JP3147750B2 - コネクタの製造方法、コネクタの製造用金型、樹脂成形品の製造方法およびこれに使用する金型 - Google Patents
コネクタの製造方法、コネクタの製造用金型、樹脂成形品の製造方法およびこれに使用する金型Info
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Description
法およびこれに使用する金型に係り、詳しくはコネクタ
ハウジングのフロント側あるいはリテーナ側から装着さ
れるリテーナを備えたタイプのコネクタの製造方法等に
関する。
イプと呼ばれるコネクタが知られている(図6参照)。
まず、フロントリテーナタイプから簡単に説明すると、
コネクタハウジング3の内部には端子金具30を挿入す
るためのキャビティ31が形成されるとともに、このキ
ャビティ31内には端子金具30と係合可能なランス3
2が形成されている。このランス32は片持ち状に形成
されることで撓み変形可能となっており、端子金具30
が挿入されるとその下面側に保有された撓み空間へ撓ん
で退避し、端子金具30が正規位置まで挿入されると、
復帰して端子金具30と係合(一次係止状態)すること
ができるようになっている。
子金具30を抜け止めするためのリテーナ4が装着され
る。リテーナ4からはランス32の撓み空間へ突入され
る保持片34が突出しており、リテーナ4がハウジング
3に装着されると、この保持片34がランス32の下側
に潜り込むことでランス32の撓み変形が規制され、こ
れによって端子金具30は確実に抜け止めされる(二次
係止状態)。
はハウジング3に対して差し込み深さの浅い仮係止位置
と、これより深い本係止位置の二位置に保持可能となっ
ていて、仮係止位置ではランス32の撓みが許容されて
端子金具30の挿入が可能な状態にある。そして、本係
止位置が上記したようにランス32の撓みを規制して端
子金具30を抜け止めする。
いてもコネクタハウジングの内部にはキャビティ40が
形成されて内部に端子金具42が挿入可能である。リア
リテーナはコネクタハウジングに対してフロントタイプ
と同様、仮係止位置と本係止位置との間を移動できるよ
うにしてあり、仮係止位置においては端子金具42のあ
ご部43にキャビティ内に形成された端子係止爪44と
一次係止し、本係止位置へ移動すると、ここでリアリテ
ーナの縁部41が端子金具42の後端部に二次係合して
端子金具42が抜け止め状態に保持される。
る場合、従来ではハウジング3、リテーナ4をそれぞれ
別個に成形し、つまり個別の成形機によって成形し、こ
れらを組み付け現場に持ち込んでコネクタとしての組み
付けを行うようにしていた。そして、このような組付け
はパーツフィーダを備えた自動機か、あるいは人手によ
って行われてきた。
来技術では、ハウジング3,リテーナ4の成形およびこ
れらの組み付けとを別個に行うものであり、成形・搬送
・組み付けといった工程を経て完成品となる。また、作
業者の作業によって組み付けられる場合には、別の検査
工程み必要となる。これでは、完成に至るまでの多くの
工程数が製品コストを押し上げてしまう。また、ハウジ
ング3、リテーナ4毎に金型の管理を必要となるため、
さらに管理コストも上乗せされる。
発工夫されたものであり、その目的とするところは、コ
ネクタを安価に製造することができるような方法を提供
することである。
めの請求項1の発明は、コネクタハウジングの内部に
は、端子金具を後方より挿入可能でかつ前方からは相手
側端子金具が突入可能なキャビティが形成される一方、
前記コネクタハウジングの前方あるいは後方から装着さ
れて前記端子金具を抜け止め状態に保持するリテーナを
備えたコネクタの製造方法であって、開閉可能に対向す
る一対の金型を閉じてこれら両金型の対向面間の異なる
位置にハウジング成形部とリテーナ成形部を保有させ、
これら両成形部へ溶融樹脂を充填して型開きをし、前記
一対の金型のうちの少なくともいずれか一方の金型を、
前記ハウジング成形部又は前記リテーナ成形部の形成さ
れている側の型板と、型閉じして溶融樹脂を充填すると
きに前記ハウジング成形部又はリテーナ成形部内に突入
されるコアピンが設けられた側の型板との2分割構造と
した上で、前記金型の型開きに伴い、前記ハウジング成
形部又は前記リテーナ成形部の形成されている側の前記
型板を、ばねの付勢により前記コアピンの設けられてい
る側の前記型板から相対的に離間させることで、前記コ
アピンが前記ハウジング成形部又は前記リテーナ成形部
から抜き取られるようにし、その後成形されたハウジン
グとリテーナとが整合する位置へ両金型をその開閉方向
と直交する方向へ相対的に且つ直線的に平行移動させた
後に、成形済みハウジングとリテーナとを相対的に接近
させてこれらを所定状態に組み付けることを特徴とする
ものである。
内部には、端子金具を後方より挿入可能でかつ前方から
は相手側端子金具が突入可能なキャビティが形成される
一方、前記コネクタハウジングの前方あるいは後方から
装着されて前記端子金具を抜け止め状態に保持するリテ
ーナを備えたコネクタの製造金型であって、軸心方向に
沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対の金型を設
け、両金型の対向面間の異なる位置にはハウジングおよ
びリテーナを成形するための成形空間が保有可能とさ
れ、かつこの両金型は、前記ハウジングおよびリテーナ
を成形可能とする位置で型閉じ可能であるとともに成形
後には金型の対向面上にそれぞれ保持されたハウジング
およびリテーナを整合させる位置へ型閉じ方向と直交す
る方向へ相対的に且つ直線的に平行移動し得るように形
成され、さらに少なくとも一方の金型はハウジングおよ
びリテーナを相対的に接近させて相互に所定の状態で組
み付け可能な組み付け機構が備えられ、さらに、少なく
ともいずれか一方の金型は、前記ハウジング成形空間又
は前記リテーナ成形空間の形成されている側の型板と、
型閉じして成形するときには前記ハウジング成形空間又
はリテーナ成形空間内に突入されるコアピンが設けられ
た側の型板との2分割構造とされ、前記金型の型開きに
伴い、前記ハウジング成形空間又はリテーナ成形空間の
形成されている側の前記型板を、ばねの付勢により前記
コアピンの設けられている側の前記型板から相対的に離
間させることで、前記コアピンが前記ハウジング成形空
間又は前記リテーナ成形空間から抜き取られることを特
徴とするものである。
樹脂部品よりなり、これらを互いに組み合わて構成され
る樹脂成形品を製造するための方法であって、開閉可能
に対向する一対の金型を閉じてこれら両金型の対向面間
に複数の成形部を保有させ、これら各成形部へ溶融樹脂
を充填して型開きをし、前記一対の金型のうちの少なく
ともいずれか一方の金型を、前記成形部の形成されてい
る側の型板と、型閉じして溶融樹脂を充填するときに前
記成形部内に突入されるコアピンが設けられた側の型板
との2分割構造とした上で、前記金型の型開きに伴い、
前記成形部の形成されている側の前記型板を、ばねの付
勢により前記コアピンの設けられている側の前記型板か
ら相対的に離間させることで、前記コアピンが前記成形
部から抜き取られるようにし、その後、成形済みの各樹
脂部品を、その組み付け相手となる樹脂部品と同軸上に
正対する位置へ両金型をその開閉方向と直交する方向へ
相対的に且つ直線的に平行移動させ、次いで両金型を開
放したままの状態で前記樹脂部品同士を相対的に軸方向
に沿って移動させることで、これらを所定の組み付け状
態とすることを特徴とするものである。
樹脂部品よりなり、これらを互いに組み合わせて構成さ
れる樹脂成形品を製造するための金型であって、軸心方
向に沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対の金型
を設け、両金型の対向面間の異なる位置には型閉じ時に
おいて各樹脂部品を成形するための成形空間が保有可能
とされ、かつこの両金型は、成形後の型開き状態では軸
心と直交する方向へ相対的に且つ直線的に平行移動して
金型の対向面上にそれぞれ保持された一の樹脂部品とそ
の組み付け相手となる樹脂部品とを同軸で正対させる位
置へ移動可能に形成され、かつ少なくともいずれか一方
の金型内には突き出し機構が組み込まれるとともに、こ
の突き出し機構は型開き状態のままで、前記正対し合っ
ている樹脂部品同士を相対的に接近させて両者を所定の
状態に組み付け可能に構成され、さらに、少なくともい
ずれか一方の金型は、前記成形空間の形成されている側
の型板と、型閉じして成形するときには前記成形空間内
に突入されるコアピンが設けられた側の型板との2分割
構造とされ、前記金型の型開きに伴い、前記成形空間の
形成されている側の前記型板を、ばねの付勢により前記
コアピンの設けられている側の前記型板から相対的に離
間させることで、前記コアピンが前記成形空間から抜き
取られる構成としたことを特徴とするものである。
ナは金型間の異なる位置で成形される。そして、一旦型
開きをした後、金型を開閉方向と直交する方向へ相対移
動させてハウジングとリテーナとを整合させる。その
後、ハウジングとリテーナとを相対的に接近させてハウ
ジングとリテーナとが組み付けられれば、リテーナとハ
ウジングとが一体化されたコネクタが取り出される。
テーナは金型間の異なる位置で成形される。そして、一
旦型開きをした後、金型を開閉方向と直交する方向へ相
対移動させてハウジングとリテーナとを整合させる。そ
の後、組み付け機構をによってハウジングとリテーナと
を相対的に接近させれば、リテーナとハウジングとが一
体化されたコネクタが取り出される。
状態で各樹脂部品はそれぞれ異なる位置で別個に成形さ
れる。そして、型開きをした後に、金型をその開閉方向
と直交する方向へ相対移動させて成形済みの樹脂部品同
士を同軸上に位置させる。その後、突き出し機構によっ
て正対し合っている樹脂部品の少なくともいずれか一方
を突き出せば、樹脂部品同士が組み付けられたものが取
り出される。
脂部品同士の組み付けにあたり、成形用コアピンを予め
抜き取っておくようにしたため、部品同士の組み付けに
あたってコアピンが障害となることはない。
のようである。金型内でハウジング、リテーナの成形と
これらの組み付けとを共に行うことができるため、工程
短縮によって安価なリテーナ一体のコネクタを得ること
ができる。
部品の成形およびこれらの組み付けに至る一連の工程が
同一の金型内で行われるため、工程の短縮によって安価
な樹脂成形品が得られる。しかも、樹脂部品同士は型が
開いた状態で、僅かに突き出し機構を作動させるだけで
組付けがなされるため、型閉じ動作を利用して両者の組
付けを行うような形式と比較して動作時間も短く、また
必要とするエネルギーも少なくて済む。
ば、コアピンの抜き取りによって部品同士の組付けを円
滑に行わせる効果が得られる。
図7に基づいて説明する。なお、本例の製造対象は既に
説明した通りのフロントリテーナタイプのコネクタとす
るが、リアリテーナタイプのものにも適用可能である。
また、本発明方法を実現するための金型は射出成形シス
テムに組み込まれたものであり、その要部は概略次のよ
うな構成となっているが、図1〜図5に示す図面はいず
れも説明の便宜のために、簡略化されており、図6に示
すコネクタにそのまま対応するものではない。
り形成されたものであり、可動側金型Sはダイプレート
1に可動側型板2を取付けて構成されている。可動側型
板2の成形面にはコネクタのハウジング3を形成するた
めのハウジング成形用凹部5が凹み形成されている。ま
た、この面にはハウジング成形用凹部5と図示同一鉛直
線上にリテーナ成形用受け部6Aが形成されている。
常時は同軸上に配されるとともに、取付け板7に固定さ
れた受け板8とこの受け板8の前方に配された固定側型
板9とから構成されている。
スプリング10が介在されていて、固定側型板9を受け
板8から離間させる方向に付勢している。但し、詳しく
は図示しないが、固定側型板9と受け板8との間の間隔
は一定範囲に規制されるよう、これらの間には適当なス
トッパ手段が設けられている。また、受け板8にはリテ
ーナ成形用コアピン11の基端側が組み込まれており、
このリテーナ成形用コアピン11の先端側は固定側型板
9内に図示横向きに形成されたピン挿通孔11Aへスラ
イド可能に挿入されている。そして、このピン挿通孔1
1Aは、固定側型板9においてリテーナ成形用受け部6
Aと同軸で形成されたリテーナ成形用凹部6Bに連通し
ている。また、リテーナ成形用コアピン11は、通常時
(図1に示すような型開きの状態のとき)には、その先
端はリテーナ成形用凹部6Bの手前に離間して位置する
が、型閉じがなされている時には(図2状態)、その先
端がリテーナ成形用凹部6B内に臨み、これによってリ
テーナ成形用凹部6B、リテーナ成形用受け部6Aと共
にリテーナの成形空間が形成されるようになっている。
コアピン11と平行に、かつこれと図示同一鉛直線上に
はハウジング成形用コアピン12の基端側が組み込まれ
ている。ハウジング成形用コアピン12はその先端側が
固定側型板9内に図示横向きに形成された貫通孔12A
に対してスライド可能に挿入されるとともに、可動側型
板2のハウジング成形用凹部5と通常時は同軸で配され
ている。そして、型閉じしたときには、先端部がハウジ
ング成形用凹部5内に突入し、これとの間でハウジング
3の成形用空間が形成されるようになっている。
ング3は型開きをしてそれぞれの成形用凹部5,6Bに
保持されているときには、互いに組み付けられる側の面
が対向して露出されるようにしてある。また、両成形用
凹部5,6は共に溶融樹脂を充填するための図示しない
ゲートが開口している。さらに、上記のように構成され
た可動側金型Sは図示しない駆動機構に接続されて図示
左右方向へ移動できるようになっており、これによって
固定側型板9と可動側型板2とが密着する型閉じ位置お
よびこれら両型板2,9間に所定の隙間が保有される図
1の型開き位置との間を往復可能となる。加えて、可動
側金型Sは上記駆動機構とは独立の(兼用でも可)駆動
機構に接続されており、上記型開き位置において図示上
下方向に移動可能となっている。これによって、可動側
金型Sはリテーナ4、ハウジング3を成形可能な成形位
置と、成形済みリテーナ4を成形済みハウジング3に芯
合わせするよう図示上下に位置ずれした組み付け位置と
の間を往復可能となる。
を使用してハウジング3、リテーナ4の成形さらには組
付けの手順を説明する。
(成形位置でもある)から、固定側へ向けて全体が移動
すると、まず可動側型板2が固定側型板9と当接する。
このとき、ハウジング成形用コアピン12の先端がハウ
ジング成形用凹部5へ入り込む。その後、さらに可動側
金型Sが前進すると、固定側型板9がスプリング10を
圧縮し固定側型板9が受け板8に当接し、その結果両金
型が型閉じ状態となる。このとき、リテーナ成形用コア
ピン11とハウジング成形用コアピン12とが正規位置
に位置し、これによってリテーナ受け部6Aとリテーナ
成形用凹部6Bとではリテーナ4の成形空間が、ハウジ
ング成形用凹部5内ではハウジング3の成形空間がそれ
ぞれ保有される。そして、両成形用空間に対して溶融樹
脂の充填が行われる。
たら、可動側を後退させ型開き位置に至らせれば、スプ
リング10によって受け板8と固定側型板9とが離間し
た状態になる。このときには、リテーナ成形用凹部6B
内にはリテーナ4が保持されるが、コアピン11はリテ
ーナ4から離れて後退する。一方、ハウジング3はハウ
ジング成形用凹部5内に保持される。なお、リテーナ
4、ハウジング3は図示上下方向にずれて位置している
が、図示同一鉛直面内に保持されている。
型Sを図示しない駆動機構によって図示上方へ移動させ
る。つまり固定側型板9に対し可動側型板2を上方へ位
置ずれさせ、ハウジング3とリテーナ4とが整合した位
置で停止させて組み付け位置に至らしめる。この組み付
け位置において、再度可動側金型Sを図示左方へ前進さ
せ、両型板2,9を密着させる。なお、ハウジング成形
用コアピン12は可動側型板2との干渉を回避する位置
に既に退避しているため、両型板2,9の密着によって
もハウジング成形用コアピン12が可動側型板2と干渉
してしまうことはない。図ではハウジング成形用コアピ
ン12が可動側型板2の外側にずれている場合を示した
が、可動側型板2に逃がし孔を設けておき、ここへコア
ピン12を逃がすようにしてもよい。
ウジング3の前部側からリテーナ4が仮係止状態で組み
付けられる。但し、図示はしないが、成形済みリテーナ
4はその基部がリテーナ成形用凹部6B内で支持されて
いるため、ハウジングとの組み付けに際してハウジング
3から押し込み圧を受けても、組み付け中に後退してし
まうようなことはない。また、ハウジング3とリテーナ
4との組み付けは、固定側型板9と受け板8との間に隙
間を保有した状態で行われるが、スプリング10のばね
力はこのときの圧力に抗することができる程度となって
いる。
び可動側金型Sが後退して型開き位置に至れば、ハウジ
ング3とリテーナ4とが一体化されたコネクタがハウジ
ング成形用凹部5内に残り、これが図示しないエジェク
タピンによって押し出されればコネクタは型外へ排出さ
れる。その後、可動側金型Sが図示上方へ移動して原位
置(成形位置であり、型開き位置)へ復帰すれば、両金
型全体が次回の成形に備えて待機される。
およびリテーナ4の成形工程と、これらのアッセンブリ
工程とを同時に行うことができるため、従来のような搬
送・組み付けも不要となり、工程短縮により製品完成の
リードタイムを短縮し、製造コストの低減が達成でき
る。また、ハウジング3とリテーナ4という異種の成形
品を一つの金型内で成形することができるため、金型の
管理面からも有益である。
形態を図面に基づいて説明する。まず、図8によって成
形対象となるコネクタについて簡単に説明する。但し、
ここで説明するコネクタはいわゆるフロントリテーナの
タイプを示すが、本発明の成形対象はリアタイプのリテ
ーナにも適用可能である。
形されたコネクタハウジング170とリテーナ171と
から構成されている。ハウジング170は後部側(図8
における右側部分)が端子金具(図示しない)を収容す
る基部172となっており、一方前部側(同左側部分)
は端子金具の先端部分を並列して突出させるフード部1
73が拡開形成され、リテーナ171の装着方向に向け
て開口している。
み可能とする端子収容室174がハウジング170の軸
方向に沿って形成され、その内部には図示上方へ撓み変
形可能な弾性片175が片持ち状に形成されている。こ
の弾性片175は端子金具の挿入にあたり、その図示上
方に保有された退避空間176に逃げるようになってお
り、これとは反対側には端子金具が正規深さ位置まで挿
入されたときに端子金具と係合可能な係止突起177が
形成されている。そして、この係止突起177の奥側に
は本係止縁178が形成されていて、リテーナ171が
本係止されたときにリテーナ171の連結腕179側と
係合可能となっている。
171の保持片180が差し込まれる挿入孔181がハ
ウジング170の軸心に沿ってかつ所定深さに至るまで
穿孔されている。この挿入孔181の前端寄りの位置に
は係止段部182が形成されており、リテーナ171が
仮係止状態にあるときに保持片180の仮係止爪183
と係合することができるようになっている。但し、係止
段部182以降の孔深さはリテーナ171が本係止され
るまでにより深く挿入されても、これを許容するだけの
寸法に設定されている。
3の内側へ嵌め込み可能な方形枠状に形成されており、
その内側には基部172の前端に当接可能な基板184
が形成されている。基板184からは以下に述べる三つ
の突起部材が形成されているが、そのうちの最も長い保
持片180は図示上位に形成されてフード部173への
差し込み方向に沿って突出している。そして、上記した
挿入孔181へ挿入可能であるとともに、リテーナ17
1の仮係止位置ではその途中に形成された仮係止爪18
3が挿入孔181内の係止段部182に係合する。ま
た、基板184における中央部寄りの位置には最も短い
規制片185が軸方向に沿って突出している。この規制
片185はリテーナ171が本係止位置にあるときに退
避空間176へ突入可能であり、リテーナ171が仮係
止位置にあるときには退避空間176には至らないよう
にしてある。したがってこの位置では端子金具を端子収
容室174に挿入することができるが、リテーナ171
が本係止位置に移動したときには規制片185が退避空
間176内に進入することによって、弾性片175の撓
みを規制する。さらに、基板184において図示下部に
は撓み変形可能な連結腕179が軸方向に沿って突出し
ており、その先端にはフック部186が形成されてい
る。そして、リテーナ171が本係止位置にあるときに
は、フック部186は本係止縁178に弾性的に係合可
能である。
るための金型の構成について、以下説明するが、この金
型は射出成形システムに組み込まれる。そして、説明の
ために使用した図はその要部を概略的に示すに留まり、
詳細に付いては説明を簡単にするために省略されてい
る。したがって、コネクタについても上記した構成は詳
細には表れず、例えば後述するコアピンの本数・形状等
についても図では概要が示されているに過ぎない。
り形成されたものであり、図示左側に配置された固定側
金型101は固定側取付板103を有し、その図示右方
にはスペーサブロック104を介して固定側型板105
が配されている。固定側型板105の端部には型閉じの
際に両ガイドポスト106を受け入れ可能なガイドブッ
シュ114が図示2本それぞれ軸心と平行に埋め込まれ
ている。また、固定側バッキングプレート140には主
としてハウジング170の内部側の一部(退避空間17
6、係止突起177の一部等)を成形するためのメイン
コアピン107が固定側型板105を貫いて可動側金型
102に向けて取り付けられている。
との対向面であって、このメインコアピン107からや
や離れた位置にはリテーナ171の主として外枠部分を
形成するためのリテーナ成形用凹部108が凹み形成さ
れている。また、固定側バッキングプレート140から
はリテーナ171内の一部(仮係止爪183の一部、連
結腕179のフック部186の一部等)を成形するため
のコアピン109がメインコアピン107と平行に立設
され、その先端はリテーナ成形用凹部108内に露出し
て固定側金型101より突出するようにしている。
03との間には固定側突出板110が配置されている。
この固定側突出板110は図示しない駆動機構に接続さ
れており、固定側取付板103と固定側バッキングプレ
ート140との間を往復するようになっている。また、
固定側突出板110にはリテーナ171の成形と突き出
しを兼ねた図示一対のプッシュピン111が取り付けら
れている。これらプッシュピン111は固定側バッキン
グプレート140および固定側型板105をそれぞれ出
入り可能にかつコアピン109を取り囲むようにして貫
通し、それらの先端は常にはリテーナ成形用凹部108
の一部を構成するようになっており、つまりリテーナ1
71の外側部分の一部を形成可能としてあるとともに、
図12に示すように固定側突出板110が移動したとき
には成形済みのリテーナ171に係合してこれを突き出
すことができるようになっている。
機構に接続されており、型開き状態で図示上下方向(軸
線と直交する方向)へ移動可能となっている。これによ
って、固定側金型101はリテーナ171,ハウジング
170を成形可能な成形位置と、成形済みリテーナ17
1を成形済みハウジング170に心合わせするよう図示
上下に位置ずれした組み付け位置との間を往復可能とな
る。
と、可動側金型102は固定側金型101と通常時は同
軸に配されるとともに、固定側と同様、可動側取付板1
12が備えられ、その図示左方には可動側バッキングプ
レート142を介して可動側型板113,141が前後
に分割して配され、かつ前後の両可動側型板113,1
41との間にはこれらを離間させる方向に付勢するばね
118が介在されている。
動機構に接続されて図示左右方向へ移動できるようにな
っており、これによって両固定側型板105と前部可動
側型板113と密着する型閉じ位置と両型板105,1
13間に所定の隙間が保有される型開き位置の間を往復
可能となる。
後の両可動側型板113、141を貫いて図示2本のガ
イドポスト106が軸方向と平行に設けられており、そ
れらの先端部は対応するガイドブッシュ114に挿入可
能となっている。また、可動側型板113における固定
側との対向面であって、通常時においてメインコアピン
107と対応する位置にはハウジング成形用凹部115
が、またリテーナ171の成形用コアピン109および
両プッシュピン111と対応する位置にはリテーナ成形
用凹部116がそれぞれ凹み形成されている。また、こ
れら両成形用凹部115,116には溶融樹脂を充填す
るための図示しないゲートが開口している。
ングプレート142と可動側取付板112との間には、
成形品の突き出しに関与するピンプレート117が配置
されている。ピンプレート117は図示しない駆動機構
に接続されて、軸方向に沿って前進あるいは後退動作を
行うことができるようになっている。
70の成形のためのサブコアピン119が軸方向と平行
に取り付けられている。このサブコアピン119は、ハ
ウジング170の成形時、つまり前後の可動側型板11
3,141が密着している時には、ハウジング成形用凹
部115内に突入して係止段部182等を成形可能とし
ているが、両可動側型板113,141がばね118に
よって離間しているとき、具体的には成形時以降には、
ハウジング成形用凹部115から抜き取られて、つまり
成形済みハウジング170から抜き取られることにな
る。
170とリテーナ171とが組み付けられた後のコネク
タを突き出すためのエジェクタピン120が軸線と平行
に取り付けられている。このエジェクタピン120の先
端は常にはハウジング成形用凹部115の内壁面とほぼ
面一をなすようにしてあるが、ハウジング170とリテ
ーナ171の組付けが完了して前側ピンプレート117
が前進動作を行うと、ハウジング成形用凹部115内に
突入してアッセンブリー状態にあるコネクタを排出可能
となっている。
態の金型を使用してハウジング170、リテーナ171
が成形される工程並びに、これらの組付けの工程につい
て説明する。
態、つまり前部可動側型板113と固定側型板105と
が密着している状態では、ハウジング成形用凹部115
が密閉空間となり、また可動側・固定側の両リテーナ成
形用凹部108,116で囲まれる密閉空間がリテーナ
171の成形のための空間となる。そして、このままの
状態で両密閉空間に図示しないゲートを介して溶融樹脂
が充填される。すると、ハウジング成形用凹部115で
はその内部にメインコアピン107およびサブコアピン
119が突入されているため、これらによってハウジン
グ170はその外形および退避空間176、係止突起1
77等といった内部構造が形作られる。また、リテーナ
171を成形する空間は両成形用凹部108,116が
適合しかつ各コアピン109がこの空間内に突入してお
り、これらによってリテーナ171はその外形および仮
係止爪183、連結腕179等の内側構造部分が形作ら
れる。
定時間の経過後に樹脂が固化したら、可動側金型102
を後退させ図10に示す型開き状態に至らせる。型開き
に伴って、ハウジング170はハウジング成形用凹部1
15内に保持され、リテーナ171は固定側のリテーナ
成形用凹部108内に保持される。そして、型開きによ
って前後の両可動側型板113、141がばね118に
よって離間させられるため、これによってサブコアピン
119が成形済みハウジング170から抜き取られる。
このようなサブコアピン119は、前述したように係止
段部182等を成形するものであり、つまり次工程であ
るリテーナ171とハウジング170との組み付けに先
立ってサブコアピン119をハウジング170から抜い
ておかないと、組付けに支障を来すため、このような動
作が必要となるのである。
01を図示しない駆動機構によって図示上方へ移動させ
る。すなわち、前部可動側型板113に対し固定側型板
105を位置ずれさせ、つまり組み付け位置に至らせる
ことで、ハウジング170とリテーナ171とを同軸上
に位置させる。
る。すると、各プッシュピン111によって成形済みリ
テーナ171が押し出され、固定側のリテーナ成形用凹
部108から押し出され、ハウジング170側へ向けて
前進させられる。このとき、リテーナ171のコアピン
109がリテーナ171から抜き取られる。つまり、こ
のコアピン109はリテーナ171の仮係止爪183等
を形成するためのものであって、前述したと同様の意味
から、ハウジング170との組付けに先だってリテーナ
171からの抜き取りをしておかないと、組付けに支障
を来すものである。このようにして、各プッシュピン1
11によってリテーナ171がハウジング170へ向け
て嵌め込まれる場合には、既に双方のコアピン109,
119の抜き取りがなされているため、仮係止爪183
と係止段部182との係合には何らの支障も来さない。
かくして、リテーナ171とハウジング170とが組付
けられる。
させれば、ハウジング170・リテーナ171が一体化
されたコネクタが可動側に残る(図13状態)。この
後、ピンプレート117を前進させると、エジェクタピ
ン120がハウジング170を押すため、アッセンブリ
ー状態(仮係止状態)にあるコネクタはハウジング成形
用凹部115から押し出され、型外へ排出される。コネ
クタの取り出しが完了すれば、ピンプレート117はそ
れぞれ原位置へ復帰し、さらに可動側金型102も図示
上方へ復帰し、両金型101,102が原状態に復帰す
れば、次回の成形に備えた待機状態となる。
70とリテーナ171の成形工程と、これらのアッセン
ブリーの工程とを同時に行うことができるため、従来の
ような搬送・組み付けといった独立工程を経る必要がな
くなるため、工程短縮により製品完成にいたるリードタ
イムを短縮し、製造コストの低減が達成できる。
の組み付けにあたっては、プッシュピンを作動させるだ
けでよい。すなわち、こうした組み付け動作は型の閉じ
動作を利用して行わせるようにすることも考えられる
が、これでは動作部分が大きく、また必要エネルギーが
大きくなる。その点、本願のようにすれば、動作部分は
必要最小限で済むため、構造も簡単でありまたエネルギ
ーも少なくてよい。
という異種の成形品を一つの金型内で成形することがで
きるため、金型の管理面からも有益である。さらに、本
例ではアッセンブリーに先立ってこれらの成形用コアピ
ン109,119を、ハウジング170・リテーナ17
1から共に抜くようにしたため、両者の組み付けを円滑
に行うことができる効果も得られる。
の第3実施形態に係る金型を示すものであり、その成形
対象となるのは上記第2実施形態と同じコネクタであ
る。まず固定側金型101から説明すると、この例では
固定側型板105は先抜板104に対して離間および密
着可能に配されている。そして、両間にはばね121が
介在されていて、固定側型板105を離間方向(図示右
方へ押し出す方向)に付勢している。但し、図示しない
ストッパ手段によって両者間の間隔は一定距離内に規制
されるようにしてある。また、固定側型板105に対し
て、このような接離の動作を円滑に行わせるために、各
ガイドポスト106は固定側取付板103から立設さ
れ、先抜板104を貫通した後、固定側型板105に対
してスライド可能に挿通され、さらに可動側型板113
内の対応するガイドブッシュ114へ挿入可能となって
いる。
板103側から立設され、その先端側は固定側型板10
5において軸方向と平行に貫通した通し孔122へ遊挿
されている。そして、固定側型板105が先抜板104
と密着している時(型閉じ時、図15状態)には、メイ
ンコアピン107におけるハウジング170の成形に直
接関与する部分は通し孔122より露出して、可動側の
ハウジング成形用凹部115内に突入されるが、両者が
離間している状態ではハウジング成形用凹部115から
後退して通し孔122内に完全に没するようになってい
る。
109も固定側取付板103に立設され、固定側型板1
05において軸方向と平行に貫通したスライド孔123
へ遊挿されている。そして、固定側型板105が先抜板
104と密着する型閉じ状態では、コアピン109のう
ちのリテーナ171の成形に関与する先端部分はスライ
ド孔123より露出して、可動側のリテーナ成形用凹部
116内に突入するが、両者が離間している状態ではリ
テーナ成形用凹部116から後退してスライド孔123
内に完全に没するようになっている。
ンコアピン107とコアピン109との間には、固定側
エジェクタピン124が取り付けられ、固定側型板10
5に対してスライド可能に差し込まれている。この固定
側エジェクタピン124は、両金型101,102が閉
じられている状態では可動側型板113に形成された逃
がし孔125へ挿通され、また固定側型板105が先抜
板104と密着している状態では、固定側型板105の
表面とほぼ面一をなすようにしてある。そして、後述す
るように固定側型板105が図20に示すように可動側
リターンピン127によって若干後退させられたときに
は、固定側型板105から突出して一体化状態にあるコ
ネクタのうちのハウジング部分を突き出してコネクタを
型外へ排出可能としてある。
実施形態ではリテーナ171を突き出してハウジング1
70への組付けを行うのでなく、ハウジング170を突
き出して一体化を行うようにした点で構成上の相違があ
る。すなわち、可動側型板105と可動側取付板112
との間には計2つのピンプレート129,130が同軸
で配列されている。 また、第1のピンプレート12
9にはエジェクターピン131が軸心と平行に取り付け
られているとともに、図示しない駆動機構に接続されて
軸心らに沿って前進後退可能としてある。このエジェク
ターピン131はその先端が常にはハウジング成形用凹
部115の表面とほぼ面一をなすようにしてあるが、第
2のピンプレート130と共に所定ストロークだけ前進
したときには、図19に示すように、成形済みハウジン
グ170をハウジング用成形凹部115から押し出し
て、ハウジング170をリテーナ171に対して仮係止
状態で組み付けることができる。また、可動側型板11
3にはハウジングの成形のためのサブコアピン119が
埋め込まれており、その先端側はハウジング成形用凹部
116内に突入されている。
に駆動機構に接続されており(第1のピンプレート12
9の駆動機構と兼用あるいは別個のものであってもよ
い)、軸心にそって前進・後退可能である。第2のピン
プレート130には可動側リターンピン127が軸心と
平行に取り付けられており、この可動側リターンピン1
27はその先端が常には可動側型板113の表面ほぼ面
一をなすようにしてあるが、図19に示すように第1の
ピンプレート129と共に前進したときには固定側型板
105に接する。しかし、その後さらに所定ストローク
だけ前進させられると、ばね121に抗して固定側型板
105を後退させ、固定側エジェクタピン124によっ
て仮係止状態で組み付けられているコネクタを排出させ
ることができる。
れたものであり、図15に示す型閉じがされている状態
で、両型板105,113間に保有された成形空間にそ
れぞれ溶融樹脂を充填してハウジング170およびリテ
ーナ171を成形する。そして、溶融樹脂が固化した
ら、可動側金型102を後退させる。この可動側金型1
02の後退動作に伴い、ばね121によって固定側型板
105と先抜板104との間が離間するため、これによ
って成形済みのハウジング170からメインコアピン1
07が、リテーナ171からはコアピン109がそれぞ
れ抜き取られる(図16参照)。更に可動側金型102
が後退すると、図17に示すように、可動側・固定側の
両型板105,113間が離間した型開き状態となる。
機構によって図示上方向へ移動させ、可動側型板113
に対し固定側型板105を位置ずれさせ、つまり組み付
け位置に至らせることで、ハウジング170とリテーナ
171とを同軸上に位置させる(図18状態)。
示すように、第1,第2のピンプレート129,130
を共に前進させる。これによって、エジェクターピン1
31がハウジング170を押してハウジング成形用凹部
115内から突き出し、固定側に保持されているリテー
ナ171へ押し込める。ハウジング170はハウジング
成形用凹部115から突き出される間、サブコアピン1
19が同時に抜き取られるため、リテーナ171との組
付け(仮係止爪183と係止段部182との係合)に際
して障害になることはなく、両者は仮係止状態で組み付
けられる。なお、このときには可動側リターンピン12
7の先端は固定側型板105の表面に緩く接触し、また
ハウジング170の前端の一部が固定側エジェクタピン
124の先端に接する。
ート130のみがさらに前進すると、可動側リターンピ
ン127が固定側型板105をばね121に抗して後退
させる。これにより、固定側エジェクタピン124が相
対的にハウジング170を突き出すように作用するた
め、リテーナ171と一体化されているコネクタが固定
側のリテーナ成形用凹部108から脱落し、型外へ排出
される。こうして、コネクタの取り出しがなされれば、
第1,第2のピンプレート129,130がそれぞれ原
位置に復帰し、また固定側金型101全体も原位置に復
帰することで次回の成形に備えられる。
2実施形態と同様に簡易に且つ安価にコネクタの製造・
組付けを行うことができる。
って同様の作用効果を発揮することができる。
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
みを移動(上下・左右方向への移動)させたが、両金型
を共に移動させるようにしてもよい。
4とハウジング3とをアッセンブリーする動作を、再度
の型閉じ動作に連動して行わせるようにしていたが、つ
まり本例では可動側金型の型閉じのための機構が本発明
の組み付け機構を兼用するものであったが、これに代え
て次のようにしてもよい。例えば、可動側型板2内にノ
ックアウトピン(図示しないが、組み付け機構を構成す
る)を設けておく。そして、図3に示すような成形完了
後の状態において、ノックアウトピンを駆動させて成形
済みハウジング3をリテーナ4側へ向けて押し出し、こ
れによってリテーナとハウジングとの一体化を図るよう
にすることも可能である。一体化されたコネクタは自重
によって(専用のエジェクタピンを設けてもよい)ハウ
ジング成形用凹部から外れ、型外へ排出される。
コネクタのハウジングとリテーナとを組み付ける場合に
ついて図示し説明したが、本発明はその他の樹脂成形品
に広く適用可能であり、また成形部品の数も2つに限ら
ず、3つ以上の部品を組み付ける場合にも適用可能であ
る。
固定側金型のみを位置ずれさせる方向へ移動させるよう
にしたが、可動側金型を移動させるようにしてもよく、
また双方の金型を動かすようにしてもよい。
を示す断面図
合わせ状態を示す断面図
の組み付け状態を示す断面図
示す断面図
の断面図
ネクタを示す断面図
象であるコネクタの断面図
す断面図
図
との芯合わせ状態を示す断面図
面図
態を示す断面図
態を示す断面図
態を示す断面図
図
との芯合わせ状態を示す断面図
面図
示す断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 コネクタハウジングの内部には、端子金
具を後方より挿入可能でかつ前方からは相手側端子金具
が突入可能なキャビティが形成される一方、前記コネク
タハウジングの前方あるいは後方から装着されて前記端
子金具を抜け止め状態に保持するリテーナを備えたコネ
クタの製造方法であって、 開閉可能に対向する一対の金型を閉じてこれら両金型の
対向面間の異なる位置にハウジング成形部とリテーナ成
形部を保有させ、これら両成形部へ溶融樹脂を充填して
型開きをし、前記一対の金型のうちの少なくともいずれか一方の金型
を、前記ハウジング成形部又は前記リテーナ成形部の形
成されている側の型板と、型閉じして溶融樹脂を充填す
るときに前記ハウジング成形部又はリテーナ成形部内に
突入されるコアピンが設けられた側の型板との2分割構
造とした上で、前記金型の型開きに伴い、前記ハウジン
グ成形部又は前記リテーナ成形部の形成されている側の
前記型板を、ばねの付勢により前記コアピンの設けられ
ている側の前記型板から相対的に離間させることで、前
記コアピンが前記ハウジング成形部又は前記リテーナ成
形部から抜き取られるようにし、 その後成形されたハウジングとリテーナとが整合する位
置へ両金型をその開閉方向と直交する方向へ相対的に且
つ直線的に平行移動させた後に、成形済みハウジングと
リテーナとを相対的に接近させてこれらを所定状態に組
み付けることを特徴とするコネクタの製造方法。 - 【請求項2】 コネクタハウジングの内部には、端子金
具を後方より挿入可能でかつ前方からは相手側端子金具
が突入可能なキャビティが形成される一方、前記コネク
タハウジングの前方あるいは後方から装着されて前記端
子金具を抜け止め状態に保持するリテーナを備えたコネ
クタの製造金型であって、 軸心方向に沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対
の金型を設け、両金型の対向面間の異なる位置にはハウ
ジングおよびリテーナを成形するための成形空間が保有
可能とされ、かつこの両金型は、前記ハウジングおよび
リテーナを成形可能とする位置で型閉じ可能であるとと
もに成形後には金型の対向面上にそれぞれ保持されたハ
ウジングおよびリテーナを整合させる位置へ型閉じ方向
と直交す る方向へ相対的に且つ直線的に平行移動し得る
ように形成され、さらに少なくとも一方の金型はハウジ
ングおよびリテーナを相対的に接近させて相互に所定の
状態で組み付け可能な組み付け機構が備えられ、さら
に、少なくともいずれか一方の金型は、前記ハウジング
成形空間又は前記リテーナ成形空間の形成されている側
の型板と、型閉じして成形するときには前記ハウジング
成形空間又はリテーナ成形空間内に突入されるコアピン
が設けられた側の型板との2分割構造とされ、前記金型
の型開きに伴い、前記ハウジング成形空間又はリテーナ
成形空間の形成されている側の前記型板を、ばねの付勢
により前記コアピンの設けられている側の前記型板から
相対的に離間させることで、前記コアピンが前記ハウジ
ング成形空間又は前記リテーナ成形空間から抜き取られ
る構成としたことを特徴とするコネクタの製造用金型。 - 【請求項3】 少なくとも二種以上の樹脂部品よりな
り、これらを互いに組み合わて構成される樹脂成形品を
製造するための方法であって、 開閉可能に対向する一対の金型を閉じてこれら両金型の
対向面間に複数の成形部を保有させ、これら各成形部へ
溶融樹脂を充填して型開きをし、前記一対の金型のうちの少なくともいずれか一方の金型
を、前記成形部の形成されている側の型板と、型閉じし
て溶融樹脂を充填するときに前記成形部内に突入される
コアピンが設けられた側の型板との2分割構造とした上
で、前記金型の型開きに伴い、前記成形部の形成されて
いる側の前記型板を、ばねの付勢により前記コアピンの
設けられている側の前記型板から相対的に離間させるこ
とで、前記コアピンが前記成形部から抜き取られるよう
にし、 その後、成形済みの各樹脂部品を、その組み付け相手と
なる樹脂部品と同軸上に正対する位置へ両金型をその開
閉方向と直交する方向へ相対的に且つ直線的に平行移動
させ、次いで両金型を開放したままの状態で前記樹脂部
品同士を相対的に軸方向に沿って移動させることで、こ
れらを所定の組み付け状態とすることを特徴とする樹脂
成形品の製造方法。 - 【請求項4】 少なくとも二種以上の樹脂部品よりな
り、これらを互いに組み合わせて構成される樹脂成形品
を製造するための金型であって、 軸心方向に沿って相対的な接近あるいは離間可能な一対
の金型を設け、両金型の対向面間の異なる位置には型閉
じ時において各樹脂部品を成形するための成形空間が保
有可能とされ、かつこの両金型は、成形後の型開き状態
では軸心と直交する方向へ相対的に且つ直線的に平行移
動して金型の対向面上にそれぞれ保持された一の樹脂部
品とその組み付け相手となる樹脂部品とを同軸で正対さ
せる位置へ移動可能に形成され、かつ少なくともいずれ
か一方の金型内には突き出し機構が組み込まれるととも
に、この突き出し機構は型開き状態のままで、前記正対
し合っている樹脂部品同士を相対的に接近させて両者を
所定の状態に組み付け可能に構成され、さらに、少なく
ともいずれか一方の金型は、前記成形空間の形成されて
いる側の型板と、型閉じして成形するときには前記成形
空間内に突入されるコアピンが設けられた側の型板との
2分割構造とされ、前記金型の型開きに伴い、前記成形
空間の形成されている側の前記型板を、ばねの付勢によ
り前記コアピンの設けられている側の前記型板から相対
的に離間させることで、前記コアピンが前記成形空間か
ら抜き取られる構成としたことを特徴とする樹脂成形品
の製造用金型。
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