JP4651100B2 - 電力供給制御装置 - Google Patents

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本発明は、電力供給制御装置に関し、特に電流異常検出に関する。
従来、電源と負荷とを接続する電力供給ラインに、例えばパワーMOSFETなどの大電力用半導体スイッチ素子を介設し、この半導体スイッチ素子をオンオフさせることにより負荷への電力供給を制御するようにした電力供給制御装置が提供されている。このような電力供給制御装置では、上記電力供給ラインに過電流が流れると上記半導体スイッチ素子の制御端子の電位を制御して当該半導体スイッチ素子をオフにして通電を遮断することにより、上記半導体スイッチ素子を保護する自己保護機能を有するものが知られている。このものは、具体的には、例えば、パワーMOSFETの電流量に応じたセンス電流を流すセンスFETを設けて、この通電端子(ソースまたはドレイン)に電流検出抵抗を直列に接続し、この電流検出抵抗での電圧降下を検出して、この電圧降下が所定レベル以上になると過電流(電流異常)と判定するようになっている。
特開2001−217696公報
ところで、上述の自己保護機能を有する電力供給制御装置では、何らかの原因で過電流を検出するための異常検出回路が正常に機能しない場合がありうる。万一、異常検出回路が正常に機能しない場合には、結局、自己遮断機能が実行されず半導体スイッチ素子等が保護されないという事態が生じえた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、電流異常検出を正常に行えるかどうかについて自己診断が可能な電力供給制御装置を提供するところにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る電力供給制御装置は、電源から負荷への電力供給ラインに設けられ当該負荷への通電を行う半導体スイッチと、前記半導体スイッチに通電動作と遮断動作とを実行させる制御回路と、前記半導体スイッチが前記通電動作をしているときに前記電力供給ラインに流れる供給電流が閾値を超える電流異常を検出する異常検出回路と、前記異常検出回路の電流異常検出ラインに前記閾値を超える異常電流に応じた診断用電流を流す異常電流出力回路と、前記半導体スイッチが前記遮断動作をしているときに前記異常電流出力回路を出力状態とし、前記異常検出回路で前記電流異常が検出された場合に電流異常正常検出可能と判定し、前記異常検出回路で前記電流異常が検出されない場合に電流異常正常検出不能と判定する判定回路と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の電力供給制御装置において、前記半導体スイッチは、パワーFETであって、前記異常検出回路は、前記パワーFETの電流量に応じたセンス電流が流れるセンスFETと、このセンスFETからのセンス電流が流れる電流検出回路とを有し、この電流検出回路での検出電流に基づき前記電流異常を検出する構成とされ、前記異常電流出力回路は、その出力が前記センスFETの出力側とともに前記電流検出回路の入力側に共通接続され、当該電流検出回路に前記電流異常が検出される前記診断用電流を流すことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載の電力供給制御装置において、前記制御回路が起動され前記半導体スイッチに前記通電動作をさせる前に、前記判定回路による判定動作を実行することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電力供給制御装置において、前記制御回路は、前記判定回路で前記電流異常正常検出可能と判定された場合には前記半導体スイッチの通電動作を許容し、前記判定回路で前記電流異常正常検出不能と判定された場合には当該判定回路で前記電流異常正常検出可能と判定されるまで前記半導体スイッチに遮断動作を維持させることを特徴とすることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電力供給制御装置において、少なくとも前記異常電流出力回路及び前記判定回路を、ワンチップ化した、或いは、複数のチップで構成してワンパッケージ内に収容した半導体ディバイスであって、前記半導体ディバイスには、外部入力端子が設けられ、この外部入力端子の入力レベルに応じて前記判定回路による判定動作を実行可能とするかどうかを選択することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の電力供給制御装置において、前記外部入力端子は、正常状態時に前記半導体スイッチに通電動作をさせるための制御信号が入力される端子であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電力供給制御装置において、少なくとも前記異常電流出力回路及び前記判定回路を、ワンチップ化した、或いは、複数のチップで構成してワンパッケージ内に収容した半導体ディバイスであって、前記半導体ディバイス内の半導体チップ上のボンディングパッドがワイヤボンディングを介して接続される接続先によって変化する当該ボンディングパッドの入力レベルに応じて前記判定回路による判定動作を実行可能とするかどうかを選択することを特徴とする。
<請求項1の発明>
本構成によれば、半導体スイッチが遮断動作をしているときに異常電流出力回路を出力状態とし、このときの異常検出回路での検出結果に基づき、半導体スイッチの通電動作下において異常検出回路が電流異常を正常に検出できるかどうかを自己診断できる。
<請求項2の発明>
本構成によれば、電流異常時に実際に電力供給ラインに流れる異常電流よりも小さい診断用電流に基づいて異常検出回路が電流異常を正常に検出できるかどうかの自己診断を行うことができる。
<請求項3の発明>
本構成によれば、例えば電力供給制御装置への電源投入後、半導体スイッチが最初に通電動作を行う前に判定回路による自己診断を行うことができる。
<請求項4の発明>
本構成によれば、判定回路で電流異常正常検出可能と判定されない限り、半導体スイッチは通電動作に移行しないため、異常検出回路が電流異常正常検出不能な状態で半導体スイッチの通電動作が開始されることを回避できる。
<請求項5の発明>
本構成によれば、例えば半導体ディバイスを製造した後であっても、外部入力端子への入力レベルを変更することで、判定回路による判定動作(自己診断)を実行可能とするかどうかを選択することができる。
<請求項6の発明>
本構成によれば、正常状態時に半導体スイッチに通電・遮断動作をさせるための制御信号レベルを変更することで、判定回路による判定動作(自己診断)を実行可能とするかどうかの選択を行うことができる。
<請求項7の発明>
本構成によれば、例えば半導体ディバイスを製造した後であっても、ボンディングパッドを、ワイヤボンディングを介してどこに接続するか(例えば電源入力パッドに接続する、他のワイヤボンディングに接続する、いずれにも接続しないなど)によって、判定回路による判定動作(自己診断)を実行可能とするかどうかを選択することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1〜図4を参照しつつ説明する。
1.電力供給制御装置の全体構成
図1は、本実施形態に係る電力供給制御装置10の全体構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態の電力供給制御装置10は、定電圧信号、或いは、PWM(Pulse Width Modulation。パルス幅変調)制御信号などの制御信号S1を直接又は間接的にパワーMOSFET15(本発明の「半導体スイッチ、パワーFET」に相当)の制御入力端子(ゲート端子G)に与えることで、このパワーMOSFET15の出力側に連なる車両用電源(以下、「電源61」という)から負荷50への電力供給を制御するように構成されている。
なお、本実施形態では、電力供給制御装置10は図示しない車両に搭載され、負荷50として例えば車両用のランプ、クーリングファン用モータやデフォッガー用ヒータなどの駆動制御をするために使用される。この電力供給制御装置10は、入力端子P1において、操作スイッチ52が接続される構成をなし、操作スイッチ52がONとなることで動作するようになっている。なお、電源61と負荷50とに連なるライン70が本発明の「電力供給ライン」に相当する。
図1に示すように、制御信号S1(本発明の「半導体スイッチに通電動作させるための制御信号」に相当)は入力端子P1(本発明の「外部入力端子、半導体スイッチに通電動作させるための制御信号が入力される端子」に相当)に接続された入力インターフェース45に入力されるようになっており、この制御信号S1の入力に応じてFET47がオン状態となり、保護用論理回路40が通電される構成をなしている。保護用論理回路40にはチャージポンプ回路41とターンオフ回路42とがそれぞれ接続されており、さらに過電流検知回路13、過温度検知回路48もそれぞれ接続されている。また、パワーMOSFET15のドレイン端子D及びゲート端子Gの間にはダイナミッククランプ44が接続されている。
チャージポンプ回路41は、パワーMOSFET15のゲート端子Gに接続されており、チャージポンプ回路41とパワーMOSFET15のゲート端子Gとの間には、過電流検知回路13からのライン(具体的には、後述するセンスMOSFET16のゲート端子Gからのライン(図2参照))が接続されている。また、チャージポンプ回路41とパワーMOSFET15のゲート端子Gとの間のラインにおける過電流検知回路13との接続点と、パワーMOSFET15のゲート端子Gとの間には、ターンオフ回路42からのラインが接続されている。また、ターンオフ回路42は、パワーMOSFET15のドレイン端子Dとソース端子Sにもそれぞれ接続されている。なお、図1において図示は省略しているが、半導体スイッチ素子11の外部端子P4には、変換回路としてのRC並列回路12が接続され、センスMOSFET16からのセンス電流はこのRC並列回路12を通してグランドに流れ込む。RC並列回路12の詳細については後述する。
また、図1に示すように、電力供給制御装置10は、パワーMOSFET15と、過電流検知回路13と、保護用論理回路40等、同図において点線で囲まれた回路構成がワンチップ化された形態、或いは、複数のチップで構成されてワンパッケージ内に収容された形態にて半導体スイッチ素子11(本発明の「半導体ディバイス」に相当)が構成されている。
2.過電流検知回路及びRC並列回路
(1)過電流検知回路
図2は、パワーMOSFET15に流れる電流Ip(本発明の「供給電流」に相当)が所定レベル(閾値)を超える「電流異常」の検出を行う過電流検知回路13(本発明の「異常検出回路」に相当)を主として示す回路図である。同図において、一点鎖線で囲まれた構成が過電流検知回路13である。この過電流検知回路13は、パワーMOSFET15の電流量に応じたセンス電流Isが流れるセンスMOSFET16(本発明の「センスFET」に相当)を有している。
パワーMOSFET15は、ドレイン端子Dが電源端子P2に接続され、ソース端子Sが出力端子P3に接続されている。センスMOSFET16は、ゲート端子G及びドレイン端子DがパワーMOSFET15のゲート端子G及びドレイン端子Dと共通接続されている。また、パワーMOSFET15のソース端子S及びセンスMOSFET16のソース端子Sは、オペアンプ18の各入力端子にそれぞれ接続されており、このオペアンプ18の出力側には、FET20のゲート端子が接続されている。
このように、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16のドレイン端子D同士、ソース端子S同士を互いに同電位することで、パワーMOSFET15に流れる電流Ipに対して安定した一定比率のセンス電流IsをセンスMOSFET16に流すことができる。これらのパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16は、操作スイッチ52がONとなって入力端子P1から制御信号S1が入力されることを前提条件としてON(通電動作)するように構成されている。
センスMOSFET16からのセンス電流Isは、FET24及びFET26からなるカレントミラー回路によってセンス電流Isと同レベルのミラー電流Is’がFET26及びFET28の接続ラインに流れる。そして、更にFET28及びFET30からなるカレントミラー回路によってセンス電流Isと同レベルのミラー電流Is”がFET30及び外部端子P4に流れるようになっている。
また、FET30と外部端子P4との接続ラインにはコンパレータ32の一方の入力端子が接続されている。また、電源61に連なる電源ラインとグランドとの間には、抵抗35及びツェナーダイオード34が直列接続されてなる定電圧手段が設けられ、抵抗35とツェナーダイオード34との接続点にコンパレータ32の他方の入力端子が接続されている。コンパレータ32は、次述するRC並列回路12が接続される外部端子P4の電圧(RC並列回路12の端子電圧Vo)が、ツェナーダイオード34による定電圧としての閾値電圧Vrを上回ったときにオン動作してハイレベルの異常信号S2を出力する。なお、カレントミラー回路、RC並列回路12等が本発明の「電流検出回路」に相当する。
(2)RC並列回路
(a)回路構成
図2に示すように、RC並列回路12は、直列接続された第1抵抗60(抵抗値r)及びコンデンサ62と、第2抵抗64(抵抗値R)とが並列接続されて構成されている。そして、このRC並列回路12の一端側が外部端子P4に接続され、他端側がグランドに接続される。従って、RC並列回路12の端子電圧Voが外部端子P4を介してコンパレータ32の入力端子に与えられる。
(b)回路定数の設定
ここで、RC並列回路12にセンス電流Is(詳しくは、センス電流のミラー電流Is”)を流した場合の端子電圧Voは、次の数式1で求めることができる。
Figure 0004651100
r:第1抵抗60の抵抗値
C:コンデンサ62の容量
R:第2抵抗64の抵抗値
t:通電時間
従って、数式1から異常検出される電流(端子電圧Voが閾値電圧Vrに達したときのセンス電流Is、以下、「異常電流Io」という)は、次の数式2で表すことができる。
Figure 0004651100
そして、通電開始当初は、センス電流Isのミラー電流Is”が第1抵抗60、第2抵抗64及びコンデンサ62に流れる。このときの異常電流Ioは、上記数式2より、次の数式3に示す電流Io1となる。
Figure 0004651100
(通電時間t=0)
そして、その通電状態が継続し通電時間tが経過するに従って、異常電流Ioは、数式4に示す電流Io2に収束していく。
Figure 0004651100
(通電時間t=∞)
以上から、異常電流Ioと通電時間tとの関係は、図3の点線で示す収束曲線L1となる。このことは、通電開始当初、RC並列回路12の電流/電圧の変換率が小さく異常電流Ioは大きなレベルとなり(つまり、大電流を流すことができ)、そのまま通電状態が継続した場合、RC並列回路12における電流/電圧の変換率が徐々に増大し、異常電流Ioのレベルが低減していく(流すことができる電流量が低減していく)ことを意味する。要するに、RC並列回路12は、それに流れたセンス電流Isの通電時間に応じて増大する変換率によって当該センス電流Isを端子電圧Voに変換するのである。
また、同図で実線で示した曲線は、例えば電力供給制御装置10及び負荷50の間に連なる配線51(例えば電線被覆材)の発煙特性について、電流レベルと通電時間(発煙時間)との関係を示した発煙特性曲線L2である。つまり、配線51に任意の一定電流(ワンショット電流)を継続して流したときに、当該配線51の被覆材の焼損が発生するまでの時間を示している。
同図中でIstdは定格電流であり、Imaxは配線51における発熱と放熱のバランスがとれた熱平衡状態で流すことが可能な平衡時限界電流である。この平衡時限界電流Imaxよりも高いレベルの電流を流す場合には、過度熱抵抗領域となり、電流レベルと焼損までの通電時間tとが略反比例関係となる。なお、発煙特性曲線L2は例えば実験的に求めることができる。
本実施形態では、図3に示すように、上記収束曲線L1が発煙特性曲線L2よりも低いレベル領域内において当該発煙特性曲線L2にほぼ平行な曲線になるように、RC並列回路12の各回路定数(第1抵抗60及び第2抵抗64の抵抗値r,R、コンデンサ62の容量C)が調整されている。また、上記電流Io2を配線51の定格電流Istdにほぼ一致させている。ここで、第1抵抗60及び第2抵抗64は、通電開始当初において上記電流Io1を設定し、上記発煙特性曲線L2を超えないようにする役割を果たす。
なお、上記発煙特性曲線L2は、電力供給制御装置10に接続される外部回路としての配線部材(例えば配線など)の種類等によって異なるが、外付けされたRC並列回路12の回路定数(r,C,R)を調整することによって、保護対象となる各配線部材の発煙特性曲線に応じた収束曲線を形成することができる。
なお、図1,2に示すように、上述の異常信号S2は保護用論理回路40に入力されるように構成されており、後述の保護動作がなされるようになっている。また、この異常信号S2はOR回路49にも入力されるようになっており、異常信号S2、或いは過温度検知回路48からの温度異常を示す異常信号S3のいずれかの信号が入力された場合には、FET46がオンされ、外部端子P5に連なるプルアップ抵抗54を利用して外部回路(例えば警告ランプ等)に異常を示す信号が出力される。温度異常が発生したときにはパワーMOSFET15を一時的又は継続的に遮断動作をさせる構成となっている。
3.自己診断機能のための構成
図2に示すように、過電流検知回路13には、直流電流源71(本発明の「異常電流出力回路」に相当)と、スイッチ素子としてのFET72とが備えられている。具体的には、直流電流源71は、入力端が電源端子P2に接続され、出力端がFET72を介して、センスMOSFETの出力側とFET20との間の接続ライン73(本発明の「電流異常検出ライン」に相当)に接続されている。直流電流源71は、上述した異常電流Ioに相当する診断用電流Ixを出力する。そして、この診断用電流IxはFET72にハイレベルの制御信号S4が与えられている間はFET20への流れ込みが規制されている。一方、診断用電流Ixは、FET72にローレベルの制御信号S4が与えられることでFET72がオンしてFET20及びFET24に流れこみ、このミラー電流(Ix’、Ix”)が上述のカレントミラー回路を介してRC並列回路12へと流れる。
4.保護用論理回路
図4には、前述のローレベルの制御信号S1を受けることで起動する保護用論理回路40の構成が示されている。この保護用論理回路40は、カウンタ値が「n」にオーバフローする前までは上記診断用電流Ixをカレントミラー回路に流すためのローレベルの制御信号S4を出力し、オーバフローしたときに診断用電流Ixをカレントミラー回路に流すことを停止させるためのハイレベルの制御信号S4を出力するカウンタ回路80を備えている。このカウンタ回路80は、リセット端子に上記記制御信号S1が与えられ、入力端子P1にローレベルの制御信号S1が入力されることでカウンタリセット状態が解除されカウント動作が許容される。
AND回路82は、制御信号S1を反転回路81でレベル反転した信号とともに、「電流異常」を示すローレベルの異常信号S2及び「温度異常」を示すローレベルの異常信号S3が入力される。従って、ローレベルの異常信号S2又は異常信号S3が出力されているときには、反転回路81からの出力信号は無効化(ローレベルの出力信号が出力)され、ローレベルの異常信号S2及び異常信号S3のいずれも出力されていないとき(電流異常も温度異常も発生していないとき)には反転回路81からの出力信号は有効化(ハイレベルの出力信号が出力)され、下段のAND回路83に与えられる。
また、AND回路82の出力信号は、反転回路84を介して、外部からのクロック信号CLKが入力されるAND回路85にも与えられる。更に、AND回路85には、カウンタ回路80のQ端子からの制御信号S4を反転回路86にてレベル反転した信号をも与えられ、このAND回路85の出力がカウンタ回路80のクロック端子に与えられる。これにより、カウンタ回路80がオーバフローする前のローレベルの制御信号S4を出力し、かつ、ローレベルの制御信号S1が入力された状態でローレベルの異常信号S2又は異常信号S3が出力されているとき(電流異常又は温度異常が検出されたとき)に、クロック信号CLKがAND回路85にて有効化されてカウンタ回路80のクロック端子に与えられる。そして、カウンタ回路80は、このクロック信号CLKのクロックパルスに同期してカウント動作を行う。
AND回路83は、AND回路82からの出力信号と共に、カウンタ回路80からの制御信号S4を受け、その出力信号S5がチャージポンプ回路41、ターンオフ回路42に与えられ、これらにオンオフ動作させる。
以上より、カウンタ回路80は、診断用電流Ixをカレントミラー回路に流すためのローレベルの制御信号S4を出力しつつ、過電流検知回路13で電流異常(過温度検知回路48で温度異常)が検出されたときにカウント動作を進める一方で、過電流検知回路13で電流異常(過温度検知回路48で温度異常)が検出されないときにカウント動作を停止する。そして、カウンタ回路80は、オーバーフローしたときに診断用電流Ixをカレントミラー回路に流すことを停止させるためのハイレベルの制御信号S4を出力し、これに伴って、チャージポンプ回路41を駆動させてパワーMOSFET15等に通電動作をさせる。
5.本実施形態の作用効果
(1)自己診断
図5は「電流異常正常検出可能」と判定される場合での各信号のタイミングチャートであり、図6は「電流異常正常検出不能」と判定される場合での各信号のタイミングチャートである。
操作スイッチ52がONされローレベルの制御信号S1が電力供給制御装置10に与えられると、保護用論理回路40のカウンタ回路80がカウンタリセット状態が解除される。このとき、カウンタ回路80はローレベルの制御信号S4を出力してFET72にオン動作(通電動作)させ、これにより、直流電流源71からの診断用電流Ixがカレントミラー回路に流れ込む。
また、このとき、カウンタ回路80からはローレベルの制御信号S4が出力されているため、AND回路83からはローレベルの制御信号S5が出力されることになり、チャージポンプ回路41は駆動されず、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16はオフ動作(遮断動作)状態にあり、負荷50への電力供給はされない。また、カレントミラー回路にセンス電流Isは流れず上記診断用電流Ixのみが流れ、これがRC並列回路12に流れ込む。
ここで、過電流検知回路13が正常に電流異常を検出できる状態にあれば、上記診断用電流IxがRC並列回路12に流れることで、図5に示すように、一定時間tx(上記数式2にIo=Ixを代入したときのt)後、端子電圧Voが閾値電圧Vrに達し、過電流検知回路13はローレベルの異常信号S2を出力する。そうすると、カウンタ回路80はクロック信号CLKのクロックに同期してカウント動作を開始する。そして、カウンタ回路80は、カウンタ値「n」までカウントしたときに、保護用論理回路40は、過電流検知回路13が「電流異常正常検出可能」であると判定し、ハイレベルの制御信号S4を出力するようになる。これにより、FET72がオフ動作(遮断動作)し、直流電流源71からの診断用電流Ixがカレントミラー回路に流れなくなる。
また、カウンタ回路80からはハイレベルの制御信号S4が出力されるため、AND回路83からハイレベルの制御信号S5が出力されることになり、チャージポンプ回路41が駆動しパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16がオンして通電動作させて負荷50への電力供給が開始される。これにより、センス電流Isがカレントミラー回路及びRC並列回路12に流れるようになり、このセンス電流Isに基づく電流異常の検出動作が過電流検知回路13にて実行される(後述の「センス電流Isに基づく電流異常検出」を参照)。なお、ローレベルの制御信号S1の入力が停止されると、カウンタ回路80のカウンタ値がリセット状態となり、制御信号S1が再入力されたときに再び上記の自己診断動作が実行される。
一方、例えば、何らかの影響で診断用電流IxがRC並列回路12に流れ込まなかったり、閾値電圧Vrが正常に設定されていなかったりすると、過電流検知回路13からはローレベルの異常信号S2が出力されず、ハイレベルの異常信号S2が出力されることになる。そうすると、図6に示すように、カウンタ回路80はカウント動作が開始されず、保護用論理回路40は、過電流検知回路13が「電流異常正常検出不能」であると判定し、直流電流源71からの診断用電流Ixがカレントミラー回路及びRC並列回路12に流し続けられる。従って、過電流検知回路13が診断用電流Ixによりローレベルの異常信号S2を出力しない限り、カウンタ回路80のカウント動作は開始されず、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16は遮断動作を維持する。このように、保護用論理回路40は、本発明の「制御回路」及び「判定回路」としても機能する。
なお、操作スイッチ52がONされローレベルの制御信号S1が電力供給制御装置10に与えられた当初は、過電流検知回路13が正常でありローレベルの異常信号S2を出力する場合であっても、カウンタ回路80がオーバーフローする前に過電流検知回路13が故障などしてハイレベルの異常信号S2を出力するようになることもある。この場合であっても、このハイレベルの異常信号S2が出力された時点でカウンタ回路80はカウント動作が停止されオーバーフローすることが規制される。このため、やはり、保護用論理回路40は、過電流検知回路13が「電流異常正常検出不能」であると判定し、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16が通電動作に移行することを規制する。
このような構成により、電力供給制御装置10は、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16が通電動作下において過電流検知回路13が正常に電流異常検出を行えるかどうかを事前に自己診断することができる。
(2)センス電流Isに基づく電流異常検出
上記自己診断において、保護用論理回路40により過電流検知回路13が「電流異常正常検出可能」であると判定されると、電力供給制御装置10は、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16の通電動作を許容し、次に示すように、通常のセンス電流Isに基づく電流異常検出が実行する。
すなわち、電流異常が実際に発生しない場合には、保護用論理回路40は、ハイレベルの制御信号S5を出力してチャージポンプ回路41を駆動させる。これにより、チャージポンプ回路41は昇圧した電圧をパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16の各ゲート−ソース間に与えてオンして通電状態にさせるように動作する。
一方、保護用論理回路40は、上記電流異常の異常信号S2を受けた異常検出時には、ローレベルの制御信号S5を出力してチャージポンプ回路41をオフさせるとともに、ターンオフ回路42を駆動させ、これにより、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16の各ゲート−ソース間の電荷を放電し、遮断動作させる。
ここで、例えば配線部材(配線51など)が短絡し、パワーMOSFET15に大電流が流れると、これに比例した高いレベルのセンス電流Is(Is”)がRC並列回路12に流れる(以下、このときのセンス電流Isを「短絡電流Is1」という)。そして、この短絡電流Is1は、短絡異常の発生当初は、第1抵抗60、第2抵抗64及びコンデンサ62に流れ込む。このとき、RC並列回路12は低変換率状態にあるから、端子電圧Voは未だ閾値電圧Vrに達することはなく、コンパレータ32からローレベルの異常信号S2は出力されずハイレベルの異常信号S2が出力される。
そして、そのまま短絡電流Is1が流れ続けると、RC並列回路12が次第に高変換率状態となり、図3で示すように、通電時間がt1になったとき(短絡電流Is1と通電時間の関係が上記収束曲線L1上に達したとき)に、端子電圧Voが閾値電圧Vrを超えてコンパレータ32からローレベルの異常信号S2が出力される。このローレベルの異常信号S2を受けて保護用論理回路40はハイレベルの制御信号S5を出力して、パワーMOSFET15及びセンスMOSFET16に遮断動作をさせる。ここで、収束曲線L1は配線51の発煙特性曲線L2よりも低いレベル領域内に設定されているから、短絡異常の発生後、その短絡異常が継続する場合には通電時間t1経過後にパワーMOSFET15に遮断動作させて、配線51が焼損等することを防止することができる。即ち、電力供給制御装置10は、配線51を保護する、いわゆるヒューズ機能を有しているのである。
また、短絡状態にはならなくても何らかの原因により、パワーMOSFET15に定格電流Istdよりも大きい電流が流れる過電流異常が発生する場合がある(以下、このときのセンス電流Isを「過電流Is2(<短絡電流Is1)」という)。この場合、この過電流異常が継続し、図3に示すように、通電時間がt2(>t1)になったとき(過電流Is2と通電時間の関係が上記収束曲線L1上に達したとき)に、端子電圧Voが閾値電圧Vrを超えてコンパレータ32からローレベルの異常信号S2が出力される。これにより、過電流異常の発生後、その過電流異常が継続する場合には通電時間t2経過後にパワーMOSFET15に自己復帰不能な遮断動作させて、配線51が焼損等することを防止することができる。
このように、本実施形態に係る電力供給制御装置10は、例えば短絡異常や過電流異常などの電流異常が発生した場合、各異常電流レベルに応じた適切な通電時間(t1,t2)で遮断動作を実行することができる。
また、RC並列回路12は、半導体スイッチ素子11の外部に設けた構成であるから、製造過程に起因する抵抗値のばらつき(いわゆる倍半分とも称されるような大きなばらつき)を抑えてRC並列回路12の特性を精度よく設定でき、且つ、回路定数を自由に設定でき、ひいては、配線に応じた高精度のヒューズ機能を実現できる。
しかも、RC並列回路12は、直列接続された第1抵抗60及びコンデンサ62と、第2抵抗64とが並列接続された構成である。この構成であれば、通電開始当初や異常電流発生当初における異常電流Ioの最大電流量を、上記数式3で示すように有限値にすることができる。従って、第1,2抵抗60,64の抵抗値R,rを調整することで、パワーMOSFET15やセンスMOSFET16の最大許容電流値を超えない値に設定してパワーMOSFET15やセンスMOSFET16を保護できるようにすることができる。
なお、保護用論理回路40は、過温度検知回路48から温度異常を示すローレベルの異常信号S3を受けたときもハイレベルの制御信号S5を出力してパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16に遮断動作させる。この遮断動作は、パワーMOSFET15が復帰温度に達したときに、保護用論理回路40が温度異常のローレベルの異常信号S3を受けなくなり、再び通電状態に復帰する、自己復帰可能な遮断動作である。
<実施形態2>
図7,8は、本実施形態の電力供給制御装置10と操作スイッチ52とを示した模式図である。上記実施形態1と同じ構成部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、入力インターフェース45は、入力端子P1(本発明の「外部入力端子」に相当)の電位レベルを検出する入力電圧レベル判定回路が備えられている。
例えば、図7は、操作スイッチ52がオンしたときに、電源電圧Vccを抵抗103及び抵抗104(例えば抵抗値は1:1)の分圧電圧レベルの制御信号S1が半導体スイッチ素子11の入力端子P1に与えられるような回路構成を図示したものである。この構成では、上記分圧電圧レベルを入力インターフェース45が検出し、保護用論理回路40は、例えば図4のAND回路82の出力を直接チャージポンプ回路41及びターンオフ回路42に与えるバイパスラインを開放して保護用論理回路40による自己診断機能を有効化させる。
一方で、図8は、操作スイッチ52がオンしたときに、電源電圧Vccから1つの抵抗103の電圧降下分だけ下げて低い電圧レベルの制御信号S1が半導体スイッチ素子11の入力端子P1に与えられるような回路構成を図示したものである。この構成では、上記低い電圧レベルを入力インターフェース45が検出し、保護用論理回路40は、例えば図4のAND回路82の出力を直接チャージポンプ回路41及びターンオフ回路42に与えるバイパスラインを接続して保護用論理回路40による自己診断機能を無効化させ、自己診断をしないでパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16の通電動作を許容する。
このように本実施形態では、入力信号P1に与える制御信号S1の電位レベルを変更することで、自己診断機能の有効・無効を簡単に決定できる。
<実施形態3>
図9は、上記半導体スイッチ素子11の外部構成を模式的に示した図である。また、図10は、保護用論理回路40’を概念的に例示するブロック図である。上記実施形態1と同じ構成部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。同図に示すように、半導体スイッチ素子11は、半導体チップ110上に上記保護用論理回路40’等が搭載されると共に、電源61に連なる電源供給用パッド111にワイヤボンディング112を介して電気的に接続される電源接続パッド113と、グランドに連なるグランド用パッド114にワイヤボンディング115を介して電気的に接続されるグランド接続パッド116とが配置されている。
また、保護用論理回路40’には、切り替え用パッド117(本発明の「ボンディングパッド」に相当)が回路パターンを介して接続されている。更に、上記電源接続パッド113には、別のボンディングパッド118が回路パターンを介して電気的に接続されている。そして、切り替え用パッド117と、ボンディングパッド118とをワイヤボンディング119(本発明の「ワイヤボンディング」に相当)を介して接続する場合と、接続しない場合とで切り替え用パッド117の電位レベルを変更することができる。
そして、入力インターフェース45は、切り替え用パッド117の電位レベルを検知するようになっている。また、本実施形態の保護用論理回路40’は、実施形態1の保護用論理回路40に対して、主に、上記入力インターフェース45で検知される電位レベルに応じた信号S6が入力されるOR回路87を備えた点で異なり、他の構成部分は同様である。このOR回路87は、カウンタ回路80からの制御信号S4の有効・無効を、上記入力インターフェース45で検知される電位レベルに応じて切り替えるためのものであり、このOR回路87で有効化された制御信号S4がAND回路83に与えられるようになっている。
そして、例えば、切り替え用パッド117とボンディングパッド118とを接続した場合には、入力インターフェース45にてハイレベルの電位レベルが検知され、カウンタ回路80からの制御信号S4がOR回路87にて無効化され、OR回路87から常時ハイレベルの出力信号がAND回路83に与えられるようになる。これにより、半導体スイッチ素子11は、保護用論理回路40’による自己診断機能が無効化され、自己診断をしないでパワーMOSFET15及びセンスMOSFET16の通電動作を許容する。
一方、切り替え用パッド117とボンディングパッド118とを接続しない場合には、入力インターフェース45にてローレベルの電位レベルが検知され、カウンタ回路80からの制御信号S4がOR回路87にて有効化され、半導体スイッチ素子11は、保護用論理回路40’による自己診断機能を有効化させる。
本実施形態によれば、切り替え用パッド117を、ワイヤボンディング119を介してどこに接続するかによって、自己診断機能の有効・無効の決定を、半導体スイッチ素子11の製造後でも容易に行うことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態において、電流電圧変換回路としては、RC並列回路12の代わりに単なる外部抵抗であってもよい。
(2)自己診断において、「電流異常正常検出不能」と判定された場合に、警告ランプなどの報知回路に信号を与えてその旨を外部に報知するようにしてもよい。
本発明の実施形態1の電力供給制御装置の全体構成を例示するブロック図 過電流検知回路(異常検出回路)の構成を主として例示する回路図 収束曲線と発煙特性曲線とを示したグラフ 保護用論理回路を概念的に例示するブロック図 「電流異常正常検出可能」と判定される場合での各信号のタイミングチャート 「電流異常正常検出不能」と判定される場合での各信号のタイミングチャート 実施形態2の電力供給制御装置と操作スイッチとを示した模式図(その1) 電力供給制御装置と操作スイッチとを示した模式図(その2) 実施形態3の半導体スイッチ素子の外部構成を模式的に示した図 実施形態4の保護用論理回路を概念的に例示するブロック図
符号の説明
10…電力供給制御装置
11…半導体スイッチ素子(半導体ディバイス)
13…過電流検知回路(異常検出回路)
15…パワーMOSFET(半導体スイッチ、パワーFET)
16…センスMOSFET(センスFET)
40,40’…保護用論理回路(制御回路、判定回路)
50…負荷
61…電源
70…ライン(電力供給ライン)
71…直流電流源(異常電流出力回路)
110…半導体チップ
117…切り替え用パッド(ボンディングパッド)
119…ワイヤボンディング
Ip…電流(供給電流)
Is…センス電流(検出電流)
Ix…診断用電流
P1…入力端子(外部入力端子、半導体スイッチに通電動作させるための制御信号が入力される端子)
S1…制御信号(半導体スイッチに通電動作させるための制御信号)

Claims (7)

  1. 電源から負荷への電力供給ラインに設けられ当該負荷への通電を行う半導体スイッチと、
    前記半導体スイッチに通電動作と遮断動作とを実行させる制御回路と、
    前記半導体スイッチが前記通電動作をしているときに前記電力供給ラインに流れる供給電流が閾値を超える電流異常を検出する異常検出回路と、
    前記異常検出回路の電流異常検出ラインに前記閾値を超える異常電流に応じた診断用電流を流す異常電流出力回路と、
    前記半導体スイッチが前記遮断動作をしているときに前記異常電流出力回路を出力状態とし、前記異常検出回路で前記電流異常が検出された場合に電流異常正常検出可能と判定し、前記異常検出回路で前記電流異常が検出されない場合に電流異常正常検出不能と判定する判定回路と、を備えることを特徴とする電力供給制御装置。
  2. 前記半導体スイッチは、パワーFETであって、
    前記異常検出回路は、前記パワーFETの電流量に応じたセンス電流が流れるセンスFETと、このセンスFETからのセンス電流が流れる電流検出回路とを有し、この電流検出回路での検出電流に基づき前記電流異常を検出する構成とされ、
    前記異常電流出力回路は、その出力が前記センスFETの出力側とともに前記電流検出回路の入力側に共通接続され、当該電流検出回路に前記電流異常が検出される前記診断用電流を流すことを特徴とする請求項1に記載の電力供給制御装置。
  3. 前記制御回路が起動され前記半導体スイッチに前記通電動作をさせる前に、前記判定回路による判定動作を実行することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電力供給制御装置。
  4. 前記制御回路は、前記判定回路で前記電流異常正常検出可能と判定された場合には前記半導体スイッチの通電動作を許容し、前記判定回路で前記電流異常正常検出不能と判定された場合には当該判定回路で前記電流異常正常検出可能と判定されるまで前記半導体スイッチに遮断動作を維持させることを特徴とすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電力供給制御装置。
  5. 少なくとも前記異常電流出力回路及び前記判定回路を、ワンチップ化した、或いは、複数のチップで構成してワンパッケージ内に収容した半導体ディバイスであって、
    前記半導体ディバイスには、外部入力端子が設けられ、この外部入力端子の入力レベルに応じて前記判定回路による判定動作を実行可能とするかどうかを選択することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電力供給制御装置。
  6. 前記外部入力端子は、正常状態時に前記半導体スイッチに通電動作をさせるための制御信号が入力される端子であることを特徴とする請求項5に記載の電力供給制御装置。
  7. 少なくとも前記異常電流出力回路及び前記判定回路を、ワンチップ化した、或いは、複数のチップで構成してワンパッケージ内に収容した半導体ディバイスであって、
    前記半導体ディバイス内の半導体チップ上のボンディングパッドがワイヤボンディングを介して接続される接続先によって変化する当該ボンディングパッドの入力レベルに応じて前記判定回路による判定動作を実行可能とするかどうかを選択することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電力供給制御装置。
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