JPH0692075B2 - ホッチキス - Google Patents

ホッチキス

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JPH0692075B2
JPH0692075B2 JP12369688A JP12369688A JPH0692075B2 JP H0692075 B2 JPH0692075 B2 JP H0692075B2 JP 12369688 A JP12369688 A JP 12369688A JP 12369688 A JP12369688 A JP 12369688A JP H0692075 B2 JPH0692075 B2 JP H0692075B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ステープルの脚部を被綴り部材の裏面に沿わ
せて平らに折り曲げる所謂フラットクリンチ方式のホッ
チキスに関する。
[従来の技術] 従来、この種のホッチキスにおいては、先ず、レバー部
材を握り、ステープルの脚部を被綴り部材、例えば用紙
から貫通させ、その後さらにレバー部材を握ることによ
り当該脚部の用紙貫通部分を一度に折曲げ、これにより
ステープルの脚部を用紙の裏面に沿って平らに折曲げる
ようになっていた。
ところで、このようなフラットクリンチ方式のホッチキ
スは、特に業務用として長時間使用する場合や、子供が
工作等に用いる場合には、綴り荷重が小さい方が望まし
い。
従来、この綴り荷重を軽減するホッチキスとしては、握
りストロークをスリンチストロークの2倍とした倍力機
構を備えることにより、握り力を軽減させたものがあ
る。
したがって、この倍力機構を上記ホッチキスに組込むこ
とにより、綴り荷重が軽減されたフラットクリンチ方式
のホッチキスを実現することが可能となる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来のフラットクリンチ方式のホッチキ
スに対して倍力機構をそのまま組込むと、次のような問
題があった。
すなわち、フラットクリンチ方式のホッチキスにおいて
は、上述のように先ずレバー部材を握ることによりステ
ープルの脚部を用紙から貫通させ、その後に該貫通部分
を一度に折曲げる構成となっているために、さらにレバ
ー部材を握る必要があり、このため握りストロークが通
常のホッチキスのほぼ2倍となっている。一方、倍力機
構は握りストロークをスリンチストロークのほぼ2倍と
し、通常のホッチキスの握りストロークの2倍としたも
のである。したがって、フラットクリンチ方式のホッチ
キスに倍力機構をそのまま組込むと、握りストロークは
通常のホッチキスのほぼ4倍となってしまい、そのため
ホッチキス全体が大型化するという欠点がある。
また、この倍力機構を組込んだフラットクリンチ方式の
ホッチキスにおいては、レバー部材がハンドル部材の後
端を押圧する構成のため、ハンドル部材の先端部等の機
械的撓みにより充分なクリンチ力が得られず、ステープ
ル脚部の折曲げ動作、すなわちクリンチが不完全になっ
てしまうという欠点があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、倍力機
構を備えており、綴り荷重が軽減されるとともに握りス
トロークが少なく、したがって小型化を図ることがで
き、しかもフラットクリンチに必要な衝撃力を得ること
ができるホッチキスを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明に係るホッチキス
は、先端部にステープルの脚部折曲げ用のクリンチャ部
を有する基台の後端部に、先端部にステープル折曲げ用
のドライバを有するハンドル部材及びステープル装填用
のマガジンユニットの各後端部を軸留めするとともに、
前記ハンドル部材に対して前記マガジンユニットの反対
側に位置したレバー部材の後端部を前記基台の前記軸留
め位置より先端側に軸留めし、かつ該レバー部材の軸留
め位置より更に先端側の位置において該レバー部材に、
前記ハンドル部材に押圧力を付与して前記ハンドル部材
を前記基台側に回動させる第1の押圧力付与部を設けて
なり、前記レバー部材を該レバー部材の前記軸留めを中
心に回動させることにより前記ハンドル部材とともに前
記ドライバを下降させて前記ステープルの脚部を被綴り
部材から貫通させた後、さらに前記レバー部材を回動さ
せることにより前記ステーブルの脚部を前記クリンチャ
部において前記被綴り部材の裏面部に沿わせて折曲げる
ことにより綴り動作を行う構成において、前記ステープ
ルの脚部が被綴り部材を貫通するとともに前記クリンチ
ャ部に当接して折曲げが開始された直後にハンドル部材
に当接し、押圧する第2押圧力付与部を前記レバー部材
の先端部の前記ハンドル部材に対向する位置に設けるこ
とにより前記ハンドル部材への押圧力付与を前記第1の
押圧力付与部から前記第2の押圧力付与部に切換えるこ
とを特徴とするものである。
[作用] 上記構成により本発明に係るホッチキスにおいては、ク
リンチャ部とドライバとの間に被綴り部材を位置決めし
た後、握り操作によりレバー部材を回動させると、この
レバー部材とともに第1の押圧力付与部を介してハンド
ル部材が回動し、その結果ドライバがマガジンユニット
に装填されたステーブルを打出し、これにより当該ステ
ープルの脚部が被綴り部材を貫通し、ステープルの脚部
先端がクリンチャ部に当接し各々の脚部がそれぞれ所定
の方向に折曲げが開始される。この直後に、レバー部材
の先端に設けられた第2と押圧力付与部がハンドル部材
の上面に当接し、これによりハンドル部材への押圧力付
与が第1の押圧力付与部から第2の押圧力付与部に切換
わる。この状態からさらにレバー部材を回動させると、
ハンドル部材が第2の押圧力付与部により押圧され、そ
の結果ドライバ及びクリンチャ部によりステープルの脚
部が被綴り部材の裏面に沿って平らに折曲げられる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して具体的に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例に係るフラットクリンチ方式
のホッチキスを示す縦断面図である。図中、1は硬質合
成樹脂により形成された基台、2はハンドル部材、3は
ステープル装填用のマガジンユニット、4は握り部が形
成されたレバー部材をそれぞれ示している。
基台1は下方に向けて湾曲面が形成された底板5の該底
板5の上面に水平に配設された支持板6とにより構成さ
れている。基台1の先端部には支持板6に対して垂直に
クリンチャ部7が設けられている。このクリンチャ部7
の上面にはステープルの脚部折曲げ用のガイド傾斜面7
a,7bが形成されている。
また、基台1には軸部8を介して保持部材9の基端部が
軸留めされている。この保持部材9の先端部には用紙受
け部10が形成されており、この用紙受け部10上に被綴り
部材、例えば用紙の綴り部が位置決めされるようになっ
ている。用紙受け部10には鉛直方向に貫通孔11が設けら
れている。この貫通孔11内を上記クリンチャ部7が上下
に相当移動可能となっており、これにより用紙受け部10
の上端面とクリンチャ部7のガイド傾斜面7a,7bとの間
の距離が調節されるようになっている。また、用紙受け
部10の下端面には係合部10aが設けられている。また、
保持部材9において用紙受け部10の近傍の下面側にはば
ねガイド部12が形成されている。このばねガイド部12の
周部において保持部材9と支持板6との間には圧縮コイ
ルばね13が介装されており、この圧縮コイルばね13の弾
性力により保持部材9の用紙受け部10側が上方に付勢さ
れている。また、保持部材9の中央部には下方に向て抜
止め部材14が取付けられており、この抜止め部材14の先
端部に係合部14aが設けられている。一方、基台1の支
持板6側には開口部6aが設けられており、この開口部6a
に抜止め部材14の係合部9aが係合し、これにより保持部
材9の上方への逸脱を防止している。
すなわち、上記保持部材9は軸部8を中心に回動可能に
なっており、その用紙受け部10は、常時圧縮コイルばね
13により第1図に示す位置に付勢されるとともに、後述
するハンドル部材2の下降に伴い圧縮コイルばね13の付
勢力に抗して下降し、これによりクリンチャ部7が貫通
孔11部に沿って用紙受け部10の上端部まで相対的に上昇
するようになっている。
また、支持板6上には当該支持板6の前後方向に沿って
摺動可能にスライド部材15が配設されている。このスラ
イド部材15の先端部には係止部15aが設けられており、
この係止部15aが前述の用紙受け部10の下端部に設けた
係合部10aに係合して、保持部材9の第1図において反
時計方向への回動、すなわち用紙受け部10の下降を阻止
するようになっている。
スライド部材15の下面部において前端部及び後端部には
それぞれ抜け止めを兼ねたガイド部16,17が設けられて
おり、これらのガイド部16,17に対向して支持板6側に
はガイド部16,17よりやや長めに形成されたガイド孔18,
19が設けられている。スライド部材15の後端部にはばね
受け部20が設けられている。このばね受け部20に対向し
て、支持板6の後部には当該支持板6を切り起こし形成
することによりばね受け部21が設けられている。これら
のばね受け部20,21間にスライダ部材復帰用の圧縮コイ
ルばね22が介装されている。すなわち、スライド部材15
はその係止部15aが常時は圧縮コイルばね22によりクリ
ンチャ部7の側面に当接し係合部10aと係合するよう付
勢されるとともに、ハンドル部材2が下降するに伴い圧
縮コイルばね22の付勢力に抗して後方に摺動移動するよ
うになっており、これにより当該係止部15aと用紙受け
部10の係合部10aとの係合が解除されるようになってい
る。このスライド部材15が後退を開始するタイミング
は、ハンドル部材2の下降に伴いステープル29の脚部が
用紙を貫通した後、用紙の底面に沿って折曲げが開始さ
れる直前となっている。
すなわち、上記保持部材9は、その係合部10aがスライ
ド部材15の係止部15aと共働して、用紙受け部10の上端
面とクリンチャ部7のガイド傾斜面7a,7bとの間に所定
の空間を維持することにより、ステープル29の脚部が用
紙を完全に貫通するまでは当該脚部を折曲げないように
する。また、ステープル29の脚部が用紙を貫通して折曲
げ開始状態になったときには、スライド部材15が後退し
て係止部15aと係合部10aとの係合状態が解除され、当該
保持部材9が第1図において反時計方向に回動すること
により、用紙受け部10の上端面とクリンチャ部7のガイ
ド傾斜面7a,7bとがほぼ一致し、これによりステープル2
9の折曲げが可能となるものである。
支持板6に形成したばね受け部21の後部は突出形成され
ており、これによりばね保持部23が形成されている。こ
のばね保持部23の周部において、支持板6とマガジンユ
ニット3の底面後端部との間に圧縮コイルばね24が介装
されており、この圧縮コイルばね24の弾性力によりマガ
ジンユニット3が上方に付勢されている。
マガジンユニット3は断面形のマガジン本体25で構成
され、このマガジン本体25は基端部において軸部27を介
して回動可能に支持されている。
マガジン本体25には先端部にステープル打出し用のステ
ープル移出し口28が設けられているとともに、装填され
たステープル29を圧縮ばね30aの弾性力によりステープ
ル打出し口28側に押圧させるステープル押圧部材30が装
着されている。前記マガジン本体25の上方には、基端部
において軸部27に回動自在に支持されたステープル押え
26が配置され、これによってマガジン本体25中に装填さ
れたステープル29の上方向への逸脱を防止している。
ハンドル部材2の先端部には、前記クリンチャ部7及び
マガジン本体25に設けたステープル打出し口28に対応さ
せてステープル折曲げ用のドライバ31が設けられてい
る。
また、ハンドル部材2の後端部はマガジンユニット3と
共に軸部27を介して基台1の後端部に軸留めされてい
る。さらに、このハンドル部材2には、くの字状のリン
ク部材32の一端部が軸部33に軸留めされている。また、
このリンク部材32の他端部は前述のスライド部材15の後
端部に係合されている。すなわち、ハンドル部材2は、
レバー部材4の握り操作により軸部27を中心に第1図に
おいて反時計方向、すなわち基台1に対して閉止する方
向に回動作動されるもので、このハンドル部材2の閉止
動作に伴いリンク部材15の他端部が移動し、これに伴い
スライド部材15が後退する。これにより、スライド部材
15の先端に設けた係止部15aと、保持部材9の先端に設
けた係合部10aとの係合状態が解除されるものである。
レバー部材4は、図示しないがその後端部が前記マガジ
ンユニット3及びハンドル部材2の軸留め位置よりさら
に先端側において、該ハンドル部材に軸留めされる構
成、すなわち倍力機構を構成しており、これにより握り
荷重が軽減されている。
レバー部材4の軸留め位置よりさらに先端側において、
その両側壁には、第2図に拡大して示すように、互いに
対向させて切欠凹部34a,34bが形成されている。また、
ハンドル部材2の両側壁部にはこれらの切欠凹部34a,34
bに対向させて貫通孔35a,35bが形成されており、これら
の貫通孔35a,35b部を第1の押圧力付与部としての押圧
力付与ピン36が貫通し、この押圧力付与ピン36の両端部
がそれぞれ切欠凹部34a,34bに保持されている。
すなわち、この押圧力付与ピン36はレバー部材4の握り
操作に伴い該レバー部材4がハンドル部材2に対する軸
留めを中心として回動することにより貫通孔35a,35bの
底面部に当接し、これによりハンドル部材2が基台1の
方向に押下げられるとともに、そのドライバ31が最先端
のステープル29をクリンチャ部7方向に押し出すように
なっている。
押圧力付与36の上端部とハンドル部材2の上面との間に
は間隙部37が設けられている。この間隙部37には板ばね
38の一端部が介在しており、この板ばね38の弾性力によ
り押圧力付与ピン36が常時、貫通孔35a、35bの底部に当
接するように付勢されている。板ばね38の他端部はハン
ドル部材2の後端部に固定されている。
レバー部材4にはハンドル部材2の先端部上面に設けた
当接部39に対向させて第2の押圧力付与部としての押圧
力付与部材40が取付けられている。
この押圧力付与部材40は、クリンチ時においてレバー部
材4がハンドル部材2に対する軸留めを中心として回動
して押圧力付与ピン36を介してハンドル部材2を押圧
し、これによりドライバ31がステープル29を押出し、こ
のステープル29の脚部がクリンチャ部7に当接して折曲
げが開始された直後に、ハンドル部材2の当接部39に当
接する位置に対応させて設けられている。すなわち、レ
バー部材4によるハンドル部材2への押圧力付与を、ス
テープル29の脚部の折曲げが開始された直後に押圧力付
与ピン36から押圧力付与部材40側に切換えるものであ
る。
次に、上記構成のホッチキスの動作について説明する。
先ず、綴り操作開始前でレバー部材4を押下げない状態
においては、第1図に示したように、マガジンユニット
3は圧縮コイルばね24により上方に付勢されて持上げら
れた状態となっている。また、ハンドル部材2もマガジ
ンユニット3とともに上方に持上げられている。さら
に、スライド部材15は圧縮コイルばね22の付勢力により
前進し、その係止部15aがクリンチャ部7に側壁面に当
接するとともに係止部15aが保持部材9の係合部10aに係
合して、用紙受け部10の下降、すなわち保持部材9の回
動を阻止している。これにより、用紙受け部10の上端面
とクリンチャ部7との間に一定の空間すなわち、用紙を
貫通したステープル29の脚部を折曲げないだけの空間が
維持されている。
このような状態において、用紙受け部10上に被綴り部材
として用紙を載せた後、握り操作によりレバー部材4を
押下げると、押圧力付与ピン36を介してハンドル部材2
が押下げられ、これによりステープル打出し口28が用紙
に当接するまでマガジンユニット3はハンドル部材2と
ともに軸部27を中心に第1図において反時計方向に回動
する。
ステープル打出し口28が用紙に当接した後、さらにレバ
ー部材4を下降させると、第3図に示すようにマガジン
ユニット3内に装填されたステープル29がドライバ31に
よりステープル打出し口28より打出され、その結果、当
該ステープル29の脚部が用紙を貫通してさらに貫通孔11
内に突出されるとともに、クリンチャ部7に当接され
る。
また、同時に、ハンドル部材2の下降に伴い、リンク部
材32が軸部33を中心にして第3図において反時計方向に
回動し、その結果その他端部が圧縮コイルばね22の付勢
力に抗してスライド部材15を後退させる。これにより、
用紙受け部10の係合部10aとスライド部材15の係止部15a
との係合状態が解除され、その結果、保持部材9が反時
計方向に回動可能な状態になる。
この状態から、さらにレバー部材4を押下げると、押圧
力付与ピン36によりハンドル部材2が下降し、これに伴
いドライバ31がステープル29をステープル打出し口28か
ら押出すと同時に、保持部材9が回動して用紙受け部10
が下降する。その結果、ステープル29の脚部が第4図及
び第5図に示すようにクリンチャ部7に設けたガイド傾
斜面7a,7bにおいて相対する折曲げ方向に方向付けされ
ながら折曲げが開始される。この直後に、レバー部材4
に設けた押圧力付与部材40がハンドル部材2の当接部39
に当接し、これによりレバー部材4からハンドル部材2
への押圧力付与が押圧力付与ピン36から押圧力付与部材
40に切換わり、この押圧力付与部材40を介しての押圧力
により、ステープル29が用紙の下面に沿って平らに折曲
げられる。なお、第6図(a)〜(c)は上記ステープ
ル29の折曲げの過程を示すもので、同図(a)は第3
図、同図(b)は第4図、また、同図(c)は第5図の
状態に対応している。
次いで、レバー部材4を離して第1図の状態に復帰させ
た後に、用紙受け部10上から用紙を取出す。これによ
り、一回の綴り操作が終了する。
以上の動作から明らかなように本実施例のホッチキスに
おいては、レバー部材4の基台1側への回動に伴うドラ
イバ31の移動時において、ハンドル部材2への押圧力付
与をステープル29の脚部が用紙を貫通した後、クリンチ
ャ部7に当接して折曲げが開始された直後に、押圧力付
与ピン36からレバー部材4の先端部に設けた押圧力付与
部材40に切換えるようにしたので、従来構造のホッチキ
スに比べて握りストロークが少なくなるとともにフラッ
ト方式のクリンチに必要な衝撃力を十分に得ることがで
き、したがって確実にフラットクリンチを行うことがで
きる。
すなわち、フラット方式のクリンチでは、前述のように
ステープル29の脚部が用紙を貫通した後、曲がり始めて
からは、極めて軽い力でクリンチすることができる。し
たがって、この時に、ドライバ31すなわちハンドル部材
2への押圧力付与を倍力機構を構成する押圧力付与ピン
36から押圧力付与部材40へ切換えることにより、握りス
トロークを短くすることができ、これによりクリンチに
必要な衝撃力が得られ、クリンチ動作を確実に行うこと
ができる。
[発明の効果] 以上のように本発明に係るホッチキスによれば、レバー
部材の握り操作によりハンドル部材を介してドライバを
下降させる際に、ハンドル部材への押圧力付与を、ステ
ープルの脚部が被綴り部材を貫通した後、クリンチャ部
に当接して折曲げが開始された直後に、第1の押圧力付
与部からレバー部材の先端に設けた第2の押圧力付与部
に切換えるようにしたので、従来構造のホッチキスに比
べて握りストロークが少なくなるとともに、従来の倍力
機構のみではレバー部材がハンドル部材の後端を押圧す
るのみで、ハンドル部材の先端部等の機械的撓みにより
クリンチ力を充分に得られない問題が第2の押圧力付与
部により解消され、フラット方式のクリンチに必要な衝
撃力を十分に得ることができ、したがって確実にフラッ
トクリンチを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るホッチキスを示す断面
図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図乃
至第5図は上記ホッチキスの動作を説明するための断面
図、第6図は上記ホッチキスの動作に伴うステープルの
折曲げ過程を示す正面図である。 1……基台、2……ハンドル部材 3……マガジンユニット、4……レバー部材 7……クリンチャ部、10……用紙受け部 15……スライド部材、25……マガジン本体 29……ステープル、31……ドライバ 36……押圧力付与ピン、37……間隙部 38……板ばね、40……押圧力付与部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部にステープルの脚部折曲げ用のクリ
    ンチャ部を有する基台の後端部に、先端部にステープル
    折曲げ用のドライバを有するハンドル部材及びステープ
    ル装填用のマガジンユニットの各後端部を軸留めすると
    ともに、前記ハンドル部材に対して前記マガジンユニッ
    トの反対側に位置したレバー部材の後端部を前記基台の
    前記軸留め位置より先端側に軸留めし、かつ該レバー部
    材の軸留め位置より更に先端側の位置において該レバー
    部材に、前記ハンドル部材に押圧力を付与して前記ハン
    ドル部材を前記基台側に回動させる第1の押圧力付与部
    を設けてなり、前記レバー部材を該レバー部材の前記軸
    留めを中心に回動させることにより前記ハンドル部材と
    ともに前記ドライバを下降させて前記ステープルの脚部
    を被綴り部材から貫通させた後、さらに前記レバー部材
    を回動させることにより前記ステーブルの脚部を前記ク
    リンチャ部において前記被綴り部材の裏面部に沿わせて
    折曲げることにより綴り動作を行うホッチキスにおい
    て、前記ステープルの脚部が被綴り部材を貫通するとと
    もに前記クリンチャ部に当接して折曲げが開始された直
    後にハンドル部材に当接し、押圧する第2の押圧力付与
    部を前記レバー部材の先端部の前記ハンドル部材に対向
    する位置に設けることにより前記ハンドル部材への押圧
    力付与を前記第1の押圧力付与部から前記第2の押圧力
    付与部に切換えることを特徴とするホッチキス。
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