JP4854841B2 - 肝障害低減剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルコール代謝向上剤及び肝障害低減剤に関し、更に詳しくは、米糠・大豆発酵抽出物を含有し、アルコール代謝を向上剤させるアルコール代謝向上剤、及び肝障害、特にアルコールや四塩化炭素等のハロゲン化合物に起因する肝障害を低減することができる肝障害低減剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
エタノールを摂取すると、肝臓においてアルコール脱水素酵素(ADH)の働きによって酸化され、アセトアルデヒドに変換される。アセトアルデヒドは更にアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きによって酢酸に変換され、体外に排泄される。しかし、アルコールの代謝生成物であるアセトアルデヒドが十分に代謝されないで体内に蓄積していると、皮膚紅潮、頭痛、吐気等の二日酔いの症状を呈する。そこで、従来より、生体内において安全で且つ優れたアルコール代謝向上作用を奏するアルコール代謝向上剤の現出が望まれている。
【0003】
また、肝臓は解毒、物質代謝等に中心的役割を果たし、種々の機能を有する主要な臓器として働いているが、肝炎ウイルスの感染による他、クロロホルム、四塩化炭素、ビスフェノール、フタル酸エステル、塩化化合物、アルキルフェノール、アルコール類等の化学物質により、肝障害が生じることが知られている。特に薬物の副作用として生じる薬物性肝障害は、薬物の有効性を減殺することになので問題となる。また、近年のアルコール摂取量の増加に伴い、アルコール摂取に起因するアルコール性肝障害も問題となりつつある。そこで、従来より有効な肝障害低減剤の開発が求められている。
【0004】
一方、従来より人工合成された化学品を避けて、より安全な天然成分と肝機能との関係について検討が進められた結果、例えば、ラン科シュスラン属の多年生草本植物であるミヤマウズラ由来成分を有効成分とする肝障害抑制剤(特開2000−16946号公報)や、シイタケ菌糸体抽出物を含む薬物による肝障害の防御剤(特開2000−159683号公報)等が開発されている。しかし、味覚的に優れている上に健康によく、各種疾病の予防・改善を図ることができる食品素材に由来し、肝機能改善に優れた素材の方が、医食同源の考えの下、毎日摂取することにより、肝機能障害の予防、肝機能の改善を図ることができることから好ましい。
【0005】
かかる観点から、食品素材と生理的機能との関連性について研究された結果、米糠及び大豆を原料に発酵させて得られる発酵抽出物と生理的機能との関係について様々な知見が得られている。例えば、血中のアルコール濃度及びアルコール口臭を低減させる米糠・大豆発酵抽出物(特開平3−272657号公報)、米糠・大豆発酵抽出物を含む活性酸素抑制組成物、及びこの発酵抽出物からなる血圧抑制剤(特開平6−284872号公報、特開平6−315369号公報)、米糠・大豆発酵抽出物を含む糞尿脱消臭用発酵飼料(特開平9−103252号公報)等が知られている。しかし、上記先行文献においては、米糠・大豆発酵抽出物とアルコール代謝反応との関係、及び米糠・大豆発酵抽出物と肝機能との関係については検討されていない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものでり、生体内において安全で且つ優れたアルコール代謝向上作用を奏するアルコール代謝向上剤、及び肝障害、特にアルコールや四塩化炭素等のハロゲン化合物に起因する肝障害の低減作用を奏する肝障害低減剤を提供することを目的とする。
【0007】
本発明者等は、上記実情に鑑みて、発酵原料として天然素材を用いた安全な発酵物について、アルコール代謝及び肝機能への影響について種々検討した結果、米糠・大豆発酵抽出物にアルコール代謝向上作用及び肝障害低減作用、特にアルコールや四塩化炭素等のハロゲン化合物に起因する肝障害の低減作用があることを新たに見出すことにより、本発明を完成するに至った。
【0008】
請求項1記載のアルコール代謝向上剤及び請求項2記載のアルコール肝障害低減剤は、米糠類、大豆類及び炭素源を含む培地に納豆菌あるいは枯草菌を接種し、発酵培養して得られた米糠・大豆発酵抽出物を含有することを特徴とする。
【0009】
上記「米糠・大豆発酵抽出物」とは、米糠類、大豆類及び炭素源を含む培地に納豆菌あるいは枯草菌を接種し、発酵培養して得られる抽出物である。上記「米糠・大豆発酵抽出物」としては、培養して得られた培養発酵液をろ過したままの液でもよいし、これを脱色等の後処理をした液でもよいし、これを濃縮した濃縮液でもよい。その他にも、噴霧乾燥等の公知の方法により溶媒を除去した固形物や粉末化した粉末物でもよい。
【0010】
上記「米糠類」とは、米胚芽、脱脂米胚芽、米糠、脱脂米糠等をいい、上記「大豆類」とは、脱脂大豆、キナ粉、大豆粉、大豆カス、これらの加水分解物等をいう。また、上記「炭素源」としては、通常用いられるものを使用でき、例えば、グルコース、デキストリン、乳糖及びデンプン等の1種又は2種以上を用いることができる。通常、これらの添加割合は、米糠類を100重量部とする場合、大豆類が1〜20重量部、好ましくは10〜20重量部であり、炭素源は20〜80重量部、好ましくは40〜60重量部である。これらの範囲にある場合には、菌の発育に最も好ましいからである。
【0011】
上記「培地」としては、上記米糠類、大豆類及び炭素源を含み、納豆菌あるいは枯草菌が増殖できるものであれば特に制限はなく、通常は水に米糠類、大豆類及び炭素源を添加した液体培地が用いられる。また、上記「培地」は通常は液体培地であるが、固形培地であってもかまわない。
【0012】
また、上記「納豆菌」及び「枯草菌」は、市販されている一般的な納豆菌や枯草菌を用いるのが通常である。しかし、自然的、又はニトロソグアニジン等の化学物質、X線、紫外線等により人為的変異手段により得られ、菌学的性質が変異した納豆菌や枯草菌の変異株であっても、アルコール代謝向上作用又は肝障害低減作用を有する米糠・大豆発酵抽出物を産生する性質を失わない限り利用することができる。
【0013】
通常、発酵培養は通気攪拌を行うことにより行われる。この発酵培養の条件については、発酵が行われる限り特に制限はないが、通常、pHが7.5〜10、好ましくは8.5〜10であり、培養温度が40〜45℃程度である。培地のpHを調節する場合は、アルカリ剤として炭酸水素ナトリウム等を用いることができる。尚、培地原料としてはプロテアーゼを用いることができる。この場合は、大豆ペプチドを更に分解するので有用である。また、発酵培養を行う前に、原料である米糠・大豆について、酸性条件下で乳酸菌によって発酵させる等の前発酵をすることにより、優れた米糠・大豆発酵抽出物が得られるので好ましい。
【0014】
本発明の米糠・大豆発酵抽出物は、例えば、以下の方法により製造することができる。即ち、培地原料として脱脂米糠を30.0kg、脱脂大豆を5.0kg、フィチン酸を5.0kg、グルコースを15.0kg、リン酸水素二ナトリウムを10.0kg、リン酸水素二アンモニウムを2.5kg、炭酸水素ナトリウムを45.0kg、消泡剤を0.25kg、水を500kg、使用する。尚、pHは9前後である。この培地を121℃、30分にて殺菌し、その後冷却し、次いで、納豆菌(製造元;成瀬醗酵化学研究所)0.05kgを接種し、40〜45℃にて約48時間、通気、撹拌して培養させて培養物を得る。その後、この培養物を圧搾ろ過し、活性炭及びパーライトで処理をして脱臭、脱色をし、ほぼ透明の米糠・大豆発酵抽出エキスを得る(固形分濃度;5重量%程度)。尚、この活性炭としては、粉末活性炭(活性炭S、活性炭K等)、粒状活性炭(活性炭SG等)の種々のものを使用でき、パーライトとしては、「パーライトNo.4180」(ダイカラインオリエント株式会社製)を使用することができる。
【0015】
請求項2記載の肝障害低減剤は、各種肝障害の治療、改善等に広く利用され得る。例えば、▲1▼抗生物質(ペニシリン系、セフェム系、アミノ配糖体系、アクラルビシン等の抗腫瘍系、リファンピシン等の抗酸菌抗生物質系、テトラサイクリン系、マクロライド系等)、解熱鎮痛薬(アスピリン、アセトアミノフェン等)等に起因する細胞障害型肝障害や、▲2▼モノアミンオキシダーゼ阻害剤(ヒドラジン誘導体〔イプロニアジド等〕)、全身麻酔薬(ハロタン、エンフルラン、イソフルラン等)、サルファ剤(スルファメトキサゾール、サラゾスルファピリジン等)、抗結核薬(ヒドラジン系〔ピラジナミド、イソニアジド、エチオナミド、パス等〕)等に起因する肝炎型肝障害、▲3▼その他、クロロホルム、四塩化炭素、ビスフェノール、フタル酸エステル、塩化化合物、アルキルフェノール、アルコール類等に起因する肝障害、肝炎ウイルス等の感染による肝障害に有用である。
【0016】
特に、請求項2記載の肝障害低減剤は、アルコール誘発性肝障害及びハロゲン系化合物誘発性肝障害に有効であることから、請求項3記載のアルコール誘発性肝障害低減剤及び請求項4記載のハロゲン系化合物誘発性肝障害低減剤として好適に用いることができる。上記ハロゲン化合物としては、例えば、四塩化炭素、クロロホルム、ハロゲン系吸入全身麻酔薬(ハロタン、エンフルラン、イソフルラン等)等が挙げられ、この中で、請求項5記載のように、特に四塩化炭素誘発性の肝障害に対して好適に用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、実験例により本発明を具体的に説明する。
(A)米糠・大豆発酵抽出物の調製について
脱脂米糠30g、脱脂大豆5g、グルコース0.3gに水約350mlを加え、炭酸ナトリウムでpHを9.0に調整後、全量500gとなるように水を加えた。90℃にて10分間加熱後冷却し納豆菌(「納豆素」高橋祐蔵研究所)5mlを添加した。特に強制通気はせず42℃にて18時間攪拌した。その後90℃にて10分間加熱し、冷却後ろ過(ろ過助剤としてパーライト使用)して米糠・大豆発酵抽出物(「GMT」ともいう。固形分濃度;5重量%)を得た。
【0018】
(B)実験動物及び飼育方法について
以下の実験例1では、10週齢のSD系雄性ラット(SLC株式会社)を固形飼料(オリエンタル酵母工業株式会社)で1週間予備飼育した後、試験に供した。また、実験例2では、ddY系6週齢雄性マウス(オリエンタル酵母工業株式会社製)を固形飼料(オリエンタル酵母工業株式会社製)で1週間予備飼育した後、試験に供した。尚、予備飼育及び試験期間中は、実験例1及び2とも、室温25±1℃,湿度50±5%,明暗12時間サイクルとした。
【0019】
(C)実験例について
〔実験例1〕
(1)アルコール負荷実験について
上記(B)のラットを次の3群に分けた。即ち、▲1▼Control群(蒸留水),▲2▼EtOH群(蒸留水),及び▲3▼EtOH/GMT群(0.12%GMT)である。エタノール投与群には表1に示す試験飼料と、15%エタノール溶液としてエタノール1.0g/kg BW/dayを強制経口投与した。飲用水として蒸留水又は供試サンプル溶液を用い、各群6匹、試験期間30日間とし、飼料及び飲用水は自由摂取とした。尚、Control群にはアルコールパウダーの代わりにsucroseパウダーを用い、15%エタノール溶液の代わりに蒸留水を強制経口投与した。
【0020】
【表1】
【0021】
(2)GOT及びGPT活性について
試験開始0,10,20及び30日後に採血しグルタミン酸・オキサロ酢酸・トランスアミナーゼ(GOT)活性及びグルタミン酸・ピルビン酸・トランスアミナーゼ(GPT)活性を測定した。測定は、市販生化学検査用酵素キット(トランスアミナーゼCIIテストワコー(和光純薬株式会社)を用いた。これらの結果を表2及び図1に示す。
【0022】
【表2】
【0023】
(3)アルコール代謝試験
試験24日目に、12時間の絶食後、Control群及びEtOH群には蒸留水を、EtOH/GMT群にはGMT 0.2g/kg BWをそれぞれ強制経口投与した。30分後、15%エタノール溶液としてエタノール1.0g/kg BW/dayを強制経口投与し、エタノール投与の30分,1及び6時間後に採血し血中エタノール及びアセトアルデヒドを測定した。測定は、市販測定用キット(F−キット エタノール,F−キット アセトアルデヒド(ベーリンガー・マンハイム社))を用いた。これらの結果を表3及び図2に示す。
【0024】
【表3】
【0025】
(4)ADH及びALDH活性について
試験30日目に、12時間の絶食後15%エタノール溶液として、エタノール1.0g/kg BW/dayを強制経口投与し、30分後に肝臓を採取した。肝臓0.5gに0.25M−sucrose,2mM−メルカプトエタノールを含む10mMリン酸ナトリウムbuffer(pH7.4)2mlを加え、ホモジネートを調製した。700×g,5分の遠心分離後、その上清液を更に4500×g,10分遠心分離した。得られた沈殿に同じ10mMリン酸ナトリウムbuffer(pH7.4) 2mlを加え懸濁後、同様の操作を繰り返し沈殿を得た。肝臓サンプルの2倍量の0.15M−KCl(0.3%−コール酸ナトリウムを含む)を加えて懸濁後、106000×g,60分遠心分離し、その上清をアルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)及びアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)活性測定用試料とした。
ADH活性測定反応組成は、3M−エタノール:0.1ml,0.06M−ピロリン酸ナトリウムbuffer(pH8.5):0.5ml,1.5mM−NAD+:0.1ml,H2O:2.2mlとした。また、ALDH活性測定反応組成は、5mM−アセトアルデヒド:0.1ml,0.05M−ピロリン酸ナトリウムbuffer(pH8.8):0.5ml,1mM− NAD+:0.1ml,0.1mM−ピラゾール:0.1ml,2μM−ロテノン(in MeOH):0.1ml,H2O:2mlとした。
25℃にてサンプル0.1mlを添加することにより反応を開始し、340nmの吸光度により1分間当りのNADHの生成量として活性測定した。タンパクの定量は、Lowryらの方法に従った。これらの結果を表4及び図3に示す。
【0026】
【表4】
【0027】
〔実験例2〕
(1)四塩化炭素投与
上記(B)のマウスを18時間の絶食後、マウス各群の平均体重が均一になるように、▲1▼コントロール群、▲2▼四塩化炭素群、及び▲3▼四塩化炭素群/GMT群の3群に分けた。尚、1群中のマウスは10匹である。そして、▲1▼コントロール群及び▲2▼四塩化炭素群には蒸留水を、▲3▼四塩化炭素群/GMT群には上記(A)で調製したGMT0.4g/kg BWをそれぞれ経口投与で与えた。30分後、▲2▼四塩化炭素群及び▲3▼四塩化炭素群/GMT群には1%四塩化炭素として四塩化炭素0.1g/kg BWを腹腔内投与した。一方、▲1▼コントロール群には、四塩化炭素の希釈に用いた短鎖脂肪酸中性脂肪であるパナセートを投与した。四塩化炭素を投与してから24時間経過後にネンブタール麻酔下でマウスから血液及び肝臓を採取し、血液は直ちに血清分離をした後、トランスアミナーゼ活性の測定に用いた。また、肝臓は0.9%生理食塩水で洗浄後、分析まで−80℃で凍結保存した。
【0028】
(2)トランスアミナーゼ活性
トランスアミナーゼ活性として、GOT活性及びGPT活性を測定した。測定は、市販生化学検査用酵素キット(和光純薬株式会社製 「トランスアミナーゼCIIテストワコー」)を用い、キットに記載の手順により行った。その結果を以下の表5及び図4に示す。
【0029】
(3)肝臓過酸化脂質(LPO)の測定
上記マウスのLPOを、チオバルビツール酸(以下、「TBA」という。)反応を用いて、マロンジアルデヒドとして定量する八木法により測定した。上記(1)で採取したマウスの肝臓に1.15%塩化カリウムを加えて30%ホモジネートを調製してLPO測定用サンプルとした。そして、該LPO測定用サンプル0.1ml、8.1%ドデシル硫酸ナトリウム0.2ml、酢酸緩衝液(pH3.5)1.5ml、0.8%BHT氷酢酸溶液0.05ml、0.8%TBA1.5ml、及び5mM EDTA0.7mlをこの順に加え、よく混合して混合液を調製した。その後、混合液を5℃にて60分間放置した。次いで、上記混合液を沸騰水浴中で60分間加熱し、冷却後、水1.0ml及びブタノール−ピリジン混合液(15:1)5.0mlを加えてよく混合した。そして、3000rpmで10分間遠心分離を行った後、上清を採取し、この上清の532nmにおける吸光度を測定することによりLPOを測定した。その結果を表5及び図5に示す。
【0030】
【表5】
【0031】
(D)実施例の効果
(1)エタノール投与と血清GOT及びGPT活性について
表2並びに図1(a)及び(b)に示すように、エタノール投与群(EtOH群及びEtOH/GMT群)は、エタノール摂取に伴う血清GOT及びGPT活性値の上昇が認められた。一方、EtOH/GMT群の血清GOT及びGPT活性値の上昇は、EtOH群に比べて低く、Control群に近いレベルとなった。SD系ラット15週齢の血清GOT及びGPT活性値の正常範囲は、それぞれ33〜94IU/L及び15〜34IU/Lといわれているが、EtOH/GMT群に認められた値は、ほぼこの範囲にあった。このことから、GMTはエタノール摂取に伴う血清GOT及びGPT活性値の上昇抑制効果を有することが認められた。従って、このGMTは、アルコールによる肝機能障害を抑えることが可能であることが判る。
【0032】
(2)血中エタノール及びアセトアルデヒド濃度について
表3並びに図2(a)及び(b)に示すように、いずれの群もエタノール投与後30分で血中エタノール及びアセトアルデヒド濃度が最高値を示し、6時間後にはほぼ初期値まで消失していることが認められた。EtOH/GMT群の血中エタノール及びアセトアルデヒドの消失はControl群及びEtOH群のそれに比べて速いことが認められた。即ち、血中エタノール濃度が最大値の約半分(400mg/L)になる時間は、EtOH群の3.8時間に比べて、EtOH/GMT群が2.6時間と、32%も短くなる。また、血中アルデヒド濃度が最大値の約半分(15mg/L)になる時間は、EtOH群の4.4時間に比べて、EtOH/GMT群が2.2時間と、100%も短くなる。従って、このGMTは、アルコールによる肝機能障害を抑えることが可能であることが判る。
【0033】
(3)肝臓ADH及びALDH活性について
表4及び図3に示すように、EtOH群の肝臓ADH及びALDH活性は、Control群に比べて低かった。しかし、EtOH/GMT群のそれは、Control群に比べて有意に高く、GMT摂取による、ADH及びALDHの生合成促進又は活性化の可能性が認められた。即ち、EtOH/GMT群の場合はアルコール代謝酵素が増え、その結果アルコール代謝が向上することが判り、そのため、アルコールによる肝機能障害を抑えることが可能である。
【0034】
(4)四塩化炭素投与と血清GOT及びGPT活性について
血清トランスアミナーゼは、肝障害の程度を示す指標として広く用いられており、数値が高いほど肝障害が大きいことを意味する。そして、表5及び図4より、四塩化炭素を投与していない▲1▼コントロール群と、四塩化炭素を投与した▲2▼四塩化炭素群とを対比すると、GOT及びGPTとも▲2▼四塩化炭素群は▲1▼コントロール群の100倍前後の値を示していることから、▲2▼四塩化炭素群では肝障害が進んでいることが判る。一方、四塩化炭素のみを投与している▲2▼四塩化炭素群と、四塩化炭素及びGMTの両者を投与した▲3▼四塩化炭素群/GMT群とを対比すると、GOT及びGPTとも▲3▼四塩化炭素群/GMT群では、▲2▼四塩化炭素群よりも約40%程度有意に低下していることが認められた。
【0035】
(5)四塩化炭素投与とLPOについて
また、表1及び図2より、LPOの量を比較すると、四塩化炭素を投与していない▲1▼コントロール群と、四塩化炭素を投与した▲2▼四塩化炭素群とを対比すると、▲2▼四塩化炭素群は▲1▼コントロール群の約3.5倍大きい値を示している。一方、四塩化炭素のみを投与している▲2▼四塩化炭素群と、四塩化炭素及びGMTの両者を投与した▲3▼四塩化炭素群/GMT群とを対比すると、▲3▼四塩化炭素群/GMT群では、▲2▼四塩化炭素群よりも約30%程度有意に低下していることが認められた。
【0036】
(6)まとめ
GMT摂取は、エタノールの連続摂取に伴う血清GOT及びGPT活性の上昇を抑制した。また、GMT摂取により、血中エタノール及びアセトアルデヒドの消失速度が増加した。更に、GMT摂取により、Control群より有意に高い肝臓ADH及びALDH活性が認められた。また、GMT摂取により、四塩化炭素投与に伴う血清GOT及びGPT活性の上昇を抑制し、LPOの生成も抑制している。以上のことから、米糠・大豆発酵抽出物(GMT)の摂取は、血清GOT及びGPT活性を上昇させることなく、肝臓アルコールデヒドロゲナーゼ及びアルデヒドデヒドロゲナーゼ活性を上昇させ体内でのアルコール代謝を高め、同時にアルコール及び四塩化炭素による肝障害を軽減することができることが判る。
【0037】
尚、本発明においては、上記具体的実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記米糠・大豆発酵抽出物の形態は、通常、水溶液若しくは原液等の液状であるが、これに限らず、この抽出物を吸液性粉末に含浸させた粉末品、造粒した造粒品、増量剤等他の粉末成分を配合した錠剤、又はマイクロカプセル等とすることができる。また、これらの水溶液、粉末品等を所定容器に充填してなる商品形態、またこれ単独で使用するか他剤(水溶液のもの、油性液のもの若しくは粉末を問わない。)に配合して使用するかについても特に限定されず、例えば、ポーション型でもよいし、他形状容器に充填してもよいし、粉末品をスティック状容器(袋)に充填したものでもよい。
【0038】
また、この抽出物のまま使用してもよいし、従来の清涼飲料水、ドリンク剤、乳製品、油剤化製品等に配合、分散して使用してもよい。尚、この分散は油中水型、水中油型を問わない。また、他の栄養成分(例えば、各種ビタミン類、カルシウムイオン成分、鉄イオン成分等)、薬効成分、調味成分、匂い成分等を配合してもよい。これらのうち、特に水溶性成分が好ましい。均一に溶解した商品とすることができるからである。
【0039】
【発明の効果】
本発明のアルコール代謝向上剤は、天然成分で構成されるので生体内において安全であるとともに、優れたアルコール代謝向上作用を示す。従って、アルコールによる肝臓障害を有効に軽減できるものと考えられる。
【0040】
また、本発明の肝障害低減剤は、天然成分で構成されるので生体内において安全であると共に、優れた肝障害低減作用、特にアルコールや四塩化炭素等のハロゲン化合物に起因する肝障害低減作用を示す。従って、肝障害、特にアルコールや四塩化炭素等のハロゲン化合物に起因する肝障害を有効に軽減でき、一般の肝障害の予防・改善の他、医療現場において薬剤性肝障害の予防・改善にも好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験例1において、(a)は血清GOTと時間との関係を示すグラフ、(b)は血清GMTと時間との関係を示すグラフである。
【図2】実験例1において、(a)は血中エタノールと時間との関係を示すグラフ、(b)は血中アセトアルデヒドと時間との関係を示すグラフである。
【図3】実験例1において、肝臓ADH活性又はALDH活性の試験結果を示すグラフである。
【図4】実験例2における▲1▼コントロール群、▲2▼四塩化炭素群、及び▲3▼四塩化炭素/GMT群のGOT活性及びGPT活性(IU/L)を示すグラフである。
【図5】実験例2における▲1▼コントロール群、▲2▼四塩化炭素群、及び▲3▼四塩化炭素/GMT群の肝臓過酸化脂質(LPO)濃度(nmol/g Liver)を示すグラフである。
Claims (3)
- 米糠類、大豆類及び炭素源を含む培地に納豆菌あるいは枯草菌を接種し、発酵培養して得られた米糠・大豆発酵抽出物を含有し、薬剤性肝障害、並びにクロロホルム、四塩化炭素、ビスフェノール、フタル酸エステル、塩化化合物及びアルキルフェノールに起因する肝障害を低減する肝障害低減剤。
- 上記肝障害がハロゲン系化合物誘発性肝障害である請求項1記載の肝障害低減剤。
- 上記ハロゲン系化合物が四塩化炭素である請求項2記載の肝障害低減剤。
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