JPWO2006059646A1 - 電力供給制御装置 - Google Patents

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Abstract

過電流異常又は短絡異常を検出したときに、パワーMOSFET15に自己復帰可能な1次遮断動作と復帰動作を行う強制オンオフ動作を、間欠的または周期的に行う自己保護機構を有する電力供給制御装置10において、その強制オンオフ動作時間の積算量が、積算閾値に達したときに、自己復帰不能な2次遮断動作を行う。

Description

本発明は、半導体スイッチに連なる外部回路を保護できるようにした電力供給制御装置に関する。
従来、電源と負荷とを接続する電流供給ラインに、例えばパワーMOSFETなどの大電力用半導体スイッチ素子を介設し、この半導体スイッチ素子をオンオフさせることにより負荷への電力供給を制御するようにした電力供給制御装置が提供されている。このような電力供給制御装置では、過電流が流れると上記半導体スイッチ素子の制御端子の電位を制御して当該スイッチ素子をオフにすることにより、上記半導体スイッチ素子自体を保護する自己保護機能を有するものが知られている。具体的には、例えば特開2001−217696号公報に示すように、電流検出抵抗を負荷端子(例えばMOSFETであればソースまたはドレイン)に直列に接続し、この抵抗における電圧降下を検出して、この電圧降下が所定レベル以上になると過電流と判定するようなものがある。
ところで、上述の自己保護機能に基づく電流遮断は、遮断後に所定時間が経過すれば、当該スイッチ素子は再びオン状態に自己復帰する構成とされている。これは、半導体スイッチ素子自体が過熱状態に陥ることを回避するために設けられている機能であるところ、異常電流を遮断すれば、元々備えられている放熱装置によって半導体スイッチ素子は速やかに温度が低下するはずだからである。
このことは、仮に電力供給制御装置の負荷である外部回路で例えば短絡が発生すると、短絡電流に基づいて半導体スイッチ素子が直ちにターンオフされ、その後、所定時間後に半導体スイッチ素子が再びターンオンされるというオンオフ動作が繰り返されることを意味する。すると、半導体スイッチ素子の放熱特性によっては半導体スイッチ素子が過熱状態になって損傷したり、また、この電力供給制御装置に連なる外部回路の電線等が焼損するおそれがあった。このため、従来は、外部回路にその抵抗や熱特性等を考慮したヒューズ素子を設け、短絡電流等が流れた場合にはヒューズを溶断して回路を自己復帰できない状態に遮断することが一般的であった。
しかしながら、ヒューズ素子を別途設ける構成では、装置全体が大型化するため、近年、更に強まる装置の小型化、回路構成の集積化等の要請に応えることができないという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、半導体スイッチ素子が有する自己保護機能を利用して外部回路を保護することが可能な電力供給制御装置等を提供することを目的とする。
本発明は、電源と負荷との間に設けられて電源から負荷への電力供給を制御する電力供給制御装置であって、前記電源から前記負荷への通電路に配される半導体スイッチ素子と、この半導体スイッチ素子に流れる電流を検出する電流検出素子と、前記電流検出素子からの信号を処理することで前記半導体スイッチ素子に流れる電流が所定の閾値電流を越えている場合に異常電流信号を出力する異常電流検出回路と、前記異常電流信号が出力されてからの経過時間が所定の基準オン時間に達したことを条件に、所定の基準オフ時間だけ半導体スイッチ素子の遮断動作を行わせた後、通電状態に復帰させる過電流保護回路と、この過電流保護回路における前記半導体スイッチ素子の遮断・復帰の繰り返しに伴う前記基準オン時間及び基準オフ時間の双方の積算時間又は前記遮断動作の回数を計測し、それが所定値に達したことを条件に前記半導体スイッチ素子の遮断動作を行わせる負荷保護回路と、外部からの信号に基づき前記負荷保護回路における前記半導体スイッチ素子の遮断状態を解除して通電状態に復帰させるためのリセット回路とを備える。
本発明に係る電力供給制御装置は、負荷への通電時に電流の異常検出をした場合には半導体スイッチ素子に遮断動作をさせて半導体スイッチ素子の保護を図る。遮断動作後には通電状態に復帰させるが、再び異常検出すると再び遮断動作をさせた後に通電状態に復帰させる。電流の異常が一時的であれば、半導体スイッチ素子の温度上昇を避けながら、負荷への通電が継続される。
しかし、負荷の短絡や機器異常のために過電流が流れる状態であると、上述のオンオフ動作がある程度継続することになり、半導体スイッチ素子に連なる外部回路(配線部材や負荷など)の発熱量は、このオンオフ動作の実行時における半導体スイッチの強制オンオフ動作時間(強制オンオフ動作のオン時間及びオフ時間の和)に応じた値となる。そこで、この強制オンオフ動作時間を積算し、その積算時間が積算閾値(例えば外部回路が焼損しまたはそのおそれがあるときの蓄積発熱量に対応する限界時間)に達したことを条件に半導体スイッチに自己復帰不能な遮断動作をさせる。なお、上述の積算時間は、遮断動作の回数を積算することで代用することができる。
即ち、本発明の電力供給制御装置は、それが有する自己保護機能を利用して、外部回路を保護するヒューズ機能を備えたものである。また、このような構成であれば強制オンオフ動作が継続されても最終的には自己復帰不能な遮断動作が実行されるから、電力供給制御装置自体が熱ストレスによって短絡故障等を起こすことを防止できる。
本発明の電力供給制御装置の全体構成を例示するブロック図 図1の電力供給制御装置の過電流検知回路(異常検出回路)の構成を主として例示する回路図 パワーMOSFETのドレイン−ソース間の電圧と、各電流との関係を示す図 保護用論理回路を概念的に示すブロック図 制御信号S4について説明するタイムチャート 発煙特性について説明するグラフ
符号の説明
10…電力供給制御装置
11…半導体スイッチ装置
13…異常電流検出回路
12…第1外付け抵抗
14…第2外付け抵抗
15…パワーMOSFET(パワーFET、半導体スイッチ素子)
16…センスMOSFET(センスFET、電流検出素子)
38…ツェナーダイオード
40…保護用論理回路(過電流保護回路、負荷保護回路)
P1…入力端子
P2…電源側出力端子
P3…負荷側出力端子
P4…外部抵抗端子
Ia…第1閾値電流(第1閾値電流値)
Ib…第2閾値電流(第2閾値電流値)
本発明の一実施形態を図1ないし図6を参照しつつ説明する。
(1)全体構成
図1は、本実施形態に係る電力供給制御装置10の全体構成を示すブロック図であり、同図に示すように、本実施形態の電力供給制御装置10は、ワンチップ化された半導体スイッチ装置11に電源60、負荷50、第1外付け抵抗12,14、リセットスイッチ52等を接続して構成され、電源60から負荷50への電力供給を制御するように構成されている。なお、本実施形態の電力供給制御装置10は図示しない車両に搭載され、負荷50として例えば車両用のランプ、クーリングファン用モータやデフォッガー用ヒータ等を制御することができる。
半導体スイッチ装置11の入力端子P1に接続されたリセットスイッチ52が閉じられると、入力インターフェース45を介してFET47がオン状態となって保護用論理回路40が動作する。この保護用論理回路40の入力ラインには、異常電流検出回路13及び温度検出回路48が接続され、保護用論理回路40の出力ラインにはチャージポンプ回路41及びターンオフ回路42を介して半導体スイッチ素子に相当するパワーMOSFET15のゲートGが接続されている。
図2は、半導体スイッチ装置11の異常電流検出回路13を主として示す回路図である。なお、この半導体スイッチ装置11は、パワーMOSFET15と、パワーMOSFET15の電流量に対して所定関係(所定の比率)のセンス電流が流れるセンスMOSFET16(電流検出素子に相当する)と、パワーMOSFET15に流れる電流の異常検出を行う異常電流検出回路13と、が後述する過電流保護回路、負荷保護回路及びリセット回路と共にワンチップ化された形態、或いは、複数のチップで構成されてワンパッケージ内に収容された形態とされている。
パワーMOSFET15は、ドレイン端子Dが電源側出力端子P2に接続され、ソース端子Sが負荷側出力端子P3に接続されている。センスMOSFET16は、ゲート端子G及びドレイン端子DがパワーMOSFET15のゲート端子G及びドレイン端子Dと共通接続されている。また、パワーMOSFET15のソース端子S及びセンスMOSFET16のソース端子Sは、オペアンプ18の2つの入力端子にそれぞれ接続されることで、互いに同電位に保たれるように構成されており、これにてパワーMOSFET15とセンスMOSFET16とに常に一定の電流比で電流が流れるようになっている。オペアンプ18の出力側は、FET20のゲート端子に接続されている。
半導体スイッチ装置11の負荷側出力端子P3と外部抵抗端子P4との間には、第1外付け抵抗12が設けられている。外部抵抗端子P4はFET22のドレイン端子及びゲート端子に接続されると共に、そのFET22のソースがグランドラインに接続されている。したがって、第1外付け抵抗12には、パワーMOSFETのソース端子Sの電圧レベルVsに応じた電流が外部抵抗端子P4を通してグランドラインに流れる。
一方、半導体スイッチ装置11の外部抵抗端子P4と入力端子P1との間には第2外付け抵抗14が接続され、入力端子P1は抵抗54及びリセットスイッチ52を順に介して電源60に接続されている。そして、半導体スイッチ装置11の入力端子P1は半導体スイッチ装置11の内部に形成したツェナーダイオード38を介してグランドラインに接続された状態にある。このため、リセットスイッチ52が閉じた状態では、入力端子P1にはツェナーダイオード38によって定電圧化された電圧が現れ、この電圧に応じて定電流が第2外付け抵抗14、外部抵抗端子P4、FET22に流れる。したがって、FET22に流れる総電流Irは、第1外付け抵抗12を流れる電流Irs(パワーMOSFET15のソース電圧Vsに応じて変動する電流)と、第2外付け抵抗14に流れるバイアス電流Irb(定電流)とを加算した電流となる。以下、この電流Irを基準電流と呼ぶことがある。なお、上記ツェナーダイオード38は図1に示す入力インターフェース45の一部を構成する。
さて、異常電流検出回路13は、外部抵抗端子P4に接続されており、上記基準電流Irに基づいて2種類の閾値電流Ia、Ib(後述)を設定し、この閾値電流Ia、IbをセンスMOSFET16のセンス電流Isと比較することに基づいて異常信号OC、SC(後述)を出力する。
異常電流検出回路13においては、FET24、FET26によってカレントミラー回路が構成されるため、センス電流Isと同じ値のミラー電流Is’がFET26に流れる。一方、上記FET26には、直列にFET28が接続され、これとFET30及びFET34がカレントミラー回路を構成しているから、ミラー電流Is’と同じ値のミラー電流Is”がFET30、FET34に流れる。そうすると、センス電流Isと同じ値のミラー電流Is”がFET30、FET34に流れることとなる。そこで、このミラー電流Is”を後述する閾値電流Ia、Ibと比較することによって異常検出を行う。
一方、前述のFET22は、FET32、FET36と共にカレントミラー回路を構成しており、例えばFET22及びFET36はドレインーソース間のチャネル幅を等しく、FET32及びFET22はドレインーソース間のチャネル幅が互いに異なるように設定してある。これにより、本実施形態では、FET36には基準電流Irと等しい値の第2閾値電流Ibが流れ、FET32には基準電流Ir(ひいては第2閾値電流Ib)に対して一定割合(例えばIbの5/8程度)の第1閾値電流Iaが流れるように構成されている。
異常電流検出回路13は、第1異常状態を検出する第1異常検出部(即ち、FET30、FET32、検出ライン31によって構成される部分)と、第2異常状態を検出する第2異常検出部(即ち、FET34、FET36、検出ライン35によって構成される部分)とを有している。
FET32を備えた第1異常検出部では、前述の通り基準電流Irと一定の関係(=5Ir/8)を有する第1閾値電流Iaが設定されているから、センス電流Is(詳しくはセンス電流Isのミラー電流Is”)が第1閾値電流Iaを上回る場合には、上回った分の電流が検出ライン31から流れ出すことになり、これが過電流状態を示す信号(第1異常信号OC)となる。
一方、FET36を備えた第2異常検出部では、前述の通り基準電流Irと等しい第2閾値電流Ibが設定されているから、センス電流Is(ミラー電流Is”)が第2閾値電流Ibを上回る場合には、上回った分の電流が検出ライン35から流れ出すことになり、これが第1異常状態よりも大きな電流が流れる短絡状態を示す信号(第2異常信号SC)となる。
上述の第1異常信号OC及び第2異常信号SCは電圧信号に変換されて保護用論理回路40に並列に入力され、後述の保護動作がなされる。また、これら第1異常信号OC及び第2異常信号SCはOR回路49にも入力され、これら第1異常信号OC及び第2異常信号SC、或いは過温度検知回路からの温度異常を示す第3異常信号OTのいずれかの信号がOR回路49に入力された場合には、FET46がオンされて外部回路に異常を示す信号が信号出力端子P5から出力されて例えば警告ランプが点灯される。
(2)閾値設定
次に、異常電流検出回路13における閾値電流の設定について説明する。
図3は、センスMOSFET16のドレイン−ソース間電圧Vdsと、センスMOSFET16に流れるセンス電流Isとの関係を示す図である。横軸は、センスMOSFET16のドレイン−ソース間電圧Vdsの大きさを示し、縦軸はセンス電流Is及び基準電流Irの大きさを示す。ラインL1は、負荷抵抗によって定まるセンス電流Isの変化を示す負荷線であり、ラインL2はセンスMOSFET16のオン抵抗により定まるセンス電流Isの変化を示すオン抵抗線である。
負荷50が正常状態にあって、パワーMOSFET15がオンすると、センスMOSFET16のドレイン−ソース間電圧Vds及び電流Isの安定点は、負荷線L1とオン抵抗線L2との交点Aとなる。即ち、センスMOSFET16のドレイン−ソース間電圧Vds及び電流Isの値は、パワーMOSFET15のオン状態が維持されるのに伴って、点Bから、負荷線L1に沿って変化し、安定点(交点A)に到達した時点で安定する。
しかしながら、負荷50が短絡しているなどの異常事態が発生している場合、起動時に点Bから出発しても、その負荷50での電圧降下が極めて少ないため、パワーMOSFET15のソース電圧Vsはほとんど上昇しない。即ち、パワーMOSFET15のドレイン−ソース間電圧があまり変化しない状態で、パワーMOSFET15を流れる電流Idが急激に上昇してしまい、対応して、線L3に示すようにセンス電流Isが点Bから出発して急激に上昇することとなる。
仮に、一定値として設定されている閾値電流をセンス電流Isが上回ったときに、これを電流異常として検出する構成とすると、その閾値電流は安定点Aよりも高い値として設定しなくてはならないから、ソース電圧Vsが低く、ドレイン−ソース間電圧Vdsが高い段階では、電流異常を検出するまでに時間を要する。したがって、電流異常を迅速に検出するには、ドレイン−ソース間電圧Vdsが高い領域では閾値電流が低く、Vdsが低くなった領域では閾値電流が高くなることが望ましい。
そこで、本実施形態では、図4の線L4に示すように、ドレイン−ソース間電圧Vdsに応じて基準電流Ir(ひいては、これにより決定される閾値電流Ia,Ib)が、基本的に負荷線L1と同じ勾配で変化するように設定している。そして、基準電流Irの変化態様をこのような勾配とするため、本実施形態では、パワーMOSFET15のソース端子Sに連なる負荷側出力端子P3と外部抵抗端子P4との間に第1外付け抵抗12を接続する構成としている。これにより、基準電流Ir(=Irs+Irb)のうち第1外付け抵抗12を流れる電流Irsは、パワーMOSFET15のドレイン−ソース間電圧Vdsに応じて直線的に変化し、同電圧Vdsが高い領域で低く、電圧Vdsが低い領域で高くなるからである(図3の領域C)。
しかしながら、パワーMOSFET15のドレイン−ソース間電圧電圧Vdsが非常に高い領域(図3の領域D)では、FET22のオン時のVdsの影響により電流Irsが流れず、電流異常の検出が不安定になる懸念がある。そこで、本実施形態では、電流Irsにバイアス電流Irbを加算し、これを基準電流Irとしている。これにより、パワーMOSFET15のVdsが非常に高い領域(図3の領域D)でも適切な閾値電流とすることができ、閾値電流を一定値とする場合と比較して遙かに適切な閾値電流として、迅速かつパワーMOSFET15での電力損失が小さい状態での遮断が可能となる。
本実施形態では、最大負荷時におけるセンス電流Isの通常時(異常状態が発生していない場合)の負荷線L1を、Is=m・Vds+n(ただし、m、nは定数)で表した場合、第2閾値電流Ibは、領域Cにおいて、Ib=m・Vds+s(ただし、sは定数)と設定される。領域DにおいてIb=s(ただしsは定数)と設定される。また、Ibの勾配は、Vs/Rsで定められるため、第1外付け抵抗12の抵抗値Rsを調整することにより、負荷線L1の勾配と閾値電流のラインL4の勾配を領域Cにおいて同一とすることができる。また、バイアスバイアス基準電流Irbは、第2外付け抵抗14の抵抗値Rbを調整することにより設定できる。
なお、図3では、第2閾値電流Ibの設定原理について説明したが、第1閾値電流Iaも同様に設定されることとなる。なお、第1閾値電流Iaは第2閾値電流Ibに対して所定割合となる電流であるため、第1閾値電流Iaを示すラインは第2閾値電流Ibを示すラインと相似形となる。
ところで、閾値電流Ia,Ibの設定精度は抵抗12,14の精度により定まる。このため、仮に、その抵抗12,14を半導体スイッチ装置11の内部に作り込むとすると、半導体製造プロセスに起因して発生する大きな抵抗値のバラツキが直接的に閾値電流Ia,Ibの誤差要因として作用し、結局、異常検出の精度を低下させることになる。これに対して、本実施形態では、閾値設定用の抵抗12,14を半導体スイッチ装置11の内部ではなく、その外部に外付け抵抗12、14として設けているから、半導体製造プロセスによって抵抗を作る場合に比べて格段に高い精度の外付け抵抗を使用することができ、その分、高い精度で閾値電流Ia,Ibを設定することができる。なお、閾値電流Ia,Ibがばらつくことは、図3の線L4が例えば2本の破線L4’の間でばらつくことを意味する。
このように本実施形態では、閾値電流Ia、Ibを精度高く設定できる一方で、カレントミラー回路によってセンス電流Isを精度高く反映したばらつきの少ないミラー電流Is”が生成され(破線L1’にて示されるばらつき幅を参照)、これが閾値電流Ia、Ibと比較されることとなるため、精度の高い電流同士の比較が可能となり、異常検出の精度が極めて高くなる。そして、パワーMOSFET15のソース端子Sの電圧Vsの増減に応じて増減するように閾値電流Ia、Ibを設定できるため(より詳しくは、大部分の領域において、閾値電流のラインL4が負荷線L1の勾配とほぼ同勾配となるように設定され、それ以外の領域についても、適切な閾値電流が定められるため)、全ての領域において一律に一定レベルの閾値を設定するような構成と比較して、短絡が生じた場合に、センス電流のレベルが即座に閾値電流レベルに達することとなり、迅速な保護を図ることができる。
(3)保護用論理回路
図4には、保護用論理回路40の構成が示されている。この保護用論理回路40は、正常時には、チャージポンプ回路41を駆動させ、このチャージポンプ回路41は昇圧した電圧をパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16の各ゲート−ソース間に与えてオンして通電状態にさせるように動作する。一方、保護用論理回路40は、上記第1異常信号OC、第2異常信号SCを受けた異常検出時には、チャージポンプ回路41をオフさせるとともに、ターンオフ回路42を駆動させる制御信号S4を出力し、これにより、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16の各ゲート−ソース間の電荷を放電して遮断動作させる過電流保護回路及び負荷保護回路として機能する。
保護用論理回路40は、オシュレータ72(OSC)、Nbitカウンタ回路70、Mbitカウンタ回路71、NOR回路76及びAND回路77等を含んで構成されている。このうち、NOR回路76には、第1異常信号OC、第2異常信号SCが入力される。そして、このNOR回路76からの信号S5と、Nbitカウンタ回路70からそのカウンタが初期値(N=0)のときに出力される信号S6とがAND回路77に入力され、このAND回路77からのリセット信号RST3がオシュレータ72及びNbitカウンタ回路70に与えられて初期化されるようになっている。
このような構成により、オシュレータ72及びNbitカウンタ回路70は、保護用論理回路40が第1異常信号OC又は第2異常信号SCを受ける前は、リセット状態で待機する。そして、オシュレータ72及びNbitカウンタ回路70は、第1異常信号OC又は第2異常信号SCを受けたときにリセット状態が解除され、Nbitカウンタ回路70がオシュレータ72の発振周波数に応じたタイミングでNbit分の時間(本実施形態では例えば10ms)のカウントを開始し、Nbit分カウントした後にリセットされ再びNbit分のカウントを開始する。また、オシュレータ72及びNbitカウンタ回路70は、保護用論理回路40が第1異常信号OC及び第2異常信号SCのいずれも受けておらず、かつ、Nbitカウンタ回路70のカウンタがゼロになっているときにリセットされるようになっている。従って、Nbitカウンタ回路70は、保護用論理回路40が第1異常信号OC又は第2異常信号SCを一旦受けると、その後、再度第1異常信号OC又は第2異常信号SCを受けるかどうかにかかわらず、Nbit分カウントアップするまでカウントを継続する。
また、Nbitカウンタ回路70は、k(<N)bit分カウント(本実施形態では例えば500μs)したときに出力信号S8を出力する。そして、AND回路79は、この出力信号S8と、第2異常信号SCとが与えられるようになっている。要するに、AND回路79は、保護用論理回路40に第2異常信号SCが入力されてNbitカウンタ回路70がカウントを開始したときは、k(<N)bit分カウント後に出力信号S9を出力する。
更に、Nbitカウンタ回路70は、h(k<h<N)bit分カウント(本実施形態では例えば2ms)したときに出力信号S2を出力する。そして、AND回路78は、この出力信号S2と、第1異常信号OCとが与えられるようになっている。要するに、AND回路78は、保護用論理回路40に第1異常信号OCが入力されてNbitカウンタ回路70がカウントを開始したときは、h(k<h<N)bit分カウント後に出力信号S7を出力する。
Mbitカウンタ回路71は、Nbitカウンタ回路70がオーバフロー(Nbit分カウントアップ)した回数をMbit分カウントするものである。そして、Mbitカウンタ回路71は、例えば、制御信号S1が入力端子に入力された時(例えば負荷駆動信号が入力された時)にリセット信号RST2を受けてカウンタがリセットされ、常にはローレベルの出力信号S3を出力し、オーバフロー(Mbit分カウントアップ)したときに反転したハイレベルの出力信号S3を出力するように動作する。つまり、Mbitカウンタ回路71は、制御信号S1が入力端子に入力された時(例えば負荷駆動信号が入力された時)のリセット信号RST2を受けたときのみカウンタがリセットされるようになっている。
また、保護用論理回路40は、チャージポンプ回路41に制御信号S4を与えてオンオフ動作させるRS−FF74(RSフリップフロップ)を有している。このRS−FF74は、セット端子SにOR回路73からのセット信号SETが入力され、リセット端子Rにリセット信号RST1が入力され、出力端子Qにチャージポンプ回路41及びターンオフ回路42のそれぞれ入力端子が接続されている。
RS−FF74は、リセット状態で出力端子Qからローレベルの制御信号S4を出力してチャージポンプ回路41をオンしターンオフ回路42をオフすることにより、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16は、チャージポンプ回路41からの昇圧された電圧信号を受けて通電状態となる。そして、このリセット状態でセット信号SETが入力されることでチャージポンプ回路41がオフしターンオフ回路42がオンし、これにより、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16は、各ゲートーソース間の電荷が放電され遮断動作に切り替わり、オフする。
OR回路73は、上記AND回路78からの出力信号S7が入力されるとともに、AND回路79からの出力信号S9が入力される。従って、OR回路73は、過電流状態の検出(第1異常信号OC出力)時から2ms経過後、又は、短絡状態の検出(第2異常信号SC出力)時から500μs経過後に、RS−FF74にセット信号SETを与える。
また、AND回路75は、Mbitカウンタ回路71からの出力信号S3を反転した信号が入力されるとともに、リセット信号RST1が入力される。つまり、AND回路75は、Mbitカウンタ回路71からローレベルの出力信号を受けているときは、リセット信号RST1を有効化させてRS−FF74のリセット端子Rに与える一方で、Mbitカウンタ回路71からハイレベルの出力信号を受けたときには、リセット信号RST1を無効化させてRS−FF74のリセット端子Rにリセット信号RST1を与えないようにする有効化手段として機能する。
次に、リセット信号RST1は、制御信号S1が入力端子に入力された時、又は、Nbitカウンタ回路70のカウンタが初期値(N=0)の時に出力される。
(動作)
<短絡異常の発生時>
以上の構成により、保護用論理回路40は、制御信号S1が入力端子に入力された時にRS−FF74によってパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16をオンして通電状態とし、例えば、第2異常信号SCを受けたときに、Nbitカウンタ回路70がカウントを開始し、そのNbitカウンタ回路70がkカウントし、かつ、短絡状態が継続したときにRS−FF74がセット状態となりパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16をオフして強制的に遮断動作をさせる。第2異常信号SCを受けてから前記遮断動作を行うまでの時間は本発明の基準オン時間に相当し、ここでは500μsである。
このときの遮断動作は、自己復帰可能な遮断動作(以後、「一次遮断動作」ということがある)である。即ち、Nbitカウンタ回路70がオーバフローしてカウントがゼロに初期化されたときにリセット信号RST1が出力され、このリセット信号RST1は、AND回路75において有効化される。従って、これによりRS−FF74はリセット状態に変移してパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16を通電状態に復帰させる。
そして、この通電状態に復帰したときに、負荷50が未だ短絡状態となっていれば、保護用論理回路40が第2異常信号SCを受けたときには、再び上述の一次遮断動作を実行する。従って、短絡状態が解消されない限り、RS−FF74は、図5(A)に示すように、500μsの時間幅(パルス幅)のハイレベル信号(パワーMOSFET15等をオンして通電状態とする信号)を10ms周期で出力する制御信号S4(デューティ比5%)をチャージポンプ回路41を通してパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16のゲートGに与えて強制的にオンオフ動作を実行することになる。なお、前記一次遮断動作が実行されている時間は本発明の基準オフ時間に相当し本実施形態では9.5msであり、前述の基準オン時間と基準オフ時間との和が上述の1周期(10ms)に相当する。
そして、Mbitカウンタ回路71は、この強制オンオフ動作の実行回数、つまり、Nbitカウンタ回路70がオーバフローした回数をカウントしM回になったときに、ハイレベルの出力信号を出力する。これにより、AND回路75は、リセット信号RST1を無効化させ、次にNbitカウンタ回路70がオーバフローしてもRS−FF74はリセット状態に変移しなくなる。このときの遮断動作は、自己復帰不能な遮断動作である(以後、これを「二次遮断動作」ということがある)。
<過電流異常の発生時>
一方、保護用論理回路40は、第1異常信号OCを受けたとき、Nbitカウンタ回路70がカウントを開始し、そのNbitカウンタ回路70がhカウントし、かつ、過電流状態が継続したとき(2ms後)に、上記1次遮断動作を実行する。その後、Nbitカウンタ回路70がオーバフローしてカウントがゼロに初期化されたときにリセット信号RST1が出力され、RS−FF74はリセット状態に変移してパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16を通電状態に復帰させる。続いて、この通電状態に復帰したときに、未だ過電流状態となっており、保護用論理回路40が第1異常信号OCを受けたときには、再び上記1次遮断動作を実行する。従って、過電流状態が解消されない限り、RS−FF74は、図5(B)に示すように、2msの時間幅(パルス幅)のハイレベル信号を10ms周期で出力する制御信号S4(デューティ比20%)をチャージポンプ回路41を通してパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16のゲートGに与えて強制オンオフ動作を実行する。
そして、やはり、この強制オンオフ動作の実行回数、つまり、Nbitカウンタ回路70がオーバフローした回数をカウントしM回になったときに、Mbitカウンタ回路71はハイレベルの出力信号を出力する。これにより、AND回路75は、リセット信号RST1を無効化させ、次にNbitカウンタ回路70がオーバフローしてもRS−FF74はリセット状態に変移しなくなる上記2次遮断動作を実行する。
<閾値電流値と、デューティ比の定め方>
次に、過電流異常時における第1閾値電流値Ia及び強制オンオフ動作の第1デューティ比D(Da)、短絡異常時における第2閾値電流値Ib及び強制オンオフ動作の第2デューティ比D(Db)の定め方について説明する。
図6は、本実施形態の電力供給制御装置10に接続され得る外部回路における電線の発煙特性を示すグラフであり、任意の一定電流を一時的に電線に流したときに、当該電線の被覆材が発煙するまでの時間と電流の値との関係を示している。
同グラフ中、Istdは定格電流であり、Ioは電線における発熱と放熱のバランスがとれた熱平衡状態で流すことが可能な平衡時限界電流である。この平衡時限界電流Ioよりも高いレベルの電流を流す場合には、過度熱抵抗領域となり、電流レベルと発煙までの時間とが略反比例関係となる。本実施形態のように、電流異常検出時に強制オンオフ制御してパワーMOSFET15等をデューティ比制御する場合には、上記熱平衡状態における平衡時限界電流Ioを基準に、各閾値電流値及びデューディ比を考える必要がある。
ここで、一定の平衡時限界電流Ioを与えて電線が溶断するまでの時間t1の総発熱量は、平衡時限界電流Ioの2乗に比例し、デューティ比Dの電流を与えた場合の最大許容電流レベルImaxは、次の式1から求めることができる。
Imax=Io/√D
従って、異常電流検出回路13における第1閾値電流値Ia及び第2閾値電流値Ibは、パワーMOSFET15に流れる電流がこの最大許容電流レベルImax以下となるように設定する必要がある。また、突入電流が流れる負荷の場合には、各閾値電流Ia,Ibは突入電流が流れるときのセンス電流Isよりも大きい値に設定することが望ましい。少なくとも第2閾値電流値Ibは突入電流に対応する値よりも大きい値にすべきである。この点を考慮して、本実施形態では、過電流異常について第1デューティ比Daを20%とし、第1閾値電流値Iaの最大値は上記数式1から導出されるImax以下の値に設定されている。また、短絡異常について第2デューティ比Dbを5%とし、第2閾値電流値Ibの最大値は上記数式1から導出されるImax以下の値に設定されている。
しかも、過電流異常時と短絡異常時とで強制オンオフ動作の1周期時間を同じ10msとしているので、カウンタの構成が極めて簡単になる。かつ、第1閾値電流値Ia2に第1デューティ比Daを乗じた値と、第2閾値電流値Ib2に第2デューティ比Dbを乗じた値とが等量になるように、第1閾値電流値Iaと第2閾値電流値Ibとが調整されている。なお、各デューティ比の調整は、前述のNbitカウンタ回路70が出力信号S2,S8を出力するカウント数k、hを変更することにより行うことができる。
なお、電力供給制御装置10に接続される外部回路(電線等の配線部材、負荷)によって発煙特性は異なり、したがって望ましい閾値電流もそれに対応して異なってくるが、閾値電流の調整は、前述した第1外付け抵抗12、14の抵抗値を変更することにより容易に行うことができる。
そして、Mbitカウンタ回路71のカウント数M(回数閾値)は、平衡時限界電流Io(定電流)の溶断時間t1と、上記1回の強制オンオフ動作時の強制オンオフ時間(オン時間及びオフ時間の合計時間)との除算によって求めることができる。つまり、強制オンオフ動作が繰り返し行われた場合の積算オン時間が、上記平衡時限界電流Io(定電流)の溶断時間t1を超えない範囲でカウント数Mを定めればよいのである。
このように、過電流異常時と短絡異常時とで、同一周期で、かつ、各電流異常毎の閾値電流値(Ia,Ib)に応じたデューティ比(Da,Db)で強制オンオフ動作を実行することで、いずれの電流異常が発生しても、共通のMbitカウンタ回路71のカウンタ数に基づいて2次遮断動作を実行できるのである。即ち、本実施形態に係る電力供給制御装置10は、電流異常を検出して自己復帰可能な1次遮断動作を行う自己保護機能を有するとともに、その電流異常によって電線等に熱量が蓄積されて焼損する前に自己復帰不能な2次遮断動作を行うヒューズ機能(外部回路保護機能)を有するのである。
なお、自己復帰不能な2次遮断動作が行われた後には、リセットスイッチ52をいったん開放して再投入すると、入力I/F回路45に設けたリセット信号発生回路(図示せず)からMbitカウンタ回路71にリセット信号RST2が与えられることで、初期状態に戻ってパワーMOSFET15が通電状態に戻る。すなわち、その入力I/F回路45が負荷保護回路における半導体スイッチ素子の遮断状態を解除して通電状態に復帰させるためのリセット回路として機能する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、2つの電流異常(短絡異常、過電流異常)に対応して2つの閾値電流値Ia,Ibを設けた構成としたが、これに限らず、1つ又は3つ以上の電流異常に対して複数レベルの閾値電流値を設けて、各電流異常を検出する構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、短絡異常時と過電流異常時とで強制オンオフ動作時の各閾値電流値×デューティ比を等量として、1つのMbitカウンタ回路71で積算して外部回路保護(ヒューズ)機能を実行させる構成としたが、これに限らず、各電流異常について、その閾値電流値とデューティ比とに基づきその強制オンオフ動作時間を独立的に積算する構成であってもよい。この場合には、Mbitカウンタ回路71に相当するカウンタ手段が複数必要となる。また、実際の強制オンオフ動作時間を積分回路等を用いて積算する構成であってもよい。
(3)1次遮断動作や2次遮断動作の実行を外部に報知する報知手段としては、例えばパワーMOSFET15またはセンスMOSFET16のソース電位レベルに基づき信号出力する構成が考えられる。但し、この場合、その信号出力のための信号ラインが新たに必要となる。
(4)上記実施形態では、強制オンオフ動作が連続したか、途中で中断したかにかかわらず、その全体の強制オンオフ動作時間(Nbitカウンタ回路70がオーバフロー(Nbit分カウントアップ)した回数)を積算し、この積算量が所定の積算閾値に達したときに2次遮断動作する構成であったが、これに限られない。即ち、強制オンオフ動作が連続した連続積算強制オンオフ動作時間(連続カウントアップ回数)が所定の積算閾値に達したときに2次遮断動作する構成であってもよい。
(5)また、過電流状態また短絡状態下における1次遮断動作から通電状態に復帰させるタイミングで一定であっても一定でなくてもよい。
(6)上記実施形態では、バイアス電流Irbを流すための定電圧回路はツェナーダイオード38を利用して構成したが、これに限らず、ゲート−ドレインを共通に接続してダイオード接続としたFETを利用して定電圧を作り出してもよい。この場合には、より低い電圧(すなわち、より小さなバイアス電流Irb)を得ることができる。
(7)上記実施形態では、電流検出手段としてセンスMOSFET16を使用したが、半導体スイッチに流れる電流量を直接検出するものだけでなく、間接的に検出するものであってもよい。例えば、下記の(a)〜(c)の構成が含まれる。
(a)半導体スイッチの出力に連なるシャント抵抗を設けて、このシャント抵抗の負荷電圧に基づき半導体スイッチの電流量を検出する構成。
(b)半導体スイッチの出力端子(例えばMOS−FETの場合はソース電極)の電圧レベルに基づき半導体スイッチの電流量を検出する構成。
(c)半導体スイッチのオン抵抗(例えばMOS−FETの場合は通電時におけるドレイン−ソース間の抵抗値)に基づき半導体スイッチの電流量を検出する構成。

Claims (8)

  1. 電源と負荷との間に設けられて前記電源から前記負荷への電力供給を制御する電力供給制御装置であって、前記電源から前記負荷への通電路に配される半導体スイッチ素子と、この半導体スイッチ素子に流れる電流を検出する電流検出素子と、前記電流検出素子からの信号を処理することで前記半導体スイッチ素子に流れる電流が所定の閾値電流を越えている場合に異常電流信号を出力する異常電流検出回路と、前記異常電流信号が出力されてからの経過時間が所定の基準オン時間に達したことを条件に、所定の基準オフ時間だけ前記半導体スイッチ素子の遮断動作を行わせた後、通電状態に復帰させる過電流保護回路と、この過電流保護回路における前記半導体スイッチ素子の遮断・復帰の繰り返しに伴う前記基準オン時間及び基準オフ時間の双方の和の積算時間又は前記遮断動作の回数を計測し、それが所定値に達したことを条件に前記半導体スイッチ素子の遮断動作を行わせる負荷保護回路と、外部からの信号に基づき前記負荷保護回路における前記半導体スイッチ素子の遮断状態を解除して通電状態に復帰させるためのリセット回路とを備えた電力供給制御装置。
  2. 前記半導体スイッチ素子はパワーFETであると共に、前記電流検出素子は前記パワーFETに流れる負荷電流に対し所定関係のセンス電流が流れるセンスFETとされ、前記異常検出回路は、前記センス電流と所定の閾値電流とに基づいて前記パワーFETに流れる電流の異常検出を行う構成とされている請求の範囲第1項記載の電力供給制御装置。
  3. 前記異常電流検出回路における前記閾値電流を決定する外付け抵抗を接続するための一対の外部端子が設けられている請求の範囲第2項記載の電力供給制御装置。
  4. 前記外付け抵抗を接続する前記外部端子の一方は前記パワーFETを負荷に接続するための負荷側出力端子と共通にされ、前記外部端子の他方には前記負荷側出力端子の電位に応じた電流を流すことで前記閾値電流が前記負荷側出力端子の電位に応じて変化する構成とされている請求の範囲第3項記載の電力供給制御装置。
  5. 前記異常電流検出回路には値が異なる複数の閾値電流が設定されており、その閾値電流が大きい値である程、前記過電流保護回路における前記基準オン時間が短く設定されている請求の範囲第4項記載の電力供給制御装置。
  6. 前記異常電流信号が出力されてから、前記半導体スイッチ素子の遮断後に通電状態に復帰するまでの周期は、前記閾値電流の値にかかわらず同一とされている請求の範囲第5項記載の電力供給制御装置。
  7. 前記パワーFETと、前記センスFETと、前記異常電流検出回路と、がワンチップ又は複数チップでワンパッケージ内に収容されている請求の範囲第6項記載の電力供給制御装置。
  8. 更に、前記過電流保護回路、前記負荷保護回路及び前記リセット回路がワンチップ又は複数チップでワンパッケージ内に収容されている請求の範囲第7項記載の電力供給制御装置。
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