JP3225783B2 - コネクタの製造方法 - Google Patents

コネクタの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の樹脂成形品を互
いに係合せしめて組立される樹脂成形組立品に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複数の樹脂成形品が互いに係合
して組み立てられる樹脂成形組立品を製造しようとする
場合、各樹脂成形品を個別の樹脂成形機にて成形し、成
形された各樹脂成形品を一箇所に集めて組立を行なう。
かかる組立は、パーツフィーダを備えた自動機か、人手
によって行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
方法で樹脂成形組立品の製造する場合、次のような課題
があった。樹脂成形と組立とを別に行うため、自動機を
使用する場合でも人手による場合でも組付場所へ搬送す
る搬送工程と、その場所での組立工程が必要になり、人
手による場合には別の検査工程が必要になり、これらの
工程は製品コストに反映されてしまう。また、各樹脂成
形品ごとに金型の管理などが必要となり、面倒である。
【0004】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、安価かつ正確に製造することが可能な樹脂成形
組立品の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、箱状をなすハウジング
と、そのハウジングの両側壁に跨るコ字形をなすリテー
ナとを備えたコネクタであって、前記リテーナには、そ
の両端に前記ハウジングの各側壁に沿う翼部が形成され
ると共に、その各翼部に厚さ方向に貫通するガイド溝が
形成され、前記ハウジングには、その両側壁に前記リテ
ーナの前記ガイド溝に嵌合するガイドレールが突設され
たコネクタを、前記ハウジングと前記リテーナとの係合
状態で製造するコネクタの製造方法において、同一の金
型内にて前記ハウジングと前記リテーナとを成型すると
共に、前記リテーナのガイド溝を、前記金型の型開き工
程時にアンギュラピンと貫通孔との摺動動作により所定
方向に移動するスライドピンにより形成し、その後、前
記ハウジングを保持しつつ、前記リテーナの前記両翼部
間を成形する成形型を前記スライドピンの移動方向とは
直交する方向に進出させることにより、前記リテーナが
前記型開きにより形成された空間内を前記ハウジング側
に移動して前記ガイド溝と前記ガイドレールとが係合さ
れるようにしたところに特徴を有する。
【0006】
【作用】上記のように構成した請求項1にかかる発明に
おいては、同一の金型内にてハウジングとリテーナとが
成型され、リテーナのガイド溝が金型の型開き工程時に
アンギュラピンと貫通孔との摺動動作により所定方向に
移動するスライドピンにより形成される。型開き後、ハ
ウジングが保持されつつ、リテーナの両翼部間を成形す
る成形型がスライドピンの移動方向とは直交する方向に
進出される。これにより、リテーナが型開きにより形成
された空間内をハウジング側に移動し、リテーナのガイ
ド溝とハウジングのガイドレールとが係合し、リテーナ
がハウジングに装着状態となる。
【0007】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、金型内で
組立を行うようにしたため、樹脂成形と組立の工程を一
つの機械で同時に行うことができ、次のような効果を有
する樹脂成形組立品を提供することができる。搬送工程
が不要となる。自動機を使用する場合に比べるとパーツ
フィーダーで部品の供給をする必要がなくなり、組立工
程の時間を短縮することができる。人手で組み付ける場
合に比べると自動化となって大幅な時間短縮を図るとと
もに、人手のための別の検査工程が不要となる。自動機
を個別に必要としないので、作業場所を減らし、自動機
導入のためのコストも低減することができる。そして、
これらの結果、安価に樹脂成形組立品を製造することが
できる。
【0008】特に、リテーナをハウジングの両側壁に跨
るコ字形にし、これをハウジングに装着するためのガイ
ド溝をリテーナの両端の両翼部に厚さ方向に貫通するよ
うに形成したから、型開き時に所定方向に移動するスラ
イドピンにより上記ガイド溝を形成し、型開き後、その
スライドピンの移動方向と直交する方向にリテーナを進
出させることでリテーナをハウジングに装着することが
できる。これにより、コ字形をなすリテーナをハウジン
グの両側壁に跨るように装着するという複雑な成形品構
造であっても、成型と組み付けとを一挙に行うことがで
きるようになる。
【0009】
【実施例】以下、図面にもとづいて本発明の実施例を説
明する。図1及び図2は、本発明の一実施例にかかる樹
脂成形組立品を斜視図により示している。
【0010】同図において、この樹脂成形組立品(コネ
クタ)10は、矩形箱状のハウジング20と、このハウ
ジング20の上面と下面に対して係合取り付けされる断
面コの字形のリテーナ30a,30bとから構成されて
いる。ハウジング20は前後方向に貫通する筒状の端子
金具収容室21を上段に二列、下段に四列形成されてお
り、上段のものは左右の両側に形成され、中央には上下
方向の可撓性を有するロックアーム22を備えている。
ハウジング20における前後方向の中程あたりから後端
側部分は前端に比べて一回り外形が小さくなっており、
各端子金具収容室21はこの細くなった部分の前端付近
にそれぞれ上方と下方に対面する開口21aを形成され
ている。
【0011】この細くなった部分に対して断面コの字形
のリテーナ30a,30bを上面側からと下面側から装
着するため、両側面には上面側のものと下面側のものと
に対応して畝状のガイドレール24を計四個形成してあ
る。このガイドレール24は側面において前端に向かう
につれて上下方向中程に向かうように斜めに形成してあ
る。ガイドレール24の断面は、上面側のものは上方に
対面する斜めの傾斜面を備え、下面側のものは下方に対
面する斜めの傾斜面を有する楔形となっている。
【0012】また、ガイドレール24の延長線上前方に
は小突起25を形成してあり、これらのガイドレール2
4と小突起25よりもさらに内側にはこれらの傾斜と平
行であって前端部分と同じ幅まで突出する突堤26を形
成してある。互いに斜めに形成された上面側用の突堤2
6と下面側用の突堤26は前方にて接続し、V字形とな
っている。リテーナ30a,30bは、全体としては概
ね対象に形成され、コの字形の開口をそれぞれハウジン
グ20の側に向けて近接させると両翼部31,31がハ
ウジング20の細くなった部分を両側から挟み込むよう
になっている。翼部31には上記ガイドレール24と小
突起25とが挿入可能な幅としてガイド溝32をこれら
と同様の傾斜にて形成してある。また、翼部31の下端
は上記V字形の突堤26に沿うように斜めに形成されて
いる。
【0013】ここにおいて、リテーナ30a,30bは
ハウジング20における細くなった部分よりも短く形成
されている。従って、リテーナ30a,30bを上面側
と下面側からハウジング20を挟み込むようにして装着
した場合にはガイドレール24がガイド溝32に入り込
んで前後にスライド可能であり、両者は斜めに形成され
ているので前後に移動しつつリテーナ30a,30bが
ハウジング20に対して近接したり離れたりする。そし
て、移動範囲の前端では小突起25がガイド溝32に入
り込むようになっている。
【0014】また、上面側のリテーナ30aと下面側の
リテーナ30bは、ハウジング20に対面する内面側に
おける上記開口21aに対面する位置にそれぞれ二つと
四つずつ同開口21aに進入可能な突起33を備えてい
る。同突起33は端子金具収容室21内に進入したとき
に内部の図示しない端子金具に係止して抜け止めを図る
べく、前方に向かうほど突出する楔形に形成されてい
る。上述したようにしてリテーナ30a,30bは前後
にスライド可能であり、前方位置でハウジング20に近
づいたときに同突起33が開口21aを介して端子金具
収容室21内に進入するようになっている。なお、端子
金具が半挿入状態ならば同突起33が端子金具の端面に
当接して正規の挿入位置に移動させる。また、翼部3
1,31の付け根部分には切り欠き34,34を形成し
てあり、これによって翼部31,31の根本部分が撓み
やすくなっている。
【0015】図10及び図11は、かかるリテーナ30
a,30bによる二重係止の様子を断面図により示して
いる。ハウジング20における各端子金具収容室21の
底面には一体成形された樹脂ランス27を形成してあ
り、雌側端子金具40を挿入すると同樹脂ランス27の
上面に形成した突起27aが同雌側端子金具40の底面
に形成した図示しない係止孔に入り込んで係止する(一
次係止)。このとき、リテーナ30a,30bは移動範
囲における後端に位置し、突起33は端子金具収容室2
1に入っていない。
【0016】次に、リテーナ30a,30bを前端に移
動するとハウジング20に近づいて同突起33が開口2
1aを介して端子金具収容室21内に進入し、雌側端子
金具40に係止する(二次係止)。なお、リテーナ30
a,30bが後端位置にあるときを仮係止状態と呼び、
前端位置にあるときを本係止状態と呼ぶ。一方、図3は
かかる樹脂成形組立品10を製造する金型のうち可動型
を正面から見た状態を示している。同図に示す可動型1
00と紙面上手前側に位置する固定型200とが一組と
なっており、同可動型100は図に示すように上下にス
ライド可能で内面側に上記ハウジング20を成形可能な
ハウジング成形型(スライドピン)110,110と、
このハウジング成形型110,110の左方と右方とで
水平方向にスライドするリテーナ成形型(アセンブリス
ライドピン)120,120とから構成されている。こ
のリテーナ成形型120,120と上記ハウジング成形
型110,110の側面との間には固定型200の一部
が進入されるようになっており、固定型200とリテー
ナ成形型120,120との間でリテーナ30a,30
bを成形可能となっている。従って、固定型200を抜
くだけでリテーナ成形型120,120の内面側に空間
が形成される。これは、互いに係合組立される複数の樹
脂成型品の場合、一方の樹脂成型品における相手側樹脂
成型品との対向面の側をスライドピンを使用することな
く成形することになる。そして、これによって金型の構
造をシンプルにすることができる。
【0017】本実施例においては、上下にスライド可能
なハウジング成形型110,110でハウジング20に
おける上記リテーナ30a,30bとの対向面も成形し
ているが、この対向面を固定型200の側で成形可能な
場合もある。このような場合には、固定型200を抜く
だけでハウジング20とリテーナ30a,30bとの対
向面を形成でき、固定型200と可動型100との型開
きによってリテーナ30a,30bを移動させるための
空間を形成することができる。この結果、より金型の構
造をシンプルにすることができる。なお、本実施例にお
いては、可動型にスライドピンであるハウジング成形型
110とリテーナ成形型120とが保持されているが、
固定型200の側に保持されるようになっていても良
い。
【0018】図4〜図6は当該可動型100におけるス
ライドピンの移動の様子を概略図により示している。同
図はあくまで概略を示すものであり、細部まで詳細に同
樹脂成形組立品10に対応しているものではない。これ
らのハウジング成形型110,110とリテーナ成形型
120,120は互いに可動型100の中央のコア部分
に対して近接及び離反するようにしてスライドする。ハ
ウジング成形型110,110については、図7及び図
8に示すように、固定型200から可動型100の側に
向けて斜めに突き出るように形成されたアンギュラピン
210,210を挿通可能な斜めの貫通孔111,11
1を形成してあり、型締及び型開きの際に固定型200
と可動型100とが相対的に近接及び離反するとハウジ
ング成形型110,110同士も近接及び離反する。こ
こにおいて、同貫通孔111,111の径をアンギュラ
ピン210,210よりも縦方向に長くしておくことに
より、可動型100と固定型200の型開きのタイミン
グとハウジング成形型110,110の型開きのタイミ
ングとを異ならせることができる。本実施例において
は、可動型100と固定型200の型開きの開始後、少
ししてからハウジング成形型110,110の型開きが
開始されるようになっている。
【0019】一方、リテーナ成形型120,120につ
いては、図9に示すように、固定型200の側から突出
して先端に斜めの傾斜面を有するリセット用駆動ロッド
220と、図示しない押し出しピンの側から突出して先
端に上記リセット用駆動ロッド220と反対の側に傾斜
する傾斜面を有する係合用駆動ロッド230とがそれぞ
れリテーナ成形型120の端部に形成された傾斜面を有
するカム部121に摺接可能となっており、タイミング
を異ならせて両駆動ロッド220,230が押し出され
ることにより、上記リテーナ成形型120は往復駆動さ
れるようになっている。
【0020】次に、上記構成からなる金型を使用して上
記構成からなる樹脂成形組立品10を製造する方法を説
明する。当初、可動型100においては、ハウジング成
形型110,110が互いに近接して密着し、さらに、
その両側でリテーナ成形型120,120は、リテーナ
空間を形成する位置で待機している。また、固定型20
0はこの可動型100の前面に密着して端子金具収容室
21の内部とリテーナ30a,30bの内側面の部分に
突出した状態となっている。なお、この突出部分を図5
に二点鎖線にて概略的に示している。金型内に溶融樹脂
を充填すると、同樹脂は固定型200と可動型100と
の間にて図4に示すようにして固化する。固化後、固定
型200と可動型100とを型開きさせると、アンギュ
ラピン210がハウジング成形型110の貫通孔111
から抜け出るのに伴って図5及び図8に示すようにして
ハウジング成形型110,110が相互に開く。このと
きハウジング成形型110とリテーナ成形型120にて
型開き方向と直角方向に形成される凹凸がこれらのスラ
イドピンと係合することになるため、ハウジング20と
リテーナ30a,30bは可動型100の側に保持され
る。この状態を図5に示している。
【0021】固定型200と可動型100との型開き工
程時に、傾斜したアンギュラピン210と貫通孔111
との摺動動作でハウジング成形型110,110が開く
と、ハウジング20は上下左右の四面と前面とが解放さ
れる。一方、固定型200が可動型100から抜かれる
と、リテーナ成形型120,120に残されたリテーナ
30aとリテーナ30bの内側面が完全に露出し、ハウ
ジング20を挟み込むようにして左右両側にリテーナ3
0a,30bが対面して保持されることになる。
【0022】この後、押し出しピンを駆動し始めると係
合用駆動ロッド230の先端の傾斜面がリテーナ成形型
120のカム部121の傾斜面に摺動し、各リテーナ成
形型120,120はハウジング20の側に向けて移動
される。ここにおいて、それぞれのリテーナ30a,3
0bは、図6に示すように、リテーナ成形型120,1
20に保持されたままコの字形状における開口側からハ
ウジング20の上面と下面とに押し付けられていく。そ
れぞれのリテーナ30a,30bにおける左右の翼部3
1,31がハウジング20の細くなった部分を挟み込む
ようにして近接されていくと、翼部31の端面ガイドレ
ール24に当接することになるが、上述したように楔形
とした断面形状によって翼部31はガイドレール24を
乗り越え、同ガイドレール24が翼部31のガイド溝3
2に挿入されると係合する。これにより、ハウジング2
0に対してリテーナ30a,30bが係合して組立が完
了する。押し出しピンの駆動に伴って組立が完了し、さ
らに押し出しピンが駆動されるとリテーナ30a,30
bを組み付けたままハウジング20は可動型100から
取り外される。
【0023】このように、スライド可能なハウジング成
形型110,110とリテーナ成形型120,120と
からなる可動型100と、これと対となる固定型とによ
ってハウジング20とリテーナ30a,30bとを同時
に樹脂成形し、固定型200と可動型100との型開き
とともにスライドピンであるハウジング成形型110,
110を開いて互いに組み付けられるハウジング20と
リテーナ30a,30bとの間に空間を形成しつつ、左
右両側からリテーナ成形型120,120にてそれぞれ
のリテーナ30a,30bを保持しながらハウジング2
0に向けて押しつけていくことにより、ハウジング20
とリテーナ30a,30bとが組み立てられる。
【0024】なお、上述した実施例においては、ハウジ
ング成形型110とリテーナ成形型120の移動を固定
型200と可動型100との移動と押し出しピンの移動
に伴って機構的に連結した構造で行っているが、油圧や
空気圧による駆動や、モータによる駆動で行うこともで
きる。また、各樹脂成形品の間の空間の形成について
は、型開きとスライドピンの直線的な移動だけにとどま
らず、二次元的、三次元的な駆動によって行うこともで
きる。さらに、固定型200と可動型100との移動に
おいてはいずれの側が移動して型開きしても良いし、両
方が同時に移動するものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる樹脂成形組立品の分
解状態における斜視図である。
【図2】同樹脂成形組立品の組立状態における斜視図で
ある。
【図3】同樹脂成形組立品を製造する金型のうち、可動
型の正面図である。
【図4】同樹脂成形組立品を製造する際に、金型内で成
形される状態を示す概略図である。
【図5】同樹脂成形組立品を製造する際に、可動型のハ
ウジング成形型を開いた状態を示す概略図である。
【図6】同樹脂成形組立品を製造する際に、可動型のリ
テーナ成形型にてリテーナをハウジングに係合させる状
態を示す概略図である。
【図7】ハウジング成形型が閉じている状態を示す固定
型と可動型の概略断面図である。
【図8】ハウジング成形型が開いている状態を示す固定
型と可動型の概略断面図である。
【図9】リテーナ成形型の駆動方法を示す概略斜視図で
ある。
【図10】リテーナの仮係止状態を示す樹脂成形組立品
の断面図である。
【図11】リテーナの本係止状態を示す樹脂成形組立品
の断面図である。
【符号の説明】
10…樹脂成形組立品 20…ハウジング 21…端子金具収容室 21a…開口 22…ロックアーム 24…ガイドレール 25…小突起 26…突堤 27…樹脂ランス 27a…突起 30a,30b…リテーナ 31…翼部 32…ガイド溝 33…突起 34,34…切り欠き 100…可動型 110…ハウジング成形型 111…貫通孔 120…リテーナ成形型 121…カム部 200…固定型 210…アンギュラピン 220…リセット用駆動ロッド 230…係合用駆動ロッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−44615(JP,A) 特開 平2−102012(JP,A) 特開 平5−200768(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/44 H01R 43/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱状をなすハウジングと、そのハウジン
    グの両側壁に跨るコ字形をなすリテーナとを備えたコネ
    クタであって、前記リテーナには、その両端に前記ハウ
    ジングの各側壁に沿う翼部が形成されると共に、その各
    翼部に厚さ方向に貫通するガイド溝が形成され、前記ハ
    ウジングには、その両側壁に前記リテーナの前記ガイド
    溝に嵌合するガイドレールが突設されたコネクタを、前
    記ハウジングと前記リテーナとの係合状態で製造するコ
    ネクタの製造方法において、 同一の金型内にて前記ハウジングと前記リテーナとを成
    型すると共に、前記リテーナのガイド溝を、前記金型の
    型開き工程時にアンギュラピンと貫通孔との摺動動作に
    より所定方向に移動するスライドピンにより形成し、そ
    の後、前記ハウジングを保持しつつ、前記リテーナの前
    記両翼部間を成形する成形型を前記スライドピンの移動
    方向とは直交する方向に進出させることにより、前記リ
    テーナが前記型開きにより形成された空間内を前記ハウ
    ジング側に移動して前記ガイド溝と前記ガイドレールと
    が係合されるようにしたことを特徴とするコネクタの製
    造方法。
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