンピュータとする。カード型電子装置701の機能モジュール106は瞬間的に大電流を必要とする。このため、降圧レギュレータ107から機能モジュール106に電源電圧を印加するときに、瞬間的に出力電圧が1.8V系電圧よりも低下する可能性がある。また、pMOSスイッチの接合面の抵抗でIRドロップが生じ、pMOSスイッチ110の後段のブロックに印加される電圧が1.8V系電圧よりも低下する可能性がある。
よって、本実施の形態4では、ホスト装置702とカード型電子装置701との間に第二の電源ライン716を設ける。ホスト装置702は第二の電源ライン716を介して、カード型電子装置701に電源電圧を印加することができる。第二の電源ライン716を介して電源電圧を印加する場合、ホスト装置702のCPU718は、事前にカード型電子装置701が第二の電源ライン716経由で電源電圧を受信可能かを確認し、次に第二の電源ライン716から電源電圧の印加を開始するという情報をカード型電子装置701に送信して、そのレスポンスが返ってきた後に、電源電圧の印加を開始する。
カード型電子装置701の内部ロジック回路708はリレー制御部717を有する。リレー制御部717は第二の電源ライン716経由で機能モジュール106に電源電圧を印加可能か否かの情報を持っており、ホスト装置702から電源電圧の印加を開始するという情報を受信した場合、切り換え信号を出力して第二の電源ライン716を使用できるようにリレー回路715のスイッチを切り換える。
以下、図8を用いて、ホスト装置702が第二の電源ライン716経由で電源電圧を印加するときの動作を説明する。このフローチャートで示す動作の開始時に、リレー回路715は降圧レギュレータ107又はpMOSスイッチ110の出力ライン側を選択して、機能モジュール106に電源電圧を印加していることとする。
ステップ801で、ホスト装置702のCPU718がカード型電子装置701に対して、第二の電源ライン716を使用して電源電圧の印加が可能かどうかを問い合わせるコマンド信号を送信する。コマンド信号はカード型電子装置701のリレー制御部717で受理される。
ステップ802で、カード型電子装置701は第二の電源ライン716を使用可能という情報を含んだレスポンス信号をホスト装置702に送信する。
ステップ803で、CPU718はカード型電子装置701からのレスポンス信号を受けて、カード型電子装置701に対して、第二の電源ライン716を使用するというコマンド信号を送信する。
ステップ804で、リレー制御部717は切り換え信号を出力してリレー回路715のスイッチを切り換え、第二の電源ライン716側を選択させる。この時、第二の電源ライン716と機能モジュール106とが接続されることになる。
ステップ805で、カード型電子装置701はホスト装置702に対して、ステップ803で受信したコマンド信号に対するレスポンスを返す(レスポンス信号を送信する)。
ステップ806で、CPU718はレスポンス信号が返ってきたことを確認し、第二の電源ライン716経由で機能モジュール106に対する電源電圧を印加する。
以上のように、本実施の形態4に係るカード型電子装置701とホスト装置702は、第二の電源ライン716を有し、第二の電源ライン716から機能モジュール106に電源電圧を印加できるので、機能モジュール106が瞬間的に大電流を必要とする場合でも、電池やACアダプタなど安定した電源から機能モジュール106に対して電源電圧を印加することができる。
なお、本実施の形態4では、3.3V系電圧と1.8V系電圧の2種類の電圧で説明したが、本発明は電圧値によって限定されるものではない。
本発明は、3.3V系電圧と1.8V系電圧など2種類の電圧範囲の電源電圧で動作するカード型電子装置、及びカード型電子装置内の機能モジュールに対して専用の電源ラインで電源供給可能なホスト装置として有用である。
図1は、本発明の実施の形態1に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態1に係るカード型電子装置のpMOSスイッチのスイッチ切り換え動作を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態2に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態2に係るカード型電子装置が初期化を開始するまでの動作を示すフローチャート図である。 図5は、本発明の実施の形態2に係るカード型電子装置が初期化を開始するまでの動作を示すフローチャート図である。 図6は、本発明の実施の形態3に係るカード型電子装置の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の実施の形態4に係るカード型電子装置及びホスト装置の構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の実施の形態4に係るホスト装置が第二の電源ライン経由で電源電圧を印加するときの動作を示すフローチャート図である。 図9は、従来のカード型電子装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
101、301、601、701、901 カード型電子装置
102、302、602、702、902 ホスト装置
103、903 信号ライン
104、904 電源ライン
105、305、605、705、905 コントローラ部
106、906 機能モジュール
107、907 降圧レギュレータ
108、308、708、908 内部ロジック回路
109、909 VCO
110 pMOSスイッチ
111 電圧検知回路
112、312、612 制御回路
313 初期状態停止部
314 初期状態動作部
615、715 リレー回路
716 第二の電源ライン
717 リレー制御部
718 CPU

Claims (10)

  1. 第一の電圧範囲の電源電圧と前記第一の電圧範囲よりも低い第二の電圧範囲の電源電圧とをホスト装置から入力する電源ラインと、
    前記第二の電圧範囲で動作し、所定の機能を果たす機能モジュールと、
    前記電源ラインに接続されるpMOSスイッチと、
    前記電源ラインに接続され、前記電源ラインの電源電圧を第二の電圧範囲に降圧する降圧レギュレータと、
    前記電源ラインの電源電圧値を検知し、所定の電圧値を超えるか否かを示す情報を出力する電圧検知回路と、
    前記電圧検知回路からの情報を入力し、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値以下のときには、前記pMOSスイッチをONにすると共に前記降圧レギュレータを停止させ、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値を超えるときには、前記pMOSスイッチをOFFにすると共に前記降圧レギュレータを動作させる制御回路と、
    前記pMOSスイッチ経由の電源電圧、又は前記降圧レギュレータの出力電圧を入力して動作し、前記機能モジュールの制御又は外部との通信制御を行なう内部ロジック回路とを有する、
    ことを特徴とするカード型電子装置。
  2. 請求項1に記載のカード型電子装置において、
    前記電圧検知回路は、前記電源ラインの電源電圧が前記第二の電圧範囲の最大値を超えるか否かを検知する、
    ことを特徴とするカード型電子装置。
  3. 請求項1に記載のカード型電子装置において、
    前記内部ロジック回路を動作させるクロック信号を生成する発振器をさらに有し、
    前記発振器は、前記pMOSスイッチ経由の電源電圧、又は前記降圧レギュレータの出力電圧を入力して動作する、
    ことを特徴とするカード型電子装置。
  4. 請求項1に記載のカード型電子装置において、
    前記制御回路は、前記電源ラインの電源電圧が所定の電圧値以下のときには、前記pMOSスイッチをONにした後で前記降圧レギュレータを停止させ、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値を超えるときには、前記降圧レギュレータを動作させた後に前記pMOSスイッチをOFFにする、
    ことを特徴とするカード型電子装置。
  5. 請求項1に記載のカード型電子装置において、
    前記内部ロジック回路と前記ホスト装置との間でクロック信号、コマンド信号、レスポンス信号、及びデータ信号を送受信するための1本以上の信号ラインを有し、
    前記内部ロジック回路は、前記ホスト装置によって前記カード型電子装置が初期化される前に、初期化中及び初期化後に前記ホスト装置から印加される電源電圧の電圧範囲情報を前記ホスト装置から前記信号ラインを介して受信して前記制御回路に出力し、
    前記制御回路は、前記電圧検知回路及び前記内部ロジック回路からの情報を入力し、前記電源ラインの電源電圧が前記所定の電圧値以下で、かつ前記内部ロジック回路から前記電圧範囲情報として前記第二の電圧範囲の情報を入力したときにのみ、前記pMOSスイッチをONにすると共に前記降圧レギュレータを停止させ、それ以外のときには前記pMOSスイッチをOFFにすると共に前記降圧レギュレータを動作させる、
    ことを特徴とするカード型電子装置。
  6. 請求項5に記載のカード型電子装置において、
    前記内部ロジック回路は、電源立ち上げ時に、前記pMOSスイッチをOFFにする制御信号を前記制御回路に出力する、
    ことを特徴とするカード型電子装置。
  7. 請求項5に記載のカード型電子装置において、
    前記内部ロジック回路は、初期化前に動作する初期状態動作部を有し、初期化前には、前記初期状態動作部のみが動作して、前記ホスト装置から前記電圧範囲情報を受信すると共に、前記pMOSスイッチをOFFにする制御信号を生成する、
    ことを特徴とするカード型電子装置。
  8. 請求項1に記載のカード型電子装置において、
    前記降圧レギュレータの出力ライン又は前記pMOSスイッチの出力ラインと前記電源ラインとの2種類のラインに接続し、前記機能モジュールに印加される電源電圧を選択的に切り換えるリレー回路を有し、
    前記リレー回路は、前記pMOSスイッチがONのときには前記電源ラインを選択して前記機能モジュールに電源電圧を印加する、
    ことを特徴とするカード型電子装置。
  9. 請求項1に記載のカード型電子装置において、
    前記内部ロジック回路と前記ホスト装置との間でクロック信号、コマンド信号、レスポンス信号、及びデータ信号を送受信するための1本以上の信号ラインと、
    前記機能モジュール用の第二の電源ラインと、
    前記降圧レギュレータの出力ライン又は前記pMOSスイッチの出力ラインと前記第二の電源ラインとの2種類のラインに接続され、前記機能モジュールに印加する電源電圧を選択的に切り換えるリレー回路とを有し、
    前記内部ロジック回路は、前記リレー回路を制御するリレー制御回路を有し、
    前記リレー制御回路は、前記第二の電源ラインからの電源電圧を前記機能モジュールに印加可能か否かを示す情報を予め記憶し、第二の電源ラインによって電源電圧を印加するというコマンド信号を前記ホスト装置から受信すると、前記リレー回路に切り換え信号を出力して、前記機能モジュールの電源電圧として前記第二の電源ラインの電源電圧を選択させる、
    ことを特徴とするカード型電子装置。
  10. カード型電子装置に送信するコマンド信号、クロック信号、又はデータ信号を生成し、かつ、前記カード型電子装置からのレスポンス信号又はデータ信号を受信して処理する中央演算装置と、
    前記カード型電子装置に電源電圧を印加するための電源ラインと、
    前記カード型電子装置との間で前記クロック信号、コマンド信号、レスポンス信号、及びデータ信号を送受信するための1本以上の信号ラインと、
    前記カード型電子装置内の機能モジュール用の第二の電源ラインと、を有し、
    前記中央演算装置は、前記カード型電子装置に対して前記第二の電源ラインによって電源電圧の印加が可能であるかを問い合せるコマンド信号を送信して、前記カード型電子装置からのレスポンス信号により、前記第二の電源ラインによって電源電圧の印加が可能であるという情報を取得したとき、前記カード型電子装置に対して前記第二の電源ラインから電源電圧の印加を開始するというコマンド信号を送信した後、前記第二の電源ラインから電源電圧の印加を開始する、
    ことを特徴とするホスト装置。
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