JP2004088254A - データ処理装置、該装置の制御方法および制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
データ処理装置、該装置の制御方法および制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】出力する装置を変えても、新たな処理を行なうことなく、直前の出力を再び行なうことができるデータ処理装置を提供する。
【解決手段】次々と送られてくる動画データを受信し、受信した動画データに基づいて表示用データを作成し、作成した表示用データを表示装置に送信するデータ処理装置1は、動画データを記憶するとともに、全ての記憶容量に動画データが記憶されている場合には最も古い動画データを消去して新たな動画データを記憶するメモリ部2と、直前の出力を再び行なうように指示する直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている表示用データに対応する動画データよりも古い動画データを、メモリ部2から読み出して表示用データを作成するように制御する制御部4とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】次々と送られてくる動画データを受信し、受信した動画データに基づいて表示用データを作成し、作成した表示用データを表示装置に送信するデータ処理装置1は、動画データを記憶するとともに、全ての記憶容量に動画データが記憶されている場合には最も古い動画データを消去して新たな動画データを記憶するメモリ部2と、直前の出力を再び行なうように指示する直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている表示用データに対応する動画データよりも古い動画データを、メモリ部2から読み出して表示用データを作成するように制御する制御部4とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、次々と送られてくる動画データ、音声データなどのデータを受信し、該受信データに基づいて出力用データを作成し、該出力用データを内部または外部のディスプレイ、スピーカなどの出力装置に送信するデータ処理装置、該装置の制御方法および制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体に関するものである。具体的には、本発明は、直前の出力を再び行なうことができるデータ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン(以下、「テレビ」と略称する。)放送だけでなく、多くの画像・映像情報が様々な方法で配信されているが、これに伴い、該情報の記録方法も多様化し、変化が見られている。
【0003】
たとえば、テレビ受像機にて表示される懸賞、クイズなどにおける宛先などの情報を記録する状況を考えると、このような場合、手書きでその内容を書き写すか、あるいは記録可能なVCR(Video Cassette Recorder)があれば、これに記録していた。
【0004】
しかしながら、これらの方法では、テレビ画面に前記情報が写っている時間が短かったり、少しでも記録のための対応に時間がかかったり、さらには見逃してしまえば、2度とその画面あるいは情報を見たりアクセスすることが出来なかった。
【0005】
その対策として、前者の場合にはメモ用紙、筆記具などを常に身近に用意しておくとともに、記録する状況になった場合にすばやく書き留めるという動作が視聴者に対して要求された。
【0006】
また、後者の場合には、視聴と同時に全映像をビデオテープに録画する方法や、常にビデオを録画可能な状態にしておき、必要なときに録画する方法があるが、前者の方法では、ビデオテープが必要なことや、テレビの他にVCRを動作させておくために消費電力が増大することといった問題がある。
【0007】
また、後者の方法では、録画ボタンを押してからビデオテープに記録が開始されるまでの時間が画像の表示時間よりも長い場合には所望の情報を記録できないといった問題や、ビデオテープの保護のために一時停止状態が解除されて停止状態になると、記録開始までにさらに時間を要するといった問題や、ビデオをスタンバイ状態にしておくために、無駄な電力を消費するといった問題がある。
【0008】
いずれの場合にも、事前準備が煩雑であったり、事前準備を行っていたとしても準備動作に時間がかかると対応できなかったりするといった問題があった。
【0009】
また、静止画として記録するシステムも存在するが、これもその瞬間の画像を記録するので、タイミングが悪ければ、必要な画像を記録することは出来ないことになる。
【0010】
また、ブロードバンド技術の発達により、ネットワークから配信された動画像を記録するために、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)のハードディスクに情報を記録しておき、この記録情報から必要な情報のみを取り出して、光ディスクなどに記録するといった新たな記録方法が開発されている。この方法であれば、後から必要な情報を取り出せばよいが、その他の無駄な部分の情報を多数含むことになり、更に必要な情報を探し出す手間が必要である。
【0011】
一方、音楽再生装置、ミニディスク装置、コンパクトディスク装置などの記録再生装置は、再生時に情報を先読みして一定時間分の情報をメモリに蓄えておき、外部からの衝撃などで再生が一時的に不可能になった場合でも、先読みした情報を用いて途切れる事なく再生することができるようになっている。
【0012】
また、特開平6−259883号公報には、人間の判断の遅れによる、録画開始の時間的な遅れを是正する動画像・音声のデジタル記録装置が開示されている。この装置では、入力された動画像・音声データが、常時、画像・音声の圧縮・伸張機構で圧縮され、圧縮されたデータがバッファメモリに一定時間分ラウンドアップしながら記録されている。
【0013】
そして、録画の指令が入力されると、バッファメモリ内にある一定時間前のデータから順に記憶装置に書き込まれている。一定時間前のデータから記憶装置に書き込まれることにより、録画開始の時間的な遅れを是正することができる。また、バッファメモリには一定時間分のデータのみが記録されるから、全てのデータを記録する場合に比べてバッファメモリの回路規模および消費電力を抑えることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、利用者によっては、上述のような、テレビ受像機にて表示される懸賞、クイズなどにおける宛先などの情報を、わざわざ記録装置に記録しなくとも、テレビ受像機に再度表示させればよいと考える場合もある。この場合に上記公報の記録装置を適用すると、バッファメモリ内にある一定時間前の圧縮データを圧縮・伸張機構にて元に戻した後、表示装置に送信する必要があり、処理工程が増えることになる。
【0015】
このように、上記公報の記録装置に関して、出力する装置を変えて適用すると、バッファメモリ内のデータに新たな処理を行なう必要が生じうる。この問題を回避するには、出力する装置の種類ごとにバッファメモリを設ければよいが、バッファメモリの規模が大型化することになる。
【0016】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、出力する装置を変えても、新たな処理を行なうことなく、直前の出力を再び行なうことができるデータ処理装置、該装置の制御方法および制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のデータ処理装置は、次々と送られてくるデータを受信し、該受信データに基づいて出力用データを作成し、該出力用データを内部または外部の出力装置に送信するデータ処理装置において、上記受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に上記受信データが記憶されている場合には最も古い受信データを消去して新たな受信データを記憶する記憶手段と、直前の出力を再び行なうように指示する直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを、上記記憶手段から読み出して上記出力用データを作成するように制御する制御手段とを備えることを特徴としている。
【0018】
ここで、上記受信データは、動画データ、音声データなど、次々と送られてきて処理される必要のあるデータである。また、上記の「直前」は、上記直前出力指示を受け取った時点から、該時点で記憶手段に記憶されている最も古い受信データに基づいて作成された出力データが出力装置にて出力された時点までの期間を示している。
【0019】
また、直前の出力を再び行なう場合には、同じ出力装置に行なう必要はなく、異なる出力装置に行なうことができる。この場合、異なる出力装置に対応する出力用データが、受信データに基づいて作成されることになる。
【0020】
上記の構成によれば、記憶手段は、記憶容量の分だけ複数の受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に受信データが記憶されている場合に新たな受信データを記憶するときには、最も古い受信データを消去している。これにより、直前の受信データが記憶手段に記憶されることになり、全ての受信データを記憶する場合に比べて、記憶手段の回路規模および消費電力を抑えることができる。
【0021】
さらに、制御手段は、直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを記憶手段から読み出して出力用データを作成している。これにより、直前に送信された出力データを、直ちに再送信することができる。すなわち、直前の出力を再び行なうことができる。
【0022】
ところで、記憶手段に出力用データを記憶した場合には、出力装置が変更されることにより、受信データに基づいて出力用データを作成するデータ処理が変更されると、記憶手段に記憶された出力用データを変更後の出力装置に適した出力用データに変換するという、変更されたデータ処理とは別の処理が必要である。
【0023】
これに対して、本発明のデータ処理装置は、出力用データではなく、受信データが記憶手段に記憶される。このため、出力装置が変更されることにより上記データ処理が変更されても、直前の出力を再び行なう場合には、記憶手段から読み出された受信データに対して、変更されたデータ処理を行なって、変更された出力装置に出力用データを送信するから、変更されたデータ処理とは別の処理を行なう必要がない。
【0024】
なお、再送信された出力データに基づいて出力装置が出力する映像(動画)情報、音声情報、文字情報などの出力情報は、利用者にとって認識可能なものである必要がある。このため、再送信される出力データの元のデータである受信データは、所定のデータ長以上のデータごとに記憶手段に記憶されることが望ましい。例えば、映像データの場合には、1フレーム、場合によっては1フィールドのデータ長が最小単位となる。
【0025】
なお、上記記憶手段から読み出された受信データに基づいて作成される出力用データの順番は、上記記憶手段に記憶された最も古い受信データを起点として出力の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点で作成されている上記出力用データを起点として出力の順番とは反対の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点から所定時間前に作成された出力用データを起点として出力の順番またはその反対の順番とすることもできる。このように、記憶手段に記憶された最も古い受信データが出力された時点から、上記直前出力指示を受け取った時点までの任意の時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、出力の順番またはその反対の順番で、出力データを出力することができる。
【0026】
また、上記制御手段における制御は、外部からの指示に基づいて実行させることもできる。この場合、利用者の所望する時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、利用者の所望する順番に出力データを出力することができる。
【0027】
さらに、本発明のデータ処理装置は、上記の構成において、上記制御手段は、さらに、上記直前出力指示を受け取ると、上記記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するように制御することを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、記憶手段における新たな受信データの記憶を停止できるから、記憶手段に既に記憶されている受信データは更新されることがない。したがって、直前の出力を再び行なうことを確実に実行することができる。
【0029】
また、本発明のデータ処理装置の制御方法は、次々と送られてくるデータを受信し、該受信データに基づいて、出力用データを作成し、該出力用データを内部または外部の出力装置に送信するデータ処理装置の制御方法において、該装置内の記憶手段には、上記受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に上記受信データが記憶されている場合には最も古い受信データを消去して新たな受信データを記憶し、かつ、直前の出力を再び行なうように指示する直前出力命令を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを、上記記憶手段から読み出して上記出力用データを作成するように制御することを特徴としている。
【0030】
上記の方法によれば、上述のように、直前の受信データが記憶手段に記憶されることになる。また、直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを記憶手段から読み出して出力用データを作成している。これにより、直前に送信された出力データを、直ちに再送信することができる。すなわち、直前の出力を再び行なうことができる。
【0031】
また、上記の制御方法によれば、出力用データではなく、受信データを記憶手段に記憶するようにしている。このため、出力装置が変更されることにより、受信データに基づいて出力用データを作成するデータ処理が変更されても、直前の出力を再び行なう場合には、記憶手段から読み出された受信データに対して、変更されたデータ処理を行なって、変更された出力装置に出力用データを送信することになる。したがって、直前の出力を再び行なう場合に、上述の従来例のように、変更されたデータ処理とは別の処理を行なう必要はない。
【0032】
なお、上記記憶手段から読み出された受信データに基づいて作成される出力用データの順番は、上記記憶手段に記憶された最も古い受信データを起点として出力の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点で作成されている上記出力用データを起点として出力の順番とは反対の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点から所定時間前に作成された出力用データを起点として出力の順番またはその反対の順番とすることもできる。このように、記憶手段に記憶された最も古い受信データが出力された時点から、上記直前出力指示を受け取った時点までの任意の時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、出力の順番またはその反対の順番で、出力データを出力することができる。
【0033】
また、上記制御は、外部からの指示に基づいて実行させることもできる。この場合、利用者の所望する時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、利用者の所望する順番に出力データを出力することができる。
【0034】
さらに、本発明のデータ処理装置の制御方法は、上記の方法において、上記直前出力指示を受け取ると、上記記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するように制御することを特徴としている。
【0035】
上記の方法によれば、記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するから、記憶手段に既に記憶されている受信データは更新されることがない。したがって、直前の出力を再び行なうことを確実に実行することができる。
【0036】
なお、上記のデータ処理装置の制御方法をデータ処理装置の制御プログラムとしてコンピュータに実行させることができる。さらに、上記のデータ処理装置の制御プログラムをコンピュータで読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記のデータ処理装置の制御方法を実行させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に従うデータ処理装置を備えた表示記録システムの概略構成を示している。本実施形態の表示記録システムは、外部から連続して受信した動画データの表示を行なうとともに、該動画データの記録を適宜行なうものである。
【0038】
前記表示記録システムには、データ処理装置1、表示装置5、およびディスク記録装置6が配備される。本実施形態では、外部から受信する動画データはMPEG(Moving Picture Expert Group)方式のデータとし、表示装置5は、NTSC(National Television System Committee)テレビジョン方式で映像を表示するものとする。
【0039】
このため、データ処理装置1は、外部からMPEG方式の動画データを受信し、受信した動画データを、NTSC方式の表示用データ(出力用データ)に変換して表示装置5に送信する。表示装置5は、前記表示用データに基づいて動画像を表示する。
【0040】
また、MPEG方式の動画データは、圧縮されたデジタルデータであるから、データ処理装置1は、動画データの記録を行なう場合には、外部から受信した動画データをそのままディスク記録装置6に送信して記録してもよい。しかしながら、本実施形態では、記録効率をさらに高めるために、データ処理装置1は、動画データを圧縮(エンコード)し、圧縮された動画データを記録用データとしてディスク記録装置6に送信するものとする。ディスク記録装置6は、ハードディスク、光ディスク記録装置などの大容量記憶装置であり、データ処理装置1から受信した記録用データの記録を行なう。
【0041】
なお、表示装置5およびディスク記録装置6のそれぞれは、データ処理装置1と一体構成されている形態であっても、別々の装置が接続されることによりシステム化される形態であってもよい。
【0042】
次に、データ処理装置1の内部構成について説明する。データ処理装置1には、外部装置10から動画データを受信する入力部3と、受信した動画データを記憶するメモリ部2と、動画データを前記表示用データに変換する表示用データ処理部7と、動画データを前記記録用データに変換する記録用データ処理部8と、これら入力部3、メモリ部2、表示用データ処理部7、および記録用データ処理部8の動作を制御する制御部4とが配備される。
【0043】
外部装置10には、デジタルテレビ放送局、光ディスク再生装置など、動画データを送信できる種々の装置が利用できる。また、外部装置10からデータ処理装置1に動画データを送信する形態には、電波、ケーブルなど種々の送信形態を利用できる。入力部3のインターフェースは、この送信形態の種類や動画データの方式に依存する。
【0044】
さらに、入力部3は、後述するように、直前の出力を再び行なうための直前出力指示信号を生成するためのインターフェースを有している。該インターフェースは、データ処理装置1に設けられたボタンであってもよいし、リモートコントローラ(図示せず)における操作によりリモートコントローラから送信された赤外線などの信号を受信する受信器であってもよい。
【0045】
メモリ部2は、データを一時的に記憶する機能を少なくとも有する記憶装置であり、RAMなどの固体メモリにより構成される。本実施形態では、図1に示されるように、専用のメモリ部2が配備されている。
【0046】
なお、メモリ部2としては、表示用データ処理部7にてデコード(伸張)、またはNTSC信号への変換などを行なうために通常用意されるメモリや、記録用データ処理部8にてエンコード(圧縮)を行なうために用意されるメモリの全部または一部を利用することもできる。この場合、新たなメモリを追加する必要がないので、装置のコストアップを抑えることができる。但し、この構成の場合、表示用データ処理部7及び記録用データ処理部8のそれぞれとメモリ部2との間で、データのやり取り(入出力)を行なう必要があるので、メモリ部2を用途別に分割して制御する必要がある。
【0047】
また、メモリ部2は、入力部3を介して次々に受信された動画データを常に記憶するとともに、図2に示すように、記憶容量分の動画データを記憶した後、新たに受信したデータがあれば、それに相当する容量分の古い動画データから消去するよう動作する。
【0048】
なお、メモリ部2に動画データを記憶するタイミングは、表示用データ処理部7にて動画データを表示用データに変換する時や、その前後など、任意のタイミングで行なうことができる。また、この構成では、常にメモリ部2に動画データが送られるから、メモリ部2内の一部の動画データは常に書き換えられることになる。
【0049】
また、データ処理装置1を構成するメモリ部2、入力部3、制御部4、表示用データ処理部7、および記録用データ処理部8は、別々の装置が接続されることによりシステム化されたものであってもよい。
【0050】
上記構成の表示記録システムにおいて、利用者が、表示装置5に表示された動画像に、再度表示したい動画像、または記録したい動画像があった場合には、データ処理装置1に設けられたボタンを押すことなどによって、入力部3から制御部4に直前出力指示信号が送信される。
【0051】
このとき、まず、制御部4の制御により、メモリ部2内の動画データの書き換えが中止され、記憶されている動画データが保持される。これにより、直前まで表示されていた動画像に対応する動画データへのアクセスが可能になる。したがって、一過性の動画データであっても、メモリ部2に記憶されている限り、直前に表示された動画像の表示装置5への再度の表示が可能となる。
【0052】
また、動画像を記録する場合には、制御部4の制御により、メモリ部2に記憶されている動画データが、記録用データ処理部8にて記録用データに変換され、ディスク記録装置6に送信されて記録される。その後、メモリ部2内の動画データを消去して、メモリ部2への動画データの蓄積を再開する。
【0053】
これにより、メモリ部2への動画データの蓄積を直ちに再開することができる。例えば、30秒程度の短い表示時間分の動画データであっても、メモリ部2からディスク記録装置6へのデータ転送速度はかなり速いので、表示時間に比べて、かなり短時間で記録終了となる。したがって、メモリ部2に動画データの蓄積を再開するまでの時間を短くすることができる。
【0054】
また、メモリ部2内の所定時間分の動画データまたは全部の動画データのディスク記録装置6への記録が完了した時点で記録動作を自動的に停止すれば、従来のように記録停止の指示をディスク記録装置6に送信する必要はない。なお、メモリ部2内の動画データをディスク記録装置6に記録した後、更に継続して、外部からの動画データをディスク記録装置6に記録し続けることも可能である。
【0055】
また、図2に示したようなメモリ部2の構成であれば、フレーム単位での情報取り出しも可能である。この場合、データ処理装置1に設けたボタンを押す時間や押す回数で再生時間またはフレーム数を指定するように構成してもよい。
【0056】
また、上記ボタンが再度押された場合や、データ処理装置1に別途設けた記憶再開用ボタンが押された場合に、メモリ部2内での動画データの記憶を再開してもよい。
【0057】
本発明では、メモリ部2は、データを送り出す入力部3の直後に置くと同時に表示を行なう場合には、必ずメモリ部2を通すように構成している。このため、直前に表示された動画像をディスク記録装置6に記録する場合には、メモリ部2から動画データを読み出し、記録用データ処理部8にて圧縮した後、ディスク記録装置6に送信すればよい。また、直前の動画像を表示装置5に表示する場合には、メモリ部2から動画データを読み出し、表示用データ処理部7にてNTSC方式に変換した後、表示装置5に送信すればよい。したがって、本実施形態では、データを出力する装置の変更に対処するため、新たなデータ処理部を追加する必要がない。
【0058】
また、入力データをディスク記録装置6に連続して記録する場合には、メモリ部2を通す必要はない。しかしながら、この場合においても表示用のため、メモリ部2には常にデータが記憶されている。同様に、ディスク記録装置6からのデータを再生表示する場合も、メモリ部2を通す必要はない。入力部3からのデータと同じMPEG方式のデータに記録用データ処理部8で変換すれば、そのまま表示用データ処理部7に入力することができる。
【0059】
また、以上のように、制御部4は、入力部3から表示装置5もしくはディスク記録装置6まで、またはディスク記録装置6から表示装置5までのデータの流れ方向を制御することになる。
【0060】
なお、上記受信する動画は、アナログ放送、デジタル放送などでも、基本的な処理プロセスは、同様であり、メモリ部2への格納データは入力部3で、デジタルデータに変換しておけば良い。
【0061】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の他の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、上記実施形態のようなディスク記録装置とは異なり、テレビ受像機である。この場合、メモリを装置内に内蔵する必要がある。通常、デジタルテレビ受像機であれば、デジタル化を行なうためにメモリを内蔵している。したがって、この内蔵メモリを用いて、過去数十秒の動画再生が可能である。
【0062】
しかしながら、このメモリに新たな画像データの書込みを停止した場合には、テレビ受像機に動画像を表示し続ける事ができなくなるおそれがある。しかしながら、この問題点に対しては、専用メモリを設ける事が最も容易な解決策であるが、静止画表示用に用意したメモリを使う、この時間分のメモリを余分に内蔵させる、メモリを半分づつ使用するなど、メモリを他の機能と共有して効率よく使用するように対応可能である。
【0063】
本実施形態によれば、視聴者からみれば、記録するという認識なしに、短時間(30秒以上が望ましい。)ながら、過去の情報へのアクセスができ、例えば、クイズなどの問題内容、各種プレゼント等、通常短時間の文字情報でしか送られない情報の見逃し、記録遅れなどを回避する事ができる。これらの情報は、一旦内容を確認したり、データを記録したりすれば、不要になるので、消去しても問題はない。
【0064】
基本的には、再生が終了すれば、記録情報を消去して、次の記録に対応するように構成することが好ましい。例えば半導体メモリ、光ディスク装置などの外部記録メディアを設ける場合には、外部記録メディアに情報を記録すれば、メモリの内容は消去してもよい。
【0065】
本実施形態の基本的な構成は、再生時に、データ処理装置1内に設けられたメモリ部2に情報を記録するように構成されており、データ処理装置1内では、情報再生、又は表示前にそのデータをメモリ部2に保存していく。なお、表示された動画像から情報を再構成し、記憶させることも可能であるが、その場合、動画像のエンコードが必要となる。したがって、表示装置のみの場合、動画像のエンコードという通常使用しない機能を追加する必要があり、効率的でない。
【0066】
図2に示すように、フレーム単位で更新を行っていき、最も古いフレームと最新のフレームとが入れ替わっていく。この構成によって、直前の情報へのアクセスまたは記録が必要となった時に、過去短時間ながら数十秒の情報が保存されている。このため、情報の再表示の命令が出れば、メモリ部2の書き換えを中止し、データを保持するように構成しておけば、通常の再生時、又は静止画での記録では見逃していた情報に、簡単にたどり着く事ができる。なお、メモリ部2は、図3に示すように、複数のフレーム単位で更新を行なっていくこともできる。
【0067】
なお、このたどり着く方法としては、正順、逆順、または指定位置からの再生などが可能である。その方法を図4に示す。正順に再生するには、メモリ部2に記録されている最も古い情報(フレーム1)から、順番に再生を行なえばよい。また、逆順に再生するには、最新の情報(フレーム2n)から、逆順に再生を行なえばよい。したがって、これらの場合では、再生する起点が自動的に定まるので、再生する起点を設定する必要がない。
【0068】
また、特定のフレームを指定する事も可能である。フレームは一定の時間毎に記録されているので、利用者からは、x秒前といった時間指定を行ない、この時間指定から、フレーム番号tを算出して再生を開始する事ができる。当然、指定したフレーム(フレームt)からの正順および逆順のどちらでも再生を行なうことが可能である。
【0069】
本実施形態では、第1実施形態と同様に、情報の再生または表示前に情報をメモリ部2に記憶するように構成している。そして、情報の保存命令が出た時に、メモリ部2の書き換えを中止し、データの内容を保持するように構成している。これにより、表示または再生時に見逃してしまったり、必要な文字情報の内容が分からなかったり、記録出来なかったりした場合にも、再度情報を確認することができる。
【0070】
なお、動画情報であれば、再生フレーム単位、再生時間単位などで情報量を指定する事も可能である。また、この情報長さを上記ボタンの押す回数などに一致させることもできる。
【0071】
また、本発明はコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に、データ処理装置の制御方法を記録して処理を実行することもできる。これにより、データ処理装置の制御方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体を持ち運び、自在に提供することができる。
【0072】
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行なうために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0073】
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0074】
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
【0075】
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
【0076】
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
【0077】
最後に、上記の実施形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、以下のように構成することができる。
【0078】
上記の実施形態では、動画データについてのみ説明してきたが、音声データなど、次々と受信するその他のデータを処理するデータ処理装置にも同様に適用することができる。
【0079】
また、上記データ処理装置において、上記直前出力指示は、表示された内容に基づいて発生することができる。この場合、それまでに表示された動画像との関連において発生することになる。したがって、データの受信状態に関係なく、表示された内容を利用者が主観的に判断して、上記直前出力指示を発生させることができる。
【0080】
また、直前出力指示は、データ処理装置の表示動作に連動することになるので、該指示が発生した時点を起点として、関連するデータの特定が可能であり、表示データより過去のデータを再表示することができる。
【0081】
また、上記データ処理装置において、上記制御部は、外部からの表示命令により、上記メモリに保持されているデータを新しいデータから順に表示、あるいは他の表示装置へ送出するよう上記メモリを制御することができる。この場合、表示命令が発生したときに、該表示命令が発生した時点で表示、あるいは他の表示装置が表示しているデータに対応した上記メモリ内のデータを、再表示の際の初期データとして逆方向再生を行なうことになりので、初期データが自動的に確定されることになり、別途、初期データを設定する必要がない。
【0082】
また、上記データ処理装置は、上記メモリよりも大容量で長時間の記録が可能な記録装置を内蔵あるいは接続可能に構成され、上記メモリの情報を上記記録装置において、記録媒体へ記録可能なように構成することができる。この場合、記録される情報量を増加させることができるため、長時間にわたって過去に遡った情報を記録することができる。また、(記録媒体の記憶容量)/(メモリの記憶容量)の回数だけ、上述した方法に比べて記憶回数が増加するので、時間的に不連続な2つ以上の情報をまとめて記憶することができ、したがって、時間的に大きく隔たりがありさらには内容が異なった2つ以上の情報に同時にアクセスすること等が可能となる。
【0083】
なお、現在のテレビ受像機または動画記録装置では、アナログの映像信号に対してデジタル処理を行なっており、このためのメモリを内蔵している。したがって、アナログの映像信号を受信して表示または記録を行なうテレビ受像機または動画記録装置にも本発明を適用することができる。すなわち、上記メモリにて動画情報を一時的に保持し、このメモリ内の情報の書き換えを一時的に中断し、このメモリ内容を取り出して、再生・記録できるように構成すればよい。
【0084】
上記メモリ内に記録される動画は、デジタルに変換されていれば、画像最小単位である1フレームを単位としてメモリ内に保存することができる。大容量記録装置を内蔵していない機器、例えばテレビ受像機では、上記メモリ内容を一旦保持して、書き換えを中断しておき、後ほど再生表示することになる。
【0085】
また、大容量記録装置が接続されていれば、上記メモリの内容を記録装置に記録しておいても良い。また、記録スイッチを押した瞬間を記録終了時間、又はメモリ内容保持開始時間とする事が可能なので、1クリックで素早い記録・再生への対応ができる。このメモリに記録されている動画情報は、30〜60秒程度あれば十分である。圧縮方式にもよるが、通常のMPEG2、DVD(Digital Versatile Disc)並みの画質であれば、32MBで30秒以上の動画が記録できる。本発明を用いれば、一瞬見逃しても、過去の動画にさかのぼる事が出来るので、必要な情報を得ることが可能になり、必要な情報を見逃す確率をかなり低減させることができる。
【0086】
【発明の効果】
以上のように、本発明のデータ処理装置は、上記受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に上記受信データが記憶されている場合には最も古い受信データを消去して新たな受信データを記憶する記憶手段と、直前の出力を再び行なうように指示する直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを、上記記憶手段から読み出して上記出力用データを作成するように制御する制御手段とを備える構成である。
【0087】
これにより、直前の受信データが記憶手段に記憶されることになり、全ての受信データを記憶する場合に比べて、記憶手段の回路規模および消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
【0088】
また、出力装置が変更されることにより上記データ処理が変更されても、直前の出力を再び行なう場合には、記憶手段から読み出された受信データに対して、変更されたデータ処理を行なって、変更された出力装置に出力用データを送信するから、変更されたデータ処理とは別の処理を行なう必要がないという効果を奏する。
【0089】
なお、上記記憶手段から読み出された受信データに基づいて作成される出力用データの順番は、上記記憶手段に記憶された最も古い受信データを起点として出力の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点で作成されている上記出力用データを起点として出力の順番とは反対の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点から所定時間前に作成された出力用データを起点として出力の順番またはその反対の順番とすることもできる。このように、記憶手段に記憶された最も古い受信データが出力された時点から、上記直前出力指示を受け取った時点までの任意の時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、出力の順番またはその反対の順番で、出力データを出力できるという効果を奏する。
【0090】
また、上記制御手段における制御は、外部からの指示に基づいて行なうこともできる。この場合、利用者の所望する時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、利用者の所望する順番に出力データを出力できるという効果を奏する。
【0091】
さらに、本発明のデータ処理装置は、以上のように、上記の構成において、上記制御手段は、さらに、上記直前出力指示を受け取ると、上記記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するように制御する構成である。
【0092】
これにより、記憶手段に既に記憶されている受信データは更新されることがないから、直前の出力を再び行なうことを確実に実行できるという効果を奏する。
【0093】
また、本発明のデータ処理装置の制御方法は、以上のように、該装置内の記憶手段には、上記受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に上記受信データが記憶されている場合には最も古い受信データを消去して新たな受信データを記憶し、かつ、直前の出力を再び行なうように指示する直前出力命令を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを、上記記憶手段から読み出して上記出力用データを作成するように制御している。
【0094】
これにより、直前の受信データが記憶手段に記憶されることになり、全ての受信データを記憶する場合に比べて、記憶手段の回路規模および消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
【0095】
また、出力装置が変更されることにより上記データ処理が変更されても、直前の出力を再び行なう場合には、記憶手段から読み出された受信データに対して、変更されたデータ処理を行なって、変更された出力装置に出力用データを送信するから、変更されたデータ処理とは別の処理を行なう必要がないという効果を奏する。
【0096】
なお、上記記憶手段から読み出された受信データに基づいて作成される出力用データの順番は、上記記憶手段に記憶された最も古い受信データを起点として出力の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点で作成されている上記出力用データを起点として出力の順番とは反対の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点から所定時間前に作成された出力用データを起点として出力の順番またはその反対の順番とすることもできる。このように、記憶手段に記憶された最も古い受信データが出力された時点から、上記直前出力指示を受け取った時点までの任意の時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、出力の順番またはその反対の順番で、出力データを出力できるという効果を奏する。
【0097】
また、上記制御は、外部からの指示に基づいて行なうこともできる。この場合、利用者の所望する時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、利用者の所望する順番に出力データを出力できるという効果を奏する。
【0098】
さらに、本発明のデータ処理装置の制御方法は、以上のように、上記の方法において、上記直前出力指示を受け取ると、上記記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するように制御している。
【0099】
これにより、記憶手段に既に記憶されている受信データは更新されることがないから、直前の出力を再び行なうことを確実に実行できるという効果を奏する。
【0100】
なお、上記のデータ処理装置の制御方法をデータ処理装置の制御プログラムとしてコンピュータに実行させることができる。さらに、上記のデータ処理装置の制御プログラムをコンピュータで読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記のデータ処理装置の制御方法を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である表示記録システムのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態において、動画データが1フレーム単位でメモリ部に記憶される場合を示すメモリマップであり、新たな動画データを記憶するときに消去する動画データの順番を示している。
【図3】本実施形態において、動画データが2フレーム単位でメモリ部に記憶される場合を示すメモリマップである。
【図4】本実施形態において、メモリ部に記憶された動画データの再生順を指定できる場合の再生方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ処理装置
2 メモリ部(記憶手段)
4 制御部(制御手段)
5 表示装置(出力装置)
6 ディスク記録装置(出力装置)
7 表示用データ処理部
8 記録用データ処理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、次々と送られてくる動画データ、音声データなどのデータを受信し、該受信データに基づいて出力用データを作成し、該出力用データを内部または外部のディスプレイ、スピーカなどの出力装置に送信するデータ処理装置、該装置の制御方法および制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体に関するものである。具体的には、本発明は、直前の出力を再び行なうことができるデータ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン(以下、「テレビ」と略称する。)放送だけでなく、多くの画像・映像情報が様々な方法で配信されているが、これに伴い、該情報の記録方法も多様化し、変化が見られている。
【0003】
たとえば、テレビ受像機にて表示される懸賞、クイズなどにおける宛先などの情報を記録する状況を考えると、このような場合、手書きでその内容を書き写すか、あるいは記録可能なVCR(Video Cassette Recorder)があれば、これに記録していた。
【0004】
しかしながら、これらの方法では、テレビ画面に前記情報が写っている時間が短かったり、少しでも記録のための対応に時間がかかったり、さらには見逃してしまえば、2度とその画面あるいは情報を見たりアクセスすることが出来なかった。
【0005】
その対策として、前者の場合にはメモ用紙、筆記具などを常に身近に用意しておくとともに、記録する状況になった場合にすばやく書き留めるという動作が視聴者に対して要求された。
【0006】
また、後者の場合には、視聴と同時に全映像をビデオテープに録画する方法や、常にビデオを録画可能な状態にしておき、必要なときに録画する方法があるが、前者の方法では、ビデオテープが必要なことや、テレビの他にVCRを動作させておくために消費電力が増大することといった問題がある。
【0007】
また、後者の方法では、録画ボタンを押してからビデオテープに記録が開始されるまでの時間が画像の表示時間よりも長い場合には所望の情報を記録できないといった問題や、ビデオテープの保護のために一時停止状態が解除されて停止状態になると、記録開始までにさらに時間を要するといった問題や、ビデオをスタンバイ状態にしておくために、無駄な電力を消費するといった問題がある。
【0008】
いずれの場合にも、事前準備が煩雑であったり、事前準備を行っていたとしても準備動作に時間がかかると対応できなかったりするといった問題があった。
【0009】
また、静止画として記録するシステムも存在するが、これもその瞬間の画像を記録するので、タイミングが悪ければ、必要な画像を記録することは出来ないことになる。
【0010】
また、ブロードバンド技術の発達により、ネットワークから配信された動画像を記録するために、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)のハードディスクに情報を記録しておき、この記録情報から必要な情報のみを取り出して、光ディスクなどに記録するといった新たな記録方法が開発されている。この方法であれば、後から必要な情報を取り出せばよいが、その他の無駄な部分の情報を多数含むことになり、更に必要な情報を探し出す手間が必要である。
【0011】
一方、音楽再生装置、ミニディスク装置、コンパクトディスク装置などの記録再生装置は、再生時に情報を先読みして一定時間分の情報をメモリに蓄えておき、外部からの衝撃などで再生が一時的に不可能になった場合でも、先読みした情報を用いて途切れる事なく再生することができるようになっている。
【0012】
また、特開平6−259883号公報には、人間の判断の遅れによる、録画開始の時間的な遅れを是正する動画像・音声のデジタル記録装置が開示されている。この装置では、入力された動画像・音声データが、常時、画像・音声の圧縮・伸張機構で圧縮され、圧縮されたデータがバッファメモリに一定時間分ラウンドアップしながら記録されている。
【0013】
そして、録画の指令が入力されると、バッファメモリ内にある一定時間前のデータから順に記憶装置に書き込まれている。一定時間前のデータから記憶装置に書き込まれることにより、録画開始の時間的な遅れを是正することができる。また、バッファメモリには一定時間分のデータのみが記録されるから、全てのデータを記録する場合に比べてバッファメモリの回路規模および消費電力を抑えることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、利用者によっては、上述のような、テレビ受像機にて表示される懸賞、クイズなどにおける宛先などの情報を、わざわざ記録装置に記録しなくとも、テレビ受像機に再度表示させればよいと考える場合もある。この場合に上記公報の記録装置を適用すると、バッファメモリ内にある一定時間前の圧縮データを圧縮・伸張機構にて元に戻した後、表示装置に送信する必要があり、処理工程が増えることになる。
【0015】
このように、上記公報の記録装置に関して、出力する装置を変えて適用すると、バッファメモリ内のデータに新たな処理を行なう必要が生じうる。この問題を回避するには、出力する装置の種類ごとにバッファメモリを設ければよいが、バッファメモリの規模が大型化することになる。
【0016】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、出力する装置を変えても、新たな処理を行なうことなく、直前の出力を再び行なうことができるデータ処理装置、該装置の制御方法および制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明のデータ処理装置は、次々と送られてくるデータを受信し、該受信データに基づいて出力用データを作成し、該出力用データを内部または外部の出力装置に送信するデータ処理装置において、上記受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に上記受信データが記憶されている場合には最も古い受信データを消去して新たな受信データを記憶する記憶手段と、直前の出力を再び行なうように指示する直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを、上記記憶手段から読み出して上記出力用データを作成するように制御する制御手段とを備えることを特徴としている。
【0018】
ここで、上記受信データは、動画データ、音声データなど、次々と送られてきて処理される必要のあるデータである。また、上記の「直前」は、上記直前出力指示を受け取った時点から、該時点で記憶手段に記憶されている最も古い受信データに基づいて作成された出力データが出力装置にて出力された時点までの期間を示している。
【0019】
また、直前の出力を再び行なう場合には、同じ出力装置に行なう必要はなく、異なる出力装置に行なうことができる。この場合、異なる出力装置に対応する出力用データが、受信データに基づいて作成されることになる。
【0020】
上記の構成によれば、記憶手段は、記憶容量の分だけ複数の受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に受信データが記憶されている場合に新たな受信データを記憶するときには、最も古い受信データを消去している。これにより、直前の受信データが記憶手段に記憶されることになり、全ての受信データを記憶する場合に比べて、記憶手段の回路規模および消費電力を抑えることができる。
【0021】
さらに、制御手段は、直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを記憶手段から読み出して出力用データを作成している。これにより、直前に送信された出力データを、直ちに再送信することができる。すなわち、直前の出力を再び行なうことができる。
【0022】
ところで、記憶手段に出力用データを記憶した場合には、出力装置が変更されることにより、受信データに基づいて出力用データを作成するデータ処理が変更されると、記憶手段に記憶された出力用データを変更後の出力装置に適した出力用データに変換するという、変更されたデータ処理とは別の処理が必要である。
【0023】
これに対して、本発明のデータ処理装置は、出力用データではなく、受信データが記憶手段に記憶される。このため、出力装置が変更されることにより上記データ処理が変更されても、直前の出力を再び行なう場合には、記憶手段から読み出された受信データに対して、変更されたデータ処理を行なって、変更された出力装置に出力用データを送信するから、変更されたデータ処理とは別の処理を行なう必要がない。
【0024】
なお、再送信された出力データに基づいて出力装置が出力する映像(動画)情報、音声情報、文字情報などの出力情報は、利用者にとって認識可能なものである必要がある。このため、再送信される出力データの元のデータである受信データは、所定のデータ長以上のデータごとに記憶手段に記憶されることが望ましい。例えば、映像データの場合には、1フレーム、場合によっては1フィールドのデータ長が最小単位となる。
【0025】
なお、上記記憶手段から読み出された受信データに基づいて作成される出力用データの順番は、上記記憶手段に記憶された最も古い受信データを起点として出力の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点で作成されている上記出力用データを起点として出力の順番とは反対の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点から所定時間前に作成された出力用データを起点として出力の順番またはその反対の順番とすることもできる。このように、記憶手段に記憶された最も古い受信データが出力された時点から、上記直前出力指示を受け取った時点までの任意の時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、出力の順番またはその反対の順番で、出力データを出力することができる。
【0026】
また、上記制御手段における制御は、外部からの指示に基づいて実行させることもできる。この場合、利用者の所望する時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、利用者の所望する順番に出力データを出力することができる。
【0027】
さらに、本発明のデータ処理装置は、上記の構成において、上記制御手段は、さらに、上記直前出力指示を受け取ると、上記記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するように制御することを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、記憶手段における新たな受信データの記憶を停止できるから、記憶手段に既に記憶されている受信データは更新されることがない。したがって、直前の出力を再び行なうことを確実に実行することができる。
【0029】
また、本発明のデータ処理装置の制御方法は、次々と送られてくるデータを受信し、該受信データに基づいて、出力用データを作成し、該出力用データを内部または外部の出力装置に送信するデータ処理装置の制御方法において、該装置内の記憶手段には、上記受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に上記受信データが記憶されている場合には最も古い受信データを消去して新たな受信データを記憶し、かつ、直前の出力を再び行なうように指示する直前出力命令を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを、上記記憶手段から読み出して上記出力用データを作成するように制御することを特徴としている。
【0030】
上記の方法によれば、上述のように、直前の受信データが記憶手段に記憶されることになる。また、直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを記憶手段から読み出して出力用データを作成している。これにより、直前に送信された出力データを、直ちに再送信することができる。すなわち、直前の出力を再び行なうことができる。
【0031】
また、上記の制御方法によれば、出力用データではなく、受信データを記憶手段に記憶するようにしている。このため、出力装置が変更されることにより、受信データに基づいて出力用データを作成するデータ処理が変更されても、直前の出力を再び行なう場合には、記憶手段から読み出された受信データに対して、変更されたデータ処理を行なって、変更された出力装置に出力用データを送信することになる。したがって、直前の出力を再び行なう場合に、上述の従来例のように、変更されたデータ処理とは別の処理を行なう必要はない。
【0032】
なお、上記記憶手段から読み出された受信データに基づいて作成される出力用データの順番は、上記記憶手段に記憶された最も古い受信データを起点として出力の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点で作成されている上記出力用データを起点として出力の順番とは反対の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点から所定時間前に作成された出力用データを起点として出力の順番またはその反対の順番とすることもできる。このように、記憶手段に記憶された最も古い受信データが出力された時点から、上記直前出力指示を受け取った時点までの任意の時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、出力の順番またはその反対の順番で、出力データを出力することができる。
【0033】
また、上記制御は、外部からの指示に基づいて実行させることもできる。この場合、利用者の所望する時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、利用者の所望する順番に出力データを出力することができる。
【0034】
さらに、本発明のデータ処理装置の制御方法は、上記の方法において、上記直前出力指示を受け取ると、上記記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するように制御することを特徴としている。
【0035】
上記の方法によれば、記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するから、記憶手段に既に記憶されている受信データは更新されることがない。したがって、直前の出力を再び行なうことを確実に実行することができる。
【0036】
なお、上記のデータ処理装置の制御方法をデータ処理装置の制御プログラムとしてコンピュータに実行させることができる。さらに、上記のデータ処理装置の制御プログラムをコンピュータで読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記のデータ処理装置の制御方法を実行させることができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に従うデータ処理装置を備えた表示記録システムの概略構成を示している。本実施形態の表示記録システムは、外部から連続して受信した動画データの表示を行なうとともに、該動画データの記録を適宜行なうものである。
【0038】
前記表示記録システムには、データ処理装置1、表示装置5、およびディスク記録装置6が配備される。本実施形態では、外部から受信する動画データはMPEG(Moving Picture Expert Group)方式のデータとし、表示装置5は、NTSC(National Television System Committee)テレビジョン方式で映像を表示するものとする。
【0039】
このため、データ処理装置1は、外部からMPEG方式の動画データを受信し、受信した動画データを、NTSC方式の表示用データ(出力用データ)に変換して表示装置5に送信する。表示装置5は、前記表示用データに基づいて動画像を表示する。
【0040】
また、MPEG方式の動画データは、圧縮されたデジタルデータであるから、データ処理装置1は、動画データの記録を行なう場合には、外部から受信した動画データをそのままディスク記録装置6に送信して記録してもよい。しかしながら、本実施形態では、記録効率をさらに高めるために、データ処理装置1は、動画データを圧縮(エンコード)し、圧縮された動画データを記録用データとしてディスク記録装置6に送信するものとする。ディスク記録装置6は、ハードディスク、光ディスク記録装置などの大容量記憶装置であり、データ処理装置1から受信した記録用データの記録を行なう。
【0041】
なお、表示装置5およびディスク記録装置6のそれぞれは、データ処理装置1と一体構成されている形態であっても、別々の装置が接続されることによりシステム化される形態であってもよい。
【0042】
次に、データ処理装置1の内部構成について説明する。データ処理装置1には、外部装置10から動画データを受信する入力部3と、受信した動画データを記憶するメモリ部2と、動画データを前記表示用データに変換する表示用データ処理部7と、動画データを前記記録用データに変換する記録用データ処理部8と、これら入力部3、メモリ部2、表示用データ処理部7、および記録用データ処理部8の動作を制御する制御部4とが配備される。
【0043】
外部装置10には、デジタルテレビ放送局、光ディスク再生装置など、動画データを送信できる種々の装置が利用できる。また、外部装置10からデータ処理装置1に動画データを送信する形態には、電波、ケーブルなど種々の送信形態を利用できる。入力部3のインターフェースは、この送信形態の種類や動画データの方式に依存する。
【0044】
さらに、入力部3は、後述するように、直前の出力を再び行なうための直前出力指示信号を生成するためのインターフェースを有している。該インターフェースは、データ処理装置1に設けられたボタンであってもよいし、リモートコントローラ(図示せず)における操作によりリモートコントローラから送信された赤外線などの信号を受信する受信器であってもよい。
【0045】
メモリ部2は、データを一時的に記憶する機能を少なくとも有する記憶装置であり、RAMなどの固体メモリにより構成される。本実施形態では、図1に示されるように、専用のメモリ部2が配備されている。
【0046】
なお、メモリ部2としては、表示用データ処理部7にてデコード(伸張)、またはNTSC信号への変換などを行なうために通常用意されるメモリや、記録用データ処理部8にてエンコード(圧縮)を行なうために用意されるメモリの全部または一部を利用することもできる。この場合、新たなメモリを追加する必要がないので、装置のコストアップを抑えることができる。但し、この構成の場合、表示用データ処理部7及び記録用データ処理部8のそれぞれとメモリ部2との間で、データのやり取り(入出力)を行なう必要があるので、メモリ部2を用途別に分割して制御する必要がある。
【0047】
また、メモリ部2は、入力部3を介して次々に受信された動画データを常に記憶するとともに、図2に示すように、記憶容量分の動画データを記憶した後、新たに受信したデータがあれば、それに相当する容量分の古い動画データから消去するよう動作する。
【0048】
なお、メモリ部2に動画データを記憶するタイミングは、表示用データ処理部7にて動画データを表示用データに変換する時や、その前後など、任意のタイミングで行なうことができる。また、この構成では、常にメモリ部2に動画データが送られるから、メモリ部2内の一部の動画データは常に書き換えられることになる。
【0049】
また、データ処理装置1を構成するメモリ部2、入力部3、制御部4、表示用データ処理部7、および記録用データ処理部8は、別々の装置が接続されることによりシステム化されたものであってもよい。
【0050】
上記構成の表示記録システムにおいて、利用者が、表示装置5に表示された動画像に、再度表示したい動画像、または記録したい動画像があった場合には、データ処理装置1に設けられたボタンを押すことなどによって、入力部3から制御部4に直前出力指示信号が送信される。
【0051】
このとき、まず、制御部4の制御により、メモリ部2内の動画データの書き換えが中止され、記憶されている動画データが保持される。これにより、直前まで表示されていた動画像に対応する動画データへのアクセスが可能になる。したがって、一過性の動画データであっても、メモリ部2に記憶されている限り、直前に表示された動画像の表示装置5への再度の表示が可能となる。
【0052】
また、動画像を記録する場合には、制御部4の制御により、メモリ部2に記憶されている動画データが、記録用データ処理部8にて記録用データに変換され、ディスク記録装置6に送信されて記録される。その後、メモリ部2内の動画データを消去して、メモリ部2への動画データの蓄積を再開する。
【0053】
これにより、メモリ部2への動画データの蓄積を直ちに再開することができる。例えば、30秒程度の短い表示時間分の動画データであっても、メモリ部2からディスク記録装置6へのデータ転送速度はかなり速いので、表示時間に比べて、かなり短時間で記録終了となる。したがって、メモリ部2に動画データの蓄積を再開するまでの時間を短くすることができる。
【0054】
また、メモリ部2内の所定時間分の動画データまたは全部の動画データのディスク記録装置6への記録が完了した時点で記録動作を自動的に停止すれば、従来のように記録停止の指示をディスク記録装置6に送信する必要はない。なお、メモリ部2内の動画データをディスク記録装置6に記録した後、更に継続して、外部からの動画データをディスク記録装置6に記録し続けることも可能である。
【0055】
また、図2に示したようなメモリ部2の構成であれば、フレーム単位での情報取り出しも可能である。この場合、データ処理装置1に設けたボタンを押す時間や押す回数で再生時間またはフレーム数を指定するように構成してもよい。
【0056】
また、上記ボタンが再度押された場合や、データ処理装置1に別途設けた記憶再開用ボタンが押された場合に、メモリ部2内での動画データの記憶を再開してもよい。
【0057】
本発明では、メモリ部2は、データを送り出す入力部3の直後に置くと同時に表示を行なう場合には、必ずメモリ部2を通すように構成している。このため、直前に表示された動画像をディスク記録装置6に記録する場合には、メモリ部2から動画データを読み出し、記録用データ処理部8にて圧縮した後、ディスク記録装置6に送信すればよい。また、直前の動画像を表示装置5に表示する場合には、メモリ部2から動画データを読み出し、表示用データ処理部7にてNTSC方式に変換した後、表示装置5に送信すればよい。したがって、本実施形態では、データを出力する装置の変更に対処するため、新たなデータ処理部を追加する必要がない。
【0058】
また、入力データをディスク記録装置6に連続して記録する場合には、メモリ部2を通す必要はない。しかしながら、この場合においても表示用のため、メモリ部2には常にデータが記憶されている。同様に、ディスク記録装置6からのデータを再生表示する場合も、メモリ部2を通す必要はない。入力部3からのデータと同じMPEG方式のデータに記録用データ処理部8で変換すれば、そのまま表示用データ処理部7に入力することができる。
【0059】
また、以上のように、制御部4は、入力部3から表示装置5もしくはディスク記録装置6まで、またはディスク記録装置6から表示装置5までのデータの流れ方向を制御することになる。
【0060】
なお、上記受信する動画は、アナログ放送、デジタル放送などでも、基本的な処理プロセスは、同様であり、メモリ部2への格納データは入力部3で、デジタルデータに変換しておけば良い。
【0061】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の他の実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、上記実施形態のようなディスク記録装置とは異なり、テレビ受像機である。この場合、メモリを装置内に内蔵する必要がある。通常、デジタルテレビ受像機であれば、デジタル化を行なうためにメモリを内蔵している。したがって、この内蔵メモリを用いて、過去数十秒の動画再生が可能である。
【0062】
しかしながら、このメモリに新たな画像データの書込みを停止した場合には、テレビ受像機に動画像を表示し続ける事ができなくなるおそれがある。しかしながら、この問題点に対しては、専用メモリを設ける事が最も容易な解決策であるが、静止画表示用に用意したメモリを使う、この時間分のメモリを余分に内蔵させる、メモリを半分づつ使用するなど、メモリを他の機能と共有して効率よく使用するように対応可能である。
【0063】
本実施形態によれば、視聴者からみれば、記録するという認識なしに、短時間(30秒以上が望ましい。)ながら、過去の情報へのアクセスができ、例えば、クイズなどの問題内容、各種プレゼント等、通常短時間の文字情報でしか送られない情報の見逃し、記録遅れなどを回避する事ができる。これらの情報は、一旦内容を確認したり、データを記録したりすれば、不要になるので、消去しても問題はない。
【0064】
基本的には、再生が終了すれば、記録情報を消去して、次の記録に対応するように構成することが好ましい。例えば半導体メモリ、光ディスク装置などの外部記録メディアを設ける場合には、外部記録メディアに情報を記録すれば、メモリの内容は消去してもよい。
【0065】
本実施形態の基本的な構成は、再生時に、データ処理装置1内に設けられたメモリ部2に情報を記録するように構成されており、データ処理装置1内では、情報再生、又は表示前にそのデータをメモリ部2に保存していく。なお、表示された動画像から情報を再構成し、記憶させることも可能であるが、その場合、動画像のエンコードが必要となる。したがって、表示装置のみの場合、動画像のエンコードという通常使用しない機能を追加する必要があり、効率的でない。
【0066】
図2に示すように、フレーム単位で更新を行っていき、最も古いフレームと最新のフレームとが入れ替わっていく。この構成によって、直前の情報へのアクセスまたは記録が必要となった時に、過去短時間ながら数十秒の情報が保存されている。このため、情報の再表示の命令が出れば、メモリ部2の書き換えを中止し、データを保持するように構成しておけば、通常の再生時、又は静止画での記録では見逃していた情報に、簡単にたどり着く事ができる。なお、メモリ部2は、図3に示すように、複数のフレーム単位で更新を行なっていくこともできる。
【0067】
なお、このたどり着く方法としては、正順、逆順、または指定位置からの再生などが可能である。その方法を図4に示す。正順に再生するには、メモリ部2に記録されている最も古い情報(フレーム1)から、順番に再生を行なえばよい。また、逆順に再生するには、最新の情報(フレーム2n)から、逆順に再生を行なえばよい。したがって、これらの場合では、再生する起点が自動的に定まるので、再生する起点を設定する必要がない。
【0068】
また、特定のフレームを指定する事も可能である。フレームは一定の時間毎に記録されているので、利用者からは、x秒前といった時間指定を行ない、この時間指定から、フレーム番号tを算出して再生を開始する事ができる。当然、指定したフレーム(フレームt)からの正順および逆順のどちらでも再生を行なうことが可能である。
【0069】
本実施形態では、第1実施形態と同様に、情報の再生または表示前に情報をメモリ部2に記憶するように構成している。そして、情報の保存命令が出た時に、メモリ部2の書き換えを中止し、データの内容を保持するように構成している。これにより、表示または再生時に見逃してしまったり、必要な文字情報の内容が分からなかったり、記録出来なかったりした場合にも、再度情報を確認することができる。
【0070】
なお、動画情報であれば、再生フレーム単位、再生時間単位などで情報量を指定する事も可能である。また、この情報長さを上記ボタンの押す回数などに一致させることもできる。
【0071】
また、本発明はコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に、データ処理装置の制御方法を記録して処理を実行することもできる。これにより、データ処理装置の制御方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体を持ち運び、自在に提供することができる。
【0072】
この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理を行なうために図示しないメモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することにより読取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0073】
また、何れの場合でも、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサがアクセスして実行される構成であることが好ましい。さらに、プログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータのプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であることが好ましい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0074】
また、上記プログラムメディアとしては、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する記録媒体等がある。
【0075】
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する記録媒体であることが好ましい。
【0076】
さらに、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであることが好ましい。
【0077】
最後に、上記の実施形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、以下のように構成することができる。
【0078】
上記の実施形態では、動画データについてのみ説明してきたが、音声データなど、次々と受信するその他のデータを処理するデータ処理装置にも同様に適用することができる。
【0079】
また、上記データ処理装置において、上記直前出力指示は、表示された内容に基づいて発生することができる。この場合、それまでに表示された動画像との関連において発生することになる。したがって、データの受信状態に関係なく、表示された内容を利用者が主観的に判断して、上記直前出力指示を発生させることができる。
【0080】
また、直前出力指示は、データ処理装置の表示動作に連動することになるので、該指示が発生した時点を起点として、関連するデータの特定が可能であり、表示データより過去のデータを再表示することができる。
【0081】
また、上記データ処理装置において、上記制御部は、外部からの表示命令により、上記メモリに保持されているデータを新しいデータから順に表示、あるいは他の表示装置へ送出するよう上記メモリを制御することができる。この場合、表示命令が発生したときに、該表示命令が発生した時点で表示、あるいは他の表示装置が表示しているデータに対応した上記メモリ内のデータを、再表示の際の初期データとして逆方向再生を行なうことになりので、初期データが自動的に確定されることになり、別途、初期データを設定する必要がない。
【0082】
また、上記データ処理装置は、上記メモリよりも大容量で長時間の記録が可能な記録装置を内蔵あるいは接続可能に構成され、上記メモリの情報を上記記録装置において、記録媒体へ記録可能なように構成することができる。この場合、記録される情報量を増加させることができるため、長時間にわたって過去に遡った情報を記録することができる。また、(記録媒体の記憶容量)/(メモリの記憶容量)の回数だけ、上述した方法に比べて記憶回数が増加するので、時間的に不連続な2つ以上の情報をまとめて記憶することができ、したがって、時間的に大きく隔たりがありさらには内容が異なった2つ以上の情報に同時にアクセスすること等が可能となる。
【0083】
なお、現在のテレビ受像機または動画記録装置では、アナログの映像信号に対してデジタル処理を行なっており、このためのメモリを内蔵している。したがって、アナログの映像信号を受信して表示または記録を行なうテレビ受像機または動画記録装置にも本発明を適用することができる。すなわち、上記メモリにて動画情報を一時的に保持し、このメモリ内の情報の書き換えを一時的に中断し、このメモリ内容を取り出して、再生・記録できるように構成すればよい。
【0084】
上記メモリ内に記録される動画は、デジタルに変換されていれば、画像最小単位である1フレームを単位としてメモリ内に保存することができる。大容量記録装置を内蔵していない機器、例えばテレビ受像機では、上記メモリ内容を一旦保持して、書き換えを中断しておき、後ほど再生表示することになる。
【0085】
また、大容量記録装置が接続されていれば、上記メモリの内容を記録装置に記録しておいても良い。また、記録スイッチを押した瞬間を記録終了時間、又はメモリ内容保持開始時間とする事が可能なので、1クリックで素早い記録・再生への対応ができる。このメモリに記録されている動画情報は、30〜60秒程度あれば十分である。圧縮方式にもよるが、通常のMPEG2、DVD(Digital Versatile Disc)並みの画質であれば、32MBで30秒以上の動画が記録できる。本発明を用いれば、一瞬見逃しても、過去の動画にさかのぼる事が出来るので、必要な情報を得ることが可能になり、必要な情報を見逃す確率をかなり低減させることができる。
【0086】
【発明の効果】
以上のように、本発明のデータ処理装置は、上記受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に上記受信データが記憶されている場合には最も古い受信データを消去して新たな受信データを記憶する記憶手段と、直前の出力を再び行なうように指示する直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを、上記記憶手段から読み出して上記出力用データを作成するように制御する制御手段とを備える構成である。
【0087】
これにより、直前の受信データが記憶手段に記憶されることになり、全ての受信データを記憶する場合に比べて、記憶手段の回路規模および消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
【0088】
また、出力装置が変更されることにより上記データ処理が変更されても、直前の出力を再び行なう場合には、記憶手段から読み出された受信データに対して、変更されたデータ処理を行なって、変更された出力装置に出力用データを送信するから、変更されたデータ処理とは別の処理を行なう必要がないという効果を奏する。
【0089】
なお、上記記憶手段から読み出された受信データに基づいて作成される出力用データの順番は、上記記憶手段に記憶された最も古い受信データを起点として出力の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点で作成されている上記出力用データを起点として出力の順番とは反対の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点から所定時間前に作成された出力用データを起点として出力の順番またはその反対の順番とすることもできる。このように、記憶手段に記憶された最も古い受信データが出力された時点から、上記直前出力指示を受け取った時点までの任意の時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、出力の順番またはその反対の順番で、出力データを出力できるという効果を奏する。
【0090】
また、上記制御手段における制御は、外部からの指示に基づいて行なうこともできる。この場合、利用者の所望する時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、利用者の所望する順番に出力データを出力できるという効果を奏する。
【0091】
さらに、本発明のデータ処理装置は、以上のように、上記の構成において、上記制御手段は、さらに、上記直前出力指示を受け取ると、上記記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するように制御する構成である。
【0092】
これにより、記憶手段に既に記憶されている受信データは更新されることがないから、直前の出力を再び行なうことを確実に実行できるという効果を奏する。
【0093】
また、本発明のデータ処理装置の制御方法は、以上のように、該装置内の記憶手段には、上記受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に上記受信データが記憶されている場合には最も古い受信データを消去して新たな受信データを記憶し、かつ、直前の出力を再び行なうように指示する直前出力命令を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを、上記記憶手段から読み出して上記出力用データを作成するように制御している。
【0094】
これにより、直前の受信データが記憶手段に記憶されることになり、全ての受信データを記憶する場合に比べて、記憶手段の回路規模および消費電力を抑えることができるという効果を奏する。
【0095】
また、出力装置が変更されることにより上記データ処理が変更されても、直前の出力を再び行なう場合には、記憶手段から読み出された受信データに対して、変更されたデータ処理を行なって、変更された出力装置に出力用データを送信するから、変更されたデータ処理とは別の処理を行なう必要がないという効果を奏する。
【0096】
なお、上記記憶手段から読み出された受信データに基づいて作成される出力用データの順番は、上記記憶手段に記憶された最も古い受信データを起点として出力の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点で作成されている上記出力用データを起点として出力の順番とは反対の順番とすることもできる。また、上記出力用データの順番は、上記直前出力指示を受け取った時点から所定時間前に作成された出力用データを起点として出力の順番またはその反対の順番とすることもできる。このように、記憶手段に記憶された最も古い受信データが出力された時点から、上記直前出力指示を受け取った時点までの任意の時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、出力の順番またはその反対の順番で、出力データを出力できるという効果を奏する。
【0097】
また、上記制御は、外部からの指示に基づいて行なうこともできる。この場合、利用者の所望する時点で出力された出力用データに対応する受信データを起点として、利用者の所望する順番に出力データを出力できるという効果を奏する。
【0098】
さらに、本発明のデータ処理装置の制御方法は、以上のように、上記の方法において、上記直前出力指示を受け取ると、上記記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するように制御している。
【0099】
これにより、記憶手段に既に記憶されている受信データは更新されることがないから、直前の出力を再び行なうことを確実に実行できるという効果を奏する。
【0100】
なお、上記のデータ処理装置の制御方法をデータ処理装置の制御プログラムとしてコンピュータに実行させることができる。さらに、上記のデータ処理装置の制御プログラムをコンピュータで読取り可能な記録媒体に記憶させることにより、任意のコンピュータ上で上記のデータ処理装置の制御方法を実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である表示記録システムのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態において、動画データが1フレーム単位でメモリ部に記憶される場合を示すメモリマップであり、新たな動画データを記憶するときに消去する動画データの順番を示している。
【図3】本実施形態において、動画データが2フレーム単位でメモリ部に記憶される場合を示すメモリマップである。
【図4】本実施形態において、メモリ部に記憶された動画データの再生順を指定できる場合の再生方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 データ処理装置
2 メモリ部(記憶手段)
4 制御部(制御手段)
5 表示装置(出力装置)
6 ディスク記録装置(出力装置)
7 表示用データ処理部
8 記録用データ処理部
Claims (10)
- 次々と送られてくるデータを受信し、該受信データに基づいて出力用データを作成し、該出力用データを内部または外部の出力装置に送信するデータ処理装置において、
上記受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に上記受信データが記憶されている場合には最も古い受信データを消去して新たな受信データを記憶する記憶手段と、
直前の出力を再び行なうように指示する直前出力指示を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを、上記記憶手段から読み出して上記出力用データを作成するように制御する制御手段とを備えることを特徴とするデータ処理装置。 - 上記制御手段は、上記記憶手段に記憶された最も古い受信データを起点として出力の順番で、上記直前出力指示を受け取った時点で作成されている上記出力用データを起点として出力の順番とは反対の順番で、または、上記直前出力指示を受け取った時点から所定時間前に作成された出力用データを起点として出力の順番もしくはその反対の順番で、上記記憶手段から受信データを読み出して出力用データを作成するように制御することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
- 上記制御手段における制御は、外部からの指示に基づいて行なわれることを特徴とする請求項2に記載のデータ処理装置。
- 上記制御手段は、さらに、上記直前出力指示を受け取ると、上記記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するように制御することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のデータ処理装置。
- 次々と送られてくるデータを受信し、該受信データに基づいて、出力用データを作成し、該出力用データを内部または外部の出力装置に送信するデータ処理装置の制御方法において、
該装置内の記憶手段には、上記受信データを記憶するとともに、全ての記憶容量に上記受信データが記憶されている場合には最も古い受信データを消去して新たな受信データを記憶し、かつ、
直前の出力を再び行なうように指示する直前出力命令を受け取ると、その時点で作成されている出力用データに対応する受信データよりも古い受信データを、上記記憶手段から読み出して上記出力用データを作成するように制御することを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - 上記記憶手段に記憶された最も古い受信データを起点として出力の順番で、上記直前出力指示を受け取った時点で作成されている上記出力用データを起点として出力の順番とは反対の順番で、または、上記直前出力指示を受け取った時点から所定時間前に作成された出力用データを起点として出力の順番もしくはその反対の順番で、上記記憶手段から受信データを読み出して出力用データを作成するように制御することを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置の制御方法。
- 上記制御は、外部からの指示に基づいて行なわれることを特徴とする請求項6に記載のデータ処理装置の制御方法。
- 上記直前出力指示を受け取ると、上記記憶手段における新たな受信データの記憶を停止するように制御することを特徴とする請求項5ないし7の何れか1項に記載のデータ処理装置の制御方法。
- 請求項5ないし8の何れか1項に記載のデータ処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのデータ処理装置の制御プログラム。
- 請求項9に記載のデータ処理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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JP2002243989A JP2004088254A (ja) | 2002-08-23 | 2002-08-23 | データ処理装置、該装置の制御方法および制御プログラム、ならびに該プログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005332372A (ja) * | 2004-04-23 | 2005-12-02 | Ricoh Co Ltd | 画像処理装置及び画像形成装置 |
-
2002
- 2002-08-23 JP JP2002243989A patent/JP2004088254A/ja not_active Withdrawn
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