JPWO2005007349A1 - ステープラ及び綴針連接集合体カセット - Google Patents
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Abstract
Description
ステープラの構造としては、これまでも幾つかの提案がなされている。第17図に従来のステープラの一例を断面図で示す(特開2002−337065号公報)。
綴針の下端の折り曲げを案内する金敷き2を設けた水平ベース1と、その水平ベース1に設けた装着部枢軸部材3と、装着部枢軸部材3に軸支された綴針装着マガジン4と、この綴針装着マガジン4に設けたハンドル部枢軸部材5と、ハンドル部枢軸部材5に軸支された押し下げハンドル部6とを備えている。水平ベース1と綴針装着マガジン4との間にはマガジン支持バネ7を設け、綴針装着マガジン4と押し下げハンドル部6との間にはハンドル支持バネ8を設けている。綴針装着マガジン4は、多数本の綴針を連接した綴針連接集合体21を装填した綴針連接集合体カセット20を装着可能に設けている。
綴針装着マガジン4の一端部にはブレード路9を設け、ブレード路9を下降自在な針打ちブレード板10を押し下げハンドル部6に結合して設けている。
第18図は、綴針装着マガジン4に装着する従来の綴針連接集合体カセット20の概略図である。綴針連接集合体カセット20は、細長いケース体12内に多数本の綴針が連接している綴針連接集合体21を長手方向一端側寄りに装填し、これを先端側に当たる長手方向一端側寄りに順次送り込む金属製の送りバネ13を送り込み手段としてケース体12内に設けている。一端側底部には、綴針下降スリット14を設けている。
綴針装着マガジン4に綴針連接集合体カセット20を装着すると、長手方向一端側に寄らせた綴針連接集合体21の最も一端側寄りを、針打ちブレード板10で打ち込み可能になるような構造としている。
そこで、この従来のステープラを使用するには、綴針連接集合体カセット20を綴針装着マガジン4に装着し、金敷き2を覆うように複数枚の紙類を重ねて押し下げハンドル6を押し下げる。押し下げハンドル部6と綴針装着マガジン4とは、装着部枢軸部材3を回動軸にし、マガジン支持バネ7の反発力を受けながら一体で下降する。綴針連接集合体カセット20の一端側底部が紙類の上に到達すると、綴針装着マガジン4の下降は止まるが、更に押し下げハンドル6を下降させると、押し下げハンドル6はハンドル部枢軸部材5を回動軸にし、マガジン支持バネ7の反発力とハンドル支持バネ8の反発力とを受けながら下降する。次に、押し下げハンドル6から下がっている針打ちブレード板10がブレード路9を下降し、重ね合わさっている複数枚の紙類に綴針連接集合体カセット20内の綴針を打ち込む。
従来のステープラは様々な形態があるが、どれもほぼ上記のような構造を採用しており、その共通の構造のために非常に使い難いという問題点があった。
上記のように、従来のステープラは、水平ベース1と装着部枢軸部材3と綴針装着マガジン4とハンドル部枢軸部材5と押し下げハンドル6などを備えている。押し下げハンドル6は、ハンドル部枢軸部材5を介して綴針装着マガジン4と結合している。更に、マガジン支持バネ7とハンドル支持バネ8という二つのバネの存在を必要としていた。マガジン支持バネ7は、押し下げ後、押し下がった綴針装着マガジン4が元の位置に復帰するために必要で、ハンドル支持バネ8は押し下げ後、押し下がった押し下げハンドル6が元の位置に復帰するために必要であった。ハンドル部枢軸部材5と装着部枢軸部材3とには、それぞれ別々にこのマガジン支持バネ7とハンドル支持バネ8とが関与する。綴針連接集合体カセット20が紙類に到達するまでは、押し下げハンドル6はマガジン支持バネ7の反発力に抗して押し下げる。到達後はハンドル支持バネ8とマガジン支持バネ7の二つの反発力に抗しながら押し下げる。このため、綴針の打ち込みには、特に後半で非常に力がいるという問題点があった。
綴針連接集合体21は、針打ちブレード板10が綴針連接集合体カセット20の一端側の綴針を押し下げているときも送りバネ13によって押されている。綴針の押し下げ途中で押し下げハンドル部の押し下げ力を緩め、針打ちブレード10がいったん上がると、それに連接している次の綴針が送りバネ13に押され、先の綴針が残留している状況下で綴針下降スリット14に進入し、進路を塞いで綴針はもつれ合う。そのまま押し下げハンドル6を押すと、針打ちブレード10は複数本の綴針を一度に押し下げる。この結果、打ち込みトラブルを引き起こすという問題点もあった。
ステープラによっては、ケース体12を使用しないで多数本の綴針を接着剤で連接しただけの綴針連接集合体21を直接綴針装着マガジン4に装填するものもあるが、ケース体12がないと綴針連接集合体21は容易にバラバラになりやすい。一本一本がバラバラになると綴針装着マガジン4への装填がし難い。しばしば多くの綴針が無駄になる。そのため、ケース体12内に綴針連接集合体21を装填した綴針連接集合体カセット20が使用されることが多い。
綴針連接集合体カセット20は、通常、ケース体12自体も使い捨てになっている。ケース体12は、合成樹脂製で、内部には金属製の送りバネ13が組み込んである。ケース体12を捨てるときには、送りバネ13も一緒に廃棄される。構造が複雑で、使い捨て商品としてはそれだけで非常に高額になる。廃棄物には、異種の素材である合成樹脂部材と金属部材とが組み合わさり、環境負荷も大きいという問題点もあった。
具体的には、より小さい力で操作できるステープラを提供することを第一の課題とする。
より安価に入手可能で、廃棄物の環境負荷も小さい綴針連接集合体カセットを使用可能なステープラを提供することを第二の課題とする。より打ち込みトラブルの少ないステープラを提供することを第三の課題とする。使い捨て部材がより安価に入手可能で、廃棄物の環境負荷も小さい綴針連接集合体カセットを提供することを第四の課題とする。
第一の課題を達成するため、この発明は以下の手段を採った。
第1の発明は、水平ベースと操作ハンドルと針打ちブレード板とを有し、更に綴針を多数本連接した綴針連接集合体又は綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンを有し、前記水平ベースと前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンの間を連結する枢軸部材を備えたステープラにおいて、前記枢軸部材は、操作部枢軸部材と装着部枢軸部材とがあり、前記操作部枢軸部材は前記水平ベースと前記操作ハンドルとを弾力的に回動自在に連結しており、前記装着部枢軸部材は、前記水平ベースと前記綴針装着マガジンとを連結し、前記綴針装着マガジンは、マガジン上死点を有し、前記装着部枢軸部材を介してマガジン上死点以下の範囲で回動自在に形成され、前記綴針装着マガジンには、スリット上死点とスリット下死点を設けた針打ちブレード板上下スリットを設けるとともに、前記針打ちブレード板は、上部を前記操作ハンドルに連結して前記水平ベースとの間に設けてあり、前記操作ハンドルに連動して前記針打ちブレード板上下スリット内を上死点と下死点との間で上下動自在であり、前記操作ハンドルを弾力的に押し下げると、前記針打ちブレード板の下端は、前記綴針装着マガジンの前記針打ちブレード板上下スリット内を下降し、前記水平ベース面に到達する上下寸法を有していることを特徴とする。
操作ハンドルを下げると、針打ちブレード板上下スリット内を針打ちブレード板が下降する。綴針装着マガジンに綴針連接集合体カセットの装着があれば、綴針連接集合体内の先端すなわち一端側の一本の綴針を針打ちブレード板が押し下げる。綴針装着マガジン又は綴針連接集合体カセットの下端が、用紙類に接触すると綴針装着マガジンの下降は停止する。更に操作ハンドルが下降すると、綴針相互の接着力が押し下げ力に抗しきれず、押されていた綴針だけが綴針連接集合体から剥がれ、更に下降する。綴針は、用紙類内に進入していく。
操作ハンドルの押し下げ力を解除すると、操作ハンドルは弾力的に上昇する。この上昇運動に連動して針打ちブレード板も上がって綴針装着マガジンを上方に引き上げる。綴針装着マガジンの上昇は、綴針装着マガジンのマガジン上死点までである。針打ちブレード板の上昇はスリット上死点までである。ここに達すると、綴針装着マガジンの上昇が止まり、針打ちブレード板の上昇も止まる。これにより、操作ハンドルの上昇も止まる。
操作ハンドルを押し下げるとき、操作ハンドルにかかる反作用は、事実上、ハンドル部枢軸部材にある弾性力を発生する弾性体と、綴針相互の接着力と摩擦力である。マガジン支持バネの存在は必要がなく、その分だけより小さい力で操作ハンドルの押し下げが可能になる。
第2の発明は、第1の発明の構成に加えて、前記水平ベースは、前記綴針装着マガジンの上方にまで延びる軸受け手段を立設してその軸受け手段を含み、前記操作部枢軸部材は、前記軸受け手段に係合して前記綴針装着マガジンの上方に設けてあり、前記操作ハンドルは、前記軸受け手段に係合した操作部枢軸部材に連結していることを特徴とする。
綴針装着マガジンの上方にまで延びる軸受け手段を立設し、ハンドル部枢軸部材は綴針装着マガジンの上方に設けているから、綴針装着マガジンは比較的長尺に成形でき、大量の綴針を連接した綴針連接集合体カセットを装着できる。
第二の課題を達成するため、この発明は以下の手段を採った。
第3の発明は、水平ベースと操作ハンドルと針打ちブレード板とを有し、更に綴針を多数本連接した綴針連接集合体をケース体に組み込んだ綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンを有し、前記水平ベースと前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンの間を連結する枢軸部材を備えたステープラにおいて、前記針打ちブレード板は、上部を前記操作ハンドルに連結して前記水平ベースとの間に設けてあり、前記操作ハンドルに連動して上下自在であり、前記操作ハンドルを前記水平ベース方向に押し下げると、その下端は水平ベース面に到達する上下寸法を有し、前記綴針装着マガジンは、装着ケースと送り込み機構と綴針下降スリットを有し、前記装着ケースは、綴針を多数本連接した綴針連接集合体を上下方向に保持し、前記綴針の両下端を前記水平ベース方向に向ける構造を有し、前記綴針を先端から後端の範囲まで装着可能な一端側と他端側とを有し、前記一端側は、前記綴針連接集合体カセットの前記後端側を装着可能で、前記他端側は、前記綴針連接集合体カセットの先端部が装着可能で、ブレード板移動路として前記綴針下降スリットを設けてあり、前記綴針下降スリットは、前記綴針連接集合体の先端から離脱して下降する綴針を、下降方向にガイド自在に開口部を設けて形成してあり、前記送り込み機構は、装着センサと、プッシャーこまと、プッシャーこま係合部材とプッシャーこま牽引バネとを有し、前記装着センサは、前記綴針連接集合体カセットの存否を感知して変位変形する構造を有し、前記プッシャーこま係合部材は、前記プッシャーこまを係止し、前記装着センサの変位変形を必要条件に係止を解除する構造を有し、前記プッシャーこま牽引バネは、前記プッシャーこまを前記綴針装着マガジン内で他端側方向に弾力的に牽引し、前記プッシャーこまは、前記綴針装着マガジン内で一端側から他端側までを進行路とし、前記プッシャーこま牽引バネで他端側方向に弾力的な牽引力を受け、係止を解除されると前記進行路を進行し、前記綴針連接集合体の後端を前記装着ケースの他端側方向に弾力的に圧接自在に形成されていることを特徴とする。
第3の発明では、カセット式の第9又は第10の発明に記載の綴針連接集合体カセットの装着を原則とする。あるいは、ケース体がなく、多数本の綴針が連接しているだけで構成する綴針連接集合体の装着を原則とする。
綴針連接集合体カセットを装着すると、送り込み機構は、その装着を感知し、プッシャーこまが綴針連接集合体の後端を先端側方向に弾力的に送り込む。ケース体のある綴針連接集合体カセットでも、より安価で廃棄物の環境負荷も小さい綴針連接集合体カセットに効果的に応用できる。また、ケース体のない綴針連接集合体に対しても容易に応用できる。
第4の発明は、第3の発明の構成に加えて、前記送り込み機構は、前記綴針連接集合体カセットの装着時、前記綴針装着マガジンの後端で前記綴針連接集合体の後端の通過を感知し、これによって変位変形する後端感知センサを有し、前記プッシャーこま係合部材は、前記後端感知センサの変位変形を併せて必要条件にして前記プッシャーこまとの係合を解除する解除手段を有していることを特徴とする。
プッシャーこま係合部材は、綴針連接集合体の後端が綴針装着マガジンの後端の通過を確認してプッシャーこまとの係合を解除する。プッシャーこまは、綴針連接集合体カセットの装着と後端の通過の両方の確認がない限り、プッシャーこまの係止を解除しないので、誤作動がより効果的に防止される。
第5の発明は、第4の発明の構成に加えて、前記後端感知センサは、前記装着センサを兼ねていることを特徴とする。
第三の課題を達成するため、この発明は以下の手段を採った。
第6の発明は、水平ベースと操作ハンドルと針打ちブレード板とを有し、更に多数本の綴針を連接した綴針連接集合体又は該綴針連接集合体をケース体に組み込んだ綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンを有し、前記水平ベースと前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンの間を連結する枢軸部材を備えたステープラにおいて、前記綴針装着マガジンは前記綴針装着ケースと綴針送り込み機構と綴針下降スリットとを有し、前記綴針装着ケースは、前記綴針連接集合体又は該綴針連接集合体をケース体に組み込んだ綴針連接集合体カセットを装着可能で、前記綴針を上下方向に保持し、前記綴針の両下端を前記水平ベース方向に向ける構造を有し、前記綴針送り込み機構は、前記針打ちブレード板が上下移動する綴針下降スリットに、前記綴針連接集合体カセット内の前記綴針連接集合体の先端の綴針を順次、弾力的に送り込む機構を有し、前記綴針下降スリットは、前記綴針連接集合体の先端から離脱して下降する綴針を下降方向にガイド自在に、前記針打ちブレード板の移動路に開口してあり、前記針打ちブレード板は、上部を前記操作ハンドルに回動自在に連結して垂下して前記水平ベースとの間に設けてあり、前記操作ハンドルに連動して上下自在であり、前記操作ハンドルを前記水平ベース方向に押し下げると、前記綴針下降スリットを下降してその下端が水平ベース面に到達する上下寸法を有し、更に厚肉部と薄肉部も備え、前記針打ちブレード板の他面側は、下端まで垂直平面を形成しており、一面側は、少なくとも前記厚肉部の下端部は傾斜して傾斜面を形成し、前記綴針下降スリット上で前記綴針連接集合体と接触自在で、前記一面側に設けた傾斜面は、綴針装着マガジンに装着する前記綴針連接集合体又は前記綴針連接集合体カセットの前記綴針連接集合体の先端にある第一の綴針に隣接する第二の綴針に前記綴針下降スリットで接触自在で、前記針打ちブレード板の前記厚肉部の板厚分を限度に前記綴針下降スリットで前記第二の綴針以降の綴針を前進停止又は後退自在であり、前記綴針下降スリットには、綴針センサと前進阻止機構とを併設してあり、前記綴針センサは、前記綴針連接集合体の先端から離脱した前記第一の綴針の、前記綴針下降スリット内での存在の有無で変位変形する機構を有し、前記前進阻止機構は、前記綴針センサの変位変形に基づき、前記綴針下降スリット内に前記第一の綴針が存在している間、前記第二の綴針の進行路を遮り、前記針打ちブレード板の前記薄肉部の間から突き出て、前記第二の綴針以降の前記綴針連接集合体の前進を阻止する可動部材を備えていることを特徴とする。
第7の発明は、水平ベースと操作ハンドルと針打ちブレード板とを有し、更に綴針を多数本連接した綴針連接集合体をケース体に組み込んだ綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンを有し、前記水平ベースと前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンの間を連結する枢軸部材を備えたステープラにおいて、前記綴針装着マガジンは綴針装着ケースと綴針下降スリットを有し、前記綴針装着ケースは、前記綴針連接集合体カセットを装着可能な構造を有し、前記綴針連接集合体カセットは、前記ケース体に前記綴針連接集合体を納めるとともに、前記綴針連接集合体を先端方向に順次弾力的に移動させ、前記綴針連接集合体の先端の綴針を、前記針打ちブレード板の下端が移動する前記綴針下降スリットに、順次送り込む送り込み手段を有する構造を有し、前記綴針下降スリットは、前記綴針連接集合体の先端から離脱して下降する綴針を下降方向にガイド自在に、前記針打ちブレード板の下端の前記綴針下降スリットに開口部をもって形成してあり、前記針打ちブレード板は、上部を前記操作ハンドルに連結して垂下して前記水平ベースとの間に設けてあり、前記操作ハンドルに連動して上下自在であり、前記操作ハンドルを前記水平ベース方向に押し下げると、前記綴針下降スリットを下降してその下端が水平ベース面に到達する上下寸法を有し、更に厚肉部と薄肉部も備え、前記針打ちブレード板の他面側は、下端まで垂直平面を形成しており、一面側は、少なくとも前記厚肉部の下端部は傾斜して傾斜面を形成し、前記綴針下降スリット上で前記綴針連接集合体と接触自在で、前記一面側に設けた傾斜面は、前記綴針装着マガジンに装着する前記綴針連接集合体カセット内で前記綴針連接集合体の先端にある第一の綴針に隣接する第二の綴針に前記綴針下降スリット上で接触自在で、前記針打ちブレード板の前記厚肉部の板厚分を限度に前記綴針下降スリット上で前記第二の綴針以降の綴針を前進停止又は後退自在であり、前記綴針下降スリットには、綴針センサと前進阻止機構とを併設してあり、前記綴針センサは、前記綴針連接集合体の先端から離脱した前記第一の綴針の、前記綴針下降スリット内での存在の有無で変位変形する機構を有し、前記前進阻止機構は、前記綴針センサの変位変形に基づき、前記綴針下降スリット内に前記第一の綴針が存在している間、前記第二の綴針の進行路を遮り、前記針打ちブレード板の前記薄肉部の間から突き出て、前記第二の綴針以降の前記綴針連接集合体の前進を阻止する可動部材を備えていることを特徴とする。
第6の発明は、第9又は第10の発明の綴針連接集合体カセットの装着を原則とする。第7の発明は、従来タイプの綴針連接集合体カセットの装着を原則とする。第6又は第7の発明は、本質部分は実質的に共通する。
第6又第7の発明では、針打ちブレード板は、操作ハンドルを押し下げると綴針下降スリットを降下し、先端にいる第一の綴針を押し下げる。第一の綴針がスリット内に入ると、針打ちブレード板下端部の傾斜面は、綴針連接集合体の第二の綴針に綴針下降スリット上で接触し、第二の綴針を後端方向に後退させ、又は進行を止める。同時に綴針センサが、綴針下降スリット内の第一の綴針の侵入を感知する。前進阻止機構の可動部材が突き出し、可動部材が第二の綴針の進行路を遮る。針打ちブレード板が抜けても、第一の綴針が綴針下降スリット内にいる限り、第二の綴針の進行はない。針打ちブレード板が抜け、第一の綴針がスリット内から抜け出ると、綴針センサが感知し、前進阻止機構は突出しを解除する。
これにより、綴針がもつれ合うという打ち込みトラブルがほとんど起こり難いステープラが得られる。
第8の発明は、第6又は第7の発明の構成に加えて、前記綴針下降スリットは、垂直固定壁と前記綴針センサである板バネ壁センサとに挟まれた開口部を有し、前記板バネ壁センサは下端を前記垂直固定壁の下部に弾力的に接し、前記板バネ壁センサの下部は少なくとも綴針の太さ分の間隔を弧を描いて前記綴針下降スリットを弾力的に開扉可能で、前記前進阻止機構は、前記板バネ壁センサの裏面に付属しており、前記板バネ壁センサの回動に従動し、前記板バネ壁センサが回動して前記垂直固定壁から下端が離れ、前記綴針下降スリットを開くと、その動きを受けて前記板バネ壁センサの裏面で上昇する上下動部材を備え、前記上下動部材は、前記針打ちブレード板の下端部の傾斜面が前記第二の綴針と接するコーナーに突出自在で、前記第二の綴針以降の前記綴針連接集合体の前進を前記第二の綴針の進行路で阻止自在な上下動突出部を可動部材として有していることを特徴とする。
板バネ壁センサが回動して綴針はその板面で感知される。突出片を第二の綴針の進行路で突出させる。
第四の課題を達成するため、この発明は以下の手段を採った。
第9の発明は、角が直角の略U字状の綴針を多数本連接した綴針連接集合体の先端から後端までの長さ以上の長さを有し、綴針の両足を挟み込む幅で横板壁体2枚を立設し、この両横板壁の上端には天板を設けて三方を覆うケース体を、前記綴針連接集合体の先端から後端まで以上の長さで設け、前記ケース体の内周には、前記横板壁体又は前記天板に等間隔で多数の逆進止め凹凸部を、先端近くから後端近くまで数珠状に連ね、前記ケース体の内周には、先端側寄りに前記綴針連接集合体を装填し、前記ケース体の先端には、前記横板壁体又は前記天板の少なくともいずれかに、前記ケース体の内周側に突き出るストップ縁を設け、少なくとも前記綴針連接集合体の先端の第一の綴針に当接する前記針打ちブレード板の厚み分は、前記第一の綴針の上部を前記天板で覆うことなく露出部を開き、前記綴針連接集合体の後端には、前記綴針連接集合体の逆進を阻止する逆進ストップフィーダを、前記ケース体内に装着しており、前記逆進ストップフィーダは、逆進止め用の爪突起を有し、該爪突起は進行方向には摺動自在、逆進方向には進行を阻止する弾性部を有してそれを凹凸部に弾力的に係止し、前記綴針連接集合体の綴針の数の減少に従って前記ケース体内を後端側から先端側まで進行自在に形成して設けていることを特徴とする綴針連接集合体カセットである。
綴針連接集合体カセットは、基本的には安価な例えば合成樹脂だけでも成形可能であり、金属製のバネ部材の存在を必要としない。異種部材の組合せがないため、廃棄処理で分別を必要とせず、環境負荷が少なく、リサイクルも容易である。
第10の発明は、第9の発明の構成に加えて、前記逆進ストップフィーダは、先行する先行こまとその後を追う後行こまとを弾性を有する連結部で連結し、前記逆進止め用の爪突起は後を追う前記後行こまに設けていることを特徴とする。
先行こまと後行こまが弾力的に連結し、逆進止め用の爪突起は後を追う後行こまに設けているから、後行こまを動かすことなく、綴針連接集合体を先行こまの弾性範囲で確実に後退させることができる。
第2図は、第1図のステープラの外観を表した斜視図である。
第3図は、第1図のステープラの外観を表した分解斜視図である。
第4図は、綴針装着マガジンの分解斜視図である。
第5図は、綴針装着マガジンの外観を表した斜視図である。
第6図は、送り込み機構の一部の拡大斜視図である。
第7図は、送り込み機構の分解斜視図である。
第8図は、装着センサの外観を表した斜視図である。
第9図は、ブレードホルダの縦断面図である。
第10図は、ブレード押し下げ機構の外観を表した斜視図である。
第11図は、針打ちブレード板と針打ち込み部との関係を示す要部斜視図である。
第12図は、針打ち込み部の断面図である。
第13図は、針打ちブレード板と前進阻止機構の要部斜視図である。
第14図は、針打ちブレード板と前進阻止機構の分解図である。
第15図は、綴針連接集合体カセットの一部を切り欠いた斜視図である。
第16A図は、逆進ストップフィーダの斜視図である。
第16B図は、逆進ストップフィーダの中央部の断面図である。
第17図は、従来のステープラの一例を示す断面図である。
第18図は、従来の綴針連接集合体カセットの斜視図である。
(1)水平ベース31
第1図は、この発明の実施の形態に係るステープラの正面図、第2図はその外観を表した斜視図である。第3図は、ステープラの分解斜視図を示す。
水平ベース31と、多数本の綴針を納めた綴針連接集合体カセット100を装着する綴針装着マガジン40と、綴針を紙類に押し込むための操作ハンドル60を備えている。
水平ベース31は、奥行き方向は比較的幅が狭く、一端側から他端側に細長い本体である水平台32を有する。加えて、拡大的にその一部を構成する一対のハンドル台33,34を備えている。ハンドル台33,34は、水平台32の長手方向のほぼ中央に、奥行き方向の手前側と、奥行き方向の奥側とにそれぞれ立設し、操作ハンドル60の枢軸部材が係合する軸受け手段を構成している。水平台32は、下面にベースパッド32aを設けている。水平台32の中央には金敷き35を設けている。金敷き35には、下降する綴針を所定形状に屈曲させる綴針溝35aを奥行き方向に細長く設けている。
(2)操作ハンドル60
軸受け手段であるハンドル台33,34の上部には、操作ハンドル60の一端側寄りに設けたハンドル枢軸部材61を固定している。手動操作を行う細長い操作ハンドル60は、このハンドル枢軸部材61に対して回動自在に連結している。このハンドル枢軸部材61には、押し下げねじりコイルバネ62を装着している。押し下げねじりコイルバネ62は、一端は水平ベース31の拡大部であるハンドル台33又は34の一部に係止し、他端は操作ハンドル60の裏面に係止している。これによって細長い操作ハンドル60は、他端側方向が持ち上がり、ハンドル枢軸部材61を介してハンドル台33と34とに回動自在に弾力的に取り付けられ、一端側は相対的に下がっている。なお、一方のハンドル台33の内側には、押し下げねじりコイルバネ62の一端が係止するストッパ63が突設している。
水平台32の上には、ハンドル台33,34とほぼ同じ間隔を保つ第一の固定壁36と第二の固定壁37とを立設している。第一の固定壁36と第二の固定壁37とは、水平台32の一端側先端を起点として、他端側はハンドル台33,34の下部を終点となるように設けている。
(3)綴針装着マガジン40
水平ベース31には、綴針装着マガジン40を設けている。綴針装着マガジン40は、装着部ケース体41と、カセット導入口42と、送り込み機構70と、針打ち機構80とを有する。カセット導入口42は、綴針連接集合体カセット100を導入する受け入れ口にあたる。送り込み機構70は、導入した綴針連接集合体カセット100内の綴針を他端側に送り込む。針打ち機構80は、他端側に送り込んだ綴針を紙類に打ち込む。
第4図は、綴針装着マガジン40の分解斜視図である。装着部ケース体41は、横長の水平底板43と、第一の側壁44と、同じく第二の側壁45と、他端側の第三の側壁46と、上部を覆う天板47とを含んで形成している。
第一の側壁44と第二の側壁45とは、水平底板43の両側奥行き方向で向かい合って立設している。両側壁44と45とは、水平底板43を伴って三方を囲み、天板47を取り外し可能に被せている。このようにして、装着部ケース体41は、垂直断面がほぼ正方形の角筒状に形成している。水平底板43には、奥行き方向に細長い綴針下降スリット口48を破線で示すように開口させている。水平底板43は、その下面側のやや一端よりに装着部枢軸部材49を下方向に突き出している。装着部枢軸部材49には回動軸(図示せず)を貫通させてあり、その回動軸を水平ベース31の第一の固定壁36,第二の固定壁37間に回動自在に連結させている。さらに、綴針装着マガジン40の一端側の下端面Mが水平ベース31の一端側の中央開口部の上端面Nに接触する位置をマガジン上死点とし、綴針装着マガジン40は、マガジン上死点以下の範囲で回動自在に形成されている。
装着部ケース体41の他端部は、天板47が寸足らずで上面が開口し、針打ち開口部を形成している。
装着部ケース体41の一端側は、壁板で一部を閉塞するとともに、カセット導入口50が開口している。水平底板43も他端側から一端側方向に及んでいるが、第一・第二の側壁44,45より短尺で一端側部の一部を開口している。送り込み機構70は、その開口部を取り付け口としている。
装着部ケース体41内には、カセット導入口50から導入する綴針連接集合体カセット100を装着するフィーダ装着路51を設けている。フィーダ装着路51は、上記の第一の側壁44と第二の側壁45の間にある。第一の側壁44と第二の側壁45の内側には、第一の側壁44と第二の側壁45に平行に、丈の低い第一の内壁52と第二の内壁53とを更に平行に設けている。第一の内壁52と第二の内壁53とは、一端側から他端側に立設してあり、その間にプッシャーこま進行路54を形成している。プッシャーこま進行路54の他端側には、針打ち込み機構91を設けている。
(4)送り込み機構70
第一の側壁44は、一端側部分で下方向に一部を同一平面で延設して延設部44aを設けている。同様に、第二の側壁45は、延設部45aを設けている。第一の側壁44側の一端側第一の延設部44aと第二の側壁45側の一端側第二の延設部45aとは、両者で送り込み機構70の取り付け部を形成している。
第5図に、綴針装着マガジン40の外観を表した斜視図を示す。第6図に送り込み機構70の一部の拡大図を示す。第6図では、第一の側壁44、第一の内壁52、第二の内壁53の一部を切り欠いて示している。
送り込み機構70は、装着センサ71とリリースレバー回転板72とプッシャーこま73とロック機構74とからなる。装着センサ71は、装着部ケース体41に導入された綴針連接集合体カセット100の装着を感知する。リリースレバー回転板72は、綴針連接集合体カセット100内の綴針連接集合体の端部の通過を感知する。プッシャーこま73は、綴針連接集合体カセット100内に入り込んで、綴針連接集合体を針打ち機構80の方に押しやる。ロック機構74は、通常時、そのプッシャーこま73をカセット導入口50付近で待機させる。
第7図は、送り込み機構70を示す分解斜視図である。第8図は、装着センサの外観を表した斜視図である。
装着センサ71は、第一の側壁44の外面に取り付けている。リリースレバー回転板72は、第一の側壁44を延設した一端側第一の延設部44aに設けてある。ロック機構74は、第一の側壁44の一端側第一の延設部44aと第二の側壁45の一端側第二の延設部45aとの間に水平に設けている。プッシャーこま73は、ロック機構74の上にロックして設けている。
i 装着センサ71
上記の装着センサ71は、その回転体中心軸を含む平面で中空の筒体を縦割りにした半筒体71aを立て、半筒体71aは上端と下端とに小円板71b,71bを水平に取り付けている。この半筒体71aと小円板71b,71bで回動中心部を形成している。半筒体71aの曲面部からは、一端側方向と他端側方向とにそれぞれ一端側板体71cと他端側板体71dとを延設している。他端方向に延びる他端側板体71dの先端側一部は、そこを接着部として第一の側壁44に接着し、小円板71b周縁が第一の側壁44を弾力的に押している。一端方向に延びる一端側板体71cは途中から上下幅を狭め、幅を狭めた板体の上端縁からは感知突起71eが突き出ている。感知突起71eは、第二の側壁45方向に向かって直角に突き出し、この感知突起71eに対応し、第一の側壁44には切り欠き口44bを設けている。感知突起71eの先端部は、この切り欠き口44bから装着部ケース体41内に侵入し、第一の側壁44と第一の内壁52の間に先端を突き出している。感知突起71eの先端71fは一端側方向が傾斜している。第一の側壁44と第一の内壁52の間に通過物が進入すれば、先端71fはそれを斜面で受け止め、装着センサ71が弾力的に変形する。これにより、感知突起71eは、第一の側壁44と第一の内壁52の間の通路を開けるようになっている。
半筒体71aの側縁から一端方向に延びる横長の板片の下辺は、下方向にストップアーム二本を垂設している。一本は板片の先端にあり、もう一本はやや他端よりにある。先端から垂設した第一のストップアーム71gは下部でL字型に屈折している。屈折した水平部は、第一の側壁44に設けた切り欠き口44bから進入し、先端をロック機構74の上にロックしてあるプッシャーこま73に係合している。他端よりにある第二のストップアーム71hは、リリースレバー回転板72に係合している。装着センサ71が変位すると、それぞれはその係合を解除する。
ii リリースレバー回転板72
装着センサ71の直下には、リリースレバー回転板72を取り付けている。リリースレバー回転板72は、後端感知センサとして綴針連接集合体カセット100に内蔵した綴針連接集合体の後端の通過を感知する。
リリースレバー回転板72は、中心範囲に正方形部分72aを有し、フランジ付きネジ72bで第一の側壁44の一端側第一の延設部44aにネジ止めされている。リリースレバー回転板72は、後端感知アーム72cとリリースアーム72dとを有する。後端感知アーム72cは、正方形部分72aの上端中央から垂直上方に延伸している。2回屈曲し、装着部ケース体41の水平底板43の一端側に開いた送り込み機構70の取り付け口から、プッシャーこま73の進行路54内に先端を突き出ている。後端感知アーム72cの先端は、進行路54に突き出ることでそこを警戒している。後端感知アーム72cには、装着センサ71に設けてある第二のストップアーム71hが、解除自在に回動方向に係止している。係止している間、後端感知アーム72cは、回動不能の待機状態にある。リリースアーム72dには、アーム長手方向に牽引する第一の牽引コイルバネ72eを設けている。
iii ロック機構74
ロック機構74は、水平ロック扉74aと第一の水平回転軸74bと第二の水平回転軸74cとを備えている。これにより、プッシャーこま係合部材を形成している。第一の水平回転軸74bと第二の水平回転軸74cとは、水平ロック扉74aの一端側上部の奥行き方向両端にある。同一線上で両側に設けてある。装着部ケース体41のカセット導入口50付近でプッシャーこま73を係合ロックし、待機させている。
水平ロック扉74aの上面には、ロック突起74dと、プッシャーこま73の戻り時に停止位置をガイドするガイド突起74eとを上面に突き出している。ガイド突起74eは第一の水平回転軸74bと第二の水平回転軸74cとの間にその同一直線上にある。ロック突起74dは、水平ロック扉74a上の他端寄りにあり、奥行き方向に細長く筋状に設けている。
水平ロック扉74aは、プッシャーこま73との係合ロックを解除する解除手段として、他端から解除壁74fを垂下している。解除壁74fの下端には、下端両サイドから、水平方向に開扉アーム74gと閉扉アーム74hとを突き出している。開扉アーム74gは、装着部ケース体41の第一の側壁44の直下に位置している。そこは、リリースアーム72dの回動方向にあたる。リリースアーム72dが回動すると、開扉アーム74gはリリースアーム72dに押される。水平ロック扉74aは開扉し、水平ロック扉74aとプッシャーこま73との係合が解除される。閉扉アーム74hは、装着部ケース体41の第二の側壁45の直下に位置している。閉扉コイルバネ74iによって上方向に牽引され、水平ロック扉74aを水平に保持している。
iv プッシャーこま73
プッシャーこま73は、こま板体73aとこま周壁73bとを備えている。こま板体73aは、四辺形の板の角部を丸く落として引っかかりを少なくしている。こま周壁73bは、こま板体73aの周囲を囲み、その中に凹部を形成している。こま板体73aは垂直方向に立てられ、こま周壁73bは、こま板体73aが垂直になることで上端を第一の側壁44側に向けている。凹部中央には紐かけ突起73cを設けてある。紐かけ突起73cには、牽引紐73dの一端を固定している。こま周壁73bには、紐通し溝73eを設けてある。牽引紐73dは、そこを通過して他端方向に延びている。こま周壁73bには更に、ロック機構74のロック突起74dと係合自在な周壁突起73fを設けてある。こま周壁73bが囲む凹部には、装着センサ71の第一のストップアーム71gが係合している。
なお、こま周壁73bの紐通し溝73eを通過した牽引紐73dの他端側は、プッシャーこま73の進行路54内を通っている。水平底板43上面に沿ってプッシャーこま73の進行路54内の他端側に至り、水平底板43を上下に貫通する。水平ベース31裏面には、プッシャーこま牽引バネ75を設けてあり、これに弾力的につながっている。プッシャーこま73は、プッシャーこま牽引バネ75のこの牽引力によってプッシャーこま進行路54内の他端側方向に引かれている。すなわち、第3図に示すように、水平台32に開いた紐通し孔32bから裏面に入り、水平台32の裏面に設けたプッシャーこま牽引バネ75で弾力的に牽引されている。
(5)針打ち機構80
針打ち機構80は、ブレード押し下げ機構81と針打ち込み機構91とを有する。ブレード押し下げ機構81は、操作ハンドル60の下面に設けている。針打ち込み機構91は、装着部ケース体41内で打ち込み綴針の調整選択を行う。針打ち機構80は、他端側に送り込んだ綴針連接集合体カセット100内の綴針を紙類に直接打ち込む。
i ブレード押し下げ機構81
ブレード押し下げ機構81の概要は、第4図中に分解して示している。ブレード押し下げ機構81は、ブレードホルダ82と、板状の針打ちブレード板83と、ブレードガイドパッド84を含む。ブレードガイドパッド84は、針打ちブレード板下降スリット85aを内蔵する。第9図にブレードホルダの縦断面図を示す。第10図にブレード押し下げ機構81の外観図を示す。
ブレードホルダ82は、上部を膨らましてそこを頭部82aとしている。軸状の尾部82bを上下方向に長い角柱体で形成し、頭部82aと結合してある。頭部82aは、水平ベース31の奥行き方向と同じ方向にやや幅広で、操作ハンドル60の奥行き方向両側に回動自在に連結している。連結位置は、ハンドル枢軸部材61より他端側にある。押下げねじりコイルバネ62によってハンドル枢軸部材61より高い位置に弾力的に引き上げられており、操作ハンドル60を押し下げると連動して下降する。
ブレードホルダ82の尾部82bは、一面側と他面側とに突起を有している。一面側は比較的下方にあってガイド突起82cを形成し、他面側にはブレード突起82dを形成している。
ブレードホルダ82の他面側には、このブレード突起82dに針打ちブレード板83を装着してあり、両者一体化している。上下方向に細長い針打ちブレード板83は、全体として綴針の太さより薄い肉厚で形成している。ブレード突起82dと嵌合する係止孔83aを有し、その係止孔83aに尾部82bのブレード突起82dを嵌合させている。
上下方向に細長い針打ちブレード板83の幅方向両側下部は、板面に対して一端側方向に直角に折り曲げてある。折り曲部分は、上下方向筋状に高さが生じ、両側だけ局部的に肉厚化し、両側壁を形成している。これによって厚肉部83bと薄肉部83cとを形成している。折り曲げ幅は、綴針の太さ1本分の直径値より大きく、2本分の幅よりは小さくしている。両側壁の折り曲げ部の下端は、下方向に向けて傾斜部83dを形成している。
ブレードホルダ82と針打ちブレード板83は、一緒になってブレードパッド84内に上下動自在に納められている。ブレードパッド84は、ブレードホルダ82の尾部82bと針打ちブレード板83とを、2枚の板部材で挟み込んでいる。他端側は他端側部材85、一端側は一端側部材86で形成している。他端側部材85には、上下方向に突き抜けるブレード板下降スリット85aを形成している。ブレードホルダ82の尾部82bと針打ちブレード板83とは、上下方向に突き抜けたこのブレード板下降スリット85aに上下摺動自在に納まっている。
一端側部材86には、上端近くから下端近くに及ぶ範囲で上下方向に細長いブレード板上下スリット86aを形成している。一端側部材86に接するブレードホルダ82の尾部82bは、上記ガイド突起82cをこのブレード板上下スリット86aに突き出している。針打ちブレード板83と密着した尾部82bは、ガイド突起82cがこのブレード板上下スリット86a内で到達可能な上端を上死点、到達可能な下端を下死点としている。ブレードホルダ82は、その間で上下動可能で、針打ちブレード板83もその上死点と下死点との範囲で上下するようになっている。
このように形成されてあるブレードパッド84は、装着部ケース体41で寸足らずの天板47が開口した針打ち開口部に取り付けている。ブレードパッド84の一端側部材86は、周囲に周壁86bを巡らしている。装着部ケース体41の第一の側壁44と第二の側壁45それぞれの他端側は、それぞれ上方に向けて他端側延設部44c,45cを有している。この他端側延設部44c,45cと一端側部材86の周壁86bとが、ネジ孔86cにネジ41aで止め合わされている。
ii 針打ち込み機構91
装着部ケース体41の他端部でブレードパッド84の下部には、針打ち込み機構91を設けている。第4図に針打ち込み機構91の位置を分解斜視図で示している。装着部ケース体41には、第一の内壁52と第二の内壁53を設けてあり、他端側にはこれらを支える内壁金具カバー55を設けている。内壁金具カバー55は、第一の当接面55aと第二の当接面55bとを備えている。第一の当接面55aは、第一の内壁52を保持する。第二の当接面55bは、第二の内壁53を保持する。第一の当接面55aと第二の当接面55bとの間には他端側面55cを設け、内壁金具カバー55は三方を囲んでいる。針打ち込み機構91は、この内壁金具カバー55に三方を囲まれている。また、内壁金具カバー55が保持する第一の内壁52と第二の内壁53との間に挟まれている。
第11図は、針打ちブレード板83と針打ち込み部91との関係を示す要部斜視図である。第一の側壁44、第二の側壁45、内壁金具カバー55、水平底板43を外して示す。第12図は、針打ち込み部91の断面図を示す。第12図は、連接集合体カセット100を装着して示す。
針打ち込み部91は、板バネ壁センサ92と前進阻止機構93とを有する。板バネ壁センサ92は、針打ちブレード板83が押し下げる最他端側の綴針121の下降を感知する。前進阻止機構93は、次の綴針122の進行を阻止する。針打ち込み部91は、装着部ケース体41内で打ち込み針の調整選択を行う。
a 板バネ壁センサ92
板バネ壁センサ92は、板バネ式の綴針センサとして、長方形の弾性を有する板バネ部材を、鋭角でなく直角に近い鈍角に屈曲してL字形に形成している。水平部位92aと上下方向部位92bとを有し、板バネの水平部位92aは、第一の内壁52と第二の内壁53との内側でほとんど上端縁近くに水平に取り付けてある。上下方向部位92bは、第一の内壁52と第二の内壁53の他端側先端部分に位置している。上下方向部位92bは、一端側面と他端側面の表裏二つの板面を有している。板面の両端縁は、第一と第二の両内壁52,53に挟まれ、両内壁52,53の内側に設けてある。両内壁52,53との間は、綴じ針101aが少なくとも1本通過できる幅で余裕を残し、第一の内壁52、第二の内壁53に接している。上下方向部位92bの下端は、第一の内壁52と第二の内壁53の他端側先端からはみ出ている。先端からはみ出た上下方向部位92bの下端は、内壁金具カバー55の他端側面55dを垂直固定壁にしてそこに弾力的に接している。こうして、内壁金具カバー55の他端側面55dと上下方向部位92bとが両側を形成する常閉の綴針下降スリット94が形成されている。
綴針は、上部水平部分と両脚部とにほぼ逆U字状に曲げてある。綴針下降スリット94は、最他端側の綴針121の上部水平部分121aの挿入があると、挿入した綴針121の太さ分だけ板バネ壁センサ92が開扉するよう弾力的に開閉自在に形成されている。
綴針下降スリット94の下端は、装着部ケース体41の水平底板43の他端側に開口した綴針下降スリット口48に通じ、その下に金敷き35が覗いている。針打ちブレード板83の上下寸法は、操作ハンドル60を押し下げたとき、金敷き35に下端が到達する長さで形成されている。
b 前進阻止機構93
前進阻止機構93は、上下動部材95と押し上がり部材96と斜面突設部97と上下コイルバネ98の組合せで形成してある。
上下動部材95は綴針101aの進行を塞ぐ。押し上がり部材96は上下動部材95と一緒に押し上がる。斜面突設部97は押し上がり部材96を下方から支える。針打ちブレード板83は、最他端側の綴針121の上部水平部分121aを綴針下降スリット94内に押し下げる。その間、前進阻止機構93は、その隣の綴針122の進行を阻止する。
前進阻止機構93は、板バネ壁センサ92の屈曲部に両側で切り込みを入れ、その切り込み部から上下方向に進退自在の上下動突出部95aを突出させている。また、第一の内壁52には上下方向にガイドスリット52aを設け、第二の内壁53にも上下方向にガイドスリットを設け、そこから前進阻止機構93のガイド突起95bを突設している。
第13図は、針打ちブレード板83と前進阻止機構93の外観図を示す。第14図は、針打ちブレード板83と前進阻止機構93の分解図を示す。
▲1▼ 上下動部材95
上下動部材95は、一端側方向の一端側壁95cと一端側壁の両隣すなわち隣壁95dと、この三方向で周壁を形成している。この三方向の一部である隣壁95dは、第一の内壁52と第二の内壁53の内側にほとんど接するように挟まれている。第一の内壁52と第二の内壁53が挟む前記両隣壁95dは、外面にガイド突起95bを突き出している。外面のガイド突起95bは、上部と下部にある。これらは、第一の内壁52のガイドスリット52aと第二の内壁53の他端側に設けたガイドスリットとに、所定上下幅内で上下摺動自在に係合している。また、上記両隣壁95dは、板バネ壁センサ92の上端から上下に進退自在な上下動突出部95aを突き出している。
▲2▼ 持ち上げ部材96
持ち上げ部材96は、水平ベース31の奥行き方向に広がりを持つ肉厚の垂直板片96aを設けるとともに、下端部96bを他端側方向に向けてL字型に屈曲させて形成している。L字型の垂直板片96aの上端縁には、管軸路96cを設けている。管軸路96cは、軸長方向を、垂直板片96aの上端縁の長さ方向に水平に向けており、管軸路96cに挿通軸96dを通している。挿通軸96dの両端は、上下動部材95の両隣壁95dに開口させた軸孔95eに回動自在に水平に係止している。これによって持ち上げ部材96は、上下動部材95の両隣壁95d間に回動自在に垂れ下がり、下端部96bは、板バネ壁センサ92の上下方向部位92bの一端側の板面の一部に接している。
▲3▼ 斜面突設部97
斜面突設部97は、装着部ケース体41の水平底板43の上面の一部を、第一の側壁44と第二の側壁45の間のフィーダ装着路51内で、上方向に突き出すようにして設けている。水平底板43には、前述のように綴針下降スリット口48を水平底板43の他端側近くに設けている。斜面突設部97は、先端面をその綴針下降スリット口48に接している。綴針下降スリット口48は、一端側の口部縁と他端側の口部縁とに挟まれて溝幅を有し、斜面突設部97は、綴針下降スリット口48の一端側の口部縁に先端面を合わせている。なお、斜面突設部97の上部に、上記の持ち上げ部材96の下端が接している。
斜面突設部97は階段状に形成している。すなわち、階段の踏み面に該当する上向きの面として上段面97aと中段面97bの二つが上下に設けている。上段面97aと中段面97bとは、垂直方向の蹴上がり面97cを境に、上段面97aを一端側、中段面97bを他端側に向けている。この中段面97bと蹴上がり面97cとのL字型コーナに、持ち上げ部材96の下端部96bが接している。なお、蹴上がり面97cは、他端側方向に上向きに傾斜面を構成している。
持ち上げ部材96は中段面97bを下死点とする。板バネ壁センサ92が、持ち上げ部材96の下端部96bを水平方向で斜面突設部97に押しつけると、持ち上げ部材96はその傾斜した蹴上がり面97cにそって上昇する。
▲4▼ 上下コイルバネ98
上下コイルバネ98は上下方向に弾性力を発生するものであって、下端を上下動部材95の上端部に係止し、上端を板バネ壁センサ92の水平部位92aの下面に接している。すなわち、上下動部材95の一端側壁95cは、上端にコイルバネ係止突部95fを上方向に突き出しており、そのコイルバネ係止突部95fに下部を挿通している。これにより上下コイルバネ98は、持ち上げ部材96と連結した上下動部材95が、斜面突設部97の斜面を上昇することを弾力的に抑制する。
(6)綴針連接集合体カセット100
第15図は綴針連接集合体カセット100の一部を切り欠いた斜視図、第16A図は逆進ストップフィーダ110の斜視図である。第16B図は逆進ストップフィーダ110の断面図である。
i 外観
綴針連接集合体カセット100は、角が直角の略U字状の綴針を多数本連接した綴針連接集合体101を収納し保管する。また。綴針装着マガジン40にそれを装着するための道具である。綴じ込み操作側の他端側に進行すべき綴針連接集合体101が逆行しないように逆進ストップフィーダ110を備えている。
綴針連接集合体カセット100は、一端側から他端側にまで至る横長の第一の壁板102と第二の壁板103とを平行に設けて両壁としている。両壁板の上には、一端側から他端側にまで至る横長の水平板でカセット天板104を設けている。両壁板102,103と、カセット天板104とは一体でカセットケース体105を形成している。カセットケース体105の第一の壁板102は、綴針装着マガジン40の第一の側壁44と第一の内壁52との間に挿通自在に形成してある。同時に、第二の壁板103は、第二の側壁45と第二の内壁53との間に挿通自在に形成している。カセットケース体105の両壁の、下端からカセット天板104の上端までの丈も、装着部ケース体41の内側の高さに等しい。これによって、カセットケース体105は、過不足無く装着部ケース体41内にカセット導入口50から進入できるようになっている。
ii 内部
細長いカセット天板104の裏側には、逆進ストップフィーダ110が係止する係止凹凸部106を横方向に数珠繋ぎ一連で形成している。係止凹凸部106は、断面W字型で、他端側方向すなわち綴針の前進方向に傾斜する傾斜面と、垂直面とが交互に連続している。
また、第一の壁板102と第二の壁板103の下端には、レール107を設けてある。レール107は、第一の壁板102と第二の壁板103の下端縁の長さ方向に伸びている。これらは、第一の壁板102と第二の壁板103の内側方向に、レール107の幅分を突き出している。これによって、綴針連接集合体101と逆進ストップフィーダ110の移動路を形成している。カセット天板104の他端縁には、下方向にわずかに突き出たストップ縁108を筋状の幅分だけ突き出して設け、綴針連接集合体101の他端からの飛び出し落下を防止している。
横長の第一の壁板102と第二の壁板103とカセット天板104とで三方を覆うカセットケース体105の内側には、綴針連接集合体101を装填している。綴針連接集合体101は、角が直角の略U字状の綴針を一端側から他端側に多数本連接している。綴針連接集合体101は、連接してつながっている状態で一本一本の両端を第一の壁板102と第二の壁板103のレール107の上に摺動自在に置いている。また、綴針連接集合体101の他端側先端にある綴針を、カセット天板104の他端縁から突き出る前記ストップ縁108に係止している。なおカセット天板104には、ストップ縁108に隣接して進退スリット109を開口している。進退スリット109は、他端側先端の綴針の上端部が当接する範囲に該当し、針打ちブレード板83が進退自在な大きさに幅広に形成してある。これにより、他端側先端の綴針の上端を露出させる露出部を形成している。
iii 逆進ストップフィーダ110
a 先行こま111
逆進ストップフィーダ110は、カセットケース体105内にある。逆進ストップフィーダ110は、先行する先行こま111とその後を追う後行こま112とが弾性を有する連結部113で弾力的に連結している。カセットケース体105で一端側方向に摺り戻ることを阻止し、一端側から抜け落ちることを阻止する。
先行こま111は、綴針連接集合体101の最後端に当たる一端側の綴針に当接している。先行こま111は、二枚の先行壁板111a,111aと先行天板111bとで略U字状を形成している。先行壁板111aの二枚のうちの一方は、カセットケース体105の第一の壁板102に当接し、下端を第一の壁板102のレール107に摺動自在に置いている。他方は、第二の壁板103に当接し、下端を第二の壁板103のレール107に摺動自在に置いている。先行天板111bは、カセットケース体105のカセット天板104の裏側に位置する。
b 後行こま112
後行こま112は先行こま111からわずかに離れて先行こま111よりも一端側寄りにある。先行こま111と同じように二枚の後行壁板112aを有し、衝突板112bが馬蹄形につながって先行こま111の方向が開口している。後行こま壁板112aの一方は、カセットケース体105の第一の壁板102に接し、下端を第一の壁板102のレール107に摺動自在に置いている。他方は、第二の壁板103に接し、下端を第二の壁板103のレール107に摺動自在に置いている。衝突板112b下端には、プッシャーこま73の牽引紐73d用のガイドスリット112cを設けてある。プッシャーこま73の牽引紐73dは、綴針連接集合体カセット100を綴針装着マガジン40に装着した時、この部分を通り抜ける。
後行壁板112aの上部には爪突起112dを設けている。この爪突起112dには弾力的な傾斜部を設けている。この傾斜部は、カセット天板104に設けた係止凹凸部106に係止自在に形成され、一端側から他端側方向に向かう力には摺動し、他端側方向から一端側方向に向かう力に対しては係止して抵抗する。
c 連接部材113
先行こま111と後行こま112とは、弾性な連接部材113で結合してある。連接部材113はやや剛性の弾性棒状体をほぼV字型に屈曲させ、下端屈曲部は側面から見て円弧状にすることでより可撓性にしてある。連接部材113の上端二箇所の内、一方は先行こま111の先行天板111bの一部に接合し、他方は後行こま112の衝突板112bの上部に接合している。
次に、この構造例に係るステープラ及び綴針連接集合体カセットの作用を図示の実施の形態に基づいて説明する。
上記のステープラは次のように作動する。
操作ハンドル60は、ハンドル枢軸部61によって一対のハンドル台33,34に支えられている。押下げねじりコイルバネ62によって他端側が上向きに保たれている。ブレードホルダ82は、ハンドル枢軸部61の他端側にあり、上向きに保たれているその操作ハンドル60に取り付けられ、水平台32の上方に停止している。ブレードホルダ82は尾部82bを有し、尾部82bはブレードガイドパッド84の一端側部材86を吊り下げている。綴針装着マガジン40は、一端寄りにある装着部枢軸部材49を介して水平ベース31に取り付けられると共に、装着部ケース体41の他端部は他端側延設部44c,45cを有している。綴針装着マガジン40は、この他端側延設部44c,45cがブレードガイドパッド84と締結され、吊り上げられている。
綴針連接集合体カセット100を、装着部ケース体41の一端側のカセット導入口50から他端側に向けて導入する。綴針連接集合体カセット100の第一の壁板102は、装着部ケース体41の第一の側壁44と第一の内壁52との間に挿通される。第一の壁板102は、一端側方向に傾斜している装着センサ71の感知突起71eに接する。感知突起71eは、綴針連接集合体カセット100の挿入を先端71fの斜面で感知する。装着センサ71は弾力的に変形し、感知突起71eは第一の側壁44と第一の内壁52の間の通路を開く。綴針連接集合体カセット100の第二の壁板103は、装着部ケース体41の第二の側壁45と第二の内壁53との間に挿通される。
装着センサ71の先端71fの斜面で進入を感知し、装着センサ71は弾力的に変形すると、付属していた第一のストップアーム71gは、プッシャーこま73との係合を解除する。第二のストップアーム71hは、リリースレバ回転板72との係合を解除する。
綴針連接集合体カセット100は更に奥に入る。綴針連接集合体カセット100の逆進ストップフィーダ110は、プッシャーこま進行路54を他端方向に進む。衝突板112bも進む。衝突板112bがリリースレバ回転板72の近くを通過すると、後端感知アーム72cが衝突板112bによって他端方向に倒されるように回転し、リリースレバ回転板72が回転する。リリースレバ回転板72が回転すると、水平ロック扉74aの開扉アーム74gは水平ロック扉74aを開く。このとき、水平ロック扉74aは、ロック突起74dとプッシャーこま73との係合を解除する。プッシャーこま73は、既に第一のストップアーム71gとの係合を解除しているから、牽引紐73dはプッシャーこま牽引バネ75に引かれ、綴針連接集合体カセット100の中に潜り込む。こうしてプッシャーこま73は衝突板112bの後を追い、綴針綴針連接集合体101を、衝突板112bを介して一端側から弾力的に圧接する。
綴針連接集合体カセット100の他端側が内壁金具カバー55に至ると綴針連接集合体カセット100はそれ以上奥に進まない。
操作ハンドル60を押下げコイルバネ62の弾性力に抗して押し下げると、ブレードホルダ82が下降する。綴針装着マガジン40は重力及び、ブレードホルダ82との摩擦力で下降し、装着部枢軸部材49を中心に回動する。
綴針装着マガジン40の他端側が水平ベース31又はその上に束ねられた紙類の上面に到達すると、綴針装着マガジン40は回動を停止する。
ブレードホルダ82に取り付けられた針打ちブレード板83の下端は、更に下降を続け、綴針連接集合体カセット100のカセット天板104に到達し、針打ちブレード板83は進退スリット109を通過する。このとき、綴針連接集合体101の最も他端側の綴針121一本に下端が接し、それをそののまま押し下げる。綴針装着マガジン40がまだ十分に下降していない場合もある。その場合でも、針打ちブレード板83の下端が綴針連接集合体101の最他端側の綴針121を押し下げるとき、隣接綴針122との接着力や摩擦力等で、綴針装着マガジン40全体が引きずられて下降する。
操作ハンドル60を更に下げると、最他端側から2番目以降の綴針は第一の内壁52の上端面と第二の内壁53の上端面で抑えられ、最他端側の綴針121が一本だけが剥がれて内壁金具カバー55と板バネ壁センサ92の上下方向部位92bとの間の綴針下降スリット94を下降する。
針打ちブレード板83が綴針下降スリット94を下降すると、針打ちブレード板83の両側壁の厚肉部83bも綴針下降スリット94内に進入する。厚肉部83bは、2番目以降の綴針122を一端側方向に押し戻す。2番目以降の綴針122を押し戻す力は、逆進ストップフィーダ110の連接部材113が弾力的に吸収する。先行こま111はわずかに後退しても、後行こま112は爪突起112dを係止凹凸部106に係止させて、後退しない。
最他端側の綴針121の上部水平部分121aが綴針下降スリット94内に侵入すると、板バネ壁センサ92の上下方向部位92bが一端側方向に押され、常閉の綴針下降スリット94を開く。板バネ壁センサ92の上下方向部位92bが一端側方向に押されると、接していた押し上がり部材96の下端部96bが斜面突設部97の蹴上がり面97cに押しつけられる。押し上がり部材96は、傾斜した蹴上がり面97cにそって上昇する。これに連動し、上下動部材95が上昇する。上下動部材95は、第一の内壁52のガイドスリットと第二の内壁53のガイドスリットに沿う。これによって上下動突出部95aも上昇する。上下動突出部95aは、一端側方向に押し戻された2番目以降の綴針122の進行路に突き出て、2番目の綴針122以降の進行を止める。
最他端側の綴針121が綴針下降スリット94から抜け出ない限り、最他端側の綴針121が残っている限り板バネ壁センサ92は復旧しない。針打ちブレード板83が綴針下降スリット94から抜けても変わらない。2番目以降の綴針122は進行しない。綴針下降スリット94に綴針が2本一度に入り込むことはない。もつれあうトラブルもない。
綴針連接集合体101の先端から剥がれた綴針121は、綴針下降スリット口48を抜け、水平台32の金敷き35に到達し、針打ちブレード板83によって更に上から押されると綴針溝35aに沿って所定の形に屈曲する。
綴針下降スリット94から綴針が抜けると、板バネ壁センサ92の上下方向部位92bは元の位置に復帰する。上下コイルバネ98は、上下動部材95を弾性的に下方に押し下げる。持ち上げ部材96も下降し、持ち上げ部材96の下端96bは斜面突設部97の斜面を下降し、板バネ壁センサ92の上下方向部位92bの一端側板面に接する。
プッシャーこま73は、綴針連接集合体カセット100内で綴針連接集合体101の一端側を圧接している。2番目以降の綴針122は、綴針の太さ一本分進行する。綴針122は、水平部位と上下方向の両脚部とでU字型を呈する。綴針122の脚部は、板バネ壁センサ92の上下方向部位92bと、両内壁52,53との間を通過する。綴針の数が減少すると、その都度プッシャーこま73と逆進ストップフィーダ110は前進する。綴針連接集合体101を他端側に押しやる。後退はしない。
操作ハンドル60には、ブレードホルダ82の上部に設けた水平方向の軸82e,82eがあり、この軸82e,82eが操作ハンドル60の内部に設けた円弧状の長穴60aに軸支されている。
操作ハンドル60の押し下げると、ブレードホルダ82の軸82e,82eが長穴60aに沿ってスライドし、これに伴いブレードホルダ82が下降していく。
操作ハンドル60の押し下げを解除すると、操作ハンドル60は押し下げねじりコイルバネ62の弾性復元力によって上昇していく。このとき、ブレードホルダ82、針打ちブレード板83、ブレードガイドパッド84、綴針装着マガジン40は一体となって上昇し、ついには綴針装着マガジン40が水平ベース31の中央部上端面Nに到達して、その位置で停止する。
針打ちブレード板83に接している綴針122には、プッシャーこま牽引バネ75の引っ張り力による針打ちブレード板83に向かう水平力と板バネセンサ92の弾性復元力が作用しているため、針打ちブレード板83と綴針122との間の摩擦力が働いているが、綴針装着マガジン40が水平ベース31の中央部上端面Nに到達した後では、押し下げねじりコイルバネ62の弾性復元力がその摩擦力に抗するかたちで操作ハンドル60を更に上昇させることになる。この操作ハンドル60の上昇により、ブレードホルダ82と針打ちブレード板83が上昇する。そして、ブレードホルダガイド突起82cがブレード板上下スリット86aの上死点まで到達し、ハンドルの上昇が止まる。
綴針連接集合体カセット100を装着部ケース体41のカセット導入口50から抜き出すと、プッシャーこま73は装着部ケース体41の一端に戻ってくる。送り込み機構70の取り付け口を落下し、水平ロック扉のガイド突起95bにガイドされて元の位置に復帰する。綴針連接集合体カセット100が外れると、装着センサ71は元の位置に復帰し、第一のストップアーム71g、第二のストップアーム71hも元の位置に復帰する。
このステープラは、従来のステープラのように、マガジン支持バネ7の反発力に抗しながら押し下げ、途中からはマガジン支持バネ7とハンドル支持バネ8という2つのバネの反発力に抗するという操作がない。つまり、押し下げ操作に抵抗するバネは、ハンドル枢軸部61に設けた押し下げねじりコイルバネ62一本である。これにより、少ない力で十分に綴針の打ち込み作業を行うことができる。
綴針を使い切れば、カセットケース体105と逆進ストップフィーダ110が廃棄物になる。送りバネ13入りの従来の綴針連接集合体カセット20に比べ、異種部材の組合せがないため、廃棄処理で分別を必要とせず、環境負荷が少なく、リサイクルも容易である。
丈の高いハンドル台33,34とは必ずしも要しない。ハンドル枢軸部材61はより低い位置に設けてあってもよい。
係止凹凸部106は、カセット天板104でなく、第一の壁板102又は第二の壁板103に設けてもよい。等間隔に設けられた矩形の貫通孔としてもよい。壁板に設ける場合には、爪突起112dは後行こま112の後行壁板112aに設ける。
Claims (10)
- 水平ベースと操作ハンドルと針打ちブレード板とを有し、更に綴針を多数本連接した綴針連接集合体又は綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンを有し、前記水平ベースと前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンの間を連結する枢軸部材を備えたステープラにおいて、
前記枢軸部材は、操作部枢軸部材と装着部枢軸部材とがあり、
前記操作部枢軸部材は前記水平ベースと前記操作ハンドルとを弾力的に回動自在に連結しており、
前記装着部枢軸部材は、前記水平ベースと前記綴針装着マガジンとを連結し、
前記綴針装着マガジンは、マガジン上死点を有し、前記装着部枢軸部材を介して前記マガジン上死点以下の範囲で回動自在に形成され、
前記綴針装着マガジンには、スリット上死点とスリット下死点を設けた針打ちブレード板上下スリットを設けるとともに、
前記針打ちブレード板は、上部を前記操作ハンドルに連結して前記水平ベースとの間に設けてあり、前記操作ハンドルに連動して前記針打ちブレード板上下スリット内を上死点と下死点との間で上下動自在であり、前記操作ハンドルを弾力的に押し下げると、前記針打ちブレード板の下端は、前記綴針装着マガジンの前記針打ちブレード板上下スリット内を下降し、前記水平ベース面に到達する上下寸法を有していることを特徴とするステープラ。 - 前記水平ベースは、前記綴針装着マガジンの上方にまで延びる軸受け手段を立設して該軸受け手段を含み、
前記操作部枢軸部材は、前記軸受け手段に係合して前記綴針装着マガジンの上方に設けてあり、
前記操作ハンドルは、前記軸受け手段に係合した前記操作部枢軸部材に連結していることを特徴とする請求項1に記載のステープラ。 - 水平ベースと操作ハンドルと針打ちブレード板とを有し、更に綴針を多数本連接した綴針連接集合体をケース体に組み込んだ綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンを有し、前記水平ベースと前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンの間を連結する枢軸部材を備えたステープラにおいて、
前記針打ちブレード板は、上部を前記操作ハンドルに連結して前記水平ベースとの間に設けてあり、前記操作ハンドルに連動して上下自在であり、前記操作ハンドルを前記水平ベース方向に押し下げると、その下端は水平ベース面に到達する上下幅を有し、
前記綴針装着マガジンは、装着ケースと送り込み機構と綴針下降スリットを有し、
前記装着ケースは、角が直角の略U字状の綴針を多数本連接した綴針連接集合体を上下方向に保持し、前記綴針の両下端を前記水平ベース方向に向ける構造を有し、前記綴針を先端から後端の範囲まで装着可能な一端側と他端側とを有し、
前記一端側は、前記綴針連接集合体の後端側を装着可能で、
前記他端側は、前記綴針連接集合体の先端部が装着可能で、ブレード板移動路として前記綴針下降スリットを設けてあり、
前記綴針下降スリットは、前記綴針連接集合体の先端から離脱して下降する前記綴針を、下降方向にガイド自在な開口部を設けて形成してあり、
送り込み機構は、装着センサと、プッシャーこまと、プッシャーこま係合部材とプッシャーこま牽引バネとを有し、
前記装着センサは、前記綴針連接集合体の存否を感知して変位変形する構造を有し、
前記プッシャーこま係合部材は、前記プッシャーこまを係止し、前記装着センサの変位変形を必要条件として係止を解除する構造を有し、
前記プッシャーこま牽引バネは、前記プッシャーこまを前記綴針装着マガジン内で他端側方向に弾力的に牽引し、
前記プッシャーこまは、前記綴針装着マガジン内で前記一端側から前記他端側までを進行路とし、前記プッシャーこま牽引バネで前記他端側方向に弾力的な牽引力を受け、係止を解除されると前記進行路を進行し、前記綴針連接集合体の後端を前記装着ケースの前記他端側方向に弾力的に圧接自在に形成されていることを特徴とするステープラ。 - 前記送り込み機構は、前記綴針連接集合体カセットの装着時、前記綴針装着マガジンの後端で前記綴針連接集合体の後端の通過を感知し、これによって変位変形する後端感知センサを有し、
前記プッシャーこま係合部材は、前記後端感知センサの変位変形を併せて必要条件にして前記プッシャーこまとの係合を解除する解除手段を有していることを特徴とする請求項3に記載のステープラ。 - 前記後端感知センサは、前記装着センサを兼ねていることを特徴とする請求項4に記載のステープラ。
- 水平ベースと操作ハンドルと針打ちブレード板とを有し、更に綴針を多数本連接した綴針連接集合体又は該綴針連接集合体をケース体に組み込んだ綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンを有し、前記水平ベースと前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンの間を連結する枢軸部材を備えたステープラにおいて、
前記綴針装着マガジンは綴針装着ケースと綴針送り込み機構と綴針下降スリットとを有し、
前記綴針装着ケースは、角が直角の略U字状の綴針を多数本連接した綴針連接集合体カセットが装着可能で、前記綴針を上下方向に保持し、前記綴針の両下端を水平ベース方向に向ける構造を有し、
前記綴針送り込み機構は、前記針打ちブレード板が上下移動する綴針下降スリット路に、前記綴針連接集合体カセット内の前記綴針連接集合体の先端の前記綴針を順次、弾力的に送り込む機構を有し、
前記綴針下降スリット路は、前記綴針連接集合体の先端から離脱して下降する前記綴針を下降方向にガイド自在に、前記針打ちブレード板の移動路に開口してあり、
前記針打ちブレード板は、上部を前記操作ハンドルに回動自在に連結して垂下して前記水平ベースとの間に設けてあり、前記操作ハンドルに連動して上下自在であり、前記操作ハンドルを前記水平ベース方向に押し下げると、前記綴針下降スリットを下降してその下端が水平ベース面に到達する上下寸法を有し、更に厚肉部と薄肉部も備え、
前記針打ちブレード板の他面側は、下端まで垂直平面を形成しており、
一面側は、少なくとも前記厚肉部の下端部は傾斜して傾斜面を形成し、前記綴針下降スリット上で前記綴針連接集合体と接触自在で、
前記一面側に設けた前記傾斜面は、前記綴針装着マガジンに装着する前記綴針連接集合体カセット内で、前記綴針連接集合体の先端にある第一の綴針に隣接する第二の綴針に前記綴針下降スリットで接触自在で、
前記針打ちブレード板の前記厚肉部の板厚分を限度に前記綴針下降スリットで前記第二の綴針以降の綴針を前進停止又は後退自在であり、
前記綴針下降スリットには、綴針センサと前進阻止機構とを併設してあり、
前記綴針センサは、前記綴針連接集合体の先端から離脱した前記第一の綴針の、前記綴針下降スリット内での存在の有無で変位変形する機構を有し、
前記前進阻止機構は、前記綴針センサの変位変形に基づき、前記綴針下降スリット内に前記第一の綴針が存在している間、前記第二の綴針の進行路を遮り、前記針打ちブレード板の前記薄肉部の間から突き出て、前記第二の綴針以降の前記綴針連接集合体の前進を阻止する可動部材を備えていることを特徴とするステープラ。 - 水平ベースと操作ハンドルと針打ちブレード板とを有し、更に綴針を多数本連接した綴針連接集合体をケース体に組み込んだ綴針連接集合体カセットを装着する綴針装着マガジンを有し、前記水平ベースと前記操作ハンドルと前記綴針装着マガジンの間を連結する枢軸部材を備えたステープラにおいて、
前記綴針装着マガジンは前記綴針装着ケースと綴針下降スリットを有し、
前記綴針装着ケースは、前記綴針連接集合体カセットを装着可能な構造を有し、
前記綴針連接集合体カセットは、前記ケース体に前記綴針連接集合体を納めるとともに、
前記綴針連接集合体を先端方向に順次弾力的に移動させ、前記綴針連接集合体の先端の綴針を、針打ちブレード板の下端が移動する前記綴針下降スリットに、順次送り込む送り込み手段を有する構造を有し、
前記綴針下降スリットは、前記綴針連接集合体の先端から離脱して下降する綴針を下降方向にガイド自在に、前記針打ちブレード板の下端の前記綴針下降スリットに開口部をもって形成してあり、
前記針打ちブレード板は、上部を前記操作ハンドルに連結して垂下して前記水平ベースとの間に設けてあり、前記操作ハンドルに連動して上下自在であり、前記操作ハンドルを前記水平ベース方向に押し下げると、前記綴針下降スリットを下降してその下端が水平ベース面に到達する上下幅を有し、更に厚肉部と薄肉部も備え、
前記針打ちブレード板の他面側は、下端まで垂直平面を形成しており、
一面側は、少なくとも前記厚肉部の下端部は傾斜して傾斜面を形成し、前記綴針下降スリット上で前記綴針連接集合体と接触自在で、
前記一面側に設けた前記傾斜面は、前記綴針装着マガジンに装着する前記綴針連接集合体カセット内で前記綴針連接集合体の先端にある第一の綴針に隣接する第二の綴針に前記綴針下降スリット上で接触自在で、前記針打ちブレード板の前記厚肉部の板厚分を限度に前記綴針下降スリット上で前記第二の綴針以降の綴針を前進停止又は後退自在であり、
前記綴針下降スリットには、綴針センサと前進阻止機構とを併設してあり、
前記綴針センサは、前記綴針連接集合体の先端から離脱した前記第一の綴針の、前記綴針下降スリット内での存在の有無で変位変形する機構を有し、
前進阻止機構は、前記綴針センサの変位変形に基づき、前記綴針下降スリット内に前記第一の綴針が存在している間、前記第二の綴針の進行路を遮り、前記針打ちブレード板の前記薄肉部の間から突き出て、前記第二の綴針以降の前記綴針連接集合体の前進を阻止する可動部材を備えていることを特徴とするステープラ。 - 前記綴針下降スリットは、垂直固定壁と前記綴針センサである板バネ壁センサとに挟まれた開口部を有し、
前記板バネ壁センサは下端を前記垂直固定壁の下部に弾力的に接し、前記板バネ壁センサの下部は少なくとも綴針の太さ分の間隔を弧を描いて前記綴針下降スリットを弾力的に開扉可能で、
前記前進阻止機構は、前記板バネ壁センサの裏面に付属しており、前記板バネ壁センサの回動に従動し、前記板バネ壁センサが回動して前記垂直固定壁から下端が離れ、前記綴針下降スリットを開くと、その動きを受けて前記板バネ壁センサの裏面で上昇する上下動部材を備え、
前記上下動部材は、前記針打ちブレード板の下端部の前記傾斜面が前記第二の綴針と接するコーナーに突出自在で、前記第二の綴針以降の前記綴針連接集合体の前進を前記第二の綴針の進行路で阻止自在な上下動突出部を可動部材として有していることを特徴とする請求項6又は7に記載のステープラ。 - 角が直角の略U字状の綴針を多数本連接した綴針連接集合体の先端から後端までの長さ以上の長さを有し、綴針の両足を挟み込む幅で横板壁体2枚を立設し、
前記横板壁体の両壁間上端には天板を設けて両壁と天板で三方を覆うケース体を、前記綴針連接集合体の先端から後端まで以上の長さで設け、
前記ケース体の内周には、壁部又は天板に等間隔で多数の逆進止め凹凸部を、先端近くから後端近くまで数珠状に連ね、
前記ケース体の内周には、先端側寄りに前記綴針連接集合体を装填し、
前記ケース体の先端には、前記壁部又は前記天板の少なくともいずれかに、前記ケース体の内周側に突き出るストップ縁を設け、
少なくとも前記綴針連接集合体の先端の前記第一の綴針に当接する前記針打ちブレード板の厚み分は、前記第一の綴針の上部を前記天板で覆うことなく露出部を開き、
前記綴針連接集合体の後端には、前記綴針連接集合体の逆進を阻止する逆進ストップフィーダを、前記ケース体内に装着しており、
前記逆進ストップフィーダは、逆進止め用の爪突起を有し、該爪突起は進行方向には摺動自在、逆進方向には進行を阻止する弾性部を有してそれを前記逆進止め凹凸部に弾力的に係止し、前記綴針連接集合体の綴針の数の減少に従って前記ケース体内を後端側から先端側まで進行自在に形成して設けてあることを特徴とする綴針連接集合体カセット。 - 前記逆進ストップフィーダは、先行する先行こまとその後を追う後行こまとを弾性な連結部で連結し、前記逆進止め用の爪突起は後を追う前記後行こまに設けてあることを特徴とする請求項9に記載の綴針連接集合体カセット。
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