JP2007104399A - 電力供給制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センスFETの出力側からの接続ラインの断線異常を検出することが可能な電力供給制御装置を提供する。
【解決手段】電力供給制御装置10は、センスMOSFET16のソース電位Vs2がパワーMOSFET15のソース電位Vs1に対して低下して電位差が生じた場合に、異常検出回路13から異常信号が出力され、電流異常が生じたときと同様、外部端子P5に連なるプルアップ抵抗54を利用して外部回路(例えば警告ランプ等)に異常を示す信号を出力するとともに、パワーMOSFET15に遮断動作をさせる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電力供給制御装置に関する。
従来、電源と負荷とを接続する電力供給ラインに、例えばパワーMOSFETなどの大電力用半導体スイッチ素子を介設し、この半導体スイッチ素子をオンオフさせることにより負荷への電力供給を制御するようにした電力供給制御装置が提供されている。このような電力供給制御装置では、上記電力供給ラインに過電流が流れると上記半導体スイッチ素子の制御端子の電位を制御して当該半導体スイッチ素子をオフにして通電を遮断することにより、上記半導体スイッチ素子を保護する自己保護機能を有するものが知られている。このものは、具体的には、例えば、パワーMOSFETの電流量に応じたセンス電流を流すセンスFETを設けて、この通電端子(ソースまたはドレイン)に電流検出抵抗を直列に接続し、この電流検出抵抗での電圧降下を検出して、この電圧降下が所定レベル以上になると過電流(電流異常)と判定するようになっている。
特開2001−217696公報
ところで、上述の自己保護機能を有する電力供給制御装置では、センスFETのセンス電流の出力側からの接続ラインが何らかの原因で断線した場合、過電流異常が発生しているにもかかわらず、それを検出できる程度に電流検出抵抗の電圧降下が生じず、過電流異常を検出できないという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、センスFETのセンス電流の出力側からの接続ラインの断線異常を検出することが可能な電力供給制御装置を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る電力供給制御装置は、電源から負荷への電力供給ラインに設けられ当該負荷への通電を行うパワーFETと、前記パワーFETの電流量に応じたセンス電流が流れるセンスFETと、前記センスFETに流れるセンス電流に基づき前記電力供給ラインにおける電流異常を検出する電流異常検出回路と、前記センスFETの前記センス電流の出力側の電位レベルに基づき当該出力側からの接続ラインの断線異常を検出する断線検出回路と、を備えることを特徴とする。
なお、本発明で「センスFETのセンス電流の出力側」とは、当該センスFETがnチャネル型のもの(nMOS)であればソース側であり、pチャネル型のもの(pMOS)であればドレイン側である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電力供給制御装置において、前記断線検出回路は、前記センスFETの出力側と、前記パワーFETの出力側との電位差に基づき前記断線異常を検出することを特徴とする。
なお、本発明で「パワーFETの出力側」とは、当該パワーFETがnチャネル型のもの(nMOS)であればソース側であり、pチャネル型のもの(pMOS)であればドレイン側である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の電力供給制御装置において、前記センスFETの出力側を、前記パワーFETの出力側と同電位レベルに保持するバッファ回路を備え、前記断線検出回路は、前記センスFETの出力側の電位レベルが、前記パワーFETの出力側の電位レベルよりも低くなったことを条件に前記断線異常を検出することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電力供給制御装置において、前記電流異常及び前記断線異常の少なくともいずれか一方が検出されたことを条件に、異常信号を出力する異常出力回路が設けられていることを特徴とする。
<請求項1の発明>
本構成によれば、センスFETの出力側(ソース側又はドレイン側)の電位レベルに基づきその出力側からの接続ラインの断線異常を検出できる。
<請求項2の発明>
センスFETの出力側からの接続ラインの断線異常が発生した場合、センスFETの出力側とパワーFETの出力側(ソース側又はドレイン側)との電位差が、断線異常が発生していない正常時に対して変化する。そこで、本構成では、その電位差変化に基づき断線異常を検出するようにした。
<請求項3の発明>
本構成によれば、センスFETの出力側とパワーFETの出力側との電位差の有無(一定レベル以上の電位差の有無も含む)によって比較的簡単に断線異常を検出できる。
<請求項4の発明>
本構成によれば、電流異常及び断線異常のいずれかが発生した場合に異常信号を出力する構成とした。従って、この異常信号の出力に基づき、例えばパワーFETを強制的に遮断動作させたり、電流異常又は断線異常を外部に報知する報知動作を行うようにすることができる。
本発明の一実施形態を図1〜図4を参照しつつ説明する。
1.電力供給制御装置の全体構成
図1は、本実施形態に係る電力供給制御装置10の全体構成を示すブロック図であり、同図に示すように、本実施形態の電力供給制御装置10は、定電圧信号、或いは、PWM(Pulse Width Modulation。パルス幅変調)制御信号などの制御信号S1を直接又は間接的にパワーMOSFET15(本発明の「パワーFET」に相当)の制御入力端子(ゲート端子G)に与えることで、このパワーMOSFET15の出力側に連なる車両用電源(以下、単に「電源61」という)から負荷50への電力供給を制御するように構成されている。
なお、本実施形態では、電力供給制御装置10は図示しない車両に搭載され、負荷50として例えば車両用のランプ、クーリングファン用モータやデフォッガー用ヒータなどの駆動制御をするために使用される。この電力供給制御装置10は、入力端子P1において、操作スイッチ52が接続される構成をなし、操作スイッチ52がONとなることで動作するようになっている。なお、電源61と負荷50とに連なるライン70が本発明の「電力供給ライン」に相当する。
図1に示すように、制御信号S1は入力端子P1に接続された入力インターフェース45に入力されるようになっており、この制御信号S1の入力に応じてFET47がオン状態となり、保護用論理回路40が通電される構成をなしている。保護用論理回路40にはチャージポンプ回路41とターンオフ回路42がそれぞれ接続されており、さらに異常検出回路13、過温度検知回路48もそれぞれ接続されている。また、パワーMOSFET15のドレイン端子D及びゲート端子Gの間にはダイナミッククランプ44が接続されている。
チャージポンプ回路41は、パワーMOSFET15のゲート端子Gに接続されており、チャージポンプ回路41とパワーMOSFET15のゲート端子Gとの間には、異常検出回路13からのライン(具体的には、後述するセンスMOSFET16のゲート端子Gからのライン(図2参照))が接続されている。また、チャージポンプ回路41とパワーMOSFET15のゲート端子Gとの間のラインにおける異常検出回路13との接続点と、パワーMOSFET15のゲート端子Gとの間には、ターンオフ回路42からのラインが接続されている。また、ターンオフ回路42は、パワーMOSFET15のドレイン端子Dとソース端子Sにもそれぞれ接続されている。なお、図1において図示は省略しているが、半導体スイッチ素子11の外部端子P4には、電流電圧変換回路としてのRC並列回路12が接続され、センスMOSFET16からのセンス電流はこのRC並列回路12を通してグランドに流れ込む。RC並列回路12の詳細については後述する。
また、図1に示すように、電力供給制御装置10は、パワーMOSFET15と、異常検出回路13と、保護用論理回路40等、同図において点線で囲まれた回路構成がワンチップ化された形態、或いは、複数のチップで構成されてワンパッケージ内に収容された形態にて半導体スイッチ素子11が構成されている。
2.異常検出回路及びRC並列回路
図2は、電力供給制御装置10に備えられる異常検出回路13(本発明の「電流異常検出回路、断線検出回路」に相当)を主として示す回路図であり、同図において、一点鎖線で囲まれた構成が異常検出回路13である。この異常検出回路13は、パワーMOSFET15の電流量に応じたセンス電流Isが流れるセンスMOSFET16(本発明の「センスFET」に相当)を有している。
異常検出回路13は、後述するように、パワーMOSFET15に流れる電流Ipが一定以上の過電流となる「電流異常」と、センスMOSFET16からの出力ラインの「断線異常」とを検出する。
(1)「電流異常」検出のための構成
(a)異常検出回路内の構成
パワーMOSFET15は、ドレイン端子Dが電源端子P2に接続され、ソース端子Sが出力端子P3に接続されている。センスMOSFET16は、ゲート端子G及びドレイン端子DがパワーMOSFET15のゲート端子G及びドレイン端子Dと共通接続されている。
また、パワーMOSFET15のソース端子S及びセンスMOSFET16のソース端子Sは、オペアンプ18の各入力端子にそれぞれ接続されており、このオペアンプ18の出力側には、センスMOSFET16のソース端子Sに連なる接続ライン71に設けられたFET20のゲート端子が接続されている。より具体的には、パワーMOSFET15のソース端子Sは、オペアンプ18の逆相入力に接続され、センスMOSFET16のソース端子Sは、オペアンプ18の正相入力に接続されている。このオペアンプ18の差動出力は、FET20のゲート−ドレイン間を介して、正相入力にフィードバックされている。
このようにオペアンプ18の差動出力をフィードバックすることによって、オペアンプ18の正相入力の電位と逆相入力の電位とがほとんど同じになるイマジナリーショート状態となる。このため、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16のドレイン端子D同士、ソース端子S同士が互いに同電位となり、パワーMOSFET15に流れる電流Ipに対して安定した一定比率のセンス電流IsをセンスMOSFET16に流すことができる。従って、オペアンプ18及びFET20は、本発明の「バッファ回路」(以下、これを「バッファ回路80」という)を構成する。
なお、これらのパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16は、操作スイッチ52がONとなって入力端子P1から制御信号S1が入力されることを前提条件としてONするように構成されている。
センスMOSFET16からのセンス電流Isは、FET24及びFET26からなるカレントミラー回路によってセンス電流Isと同レベルのミラー電流Is’がFET26及びFET28の接続ラインに流れる。そして、更にFET28及びFET30からなるカレントミラー回路によってセンス電流Isと同レベルのミラー電流Is”がFET30及び外部端子P4に流れるようになっている。
また、FET30と外部端子P4との接続ラインにはコンパレータ32の一方の入力端子が接続されている。また、電源61に連なる電源ラインとグランドとの間には、抵抗35及びツェナーダイオード34が直列接続されてなる定電圧手段が設けられ、抵抗35とツェナーダイオード34との接続点にコンパレータ32の他方の入力端子が接続されている。コンパレータ32は、次述するRC並列回路12が接続される外部端子P4の電圧(RC並列回路12の端子電圧Vo)が、ツェナーダイオード34による定電圧としての閾値電圧Vrを上回ったときにオン動作してハイレベルの電流異常信号S2を出力する。
(b)RC並列回路
(i)回路構成
図2に示すように、RC並列回路12は、直列接続された第1抵抗60(抵抗値r)及びコンデンサ62と、第2抵抗64(抵抗値R)とが並列接続されて構成されている。そして、このRC並列回路12の一端側が外部端子P4に接続され、他端側がグランドに接続される。従って、RC並列回路12の端子電圧Voが外部端子P4を介してコンパレータ32の入力端子に与えられる。
(ii)回路定数の設定
ここで、RC並列回路12にセンス電流Is(詳しくは、センス電流のミラー電流Is”)を流した場合の端子電圧Voは、次の数式1で求めることができる。
Figure 2007104399
r:第1抵抗60の抵抗値
C:コンデンサ62の容量
R:第2抵抗64の抵抗値
t:通電時間
従って、数式1から異常検出される電流(端子電圧Voが閾値電圧Vrに達したときのセンス電流Is、以下、「異常電流Io」という)は、次の数式2で表すことができる。
Figure 2007104399
そして、通電開始当初は、センス電流Isのミラー電流Is”が第1抵抗60、第2抵抗64及びコンデンサ62に流れる。このときの異常電流Ioは、上記数式2より、次の数式3に示す電流Io1となる。
Figure 2007104399
(通電時間t=0)
そして、その通電状態が継続し通電時間tが経過するに従って、異常電流Ioは、数式4に示す電流Io2に収束していく。
Figure 2007104399
(通電時間t=∞)
以上から、異常電流Ioと通電時間tとの関係は、図3の点線で示す収束曲線L1となる。このことは、通電開始当初、RC並列回路12の電流/電圧の変換率が小さく異常電流Ioは大きなレベルとなり(つまり、大電流を流すことができ)、そのまま通電状態が継続した場合、RC並列回路12における電流/電圧の変換率が徐々に増大し、異常電流Ioのレベルが低減していく(流すことができる電流量が低減していく)ことを意味する。要するに、RC並列回路12は、それに流れたセンス電流Isの通電時間に応じて増大する変換率によって当該センス電流Isを端子電圧Voに変換するのである。
また、同図で実線で示した曲線は、例えば電力供給制御装置10及び負荷50の間に連なる配線51(例えば電線被覆材)の発煙特性について、電流レベルと通電時間(発煙時間)との関係を示した発煙特性曲線L2である。つまり、電線51に任意の一定電流(ワンショット電流)を継続して流したときに、当該電線51の被覆材の焼損が発生するまでの時間を示している。
同図中でIstdは定格電流であり、Imaxは電線51における発熱と放熱のバランスがとれた熱平衡状態で流すことが可能な平衡時限界電流である。この平衡時限界電流Imaxよりも高いレベルの電流を流す場合には、過度熱抵抗領域となり、電流レベルと焼損までの通電時間tとが略反比例関係となる。なお、発煙特性曲線L2は例えば実験的に求めることができる。
本実施形態では、図3に示すように、上記収束曲線L1が発煙特性曲線L2よりも低いレベル領域内において当該発煙特性曲線L2にほぼ平行な曲線になるように、RC並列回路12の各回路定数(第1抵抗60及び第2抵抗64の抵抗値r,R、コンデンサ62の容量C)が調整されている。また、上記電流Io2を配線51の定格電流Istdにほぼ一致させている。ここで、第1抵抗60及び第2抵抗64は、通電開始当初において上記電流Io1を設定し、上記発煙特性曲線L2を超えないようにする役割を果たす。
なお、上記発煙特性曲線L2は、電力供給制御装置10に接続される外部回路としての配線部材(例えば配線など)の種類等によって異なるが、外付けされたRC並列回路12の回路定数(r,C,R)を調整することによって、保護対象となる各配線部材の発煙特性曲線に応じた収束曲線を形成することができる。
なお、図1,2に示すように、上述の電流異常信号S2は、OR回路72に入力され、そこから出力される異常信号S4が保護用論理回路40に入力されるように構成されており、後述の保護動作がなされるようになっている。また、異常信号S4はOR回路49にも入力されるようになっている。そして、異常信号S4、或いは過温度検知回路48からの温度異常を示す異常信号S3のいずれかの信号がOR回路49に入力された場合、換言すれば、異常検出回路13で「電流異常」又は「断線異常」が検出されるか、或いは、過温度検知回路48でパワーMOSFET15等が一定温度以上となる「温度異常」が検出された場合には、FET46がオンされ、外部端子P5に連なるプルアップ抵抗54を利用して外部回路(例えば警告ランプ等)に異常を示す信号が出力される。
(2)「断線異常」検出のための構成
図2に示すように、異常検出回路13には、本発明の「断線検出回路」を構成するコンパレータ73が設けられ、このコンパレータ73は、正相入力に上記バッファ回路80を構成するオペアンプ18に対して、正相入力同士及び逆相入力同士がそれぞれ接続されている。
ここで、センスMOSFET16のソースに連なる接続ライン71が断線していない正常時では、バッファ回路80の作用によって、パワーMOSFET15のソース電位Vs1と、センスMOSFET16のソース電位Vs2とはほぼ同電位となっている。しかし、上記接続ライン71が断線すると、パワーMOSFET15のソース電位Vs1に対してセンスMOSFET16のソース電位Vs2は低下し、両者に電位差が生じる。
そこで、本実施形態では、コンパレータ73は、パワーMOSFET15のソース電位Vs1及びセンスMOSFET16のソース電位Vs2を入力し、両者に一定以上の電位差が生じた場合に断線異常信号S5を出力するよう動作する。なお、上記正常時でも、バッファ回路80のフィードバック動作において両ソース電位Vs1,Vsに微小な電位差は生じうる。従って、コンパレータ73は、正常時の変動値を超える所定以上の電位差が両ソース電位Vs1,Vsに生じた場合に断線異常信号S5を出力するようにされている。
OR回路72は、上記電流異常信号S2及び断線異常信号S5のうち少なくともいずれか一方が入力されたときに異常信号S4を出力する。従って、OR回路72は、本発明の「異常出力回路」に相当する。
3.保護用論理回路
図4には、前述の制御信号S1を受けることで起動する保護用論理回路40の構成が示されている。この保護用論理回路40は、チャージポンプ回路41、ターンオフ回路42に制御信号S6を与えてオンオフ動作させる、ラッチ回路としてのRS−FF66(RSフリップフロップ)を有している。このRS−FF66はセット端子SにOR回路68からのセット信号SETが入力され、リセット端子RにAND回路74からの出力信号が入力される。OR回路68には、「電流異常」又は「断線異常」発生時の異常信号S4と「温度異常」発生時の異常信号S3とが入力され、いずれかの信号が入力されたときにセット信号SETを出力してRS−FF66をセット状態とし、これによりRS−FF66はハイレベルの制御信号S6を出力する。
AND回路74には、温度異常の異常信号S3をレベル反転した信号と、リセット信号RSTとが入力される。これにより、AND回路74は、温度異常が発生せず或いは解消されて保護用論理回路40が異常信号S3を受けていないときはリセット信号RSTを有効化させてRS−FF66をリセット状態にする。一方、温度異常の発生により保護用論理回路40が異常信号3を受けているときはリセット信号RSTを無効化させる。このリセット信号RSTは、入力端子P1に制御信号S1が入力されたとき(負荷駆動信号が入力されたとき)、または、温度異常(過熱状態)から温度低下により復帰温度(正常に動作可能な閾値温度)に達したときにパルス信号として保護用論理回路40に与えられる。
このような構成により、保護用論理回路40は、制御信号S1を受けることで起動し、正常時は、チャージポンプ回路41を駆動させ、このチャージポンプ回路41は昇圧した電圧をパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16の各ゲート−ソース間に与えてオンして通電状態にさせるように動作する。一方、保護用論理回路40は、上記電流異常・断線異常の異常信号S4を受けた異常検出時には、チャージポンプ回路41をオフさせるとともに、ターンオフ回路42を駆動させるハイレベルの制御信号S6を出力し、これにより、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16の各ゲート−ソース間の電荷を放電し、遮断動作させるように動作する。そして、この遮断動作は、制御信号S1が再入力(例えば負荷駆動信号が入力)されない限り通電状態に復帰することができない、自己復帰不能な遮断動作である。
また、保護用論理回路40は、温度異常の異常信号S3を受けたときも制御信号S6を出力してパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16に遮断動作させる。この遮断動作は、パワーMOSFET15が復帰温度に達したときに、保護用論理回路40が温度異常の異常信号S3を受けなくなり、再び通電状態に復帰する、自己復帰可能な遮断動作である。
4.本実施形態の作用効果
操作スイッチ52がONされ制御信号S1が電力供給制御装置10に与えられると、保護用論理回路40のRS−FF66がリセット状態となる。これにより、チャージポンプ回路41が駆動しパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16がオンして通電状態となり、負荷50への電力供給が開始される。
ここで、例えば配線部材(配線51など)が短絡し、パワーMOSFET15に大電流が流れると、これに比例した高いレベルのセンス電流Is(Is”)がRC並列回路12に流れる(以下、このときのセンス電流Isを「短絡電流Is1」という)。そして、この短絡電流Is1は、短絡異常の発生当初は、第1抵抗60、第2抵抗64及びコンデンサ62に流れ込む。このとき、RC並列回路12は低変換率状態にあるから、端子電圧Voは未だ閾値電圧Vrに達することはなく、コンパレータ32から電流異常信号S2は出力されない。
そして、そのまま短絡電流Is1が流れ続けると、RC並列回路12が次第に高変換率状態となり、図3で示すように、通電時間がt1になったとき(短絡電流Is1と通電時間の関係が上記収束曲線L1上に達したとき)に、端子電圧Voが閾値電圧Vrを超えてコンパレータ32から電流異常信号S2が出力される。この電流異常信号S2を受けて保護用論理回路40のRS−FF66はセット状態となってハイレベルの制御信号S6を出力して、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16に上記自己復帰不能な遮断動作をさせる。ここで、収束曲線L1は配線51の発煙特性曲線L2よりも低いレベル領域内に設定されているから、短絡異常の発生後、その短絡異常が継続する場合には通電時間t1経過後にパワーMOSFET15に遮断動作させて、配線51が焼損等することを防止することができる。即ち、電力供給制御装置10は、配線51を保護する、いわゆるヒューズ機能を有しているのである。
また、短絡状態にはならなくても何らかの原因により、パワーMOSFET15に定格電流Istdよりも大きい電流が流れる過電流異常が発生する場合がある(以下、このときのセンス電流Isを「過電流Is2(<短絡電流Is1)」という)。この場合、この過電流異常が継続し、図3に示すように、通電時間がt2(>t1)になったとき(過電流Is2と通電時間の関係が上記収束曲線L1上に達したとき)に、端子電圧Voが閾値電圧Vrを超えてコンパレータ32から電流異常信号S2が出力される。これにより、過電流異常の発生後、その過電流異常が継続する場合には通電時間t2経過後にパワーMOSFET15に自己復帰不能な遮断動作させて、配線51が焼損等することを防止することができる。
このように、本実施形態に係る電力供給制御装置10は、例えば短絡異常や過電流異常などの電流異常が発生した場合、各異常電流レベルに応じた適切な通電時間(t1,t2)で自己復帰不能な遮断動作を実行することができる。
また、RC並列回路12は、半導体スイッチ11の外部に設けた構成であるから、製造過程に起因する抵抗値のばらつき(いわゆる倍半分とも称されるような大きなばらつき)を抑えてRC並列回路12の特性を精度よく設定でき、且つ、回路定数を自由に設定でき、ひいては、配線に応じた高精度のヒューズ機能を実現できる。
しかも、RC並列回路12は、直列接続された第1抵抗60及びコンデンサ62と、第2抵抗64とが並列接続された構成である。この構成であれば、通電開始当初や異常電流発生当初における異常電流Ioの最大電流量を、上記数式3で示すように有限値にすることができる。従って、第1,2抵抗60,64の抵抗値R,rを調整することで、パワーMOSFET15やセンスMOSFET16の最大許容電流値を超えない値に設定してパワーMOSFET15やセンスMOSFET16を保護できるようにすることができる。
また、電力供給制御装置10は、センスMOSFET16の接続ライン71が断線した場合には、異常検出回路13から異常信号が出力され、電流異常が生じたときと同様、外部端子P5に連なるプルアップ抵抗54を利用して外部回路(例えば警告ランプ等)に異常を示す信号を出力するとともに、パワーMOSFET15に遮断動作をさせる。そして、この遮断動作は、断線異常が解消されない限り保持される。従って、接続ライン71の断線異常によってRC並列回路12の端子電圧Voが上昇しなくなり、電流異常が発生しているにもかかわらずその「電流異常」が異常検出回路13にて検出されないという事態を回避できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態において、電流電圧変換回路としては、RC並列回路12の代わりに単なる外部抵抗であってもよい。
(2)上記実施形態では、断線異常が検出された場合、外部端子P5に連なるプルアップ抵抗54を利用して外部回路(例えば警告ランプ等)に異常を示す信号を出力することと、パワーMOSFET15に遮断動作をさせることとの両方を実行する構成としたが、これに限らず、いずれか一方のみを実行する構成であっても勿論よい。
(3)上記実施形態のバッファ回路80は、nチャネル型のFET20を有する構成としたが、これに限らず、pチャネル型のFETであり、オペアンプ18は、その逆相入力にセンスMOSFET16のソース端子Sを接続し、その正相入力にパワーMOSFET15のソース端子Sを接続し、このオペアンプ18の差動出力を、FETを介して、逆相入力にフィードバックさせる構成であってもよい。
(4)上記実施形態では、主として電力供給制御装置10に連なる配線51等の外部回路の保護を目的としてRC並列回路12の回路定数等を設定したものとしたが、これに限らず、電力供給制御装置10自体を保護する目的で当該電力供給制御装置10の破壊特性等を考慮してRC並列回路12の回路定数等を設定するものであってもよい。
(5)上記実施形態では、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16は、nチャネル型のものとしたが、これに限らず、pチャネル型のものであってもよい。この場合、バッファ回路80のオペアンプ18の各入力には、パワーMOSFET15のドレイン端子D及びセンスMOSFET16のドレイン端子Dがそれぞれ接続され、両ドレイン電圧の電位差に基づきセンスMOSFET16のドレイン側に連なる接続ラインの断線検出を行うものとなる。なお、この構成ではチャージポンプ回路41は不要となる。
本発明の一実施形態の電力供給制御装置の全体構成を例示するブロック図 異常検出回路の構成を主として例示する回路図 収束曲線と発煙特性曲線とを示したグラフ 保護回路を概念的に例示するブロック図
符号の説明
10…電力供給制御装置
13…異常検出回路(電流異常検出回路、断線検出回路)
15…パワーMOSFET(パワーFET)
16…センスMOSFET(センスFET)
18…オペアンプ(バッファ回路)
20…FET(バッファ回路)
50…負荷
61…電源
70…ライン(電力供給ライン)
71…接続ライン
72…OR回路(異常出力回路)
80…バッファ回路
S4…異常信号

Claims (4)

  1. 電源から負荷への電力供給ラインに設けられ当該負荷への通電を行うパワーFETと、
    前記パワーFETの電流量に応じたセンス電流が流れるセンスFETと、
    前記センスFETに流れるセンス電流に基づき前記電力供給ラインにおける電流異常を検出する電流異常検出回路と、
    前記センスFETの前記センス電流の出力側の電位レベルに基づき当該出力側からの接続ラインの断線異常を検出する断線検出回路と、を備えることを特徴とする電力供給制御装置。
  2. 前記断線検出回路は、前記センスFETの出力側と、前記パワーFETの出力側との電位差に基づき前記断線異常を検出することを特徴とする請求項1に記載の電力供給制御装置。
  3. 前記センスFETの出力側を、前記パワーFETの出力側と同電位レベルに保持するバッファ回路を備え、
    前記断線検出回路は、前記センスFETの出力側の電位レベルが、前記パワーFETの出力側の電位レベルよりも低くなったことを条件に前記断線異常を検出することを特徴とする請求項2に記載の電力供給制御装置。
  4. 前記電流異常及び前記断線異常の少なくともいずれか一方が検出されたことを条件に、異常信号を出力する異常出力回路が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電力供給制御装置。
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