JP6534286B2 - 過電流保護装置 - Google Patents

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本発明は、電源から電気負荷に対して過電流が供給されることを抑制する過電流保護装置に関する。
従来、電源から電気負荷への通電経路にスイッチング素子を備えて、通電経路に流れる電流が所定レベル以上になった状態が所定時間以上継続したときに、スイッチング素子をオフ状態(遮断状態)として、電源を保護するようにした過電流保護装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された過電流保護装置は、通電経路に所定時間以上継続して過電流が流れていることを検出したときに、スイッチング素子をオフ状態にしているが、一定時間が経過した時にスイッチング素子をオン状態(導通状態)に復帰させる構成になっている。
そして、この構成により、メンテナンス時等に、作業者が誤って電気負荷の接続端子を短絡させてスイッチング素子がオフ状態になったときに、スイッチング素子を自動的にオン状態に復帰させて、メンテナンス作業を継続できるようにしている。
特開2012−157088号公報
特許文献1に記載された過電流保護装置においては、電気負荷の異常により通電経路に過電流が流れたときに、スイッチング素子がオフして電源から電気負荷への通電が遮断されるが、一定時間の経過によりスイッチング素子がオン状態に復帰し、その後は、スイッチング素子がオフ状態とオン状態に切り替わる状態が継続する。
そして、このように、電気負荷の異常が生じているときに、断続的に電源から電気負荷に過電流が供給される状況が継続することは、電源及び電気負荷の過熱を招くおそれがあるため、好ましくない。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、過電流の要因に応じて、適切な処理を行うことができる過電流保護装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の過電流防止装置は、
電源と電気負荷とを接続する通電経路の途中に設けられたスイッチング素子と、
前記通電経路に流れる電流を検出する電流検出部と、
前記スイッチング素子が導通状態であるときに、前記電流検出部による所定レベル以上の電流の検出の有無を監視して、前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出された状態が第1所定時間以上継続したときには、前記スイッチング素子を遮断状態とする過電流監視処理と、該過電流監視処理により前記スイッチング素子が遮断状態とされた時から第2所定時間が経過した時に、前記スイッチング素子を導通状態に復帰させる給電復帰処理とを実行する制御部とを備えた過電流保護装置において、
前記電気負荷は、接続端子を介して前記通電経路に接続され、
前記制御部は、前記過電流監視処理により前記スイッチング素子を遮断状態とした後、
前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出される状態が過電流による異常の発生から前記第1所定時間よりも長い第3所定時間以上継続したときには、前記電気負荷への電力供給を前記電源の遮断回路により強制的に遮断し、
前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出される状態が前記第3所定時間よりも短いときには、前記給電復帰処理により前記スイッチング素子を導通状態に復帰させて、前記過電流監視処理を再開したときに、前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出される状態が前記第1所定時間以上継続したために、再び前記スイッチング素子を遮断状態とする処理を、所定回数以上実行したときには、前記給電復帰処理を禁止して、前記スイッチング素子を遮断状態に維持することを特徴とする。
かかる本発明によれば、前記制御部は、前記スイッチング素子が導通状態であるときに、前記電流検出部による前記所定レベル以上の電流の有無を監視する。そして、前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出された状態が前記第1所定時間以上継続したときには、前記スイッチング素子を遮断状態として前記電源を保護するが、前記給電復帰処理により、その後前記第2所定時間が経過した時に、前記スイッチング素子を導通状態に復帰させる。
このように、前記給電復帰処理を実行することにより、メンテナンス作業者等が、前記接続端子を誤って短絡させて、瞬間的に前記通電経路に前記所定レベル以上の電流が流れて、前記スイッチング素子が遮断状態にされたときには、前記スイッチング素子を自動的に導通状態に復帰させることができる。そのため、メンテナンス作業者等は、メンテナンス作業を継続することができる。
一方、前記電気負荷の異常等により、前記過電流監視処理により前記スイッチング素子を遮断状態とした後、前記給電復帰処理により前記スイッチング素子を導通状態に復帰させて、前記過電流監視処理を再開したときに、前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出される状態が前記第1所定時間以上継続したために、再び前記スイッチング素子を遮断状態とする処理を、所定回数以上実行したときには、前記制御部は、前記給電復帰処理を禁止して、前記スイッチング素子を遮断状態に維持する。そのため、前記給電復帰処理が繰り返し実行されることにより、前記電源から前記電気負荷に対して前記所定レベル以上の電流が断続的に供給されて、前記電源と前記電気負荷の過熱が生じることを防止することができる。
ここで、前記第1所定時間は、一定時間としてもよく、或は、例えば1回目の前記過電流監視処理においては、電気的ノイズによる誤検知の防止を優先させて前記第1所定時間を長めに設定し、2回目以降の前記過電流監視処理においては、前記電源と前記電気負荷の過熱防止を優先させて1回目よりも前記第1所定時間を短く設定してもよい。
このように、本発明によれば、過電流が生じた要因に応じて、メンテナンス時の誤作業等により瞬間的に過電流が生じたときは、前記給電復帰処理により前記スイッチング素子を導通状態に復帰させてメンテナンス作業の継続を可能にし、前記電気負荷の異常により過電流が生じる状況が継続するときには、前記給電復帰処理を禁止して前記スイッチング素子を遮断状態に維持することにより、前記電源と前記電気負荷の過熱を防止するという適切な処理を行うことができる。
また、前記制御部は、前記給電復帰処理を禁止するときに、第1の報知を行うことを特徴とする。
この構成によれば、前記第1の報知により、使用者に対して過電流の異常が生じていることを認識させて、修理依頼等を促すことができる。
また、前記制御部は、前記スイッチング素子を遮断状態から導通状態に切り替える制御を行ったときに、前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出されなかったときには、前記第1の報知と異なる第2の報知を行うことを特徴とする。
前記スイッチング素子が遮断状態から導通状態に正常に切り替わったときには、前記電源から前記電気負荷の回路の容量成分(コンデンサ等)に、前記所定レベル以上の突入電流が流れる。そのため、前記スイッチング素子を遮断状態から導通状態に切り替える制御を行ったときに、前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出されなかったときには、前記電流検出部の異常が生じていると判定することができる。そこで、前記制御部により、前記スイッチング素子を遮断状態から導通状態に切り替える制御を行ったときに、前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出されなかったときには、前記第1の報知と異なる第2の報知を行うことによって、メンテナンス作業者等に、前記電流検出部の異常が生じていることを認識させて、前記電流検出部の修理等の対応を促すことができる。
過電流保護装置の構成図。 マイコンの作動フローチャート。 図2に示した過電流要因特定処理のフローチャート。 図4A〜図4Bは、過電流が生じたときの過電流保護装置のタイミングチャートであり、図4Aは過電流の要因がリモコンの異常である場合を示し、図4Bは過電流の要因がメンテナンスの誤作業である場合を示す。 図5A〜図5Bは回路の異常が生じたときの過電流保護装置のタイミングチャートであり、図5Aは電流検出部の異常が生じた場合を示し、図5Bは通電制御部の異常が生じた場合を示す。
本発明の実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1を参照して、本実施形態の過電流保護装置1は、遠隔操作用の台所リモコン61及び浴室リモコン62を備えた給湯装置のコントローラの一部を構成する。なお、台所リモコン61及び浴室リモコン62は、本発明の電気負荷に相当する。
過電流保護装置1は、商用電源2から供給される交流電力により直流電力を生成する直流電源5(本発明の電源に相当する)から、通電経路45を介して台所リモコン61及び浴室リモコン62に供給される電流Ioのレベルを監視し、Ioが判定電流Ith(本発明の所定レベルの電流に相当する)以上になったときに、台所リモコン61及び浴室リモコン62への電力供給を遮断する制御を行う。
直流電源5は、電源端子台10の接続端子11a,11bを介して過電流保護装置1に接続されている。また、台所リモコン61は、リモコン端子台50の接続端子51a,51bを介して過電流保護装置1に接続され、浴室リモコン62は、リモコン端子台50の接続端子52a,52bを介して過電流保護装置1に接続されている。
過電流保護装置1は、通電経路45に流れる電流Ioを検出する電流検出部30と、直流電源5から台所リモコン61及び浴室リモコン62への電力の供給と遮断を制御する通電制御部40と、過電流保護装置1の作動を制御するマイコン20(本発明の制御部に相当する)と、後述するエラーコード等を表示する表示器25とを備えている。
電流検出部30は、直流電源5の出力端子(Vd及びGND端子)間に直列に接続されたトランジスタ31、抵抗32、及び抵抗33と、トランジスタ31のエミッタ及びベース間に直列に接続された抵抗34,35とにより構成されている。
抵抗34,35は、通電経路45に流れる電流Ioが判定電流Ith以上であるときは、トランジスタ31がON状態(導通状態)となり、通電経路45に流れる電流Ioが判定電流Ith未満であるときには、トランジスタ31がOFF状態(遮断状態)になるように設定されている。
抵抗32と抵抗33の接続箇所は、マイコン20の入力ポートPi1に接続されており、抵抗32と抵抗33の接続箇所とGND間の電圧Vaが、入力ポートPi1に入力される。トランジスタ31がOFF状態であるときは、VaはGNDレベル(0V)の電圧V1となり、トランジスタ31がON状態であるときには、Vaは直流電源5の出力電圧Vdをトランジスタ31及び抵抗32と抵抗33とにより分圧した電圧V2となる。
通電制御部40は、通電経路45の途中に接続されたスイッチング素子41(トランジスタ、FET、リレー等)、スイッチング素子41の入力端子と制御端子間に接続された抵抗42、及び、スイッチング素子41の制御端子とGND間に直列に接続された抵抗43とスイッチ回路44を備えている。
スイッチ回路44の制御端子はマイコン20の出力ポートPo1に接続されており、出力ポートPo1の出力電圧VbがHighレベルのときはスイッチ回路44がON状態(導通状態)となり、VbがLowレベルのときにはスイッチ回路44がOFF状態(遮断状態)となる。
スイッチング素子41は、制御端子への入力電圧が、V1とV2の間に設定された判定電圧Vth未満であるときはON状態(導通状態)となり、制御端子への入力電圧が判定電圧Vth以上であるときにはOFF状態(遮断状態)となる。
マイコン20は、出力ポートPo1の出力電圧VbをHighレベルとしてスイッチ回路44をON状態とすることで、スイッチング素子41の制御端子に判定電圧Vth未満の電圧を入力して、スイッチング素子41をON状態に制御する。
また、マイコン20は、出力ポートPo1の出力電圧VbをLowレベルとしてスイッチ回路44をOFF状態(遮断状態)とすることで、スイッチング素子41の制御端子に判定電圧Vth以上の電圧を入力して、スイッチング素子41をOFF状態に制御する。
トランジスタ31のコレクタとスイッチング素子41の制御端子間には、トランジスタ31のコレクタからスイッチング素子の制御端子への向きを順方向としてダイオード37が接続されている。
通電経路45に流れる電流Ioが判定電流Ith未満であってトランジスタ31がOFF状態であるときは、スイッチング素子41の制御端子から電流検出部30への通電がダイオード37により阻止される。そのため、スイッチング素子41は、マイコン20の出力ポートPo1の出力電圧Vbのレベル(High又はLowレベル)に応じて、ON状態とOFF状態とに切り替わる。
次に、図2〜図3に示したフローチャートに従って、マイコン20により実行される通電経路45に流れる電流Ioの監視と、Ioが判定電流Ith以上になったときの処理について説明する。
マイコン20は、給湯装置に電源が投入されて、直流電源5から過電流保護装置1への電力供給が開始された時に起動して、図2〜図3に示したフローチャートによる処理を実行する。
マイコン20は、図2のSTEP1で所定の遅延時間が経過するのを待ってSTEP2に進み、出力ポートPo1の出力電圧VbをHighレベルにする。これにより、スイッチング素子41がON状態(導通状態)になって、直流電源5から台所リモコン61及び浴室リモコン62への電力供給が開始される。続くSTEP3で、マイコン20は、入力ポートPi1への入力電圧Vaが判定電圧Vth以上(通電経路45に流れる電流Ioが判定電流Ith以上)であるか否かを判断する。
ここで、図4A,図4B,図5A,図5Bは、過電流保護装置1に電源が投入された後のマイコン20の出力ポートPo1の出力電圧Vbと、入力ポートPi1への入力電圧Vaの推移を、共通の時間軸tについて表したものである。
図4Aを参照して、t10で過電流保護装置1に電源が投入され、遅延時間が経過したt11で、マイコン20は出力ポートPo1の出力電圧VbをLowレベルからHighレベルに切替える(STEP2の処理)。
これにより、直流電源5から台所リモコン61及び浴室リモコン62への電力供給が開始されるが、電力供給開始時には、台所リモコン61及び浴室リモコン62の回路基板に実装されたコンデンサ等の容量成分に流れ込む電流(突入電流)により、t11〜t12の間、通電経路45に流れる電流Ioが瞬間的に電流閾値Ith以上となって、トランジスタ31がON状態となり、入力ポートPi1への入力電圧VaがV1からV2に切り替わっている。
それに対して、電流検出部30に異常が生じていて、通電経路45に流れる電流Ioが判定電流Ith以上になっても、トランジスタ31がON状態にならないといきには、図5Aに示したように、t30で電源が投入された後、t31で出力電圧VbをHighレベルにして、スイッチング素子41をON状態に制御しても、マイコン20の入力ポートPi1への入力電圧VaがV1に維持され、判定電圧Vth以上にならない。
そのため、マイコン20は、STEP3でマイコン20の入力ポートPi1への入力電圧Vaが判定電圧Vth未満であるときはSTEP4に進み、出力ポートPo1の出力電圧VbをLowレベルにしてスイッチング素子41をOFF状態(遮断状態)にし、直流電源5から台所リモコン61及び浴室リモコン62への電力供給を遮断する(図5Aのt32)。
そして、次のSTEP5で、マイコン20は、表示器25に電流検出部30の異常を示す「エラーコード2」を表示して(本発明の第2の報知に相当する)、処理を終了する。この場合、給湯装置のメンテナンス作業者等は、表示器25に表示された「エラーコード2」を視認することで、過電流保護装置1の基板を交換して修理を行う必要があることを速やかに認識することができる。
一方、STEP3で、マイコン20の入力ポートPi1への入力電圧Vaが判定電圧Vth以上であったとき(この場合は、電流検出部30が正常に動作していると判断できる)は、STEP10に分岐する。
STEP10で、マイコン20は、入力ポートPi1への入力電圧Vaが判定電圧Vth以上である状態が第1判定時間Td1(本発明の第1所定時間に相当する)以上継続しているか否かを判断する。
そして、入力電圧Vaが判定電圧Vth以上である状態が第1判定時間Td1以上継続していないときは、通電電流Ioが判定電流Ith以上になった状態が解消されて、トランジスタ31がOFFされ、台所リモコン61及び浴室リモコン62に正常に電力が供給されていると判断できる。そのため、この場合はSTEP10に戻り、マイコン20は、入力ポートPi1への入力電圧Vaが判定電圧Vth以上である状態(通電経路45に流れる電流Ioが判定電流Ith以上である状態)が第1判定時間Td1以上継続しているか否かを監視する処理を、繰り返し実行する。
STEP10で、入力ポートPi1への入力電圧Vaが判定電圧Vth以上である状態が第1判定時間Td1以上継続したときにはSTEP11に進み、マイコン20は、出力ポートPo1の出力電圧VbをLowレベルにして、スイッチング素子41をOFF状態にする制御を行う。そして、続くSTEP12で、マイコン20は、「過電流要因特定処理」を行う。
マイコン20は、「過電流要因特定処理」として、図3に示したフローチャートによる処理を実行する。
マイコン20は、図3のSTEP31で、マイコン20は、入力ポートPi1への入力電圧Vaが判定電圧Vth以上である状態の継続時間が、第3判定時間Td3以下であるか否かを判断する。ここで、第3判定時間Td3は第1判定時間Td1よりも長い時間に設定されている。図2のSTEP11でスイッチング素子41をOFF状態にする制御を行ったにも拘わらず、入力電圧Vaが判定電圧Vth以上である状態が第3判定時間Td3よりも長く継続しているときは、通電制御部40の異常により、スイッチング素子41がOFF状態になっていない(スイッチング素子41がON故障した状態)と判断することができる。
そこで、この場合はSTEP32に進み、マイコン20は、図示しない電源遮断回路により、直流電源5から台所リモコン61及び浴室リモコン62への電力供給を強制的に遮断して、直流電源5を保護する。続くSTEP33で、マイコン20は、表示器25に、通電制御部40の異常が生じていることを示す「エラーコード3」を表示する。
メンテナンス作業者等は、表示器25に示された「エラーコード3」を視認して、過電流保護装置1の異常が生じていることを認識することができる。そのため、メンテナンス作業者等は、過電流保護装置1の基板を交換する等の対応措置を速やかに行うことができる。
図5Bは、このように、通電制御部40の異常によりスイッチング素子41がON故障しているときに、過電流が生じた場合を示しており、t40で電源が投入され、t41〜t42で瞬間的に過電流(突入電流)が流れた後、t43で、台所リモコン61又は浴室リモコン62の異常が生じて、マイコン20の入力ポートPi1への入力電圧VaがV1からV2に切り替わっている。
その後、入力電圧VaがV2である状態の継続時間が、t43からt44までの第1判定時間Td1以上になった時に、マイコン20は、出力ポートPo1の出力電圧VbをLowレベルに切り替えて、スイッチング素子41をOFFする制御を行っているが、通電制御部40の異常により、スイッチング素子41はON状態に維持されている。
そして、異常が発生したt43からの経過時間が第3判定時間Td3以上になったt45で、直流電源5から過電流保護装置1への電力供給が強制的にシャットダウンされ、入力電圧VaがV2からV1に切り替わっている。これにより、直流電源5が保護される。
一方、図3のSTEP31で、マイコン20の入力ポートPi1への入力電圧Vaが判定電圧Vth以上である状態の継続時間が、第3判定時間Td3よりも短いときには、STEP40に分岐する。この場合は、通電制御部40が正常に動作して、スイッチング素子41がOFF状態になったと判断でき、過電流が生じた要因として、以下の(1)又は(2)が考えられる。
(1)給湯装置のメンテナンスを行った作業者が、リモコン端子台50の接続端子51aと51b、又は接続端子52aと52b間を誤って瞬間的に短絡させた。
(2)台所リモコン61又は浴室リモコン62の異常により、台所リモコン61又は浴室リモコン62に過電流が流れ込んでいる。
そして、上記(1)の場合は、台所リモコン61及び浴室リモコン62の異常が生じていないので、スイッチング素子41をON状態に復帰(自動復帰)させて、メンテナンス作業が継続できる状態にすることが望ましい。
そこで、マイコン20は、STEP40で、スイッチング素子41を自動復帰させた回数をカウントするためのカウンタCNTをクリアする。そして、続くSTEP41で自動復帰待ち時間Toff(本発明の第2所定時間に相当する)が経過するのを待ってSTEP42に進み、出力ポートPo1の出力電圧VbをHighレベルとして、スイッチング素子41をON状態に復帰させる。
次のSTEP43で、マイコン20は、入力ポートPi1への入力電圧Vaが判定電圧Vth以上である状態が第2判定時間Td2(本発明の第1所定時間に相当する)以上継続しているか否かを判断する。
ここで、入力電圧Vaが判定電圧Vth以上である状態が、第2判定時間Td2以上継続しなかったときは、リモコン端子台50の接続端子51a,51b又は52a,52b間の短絡により瞬間的に過電流が流れたが、この短絡状態が解消していると判定できる(上記(1)の場合)。そこで、この場合は図2のSTEP10に分岐し、マイコン20は、スイッチング素子41をON状態に維持する。そのため、メンテナンス作業者等は、メンテナンス作業を継続することができる。
図4Bは、このようにメンテナンス作業の誤操作によって過電流が生じた場合の入力電圧Vaと出力電圧Vbの推移を示している。t20で過電流保護装置1に電源が投入され、t21でマイコン20が出力ポートPo1の出力電圧VbをHighレベルにして、スイッチング素子41をON状態に制御している。
そして、t23で、メンテナンス作業者等がリモコン端子台50の接続端子51a,51b間又は接続端子52a,52b間を誤って短絡させ、マイコン20は、第1判定時間Td1が経過したt24で、出力ポートPo1の出力電圧VbをLowレベルにして、スイッチング素子41をOFF状態に制御している。
自動復帰待ち時間Toffが経過したt26よりも前のt25で、リモコン端子台50の接続端子51a,51b間又は接続端子52a,52b間の短絡状態が解消している。そのため、マイコン20が、t26で出力ポートPo1の出力電圧VbをHighレベルとして、スイッチング素子41をON状態に復帰させたときに、入力ポートPi1への入力電圧Vaは判定電圧Vthよりも低いV1になり、スイッチング素子41がON状態に維持される(図3のSTEP43でNO分岐)。
一方、STEP43で、マイコン20の入力ポートPi1への入力電圧Vaが判定電圧Vth以上である状態が第2判定時間Td2以上継続したときは、台所リモコン61又は浴室リモコン62の異常により、通電電流Ioが判定電流Ith以上である状態(上記(2)の場合)が継続している可能性がある。
そこで、この場合はSTEP44に進み、マイコン20は、出力ポートPo1の出力電圧VbをLowレベルにしてスイッチング素子41をOFF状態に制御し、続くSTEP45で、カウンタCNTをカウントアップする。次のSTEP46で、マイコン20は、カウンタCNTが2以上になったか否かを判断する。そして、カウンタCNTが2以上であるときはSTEP50に分岐し、カウンタCNTが2未満であるときにはSTEP41に戻る。
なお、図2のSTEP10〜STEP11、及び図3のSTEP43〜STEP44で、通電電流Ioが判定電流Ith以上である状態が所定時間以上継続したときに、スイッチング素子41をOFF状態に制御する処理は、本発明の過電流監視処理に相当する。また、図3のSTEP41〜STEP42で、自動復帰待ち時間Toffが経過した時にスイッチング素子41をON状態に復帰させる処理は、本発明の給電復帰処理に相当する。
また、本実施形態では、第1判定時間Td1を第2判定時間Td2よりも長く設定している(図4A参照)。これは、第1判定時間Td1については、電気ノイズによる過電流の誤検知を優先させて長めに設定し、第2判定時間Td2については、スイッチング素子41をON状態にしている間に流れる過電流による台所リモコン61及び浴室リモコン62と直流電源5の発熱の抑制を優先して、短めに設定したものである。
ここで、図4Aは、台所リモコン61又は浴室リモコン62の異常により、過電流が発生している場合を示しており、t13で異常が発生して、第1判定時間Td1が経過したt14で、マイコン20が出力ポートPo1の出力電圧VbをLowレベルとして、スイッチング素子41をOFF状態に切り替えている。
そして、t14から自動復帰待ち時間Toffが経過したt15で、マイコン20は、出力ポートPo1の出力電圧VbをHighレベルに切り替えているが(STEP41〜STEP42の自動復帰処理)、台所リモコン61又は浴室リモコン62の異常は解消していないため、再び過電流が流れて、マイコン20の入力ポートPi1への入力電圧VaはV2となる。
そのため、第2判定時間Td2が経過したt16で、マイコン20は、出力ポートPo1の出力電圧VbをLowレベルとして、スイッチング素子41をOFF状態にする(図3のSTEP43〜STEP44の処理)。そして、t16から自動復帰待ち時間Toffが経過したt17で、マイコン20は、スイッチング素子41をON状態に復帰させた後、スイッチング素子41をOFF状態にする処理(図3のSTEP41〜STEP46の処理)が再び実行される。
そして、STEP41〜STEP46の処理が繰り返されるうちに、STEP46で、カウンタCNTが2以上になったとき(STEP41〜STEP46の処理を2回(本発明の所定回数に相当する)以上実行したときは、STEP50に分岐する。
このように、STEP41〜STEP42の自動復帰処理によりスイッチング素子41をON状態に復帰させても、STEP43〜STEP44によりスイッチング素子41がOFFされる処理が再び実行された場合は、台所リモコン61又は浴室リモコン62の異常により、スイッチング素子41をONしたときに過電流が流れるとみなされる状況が継続していると判断できる。
そこで、マイコン20は、STEP50で、表示器25に、台所リモコン61又は浴室リモコン62の異常が生じていることを示す「エラーコード1」を表示し(本発明の第1の報知に相当する)する。この場合、STEP43〜STEP44の自動復帰処理が2回実行された時に、スイッチング素子41をON状態に復帰させる処理が禁止されて、スイッチング素子41がOFF状態に維持される。
メンテナンス作業者等は、表示器25に表示された「エラーコード1」を視認することによって、台所リモコン61又は浴室リモコン62の異常が生じていることを認識することができる。そのため、メンテナンス作業者等は、台所リモコン61と浴室リモコン62の異常を確認して交換する等の対応措置を、速やかに実行することができる。
また、スイッチング素子41をON状態に自動復帰させる処理が禁止されて、スイッチング素子がOFF状態に維持されるため、STEP41〜STEP46の処理が制限無く繰り返されて、台所リモコン61及び浴室リモコン62に過電流が断続的に供給されることによって、台所リモコン61及び浴室リモコン62と直流電源5の過熱が生じることを防止することができる。
なお、本実施形態では、図2のSTEP3〜STEP5により電流検出部30の異常を判断する処理と、図3のSTEP31〜STEP33により通電制御部40の異常を判断する処理とを行ったが、これらの処理のいずれか一方のみを行う場合、及びこれらの処理を行わない場合にも、本発明の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、STEP50で、台所リモコン61又は浴室リモコン62の異常が生じていることを示す「エラーコード1」を表示したが、この表示を行わない場合にも本発明の効果を得ることができる。
1…過電流保護装置、5…直流電源、20…マイコン(制御部)、30…電流検出部、40…通電制御部、41…スイッチング素子、50…リモコン端子台、51a,51b,52a,52b…接続端子、61…台所リモコン(電気負荷)、62…浴室リモコン(電気負荷)。

Claims (3)

  1. 電源と電気負荷とを接続する通電経路の途中に設けられたスイッチング素子と、
    前記通電経路に流れる電流を検出する電流検出部と、
    前記スイッチング素子が導通状態であるときに、前記電流検出部による所定レベル以上の電流の検出の有無を監視して、前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出された状態が第1所定時間以上継続したときには、前記スイッチング素子を遮断状態とする過電流監視処理と、該過電流監視処理により前記スイッチング素子が遮断状態とされた時から第2所定時間が経過した時に、前記スイッチング素子を導通状態に復帰させる給電復帰処理とを実行する制御部とを備えた過電流保護装置において、
    前記電気負荷は、接続端子を介して前記通電経路に接続され、
    前記制御部は、前記過電流監視処理により前記スイッチング素子を遮断状態とした後、
    前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出される状態が過電流による異常の発生から前記第1所定時間よりも長い第3所定時間以上継続したときには、前記電気負荷への電力供給を前記電源の遮断回路により強制的に遮断し、
    前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出される状態が前記第3所定時間よりも短いときには、前記給電復帰処理により前記スイッチング素子を導通状態に復帰させて、前記過電流監視処理を再開したときに、前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出される状態が前記第1所定時間以上継続したために、再び前記スイッチング素子を遮断状態とする処理を、所定回数以上実行したときには、前記給電復帰処理を禁止して、前記スイッチング素子を遮断状態に維持することを特徴とする過電流保護装置。
  2. 請求項1に記載の過電流保護装置において、
    前記制御部は、前記給電復帰処理を禁止するときに、第1の報知を行うことを特徴とする過電流保護装置。
  3. 請求項2に記載の過電流保護装置において、
    前記制御部は、前記スイッチング素子を遮断状態から導通状態に切り替える制御を行ったときに、前記電流検出部により前記所定レベル以上の電流が検出されなかったときには、前記第1の報知と異なる第2の報知を行うことを特徴とする過電流保護装置。
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