JPWO2006106704A1 - 血中アルコール代謝改善組成物 - Google Patents
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Abstract
本発明は、アルコール摂取後の血中アルコールの速やかな代謝を目的とした。大豆蛋白を酵素分解して得られる平均分子量500〜15000のペプチド混合物を有効成分とする血中のアルコール代謝改善組成物、これを飲酒の際にに摂取してアルコール代謝改善をする。
Description
本発明は、大豆蛋白の酵素分解物を有効成分とする血中のアルコール代謝改善組成物を提供するものである。
大豆蛋白酵素分解物は大豆たん白を原料とし酵素分解したものであり栄養性が優れているだけでなく、様々な生理活性効果が見い出され、例えば大豆蛋白酵素分解物摂取によるマウスの疲労回復促進・体重増加抑制・血中脂質増加抑制・糖負荷後の血糖上昇抑制を新甫ら(非特許文献1)が報告しており、生理機能剤としても注目される食品素材である。
また、ヒトの基礎代謝亢進を小松ら(非特許文献2)が報告しており、代謝改善への効果が期待できる。
また、ヒトの基礎代謝亢進を小松ら(非特許文献2)が報告しており、代謝改善への効果が期待できる。
一方、アルコールに関して摂取量がカラダの代謝能力を超えると飲み過ぎ、さらには二日酔いの状態になる。
アルコールは吸収後血中に入ることで血中アルコール濃度が高まり、濃度が0.05%を越えると酔いがまわり始め、0.15%を超えると酩酊状態、0.3%を超えると泥酔、さらに高くなると急性中毒になる目安がある。血中のアルコールは肝臓に運ばれ代謝され、まずアルコール脱水素酵素などで分解されてアセトアルデヒドになり、さらに他の酵素で分解され酢酸となり、最終的に炭酸ガスと水に分解される。この過程でできるアセトアルデヒドは毒性が強く、体内に多く存在すると頭痛や不快感のもとになることが一般的に知られている。
アルコールは吸収後血中に入ることで血中アルコール濃度が高まり、濃度が0.05%を越えると酔いがまわり始め、0.15%を超えると酩酊状態、0.3%を超えると泥酔、さらに高くなると急性中毒になる目安がある。血中のアルコールは肝臓に運ばれ代謝され、まずアルコール脱水素酵素などで分解されてアセトアルデヒドになり、さらに他の酵素で分解され酢酸となり、最終的に炭酸ガスと水に分解される。この過程でできるアセトアルデヒドは毒性が強く、体内に多く存在すると頭痛や不快感のもとになることが一般的に知られている。
ところで、アミノ酸、ペプチド、蛋白などがアルコール代謝促進に関与することが幾つか知られている。
まずアミノ酸に関して、特許文献1には、グリシンがアルコール代謝促進に有効であることが開示されている。次に、ペプチドのアルコール代謝促進作用に関して、特許文献2の課題の項に、低重合のペプチドがアルコール吸収阻害作用等の生理機能がある旨開示しており、これに適した低分子ペプチドを製造する方法を開示している。
しかし、平均アミノ酸鎖長3以下の低分子ペプチド(平均分子量約400以下)であり、本発明のような平均アミノ酸鎖長4以上、換言すれば平均分子量500以上のペプチドではない。
次に、特許文献3には、豚肉をプロテアーゼで処理して得られた豚肉加工品が体内アルコールの代謝を促進することを開示している。しかし、豚肉に関するものであり、大豆に関するものではない。
まずアミノ酸に関して、特許文献1には、グリシンがアルコール代謝促進に有効であることが開示されている。次に、ペプチドのアルコール代謝促進作用に関して、特許文献2の課題の項に、低重合のペプチドがアルコール吸収阻害作用等の生理機能がある旨開示しており、これに適した低分子ペプチドを製造する方法を開示している。
しかし、平均アミノ酸鎖長3以下の低分子ペプチド(平均分子量約400以下)であり、本発明のような平均アミノ酸鎖長4以上、換言すれば平均分子量500以上のペプチドではない。
次に、特許文献3には、豚肉をプロテアーゼで処理して得られた豚肉加工品が体内アルコールの代謝を促進することを開示している。しかし、豚肉に関するものであり、大豆に関するものではない。
ところで、大豆蛋白に関して、特許文献4には、大豆抽出物、豆乳又は発酵豆乳などの大豆加工物がアルコールの吸収を抑制し、生体内でのアルコールの代謝を促進することを開示している。そして、その従来の技術の項にはアミノ酸でアルコール代謝を促進するものも開示されている。しかし、加水分解されたものではない。
一方、特許文献5には、米糠・大豆発酵抽出物の摂取により、血中エタノール及びアセトアルデヒドの消失速度が増加するなどアルコール代謝を高めることができる旨開示している。しかし、どちらの成分が有効であるかは明らかではない。
一方、特許文献5には、米糠・大豆発酵抽出物の摂取により、血中エタノール及びアセトアルデヒドの消失速度が増加するなどアルコール代謝を高めることができる旨開示している。しかし、どちらの成分が有効であるかは明らかではない。
(参考文献)
特開2004−203892号公報
特開2000−7697号公報
特開平11−276116号公報
特開2001−226277号公報
特開2002−161045号公報
薬学雑誌,「大豆由来の低分子ペプチドの研究.疲労,肥満並びに糖代謝に及ぼす影響」,113(4),334-342,1993.
大豆たん白質栄養研究会会誌,「小児肥満治療におけるエネルギー制限食に対する大豆ペプチドのN補充効果」,10,84-88,1989.
本発明は、アルコール摂取後の血中アルコールの速やかな代謝を目的とし、かかる血中アルコール代謝改善組成物(剤あるいは食品など)を目的とした。
本発明者らは、大豆蛋白の酵素分解物のなかで平均分子量15000以下、好ましくは10000以下、更に好ましくは5000以下で約500以上のペプチド混合物を作成し、これを飲酒後に摂取することにより血液中のアルコール濃度を速やかに低減させることができる知見を得て本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、大豆蛋白を酵素分解して得られる平均分子量500〜15000のペプチド混合物を有効成分とする血中のアルコール代謝改善組成物である。アルコール代謝改善組成物は剤または食品とすることができる。アルコール代謝改善組成物は飲酒の際に摂取することができる。
即ち、本発明は、大豆蛋白を酵素分解して得られる平均分子量500〜15000のペプチド混合物を有効成分とする血中のアルコール代謝改善組成物である。アルコール代謝改善組成物は剤または食品とすることができる。アルコール代謝改善組成物は飲酒の際に摂取することができる。
本発明により血中のアルコール代謝改善組成物が完成され、これにより、飲酒後の血液中アルコールを速やかに低減させるとともに、望ましい精神状態にすることも出来るようになったものである。
まず、大豆蛋白を酵素分解して得られる平均分子量500〜15000のペプチド混合物を有効成分とする血中のアルコール代謝改善組成物について説明する。
本発明の有効成分であるペプチド混合物の製造法を例示する。
本発明の有効成分であるペプチド混合物の製造法を例示する。
ペプチド混合物は大豆蛋白を水系下に酵素分解して得ることができる。
大豆蛋白は、大豆由来で安価に手に入る材料として、豆乳、濃縮大豆蛋白、あるいは分離大豆蛋白、脱脂大豆、大豆ホエー蛋白などをを用いることができる。
酵素処理に供する大豆蛋白溶液の濃度は1重量%〜30重量%とすることができる。
本発明に用いる蛋白分解酵素(プロテアーゼ)は、エキソプロテアーゼ又はエンドプロテアーゼを単独又は併用することができ、動物起源、植物起源あるいは微生物起源は問わない。
本発明の加水分解の条件は用いる蛋白分解酵素の種類により多少異なるが、概してその蛋白分解酵素の作用pH域、作用温度域で、大豆蛋白を加水分解するのに充分な量を用いることができる。
大豆蛋白は、大豆由来で安価に手に入る材料として、豆乳、濃縮大豆蛋白、あるいは分離大豆蛋白、脱脂大豆、大豆ホエー蛋白などをを用いることができる。
酵素処理に供する大豆蛋白溶液の濃度は1重量%〜30重量%とすることができる。
本発明に用いる蛋白分解酵素(プロテアーゼ)は、エキソプロテアーゼ又はエンドプロテアーゼを単独又は併用することができ、動物起源、植物起源あるいは微生物起源は問わない。
本発明の加水分解の条件は用いる蛋白分解酵素の種類により多少異なるが、概してその蛋白分解酵素の作用pH域、作用温度域で、大豆蛋白を加水分解するのに充分な量を用いることができる。
加水分解の程度は、蛋白成分の15%トリクロロ酢酸可溶率でいう大豆蛋白分解率で、20〜98%程度、より通常には50〜90%程度になるまで行なうことが適当である。
このようにして得られた大豆蛋白の酵素分解物は平均分子量500〜15000、好ましくは500〜10000、より好ましくは500〜5000以下のペプチド混合物が適当である。分子量は吸収性と関与することが想定され、血中のアルコール濃度上昇時に効果のタイミングを合わす上では、平均分子量が500以上であって、かつ、10000以下、更には5000以下のペプチド混合物が好ましい。
なお、有効成分である前記ペプチド混合物は飲料用途など必要に応じて不溶成分を除去することができる。
このようにして得られた大豆蛋白の酵素分解物は平均分子量500〜15000、好ましくは500〜10000、より好ましくは500〜5000以下のペプチド混合物が適当である。分子量は吸収性と関与することが想定され、血中のアルコール濃度上昇時に効果のタイミングを合わす上では、平均分子量が500以上であって、かつ、10000以下、更には5000以下のペプチド混合物が好ましい。
なお、有効成分である前記ペプチド混合物は飲料用途など必要に応じて不溶成分を除去することができる。
本発明の血中アルコール代謝改善組成物は前記ペプチド混合物を有効成分として剤または食品とすることができる。例えば、錠剤、粉末状、顆粒状、固形状、流動物状、液状等の形態とすることができる。
例えば、本発明の組成物が剤として投与される場合は、有効成分を単独で、又は薬学的に許容される担体と混合して各種の投与形態に調製して投与することができる。いずれの場合もこれらは適当な薬学的に許容される担体を用いて通常の方法に従い製剤化できる。ここで用いられる担体としては通常の薬剤に汎用される各種のもの、例えば充填剤、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤等の希釈剤乃至賦形剤等を例示できる。投与形態は特に限定されず、治療目的に応じて適宜選択できるが、例えば経口的投与の場合には、錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤等の形態で投与できる。簡易性の点から経口的投与が望ましい。
また、例えば、本発明の組成物が食品の場合は、一般的な食品の形態であるクリーム等の水中油型乳化食品;マーガリン等の油中水型乳化食品;食用油;清涼飲料、茶系飲料、乳飲料等の飲料;牛乳、チーズ、ヨーグルト等の乳製品;豆乳、発酵豆乳、大豆蛋白飲料、豆腐、納豆、油揚げ、厚揚げ、がんもどき等の大豆製品;ハンバーグ、ミートボール、唐揚げ、ナゲット等の肉加工品;各種総菜類;焼き菓子、チョコレート、ケーキ、冷菓、シリアル、飴、ガム、タブレット等の菓子類;食パン、菓子パン、ドーナツ等のパン類;米飯、寿司、餅等の米飯類など、様々な食品に配合することができる。
また、本発明のアルコール代謝改善組成物は飲酒の際に摂取することができる。飲酒の際とは飲酒の前後、あるいは飲酒と同時に摂取することができる意味である。有効摂取量は飲酒の際であれば飲酒前後あるいは同時でも大きな差異はないが、以下飲酒後の場合を例にして説明する。
有効成分である大豆蛋白を酵素分解して得られるペプチド混合物は成人の場合であれば、飲酒後1〜85g、好ましくは、2〜20g、さらに好ましくは2〜15g摂取するようにアルコール代謝改善組成物を摂取することにより血中のアルコール代謝改善効果がある。
本発明の血中のアルコール代謝改善剤は、ペプチド混合物1g以下では効果が認められない。また、1日の食事から摂取する蛋白質所要量を考慮すると85g以下が通常適当である。食事から得る蛋白質の一部を補助的に摂取する上で、好ましくは2〜20g摂取すれば効果が得られるものである。さらに15g以下でも効果を得ることができるものである。
しかし、この有効成分である大豆蛋白を酵素分解して得られるペプチド混合物は天然の大豆由来の大豆蛋白を酵素分解したものであり多量摂取しても副作用はなく蛋白質の補給ができるものである。
一般に医薬品の多くが適正量以上の摂取は安全性に問題を生じる可能性があるのに対し、本発明の有効成分である大豆ペプチド混合物は大豆を酵素分解したものであることから、安全性の観点からは摂取量の上限はなされない。
有効成分である大豆蛋白を酵素分解して得られるペプチド混合物は成人の場合であれば、飲酒後1〜85g、好ましくは、2〜20g、さらに好ましくは2〜15g摂取するようにアルコール代謝改善組成物を摂取することにより血中のアルコール代謝改善効果がある。
本発明の血中のアルコール代謝改善剤は、ペプチド混合物1g以下では効果が認められない。また、1日の食事から摂取する蛋白質所要量を考慮すると85g以下が通常適当である。食事から得る蛋白質の一部を補助的に摂取する上で、好ましくは2〜20g摂取すれば効果が得られるものである。さらに15g以下でも効果を得ることができるものである。
しかし、この有効成分である大豆蛋白を酵素分解して得られるペプチド混合物は天然の大豆由来の大豆蛋白を酵素分解したものであり多量摂取しても副作用はなく蛋白質の補給ができるものである。
一般に医薬品の多くが適正量以上の摂取は安全性に問題を生じる可能性があるのに対し、本発明の有効成分である大豆ペプチド混合物は大豆を酵素分解したものであることから、安全性の観点からは摂取量の上限はなされない。
本発明の血中のアルコール代謝改善剤は、飲酒の際にに摂取することにより血中のアルコール濃度をより速やかに低減させることができるものである。大豆ペプチド混合物は吸収性が大豆蛋白質よりスムーズになることより、飲酒後の摂取でより特徴的な効果がみられるが、飲酒前及び飲酒中に摂取することでも効果が期待できる。ただ、飲酒前あるいは同時に摂取するとアルコールの摂取量が抑制されることもあるので、飲酒後が好ましい。
従って、酒、ビール、ウイスキーなどのアルコールを多量摂取した後に 本発明のアルコール代謝改善剤を摂取すれば血中のアルコールが速やかに代謝されアルデヒドなどによる悪酔いや二日酔いになり難く快適な飲酒をエンジョイできるものである。
従って、酒、ビール、ウイスキーなどのアルコールを多量摂取した後に 本発明のアルコール代謝改善剤を摂取すれば血中のアルコールが速やかに代謝されアルデヒドなどによる悪酔いや二日酔いになり難く快適な飲酒をエンジョイできるものである。
以下に、本発明の有効性を実施例と共に示すが、これらの例示によって本発明の技術思想が限定されるものではない。
本発明に用いた大豆蛋白ペプチド混合物は「ハイニュートDC−6」(不二製油株式会社製、平均分子量約1000、平均鎖長約7、粗蛋白質約74%)である。
[実施例1]
前記大豆蛋白ペプチド混合物3gを297gの水に溶解した溶液を作成した。
この溶液を4人の被験者が各々表1に示した量の飲酒を1時間30分かけて行った(食事とともに)直後に摂取した。この際の血中アルコール濃度を飲酒直後、飲酒後2時間後にそれぞれ測定した。また対照として、同量の飲酒をした直後に水を摂取した場合についても同様に測定した。
その結果、表2のような結果が得られ、大豆蛋白ペプチド混合物を飲酒後に摂取することにより血中アルコール濃度が低下する傾向が観察された。
即ち、豆蛋白ペプチド混合物を飲酒後に3g摂ることにより、血中アルコール濃度を速やかに低下させる傾向が示された。
表2は飲酒後の血中アルコール濃度の変化を示す表である。
前記大豆蛋白ペプチド混合物3gを297gの水に溶解した溶液を作成した。
この溶液を4人の被験者が各々表1に示した量の飲酒を1時間30分かけて行った(食事とともに)直後に摂取した。この際の血中アルコール濃度を飲酒直後、飲酒後2時間後にそれぞれ測定した。また対照として、同量の飲酒をした直後に水を摂取した場合についても同様に測定した。
その結果、表2のような結果が得られ、大豆蛋白ペプチド混合物を飲酒後に摂取することにより血中アルコール濃度が低下する傾向が観察された。
即ち、豆蛋白ペプチド混合物を飲酒後に3g摂ることにより、血中アルコール濃度を速やかに低下させる傾向が示された。
表2は飲酒後の血中アルコール濃度の変化を示す表である。
[実施例2]
前記大豆蛋白ペプチド混合物11gを289gの水に溶解した溶液を作成した。
この溶液を4人の被験者が各々適量と判断できる表3に示した量の飲酒を1時間かけて行った直後に摂取した。この際の血中アルコール濃度を飲酒前、飲酒直後、飲酒1時間・2時間・4時間・12時間後にそれぞれ測定した。また対照として、同量の飲酒をした直後に水を摂取した場合についても同様に測定した。
その結果、図1のような結果が得られ、大豆蛋白ペプチド混合物を飲酒後に摂取することにより血中アルコール濃度を低下させる傾向が示された。また、図2で示したPOMS調査より、水摂取では飲酒1時間後に比べて4時間後では抑鬱、怒りの因子で上昇がみられたのに対し、大豆蛋白ペプチド混合物摂取では飲酒1時間後に比べ4時間後で緊張、抑鬱、疲労の因子で減少がみられた。特に飲酒1時間後は有意に低下することが確認された。
大豆蛋白ペプチド混合物を飲酒後に約8g摂ることにより、血中アルコール濃度を速やかに低下させると同時に、精神状態の変化も抑えることが示された。
図1は飲酒後の血中アルコール濃度の変化(飲酒前〜飲酒12時間)を示す図である。また、図2はPOMSの変化を示す図である。
前記大豆蛋白ペプチド混合物11gを289gの水に溶解した溶液を作成した。
この溶液を4人の被験者が各々適量と判断できる表3に示した量の飲酒を1時間かけて行った直後に摂取した。この際の血中アルコール濃度を飲酒前、飲酒直後、飲酒1時間・2時間・4時間・12時間後にそれぞれ測定した。また対照として、同量の飲酒をした直後に水を摂取した場合についても同様に測定した。
その結果、図1のような結果が得られ、大豆蛋白ペプチド混合物を飲酒後に摂取することにより血中アルコール濃度を低下させる傾向が示された。また、図2で示したPOMS調査より、水摂取では飲酒1時間後に比べて4時間後では抑鬱、怒りの因子で上昇がみられたのに対し、大豆蛋白ペプチド混合物摂取では飲酒1時間後に比べ4時間後で緊張、抑鬱、疲労の因子で減少がみられた。特に飲酒1時間後は有意に低下することが確認された。
大豆蛋白ペプチド混合物を飲酒後に約8g摂ることにより、血中アルコール濃度を速やかに低下させると同時に、精神状態の変化も抑えることが示された。
図1は飲酒後の血中アルコール濃度の変化(飲酒前〜飲酒12時間)を示す図である。また、図2はPOMSの変化を示す図である。
以上より、大豆蛋白ペプチド混合物の血中アルコール代謝改善能の有効性が確認された。
大豆蛋白ペプチド混合物を飲酒後に約8g摂取することにより、血中アルコール濃度を速やかに低減させ、気分、感情においても望ましい状態にすることができた。
大豆蛋白ペプチド混合物を飲酒後に約8g摂取することにより、血中アルコール濃度を速やかに低減させ、気分、感情においても望ましい状態にすることができた。
本発明のアルコール代謝改善組成物を飲酒後に摂取することにより、血中アルコール濃度を速やかに低減させ、気分、感情において望ましい状態にすることができるものである。
また、本発明のアルコール代謝改善組成物の有効成分は天然の食品である大豆から得られる大豆蛋白を加水分解して得ることができるので、多量摂取しても副作用がなく安心である。
また、本発明のアルコール代謝改善組成物の有効成分は大豆蛋白を酵素を用いて加水分解して工業的に生産効率よく得ることができるので、産業の発達にも大いに寄与するものである。
また、本発明のアルコール代謝改善組成物の有効成分は天然の食品である大豆から得られる大豆蛋白を加水分解して得ることができるので、多量摂取しても副作用がなく安心である。
また、本発明のアルコール代謝改善組成物の有効成分は大豆蛋白を酵素を用いて加水分解して工業的に生産効率よく得ることができるので、産業の発達にも大いに寄与するものである。
Claims (3)
- 大豆蛋白を酵素分解して得られる平均分子量500〜15000のペプチド混合物を有効成分とする血中のアルコール代謝改善組成物。
- アルコール代謝改善組成物が剤または食品である請求項1記載のアルコール代謝改善組成物。
- 飲酒の際に摂取する請求項1または請求項2記載のアルコール代謝改善組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005104430 | 2005-03-31 | ||
JP2005104430 | 2005-03-31 | ||
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007512772A Pending JPWO2006106704A1 (ja) | 2005-03-31 | 2006-03-29 | 血中アルコール代謝改善組成物 |
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Country | Link |
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CN102648751B (zh) * | 2012-05-02 | 2013-10-23 | 中国食品发酵工业研究院 | 一种具有解酒护肝功能工程米及其制备方法 |
WO2017002906A1 (ja) * | 2015-07-02 | 2017-01-05 | サントリーホールディングス株式会社 | アルコール吸収抑制用組成物 |
US11317645B2 (en) * | 2018-01-29 | 2022-05-03 | Joseph M. Fisher | Compositions and methods for delaying and reducing blood alcohol concentration |
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JPS6011425A (ja) * | 1983-06-30 | 1985-01-21 | Fuji Oil Co Ltd | コレステロ−ル低下性蛋白加水分解物及びその製造法 |
JP4465077B2 (ja) * | 2000-02-15 | 2010-05-19 | 株式会社ヤクルト本社 | アルコール吸収代謝調整剤 |
JP4854841B2 (ja) * | 2000-09-18 | 2012-01-18 | 株式会社東洋発酵 | 肝障害低減剤 |
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- 2006-03-29 JP JP2007512772A patent/JPWO2006106704A1/ja active Pending
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---|---|
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