JPWO2006009169A1 - 露光方法及びデバイス製造方法 - Google Patents

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Abstract

液体を所望状態に維持して基板を良好に露光できる露光方法を提供する。液体を介して露光される基板(P)を構成する基材(1)の上面(1A)は、感光材(2)で被覆される有効領域(4)を有し、有効領域(4)の外側で基材(1)の表面が液体と接触しないように、有効領域(4)の外側の基材(1)の表面の少なくとも一部が第1材料(3)で被覆されている。

Description

本発明は、液体を介して基板を露光する露光方法及びデバイス製造方法に関するものである。 本願は、2004年7月21日に出願された特願2004−212756号ならびに2005年6月29日に出願された特願2005−190728号に対し優先権を主張し、その内容をここに援用する。
半導体デバイスや液晶表示デバイスは、マスク上に形成されたパターンを感光性の基板上に転写する、いわゆるフォトリソグラフィの手法により製造される。このフォトリソグラフィ工程で使用される露光装置は、マスクを支持するマスクステージと基板を支持する基板ステージとを有し、マスクステージ及び基板ステージを逐次移動しながらマスクのパターンを投影光学系を介して基板に転写するものである。近年、デバイスパターンのより一層の高集積化に対応するために投影光学系の更なる高解像度化が望まれている。投影光学系の解像度は、使用する露光波長が短いほど、また投影光学系の開口数が大きいほど高くなる。そのため、露光装置で使用される露光波長は年々短波長化しており、投影光学系の開口数も増大している。そして、現在主流の露光波長はKrFエキシマレーザの248nmであるが、更に短波長のArFエキシマレーザの193nmも実用化されつつある。また、露光を行う際には、解像度と同様に焦点深度(DOF)も重要となる。解像度R、及び焦点深度δはそれぞれ以下の式で表される。
R=k・λ/NA … (1)
δ=±k・λ/NA … (2)
ここで、λは露光波長、NAは投影光学系の開口数、k、kはプロセス係数である。(1)式、(2)式より、解像度Rを高めるために、露光波長λを短くして、開口数NAを大きくすると、焦点深度δが狭くなることが分かる。
焦点深度δが狭くなり過ぎると、投影光学系の像面に対して基板表面を合致させることが困難となり、露光動作時のフォーカスマージンが不足するおそれがある。そこで、実質的に露光波長を短くして、且つ焦点深度を広くする方法として、例えば下記特許文献1に開示されている液浸法が提案されている。この液浸法は、投影光学系の下面と基板表面との間を水や有機溶媒等の液体で満たして液浸領域を形成し、液体中での露光光の波長が空気中の1/n(nは液体の屈折率で通常1.2〜1.6程度)になることを利用して解像度を向上するとともに、焦点深度を約n倍に拡大するというものである。
国際公開第99/49504号パンフレット
ところで、上記感光性の基板は、例えば半導体ウエハ等の基材上に感光材を被覆したものである。液浸法においては、液浸領域を形成する液体と基板とが接触するが、基板の周縁部が感光材で被覆されていない場合がある。この感光材で被覆されていない領域に液体が接触すると、その領域の基材表面(下地)を構成する物質が液体中に溶出する可能性がある。液体中に溶出した物質は不純物として作用するため、その不純物を含んだ液体によって、基板や露光装置を構成する各種機器・部材が汚染され、形成されるデバイス性能や露光装置の露光精度に影響を及ぼす可能性がある。
また、液浸法を用いる露光装置においては、基板のエッジを跨るように液浸領域が形成された場合に、基板の周囲に形成されているギャップから液体が浸入し、基板の裏面や基板を保持する部材が汚染される可能性がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、液体を所望状態に維持して基板を良好に露光できる露光方法、及びその露光方法を使って所望の性能を発揮できるデバイスを製造できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。また本発明は、基板の周囲の少なくとも一部に形成されたギャップからの液体の浸入を抑制できる露光方法、及びその露光方法を使って所望の性能を発揮できるデバイスを製造できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は実施の形態に示す各図に対応付けした以下の構成を採用している。但し、各要素に付した括弧付き符号はその要素の例示に過ぎず、各要素を限定するものではない。
本発明の第1の態様に従えば、液体(LQ)を介して基板(P)上に露光光(EL)を照射して基板(P)を露光する露光方法において、基板(P)を構成する基材(1)の表面(1A、1B、1C)は、感光材(2)で被覆される有効領域(4)を有し、有効領域(4)の外側で基材(1)の表面(1A、1B、1C)が液体(LQ)と接触しないように、有効領域(4)の外側の基材(1)の表面(1A、1B、1C)の少なくとも一部が所定材料(3)で被覆されている露光方法が提供される。
本発明によれば、基材の表面のうち、感光材で被覆された有効領域の外側の所定領域を所定材料で被覆し、有効領域の外側で基材と液体とが接触しないようにしたので、基材の表面を構成する物質の液体への溶出を抑えることができる。そして、所定材料として液体への影響が少ない材料を用いることにより、液体を所望状態に維持して基板を良好に露光することができる。
ここで、「有効領域」とは、感光材で被覆された露光可能な領域であって、所望精度のパターンが形成できる領域である。
本発明の第2の態様に従えば、基板保持装置(PH)に保持された基板(P)上に液体(LQ)を介して露光光(EL)を照射して基板(P)を露光する露光方法において、基板保持装置(PH)は基板(P)の周囲に平坦部(51)を有し、基板(P)の周縁部にHMDS層(7)を形成して、基板保持装置(PH)に保持された基板(P)と平坦部(51)との隙間(A)への液体(LQ)の漏洩を抑制する露光方法が提供される。
本発明によれば、基板の周縁部にHMDS層を形成したので、基板の周縁部において、基板の一部(HMDS層の下地)の物質が液体へ溶出することを抑えることができる。また、基板とその周囲に設けられた平坦部との隙間への液体の漏洩を抑制することができる。
本発明の第3の態様に従えば、上記記載の露光方法を用いるデバイス製造方法が提供される。
本発明によれば、液体を所望状態に維持して露光できるので、所望の性能を有するデバイスを提供することができる。
本発明によれば、液体を所望状態に維持して基板を良好に露光でき、所望の性能を有するデバイスを製造できる。
第1実施形態に係る露光処理対象である基板を示す概略構成図である。 露光装置の一実施形態を示す概略構成図である。 基板を保持した基板ステージを示す断面図である。 第2実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 第3実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 第4実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 第5実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 第6実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 第7実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 第8実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 HMDS処理を行う装置を説明するための模式図である。 第8実施形態に係る露光方法を説明するためのフローチャート図である。 第8実施形態に係る露光方法を説明するための模式図である。 第8実施形態に係る露光方法を説明するための模式図である。 第8実施形態に係る露光方法を説明するための模式図である。 第9実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 第9実施形態に係る露光方法を説明するためのフローチャート図である。 第9実施形態に係る露光方法を説明するための模式図である。 第9実施形態に係る露光方法を説明するための模式図である。 第9実施形態に係る露光方法を説明するための模式図である。 第9実施形態に係る露光方法を説明するための模式図である。 第9実施形態に係る露光方法を説明するための模式図である。 第10実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 第11実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 第12実施形態に係る基板を示す概略構成図である。 マイクロデバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。
符号の説明
1…基材、1A…上面、1B…下面、1C…側面、2…感光材、3…第1材料、3’…第2材料、4…有効領域、5…非有効領域、7…HMDS層、100…液浸機構、EL…露光光、EX…露光装置、LQ…液体、P…基板
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。
<第1実施形態>
第1実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は露光処理対象である基板Pの一実施形態を示す図である。図1において、基板Pは、基材1と、その基材1の上面1Aの一部に被覆された感光材2とを有している。本実施形態においては、基材1は半導体ウエハ(シリコンウエハ)を含み、基板Pは液浸法に基づいて露光される。
感光材2は基材1の上面1Aの一部に、例えば200nm程度の厚さで被覆されており、基板Pを構成する基材1の表面は、感光材2で被覆された有効領域4と、有効領域4の外側の非有効領域5とを有している。有効領域4の外側の非有効領域5は、基材1の上面1Aの周縁部1As、基材1の側面1C、及び上面1Aと対向する下面1Bを含む。そして、本実施形態においては、有効領域4の外側の非有効領域5には感光材2が被覆されていない。すなわち、基材1の上面1Aの周縁部1As、基材1の側面1C、及び基材1の下面1Bには感光材2が被覆されていない。
基材1の上面1Aの周縁部1As(上面1Aの非有効領域5)は、例えば3mm程度の幅を有しており、有効領域4は、非有効領域5の内側に設けられ、基材1の上面1Aの殆どの領域を占めている。すなわち、感光材2は、基材1の上面1Aのうち、その上面1Aの周縁部1Asを除いてほぼ全域に被覆されている。
感光材2は、例えばスピンコート法等の所定の塗布方法によって基材1上に塗布されるが、スピンコート法等の所定の塗布方法で基材1上に感光材2の膜を形成した場合、有効領域4の外側の非有効領域5、例えば基材1の周縁部1Asや側面1Cにも感光材2が塗布されてしまう。この部分が基板Pを搬送する搬送系の搬送アームや、基板Pを保管しておくキャリアの棚などの支持部に接触すると、感光材2が剥離する虞がある。感光材2が剥離すると、それが異物となって搬送アームやキャリアが汚染されるばかりでなく、その異物が清浄な基板Pと再び接触することによって汚染が拡大する可能性もある。また、基材1の周縁部において感光材2の膜が中央部より厚くなる現象が生じる場合がある。その基材1の周縁部の感光材2は剥離し易く、剥離した感光材2は異物となり、その異物が基板P上に付着するとパターン転写精度に影響を及ぼす。そこで、基材1上に所定の塗布方法で感光材2を設けた後、周縁部1Asや側面1Cなどの感光材2を例えば溶剤などを使って除去する処理(エッジリンス処理)が行われる。これにより、基材1(基板P)の周縁部1Asなどにおいては感光材2が除去される。本実施形態において、基材1表面の非有効領域5は、エッジリンス処理によって感光材2が除去された領域を含む。
以下の説明においては、基材(基板)上に形成された所定の材料膜のうち、その基材(基板)の周縁部の材料膜を除去する処理を適宜、エッジリンス処理、と称する。また、例えば、基材上に複数の材料膜を積層した場合、エッジリンス処理には、複数の材料膜の少なくとも一部の周縁部を除去する処理が含まれる。
感光材2が被覆された有効領域4とは、露光可能な領域であって、所望精度のパターンが形成できる領域である。すなわち、有効領域4に設けられた感光材2は、所望精度のパターンが形成できるように、被覆時の環境(温度・湿度)条件、成膜条件、材料組成、及び膜厚条件等を含む所定の被覆条件で被覆されている。
感光材2は、この感光材2とは別の第1材料3によって覆われている。本実施形態において、第1材料3は、感光材2の上層にトップコート膜と呼ばれる保護膜を形成する。このトップコート膜は液体から感光材2を保護する膜である。トップコート膜を形成する第1材料3は、有効領域4、及び有効領域4の外側の非有効領域5を覆っている。具体的には、第1材料3は、基材1の上面1Aの周縁部1As、基材1の側面1C、及び基材1の下面1Bの周縁部1Bsを覆っている。なお図1において、第1材料3の膜は感光材2とほぼ同じ厚さで示されているが、実際には20〜40nm程度の厚さであり、感光材2よりも薄く形成されている。
本実施形態においては、感光材2として、例えば、東京応化工業株式会社製P6111が用いられ、第1材料3として、例えば、東京応化工業株式会社製TSP−3Aが用いられる。これら感光材2及び第1材料3は、液浸露光するときに液浸領域を形成する液体に対して撥液性を有している。後述するように、本実施形態においては、液浸領域を形成する液体として純水が用いられるため、感光材2及び第1材料3としては撥水性を有する材料が使用される。例えば、感光材2に対する液体(純水)LQの接触角は、60〜85°であり、第1材料3に対する液体(純水)の接触角は、90°以上である。また、これら感光材2及び第1材料3は、液体LQに対して非溶解性であり、液体LQへの影響が少ない材料となっている。
なお上記トップコート膜は、液浸領域の液体が感光材2に浸透するのを防止するために設けられる場合が多いが、基板P上における液体の残留を防止するために形成される場合もある。また、例えばトップコート膜上に液体が付着し、その液体が気化した後にトップコート膜上に付着跡(所謂ウォーターマーク)が形成されても、液浸露光後にこのトップコート膜を除去することにより、ウォーターマークをトップコート膜とともに除去することができる。そして、ウォーターマークをトップコート膜とともに除去した後に、現像処理等の所定のプロセス処理を行うことができる。
なお、第1材料3としては、上述したように、東京応化工業株式会社製P6111などのフッ素系の樹脂材料を用いることができるが、現像液との親和性が高く、強アルカリ性の高分子を主成分とした樹脂材料を用いることもできる。このように、現像液との親和性が高く、強アルカリ性の高分子を主成分とした樹脂材料を用いた場合には、トップコート膜を現像液と一緒に洗い落とすことができ、フッ素系の樹脂材料を用いたトップコート膜のように専用の洗浄工程を必要としない。また、第1材料3として、半導体の製造工程で使用されるHMDS(ヘキサメチルジシラザン)を用いてもよい。
上述したように、基材1は半導体ウエハを含むものであって、基材1の表面は、シリコン基板の表面を含んでいる。
図1に示す基板Pが形成される工程を簡単に説明すると、まず、半導体ウエハ等の基材1上に、感光材2が塗布される。感光材2が塗布された後、基材1の周縁部1Asの感光材2を除去するエッジリンス処理が行われる。エッジリンス処理の後、上述のフッ素系の樹脂材料又はHMDS等の第1材料3からなるトップコート膜(層)が、感光材2を覆うように形成される。第1材料3からなる膜(層)は、基材1の周縁部1Asのエッジリンス処理を施した部分にも形成される。そして、基板Pにプリベーク処理等の所定の処理が施された後、露光処理が行われる。
次に、上述した基板Pを液浸法に基づいて露光する露光装置EXについて、図2を参照しながら説明する。
図2において、露光装置EXは、マスクMを支持して移動可能なマスクステージMSTと、基板Pを保持する基板ホルダPHを有し、基板ホルダPHに基板Pを保持して移動可能な基板ステージPSTと、マスクステージMSTに支持されているマスクMを露光光ELで照明する照明光学系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板ステージPSTに支持されている基板Pに投影する投影光学系PLと、露光装置EX全体の動作を統括制御する制御装置CONTとを備えている。なお、ここでいう「マスク」は基板P上に縮小投影されるデバイスパターンを形成されたレチクルを含む。
照明光学系ILは、マスクステージMSTに支持されているマスクMを露光光ELで照明するものであり、露光用光源、露光用光源から射出された光束の照度を均一化するオプティカルインテグレータ、オプティカルインテグレータからの露光光ELを集光するコンデンサレンズ、リレーレンズ系、露光光ELによるマスクM上の照明領域を設定する視野絞り等を有している。マスクM上の所定の照明領域は照明光学系ILにより均一な照度分布の露光光ELで照明される。照明光学系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)や、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。本実施形態では、ArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージMSTは、マスクMを保持して移動可能であって、投影光学系PLの光軸AXに垂直な平面内、すなわちXY平面内で2次元移動可能及びθZ方向に微小回転可能である。マスクステージMST上には、このマスクステージMSTの位置を計測するためのレーザ干渉計41用の移動鏡40が設けられている。マスクステージMST上のマスクMの2次元方向の位置、及び回転角はレーザ干渉計41によりリアルタイムで計測され、制御装置CONTはレーザ干渉計41の計測結果に基づいて、リニアモータ等を含むマスクステージ駆動機構を駆動することで、マスクステージMSTに支持されているマスクMの位置決めを行う。
投影光学系PLは、マスクMのパターンを所定の投影倍率βで基板Pに投影露光するものであって、基板P側の先端部に設けられた光学素子(レンズ)LSを含む複数の光学素子で構成されており、これら光学素子は鏡筒PKで支持されている。本実施形態において、投影光学系PLは、投影倍率βが例えば1/4、1/5、あるいは1/8の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また投影光学系PLは、反射素子を含まない屈折系、屈折素子を含まない反射系、屈折素子と反射素子とを含む反射屈折系のいずれであってもよい。また、先端部の光学素子LSは鏡筒PKより露出している。
基板ステージPSTは、基板Pを基板ホルダPHを介して保持するZステージ52と、Zステージ52を支持するXYステージ53とを備えている。XYステージ53はベース54上に支持されている。Zステージ52は基板ホルダPHに保持されている基板PをZ軸方向、及びθX、θY方向(傾斜方向)に移動可能である。XYステージ53は基板ホルダPHに保持されている基板PをZステージ52を介してXY方向(投影光学系PLの像面と実質的に平行な方向)、及びθZ方向に移動可能である。なお、ZステージとXYステージとを一体的に設けてよいことは言うまでもない。
基板ステージPST(Zステージ52)には、この基板ステージPSTの位置を計測するためのレーザ干渉計43用の移動鏡42が設けられている。基板ステージPST上の基板Pの2次元方向の位置、及び回転角はレーザ干渉計43によりリアルタイムで計測される。制御装置CONTは、レーザ干渉計43の計測結果に基づいて、レーザ干渉計43で規定される2次元座標系内で、リニアモータ等を含む基板ステージ駆動機構を介してXYステージ53を駆動することで基板ステージPSTに支持されている基板PのX軸方向及びY軸方向における位置決めを行う。
また、露光装置EXは、例えば特開平8−37149号公報に開示されているような、基板Pの上面に対して斜め方向から検出光を投射することで、基板Pの上面の面位置情報を検出するフォーカス検出系を備えている。フォーカス検出系は、投影光学系PLの像面に対する基板Pの上面のZ軸方向における位置(フォーカス位置)、及び基板Pの上面の傾斜を求めることができる。制御装置CONTは、基板ステージ駆動機構を介して基板ステージPSTのZステージ52を駆動することにより、Zステージ52に保持されている基板PのZ軸方向における位置(フォーカス位置)、及びθX、θY方向における位置を制御し、基板Pの上面(露光面)を投影光学系PL及び液体LQを介して形成される像面に合わせ込む。
本実施形態の露光装置EXは、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために液浸法を適用した液浸露光装置であって、基板P上に液体LQの液浸領域AR2を形成可能な液浸機構100を備えている。液浸機構100は、基板P(基板ステージPST)の上方に設けられ、投影光学系PLの先端の光学素子LSを囲むように設けられた環状のノズル部材70と、ノズル部材70に設けられた液体供給口12を介して基板P上に液体LQを供給する液体供給機構10と、ノズル部材70に設けられた液体回収口22を介して基板P上の液体LQを回収する液体回収機構20とを備えている。液体供給機構10は、所定の液体LQを投影光学系PLの像面側に供給するためのものであって、液体LQを送出可能な液体供給部11と、液体供給部11にその一端部を接続する供給管13とを備えている。供給管13の他端部はノズル部材70に接続されている。液体供給部11は、液体LQを収容するタンク、加圧ポンプ、及びフィルタユニット等を備えている。また、液体回収機構20は、投影光学系PLの像面側の液体LQを回収するためのものであって、液体LQを回収可能な液体回収部21と、液体回収部21にその一端部を接続する回収管23とを備えている。回収管23の他端部はノズル部材70に接続されている。液体回収部21は例えば真空ポンプ等の真空系(吸引装置)、回収された液体LQと気体とを分離する気液分離器、及び回収した液体LQを収容するタンク等を備えている。
ノズル部材70は、基板P(基板ステージPST)の上方に設けられており、ノズル部材70の下面70Aは、基板Pの上面に対向している。液体供給口12は、ノズル部材70Aの下面70Aに設けられている。また、ノズル部材70の内部には、供給管13と液体供給口12とを接続する内部流路が設けられている。また、液体回収口22もノズル部材70の下面70Aに設けられており、投影光学系PL(光学素子LS)の光軸AXに関して、液体供給口12よりも外側に設けられている。また、ノズル部材70の内部には、回収管23と液体回収口22とを接続する内部流路が設けられている。
液体供給部11の動作は制御装置CONTにより制御される。基板P上に液体LQを供給する際、制御装置CONTは、液体供給部11より液体LQを送出し、供給管13、及びノズル部材70の内部流路を介して、基板Pの上方に設けられている液体供給口12より基板P上に液体LQを供給する。また、液体回収部21の液体回収動作は制御装置CONTにより制御される。制御装置CONTは液体回収部21による単位時間あたりの液体回収量を制御可能である。基板Pの上方に設けられた液体回収口22から回収された基板P上の液体LQは、ノズル部材70の内部流路、及び回収管23を介して液体回収部21に回収される。
制御装置CONTは、少なくともマスクMのパターン像を基板P上に転写している間、液体供給機構10から供給した液体LQにより投影光学系PLの投影領域AR1を含む基板P上の少なくとも一部に、投影領域AR1よりも大きく且つ基板Pよりも小さい液浸領域AR2を局所的に形成する。具体的には、露光装置EXは、投影光学系PLの像面側先端部の光学素子LSと基板Pの上面(露光面)との間に液体LQを満たして液浸領域AR2を形成し、この投影光学系PLと基板Pとの間の液体LQ及び投影光学系PLを介してマスクMのパターン像を基板P上に投影することによって、基板Pを露光する。
本実施形態において、液浸領域AR2を形成する液体LQとして純水を用いた。純水は、露光光ELがArFエキシマレーザ光であっても透過可能である。また、純水は輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)も透過可能である。
投影光学系PLの光学素子LSの下面LSA、及びノズル部材70の下面70Aのそれぞれは平坦面となっており、これら投影光学系PLの光学素子LSの下面LSAとノズル部材70の下面70Aとはほぼ面一となっている。また、基板ステージPST(Zステージ52)上には凹部50が設けられており、基板ホルダPHは凹部50に配置されている。そして、基板ステージPSTのうち凹部50以外の上面51は、基板ホルダPHに保持された基板Pの上面とほぼ同じ高さ(面一)になるような平坦面となっている。これにより、ノズル部材70の下面70A及び光学素子LSの下面LSAと、基板P(基板ステージPST)との間に液浸領域AR2を良好に形成することができる。また、上面51を設けたことにより、基板Pの周縁部を液浸露光するときにおいても、投影光学系PLの像面側に液体LQを保持して液浸領域AR2を良好に形成することができる。
また、光学素子LSの表面のうち液浸領域AR2の液体LQに接触する液体接触面(下面LSAを含む)は、液体LQに対して親液性を有している。また、ノズル部材70のうち液浸領域AR2の液体LQに接触する液体接触面(下面70Aを含む)も、液体LQに対して親液性を有している。上記光学素子LSやノズル部材70の液体接触面を親液性にするために、本実施形態においては、例えばMgF、Al、SiO等の親液性材料を前記液体接触面に被覆する親液化処理が施されている。一方、基板ステージPSTの上面51は、液体LQに対して撥液性を有している。基板ステージPSTの上面51を撥液性にするために、本実施形態においては、例えばフッ素系樹脂材料あるいはアクリル系樹脂材料等の撥液性材料を基板ステージPSTの上面51に被覆する撥液化処理が施されている。ここで、光学素子LS、ノズル部材70、基板ステージPST等に設ける材料としては、液体LQに対して非溶解性の材料が用いられる。また、上述したように、基板Pを構成する基材1上に被覆される材料としては、液体LQに対して撥液性を有する材料が被覆されているため、基板Pの上面も、液体LQに対して撥液性を有している。基板Pの上面や基板ステージPSTの上面51を撥液性にすることで、液浸領域AR2を良好に維持できるとともに、基板Pの上面や基板ステージPSTの上面51に液体LQが残留する不都合を防止できる。
なお本実施形態において、基板Pの上面とは、基材1の上面1A上に被覆された材料膜のうち最も上層の材料膜の表面を言う。例えば図1に示す例では、基板Pの上面は第1材料3によって形成された膜の表面であり、第1材料3が感光材2の上に被覆されていない形態では、基板Pの上面は感光材2によって形成された膜の表面を含む。
図3は、基板Pを保持した基板ホルダPHの近傍を示す拡大断面図である。図3において、基板ホルダPHは、基板Pを構成する基材1の下面1Bと所定距離だけ離れて対向する底面35Bを有するベース部材35と、ベース部材35上に形成され、基材1の下面1Bと対向する上面33Aを有する周壁部33と、周壁部33の内側の底面35B上に形成された支持部34とを備えている。周壁部33は、基板Pの形状に応じて略円環状に形成されている。周壁部33の上面33Aは、基材1の下面1Bの周縁部1Bsに対向するように形成されている。また、周壁部33の上面33Aは平坦面となっている。
基板ホルダPHの支持部34は、周壁部33の内側において複数一様に設けられている。本実施形態においては、基板ホルダPHの支持部34は複数の支持ピンを含み、基板ホルダPHは、所謂ピンチャック機構を構成している。このピンチャック機構は、基板ホルダPHのベース部材35と周壁部33と基板Pとで囲まれた空間31を負圧にする吸引口41を備えた吸引機構を備えており、空間31を負圧にすることによって基板Pを支持部34で吸着保持する。図3において、吸引口41はベース部材35の底面35B上に複数一様に設けられている。
Zステージ52(基板ステージPST)の凹部50によって形成された内側面50Tと周壁部33の外側面33Sとの間には所定の距離を有するギャップ(隙間)Cが設けられている。また、基板ホルダPHに保持された基板Pのエッジ部と、その基板Pの周囲に設けられたZステージ52(基板ステージPST)の上面51との間には、0.1〜1.0mm程度の距離を有するギャップAが形成されている。本実施形態においては、ギャップAは0.3mm程度である。周壁部33の外径は基板Pの外径より小さく形成されており、ギャップCはギャップAより大きく、例えば1.5mm程度である。
また、本実施形態においては、周壁部33の上面33Aは平坦面となっており、その上面33Aは、フッ素系樹脂材料等の撥液性材料を被覆されて撥液性を有している。更に、本実施形態においては、基板ホルダPHのうち、周壁部33の外側面33S、及びZステージ52の内側面50Tも、上記撥液性材料が被覆されて撥液性を有している。更に、支持部34の表面や底面35Bを含むベース部材35の表面も撥液性を有している。
次に、上述した構成を有する露光装置EXによって基板Pを露光する方法について説明する。
本実施形態においては、投影光学系PL及び液体LQを介して基板P上に露光光ELを照射して基板Pを露光する液浸法が適用され、マスクMのパターン像を基板P上に投影するときには、基板P上の有効領域4にマスクMのパターン像が投影される。上述したように、有効領域4には所望精度のパターンが形成できるように、所定の被覆条件で被覆された感光材2が設けられている。したがって、この有効領域4にマスクMのパターン像を投影することで、この有効領域4の基材1上に所望精度のデバイスパターンを形成することができる。
また、有効領域4の周縁部にマスクMのパターン像を投影するときや、液浸領域AR2を基板ステージPSTの上面51上に移動するときなどにおいては、図3に示すように、液浸領域AR2がギャップA上に配置される可能性がある。本実施形態においては、ギャップAは上記所定値(0.1〜1.0mm程度)に設定されているとともに、ギャップAを形成するZステージ52の内側面50Tとその内側面50Tに対向する基板Pの側面(基材1の側面1Cに被覆された第1材料3)とのそれぞれが撥液性であるため、ギャップAからの液体LQの浸入を確実に防止することができる。
また、図3に示す状態などにおいては、液浸領域AR2の液体LQは、基板Pの上面の周縁部に接触するが、基材1の上面1Aのうち有効領域4の外側の周縁部1Asには、基材1の上面1Aの周縁部1Asが液体LQと接触しないように、第1材料3が被覆されているので、液体LQと基材1とは接触しない。また、液体LQがギャップAに僅かながら浸入した場合においても、基材1の有効領域4の外側の側面1Cには、その側面1Cが液体LQと接触しないように第1材料3が被覆されているので、液体LQと基材1とは接触しない。更に、ギャップAを介して浸入した液体LQが基板Pの下面側に回り込むような状況が生じた場合でも、基材1の下面1Bの一部(周縁部1Bs)に第1材料3が被覆されているので、液体LQと基材1とは接触しない。
また、ギャップAを介して浸入した液体LQが、周壁部33の上面33Aと基材1の下面1Bとの間で形成されるギャップBを介して第1空間31に流入する可能性がある。図3においては、第1材料3は下面1Bの周縁部1Bsに被覆されているものの、基材1の下面1Bのうち基板ホルダPHの周壁部33の上面33Aと対向する領域には第1材料3は被覆されていない。そこで、基材1の下面1Bのうち基板ホルダPHの周壁部33の上面33Aと対向する領域にも第1材料3を被覆して撥液性にすることで、周壁部33の上面33Aと基材1の下面1Bとの間で形成されるギャップBを介して液体LQが浸入することを防止できる。もちろん、基材1の下面1Bの全域に第1材料3を被覆することもできる。なお、図3に示すように、基材1の下面1Bのうち基板ホルダPHの周壁部33の上面33Aと対向する領域に第1材料3が被覆されていなくても、ギャップBを調整することで、ギャップBを介して第1空間31に液体LQが浸入することを防止できる。
以上説明したように、基材1の表面のうち、感光材2で被覆された有効領域4の外側の所定領域を第1材料3で被覆し、有効領域4の外側で、上面1A、側面1C、下面1Bのそれぞれを含む基材1の表面が液体LQと接触しないようにしたので、基材1の表面を構成する物質の液体LQへの溶出を抑えることができる。本実施形態においては、基材1の表面である。その基材1の表面と液体LQとが接触すると、液体LQ中に、シリコン基板を形成する物質(Si)が溶出する可能性がある。液体LQ中に溶出した前記物質は不純物として作用するため、例えば、その不純物を含んだ液体LQが基材1中に浸透すると、先に基材1上に設けられているデバイスを形成するための機能層に影響を及ぼし、形成されるデバイスの性能が劣化したり、あるいは不純物を含んだ液体LQが基板ステージPST上に設けられた不図示の光計測部上に残留して気化し、その光計測部上にウォーターマークを形成するなどの不都合を生じさせる可能性がある。本実施形態では、基材1と液体LQとが接触しないように、基材1のうち感光材2が塗布された有効領域4の外側に第1材料3が被覆されているので、液体LQと基材1とは接触しない。したがって、上記不都合の発生を防止することができる。そして、液体LQに接触する第1材料3として、液体LQへの影響が少ない材料を用いることにより、液浸領域AR2の液体LQを所望状態に維持して基板Pを良好に露光することができる。
なお、上述の実施形態においては、説明を簡単にするために、シリコン基板上に感光材2の膜が形成されている状態、すなわち有効領域4の外側の基材1の表面がシリコン基板の表面である場合について説明したが、基材1の表面(下地)がSiOなどの酸化膜の場合もある。また、有効領域4の外側の基材1の表面(下地)が、前のプロセスまでに生成されたSiOなどの酸化膜、SiOやSiNxなどの絶縁膜、CuやAl−Siなどの金属・導体膜、アモルファスSiなどの半導体膜である場合やこれらが混在する場合もある。いずれの場合も、液浸領域AR2を形成する液体LQに接すると金属(例えばSi)などの物質が不純物として液体LQ中に溶出する可能性があるが、上述の実施形態のように、有効領域4の外側を第1材料3で覆うことによって、そのような不純物の溶出を防止することができる。
<第2実施形態>
なお、上述した実施形態においては、第1材料3は、基材1の上面1A、下面1B、及び側面1Cのそれぞれに被覆されているが、図4に示すように、下面1Bには設けず、基材1の上面1A及び側面1Cのみに被覆するようにしてもよい。
本実施形態においても、エッジリンス処理よって基板Pの周縁部の感光材2が除去されており、エッジリンス処理の後、第1材料3からなる膜(層)が、そのエッジリンス処理を施した部分に形成される。
<第3実施形態>
また、図5に示すように、第1材料3を基材1の下面1B及び側面1Cには設けず、基材1の周縁部1Asを含む上面1Aのみに被覆するようにしてもよい。
本実施形態においても、エッジリンス処理よって基板Pの周縁部の感光材2が除去されており、
エッジリンス処理の後、第1材料3からなる膜(層)が、そのエッジリンス処理を施した部分に形成される。
<第4実施形態>
また、上述した実施形態においては、第1材料3は有効領域4に被覆された感光材2も覆っているが、図6に示すように、感光材2を覆わずに、基材1の上面1Aのうち有効領域4の外側の周縁部1Asのみに、第1材料3を被覆するようにしてもよい。そして、液体LQに接触する感光材2として、液体LQへの影響が少ない材料を用いることにより、液浸領域AR2の液体LQを所望状態に維持して基板Pを良好に露光することができる。また、この場合においても、基材1の上面1Aのうち有効領域4の外側の周縁部1Asだけでなく、側面1Cと下面1Bの少なくとも一方も被覆するようにしてもよい。
本実施形態においても、エッジリンス処理よって基板Pの周縁部の感光材2が除去されており、エッジリンス処理の後、第1材料3からなる膜(層)が、そのエッジリンス処理を施した部分に形成される。
<第5実施形態>
また、基材1の表面を被覆する所定材料として、第1材料3に加えて、第1材料3とは別の第2材料3’を被覆するようにしてもよい。図7に示す例では、基材1の上面1Aに第1材料3が被覆され、側面1Cに第2材料3’が被覆されている。例えば、第1材料3及び第2材料3’の一方をフッ素系の樹脂材料とし、他方をHMDSとすることができる。もちろん、有効領域4の外側の非有効領域5に被覆する材料としては、第1、第2材料3、3’の2種類に限られず、任意の複数種類の材料を、非有効領域5に被覆することができる。
本実施形態においても、エッジリンス処理よって基板Pの周縁部の感光材2が除去されており、エッジリンス処理の後、第1材料3あるいは第2材料3’からなる膜(層)が、そのエッジリンス処理を施した部分に形成される。
<第6実施形態>
また、有効領域4の外側に被覆する材料としては、有効領域4を被覆している感光材2を用いるようにしてもよい。例えば図8に示すように、基材1の上面1Aの周縁部1Asを含む全域に感光材2を被覆することができる。図8において、有効領域4とその有効領域4の外側の非有効領域5(周縁部1As)とのそれぞれに感光材2を被覆するときは、同一の工程で、有効領域4と非有効領域5とのそれぞれにほぼ同時に感光材2を被覆してもよいし、有効領域4及び非有効領域5のうちいずれか一方に感光材2を被覆した後、他方に感光材2を被覆するといったように、別々の工程で感光材2を被覆するようにしてもよい。また、有効領域4に加えて非有効領域5にも感光材2を被覆するときには、有効領域4に対して感光材2を被覆するときの上記被覆条件と、非有効領域5に対して感光材2を被覆するときの上記被覆条件とを互いに異なる条件としてもよい。
<第7実施形態>
また、図9に示すように、感光材2を基材1の側面1Cに被覆してもよい。更には、感光材2を基材1の下面1Bに被覆するようにしてもよい。
<第8実施形態>
上述の第1〜第5実施形態で説明したように、フッ素系の樹脂材料又はHMDS等を含む膜(層)を、基板Pの周縁部(上面の周縁部及び側面を含む)に形成することにより、図3等を参照して説明したように、その基板Pを基板ステージPSTの基板ホルダPHで保持したとき、基材1から液体LQ中への物質の溶出が抑制されるだけでなく、基板Pとその周囲に設けられた基板ステージPSTの上面51とのギャップAへの液体LQの漏洩を抑制することができる。そして、液体LQが基板Pと基板ステージPSTとの間のギャップAを介して基板Pの下面側に浸入することが抑制されるので、例えば、基板Pの下面が濡れたことによって、基板ホルダPHで基板Pを良好に保持できなくなったり、あるいは、所定の搬送系を使って基板ホルダPHから基板Pを搬出(アンロード)する際、濡れた基板Pの下面を保持する搬送系がその基板Pを良好に保持できなくなる等の不都合の発生を防止することができる。
特に、HMDSは比較的安価で、半導体ウエハ等の基材1と感光材2との密着性を向上するために半導体の製造工程で使用されているものであり、既存の設備を有効に利用することができる。また、HMDSは撥液性(撥水性)を有しているため、HMDSからなる層(以下、HMDS層と称する)を基板Pの上面に形成することにより、基板P上に液浸領域AR2を良好に形成することができる。基板Pの上面にHMDS層を形成することにより、基板P上に液体LQが残留したり付着跡(ウォーターマーク)が形成されるなどといった不都合の発生を抑制することもできる。また、一般的にHMDS処理においては、HMDSの蒸気化が行われるため、基材1(基板P)の側面や裏面にも比較的容易にHMDS層を形成することができる。HMDS層を基板Pの側面や下面(裏面)に形成することにより、基板ホルダPHに保持された基板Pと基板ステージPSTの上面51との間のギャップAへの液体LQの漏洩や、基板Pの下面側に液体LQが回り込むなどといった不都合の発生を抑制することができる。
そして、上述の第1〜第5実施形態においては、基材1上に感光材2の膜を形成し、エッジリンス処理をした後、そのエッジリンス処理を施した部分を含む基材1(基板P)上にHMDS層を形成しているが、エッジリンス処理の前に、ひいては基材1上に感光材2の膜を形成する前に、基材1の上面、側面、及び下面の少なくとも一部にHMDS層を形成することができる。
図10は本実施形態に係る基板Pを示す図である。図10において、基板Pは、基材1と、その基材1の上面1A、下面1B、及び側面1Cに形成されたHMDS層7とを備えている。また、基材1の上面1Aのうち、周縁部1Asを除く大部分の領域には感光材2の膜が形成されている。そして、基材1の上面1Aの周縁部1As、基材1の側面1C、及び基材1の下面1Bには感光材2の膜が形成されていない。
なお本実施形態において、基板Pの上面とは、基材1の上面1Aに被覆された材料膜のうち最も上層の材料膜の表面(露出面)を言う。したがって、図10に示す例では、基板Pの上面は感光材2によって形成された膜の表面と、その周囲に設けられたHMDS層7の表面とを含む。また、本実施形態において、基板Pの下面とは、基材1の下面1Bに被覆された材料膜のうち最も表層の材料膜の表面(露出面)を言う。したがって、図10に示す例では、基板Pの下面はHMDS層7の表面である。また、本実施形態において、基板Pの側面とは、基材1の側面1Cに被覆された材料膜のうち最も表層の材料膜の表面(露出面)を言う。したがって、図10に示す例では、基板Pの側面はHMDS層7の表面である。
図11は基材1上にHMDS層を形成する膜形成装置80の一例を模式的に示した図である。図11において、露光装置EXには、コータ・デベロッパ装置C/Dが接続されている。コータ・デベロッパ装置C/Dは、基材1上に感光材2を塗布するコータ装置と、露光処理後の基板Pを現像するデベロッパ装置とを備えている。膜形成装置80は、コータ・デベロッパ装置C/Dに設けられている。膜形成装置80は、密閉室81と、密閉室81の内部に設けられ、基材1を保持する保持装置82と、ガス状のHMDSを密閉室81の内部に供給するガス供給装置83とを有している。保持装置82は保持した基材1を加熱することができる。膜形成装置80は、保持装置82で保持した基材1を加熱した状態で、ガス供給装置83よりガス状のHMDSを密閉室81の内部に供給する。これにより、基材1の表面とガス状のHMDSとが接触し、基材1の表面にHMDS層7が形成される。なお、図11に示すように、本実施形態において、保持装置82は、基材1の裏面側に所定の空間が形成されるように基材1を保持しており、基材1の上面1A、側面1Cだけでなく、基材1の裏面1Bのほぼ全面にHMDS層が形成される。以下の説明においては、基材1上にHMDS層7を形成する処理を適宜、HMDS処理、と称する。
次に、図10に示した基板Pを形成するための処理手順の一例について、図12及び図13A〜Cを参照しながら説明する。図12は処理手順の一例を示すフローチャート図、図13A〜Cは処理手順の一例を説明するための模式図である。
まず、図11を参照して説明した膜形成装置80により、基材1の上面1A、下面1B、及び側面1CのそれぞれにHMDS層7が形成される(ステップSA10)。基材1の表面とガス状のHMDSとが接触することによって基材1上にHMDS層7が形成されるので、基材1の上面1A、下面1B、及び側面1Cのそれぞれに、HMDS層7を円滑に形成することができる。図13Aには、HMDS処理を施された後の基材1が示されている。
次いで、基材1のHMDS層7上に感光材2を塗布する処理が行われる(ステップSA20)。コータ・デベロッパ装置C/Dにより、例えばスピンコート法等の所定の塗布方法によって、基材1のHMDS層7上に感光材2の膜が形成される。図13Bには、感光材2が塗布された後の基板Pが示されている。
次いで、周縁部1Asや側面1Cの感光材2を除去するエッジリンス処理が行われる(ステップSA30)。これにより、基材1(基板P)の周縁部1Asにおいては感光材2が除去される。図13Cには、エッジリンス処理を施された後の基板Pが示されている。
そして、基板Pにプリベーク処理等の所定の処理が施される(ステップSA40)。その後、基板Pは所定の搬送系によって露光装置EXへ搬送され、露光処理される(ステップSA50)。
エッジリンス処理やプリベーク処理を行った後であっても、基板Pの周縁部のエッジリンス処理を施した部分はHMDS層7で覆われている。すなわち、エッジリンス処理やプリベーク処理が行われても、基材1上に形成されたHMDS層7は除去されることがない。したがって、そのエッジリンス処理を施した後であっても、基板Pの上面の周縁領域の撥液性を維持することができる。同様に、エッジリンス処理やプリベーク処理を行った後であっても、基板Pの側面や下面はHMDS層7で覆われており、撥液性が維持されている。
<第9実施形態>
次に、第9実施形態について説明する。図14は本実施形態に係る基板Pを示す図である。図14においても、基板Pは、基材1と、その基材1の上面1A、下面1B、及び側面1Cに形成されたHMDS層7とを備えている。また、基材1の上面1Aのうち、周縁部1Asを除く大部分の領域には感光材2の膜が形成されている。そして、基材1の上面1Aの周縁部1As、基材1の側面1C、及び基材1の下面1Bには感光材2の膜が形成されていない。また、感光材2を覆うように、第1材料3の膜(トップコート膜)が形成されている。本実施形態においては、第1材料3の膜は、感光材2及び周縁部1Asの一部を覆うように形成されている。したがって、周縁部1Asの一部ではHMDS層7が露出している。また、基材1の側面1C、及び基材1の下面1Bには第1材料3の膜が形成されていない。
次に、図14に示した基板Pを形成するための処理手順の一例について、図15及び図16A〜Eを参照しながら説明する。図14は処理手順の一例を示すフローチャート図、図16A〜Eは処理手順の一例を説明するための模式図である。
まず、図11を参照して説明した膜形成装置80により、基材1の上面1A、下面1B、及び側面1CのそれぞれにHMDS層7が形成される(ステップSA10)。図16Aには、HMDS処理を施された後の基材1が示されている。
次いで、基材1のHMDS層7上に感光材2を塗布する処理が行われる(ステップSA20)。コータ・デベロッパ装置C/Dにより、例えばスピンコート法等の所定の塗布方法によって、基材1のHMDS層7上に感光材2が塗布される。図16Bには、感光材2が塗布された後の基板Pが示されている。
次いで、周縁部1Asや側面1Cの感光材2を除去するエッジリンス処理が行われる(ステップSA30)。これにより、基材1(基板P)の周縁部1Asにおいては感光材2が除去される。図16Cには、エッジリンス処理を施された後の基板Pが示されている。
そして、基板Pにプリベーク処理等の所定の処理が施される(ステップSA31)。
次いで、基材1の感光材2の膜上にトップコート膜を形成するための第1材料3を塗布する処理が行われる(ステップSA32)。コータ・デベロッパ装置C/Dにより、例えばスピンコート法等の所定の塗布方法によって、基材1の感光材2の膜上に第1材料3が塗布される。図16Dには、第1材料3が塗布された後の基板Pが示されている。
次いで、周縁部1Asや側面1Cの第1材料3を除去するエッジリンス処理が行われる(ステップSA33)。これにより、基材1(基板P)の周縁部1Asにおいては第1材料3が除去される。図16Eには、エッジリンス処理を施された後の基板Pが示されている。
そして、基板Pにプリベーク処理等の所定の処理が施される(ステップSA40)。その後、基板Pは所定の搬送系によって露光装置EXへ搬送され、露光処理される(ステップSA50)。
エッジリンス処理やプリベーク処理を行った後であっても、基板Pの周縁部のエッジリンス処理を施した部分はHMDS層7で覆われている。すなわち、エッジリンス処理やプリベーク処理が行われても、基材1上に形成されたHMDS層7は除去されることがない。したがって、そのエッジリンス処理を施した後であっても、基板Pの上面の周縁領域の撥液性を維持することができる。同様に、エッジリンス処理やプリベーク処理を行った後であっても、基板Pの側面や下面はHMDS層7で覆われており、撥液性が維持されている。
このように、基材1にHMDS層7を形成した後に、感光材2の膜、及びトップコート膜3を形成した場合には、エッジリンス処理を施した後であっても、基板Pの表面の所望の領域(図14においては、基板Pの表面のほぼ全面)を撥液性(撥水性)にすることができる。
<第10実施形態>
第10実施形態について図17を参照して説明する。図17に示すように、HMDS層7を、基材1の下面1Bの全ての領域に設けずに、一部の領域のみに設けることができる。図17に示す例では、HMDS層7は、基材1の下面1Bの周縁部1Bsを覆うように形成されている。HMDS処理を施さない非形成領域1Bnを形成する場合には、例えば基材1の下面1Bの非形成領域1Bnに対応する領域をカバー(マスク)で覆った状態で、膜形成装置80の密閉室81の内部に基材1を配置し、ガス状のHMDSを密閉室81の内部に供給すればよい。
<第11実施形態>
第11実施形態について図18を参照して説明する。図18に示すように、HMDS層7を、基材1の下面1Bには設けず、側面1C及び上面1Aのみに設けることができる。この場合も、HMDS処理を施したくない領域をカバー(マスク)で覆った状態で、基材1とガス状のHMDSとを接触させればよい。
<第12実施形態>
第12実施形態について図19を参照して説明する。図19に示すように、HMDS層7を、基材1の下面1B及び側面1Cには設けず、上面1Aのみに設けるようにしてもよい。
以上のように、第8〜第12実施形態においては、基材1にHMDS層を形成しているので、感光材2及び/又はトップコート膜を形成した後に、エッジリンス処理を施しても、基板Pの周縁部の所望領域にHMDS層7が維持されており、基板Pの周縁部の所望領域の撥液性(望ましくは、液体LQに対する静的な接触角が60度以上)を維持することができ、HMDS層7が形成された基板Pを露光対象とすることで、基板ホルダPHに保持された基板Pの周囲に形成されているギャップAからの液体LQの浸入を抑制することができる。また、HMDS層7が形成されている基材1(下地)からの物質の溶出を抑えることもできる。
なお、第8〜第12実施形態において、基材1に形成されたHMDS層に、感光材2の密着性を高める機能を持たせなくてもよい。すなわち、基板Pの上面の周縁領域に撥液性を持たせるためだけに、基材1の上面にHMDS層を形成してもよい。
また、第8〜第12実施形態においても、HMDS層が形成される基材1の表面は、シリコン基板の表面である場合に限らず、SiOなどの酸化膜の場合もあるし、前のプロセスまでに生成されたSiOなどの酸化膜、SiOやSiNxなどの絶縁膜、CuやAl−Siなどの金属・導体膜、アモルファスSiなどの半導体膜である場合もあるし、これらが混在する場合もある。
また上述の第1〜第12実施形態において、液浸領域AR2が所望状態に形成可能であれば、基板ステージPSTの上面51は、基板ステージPSTに保持された基板Pの表面と面一でなくてもよい。
また、第1〜第12実施形態の基板ステージPSTにおいては、周壁部33の上面33A、外側面33S、Zステージ52の内側面50T、及び支持部34の表面と底面35Bを含むベース部材35の表面は撥液性を有しているが、撥液性を有していなくてもよいし、それらの一部のみに撥液性をもたせてもよい。
上述したように、本実施形態における液体LQは純水により構成されている。純水は、半導体製造工場等で容易に大量に入手できるとともに、基板P上の感光材や光学素子(レンズ)等に対する悪影響がない利点がある。また、純水は環境に対する悪影響がないとともに、不純物の含有量が極めて低いため、基板Pの上面、及び投影光学系PLの先端面に設けられている光学素子の表面を洗浄する作用も期待できる。なお工場等から供給される純水の純度が低い場合には、露光装置が超純水製造器を持つようにしてもよい。
そして、波長が193nm程度の露光光ELに対する純水(水)の屈折率nはほぼ1.44と言われており、露光光ELの光源としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)を用いた場合、基板P上では1/n、すなわち約134nmに短波長化されて高い解像度が得られる。更に、焦点深度は空気中に比べて約n倍、すなわち約1.44倍に拡大されるため、空気中で使用する場合と同程度の焦点深度が確保できればよい場合には、投影光学系PLの開口数をより増加させることができ、この点でも解像度が向上する。
なお、上述したように液浸法を用いた場合には、投影光学系の開口数NAが0.9〜1.6になることもある。このように投影光学系の開口数NAが大きくなる場合には、従来から露光光として用いられているランダム偏光光では偏光効果によって結像性能が悪化することもあるので、偏光照明を用いるのが望ましい。その場合、マスク(レチクル)のライン・アンド・スペースパターンのラインパターンの長手方向に合わせた直線偏光照明を行い、マスク(レチクル)のパターンからは、S偏光成分(TE偏光成分)、すなわちラインパターンの長手方向に沿った偏光方向成分の回折光が多く射出されるようにするとよい。投影光学系PLと基板P(基材1)の上面に塗布された感光材との間が液体で満たされている場合、投影光学系PLと基板P(基材1)の上面に塗布された感光材との間が空気(気体)で満たされている場合に比べて、コントラストの向上に寄与するS偏光成分(TE偏光成分)の回折光の感光材表面での透過率が高くなるため、投影光学系の開口数NAが1.0を越えるような場合でも高い結像性能を得ることができる。また、位相シフトマスクや特開平6−188169号公報に開示されているようなラインパターンの長手方向に合わせた斜入射照明法(特にダイポール照明法)等を適宜組み合わせると更に効果的である。特に、直線偏光照明法とダイポール照明法との組み合わせは、ライン・アンド・スペースパターンの周期方向が所定の一方向に限られている場合や、所定の一方向に沿ってホールパターンが密集している場合に有効である。例えば、透過率6%のハーフトーン型の位相シフトマスク(ハーフピッチ45nm程度のパターン)を、直線偏光照明法とダイポール照明法とを併用して照明する場合、照明系の瞳面においてダイポールを形成する二光束の外接円で規定される照明σを0.95、その瞳面における各光束の半径を0.125σ、投影光学系PLの開口数をNA=1.2とすると、ランダム偏光光を用いるよりも、焦点深度(DOF)を150nm程度増加させることができる。
また、例えばArFエキシマレーザを露光光とし、1/4程度の縮小倍率の投影光学系PLを使って、微細なライン・アンド・スペースパターン(例えば25〜50nm程度のライン・アンド・スペース)を基板P上に露光するような場合、マスクMの構造(例えばパターンの微細度やクロムの厚み)によっては、Wave guide効果によりマスクMが偏光板として作用し、コントラストを低下させるP偏光成分(TM偏光成分)の回折光よりS偏光成分(TE偏光成分)の回折光が多くマスクMから射出されるようになる。この場合、上述の直線偏光照明を用いることが望ましいが、ランダム偏光光でマスクMを照明しても、投影光学系PLの開口数NAが0.9〜1.6のように大きい場合でも高い解像性能を得ることができる。
また、マスクM上の極微細なライン・アンド・スペースパターンを基板P上に露光するような場合、Wire Grid効果によりP偏光成分(TM偏光成分)がS偏光成分(TE偏光成分)よりも大きくなる可能性もあるが、例えばArFエキシマレーザを露光光とし、1/4程度の縮小倍率の投影光学系PLを使って、25nmより大きいライン・アンド・スペースパターンを基板P上に露光するような場合には、S偏光成分(TE偏光成分)の回折光がP偏光成分(TM偏光成分)の回折光よりも多くマスクMから射出されるので、投影光学系PLの開口数NAが0.9〜1.3のように大きい場合でも高い解像性能を得ることができる。
更に、マスク(レチクル)のラインパターンの長手方向に合わせた直線偏光照明(S偏光照明)だけでなく、特開平6−53120号公報に開示されているように、光軸を中心とした円の接線(周)方向に直線偏光する偏光照明法と斜入射照明法との組み合わせも効果的である。特に、マスク(レチクル)のパターンが所定の一方向に延びるラインパターンだけでなく、複数の異なる方向に延びるラインパターンが混在(周期方向が異なるライン・アンド・スペースパターンが混在)する場合には、同じく特開平6−53120号公報に開示されているように、光軸を中心とした円の接線方向に直線偏光する偏光照明法と輪帯照明法とを併用することによって、投影光学系の開口数NAが大きい場合でも高い結像性能を得ることができる。例えば、透過率6%のハーフトーン型の位相シフトマスク(ハーフピッチ63nm程度のパターン)を、光軸を中心とした円の接線方向に直線偏光する偏光照明法と輪帯照明法(輪帯比3/4)とを併用して照明する場合、照明σを0.95、投影光学系PLの開口数をNA=1.00とすると、ランダム偏光光を用いるよりも、焦点深度(DOF)を250nm程度増加させることができ、ハーフピッチ55nm程度のパターンで投影光学系の開口数NA=1.2では、焦点深度を100nm程度増加させることができる。
なお、例えば特開平4−277612号公報や特開2001−345245号公報に開示されている累進焦点露光法を更に適用することも可能である。
本実施形態では、投影光学系PLの先端に光学素子LSが取り付けられており、このレンズにより投影光学系PLの光学特性、例えば収差(球面収差、コマ収差等)の調整を行うことができる。なお、投影光学系PLの先端に取り付ける光学素子としては、投影光学系PLの光学特性の調整に用いる光学プレートであってもよい。あるいは露光光ELを透過可能な平行平面板であってもよい。
なお、液体LQの流れによって生じる投影光学系PLの先端の光学素子と基板Pとの間の圧力が大きい場合には、その光学素子を交換可能とするのではなく、その圧力によって光学素子が動かないように堅固に固定してもよい。
なお、本実施形態では、投影光学系PLと基板Pの上面との間は液体LQで満たされている構成であるが、例えば基板Pの上面に平行平面板からなるカバーガラスを取り付けた状態で液体LQを満たす構成であってもよい。
また、上述の実施形態の投影光学系は、先端の光学素子の像面側の光路空間を液体で満たしているが、国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているように、先端の光学素子の物体面側の光路空間も液体で満たす投影光学系を採用することもできる。
なお、本実施形態の液体LQは水であるが、水以外の液体であってもよい、例えば、露光光ELの光源がFレーザである場合、このFレーザ光は水を透過しないので、液体LQとしてはFレーザ光を透過可能な例えば、過フッ化ポリエーテル(PFPE)やフッ素系オイル等のフッ素系流体であってもよい。この場合、液体LQと接触する部分には、例えばフッ素を含む極性の小さい分子構造の物質で薄膜を形成することで親液化処理する。また、液体LQとしては、その他にも、露光光ELに対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系PLや基板P(基材1)の上面に塗布されている感光材に対して安定なもの(例えばセダー油)を用いることも可能である。この場合も表面処理は用いる液体LQの極性に応じて行われる。
また、液体LQとしては、屈折率が1.6〜1.8程度のものを使用してもよい。更に、石英や蛍石よりも屈折率が高い(例えば1.6以上)材料で光学素子LS1を形成してもよい。
なお、上記各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
また、露光装置EXとしては、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で第1パターンの縮小像を投影光学系(例えば1/8縮小倍率で反射素子を含まない屈折型投影光学系)を用いて基板P上に一括露光する方式の露光装置にも適用できる。この場合、更にその後に、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で第2パターンの縮小像をその投影光学系を用いて、第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光するスティッチ方式の一括露光装置にも適用できる。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、本発明は、特開平10−163099号公報、特開平10−214783号公報、特表2000−505958号公報などに開示されているツインステージ型の露光装置にも適用できる。
更に、特開平11−135400号公報や特開2000−164504号公報に開示されているように、基板を保持する基板ステージと基準マークが形成された基準部材や各種の光電センサを搭載した計測ステージとを備えた露光装置にも本発明を適用することができる。
また、上述の実施形態においては、投影光学系PLと基板Pとの間に局所的に液体を満たす露光装置を採用しているが、本発明は、露光対象の基板の表面全体が液体で覆われる液浸露光装置にも適用可能である。露光対象の基板の表面全体が液体で覆われる液浸露光装置の構造及び露光動作は、例えば特開平6−124873号公報、特開平10−303114号公報、米国特許第5,825,043号などに詳細に記載されている。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6,778,257号公報に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスクを用いてもよい。
また、国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
基板ステージPSTやマスクステージMSTにリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージPST、MSTは、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
各ステージPST、MSTの駆動機構としては、二次元に磁石を配置した磁石ユニットと、二次元にコイルを配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力により各ステージPST、MSTを駆動する平面モータを用いてもよい。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいずれか一方をステージPST、MSTに接続し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方をステージPST、MSTの移動面側に設ければよい。
基板ステージPSTの移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−166475号公報(米国特許5,528,118)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
マスクステージMSTの移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−330224号公報(米国特許第5,874,820)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図20に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置EXによりマスクのパターンを基板に露光する基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。

Claims (22)

  1. 液体を介して基板上に露光光を照射して前記基板を露光する露光方法において、
    前記基板を構成する基材の表面は、感光材で被覆される有効領域を有し、
    前記有効領域の外側で前記基材の表面が前記液体と接触しないように、前記有効領域の外側の前記基材の表面の少なくとも一部が所定材料で被覆されている露光方法。
  2. 前記有効領域の外側は、前記基材の周縁部を含む請求項1記載の露光方法。
  3. 前記有効領域の外側は、前記基材の側面を含む請求項2記載の露光方法。
  4. 前記基材の表面は、前記感光材で被覆される有効領域を含む第1面と、該第1面と対向する第2面とを含み、
    前記有効領域の外側は、前記基材の第2面の少なくとも一部を含む請求項1〜3のいずれか一項記載の露光方法。
  5. 前記所定材料は、前記有効領域を被覆する感光材を含む請求項1〜4のいずれか一項記載の露光方法。
  6. 前記所定材料は、前記感光材も覆っている請求項1〜4のいずれか一項記載の露光方法。
  7. 前記所定材料は、前記液体に対して撥液性を有する材料である請求項1〜6のいずれか一項記載の露光方法。
  8. 前記基材の表面を構成する物質の前記液体への溶出を防止するために、前記有効領域の外側の前記基材の表面が所定材料で被覆されている請求項1〜7のいずれか一項記載の露光方法。
  9. 前記基材の表面は、シリコン基板の表面を含む請求項1〜8のいずれか一項記載の露光方法。
  10. 前記基材の表面は、酸化膜層を含む請求項1〜9のいずれか一項記載の露光方法。
  11. 前記基材の表面は、金属層を含む請求項1〜10のいずれか一項記載の露光方法。
  12. 前記基材の表面は、絶縁膜層を含む請求項1〜11のいずれか一項記載の露光方法。
  13. 前記有効領域の外側は、エッジリンス処理によって感光材が除去されている請求項1〜12のいずれか一項記載の露光方法。
  14. 基板保持装置に保持された基板上に液体を介して露光光を照射して前記基板を露光する露光方法において、
    前記基板保持装置は前記基板の周囲に平坦部を有し、
    前記基板の周縁部にHMDS層を形成して、前記基板保持装置に保持された前記基板と前記平坦部との隙間への液体の漏洩を抑制する露光方法。
  15. 前記HMDS層は、前記基板の上面に形成されている請求項14記載の露光方法。
  16. 前記HMDS層は、前記基板の側面に形成されている請求項14又は15記載の露光方法。
  17. 前記HMDS層は、前記基板の下面に形成されている請求項14〜16のいずれか一項記載の露光方法。
  18. 前記HMDS層は、前記基板の周縁部のエッジリンス処理を施した部分に形成される請求項14〜17のいずれか一項記載の露光方法。
  19. 前記HMDS層は、前記エッジリンス処理の後に形成される請求項18記載の露光方法。
  20. 前記HMDS層は、前記エッジリンス処理の前に形成される請求項18記載の露光方法。
  21. 前記HMDS層は、前記基板上に感光材の膜を形成する前に形成される請求項20記載の露光方法。
  22. 請求項1〜請求項21のいずれか一項記載の露光方法を用いるデバイス製造方法。
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