JPWO2005023513A1 - 成形方法、成形用金型、成形品及び成形機 - Google Patents

成形方法、成形用金型、成形品及び成形機 Download PDF

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Abstract

各キャビティに充填される成形材の量を適切に制御することができ、1ショットの成形工程で複数の高品質な成形品を同時に成形することができる成形方法、成形用金型、成形品及び成形機を提供することを目的とする。金型装置の型閉工程終了前に前記金型装置の複数のキャビティ内への成形材の充填を開始し、前記型閉工程終了前に前記成形材の充填を完了し、前記型閉工程終了後に前記金型装置の型締工程を行い、各キャビティ内に充填された成形材の量を制御しつつ、成形品を成形する。

Description

本発明は、成形方法、成形用金型、成形品及び成形機に関するものである。
従来、射出成形機等の樹脂成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され、溶融させられた樹脂を高圧で射出して金型装置のキャビティ内に充填(てん)し、該キャビティ内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようになっている。そのために、前記金型装置は固定金型及び可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に対して接離させることによって、型開閉、すなわち、型閉、型締及び型開を行うことができるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、本発明の発明者等は、立体的な形状を有し側壁が薄肉化された深底凹状の容器のような形状を有する成形品であっても短時間で成形することができるようにするために、金型装置の型閉工程終了前に前記金型装置のキャビティ内への樹脂の充填を開始し、射出装置のスクリュ位置を制御して前記キャビティ内に所定量の樹脂を充填し、前記型閉工程終了前に前記所定量の樹脂の充填を完了し、前記型閉工程終了後に前記金型装置の型締工程を行い成形品を成形する成形方法を既に提案した。
これにより、溶融樹脂の充填速度を高くすることができない場合であっても、1ショットの成形時間を短縮することができ、成形機のスループットを向上させることができる。また、溶融樹脂は、型締工程において圧縮されるので、キャビティの全体に万遍なく行き渡るだけでなく、内部における圧力分布が均等になり、樹脂の分子の配向が改善され、金型表面の転写性が向上し、樹脂のひけが防止され、残留応力が低減し、変形が防止される。
特開平6−293043号公報
しかしながら、前記従来の成形方法においては、1ショットの成形工程で複数の成形品を同時に成形することができる、いわゆる、多数個取りの成形用金型を使用することについての考慮が十分になされていなかった。
一般に多数個取りの成形用金型を使用して射出成形等の成形を行う場合、前記成形用金型に複数個形成されたキャビティのそれぞれに対して、充填される溶融樹脂を均一に分配することが必要とされる。特に、射出された溶融樹脂の流通するスプルー等の樹脂流路が加熱装置によって加熱されるホットランナである場合、充填される溶融樹脂を均一に分配
することが困難であり、同1ショットの成形工程において、溶融樹脂が漏れ出してバリが生じてしまうキャビティと、溶融樹脂が不足してショートが生じてしまうキャビティとが混在することもある。
本発明は、前記従来の問題点を解決して、各キャビティのゲート孔(あな)を開閉するゲートピンを制御することによって、各キャビティに充填される成形材の量を適切に制御することができ、1ショットの成形工程で複数の高品質な成形品を同時に成形することができる成形方法、成形用金型、成形品及び成形機を提供することを目的とする。
そのために、本発明の成形方法においては、金型装置の型閉工程終了前に前記金型装置の複数のキャビティ内への成形材の充填を開始し、前記型閉工程終了前に前記成形材の充填を完了し、前記型閉工程終了後に前記金型装置の型締工程を行い、各キャビティ内に充填された成形材の量を制御しつつ、成形品を成形する。
本発明の他の成形方法においては、キャビティ内に進退する押型を後退させた状態で、金型装置の複数のキャビティ内への成形材の充填を開始し、型閉工程終了前に前記成形材の充填を完了し、前記型閉工程終了後に前記金型装置の型締工程を行い、各キャビティ内に前記押型を進入させて、充填された成形材の量を制御しつつ、成形品を成形する。
本発明の更に他の成形方法においては、さらに、各キャビティ内に充填された成形材の量は、各キャビティのゲート孔を閉塞(そく)するゲートピンによって制御される。
本発明の更に他の成形方法においては、さらに、各ゲートピンの制御は、独立した圧力制御又は速度制御によって行われる。
本発明の成形用金型においては、パーティング面を備える固定金型と、該固定金型のパーティング面に押し付けられて密着するパーティング面を備え、前記固定金型に対して前進する可動金型と、前記固定金型及び可動金型の間に形成された複数のキャビティと、各キャビティ周囲のパーティング面の一方に固定される基部及び突出部を備えるインサートリングと、各キャビティ周囲のパーティング面の他方に形成され、前記インサートリングの突出部を収納するリング状の凹溝と、各キャビティのゲート孔を閉塞するゲートピンと、各ゲートピンの動作を独立に制御して、各キャビティ内に充填された成形材の量を制御する駆動装置とを有する。
本発明の他の成形用金型においては、さらに、前記駆動装置は、各キャビティ内に充填された成形材の圧力が所定値未満となるように各ゲートピンの動作を独立に制御する。
本発明の更に他の成形用金型においては、さらに、前記ゲート孔は、加熱装置を備える成形材の流路とキャビティとを連通する。
本発明の成形品においては、本実施の形態における成形方法によって成形された。
本発明の他の成形品においては、さらに、形状が相違し、相互に組み合わせ可能な複数の成形品である。
本発明の成形機においては、金型装置によって成形品を成形する成形機であって、前記金型装置は、パーティング面を備える固定金型と、該固定金型のパーティング面に押し付けられて密着するパーティング面を備え、前記固定金型に対して前進する可動金型と、前記固定金型及び可動金型の間に形成された複数のキャビティと、各キャビティ周囲のパーティング面の一方に固定される基部及び突出部を備えるインサートリングと、各キャビティ周囲のパーティング面の他方に形成され、前記インサートリングの突出部を収納するリング状の凹溝と、各キャビティのゲート孔を閉塞するゲートピンと、各ゲートピンの動作を独立に制御して、各キャビティ内に充填された成形材の量を制御する駆動装置とを有する。
本発明の他の成形機においては、さらに、各ゲートピンの制御は、独立した圧力制御又は速度制御によって行われる。
本発明によれば、各キャビティのゲート孔を開閉するゲートピンを制御するので、各キャビティに充填される成形材の量を適切に制御することができ、1ショットの成形工程で複数の高品質な成形品を同時に成形することができる。
本発明の第1の実施の形態における金型装置の1つのキャビティ周辺の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態における射出成形機の構成を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態における成形品の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における成形品の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり型閉を開始する状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり溶融樹脂が充填される状態を示す第1の図である。 本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり溶融樹脂が充填される状態を示す第2の図である。 本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり型閉された状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるゲート孔周辺の断面図でありバルブゲートピンがゲート孔を開放した状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における金型装置の型閉工程の動作を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり型開された状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり成形品を取り出す状態を示す第1の図である。 本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり成形品を取り出す状態を示す第2の図である。 本発明の第2の実施の形態における第1の成形品を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における第2の成形品を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における第1及び第2の成形品から成る組立体の断面図である。 本発明の第2の実施の形態における第1及び第2の成形品から成る組立体を示す図であり要部Fの拡大図である。 本発明の第3の実施の形態における金型装置の1つのキャビティ周辺の構成を示す断面図である。
符号の説明
17 インサートリング
18 インサートリング収納溝
19 押型
23 可動金型
24 固定金型
28 樹脂流路
37 キャビティ
38 バルブゲートピン
39 ゲート孔
41 成形品
42 溶融樹脂
43 加熱装置
51 第1の成形品
52 第2の成形品
73 空圧シリンダ装置
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の成形方法は、各種の装置や用途に適用することができるものであるが、本実施の形態においては、説明の都合上、射出成形機に適用した場合について説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態における射出成形機の構成を示す概略図である。
図において、30は射出装置であり、加熱シリンダ31、該加熱シリンダ31の前端に配設された射出ノズル32、前記加熱シリンダ31の内部に配設されたスクリュ33、及び、前記加熱シリンダ31に取り付けられた材料供給ホッパ34を有する。ここで、前記スクリュ33は、図示されない駆動装置によって、前記加熱シリンダ31の内部において、回転させられ、かつ、進退(図における左右方向に移動)させられる。
ここで、射出成形機においては、加熱シリンダ31内において加熱され、溶融させられた成形材としての樹脂を高圧で射出して金型装置のキャビティ37内に充填し、該キャビティ37内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようになっている。なお、本実施の形態において、前記キャビティ37は複数であり、その数はいくつであってもよいが、ここでは、説明の都合上、前記キャビティ37が2つであるものとして説明する。この場合、前記スクリュ33の進退は図示されない制御装置によって制御されるが、本実施の形態においては、射出される樹脂又はキャビティ37内に充填される樹脂の圧力、すなわち、樹脂の充填圧が所定値となるようにスクリュ33の進退を制御する複雑な圧力制御でなく、樹脂の充填圧とは無関係に進退するスクリュ33の位置を制御する簡単な位置制御が行われる。これにより、所定量の樹脂がキャビティ37内に充填される。ここで、前記所定量は、例えば、キャビティ37の型閉状態における容積の約100〜150〔%〕、望ましくは、約120〔%〕に相当する量である。なお、前記位置制御に代えて充填開始からの充填時間を制御する方法であってもよい。
また、前記金型装置は固定金型24及び可動金型23から成り、型締装置によって前記可動金型23を進退させ、前記固定金型24に対して接離させることによって、型開閉、すなわち、型閉、型締及び型開を行うことができるようになっている。そして、前記型締装置は、固定金型24を保持する固定プラテン22及び可動金型23を保持する可動プラテン21を有し、該可動プラテン21を進退させる油圧シリンダ装置11を駆動することによって作動させられる。
そして、前記射出装置30に対向して固定金型支持装置としての前記固定プラテン22が配設される。該固定プラテン22は、図示されない射出成形機のフレームに固定され、
金型取付面に固定金型24が取り付けられている。さらに、前記固定プラテン22には、複数、例えば、4本のタイバー27の一端が固定されている。
また、可動金型支持装置としての前記可動プラテン21は前記固定プラテン22と対向して配設され、前記タイバー27に沿って進退自在に配設される。さらに、前記可動プラテン21における前記固定プラテン22と対向する金型取付面に前記可動金型23が取り付けられる。
そして、前記可動プラテン21の背面(図における左側面)に対向して駆動源支持部材26が、前記タイバー27に位置調整可能に取り付けられる。ここで、前記駆動源支持部材26の背面(図における左側面)には、射出成形機の型締装置の駆動源として、油圧シリンダ装置11が取り付けられている。この場合、該油圧シリンダ装置11は、ヘッド側油圧室11a、ロッド側油圧室11b、ピストン11c及びロッド11dを有する。ここで、前記ヘッド側油圧室11a及びロッド側油圧室11bは、前記ピストン11cにおけるロッド11dの反対側及びロッド11dの側に、それぞれ、配設される。また、該ロッド11dは、駆動源支持部材26に形成された貫通孔(こう)に挿入され、その端部が前記可動プラテン21に接続されている。
なお、本実施の形態において、型締装置及び該型締装置の駆動源はいかなるものであってもよく、例えば、型締装置は、図に示されるような直圧方式のものであってもよいし、トグルリンクを利用したトグル方式のものであってもよいし、リンク機構とシリンダ装置とを組み合わせた複合方式のものであってもよい。また、駆動源も図に示されるような油圧シリンダ装置であってもよいし、電動モータとボールねじとを組み合わせたものであってもよい。
図3は本発明の第1の実施の形態における成形品の斜視図、図4は本発明の第1の実施の形態における成形品の断面図である。
本実施の形態において、成形される成形品はいかなる形状のものであってもよいが、成形方法、成形用金型及び成形機は、図3及び4に示されるように、立体的な形状を有し側壁が薄肉化された深底凹状の容器のような形状を有する成形品41の成形に適用することができる点に特徴を有するものである。したがって、ここでは、立体的な形状を有し側壁が薄肉化された深底凹状の容器のような形状を有する成形品を成形する場合について説明する。
なお、立体的な形状を有し側壁が薄肉化された深底凹状の容器のような形状を有する成形品としては、ゼリー、プリン等の食料品の容器、カップ、コンテナ、容器のキャップ、中空成形(ブロー成形)に使用される予備成形品(パリソン又はプリフォーム)等である。また、前記成形品は、ラウドスピーカ(Loud Speaker)に使用されるスピーカコーンであってもよいし、各種のカートリッジであってもよいし、植木鉢であってもよいし、いかなる種類のものであってもよい。そして、本実施の形態において成形される成形品は、例えば、深さが10〔mm〕以上であり、側壁の厚さが0.2〜3〔mm〕程度のものであり、通常は、1〔mm〕前後のものである。
また、本実施の形態において成形される成形品の材質もいかなる材質であってもよいが、本実施の形態における成形方法、成形用金型、成形品及び成形機は、成形材として高粘度の樹脂による成形品を短時間に高精度で成形することができる点に特徴を有するものである。したがって、ここでは、高粘度の樹脂による成形品を成形する場合について説明する。なお、高粘度の樹脂とは、熱可塑性樹脂の中で溶融粘度が3600ポアズ以上、又は、メルトインデックスが30以下、又は、数平均分子量が24000以上の樹脂であり、
例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネイト)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)、HDPE(高密度ポリエチレン)、AS(スチレン/アクリロニトリル)等である。さらに、本実施の形態における成形材は、再資源化可能な材料、再資源化しやすい材料、再使用可能な材料、再使用しやすい材料、バクテリア等の微生物によって分解される生分解性の材料、塩素等の環境に有害と考えられる物質をほとんど含まない材料等のように環境に対する負荷の低い材料としての環境低負荷材料であってもよい。ここで、該環境低負荷材料は、例えば、生分解性プラスチックとも称される生分解性樹脂のような生分解性材、紙、パルプ、木材等の植物性繊維を含む材料を樹脂と混合した植物性繊維含有材、土、タルク等の自然土石を含む材料と樹脂とを混合した土石含有材等である。また、前記環境低負荷材料は、生分解性材、植物性繊維含有材、土石含有材等の材料の中の複数を適宜混合したものであってもよい。なお、前記植物性繊維含有材及び土石含有材は、環境に対する負荷の観点から、樹脂の混合割合が低いもの、例えば、樹脂の混合割合が50〔%〕未満のものであることが望ましいが、いかなるものであってもよい。
次に、金型装置の構成について詳細に説明する。なお、本実施の形態において、金型装置は複数のキャビティ37を有するものであるが、各キャビティ37周辺の構成は同様である。そこで、1つのキャビティ37周辺の構成について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における金型装置の1つのキャビティ周辺の構成を示す断面図である。
図1において、12は可動プラテン21の金型取付面に取り付けられた可動金型23の金型コア、及び、14は該金型コア12に取り付けられたストリッパプレートである。また、45は固定プラテン22の金型取付面に取り付けられた固定金型24のベースプレート、44は該ベースプレート45に取り付けられたランナブロック、15は該ランナブロック44に取り付けられた固定金型24のキャビティ型板であり、16は該キャビティ型板15の内部に嵌(は)め込まれたゲートブロックである。金型コア12は、深底凹状の成形品41の内側側壁及び内側底面を形成する凸部12aを有し、キャビティ型板15は、成形品41の外側側壁を形成する凹部15aを有し成形品41の周縁下面を形成し、ストリッパプレート14は、成形品41の周縁上面を形成し、ゲートブロック16は、成形品41の外側底面を形成している。そして、図1に示されるように、型閉した状態において、前記金型コア12及びストリッパプレート14と、キャビティ型板15及びゲートブロック16との間に前記成形品41の形状を有するキャビティ37が形成される。
また、前記ランナブロック44には、加熱シリンダ31の前端に配設された射出ノズル32から射出された樹脂の流通するランナ、スプルー等の成形材の流路としての樹脂流路28が形成され、ゲートブロック16には、前記キャビティ37の内部と樹脂流路28とを連通するゲート孔39が形成されている。これにより、前記射出ノズル32から射出された溶融樹脂が、樹脂流路28及びゲート孔39を通過してキャビティ37内に充填されるようになっている。なお、前記樹脂流路28は、周囲に電気ヒータ等の加熱装置43が取り付けられたホットランナである。前記加熱装置43には、電力線等のエネルギー供給線46を介して、加熱に必要なエネルギーが供給される。
ここで、前記ストリッパプレート14とキャビティ型板15とが互いに接触する面、すなわち、可動金型23及び固定金型24のパーティング面には、インロウ結合するように、凹凸が形成されている。これにより、キャビティ37内に充填された溶融樹脂が前記パーティング面の隙(すき)間から漏れ出してバリが発生してしまうことが防止される。
さらに、キャビティ型板15のパーティング面には、インサートリング17が、ボルト、皿ねじ等の固定手段によって着脱自在に固定されている。そして、前記インサートリング17は、キャビティ型板15のパーティング面に固定される基部と前記ストリッパプレート14のパーティング面に向かって突出する突出部とから成り、断面L字形状を有している。なお、前記キャビティ型板15のパーティング面には、図1に示されるように、溝が形成され、該溝に前記インサートリング17の基部が収納されるようになっていることが望ましい。
また、前記ストリッパプレート14のパーティング面には、リング状の凹溝であるインサートリング収納溝18が形成され、図1に示されるように、該インサートリング収納溝18に前記インサートリング17の突出部が嵌(かん)合するようになっている。そして、前記インサートリング17及びインサートリング収納溝18は、前記可動金型23及び固定金型24のパーティング面に形成された凹凸と同様に、キャビティ37内に充填された溶融樹脂が前記パーティング面の隙間から漏れ出してバリが発生してしまうことを防止する。
なお、前記ストリッパプレート14のパーティング面にインサートリング17を固定し、キャビティ型板15のパーティング面にインサートリング収納溝18を形成するようにしてもよい。
ここで、前記インサートリング17は、ストリッパプレート14及びキャビティ型板15の材質よりも軟質の材質から成ることが望ましい。この場合、金型装置を長期間に亘(わた)り使用すると、前記ストリッパプレート14及びキャビティ型板15は摩耗せず、専らインサートリング17が摩耗することとなるが、該インサートリング17は、ボルト、皿ねじ等の固定手段によって着脱自在に固定されているので、容易に交換することができる。
そして、前記金型コア12の内部には、一端がキャビティ37に連通し、他端が金型コア12の外壁に連通する加圧流体流路として機能するエジェクト用流路35が形成される。該エジェクト用流路35の前記他端は、コンプレッサ、アキュームレータ等の図示されない加圧流体供給源に接続され、該加圧流体供給源から供給される加圧空気等の加圧流体が、キャビティ37内に供給されるようになっている。これにより、型開の際に成形品41が金型コア12に付着した場合であっても、前記エジェクト用流路35を通して加圧流体を供給することによって、前記成形品41を金型コア12から取り外すことができる。
また、前記キャビティ型板15及びゲートブロック16の内部には、前記エジェクト用流路35と同様に加圧流体流路として機能するベンチレーション用流路36が形成されている。そして、前記加圧流体供給源から供給される加圧空気等の加圧流体が、ベンチレーション用流路36を通ってキャビティ37内に供給されるようになっているので、型開の際に成形品41がキャビティ型板15に付着した場合であっても、前記ベンチレーション用流路36を通して加圧流体を供給することによって、前記成形品41をキャビティ型板15から取り外すことができる。
さらに、図1においては、前記ゲート孔39にゲートピンとしてのバルブゲートピン38の先端が進入した状態が示されている。ここで、該バルブゲートピン38は、その基部がベースプレート45に取り付けられている駆動装置としての空圧シリンダ装置73のピストン72に取り付けられ、金型装置の開閉方向、すなわち、図1における横方向に移動させられる。なお、前記駆動装置として油圧シリンダ装置、電動モータ等を使用することもできるが、ここでは、加圧空気によって作動する空圧シリンダ装置73を使用した場合について説明する。ここで、該空圧シリンダ装置73は、ピストン72の両側にゲートピン側圧力室73a及び反ゲートピン側圧力室73bを備え、ゲートピン側管路74a及び
反ゲートピン側管路74bを介して、前記ゲートピン側圧力室73a及び反ゲートピン側圧力室73bに供給される加圧流体としての加圧空気によって作動する。なお、前記ゲートピン側圧力室73a及び反ゲートピン側圧力室73b、並びに、ゲートピン側管路74a及び反ゲートピン側管路74bを統合的に説明する場合には、それぞれ、圧力室71及び接続管路74として説明する。
前記加圧空気は、空気圧縮機、アキュームレータ等を備える加圧流体供給源81から、ゲートピン側圧力室73a及び反ゲートピン側圧力室73bに選択的に供給される。この場合、前記加圧流体供給源81から供給された圧力5〜40〔kgf/cm〕の加圧空気は、供給管路82を介して方向制御弁86に供給され、該方向制御弁86によって、前記ゲートピン側管路74a又は反ゲートピン側管路74bに流れる方向を切り替えられる。なお、前記加圧流体供給源81から方向制御弁86までの供給管路82には、フィルタ83、圧力調整弁84、該圧力調整弁84に付属する圧力計84a及びルブリケータ85が配設される。また、ゲートピン側管路74a及び反ゲートピン側管路74bには、速度制御弁88a及び速度制御弁88bが配設されている。さらに、前記方向制御弁86の排気口には消音器87が取り付けられる。なお、前記加圧流体供給源81は、加圧空気に代えて加圧油等の他の加圧流体を供給するものであってもよい。また、前記加圧流体供給源81は、エジェクト用流路35又はベンチレーション用流路36に加圧流体を供給する加圧流体供給源と共通のものであってもよい。
なお、図1に示される状態においては、バルブゲートピン38の先端がゲート孔39内に進入して該ゲート孔39を閉塞し、空圧シリンダ装置73は所定の力でバルブゲートピン38をゲート孔39の方向に押し付け続ける保圧状態となっている。一方、バルブゲートピン38の先端は、キャビティ37内の樹脂の圧力によって、前記バルブゲートピン38を空圧シリンダ装置73の方向に押し付ける力を受けている。そして、前記ゲートピン側管路74aにはリリーフ弁77aが接続されており、ゲートピン側圧力室73a内の圧力が所定の値以上になるとリリーフ弁77aが開放される。また、前記反ゲートピン側管路74bにはリリーフ弁77bが接続されており、キャビティ37内の樹脂の圧力が所定値としての許容値以上となり、ピストン72を介して反ゲートピン側圧力室73b内の圧力が所定の開放値以上となるとリリーフ弁77bが開放される。これにより、ピストン72が移動し、バルブゲートピン38が空圧シリンダ装置73の方向に移動してゲート孔39を開放する。
すなわち、キャビティ37内の樹脂は、圧力が許容値以上になると、バルブゲートピン38をゲート孔39の方向に押し付ける力に打ち勝って、バルブゲートピン38を空圧シリンダ装置73の方向に移動させる。これにより、バルブゲートピン38がゲート孔39を開放するので、樹脂がキャビティ37から樹脂流路28に漏れ出し、キャビティ37内の樹脂の圧力が低下する。そして、該樹脂の圧力が許容値未満になると、バルブゲートピン38をゲート孔39の方向に押し付ける力が樹脂の圧力に打ち勝つので、バルブゲートピン38の先端がゲート孔39を再び閉塞する。このように、前記バルブゲートピン38は、キャビティ37内の樹脂の圧力を許容値未満に維持する定圧弁、又は、リリーフ弁として機能する。
しかし、キャビティ37内の樹脂の圧力が許容値以上にならない限り、バルブゲートピン38の先端はゲート孔39内に進入して該ゲート孔39を閉塞した状態を維持する。そのため、キャビティ37内に充填された溶融樹脂は、加圧され、圧縮されても、前記ゲート孔39から漏れ出すことがない。
次に、前記構成の成形機の動作について説明する。
図5は本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり型閉を開始する状態を示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり溶融樹脂が充填される状態を示す第1の図、図7は本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり溶融樹脂が充填される状態を示す第2の図、図8は本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり型閉された状態を示す図、図9は本発明の第1の実施の形態におけるゲート孔周辺の断面図でありバルブゲートピンがゲート孔を開放した状態を示す図、図10は本発明の第1の実施の形態における金型装置の型閉工程の動作を示す図、図11は本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり型開された状態を示す図、図12は本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり成形品を取り出す状態を示す第1の図、図13は本発明の第1の実施の形態における金型装置の断面図であり成形品を取り出す状態を示す第2の図である。
まず、成形を開始する前には、油圧シリンダ装置11のピストン11c及びロッド11dが後退(図2における左方向に移動)した状態になっているので、金型装置は、図5に示されるように、型開された状態になっている。また、バルブゲートピン38の先端がゲート孔39内に進入して該ゲート孔39を閉塞した状態になっている。
続いて、型閉工程が開始されると、前記油圧シリンダ装置11が駆動してピストン11c及びロッド11dが前進(図2における右方向に移動)し、可動プラテン21が前進させられる。これにより、可動金型23が固定金型24に接近する。そして、図6に示されるように、ストリッパプレート14のパーティング面とキャビティ型板15のパーティング面との間隔が寸法bになった時点で、前記油圧シリンダ装置11が停止し、型閉工程が一時中断される。ここで、前記寸法bは、樹脂の圧縮量であり、成形品41の側壁の肉厚の3〜100倍程度であり、通常は、1〜15〔mm〕程度の寸法である。なお、前記圧縮量は、成形品41の側壁の肉厚及び成形材としての溶融樹脂42の粘度に基づいて決定される。ここで、前記成形品41の肉厚が1.5〜3.0〔mm〕の場合、前記圧縮量を3〜10倍とし、前記成形品41の肉厚が0.2〜1.5〔mm〕の場合、前記圧縮量を10〜100倍とすることが望ましい。
そして、図6に示されるように、ストリッパプレート14のパーティング面とキャビティ型板15のパーティング面とが開いた状態で、バルブゲートピン38が空圧シリンダ装置73の方向に移動し、すなわち、後退し、バルブゲートピン38がゲート孔39を開放する。続いて、加熱シリンダ31の前端に配設された射出ノズル32から射出された溶融樹脂42が、樹脂流路28を通って型開状態における金型コア12とゲートブロック16との間のキャビティ37内に充填される。そして、所定量の溶融樹脂42がキャビティ37内に充填されると、バルブゲートピン38が前進して、該バルブゲートピン38の先端がゲート孔39に進入して該ゲート孔39を閉塞する。
この場合、金型装置の開閉方向に対してほぼ垂直な底部のすべてには溶融樹脂42が充填されるが、金型装置の開閉方向に対して傾斜する側壁部のゲート孔39から離れた部分には溶融樹脂42が充填されていない。すなわち、本実施の形態において、所定量の溶融樹脂42の充填完了時に、前記側壁部の少なくとも一部には溶融樹脂42が充填されていないようになっている。
ここで、図6に示されるように前記底部の容積が比較的大きいので、前記溶融樹脂42は、金型コア12とゲートブロック16との間のキャビティ37内において、主として前記底部に留まっている。また、型閉工程が一時中断される時間は極めて短くなっている。そのため、型閉工程が一時中断されている間、ストリッパプレート14のパーティング面とキャビティ型板15のパーティング面との間から外部に漏れ出すようなことがない。なお、型閉工程が一時中断される時間をできる限り短くするために、溶融樹脂42の充填速度をできる限り高くすることが望ましい。また、前記型閉工程での一時中断をなくしても良い。これにより、1ショットの成形時間を短縮することができ、成形機のスループットを向上させることができる。
ところで、本実施の形態における樹脂流路28は、周囲に加熱装置43が取り付けられたホットランナであるので、複数のキャビティ37のそれぞれに充填される溶融樹脂42を均一に分配することが困難である。そのため、図7に示されるように、金型装置の一方の部分Aにおけるキャビティ37内に充填される溶融樹脂42の量と、金型装置の他方の部分Bにおけるキャビティ37内に充填される溶融樹脂42の量とが相違してしまう。図7に示される例においては、部分Aにおけるキャビティ37内に充填される溶融樹脂42の量よりも、部分Bにおけるキャビティ37内に充填される溶融樹脂42の量が少なくなっている。そこで、本実施の形態においては、充填される溶融樹脂42の量が最も少なくなるキャビティ37、すなわち、部分Bにおけるキャビティ37内にも十分な量の溶融樹脂42が充填されるように、1回の射出工程によって加熱シリンダ31から射出される溶融樹脂42の量が調整されている。これにより、部分Bにおけるキャビティ37においても、溶融樹脂42の量が不足することがない。一方、充填される溶融樹脂42の量が最も少なくなるキャビティ37以外のキャビティ37、すなわち、部分Aにおけるキャビティ37内には必要量以上の溶融樹脂42が充填される。これにより、部分Aにおけるキャビティ37においては、溶融樹脂42の余剰が発生する。なお、図7において、47は金型コア12を可動プラテン21の金型取付面に取り付けるための取り付け部材である。
続いて、前記油圧シリンダ装置11が駆動を再開して可動金型23が固定金型24に向けて前進し、型閉工程が再開される。なお、前記溶融樹脂42の充填は、再開された型閉工程中に継続されていてもよい。また、再開された型閉工程は、溶融樹脂42を圧縮するコンプレッション工程である。これにより、溶融樹脂42の充填速度を高くすることができない場合であっても、1ショットの成形時間を短縮することができ、成形機のスループットを向上させることができる。
そして、型閉が行われることによって、金型コア12とゲートブロック16との間のキャビティ37内において、主として前記底部に留まっていた溶融樹脂42は、該キャビティ37が狭められるので、加圧されてキャビティ37内を図7における左方へ移動し、前記側壁部のゲート孔39から離れた部分にも充填され、該キャビティ37の全体に万遍なく行き渡る。この場合、型閉によって、インサートリング17の突出部がストリッパプレート14のパーティング面に形成されたインサートリング収納溝18に嵌合するので、前記溶融樹脂42は、インサートリング17によって遮られ、可動金型23及び固定金型24のパーティング面の隙間から漏れ出すことがない。
続いて、図8に示されるように、型閉が終了した後も、前記油圧シリンダ装置11によって可動金型23が固定金型24に押し付けられ、型締が行われる。なお、型締工程においては、図1に示される加圧流体供給源81から供給された加圧空気が反ゲートピン側管路74bを介して空圧シリンダ装置73の反ゲートピン側圧力室73bに供給される。そのため、ピストン72が図1における左方へ移動させられ、バルブゲートピン38の先端がゲートブロック16に形成されたゲート孔39に進入し、該ゲート孔39がバルブゲートピン38によって塞(ふさ)がれている。このように、溶融樹脂42は、型締工程において圧縮されるので、キャビティ37の全体に万遍なく行き渡るだけでなく、内部における圧力分布が均等になり、樹脂の分子の配向が改善され、金型表面の転写性が向上し、樹脂のひけが防止され、残留応力が低減し、変形が防止される。
ここで、前記ゲート孔39がバルブゲートピン38によって塞がれたままであると、図7に示される部分Aにおけるキャビティ37のように、必要量以上の溶融樹脂42が充填されたキャビティ37においては、該キャビティ37内の溶融樹脂42の圧力が必要以上に上昇してしまう。すると、インサートリング17の突出部がストリッパプレート14のパーティング面に形成されたインサートリング収納溝18に嵌合していても、圧力が過大になった溶融樹脂42が可動金型23及び固定金型24のパーティング面の隙間から漏れ出す可能性がある。また、金型装置の構成部材が破損する可能性もある。
しかし、本実施の形態においては、前述されたように、反ゲートピン側圧力室73b内の圧力が所定の開放値以上となると開放されるリリーフ弁77bが反ゲートピン側管路74bに接続されている。そして、バルブゲートピン38の先端は、キャビティ37内の溶融樹脂42の圧力によって、前記バルブゲートピン38を空圧シリンダ装置73の方向に押し付ける力、すなわち、反ゲートピン側圧力室73bを押し縮める力を受けている。そのため、キャビティ37内の溶融樹脂42の圧力が所定の許容値以上になると、反ゲートピン側圧力室73b内の圧力が所定の開放値以上となり、リリーフ弁77bが開放される。すると、反ゲートピン側圧力室73b内の加圧空気が、図9における矢印Dで示されるように、流出するので、ピストン72が図9における右方へ移動する。そして、ゲート孔39が開放され、図9における矢印Cで示されるように、溶融樹脂42がキャビティ37から樹脂流路28に漏れ出し、キャビティ37内の溶融樹脂42の圧力が低下する。なお、キャビティ37内の溶融樹脂42の圧力が所定の許容値未満になると、バルブゲートピン38をゲート孔39の方向に押し付ける力が溶融樹脂42の圧力に打ち勝つので、バルブゲートピン38の先端がゲート孔39を再び閉塞する。
このように、バルブゲートピン38がキャビティ37内の溶融樹脂42の圧力を所定の許容値未満に維持する機能を有するので、溶融樹脂42の圧力が過大となることがなく、溶融樹脂42が可動金型23及び固定金型24のパーティング面の隙間から漏れ出したり、金型装置の構成部材が破損したりすることがない。そして、部分Aにおけるキャビティ37内の余剰となった溶融樹脂42は、樹脂流路28内に押し戻され、加熱シリンダ31側に逆流する。この場合、該加熱シリンダ31内のスクリュ33をわずかに後退させて、いわゆる、サックバックを行うようにしてもよい。
ここで、各バルブゲートピン38の制御について説明する。まず、各キャビティ37内に溶融樹脂42を充填させて、それぞれのキャビティ37内に充填される溶融樹脂42の量をチェックする。その際の動作として、各バルブゲートピン38を閉の状態から、同等の作動速度で開の方向に作動させて充填を開始させる。次に、充填が完了した時点で各バルブゲートピン38を同等の作動速度で閉の状態にする。
そして、溶融樹脂42の充填量が少ないキャビティ37側のバルブゲートピン38の作動速度を充填開始時に高くなるように設定する。このことにより、充填開始時のバルブゲートピン38の作動速度が速くなり、キャビティ37内に入る溶融樹脂42の量が多くなる。逆に、溶融樹脂42の充填量が多いキャビティ37側のバルブゲートピン38の作動速度を充填開始時に低くなるように設定する。このことにより、充填開始時のバルブゲートピン38の作動速度が遅くなり、キャビティ37内に入る溶融樹脂42の量が少なくなる。
また、充填完了時に各バルブゲートピン38を閉の状態にする際、溶融樹脂42の充填量が少ないキャビティ37側のバルブゲートピン38を、充填量が多いキャビティ37側のバルブゲートピン38より遅く開始させる。このことにより、充填完了時のバルブゲートピン38の作動時間が遅くなり、キャビティ37内に入る溶融樹脂42の量が多くなる。逆に、溶融樹脂42の充填量が多いキャビティ37側のバルブゲートピン38を、充填量が少ないキャビティ37側のバルブゲートピン38より早く開始させる。このことにより、充填完了時のバルブゲートピン38の作動時間が早くなり、キャビティ37内に入る溶融樹脂42の量が少なくなる。又は、溶融樹脂42の充填量が少ないキャビティ37側のバルブゲートピン38の作動速度を低く設定する。このことにより、充填完了時のバルブゲートピン38の作動速度が遅くなり、キャビティ37内に入る溶融樹脂42の量が多くなる。逆に、溶融樹脂42の充填量が多いキャビティ37側のバルブゲートピン38の作動速度を高く設定する。このことにより、充填完了時のバルブゲートピン38の作動速度が速くなり、キャビティ37内に入る溶融樹脂42の量が少なくなる。
また、型閉工程においては、溶融樹脂42の充填量が少ないキャビティ37側のバルブゲートピン38の作動圧力を高く設定する。このことにより、キャビティ37内に充填された溶融樹脂42がゲート側に出ずらくなる。逆に、溶融樹脂42の充填量が多いキャビティ37側のバルブゲートピン38の作動圧力を低く設定する。このことにより、キャビティ37内に充填された溶融樹脂42がゲート側に出やすくなる。
前述されたように、バルブゲートピン38の作動速度を制御する場合は、速度制御弁88a、88bで行い、前記バルブゲートピン38の作動圧力は、リリーフ弁77a、77bで行う。そして、各キャビティ37のバルブゲートピン38の作動速度及び作動圧力は独立に制御される。
ここで、可動金型23が固定金型24に向けて前進する型閉工程において、金型装置の開閉方向に対して傾斜する側壁部での溶融樹脂42の流れについて説明する。図10(a)には図8と同様の図が示され、図10(b)には図10(a)における円Eで示される側壁部の部分が拡大されて示されている。型閉工程においては可動金型23が固定金型24に接近するので、金型コア12の表面とキャビティ型板15の表面とが相対的に接近する。
この場合、型閉工程の初期の段階において金型コア12の表面は12a−1で示される位置にある。なお、キャビティ型板15の表面の位置は15aで示されている。なお、前記側壁部の金型装置の開閉方向に対する傾斜角はθである。また、型閉工程終了時において金型コア12の表面は12a−2で示される位置にまで移動する。これにより、型閉工程終了時における金型コア12の表面とキャビティ型板15の表面との間隔Tよりも、型閉工程の初期の段階における金型コア12の表面とキャビティ型板15の表面との間隔のほうがΔTだけ広いことが分かる。なお、ΔTは型閉のストロークLにsinθを乗じた値である。例えば、θが4度である場合、Lが3〔mm〕であるとΔTは0.2〔mm〕、Lが6〔mm〕であるとΔTは0.4〔mm〕、Lが10〔mm〕であるとΔTは0.7〔mm〕、Lが15〔mm〕であるとΔTは1〔mm〕となる。
本実施の形態においては、前述されたように型閉工程終了前にキャビティ37内への所定量の樹脂の充填を完了するようになっているので、前記側壁部における金型コア12の表面とキャビティ型板15の表面との間隔が型閉工程終了時の間隔TよりもΔTだけ広い時点で溶融樹脂42が流動することが分かる。そのため、側壁部が金型装置の開閉方向に対して傾斜している場合、前記側壁部における金型コア12の表面とキャビティ型板15の表面との間隔が狭くても、溶融樹脂42の流動が前記間隔が広い際に行われるので、溶融樹脂42はスムーズに流動し、側壁部の全体に充填される。したがって、図6に示されるように、キャビティ37内への所定量の樹脂の充填が完了した時点で、前記側壁部のゲート孔39から離れた部分に溶融樹脂42が充填されていなくても、型閉工程終了時には、前記側壁部のゲート孔39から離れた部分にも図8に示されるように、溶融樹脂42が充填される。
このように、側壁部が金型装置の開閉方向に対して傾斜しているので、くさび効果が発生して、溶融樹脂42がキャビティ37の全体に万遍なく行き渡る。そのため、内部における圧力分布が均等になり、樹脂の分子の配向が改善され、樹脂の光学特性が向上し、金型表面の転写性が向上し、ウェルドラインが低減し、樹脂のひけが防止され、残留応力が低減し、変形が防止される。
続いて、前記溶融樹脂42がある程度冷却されて固化し、成形品41が成形されると、型開が行われ、図11に示されるように、可動金型23と固定金型24とが開いた状態となる。なお、型開が行われる直前には、ベンチレーション用流路36から加圧流体がキャビティ37内に供給される。
続いて、成形品41の取り出しが行われるが、図11に示されるように、前記成形品41が金型コア12の外面に付着している場合、ストリッパプレート14が金型コア12に対して相対的に前進させられ、また、エジェクト用流路35から加圧流体がキャビティ37内に供給される。これにより、図12に示されるように、成形品41は金型コア12から離れて落下する。なお、落下することによって、成形品41が損傷する恐れがある場合には、図示されない成形品取り出し機を使用して、成形品41を落下させることなく、金型コア12から取り外すこともできる。
また、図13に示されるように、前記成形品41がキャビティ型板15及びゲートブロック16の内面に付着している場合、ベンチレーション用流路36から加圧流体がキャビティ37内に供給される。これにより、成形品41は前記キャビティ型板15及びゲートブロック16の内面から離れて落下する。なお、図示されない成形品取り出し機を使用して、成形品41を落下させることなく、キャビティ型板15及びゲートブロック16の内面から取り出すこともできる。
このように、本実施の形態においては、複数のキャビティ37のそれぞれにおいて、バルブゲートピン38がゲート孔39を開放したり閉塞したりする動作が独立に制御される。そのため、多数個取りの金型装置において、各キャビティ37内における溶融樹脂42の圧力が適切な値に制御され、これにより、各キャビティ37内における溶融樹脂42の量が適切な値に制御される。すなわち、複数個のキャビティ37に充填される溶融樹脂42の量を均一にすることができる。これにより、いずれのキャビティ37においても、溶融樹脂42が漏れ出してバリが生じてしまったり、溶融樹脂42が不足してショートが生じてしまったりすることがないので、1ショットの成形工程で複数の高品質で均一な成形品41を同時に成形することができる。
なお、本実施の形態においては、成形品におけるゲートからの樹脂の流動長Lと成形品の肉厚Tとの流動長/肉厚比としてのL/Tを大きくすることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
本実施の形態においては、各キャビティ37においてそれぞれ相違する形状の成形品を成形する場合について説明する。ここでは、互いに組み合わせることによって組立体を構成する第1の成形品及び第2の成形品を1ショットの成形工程で同時に成形するものとする。
図14は本発明の第2の実施の形態における第1の成形品を示す図、図15は本発明の第2の実施の形態における第2の成形品を示す図、図16は本発明の第2の実施の形態における第1及び第2の成形品から成る組立体の断面図、図17は本発明の第2の実施の形態における第1及び第2の成形品から成る組立体を示す図であり要部Fの拡大図である。
本実施の形態においては、一方のキャビティ37において、図14(a)に正面図が示され、図14(b)に断面図が示されるように、立体的な形状を有し側壁が薄肉化された深底凹状の容器のような形状を有する成形品としての第1の成形品51を成形する。また、他方のキャビティ37において、図15(a)に正面図が示され、図15(b)に断面図が示されるように、立体的な形状を有し側壁が薄肉化された深底凹状の容器のような形状を有する成形品としての第2の成形品52を成形する。該第2の成形品52は内面から突出する突起としてのリブ53を有する。なお、該リブ53の形状、寸法、位置、数等は適宜決定することができるが、例えば、図15(a)及び図15(b)に示されるように、側壁及び底壁の内面に一体的に成形されることが望ましい。また、側壁又は底壁の一部に空気孔として機能する貫通孔54を形成することもできる。
そして、成形された前記第1の成形品51及び第2の成形品52を組み合わせて、図16に示されるような組立体55を得ることができる。この場合、第1の成形品51が第2の成形品52の内部に挿入され、側壁及び底壁が二重構造の深底凹状の容器のような形状を有する組立体55が構成される。そして、図17には図16における要部Fの拡大図が示されており、第1の成形品51の側壁及び底壁の外面には第2の成形品52の側壁及び底壁の内面から突出するリブ53が当接し、第1の成形品51の側壁及び底壁の外面と第2の成形品52の側壁及び底壁の内面との間に空間が形成されるようになっている。
なお、前記組立体55は、第1の成形品51及び第2の成形品52を相互に接合する接合部56を有する。図16に示される例において、接合部56は、第1の成形品51及び第2の成形品52の開口の周囲に、それぞれ、形成されたフランジ部であり、相互に接触する該フランジ部を溶着することによって前記接合部56が形成される。なお、該接合部56は、第1の成形品51及び第2の成形品52が相互に接触する部位であれば、いかなる部位に形成されてもよく、例えば、第1の成形品51の外面は第2の成形品52のリブ53が当接する部位を溶着することによって形成することもできる。さらに、接合部56を形成するための接合手段は、溶着以外の接合手段であってもよく、例えば、接着剤による接着であってもよい。
本実施の形態における組立体55は、食料品を収容する容器、カップ等として使用するのに適している。第1の成形品51の側壁及び底壁の外面と第2の成形品52の側壁及び底壁の内面との間に形成された空間が断熱層として機能するので、収容される食料品が高温又は低温のものである場合、長時間に亘って前記食料品の温度を高温又は低温に維持することができる。また、前記組立体55を手で保持した場合、収容される食料品の熱さや冷たさが手に伝わることがないので、火傷やしもやけを防止することができる。さらに、前記組立体55は、側壁及び底壁が二重構造となっているので、第1の成形品51又は第2の成形品52のいずれかが破損しても収容されたものが外部に漏れ出すことがない。
さらに、第1の成形品51と第2の成形品52とを相違する成形材で成形することもできる。例えば、第1の成形品51をエチレンビニルアルコール強重合体(EVOH)のような酸素透過量が低くガスバリヤー性を有する成形材で成形し、第2の成形品52を他の成形材で成形することによってガスバリヤー性を有する容器、カップ等としての組立体55を得ることができる。この場合、第1の成形品51のみを比較的高価なガスバリヤー性を有する成形材で成形することによって、ガスバリヤー性を有する組立体55を得ることができるので、収容される食料品等の品質を長期間維持することが可能な容器、カップ等を安価に製作することができる。また、例えば、第2の成形品52を強度が高く耐候性を有する成形材で成形し、第1の成形品51を他の成形材で成形することによって、高強度で高耐候性を有する容器としての組立体55を得ることができる。この場合、第2の成形品52のみを比較的高価な強度が高く耐候性を有する成形材で成形することによって、高強度で高耐候性を有する組立体55を得ることができるので、収容されるオイル、グリース、塗料等を長期間屋外で保存することが可能な容器を安価に製作することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。
図18は本発明の第3の実施の形態における金型装置の1つのキャビティ周辺の構成を示す断面図である。
図18において、19は可動金型23の金型コア12に対して進退可能に取り付けられた押型である。該押型19は、深底凹状の成形品41の内側側壁及び内側底面を形成する凸部19aを有する。そして、図18に示されるように、型閉した状態において、金型コア12及び押型19と、キャビティ型板15及びゲートブロック16との間に成形品41の形状を有するキャビティ37が形成される。なお、前記押型19は、図示されない駆動装置によって、矢印Gで示される方向に移動、すなわち、進退させられるようになっている。また、本実施の形態においては、金型コア12にストリッパプレート14が取り付けられていない。その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様なので、説明を省略する。
そして、本実施の形態においては、溶融樹脂42をキャビティ37内に充填する以前に押型19を図18において左方向に移動させて後退させておき、前記押型19を後退させた状態でキャビティ37内への溶融樹脂42の充填を開始するようになっている。そして、型締行程を行い、前記押型19を図18において右方向に移動させて進入させる。これにより、キャビティ37内の溶融樹脂42は圧縮され、余剰となった溶融樹脂42が開放されたゲート孔39を通って樹脂流路28内に押し戻される。なお、その他の点の動作については、前記第1の実施の形態と同様なので、説明を省略する。
このように、本実施の形態においては、複数のキャビティ37のそれぞれにおいて、押型19を進入させるようになっている。そのため、多数個取りの金型装置において、各キャビティ37内における溶融樹脂42の圧力が適切な値に制御され、各キャビティ37内における溶融樹脂42の量が適切な値に制御される。これにより、いずれのキャビティ37においても、溶融樹脂42が漏れ出してバリが生じてしまったり、溶融樹脂42が不足してショートが生じてしまったりすることがないので、1ショットの成形工程で複数の高品質で均一な成形品41を同時に成形することができる。
なお、前記第1〜第3の実施の形態においては、型締装置を油圧式で説明したが電動の型締装置の方が望ましい。また、可動プラテンが横方向(水平方向)に移動する横置型の射出成形機について説明したが、本発明の成形方法、成形用金型、成形品及び成形機は、可動プラテンが縦方向(垂直方向)に移動する縦置型の射出成形機にも適用することができる。さらに、本発明の成形方法、成形用金型、成形品及び成形機は、射出成形機の他に、ダイキャストマシーン、IJ封止プレス等の成形機にも適用することができる。
また、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
この発明は、成形方法、成形用金型、成形品及び成形機に適用することができる。

Claims (11)

  1. (a)金型装置の型閉工程終了前に前記金型装置の複数のキャビティ内への成形材の充填を開始し、
    (b)前記型閉工程終了前に前記成形材の充填を完了し、
    (c)前記型閉工程終了後に前記金型装置の型締工程を行い、
    (d)各キャビティ内に充填された成形材の量を制御しつつ、成形品を成形することを特徴とする成形方法。
  2. (a)キャビティ内に進退する押型を後退させた状態で、金型装置の複数のキャビティ内への成形材の充填を開始し、
    (b)型閉工程終了前に前記成形材の充填を完了し、
    (c)前記型閉工程終了後に前記金型装置の型締工程を行い、
    (d)各キャビティ内に前記押型を進入させて、充填された成形材の量を制御しつつ、成形品を成形することを特徴とする成形方法。
  3. 各キャビティ内に充填された成形材の量は、各キャビティのゲート孔を閉塞するゲートピンによって制御される請求項1又は2に記載の成形方法。
  4. 各ゲートピンの制御は、独立した圧力制御又は速度制御によって行われる請求項3に記載の成形方法。
  5. (a)パーティング面を備える固定金型と、
    (b)該固定金型のパーティング面に押し付けられて密着するパーティング面を備え、前記固定金型に対して前進する可動金型と、
    (c)前記固定金型及び可動金型の間に形成された複数のキャビティと、
    (d)各キャビティ周囲のパーティング面の一方に固定される基部及び突出部を備えるインサートリングと、
    (e)各キャビティ周囲のパーティング面の他方に形成され、前記インサートリングの突出部を収納するリング状の凹溝と、
    (f)各キャビティのゲート孔を閉塞するゲートピンと、
    (g)各ゲートピンの動作を独立に制御して、各キャビティ内に充填された成形材の量を制御する駆動装置とを有することを特徴とする成形用金型。
  6. 前記駆動装置は、各キャビティ内に充填された成形材の圧力が所定値未満となるように各ゲートピンの動作を独立に制御する請求項5に記載の成形用金型。
  7. 前記ゲート孔は、加熱装置を備える成形材の流路とキャビティとを連通する請求項5又は6に記載の成形用金型。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の成形方法によって成形された成形品。
  9. 形状が相違し、相互に組み合わせ可能な複数の成形品である請求項8に記載の成形品。
  10. (a)金型装置によって成形品を成形する成形機であって、
    (b)前記金型装置は、パーティング面を備える固定金型と、
    (c)該固定金型のパーティング面に押し付けられて密着するパーティング面を備え、前記固定金型に対して前進する可動金型と、
    (d)前記固定金型及び可動金型の間に形成された複数のキャビティと、
    (e)各キャビティ周囲のパーティング面の一方に固定される基部及び突出部を備えるインサートリングと、
    (f)各キャビティ周囲のパーティング面の他方に形成され、前記インサートリングの突出部を収納するリング状の凹溝と、
    (g)各キャビティのゲート孔を閉塞するゲートピンと、
    (h)各ゲートピンの動作を独立に制御して、各キャビティ内に充填された成形材の量を制御する駆動装置とを有することを特徴とする成形機。
  11. 各ゲートピンの制御は、独立した圧力制御又は速度制御によって行われる請求項10に記載の成形機。
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