JPWO2006011517A1 - 半導体基板の製造方法および半導体基板 - Google Patents

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Abstract

埋込酸化膜上のシリコンゲルマニウムSi1−yGey層(SGOI層)の転位密度を低減させ、欠陥発生を抑制した高品質のSGOI基板10を、SIMOX法により製造できるようにすることを目的とする半導体基板の製造方法または半導体基板である。SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層のゲルマニウムGeの組成比xを、SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウムSi1−yGey 層の転位密度が所定レベル以下となる所定値以下の組成比に調整して、SGOI基板を製造する。望ましくは、SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウムSi1−yGey 層(SGOI層)の転位密度を、106cm−2以下となる組成比xに調整する。また、望ましくは、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層のゲルマニウムGeの組成比xを、0.05(5%)以下にする。

Description

本発明は、歪SOIウェーハの基板となる半導体基板を製造する方法およびその製造方法によって製造された半導体基板に関するものである。
近年、ULSIデバイスの速度向上及び低消費電力化を両立させる半導体ウェーハとして、歪SOI(シリコン オン インシュレータ)ウェーハが注目されている。歪SOIウェーハは、SGOI(シリコンゲルマニウム オン インシュレータ)基板上に、シリコンSi層をエピタキシャル成長させることで製造される。SGOI基板は、埋込酸化膜上に、シリコンゲルマニウムSiGe層を形成することで製造される。
このため、転位密度が低レベルで高品質のSGOI基板を製造することが、歪SOIウェーハの品質向上に結び付く。
ここで、従来のSGOI基板の製造方法には、
1)貼り合わせ法
2)SIMOX法
がある。
上記1)の貼り合わせ法は、傾斜法で作製したバルク歪Siを貼り合わせウェーハとして使用するものであり、製造工程が複雑でコスト高となるとともに、SiGe層が転位密度が高くなるという問題がある。
これに対して、上記2)のSIMOX法は、製造工程が比較的簡易で低コスト化が実現される。
図1を用いて、SIMOX法について説明する。
まず、シリコン基板11が用意され(図1(a))、このシリコン基板11上に、ゲルマニウムGeの組成比がxのシリコンゲルマニウムSi1−xGex層12がエピタキシャル成長により形成される(図1(b))。
つぎに、図1(c)、(d)に示すSIMOX法による処理を経て、埋込酸化膜14上に、シリコンゲルマニウムSi1−yGey層15が形成されたSGOI基板10が製造される。
すなわち、シリコンゲルマニウムSi1−xGex層12が成長したシリコン基板11に、所定ドーズ量(単位面積当たりのイオンの個数)の酸素のイオンO+がイオン注入装置によって注入される。これにより所定ドーズ量の酸素イオンO+のイオン注入層13が、シリコン基板11とシリコンゲルマニウムSi1−xGex層12′との間に形成される(図1(c))。
つぎに、基板に対して高温アニールが施される。これによりイオン注入された酸素イオンO+ がシリコンSiと反応して、SiO2となり、イオン注入層13は、シリコンゲルマニウムSi1−xGex層12′の下で埋込酸化膜14に変化する。高温アニール処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex層12′は、高温アニールによって、層12′を構成するゲルマニウムGeがバルク中に拡散するともに、層12′を構成するシリコンSiが雰囲気中の酸素と反応し表面に酸化膜を形成することで層厚が薄く変化するとともに、組成比が変化し、酸素イオン注入前のゲルマニウム組成比xとは異なるゲルマニウム組成比yのシリコンゲルマニウムSi1−yGey層15に変化される。このシリコンゲルマニウムSi1−yGey層15は、SGOI(シリコンゲルマニウム オン インシュレータ)層と呼ばれる(図1(d))。
以上のようにして、SGOI基板10が完成する。
こうして製造されたSGOI基板10のシリコンゲルマニウムSi1−yGey層(SGOI層)15のゲルマニウムGeの濃度は、半導体デバイスとしての性能(高速性)を満足するために、一定レベル以上の高濃度でなくてはならない。しかも、酸素イオン注入後の高温アニール時(図1(d))には、ゲルマニウムGeはバルク中に拡散する。このため、酸素イオン注入前に予め高濃度のGeを混成したシリコンゲルマニウムSi1−xGex層12をエピタキシャル成長しておくことが技術常識であった。シリコンゲルマニウムSi1−xGex層12のゲルマニウムGeの組成比xは、0.1(10%)、0.2(20%)という高濃度にすることが技術常識であった。
ここで、特許文献1(特開2001−148473号公報)には、埋込酸化膜の上に、シリコンゲルマニウム層を形成する技術が開示されている。また、シリコンゲルマニウム層の表面の酸化、汚染を防止するために、シリコンゲルマニウム層の表面を水素終端処理して保護層を形成する技術が開示されている。そして、シリコンゲルマニウム層のゲルマニウムGeの組成比に関しては、水素終端処理に必要なフッ酸溶液の最低濃度との関係で、0、10%、20%、30%にすることが記載されている。また、この特許文献1には、埋込酸化膜形成前のシリコンゲルマニウム層のゲルマニウムGeの組成比を20%とすることが記載されている。
特開2001−148473号公報
既存の製造方法を用いて、SIMOX法によりSGOI基板10を製造すると、埋込酸化膜14上のシリコンゲルマニウムSi1−yGey層(SGOI層)15における転位の発生は避けられない。
本発明は、埋込酸化膜14上のシリコンゲルマニウムSi1−yGey層(SGOI層)15の転位密度を低減させた高品質の半導体基板(SGOI基板10)を、SIMOX法により製造できるようにすることを解決課題とするものである。
そこで、第1発明は、
シリコン基板上に、シリコンゲルマニウムSi1−xGex(xはゲルマニウムGeの組成比)の層を形成し、さらにSIMOX法による処理を経て、埋込酸化膜上に、シリコンゲルマニウムSi1−yGey(yはゲルマニウムGeの組成比)の層が形成された半導体基板を製造するに際し、
前記SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウム層Si1−xGex のゲルマニウムGeの組成比xを、前記SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウム層Si1−yGey の転位密度が所定レベル以下となる所定値以下の組成比に調整して、
半導体基板を製造すること
を特徴とする。
第2発明は、第1発明において、
前記SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウム層Si1−yGey の転位密度が、106cm−2以下となる組成比xに調整されること
を特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明において、
前記SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウム層Si1−xGex のゲルマニウムGeの組成比xは、0.05(5%)以下であること
を特徴とする。
第4発明は、
シリコン基板上に、シリコンゲルマニウムSi1−xGex(xはゲルマニウムGeの組成比)の層が形成され、さらにSIMOX法による処理を経て、埋込酸化膜上に、シリコンゲルマニウムSi1−yGey(yはゲルマニウムGeの組成比)の層が形成されて製造された半導体基板であって、
前記SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウム層Si1−xGex のゲルマニウムGeの組成比xを、前記SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウム層Si1−yGey の転位密度が106cm−2以下となる組成比xに調整されてて、製造された、シリコンゲルマニウム層Si1−yGey の転位密度が、106cm−2以下となっている半導体基板であることを特徴とする。
本発明者は、SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウム層Si1−yGey 15の転位密度は、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層12のゲルマニウムGeの組成比xに影響を受けるものであって(図2参照)、ゲルマニウムGeの組成比xを低下させる程、転位密度が低減される(図3参照)という知見を発見するに至り、本発明をなし得た。ここで、特許文献1に記載された従来技術と比較すると、従来技術は、ゲルマニウムGeの組成比を、シリコンゲルマニウム層の表面の酸化、汚染を防止するという目的のために、水素終端処理に必要なフッ酸溶液の最低濃度との関係で定めるものであって、転位密度を低減させる目的で、転位密度の大きさとの関係でゲルマニウムGeの組成比を定めるという本発明の知見を、何ら示唆するものではない。また、特許文献1には、埋込酸化膜形成前のシリコンゲルマニウム層のゲルマニウムGeの組成比を20%にするという従来の技術常識が記載されているが、この記載は、転位密度を低減させるために埋込酸化膜形成前のシリコンゲルマニウム層のゲルマニウムGeの組成比を低下させるという従来の技術常識に反した本発明の知見を、何ら示唆するものではない。
第1発明によれば、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層12のゲルマニウムGeの組成比xを、SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウムSi1−yGey 層15の転位密度が所定レベル以下となる所定値以下の組成比に調整して、SGOI基板を製造するようにしたので、シリコンゲルマニウムSi1−yGey 層(SGOI層)15の転位密度が十分に低下し、高品質なSGOI基板10が得られる。
望ましくは、SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウムSi1−yGey 層(SGOI層)15の転位密度を、106cm−2以下となる組成比xに調整する(図3参照;第2発明)。
また、望ましくは、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層12のゲルマニウムGeの組成比xを、0.05(5%)以下にすることで、SOI基板で転位密度が低下する領域であると考えられているドーズウインドの領域で、転位密度を十分に低下(測定限界以下)させることが可能となり(図2参照)、転位を、少なくとも、このドーズウインド領域で十分に抑制させることができるようになる(第3発明)。
第4発明は、第1発明の製造方法によって製造されたSGOI基板であり、その基板の特徴は、その製造方法によって製造されたために、シリコンゲルマニウムSi1−yGey 層(SGOI層)15の転位密度が、106cm−2以下となっていることである。
以下、図面を参照して本発明に係るSGOI基板製造方法の実施の形態について説明する。
まず、本発明の実施形態の製造工程について説明する。
図1(a)、(b)、(c)、(d)は、実施形態の製造工程を示しており、基板の断面を概念的に示している。
同図1に示すように、シリコン基板11が用意され(図1(a))、このシリコン基板11上に、ゲルマニウムGeの組成比がxのシリコンゲルマニウムSi1−xGex層12がエピタキシャル成長により形成される(図1(b))。
つぎに、図1(c)、(d)に示すSIMOX法による処理を経て、埋込酸化膜14上に、シリコンゲルマニウムSi1−yGey層15が形成されたSGOI基板10が製造される。
すなわち、シリコンゲルマニウムSi1−xGex層12が成長したシリコン基板11に、所定ドーズ量(単位面積当たりのイオンの個数)の酸素のイオンO+がイオン注入装置によって注入される。これにより所定ドーズ量の酸素イオンO+のイオン注入層13が、シリコン基板11とシリコンゲルマニウムSi1−xGex層12′との間に形成される。また、イオン注入層13の形成に伴い、シリコンゲルマニウムSi1−xGex層12は、層厚の薄い層12′に変化する(図1(c))。
つぎに、基板に対して高温アニールが施される。これによりイオン注入された酸素イオンO+ がシリコンSiと反応して、SiO2となり、イオン注入層13は、シリコンゲルマニウムSi1−xGex層12′の下で埋込酸化膜14に変化する。高温アニール処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex層12′は、高温アニールによって、層12′を構成するゲルマニウムGeがバルク中に拡散するともに、層12′を構成するシリコンSiが雰囲気中の酸素と反応し表面に酸化膜を形成することで層厚が薄く変化するとともに、組成比が変化し、酸素イオン注入前のゲルマニウム組成比xとは異なるゲルマニウム組成比yのシリコンゲルマニウムSi1−yGey層15に変化される。このシリコンゲルマニウムSi1−yGey層15は、SGOI(シリコンゲルマニウム オン インシュレータ)層と呼ばれる(図1(d))。
以上のようにして、SGOI基板10が完成する。
つぎに、本発明の知見を示すグラフについて説明する。
図2は、SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウムSi1−yGey 層15の転位密度が、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層12のゲルマニウムGeの組成比xに影響を受けることを示すグラフである。
図2の横軸は、図1(c)の酸素イオン注入工程でイオン注入された酸素イオンO+のドーズ量(1017/cm2)であり、縦軸は、SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウムSi1−yGey層(SGOI層)15の転位密度(cm−2)である。
図2において、実線で示す特性20、21は、SOI基板を製造する際の酸素イオンO+ドーズ量と、埋込酸化膜上のシリコンSi層の転位密度との関係を示している。
埋込酸化膜上にシリコンSi層を形成する際(SOI基板を製造する際)には、特性20で示すように、酸素イオンO+ドーズ量が低い領域で転位密度のピーク値が存在する。酸素イオンO+ドーズ量を増加させると、ある酸素イオンO+ドーズ量の値20a以上で転位密度は、102 (cm−2 )以下となる。そして、更に酸素イオンO+ドーズ量を増加させると、特性21で示すように、ある酸素イオンO+ドーズ量の値21aで転位密度は、102 (cm−2 )以上に立ち上がり、以後、酸素イオンO+ドーズ量の増加に伴い転位密度が上昇する。
このように、SOI基板の場合には、酸素イオンO+ドーズ量の特定の領域(20a〜21a)で、転位密度が十分に低レベルとなる領域(102 (cm−2 )以下)、つまり「ドーズウインド」と呼ばれる領域が存在することが知られていた。
そこで、SGOI基板についても同様なドーズウインドの領域が存在するかどうかについて実験を行った。その結果、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層12のゲルマニウムGeの組成比xの値を低くすると、ドーズウインドが形成されることを発見するに至った。
図2において、破線で示す特性22、一点鎖線で示す特性23は、SGOI基板を製造する際の酸素イオンO+ドーズ量と、埋込酸化膜14上のシリコンゲルマニウムSi1−yGey層(SGOI層)15の転位密度との関係を示している。特性22は、ゲルマニウムGeの組成比xを10%とした場合であり、特性23は、ゲルマニウムGeの組成比xを5%とした場合である。
埋込酸化膜14上にシリコンゲルマニウム層(SGOI層)15を形成する際(SGOI基板10を製造するに際)に、特性22で示すように、ゲルマニウムGeの組成比xを10%にすると、酸素イオンO+ドーズ量の特定の領域(20a〜21a)で、転位密度は、108 (cm−2 )と高レベルとなるが、特性23で示すように、ゲルマニウムGeの組成比xを5%にすると、酸素イオンO+ドーズ量の特定領域(20a〜21a)での転位密度は、106 (cm−2 )以下という低レベルに転じる。
このように、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層12のゲルマニウムGeの組成比xを、0.05(5%)以下にすることで、SOI基板で転位密度が低下する領域であると考えられているドーズウインドの領域(20a〜21a)で、転位密度を十分に低下させることが可能となり、転位を、少なくとも、このドーズウインド領域(20a〜21a)で十分に抑制させることができるようになる。
また、図3は、ゲルマニウムGeの組成比xを低下させる程、転位密度が低減されることを示すグラフである。
図3の横軸は、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層12のゲルマニウムGeの濃度(組成比)x(%)であり、縦軸は、SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウムSi1−yGey層(SGOI層)15の転位密度(cm−2)である。破線で示す特性30は、酸素イオンO+ドーズ量が4×1017/cm2のときのゲルマニウム濃度(組成比)xと転位密度との相関関係を示している。製品の品質上問題ないとするためには、シリコンゲルマニウムSi1−yGey層(SGOI層)15の転位密度を106cm−2以下とすることが望ましく、そのためには、図3に示す特性30に従い転位密度が106cm−2以下となるように、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウム層Si1−xGex 層12のゲルマニウムGeの組成比xを調整すればよい。
以上のような知見に基づいて、本実施形態では、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層12のゲルマニウムGeの組成比xを、SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウムSi1−yGey 層15の転位密度が所定レベル以下となる所定値以下の組成比に調整して、SGOI基板10を製造する。これにより、シリコンゲルマニウムSi1−yGey 層(SGOI層)15の転位密度が十分に低下し、高品質なSGOI基板10が得られる。
そして、望ましくは、SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウム層Si1−yGey 層(SGOI層)15の転位密度を、106cm−2以下となる組成比xに調整する。
また、望ましくは、SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層12のゲルマニウムGeの組成比xを、0.05(5%)以下にする。これにより、SOI基板で転位密度が低下する領域であると考えられているドーズウインドの領域で、転位密度を十分に低下(測定限界以下)させることが可能となる。
(実施例)
つぎに、処理条件の一例を示す。
実験では、図1(b)に示すシリコンゲルマニウムSi1−xGex 層12のゲルマニウムGeの濃度(組成比)x(%)を、0%、5%、10%に調整して、それぞれついて下記の処理条件で、SGOI基板10を製造した。エピタキシャル成長層12は、膜厚400nmにした。
図1(c)に示す酸素イオン注入工程では、加速電圧を180keVとし、基板温度を550゜Cに設定した。酸素イオンO+ を注入して、ドーズ量を4×1017/cm2 にした。
図1(d)に示す高温アニールは、1350゜Cの温度で、4時間、行った。
この結果、厚さ85nmの埋込酸化膜14の上に、厚さ320nmのシリコンゲルマニウム層Si1−yGey 層(SGOI層)15が形成されたSGOI基板10が得られた。
SIMOX法による処理前(酸素イオン注入前)のゲルマニウムGe濃度(組成比)x(%)がそれぞれ、0%、5%、10%のものに対応して、SIMOX法による処理後のゲルマニウムGe濃度(組成比)y(%)は、0%、2.7%、5.4%となり、欠陥密度は、それぞれ、103以下、106以下、108(cm−2 )となった。
図1(a)、(b)、(c)、(d)は、SGOI基板をSIMOX法によって製造する工程を示す図である。 図2は、酸素イオンドーズ量及びゲルマニウムGe濃度(組成比)と転位密度との関係を示すグラフである。 図3は、ゲルマニウムGe濃度(組成比)と転位密度との関係を示すグラフである。

Claims (4)

  1. シリコン基板上に、シリコンゲルマニウムSi1−xGex(xはゲルマニウムGeの組成比)の層を形成し、さらにSIMOX法による処理を経て、埋込酸化膜上に、シリコンゲルマニウムSi1−yGey(yはゲルマニウムGeの組成比)の層が形成された半導体基板を製造するに際し、
    前記SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウム層Si1−xGex のゲルマニウムGeの組成比xを、前記SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウム層Si1−yGey の転位密度が所定レベル以下となる所定値以下の組成比に調整して、
    SGOI基板を製造すること
    を特徴とする半導体基板の製造方法。
  2. 前記SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウム層Si1−yGey の転位密度が、106cm−2以下となる組成比xに調整されること
    を特徴とする請求項1記載の半導体基板の製造方法。
  3. 前記SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウム層Si1−xGex のゲルマニウムGeの組成比xは、0.05(5%)以下であること
    を特徴とする請求項1または2記載の半導体基板の製造方法。
  4. シリコン基板上に、シリコンゲルマニウムSi1−xGex(xはゲルマニウムGeの組成比)の層が形成され、さらにSIMOX法による処理を経て、埋込酸化膜上に、シリコンゲルマニウムSi1−yGey(yはゲルマニウムGeの組成比)の層が形成されて製造された半導体基板であって、
    前記SIMOX法による処理前のシリコンゲルマニウム層Si1−xGex のゲルマニウムGeの組成比xを、前記SIMOX法による処理後のシリコンゲルマニウム層Si1−yGey の転位密度が106cm−2以下となる組成比xに調整されてて、製造された、シリコンゲルマニウム層Si1−yGey の転位密度が、106cm−2以下となっている半導体基板。
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