JPWO2006095867A1 - コンテンツデータの記録装置およびコンテンツデータの記録方法 - Google Patents

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Abstract

記録装置の電源が入っている間、CPU(116)は、受信された所定量のコンテンツデータを常時記録用RAM(114)に更新しながら常時記録する。ユーザが録画開始ボタンを押すと、CPUは、受信されたコンテンツデータをハードディスクドライブ(115)に記録する。コンテンツデータのハードディスクドライブへの記録が開始された後、CPUは、コンテンツデータの常時記録用RAMへの記録を一時停止し、常時記録用RAMに記録されたコンテンツデータをハードディスクドライブへ転送する。コンテンツデータのハードディスクドライブへの記録が終了した後、CPUは、ハードディスクドライブに直接記録されたコンテンツデータと常時記録用RAMから転送されたコンテンツデータとを結合する。

Description

本発明は、例えばテレビ放送局などから送信されるコンテンツデータを記録媒体に記録する記録装置および記録方法に関する。
テレビ放送局などから送信されるアナログまたはデジタルのコンテンツデータを受信し、これをハードディスクまたは光ディスクなどの記録媒体に記録する記録装置は、例えばビデオレコーダ、ハードディスクレコーダ、DVDレコーダなどとして広く普及している。
旧いタイプの記録装置は、ユーザが録画開始ボタンを押して記録開始指令を入力した時に、コンテンツデータの記録を開始する。この結果、記録媒体には、録画開始ボタンが押された後に受信されたコンテンツデータが記録される。このため、例えば番組を頭から録画したいときには、ユーザは、番組開始時刻に録画開始ボタンを押さなければならない。
ところが、ユーザは番組開始時刻に録画開始ボタンを押し忘れ、番組が開始されてしばらく経った後、思い出して録画開始ボタンを押すといったことがある。このような場合、旧いタイプの記録装置によれば、番組開始時刻からユーザが録画開始ボタンを押すまでの間にコンテンツデータを記録媒体に残すことができない。これは不便である。
現在普及している新しいタイプの記録装置の中には、このような不便を解消することを目指したものがある。この新しいタイプの記録装置は、テレビ放送局などから送信される1チャンネルまたは複数チャンネルのコンテンツデータを常に受信し、これをハードディスクに記録し続ける。ユーザは、ハードディスクに記録されたコンテンツデータのうち、必要な部分を指定し、これを保存する(消さずに残す)旨の指示を入力する。このような新しいタイプの記録装置によれば、ユーザが番組開始時刻に録画開始ボタンを押し忘れ、番組が開始されてしまっても、ハードディスクに記録されたコンテンツデータのうち、番組開始部分に対応するコンテンツデータを指定し、これを保存する旨の指示を入力すれば、番組開始部分に対応するコンテンツデータを記録媒体に残すことができる。
ところが、上述した新しいタイプの記録装置によれば、次のようないくつかの問題が生じ得る。
第1に、新しいタイプの記録装置は、当該記録装置の電源が入っている間、コンテンツデータをハードディスクに常に記録し続ける。コンテンツデータは映像を含むデータであるため、データのサイズが大きい。このため、新しいタイプの記録装置は、大容量のハードディスクを備えている。このような新しいタイプの記録装置には、数百ギガバイトの容量を有するハードディスクを複数搭載しているものもある。この結果、ハードディスクの個数が増え、冷却機構も大がかりなものになるなど、装置の規模が大きくなる。装置の規模が大きくなることにより、装置サイズの増大、重量の増大、コストの上昇などの問題が生じ得る。
第2に、新しいタイプの記録装置は、当該記録装置の電源が入っている間、コンテンツデータをハードディスクに常に記録し続ける。ハードディスクへの記録中は、ハードディスクを回転させるためのモータが駆動している。したがって、当該記録装置の電源が入っている間、モータが常に駆動している。このため、消費電力が高いという問題がある。
第3に、新しいタイプの記録装置は、当該記録装置の電源が入っている間、コンテンツデータをハードディスクに常に記録し続ける。このため、ハードディスクドライブの可動部、例えばハードディスクまたはヘッドなどが故障する可能性が高まるという問題がある。
本発明は上記に例示したような問題点に鑑みなされたものであり、本発明の第1の課題は、記録開始指令が入力される前に受け取ったコンテンツデータの記録保持を実現しつつ、装置の規模を小さくすることができる記録装置および記録方法を提供することにある。
本発明の第2の課題は、記録開始指令が入力される前に受け取ったコンテンツデータの記録保持を実現しつつ、消費電力を下げることができる記録装置および記録方法を提供することにある。
本発明の第3の課題は、記録開始指令が入力される前に受け取ったコンテンツデータの記録保持を実現しつつ、故障の生じる可能性を少なくすることができる記録装置および記録方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明の記録装置は、コンテンツデータを受け取るコンテンツデータ受取手段と、本記録開始指令を受け取る指令受取手段と、第1記録手段と、前記第1記録手段と別個独立の第2記録手段と、前記本記録開始指令が前記指令受取手段により受け取られる前から前記コンテンツデータ受取手段により受け取られた所定量のコンテンツデータを前記第1記録手段に更新しながら記録し続ける常時記録制御手段と、前記本記録開始指令が前記指令受取手段により受け取られる前は前記第2記録手段の稼働を停止させており、前記本記録開始指令が前記指令受取手段により受け取られた後に前記第2記録手段の稼働を開始させる稼働制御手段と、前記稼働制御手段により前記第2記録手段が稼働を開始した後、前記コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータを前記第2記録手段に記録する本記録制御手段と、前記第1記録手段に、前記コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータの前記第2記録手段への記録が開始された時点またはその直前において記録保持されているコンテンツデータと、前記第2記録手段に記録されたコンテンツデータとを相互に結合する結合手段とを備えている。
上記課題を解決するために本発明の記録システムは、ネットワークを介して相互に接続された第1記録装置および第2記録装置を備えた記録システムであって、前記第1記録装置は、外部送信源からコンテンツデータを受け取る第1コンテンツデータ受取手段と、本記録開始指令を受け取る第1指令受取手段と、第1指令受取手段により受け取られた前記本記録開始指令を前記第2記録装置へ送信する指令送信手段と、第1記録手段と、前記本記録開始指令が前記第1指令受取手段により受け取られる前から前記第1コンテンツデータ受取手段により受け取られた所定量のコンテンツデータを前記第1記録手段に更新しながら記録し続ける常時記録制御手段と、本記録開始通知を受け取る通知受取手段と、前記第1記録手段に、前記本記録開始通知が前記通知受取手段により受け取られた時点において記録保持されているコンテンツデータを、前記第2記録装置へ送信するコンテンツデータ送信手段とを備え、前記第2記録装置は、外部送信源からコンテンツデータを受け取る第2コンテンツデータ受取手段と、本記録開始指令を受け取る第2指令受取手段と、第2記録手段と、前記本記録開始指令が前記第2指令受取手段により受け取られる前は前記第2記録手段の稼働を停止させており、前記本記録開始指令が前記第2指令受取手段により受け取られた後に前記第2記録手段の稼働を開始させる稼働制御手段と、前記稼働制御手段により前記第2記録手段の稼働が開始した後、前記第2コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータを前記第2記録手段に記録する本記録制御手段と、前記第2コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータの前記第2記録手段への記録が開始された時、前記本記録開始通知を前記第1記録装置へ送信する通知送信手段と、前記コンテンツデータ送信手段から送信されたコンテンツデータを受け取る第3コンテンツデータ受取手段と、前記第3コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータと、前記第2記録手段に記録されたコンテンツデータとを相互に結合する結合手段とを備えている。
上記課題を解決するために本発明の記録方法は、コンテンツデータを受け取るコンテンツデータ受取手段、第1記録手段および第2記録手段を有する記録装置におけるコンテンツデータの記録方法であって、本記録開始指令が受け取られる前から前記コンテンツデータ受取手段により受け取られた所定量のコンテンツデータを前記第1記録手段に更新しながら記録し続ける常時記録工程と、前記本記録開始指令を受け取る指令受取工程と、前記指令受取工程において前記本記録開始指令が受け取られた後に前記第2記録手段の稼働を開始させる稼働工程と、前記稼働工程において前記第2記録手段の稼働が開始した後に前記コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータを第2記録手段に記録する本記録工程と、前記第1記録手段に、前記コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータの前記第2記録手段への記録が開始された時点またはその直前において記録保持されているコンテンツデータと、前記第2記録手段に記録されたコンテンツデータとを相互に結合する結合工程とを備えている。
上記課題を解決するために本発明のコンピュータプログラムは、本発明の記録装置(但し、各種態様を含む)としてコンピュータを機能させる。
上記課題を解決するためにコンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品は、コンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、本発明の記録装置(但し、各種態様を含む)として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の記録装置を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の記録装置として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施の形態及び実施例から更に明らかにされる。
本発明の記録装置の第1実施形態を示すブロック図である。 図1中に示す記録装置の動作を示す説明図である。 図1中に示す記録装置の結合処理を示す説明図である。 結合手段の変形例を示すブロック図である。 結合手段の他の変形例を示すブロック図である。 本発明の記録装置の第2実施形態を示すブロック図である。 本発明の記録システムの実施形態を示すブロック図である。 本発明の記録装置の実施例を示すブロック図である。
符号の説明
1、2、100 記録装置
5 記録システム
11、61、63 コンテンツデータ受取手段
12 指令受取手段
13 第1記録手段
14 第2記録手段
15 常時記録制御手段
16 稼働制御手段
17 本記録制御手段
18、41、45 結合手段
以下、本発明を実施するための最良の形態について実施形態毎に順に図面を参照しながら説明する。
(記録装置の第1実施形態)
図1は本発明の記録装置の第1実施形態を示している。図1において、記録装置1は、例えばテレビ放送局などの送信源から送信されるコンテンツデータを受け取り、これを記録媒体に記録する装置である。記録装置1は、ユーザが例えば録画開始ボタンを押したとき、これに応じて、送信源から送信されるコンテンツデータを記録媒体に記録する機能を備えている。以下、このような記録処理ないし記録動作を「本記録」という。さらに、記録装置1は、その電源が入っている間、ユーザが録画開始ボタンを押す前から、送信源から送信されるコンテンツデータを常に受け取り、これを記憶素子または記録媒体に常時記録する機能を備えている。以下、このような記録処理ないし記録動作を「常時記録」という。
記録装置1は、例えばチューナおよびハードディスクドライブ内蔵型のレコーダである。なお、記録装置1にはチューナを備えなくてもよい。この場合には、記録装置1とは別にチューナを用意し、このチューナの出力端子を記録装置1の入力端子に接続する。また、記録装置にはハードディスクドライブに代えて、光ディスクなどの他の記録媒体を備えてもよい。また、記録装置1は、テレビと一体型であってもよい。また、記録装置1はパーソナルコンピュータに内蔵されていてもよい。
コンテンツデータは、例えば、テレビ放送局などから送信される番組のコンテンツデータであり、映像データおよび音声データである。具体的には、地上デジタル放送の場合には、コンテンツデータはMPEG−2TS(Moving Picture Experts Group phase 2 Transport Stream)の映像データおよび音声データである。なお、コンテンツデータの送信源は、テレビ放送局に限られない。また、コンテンツデータは、文書データ、数値データなどでもよい。
図1に示すように、記録装置1は、コンテンツデータ受取手段11、指令受取手段12、第1記録手段13、第2記録手段14、常時記録制御手段15、稼働制御手段16、本記録制御手段17および結合手段18を備えている。
コンテンツデータ受取手段11は、送信源から送信されたコンテンツデータを受け取る。コンテンツデータ受取手段11は、記録装置1の電源が入っている間、コンテンツデータを常時受け取ることができる。送信源がテレビ放送局である場合、コンテンツデータ受取手段11は、地上波、衛星波またはケーブルなどの伝送路を介してテレビ放送局と通信を行うための通信インターフェイスであることが望ましい。一方、直接の送信源がテレビ放送局ではない場合、例えば記録装置1とは別のチューナがテレビ放送局から送信されるコンテンツデータを受信し、これを記録装置1に供給する場合には、コンテンツデータ受取手段11は、このチューナとの間で通信を行うための通信インターフェイスであることが望ましい。
コンテンツデータ受取手段11には選択手段19を設けてもよい。選択手段19は、テレビ放送局から複数のチャンネルでまたは1個のチャンネルに多重して同時に送信される複数の番組に関するコンテンツデータの中から、1個の番組(正確に言えば1個のテレビ放送事業者から提供される一連の番組)に関するコンテンツデータを選択する。選択手段19は、例えばチューナである。また、BS(Broadcasting Satellite)デジタル放送および地上デジタル放送のように、1個のチャンネルに複数の番組に関するコンテンツデータが多重されている場合には、選択手段19は、チューナおよびデマルチプレクサであることが望ましい。なお、上述したように、記録装置1とは別にチューナを用意する場合には、選択手段19はなくてもよい。
指令受取手段12は、ユーザにより入力された本記録開始指令を受け取る。本記録開始指令は、記録装置1における本記録の開始を命じる指令である。例えば、記録装置1に設けられている操作パネル上の録画開始ボタンをユーザが押したとき、本記録開始指令が発せられる。指令受取手段12はこれを受け取る。
第1記録手段13は記憶素子または記録媒体を備えている。第1記録手段13は常時記録に用いられる。第1記録手段13は、常時記録制御手段15の制御に従って所定量のコンテンツデータを記録する。第1記録手段13の記憶素子または記録媒体は書換可能の記憶素子または記録媒体である。また、第1記録手段13の記憶素子または記録媒体は不揮発性でも揮発性でもよい。第1記録手段13は可動部を有しないことが望ましい。例えば第1記録手段13は固体メモリであることが望ましい。固体メモリの中では、RAMなどの半導体メモリが普及しており、入手しやすい。そこで、第1記録手段13は半導体メモリがよい。なお、第1記録手段13は、可動部を有していてもよく、例えばハードディスクドライブ(磁気ディスクを含む)または光ディスクドライブ(光ディスクを含む)でもよい。しかし、第1記録手段13は可動部を有する構成よりも、可動部を有しない構成とした方がよい。可動部を有しない構成とすることにより、常時記録による消費電力の抑制、または故障の低減をより効果的に達成することができる。第1記録手段13の記憶素子または記録媒体の記録容量は、常時記録における所定量のコンテンツデータを記録することができる程度で足りる。記録装置1は、常時記録において、再生時間30分程度に相当する量のコンテンツデータ(例えばMPEG−2TSの映像データ)を記録する。したがって、第1記録手段13の記憶素子または記録媒体の記録容量は十数ギガバイト程度でよい。なお、常時記録において再生時間15分程度に相当する量のコンテンツデータを記録する構成とした場合には、第1記録手段13の記憶素子または記録媒体の記録容量は5ないし6ギガバイト程度でよい。さらに、常時記録において再生時間5分程度に相当する量のコンテンツデータを記録する構成とした場合には、第1記録手段13の記憶素子または記録媒体の記録容量は1ないし2ギガバイト程度でよい。また、コンテンツデータの圧縮率が高い場合や、コンテンツデータが音声データだけの場合には、単位再生時間当たりのデータ量が小さい。このような場合には、第1記録手段13の記憶素子または記録媒体の記録容量を小さくすることができる。
第2記録手段14は記憶素子または記録媒体を備えている。第2記録手段14は主として本記録に用いられる。第2記録手段14は、本記録制御手段17に従ってコンテンツデータを記録し、保持する。第2記録媒体14の記憶素子または記録媒体は書込可能な記憶素子または記録媒体である。また、第1記録手段13の記憶素子または記録媒体は不揮発性であることが望ましいが、揮発性でもよい。第2記録手段14の記憶素子または記録媒体は大きい記録容量を有することが望ましい。第2記録手段14はハードディスクドライブ(磁気ディスクを含む)であることが望ましい。なお、第2記録手段14は光ディスクドライブ(光ディスクを含む)でもよい。第2記録手段14をハードディスクドライブまたは光ディスクドライブとした場合、第2記録手段14は可動部を有する。可動部は、例えばディスクを駆動するためのモータ、往復動または回転するアーム、あるいはアームに取り付けられたヘッドなどである。
第2記録手段14は、第1記録手段13と別個独立に構成されている。例えば、第1記録手段13が動作している最中であっても、第2記録手段14の可動部を休止させることができる。より具体的には、第1記録手段13と第2記録手段14とは、電源電力供給経路が独立しており、第1記録手段13に電源電力を供給している最中に、第2記録手段14への電源電力供給、または第2記録手段14の可動部への電源電力供給を停止することができることが望ましい。
常時記録制御手段15は、常時記録において第1記録手段13の記録動作を制御する。常時記録制御手段15は、本記録開始指令が指令受取手段12により受け取られる前からコンテンツデータ受取手段11により受け取られた所定量のコンテンツデータを第1記録手段13に更新しながら記録し続ける。
すなわち、常時記録制御手段15は、本記録開始指令が指令受取手段12により受け取られる前からコンテンツデータを第1記録手段13に記録する。常時記録制御手段15は、例えば、ユーザが録画開始ボタンを押す前からコンテンツデータの第1記録手段13への記録を開始する。より具体的には、常時記録制御手段15は、記録装置1の電源が入ったときからコンテンツデータの第1記録手段13への記録を開始することが望ましい。
また、常時記録制御手段15は所定量のコンテンツデータを第1記録手段13に記録する。例えば、常時記録制御手段15は、再生時間30分以下に相当する量のコンテンツデータを第1記録手段13に記録する。再生時間30分程度に相当する量のMPEG−2TSの映像データを記録する構成とした場合、常時記録制御手段15は、10ないし11ギガバイトのコンテンツデータを第1記録手段13に記録する。また、再生時間15分程度に相当する量のMPEG−2TSの映像データを記録する構成とした場合、常時記録制御手段15は、5ないし6ギガバイトのコンテンツデータを第1記録手段13に記録する。また、再生時間5分程度に相当する量のMPEG−2TSの映像データを記録する構成とした場合、常時記録制御手段15は、1ないし2ギガバイトのコンテンツデータを第1記録手段13に記録する。なお、常時記録制御手段15により再生時間30分以上に相当する量のコンテンツデータを第1記録手段13に記録する構成としてもよい。しかし、常時記録制御手段15により第1記録手段13に記録するコンテンツデータの量をあまりに大きくすると、第1記録手段13の記録容量を大きくしなければならず、この結果、第1記録手段13として可動部を有する大規模な記録装置を用いなければならなくなる。これに対し、常時記録制御手段15により第1記録手段13に記録するコンテンツデータの量を小さくすると、第1記録手段13の記録容量を小さくすることができ、この結果、第1記録手段13として可動部を有しない小規模な記録装置を用いることが可能となる。これにより、常時記録による消費電力の抑制、または故障の低減を効果的に達成することができる。
また、常時記録制御手段15は、コンテンツデータ受取手段11により受け取られたコンテンツデータを更新しながら第1記録手段13に常時記録し続ける。コンテンツデータの送信源がテレビ放送局である場合、コンテンツデータは次から次へ連続して放送局から送信される。常時記録制御手段15は、このコンテンツデータを第1記録手段13に常時記録し続ける。上述したように、第1記録手段13の記憶素子または記録媒体は、例えば再生時間30分程度に相当する量のコンテンツデータを記録するのに十分な程度の小さな記録容量を有するにすぎない。そのため、常時記録制御手段15は、コンテンツデータを更新しながら第1記録手段13に記録する。例えば、常時記録制御手段15は、リングバッファ方式によりコンテンツデータを第1記録手段13に記録する。すなわち、常時記録制御手段15は、第1記録手段13の記憶素子または記録媒体の記録領域において、先頭アドレスの指し示す領域から末尾アドレスの指し示す領域に向けてコンテンツデータを順に記録していき、末尾アドレスの指し示す領域へコンテンツデータを記録したときには、再び、先頭アドレスに戻り、先頭アドレスの指し示す領域から末尾アドレスの指し示す領域に向けてコンテンツデータを上書きしていく。
常時記録制御手段15は、例えば演算処理回路および半導体メモリなどにより実現することができる。また、常時記録制御手段15は、図1に示すように、確認手段21、転送手段22および第1時刻情報生成手段23を備えている。確認手段21は、第2記録手段14の記録開始を確認する。転送手段22は、第1記録手段13に、第2記録手段14の記録開始が確認手段21により確認された時点において記録保持されているコンテンツデータを、第2記録手段14へ転送する。第1時刻情報生成手段23は、所定量のコンテンツデータを第1記録手段13に記録した時刻を示す第1時刻情報を生成し、これを第1記録手段13に記録する。確認手段21、転送手段22および第1時刻情報生成手段23についてはさらに後述する。
稼働制御手段16は、第2記録手段14の稼働を制御する。稼働制御手段16は、本記録開始指令が指令受取手段12により受け取られる前は、第2記録手段14の稼働を停止させており、本記録開始指令が指令受取手段12により受け取られた後に第2記録手段14の稼働を開始させる。第2記録手段14が可動部を有する場合、稼働制御手段16は、本記録開始指令が指令受取手段12により受け取られる前は第2記録手段14の可動部を停止させており、本記録開始指令が前記指令受取手段12により受け取られた後に第2記録手段の可動部の稼働を開始させることが望ましい。例えば、記録装置1の電源が入れられても、本記録開始指令が受け取られる前は、稼働制御手段16は、第2記録手段14への電源電力供給、または第2記録手段14の可動部への電源電力供給を停止した状態(例えばスリープ状態)を維持する。そして、本記録開始指令が受け取られた後に、稼働制御手段16は、第2記録手段14への電源電力供給、または第2記録手段14の可動部への電源電力供給を開始する。より具体的に説明すると、第2記録手段14がハードディスクドライブの場合、本記録開始指令が受け取られる前は、稼働制御手段16は、ハードディスクドライブ内のディスクの回転が停止した状態を維持する。そして、本記録開始指令が受け取られた後に、稼働制御手段16は、ハードディスクドライブ内のディスクを回転させる。稼働制御手段16は、例えば演算処理回路および半導体メモリなどにより実現することができる。
本記録制御手段17は、本記録において第2記録手段14の記録動作を制御する。本記録制御手段17は、稼働制御手段16により第2記録手段14が稼働を開始した後、コンテンツデータ受取手段11により受け取られたコンテンツデータを第2記録手段14に記録する。本記録制御手段17は、常時記録制御手段15と同様に、コンテンツデータ受取手段11により受け取られたコンテンツデータを記録するための制御を行う。しかし、常時記録制御手段15は、本記録開始指令が指令受取手段12により受け取られる前からコンテンツデータの記録を常時行い続けるのに対し、本記録制御手段17は、本記録開始指令が指令受取手段12により受け取られた後にコンテンツデータの記録を行う。また、常時記録制御手段15が記録を行うコンテンツデータは所定量(例えば再生時間30分相当量)であるのに対し、本記録制御手段17が記録を行うコンテンツデータの量は、第2記録手段14の記憶素子または記録媒体(上述したように大容量であることが望ましい)に空き領域がある限り、制限されない。それゆえ、常時記録制御手段15はコンテンツデータを更新しながら記録する必要があるのに対し、本記録制御手段17は、第2記録手段14の記憶素子または記録媒体に空き領域がある限り、コンテンツデータを更新する必要はない。
本記録制御手段17は、例えば演算処理回路および半導体メモリなどにより実現することができる。また、本記録制御手段17は、第2時刻情報生成手段24を備えている。第2時刻情報生成手段24は、コンテンツデータの第2記録手段14への記録が開始された時刻を示す第2時刻情報を生成し、これを第2記録手段14に記録する。第2時刻情報生成手段24についてはさらに後述する。
結合手段18は、コンテンツデータ受取手段11により受け取られたコンテンツデータの第2記録手段14への記録が開始された時点において第1記録手段13に記録保持されているコンテンツデータと、本記録により第2記録手段14に記録保持されたコンテンツデータとを相互に結合(マージ)する。すなわち、結合手段18の結合対象の一方は、コンテンツデータ受取手段11により受け取られたコンテンツデータの第2記録手段14への記録が開始された時点(またはその直前あるいは直後でもよい)において第1記録手段13に記録保持されているコンテンツデータ(以下、これを「常時記録コンテンツデータ」という)である。他方は、本記録により第2記録手段14に記録保持されたコンテンツデータ(以下、これを「本記録コンテンツデータ」という)である。結合手段18は、常時記録コンテンツデータと本記録コンテンツデータとが内容的に連続した1個のコンテンツデータとなるように、両者を結合する。結合手段18は、これらのコンテンツデータの結合処理を行う作業領域として、第2記録手段14の記録領域を用いる。なお、結合処理に用いるための作業領域として、他の記憶素子または記録媒体を用意してもよい。
結合手段18は、演算処理回路、および結合処理を行うための作業領域を提供する記憶素子または記録媒体などにより実現することができる。結合手段18は、合致時刻検出手段25を備えている。合致時刻検出手段25は、第1時刻情報および第2時刻情報を参照し、第1時刻情報と第2時刻情報とが合致する合致時刻を検出する。結合手段18の結合処理および合致時刻検出手段25の動作については後述する。
図2は記録装置1の動作の一例を示している。図2中の斜線部は、常時記録制御、本記録制御、結合処理がそれぞれ実行中であることを示している。まず、記録装置1を動作させるべく、ユーザは記録装置1にテレビ放送受信用アンテナなどを接続する。なお、記録装置1が選択手段19を搭載していない場合には、ユーザは、アンテナが接続されたチューナを記録装置1に接続する。そして、図2中の時点t0において、ユーザは記録装置1の電源を入れる。これにより、記録装置1の各構成要素には電力の供給が開始される。しかし、稼働制御手段16は、第2記録手段14へまたは第2記録手段14の可動部への電源電力の供給を遮断した状態を維持する。そのため、第2記録手段14または第2記録手段14の可動部は停止している。例えば、第2記録手段14がハードディスクドライブである場合には、ディスクの回転は停止している。
そして、ユーザは、選択手段19により(記録装置1が選択手段19を搭載していない場合にはチューナにより)、所望の番組に関するコンテンツデータを選択する。コンテンツデータ受取手段11は、選択されたコンテンツデータを受け取る。続いて、常時記録制御手段15は、コンテンツデータ受取手段11により受け取られた所定量のコンテンツデータを第1記録手段13に更新しながら記録し続ける。このように、記録装置1の電源が入るとほぼ同時に、常時記録が実行される。
時点t1において、ユーザが記録装置1の録画開始ボタンを押すと、これに応じて本記録開始指令が発せられる。本記録開始指令は指令受取手段12により受け取られる。本記録開始指令が指令受取手段12により受け取られると、稼働制御手段16は、第2記録手段14または第2記録手段14の可動部へ電源電力の供給を開始し、第2記録手段14または第2記録手段14の可動部を稼働させる。例えば、第2記録手段14がハードディスクドライブである場合には、稼働制御手段16は、ハードディスクドライブのディスクの回転を開始させる。稼働を開始した第2記録手段14は、時点t1から時点t2までの間に準備動作を行う。
時点t2において、本記録制御手段17は、コンテンツデータの第2記録手段14への記録を開始する。このとき、確認手段22は第2記録手段14の記録開始を確認する。確認手段22により第2記録手段14の記録開始が確認された後、常時記録制御手段15は、コンテンツデータの第1記録手段13への記録を一時停止する。続いて、転送手段22は、第1記録手段13に、第2記録手段14の記録開始が確認された時点において記録保持されているコンテンツデータ(常時記録コンテンツデータ)を、第2記録手段14(結合手段18による結合処理の作業領域)へ転送する。
時点t3において、転送手段22は、第1記録手段13から第2記録手段14への常時記録コンテンツデータの転送を完了する。続いて、常時記録制御手段15は、コンテンツデータ受取手段11から受け取られたコンテンツデータを第1記録手段13に再び記録し始める。この結果、時点t3から時点t4までの間、第1記録手段13と第2記録手段14とに同一のコンテンツデータが記録される。
時点t4において、ユーザが録画停止ボタンを押すと、これに応じて本記録停止指令が発せられる。本記録停止指令は指令受取手段12により受け取られる。本記停止始指令が指令受取手段12により受け取られると、本記録制御手段17は、コンテンツデータの第2記録手段14への記録を停止させる。この時点において、第2記録手段14には、常時記録コンテンツデータおよび本記録コンテンツデータが記録保持されている。繰り返しになるが、常時記録コンテンツデータとは、コンテンツデータ受取手段11により受け取られたコンテンツデータの第2記録手段14への記録が開始された時点において記録保持されていたコンテンツデータである。また、本記録コンテンツデータとは、本記録により第2記録手段14に記録保持されたコンテンツデータである。
時点t5において、結合手段18は、第2記録手段14に記録保持された常時記録コンテンツデータと本記録コンテンツデータとを相互に結合する。これにより、本記録開始指令が受け取られる前の例えば30分程度(または15分程度、または5分程度、または30分以上)の間に第1記録手段13に記録されたコンテンツデータが、本記録開始指令が受け取られた後に第2記録手段14に記録されたコンテンツデータの先頭部分に追加される。そして、結合手段18により結合されたコンテンツデータは、例えば第2記録手段14の記憶素子または記録媒体の保存領域に保存される。これにより、ユーザは、録画ボタンを押す前の例えば30分程度の間に放送された所望の番組に関するコンテンツデータと、録画ボタンを押した後に放送された同番組に関するコンテンツデータとを連続して再生することが可能となる。
時点t6において、結合手段18による結合処理が終了したとき、稼働制御手段16は、第2記録手段14への電源電力供給または第2記録手段14の可動部への電源電力供給を停止する。これにより、例えば第2記録手段14がハードディスクドライブである場合には、ハードディスクドライブのディスクの回転が停止する。なお、この時点においても、常時記録制御手段15は、コンテンツデータ受取手段11により受け取られたコンテンツデータを更新しながら第1記録手段13に記録し続けている。
なお、図2を用いた上述の説明では、転送手段22による常時記録コンテンツデータの第2記録手段14への転送を、確認手段21により第2記録手段14の記録開始が確認された直後に行う場合を例にあげた。しかし、常時記録コンテンツデータの転送は、第2記録手段14の記録開始が確認されてから、結合手段18による結合処理が開始されるまでの期間内であれば、いつ行ってもよい。
また、図2を用いた上述の説明では、結合手段18による結合処理を、本記録終了直後(時点t5)に行う場合を例にあげた。しかし、結合処理はいつ行ってもよい。例えば、本記録が開始され、コンテンツデータの結合点となるべき部分が第2記録手段14に記録された時点以後であれば、結合処理を行うことができる。また、後述するように、結合処理では結合点の検出を行う。この結合点の検出は、第1記録手段13から第2記録手段14への常時記録コンテンツデータの転送を行う前の段階でも実行することが可能である。
以上説明したとおり、記録装置1は、互いに別個独立に分離された第1記録手段13と第2記録手段14とを備え、コンテンツデータの常時記録をもっぱら第1記録手段13に担当させ、その一方で、本記録開始指令が発せられない限り、第2記録手段14の稼働を停止させる構成を有している。これにより、常時記録を行うために大規模な記録装置を設ける必要がなくなり、大規模な冷却構造などを排除できる。この結果、ユーザにより記録開始指令が入力される前に受け取ったコンテンツデータの記録保持を実現しつつ、装置の規模を小さくすることができる。
特に、常時記録を担当する第1記録手段13に記録するコンテンツデータの量を例えば再生時間30分程度に相当する所定量に制限することにより、第1記録手段13の容量を小さくすることができる。したがって、装置の規模をより一層小さくすることができる。
また、第1記録手段13の容量を小さくすることができるので、消費電力の少ない記録装置、例えば半導体メモリなどの固体メモリを第1記録手段13として用いることができる。したがって、ユーザにより記録開始指令が入力される前に受け取ったコンテンツデータの記録保持を実現しつつ、消費電力を下げることができる。
さらに、半導体メモリなどの固体メモリを第1記録手段13として用いることができるので、第1記録手段13から可動部を排除することができる。したがって、ユーザにより記録開始指令が入力される前に受け取ったコンテンツデータの記録保持を実現しつつ、故障の生じる可能性を少なくすることができる。
(コンテンツデータの結合処理)
図3は、記録装置1における結合手段18の結合処理を示している。記録装置1では、コンテンツデータを第1記録手段13および第2記録手段14に記録した時刻に基づいて、コンテンツデータの結合処理を行う方法を採用している。
すなわち、常時記録制御手段15が、常時記録において、コンテンツデータ受取手段11により受け取られたコンテンツデータを第1記録手段13に記録するとき、第1時刻情報生成手段23(図1参照)が、当該コンテンツデータを第1記録手段13に記録した時刻を示す複数の第1時刻情報を生成し、これを第1記録手段13に記録する。このとき、第1時刻情報生成手段23は、当該コンテンツデータのどの位置がいかなる時刻に第1記録手段13に記録されたかを結合処理時に検出することができるように、当該コンテンツデータのそれぞれ位置とそれぞれ第1時刻情報との対応づけを行う。また、第1時刻情報生成手段23は、例えば、本記録開始指令が指令受取手段12により受け取られた時(図2中の時点t1)から、確認手段22により第2記録手段14の記録開始が確認されて常時記録制御手段15がコンテンツデータの第1記録手段13への記録を一時停止する時(図2中の時点t2〜t3までの間のいずれかの時点)までの間に、第1時刻情報を所定の時間(例えば0.1秒)ごとに生成し、これを第1記録手段13に順次記録する。また、転送手段22によりコンテンツデータが第1記録手段13から第2記録手段14へ転送されるとき、第1時刻情報は、このコンテンツデータと共に第1記録手段13から第2記録手段14へ転送される。
他方、本記録制御手段17が、本記録において、コンテンツデータ受取手段11により受け取られたコンテンツデータの第2記録手段14への記録を開始するとき、第2時刻情報生成手段24が、当該コンテンツデータの第2記録手段14への記録を開始した時刻を示す1個の第2時刻情報を生成し、これを第2記録手段14に記録する。
そして、結合手段18による結合処理が開始されたとき、合致時刻検出手段25(図1参照)が、第1時刻情報および第2時刻情報を参照し、第1時刻情報と第2時刻情報とが合致する合致時刻を検出する。上述した図2の例によれば、合致時刻は時点t2である。したがって、図3に示すように、結合手段18は、常時記録コンテンツデータ31において合致時刻t2に対応する位置と、本記録コンテンツデータ32において合致時刻t2に対応する位置(すなわち本記録制御手段17により第2記録手段14に記録されたコンテンツデータの先頭位置)とを結合点として、これらのコンテンツデータを相互に結合し、内容的に連続した1個のコンテンツデータ33を作り出す。
以上説明したとおり、時刻を用いた結合処理により、コンテンツデータの結合を高精度に行うことができる。
なお、記録装置1は、結合手段18によるコンテンツデータの結合方法として、合致時刻に基づく方法を採用した。しかし、他の結合方法を採用することも可能である。以下、画像解析を用いた結合方法と、音声解析を用いた結合方法を述べる。
図4は、画像解析を用いた結合方法を採用した場合の結合手段の構造を示している。この結合方法を用いる場合には、図1中の結合手段18に代えて、図4中の結合手段41を設ける。そして、図1中の第1時刻情報生成手段23および第2時刻情報生成手段24を排除する。図4に示すように、結合手段41は、画像解析手段42および結合点検出手段43を備えている。画像解析手段42はコンテンツデータの画像を解析する。結合点検出手段43は、画像解析手段42の解析に基づいて、常時記録コンテンツデータと本記録コンテンツデータとの結合点を検出する。結合手段41は、常時記録コンテンツデータと本記録コンテンツデータとを、結合点検出手段43により検出された結合点において相互に結合する。画像解析は、コンテンツデータに含まれる輝度情報、コンテンツのシーンチェンジ時の画像変化、MPEG画像のPID(パケット識別子)などに基づいて行うことができる。
図5は、音声解析を用いた結合方法を採用した場合の結合手段の構造を示している。この結合方法を用いる場合には、図1中の結合手段18に代えて、図5中の結合手段45を設ける。そして、図1中の第1時刻情報生成手段23および第2時刻情報生成手段24を排除する。図5に示すように、結合手段45は、音声解析手段46および結合点検出手段47を備えている。音声解析手段46はコンテンツデータの音声を解析する。結合点検出手段47は、音声解析手段46の解析に基づいて、常時記録コンテンツデータと本記録コンテンツデータとの結合点を検出する。結合手段45は、常時記録コンテンツデータと本記録コンテンツデータとを、結合点検出手段47により検出された結合点において相互に結合する。音声解析は、コンテンツデータの音声データがモノラル音声からステレオ音声への変化などに基づいて行う。
なお、コンテンツデータがMPEGの映像データまたは音声データである場合には、映像データまたは音声データを再生させるための時間情報がコンテンツデータに予め含まれている。この時間情報を用いることによりコンテンツデータの結合点を検出し、コンテンツデータの結合を行うこともできる。
(記録装置の第2実施形態)
図6は本発明の記録装置の第2実施形態を示している。図6において、記録装置2は、記録装置1と同様に、コンテンツデータ受取手段11、指令受取手段12、第1記録手段13、常時記録制御手段15、第2記録手段14、稼働制御手段16、本記録制御手段17および結合手段18を備えている。しかし、記録装置2においては、これらの手段が第1セクション3と第2セクション4とに分離している。第1セクション3は、コンテンツデータ受取手段11、指令受取手段12、第1記録手段13および常時記録制御手段15を備えている。第2セクション4は、第2記録手段14、稼働制御手段16、本記録制御手段17および結合手段18を備えている。第1セクション3と第2セクション4とはネットワークにより相互に接続されている。ネットワークは、例えばイーサネット、LAN(Local-Area Network)、WAN(Wide-Area Network)などのコンピュータネットワークである。さらに、第1セクション3および第2セクション4には通信手段51、52がそれぞれ設けられており、通信手段51、52は、第1セクション3と第2セクション4との間の通信を制御する。
記録装置2の動作は以下のとおりである。ユーザは、第1セクション3のアンテナ入力端子にテレビ放送受信用アンテナなどを接続し、第1セクション3および第2セクション4の電源をそれぞれ入れる。これにより、第1セクション3および第2セクション4の各構成要素には電力の供給が開始される。しかし、第2セクション4の稼働制御手段16は、第2記録手段14へまたは第2記録手段14の可動部への電源電力の供給を遮断した状態を維持する。続いて、ユーザは、選択手段19により所望の番組に関するコンテンツデータを選択する。コンテンツデータ受取手段11は、選択されたコンテンツデータを受け取る。続いて、常時記録制御手段15は、コンテンツデータ受取手段11により受け取られた所定量のコンテンツデータを第1記録手段13に更新しながら記録し続ける。
続いて、ユーザが第1セクション3に設けられた録画開始ボタンを押すと、これに応じて本記録開始指令が発せられる。本記録開始指令は、指令受取手段12により受け取られる。さらに、指令受取手段12により受け取られた本記録開始指令は、第1セクション3の通信手段51およびネットワークを介して第2セクション4に送信される。第2セクション4の通信手段52はこの本記録開始指令を受け取る。本記録開始指令が通信手段52により受け取られると、稼働制御手段16は、第2記録手段14または第2記録手段14の可動部へ電源電力の供給を開始し、第2記録手段14または第2記録手段14の可動部を稼働させる。そして、第2記録手段14はコンテンツデータの記録をするための準備を行う。
第2記録手段14の記録準備が完了すると、第2セクション4の通信手段52は、本記録の準備が完了した旨を示す本記録準備完了通知を第1セクション3に送信する。第1セクション3の通信手段51は本記録準備完了通知を受信する。本記録準備完了通知が通信手段51により受け取られたとき、第1セクション3の通信手段51は、コンテンツデータ受取手段11により受け取られたコンテンツデータを第2セクション4に送信する。第2セクション4の通信手段52はこのコンテンツデータを受信する。続いて、本記録制御手段17は、通信手段52により受信されたコンテンツデータの第2記録手段14への記録を開始する。そして、コンテンツデータ受取手段11によるコンテンツデータの受取、このコンテンツデータの第1セクション3から第2セクション4への送信、このコンテンツデータの通信手段52による受信、およびこのコンテンツデータの本記録制御手段17による第2記録手段14への記録は、本記録制御手段17による記録が続く限り、継続的に行われる。
本記録制御手段17による記録が開始されたとき、第2セクション4の通信手段52は、コンテンツデータの第2記録手段14への記録が開始された旨を示す本記録開始通知を第1セクション3に送信する。第1セクション3の通信手段51は本記録開始通知を受信する。続いて、確認手段22は本記録開始通知に基づいて第2記録手段14の記録開始を確認する。その後、常時記録制御手段15は、コンテンツデータの第1記録手段13への記録を一時停止する。続いて、転送手段22は、第1記録手段13に、第2記録手段14の記録開始が確認された時点において記録保持されているコンテンツデータ(常時記録コンテンツデータ)を、第2セクション4へ送信する。第2セクション4の通信手段52は、この常時記録コンテンツデータを受信し、これを第2記録手段14へ転送する。なお、常時記録コンテンツデータを第1セクション3から第2セクション4へ1回で送信することができないとき、常時記録コンテンツデータの送信処理は数回に分けて行われる。
常時記録コンテンツデータの第2記録手段14への転送が完了すると、通信手段52は、転送完了通知を第1セクション3に送信する。そして、第1セクション3の通信手段51は、転送完了通知を受信する。続いて、常時記録制御手段15は、コンテンツデータ受取手段11から受け取られたコンテンツデータを第1記録手段13に再び記録し始める。
続いて、ユーザが録画停止ボタンを押すと、これに応じて本記録停止指令が発せられる。本記録停止指令は指令受取手段12により受け取られ、通信手段51およびネットワークを介して第2セクション4に送信され、第2セクション4の通信手段52により受信される。本記停止始指令が通信手段52により受信されると、本記録制御手段17は、コンテンツデータの第2記録手段14への記録を停止させる。その後、結合手段18は、第2記録手段14に転送された常時記録コンテンツデータと本記録コンテンツデータとを相互に結合する。結合手段18による結合処理が終了したとき、稼働制御手段16は、第2記録手段14への電源電力供給または第2記録手段14の可動部への電源電力供給を停止する。
以上説明したとおり、記録装置2によれば、記録装置1と同様に、ユーザにより記録開始指令が入力される前に受け取ったコンテンツデータの記録保持を実現しつつ、装置の規模を小さくすることができ、消費電力を下げることができ、かつ故障の発生を低減させることができる。
(記録システムの実施形態)
図7は本発明の記録システムの実施形態を示している。図7において、記録システム5は、第1記録装置6および第2記録装置7を備えている。第1記録装置6と第2記録装置7とはネットワークを介して相互に接続されている。第1記録装置6は、例えば、ディスプレイ装置を備えたテレビに搭載される。第2記録装置7は、例えばチューナおよびハードディスク内蔵型のレコーダである。ネットワークは、例えばLANまたはWANなどのコンピュータネットワークである。
第1記録装置6は、コンテンツデータ受取手段61、指令受取手段12、第1記録手段13、常時記録制御手段15および通信手段62を備えている。コンテンツデータ受取手段61は、記録装置1のコンテンツデータ受取手段11と同じく、例えばテレビ放送局などから送信されるコンテンツデータを受け取る。指令受取手段12、第1記録手段13および常時記録制御手段15も、記録装置1の指令受取手段、第1記録手段および常時記録制御手段と同じである。通信手段62は、第1記録装置6と第2記録装置7との間の通信を制御する。また、コンテンツデータ受取手段61に設けられた選択手段65は、記録装置1の選択手段19と同じである。
第2記録装置7は、コンテンツデータ受取手段63、通信手段64、第2記録手段14、稼働制御手段16、本記録制御手段17および結合手段18を備えている。コンテンツデータ受取手段63は、第1記録装置6のコンテンツデータ受取手段61と同じく、例えばテレビ放送局などから送信されるコンテンツデータを受け取る。通信手段64は、第1記録装置6と第2記録装置7との間の通信を制御する。稼働制御手段16、本記録制御手段17および結合手段18は、記録装置1の稼働制御手段、本記録制御手段および結合手段と同じである。また、コンテンツデータ受取手段63に設けられた選択手段66は、記録装置1の選択手段19と同じである。
記録システム5の動作は以下のとおりである。ユーザは、第1記録装置6および第2記録装置7のそれぞれにテレビ放送受信用アンテナなどを接続する。そして、ユーザは、第1記録装置6および第2記録装置7の電源をそれぞれ入れる。これにより、第1記録装置6および第2記録装置7の各構成要素には電力の供給が開始される。しかし、第2記録装置7の稼働制御手段16は、第2記録手段14へまたは第2記録手段14の可動部への電源電力の供給を遮断した状態を維持する。続いて、ユーザは、選択手段65により、所望の番組に関するコンテンツデータを選択する。コンテンツデータ受取手段61は、選択されたコンテンツデータを受け取る。続いて、常時記録制御手段15は、コンテンツデータ受取手段61により受け取られた所定量のコンテンツデータを第1記録手段13に更新しながら記録し続ける。
続いて、ユーザが第1記録装置6に設けられた録画開始ボタンを押すと、これに応じて本記録開始指令が発せられる。本記録開始指令は、指令受取手段12により受け取られる。さらに、指令受取手段12により受け取られた本記録開始指令は、第1記録装置6の通信手段62およびネットワークを介して第2記録装置7に送信される。このとき、現在コンテンツデータ受取手段61により選択されているチャンネルないし番組を示す情報(以下、これを「番組選択情報」という)が本記録開始指令と共に第2記録装置7に送信される。第2記録装置7の通信手段64はこの本記録開始指令を受け取る。本記録開始指令が通信手段64により受け取られると、コンテンツデータ受取手段63は、番組選択情報に基づいて、現在コンテンツデータ受取手段61により選択されているチャンネルないし番組と同一のチャンネルないし番組を選択する。続いて、稼働制御手段16は、第2記録手段14または第2記録手段14の可動部へ電源電力の供給を開始し、第2記録手段14または第2記録手段14の可動部を稼働させる。続いて、本記録制御手段17は、コンテンツデータ受取手段63により受け取られたコンテンツデータを第2記録手段14に記録し始める。これに応じて、通信手段64は、コンテンツデータの第2記録手段14への記録が開始された旨を示す本記録開始通知を第1記録装置6に送信する。第1記録装置6の通信手段62は本記録開始通知を受信する。続いて、確認手段22は本記録開始通知に基づいて第2記録手段14の記録開始を確認する。その後、常時記録制御手段15は、コンテンツデータの第1記録手段13への記録を一時停止する。続いて、転送手段22は、第1記録手段13に、第2記録手段14の記録開始が確認された時点において記録保持されているコンテンツデータ(常時記録コンテンツデータ)を、第2記録装置7へ送信する。第2記録装置7の通信手段64は、この常時記録コンテンツデータを受信し、これを第2記録手段14へ転送する。なお、常時記録コンテンツデータを第1記録装置6から第2記録装置7へ1回で転送することができないときには、数回に分けて転送する。
常時記録コンテンツデータの第2記録手段14への転送が完了すると、通信手段64は、転送完了通知を第1記録装置6に送信する。そして、第1記録装置6の通信手段62は転送完了通知を受信する。続いて、常時記録制御手段15は、コンテンツデータ受取手段61から受け取られたコンテンツデータを第1記録手段13に再び記録し始める。
続いて、ユーザが録画停止ボタンを押すと、これに応じて本記録停止指令が発せられる。本記録停止指令は指令受取手段12により受け取られ、通信手段62およびネットワークを介して第2記録装置7に送信され、第2記録装置7の通信手段64により受信される。本記停止始指令が通信手段64により受信されると、本記録制御手段17は、コンテンツデータの第2記録手段14への記録を停止させる。その後、結合手段18は、第2記録手段14に記録保持された常時記録コンテンツデータと本記録コンテンツデータとを相互に結合する。結合手段18による結合処理が終了したとき、稼働制御手段16は、第2記録手段14への電源電力供給または第2記録手段14の可動部への電源電力供給を停止する。
以上説明したとおり、記録システム5によれば、記録装置1と同様に、ユーザにより記録開始指令が入力される前に受け取ったコンテンツデータの記録保持を実現しつつ、装置の規模を小さくすることができ、消費電力を下げることができ、かつ故障の発生を低減させることができる。
なお、コンテンツデータ受取手段61は第1コンテンツデータ受取手段の具体例であり、指令受取手段12は第1指令受取手段の具体例である。また、通信手段62は指令送信手段、通知受取手段およびコンテンツデータ送信手段の具体例であり、コンテンツデータ受取手段63は第3コンテンツデータ受取手段の具体例である。また、通信手段64は第2コンテンツデータ受取手段および通知送信手段の具体例である。
(記録方法)
上述した記録装置1などの実施形態は、本発明のコンテンツデータ記録方法の実施形態でもある。すなわち、図2中の時点t0〜t1におけるコンテンツデータの第1記録手段13への記録は常時記録工程の具体例である。時点t1における本記録開始指令の受取は指令受取工程の具体例である。時点t1における第2記録手段14の稼働開始は稼働工程の具体例である。時点t1〜t4におけるコンテンツデータの第2記録手段14への記録は本記録工程の具体例である。時点t5〜t6におけるコンテンツデータの結合は結合工程の具体例である。
(コンピュータプログラム)
本発明の記録装置は、コンテンツデータ受取手段11、指令受取手段12、常時記録制御手段15、稼働制御手段16、本記録制御手段17および結合手段18などを実現するための制御プログラムを作成し、これをコンピュータに読み込ませることによっても実現することが可能である。このとき、当該コンピュータに標準的に備えられた半導体メモリおよびハードディスクドライブがそれぞれ第1記録手段13および第2記録手段14として機能する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。以下の実施例は、本発明の記録装置をチューナおよびハードディスクドライブ内蔵型のレコーダに適用した例であり、本発明を実施するための好適な一例である。
図8は本発明の記録装置の実施例を示している。図8中の記録装置100のチューナ111には、デジタルテレビ放送受信用アンテナが接続されている。ユーザは記録装置100の電源を入れる。これにより、記録装置100の各部に電源電力の供給が開始される。しかし、CPU116は、ハードディスクドライブ115の磁気ディスクを回転させるためのモータに電源電力を供給しないように制御する。これにより、この時点ではモータは駆動されず、磁気ディスクは停止したままである。
続いて、ユーザは、所望の番組を選択すべく記録装置100の操作部113を操作する。これに応じて、チューナ111は、テレビ放送局により提供される複数チャンネルの中から、ユーザ所望の1チャンネルを選択する。デマルチプレクサ112は、選択された1チャンネル中に多重された複数の番組の中から、ユーザ所望の1番組(正確に言えば1個のテレビ放送事業者が提供する一連の番組)を選択する。これにより、チューナ111およびデマルチプレクサ112により選択された番組に関するコンテンツデータが、データバス119に供給される。続いて、CPU116は、このコンテンツデータを常時記録用RAM114に記録する。常時記録用RAM114は、例えば再生時間10分程度に相当する量のコンテンツデータを記録することが可能な容量を有するRAMである。CPU116は、再生時間10分程度に相当する量のコンテンツデータを常時記録用RAM114に更新しながら常時記録し続ける。
ユーザが記録装置100の操作部113に設けられた録画開始ボタンを押すと、操作部113はこれを本記録開始指令として受け取る。これに応じてCPU116は、ハードディスクドライブ115内の磁気ディスクを回転させるためのモータに電源電力を供給する。これにより、モータが駆動を開始し、磁気ディスクが回転し始める。続いて、CPU116は、チューナ111およびデマルチプレクサ112により選択された番組に関するコンテンツデータをハードディスクドライブ115の磁気ディスクに記録する。なお、ハードディスクドライブ115(磁気ディスク)は、例えば再生時間数十時間に相当する量のコンテンツデータを記録することが可能な容量を有している。
コンテンツデータのハードディスクドライブ115への記録が開始されると、CPU116は、コンテンツデータの常時記録用RAM114への記録を一時停止する。続いて、CPU116は、常時記録用RAM114に、コンテンツデータのハードディスクドライブ115への記録が開始された時点において記録保持されているコンテンツデータ(常時記録コンテンツデータ)を、ハードディスクドライブ115へ転送する。転送が完了した後、CPU116は、チューナ111およびデマルチプレクサ112により選択された番組に関するコンテンツデータの常時記録用RAM114への記録を再開する。
続いて、ユーザが操作部113に設けられた録画停止ボタンを押すと、操作部113はこれを本記録停止指令として受け取る。これに応じて、CPU116は、コンテンツデータのハードディスクドライブ115への記録を停止する。この時点で、ハードディスクドライブ115の磁気ディスク上には、ただいま記録が終了したコンテンツデータ(本記録コンテンツデータ)と、常時保持用RAM114から転送された常時記録コンテンツデータとが存在している。続いて、CPU116は、本記録コンテンツデータと常時記録コンテンツデータとを結合し、内容的に連続した1個のコンテンツデータを作り出し、これをハードディスクドライブ115に保存する。
なお、チューナ111およびデマルチプレクサは、コンテンツデータ受取手段および選択手段の具体例である。操作部113は指令受取手段の具体例である。常時記録用RAM114は、第1記録手段の具体例である。ハードディスクドライブ115は第2記録手段の具体例である。CPU116は、常時記録制御手段、稼働制御手段および本記録制御手段の具体例である。また、ROM117には、CPU116を常時記録制御手段、稼働制御手段および本記録制御手段として機能させるための制御プログラムが記憶されている。また、RAM118は、CPU116が動作するときに作業領域として用いられる。
なお、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う記録装置、記録システム、記録方法およびコンピュータプログラムもまた本発明の技術思想に含まれる。
本発明に係るコンテンツデータの記録装置およびコンテンツデータの記録方法は、例えばテレビ放送局などから送信されるコンテンツデータを記録媒体に記録する記録装置および記録方法に利用可能である。また、例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コンピュータ機器に接続可能な記録媒体等にも利用可能である。

Claims (19)

  1. コンテンツデータを受け取るコンテンツデータ受取手段と、
    本記録開始指令を受け取る指令受取手段と、
    第1記録手段と、
    前記第1記録手段と別個独立の第2記録手段と、
    前記本記録開始指令が前記指令受取手段により受け取られる前から前記コンテンツデータ受取手段により受け取られた所定量のコンテンツデータを前記第1記録手段に更新しながら記録し続ける常時記録制御手段と、
    前記本記録開始指令が前記指令受取手段により受け取られる前は前記第2記録手段の稼働を停止させており、前記本記録開始指令が前記指令受取手段により受け取られた後に前記第2記録手段の稼働を開始させる稼働制御手段と、
    前記稼働制御手段により前記第2記録手段が稼働を開始した後、前記コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータを前記第2記録手段に記録する本記録制御手段と、
    前記第1記録手段に、前記コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータの前記第2記録手段への記録が開始された時点またはその直前において記録保持されているコンテンツデータと、前記第2記録手段に記録されたコンテンツデータとを相互に結合する結合手段とを備えていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1記録手段は可動部を有しないことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  3. 前記第1記録手段は固体メモリであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  4. 前記第1記録手段は半導体メモリであることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  5. 前記常時記録制御手段はリングバッファ方式により前記所定量のコンテンツデータを前記第1記録手段に更新しながら記録し続けることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  6. 前記常時記録制御手段は、再生時間30分以下に相当する量のコンテンツデータを前記第1記録手段に更新しながら記録し続けることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  7. 前記常時記録制御手段は、再生時間15分以下に相当する量のコンテンツデータを前記第1記録手段に更新しながら記録し続けることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  8. 前記第2記録手段は可動部を有することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  9. 前記稼働制御手段は、前記本記録開始指令が前記指令受取手段により受け取られる前は前記第2記録手段の可動部を停止させており、前記本記録開始指令が前記指令受取手段により受け取られた後に前記第2記録手段の可動部の稼働を開始させることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の記録装置。
  10. 前記第2記録手段はハードディスクドライブであることを特徴とする請求の範囲第8項に記載の記録装置。
  11. 前記常時記録制御手段は、
    前記第2記録手段の記録開始を確認する確認手段と、
    前記第1記録手段に、前記第2記録手段の記録開始が前記確認手段により確認された時点において記録保持されているコンテンツデータを、前記第2記録手段へ転送する転送手段とを備えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  12. 前記常時記録制御手段は、前記所定量のコンテンツデータを前記第1記録手段に記録した時刻を示す第1時刻情報を生成し、当該第1時刻情報を前記第1記録手段に記録する第1時刻情報生成手段を備え、
    前記本記録制御手段は、コンテンツデータの前記第2記録手段への記録が開始された時刻を示す第2時刻情報を生成し、当該第2時刻情報を前記第2記録手段に記録する第2時刻情報生成手段を備え、
    前記結合手段は、前記第1時刻情報および前記第2時刻情報を参照し、前記第1時刻情報と前記第2時刻情報とが合致する合致時刻を検出する合致時刻検出手段を備え、
    前記結合手段は、前記常時記録制御手段により記録されたコンテンツデータにおいて前記合致時刻に対応する位置と、前記本記録制御手段により記録されたコンテンツデータにおいて前記合致時刻に対応する位置とを結合点として、これらのコンテンツデータを相互に結合することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  13. 前記結合手段は、
    コンテンツデータの画像を解析する画像解析手段と、
    前記画像解析手段の解析に基づいて、前記常時記録制御手段により記録されたコンテンツデータと前記本記録制御手段により記録されたコンテンツデータとの結合点を検出する結合点検出手段とを備え、
    前記結合手段は、前記常時記録制御手段により記録されたコンテンツデータと前記本記録制御手段により記録されたコンテンツデータとを、前記結合点検出手段により検出された結合点において相互に結合することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  14. 前記結合手段は、
    コンテンツデータの音声を解析する音声解析手段と、
    前記音声解析手段の解析に基づいて、前記常時記録制御手段により記録されたコンテンツデータと前記本記録制御手段により記録されたコンテンツデータとの結合点を検出する結合点検出手段とを備え、
    前記結合手段は、前記常時記録制御手段により記録されたコンテンツデータと前記本記録制御手段により記録されたコンテンツデータとを、前記結合点検出手段により検出された結合点において相互に結合することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  15. コンテンツデータ受取手段は、放送局から複数のチャンネルでまたは1個のチャンネルに多重して同時に送信される複数の番組に関するコンテンツデータの中から、1個の番組に関するコンテンツデータを選択する選択手段を備えていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  16. 前記コンテンツデータ受取手段、前記指令受取手段、前記第1記録手段および前記常時記録制御手段を備えた第1セクションと、前記第2記録手段、前記稼働制御手段、前記本記録制御手段および前記結合手段を備えた第2セクションとを備え、前記第1セクションと前記第2セクションとはネットワークにより相互に接続されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の記録装置。
  17. ネットワークを介して相互に接続された第1記録装置および第2記録装置を備えた記録システムであって、
    前記第1記録装置は、
    外部送信源からコンテンツデータを受け取る第1コンテンツデータ受取手段と、
    本記録開始指令を受け取る第1指令受取手段と、
    第1指令受取手段により受け取られた前記本記録開始指令を前記第2記録装置へ送信する指令送信手段と、
    第1記録手段と、
    前記本記録開始指令が前記第1指令受取手段により受け取られる前から前記第1コンテンツデータ受取手段により受け取られた所定量のコンテンツデータを前記第1記録手段に更新しながら記録し続ける常時記録制御手段と、
    本記録開始通知を受け取る通知受取手段と、
    前記第1記録手段に、前記本記録開始通知が前記通知受取手段により受け取られた時点において記録保持されているコンテンツデータを、前記第2記録装置へ送信するコンテンツデータ送信手段とを備え、
    前記第2記録装置は、
    外部送信源からコンテンツデータを受け取る第2コンテンツデータ受取手段と、
    本記録開始指令を受け取る第2指令受取手段と、
    第2記録手段と、
    前記本記録開始指令が前記第2指令受取手段により受け取られる前は前記第2記録手段の稼働を停止させ、前記本記録開始指令が前記第2指令受取手段により受け取られた後に前記第2記録手段の稼働を開始させる稼働制御手段と、
    前記稼働制御手段により前記第2記録手段の稼働が開始した後、前記第2コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータを前記第2記録手段に記録する本記録制御手段と、
    前記第2コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータの前記第2記録手段への記録が開始された時、前記本記録開始通知を前記第1記録装置へ送信する通知送信手段と、
    前記コンテンツデータ送信手段から送信されたコンテンツデータを受け取る第3コンテンツデータ受取手段と、
    前記第3コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータと、前記第2記録手段に記録されたコンテンツデータとを相互に結合する結合手段とを備えていることを特徴とする記録システム。
  18. コンテンツデータを受け取るコンテンツデータ受取手段、第1記録手段および第2記録手段を有する記録装置におけるコンテンツデータの記録方法であって、
    本記録開始指令が受け取られる前から前記コンテンツデータ受取手段により受け取られた所定量のコンテンツデータを前記第1記録手段に更新しながら記録し続ける常時記録工程と、
    前記本記録開始指令を受け取る指令受取工程と、
    前記指令受取工程において前記本記録開始指令が受け取られた後に前記第2記録手段の稼働を開始させる稼働工程と、
    前記稼働工程において前記第2記録手段の稼働が開始した後に前記コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータを第2記録手段に記録する本記録工程と、
    前記第1記録手段に、前記コンテンツデータ受取手段により受け取られたコンテンツデータの前記第2記録手段への記録が開始された時点またはその直前において記録保持されているコンテンツデータと、前記第2記録手段に記録されたコンテンツデータとを相互に結合する結合工程とを備えていることを特徴とする記録方法。
  19. 請求の範囲第1項の記録装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

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