JPWO2004093301A1 - リニアモータ - Google Patents

リニアモータ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2004093301A1
JPWO2004093301A1 JP2004522003A JP2004522003A JPWO2004093301A1 JP WO2004093301 A1 JPWO2004093301 A1 JP WO2004093301A1 JP 2004522003 A JP2004522003 A JP 2004522003A JP 2004522003 A JP2004522003 A JP 2004522003A JP WO2004093301 A1 JPWO2004093301 A1 JP WO2004093301A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
teeth
phase
coil
linear motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004522003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4055773B2 (ja
Inventor
度会 明
明 度会
興起 仲
興起 仲
一将 伊藤
一将 伊藤
井上 正哉
正哉 井上
道夫 中本
道夫 中本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2004093301A1 publication Critical patent/JPWO2004093301A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4055773B2 publication Critical patent/JP4055773B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K41/00Propulsion systems in which a rigid body is moved along a path due to dynamo-electric interaction between the body and a magnetic field travelling along the path
    • H02K41/02Linear motors; Sectional motors
    • H02K41/03Synchronous motors; Motors moving step by step; Reluctance motors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

この発明のリニアモータにおいて、界磁鉄心1に界磁用永久磁石2を交互に極性が異なるように等ピッチで配置する。また、界磁用永久磁石2の磁極面には、磁気的空隙を介して可動子側となる電機子3aが対向配置される。電機子3aは電磁鋼板を櫛歯状に打ち抜いてティースと継鉄部を形成する電機子コアからなり、この電機子コアの複数のティース4u,4v,4wに、コイルを巻回して電機子巻線5u,5v,5wを形成する。コイルを巻回するティース4u,4v間およびコイルを巻回するティース4v,4w間には、コイルを巻回しないティース6aを配置し、コイルを巻回するティース4u,4v,4wとコイルを巻回しないティース6aとを交互に配置する。

Description

この発明は、工作機のテーブル送りなどのアクチュエータや搬送機器に用いられるリニアモータに関する。
リニアモータは、界磁磁極と、この界磁磁極と対面する電機子とを備え、その何れか一方を固定子、他方を可動子として用いることができ、界磁磁極を固定子、電機子を可動子としたものをムービングコイル型リニアモータ、界磁磁極を可動子、電機子を固定子としたものをムービングマグネット型リニアモータという。
ムービングコイル型リニアモータにおいて、リニアモータに発生するコギング推力を抑えるため、電機子を複数に分割して、分割した電機子ブロック間に位相差を持たせて、発生したコギング推力を電機子ブロック間で相殺させるようにしたものとして特許文献1(特開2000−278931号公報)に開示されたリニアモータがある。
特許文献1は、コギング推力の発生を抑え、電機子の推力方向長さを短縮でき、しかもコイル温度検出精度を向上できるリニアモータを提供することを目的としたもので、電機子を複数の電機子ブロックに分割して推力の方向に配列し、各電機子ブロックのブロックコアは、等ピッチで配列された相数の整数倍のティースを設けてそこに集中巻にした電機子コイルを設け、各電機子ブロックの電機子コイルの相互を、電機子ブロック間の間隙に対応する電気角で位相をずらすことにより、各電機子ブロックに生ずるコギング推力に位相差を持たせ、相殺させて、その和を零にすることが記載されている。
特許文献1に記載されたリニアモータはコギング推力の発生を抑えるように構成したものであるが、上述のように電機子の全てのティースに巻線が配置され、各スロット内で異なった相の巻線が隣接する構造であり、モータの絶縁強化を図るためには、コイル皮膜や相間紙等の絶縁材料を強化するとかスロット内のコイル量を減らしてスロット内のコイル間の距離を確保するといった処置が必要となる。コイル皮膜や相間紙等の絶縁材料を強化することによりモータの絶縁強化を図る方法は、コイル皮膜や相間紙等の絶縁材料が、切削水の成分等によりその劣化度合いに差異があるため、絶縁材料の選択が困難であり、また材料費のアップ、製作工数のアップとなるという問題点があった。
また、スロット内のコイル量を減らしてスロット内のコイル間の距離を確保することによりモータの絶縁強化を図る方法は、コイル量を減らしたことによりモータの銅損が上昇することになり、モータの性能が犠牲にあるという問題点があった。
また、モータの絶縁強化を図るために、絶縁劣化を生じる物質の浸入を防ぐためにモータ全体を樹脂で覆うことも考えられるが、切粉の噛み込み等により樹脂が破損した場合に、その破損部から切削水等が浸入し絶縁低下を生じる可能性があるという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、コギング推力の発生を抑えるとともに、モータの絶縁強化を簡便な方法で図ることができるリニアモータを得ることを目的とする。
この発明のリニアモータは、等ピッチで永久磁石を配列した界磁磁極と、この界磁磁極と対面する電機子とを備えたリニアモータにおいて、この電機子の電機子コアは、等ピッチで配列されたティースに一つ置きに集中巻した電機子コイルとが設けられ、前記永久磁石による磁極数と前記電機子コアのティース数との組合せを、5n:6n−1(n:自然数)とするとともに、前記電機子コアのティースの間隔が磁極ピッチτに対し、5τ/6±τ/6とするようにしたので、生産性が向上するとともに相間の絶縁を向上させることができる。
また、所定の推力を得るために、モータ長さ寸法を変更する場合、6ティース毎に変更ができるので、機械寸法に応じたモータ長さ寸法の変更が容易にできる。
また、この発明のリニアモータは、等ピッチで永久磁石を配列した界磁磁極と、この界磁磁極と対面する電機子とを備えたリニアモータにおいて、この電機子の電機子コアは、等ピッチで配列されたティースに一つ置きに集中巻した電機子コイルとが設けられ、前記永久磁石による磁極数と前記電機子コアのティース数との組合せを、5n:6n+1(n:自然数)とするとともに、前記電機子コアのティースの間隔が磁極ピッチτに対し、5τ/6±τ/6とするようにしたので、リニアモータ走行時にストロークエンドでモータが衝突を起こした場合においても、電機子の両端に配置されているコイルを巻回しないティースにより巻線への直接的な衝撃を回避することができ、リニアモータの信頼性が向上する。
また、この発明のリニアモータは、等ピッチで永久磁石を配列した界磁磁極と、この界磁磁極と対面する電機子とを備えたリニアモータにおいて、この電機子の電機子コアは、等ピッチで配列されたティースに一つ置きに集中巻した電機子コイルとが設けられ、前記永久磁石による磁極数と前記電機子コアのティース数との組合せを、7n:6n−1(n:自然数)とするとともに、前記電機子コアのティースの間隔が磁極ピッチτに対し、7τ/6±τ/6とするようにしたので、生産性が向上するとともに相間の絶縁を向上させることができる。
また、所定の推力を得るために、モータ長さ寸法を変更する場合、6ティース毎に変更ができるので、機械寸法に応じたモータ長さ寸法の変更が容易にできる。
また、この発明のリニアモータは、等ピッチで永久磁石を配列した界磁磁極と、この界磁磁極と対面する電機子とを備えたリニアモータにおいて、この電機子の電機子コアは、等ピッチで配列されたティースに一つ置きに集中巻した電機子コイルとが設けられ、前記永久磁石による磁極数と前記電機子コアのティース数との組合せを、7n:6n+1(n:自然数)とするとともに、前記電機子コアのティースの間隔が磁極ピッチτに対し、7τ/6±τ/6とするようにしたので、リニアモータ走行時にストロークエンドでモータが衝突を起こした場合においても、電機子の両端に配置されているコイルを巻回しないティースにより巻線への直接的な衝撃を回避することができ、リニアモータの信頼性が向上する。
さらに、電機子の両端に位置する電機子コイルが巻装されないティースの形状は他のティースと形状、ピッチを変えることができるので、機械寸法の調整が容易である。
さらにまた、電機子コアに等ピッチで配列されるティースにおいて、電機子コイルが巻装されないティースの幅を電機子コイルが巻装されるティースの幅よりも小さくしたことにより、推力特性が向上する。
第1図はこの発明の実施の形態1に係るリニアモータの構造を示す図である。
第2図はこの発明の実施の形態2に係るリニアモータの構造を示す図である。
第3図はリニアモータの推力特性を示す図である。
第4図はこの発明の実施の形態3に係るリニアモータの構造を示す図である。
第5図はこの発明の実施の形態4に係るリニアモータの構造を示す図である。
第6図はこの発明の実施の形態5に係るリニアモータの構造を示す図である。
第7図はリニアモータの推力特性を示す図である。
実施の形態1.
第1図によりこの発明の実施の形態1に係るリニアモータの構造を説明する。第1図はムービングコイル型リニアモータであって、固定子(界磁磁極)側となる界磁鉄心1に界磁用永久磁石2を交互に極性が異なるように等ピッチで配置する。また、固定子側に設けた界磁用永久磁石2の磁極面には、磁気的空隙を介して可動子側となる電機子3aが対向配置される。電機子3aは電磁鋼板を櫛歯状に打ち抜いてティースと継鉄部を形成する電機子コアからなり、この電機子コアの複数のティース4u,4v,4wに、コイルを巻回して電機子巻線5u,5v,5wを形成する。
第1図において、電機子3aのティース4u,4v,4wにはコイルを巻回して電機子巻線5u,5v,5wを形成し、ティース4u,4v間およびティース4v,4w間にはコイルを巻回しないティース6aを配置し、コイルを巻回するティース4u,4v,4wとコイルを巻回しないティース6aとを交互に配置するようにしたものである。
実施の形態1に係るリニアモータは、永久磁石による界磁磁極の磁極数と電機子のティース数との組合せを、5n:6n−1(n:ティース数を決定する係数で自然数)とし、電機子のティースの間隔を界磁磁極の磁極ピッチτに対し、5τ/6±τ/6とするとともに、電機子巻線を、第1図の左側の端ティースより1ティースおきに、正巻、逆巻、正巻の順に、相順をU相,V相,W相となるように配置する。また、第1図においては、n=1の場合を示した。
ところで、上記説明では、電機子巻線を、第1図の左側の端ティースより1ティースおきに、正巻、逆巻、正巻の順に、相順をU相,V相,W相となるように配置する例を述べたが、逆巻、正巻、逆巻の順に、相順をU相,V相,W相となるように配置してもよい。
また、相順についてもU相,V相,W相となるように配置する例を述ベたが、V相,W相,U相、またはW相,U相,V相、またはW相,V相、U相、またはV相、U相,W相、またはU相,W相,V相となるように配置してもよい。
従来は全てのティースにコイルを巻回していたが、実施の形態1に係るリニアモータにおいては、第1図に示すようにコイルを巻回するティース4u,4v,4wとコイルを巻回しないティース6aとを交互に配置し、電機子を構成する5本のティースの内、コイルを巻回するティースは3本とするようにしたので、生産性が向上する。また、電機子巻線5u,5v,5wを形成する各コイルはティース6aを介して配置され、他のコイルと隣接することがないので、相間の絶縁を向上させることができる。
また、所定の推力を得るために、モータ長さ寸法を変更する場合、実施の形態1に係るリニアモータにおいては、6ティース毎に変更ができるので、機械寸法に応じたモータ長さ寸法の変更が容易にできる。
実施の形態2.
第2図によりこの発明の実施の形態2に係るリニアモータの構造を説明する。第2図において、1、2、4u,4v,4w,5u,5v,5w,6aは第1図と同様であり、その説明を省略する。
電機子3bのティース4u,4v,4wにはコイルを巻回して電機子巻線5u,5v,5wを形成する。また、ティース6aはコイルを巻回しないティースであり、コイルを巻回するティース4u,4v,4wとコイルを巻回しないティース6aとを交互に配置する。また、ティース6bはコイルを巻回しないティースの内、電機子3bの両側に形成されるティースで、形状、ピッチとも任意とすることができる。
実施の形態2に係るリニアモータは、永久磁石による界磁磁極の磁極数と電機子のティース数との組合せを、5n:6n+1(n:ティース数を決定する係数で自然数)とし、両端のティース6bを除いた電機子のティースの間隔を界磁磁極の磁極ピッチτに対し、5τ/6±τ/6とするとともに、電機子巻線を、第2図の左側の端ティース6bから2番目となるティース(第2図では、ティース2u)より1ティースおきに、正巻、逆巻、正巻の順に、相順をU相,V相,W相となるように配置する。また、第2図においては、n=1の場合を示した。
実施の形態2に係るリニアモータにおける電機子3bは、上述の実施の形態1に係るリニアモータにおける電機子3aの両端にコイルを巻回しないティース6bを追加した構造である。
上述の実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、電機子3bの両端にコイルを巻回しないティース6bが配置されているので、リニアモータ走行時にストロークエンドでモータが衝突を起こした場合においても、巻線への直接的な衝撃を回避することができ、リニアモータの信頼性が向上する。
また、第3図に示すように、第2図に示した構造のリニアモータの推力(第3図(a))は、第1図に示した構造のリニアモータの推力(第3図(b))に比べて大きくなる。
ところで、上記説明では、電機子巻線を、第2図の左側の端ティース6bから2番目となるティース(第2図では、ティース4u)より1ティースおきに、正巻、逆巻、正巻の順に、相順をU相,V相,W相となるように配置する例を述べたが、逆巻、正巻、逆巻の順に、相順をU相,V相,W相となるように配置してもよい。
また、相順についてもU相,V相,W相となるように配置する例を述べたが、V相,W相,U相、またはW相,U相,V相、またはW相,V相,U相、またはV相,U相,W相、またはU相,W相,V相となるように配置してもよい。
実施の形態3.
第4図によりこの発明の実施の形態3に係るリニアモータの構造を説明する。第4図において、1、2は第1図と同様であり、その説明を省略する。また、固定子側に設けた界磁用永久磁石2の磁極面には、磁気的空隙を介して可動子側となる電機子13aが対向配置される。電機子13aは電磁鋼板を櫛歯状に打ち抜いてティースと継鉄部を形成する電機子コアからなり、この電機子コアの複数のティース14u,14v,14wに、コイルを巻回して電機子巻線15u,15v,15wを形成する。
第4図において、電機子13aのティース14u,14w,14vにはコイルを巻回して電機子巻線15u,15w,15vを形成し、ティース14u,14w間およびティース4w,4v間にはコイルを巻回しないティース16aを配置し、コイルを巻回するティース14u,14w,14vとコイルを巻回しないティース16aとを交互に配置するようにしたものである。
実施の形態3に係るリニアモータは、永久磁石による界磁磁極の磁極数と電機子のティース数との組合せを、7n:6n−1(n:ティース数を決定する係数で自然数)とし、電機子のティースの間隔を界磁磁極の磁極ピッチτに対し、7τ/6±τ/6とするとともに、電機子巻線を、第4図の左側の端ティースより1ティースおきに、正巻、逆巻、正巻の順に、相順をU相,W相,V相となるように配置する。また、第4図においては、n=1の場合を示した。
ところで、上記説明では、一次側に施す巻線を、第4図の左側の端ティースより1ティースおきに、正巻、逆巻、正巻の順に、相順をU相,W相,V相となるように配置する例を述べたが、逆巻、正巻、逆巻の順に、相順をU相,W相,V相となるように配置してもよい。
また、相順についてもU相,W相,V相となるように配置する例を述べたが、W相,V相,U相、またはV相,U相,W相、またはV相,W相,U相、またはW相,U相,V相、またはU相,V相,W相となるように配置してもよい。
実施の形態3に係るリニアモータにおいては、第4図に示すようにコイルを巻回するティース14u,14v,14wとコイルを巻回しないティース16aとを交互に配置し、電機子を構成する5本のティースの内、コイルを巻回するティースは3本とするようにしたので、上述の実施の形態1と同様、生産性が向上する。また、電機子巻線15u,15v,15wを形成する各コイルはティース16aを介して配置され、他のコイルと隣接することがないので、上述の実施の形態1と同様、相間の絶縁を向上させることができる。
また、所定の推力を得るために、モータ長さ寸法を変更する場合、実施の形態3に係るリニアモータにおいては、上述の実施の形態1と同様で6ティース毎に変更ができるので、機械寸法に応じたモータ長さ寸法の変更が容易にできる。
実施の形態4.
第5図によりこの発明の実施の形態4に係るリニアモータの構造を説明する。第5図において、1、2、14u,14v,14w、15u,15v,15w、16aは第4図と同様であり、その説明を省略する。
電機子13bのティース14u,14v,14wにはコイルを巻回して電機子巻線15u,15v,15wを形成する。また、ティース16aはコイルを巻回しないティースであり、コイルを巻回するティース14u,14v,14wとコイルを巻回しないティース16aとを交互に配置する。また、ティース16bはコイルを巻回しないティースの内、電機子13bの両側に形成されるティースで、形状、ピッチとも任意とすることができる。
実施の形態4に係るリニアモータは、永久磁石による界磁磁極の磁極数と電機子のティース数との組合せを、7n:6n+1(n:ティース数を決定する係数で自然数)とし、両端のティース16bを除いた電機子のティースの間隔を界磁磁極の磁極ピッチτに対し、7τ/6±τ/6とするとともに、電機子巻線を、第5図の左側の端ティース16bから2番目となるティース(第5図では、ティース14u)より1ティースおきに、正巻、逆巻、正巻の順に、相順をU相,W相,V相となるように配置する。また、第5図においては、n=1の場合を示した。
実施の形態4に係るリニアモータにおける電機子13bは、上述の実施の形態3に係るリニアモータにおける電機子13aの両端にコイルを巻回しないティース16bを追加した構造である。
上述の実施の形態3と同様の効果が得られるとともに、電機子13bの両端にコイルを巻回しないティース16bが配置されているので、リニアモータ走行時にストロークエンドでモータが衝突を起こした場合においても、巻線への直接的な衝撃を回避することができ、リニアモータの信頼性が向上する。
ところで、上記説明では、電機子巻線を、第5図の左側の端ティース16bから2番目となるティース(第5図では、ティース14u)より1ティースおきに、正巻、逆巻、正巻の順に、相順をU相,W相,V相となるように配置する例を述べたが、逆巻、正巻、逆巻の順に、相順をU相,W相,V相となるように配置してもよい。
また、相順についてもU相,W相,V相となるように配置する例を述べたが、W相,V相,U相、またはV相,U相,W相、またはV相,W相,U相、またはW相,U相,V相、またはU相,V相,W相となるように配置してもよい。
実施の形態5
第6図によりこの発明の実施の形態5に係るリニアモータの構造を説明する。第6図において、1、2は第1図と同様であり、その説明を省略する。また、固定子側に設けた界磁用永久磁石2の磁極面には、磁気的空隙を介して可動子側となる電機子23aが設けられている。電機子23aは電磁鋼板を櫛歯状に打ち抜いてティースと継鉄部を形成する電機子コアからなり、この電機子コアの複数のティース24u,24v,24wに、コイルを巻回して電機子巻線25u,25v,25wを形成する。
第6図において、電機子23aのティース24u,24v,24wにはコイルを巻回して電機子巻線25u,25v,25wを形成し、ティース24u,24v間およびティース24v,24w間にはコイルを巻回しないティース26aを配置し、コイルを巻回するティース24u,24v,24wとコイルを巻回しないティース26aとを交互に配置するようにしたものである。
電流が作る磁束の最大値をφmax、電流の角周波数をωとすると、コイルを巻回しないティース(6a、16aまたは26a)に鎖交する磁束φ1は、式(1)として近似することができる(ここで、t:時間)。
φ1≒φmax・sin(ωt)+φmax・sin(ωt+(1/3)・π)・・・(1)
式1より、磁束φ1の最大値|φ1max|は、ωt=(1/3)・π+nπの時で、|φ1max|=√3×φmaxとなる。
また、コイルを巻回したティース(4u,4v,4w、14u,14v,14wまたは24u,24v,24w)に鎖交する磁束φ2は、式(2)として近似することができる。
φ2≒φmax・sin(ωt)+φmax・sin(ωt)・・・(2)
式2より、磁束φ2の最大値|φ2max|は、ωt=(1/2)・π+nπの時で、|φ2max|=2×φmaxとなる。
上記のように、コイルを巻回しないティース(6a、16aまたは26a)に鎖交する磁束φ1とコイルを巻回したティース(4u,4v,4w、14u,14v,14wまたは24u,24v,24w)に鎖交する磁束φ2とは、アンバランスが生じることになり、コイルを巻回したティースはコイルを巻回しないティースに比べて磁気飽和が生じやすくなる。
上述の実施の形態1〜4においては、コイルを巻回するティース(4u,4v,4wまたは14u,14v,14w)とコイルを巻回しないティース(6aまたは16a)との幅を等しい例を示したが、実施の形態5に係るリニアモータにおいては、コイルを巻回するティース24u,24v,24wの幅を、コイルを巻回しないティース26aの幅にくらべて大きくすることにより、磁気飽和を緩和し、推力特性を向上させるよにしたものである。
上述より、コイルを巻回しないティースに鎖交する磁束φ1の最大値|φ1max|とコイルを巻回したティースに鎖交する磁束φ2の最大値|φ2max|との比は、0.866となるが、これは永久磁石の磁束を考慮していない近似式である式(1)および式(2)から求めたものであり、実際に永久磁石の磁束を考慮すると、コイルを巻回しないティースの幅とコイルを巻回したティースの幅との比は、0.5〜0.9にすることが望ましい。
また、第7図に示すように、コイルを巻回しないティースの幅とコイルを巻回したティースの幅との比を最適化することにより、第6図に示した構造のリニアモータの推力(第7図(c))は、第1図に示した構造のリニアモータの推力(第7図(a))に比べて大きくなり、推力特性が向上する。
ところで、上記説明では、U相、V相、W相が一つで構成される電機子3a,3b,13a,13b,23aの例を示したが、電機子3a,3b,13a,13b,23aを電機子ブロックとして複数個推力の方向に配列することにより、容易に所定の推力を得ることができる。
また、上記説明では、界磁磁極を固定子、電機子を可動子としたムービングコイル型リニアモータの例を述べたが、界磁磁極を可動子、電機子を固定子としたムービングマグネット型リニアモータであっても、同様の効果が得られる。
以上のように、本発明のリニアモータは、コギング推力の発生を抑えるとともに、モータの絶縁強化を簡便な方法で図ることができるので、工作機のテーブル送りなどのアクチュエータや搬送機器といった用途に適している。

Claims (6)

  1. 等ピッチで永久磁石を配列した界磁磁極と、この界磁磁極と対面する電機子とを備え、この電機子の電機子コアは、等ピッチで配列されたティースに一つ置きに集中巻した電機子コイルとが設けられ、前記永久磁石による磁極数と前記電機子コアのティース数との組合せを、5n:6n−1(n:自然数)とするとともに、前記電機子コアのティースの間隔が磁極ピッチτに対し、5τ/6±τ/6とするようにしたことを特徴とするリニアモータ。
  2. 等ピッチで永久磁石を配列した界磁磁極と、この界磁磁極と対面する電機子とを備え、この電機子の電機子コアは、等ピッチで配列されたティースに一つ置きに集中巻した電機子コイルとが設けられ、前記永久磁石による磁極数と前記電機子コアのティース数との組合せを、5n:6n+1(n:自然数)とするとともに、前記電機子コアのティースの間隔が磁極ピッチτに対し、5τ/6±τ/6とするようにしたことを特徴とするリニアモータ。
  3. 等ピッチで永久磁石を配列した界磁磁極と、この界磁磁極と対面する電機子とを備え、この電機子の電機子コアは、等ピッチで配列されたティースに一つ置きに集中巻した電機子コイルとが設けられ、前記永久磁石による磁極数と前記電機子コアのティース数との組合せを、7n:6n−1(n:自然数)とするとともに、前記電機子コアのティースの間隔が磁極ピッチτに対し、7τ/6±τ/6とするようにしたことを特徴とするリニアモータ。
  4. 等ピッチで永久磁石を配列した界磁磁極と、この界磁磁極と対面する電機子とを備え、この電機子の電機子コアは、等ピッチで配列されたティースに一つ置きに集中巻した電機子コイルとが設けられ、前記永久磁石による磁極数と前記電機子コアのティース数との組合せを、7n:6n+1(n:自然数)とするとともに、前記電機子コアのティースの間隔が磁極ピッチτに対し、7τ/6±τ/6とするようにしたことを特徴とするリニアモータ。
  5. 前記電機子の両端に位置する電機子コイルが巻装されないティースの形状は他のティースと形状、ピッチを変えることを特徴とする請求の範囲第2項または第4項に記載のリニアモータ。
  6. 前記電機子コアに等ピッチで配列されるティースにおいて、電機子コイルが巻装されないティースの幅を電機子コイルが巻装されるティースの幅よりも小さくしたことを特徴とする請求の範囲第1項から第5項のいずれかに記載のリニアモータ。
JP2004522003A 2003-04-11 2003-04-11 リニアモータ Expired - Lifetime JP4055773B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2003/004640 WO2004093301A1 (ja) 2003-04-11 2003-04-11 リニアモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2004093301A1 true JPWO2004093301A1 (ja) 2006-07-06
JP4055773B2 JP4055773B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=33193202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004522003A Expired - Lifetime JP4055773B2 (ja) 2003-04-11 2003-04-11 リニアモータ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7170202B2 (ja)
JP (1) JP4055773B2 (ja)
DE (1) DE10392674T5 (ja)
WO (1) WO2004093301A1 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004050337B3 (de) * 2004-10-17 2006-02-02 Dorma Gmbh + Co. Kg Schiebetür mit einem Antriebssystem mit einer Magnetreihe
JP2008005665A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Hitachi Ltd 円筒リニアモータ及びそれを用いた車両
DE102006032989A1 (de) * 2006-07-17 2008-01-31 Siemens Ag Elektrischer Linearantrieb
DE102006035678A1 (de) * 2006-07-31 2008-02-14 Siemens Ag Linearmotor mit Kraftwelligkeitsausgleich
WO2008139646A1 (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Sumida Corporation 振動型電磁発電機及び振動型電磁発電機の製造方法
JPWO2009035050A1 (ja) * 2007-09-14 2010-12-24 Thk株式会社 リニアモータ及びリニアモータのコギング低減方法
WO2009052646A1 (fr) * 2007-10-22 2009-04-30 Jaguar Precision Industry Co., Ltd Dispositif de machine électrique, son stator et enroulement d'induit, et procédé de fabrication dudit dispositif
US7965010B2 (en) * 2008-09-03 2011-06-21 Bose Corporation Linear motor with patterned magnet arrays
JP5327701B2 (ja) * 2008-12-16 2013-10-30 株式会社安川電機 リニアモータ
CN101826784B (zh) * 2010-06-09 2012-06-27 哈尔滨工业大学 模块化纵向磁场永磁电机
JP5015290B2 (ja) * 2010-06-16 2012-08-29 Thk株式会社 リニアモータ
CN101895187B (zh) * 2010-08-17 2012-06-27 哈尔滨工业大学 直线永磁同步电机
DE102010035395B4 (de) * 2010-08-25 2015-02-12 Siemens Aktiengesellschaft Medizinische Untersuchungs- oder Behandlungseinrichtung
JP5199427B2 (ja) * 2011-08-25 2013-05-15 ファナック株式会社 織布を用いたリニアモータ用磁石板、該磁石板を備えたリニアモータ及び該磁石板の製造方法
US9083227B2 (en) * 2011-09-09 2015-07-14 Asml Holding N.V. Linear motor and lithography arrangement including linear motor
JP5421396B2 (ja) * 2012-01-13 2014-02-19 ファナック株式会社 主歯及び副歯を有する鉄心コアを備える電動機
CN102607391B (zh) * 2012-03-01 2014-06-18 清华大学 一种平面电机动子位移的测量方法
DE102012204919A1 (de) 2012-03-27 2013-10-02 Beckhoff Automation Gmbh Statorvorrichtung für einen linearmotor und lineares transportsystem
DE102012204917A1 (de) 2012-03-27 2013-10-02 Beckhoff Automation Gmbh Positionserfassungsvorrichtung und Verfahren zum Erfassen einer Position eines beweglichen Elements einer Antriebsvorrichtung
DE102012204916A1 (de) * 2012-03-27 2013-10-02 Beckhoff Automation Gmbh Statorvorrichtung für einen Linearmotor und lineares Transportsystem
JP6125267B2 (ja) * 2013-02-20 2017-05-10 山洋電気株式会社 埋込磁石型誘導子リニアモータ
JP5664940B2 (ja) * 2013-06-13 2015-02-04 株式会社安川電機 リニアモータ
CN104079140B (zh) * 2014-03-17 2017-07-28 肖俊东 硅钢片、铁芯直线电机、直线电机平台及led测试分类设备
JP6353771B2 (ja) 2014-11-25 2018-07-04 株式会社日立製作所 リニアモータ及びリニアモータを搭載した圧縮機
CN104779772A (zh) * 2015-04-29 2015-07-15 哈尔滨工业大学 基于单双层混合绕组的模块化平板式多相永磁直线电机
CN105207446B (zh) * 2015-10-14 2018-10-09 江苏大学 一种内嵌式混合磁材料容错圆筒直线电机
JP6697564B2 (ja) 2016-02-12 2020-05-20 エーエスエムエル ネザーランズ ビー.ブイ. 電磁モータ及びステージ装置
US11303175B2 (en) 2016-02-12 2022-04-12 Asml Netherlands B.V. Multiphase linear motor, multiphase planar motor, stage, lithographic apparatus and device manufacturing method
WO2018102561A1 (en) * 2016-11-30 2018-06-07 Massachusetts Institute Of Technology High force and low noise linear fine-tooth motor
US11139727B2 (en) * 2016-12-23 2021-10-05 Korea Electrotechnology Research Institute Permanent magnet electrical machine for reducing detent force

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3894275A (en) * 1973-12-11 1975-07-08 Quebec Centre Rech Ind Linear step motor
US4424463A (en) * 1981-05-27 1984-01-03 Musil J Donald Apparatus for minimizing magnetic cogging in an electrical machine
US4475051A (en) * 1982-08-27 1984-10-02 International Business Machines Corporation Low inertia high torque variable reluctance motor
KR920000717B1 (ko) * 1984-07-25 1992-01-20 가부시기가이샤 히다찌세이사꾸쇼 영구자석전기
JPS6477460A (en) 1987-09-16 1989-03-23 Fujitsu Ltd Linear pulse motor
US5910691A (en) * 1995-03-20 1999-06-08 Wavre; Nicolas Permanent-magnet linear synchronous motor
JP3029792B2 (ja) 1995-12-28 2000-04-04 日本サーボ株式会社 多相永久磁石型回転電機
JP2000278931A (ja) 1999-03-19 2000-10-06 Yaskawa Electric Corp リニアモータ
JP2002034230A (ja) 2000-07-18 2002-01-31 Yaskawa Electric Corp リニアモータの電機子
JP2002119040A (ja) 2000-10-12 2002-04-19 Yaskawa Electric Corp リニアモータ

Also Published As

Publication number Publication date
DE10392674T5 (de) 2005-07-07
WO2004093301A1 (ja) 2004-10-28
US7170202B2 (en) 2007-01-30
JP4055773B2 (ja) 2008-03-05
US20050173991A1 (en) 2005-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4055773B2 (ja) リニアモータ
JP4745857B2 (ja) 電気機械
JP5370313B2 (ja) リニアモータ
WO1999041825A1 (fr) Moteur lineaire
JP5574173B2 (ja) 永久磁石形同期リニアモータおよびそれを用いたテーブル送り装置
JPS6341307B2 (ja)
WO2001080408A1 (fr) Moteur lineaire synchrone a aimants permanents
US20130015742A1 (en) Synchronous motor
JP2018061392A (ja) 電機子および回転電機
JPWO2002023702A1 (ja) リニアモータ
JP2004297977A (ja) リニアモータ
JP3941314B2 (ja) コアレスリニアモータ
JP4110335B2 (ja) リニアモータ
JP3944766B2 (ja) 永久磁石形同期リニアモータ
JPH11308850A (ja) リニアモータ
JP2002119040A (ja) リニアモータ
JP2002034230A (ja) リニアモータの電機子
JP2006129546A (ja) ムービングコイル形リニアモータ
JP2002101636A (ja) リニアモータ
JPS6111542B2 (ja)
US11955864B2 (en) Linear motor
JP2003134790A (ja) リニアモータ
JP7325696B1 (ja) 電機子及び電動機
JP2002034229A (ja) コアレスリニアモータ
WO2023145014A1 (ja) リニアモータ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071203

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4055773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131221

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term