JPWO2006098229A1 - インドロカルバゾール誘導体を含有する電極活物質 - Google Patents

インドロカルバゾール誘導体を含有する電極活物質 Download PDF

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Abstract

プロトン移動型二次電池又はキャパシタ等の電気化学セルにおいて、高エネルギー密度化を可能とする電極活物質に関する。この電気化学セルは、正極材料層及び負極材料層がセパレータを挟んで対向配置された構造を有し、正極材料層又は負極材料層に電極活物質を存在させたものであり、電極活物質としてインドロ[3,2−b]カルバゾール化合物を使用する。インドロ[3,2−b]カルバゾール化合物は、例えば一般式(1)に示した構造で表される。ここで、R1は電子吸引性基あるいは置換又は無置換のアリール基を示し、R2は水素、低級アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、置換カルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、置換又は無置換のアミノ基を示す。

Description

本発明は、二次電池又はキャパシタ等の電気化学セルに使用される電極活物質に関し、より詳しくは、電極活物質にインドロ[3,2−b]カルバゾール系化合物あるいはその酸化物(脱水素化物)を用い、かつその電荷キャリアにプロトンを用いた電気化学セルに関する。
近年、マイクロエレクトロニクスの進歩により蓄電デバイスの需要が高まっている。蓄電デバイスは、より小型、薄型であって、かつ、その容量が大きいことが要求されている。かかる蓄電デバイスとして注目されているのがリチウム二次電池と、電気二重層キャパシタに代表される高容量キャパシタである。一般に、リチウム二次電池は、容量は大きいが、短時間で大きな出力を取り出すことができ、かつ短時間で大きな電力を充電することができるという、いわゆる入出力特性については良好とはいえない。
一方、電気二重層キャパシタは、短時間における入出力特性が優れていることから期待されているが、エネルギー密度が小さいという問題点を有する。電気二重層キャパシタの活物質として多孔質の黒鉛が用いられており、電気二重層は電解液と活物質との界面で生じるため、活物質である黒鉛の表面積が大きいほどキャパシタの容量は大きくなる。黒鉛の表面積を大きくするためには、黒鉛の細孔の大きさを小さくすればよく、細孔を小さくして黒鉛の表面積を大きくするほどキャパシタの容量は大きくなることが知られている。一方、細孔を小さくすると、電解液の移動度は小さくなる。そのため、キャパシタの内部抵抗は上昇し、大きなレートでの入出力が困難になる。すなわち、容量を大きくしようとすると、本来有していた入出力特性が低下してしまうことになる。したがって、入出力特性に優れ、かつ大容量である電気二重層キャパシタを実現することは非常に困難である。
このような状況の中で、リチウムイオン電池等の欠点である高速電流特性等を改良する目的で、特許文献1〜3には安全性、信頼性、電流特性に優れ、長寿命で高容量のプロトン移動型二次電池が提案されている。
特開平10−289617号公報 特開2003−123834号公報 特開2003−142098号公報
これら信頼性、電流特性に優れる高容量のプロトン移動型二次電池に使用される電極活物質としては、ポリピリジン系、ポリピリミジン系、スルホン酸側鎖系、ヒドロキノン系高分子、マンガン酸化物、インドール系高分子などが開示されている。これらの化合物はプロトンの挿入/放出を容易に行えるため、安全性、急速充放電特性に優れた二次電池を得ることができるが、電池のエネルギー密度が従来の電池に対して劣っている。
一方、このような電池に使用される電極活物質の有用性を評価する一般的な方法とサイクリックボルタンメトリー(CV)法が挙げられる。CV法による評価では、活物質の酸化還元電位(V)及び電極容量密度(Ah/kg)などを測定することができる。このようにして測定された活物質の電極容量密度の大小は、活物質を使用して電池あるいはキャパシタを形成した際に出力可能なエネルギー密度を反映する重要な指標の一つである。すなわち電極容量密度の大きな活物質を用いれば高エネルギー密度の電池あるいはキャパシタを得ることができる。
このような状況の中で、二次電池あるいはキャパシタ等の電気化学セルの高エネルギー密度化を可能とするため、優れた電極容量密度を有する新しい電極活物質の開発が切望されている。
本発明の目的は、電気化学セル、特にプロトン移動型二次電池又はキャパシタにおいて、優れた電極容量密度を有する電極活物質を提供することにある。
本発明者らは、上述の課題を解決すべく鋭意検討した結果、インドロ[3,2−b]カルバゾール化合物がプロトン移動型二次電池あるいはキャパシタの電極活物質として有効であることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明は、二次電池あるいはキャパシタの電極反応に関与する電極活物質であって、電極活物質又は電極活物質の電極反応における反応生成物がインドロ[3,2−b]カルバゾール骨格を含むインドロカルバゾール化合物であることを特徴とする電極活物質に関する。また、本発明は、上記の電極活物質を含む電気化学セルに関する。
上記インドロカルバゾール化合物としては、下記一般式(1)で表わされる化合物がある。
Figure 2006098229
(ただし、Rはそれぞれ独立に、電子吸引性基又は置換若しくは無置換のアリール基を示し、R2はそれぞれ独立に、水素、低級アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、置換カルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、又は置換若しくは無置換のアミノ基のいずれかを示す。)
まず、本発明で電極活物質として使用するインドロ[3,2−b]カルバゾール化合物の詳細について説明する。この電極活物質は、二次電池あるいはキャパシタの電極反応に関与して、その電極反応前又は電極反応後における反応生成物がインドロ[3,2−b]カルバゾール骨格を有するインドロカルバゾール化合物(以下、インドロカルバゾール化合物という)となるものであればよい。また、所望により、該骨格が高分子化合物の一部に含まれていてもよい。
本発明で使用する電極活物質は、インドロカルバゾール化合物又は電極反応でインドロカルバゾール化合物となる化合物である。後記するようにインドロカルバゾール化合物は、脱水素された構造のインドロカルバゾール化合物(以下、インドロカルバゾール化合物(b)という)と、脱水素される前の構造のインドロカルバゾール化合物(以下、インドロカルバゾール化合物(a)という)がある。インドロカルバゾール化合物(a)及び(b)はいずれも、正極又は負極において、電極活物質として使用することができる。インドロカルバゾール(a)を正極の活物質として使用する場合は、充電によりインドロカルバゾール(a)がインドロカルバゾール(b)になり、次いで放電によりインドロカルバゾール(b)がインドロカルバゾール(a)となる。インドロカルバゾール(b)を負極の活物質として使用する場合は、充電によりインドロカルバゾール(b)がインドロカルバゾール(a)になり、次いで放電によりインドロカルバゾール(a)がインドロカルバゾール(b)となる。
以下、インドロカルバゾール化合物(a)について主に説明するが、インドロカルバゾール化合物(b)はインドロカルバゾール化合物(a)と上記のような関係があることから容易に理解される。以下、インドロカルバゾール化合物をインドロカルバゾール化合物(a)で代表して説明する場合は、インドロカルバゾール化合物と記載する。
インドロカルバゾール化合物としては、上記一般式(1)で示される化合物が好ましく例示される。式中に2つあるRはそれぞれ独立に、電子吸引性基又は置換若しくは無置換のアリール基を示す。
ここで、電子吸引性基とは、インドロ[3,2−b]カルバゾール骨格中の中央部のベンゼン環のπ電子を引き寄せる効果を持つような置換基であり、一般的に有機化学の分野で使用されるものあれば特に制約は無い。例えば、Advanced Organic Chemistry(4th edition) Part A, p 208, Table 4.5に記載されている置換基のうち、σmあるいはσp値が正の値で示されている置換基が好ましい。より好ましくはハロゲン、ニトロ基、シアノ基、置換スルホニル基、置換カルボニル基である。ここでいう置換スルホニル基とは、炭素数1〜6からなる直鎖状、分岐状、環状のアルキルスルホニル基、置換基を有するかあるいは有しない環数が1〜3からなる炭素環式芳香族基、あるいは窒素、硫黄、酸素等の原子を1〜2個含む環数が1〜3からなる複素環式芳香族基でも良く、より好ましくは、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基である。また、ここでいう置換カルボニル基とは、カルボニル基の一方に、水素、ヒドロキシ、炭素数1〜6からなる直鎖状、分岐状、環状のアルキル若しくはアルコキシ、フェニル、アミノ、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状、環状のアルキルアミノ、ジアルキルアミノ、フェニルアミノ、ジフェニルアミノ等を配したカルボニル基であり、好ましくはカルボキシ又はアセチル基である。
また、置換又は無置換のアリール基とは、置換基を有するかあるいは有しない環数が1〜3からなる炭素環式芳香族基を表し、好ましくはフェニル、ナフチル、アントラニル、フェナントリルである。また、窒素、硫黄、酸素等の原子を1〜2個含む環数が1〜3からなる複素環式芳香族基でも良く、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、キノリルが好ましい。また、ここでいう置換基としては、電子吸引性基であることが好ましく、具体的には、前述した電子吸引性基である。
で表される具体的な基としては、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、シアノ、カルボキシ、フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−ビニルフェニル、4−エチニルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、4−(メチルアミノ)フェニル、4−(エチルアミノ)フェニル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、4−(ジエチルアミノ)フェニル、4−(ホルミルアミノ)フェニル、4−(アセチルアミノ)フェニル、4−(n−プロパノイルアミノ)フェニル、4−(イソプロパノイルアミノ)フェニル、4−(n−ブチリルアミノ)フェニル、4−(sec−ブチリルアミノ)フェニル、4−(ピバロイルアミノ)フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、アントリル、フェナンスリル、2−フリル、3−フリル、ベンゾフリル、チエニル、2−ベンゾチエニル、3−ベンゾチエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリル、3−キノリル、アセチル、プロピオニル、n−ブチリル、イソブチリル、sec−ブチリル、ピバロイル、カルボキシ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ベンゾイル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、フェニルアミノカルボニル、ジフェニルアミノカルボニルがある。
2つあるR2はそれぞれ独立に、水素、低級アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、置換カルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、又は置換若しくは無置換のアミノ基のいずれかを示す。
低級アルキルとは、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状あるいは環状の脂肪族炭化水素基である。また、置換カルボニルとは、カルボニル基の一方にアルキル、アルコキシ、フェニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、フェニルアミノ、ジフェニルアミノのいずれかを配した置換カルボニルである。また、アルコキシとは、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状あるいは環状の脂肪族アルコキシ基である。また、置換のアミノ基とは、アミノ基の2つの水素の1又は2がそれぞれ独立して、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状あるいは環状の脂肪族炭化水素あるいは環数が1〜3の炭素環式芳香族基又は炭素数1〜7のアシル基で置換されたアミノ基である。
で表される具体的な基としては、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アセチル、プロピオニル、ブチリル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ベンゾイル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、フェニルアミノカルボニル、ジフェニルアミノカルボニル、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、nープロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルアミノ、ジフェニルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、イソプロピオニルアミノ、n−ブチリルアミノ、イソブチリルアミノ、sec−ブチリルアミノ、ピバロイルアミノである。
また、一般式(1)において、Rがそれぞれ独立に、ニトロ、シアノ、カルボキシ、置換カルボニル又は置換若しくは無置換のアリール基で示される化合物が好ましく例示される。更に好ましくは下記式(2)で表わされる置換又は無置換のアリール基である。

Figure 2006098229
(式中、R〜R7は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、置換若しくは無置換のアミノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、置換若しくは無置換のアミノカルボニル、ニトロ又はシアノ基のいずれかを示す。)
〜R7において、アルキルとは、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状、環状の脂肪族炭化水素基である。また、アルコキシとは、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状あるいは環状の脂肪族アルコキシ基である。また、置換のアミノ基とは、アミノ基の1又は2の水素がそれぞれ独立して、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状、環状の脂肪族炭化水素基、環数が1〜3の炭素環式芳香族基、あるいは炭素数1〜7のアシル基で置換されたアミノ基である。また、アルコキシカルボニル基のアルコキシとは、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状、環状の脂肪族アルコキシ基である。また、置換のアミノカルボニル基とは、アミノ基の1又は2の水素がそれぞれ独立して、炭素数1〜6の直鎖状、分岐状、環状の脂肪族炭化水素基、環数が1〜3の炭素環式芳香族基、あるいは炭素数1〜7のアシル基で置換されたアミノカルボニル基である。
〜R7で表される具体的な基としては、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、nープロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブトキシ、フェノキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、フェニルアミノ、ジフェニルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、イソプロピオニルアミノ、n−ブチリルアミノ、イソブチリルアミノ、sec−ブチリルアミノ、ピバロイルアミノ、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、エチルメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、フェニルメチルアミノカルボニル、ジフェニルアミノカルボニルがある。
次に、本発明で使用するインドロカルバゾール誘導体の合成方法について説明する。インドロカルバゾール誘導体は、例えば、EP908787号公報、Tetrahedron, vol51, No43, pp11801-11808(1995)又はTetrahedron, vol55, No43, pp12577-12594(1999)に記載されている方法あるいはそれを応用して合成することができる。
具体的には、下式(3)に示される方法で合成することができる。

Figure 2006098229
すなわち、インドールを適当な溶媒に溶解し、適当な酸を混入してアルデヒド(R1-CHO)と適当な反応温度で一定時間縮合反応させることで合成する。
この反応において、適当な溶媒とは使用するインドール、アルデヒドに対して溶解度をもつものであれば特に制約はないが、例えばn−ヘキサンなどの鎖状炭化水素、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、アセトン、水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、t−ブチルアルコール、ジオキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、キノリンが望ましく、より好ましくはメタノール、トルエンである。また必要に応じてこれらを任意の比率で混合した溶媒を使用することもできる。溶媒の使用量についてはインドール1重量部に対して0.1〜1000重量部が適当であり、より好ましくは10〜100重量部である。また、所望により無溶媒で反応させることもできる。
使用するアルデヒドは、インドール1モルに対して、0.5〜10モルが好ましく、より好ましくは0.9〜1.1モルである。
混合する酸は、好ましくは、塩酸、硫酸、硝酸などのブレンステッド酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、酢酸、クエン酸などの有機酸、塩化アルミニウム、フッ化ホウ素、塩化亜鉛(II)などのルイス酸であるが、より好ましくはp−トルエンスルホン酸、硫酸である。また、必要に応じてこれらを任意の比率で混合した酸を使用することもでき、インドール1モルに対する使用量は0.01〜50モルが適当であるが、より好ましくは0.5〜2モルである。
反応温度は−80〜250℃が適当であり、より好ましくは50〜120℃である。反応時間は0.1〜48時間が適当であり、より好ましくは0.5〜2時間である。
反応式(3)で示される反応により生成したインドロカルバゾール化合物を単離・精製する方法は、通常の有機反応後の後処理における操作方法、例えば分液操作、ろ過操作、カラム操作、再結晶などを使用することができる。
また、使用するアルデヒドの種類により、一部中央のベンゼン環が完全に芳香化していない式(3)の括弧内に示された化合物で停止する場合があるが、このような場合は脱水素反応を追加して目的化合物とすることができる。その際に使用する脱水素化剤としては、通常の有機反応で使用する脱水素化剤であれば特に制約はないが、クロラニル、サルコミン、パラジウム担持炭素、2,3−ジクロロー5,6−ジシアノー1,4―キノン(DDQ)、活性炭の使用が好ましい。
電気化学セルの断面構造を示す図
符号の説明
1:集電体、2:正極材料層、3:セパレータ、4:負極材料層、5:ガスケット、6:集電体
インドロカルバゾール化合物を使用する電気化学セル(好ましくは二次電池あるいはキャパシタ)において使用する場合、下式(4)のようなメカニズムにより2つの電子の授受が行われると推定される。このメカニズムにおける電子の授受をより円滑に行うことで、電子を授受する活物質の割合が多くなり、その結果、エネルギー密度に優れた電極活物質となる。

Figure 2006098229
式中、IC(a)及びIC(b)はインドロカルバゾール化合物(a)及びインドロカルバゾール化合物(b)を示し、IM(i)、IM(ii)及びIM(iii)は中間体(i)、(ii)及び(iii)を示す。
式(4)に示される電子の授受を円滑に行うためには、R置換基が電子吸引性基であることが重要である。すなわち、電子吸引性の置換基を導入することは、インドロカルバゾール化合物(a)の窒素原子上の孤立電子対から電子を取り出したあとに生成する中間体(i)の窒素原子上に発生するラジカルカチオンを中央のベンゼン環に非局在化することで分子を安定化する効果があり、その結果、中間体(i)から中間体(ii)への反応を促進し、効率的に電子を取り出すことができ、その結果、優れたエネルギー密度をもつ電極活物質が得られる。
本発明の電気化学セルは、2つの集電体上にそれぞれ形成された正極材料層及び負極材料層がセパレータを挟んで対向配置された構造を有することが好ましい。そして、正極材料層又は負極材料層に上記電極活物質を存在させる。
次に、二次電池又はキャパシタを作成する場合の電気化学セルの一実施形態の断面構造を示す図1により本発明を説明する。
集電体1及び6上にそれぞれ形成された正極材料層2及び負極材料層4がセパレータ3を挟んで対向配置され、セパレータ3を介して正極材料層2及び負極材料層4が積層された積層体の両側面には絶縁ゴム等からなるガスケット5が設けられている。正極材料層2(正電極)及び負極材料層4(負電極)にはプロトンを含有する電解液を含浸させている。本発明の化合物は、正極材料層2あるいは負極材料層4に含まれる電極活物質として使用する。
正極材料層2あるいは負極材料層4には、導電性を確保するために必要に応じて導電補助材を添加することができる。導電補助材としては、結晶性カーボン、カーボンブラック、グラファイト等の導電材料が挙げられる。また、電極の成形性を維持したり、これらの材料を集電体上に固定するために、必要に応じてバインダーを添加してもよい。
電極の構成材料の混合比は所望の特性が得られる限り任意であるが、単位質量又は単位容量当たりの効率を考慮すると、カルバゾール化合物が30〜95質量%、導電補助材が5〜50質量%、バインダーが0〜20質量%の範囲が望ましい。
電極の作成方法は所望の特性が得られる限り任意であるが、所望の割合で混合されたインドロカルバゾール化合物、導電補助剤、バインダーを混練し、その混合物を圧縮成形することで得られる。この際、成形性を向上させるために適当量の溶剤を混合しても良い。また、所望の割合で混合されたカルバゾール化合物、導電補助剤、バインダーに適当量の溶剤を加えて混練することでペーストとし、そのペーストを集電体上に塗布し、乾燥させることで成型することもできる。使用する溶剤は特に制限はないが、ジメチルホルムアミド、エチレンカーボナート、プロピレンカーボナート、ジメチルカーボナートなどが好ましい。また、諸特性の向上のため、混練の際に、塩あるいは界面活性剤を添加してもよい。
電解液としては、カルバゾール化合物の電荷キャリアとしてプロトンが用いられるように、プロトンを含有する水溶液又は非水溶液を用いることが好ましい。また、電解液のプロトン濃度は10-3mol/L〜18mol/Lであることが好ましい。また、電解液には、電気伝導性を向上させるため、あるいは諸特性の向上のため、塩あるいは界面活性剤を添加してもよい。
セパレータとしては、電気的絶縁性を持ち、イオン導電性を有するあるいは付与し得るものであればよく、例えばポリエチレンやフッ素樹脂等の多孔質フィルムが挙げられ、電解液を含浸させて用いられる。あるいは、このようなセパレータに代えて、ゲル電解質や固体電解質などの電解質を電極間に介在させてもよい。
次に、合成例、参考例、実施例によって更に詳しく説明するが、本発明は、以下の実施例の記載に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
合成した化合物の分析データについては特にことわらない限り、1H−NMRは日本電子(株)製JNM−LA400(400MHz)を使用した。マススペクトルは日本電子(株)製JMS−AX505HAを使用した。
合成例1
6,12‐ジフェニル‐5,11‐2H‐インドロ[ 3,2-b]カルバゾールの合成
500ml3つ口フラスコに、インドール11.7g(0.1mol)とベンズアルデヒド10.6g(0.1mol)、メタノール200gを室温で装入・撹拌し、硫酸15.0g(0.15mol)を15分かけて滴下した。オイルバスにて槽内温度を64℃まで昇温、3時間加熱還流した。室温まで冷却し、生成した沈殿をろ別、50℃で減圧乾燥した。この沈殿を酢酸エチル100gでリスラリーし溶け残った沈殿をろ取し、50℃で減圧乾燥させ6,12‐ジフェニル‐5,6,11,12‐4H‐インドロ[3,2-b〕カルバゾール7.4g得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):10.69(2H、brs)、7.33(4H,d、J=7Hz)、7.27(4H,t,J=7Hz)、7.23(2H,d,J=7Hz)、7.18(2H,t,J=7Hz)、7.07(2H,d,J=8)、6.94(2H,dt,J=1,8Hz)、6.78(2H,dt,J=1,8Hz)、5.69(2H,s)
FD−MS(M/z):410(M+,base)
得られた6,12‐ジフェニル‐5,6,11,12‐4H‐インドロ[3,2-b]カルバゾール3.3g(8.0mmol)、クロラニル2.07g(8.43mmol)をキシレン66gにけん濁し、オイルバスにて5時間加熱還流させた。室温まで冷却後、反応混液をろ過し、得られた沈殿をメタノール50gでリスラリーした。この沈殿を50℃で減圧乾燥し表記化合物2.73gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):10.61(2H,brs)、7.43(4H,d,J=7Hz)、7.15−7.34(8H,m)、7.05(2H,d,J=8Hz)、7.05(2H,d,J=8Hz)、6.93(2H,t,J=8Hz)、6.80(2H,t,J=8Hz)
FD−MS(M/z):408(M+)、78(base)
合成例2
6,12-ビス‐(4−シアノフェニル)-5,11-2H-インドロ〔3,2-b〕カルバゾールの合成
1L4つ口フラスコに、インドール5.85g(0.05mol)と4-シアノベンズアルデヒド6.56g(0.05mol)、p−トルエンスルホン酸14.8g(0.075mol)、トルエン500gを室温下で順次装入・撹拌し、オイルバスにて槽内温度を105℃まで昇温加熱、1時間反応させた。原料消失後、槽内温度70℃まで冷却し、70℃になった時点で吸引ろ過した。ろ液を減圧留去し、得られた残渣を酢酸エチル400gに溶解し、この溶液を蒸留水400gで洗浄した。酢酸エチル層を減圧乾固し、得られた残渣をメタノール100gで洗浄し、40℃で減圧乾燥し表記化合物1.04gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):10.71(2H,brs)、8.18(4H,d,J=8Hz)、7.91(4H,d,J=8Hz)、7.74(2H,d,J=8Hz)、7.52(2H,d,J=8Hz)、7.28(2H,dt,J=1,8Hz)、6.87(2H,dt,J=1,8Hz)、
FD−MS(M/z):458(M+、base)
合成例3
6,12-ビス‐(4‐ニトロフェニル)‐1,7‐2H‐インドロ[3,2-b]カルバゾールの合成
合成例2の4-シアノベンズアルデヒドを4-ニトロベンズアルデヒド7.56g(0.05mol)に変更した以外は全て同じ操作を行い、表記化合物0.70gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):10.79(2H,brs)、8.8.57(4H,d,J=8Hz)、8.02(4H,d,J=8Hz)、7.40(2H,d,J=8Hz)、7.30(2H,t,J=8Hz)、7.13(2H,d,J=8Hz)、6.88(2H,t,J=8Hz)
FD−MS(M/z):498(M+)
合成例4
6,12‐ビス‐(4‐シアノフェニル)-2,8-ジメトキシ-5,11-2H-インドロ[3,2-b〕カルバゾールの合成
合成例2のインドールを5-メトキシインドール7.36g(0.05mol)に変更した以外は全て同じ操作を行い、表記化合物1.03gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):10.51(2H,brs)、8.19(4H,d,J=8Hz)、7.91(4H,d,J=8Hz)、7.33(2H,d,J=8Hz)、6.97(2H,dd,J=1、8Hz)、6.50(2H,d,J=1Hz)
合成例5
6,12-ビス‐(4‐シアノフェニル)-2,8-メチル-5,11-2H-インドロ[3,2-b]カルバゾールの合成
合成例2のインドールを5-メチルインドール6.59g(0.05mol)に変更した以外は全て同じ操作を行い、表記化合物3.20gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):10.71(2H,brs)、8.18(4H,d,J=8Hz)、7.75(4H,d,J=8Hz)、7.31(2H,d,J=8Hz)、6.84(2H,s)、6.79(2H,d,J=8Hz)、2.21(6H,s)
FD−MS(M/z):486(M+、base)
合成例6
6,12-ビス‐(4-フルオロフェニル)-5,11-2H-インドロ[3,2-b]カルバゾールの合成
合成例2の4-シアノベンズアルデヒドを4-フルオロベンズアルデヒド6.12g(0.05mol)に変更した以外は全て同じ操作を行い、表記化合物3.23gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):10.57(2H,brs)、7.73〜7.70(4H,m)、7.60〜7.54(4H,m)、7.42(2H,d,J=7Hz)、7.26(2H,d,J=7Hz)、7.06(2H,d,J=7Hz)、6.85(2H,t,J=7Hz)
FD−MS(M/z):444(M+、base)
合成例7
6,12-ビス‐(4-カルボキシフェニル)-5,11-2H-インドロ[3,2-b]カルバゾールの合成
合成例2の4-シアノベンズアルデヒドを4-ホルミル安息香酸4.53g(0.05mol)に変更した以外は全て同じ操作を行い、表記化合物0.88gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):10.65(2H,brs)、8.27(4H,d,J=8Hz)、7.93(2H,bs)、7.84(4H,d,J=8Hz)、7.43(2H,d,J=8Hz)、7.26(2H,t,J=8Hz)、7.08(2H,d,J=8Hz)、6.84(2H,t,J=8Hz)
FD−MS(M/z):496(M+、base)
合成例8
5,11-2H-インドロ[3,2-b]カルバゾール-6,12-ジカルボン酸ジメチルの合成
500ml三ツ口フラスコにて、市販のジメチル1,4-シクロヘキサンジオン-2,5-ジカルボキシレート23.0g(0.10mol)とアニリン45.6g(0.49mol)と酢酸250gを加えた。オイルバスにて105℃で24時間加熱攪拌した。室温まで冷却した後、析出した固形物をろ別した。得られた固形物を水でリンスし、60℃で減圧乾燥し、ジメチル2,5−ジアニリノテレフタレート21.0gを得た。
1H−NMR(CDCl3)δ(ppm):12.05(2H,s)、7.93(2H,s)、7.26(4H,t,J=8Hz)、7.12(4H,d,J=8Hz)、6.95(2H,t,J=8Hz)、3.73(6H,s)
得られたジメチル2,5-ジアニリノテレフタレート7.04g(0.02mol)を、300ml三ツ口フラスコにて、酢酸パラジウム(II)9.78g(0.04mol)と酢酸350gを加え、オイルバスにて105℃で4時間加熱攪拌した。室温まで冷却した後、析出した固形物をろ別した。得られた固形物をジクロロメタンでリンスし、120℃で減圧乾燥し、表記化合物2.33gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):11.30(2H,s)、8.46(2H,d,J=8Hz)、7.7(2H,d,J=8Hz)、7.49(2H,t,J=8Hz)、7.19(2H,t,J=8Hz)、4.20(6H,s)
FD−MS(M/z):372(M+)
合成例9
5,11-2H-インドロ〔3,2-b〕カルバゾール-6,12-ジカルボン酸ジアミドの合成
窒素雰囲気下、25ml三ツ口フラスコにて、5,11-2H-インドロ[3,2-b]カルバゾール-6,12-ジカルボン酸ジメチル0.50g(1.35mmol)とホルムアミド0.43g(9.45mmol)と脱水DMF3gを加えた。オイルバスにて100℃に加熱し、内温が100℃に到達後、28%のナトリウムメトキシドメタノール溶液0.37gを滴下した。滴下終了後、100℃で5時間攪拌した。室温まで冷却した後、析出した固形物をろ別した。得られた固形物をイソプロピルアルコールでリンスし、120℃で減圧乾燥し、表記化合物0.10gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(p pm):10.97(2H,s)、8.25(2H,bs)、7.99(2H,bs)、8.29(2H,d,J=8Hz)、7.58(2H,d,J=8Hz)、7.38(2H,t,J=8Hz)、7.10(2H,t,J=8Hz)
FD−MS(M/z):342(M+)
合成例10
6,12-ジ(1−ピロリジノカルボニル)-5,11-2H-インドロ〔3,2-b〕カルバゾールの合成
300ml三ツ口フラスコにて、合成例8で得られた5,11-2H-インドロ[3,2-b]カルバゾール-6,12-ジカルボン酸ジメチル2.3g(6.14mmol)、メタノール24g、トルエン70gと10N水酸化ナトリウム水溶液5.98g(59.8mmol)を加えた。オイルバスにて105℃に加熱し、8.5時間攪拌した。室温まで冷却した後、析出した固形物をろ別した。母液を油水分離し、得られた水層に35%硫酸水溶液を14g加えて30分攪拌後、得られた固形物をろ別した。得られた固形物を水で洗浄後、120℃で減圧乾燥し、5,11-2H-インドロ[3,2-b]カルバゾール-6,12-ジカルボン酸1.84gを得た。
50ml三ツ口フラスコにて、上述の5,11-2H-インドロ[3,2-b]カルバゾール-6,12-ジカルボン酸0.50g(1.44mmol)、DMF12g、[ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム ヘキサフルオロホスフェート]1.42g(3.22mmol)、N,N−ジイソピルエチルアミン0.42g(3.25mmol)、ピロリジン0.25g(3.51mmol)、トリエチルアミン0.32g(3.21mmol)を加えた。室温で2日攪拌し、得られた溶液を酢酸エチル200g、水100gの溶液中に加えた。析出した固形物をろ別し、水で洗浄後、120℃で減圧乾燥し、表記化合物0.11gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):11.21(2H,s)、7.87(2H,d,J=8Hz)、7.52(2H,d,J=8Hz)、7.41(2H,t,J=8Hz)、7.15(2H,t,J=8Hz)、3.20(8H,m)、1.70(8H,m)
合成例11
5,11-2H-インドロ〔3,2-b〕カルバゾールの合成
200ml三ツ口フラスコにて、市販の3,3'-メチレンジインドール2.91g(11.8mmol)とトリエチルオルソホルメート1.75g(11.8mmol)をメタノール54gに溶解し、撹拌しながら濃硫酸200μlを添加した。オイルバスにて15分間加熱還流した。室温まで冷却した後、析出した固形物をろ別した。得られた固形物をメタノールでリンスし、60℃で減圧乾燥し、表記化合物1.36gを得た。
1H−NMR(DMSO-d6)δ(ppm):11.00(2H,s)、8.46(2H,d,J=8Hz)、8.10(2H,s)、7.45(2H,d,J=8Hz)、7.36(2H,t,J=8Hz)、7.19(2H,t,J=8Hz)
実施例1
このように合成した化合物について、サイクロックボルタンメトリー(CV)法により、化合物の評価を行った。なお、以下の記述においては二次電池の電極材料に適用した場合について説明しているが、容量や充放電速度等を適宜設定することにより電気二重層キャパシタなどの他の電気化学セルとして好適な構成にすることもできる。
CV測定は、北斗電工社製HZ−3000を使用した。3極式のガラス製セルを用い、作用極をサンプル極とし、対極にPt、参照極にAg/AgCl電極、電解液として20〜40wt%の硫酸水溶液を使用した。200〜1200mVの範囲について掃引速度20mV/secにて掃引し、得られたCV曲線から、活物質1g当りのの電極容量(実効容量)を算出した。
サンプル極は次のようにして作製したものを用いた。電極活物質として、合成例1〜10で得た化合物70wt%に、導電補助剤として気相成長炭素繊維(VGCF)30wt%を加えた後、適当量の溶媒を添加し、混錬することでペースト状とした。このペーストを一定の面積のカーボンシートに均一に塗布し、一昼夜、減圧乾燥した。
結果を表1に示す。表1において、R1及びR2は一般式(1)の2つのR1及びR2を示す。
Figure 2006098229
実施例2
合成例4で得られたインドロカルバゾール化合物を正極活物質、導電補助剤としてVGCF、バインダーとしてPVdFを用い、活物質/VGCF/PVdFを70/25/5の質量比で混合し、加圧成型することにより正極電極を得た。次に、活物質としてポリフェニルキノキサリン、導電補助剤としてケッチェンブラック(KB)を用い、活物質/KBを70/30の質量比で混合し、加圧成型することにより負極電極を得た。電解液は40wt%硫酸水溶液を用いた。セパレータは厚さ50μmの多孔質性不織布を用いた。このセパレータを介して、正極電極および負極電極の電極面を対向させて貼り合わせ、ガスケットで外装し、コインケースに封入してコイン型二次電池を作製した。このセルを25℃で1時間充電した後、放電させた。その放電容量値と平均電圧値からエネルギー値に換算した。コイン型二次電池のエネルギーは、5.1mWhであった。
表1(CV評価)より、R1に電子吸引性基をもつインドロカルバゾール化合物は、電極容量密度が大きいことが明らかとなった。実施例2から、インドロカルバゾール化合物を電極活物質として含む電気化学セルは、良好なエネルギー密度であることは明らかである。
産業上の利用の可能性
本発明によれば電極容量密度が大きな電極活物質及びそれを使用した電気化学セルを提供することができる。

Claims (11)

  1. 二次電池あるいはキャパシタの電極反応に関与する電極活物質であって、電極反応前又は後における化合物がインドロ[3,2−b]カルバゾール骨格を有するインドロカルバゾール化合物であることを特徴とする電極活物質。
  2. インドロカルバゾール化合物が、下記一般式(1)で表わされる化合物である請求項1記載の電極活物質。

    Figure 2006098229
    ただし、
    はそれぞれ独立に、電子吸引性基又は置換若しくは無置換のアリール基を示し、R2はそれぞれ独立に、水素、低級アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、置換カルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、又は置換若しくは無置換のアミノ基のいずれかを示す。
  3. 一般式(1)において、Rがそれぞれ独立に、ニトロ、シアノ、カルボキシ、置換カルボニル又は置換若しくは無置換のアリール基である請求項2記載の電極活物質。
  4. 一般式(1)において、Rが下記式(2)で表わされる置換又は無置換のアリール基である請求項2記載の電極活物質。

    Figure 2006098229
    ただし、
    〜R7は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、置換若しくは無置換のアミノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、置換若しくは無置換のアミノカルボニル、ニトロ又はシアノ基のいずれかを示す。
  5. 電極活物質として、インドロ〔3,2−b〕カルバゾール骨格を有するインドロカルバゾール化合物を含有することを特徴とする電気化学セル。
  6. インドロカルバゾール化合物が、プロトンの吸脱着が関与する酸化還元反応に伴う電子授受を行うものである請求項5記載の電気化学セル。
  7. インドロカルバゾール化合物が、一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項5又は6記載の電気化学セル。

    Figure 2006098229
    ただし、
    はそれぞれ独立に、電子吸引性基又は置換若しくは無置換のアリール基を示し、R2はそれぞれ独立に、水素、低級アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、置換カルボニル、ヒドロキシ、アルコキシ、又は置換若しくは無置換のアミノ基のいずれかを示す。
  8. 一般式(1)において、Rがそれぞれ独立に、ニトロ、シアノ、カルボキシ、置換カルボニル又は置換若しくは無置換のアリール基である請求項7記載の電気化学セル。
  9. 一般式(1)において、Rが一般式(2)で表わされる置換又は無置換のアリール基である請求項7記載の電気化学セル。

    Figure 2006098229
    ただし、
    〜R7は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、置換若しくは無置換のアミノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、置換若しくは無置換のアミノカルボニル、ニトロ又はシアノ基のいずれかを示す。
  10. 電気化学セルが、正極材料層及び負極材料層がセパレータを挟んで対向配置された構造を有し、正極材料層又は負極材料層に電極活物質を存在させたものである請求項5記載の電気化学セル。
  11. 電気化学セルが、二次電池あるいはキャパシタである請求項5記載の電気化学セル。
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