JPWO2006038346A1 - 信号出力回路 - Google Patents

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Abstract

定常的に大きさがIの出力電流を流すLVDS出力回路は、2Iの大きさの電流を出力する電流源101と、ΔIの電流を流す電流源102・103・106・107と、I−ΔIの大きさの電流を流す電流源104・105とを有している。スイッチ117・118は、入力信号116に応じて出力の極性を切り替える。極性が遷移する際には、スイッチ108・109がOFF、スイッチ110・111がONになって出力振幅は(I+ΔI)となる。または、スイッチ108・109がON、スイッチ110・111がOFFになって出力振幅は(−I−ΔI)となる。すなわち、電流源102〜107に流れる電流のバランスが変化してプリエンファシスが行われるが、電流源102〜107に流れる電流の合計、消費電力は一定に保たれる。かかる手段により、信号伝送速度を高速化するとともに、電源ノイズを低く抑えることができる。

Description

本発明は、半導体デバイス間のインターフェースなどに用いられる信号出力回路に関するものである。
近年、信号伝送の高速化や、消費電力の低減のために、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)技術が用いられている。この技術を用いた従来のLVDSインターフェースでは、定電流源による差動振幅を用いて信号の伝送を行うようになっている。
上記のようなLVDSインターフェースは、例えば記録型DVD(Digital Versatile Disc)のコントローラLSIとレーザダイオードドライバICとの間のインターフェースに適用される。すなわち、DVDの書き込み波形はコントローラLSIで生成され、レーザダイオードドライバICにより書き込み波形に応じた信号で半導体レーザが駆動される。そして、上記書き込み波形は厳密なタイミングを要求されるため、インターフェースとして上記LVDSが用いられる。
ところが、例えば伝送レートが増加すると、これに伴って伝送線路の高周波損失が増大し、受信端における電圧振幅が減少することになる。そのため、ランダムな信号を伝送した場合などでは、パルス幅によっては振幅が変化し、アイ開口が狭くなって、パターン依存性ジッタが生じがちになる。それゆえ、例えば前記のようにDVDに適用される場合であれば、記録倍速が遅い場合には問題なく記録波形の伝送を行うことが可能であっても、高速な記録を行おうとする場合においては、伝送線路による高周波損失が無視できなくなり、正確な書き込み波形を伝送することが不可能になる。
そこで、上記のような受信端における電圧振幅の減少を防止するために、LVDS出力回路の状態遷移時に出力信号の振幅を大きくして、エッジ部のなまりを抑え、パルス幅による振幅変化を低減するプリエンファシス回路を用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−368600号公報
しかしながら、上記のようなプリエンファシス回路を用いると、消費電流がプリエンファシス動作によって変動するため、結果として電源ノイズが発生しやすくなる。それゆえ、前記DVDにおけるコントローラLSIなどのデジタルアナログ混載LSI等では、アナログ機能ブロックに対する電源ノイズ対策を施すことなどが必要になる。
本発明は、上記の点に鑑み、消費電流を変動させることなくプリエンファシス動作を行わせるようにすることによって、信号伝送速度を高速化するとともに、電源ノイズを低く抑えることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の実施態様の第1の信号出力回路は、
1対の出力端子を有し、定常時に、入力信号のレベルに応じた極性で所定の大きさの出力電流を出力する信号出力回路であって、
上記出力端子間を介して電流が流れる出力電流経路と、
上記出力端子間をバイパスして電流が流れるバイパス経路とを有し、
プリエンファシス時に、上記出力電流経路を介して流れる電流を増加させる一方、上記バイパス経路を介して流れる電流を減少させることにより、消費電流が定常時と等しく保たれるように構成されたことを特徴とする。
また、本発明の実施態様の第2の信号出力回路は、
第1の信号出力回路であって、
それぞれ上記出力電流よりも大きな電流を流す高電位側の電流源および低電位側の電流源を備え、
プリエンファシス時に、上記高電位側の電流源、および低電位側の電流源に流れる電流が上記出力電流経路を介して流れるとともに、
定常時に、上記高電位側の電流源、および低電位側の電流源に流れる電流の一部が上記バイパス経路を介して流れるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の実施態様の第3の信号出力回路は、
第2の信号出力回路であって、
上記バイパス経路は、定常時に、上記高電位側の電流源に流れる電流を所定量だけ上記低電位側の電流源に流すように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の実施態様の第4の信号出力回路は、
第2の信号出力回路であって、
上記バイパス経路は、
上記高電位側の電流源から上記出力端子間に流れる電流を所定量だけバイパスさせる低電位側のバイパス回路と、
上記出力端子間から上記低電位側の電流源に流れる電流を所定量だけバイパスさせる高電位側のバイパス回路とを含み、
上記高電位側のバイパス回路、および低電位側のバイパス回路が、それぞれ上記出力端子間に流れる電流をバイパスさせる状態と、上記出力端子から切り離されて直列に接続される状態とに切り替えられるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の実施態様の第5の信号出力回路は、
1対の出力端子を有し、定常時に、入力信号のレベルに応じた極性で所定の大きさの出力電流を出力する信号出力回路であって、
上記出力電流の2倍の電流を流す第1の電流源と、
入力信号のレベルに応じて、上記第1の電流源を上記1対の出力端子の何れか一方に選択的に接続するスイッチング素子と、
それぞれ上記出力端子の一方または他方に接続され、合計で上記出力電流の2倍の電流を流す第2の電流源および第3の電流源と、
を備え、
入力信号レベルの状態変化に応じて一方の出力端子に上記第1の電流源が接続される際のプリエンファシス時に、
上記一方の出力端子に接続されている第2の電流源を介して流れる電流を所定量だけ減少させるとともに、
他方の出力端子に接続されている第3の電流源を介して流れる電流を上記所定量だけ増加させるように構成されていることを特徴とする。
これらにより、バイパス経路に流れる電流によって、定常時の消費電流がプリエンファシス時と等しく保たれ、または、高電位側もしくは低電位側の電流源や、第1の電流源によって消費電流が一定に抑えられるため、プリエンファシス動作の有無によって消費電流が変化せず、電源ノイズが放出されない。
また、本発明の実施態様の第6の信号出力回路は、
第5の信号出力回路であって、
上記第2および第3の電流源は、それぞれ複数の定電流回路を有し、各定電流回路が選択的に出力端子に接続されることによって、第2および第3の電流源を介して流れる電流の大きさが制御されるように構成されていることを特徴とする。
これにより、プリエンファシスの制御をスイッチ素子によって行うことができるため、アナログ的に電流を制御する場合に比べて容易に高速化、小型化できる。
また、本発明の実施態様の第7の信号出力回路は、
第5の信号出力回路であって、
上記第2および第3の電流源は、それぞれカレントミラー回路を有し、ミラー元になる電流源の電流の大きさが制御されることによって、第2および第3の電流源を介して流れる電流の大きさが制御されるように構成されていることを特徴とする。
これにより、プリエンファシスによる振幅の増加量を、システムごとに最適な量に容易に調整できる。
また、本発明の実施態様の第8の信号出力回路は、
第1から第5のうち何れか1つの信号出力回路であって、さらに、
所定のクロック信号に同期して上記入力信号を出力する第1のフリップフロップ回路と、
上記フリップフロップ回路の入力信号と出力信号とのレベルの相違に基づいた信号を上記クロック信号に同期して出力することにより、上記プリエンファシスのタイミングを制御する第2のフリップフロップ回路と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、入力信号がクロック信号に同期して遷移する場合において、プリエンファシスの制御信号を簡単なゲート回路で生成でき、装置を小型化できる。
また、本発明の実施態様の第9の信号出力回路は、
第1から第5のうち何れか1つの信号出力回路であって、
さらに、上記入力信号を遅延させる遅延素子を備え、
上記入力信号と遅延された信号とのレベルの相違に基づいて、上記プリエンファシスのタイミングが制御されるように構成されていることを特徴とする。
これにより、入力信号がクロックに同期せず遷移する場合においても、プリエンファシスの制御信号を簡単なゲート回路で生成でき、装置を小型化できる。
また、本発明の実施態様の第10の信号出力回路は、
第1から第5のうち何れか1つの信号出力回路であって、
上記入力信号のレベルと、出力信号の極性とに基づいて、上記プリエンファシスのタイミングが制御されるように構成されていることを特徴とする。
これにより、出力信号と入力信号とを比較することでプリエンファシスの制御信号を生成することによって、出力端子の対接地浮遊容量などが変化した場合においても、最適なプリエンファシスの制御を行うことができる。
また、本発明の実施態様の第11の信号出力回路は、
第1から第5のうち何れか1つの信号出力回路であって、
上記入力信号の周波数に応じて、上記出力電流経路を介して流れる電流の増加量、または上記第2および第3の電流源を介して流れる電流の増減量が制御されるように構成されていることを特徴とする。
これにより、周波数が高くなるにつれて増加する高周波損失に対して、プリエンファシスによる振幅の増加量を周波数に応じた増加量に調整できる。
本発明によれば、信号伝送速度を高速化するとともに、電源ノイズを低く抑えることができる。
図1は、実施形態1のLVDS出力回路の回路図である。 図2は、実施形態2のLVDS出力回路の回路図である。 図3は、同、電源回路の具体的な構成を示す回路図である。 図4は、実施形態3のLVDS出力回路の回路図である。 図5は、実施形態3の変形例のLVDS出力回路の回路図である。 図6は、実施形態4のLVDS出力回路の回路図である。 図7は、同、制御信号と入力信号の関係を示すタイミングチャートである。 図8は、同、各スイッチの状態と出力電流の関係を示す回路図である。 図9は、同、制御信号を生成する制御回路の例を示す回路図である。 図10は、同、制御信号を生成する他の制御回路の例を示す回路図である。 図11は、同、制御信号を生成するさらに他の制御回路の例を示す回路図である。 図12は、同、変形例の構成を示す回路図である。
符号の説明
101〜107 電流源
108〜111 スイッチ
112〜115 制御信号
116 入力信号
117・118 スイッチ
119・120 出力端子
401 データ信号
402・403 ゲート回路
404 クロック信号
405〜407 フリップフロップ
501 遅延回路
502・503 ゲート回路
504・505 NOT回路
601 電圧比較器
602・603 ゲート回路
604・605 NOT回路
701 周波数−電圧変換器
1101・1102・1131 電流源
1102 電流源
1111〜1114・1132 スイッチ
1121・1122 出力端子
1131 電流源
1132 スイッチ
1141・1143 電流源
1142・1144 スイッチ
1145 スイッチ
1146 スイッチ
1201〜1203 Pチャネルトランジスタ
1204・1205 Nチャネルトランジスタ
1301・1302 電流源
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
図1は本発明の実施形態1としてのLVDS出力回路の回路図である。以下、この出力回路の定常的な出力電流を±I、極性反転時のプリエンファシス出力電流を±(I+ΔI)として説明する。
図1に示すように、出力回路は、電流源1101・1102・1131、およびスイッチ1111〜1114・1132を備えて構成されている。
電流源1101・1102は、(I+ΔI)の大きさの電流を出力とする(吐き出す、または吸い込む)電流源であり、電流源1131は、(ΔI)の大きさの電流を流す電流源である。
スイッチ1111〜1114は、図示しない入力信号に応じて出力の極性を切り替えるためのスイッチであり、例えば、入力信号がH(High)レベルの時にはスイッチ1111・1114がON、スイッチ1112・1113がOFFとなる一方、入力信号がL(Low)レベルの時にはスイッチ1111・1114がOFF、スイッチ1112・1113がONとなるように制御される。
スイッチ1132は、電流源1131と直列に接続されたスイッチで、プリエンファシス期間、すなわち上記入力信号のレベルが遷移する際の所定の期間にOFF、その他の定常時にはONになるように制御される。
出力端子1121・1122には、図示しない外部終端抵抗が接続され、入力信号がHレベルの時には、出力端子1121から出力端子1122に向かって電流が流れ、入力信号がLレベルの時には、逆方向の電流が流れるようになっている。
上記のように構成された出力回路では、例えば入力信号がLレベルからHレベルに遷移する際(プリエンファシス時)には、スイッチ1111・1114がON、スイッチ1112・1113がOFFになるとともに、スイッチ1132がOFFになる。これによって、電流源1101・1102に流れる電流は、全て出力端子1121・1122間に流れるので、出力振幅は(I+ΔI)となる。また、その後、スイッチ1132がONになると(定常時)、電流源1101・1102に流れる電流のうちの(ΔI)は電流源1131を介して流れるので、出力振幅は(I)となる。
一方、入力信号がHレベルからLレベルに遷移する際には、スイッチ1111・1114がOFF、スイッチ1112・1113がONになるとともに、スイッチ1132がOFFになってからONになることによって、同様に、出力振幅が一旦(−I−ΔI)になった後に(−I)になる。
上記のように、入出力信号が遷移するタイミングでプリエンファシスが行われることにより、急峻なエッジが得られる。しかも、電流源1101から供給される電流、および電流源1102によってグラウンドに引き込まれる電流は、それぞれ、プリエンファシスが行われる場合も定常状態の場合も、共に(I+ΔI)となる。したがって、消費電流は常に一定に保たれるので、消費電流の変動による電源ノイズの発生が防止される。それゆえ、複数のLSI間や装置間の高速インターフェースに適用することが容易にでき、特に、デジタルアナログ混載LSIに用いることによって、電源ノイズを低く抑えつつ、高速なインターフェースを構成することが容易に可能である。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2の出力回路について説明する。なお、以下の実施形態において、前記実施形態1等と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態2の出力回路は、図2に示すように、上記実施形態1の電流源1131およびスイッチ1132に代えて、電流源1141およびスイッチ1142、電流源1143およびスイッチ1144、並びにスイッチ1145を備えている。
上記電流源1141・1143は、それぞれ(ΔI)の大きさの電流を流すようになっている。また、スイッチ1142・1144は、定常時にONになる一方、スイッチ1145は、プリエンファシス時にONになるようになっている。
ここで、上記電流源1141・1143は、具体的には、例えば図3に示すように、Pチャネルトランジスタ1201〜1203と、Nチャネルトランジスタ1204・1205とを用いたカレントミラー回路によって構成することができる。すなわち、電流源1141・1143は、実施形態1の電流源1131と異なり、それぞれ高電位側電源またはグラウンドの何れか一方に接続されているので、カレントミラー回路を適用して、所定の参照電流refに比例した電流が流れる電流源を容易に構成することができる。
上記のように構成された出力回路では、定常時には、電流源1101・1102に流れる電流のうちの(ΔI)が、それぞれ電流源1141または電流源1143を介して流れることによって、出力振幅は(±I)になる。一方、プリエンファシス時には、電流源1101・1102に流れる電流は、全て出力端子1121・1122間に流れるので、出力振幅は(I+ΔI)となる。また、その場合には、スイッチ1145がONになることによって、電流源1141・1143は、大きさが(ΔI)の電流が流れる状態に維持される。したがって、出力回路全体の消費電流は常に(I+2×ΔI)に保たれ、やはり、消費電流の変動による電源ノイズの発生が防止される。
《発明の実施形態3》
実施形態3の出力回路は、図4に示すように、実施形態2の電流源1101・1102に代えて、それぞれ大きさが(I)の電流を流す電流源1301・1302を備えている。また、スイッチ1142・1144は、それぞれ上記電流源1301・1302に接続されている。上記スイッチ1142・1144は、プリエンファシス時にONになる一方、スイッチ1145は、定常時にONになるようになっている。
この出力回路では、プリエンファシス時には、電流源1141・1143に流れる電流(ΔI)が、それぞれスイッチ1142・1144を介して出力端子1121・1122間に流れることにより、出力振幅(I+ΔI)になる。一方、定常時には、電流源1143、スイッチ1145、および電流源1141を介して大きさが(ΔI)の電流が流れることによって、出力回路全体の消費電流は常に(I+ΔI)に保たれる。すなわち、高電位側の電流源1301・1143に流れる電流の合計(I+ΔI)のうちの所定量(ΔI)だけが、やはり流れる電流の合計が(I+ΔI)である低電位側の電流源1302・1141に流れることによって、やはり、消費電流の変動を招くことなく、プリエンファシスを行うことができる。
なお、上記の例では、説明の便宜上、実施形態2との対比でスイッチ1142・1144が備えられる例を示したが、何れか一方は省略して常時接続されているのと同じ状態になるようにしてもよい。例えば、電流源1301の出力と電流源1143の出力とが常に接続される状態にする場合には、図5に示すように、電流(I+ΔI)を流す電流源1101、およびスイッチ1145と同じ動作をするスイッチ1146を設けたのと同じことになり、同じく消費電流を(I+ΔI)に保ちつつ、プリエンファシスを行うことができる。
《発明の実施形態4》
実施形態4の出力回路について説明する。本実施形態4の出力回路は、図6に示すように、出力回路は、電流源101〜107、スイッチ108〜111、およびスイッチ117・118を備えて構成されている。
電流源101は、(2I)の大きさの電流を出力とする(吐き出す)電流源であり、電流源102・103・106・107は、(ΔI)の大きさ、電流源104・105は、(I−ΔI)の大きさの電流を出力とする(吸い込む)電流源である。
スイッチ117・118は、入力信号116に応じて出力の極性を切り替えるためのスイッチであり、例えば、入力がH(High)レベルの時にはスイッチ117がON、スイッチ118がOFFとなる一方、入力がL(Low)レベルの時にはスイッチ117がOFF、スイッチ118がONとなるように制御される。
スイッチ108〜111は、それぞれ、電流源102・103・106・107と直列に接続されたスイッチで、例えばそれぞれ制御信号112〜115がHレベルの時にONになるように制御される。
出力端子119・120には、図示しない外部終端抵抗が接続され、入力信号116がHレベルの時には、出力端子119から出力端子120に向かって電流が流れ、入力信号116がLレベルの時には、逆方向の電流が流れるようになっている。
上記制御信号112〜115は、後述する制御回路によって、入力信号116に応じて図7および図8に示すように制御される。すなわち、入力信号116がLレベルの期間(a)には、制御信号112・114がHレベル、制御信号113・115がLレベル(スイッチ108・110がON、スイッチ109・111がOFF)になって、出力振幅は(−I)となっている。
入力信号116がLレベルからHレベルに変化する期間(b)では、制御信号112・113がLレベル、制御信号114・115がHレベル、(スイッチ108・109がOFF、スイッチ110・111がON)になって、出力振幅は(I+ΔI)となる。
その後の入力信号がHレベルの期間(c)では、制御信号112〜115およびスイッチ108〜111は期間(a)と同じ状態に戻り、出力振幅は(I)となる。
また、入力信号116がHレベルからLレベルへと変化する期間(d)には、制御信号112・113がHレベル、制御信号114・115がLレベル(スイッチ108・109がON、スイッチ110・111がOFF)になって、出力振幅は(−I−ΔI)となり、その後、期間(a)と同じ状態に戻る。すなわち、電流源102〜107に流れる電流のバランスは変化してプリエンファシスが行われるが、電流源102〜107に流れる電流の合計は一定に保たれる。
上記のように、入出力信号が遷移するタイミングでプリエンファシスが行われることにより、急峻なエッジが得られる。しかも、電流源102〜107によってグラウンドに引き込まれる電流の合計、および電流源101から供給される電流は、それぞれ、プリエンファシスが行われる場合も定常状態の場合も、共に(2I)となる。したがって、消費電流は常に一定に保たれるので、消費電流の変動による電源ノイズの発生が防止される。それゆえ、複数のLSI間や装置間の高速インターフェースに適用することが容易にでき、特に、デジタルアナログ混載LSIに用いることによって、電源ノイズを低く抑えつつ、高速なインターフェースを構成することが容易に可能である。また、大きさが(ΔI)の電流を流す4つの電流源102・103・106・107は、何れもグラウンドに接続されているので、同一のリファレンス電流をミラーリングするカレントミラー回路によって構成することができ、流れる電流のばらつきを小さく抑えて、簡潔な回路構成で高精度なプリエンファシスを行うことが容易にできる。
次に、上記のようなスイッチ108〜111の制御をするための制御信号112〜115等を生成する制御回路の例を説明する。
図9は、クロック信号に同期してLVDS出力回路の出力が変化するような場合、すなわち、例えば入力信号116として、データ信号401に基づいてクロック信号404に同期した信号が入力される場合などに用いることができる制御回路で、ゲート回路402・403と、フリップフロップ405〜407から構成されている。この制御回路では、元のデータ信号401と、これに基づいてフリップフロップ405に保持された入力信号116と(現在出力されている信号と次に出力される信号と)が、ゲート回路402・403によって比較されて状態遷移の有無が判別され、フリップフロップ406・407から、クロック信号404の1周期の期間だけHまたはLレベルになる制御信号112〜115が出力される。そこで、例えば、出力される信号を時系列のデータと見なしたとすると、状態が遷移する1ビットの期間だけ振幅が増加する信号が得られることになる。上記のようにクロック信号を利用する場合には、制御回路を簡単なゲート回路で構成できるので、小型化を図ることが容易にできる。
図10は、やはり簡単なゲート回路で構成できるとともに、LVDS出力回路の出力信号が非同期回路の信号として生成される場合や、同期回路であってもLVDS出力回路に対してクロックが供給されていない場合などでも用いることが可能な制御回路で、データ信号401を所定時間だけ遅延させる遅延回路501と、ゲート回路502・503と、NOT回路504・505とから構成されている。この制御回路では、データ信号401がそのまま入力信号116として用いられるとともに、データ信号401と、これが遅延回路501によって所定の遅延時間だけ遅延した信号とがゲート回路502・503によって比較され、上記遅延時間だけHまたはLレベルになる制御信号112〜115が出力され、プリエンファシスが行われる。
図11は、LVDS出力回路の出力信号とデータ信号401とを比較することによって、制御信号112〜115が生成される制御回路で、電圧比較器601と、ゲート回路602・603と、NOT回路604・605とから構成されている。すなわち、この制御回路では、電圧比較器601によって出力端子119・120の差分電圧に応じた比較結果と、データ信号401(入力信号116)とが比較されることによって状態遷移が検出され、制御信号112〜115が生成される。このような制御回路では、最適なタイミングのプリエンファシスを行わせることが容易にできるので、伝送線路の高周波損失が主にLSI内部の要因、例えばサージ保護素子による容量等によって生じる場合や、出力端子の対接地浮遊容量が変化した場合などに特に有効である。
(変形例)
プリエンファシスによって増加させる出力振幅の大きさは、上記のように一定に限らず、例えば、出力信号の周波数が変動する場合に周波数に応じて変化させるようにしてもよい。具体的には、例えば図12に示すように、入力信号116の周波数に応じた電圧を出力する周波数−電圧変換器701を設け、この電圧によって電流源102〜107が流す電流の大きさ(ΔI)等が制御されるようにしてもよい。上記のような電流の大きさの制御は、例えば、電流源102等としてカレントミラー回路を用い、ミラー元になる電流源の電流の大きさを変化させるようにすることによって容易に行うことができる。上記のように構成することによって、周波数が高くなるにつれて高周波損失が増加するのに対し、プリエンファシスによる振幅の増加量が大きくなるように調整して、広い周波数範囲にわたって、かつ、システムごとに、最適なプリエンファシス効果が得られるようにすることができる。
なお、上記図6の例では、電流源101が電源から電流を供給し、電流源102〜107が電流をグラウンドに引き込むように構成した例を示したが、逆に、電流源101が電流を引き込み、電流源102〜107が電流を供給するようにしてもよい。この点に関しては、図5の構成においても同様である。
また、図6の例では、大きさが(ΔI)の電流を流す4つの電流源102・103・106・107が設けられる例を示したが、図8に示すように制御される場合には同時に動作状態になるのは何れか2つだけなので、2つずつの電流源を兼用して、出力端子119・120に選択的に接続されるようにしてもよい。
また、上記のように(2I)の電流が流れる電流源101を用いる例を示したが、これに限るものではない。すなわち、上記の場合には、それぞれ(I−ΔI)の電流を流す電流源104・105が常に出力端子119・120に接続されるようにして、スイッチの数を小さく抑えるとともにスイッチによる電圧低下を低減することができるが、例えば、電流源101に代えて(3I)の電流を流す電流源を用い、さらに、(I)の電流を流す電流源が選択的に出力端子119・120に接続されるようにすれば、全体の消費電流は大きくはなるが、消費電流の変動を招くことなくプリエンファシスできる効果自体は同様に得られる。また、電流源101に代えて(I+ΔI)の電流を流す電流源を用い、2つの電流源104・105のうちの一方だけを用いて選択的に出力端子119・120に接続されるようにしてもよい(この場合には、実質的に図5の構成と同様の電流収支によって同じ効果が得られることになる。)。
また、電流源の電流の制御方法は特に限られるものではないが、上記のようにスイッチ素子によって行われる場合には、アナログ的に電流を制御する場合に比べて応答速度の高速化や装置の小型化が容易である。
本発明にかかる信号出力回路は、信号伝送速度を高速化するとともに、電源ノイズを低く抑えることができる効果を有し、半導体デバイス間のインターフェースなどに用いられる信号出力回路等として有用である。
本発明は、半導体デバイス間のインターフェースなどに用いられる信号出力回路に関するものである。
近年、信号伝送の高速化や、消費電力の低減のために、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)技術が用いられている。この技術を用いた従来のLVDSインターフェースでは、定電流源による差動振幅を用いて信号の伝送を行うようになっている。
上記のようなLVDSインターフェースは、例えば記録型DVD(Digital Versatile Disc)のコントローラLSIとレーザダイオードドライバICとの間のインターフェースに適用される。すなわち、DVDの書き込み波形はコントローラLSIで生成され、レーザダイオードドライバICにより書き込み波形に応じた信号で半導体レーザが駆動される。そして、上記書き込み波形は厳密なタイミングを要求されるため、インターフェースとして上記LVDSが用いられる。
ところが、例えば伝送レートが増加すると、これに伴って伝送線路の高周波損失が増大し、受信端における電圧振幅が減少することになる。そのため、ランダムな信号を伝送した場合などでは、パルス幅によっては振幅が変化し、アイ開口が狭くなって、パターン依存性ジッタが生じがちになる。それゆえ、例えば前記のようにDVDに適用される場合であれば、記録倍速が遅い場合には問題なく記録波形の伝送を行うことが可能であっても、高速な記録を行おうとする場合においては、伝送線路による高周波損失が無視できなくなり、正確な書き込み波形を伝送することが不可能になる。
そこで、上記のような受信端における電圧振幅の減少を防止するために、LVDS出力回路の状態遷移時に出力信号の振幅を大きくして、エッジ部のなまりを抑え、パルス幅による振幅変化を低減するプリエンファシス回路を用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−368600号公報
しかしながら、上記のようなプリエンファシス回路を用いると、消費電流がプリエンファシス動作によって変動するため、結果として電源ノイズが発生しやすくなる。それゆえ、前記DVDにおけるコントローラLSIなどのデジタルアナログ混載LSI等では、アナログ機能ブロックに対する電源ノイズ対策を施すことなどが必要になる。
本発明は、上記の点に鑑み、消費電流を変動させることなくプリエンファシス動作を行わせるようにすることによって、信号伝送速度を高速化するとともに、電源ノイズを低く抑えることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の実施態様の第1の信号出力回路は、
1対の出力端子を有し、定常時に、入力信号のレベルに応じた極性で所定の大きさの出力電流を出力する信号出力回路であって、
上記出力端子間を介して電流が流れる出力電流経路と、
上記出力端子間をバイパスして電流が流れるバイパス経路とを有し、
プリエンファシス時に、上記出力電流経路を介して流れる電流を増加させる一方、上記バイパス経路を介して流れる電流を減少させることにより、消費電流が定常時と等しく保たれるように構成されたことを特徴とする。
また、本発明の実施態様の第2の信号出力回路は、
第1の信号出力回路であって、
それぞれ上記出力電流よりも大きな電流を流す高電位側の電流源および低電位側の電流源を備え、
プリエンファシス時に、上記高電位側の電流源、および低電位側の電流源に流れる電流が上記出力電流経路を介して流れるとともに、
定常時に、上記高電位側の電流源、および低電位側の電流源に流れる電流の一部が上記バイパス経路を介して流れるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の実施態様の第3の信号出力回路は、
第2の信号出力回路であって、
上記バイパス経路は、定常時に、上記高電位側の電流源に流れる電流を所定量だけ上記低電位側の電流源に流すように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の実施態様の第4の信号出力回路は、
第2の信号出力回路であって、
上記バイパス経路は、
上記高電位側の電流源から上記出力端子間に流れる電流を所定量だけバイパスさせる低電位側のバイパス回路と、
上記出力端子間から上記低電位側の電流源に流れる電流を所定量だけバイパスさせる高電位側のバイパス回路とを含み、
上記高電位側のバイパス回路、および低電位側のバイパス回路が、それぞれ上記出力端子間に流れる電流をバイパスさせる状態と、上記出力端子から切り離されて直列に接続される状態とに切り替えられるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の実施態様の第5の信号出力回路は、
1対の出力端子を有し、定常時に、入力信号のレベルに応じた極性で所定の大きさの出力電流を出力する信号出力回路であって、
上記出力電流の2倍の電流を流す第1の電流源と、
入力信号のレベルに応じて、上記第1の電流源を上記1対の出力端子の何れか一方に選択的に接続するスイッチング素子と、
それぞれ上記出力端子の一方または他方に接続され、合計で上記出力電流の2倍の電流を流す第2の電流源および第3の電流源と、
を備え、
入力信号レベルの状態変化に応じて一方の出力端子に上記第1の電流源が接続される際のプリエンファシス時に、
上記一方の出力端子に接続されている第2の電流源を介して流れる電流を所定量だけ減少させるとともに、
他方の出力端子に接続されている第3の電流源を介して流れる電流を上記所定量だけ増加させるように構成されていることを特徴とする。
これらにより、バイパス経路に流れる電流によって、定常時の消費電流がプリエンファシス時と等しく保たれ、または、高電位側もしくは低電位側の電流源や、第1の電流源によって消費電流が一定に抑えられるため、プリエンファシス動作の有無によって消費電流が変化せず、電源ノイズが放出されない。
また、本発明の実施態様の第6の信号出力回路は、
第5の信号出力回路であって、
上記第2および第3の電流源は、それぞれ複数の定電流回路を有し、各定電流回路が選択的に出力端子に接続されることによって、第2および第3の電流源を介して流れる電流の大きさが制御されるように構成されていることを特徴とする。
これにより、プリエンファシスの制御をスイッチ素子によって行うことができるため、アナログ的に電流を制御する場合に比べて容易に高速化、小型化できる。
また、本発明の実施態様の第7の信号出力回路は、
第5の信号出力回路であって、
上記第2および第3の電流源は、それぞれカレントミラー回路を有し、ミラー元になる電流源の電流の大きさが制御されることによって、第2および第3の電流源を介して流れる電流の大きさが制御されるように構成されていることを特徴とする。
これにより、プリエンファシスによる振幅の増加量を、システムごとに最適な量に容易に調整できる。
また、本発明の実施態様の第8の信号出力回路は、
第1から第5のうち何れか1つの信号出力回路であって、さらに、
所定のクロック信号に同期して上記入力信号を出力する第1のフリップフロップ回路と、
上記フリップフロップ回路の入力信号と出力信号とのレベルの相違に基づいた信号を上記クロック信号に同期して出力することにより、上記プリエンファシスのタイミングを制御する第2のフリップフロップ回路と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、入力信号がクロック信号に同期して遷移する場合において、プリエンファシスの制御信号を簡単なゲート回路で生成でき、装置を小型化できる。
また、本発明の実施態様の第9の信号出力回路は、
第1から第5のうち何れか1つの信号出力回路であって、
さらに、上記入力信号を遅延させる遅延素子を備え、
上記入力信号と遅延された信号とのレベルの相違に基づいて、上記プリエンファシスのタイミングが制御されるように構成されていることを特徴とする。
これにより、入力信号がクロックに同期せず遷移する場合においても、プリエンファシスの制御信号を簡単なゲート回路で生成でき、装置を小型化できる。
また、本発明の実施態様の第10の信号出力回路は、
第1から第5のうち何れか1つの信号出力回路であって、
上記入力信号のレベルと、出力信号の極性とに基づいて、上記プリエンファシスのタイミングが制御されるように構成されていることを特徴とする。
これにより、出力信号と入力信号とを比較することでプリエンファシスの制御信号を生成することによって、出力端子の対接地浮遊容量などが変化した場合においても、最適なプリエンファシスの制御を行うことができる。
また、本発明の実施態様の第11の信号出力回路は、
第1から第5のうち何れか1つの信号出力回路であって、
上記入力信号の周波数に応じて、上記出力電流経路を介して流れる電流の増加量、または上記第2および第3の電流源を介して流れる電流の増減量が制御されるように構成されていることを特徴とする。
これにより、周波数が高くなるにつれて増加する高周波損失に対して、プリエンファシスによる振幅の増加量を周波数に応じた増加量に調整できる。
本発明によれば、信号伝送速度を高速化するとともに、電源ノイズを低く抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
図1は本発明の実施形態1としてのLVDS出力回路の回路図である。以下、この出力回路の定常的な出力電流を±I、極性反転時のプリエンファシス出力電流を±(I+ΔI)として説明する。
図1に示すように、出力回路は、電流源1101・1102・1131、およびスイッチ1111〜1114・1132を備えて構成されている。
電流源1101・1102は、(I+ΔI)の大きさの電流を出力とする(吐き出す、または吸い込む)電流源であり、電流源1131は、(ΔI)の大きさの電流を流す電流源である。
スイッチ1111〜1114は、図示しない入力信号に応じて出力の極性を切り替えるためのスイッチであり、例えば、入力信号がH(High)レベルの時にはスイッチ1111・1114がON、スイッチ1112・1113がOFFとなる一方、入力信号がL(Low)レベルの時にはスイッチ1111・1114がOFF、スイッチ1112・1113がONとなるように制御される。
スイッチ1132は、電流源1131と直列に接続されたスイッチで、プリエンファシス期間、すなわち上記入力信号のレベルが遷移する際の所定の期間にOFF、その他の定常時にはONになるように制御される。
出力端子1121・1122には、図示しない外部終端抵抗が接続され、入力信号がHレベルの時には、出力端子1121から出力端子1122に向かって電流が流れ、入力信号がLレベルの時には、逆方向の電流が流れるようになっている。
上記のように構成された出力回路では、例えば入力信号がLレベルからHレベルに遷移する際(プリエンファシス時)には、スイッチ1111・1114がON、スイッチ1112・1113がOFFになるとともに、スイッチ1132がOFFになる。これによって、電流源1101・1102に流れる電流は、全て出力端子1121・1122間に流れるので、出力振幅は(I+ΔI)となる。また、その後、スイッチ1132がONになると(定常時)、電流源1101・1102に流れる電流のうちの(ΔI)は電流源1131を介して流れるので、出力振幅は(I)となる。
一方、入力信号がHレベルからLレベルに遷移する際には、スイッチ1111・1114がOFF、スイッチ1112・1113がONになるとともに、スイッチ1132がOFFになってからONになることによって、同様に、出力振幅が一旦(−I−ΔI)になった後に(−I)になる。
上記のように、入出力信号が遷移するタイミングでプリエンファシスが行われることにより、急峻なエッジが得られる。しかも、電流源1101から供給される電流、および電流源1102によってグラウンドに引き込まれる電流は、それぞれ、プリエンファシスが行われる場合も定常状態の場合も、共に(I+ΔI)となる。したがって、消費電流は常に一定に保たれるので、消費電流の変動による電源ノイズの発生が防止される。それゆえ、複数のLSI間や装置間の高速インターフェースに適用することが容易にでき、特に、デジタルアナログ混載LSIに用いることによって、電源ノイズを低く抑えつつ、高速なインターフェースを構成することが容易に可能である。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2の出力回路について説明する。なお、以下の実施形態において、前記実施形態1等と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態2の出力回路は、図2に示すように、上記実施形態1の電流源1131およびスイッチ1132に代えて、電流源1141およびスイッチ1142、電流源1143およびスイッチ1144、並びにスイッチ1145を備えている。
上記電流源1141・1143は、それぞれ(ΔI)の大きさの電流を流すようになっている。また、スイッチ1142・1144は、定常時にONになる一方、スイッチ1145は、プリエンファシス時にONになるようになっている。
ここで、上記電流源1141・1143は、具体的には、例えば図3に示すように、Pチャネルトランジスタ1201〜1203と、Nチャネルトランジスタ1204・1205とを用いたカレントミラー回路によって構成することができる。すなわち、電流源1141・1143は、実施形態1の電流源1131と異なり、それぞれ高電位側電源またはグラウンドの何れか一方に接続されているので、カレントミラー回路を適用して、所定の参照電流refに比例した電流が流れる電流源を容易に構成することができる。
上記のように構成された出力回路では、定常時には、電流源1101・1102に流れる電流のうちの(ΔI)が、それぞれ電流源1141または電流源1143を介して流れることによって、出力振幅は(±I)になる。一方、プリエンファシス時には、電流源1101・1102に流れる電流は、全て出力端子1121・1122間に流れるので、出力振幅は(I+ΔI)となる。また、その場合には、スイッチ1145がONになることによって、電流源1141・1143は、大きさが(ΔI)の電流が流れる状態に維持される。したがって、出力回路全体の消費電流は常に(I+2×ΔI)に保たれ、やはり、消費電流の変動による電源ノイズの発生が防止される。
《発明の実施形態3》
実施形態3の出力回路は、図4に示すように、実施形態2の電流源1101・1102に代えて、それぞれ大きさが(I)の電流を流す電流源1301・1302を備えている。また、スイッチ1142・1144は、それぞれ上記電流源1301・1302に接続されている。上記スイッチ1142・1144は、プリエンファシス時にONになる一方、スイッチ1145は、定常時にONになるようになっている。
この出力回路では、プリエンファシス時には、電流源1141・1143に流れる電流(ΔI)が、それぞれスイッチ1142・1144を介して出力端子1121・1122間に流れることにより、出力振幅(I+ΔI)になる。一方、定常時には、電流源1143、スイッチ1145、および電流源1141を介して大きさが(ΔI)の電流が流れることによって、出力回路全体の消費電流は常に(I+ΔI)に保たれる。すなわち、高電位側の電流源1301・1143に流れる電流の合計(I+ΔI)のうちの所定量(ΔI)だけが、やはり流れる電流の合計が(I+ΔI)である低電位側の電流源1302・1141に流れることによって、やはり、消費電流の変動を招くことなく、プリエンファシスを行うことができる。
なお、上記の例では、説明の便宜上、実施形態2との対比でスイッチ1142・1144が備えられる例を示したが、何れか一方は省略して常時接続されているのと同じ状態になるようにしてもよい。例えば、電流源1301の出力と電流源1143の出力とが常に接続される状態にする場合には、図5に示すように、電流(I+ΔI)を流す電流源1101、およびスイッチ1145と同じ動作をするスイッチ1146を設けたのと同じことになり、同じく消費電流を(I+ΔI)に保ちつつ、プリエンファシスを行うことができる。
《発明の実施形態4》
実施形態4の出力回路について説明する。本実施形態4の出力回路は、図6に示すように、出力回路は、電流源101〜107、スイッチ108〜111、およびスイッチ117・118を備えて構成されている。
電流源101は、(2I)の大きさの電流を出力とする(吐き出す)電流源であり、電流源102・103・106・107は、(ΔI)の大きさ、電流源104・105は、(I−ΔI)の大きさの電流を出力とする(吸い込む)電流源である。
スイッチ117・118は、入力信号116に応じて出力の極性を切り替えるためのスイッチであり、例えば、入力がH(High)レベルの時にはスイッチ117がON、スイッチ118がOFFとなる一方、入力がL(Low)レベルの時にはスイッチ117がOFF、スイッチ118がONとなるように制御される。
スイッチ108〜111は、それぞれ、電流源102・103・106・107と直列に接続されたスイッチで、例えばそれぞれ制御信号112〜115がHレベルの時にONになるように制御される。
出力端子119・120には、図示しない外部終端抵抗が接続され、入力信号116がHレベルの時には、出力端子119から出力端子120に向かって電流が流れ、入力信号116がLレベルの時には、逆方向の電流が流れるようになっている。
上記制御信号112〜115は、後述する制御回路によって、入力信号116に応じて図7および図8に示すように制御される。すなわち、入力信号116がLレベルの期間(a)には、制御信号112・114がHレベル、制御信号113・115がLレベル(スイッチ108・110がON、スイッチ109・111がOFF)になって、出力振幅は(−I)となっている。
入力信号116がLレベルからHレベルに変化する期間(b)では、制御信号112・113がLレベル、制御信号114・115がHレベル、(スイッチ108・109がOFF、スイッチ110・111がON)になって、出力振幅は(I+ΔI)となる。
その後の入力信号がHレベルの期間(c)では、制御信号112〜115およびスイッチ108〜111は期間(a)と同じ状態に戻り、出力振幅は(I)となる。
また、入力信号116がHレベルからLレベルへと変化する期間(d)には、制御信号112・113がHレベル、制御信号114・115がLレベル(スイッチ108・109がON、スイッチ110・111がOFF)になって、出力振幅は(−I−ΔI)となり、その後、期間(a)と同じ状態に戻る。すなわち、電流源102〜107に流れる電流のバランスは変化してプリエンファシスが行われるが、電流源102〜107に流れる電流の合計は一定に保たれる。
上記のように、入出力信号が遷移するタイミングでプリエンファシスが行われることにより、急峻なエッジが得られる。しかも、電流源102〜107によってグラウンドに引き込まれる電流の合計、および電流源101から供給される電流は、それぞれ、プリエンファシスが行われる場合も定常状態の場合も、共に(2I)となる。したがって、消費電流は常に一定に保たれるので、消費電流の変動による電源ノイズの発生が防止される。それゆえ、複数のLSI間や装置間の高速インターフェースに適用することが容易にでき、特に、デジタルアナログ混載LSIに用いることによって、電源ノイズを低く抑えつつ、高速なインターフェースを構成することが容易に可能である。また、大きさが(ΔI)の電流を流す4つの電流源102・103・106・107は、何れもグラウンドに接続されているので、同一のリファレンス電流をミラーリングするカレントミラー回路によって構成することができ、流れる電流のばらつきを小さく抑えて、簡潔な回路構成で高精度なプリエンファシスを行うことが容易にできる。
次に、上記のようなスイッチ108〜111の制御をするための制御信号112〜115等を生成する制御回路の例を説明する。
図9は、クロック信号に同期してLVDS出力回路の出力が変化するような場合、すなわち、例えば入力信号116として、データ信号401に基づいてクロック信号404に同期した信号が入力される場合などに用いることができる制御回路で、ゲート回路402・403と、フリップフロップ405〜407から構成されている。この制御回路では、元のデータ信号401と、これに基づいてフリップフロップ405に保持された入力信号116と(現在出力されている信号と次に出力される信号と)が、ゲート回路402・403によって比較されて状態遷移の有無が判別され、フリップフロップ406・407から、クロック信号404の1周期の期間だけHまたはLレベルになる制御信号112〜115が出力される。そこで、例えば、出力される信号を時系列のデータと見なしたとすると、状態が遷移する1ビットの期間だけ振幅が増加する信号が得られることになる。上記のようにクロック信号を利用する場合には、制御回路を簡単なゲート回路で構成できるので、小型化を図ることが容易にできる。
図10は、やはり簡単なゲート回路で構成できるとともに、LVDS出力回路の出力信号が非同期回路の信号として生成される場合や、同期回路であってもLVDS出力回路に対してクロックが供給されていない場合などでも用いることが可能な制御回路で、データ信号401を所定時間だけ遅延させる遅延回路501と、ゲート回路502・503と、NOT回路504・505とから構成されている。この制御回路では、データ信号401がそのまま入力信号116として用いられるとともに、データ信号401と、これが遅延回路501によって所定の遅延時間だけ遅延した信号とがゲート回路502・503によって比較され、上記遅延時間だけHまたはLレベルになる制御信号112〜115が出力され、プリエンファシスが行われる。
図11は、LVDS出力回路の出力信号とデータ信号401とを比較することによって、制御信号112〜115が生成される制御回路で、電圧比較器601と、ゲート回路602・603と、NOT回路604・605とから構成されている。すなわち、この制御回路では、電圧比較器601によって出力端子119・120の差分電圧に応じた比較結果と、データ信号401(入力信号116)とが比較されることによって状態遷移が検出され、制御信号112〜115が生成される。このような制御回路では、最適なタイミングのプリエンファシスを行わせることが容易にできるので、伝送線路の高周波損失が主にLSI内部の要因、例えばサージ保護素子による容量等によって生じる場合や、出力端子の対接地浮遊容量が変化した場合などに特に有効である。
(変形例)
プリエンファシスによって増加させる出力振幅の大きさは、上記のように一定に限らず、例えば、出力信号の周波数が変動する場合に周波数に応じて変化させるようにしてもよい。具体的には、例えば図12に示すように、入力信号116の周波数に応じた電圧を出力する周波数−電圧変換器701を設け、この電圧によって電流源102〜107が流す電流の大きさ(ΔI)等が制御されるようにしてもよい。上記のような電流の大きさの制御は、例えば、電流源102等としてカレントミラー回路を用い、ミラー元になる電流源の電流の大きさを変化させるようにすることによって容易に行うことができる。上記のように構成することによって、周波数が高くなるにつれて高周波損失が増加するのに対し、プリエンファシスによる振幅の増加量が大きくなるように調整して、広い周波数範囲にわたって、かつ、システムごとに、最適なプリエンファシス効果が得られるようにすることができる。
なお、上記図6の例では、電流源101が電源から電流を供給し、電流源102〜107が電流をグラウンドに引き込むように構成した例を示したが、逆に、電流源101が電流を引き込み、電流源102〜107が電流を供給するようにしてもよい。この点に関しては、図5の構成においても同様である。
また、図6の例では、大きさが(ΔI)の電流を流す4つの電流源102・103・106・107が設けられる例を示したが、図8に示すように制御される場合には同時に動作状態になるのは何れか2つだけなので、2つずつの電流源を兼用して、出力端子119・120に選択的に接続されるようにしてもよい。
また、上記のように(2I)の電流が流れる電流源101を用いる例を示したが、これに限るものではない。すなわち、上記の場合には、それぞれ(I−ΔI)の電流を流す電流源104・105が常に出力端子119・120に接続されるようにして、スイッチの数を小さく抑えるとともにスイッチによる電圧低下を低減することができるが、例えば、電流源101に代えて(3I)の電流を流す電流源を用い、さらに、(I)の電流を流す電流源が選択的に出力端子119・120に接続されるようにすれば、全体の消費電流は大きくはなるが、消費電流の変動を招くことなくプリエンファシスできる効果自体は同様に得られる。また、電流源101に代えて(I+ΔI)の電流を流す電流源を用い、2つの電流源104・105のうちの一方だけを用いて選択的に出力端子119・120に接続されるようにしてもよい(この場合には、実質的に図5の構成と同様の電流収支によって同じ効果が得られることになる。)。
また、電流源の電流の制御方法は特に限られるものではないが、上記のようにスイッチ素子によって行われる場合には、アナログ的に電流を制御する場合に比べて応答速度の高速化や装置の小型化が容易である。
本発明にかかる信号出力回路は、信号伝送速度を高速化するとともに、電源ノイズを低く抑えることができる効果を有し、半導体デバイス間のインターフェースなどに用いられる信号出力回路等として有用である。
図1は、実施形態1のLVDS出力回路の回路図である。 図2は、実施形態2のLVDS出力回路の回路図である。 図3は、同、電源回路の具体的な構成を示す回路図である。 図4は、実施形態3のLVDS出力回路の回路図である。 図5は、実施形態3の変形例のLVDS出力回路の回路図である。 図6は、実施形態4のLVDS出力回路の回路図である。 図7は、同、制御信号と入力信号の関係を示すタイミングチャートである。 図8は、同、各スイッチの状態と出力電流の関係を示す回路図である。 図9は、同、制御信号を生成する制御回路の例を示す回路図である。 図10は、同、制御信号を生成する他の制御回路の例を示す回路図である。 図11は、同、制御信号を生成するさらに他の制御回路の例を示す回路図である。 図12は、同、変形例の構成を示す回路図である。
符号の説明
101〜107 電流源
108〜111 スイッチ
112〜115 制御信号
116 入力信号
117・118 スイッチ
119・120 出力端子
401 データ信号
402・403 ゲート回路
404 クロック信号
405〜407 フリップフロップ
501 遅延回路
502・503 ゲート回路
504・505 NOT回路
601 電圧比較器
602・603 ゲート回路
604・605 NOT回路
701 周波数−電圧変換器
1101・1102・1131 電流源
1102 電流源
1111〜1114・1132 スイッチ
1121・1122 出力端子
1131 電流源
1132 スイッチ
1141・1143 電流源
1142・1144 スイッチ
1145 スイッチ
1146 スイッチ
1201〜1203 Pチャネルトランジスタ
1204・1205 Nチャネルトランジスタ
1301・1302 電流源

Claims (11)

  1. 1対の出力端子を有し、定常時に、入力信号のレベルに応じた極性で所定の大きさの出力電流を出力する信号出力回路であって、
    上記出力端子間を介して電流が流れる出力電流経路と、
    上記出力端子間をバイパスして電流が流れるバイパス経路とを有し、
    プリエンファシス時に、上記出力電流経路を介して流れる電流を増加させる一方、上記バイパス経路を介して流れる電流を減少させることにより、消費電流が定常時と等しく保たれるように構成されたことを特徴とする信号出力回路。
  2. 請求項1の信号出力回路であって、
    それぞれ上記出力電流よりも大きな電流を流す高電位側の電流源および低電位側の電流源を備え、
    プリエンファシス時に、上記高電位側の電流源、および低電位側の電流源に流れる電流が上記出力電流経路を介して流れるとともに、
    定常時に、上記高電位側の電流源、および低電位側の電流源に流れる電流の一部が上記バイパス経路を介して流れるように構成されていることを特徴とする信号出力回路。
  3. 請求項2の信号出力回路であって、
    上記バイパス経路は、定常時に、上記高電位側の電流源に流れる電流を所定量だけ上記低電位側の電流源に流すように構成されていることを特徴とする信号出力回路。
  4. 請求項2の信号出力回路であって、
    上記バイパス経路は、
    上記高電位側の電流源から上記出力端子間に流れる電流を所定量だけバイパスさせる低電位側のバイパス回路と、
    上記出力端子間から上記低電位側の電流源に流れる電流を所定量だけバイパスさせる高電位側のバイパス回路とを含み、
    上記高電位側のバイパス回路、および低電位側のバイパス回路が、それぞれ上記出力端子間に流れる電流をバイパスさせる状態と、上記出力端子から切り離されて直列に接続される状態とに切り替えられるように構成されていることを特徴とする信号出力回路。
  5. 1対の出力端子を有し、定常時に、入力信号のレベルに応じた極性で所定の大きさの出力電流を出力する信号出力回路であって、
    上記出力電流の2倍の電流を流す第1の電流源と、
    入力信号のレベルに応じて、上記第1の電流源を上記1対の出力端子の何れか一方に選択的に接続するスイッチング素子と、
    それぞれ上記出力端子の一方または他方に接続され、合計で上記出力電流の2倍の電流を流す第2の電流源および第3の電流源と、
    を備え、
    入力信号レベルの状態変化に応じて一方の出力端子に上記第1の電流源が接続される際のプリエンファシス時に、
    上記一方の出力端子に接続されている第2の電流源を介して流れる電流を所定量だけ減少させるとともに、
    他方の出力端子に接続されている第3の電流源を介して流れる電流を上記所定量だけ増加させるように構成されていることを特徴とする信号出力回路。
  6. 請求項5の信号出力回路であって、
    上記第2および第3の電流源は、それぞれ複数の定電流回路を有し、各定電流回路が選択的に出力端子に接続されることによって、第2および第3の電流源を介して流れる電流の大きさが制御されるように構成されていることを特徴とする信号出力回路。
  7. 請求項5の信号出力回路であって、
    上記第2および第3の電流源は、それぞれカレントミラー回路を有し、ミラー元になる電流源の電流の大きさが制御されることによって、第2および第3の電流源を介して流れる電流の大きさが制御されるように構成されていることを特徴とする信号出力回路。
  8. 請求項1から請求項5のうち何れか1項の信号出力回路であって、さらに、
    所定のクロック信号に同期して上記入力信号を出力する第1のフリップフロップ回路と、
    上記フリップフロップ回路の入力信号と出力信号とのレベルの相違に基づいた信号を上記クロック信号に同期して出力することにより、上記プリエンファシスのタイミングを制御する第2のフリップフロップ回路と、
    を備えたことを特徴とする信号出力回路。
  9. 請求項1から請求項5のうち何れか1項の信号出力回路であって、
    さらに、上記入力信号を遅延させる遅延素子を備え、
    上記入力信号と遅延された信号とのレベルの相違に基づいて、上記プリエンファシスのタイミングが制御されるように構成されていることを特徴とする信号出力回路。
  10. 請求項1から請求項5のうち何れか1項の信号出力回路であって、
    上記入力信号のレベルと、出力信号の極性とに基づいて、上記プリエンファシスのタイミングが制御されるように構成されていることを特徴とする信号出力回路。
  11. 請求項1から請求項5のうち何れか1項の信号出力回路であって、
    上記入力信号の周波数に応じて、上記出力電流経路を介して流れる電流の増加量、または上記第2および第3の電流源を介して流れる電流の増減量が制御されるように構成されていることを特徴とする信号出力回路。
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