JP6125267B2 - 埋込磁石型誘導子リニアモータ - Google Patents

埋込磁石型誘導子リニアモータ Download PDF

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Description

本発明は、電磁力により駆動対象物に対して直線運動を与える埋込磁石型誘導子リニアモータに関する。
永久磁石型リニアモータは、複数のティース間にコイルを有する一次側の電機子と、当該電機子に対峙して設けられ、複数の永久磁石を互いに異磁極が対向するように列配置してなる二次側の界磁レールと、を備える。
永久磁石型リニアモータは、界磁レールの永久磁石が発生する磁束と交差するように電機子のコイルに電流を流し、電磁作用により、電機子もしくは界磁レールを相対的に直線移動させる。永久磁石型リニアモータは、界磁側表面に永久磁石列を配置したSPM(Surface Permanent Magnet)型構造が主流であるが、低コギング力と高耐久性の両立を目的でIPM(Internal Permanent Magnet)構造が創案されている。
IPM型リニアモータに関連する技術として、固定子コアの複数の永久磁石が配設される表面に近接して、外枠となる薄い部分を残して明けられた複数の窓状の装着孔を有し、該装着孔内に永久磁石が挿入され固定されているリニアモータが開示されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、埋込磁石型誘導子リニアモータは、複数のティース間にコイルを有する一次側の電機子と、当該電機子に対峙して設けられ、等間隔に配置した複数の歯部を有する二次側の誘導子歯列と、を備える。永久磁石は、誘導子歯列に配置してもいいし、電機子のティース側でもよい。
埋込磁石型誘導子リニアモータは、電機子の各磁極と誘導子歯列の各歯部との間隙に順次磁束を発生させることにより、電機子もしくは界磁レールを相対的に直線移動させる。
埋込磁石型誘導子型リニアモータに関連する技術として、歯部の形成間隔に対応させて特定方向へ複数分割され、両端が歯部と対向する磁極となる分割鉄心群と、各分割鉄心間に、極性が互いに逆方向となるように各々挿入配置された永久磁石と、分割鉄心群の周囲に巻回されたコイルとから、一次側磁束発生部(電機子)を構成したパルスモータが開示されている(たとえば、特許文献2参照)。
特許2751684号公報 特開平2−32750号公報
ところで、特許文献1のような永久磁石型リニアモータは、優れた推力特性を有している。その反面、永久磁石型リニアモータは、全ストロークに亘って永久磁石を配置するため、磁石使用量が多く、高コストになる。
さらに、永久磁石型リニアモータは、界磁側表面の永久磁石による漏洩磁束密度が高いため、様々な安全対策を施してメンテナンス作業を行っている。
埋込磁石型誘導子リニアモータは、PM型よりも減磁しにくく推力特性が優れ、永久磁石型モータよりも永久磁石使用量が少ない。その反面、埋込磁石型誘導子リニアモータのサイズ当りの推力は、永久磁石型モータより小さく、誘導子型のアプリケーションへの適用範囲が限られる。
本発明は、上記の事情に鑑みて創案されたものであり、推力特性を向上させ、誘導子型のアプリケーションへの適用範囲を広げるとともに、磁石使用量を少なくして低コスト化にも貢献でき、メンテナンス作業の容易な埋込磁石型誘導子リニアモータの提供を目的とする。
上記目的を達成するための埋込磁石型誘導子リニアモータは、複数のティース間にコイルを有する電機子と、該電機子に対峙して設けられ、等間隔に配置した複数の歯部を有する誘導子歯列と、を備える。
各ティースの先端部は、根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状を有する。
各ティースの先端部に少なくとも1個の永久磁石が配置される。異なるティースに配置された隣り合う永久磁石同士は異極が向き合うように着磁されている。
本発明に係る埋込磁石型誘導子リニアモータによれば、ティース形状と永久磁石の配置を工夫することにより、従来利用されなかった永久磁石の短絡磁束を推力に寄与させ、対向面積当りの推力を向上させることができる。誘導子リニアモータの推力特性が向上することにより、誘導子型のアプリケーションへの適用範囲を広げることができる。
また、本発明に係る埋込磁石型誘導子リニアモータは、従来の永久磁石型リニアモータに比べて磁石使用量が少なく、低コスト化にも貢献することができる。
さらに、従来の永久磁石型リニアモータを誘導子型に置き換えることで、界磁レール(誘導子歯列)の漏洩磁束がなくなり、メンテナンス作業が容易で安全なものとなる。
実施形態1の埋込磁石型誘導子リニアモータの概略断面図である。 実施形態1において、ヨークとティースを分割構造とした変形例の概略断面図である。 図2において、ヨークとティースを分割構造とし、ティースの先端部までコイルを配置した変形例の概略断面図である。 実施形態1において、巻回用ティースを分割構造とした変形例の概略断面図である。 実施形態1において、巻回用ティースの巻回部を分割構造とした変形例の概略断面図である。 実施形態1において、巻回用ティースの幅を広く設定した変形例の概略断面図である。 実施形態1において、巻回用ティースの直線ストローク方向に直交する幅を小さく設定した変形例の概略図である。 実施形態1において、各ティースにコイルを巻回した変形例の概略断面図である。 実施形態1において、永久磁石の長さを拡大した変形例の概略断面図である。 実施形態1において、電機子コアや誘導子歯列に略T字状ナットを配置した変形例の概略断面図である。 実施形態1において、コイル励磁状況の説明図である。 実施形態1において、コイル励磁状況の説明図である。 図11および図12のコイル励磁の電流−時間曲線図である。 実施形態2の埋込磁石型誘導子リニアモータの概略断面図である。 図14の要部の概略断面図である。 実施形態2において、隣り合う永久磁石に対する逆方向もしくは順方向のコイル励磁状況の説明図である。 実施形態2において、コイル励磁状況の説明図である。 実施形態2において、コイル励磁状況の説明図である。 図17および図18のコイル励磁の電流−時間曲線図である。 実施形態3の埋込磁石型誘導子リニアモータの概略断面図である。 実施形態3において、コイル励磁状況の説明図である。 実施形態3において、コイル励磁状況の説明図である。 図21および図22のコイル励磁の電流−時間曲線図である。 実施形態4の埋込磁石型誘導子リニアモータの概略断面図である。 図24の要部拡大図である。 実施形態4において、巻回用ティースの巻回部を分割構造とした変形例の概略平面図および概略断面図である。 実施形態5の埋込磁石型誘導子リニアモータの概略断面図である。 実施形態6における電機子コアの分割構造の概略断面図である。 実施形態6における電機子コアの分割構造の概略断面図である。
以下、図面を参照して、実施形態1から実施形態6に係る埋込磁石型誘導子リニアモータについて説明する。
実施形態1から実施形態6に係る埋込磁石型誘導子リニアモータは、ティース形状と永久磁石の配置とを工夫することにより、永久磁石の短絡磁束を推力に寄与させる。また、当該埋込磁石型誘導子リニアモータは、磁石使用量が少なく、誘導子歯列の漏洩磁束がなくなる。
したがって、実施形態1から実施形態6によれば、推力特性を向上させ、誘導子型のアプリケーションへの適用範囲を広げるとともに、低コスト化にも貢献でき、メンテナンス作業の容易な埋込磁石型誘導子リニアモータを実現できるようになる。
〔実施形態1〕
[埋込磁石型誘導子リニアモータの構成]
まず、図1から図10を参照して、実施形態1の埋込磁石型誘導子リニアモータの構成について説明する。図1は実施形態1の埋込磁石型誘導子リニアモータの概略断面図である。
図1は実施形態1の基本形態であり、図2から図10は当該基本形態の変形例である。実施形態1は、図1の基本形態に基づいて説明し、適宜、図2から図10を参照して変形例を説明する。
図1に示すように、実施形態1の埋込磁石型誘導子リニアモータ100は、電機子1と、当該電機子1と対峙する誘導子歯列2とを備える。
電機子1は、電機子コア10、コイル40および永久磁石50を有する。電機子コア10は、ヨーク20と複数のティース30から構成される。電機子コア10は単体ブロックでもよいが、たとえば、コアシートを積層したコアスタックによって構成することが好ましい。
ヨーク20は、電機子1の磁力線を閉じて、電磁誘導効果を最大にする機能を有する。また、ヨーク20は、当該リニアモータ100の周辺機器が電磁誘導による磁界の影響を受けるのを防止する機能も有する。ヨーク20の誘導子歯列側には、複数のティース30が設けられる。
ティース30は、コイル40を収容するための空間としてのスロット41を区画形成する部材である。ティース30は、電機子1のストローク方向(図1において左右方向)に複数並設されている。
図1の基本形態では、ヨーク20と複数のティース30が電機子コア10として一体形成されている。これに限定されず、電機子コア10は分割構造に形成してもよい。
図2はヨークとティースを分割構造とした変形例の概略断面図である。
図2の電機子コア10は、ヨーク20と複数のティース30が分割構造にされている。分割コアとして形成されたヨーク20と複数のティース30は互いに嵌合している。図2に示したヨーク20と複数のティース30の嵌合構造は例示であって、図示した嵌合構造に限定されない。
電機子コア10の構成材料としては、たとえば、珪素鋼板やSC材などの鉄系の磁性体が用いられるが、例示した材料に限定されない。電機子コア10を複数の分割コアで構成した場合、部分的に異なる構成材料を適用しても構わない。
図1に示すように、各ティース30の先端部30aは、根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状を有する。具体的には、各ティース30の先端部30aは、誘導子歯列2へ向けて順次拡幅した末広がりの形状を有する。ティース30の先端部30aが根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状であるととともに、後述する永久磁石50の着磁配置により、永久磁石50、50間の短絡磁束を推力に寄与させることができる。
本実施形態のスロット41の先端部は閉塞され、直線ストローク方向に沿った縦断面形状がV字状を呈している。
コイル40は、一つ置きのティース30に巻回され、スロット41内に収容される。本実施形態では、たとえば、交流三相電源のU、−V、Wに接続されたコイル40がストローク方向に順に配置されている。
コイル40の巻回長Mは、スロット41の鉛直方向長さSよりも小さく設定されている。したがって、スロット41の先端部には、空間が形成される。スロット41の先端部に必ずしも空間が存在する必要はない。
図3は図2において、ティースの先端部近傍までコイルを配置した変形例の概略断面図である。
図3の変形例では、コイル40がスロット41内の先端部に及ぶまで、すなわち、ティース30の先端部近傍まで配置されている。ティース30の先端部近傍までコイル40を配置することにより、コイル40が永久磁石50に接近するので、永久磁石50、50間の短絡磁束がより利用しやすくなる。
本実施形態のティース30は、図1に示すように、コイル40を巻回するための巻回用ティース31と、コイル40を巻回しないでスロット41を区画するための区画用ティース32とからなる。巻回用ティース31と区画用ティース32は、一つ置きに設けられている。すなわち、2つのスロット41、41間に挟まれた巻回用ティース31にコイル40が巻回される。
図4は巻回用ティースを分割構造とした変形例の概略断面図である。
図4に示すように、電機子コア10は、コイル40を巻回するための巻回用ティース31を分割コアとして形成してもよい。この場合、ヨーク20と区画用ティース32は一体形成され、巻回用ティース31が分割して形成される。巻回用ティース31を分割コアとして形成することにより、予め巻回用ティース31にコイル40を巻回しておくことができる。また、巻回用ティース31を分割コアとして形成するため、各スロット41の先端部は開口している。
また、図5は巻回用ティースの巻回部を分割構造とした変形例の概略断面図である。
図5に示すように、コイル40を巻回する巻回用ティース31の巻回部31aを分割コアとして形成してもよい。この場合、ヨーク20、区画用ティース32および巻回用ティース31の先端部31bが一体形成され、直状の巻回部31aが分割して形成される。
巻回部31aを分割コアとして形成する場合、巻回部31aの構成材料として、磁束の流れる方向に沿うように方向性電磁鋼板を用いることができる。巻回部31aを方向性電磁鋼板で形成することにより、当該巻回部31aにおける磁気抵抗を減らすことができ、推力およびコイルエリアが増加し、効率の向上が図られる。また、巻回部31aを分割コアとして形成することにより、予め巻回部31aにコイル40を巻回しておくことができる。
図1の基本形態では、巻回用ティース31と区画用ティース32が同一幅で形成されている。これに限定されず、巻回用ティース31の幅と区画用ティース32の幅を異ならせて形成してもよい。
図6は巻回用ティースの幅を広く設定した変形例の概略断面図である。
図6の変形例では、巻回用ティース31の幅Dが、区画用ティース32の幅dよりも広く設定されている。巻回用ティース31の幅Dを区画用ティース32の幅dよりも広く形成することにより、当該巻回用ティース31における磁気抵抗を減少させ、推力を増大させることができる。
また、図1の基本形態では、巻回用ティース31と区画用ティース32の直線ストローク方向に直交する幅が同一幅に設定されている。これに限定されず、巻回用ティース31と区画用ティース32の直線ストローク方向に直交する幅を異ならせてもよい。
図7は巻回用ティースの直線ストローク方向に直交する幅を小さく設定した変形例の概略断面図である。
図7の変形例では、巻回用ティース31のストローク方向に直交する幅が、区画用ティース32のストローク方向に直交する幅よりも小さく設定されている。本実施形態では、電機子コア10がコアスタックにより形成されるので、巻回用ティース31の積厚Tは、区画用ティース32の積厚tよりも小さく設定される。巻回用ティース31の積厚Tを区画用ティース32の積厚tよりも小さく形成することにより、当該巻回用ティース31における磁気抵抗を大きくすることなく、コイルエンド40aの突出度合Cを抑制することができ、省スペース化および高推力化を図ることができる。
また、図1の基本形態では、一つ置きに配置された巻回用ティース31にコイル40が巻回されるが、これに限定されない。
図8は各ティースにコイルを巻回した変形例の概略断面図である。
図8に示すように、コイル40は、各ティース30に巻回されていてもよい。この場合、各スロット41には、コイル40が2つずつ収容される。
図1に示すように、ストローク方向両端のティース30には、直線運動時におけるコギングを小さくするためのテーパ部33が形成されている。
各ティース30の先端部には、誘導子歯列1に臨んで開口した矩形溝状の磁石収容部51が形成されている。本実施形態では、各ティース30の先端部に、磁石収容部51が1箇所ずつ形成されている。磁石収容部51は、複数のティース30に亘って、直線ストローク方向に一定のピッチ間隔で配置されている。各磁石収容部51内には、永久磁石50が収容される。
図1において、永久磁石50の矢印は、当該永久磁石50の着磁の向きを表している。
本実施形態における全ての永久磁石50は、着磁方向が同一となるように着磁されている。異なるティース31、32に属する隣り合う永久磁石50、50は、異極が向き合うように着磁される。
図1の基本形態では、各永久磁石50は、コイル40の配置レベルよりも誘導子歯列側に配置されている。これに限定されず、永久磁石50を電機子1のコア内側へ向けて延出させてもよい。
図9は永久磁石の長さを拡大した変形例の概略断面図である。
図9に示すように、永久磁石50は、ティースの先端部からコア内側に向けて延出されている。永久磁石50の長さは、当該永久磁石50の延出端が隣り合うコイル40、40同士の間に位置するまで、拡大されている。
永久磁石50としては、たとえば、ネオジウム磁石などの希土類磁石が挙げられるが、例示した材料に限定されない。
誘導子歯列2は、図1に示すように、電機子1のティース30の先端に対峙するように、当該ティース30の先端と一定の間隔を隔てて設けられる。すなわち、誘導子歯列2の歯先端は、ティース30の先端と機械ギャップXmを隔てて配される。ここで機械ギャップXmとは、誘導子歯列2の歯先端とティースの先端との機械的距離をいう。
誘導子歯列2は、直線ストローク方向に等間隔で配置した複数の歯部60を有する。誘導子歯列1は、たとえば、軟磁性体により形成される。
電機子コア10または/および誘導子歯列2のアプリケーション取付面に、当該アプリケーション取付用の締結部材を埋め込んでもよい。
図10は電機子コアや誘導子歯列に略T字状ナットを配置した変形例の概略断面図である。
図10の変形例では、電機子コア10や誘導子歯列2のアプリケーション取付面に、縦断面が略T字状の溝部71を形成し、当該溝部71内に縦断面略T字状のナット70が配置されている。アプリケーション取付面にナット70を配置することにより、誘導子型のアプリケーションをボルト固定することができ、製造作業性および取付作業性が改善される。
[埋込磁石型誘導子リニアモータの作用]
次に、図1、図11から図13を参照して、実施形態1の埋込磁石型誘導子リニアモータ100の作用について説明する。なお、図2から図10の変形例の作用効果については、各々の構成とともに既述しているので、説明を省略する。
図1に示す実施形態1の埋込磁石型誘導子リニアモータ100において、電機子1と誘導子歯列2は相対的に直線運動する。たとえば、電機子1は可動子、誘導子歯列2は固定子として機能する。
電機子1は、複数のティース30で区画されたスロット41にコイル40を収容している。各ティース30の先端部には、永久磁石50が配置されている。永久磁石50は、複数のティース30に亘って、直線ストローク方向に一定のピッチ間隔で配置されている。本実施形態における全ての永久磁石50は、着磁方向が同一となるように着磁されている。
誘導子歯列2は、直線ストローク方向に沿って等間隔で複数の歯60を有する。誘導子歯列2は軟磁性体であるので、電機子1の永久磁石50の磁束はこれと対峙する誘導子歯列2に作用し、ティース30と誘導子歯列2の各歯60の吸着を防止する。
すなわち、本実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ100は、電機子1の各磁極と誘導子歯列2の各歯部60との間隙に順次磁束を発生させることにより、電機子1もしくは界磁レールとしての誘導子歯列2を相対的に直線移動させる。
また、各ティース30の先端部30aは、根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状、すなわち、誘導子歯列2へ向けて順次拡幅した末広がりの形状を有する。
スロット41の先端部は縦断面形状がV字形状を呈する。スロット41に隔てられた異なるティース31、32に配置された隣り合う永久磁石50、50は、異極が向き合うように着磁されている。
ティース30の先端部30aが根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状を有し、異なるティース31、32に配された隣り合う永久磁石50、50を異極が向き合うように着磁することにより、ティース間における永久磁石50、50同士の短絡磁束を推力に寄与させることができる。
図11および図12はコイル励磁状況をシュミレーションした説明図である。なお、図11および図12においては、コイル励磁状況を判りやすくするため、各構成部材の符号を省略する。
図11および図12に示すように、(a)〜(f)のコイル励磁で交流三相電源のU相、V相、W相のほぼ1サイクルが表されている。(a)のコイル励磁と(d)のコイル励磁は電流値が逆転した状態である。
各ティース30の先端部30aが根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状を有することにより、コイル40の磁束を誘導子歯列2の歯60側に回り込ませることができる(図1参照)。かつ、異なるティース31、32に配された隣り合う永久磁石50、50は異極が向き合っているので、ティース間における永久磁石50、50同士の短絡磁束が推力に寄与する(図1参照)。
図13は図11および図12のコイル励磁(a)〜(f)をプロットした電流−時間曲線図である。図13において、U相は実線、V相は一点鎖線、W相は破線で表している。
図13に示すように、U相、V相、W相は、時間軸において一定の移相を示している。
ここで、mを相数(mは2以上の整数)、nをティースの先端部の永久磁石の数(nは1以上の整数)、τsをティースのピッチ、τmを磁石収容部のピッチ、τpを誘導子歯ピッチとすると、以下の(1)式の関係が成立する。
τm=τs/n
かつ、1.5<(τp/τm)<2もしくは2<(τp/τm)<2.5・・・(1)
実施形態1では、m=3、n=1、τm=τsであり、(τp/τm)=12/7≒1.71である。したがって、実施形態1は(1)式の数値範囲内にある。
本実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ100のコギング力は、永久磁石50と誘導子歯列2の歯60の位置関係に依存して発生する。しかし、個々の永久磁石50の位置は、誘導子歯60から観て少しずつ移相がずれており、リニアモータ全体としては打ち消されて小さな値になる。そのため、本実施形態によれば、コギング力が小さく、推力変動が小さい埋込磁石型誘導子リニアモータ100を提供することができる。
すなわち、第1実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ100によれば、ティース30の形状と永久磁石50の配置を工夫することにより、従来利用されなかった永久磁石50、50同士の短絡磁束を推力に寄与させ、対向面積当りの推力を向上させることができる。誘導子リニアモータの推力特性が向上することにより、誘導子型のアプリケーションへの適用範囲を広げることができる。
また、本実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ100は、従来の永久磁石型リニアモータに比べて磁石使用量が少なく、低コスト化にも貢献することができる。
さらに、本実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ100は、従来の永久磁石型リニアモータを誘導子型に置き換えることで、界磁レールとしての誘導子歯列2の漏洩磁束がなくなり、メンテナンス作業を容易かつ安全に行うことができる。
〔実施形態2〕
次に、図14から図19を参照して、実施形態2の埋込磁石型誘導子リニアモータ200について説明する。図14は実施形態2の埋込磁石型誘導子リニアモータの概略断面図である。図15は図14の要部の概略断面図である。なお、実施形態1の埋込磁石型誘導子リニアモータ100と同一の構成部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図14に示すように、実施形態2の埋込磁石型誘導子リニアモータ200は、永久磁石50の数および着磁配置が、第1実施形態と異なる。
図14および図15に示すように、実施形態2では、両端のティース30を除き、各ティース30の先端部に2個ずつの永久磁石50が設けられている。永久磁石50は、複数のティース30に亘って、直線ストローク方向に一定のピッチ間隔で配置されている。
異なるティース31と32に配置された隣り合う永久磁石50、50同士は、異極が向き合うように着磁される。かつ、同一ティース31もしくは32に配置された隣り合う永久磁石50、50同士は、同極が向き合うように着磁される。すなわち、スロット41を挟まないで隣り合う永久磁石50、50同士は異極が向き合っており、スロット41を挟んで隣り合う永久磁石50、50同士は同極が向き合っている。
図16は隣り合う永久磁石に対する逆方向もしくは順方向のコイル励磁状況の説明図である。
図16(a)は、異なるティース31と32に配置された隣り合う永久磁石50、50に対し、逆方向となるコイル励磁の場合を示している。異なるティース31と32には、同一方向に着磁された2枚の永久磁石50、50が直列に配置される。したがって、コイル励磁により逆方向の磁界が加わっても、減磁されにくく、最大推力を大きくすることができる。
一方、図16(b)は、異なるティース31と32に配置された隣り合う永久磁石50、50に対し、順方向となるコイル励磁の場合を示している。異なるティース31と32には、同一方向に着磁された2枚の永久磁石50、50が直列に配置される。したがって、コイル励磁により順方向の磁界が加わっても、減磁することはなく、最大推力を大きくすることができる。
次に、図17から図19を参照して、実施形態2の埋込磁石型誘導子リニアモータ200のコイル励磁状況について説明する。
図17および図18はコイル励磁状況をシュミレーションした説明図である。なお、図17および図18においては、コイル励磁状況を判りやすくするため、各構成部材の符号を省略する。
図17および図18に示すように、(a)〜(f)のコイル励磁で交流三相電源のU相、V相、W相のほぼ1サイクルが表されている。(a)のコイル励磁と(d)のコイル励磁は電流値が逆転した状態である。
各ティース30の先端部30aが根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状を有することにより、コイル40の磁束を誘導子歯列2の歯60側に回り込ませることができる(図14参照)。かつ、異なるティース31、32に配された隣り合う永久磁石50、50は異極が向き合っているので、ティース間における永久磁石50、50同士の短絡磁束が推力に寄与する(図14参照)。
図19は図17および図18のコイル励磁(a)〜(f)をプロットした電流−時間曲線図である。図19において、U相は実線、V相は一点鎖線、W相は破線で表している。
実施形態2においても、実施形態1と同様に、(1)式の関係が成立する。実施形態2の場合には、m=3、n=2、τm=τs/2であり、(τp/τm)=24/13≒1.85である。したがって、実施形態2は(1)式の範囲内にある。
実施形態2の埋込磁石型誘導子リニアモータ200において、個々の永久磁石50の位置は、実施形態1と同様に、誘導子歯60から観て少しずつ移相がずれており、リニアモータ全体としては打ち消されて小さな値になる。そのため、本実施形態によれば、コギング力が小さく、推力変動が小さい埋込磁石型誘導子リニアモータ200を提供することができる。
実施形態2の埋込磁石型誘導子リニアモータ200は、基本的に実施形態1と同様の作用効果を奏する。特に実施形態2の埋込磁石型誘導子リニアモータ200は、各ティース30の先端部に2個ずつ永久磁石50が配置される。また、異なるティース31と32に配置された隣り合う永久磁石50、50同士は異極が向き合っており、同一ティース31もしくは32に配置された隣り合う永久磁石50、50同士は同極が向き合っている。したがって、コイル励磁により永久磁石に対して逆方向もしくは順方向の磁界を加えても、減磁を極力抑えて、最大推力を大きくできるという特有の効果を奏する。
〔実施形態3〕
次に、図20から図23を参照して、実施形態3の埋込磁石型誘導子リニアモータ300について説明する。図20は実施形態3の埋込磁石型誘導子リニアモータの概略断面図である。なお、第1実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ100と同一の部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図20に示すように、第3実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ300は、誘導子歯列2の数および電機子コア10の構成が、実施形態2と異なっている。
誘導子歯列2は、電機子1の両側(上下)に設けられている。誘導子歯列2、2同士は、上下の誘導子歯60の位置が直線ストローク方向において互い違いとなるように設けられている。
電機子1の両側(上下)に誘導子歯列2が設けられているので、電機子コア10の両側(上下)がティースの先端部となる。したがって、本実施形態の電機子コア10は、ヨークを有しない。
各ティース30の先端部30aは、根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状、すなわち、誘導子歯列2へ向けて順次拡幅した末広がりの形状を有する。
電機子コア10のスロット41の両側(上下)は、縦断面V字形状に形成されている。図20では、スロット41の中央部のみにコイル40が配置されているが、これに限定されず、V字形状部41aにもコイル40を配置してもよい。
各ティース30における両側部(上下先端部)には、永久磁石50が配置されている。具体的には、各ティース30におけるV字形状部41aの移動方向両側に永久磁石50が配置される。永久磁石50は、両側の複数のティース30に亘って、直線ストローク方向に一定のピッチ間隔で配置されている。
異なるティース31と32に配置された隣り合う永久磁石50、50同士は、異極が向き合うように着磁される。かつ、同一ティース31もしくは32に配置された隣り合う永久磁石50、50同士は、同極が向き合うように着磁される。
次に、図21から図23を参照して、実施形態3の埋込磁石型誘導子リニアモータ300のコイル励磁状況について説明する。図21および図22はコイル励磁状況をシュミレーションした説明図である。なお、図21および図22においては、コイル励磁状況を判りやすくするため、各構成部材の符号を省略する。
図21および図22に示すように、(a)〜(f)のコイル励磁で交流三相電源のU相、V相、W相のほぼ1サイクルが表されている。(a)のコイル励磁と(d)のコイル励磁は電流値が逆転した状態である。
各ティース30の先端部30aが根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状を有することにより、コイル40の磁束を誘導子歯列2の歯60側に回り込ませることができる(図20参照)。かつ、異なるティース31、32に配された隣り合う永久磁石50、50は異極が向き合っているので、ティース間における永久磁石50、50同士の短絡磁束が推力に寄与する(図20参照)。
図23は図21および図22のコイル励磁(a)〜(f)をプロットした電流−時間曲線図である。図23において、U相は実線、V相は一点鎖線、W相は破線で表している。
実施形態3においても、第1および実施形態2と同様に、(1)式の関係が成立する。実施形態2の場合には、m=3、n=2、τm=τs/2であり、(τp/τm)=24/13≒1.85である。したがって、実施形態3は(1)式の範囲内にある。
実施形態3の埋込磁石型誘導子リニアモータ300において、個々の永久磁石50の位置は、第1および実施形態2と同様に、誘導子歯60から観て少しずつ移相がずれており、リニアモータ全体としては打ち消されて小さな値になる。そのため、本実施形態によれば、コギング力が小さく、推力変動が小さい埋込磁石型誘導子リニアモータ300を提供することができる。
実施形態3の埋込磁石型誘導子リニアモータ300は、基本的に実施形態2と同様の作用効果を奏する。特に実施形態3の埋込磁石型誘導子リニアモータ300は、電機子1の両側に誘導子歯列2を設け、電機子コア10の両側のティースの先端部に永久磁石50を配置している。したがって、実施形態3の埋込磁石型誘導子リニアモータ300は、より大きな直線推進力を得ることができるという特有の効果を奏する。
〔実施形態4〕
次に、図24から図26を参照して、実施形態4の埋込磁石型誘導子リニアモータ400について説明する。図24は実施形態4の埋込磁石型誘導子リニアモータの概略断面図である。図25は図24の要部拡大図である。図26は巻回用ティースの巻回部を分割構造とした変形例の概略平面図および概略断面図である。なお、第1実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ100と同一の構成部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図24および図25に示すように、第4実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ400は、永久磁石50の配置および巻回用ティース32の幅が、実施形態3と異なっている。実施形態3と同様に、電機子1の両側には誘導子歯列2が設けられ、電機子コア10の両側のティースの先端部に永久磁石50が設けられる。
すなわち、実施形態4の埋込磁石型誘導子リニアモータ400では、ティース30の両側の先端部に傾きを付けて永久磁石50を配置し、巻回用ティース32の幅を広く設定している。
各ティース30の先端部30aは、根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状、すなわち、誘導子歯列2へ向けて順次拡幅した末広がりの形状を有する。
電機子コア10のスロット41の両側(上下)は、縦断面V字形状に形成されている。ティースの先端部に片側2個ずつの永久磁石50が配置されている。永久磁石50は、スロット41のV字形状部41aの傾斜に沿うように傾きを付けて配置される。当該永久磁石50は、電機子1のコア内側に向かうにつれてティース中央に近づくように傾いている。
スロット41を隔てて隣り合う永久磁石50、50同士は、逆ハの字となるように配置される。一方、スロット41を隔てないで隣り合う永久磁石50、50同士は、ハの字となるように配置される。
異なるティース31と32に配置された隣り合う永久磁石50、50同士は、異極が向き合うように着磁される。かつ、同一ティース31もしくは32に配置された隣り合う永久磁石50、50同士は、同極が向き合うように着磁される。
片側のティースの先端部の永久磁石50の数が2以上の整数のとき、永久磁石50の位置が、電機子1の内側に向かうにつれて、順次ティース中央に近づくように傾けられた構造としてもよい。永久磁石50を順次ティース中央に近づくように傾斜させて配置することにより、コイル励磁による磁界を各永久磁石50に対して均一に作用させることができ、推力リップルを小さくし、最大推力を大きくすることができる。
永久磁石50を収容する磁石収容部51の奥(内側部)に空隙51aがあってもよい。当該磁石収容部51の奥に空隙51aを形成することにより、永久磁石50の磁束の内部短絡を抑制することができ、ギャップ面に発生する磁束を増加させることにより、推力が増加する。
また、コイル40の巻回用ティース31の幅Dは、スロット41の区画用ティース32の幅dよりも広く設定してもよい。巻回用ティース31の幅Dを区画用ティース32の幅dよりも広く形成することにより、当該巻回用ティース31における磁気抵抗を減少させ、推力を増大させることができる。
さらに、図26(a)に示すように、巻回用ティース31のストローク方向に直交する幅は、区画用ティース32のストローク方向に直交する幅よりも小さく設定してもよい。本実施形態では、電機子コア10がコアスタックにより形成されるので、巻回用ティース31の積厚Tは、区画用ティース32の積厚tよりも小さく設定される(図7参照)。巻回用ティース31の積厚Tを区画用ティース32の積厚tよりも小さく形成することにより、当該巻回用ティース31における磁気抵抗を大きくすることなく、コイルエンド40aの突出度合Cを抑制することができ、省スペース化および高推力化を図ることができる。
図26(b)に示すように、巻回部31aを分割コアとして形成する場合、巻回部31aの構成材料として、磁束の流れる方向に沿うように方向性電磁鋼板を用いることができる。巻回部31aを方向性電磁鋼板で形成することにより、当該巻回部31aにおける磁気抵抗を減らすことができ、推力およびコイルエリアが増加し、効率の向上が図られる。また、巻回部31aを分割コアとして形成することにより、予め巻回部31aにコイル40を巻回しておくことができる。
実施形態4の埋込磁石型誘導子リニアモータ400は、基本的に実施形態3と同様の作用効果を奏する。特に実施形態4の埋込磁石型誘導子リニアモータ400は、永久磁石50を順次ティース中央に近づくように傾斜させて配置することにより、コイル励磁による磁界を各永久磁石50に対して均一に作用させることができ、推力リップルを小さくし、最大推力を大きくすることができる。また、磁石収容部51の奥に空隙51aを形成することにより、永久磁石50の磁束の内部短絡を抑制することができ、ギャップ面に発生する磁束を増加させることにより、推力が増加するという特有の効果を奏する。
〔実施形態5〕
次に、図27を参照して、実施形態5の埋込磁石型誘導子リニアモータ500について説明する。図27は実施形態5の埋込磁石型誘導子リニアモータの概略断面図である。なお、第1実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ100と同一の構成部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図27に示すように、実施形態5の埋込磁石型誘導子リニアモータ500は、永久磁石50の数が、実施形態4と異なる。第3および実施形態4と同様に、電機子1の両側には誘導子歯列2が設けられ、電機子コア10の両側のティースの先端部に永久磁石50が設けられる。
すなわち、実施形態5の埋込磁石型誘導子リニアモータ500では、直線ストローク方向両端のティース30を除き、各ティース30に片側3個ずつの永久磁石50が配置される。
スロット41を隔てて隣り合う永久磁石50、50同士は、逆ハの字となるように配置される。一方、スロット41を隔てないで隣り合う永久磁石50、50、50同士は、略小の字となるように配置される。
異なるティース31と32に配置された隣り合う永久磁石50、50同士は、異極が向き合うように着磁される。かつ、同一ティース31もしくは32に配置された隣り合う永久磁石50、50、50同士は、同極が向き合うように着磁される。
各ティース30に片側3個ずつの永久磁石50を配置することにより、コイル励磁による磁界を各永久磁石50に対してより均一に作用させることができ、推力リップルを小さくし、最大推力を大きくすることができる。
また、コイル40を巻回しない区画ティース31の略中央に、電機子コア10の分割面80を形成してもよい。区画ティース31の分割面80、80同士は嵌合構造に形成されるが、図示する嵌合構造に限定されない。区画ティース31の略中央に分割面80を形成することにより、電磁鋼板の抜き型を増やさずに、異なる容量で組立が容易なリニアモータを製作することができる。
実施形態5においても、第1から実施形態3と同様に、(1)式の関係が成立する。実施形態5の場合には、m=3、n=3、τm=τs/3であり、(τp/τm)=(τp/τm)=36/17≒2.12である。したがって、実施形態5は(1)式の数値範囲内にある。
実施形態5の埋込磁石型誘導子リニアモータ500において、個々の永久磁石50の位置は、第1から実施形態4と同様に、誘導子歯60から観て少しずつ移相がずれており、リニアモータ全体としては打ち消されて小さな値になる。そのため、本実施形態によれば、コギング力が小さく、推力変動が小さい埋込磁石型誘導子リニアモータ500を提供することができる。
実施形態5の埋込磁石型誘導子リニアモータ500は、基本的に実施形態4と同様の作用効果を奏する。特に実施形態5の埋込磁石型誘導子リニアモータ500は、各ティース30に片側3個ずつの永久磁石50を配置することにより、コイル励磁による磁界を各永久磁石50に対してより均一に作用させることができ、推力リップルを小さくし、最大推力を大きくすることができるという特有の効果を奏する。
〔実施形態6〕
次に、図28および図29を参照して、実施形態6の埋込磁石型誘導子リニアモータについて説明する。図28および図29は実施形態6における電機子コアの分割構造の概略断面図である。なお、第1実施形態の埋込磁石型誘導子リニアモータ100と同一の構成部材については、同一の符号を付して説明を省略する。
図28の電機子コア10は、図10の実施形態1における変形例の電機子コア10を分割構造に形成したものである。
図28に示すように、コイル40を巻回しない各区画ティース31の略中央に、電機子コア10の分割面80が形成されている。区画ティース31の分割面80、80同士は嵌合構造に形成されるが、図示する嵌合構造に限定されない。当該区画ティース31の略中央に分割面80を形成することにより、電磁鋼板の抜き型を増やさずに、異なる容量で組立が容易なリニアモータを製作することができる。
また、コイル40を巻回する巻回用ティース31の巻回部31aを分割コアとして形成してもよい。図28の巻回部31aは、当該巻回部31aの一端が凸部31bで、他端が凹部31cの嵌合構造に形成されている。電機子コア10本体側の巻回部31aの接続箇所には、当該巻回部31aの凸部31bと凹部31cに嵌合しうる凹部10cと凸部10bが形成されている。
図29の電機子コア10は、電機子の両側に誘導子歯列を有し、永久磁石が1個の場合の電機子コア10を分割構造に形成したものである。
図29に示すように、コイル40を巻回しない各区画ティース31の略中央に、電機子コア10の分割面が形成されている。区画ティース31の分割面同士は嵌合構造に形成されるが、図示する嵌合構造に限定されない。当該区画ティース31の略中央に分割面を形成することにより、電磁鋼板の抜き型を増やさずに、異なる容量で組立が容易なリニアモータを製作することができる。
また、コイル40を巻回する巻回用ティース31の巻回部31aを分割コアとして形成してもよい。図29では、巻回部31aの両端が凹部32bの嵌合構造に形成されている。電機子コア10本体側の巻回部31aの接続箇所には、当該巻回部31aの両端凹部31cに嵌合しうる凸部10bが形成されている。
巻回部31aを分割コアとして形成する場合、巻回部31aの構成材料として、磁束の流れる方向に沿うように方向性電磁鋼板を用いることができる。巻回部31aを方向性電磁鋼板で形成することにより、当該巻回部31aにおける磁気抵抗を減らすことができ、推力およびコイルエリアが増加し、効率の向上が図られる。また、巻回部31aを分割コアとして形成することにより、予め巻回部31aにコイル40を巻回しておくことができる。
実施形態6における分割構造の電機子コア10は、基本的に実施形態1から実施形態5における分割コア10と同様の作用効果を奏する。特に実施形態6における分割構造の電機子コア10は、コイル40を巻回しない区画ティース31の略中央に分割面を形成することにより、電磁鋼板の抜き型を増やさずに、異なる容量で組立が容易なリニアモータを製作することができるという特有の効果を奏する。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
1 電機子、
2 誘導子歯列、
10 電機子コア、
20 ヨーク、
30 ティース、
30a ティースの先端部、
31 巻回用ティース、
31a 巻回部、
32 区画用ティース、
40 コイル、
41 スロット、
50 永久磁石、
100、200、300、400、500 埋込磁石型誘導子リニアモータ。

Claims (11)

  1. 複数のティース間にコイルを有する電機子と、該電機子に対峙して設けられ、直線ストローク方向に沿って等間隔に配置した複数の歯部を有する誘導子歯列と、を備え、
    各ティースの先端部は根元側へ向けて磁気抵抗が増大する形状を有し、
    各ティースの先端部に少なくとも1個の永久磁石が配置され、異なるティースに配置された隣り合う永久磁石同士は異極が向き合うように着磁されており、
    各ティースの先端部に配置された前記永久磁石が2個以上のとき、同一ティースに配置された隣り合う永久磁石同士は同極が向き合うように着磁されており、
    相数をm(mは2以上の整数)、ティースのピッチをτs、ティースの先端部の永久磁石の数をn(nは1以上の整数)、磁石収容部のピッチをτm、誘導子歯ピッチをτpとしたときに、
    τm=τs/n、かつ、
    1.5≦(τp/τm)<2もしくは2<(τp/τm)≦2.5
    の式の関係が成り立つ
    ことを特徴とする埋込磁石型誘導子リニアモータ。
  2. 前記永久磁石が、複数のティースに亘って、直線ストローク方向に一定のピッチ間隔で配置されていることを特徴とする請求項記載の埋込磁石型誘導子リニアモータ。
  3. 前記永久磁石が、前記ティースの先端部から前記電機子のコア内側に向けて延出され、該延出端が前記コイル同士の間に位置することを特徴とする請求項1または2記載の埋込磁石型誘導子リニアモータ。
  4. 前記ティースの先端部に配置された前記永久磁石が2個以上のとき、前記永久磁石は前記ティースの先端部形状に沿って傾斜配置され、該永久磁石は前記電機子のコア内側に向かうにつれて前記ティース中央に近づくように傾いていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の埋込磁石型誘導子リニアモータ。
  5. 前記電機子のコアが複数の分割コアを組み合わせた分割構造で構成されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の埋込磁石型誘導子リニアモータ。
  6. 前記電機子コアは、少なくとも、コイルを巻回するためのティースの巻回部が分割構造に形成され、
    前記巻回部は方向性電磁鋼板で形成され、前記コイルの軸方向と前記方向性電磁鋼板の磁化容易軸が平行となっていることを特徴とする請求項に記載の埋込磁石型誘導子リニアモータ。
  7. 前記複数のティースのうち、一つ置きのティースにコイルが巻回されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の埋込磁石型誘導子リニアモータ。
  8. 前記コイルを巻回するためのティースの幅は、前記コイルを巻回しないティースの幅よりも広く設定されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の埋込磁石型誘導子リニアモータ。
  9. 前記コイルを巻回するためのティースの直線ストローク方向に直交する幅は、前記コイルを巻回しないティースの直線ストローク方向に直交する幅よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の埋込磁石型誘導子リニアモータ。
  10. 前記電機子の両側に誘導子歯列が設けられ、
    前記誘導子歯列に対峙するように、前記電機子の両側に前記ティースの先端部を有し、該両側のティースの先端部に前記永久磁石が配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の埋込磁石型誘導子リニアモータ。
  11. 前記電機子のコアまたは/および誘導子歯列のアプリケーション取付面に、前記アプリケーション取付用の締結部材を埋め込んだことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の埋込磁石型誘導子リニアモータ。
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