JP5971904B2 - 電源装置および電子時計 - Google Patents
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Description
降圧回路902は、ハーバ(Halver)回路であり、電池901の電圧を降圧して1.2Vを生成し、生成した電圧を発振回路用電源回路903とLCD駆動回路用電源回路905に供給する。発振回路用電源回路903は、降圧回路902から供給された電圧1.2Vを用いて、発振回路904に0.9Vを供給する。このため、発振回路用電源回路903は、入力と出力との電圧差ΔV=0.3V(=1.2V−0.9V)による電力を消費する。
LCD駆動回路用電源回路905は、自回路に接続されているキャパシタ907〜909により、入力された電圧1.2Vを昇圧して、電圧1.2Vの1倍の電圧VL1=1.2V、電圧VL1の2倍の電圧VL2=2.4V、電圧VL1の3倍の電圧VL3=3.6Vを生成する。LCD駆動回路用電源回路905は、生成した電圧VL1=1.2V、電圧VL2=2.4V、電圧VL3=3.6VをLCD駆動回路906に供給する。
LCD駆動回路906は、供給された電圧VL1=1.2V、電圧VL2=2.4V、電圧VL3=3.6Vを用いて、TN液晶921の駆動を行う。
すなわち、負荷がTN液晶の場合、発振回路用電源回路903とLCD駆動回路用電源回路905とには、降圧回路902で降圧された電圧が供給されている。また、降圧回路902で、1.2Vに降圧するため、例えば、電池901の電圧は初期状態の3Vから2.4Vまで使用可能である。
電池901は、初期状態で3Vの、例えばボタン型電池である。
発振回路用電源回路903は、電池901から供給された電圧3V〜2Vを用いて、発振回路904に0.9Vを供給する。
発振回路904は、小型装置内で使用されるクロックを生成する。このため、発振回路用電源回路903は、入力と出力との電圧差ΔV=2.1V(=3V−0.9V)〜1.1V(2V−0.9V)による電力を消費する。
LCD駆動回路916は、LCD駆動回路用電源回路915から供給された電圧VL1=1.5V、電圧VL2=3.0V、電圧VL3=4.5Vを用いて、PN液晶922の駆動を行う。
すなわち、負荷がPN液晶922の場合、TN液晶921より高い最大駆動電圧、例えば4.5Vが必要である。このため、PN液晶922が負荷の場合、発振回路用電源回路903とLCD駆動回路用電源回路915とには、電池901から電圧が直接、供給されている。また、LCD駆動回路用電源回路915で、1.5Vに降圧するため、例えば、電池901の電圧は初期状態の3Vから2Vまで使用可能である。
また、このような電源装置において、例えば特許文献2記載の従来技術では、液晶表示部の負荷状態に応じて、重負荷時は定電圧回路へ電池から供給し、重負荷ではない駆動時は定電圧回路へ降圧回路から供給する。これにより、液晶表示が重負荷で電池の出力電圧が低下した場合に、定電圧回路の出力をロジック部に供給していた。
また、特許文献2に記載の従来技術では、液晶表示部に供給する電圧を、液晶表示部の負荷に応じて切り替えていた。このため、高い駆動電圧が必要なPN液晶が負荷の場合には、電池電圧が下がってくると駆動に必要な最大駆動電圧を生成できない。この結果、PN液晶が負荷の場合、降圧回路で降圧した電圧による昇圧が行えず、消費電力を低減できないという課題があった。
これにより、本電源装置に接続されている負荷に応じて、第1の電源回路と第2の電源回路に供給する電圧を切り替えることができ、各電源回路の消費電力を低減することができる。
これにより、本電源装置に接続されている負荷に応じて、第1の電源回路と第2の電源回路に供給する電圧を、電源電圧か電源電圧を降圧した電圧かに切り替えるため、各電源回路の消費電力を低減することができる。
これにより、電源電圧の変動を検出し、検出された電源電圧に基づいて第1の電源回路と第2の電源回路に供給する電圧を、電源電圧か電源電圧を降圧した電圧かに切り替えるため、負荷部の駆動時間を伸ばすことができる。
これにより、検出された電圧が負荷部を駆動するために必要な電圧の下限より低くなった場合、第1の切り替え部を電源に接続するので、負荷部の駆動を継続することができる。
これにより、検出された電圧が負荷駆動部以外の回路を駆動するために必要な電圧の下限より低くなった場合、第2の切り替え部を電源に接続するので、負荷駆動部以外の回路の駆動を継続することができる。
これにより、従来の電源装置より負荷部の駆動を再開することが可能な電圧が下がり、従来の電源装置より充電開始から負荷部の駆動の再開までの時間を短縮することができる。
これにより、負荷部が予め決められた重負荷駆動を開始する直前に、第1の切り替え部を電源に接続するので、重負荷駆動を行うことができる。
これにより、負荷部が予め決められた重負荷駆動をした後に、検出された電圧が負荷部を駆動するために必要な電圧の下限より高くなった場合、第1の切り替え部を降圧回路に接続するので、電源電圧が回復した場合に第1の電源回路の消費電力を削減することができる。
これにより、本電源装置に接続されている負荷の特性または動作に応じて、制御部に供給される電圧の切り替えに加えて、内部クロックを切り替えるようにしたので、制御部の動作状態に応じて、適切な電圧を電源回路に供給でき、各電源回路の消費電力を低減することができる。
これにより、制御部が高速クロックで動作中に、第1の電源回路に供給する電圧および第2の電源回路に供給する電圧を切り替えることで生じる電圧変動による誤動作を防ぐことができる。
これにより、本電源装置に液晶表示装置が接続されている場合、制御部が、負荷である液晶表示部の種類等に応じて、第1の電源回路であるLCD駆動電源回路に供給する電圧、第2の電源回路であるロジック用電源回路に電圧を供給する電圧を切り替えるようにしたので、液晶表示部が負荷の場合の電源装置において、各電源回路の消費電力を低減することができる。
これにより、本電源装置にセンサーが接続されている場合、制御部が、負荷であるセンサーの動作状態等に応じて、第1の電源回路であるセンサー駆動電源回路に供給する電圧、第2の電源回路であるロジック用電源回路に電圧を供給する電圧を切り替えるようにしたので、センサーが負荷の場合の電源装置において、各電源回路の消費電力を低減することができる。
これにより、液晶表示部やセンサーを負荷とする電源装置を備える電子時計において、本電子時計の電源装置に接続されている負荷に応じて、第1の電源回路と第2の電源回路に供給する電圧を切り替えることができ、各電源回路の消費電力を低減することができる。
図1は、本実施形態におけるTN(Twisted Nematic)液晶が接続されている電源装置10のブロック図である。図1のように、本実施形態における電源回路10は、降圧回路12、ロジック部110、切り替え部14、17、発振回路用電源回路15(第2の電源回路)、発振回路16、LCD駆動回路用電源回路18(第1の電源回路)、およびLCD駆動回路19を備えている。
降圧回路12は、ハーバ(Halver)回路であり、電池11の出力電圧を降圧して1.5V〜1.2Vを生成し、生成した電圧を切り替え部14と17とに出力する。LCD駆動回路用電源回路18が使用する1.2Vを降圧回路12が確保するため、例えば、電池11の出力電圧は初期状態の3Vから2.4Vまで使用可能である。
切り替え部17は、一方の入力には降圧回路12からの出力が接続され、他方の入力には電池11から出力が接続され、出力はLCD駆動回路用電源回路18の入力に接続されている。また、切り替え部17は、制御部13の切り替え信号により、降圧回路12からの出力、または電池11からの出力のいずれかを切り替えて、LCD駆動回路用電源回路18に出力する。
制御部13には、発振回路16から生成されたクロックが入力される。そして、制御部13は、入力されたクロックに基づいたタイミングの各切り替え信号を生成する。
制御部13は、接続されている液晶表示部の種類に応じて切り替え信号を生成し、生成した切り替え信号を切り替え部14と17、LCD駆動回路用電源回路18に出力する。図1において、TN液晶21が接続されているため、制御部13は、降圧回路12からの入力を選択する切り替え信号を生成して、生成した切り替え信号を切り替え部14と17に出力する。また、制御部13は、電圧VL1に基づく切り替え信号を生成し、生成した電圧VL1に基づく切り替え信号をLCD駆動回路用電源回路18に出力する。
なお、切り替え信号は、接続される液晶の種類に応じて予め設定され、製造時に切り替え信号に応じて、非図示の基板上のパターンにより形成することにより設定するようにしてもよい。または、切り替え信号は、接続される液晶の種類に応じて予め設定され、製造時に切り替え信号に応じて、制御部13の記憶部に予め書き込んでおくようにしてもよい。または、制御部13には接続される液晶と非図示の信号ラインを介して接続されている場合、制御部13は、非図示の信号ラインを介して液晶の種類を取得し、取得した信号に基づき切り替え信号を生成するようにしてもよい。
発振回路16は、ロジック部110で使用されるクロック、例えば32kHzを生成する。
LCD駆動回路19は、供給された電圧VL1=1.2V、電圧VL2=2.4V、電圧VL3=3.6Vを用いて、TN液晶21の駆動を行う。
すなわち、負荷がTN液晶の場合、発振回路用電源回路15とLCD駆動回路用電源回路18には、降圧回路12で降圧された電圧が供給される。
発振回路用電源回路15が使用する1.0V以上を降圧回路12が確保するため、例えば、電池11の出力電圧は初期状態の3Vから2.0Vまで使用可能である。
図2において、PN液晶22が接続されているため、制御部13は、切り替え部14に、降圧回路12からの入力を選択し、切り替え部17に、電池11からの入力を選択し、LCD駆動回路用電源回路18に電圧VL1=1.5Vに基づく切り替え信号を生成して出力する。
なお、切り替え信号は、接続される液晶の種類に応じて予め設定され、製造時に切り替え信号に応じて、非図示の基板上のパターンにより形成することにより設定するようにしてもよい。または、切り替え信号は、接続される液晶の種類に応じて予め設定され、製造時に切り替え信号に応じて、制御部13の記憶部に予め書き込んでおくようにしてもよい。または、制御部13には接続される液晶と非図示の信号ラインを介して接続されている場合、制御部13は、非図示の信号ラインを介して液晶の種類を取得し、取得した信号に基づき切り替え信号を生成するようにしてもよい。
LCD駆動回路19は、供給された電圧VL1=1.5V、電圧VL2=3.0V、電圧VL3=4.5Vを用いて、PN液晶22の駆動を行う。
すなわち、負荷がPN液晶の場合、発振回路用電源回路15には、降圧回路12で降圧された電圧が供給され、LCD駆動回路用電源回路18には、電池11からの出力電圧が直接、供給さる。
図3は、本実施形態における電源装置10aの内部回路の一例である。
電源装置10aは、降圧回路12、切り替え部14と17、発振回路用電源回路15(第2の電源回路)、発振回路16、LCD駆動回路用電源回路18(第1の電源回路)、LCD駆動回路19、ロジック用電源回路101およびロジック部110aを備えている。ロジック部110aは、制御部13a、分周回路111、高速発振回路112、切り替え部113、ROM(Read Only Memory)114、RAM(Random Access Memory)115を備えている。また、電源装置10aには、電池11(電源電圧)とLCD(Liquid Crystal Display)121が接続されている。第1実施形態の図1または図2と同じ機能を有する機能部は、同じ符号を用いて説明を省略する。
ロジック部110aの分周回路111には、発振回路16が生成したクロックck1が入力される。分周回路111は、入力されたクロックck1を予め設定されている分周数で分周し、分周したクロックck2を制御部13aに出力する。
切り替え部113には、発振回路16が生成したクロックck1と、高速発振回路112が生成したクロックck11と、制御部13aからクロック切り替え信号とが入力される。切り替え部113は、制御部13aからのクロック切り替え信号に基づき、クロックck1またはck11のいずれかを選択し、選択したクロックを制御部13aに出力する。
LCD駆動回路用電源回路18は、制御部13aから入力されたVL1に基づく切り替え信号に基づき、切り替え部17から入力された電圧から電圧VL1を生成する。LCD駆動回路用電源回路18は、生成した電圧VL1を昇圧して電圧VL2と電圧VL3を生成する。例えば、接続されているLCDがTN液晶の場合、LCD駆動回路用電源回路18は、電圧VL1=1.2Vを生成し、生成した電圧VL1=1.2Vを昇圧して電圧VL2=2.4V、電圧VL3=3.6Vを生成する。あるいは、接続されているLCDがPN液晶の場合、LCD駆動回路用電源回路18は、電圧VL1=1.5Vを生成し、生成した電圧VL1=1.5Vを昇圧して電圧VL2=3.0Vと電圧VL3=4.5Vを生成する。
例えば、液晶表示装置がTN液晶またはSTN液晶の場合、制御部13aは、切り替え部113に対して、発振回路16が生成したクロックck1=32kHzを選択するような切り替え信号を出力する。また、制御部13aは、切り替え部14と切り替え部17とに対して、降圧回路12からの入力を選択するような切り替え信号を出力する。
この結果、発振回路用電源部15、ロジック用電源回路101およびLCD駆動回路用電源回路18には、降圧回路12からの入力、すなわちハーバ回路からの出力が供給される。
この結果、発振回路用電源部15、ロジック用電源回路101には、降圧回路12からの入力、すなわちハーバ回路からの出力が供給され、LCD駆動回路用電源回路18には、電池11からの入力が供給される。
この結果、発振回路用電源部15、ロジック用電源回路101およびLCD駆動回路用電源回路18には、電池11からの入力が供給される。
まず、制御部13aは、通常動作時のクロック周波数である32kHzで動作を開始する(ステップS1)。このとき、制御部13aを含むロジック部110aには、降圧回路12からの出力電圧が供給されている。
次に、高速発振動作中に、重負荷動作、例えば、LCD121のバックライトを照射する場合やアラーム動作を行う場合、制御部13aは、重負荷オン状態にする(ステップS5)。
次に、重負荷オン状態が終了後、制御部13aは、切り替え部113に切り替え信号を出力し、通常動作時のクロックck1を選択するように切り替える。この結果、制御部13aは、通常動作時のck1=クロック32kHzによる動作に戻る(ステップS6)。
次に、制御部13aは、高速発振回路112に高速発振を停止する指示を出力して高速動作を終了する(ステップS7)。次に、制御部13aは、電池11の出力電圧から降圧回路12の出力電圧に切り替える信号を切り替え部17に出力する(ステップS8)。
以上のような手順で、制御部13aに入力されるクロック、および制御部13aに供給される電圧を切り替えることで、重負荷時や高速動作切り替え時、制御部13aの電圧変動による誤動作等を防ぐことができる。
図6のように、本実施形態における電源装置10bは、降圧回路12、制御部13b、切り替え部14、17および17b、発振回路用電源回路15、発振回路16、ロジック部110b、LCD駆動回路用電源回路18と18b、およびLCD駆動回路19と19bを備えている。ロジック部110bは、制御部13bを備えている。
LCD駆動回路用電源回路18bは、制御部13bから入力された電圧VL1'=1.5Vに基づく切り替え信号に基づき電圧VL1'=1.5Vを生成する。LCD駆動回路用電源回路18bは、生成した電圧VL1'=1.5Vを昇圧して、電圧VL2'=3.0V、電圧VL3'=4.5Vを生成し、生成した各電圧をLCD駆動回路19bに出力する。
LCD駆動回路19は、入力された電圧に基づき接続されているTN液晶21を駆動する。LCD駆動回路19bは、入力された電圧に基づき接続されているPN液晶22を駆動する。
第1実施形態および第2実施形態では、接続されているLCDに応じて、各電源回路に供給する電圧、制御部13で用いるクロック、およびLCD駆動回路用電源回路18で生成する1倍の電圧VL1を切り替えて制御する例を説明した。第3実施形態は、電源装置に接続されているセンサーの動作に応じて、各電源回路に供給する電圧、制御部に入力するクロック等を切り替えて制御する。すなわち、センサーの動作時は重負荷となるため、例えば、高速動作を停止し、センサー211に供給する電圧を電池11からの出力電圧に切り替える。
電源装置200は、降圧回路12、切り替え部14と17、発振回路用電源回路15、発振回路16、センサー駆動回路用電源回路201、センサー駆動回路202、ロジック用電源回路101およびロジック部110cを備えている。ロジック部110cは、制御部13c、分周回路111、高速発振回路112、切り替え部113、ROM114、RAM115を備えている。また、電源装置200には、電池11とセンサー211が接続されている。
センサー駆動回路202は、供給された電圧VL11、電圧VL12、電圧VL13を用いて、センサー211の駆動を行う。
センサー211は、例えば2軸センサーや3軸センサーなど姿勢を検出するセンサーである。あるいは、3軸加速度センサーなどである。
一例として、制御部13cは、接続されているROM114に予め書き込まれている設定等に基づき、高速発振回路112に、生成する発振周波数や高速発振を行うか否かの指示を生成して、生成した指示を高速発振回路112に出力する。制御部13cは、接続されているROM114に予め書き込まれている設定に基づき、切り替え部14、17および113に対する各切り替え信号を生成し、生成した各切り替え信号を切り替え部14、17および113に出力する。制御部13cは、ROM114に記憶されているLCDの設定データを読み出し、読み出した設定データに基づきセンサー駆動回路用電源回路201に電圧VL1に基づく切り替え信号を出力する。
次に、センサーを動作させる場合、制御部13cは、切り替え部17に電池11からの出力電圧を選択する切り替え信号を出力する。この結果、高負荷時、センサー211を駆動するセンサー駆動回路には、電池11からの出力電圧が供給される。
また、液晶表示部とセンサーが接続されていてもよく、この場合、例えば、図5において、LCD駆動回路用電源回路18bをセンサー駆動回路用電源回路に置き換え、LCD駆動回路19bをセンサー駆動回路に置き換え、接続されているPN液晶22をセンサーに置き換えることで実現できる。
図8は、第4実施形態に係るTN液晶が接続されている電源装置10dのブロック図である。電源装置10dは、電池電圧検出部3、降圧回路12、切り替え部14と17、発振回路用電源回路15(第2の電源回路)、発振回路16、LCD駆動回路用電源回路18(第1の電源回路)、LCD駆動回路19、ロジック用電源回路101およびロジック部110dを備えている。ここで、本実施形態に係る電源装置10d(図8)は、第2実施形態に係る電源装置10a(図3)に対し、ロジック部110aがロジック部110dに変更され、電池電圧検出部3が追加されたものになっている。
電池電圧検出部3は、二次電池2の電圧を検出し、検出した電池電圧を示す電池電圧情報をロジック部110dの後述する制御部13dに出力する。
制御部13dは、電池電圧検出部3から入力された電池電圧情報が示す電池電圧に基づいて、切り替え部14と切り替え部17とに対し、切り替え信号を出力する。これにより、制御部13dは、電池電圧に基づいて、二次電池2の出力電圧と降圧回路12の出力電圧との間で、各電源回路(発振回路用電源回路15、LCD駆動回路用電源回路18、又はロジック用電源回路101)に供給する電圧を切り替える。
二次電池2の電池電圧が徐々に低下して、電池電圧が、降圧回路12から供給される降圧電圧を用いて所望のLCD昇圧電圧(TN液晶121dの場合は3.6V)が得られる電圧(例えば、2.4V)を下回った場合は、制御部13dは、切り替え部17に対して、二次電池2からの入力を選択するような切り替え信号を出力する。
また、その場合において、制御部13dは、LCD駆動回路19を制御して、TN液晶に121dにおける表示を時計表示から充電警告表示に切り替えさせる。
すなわち、制御部13dは、二次電池2の電圧(電源電圧)が、降圧回路12から供給される降圧電圧を用いてLCD駆動回路19(負荷駆動部)以外の回路を駆動されるために必要な電圧に基づいて定められた電圧より低くなった場合、切り替え部14(第2の切り替え部)を二次電池(電源)2に接続させればよい。
これにより、従来の電源装置では、動作に必要な二次電池2の出力電圧の下限が2.4Vであったのに対し、本実施形態の電源装置10dは、動作に必要な二次電池2の出力電圧の下限を1.7Vにすることができるので、従来の電源装置より長時間、時計表示をすることができる。
また、電池電圧が、二次電池2から供給される電源電圧を用いて発振回路16及びロジック部110dが駆動される下限の電圧(例えば、1.0V)以下となった場合は、制御部13dは、発振回路16およびロジック部110dを停止させる。
すなわち、制御部13dは、検出された電源電圧が、二次電池(電源)2から供給される電源電圧によりTN液晶(負荷)121dが駆動されるために必要な電圧に基づいて定められた電圧以上となった場合、TN液晶(負荷)121dを駆動させる。
また、その場合において、制御部13dは、LCD駆動回路19に、TN液晶121dにおける表示を充電警告表示から時計表示に切り替えさせる。
これにより、本実施形態の電源装置10dは、従来の電源装置より時計表示に必要な二次電池2の出力電圧の下限を下げることができるので、従来の電源装置より長時間、時計表示をすることができる。
これにより、本実施形態の電源装置10dは、従来の電源装置より液晶の表示を再開することが可能な電圧が下がり、従来の電源装置より充電開始から充電警告表示の再開までの時間を短縮することができる。
図10は、第5実施形態に係るTN液晶が接続されている電源装置10eのブロック図である。電源装置10eは、電池電圧検出部3、入力部4、降圧回路12、切り替え部14と17、発振回路用電源回路15(第2の電源回路)、発振回路16、LCD駆動回路用電源回路18(第1の電源回路)、LCD駆動回路19、ロジック用電源回路101(第1の電源回路)およびロジック部110eを備えている。ここで、本実施形態に係る電源装置10e(図10)は、第4実施形態に係る電源装置10d(図8)に対し、ロジック部110eがロジック部110eに変更され、入力部4が追加されたものになっている。
電源装置10eの外部にある負荷部120は、TN液晶121dと、照明部122と、スピーカ(報音部)123とを備える。図8に対し図10では、電源装置10dの制御部13eは、更に、照明部122と、スピーカ123とに接続されている。
また、入力部4は、ユーザによりアラーム時刻設定用スイッチが操作されることにより、アラーム設定時刻を示すアラーム設定時刻情報を制御部13eに出力する。
制御部13eは、入力部4からバックライトON情報が入力された場合、予め決められた時間(例えば、3秒)、予め決められた電流値(例えば、10mA)で照明部122に
電流を供給する。これにより、照明部122は、制御部13eから供給された電流を用いて、その予め決められた時間(例えば、3秒)照明を行う。
制御部13eは、入力部4から入力される入力情報に基づいて、切り替え部14と切り替え部17とに対し、切り替え信号を出力する。これにより、制御部13eは、入力情報に基づいて、二次電池2の出力電圧と降圧回路12の出力電圧との間で、各電源回路(発信用回路用電源回路15、LCD駆動回路用電源回路18、又はロジック用電源回路101)に供給する電圧を切り替える。
すなわち、制御部13eは、負荷部120が予め決められた重負荷駆動を開始する前に、切り替え部14および切り替え部17を二次電池2に接続させる。
また、制御部13eは、予めRAM115に記憶されているアラーム設定時刻情報が示す時刻になった場合、切り替え部14および切り替え部17を二次電池2に接続させた後に、スピーカ123に、予め決められた時間(例えば、20秒)、ブザー報音させる。
すなわち、制御部13eは、前記負荷部が予め決められた重負荷駆動をした後に、検出された電源電圧が、降圧回路12によりTN液晶(負荷)121dが駆動されるために必要な電圧に基づいて定められた電圧以上となった場合、切り替え部(第1の切り替え部)17および切り替え部14(第2の切り替え部)を降圧回路12に接続させる。
これにより、従来の電源装置より、本実施形態の電源装置10eは、照明またはブザー報音といった重負荷駆動の期間中に、通常の液晶表示のときよりも大きな電流を照明部122またはスピーカ123に供給することができるので、照明あるいはブザー報音を実現することができる。
これにより、電源装置10eは、各電源回路に二次電池2から直接電源を供給する時間を必要最小限にととめることができるので、照明またはブザー報音といった重負荷の動作を実現しつつ、電源装置10eの低消費電力化を図ることができる。
また、本実施形態に係る電源装置10eは、制御部13eによる電源の切り替え時を重負荷駆動の直前としたが、これに限らず、重負荷駆動よりも前であればよく、例えば重負荷駆動を開始する時から予め決められた時間だけ前の時に行われるようにしてもよい。
換言すれば、制御部13eは、負荷部120が予め決められた重負荷駆動を開始する前に、少なくとも切り替え部(第1の切り替え部)17を二次電池2(電源)に接続させる。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM等の可搬媒体、USB(Universal Serial Bus) I/F(インタフェース)を介して接続されるUSBメモリー、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
2・・・二次電池
3・・・電池電圧検出部
4・・・入力部
10、10a、10b、10d、10e、100、200・・・電源装置
11・・・電池
12・・・降圧回路
13、13a、13b、13c・・・制御部
14、17、17b、113・・・切り替え部
15・・・発振回路用電源回路
16・・・発振回路
18、18b・・・LCD駆動回路用電源回路
19、19b・・・LCD駆動回路
21、121d・・・TN液晶
22・・・PN液晶
101・・・ロジック用電源回路
110、110a、110b、110c、110d、110e・・・ロジック部
111・・・分周回路
112・・・高速発振回路
114・・・ROM
115・・・RAM
120・・・負荷部
121・・・LCD
122・・・照明部
123・・・スピーカ
201・・・センサー駆動回路用電源回路
202・・・センサー駆動回路
211・・・センサー
Claims (13)
- 電源電圧を供給する電源と、
当該電源電圧を降圧した降圧電圧を供給する降圧回路と、
負荷部を駆動する負荷駆動部に電圧を供給する第1の電源回路と、
前記負荷駆動部以外の回路に電圧を供給する第2の電源回路と、
前記電源と前記降圧回路とのいずれかを前記第1の電源回路に接続する第1の切り替え部と、前記電源と前記降圧回路とのいずれかを前記第2の電源回路に接続する第2の切り替え部と、を備え、前記負荷駆動部の特性に応じて、前記第1の電源回路へ供給する電圧と、前記第2の電源回路に供給する電圧を切り替える制御部と、
を備えることを特徴とする電源装置。 - 前記制御部は、前記第1の切り替え部における前記接続と前記第2の切り替え部における前記接続を制御し、
前記第1の切り替え部と前記第2の切り替え部とが並列に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。 - 前記電源電圧を検出する電池電圧検出部を更に備え、
前記制御部による切り替えは、前記検出された電源電圧に基づいて行われることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。 - 前記制御部は、前記検出された電源電圧が、前記降圧回路から供給される降圧電圧を用いて前記負荷部が駆動されるために必要な電圧に基づいて定められた電圧より低くなった場合、第1の切り替え部を前記電源に接続させることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
- 前記制御部は、前記検出された電源電圧が、前記降圧回路から供給される降圧電圧を用いて前記負荷駆動部以外の回路が駆動されるために必要な電圧に基づいて定められた電圧より低くなった場合、第2の切り替え部を前記電源に接続させることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の電源装置。
- 前記制御部は、前記検出された電源電圧が、前記電源から供給される電源電圧を用いて前記負荷部が駆動されるために必要な電圧に基づいて定められた電圧以上となった場合、前記負荷部を駆動させることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記制御部は、前記負荷部が予め決められた重負荷駆動を開始する前に、第1の切り替え部を前記電源に接続させることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の電源装置。
- 前記制御部は、前記負荷部が予め決められた重負荷駆動をした後に、前記検出された電源電圧が、前記降圧回路から供給される降圧電圧を用いて前記負荷部が駆動されるために必要な電圧に基づいて定められた電圧以上となった場合、第1の切り替え部を前記降圧回路に接続させることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれか1項に記載の電源装置。
- 電源電圧を供給する電源と、
当該電源電圧を降圧した降圧電圧を供給する降圧回路と、
負荷部を駆動する負荷駆動部に電圧を供給する第1の電源回路と、
前記負荷駆動部以外の回路に電圧を供給する第2の電源回路と、
前記電源と前記降圧回路とのいずれかを前記第1の電源回路に接続する第1の切り替え部と、前記電源と前記降圧回路とのいずれかを前記第2の電源回路に接続する第2の切り替え部と、を備え、前記負荷駆動部の特性に応じて、前記第1の電源回路へ供給する電圧と、前記第2の電源回路に供給する電圧を切り替える制御部と、
複数の内部クロックをさらに備え、
前記制御部は、
前記負荷駆動部の特性または動作に応じて、前記第1の電源回路への電圧の切り替え、その後、前記複数の内部クロックを切り替える
ことを特徴とする電源装置。 - 前記制御部は、
前記第1の電源回路が電圧を供給する負荷駆動部の特性または動作に応じて、前記複数の内部クロックのうち最も低速なクロックより高速なクロックを用いている場合、前記第1の電源回路に供給する電圧および前記第2の電源回路に供給する電圧を切り替えない
ことを特徴とする請求項9に記載の電源装置。 - 電源電圧を供給する電源と、
当該電源電圧を降圧した降圧電圧を供給する降圧回路と、
負荷部を駆動する負荷駆動部に電圧を供給する第1の電源回路と、
前記負荷駆動部以外の回路に電圧を供給する第2の電源回路と、
前記電源と前記降圧回路とのいずれかを前記第1の電源回路に接続する第1の切り替え部と、前記電源と前記降圧回路とのいずれかを前記第2の電源回路に接続する第2の切り替え部と、を備え、前記負荷駆動部の特性に応じて、前記第1の電源回路へ供給する電圧と、前記第2の電源回路に供給する電圧を切り替える制御部と、
前記負荷部は、液晶表示装置であり、
前記第1の電源回路は、前記液晶表示装置を駆動するLCD駆動部に電圧を供給するLCD駆動電源回路であり、
前記第2の電源回路は、前記制御部を含むロジック部に電圧を供給するロジック用電源回路である
ことを特徴とする電源装置。 - 電源電圧を供給する電源と、
当該電源電圧を降圧した降圧電圧を供給する降圧回路と、
負荷部を駆動する負荷駆動部に電圧を供給する第1の電源回路と、
前記負荷駆動部以外の回路に電圧を供給する第2の電源回路と、
前記電源と前記降圧回路とのいずれかを前記第1の電源回路に接続する第1の切り替え部と、前記電源と前記降圧回路とのいずれかを前記第2の電源回路に接続する第2の切り替え部と、を備え、前記負荷駆動部の特性に応じて、前記第1の電源回路へ供給する電圧と、前記第2の電源回路に供給する電圧を切り替える制御部と、
前記負荷部は、センサーであり、
前記第1の電源回路は、前記センサーを駆動するセンサー駆動部に電圧を供給するセンサー駆動電源回路であり、
前記第2の電源回路は、前記制御部を含むロジック部に電圧を供給するロジック用電源回路である
ことを特徴とする電源装置。 - 請求項1、9、11、12のいずれか1項に記載の電源装置を備えていることを特徴とする電子時計。
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