JPWO2005054721A1 - 自動シフト式手動変速機 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、前進段シフト時のシフトストローク量に比して後退段シフト時のシフトストローク量を増大させることができる変速機のシフト機構として、シフトシャフト側に平行に突出する第1、第2レバー部をシフトアンドセレクトレバーにそれぞれ設け、第1レバー部、第2レバー部のいずれか一方のレバー部の長さを大として後退切換専用のレバー部とする構成が一般に提供されている(特開平11−287324号公報(第3−6頁、第1図)参照)。
しかしながら上記従来の構成では、シフトアンドセレクトレバーの第1レバー部、第2レバー部のいずれか一方のレバー部の長さを大としなければならず、変速機の小型化が困難となるという問題があった。
そこで、該レバー部の長さを略同一の長さとし、かつ、前進段シフト時のシフトストローク量に比して後退段シフト時のシフトストローク量を増大させるために、反転レバー機構などを介在させることも考えられるが、この場合には、構造が複雑化するという問題があった。
この場合、該アクチュエーターロッド3は、該シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーター2によって回動せしめられ、該リバースシフター4のニュートラル位置は、該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置に設定され、かつ、該リバースシフター4のリバース位置は、該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置に設定されていることが望ましい。
また、該フォワードシフター12のニュートラル位置は、該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置に設定され、かつ、該フォワードシフター12の第1の変速段位置は、該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置に設定され、かつ、該フォワードシフター12の第2の変速段位置は、該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置に設定されていることが望ましい。
更に、該リバースシフター4のニュートラル側からリバース側までの回動角2θは、該フォワードシフター12の第1の変速段側から第2の変速段側までの回動角2θと略同一の角度に設定されていることが望ましい。
また更に、該リバースシフター4のニュートラル側への回動角θとリバース側への回動角θとは略同一の角度に設定されていることが望ましい。
本発明の自動シフト式手動変速機1では、該リバースシフター4のシフター長Lと該フォワードシフター12のシフター長Lとを略同一の長さに設定しながらも、従来のように反転レバー機構などを介在させることなく、該アクチュエーターロッド3の作動量を異ならしめることによって、前進段のシフトストローク量Sに比して後退段のシフトストローク量2Sを増大させることが出来るので、変速機1を小型化することが可能となり、また、構造の複雑化を防ぐことが出来る。
また、本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、変速段のシフトを行うシフター16と、該シフター16を担持するアクチュエーターロッド3と、シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーターロッド3を作動させるアクチュエーター2と、第一変速段へのシフト操作が行われた際の該アクチュエーターロッド3の作動量に比して、第二変速段へのシフト操作が行われた際の該アクチュエーターロッド3の作動量が大きくなるように、該アクチュエーター2を駆動制御する駆動制御手段とを備える自動シフト式手動変速機1を提供するものである。
該アクチュエーターロッド3は、該シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーター2によって回動せしめられ、該駆動制御手段は、該第一変速段へのシフト操作が行われた際の該アクチュエーターロッド3の回動角θに比して、該第二変速段へのシフト操作が行われた際の該アクチュエーターロッド3の回動角2θが大きくなるように、該アクチュエーター2を駆動制御する手段であることが望ましい。
この場合、該駆動制御手段は、該第二変速段へのシフト操作が行なわれた際に、第二変速段のニュートラル位置として該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動された位置となるように該アクチュエーター2を制御するとともに、第二変速段の変速位置として該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動された位置となるように該アクチュエーター2を制御する手段であることが望ましい。
また、該駆動制御手段は、該第一変速段へのシフト操作が行なわれた際に、第一変速段のニュートラル位置として該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置となるように該アクチュエーター2を制御するとともに、該第一変速段の変速位置として該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動された位置または他方の側に回動された位置となるように該アクチュエーター2を制御する手段であることが望ましい。
更に、該駆動制御手段は、該第二変速段へのシフト操作が行なわれた際の該第二変速段のニュートラル位置から該第二変速段の変速位置までの該アクチュエーターロッド3の回動角2θとして、該第一変速段へのシフト操作が行なわれた際の変速位置である該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動された位置から他方の側に回動された位置まで回動される角度2θと略同一の角度となるように該アクチュエーター2を制御する手段であることが望ましい。
また更に、該駆動制御手段は、該第二変速段へのシフト操作が行なわれた際に、該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置から該第二変速段のニュートラル位置まで回動される角度θと、該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置から該第二変速段の変速位置まで回動される角度θとが略同一の角度となるように該アクチュエーター2を制御する手段であることが望ましい。
また、該シフター16は、該第一変速段のシフトを行なう第一シフター12と、該第二変速段のシフトを行なう第二シフター4とを有することが望ましい。
更に、該第一シフター12のシフター長Lは、該第二シフター4のシフター長Lと略同一の長さに設定されていることが望ましい。
また更に、該第一変速段は前進側の変速段であり、該第二変速段は後退側の変速段であることが望ましい。
本発明の自動シフト式手動変速機1では、第一変速段へのシフト操作が行なわれた際のアクチュエーターロッド3の作動量に比して、第二変速段へのシフト操作が行なわれた際のアクチュエーターロッド3の作動量が大きくなるようにアクチュエーター2を駆動制御手段によって駆動制御するので、第一変速段へのシフト時と第二変速段へのシフト時とで略同一長さのシフターを使用することができるから、変速機1を小型化することができる。
もとより、第一変速段へのシフト時と第二変速段へのシフト時とで同一のシフターを使用することができるので、部品点数を削減することができるとともに、より変速機1を小型化することができる。
また、従来のようにシフター長が長いシフターを使用する必要がないので強度的にも有利なものとすることもできる。さらに、従来のように反転レバー機構などを介在させる必要がないため、部品点数の増加や構造の複雑化を防ぐこともできる。
第2図は、実施例1の変速機(後退段ニュートラル状態)の説明正面図である。
第3図は、実施例1の変速機(後退段シフト状態)の説明正面図である。
第4図は、実施例1の変速機(前進段セレクト状態)の説明側面図である。
第5図は、実施例1の変速機(前進段ニュートラル状態)の説明正面図である。
第6図は、実施例1の変速機(前進段シフト状態)の説明正面図である。
第7図は、実施例2の変速機の説明平面図である。
第8図は、実施例2の変速機の説明正面図である。
第9図は、実施例2の変速処理ルーチンのフローチャートである。
第10図は、実施例2のニュートラル処理のフローチャートである。
第11図は、実施例2のセレクト処理のフローチャートである。
第12図は、実施例2のシフト処理のフローチャートである。
第13図は、実施例3の変速機の説明平面図である。
第14図は、実施例3の変速機の説明正面図である。
第15図は、実施例3の変速処理ルーチンのフローチャートである。
第16図は、実施例3のニュートラル処理のフローチャートである。
第17図は、実施例3のセレクト処理のフローチャートである。
第18図は、実施例3の準備処理のフローチャートである。
第19図は、実施例3のシフト処理のフローチャートである。
第20図は、実施例4の変速機の説明平面図である。
第21図は、実施例4の変速機の説明正面図である。
第22図は、実施例4の変速処理ルーチンのフローチャートである。
第23図は、実施例4のニュートラル処理のフローチャートである。
第24図は、実施例4のセレクト処理のフローチャートである。
第25図は、実施例4の準備処理のフローチャートである。
第26図は、実施例4のシフト処理のフローチャートである。
2 アクチュエーター
3 アクチュエーターロッド
4 第二シフター(リバースシフター)
12 第一シフター(フォワードシフター)
16 シフター
第1図〜第3図に示すように、自動車の自動シフト式手動変速機1は、一端部にアクチュエーター2が取付けられている摺動可能かつ回動可能なアクチュエーターロッド3と、該アクチュエーターロッド3に固定的に担持されている第二シフターであるリバースシフター4と、該リバースシフター4が噛合するリバースブラケット5が固定的に担持されている摺動可能なリバースロッド6と、該リバースロッド6に固定的に担持されているリバースセレクト7と、該リバースセレクト7が噛合するリバースドリブンギア8が摺動可能に担持されているリバースアイドラシャフト9と、該リバースドリブンギア8が噛合するリバースドライブギア10が担持されているインプットシャフト11とを有している。
なお、アクチュエーターロッド3の作動量(摺動量および回動量)を異ならしめるのは、本実施例では、駆動制御手段であるアクチュエーターコントロールユニット(以下ACUという)2aにより行なわれるものとした。ACU2aは、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートおよび通信ポートとを備えている。ACU2aにはストロークセンサー3aからのアクチュエーターロッド3の摺動量や回動角センサー3bからのアクチュエーターロッド3の回動角などが入力ポートを介して入力されており、ACU2aからはアクチュエーター2への駆動制御信号が出力ポートを介して出力されている。
リバースシフター4のニュートラル位置はアクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置とされており(第2図参照)、該リバースシフター4のリバース位置は該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置とされており(第3図参照)、また、リバースシフター4のアクチュエーターロッド3の垂直位置からニュートラル側への回動角θとリバース側への回動角θとは略同一の角度に設定されている。
また、第4図〜第6図に示すように、該アクチュエーターロッド3には第一シフターであるフォワードシフター12が固定的に担持されており、該フォワードシフター12に噛合するフォワードブラケット13はフォワードロッド14に固定的に担持されており、該フォワードロッド14は摺動可能とされている。
更に、該アクチュエーターロッド3には、該フォワードシフター12がフォワードブラケット13に噛合した状態で、該リバースブラケット5と噛合するリバースインターロックドラム15が担持されている。
フォワードシフター12のニュートラル位置はアクチュエーターロッド3に対して垂直位置とされており(第5図参照)、該フォワードシフター12の第1の変速段位置である偶数段(2速、4速、6速)位置は該アクチュエーターロッド3に対して一方の側に回動角θだけ回動させた位置とされており(第6図(a)参照)、該フォワードシフター12の第2の変速段位置である奇数段(1速、3速、5速)位置は該アクチュエーターロッド3に対して他方の側に回動角θだけ回動させた位置とされている(第6図(b)参照)。
そして本実施例では、リバースシフター4のシフター長Lとフォワードシフター12のシフター長Lとは略同一の長さに設定されており、また、前進段のシフトストローク量S(偶数段のシフトストローク量Sまたは奇数段のシフトストローク量S)に比して後退段のシフトストローク量2Sは増大されたシフトストローク量に設定されている。
ここで、シフトストローク量とは、アクチュエーター2によってアクチュエーターロッド3(またはリバースシフター4)を回動させた場合に、リバースブラケット5(またはリバースロッド6またはリバースセレクト7またはリバースドリブンギア8)がリバースアイドラシャフト9に沿って摺動するときのストローク量、あるいは、アクチュエーター2によってアクチュエーターロッド3(フォワードシフター12)を回動させた場合に、フォワードブラケット13(またはフォワードロッド14)が摺動するときのストローク量をいう。
〔後退段〕
上記の変速機1において、後退段へのシフト操作を行なう場合には、第1図に示すように、まず、シフトレバー(図示せず)をリバース側にセレクト操作することによって、アクチュエーターロッド3をリバース位置までセレクト摺動させ、該アクチュエーターロッド3に担持されているリバースシフター4をリバースロッド6に担持されているリバースブラケット5に噛合させる。
このとき、リバースシフター4はニュートラル位置とされており、リバースアイドラシャフト9のリバースドリブンギア8はインプットシャフト11のリバースドライブギア10に噛合していない状態とされている(第2図参照)。また、フォワードシフター12はフォワードブラケット13に噛合していない状態とされている(第1図参照)。
次に、第3図に示すように、シフトレバーをシフト操作することによって、アクチュエーター2を作動させてアクチュエーターロッド3を回動させ、リバースシフター4をニュートラル位置からリバース位置へ回動角2θだけシフト回動させる。
このとき、リバースシフター4がリバース位置まで回動することによって、該リバースシフター4と噛合しているリバースブラケット5を介してリバースロッド6がリバース側へ摺動し、該リバースロッド6に担持されているリバースセレクト7もシフトストローク量2Sだけリバース側へ摺動する。
そして、リバースセレクト7がリバース側へ摺動することによって、該リバースセレクト7と噛合しているリバースドリブンギア8がリバース側へ摺動して、該リバースドリブンギア8とリバースドライブギア10が噛合し、後退段が達成される。
なお、この場合には、アクチュエーターロッド3に担持されているフォワードシフター12は、フォワードブラケット13に噛合していないため、空転することとなる。
〔前進段〕
上記の変速機1において、前進段へのシフト操作を行なう場合には、第4図に示すように、まず、シフトレバーをフォワード側にセレクト操作することによって、アクチュエーターロッド3をフォワード位置までセレクト摺動させ、該アクチュエーターロッド3に担持されているフォワードシフター12をフォワードロッド14に担持されているフォワードブラケット13に噛合させる。
このとき、フォワードシフター12はニュートラル位置とされており、フォワードドライブギア(図示せず)とフォワードドリブンギア(図示せず)とは噛合していない状態とされている(第5図参照)。また、リバースインターロックドラム15はリバースブラケット5と噛合しており(第4図参照)、更に、リバースシフター4はリバースブラケット5に噛合していない状態とされている。
次に、第6図に示すように、シフトレバーを操作することによって、アクチュエーター2を作動させてアクチュエーターロッド3を回動させ、フォワードシフター12をニュートラル位置から第6図(a)に示す1速、3速、5速などの奇数段位置または第6図(b)に示す2速、4速、6速などの偶数段位置へと角度θだけシフト回動させる。
そして、フォワードシフター12が奇数段位置または偶数段位置まで回動することによって、フォワードロッド14がニュートラル位置から奇数段側または偶数段側へシフトストローク量Sだけ摺動し、フォワードドライブギアがフォワードドリブンギアに噛合して、前進段が達成される。
なお、この場合には、アクチュエーターロッド3に担持されているリバースシフター4は、リバースブラケット5に噛合していないため、空転することとなる。また、この場合、リバースブラケット5はリバースインターロックドラム15と噛合しているため、リバースロッド6が不意に摺動することが防止される。
上記のような自動シフト式手動変速機1では、シフトストローク量が比較的大であるリバースシフトの場合であっても、該リバースシフター4のニュートラル位置を該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置に設定するとともに、該リバースシフター4のリバース位置を該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置に設定することによって、すなわち、該アクチュエーターロッド3の回動角を異ならしめることによって、リバースシフター4の長さを大きくすることなく、シフトストローク量を増大させることが出来る。
また、リバースシフター4のニュートラル側からリバース側までの回動角2θを、フォワードシフター12の偶数段側から奇数段側までの回動角2θと略同一の角度に設定することが出来るため、アクチュエーター2の回動角を増大させることなく、シフトストローク量を増大させることが出来る。
従って、従来のようにリバースシフター4の長さに応じて変速機1を大きくする必要がなく、また、回動角の大きさに応じてアクチュエーター2を大きくする必要がなく、そのため変速機1およびアクチュエーター2を小型化することが可能となる。また、リバースシフター4の長さを短くすることができるので、従来に比べて強度的に有利なものとすることができる。さらに、従来のように後退切換専用のレバー部を別途設ける必要がないため、構造の複雑化を防ぐことが出来る。
本実施例の自動シフト式手動変速機1は、第1図〜第6図に示した実施例1に対して、前進段のギア配列が1,3,4速と2,5,6速とに分かれており、プリシフトが可能なギア配列となっている点のみが相違し、他の基本的な構成は同じである。
すなわち、第7図および第8図に示すように、本実施例の自動シフト式手動変速機1には、第一シフターであるフォワードシフター12に噛合するフォワードブラケット13として、2速段および4速段用のフォワードブラケット13aと、6速段用のフォワードブラケット13bと、3速段用のフォワードブラケット13cと、1速段および5速段用のフォワードブラケット13dが備えられている。
そして、本実施例の自動シフト式手動変速機1は、第一クラッチ(図示せず)が連結された第一入力軸(図示せず)と、第二クラッチ(図示せず)が連結された第二入力軸(図示せず)とを有しており、該第一入力軸には1,3,5速用の変速段ギアが配置され、該第二入力軸には2,4,6速用の変速段ギアが配置されており、例えば1速(または3速または5速)で走行中には、第二クラッチが開放されているので、2速(または4速または6速)の変速段ギアを予め選択(プリシフト)しておくことができるように構成されている。
この場合、第8図に示すように、後退側の変速段へのセレクト操作が行われた際のリバースシフター4のニュートラル位置はアクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置とされており、該リバースシフター4のリバース位置は該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置とされており、また、該リバースシフター12のアクチュエーターロッド3の垂直位置からニュートラル側への回動角+θ0とリバース側への回動角−θ0とは絶対値が略同一の角度に設定されている。
また、第8図に示すように、前進側の変速段へのセレクト操作が行われた際のフォワードシフター12のニュートラル位置はアクチュエーターロッド3に対して垂直位置とされており、該フォワードシフター12の第一変速段のうち一方の変速段の位置である2速、5速、6速段の変速位置は該アクチュエーターロッド3に対して一方の側に回動角+θ0だけ回動させた位置とされており、該フォワードシフター12の第一変速段のうち他方の変速段の位置である1速、3速、4速段の変速位置は該アクチュエーターロッド3に対して他方の側に回動角−θ0だけ回動させた位置とされている。
上記の変速機1においても、実施例1と同様にして、シフトレバー(図示せず)の操作に基づいて、後退側の変速段または前進側の変速段へ変速が達成される。
ここで、本実施例の自動シフト式手動変速機1の動作、特に変速時の動作について説明する。
第9図は、アクチュエーターコントロールユニット(以下、ACU)2aにより実行される変速処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、変速機1に変速指示がなされたときに実行される。
変速処理ルーチンが実行されると、ACU2aのCPUは、まず、第10図に例示するニュートラル処理を実行し(ステップS10)、続いて第11図に例示するセレクト処理(ステップS12)、第12図に例示するシフト処理(ステップS14)を順に実行する。
ニュートラル処理では、第10図に示すように、ACU2aのCPUは、現在のシフトポジションを判定する処理を実行する(ステップS100)。この判定は、各変速段毎に設けたシフトポジションセンサー(図示せず)からの信号を判定することで行なうことができる。
現在のシフトポジションが1,3,4速のいずれかであると判定されると、フォワードシフター12がニュートラル位置になるように、アクチュエーターロッド3の回動角θをθ0に設定するとともに(ステップS104)、アクチュエーターロッド3が設定された回動角θで回動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS110)、本処理を終了する。
同様に、現在のシフトポジションが2,5,6速のいずれかであると判定されると、アクチュエーターロッド3の回動角θを−θ0に設定し(ステップS106)、現在のシフトポジションがリバース(ReV)であると判定されると、アクチュエーターロッド3の回動角θを2θ0に設定し(ステップS106)、アクチュエーターロッド3がそれぞれ設定した回動角θで回動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS110)、本処理を終了する。
セレクト処理では、第11図に示すように、ACU2aのCPUは、現在のフォワードシフター12の位置Spを読み込むとともに(ステップS200)、変速指示のあった要求シフトポジションの判定を行なう処理を実行する(ステップS202)。
この現在のフォワードシフター12の位置Spを読み込む処理は、例えば、アクチュエーター2に設けたストロークセンサー3aからの信号を読み込むことで行なうことができる。また、要求シフトポジションの判定は、例えば、運転者によるシフト操作に基づく信号により判定することができる。
要求シフトポジションが2,4速であると判定されると、フォワードシフター12が2,4速の位置S4に摺動するように、アクチュエーターロッド3の摺動量SをS4−Spに設定し(ステップS204)、アクチュエーターロッド3が設定された摺動量Sで摺動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS214)、本処理を終了する。
同様に、要求シフトポジションが6速であると判定されると、アクチュエーターロッド3の摺動量SをS3−Spに設定し(ステップS206)、要求シフトポジションが3速であると判定されると、アクチュエーターロッド3の摺動量SをS2−Spに設定し(ステップS208)、要求シフトポジションが1,5速であると判定されると、アクチュエーターロッド3の摺動量SをS1−Spに設定し(ステップS210)、要求シフトポジションがリバース(Rev)であると判定されると、アクチュエーターロッド3の摺動量SをS5−Spに設定し(ステップS212)、アクチュエーターロッド3がそれぞれ設定された摺動量Sで摺動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS214)、本処理を終了する。
このようなセレクト処理は、前進段でのセレクト操作においてはフォワードシフター12がニュートラル位置で、かつ、リバースシフター4がリバースブラケット5に噛合していない状態で行われる。この段階では、フォワードドライブギア(図示せず)とフォワードドリブンギア(図示せず)とは、未だ噛合していない状態とされている。
一方、後退段でのセレクト操作においてはリバースシフター4がニュートラル位置で、かつ、フォワードシフター12がフォワードブラケット13a,13b,13c,13dのいずれにも噛合していない状態で行われる。この段階では、リバースアイドラシャフト(図示せず)のリバースドリブンギア(図示せず)はインプットシャフト(図示せず)のリバースドライブギア(図示せず)には、未だ噛合していない状態とされている。
ここで、フォワードシフター12の位置を基準として摺動量制御をしているのは、フォワードシフター12が位置S5となったときにリバースシフター4がリバースフォークブラケット5と係合する位置となるように構成されているため、フォワードシフター12の摺動量のみを制御しておけばリバースへの変速制御が可能であるためであり、これとは逆にリバースシフター4の位置を基準に摺動量制御するものとしてもよいことはもちろんのことである。
シフト処理では、第12図に示すように、ACU2aのCPUは、要求シフトポジションの読込みを行なうとともに(ステップS300)、要求シフトポジションの判定を行なう処理を実行する(ステップS302)。
要求シフトポジションが1,3,4速であると判定されると、要求されたシフトポジションとなるようにアクチュエーターロッド3の回動角θを−θ0に設定するとともに(ステップS304)、アクチュエーターロッド3が設定された回動角θで回動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS310)、本処理を終了する。
同様に、要求シフトポジションが2,5,6速であると判定されると、要求されたシフトポジションとなるようにアクチュエーターロッド3の回動角θをθ0に設定し(ステップS306)、要求シフトポジションがリバース(Rev)であると判定されると、変速段が後退段となるようにアクチュエーターロッド3の回動角θを−2θ0に設定し(ステップS308)、アクチュエーターロッド3がそれぞれ設定された回動角で回動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS310)、本処理を終了する。
なお、前進段へのシフト操作を行う場合には、アクチュエーターロッド3に担持されているリバースシフター4は、リバースブラケット5に噛合していないため、空転することとなる。
一方、後退段へのシフト操作を行う場合には、アクチュエーターロッド3に担持されているフォワードシフター12は、フォワードブラケット13a,13b,13c,13dのいずれにも噛合していないため、空転することとなる。
本実施例の自動シフト式手動変速機1においても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
その上、本実施例の自動シフト式手動変速機1では、ツインクラッチ式を採用するとともにプリシフトが可能なギア配列とされているので、第一クラッチと第二クラッチのつなぎかえだけで前進段の変速が可能であり、そのため、迅速かつ低ショックな変速が可能とされている。
本実施例の自動シフト式手動変速機1は、第7図〜第12図に示した実施例2に対して、シフター16の数のみが相違し、他の基本的な構成は同じである。
すなわち、第7図〜第12図に示した実施例2の自動シフト式手動変速機1には、リバースシフター4とフォワードシフター12の二つのシフターがアクチュエーターロッド3にそれぞれ担持されているのに対して、第13図および第14図に示すように、本実施例の自動シフト式手動変速機1には、第一変速段である前進側の変速段(1速段〜6速段)または第二変速段である後退側の変速段へのシフトを行う一つのシフター16と、該シフター16が固定的に担持されているアクチュエーターロッド3と、シフトレバー(図示せず)のシフト操作に基づいて該アクチュエーターロッド3を回動させるとともに該シフトレバーのセレクト操作に基づいて該アクチュエーターロッド3を摺動させるアクチュエーター2とが備えられている。
そして、実施例2と同様、本実施例の自動シフト式手動変速機1には、2速段および4速段用のフォワードブラケット13aと、6速段用のフォワードブラケット13bと、3速段用のフォワードブラケット13cと、1速段および5速段用のフォワードブラケット13dが備えられている。
この場合、第14図に示すように、後退側の変速段へのセレクト操作が行われた際のシフター16のニュートラル位置はアクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置とされており、該シフター16のリバース位置は該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置とされており、また、該シフター16のアクチュエーターロッド3の垂直位置からニュートラル側への回動角+θ0とリバース側への回動角−θ0とは絶対値が略同一の角度に設定されている。
また、第14図に示すように、前進側の変速段へのセレクト操作が行われた際のシフター16のニュートラル位置はアクチュエーターロッド3に対して垂直位置とされており、該シフター16の第一変速段のうち一方の変速段の位置である2速、5速、6速段の変速位置は該アクチュエーターロッド3に対して一方の側に回動角+θ0だけ回動させた位置とされており、該シフター16の第一変速段のうち他方の変速段の位置である1速、3速、4速段の変速位置は該アクチュエーターロッド3に対して他方の側に回動角−θ0だけ回動させた位置とされている。
〔後退側の変速段〕
上記の変速機1において、後退側の変速段へのシフト操作を行なう場合には、まず、シフトレバー(図示せず)をリバース側にセレクト操作することによって、アクチュエーターロッド3をリバース位置までセレクト摺動させ、該アクチュエーターロッド3に担持されているシフター16をリバースブラケット5に噛合させる。
このとき、前進側の変速段でのニュートラル位置(アクチュエーターロッド3に対して垂直位置)にあるシフター16は、フォワードブラケット13aから抜け出した段階で、後退側の変速段でのニュートラル位置(アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動角+θ0だけ回動させた位置)まで回動して、リバースブラケット5に噛合する。
その後、実施例1と同様に、シフトレバーをシフト操作することによって、アクチュエーター2を作動させてアクチュエーターロッド3を回動させ、シフター16をニュートラル位置からリバース位置へ回動角2θ0だけシフト回動させて、後退側の変速段が達成される。
〔前進側の変速段〕
上記の変速機1において、前進側の変速段(例えば1速段および2速段)へのシフト操作を行なう場合には、まず、シフトレバーをフォワード側にセレクト操作することによって、アクチュエーターロッド3をフォワード位置までセレクト摺動させ、該アクチュエーターロッド3に担持されているシフター16をフォワードブラケット13aに噛合させる。
このとき、後退側の変速段でのニュートラル位置(アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動角+θ0だけ回動させた位置)にあるシフター16は、リバースブラケット5から抜け出した段階で、前進側の変速段でのニュートラル位置(アクチュエーターロッド3に対して垂直位置)まで回動して、フォワードブラケット13aに噛合する。
その後、実施例1と同様に、シフトレバーをシフト操作することによって、アクチュエーター2を作動させてアクチュエーターロッド3を回動させ、シフター16をニュートラル位置から1速段の位置(奇数段位置)または2速段の位置(偶数段位置)へと角度θ0だけシフト回動させて、前進側の変速段が達成される。
ここで、本実施例の自動シフト式手動変速機1の動作、特に変速時の動作について説明する。
第15図は、アクチュエーターコントロールユニット(以下、ACU)2aにより実行される変速処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、変速機1に変速指示がなされたときに実行される。
変速処理ルーチンが実行されると、ACU2aのCPUは、まず、第16図に例示するニュートラル処理(ステップS10)を実行し、続いて第17図に例示するセレクト処理(ステップS12)、第19図に例示するシフト処理(ステップS14)を順に実行する。
ニュートラル処理では、第16図に示すように、ACU2aのCPUは、現在のシフトポジションを判定する処理を実行する(ステップS100)。この判定は、各変速段毎に設けたシフトポジションセンサー(図示せず)からの信号により判定することができる。
現在のシフトポジションが1,3,4速のいずれかであると判定されると、シフター16が前進段でのニュートラル位置になるように、アクチュエーターロッド3の回動角θをθ0に設定するとともに(ステップS104)、アクチュエーターロッド3が設定された回動角θとなるようアクチュエーター2を制御して(ステップS110)、本処理を終了する。
同様に、現在のシフトポジションが2,4,5速のいずれかであると判定されると、アクチュエーターロッド3の回動角θを−θ0に設定し(ステップS106)、現在のシフトポジションがリバース(Rev)であると判定されると、アクチュエーターロッド3の回動角θを2θ0に設定し(ステップS108)、アクチュエーターロッド3がそれぞれ設定された回動角θとなるようアクチュエーター2を制御して(ステップS110)、本処理を終了する。
セレクト処理では、第17図に示すように、ACU2aのCPUは、現在のシフター16の位置Spを読み込むとともに(ステップS200)、シフター16の位置Spがリバース位置S6であるか否かの判定をする処理を行なう(ステップS202)。
この現在のシフターの位置Spを読み込む処理は、例えば、アクチュエーター2に設けたストロークセンサー3aからの信号を読み取ることで行なうことができる。
シフター16の位置Spがリバース位置S6でないと判定されると、変速指示のあった要求シフトポジションの判定を行なう(ステップS206)。要求シフトポジションの判定は、例えば、運転者によるシフト操作に基づく信号により判定することができる。
要求シフトポジションが1,5速であると判定されると、シフター16が1,5速の位置S4に摺動するようにアクチュエーターロッド3の摺動量SをS4−Spに設定し(ステップS210)、アクチュエーターロッド3が設定された摺動量Sがで摺動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS222)、本処理を終了する。
同様に、要求シフトポジションが3速であると判定されると、アクチュエーターロッド3の摺動量SをS3−Spに設定し(ステップS212)、要求シフトポジションが6速であると判定されると、アクチュエーターロッド3の摺動量SをS2−Spに設定し(ステップS214)、要求シフトポジションが2,4速であると判定されると、アクチュエーターロッド3の摺動量SをS1−Spに設定し(ステップS216)、アクチュエーターロッド3がそれぞれ設定した摺動量Sで摺動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS222)、本処理を終了する。
要求シフトポジションがリバース(Rev)であると判定されると、後退段への変速を行なう為の準備処理を行う(ステップS218)。
この準備処理では、第18図に示すように、シフター16とすべてのフォワードブラケット13a〜13dとの係合を解除するために、シフター16の位置が位置S5となるよう摺動量SをS5−Spに設定するとともに(ステップS300)、シフター16が後退段のニュートラル位置となるよう回動角θをθ0に設定し(ステップS302)、現在のシフターの位置SpをS5に置き換える処理を実行する(ステップS304)。
ここで、シフター16の位置S5としては、フォワードブラケット13aとリバースブラケット5との間であって、シフター16が回動してもフォワードブラケット13aおよびリバースブラケット5に干渉しない位置として設定される。
そして、アクチュエーターロッド3が設定された摺動量S、回動角θで作動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS306)、本処理を終了する。
上記の準備処理が終了すると、シフター16がリバース位置S6に摺動するようにアクチュエーターロッド3の摺動量SをS6−Spに設定し(ステップS220)、アクチュエーターロッド3が設定された摺動量Sで摺動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS222)、本処理を終了する。
また、ステップS202において現在のシフター位置SpがS6であると判定されると、要求された変速段(ここでは、後退段以外の変速段となる。)への変速に備えて、シフターを前進段でのニュートラル位置、即ち、アクチュエーターロッド3に対して垂直になる位置にするための準備処理を実行する(ステップS204)。
この準備処理は、上述と同様、第18図に示すように、アクチュエーターロッド3の摺動量SをS5−Spに設定するとともに、回動角θをθ0に設定し、現在のシフター16の位置SpをS5に置き換えて、アクチュエーターロッド3が設定された摺動量S、回動角θで作動するようアクチュエーター2を制御する処理である(ステップS300〜S306)。
上記の準備処理が終了すると、前述と同様、要求シフトポジションの判定を行い、要求シフトポジションに応じたアクチュエーターロッド3の摺動量Sを設定して、設定された摺動量Sでアクチュエーターロッド3が摺動するようアクチュエーター2を制御する処理を実行する(ステップS206〜S214,ステップS222)。
シフト処理では、第19図に示すように、ACU2aのCPUは、要求シフトポジションの読込みを行なうとともに(ステップS500)、要求シフトポジションの判定を行なう処理を実行する(ステップS502)。
要求シフトポジションが1,3,4速であると判定されると、要求されたシフトポジションとなるようにアクチュエーターロッド3の回動角θを−θ0に設定するとともに(ステップS504)、アクチュエーターロッド3が設定された回動角θで回動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS510)、本処理を終了する。
同様に、要求シフトポジションが2,5,6速であると判定されると、要求されたシフトポジションとなるようにアクチュエーターロッド3の回動角θをθ0に設定し(ステップS506)、要求シフトポジションがリバース(Rev)であると判定されると、変速段が後退段となるようにアクチュエーターロッド3の回動角θを−2θ0に設定し(ステップS508)、アクチュエーターロッド3がそれぞれ設定された回動角θで回動するようアクチュエーター3を制御して(ステップS510)、本処理を終了する。
本実施例の自動シフト式手動変速機1においても、実施例1および実施例2と同様の作用効果を奏することができる。
その上、本実施例では、一つのシフター16で前進側の変速段(1速段〜6速段)と後退側の変速段へのシフトを行うことができるため、部品数を削減することができ、変速機1の更なるコンパクト化を図ることが可能となる。
本実施例の自動シフト式手動変速機1は、第13図〜第19図に示した実施例3に対して、アクチュエーターロッド3がシフト操作のときに摺動し、セレクト操作のときに回動する点のみが相違し、他の基本的な構成は同じである。
すなわち、第13図〜第19図に示した実施例3の自動シフト式手動変速機1では、アクチュエーターロッド3がシフトレバー(図示せず)のシフト操作に基づいてアクチュエーター2によって回動されるのに対して、第20図および第21図に示すように、本実施例の自動シフト式手動変速機1では、アクチュエーターロッド3がアクチュエーター2によってシフトレバー(図示せず)のシフト操作に基づいて摺動されるとともにシフトレバーのセレクト操作に基づいて回動される。
そして、実施例3と同様、本実施例の自動シフト式手動変速機1には、2速段および4速段用のフォワードブラケット13aと、6速段用のフォワードブラケット13bと、3速段用のフォワードブラケット13cと、1速段および5速段用のフォワードブラケット13dが備えられている。
この場合、第20図に示すように、後退側の変速段へのセレクト操作が行われた際のシフター16のニュートラル位置は中心位置から−S0だけ摺動させた位置とされており、該シフター16のリバース位置は中心位置から+S0だけ摺動させた位置とされており、また、該シフター16の中心位置からニュートラル側への摺動量−S0とリバース側への摺動量+S0とは絶対値が略同一の摺動量に設定されている。
また、第20図に示すように、前進側の変速段へのセレクト操作が行われた際のシフター16のニュートラル位置は中心位置とされており、該シフター16の第一変速段のうち一方の変速段の位置である2速、5速、6速段の変速位置は中心位置から−S0だけ摺動させた位置とされており、該シフター16の第一変速段のうち他方の変速段の位置である1速、3速、4速段の変速位置は中心位置から+S0だけ摺動させた位置とされている。
〔後退側の変速段〕
上記の変速機1において、後退側の変速段へのシフト操作を行なう場合には、まず、シフトレバー(図示せず)をリバース側にセレクト操作することによって、アクチュエーターロッド3をリバース位置までセレクト回動させ、該アクチュエーターロッド3に担持されているシフター16をリバースブラケット5に噛合させる(第20図および第21図参照)。
その後、シフトレバーをシフト操作することによって、アクチュエーター2を作動させてアクチュエーターロッド3を摺動させ、シフター16をニュートラル位置からリバース位置へシフト摺動させて、後退側の変速段が達成される。
〔前進側の変速段〕
上記の変速機1において、前進側の変速段(例えば1速段および2速段)へのシフト操作を行なう場合には、まず、シフトレバーをフォワード側にセレクト操作することによって、アクチュエーターロッド3をフォワード位置までセレクト回動させ、該アクチュエーターロッド3に担持されているシフター16をフォワードブラケット13aに噛合させる(第20図および第21図参照)。
その後、シフトレバーをシフト操作することによって、アクチュエーター2を作動させてアクチュエーターロッド3を摺動させ、シフター16をニュートラル位置から1速段の位置(奇数段位置)または2速段の位置(偶数段位置)へとシフト摺動させて、前進側の変速段が達成される。
ここで、本実施例の自動シフト式手動変速機1の動作、特に変速時の動作について説明する。
第22図は、アクチュエーターコントロールユニット(以下、ACU)2aにより実行される変速処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、変速機に変速指示がなされたときに実行される。
変速処理ルーチンが実行されると、ACU2aのCPUは、まず、第23図に例示するニュートラル処理(ステップS10)を実行し、続いて第24図に例示するセレクト処理(ステップS12)、第26図に例示するシフト処理(ステップS14)を順に実行する。
ニュートラル処理では、第23図に示すように、ACU2aのCPUは、現在のシフトポジションを判定する処理を実行する(ステップS100)。この判定は、各変速段毎に設けたシフトポジションセンサー(図示せず)からの信号により判定することができる。
現在のシフトポジションが1,3,4速のいずれかであると判定されると、シフター16が前進段でのニュートラル位置となるように、アクチュエーターロッド3の摺動量Sを−S0に設定するとともに(ステップS104)、アクチュエーターロッド3が設定された摺動量Sとなるようアクチュエーター2を制御して(ステップS110)、本処理を終了する。
同様に、現在のシフトポジションが2,4,5速のいずれかであると判定されると、アクチュエーターロッド−3の摺動量SをS0に設定し(ステップS106)、現在のシフトポジションがリバース(Rev)であると判定されると、アクチュエーターロッド3の摺動量Sを−2S0に設定し(ステップS108)、アクチュエーターロッド3がそれぞれ設定された摺動量Sとなるようアクチュエーター2を制御して(ステップS110)、本処理を終了する。
セレクト処理では、第24図に示すように、ACU2aのCPUは、現在のシフター16の位置θpを読み込むとともに(ステップS200)、シフター16の位置θpがリバース位置θ6であるか否かの判定をする処理を行なう(ステップS202)。
この現在のシフターの位置θpを読み込む処理は、例えば、アクチュエーターロッド3に設けた回転角センサー3bからの信号を読み取ることで行なうことができる。
シフター16の位置θpがリバース位置θ6でないと判定されると、変速指示のあった要求シフトポジションの判定を行なう(ステップS206)。要求シフトポジションの判定は、例えば、運転者によるシフト操作に基づく信号により判定することができる。
要求シフトポジションが1,5速であると判定されると、シフター16が1,5速の位置θ1に回動するようにアクチュエーターロッド3の回動角θをθ1−θpに設定し(ステップS210)、アクチュエーターロッド3が設定された回動角θで回動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS222)、本処理を終了する。
同様に、要求シフトポジションが3速であると判定されると、アクチュエーターロッド3の回動角θをθ2−θpに設定し(ステップS212)、要求シフトポジションが6速であると判定されると、アクチュエーターロッド3の回動角θをθ3−θpに設定し(ステップS214)、要求シフトポジションが2,4速であると判定されると、アクチュエーターロッド3の回動角θをθ4−θpに設定し(ステップS216)、アクチュエーターロッド3がそれぞれ設定された回動角θで回動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS222)、本処理を終了する。
要求シフトポジションがリバース(Rev)であると判定されると、後退段への変速を行なう為の準備処理を行う(ステップS218)。
この変速準備処理では、第25図に示すように、シフター16とすべてのフォワードブラケット13a〜13dとの係合を解除するために、シフター16の位置が位置θ5となるよう回動角θをθ5−θpに設定するとともに(ステップS300)、シフター16が後退段でのニュートラル位置となるよう摺動量Sを−S0に設定し(ステップS302)、現在のシフター16の位置θpをθ5に置き換える処理を実行する(ステップS304)。
ここで、シフター16の位置θ5としては、フォワードブラケット13aとリバースブラケット5との間であって、シフター16が摺動してもフォワードブラケット13aおよびリバースブラケット5に干渉しない位置として設定される。
そして、アクチュエーターロッド3が設定された回動角θ、摺動量Sで作動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS306)、本処理を終了する。
上記の準備処理が終了すると、シフター16がリバース位置θ6に回動するようにアクチュエーターロッド3の回動角θをθ6−θpに設定し(ステップS220)、アクチュエーターロッド3が設定された回動角θで回動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS222)、本処理を終了する。
また、ステップS202において現在のシフター位置θpがθ6であると判定されると、要求された変速段(ここでは、後退段以外の変速段となる。)への変速に備えて、シフター16を前進段でのニュートラル位置にするための準備処理を実行する(ステップS204)。
この準備処理は、上述と同様、第25図に示すように、アクチュエーターロッド3の回動角θをθ5−θpに設定するとともに、摺動量SをS0に設定し、現在のシフター16の位置θpをθ5に置き換えて、アクチュエーターロッド3が設定された摺動量S、回動角θで作動するようアクチュエーター2を制御する処理である(ステップS300〜S306)。
上記の準備処理が終了すると、前述と同様、要求シフトポジションの判定を行い、要求シフトポジションに応じたアクチュエーターロッド3の回動角θを設定して、設定された回動角θでアクチュエーターロッド3が回動するようアクチュエーターを制御する処理を実行する(ステップS206〜S214,ステップS222)。
シフト処理では、第26図に示すように、ACU2aのCPUは、要求シフトポジションの読込みを行なうとともに(ステップS500)、要求シフトポジションの判定を行なう処理を実行する(ステップS502)。
要求シフトポジションが1,3,4速であると判定されると、要求されたシフトポジションとなるようにアクチュエーターロッド3の摺動量SをS0に設定するとともに(ステップS504)、アクチュエーターロッド3が設定された摺動量Sで摺動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS510)、本処理を終了する。
同様に、要求シフトポジションが2,5,6速であると判定されると、要求されたシフトポジションとなるようにアクチュエーターロッド3の摺動量Sを−S0に設定し(ステップS506)、要求シフトポジションがリバース(Rev)であると判定されると、変速段が後退段となるようにアクチュエーターロッド3の摺動量Sを2S0に設定し(ステップS508)、アクチュエーターロッド3がそれぞれ設定された摺動量Sで摺動するようアクチュエーター2を制御して(ステップS510)、本処理を終了する。
本実施例の自動シフト式手動変速機1においても、実施例1〜実施例3と同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の実施の形態を実施例により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
例えば、上記実施例2〜実施例4では、フォワードシフター12の第1の変速段位置(第一シフター12の第一変速段のうち一方の変速段)に1速,3速,4速の変速段を配置し、フォワードシフター12の第2の変速段位置(第一シフター12の第一変速段のうち他方の変速段)に2速,5速,6速の変速段を配置するものとしたが、偶数段の変速段と奇数段の変速段とに分けて配置する等如何なる配置としても構わない。
また、上記実施例1〜実施例3では、リバースシフター4のニュートラル位置がアクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置とされており、該リバースシフター4のリバース位置が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置とされているものとして説明したが、上記実施例以外、前進段のシフトストローク量に比して後退段のシフトストローク量が増大されたシフトストローク量に設定されていれば、該リバースシフター4のニュートラル位置やリバース位置は如何なる位置に設定されていても差し支えない。
更に、上記実施例および実施例2では、リバースシフター4のアクチュエーターロッド3の垂直位置からニュートラル側への回動角θとリバース側への回動角θとが略同一の角度に設定されているものとして説明したが、上記実施例以外、前進段のシフトストローク量に比して後退段のシフトストローク量が増大されたシフトストローク量に設定されていれば、リバースシフター4のアクチュエーターロッド3の垂直位置からニュートラル側への回動角とリバース側への回動角とは略同一の角度に設定されていなくても構わず、また、リバースシフター4のアクチュエーターロッド3のニュートラル側からリバース側への回動角は如何なる角度に設定されていても構わない。
また更に、上記実施例1および実施例2では、リバースシフター4のシフター長Lとフォワードシフター12のシフター長Lとは略同一の長さに設定されているものとして説明したが、上記実施例以外、前進段のシフトストローク量に比して後退段のシフトストローク量を増大されたシフトストローク量に設定することができ、かつ、変速機1の小型化を図ることができ、かつ、強度的に問題のない範囲内であれば、リバースシフター4のシフター長がフォワードシフター12のシフター長に比して長いものであっても差し支えなく、また、リバースシフター4のシフター長がフォワードシフター12のシフター長に比して短いものであっても差し支えない。
また、上記実施例1〜実施例4では、第一変速段が前進側の変速段であり、第二変速段が後退側の変速段であるものとして説明したが、上記実施例以外、例えば、第一変速段が前進側の偶数変速段(2速、4速、6速)であり、第二変速段が前進側の奇数変速段(1速、3速、5速)である等、第一変速段および第二変速段は如何なる変速段であっても構わない。
更に、上記実施例1および実施例2では、シフターの数として前進段用と後退段用の2本とし、また、上記実施例3および実施例4では、シフターの数として前進段用と後退段用とが共通の1本としたが、シフターの数はこれに限らず、変速機1の小型化を図ることができれば3本以上であっても差し支えない。
うフォワードシフター12と、後退段のシフトを行なうリバースシフター4と、該フォワードシフター12および該リバースシフター4を担持するアクチュエーターロッド3と、シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーターロッド3を作動させるアクチュエーター2とを有する自動シフト式手動変速機1において、該リバースシフター4のシフター長Lと該フォワードシフター12のシフター長Lとを略同一の長さに設定し、かつ、該アクチュエーターロッド3の作動量を異ならしめることによって、前進段のシフトストローク量Sに比して後退段のシフトストローク量2Sを増大させたシフトストローク量に設定するとともに、該アクチュエーターロッド3が、該シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーター2によって回動せしめられ、該リバースシフター4のニュートラル位置が、該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置に設定され、かつ、該リバースシフター4のリバース位置が、該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置に設定されていることが望ましい。
また、該フォワードシフター12のニュートラル位置は、該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置に設定され、かつ、該フォワードシフター12の第1の変速段位置は、該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置に設定され、かつ、該フォワードシフター12の第2の変速段位置は、該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置に設定されていることが望ましい。
更に、該リバースシフター4のニュートラル側からリバース側までの回動角2θは、該フォワードシフター12の第1の変速段側から第2の変速段側までの回動角2θと略同一の角度に設定されていることが望ましい。
また更に、該リバースシフター4のニュートラル側への回動角θとリバース側への回動角θとは略同一の角度に設定されていることが望ましい。
本発明の自動シフト式手動変速機1では、該リバースシフター4のシフター長Lと該フォワードシフター12のシフター長Lとを略同一の長さに設定しながらも、従来のように反転レバー機構などを介在させることなく、該アクチュエータ
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ーロッド3の作動量を異ならしめることによって、前進段のシフトストローク量Sに比して後退段のシフトストローク量2Sを増大させることが出来るので、変速機1を小型化することが可能となり、また、構造の複雑化を防ぐことが出来る。
また、本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、変速段のシフトを行うシフター16と、該シフター16を担持するアクチュエーターロッド3と、シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーターロッド3を作動させるアクチュエーター2と、第一変速段へのシフト操作が行われた際の該アクチュエーターロッド3の作動量に比して、第二変速段へのシフト操作が行われた際の該アクチュエーターロッド3の作動量が大きくなるように、該アクチュエーター2を駆動制御する駆動制御手段とを備え、該アクチュエーターロッド3は、該シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーター2によって回動せしめられ、該駆動制御手段は、該第二変速段へのシフト操作が行われた際に、第二変速段のニュートラル位置として該シフターが該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動された位置となるように該アクチュエーター2を制御するとともに、第二変速段の変速位置として該シフターが該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動された位置となるように該アクチュエーター2を制御する手段であることを特徴とする自動シフト式手動変速機1を提供するものである。
第二変速段のニュートラル位置として該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも一方の側に回動された位置となるように該アクチュエーター2を制御するとともに、第二変速段の変速位置として該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置よりも他方の側に回動された位置となるように該アクチュエーター2を制御する手段であることが望ましい。
また、該駆動制御手段は、該第一変速段へのシフト操作が行なわれた際に、第一変速段のニュートラル位置として該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対して垂直位置となるように該アクチュエーター2を制御するとともに、該第一変速段の変速位置として該シフター16が該アクチュエーターロッド3に対
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Claims (14)
- 前進段のシフトを行なうフォワードシフターと、後退段のシフトを行なうリバースシフターと、該フォワードシフターおよび該リバースシフターを担持するアクチュエーターロッドと、シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーターロッドを作動させるアクチュエーターとを有する自動シフト式手動変速機において、該リバースシフターのシフター長と該フォワードシフターのシフター長とを略同一の長さに設定し、かつ、該アクチュエーターロッドの作動量を異ならしめることによって、前進段のシフトストローク量に比して後退段のシフトストローク量を増大させたシフトストローク量に設定することを特徴とする自動シフト式手動変速機。
- 該アクチュエーターロッドは、該シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーターによって回動せしめられ、該リバースシフターのニュートラル位置は、該アクチュエーターロッドに対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置に設定され、かつ、該リバースシフターのリバース位置は、該アクチュエーターロッドに対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置に設定されている請求の範囲1に記載の自動シフト式手動変速機。
- 該フォワードシフターのニュートラル位置は、該アクチュエーターロッドに対して垂直位置に設定され、かつ、該フォワードシフターの第1の変速段位置は、該アクチュエーターロッドに対して垂直位置よりも一方の側に回動させた位置に設定され、かつ、該フォワードシフターの第2の変速段位置は、該アクチュエーターロッドに対して垂直位置よりも他方の側に回動させた位置に設定されている請求の範囲2に記載の自動シフト式手動変速機。
- 該リバースシフターのニュートラル側からリバース側までの回動角は、該フォワードシフターの第1の変速段側から第2の変速段側までの回動角と略同一の角度に設定されている請求の範囲3に記載の自動シフト式手動変速機。
- 該リバースシフターのニュートラル側への回動角とリバース側への回動角とは略同一の角度に設定されている請求の範囲2〜請求の範囲4のいずれかに記載の自動シフト式手動変速機。
- 変速段のシフトを行うシフターと、
該シフターを担持するアクチュエーターロッドと、
シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーターロッドを作動させるアクチュエーターと、
第一変速段へのシフト操作が行われた際の該アクチュエーターロッドの作動量に比して、第二変速段へのシフト操作が行われた際の該アクチュエーターロッドの作動量が大きくなるように、該アクチュエーターを駆動制御する駆動制御手段とを備えることを特徴とする自動シフト式手動変速機。 - 該アクチュエーターロッドは、該シフトレバーのシフト操作に基づいて該アクチュエーターによって回動せしめられ、
該駆動制御手段は、該第一変速段へのシフト操作が行われた際の該アクチュエーターロッドの回動角に比して、該第二変速段へのシフト操作が行われた際の該アクチュエーターロッドの回動角が大きくなるように、該アクチュエーターを駆動制御する手段である請求の範囲6に記載の自動シフト式手動変速機。 - 該駆動制御手段は、該第二変速段へのシフト操作が行なわれた際に、第二変速段のニュートラル位置として該シフターが該アクチュエーターロッドに対して垂直位置よりも一方の側に回動された位置となるように該アクチュエーターを制御するとともに、第二変速段の変速位置として該シフターが該アクチュエーターロッドに対して垂直位置よりも他方の側に回動された位置となるように該アクチュエーターを制御する手段である請求の範囲7に記載の自動シフト式手動変速機。
- 該駆動制御手段は、該第一変速段へのシフト操作が行なわれた際に、第一変速段のニュートラル位置として該シフターが該アクチュエーターロッドに対して垂直位置となるように該アクチュエーターを制御するとともに、該第一変速段の変速位置として該シフターが該アクチュエーターロッドに対して垂直位置よりも一方の側に回動された位置または他方の側に回動された位置となるように該アクチュエーターを制御する手段である請求の範囲7または請求の範囲8に記載の自動シフト式手動変速機。
- 該駆動制御手段は、該第二変速段へのシフト操作が行なわれた際の該第二変速段のニュートラル位置から該第二変速段の変速位置までの該アクチュエーターロッドの回動角として、該第一変速段へのシフト操作が行なわれた際の変速位置である該シフターが該アクチュエーターロッドに対して垂直位置よりも一方の側に回動された位置から他方の側に回動された位置まで回動される角度と略同一の角度となるように該アクチュエーターを制御する手段である請求の範囲9に記載の自動シフト式手動変速機。
- 該駆動制御手段は、該第二変速段へのシフト操作が行なわれた際に、該シフターが該アクチュエーターロッドに対して垂直位置から該第二変速段のニュートラル位置まで回動される角度と、該シフターが該アクチュエーターロッドに対して垂直位置から該第二変速段の変速位置まで回動される角度とが略同一の角度となるように該アクチュエーターを制御する手段である請求の範囲8〜請求の範囲10のいずれかに記載の自動シフト式手動変速機。
- 該シフターは、該第一変速段のシフトを行なう第一シフターと、該第二変速段のシフトを行なう第二シフターとを有する請求の範囲6〜請求の範囲11のいずれかに記載の自動シフト式手動変速機。
- 該第一シフターのシフター長は、該第二シフターのシフター長と略同一の長さに設定されている請求の範囲12に記載の自動シフト式手動変速機。
- 該第一変速段は前進側の変速段であり、該第二変速段は後退側の変速段である請求の範囲6〜請求の範囲13のいずれかに記載の自動シフト式手動変速機。
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