JPH09102379A - コネクタの製造方法、コネクタの製造用金型、樹脂成形品の製造方法およびこれに使用する金型 - Google Patents

コネクタの製造方法、コネクタの製造用金型、樹脂成形品の製造方法およびこれに使用する金型

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JPH09102379A
JPH09102379A JP34522095A JP34522095A JPH09102379A JP H09102379 A JPH09102379 A JP H09102379A JP 34522095 A JP34522095 A JP 34522095A JP 34522095 A JP34522095 A JP 34522095A JP H09102379 A JPH09102379 A JP H09102379A
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JP
Japan
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retainer
mold
molding
housing
resin
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Pending
Application number
JP34522095A
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English (en)
Inventor
Osamu Kawase
治 川瀬
Osamu Sasai
理 笹井
Yasunori Wada
恭典 和田
Shinsuke Tsutsui
伸介 筒井
Hikari Ito
光 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントリテーナタイプのコネクタを安価に
製造できるようにする。 【解決手段】 可動側金型Sとこれに対して開閉可能な
固定側金型Rを設ける。固定側金型Rは可動側型板2と
対向して中間プレート11を有しており、ここには固定
側型板2との間でリテーナ成形用空間を形成するリテー
ナ成形用凹部12と、ハウジング成形用凹部5との間で
ハウジング成形用空間を形成するコアピン16とが備え
られている。両成形用空間で成形したリテーナ4はイジ
ェクタピン14によって挿通孔15内に落とし込まれ、
ハウジング3と同軸をなす位置に移動させられる。この
後、再度型閉じをすればハウジング3とリテーナ4とが
アッセンブリーされた製品が取り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコネクタの製造方法
に係り、特にコネクタハウジングのフロント側あるいは
リア側から装着されるリテーナを備えたタイプのコネク
タの製造方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、いわゆるフロントあるいはリ
アリテーナタイプと呼ばれるコネクタが知られている
(図8,9参照)。図8のフロントタイプから簡単に説
明すると、コネクタハウジング3の内部には端子金具3
0を挿入するためのキャビティ31が形成されるととも
に、このキャビティ31内には端子金具30と係合可能
なランス32が形成されている。このランス32は片持
ち状に形成されることで撓み変形可能となっており、端
子金具30が挿入されるとその下面側に保有された撓み
空間へ撓んで退避し、端子金具30が正規位置まで挿入
されると、復帰して端子金具30と係合(一次係止状
態)することができるようになっている。
【0003】一方、コネクタハウジング3の前部には端
子金具30を抜け止めするためのリテーナ4が装着され
る。リテーナ4からはランス32の撓み空間へ突入され
る保持片34が突出しており、リテーナ4がハウジング
3に装着されると、この保持片34がランス32の下側
に潜り込むことでランス32の撓み変形が規制され、こ
れによって端子金具30は確実に抜け止めされる(二次
係止状態)。
【0004】なお、詳しくは図示しないが、リテーナ4
はハウジング3に対して差し込み深さの浅い仮係止位置
と、これより深い本係止位置の二位置に保持可能となっ
ていて、仮係止位置ではランス32の撓みが許容されて
端子金具30の挿入が可能な状態にある。そして、本係
止位置が上記したようにランス32の撓みを規制して端
子金具30を抜け止めする。
【0005】一方、図9に示すリアリテーナタイプにお
いてもコネクタハウジングの内部にはキャビティ40が
形成されて内部に端子金具42が挿入可能である。リア
リテーナはコネクタハウジングに対してフロントタイプ
と同様、仮係止位置と本係止位置との間を移動できるよ
うにしてあり、仮係止位置においては端子金具42のあ
ご部43にキャビティ内に形成された端子係止爪44と
一次係止し、本係止位置へ移動すると、ここでリアリテ
ーナの縁部41が端子金具42の後端部に二次係合して
端子金具42が抜け止め状態に保持される。
【0006】さて、このようないずれの形式のコネクタ
を製造する場合においても、従来ではハウジング3、リ
テーナ4をそれぞれ別個に成形し、つまり個別の成形機
によって成形し、これらを組み付け現場に持ち込んでコ
ネクタとしての組み付けを行うようにしていた。そし
て、このような組付けはパーツフィーダを備えた自動機
か、あるいは人手によって行われてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来技術では、ハウジング3,リテーナ4の成形およびこ
れらの組み付けとを別個に行うものであり、成形・搬送
・組み付けといった工程を経て完成品となる。また、作
業者の作業によって組み付けられる場合には、別の検査
工程も必要となる。これでは、完成に至るまでの多くの
工程数が製品コストを押し上げてしまう。また、ハウジ
ング3、リテーナ4毎に金型の管理を必要となるため、
さらに管理コストも上乗せされる。
【0008】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて開
発工夫されたものであり、その目的とするところは、コ
ネクタを安価に製造することができるような方法を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、コネクタハウジングの内部に
は、端子金具を後方より挿入可能でかつ前方からは相手
側端子金具が突入可能なキャビティが形成される一方、
前記コネクタハウジングの前方あるいは後方から装着さ
れて前記端子金具を抜け止め状態に保持するリテーナを
備えたコネクタの製造方法であって、軸心方向に沿って
相対的な接近あるいは離間可能な一対の金型を閉じてこ
れらの型間にリテーナとコネクタハウジングとの成形用
空間を形成し、この後両成形用空間に溶融樹脂を充填
し、固化後に型開きを行って一方の型側にコネクタハウ
ジングを、他方の型側にリテーナをそれぞれ残し、次に
成形されたコネクタハウジング自体あるいはリテーナの
自体少なくとも何れかをこれらが同軸上に位置するよう
に移動させ、その後コネクタハウジングとリテーナとを
相対的に接近させて所定の状態で組み付けることを特徴
とするものである。
【0010】請求項2の発明は、コネクタハウジングの
内部には、端子金具を後方より挿入可能でかつ前方から
は相手側端子金具が突入可能なキャビティが形成される
一方、前記コネクタハウジングの前方あるいは後方から
装着されて前記端子金具を抜け止め状態に保持するリテ
ーナを備えたコネクタの製造方法であって、軸心方向に
沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対の金型を有
し、両金型の対向する面間には型閉じによってハウジン
グおよびリテーナを成形するための成形用空間が形成さ
れ、かつ少なくとも一方の金型には成形済みのハウジン
グ自体あるいはリテーナ自体をそれぞれ同軸位置に移動
させるための移動機構と、ハウジングとリテーナとを相
対的に接近させて相互を所定状態に組み付け可能とする
ための組み付け機構とが備えられていることを特徴とす
るものである。
【0011】請求項3の発明は、少なくとも二種以上の
樹脂部品よりなり、これらを互いに組み合わせて構成さ
れる樹脂成形品を製造するための方法であって、軸心方
向に沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対の金型
を閉じてこれらの型間に各樹脂部品の成形用空間を形成
した後、各成形用空間へ溶融樹脂を充填して固化後に型
開きを行って一方の型側に一の樹脂部品を、他方の型側
にその組み付け相手となる他の樹脂部品をそれぞれ残
し、次にこれら樹脂部品を移動させて同軸上に位置さ
せ、その後型開き状態のまま各樹脂部品を軸方向に沿っ
て相対的に接近させてこれらを所定の状態に組み付ける
ことを特徴とするものである。
【0012】請求項4の発明では、請求項3記載の方法
において、前記両樹脂部品の成形時に前記両成形空間内
に突入される成形用コアピンを、成形後の樹脂部品同士
の組み付けに先立って成形空間から抜き取っておくこと
を特徴とするものである。
【0013】請求項5の発明では、少なくとも二種以上
の樹脂部品よりなり、これらを互いに組み付けて構成さ
れる樹脂成形品を製造するための金型であって、軸心方
向に沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対の金型
を設け、この両金型の対向面間には型閉じによって各樹
脂部品を成形するための成形空間が形成され、かつ少な
くともいずれか一方の金型には、成形済みのいずれかの
樹脂部品を組み付け対象となる樹脂部品同士が同軸をな
す位置へ移動させる移動機構と、組み付け対象となる樹
脂部品同士を軸方向にそって相対的に接近させてこれら
を所定の状態に組み付けるための組み付け機構とが備え
られていることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明によれば、型閉じによってリテ
ーナとハウジングとを成形しておき、型開きを行ってリ
テーナ、ハウジングをそれぞれ別の金型側に残してお
く。その後、リテーナ自体、ハウジング自体の少なくと
もいずれか一方を型内で移動させてこれらが同軸に位置
するようにする。したがって、その後に再度リテーナと
ハウジングとを相対的に接近させればリテーナ、ハウジ
ングとが所定の状態で組み付けられたコネクタが得られ
る。
【0015】請求項2の発明によれば、型閉じによって
リテーナとハウジングとを成形しておき、型開きを行っ
てリテーナ、ハウジングをそれぞれ別の金型側に残して
おく。その後、移動機構によってリテーナ自体、ハウジ
ング自体の少なくともいずれか一方を型内で移動させて
これらが同軸に位置するようにする。その後に、組み付
け機構によってリテーナ、ハウジングとを相対的に接近
させれば、これらが所定の状態で組み付けられる。
【0016】請求項3,5の発明によれば、両金型を閉
じると両金型間には複数の成形用空間が保有される。こ
こへ溶融樹脂を充填して各樹脂部品を成形しておく。固
化後に型開きを行い、一の樹脂部品とこの組み付け相手
となる他の樹脂部品とをそれぞれ別個の金型に保持させ
ておく。その後、移動機構によって成形された樹脂部品
を移動させてこれらが同軸上に位置するように型内で移
動させる。その後、組み付け機構によって少なくとも一
つの樹脂部品を移動させ、これらが相対的に接近させれ
ば、樹脂部品同士は所定の状態に組み付けられる。
【0017】請求項4の発明では樹脂部品同士の組み付
けにあたり、成形用コアピンを予め抜き取っておくよう
にしたため、部品同士の組み付けにあたってコアピンが
障害となることはない。
【0018】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明の効果は次
のようである。金型内でハウジング、リテーナの成形と
これらの組み付けとを共に行うことができるため、工程
短縮によって安価なリテーナ一体のコネクタを得ること
ができる。
【0019】請求項3,5の発明によれば、複数の樹脂
部品の成形およびこれらの組み付けに至る一連の工程が
同一の金型内で行われるため、工程の短縮によって安価
な樹脂成形品が得られる。しかも、樹脂部品同士は型が
開いた状態で、僅かに突き出し機構を作動させるだけで
組付けがなされるため、型閉じ動作を利用して両者の組
付けを行うような形式と比較して動作時間も短く、また
必要とするエネルギーも少なくて済む。
【0020】また、請求項4の発明によれば、コアピン
の抜き取りによって部品同士の組付けを円滑に行わせる
効果が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>以下、本発明の第1実施形態を図1〜
図9に基づいて説明する。なお、本例の製造対象は既に
説明した通りのフロントリテーナタイプのコネクタとす
るが、リアリテーナタイプのものにも適用可能である。
また、本発明方法を実現するための金型は射出成形シス
テムに組み込まれたものであり、その要部は概略次のよ
うな構成となっているが、図面はいずれも説明の便宜の
ために、簡略化されており、図8に示すコネクタにその
まま対応するものではない。
【0022】さて、本例の金型は可動側と固定側とによ
り形成されたものであり、可動側金型Sは可動側ダイプ
レート1に可動側型板2を取付けて構成されている。可
動側型板2の成形面にはコネクタのハウジング3を形成
するためのハウジング成形用凹部5が形成されており、
またこの図示真上部にはリテーナ4を成形するためのリ
テーナ成形用受け部6が形成されている。逆に、ハウジ
ング成形用凹部5の真下方向には逃がし孔7が横向きに
開口している。この可動側金型Sは図示しない駆動機構
に接続されて図示左右方向に所定ストローク範囲を移動
することができる。
【0023】固定側金型Rは、固定側ダイプレートR1
に取付け板9を介して装着された押し込みブロック10
と、可動側型板2の前方に対向する中間プレート11と
を備えて構成されている。
【0024】中間プレート11と取付け板9との間には
スプリングSPが介在されていて、中間プレート11を
取付け板9から離間させる方向へ付勢している。但し、
これらの間には図示しないストッパ手段が設けられてお
り、中間プレート11と取付け板9との間の間隔が一定
以上にならないようにしてある。また、中間プレート1
1において可動側型板2との対向面にはリテーナ成形用
凹部12が形成されている。このリテーナ成形用凹部1
2はリテーナ成形用受け部6と対応する位置に配され、
型閉じがなされると、前記したリテーナ成形用受け部6
および後述するシャッター片13とで囲まれる空間によ
ってリテーナ4の成形空間が保有されるようになってい
る。
【0025】さらに、中間プレート11には本発明の移
動機構を構成するスライドピン14が図示上下方向へス
ライド可能に組み込まれており、常にはその先端がリテ
ーナ成形用凹部12の内壁面と面一で臨んでおり、成形
完了後には成形済みリテーナ4を次述する挿通孔15へ
突き出して挿通孔15内に移動させることができる。な
お、この移動動作は例えばリテーナ4と中間プレート1
1側との凹凸嵌合(図示しないが、例えばリテーナ4の
外面に突部を形成し、リテーナ成形用凹部12内にはこ
の突部に嵌まり合うような凹部が形成されるような形
式)によって案内され、成形時の姿勢を保持したままで
移動がされるようにしてある。
【0026】また、中間プレート11にはハウジング成
形用凹部5に対応する位置に挿通孔15が図示左右方向
に沿って貫通しているとともに、ハウジング成形用凹部
5に対向する側の開口面にはハウジング成形用凹部5と
同心をなしかつ外縁に張り出し部16Aを有するコアピ
ン16が取り付けられている。このコアピン16は型閉
じに伴ってハウジング成形用凹部5へ進入し、同凹部5
内における開口部分よりやや内側に入り込んだ位置から
奥部にかけてハウジング3の成形用空間を保有するよう
になっている。さらに、コアピン16は図示しないスラ
イド機構に連係されて中間プレート11の表面に沿って
図示上下方向へ移動可能となっており、上記したハウジ
ング成形用凹部5と同軸をなす位置と、逃がし孔7と同
軸をなす位置との間で往復動可能としてある。
【0027】なお、成形済みのリテーナ4およびハウジ
ング3は型開きをしてそれぞれの成形用凹部5,12に
保持されているときには、互いに組み付けられる側の面
が対向して露出されるようにしてある。また、両成形用
凹部5,12は共に溶融樹脂を充填するための図示しな
いゲートが開口している。
【0028】取付け板9に取り付けられた押し込みブロ
ック10は、挿通孔15へ挿入可能に形成されるとも
に、押し込みブロック10の図示上面側は前方への張り
出し部が形成されている。この張り出し部分は型閉じに
伴って可動側型板2の前面に当接し、これによってリテ
ーナ成形用凹部12を閉止するシャッター片13となっ
ている。また、押し込みブロック10においてシャッタ
ー片13の図示下側は段差状に押し出し面17が形成さ
れ、型閉じがなされると可動側型板2との間に成形済み
リテーナ4の高さよりやや高めでかつリテーナ4の厚み
よりやや薄目の空間10Aが保有されるようになってい
る(図3参照)。これによって、成形後に挿通孔15内
に移動した成形済みリテーナ4を背面から押し出すよう
にして前進させ、ハウジング成形用凹部5内のやや引っ
込んだ位置に成形されている成形済みハウジング3と組
み付け可能としている。
【0029】次に、上記のように構成された金型を使用
してハウジング3、リテーナ4の成形さらには組付けの
手順を説明する。図1に示す型開きの状態から、固定側
金型Rへ向けて可動側金型Sが移動すると、まず可動側
型板2が中間プレート11に当接する。さらに可動側金
型Sが前進すると、中間プレート11はスプリングSP
を圧縮させながら後退し、取付け板9に密着する。この
間、コアピン16がハウジング成形用凹部5へ進入し、
内部でハウジング成形用空間が形成される。また、リテ
ーナ成形用凹部12がリテーナ成形用受け部6と適合す
る一方で、押し込みブロック10が挿通孔15内に進入
し、シャッター片13が可動型板に当接しリテーナ成形
用凹部12を閉止する。これにより、リテーナ成形用凹
部12、リテーナ成形用受け部6およびシャッター片1
3によって囲まれた空間にリテーナ4成形用空間が形成
される。この状態で両成形用空間に溶融樹脂の充填が行
われる(図2、図3状態)。
【0030】そして、所定時間の経過後に樹脂が固化し
たら、可動側金型Sを後退させ型開きが行われる。そし
て、押し込みブロック10が挿通孔15から抜け出て原
位置に復帰すると、リテーナ4は固定側型板のリテーナ
成形用凹部12に残り、ハウジング3は可動側型板2の
ハウジング成形用凹部5に残される(図4状態)。この
後、コアピン16を図示下方へ移動させ逃がし孔7に対
して水平方向に関して同一軸上に位置させておく。
【0031】こうしたもとで、スライドピン14が図示
下降することによって、成形済みリテーナ4がリテーナ
成形用凹部12から押し出される。このときには、前述
したように、リテーナ4は挿通孔15の内壁面との間の
凹凸嵌合によって成形時の姿勢を崩すことなく、案内作
用を受けながら挿通孔15内に移動する。この結果、リ
テーナ4はハウジング3と図示水平方向に関して同軸上
で正対することになる。
【0032】そして、スライドピン14を原位置へ図示
上昇復帰させた後、可動側金型Sを前進させ、スプリン
グSPを圧縮させながら再度型閉じ状態にさせる。する
と、押し出しブロックが挿通孔15内に再び進入するた
め、その押し出し面17でリテーナ4の背面を押す。こ
れにより、リテーナ4はハウジング3の前面側から押し
嵌められ、仮係止状態で組付けがなされる。この間、コ
アピン16は逃がし孔7へ進入することで可動側金型S
との干渉が回避されている。
【0033】こうしてアッセンブリー動作が完了して再
度可動側金型Sが後退すれば、可動側金型S側にハウジ
ング3、リテーナ4が一体化されたコネクタが残り、こ
れを図示しない排出機構(例えば、可動側金型の型開き
機構に連動する他のエジェクトピン)が突き出せば上記
コネクタは型外へ排出され、両金型は再度の成形に備え
られる。
【0034】以上のように本例によれば、ハウジング3
およびリテーナ4の成形工程と、これらのアッセンブリ
ー工程とを同時に行うことができるため、従来のような
搬送・組み付けも不要となり、工程短縮によって製品完
成のリードタイムを短縮し、製造コストの低減が達成で
きる。また、ハウジング3とリテーナ4という異種の成
形品を一つの金型内で成形することができるため、金型
の管理面からも有益である。
【0035】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図10乃至図16に基づいて説明する。まず、図
1によって成形対象となるコネクタについて簡単に説明
する。但し、ここで説明するコネクタはいわゆるフロン
トリテーナのタイプを示すが、本発明の成形対象はリア
タイプのリテーナにも適用可能である。
【0036】コネクタは共に合成樹脂材により一体に成
形されたコネクタハウジング170とリテーナ171と
から構成されている。ハウジング170は後部側(図1
0における右側部分)が端子金具(図示しない)を収容
する基部172となっており、一方前部側(同左側部
分)は端子金具の先端部分を並列して突出させるフード
部173が拡開形成され、リテーナ171の装着方向に
向けて開口している。
【0037】基部172には端子金具が後方より差し込
み可能とする端子収容室174がハウジング170の軸
方向に沿って形成され、その内部には図示上方へ撓み変
形可能な弾性片175が片持ち状に形成されている。こ
の弾性片175は端子金具の挿入にあたり、その図示上
方に保有された退避空間176に逃げるようになってお
り、これとは反対側には端子金具が正規深さ位置まで挿
入されたときに端子金具と係合可能な係止突起177が
形成されている。そして、この係止突起177の奥側に
は本係止縁178が形成されていて、リテーナ171が
本係止されたときにリテーナ171の連結腕179側と
係合可能となっている。
【0038】また、基部172内には後述するリテーナ
171の保持片180が差し込まれる挿入孔181がハ
ウジング170の軸心に沿ってかつ所定深さに至るまで
穿孔されている。この挿入孔181の前端寄りの位置に
は係止段部182が形成されており、リテーナ171が
仮係止状態にあるときに保持片180の仮係止爪183
と係合することができるようになっている。但し、係止
段部182以降の孔深さはリテーナ171が本係止され
るまでにより深く挿入されても、これを許容するだけの
寸法に設定されている。
【0039】一方、リテーナ171全体はフード部17
3の内側へ嵌め込み可能な方形枠状に形成されており、
その内側には基部172の前端に当接可能な基板184
が形成されている。基板184からは以下に述べる三つ
の突起部材が形成されているが、そのうちの最も長い保
持片180は図示上位に形成されてフード部173への
差し込み方向に沿って突出している。そして、上記した
挿入孔181へ挿入可能であるとともに、リテーナ17
1の仮係止位置ではその途中に形成された仮係止爪18
3が挿入孔181内の係止段部182に係合する。ま
た、基板184における中央部寄りの位置には最も短い
規制片185が軸方向に沿って突出している。この規制
片185はリテーナ171が本係止位置にあるときに退
避空間176へ突入可能であり、リテーナ171が仮係
止位置にあるときには退避空間176には至らないよう
にしてある。したがってこの位置では端子金具を端子収
容室174に挿入することができるが、リテーナ171
が本係止位置に移動したときには規制片185が退避空
間176内に進入することによって、弾性片175の撓
みを規制する。さらに、基板184において図示下部に
は撓み変形可能な連結腕179が軸方向に沿って突出し
ており、その先端にはフック部186が形成されてい
る。そして、リテーナ171が本係止位置にあるときに
は、フック部186は本係止縁178に弾性的に係合可
能である。
【0040】次に、上記の構成に係るコネクタを製造す
るための金型の構成について、以下説明すると、本実施
形態は射出成形システムに組み込まれたものを例示す
る。そして、説明のために使用した図はいずれもその要
部を概略的に示すに留まり、詳細に付いては説明を簡単
にするために省略されている。したがって、コネクタに
ついても上記した構成は詳細には表れず、例えば後述す
るコアピンの本数・形状等についても図では概要が示さ
れているに過ぎない。
【0041】さて、本例の金型は可動側と固定側とによ
り形成されたものであり、図示左側に配置された固定側
金型101は固定側取付板103を有し、その図示右方
には先抜板104を介して固定側型板105が配されて
いる。先抜板104の端部にはガイドポスト106が設
けられ、両金型の開閉動作を案内する役割を果たす。ま
た、先抜板104と固定側型板105との間にはばね1
21が介在されていて、固定側型板105を先抜板10
4から離間させる方向へ付勢している。さらに、先抜板
104には主としてハウジング170の内部構造の一部
(退避空間176、係止突起177の一部等)を成形す
るためのメインコアピン107が固定側型板105をス
ライド可能に貫いて軸芯と平行に固定されている。さら
にまた、先抜板104にはリテーナ171内の一部(仮
係止爪183の一部、連結腕179のフック部186の
一部等)を成形するためのコアピン109が上記メイン
コアピン107とは所定の間隔をおいてかつ軸芯と平行
に設けられている。
【0042】また、固定側型板105において可動側と
の対向面の一部にはチャンネル溝状に凹み形成されたガ
イドレール117が設けられている。このガイドレール
117は軸芯と直交する方向に沿って固定側型板105
の図示上端部からメインコアピン107の先端部に至る
位置まで刻設されている。このガイドレール117の底
面には前記コアピン109およびメインコアピン107
の先端部を隙間なく通過させるような開口部が形成され
ており、図11に示すように固定側型板105と先抜板
104とが密着している状態では、コアピン109およ
びメインコアピン107共にガイドレール117を通過
して可動側へ食い込むようになっており、また図12〜
図15に示すように、先抜板104と固定側型板105
とが離間している状態では、コアピン109はその先端
がガイドレール117の底面から所定間隔が保有される
ように位置し、メインコアピン107はその先端がほぼ
面一をなすように位置している。
【0043】さらに、ガイドレール117は図11に示
すように、型閉じがされたときに可動側型板113とに
よってリテーナ成形用空間Rが保有されるものであり、
このときにはその内部に前述したようにコアピン109
が進入する。また、ガイドレール117にはほぼ隙間の
ない状態でプッシュピン118が移動可能に嵌め込んで
あり、常にはその先端がリテーナ成形用空間Rに臨んで
いる。プッシュピン118は図示しないスライド機構に
接続されて図示上下方向にスライド可能であり、その先
端面は型閉じして成形動作が行われるときにはリテーナ
成形用空間Rの一部を構成するようになっている。しか
し、成形完了後には、プッシュピン118は成形済みリ
テーナ171を押し出してメインコアピン107の前方
へ移動させるような移動機構を構成し、さらに図15に
示すようにハウジング170とリテーナ171との組付
けが完了した状態では、その先端がハウジング170の
一部に係合可能となっている。
【0044】次に、可動側金型102について説明する
と、可動側金型102は固定側金型101と同軸に配さ
れるとともに、固定側と同様、可動側取付板112が備
えられ、その図示左方にはスペーサブロック137を介
して可動側型板113が支持されている。また、可動側
金型102は図示しない駆動機構に接続されて図示左右
方向へ所定ストローク移動できるようになっている。
【0045】可動側型板113の端部には型閉じの際に
両ガイドポスト106を受け入れ可能なガイドブッシュ
114が軸心と平行に埋め込まれている。また、可動側
型板113における固定側型板105との対向面には、
前記したリテーナ成形用空間Rを形成するための凹部1
08がコアピン109と対向して形成され、その図示下
方にはハウジング成形用空間Hを形成するための凹部1
15がメインコアピン107と対向して配されている。
さらに、可動側型板113における固定側との対向面に
は突部120が形成されて型閉じ時にはガイドレール1
17内に突入してリテーナ成形用空間Rを構成するよう
になっている。さらにまた、可動側型板113において
凹部115の背面側にはハウジング170の成形のため
のサブコアピン119が軸心と平行に埋め込まれ、その
先端は凹部101内に突入するようになっている。な
お、図示はしないが、このハウジング成形用およびリテ
ーナ成形用の両凹部108,115内には溶融樹脂を充
填するためのゲートが開口している。
【0046】可動側金型102において、可動側型板1
13と可動側取付板112との間には、図示2枚のピン
プレート129,130が台盤128を介して配置され
ている。また、第1のピンプレート129および第2の
ピンプレート130は共に図示しない駆動機構(同一の
駆動源であっても個別の駆動源であってもよい)に接続
されて個別にかつそれぞれ軸方向に沿って移動可能であ
る。そして、第1のピンプレート129には成形済みの
ハウジング170を突き出してリテーナ171への組付
けを行うエジェクタピン124が、第2のピンプレート
130および可動側型板113をスライド可能に貫通し
かつ軸芯と平行に取り付けられている。また、第2のピ
ンプレート130にはリターンピン127が軸芯と平行
にかつ可動側型板113をスライド可能に貫通した状態
で取り付けられている。
【0047】リターンピン127は通常時にはその先端
が可動側型板113の表面とほぼ面一をなすようにして
あり、第2のピンプレート130の前進にしたがって固
定側型板105をばね121に抗して後退させる役割を
果たす。
【0048】次に、上記のように構成された本実施形態
の金型を使用してハウジング170、リテーナ171が
成形される工程並びに、これらの組付けの工程について
説明する。
【0049】まず、両金型101,102を閉じて固定
・可動の両型板105,113同士を密着させる。な
お、この場合、プッシュピン118はその先端がリテー
ナ成形用空間Rに臨んでいる。両型板105,113の
型閉じによって、両型板105,113間にハウジング
成形用の空間Hおよびリテーナの成形用空間Rが保有さ
れる。この場合、リテーナの成形用空間Rにはコアピン
109が進入し、ハウジングの成形用空間Hにはメイン
コアピン107とサブコアピン119とがそれぞれ進入
している。
【0050】こうした型閉じ状態において、図示しない
ゲートを介してハウジング・リテーナの各成形用空間
H,Rへ溶融樹脂を充填する。そして、所定時間の経過
後に樹脂が固化したら、可動側金型102を後退させて
図12の状態に至らせる。すなわち、可動側金型102
の後退に伴ってばね121の作用によって固定側型板1
05が先抜板104から離間するため、成形済みのリテ
ーナ171からはコアピン109が、同ハウジング17
0からはメインコアピン107がそれぞれ抜き取られ
る。
【0051】この後、可動側金型102がさらに後退し
て両型板105,113間が離間すると、成形済みリテ
ーナ171は固定側(ガイドレール117)に保持さ
れ、同ハウジング170は可動側(ハウジング成形用の
凹部115)内にそれぞれ別れて保持される(図13状
態)。
【0052】上記の型開き状態において、図示しないス
ライド機構を駆動させて、プッシュピン118をガイド
レール117に沿って図示下方へ移動させる。これによ
り、図14に示すように、プッシュピン118はリテー
ナ171をガイドレール117に沿って押し出し、メイ
ンコアピン107の前方に至る。なお、このときにはリ
テーナ171はその背後がメインコアピン107に当接
して支持された状態となっている。
【0053】かくして、リテーナ171はハウジング1
70と同軸上で正対し合うことになり、その状態で第
1,第2のピンプレート129,130が図示しない駆
動機構によって前進させられる。すると、エジェクタピ
ン124がハウジング170を、ハウジング170の成
形用の凹部115から押し出すため、リテーナ171が
フード部173側から押し嵌められて両者がアッセンブ
リーされる。一方、リターンピン127は単に固定側型
板105に当接されているが、押し込みはなされていな
い。なお、図15ではリテーナ171とハウジング17
0をアッセンブリーするときに、ハウジング170が凹
部115から完全に突出した様子を表しているが、本来
はハウジング170の一部が凹部115の開口側におい
て緩く保持されている状態でリテーナ171とアッセン
ブリーされることが望ましい。
【0054】しかし、その後、第2のピンプレート13
0が前進すると、リターンピン127が固定側型板10
5をばね121に抗して押して後退させる。これに伴っ
て、アッセンブリー状態にあるコネクタは背後からメイ
ンコアピン107によって相対的な突き出し作用を受け
て型外へ排出される。こうして、仮係止状態にあるコネ
クタが取り出されるわけである。
【0055】以上のように、本実施形態によれば、ハウ
ジング170とリテーナ171の成形工程と、これらの
アッセンブリーの工程とを同時に行うことができるた
め、従来のような搬送・組み付けといった独立工程を経
る必要がなくなるため、工程短縮により製品完成にいた
るリードタイムを短縮し、製造コストの低減が達成でき
る。
【0056】しかも、本実施形態ではハウジング170
とリテーナ171との組み付けにあたっては、エジェク
タピン124を作動させるだけでよく、また排出の際に
はリターンピン127を作動させればよい。すなわち、
こうした組み付けあるいは排出動作は型全体の閉じ動作
を利用して行わせるようにすることも考えられるが、こ
れでは動作部分が大きく、また必要エネルギーが大きく
なる。その点、本実施形態のようにすれば、動作部分は
必要最小限で済むため、構造も簡単でありまた作動に必
要なエネルギーも少なくてよい。
【0057】また、ハウジング170とリテーナ171
という異種の成形品を一つの金型内で成形することがで
きるため、金型の管理面からも有益である。さらに、本
例ではアッセンブリーに先立ってこれらの成形用コアピ
ンを、ハウジング170・リテーナ171から共に抜く
ようにしたため、両者の組み付けを円滑に行うことがで
きる効果も得られる。
【0058】なお、本発明は種々の変更が可能であり、
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0059】(1)第1実施形態においては成形済みリ
テーナ4とハウジング3とをアッセンブリーする動作
を、再度の型閉じ動作に連動して行わせるようにしてお
り、つまり型閉じ機構が本発明の組み付け機構を兼用す
るものであったが、これに代えて次のように組み付け機
構を構成するようにしてもよい。例えば、コアピン16
を押し込みブロック10が形成されている部分に配置
し、型閉じがされたときにコアピン16が挿通孔15を
通してハウジング成形用凹部5内でハウジングの成形空
間を保有するようにする。その一方で、可動側型板2内
にノックアウトピン(図示しない)を設けておく。そし
て、図5に示すようなスライドピン14によるリテーナ
4の押し出しが完了した時点で、つまりハウジング3と
リテーナ4とが正対した状態で、ノックアウトピンを駆
動させて成形済みハウジング3をリテーナ4側へ向けて
押し出し、これによってリテーナとハウジングとの一体
化を図るようにすることも可能である。一体化されたコ
ネクタは自重によって(専用のエジェクタピンを設けて
もよい)ハウジング成形用凹部から外れ、型外へ排出さ
れる。
【0060】(2)第2実施形態ではコネクタのハウジ
ングとリテーナとを組み付ける場合について図示し説明
したが、本発明はその他の樹脂成形品に広く適用可能で
あり、また成形部品の数も2つに限らず、3つ以上の部
品を組み付ける場合にも適用可能である。
【0061】(3)第2実施形態では可動側金型のみを
位置ずれあるいは軸方向に沿って移動させるようにした
が、双方の金型を動かすようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における成形用金型の型開き状態
を示す断面図
【図2】第1実施形態における成形状態を示す断面図
【図3】第1実施形態における成形状態における要部を
拡大して示す断面図
【図4】第1実施形態における成形後の型開き状態を示
す断面図
【図5】第1実施形態におけるリテーナの移動動作を示
す断面図
【図6】第1実施形態におけるハウジングとリテーナと
の組み付け状態を示す断面図
【図7】第1実施形態における完成品の取り出し状態を
示す断面図
【図8】第1実施形態において成形対象となるフロント
リテーナタイプコネクタの断面図
【図9】第1実施形態におけるリアリテーナタイプのコ
ネクタを示す断面図
【図10】第2実施形態における成形対象であるコネク
タの断面図
【図11】第2実施形態における型閉じ状態を示す断面
【図12】第2実施形態における成形後の一次の型開き
状態を示す断面図
【図13】第2実施形態における最終的な型開き状態を
示す断面図
【図14】第2実施形態におけるプッシュピンの動作状
態を示す断面図
【図15】第2実施形態における組み付け動作を示す断
面図
【図16】第2実施形態におけるコネクタの突き出し状
態を示す断面図
【符号の説明】
2,102…可動側型板 3,170…ハウジング 4,171…リテーナ 5…ハウジング成形用凹部 10…押し込みブロック 11…中間プレート 12…リテーナ成形用凹部 14…スライドピン 15…挿通孔 16,109…コアピン 101…固定側金型 107…メインコアピン 118…プッシュピン 119…サブコアピン 124…エジェクタピン 127…リターンピン H…ハウジング成形用空間 R…リテーナ成形用空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 筒井 伸介 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 伊藤 光 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングの内部には、端子金
    具を後方より挿入可能でかつ前方からは相手側端子金具
    が突入可能なキャビティが形成される一方、前記コネク
    タハウジングの前方あるいは後方から装着されて前記端
    子金具を抜け止め状態に保持するリテーナを備えたコネ
    クタの製造方法であって、 軸心方向に沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対
    の金型を閉じてこれらの型間にリテーナとコネクタハウ
    ジングとの成形用空間を形成し、この後両成形用空間に
    溶融樹脂を充填し、固化後に型開きを行って一方の型側
    にコネクタハウジングを、他方の型側にリテーナをそれ
    ぞれ残し、次に成形されたコネクタハウジング自体ある
    いはリテーナの自体少なくとも何れかをこれらが同軸上
    に位置するように移動させ、その後コネクタハウジング
    とリテーナとを相対的に接近させて所定の状態で組み付
    けることを特徴とするコネクタの製造方法。
  2. 【請求項2】 コネクタハウジングの内部には、端子金
    具を後方より挿入可能でかつ前方からは相手側端子金具
    が突入可能なキャビティが形成される一方、前記コネク
    タハウジングの前方あるいは後方から装着されて前記端
    子金具を抜け止め状態に保持するリテーナを備えたコネ
    クタの製造用金型であって、 軸心方向に沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対
    の金型を有し、両金型の対向する面間には型閉じによっ
    てハウジングおよびリテーナを成形するための成形用空
    間が形成され、かつ少なくとも一方の金型には成形済み
    のハウジング自体あるいはリテーナ自体をそれぞれ同軸
    位置に移動させるための移動機構と、ハウジングとリテ
    ーナとを相対的に接近させて相互を所定状態に組み付け
    可能とするための組み付け機構とが備えられていること
    を特徴とするコネクタの製造用金型。
  3. 【請求項3】 少なくとも二種以上の樹脂部品よりな
    り、これらを互いに組み合わせて構成される樹脂成形品
    を製造するための方法であって、 軸心方向に沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対
    の金型を閉じてこれらの型間に各樹脂部品の成形用空間
    を形成した後、各成形用空間へ溶融樹脂を充填して固化
    後に型開きを行って一方の型側に一の樹脂部品を、他方
    の型側にその組み付け相手となる他の樹脂部品をそれぞ
    れ残し、次にこれら樹脂部品を移動させて同軸上に位置
    させ、その後型開き状態のまま各樹脂部品を軸方向に沿
    って相対的に接近させてこれらを所定の状態に組み付け
    ることを特徴とする樹脂成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、前記両樹
    脂部品の成形時に前記両成形空間内に突入される成形用
    コアピンを、成形後の樹脂部品同士の組み付けに先立っ
    て成形空間から抜き取っておくことを特徴とする樹脂成
    形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも二種以上の樹脂部品よりな
    り、これらを互いに組み付けて構成される樹脂成形品を
    製造するための金型であって、 軸心方向に沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対
    の金型を設け、この両金型の対向面間には型閉じによっ
    て各樹脂部品を成形するための成形空間が形成され、か
    つ少なくともいずれか一方の金型には、成形済みのいず
    れかの樹脂部品を組み付け対象となる樹脂部品同士が同
    軸をなす位置へ移動させる移動機構と、組み付け対象と
    なる樹脂部品同士を軸方向にそって相対的に接近させて
    これらを所定の状態に組み付けるための組み付け機構と
    が備えられていることを特徴とする樹脂成形品の製造用
    金型。
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JP8644095 1995-03-17
JP7-86440 1995-03-17
JP8643995 1995-03-17
JP7-215178 1995-07-31
JP21517895 1995-07-31
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003117953A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Yazaki Corp 樹脂成形品の組付け方法及び組付け装置
JP2004017317A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Daiwa Kasei Ind Co Ltd 組付部品の製造方法
WO2005023513A1 (ja) * 2003-09-03 2005-03-17 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. 成形方法、成形用金型、成形品及び成形機
JP2007176111A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Canon Electronics Inc 型開閉機構

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