JPWO2004093067A1 - 光ディスク制御装置 - Google Patents

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Abstract

複数の情報面を有する光ディスクの目標情報面に対して短時間でフォーカス引き込みを行うことの可能な光ディスク制御装置を提供する。駆動信号発生回路の出力信号で対物レンズを複数の情報面を有する光ディスクに近づけていき、合焦点通過検出回路により最初の合焦点位置の通過が検出され、その位置からさらに所定量だけ対物レンズが光ディスクに近づくと、n回転分遅延回路が反転指令fを出力し、対物レンズの向きを変えて光ディスクから遠ざけた後、フォーカス引き込み回路が、アクチュエータ駆動回路に出力する信号aを、駆動信号発生回路から制御回路の出力信号に切り換えると共に、制御回路を起動してフォーカス引き込みを行う。

Description

本発明は、レーザ等の光源を用いて光学的に情報担体(光ディスク)上に信号を記録し、あるいは情報担体から信号を再生する光ディスク制御装置に関し、特に光ビームの合焦点を制御するフォーカス制御を行うディスク制御装置に関する。
レーザ等の光源を用いて情報担体に対し光学的に情報の記録/再生を行うためには、情報担体の情報面が光ビームの焦点(収束点)位置に常にあるようにフォーカス制御を行う必要がある。これを実現するためには、フォーカス制御の前に、対物レンズを動かして光ビームの焦点位置を情報担体の情報面まで持っていく、いわゆるフォーカス引込み動作が行われる。
そして、従来の光ディスク制御装置は、情報担体と対物レンズ間の距離、いわゆるワーキングディスタンス(以下、WDとも略称する)を短くすることで、光ピックアップの小型化を実現しようとしている(例えば、特開平5−334687号公報参照)。
以下、従来の光ディスク制御装置について、図14、図15および図16を参照して説明する。
図14は、従来の光ディスク制御装置の構成例を示すブロック図である。
図14において、鋸歯状波信号発生回路45は、その振幅が徐々に大きくなる鋸歯状波信号を出力する。切換回路31は、鋸歯状波信号発生回路45の出力信号あるいは制御回路20の出力信号を切り換えて信号aとしてアクチュエータ駆動回路21に送り、アクチュエータ駆動回路21は、信号aに応じてアクチュエータ22を作動させることで、対物レンズ23を駆動する。
フォーカス誤差検出回路12は、対物レンズ23の焦点位置と光ディスク2の情報面2Aとのずれ量を示すフォーカス誤差信号bを出力する回路であり、その詳細については後述する。フォーカス引き込み回路32Bは、フォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、切換回路31に指令gを出すことによりフォーカス引き込み動作を実現する。
図15は、図14のフォーカス誤差検出回路12の内部構成例を示す回路図である。図15において、フォーカス誤差検出回路12は、光ピックアップ3内の4分割光検出器301により、入射した光ビームスポット302に応じて検出された信号から、2つの加算器1201、1202により4分割光検出器301の対角和である(A+D)と(B+C)の加算信号を生成し、さらに減算器1203により(A+C)−(B+D)の差分信号を生成するという非点収差法によりフォーカス誤差信号bを生成する。
次に、以上のように構成された従来の光ディスク制御装置におけるフォーカス引き込み動作について、図16を参照して説明する。図16は、図14における各部信号の波形図である。
システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hが出力されると、対物レンズ23は、鋸歯状波信号発生回路45から出力される順次振幅の変化する鋸歯状波信号に基づいて、アクチュエータ駆動回路21、アクチュエータ22を介して駆動される。そして、その鋸歯状波信号の振幅が徐々に大きくなって、対物レンズ23の焦点が情報面2Aに到達すると、フォーカス引き込み回路32Fは、フォーカス誤差検出回路12から出力されるフォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで、切換回路31に切換指令gを出力して、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを鋸歯状波発生回路45の出力信号から制御回路20の出力信号に切り換えるとともに、制御回路20を起動することで、フォーカス引き込み動作が行われる。
このような光ディスク制御装置は、鋸歯状波信号の振幅を徐々に大きくするため、フォーカス誤差信号が検出されるまでに時間がかかり、その結果、フォーカス引き込み動作に時間を要する。
特に、光ディスクの面振れや対物レンズの垂れにより、光ディスクと対物レンズとの間隔が広がっている場合には、フォーカス誤差信号が検出されるまでの時間が長くなり、フォーカス引き込み動作に要する時間がさらに長くなる。
また、光ディスクが複数の情報面を有する場合は、検出されるフォーカス誤差信号がどの情報面のものであるか識別することができないために、目標とする情報面にフォーカス引き込みを行うことができないという問題もあった。
特に、目標とする情報面が対物レンズから遠いほど多くのフォーカス誤差信号が検出されるため、目標とする情報面に引き込むことは困難であった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光ディスクが内部に複数の情報面を有している場合でも、目標情報面に対して短時間でフォーカス引き込みを行うことの可能な光ディスク制御装置を提供することにある。
課題を解決するための手段
前記の目的を達成するため、本発明に係る光ディスク制御装置は、収束照射手段と、フォーカス移動手段と、フォーカス誤差検出手段と、合焦点通過検出手段と、反転指令手段と、駆動信号発生手段と、制御手段と、フォーカス引き込み手段とを備えた構成を有する。
収束照射手段は、複数の情報面を有する情報担体に対物レンズを介して光ビームを収束照射する。フォーカス移動手段は、対物レンズを移動させることで収束照射手段によって収束された光ビームの焦点を情報担体の面の法線方向に移動させる。フォーカス誤差検出手段は、情報担体の各面に対する光ビームの焦点の位置ずれに応じたフォーカス誤差信号を生成する。合焦点通過検出手段は、光ビームの合焦点が情報担体の表面および各情報面を通過したことを検出する。反転指令手段は、合焦点通過検出手段からの出力信号を用いて反転指令を出力する。駆動信号発生手段は、フォーカス移動手段に対して、対物レンズを情報担体に近づける信号を出力するとともに、反転指令に応じて対物レンズを情報担体から遠ざける信号に切り換えて出力する。制御手段は、フォーカス誤差信号を用いて合焦点が情報担体の各情報面を追従するようにフォーカス移動手段を制御する。フォーカス引き込み手段は、駆動信号発生手段から制御手段に動作を切り換えて、フォーカス移動手段によりフォーカス引き込み動作を行わせる。
この構成によれば、対物レンズは上下動作を繰り返すこと無くすぐに引き込み動作に入ることが出来て、引き込み動作に要する時間を短縮することが出来る。さらに、対物レンズを情報担体に近づけていき、合焦点通過後すぐに向きを変えることにより、対物レンズが不必要に情報担体に近づくことを防ぎ、対物レンズのWDが狭い場合でも、対物レンズと情報担体の衝突を防ぐことができる。
また、本発明に係る光ディスク制御装置は、駆動信号発生手段からの出力信号が対物レンズを情報担体に近づけたり遠ざけたりする時の切り替わり点で、駆動波形の傾きを徐々に変化させる構成を有する。
この構成によれば、対物レンズが慣性力に起因する反作用で振動的になることを防ぐことが出来、不安定なフォーカス誤差信号が発生することがなく、常に安定したフォーカス誤差信号を得ることが出来、フォーカス引き込み動作についても安定性を確保できる。
また、本発明に係る光ディスク制御装置は、複数の情報面を持つ情報担体に対し目標情報面に応じた収差設定を行い、フォーカス誤差信号の振幅値から目標情報面を判別する構成を有する。この場合、フォーカス誤差信号が極大および極小となる時の反射光量信号のレベルと、反射光量信号のレベルの極大値とに基づいて、フォーカス誤差信号と反射光量信号の位相関係を検出することにより、目標とする情報面を判別することが好ましい。
この構成によれば、複数の情報面を有する情報担体から検出される複数のフォーカス誤差信号のうちから目標とする情報面によるフォーカス誤差信号を正しく判別することができ、フォーカス引き込み時にも確実に目標とする情報面に引き込むことができる。
また、本発明に係る光ディスク制御装置は、対物レンズを複数の情報面を有する情報担体に近づけていき、最初の合焦点位置の通過が検出されると、その位置からさらに所定量だけ対物レンズを情報担体に近づけ、向きを変えて情報担体から遠ざけた後に、フォーカス引き込み手段によりフォーカス引き込み動作を行う構成を有する。
この構成によれば、最初の合焦点から所定量のみ対物レンズを情報担体に近づけることにより、対物レンズが不必要に情報担体に近づくことを防ぎ、WDが狭い場合でも対物レンズと情報担体の衝突を防ぐことができる。その上、複数の情報面を有する情報担体に対して情報面が目標面であるかを判別する必要が無いので、判別誤りによる誤引き込みや対物レンズと情報担体の衝突を回避することができる。さらに、情報面の判別を行わなくても、対物レンズの移動量である所定量を調節することにより、目標とする情報面に対してフォーカス引き込みを行うことが可能となる。
また、本発明に係る光ディスク制御装置は、複数の情報面を有する情報担体に対して、フォーカス誤差信号の極大値と極小値が現れる順番から光ビームの焦点位置を検出することにより、目標とする情報面を判別する構成を有する。
この構成によれば、複数の情報面を内部に有する情報担体から検出される複数のフォーカス誤差信号のうちから目標とする情報面によるフォーカス誤差信号を正しく判別することができ、フォーカス引き込み時にも確実に目標とする情報面に引き込むことができる。
さらに、本発明に係る光ディスク制御装置は、複数の情報面を有する情報担体に対して、合焦点通過検出手段により検出された面が情報担体に含まれる所定の面であることを判別する面判別手段と、面判別手段からの出力信号に基づいて対物レンズの移動量を設定する移動量設定手段と、合焦点通過検出手段が合焦点の通過を検出してから合焦点が移動量設定手段により設定された所定量Bだけ移動するのを管理および検出する移動量管理検出手段Bと、移動量管理検出手段Bからの出力信号を用いて反転指令を出力する反転指令手段とを備えた構成を有する。
この構成によれば、面判別手段が判別した面は情報担体内部に備える情報面であることを確定でき、当該確定した情報面から目標とする情報面まで移動するため、フォーカス引き込みの確実性と迅速性とを達成することができる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。
図2は、図1の光ディスク制御装置における各部信号の波形図である。
図3Aは、球面収差が無い場合における、図1のフォーカス誤差信号bのS字波形の各ポイントにおける4分割光検出器301上の光ビームスポット302の形状を示す図である。
図3Bは、球面収差が有る場合における、図1のフォーカス誤差信号bのS字波形の各ポイントにおける4分割光検出器301上の光ビームスポット302の形状を示す図である。
図4は、本発明の実施の形態2に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。
図5は、光ディスクの回転速度が比較的速い場合における図4の各部信号の波形図である。
図6は、光ディスクの回転速度が比較的遅い場合における図4の各部信号の波形図である。
図7は、本発明の実施の形態3に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。
図8Aは、球面収差が無い場合における、図7のフォーカス誤差信号bのS字波形と反射光量信号cの関係を説明する図である。
図8Bは、球面収差が有る場合における、図7のフォーカス誤差信号bのS字波形と反射光量信号cの関係を説明する図である。
図9は、図7の光ディスク制御装置における各部信号の波形図(例えば、光ディスクの回転速度が比較的速い場合等)である。
図10は、本発明の実施の形態4に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。
図11は、図10の光ディスク制御装置における各部信号の波形図である。
図12は、本発明の実施の形態5に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。
図13は、光ディスクに面振れがある場合における図12の各部信号の波形図である。
図14は、従来の光ディスク制御装置の構成例を示すブロック図である。
図15は、図14のフォーカス誤差検出回路12の内部構成を示す回路図である。
図16は、図14の光ディスク制御装置における各部信号の波形図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図1において、従来例と同じ構成要素については、同一番号を付してその説明を省略する。
図1において、ディスク1は、第1の情報面1Aに加えて第2の情報面1Bを有する2層積層ディスクである。収差設定器63は、システムコントローラ30が指定した情報面に対し、光ビームに球面収差が発生しないようにする収差設定値を出力する。収差調節器65は、収差設定器63の設定値により、収差調節器駆動回路64を介して光ビームの焦点の球面収差を調節する。
反射光量検出回路41は、ディスク1から反射した光の量に比例した信号(以下、反射光量信号と称する)cを出力する。合焦点通過検出手段44は、反射光量検出回路41からの反射光量信号cが所定値Clvl以上という条件で、フォーカス誤差検出回路12から出力されるフォーカス誤差信号bのS字波形を識別し、反射光量信号cが所定値Clvlよりも小さくなったという条件で合焦点を通過したことを検出する。
また、振幅検出回路62は、フォーカス誤差信号bと合焦点通過検出回路44から出力される合焦点通過信号dとに基づき、フォーカス誤差信号bのS字波形の振幅を検出する。情報面検出回路61は、合焦点通過検出回路44からの信号出力時に、振幅検出回路62から出力される振幅値が所定値Bcmpよりも大きければ、引き込みを行うべき目標の情報面を通過したことを検出する。
特性補正回路43は、情報面検出回路61が目標の情報面であることを検出した場合、振幅検出回路62から出力されるS字波形の振幅値b1Aと基準値Bstdとの比から、制御回路20のゲイン設定を補正する。
反転指令回路40は、情報面検出回路61が目標の情報面を通過したことを検出したら、フォーカス引き込み回路32Aと駆動信号発生回路42Aとに反転指令fを出力する。駆動信号発生回路42Aは、対物レンズ23をディスク1から遠ざけたり近づけたりする信号を出す場合に、駆動波形の傾きが急激に変化しないように滑らかに傾きを変えるように出力するものであり、システムコントローラ30により起動hされると、最初に対物レンズ23をディスク1から遠ざけるような駆動信号を一定期間出力し、それから向きを変え、ディスク1に近づける駆動信号を出力する。フォーカス引き込み回路32Aは、反転指令回路40が反転指令fを出力し、既に反転状態にあるという条件で、フォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、切換回路31に指令gを出すことにより、フォーカス引き込み動作を実現する。
次に、以上のように構成されたディスク制御装置の動作について、図1に加えて、図2および図3を参照して説明する。
図2は、図1の光ディスク制御装置における各部信号の波形図である。システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hと、目標情報面(本例では、第1の情報面1A)の情報とが、それぞれ駆動信号発生回路42Aと収差設定器63とに送られる。収差設定器63は、指定された第1の情報面1Aに対して球面収差が発生しないように、収差調整器65を調整する。同時に、駆動信号発生回路42Aは、駆動波形の傾きの変化が急激にならないように、対物レンズ23をディスク1から遠ざける方向の駆動信号を出力する。駆動信号発生回路42Aは、対物レンズ23をディスク1から所定量遠ざけた後に、駆動波形の傾きの変化が急激にならないように、対物レンズ23をディスク1に近づける方向の駆動信号に切り換える。対物レンズ23がディスク1に近づいていくと、その合焦点が第2の情報面1Bを通過し、第2の情報面1Bに対する合焦点通過によるS字波形b1が、フォーカス誤差検出回路12から出力される。
ここで、球面収差が発生していない場合のS字波形と、球面収差が発生している場合のS字波形について、図3Aおよび図3Bを参照して説明する。図3Aおよび図3Bは、それぞれ、球面収差が発生していない場合および発生している場合におけるS字波形の各ポイントにおける4分割光検出器301上の光ビームスポット302の形状を示す図である。
図3Aに示すように、球面収差が発生していない場合は、S字波形のピークおよびボトムにおい光ビームスポット302は細く線状になる。これに対して、図3Bに示すように、球面収差が発生している場合は、対物レンズ23の中央部と外周部とで光ビームの集まり方が異なるため、光ビームスポット内での光強度にばらつきが発生する(中央部の光ビームスポット302a、外周部の光ビームスポット302b)。そして、S字波形のピークとボトムとにおける光ビームスポットの形状が細い線状にならなくなる。そのため、S字波形のピークとボトムの絶対値が小さくなり、S字波形としてはその振幅が小さくなる。
このように、球面収差が発生しているためその振幅が小さくなっている第2の情報面1Bに対するS字波形b1の振幅値(b1B)は、情報面検出回路61に入力され所定値(Bcmp)と比較され、それが目標の情報面のものではないと判断される。そして、対物レンズ23がさらにディスク1に近づくと、その合焦点が第1の情報面1Aを通過し、第1の情報面1Aに対する合焦点通過によるS字波形b2がフォーカス誤差検出回路12から出力される。情報面検出回路61は、第2の情報面1Bの場合と同様に、合焦点通過信号dのタイミングで検出されるS字波形b2の振幅(b1A)が所定値(Bcmp)よりも大きいことから、そのS字波形が目標の情報面のものであると判断する。
情報面検出回路61が目標の情報面(本例では、第1の情報面1A)を検出すると、反転指令回路40は、反転指令fをフォーカス引き込み回路32Aと駆動信号発生回路42Aに出力する。駆動信号発生回路42Aは反転指令を受けて、駆動波形の傾きの変化が急激にならないように対物レンズ23をディスク1から遠ざける方向の駆動信号に切り換えていく。また同時に、情報面が検出されると、特性補正回路43は、振幅検出回路62から出力される第1の情報面1Aに対するS字波形b2の振幅値(b1A)を基準の振幅値(Bstd)と比較し、その比からフォーカス引き込み後の制御ゲインが適切になるように制御回路20のゲイン調整を行う。同時に、反転指令fを受けたフォーカス引き込み回路32Aは、フォーカス誤差信号bのレベル判定による引き込み動作可能状態となっている。
そして、対物レンズ23はディスク1から遠ざかる方向に動き出し、フォーカス誤差検出回路12からS字波形b3が出力されると、フォーカス引き込み回路32Aはフォーカス誤差信号b(b3)のレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで切換回路31に切換指令gを出力し、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを駆動信号発生回路42Aの出力信号から制御回路20の出力信号に切り換えるとともに、制御回路20を起動することでフォーカス引き込み動作を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、駆動信号発生回路42からの出力信号で、対物レンズ23をディスク1から所定量遠ざけた後に向きを変えて近づけていき、フォーカス誤差信号から目標の情報面に対する合焦点位置の通過が検出されるとすぐに向きを変えてディスク1から離れるように駆動し、次に発生するフォーカス誤差信号を用いてフォーカス引き込み動作を行うことにより、対物レンズ23が上下動作を繰り返すこと無く、直ちに引き込み動作に入ることが出来、引き込み動作に要する時間を短縮する事が出来る。さらに、対物レンズ23をディスク1に近づけていき合焦点通過後すぐに向きを変えることにより、対物レンズ23が不必要にディスク1に近づくことを防ぎ、WDが狭い場合でも対物レンズ23とディスク1の衝突を防ぐことができる。
また、目標の情報面に対するS字波形が検出されたとき、その振幅から特性補正回路43が制御回路20のゲインを最適化することにより、S字振幅の学習のためだけに対物レンズ23を駆動する必要が無くなり、さらにフォーカス引き込み動作の時間を短縮できる。
その上、合焦点通過検出回路44が合焦点位置の通過を検出するために、フォーカス誤差信号とともに、反射光量検出回路41からの反射光量信号をあわせて使用することにより、フォーカス誤差信号のノイズを除去し、確実な合焦点検出を行うことで、安定したフォーカス引き込み動作を実現できる。
さらに、駆動信号発生回路42Aの出力信号が対物レンズ23の動きの向きを変えるとき、その駆動波形の傾きの変化が急激にならないように徐々に変化させることにより、対物レンズ23が振動的になることを防ぐことが出来、不安定なフォーカス誤差信号が発生することがなく、安定したフォーカス誤差信号で確実にフォーカス引き込み動作を実現することが出来る。
また、複数の情報面を持つディスク1に対し、収差調節器65を用いて光ビームの収差をコントロールし、目標の情報面での球面収差が発生しないように光ビームを設定することにより、フォーカス誤差信号bのS字信号の振幅から目標の情報面を判別でき、複数の情報面を有するディスク1に対して簡単な構成で目標とする情報面を判別し、その情報面に確実にフォーカス引き込みをすることが出来る。
なお、本実施形態では、駆動信号発生回路42が最初に対物レンズ23をディスク1から遠ざけるように駆動しているが、スタート時の対物レンズ23の位置やディスク1の面振れの大きさによっては、すぐに対物レンズ23をディスク1に近づけるように駆動してもよく、本実施の形態に限定されるものでない。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図4において、従来例および実施の形態1と同じ構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4において、定数算出回路71は、合焦点通過検出回路44が最初のS字波形を検出してから対物レンズ23が光ディスク1に近づくべき距離Lと、ディスクモータ24の回転速度Vrotとに基づいて、n回転分遅延回路70に設定する回転待ち回数nと、駆動信号発生回路42Aに設定する対物レンズ23の駆動速度Vlnsを以下の式(1)および式(2)より算出する。
n=K×L×Vrot …(1)
Vlns=(L×Vrot)/n …(2)
上記式(2)において、Kは、駆動速度Vlnsを一定範囲に収めるための定数である。
特に、回転待ち回数nは、式(1)の結果から四捨五入により整数で求める。ここで、所定距離Lとしては、少なくとも対物レンズ23の焦点を表面1Cから第1の情報面1Aに移動させるために対物レンズ23が移動しなければならない距離を確保する。
そして、n回転分遅延回路70は、フォーカス誤差信号bと合焦点通過信号dに基づいて、最初のS字波形のゼロクロス点から光ディスク1がn回転後に駆動信号発生回路42Aに反転指令fを出力する。駆動信号発生回路42Bは、対物レンズ23を光ディスク1から遠ざけたり近づけたりする信号を出力するものであり、少なくとも対物レンズ23を光ディスク1に近づける速度は、定数算出回路71によって設定される。フォーカス引き込み回路32Bは、n回転分遅延回路70が反転指令fを出力しすでに反転状態にあるという条件で、フォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、その判定結果に応じて切換回路31に指令gを出すことにより、フォーカス引き込み動作を実現する。
次に、以上のように構成された光ディスク制御装置の動作について、図4に加えて、図5および図6を参照して説明する。
図5は、光ディスク1の回転速度Vrotが比較的速い場合における図4の各部信号の波形図である。
まず、システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hが駆動信号発生回路42Bに送られる。同時に、定数算出回路71は、その時の光ディスク1の回転速度Vrotより上記式(1)および式(2)を用いて、待ち回転数n(=3)と対物レンズ23の速度Vlnsとを算出し、それぞれn回転分遅延回路70と駆動信号発生回路42Bとに設定する。
駆動信号発生回路42Bは、定数算出回路71により設定された駆動速度Vlnsで、対物レンズ23を光ディスク1に近づけるように駆動信号を出力する。対物レンズ23が光ディスク1に近づいていくと、その焦点が光ディスク1の表面1Cを通過し、それによるS字波形(b1)がフォーカス誤差検出回路12から出力される。n回転分遅延回路70は、最初のS字波形b1のゼロクロス点を起点として、光ディスク1が3回転する時間(この間に、第2の情報面1Bに対するS字波形b2、第1の情報面1Aに対するS字波形b3が出力される)の後に、反転指令fを出力する。これは、最初のS字波形b1が検出されてから対物レンズ23が光ディスク1に所定距離Lだけ近づいたタイミングに相当する。
n回転分遅延回路70が出力する反転指令fは、フォーカス引き込み回路32Bと駆動信号発生回路42Bに入力される。駆動信号発生回路42Bは、反転指令を受けて、対物レンズ23を光ディスク1から遠ざける方向の駆動信号に切り換える。同時に、反転指令fを受けたフォーカス引き込み回路32Bは、フォーカス誤差信号bのレベル判定による引き込み動作可能状態となっている。
そして、対物レンズ23が光ディスク1から遠ざかる方向に移動し、フォーカス誤差検出回路12からS字波形(b4)が出力されると、フォーカス引き込み回路32Bは、フォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで切換回路31に切換指令gを出力し、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを、駆動信号発生回路42Bの出力信号から制御回路20の出力信号に切り換えるとともに、制御回路20を起動することで、第1の情報面1Aへのフォーカス引き込み動作を行う。
図6は、光ディスク1の回転速度Vrotが比較的遅い場合における図4の各部信号の波形図である。
システムコントローラ30からのフォーカス引き込み指令hに対する引き込みの基本動作は、光ディスク1の回転速度Vrotが比較的速い場合と同じであるが、光ディスク1の回転速度Vrotが遅いことにより、回転待ち回数nが3から2となり、それに対応した対物レンズ23の速度Vlnsが設定される。そして、この場合でも、反転指令fが出力されるのは、最初のS字波形b1が検出されてから対物レンズ23が光ディスク1に所定距離Lだけ近づいたタイミングに相当する。
以上のように、本実施の形態では、定数算出回路71により光ディスク1の回転速度Vrotと、最初のS字波形b1を検出してから対物レンズ23を光ディスク1に近づけるべき距離Lとから、n回転分遅延回路70に設定する回転待ち回数nと、駆動信号発生回路42Bに設定する対物レンズ23の駆動速度Vlnsとを算出する。これによって、対物レンズ23が上下動作を繰り返すこと無くすぐに引き込み動作に入ることができるので、引き込み動作に要する時間を短縮することができる。さらに、対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき、最初のS字波形b1から所定距離Lだけ光ディスク1に近づけた時点で、対物レンズ23の向きを変えることにより、対物レンズ23が不必要に光ディスク1に近づかず、WDが狭い場合でも対物レンズ23と光ディスク1の衝突を防ぐことができる。
また、対物レンズ23の向きを変えて引き込みのためにフォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するタイミングを、最初のS字波形b1のゼロクロスから光ディスク1のn回転後(nは整数)とすることにより、光ディスク1が面振れ成分を持っていた場合でも、フォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するときには、焦点が必ず第1の情報面1Aよりも奥にあることが保証され、確実に情報面1Aにフォーカス引き込みを行うことができる。
さらに、光ディスク1の回転速度Vrotから回転待ち回数nとレンズ移動速度Vlnsを算出することにより、光ディスク1の回転速度Vrotの違いに対しても、レンズ移動速度Vlnsをほぼ一定に保てるので、フォーカス引き込み時の安定性を確保できる。さらに、最初のS字波形検出から光ディスク1のn回転後までの対物レンズ23の移動量を常に所定距離Lに保つことができ、対物レンズ23が光ディスク1に不必要に接近することを回避できる。また、対物レンズ23を止めることなく駆動できるので、速度切換り点を少なくでき、対物レンズ23の揺れによる悪影響を最低限に抑えることができる。
その上、合焦点通過検出回路44が合焦点位置の通過を検出する際に、フォーカス誤差信号bに加えて、反射光量検出回路41からの反射光量信号cを用いることにより、フォーカス誤差信号bのノイズを除去し、確実な合焦点検出を行うことで、安定したフォーカス引き込みを実現できる。
なお、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Bは最初から対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向に駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、光ディスク1の面振れ等を考慮して最初に対物レンズ23を光ディスク1から所定距離だけ遠ざけるように駆動してから向きを変えて光ディスク1に近づけるように駆動してもよい。
また、対物レンズ23の移動量を所定距離Lに保つ方法としては、レンズ移動速度Vlnsを光ディスク1の回転速度Vrotに関係なく一定とし、対物レンズ23が所定距離Lだけ移動した後は、光ディスク1のn回転後までその位置で止め、最初のS字波形検出から光ディスク1のn回転後に向きを変えるような構成でもよく、本実施の形態に限定されるものではない。同様に、回転待ち回数nも回転速度Vrotに関係なく設定することが可能であり、本実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図7において、従来例、実施の形態1および実施の形態2と同じ構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7において、極大値/極小値検出回路80は、反射光量検出回路41からの反射光量信号cが所定値Clvl以上という条件のもと、フォーカス誤差検出回路12からのフォーカス誤差信号bの極大値および極小値を検出する。反射光量差検出回路81は、極大値/極小値検出回路80が極大値および極小値を検出したそれぞれのタイミングでの反射光量検出回路41からの反射光量信号cのレベル差ΔVを検出する。最大値検出回路82は、反射光量検出回路41からの反射光量信号cの最大値を常に検出しており、合焦点通過検出回路44から合焦点通過検出信号dが出力されたタイミングでその最大値を確定し、正規化回路83にその最大値情報を送る。正規化回路83は、反射光量差検出回路81からの反射光量のレベル差ΔVを、最大値検出回路82からの最大値Vmaxで除算することで正規化する。情報面判別回路84は、正規化回路83からの正規化反射光量差を所定値Ncmpと比較することで、目標情報面に対応するかどうかを判別する。反転指令回路40は、n回転分遅延回路70からの出力信号と情報面判別回路84からの出力信号のどちらか早い方のタイミングで反転指令fを出力し、フォーカス引き込み回路32Cと駆動信号発生回路42Cに送る。
次に、以上のように構成された光ディスク制御装置の動作について、図7に加えて、図8A、図8Bおよび図9を参照して説明する。
図8Aおよび図8Bは、それぞれ、球面収差が無い場合および有る場合におけるフォーカス誤差信号bのS字波形と反射光量信号cの関係を説明する図で、図9は、図7の光ディスク制御装置における各部信号の波形図(例えば、光ディスク1の回転速度Vrotが比較的速い場合等)である。
図9において、まず、システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hが駆動信号発生回路42Cに送られる。収差設定器63は、指定された第1の情報面1Aに対して球面収差が発生しないように、収差調節器駆動回路64を介して収差調節器65により収差を調節する。そして、駆動信号発生回路42Cは、定数算出回路71により、実施の形態2で説明した式(1)および式(2)を用いて算出されたレンズ移動速度Vlnsで、対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向の駆動信号を出力する。対物レンズ23が光ディスク1に近づいていくと、その焦点が表面1Cおよび第2の情報面1Bを通過し、それによるS字波形b1およびb2がフォーカス誤差検出回路12から出力される。
ここで、球面収差が発生していない場合のS字波形と球面収差が発生している場合のS字波形について、図8Aおよび図8Bを参照して説明する。
図8Aは、球面収差が発生していない場合のS字波形の各ポイントにおける4分割光検出器301上の光ビームスポット302の形状を示しており、球面収差が無い場合は、S字波形のピークおよびボトムにおい光ビームスポット302は細く線状になる。これに対して、図8Bは、球面収差が発生している場合のS字波形の各ポイントにおける4分割光検出器301上の光ビームスポットの形状を示している。球面収差が発生している場合は、対物レンズ23の内周側と外周側で光ビームの集まり方が異なるため、光ビームスポット内での光強度にばらつきが発生する(内周側の光ビームスポット302a、外周側の光ビームスポット302b)。そして、S字波形のピークとボトムにおける光ビームスポットの形状が細い線状にならなくなる。特に、4分割光検出器301を小さくした場合は、S字波形のボトム(あるいはピーク)で光ビームスポットが4分割光検出器301からはみ出してしまう。一方、S字波形のピーク(あるいはボトム)側では、さらにゼロクロス点から離れた位置でも4分割光検出器301からはみ出さないという状態になる。つまり、フォーカス誤差信号bのS字波形と反射光量信号cの盛り上がりの位相がずれるようになる。
このように、球面収差が発生している表面1Cおよび第2の情報面1Bに対して、S字波形と反射光量信号cの位相はずれることになる。極大値/極小値検出回路80(図7)は、これらのS字波形のピークとボトムのタイミングを検出し、反射光量差検出回路81は、それぞれのタイミングでの反射光量検出回路41からの反射光量信号のレベル差ΔVを算出する。合焦点通過検出回路44がS字波形の通過を検出すると、最大値検出回路82は最大値Vmaxを確定し正規化回路83に送る。正規化回路83は、ΔVとVmaxより正規化データN(=ΔV/Vmax)を算出し、情報面判別回路84は、正規化データN(図8BのN2)を所定値Ncmpと比較し、N2≧Ncmpであるので、そのS字波形が目標とする第1の情報面1Aに対応しないと判断する。
そして、図9に示すように、対物レンズ23がさらに光ディスク1に近づくと、その合焦点が第1の情報面1Aを通過してそれによるS字波形b3がフォーカス誤差検出回路12から出力される。表面1Cや第2の情報面1Bの場合と同様に、極大値/極小値検出回路80、反射光量差検出回路81および最大値検出回路82が動作し、正規化回路83からの正規化データN(図8AのN1)を情報面判別回路84が所定値Ncmpと比較し、N1<Vcmpであるので、そのS字波形が目標情報面1Aに対応すると判断する。
情報面判別回路84が目標とする第1の情報面1Aを検出したことが反転指令回路40に伝えられると、n回転分遅延回路70からの反転指令はまだの状況であり、反転指令回路40は、反転指令f1をフォーカス引き込み回路32Cと駆動信号発生回路42Cに出力する。駆動信号発生回路42Cは、反転指令f1を受けて対物レンズ23を光ディスク1から遠ざける方向の駆動信号に切り換える。また同時に、反転指令f1を受けたフォーカス引き込み回路32Cは、フォーカス誤差信号bのレベル判定によるフォーカス引き込み動作が可能な状態となっている。
そして、対物レンズ23は光ディスク1から遠ざかる方向に動き出し、フォーカス誤差検出回路12からS字波形b4が出力されると、フォーカス引き込み回路32Cは、フォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで、切換回路31に切換指令g1を出力し、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを、駆動信号発生回路42Cから制御回路20の出力信号に切り換えるとともに制御回路20を起動することで、フォーカス引き込み動作を行う。
一方、本実施の形態においても、実施の形態2と同様に、n回転分遅延回路70を備えており、定数算出回路71により光ディスク1の回転速度Vrotから式(1)を用いて算出された回転待ち回数nがn回転分遅延回路70に設定され、最初に検出されたS字波形b1のゼロクロスから光ディスク1がn回転する時間遅延後に出力信号を反転指令回路40に供給する。反転指令回路40は、情報面判別回路84での情報面判別が適正に動作し既に反転指令が入力されていた場合は、n回転分遅延回路70からの入力は無視する。しかし、反射光量信号cに含まれるノイズ等の原因により、情報面判別回路84での情報面判別が適正に動作せず反転指令が入力されなかった場合は、n回転分遅延回路70からの入力信号により反転指令f2が出力される。以降の動作については、実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
以上のように、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Cの出力信号で対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき、フォーカス誤差信号bのピークとボトムのタイミングでの反射光量信号のレベル差を算出し、それを反射光量の最大値で正規化したものを所定値と比較することで目標情報面を検出する。そして、目標情報面を検出するとすぐに向きを変えて光ディスク1から離れるように対物レンズ23を駆動し、次に発生するフォーカス誤差信号を用いてフォーカス引き込み動作を行う。これによって、対物レンズ23が上下動作を繰り返すこと無くすぐに引き込み動作に入ることができるので、フォーカス引き込み動作に要する時間を短縮することができる。さらに、対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき目標情報面を検出した後すぐに向きを変えることにより、対物レンズ23が不必要に光ディスク1に近づかず、WDが狭い場合でも対物レンズ23と光ディスク1の衝突を防ぐことができる。
また、合焦点通過検出回路44が合焦点位置の通過を検出する際に、フォーカス誤差信号bに加えて、反射光量検出回路41からの反射光量信号cを用いることにより、フォーカス誤差信号bのノイズを除去し、確実な合焦点検出を行うことで、安定したフォーカス引き込みを実現できる。
さらに、反射光量信号cにノイズ等が載っており、反射光量信号のレベル差を反射光量の最大値で正規化した正規化データNが乱れて、情報面判別回路84が情報面判別に失敗した場合でも、n回転分遅延回路70により反転指令が出力される。このため、確実にフォーカス引き込み動作が行えるとともに、対物レンズ23が光ディスク1に衝突することを防ぐことができ、信頼性の高い光ディスク制御装置を実現できる。
また、情報面判別に失敗した場合、対物レンズ23の向きを変えて引き込みのためにフォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するタイミングを最初のS字波形のゼロクロスから光ディスク1のn回転後(nは整数)とすることにより、光ディスク1が面振れ成分を持っていた場合でも、フォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するときには焦点が必ず情報面1Aよりも奥にあることが保証される。これによって、失敗することなく確実に第1の情報面1Aに対してフォーカス引き込み動作を行うことができる。
さらに、光ディスク1の回転速度Vrotから回転待ち回数nとレンズ移動速度Vlnsを算出することにより、光ディスク1の回転速度Vrotの違いに対してもレンズ移動速度Vlnsをほぼ一定に保てることで、フォーカス引き込み時の安定性を確保できる。さらに、情報面判別に失敗した場合、最初のS字波形検出から光ディスク1のn回転後までの対物レンズ23の移動量を常に所定距離Lに保つことができ、対物レンズ23が光ディスク1に不必要に接近することを回避できる。
なお、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Cは最初から対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向に駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、光ディスク1の面振れ等を考慮して最初に対物レンズ23を光ディスク1から所定距離だけ遠ざけるように駆動してから向きを変えて光ディスク1に近づけるように駆動してもよい。
また、対物レンズ23の移動量を所定距離Lに保つ方法としては、レンズ移動速度Vlnsを光ディスク1の回転速度Vrotに関係なく一定とし、対物レンズ23が所定距離Lだけ移動した後は、光ディスク1のn回転後までその位置で止め、最初のS字波形検出から光ディスク1のn回転後に向きを変えるような構成でもよく、本実施の形態に限定されるものではない。同様に、回転待ち回数nも回転速度Vrotに関係なく設定することが可能であり、本実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態3に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図10において、従来例、実施の形態1、実施の形態2、および実施の形態3と同じ構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10において、情報面判別回路84Aは、正規化回路83が出力する正規化された反射光量差からそのS字波形が表面1C以外、すなわち第1の情報面1Aあるいは第2の情報面1BのS字波形であることを判別する。つまり、本実施の形態では、実施の形態3の情報面判別回路84に比べて情報面判別の精度が悪く、第2の情報面1Bと第1の情報面1Aを正確に区別できない場合があることを想定している。
定数算出回路71Aは、情報面判別回路84Aが表面1C以外のS字波形を検出するまでは、実施の形態3と同様に、距離Lと回転待ち回数nと駆動速度Vlnsを上記式(1)および式(2)より算出するとともに、情報面判別回路84Aが表面1C以外のS字波形を検出すると、第2の情報面1BのS字波形を検出してから対物レンズ23が光ディスク1に近づくべき距離Sと、ディスクモータ24の回転速度Vrotとから、後述するm回転分遅延回路72に設定する回転待ち回数mと、駆動信号発生回路42Dに設定する対物レンズ23の駆動速度Vlns2とを以下の式(3)および式(4)より算出する。
m=K×S×Vrot …(3)
Vlns2=(S×Vrot)/m …(4)
ここで、所定距離Sとして、少なくとも対物レンズ23の焦点を第2の情報面1Bから第1の情報面1Aに移動させるために対物レンズ23が移動しなければならない距離が確保される。LとSの関係はL>Sであり、個体バラツキを含めて確実に所定量移動させることを考慮すると、LとSの差は、表面1Cから第2の情報面1Bまでの距離よりも大きくなる。
m回転分遅延回路72は、情報面判別回路84Aからの出力信号と合焦点通過検出回路44からの出力信号とに基づいて、第1の情報面1Aあるいは第2の情報面1BのS字波形のゼロクロス点から光ディスク1がm回転後に、反転指令回路40Aに信号を出力する。
反転指令回路40Aは、n回転分遅延回路70からの出力信号とm回転分遅延回路72からの出力信号のどちらか早い方のタイミングで反転指令fを出力し、引き込み回路32Aと駆動信号発生回路42Dに送る。
次に、以上のように構成された光ディスク制御装置の動作について、図11を参照して説明する。図11は、図10の光ディスク制御装置における各部信号の波形図である。
図11において、システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hが駆動信号発生回路42Dに送られる。収差設定器63は、指定された第1の情報面1Aに対して球面収差が発生しないように収差調整器65を調整する。そして、駆動信号発生回路42Dは、定数算出回路71Aが式(1)および式(2)から算出したレンズ移動速度Vlnsで対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向の駆動信号を出力する。対物レンズ23が光ディスク1に近づいていくと、その焦点が表面1Cおよび第2の情報面1Bを通過し、それによるS字波形b1およびb2がフォーカス誤差検出回路12から出力される。
極大値/極小値検出回路80は、これらのS字波形b1、b2のピークとボトムのタイミングを出力し、反射光量差検出回路81は、そのタイミングでの反射光量検出回路41の出力値の差ΔVを算出する。合焦点通過検出回路44がS字波形の通過を検出すると、最大値検出回路82は、最大値Vmaxを確定し正規化回路83に送る。正規化回路83は、ΔVとVmaxより正規化データN(=ΔV/Vmax)を算出し、情報面判別回路84Aが正規化データNを所定値Ncmpと比較することで、2つ目のS字波形b2が表面1Cのもので無いと判断する。このとき、矢印ARで示すように、情報面の判別ができると、ディスクモータ24の回転位相信号は判別したS字波形b2のゼロクロス点に合う。
定数算出回路71Aは、その時の光ディスク1の回転速度Vrotから上記式(3)および式(4)を用いて、待ち回転数m=1と対物レンズ23の速度Vlns2を算出し、駆動信号発生回路42Dとm回転分遅延回路72に設定する。駆動信号発生回路42Dは、定数算出回路71Aが算出した駆動速度Vlns2で対物レンズ23を光ディスク1に近づけるように駆動信号を出力する。m回転分遅延回路72は、第2の情報面1BのS字波形b2のゼロクロス点を起点として、光ディスク1が1回転する時間の後に反転指令回路40Aに信号を出力する。これは、2番目のS字波形b2が検出されてから対物レンズ23が光ディスク1に所定距離Sだけ近づいたタイミングに相当する。
反転指令回路40Aには、n回転遅延回路70の出力信号よりも先にm回転遅延回路72の出力信号が入力されるため、反転指令回路40Aはm回転遅延回路72の出力タイミングで反転指令f1を出力する。駆動信号発生回路42Dは、反転指令f1を受けて、対物レンズ23を光ディスク1から遠ざける方向の駆動信号に切り換える。また同時に、反転指令f1を受けたフォーカス引き込み回路32Dは、フォーカス誤差信号bのレベル判定による引き込み動作可能状態となっている。
そして、対物レンズ23はディスク1から遠ざかる方向に動き出し、フォーカス誤差検出回路12からS字波形b4が出力されると、フォーカス引き込み回路32Dは、フォーカス誤差信号b4のレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで切換回路31に切換指令gを出力し、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを駆動信号発生回路42Dの出力信号から制御回路20の出力信号に切り換えるとともに制御回路20を起動することでフォーカス引き込み動作を行う。
一方、本実施の形態においては、実施の形態1および実施の形態2と同じくn回転遅延回路70が設けられており、反射光量検出回路41の出力信号に含まれるノイズ等の原因により情報面判別回路84Aでの情報面判別ができなかった場合は、n回転分遅延回路70からの入力信号により反転指令fが出力される。
以上のように、本実施の形態によれば、駆動信号発生回路42Dの出力信号で対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき、フォーカス誤差信号bのピークとボトムのタイミングでの反射光量差を算出し、それを反射光量の最大値で正規化したものを所定値と比較することで、情報面判別回路84Aが表面1C以外の情報面を検出してからm回転分遅延回路72が1(=m)回転後に信号を出力し、反転指令回路40Aが反転指令fを出力する。これにより、第2の情報面1Bを検出してから距離Sだけ対物レンズ23を光ディスク1に近づけることで、情報面判別回路84Aの精度が低くても、対物レンズ23が光ディスク1に近づかないようにして、WDが狭い場合でも対物レンズ23が光ディスク1に衝突するのを防ぐことができる。
また、合焦点通過検出回路44が合焦点位置の通過を検出するのに、フォーカス誤差信号bとともに反射光量信号cをあわせて使用することにより、フォーカス誤差信号bのノイズを除去し確実な合焦点検出を行うことで安定したフォーカス引き込みを実現できる。
さらに、反射光量信号cにノイズ等が載っており、反射光量差を反射光量の最大値で正規化した値Nが乱れて、情報面判別回路84が情報面判別に失敗したときにも、n回転分遅延回路70により反転指令が出力されるため確実にフォーカス引き込み動作が行えるとともに、対物レンズ23が光ディスク1に衝突することを防ぐことができ、信頼性の高い光ディスク制御装置を実現できる。
また、対物レンズ23の向きを変えて引き込みのためにフォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するタイミングを最初のS字波形のゼロクロスから光ディスク1のn回転後(nは整数)、および表面1C以外のS字波形のゼロクロスから光ディスク1のm回転後(mは整数)とすることにより、光ディスク1が面振れ成分を持っていた場合でも、フォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するときには焦点が必ず第1の情報面1Aよりも奥にあることが保証され、確実に第1の情報面1Aにフォーカス引き込みを行うことができる。
また、光ディスク1の回転速度Vrotから回転待ち回数nおよびmと、レンズ移動速度VlnsおよびVlns2とを算出することにより、光ディスク1の回転速度Vrotの違いに対しても、レンズ移動速度VlnsおよびVlns2をほぼ一定に保てることで、フォーカス引き込み時の安定性を確保できる。
さらに、最初のS字波形の検出から光ディスク1のn回転後までの対物レンズ23の移動量および表面1C以外のS字波形の検出から光ディスク1のm回転後までの対物レンズ23の移動量をそれぞれ常に所定距離LおよびSに保つことができ、対物レンズ23が光ディスク1に不必要に接近することを回避できる。
なお、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Dは最初から対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向に駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、光ディスク1の面振れ等を考慮して最初に対物レンズ23を光ディスク1から所定距離だけ遠ざけるように駆動してから向きを変えて光ディスク1に近づけるように駆動してもよい。
また、対物レンズ23の移動量を所定距離LあるいはSに保つ方法としては、レンズ移動速度VlnsあるいはVlns2を光ディスク1の回転速度Vrotに関係なく一定とし、対物レンズ23が所定距離LあるいはSだけ移動後は、光ディスク1のnあるいはm回転後までその位置で止め、nあるいはm回転後に向きを変えるようにするような構成でもよく、本実施の形態に限定されるものではない。同様に、回転待ち回数nあるいはmについても、回転速度Vrotに関係なく設定することが可能であり、本実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態5)
図12は、本発明の実施の形態5に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図12において、従来例、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、および実施の形態4と同じ構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
S字極性判別回路90は、反射光量検出回路41からの反射光量信号cが所定値Clvl以上という条件のもとで、フォーカス誤差検出回路12からのフォーカス誤差信号bの極大値と極小値が現れる順番に基づいて、例えば極大値の次に極小値が現れた場合は+1を、極小値の次に極大値が現れた場合は−1を出力する。焦点位置判別回路91は、反射光量信号cが所定値Clvl以下となった時に、S字極性判別回路90からの出力信号を加算して、その加算値に基づいて現在の焦点位置を判別するとともに、それにより焦点が目標情報面を通過したことを検出し反転指令fを出力する。駆動信号発生回路42Eは、対物レンズ23を光ディスク1から遠ざけたり近づけたりする信号を出力する。
次に、以上のように構成された光ディスク制御装置の動作について、図12に加えて、図13の波形図を参照して説明する。
図13において、光ディスク1は面振れ成分を持っており、光ディスク1の回転によりレーザビームが照射される部分が上下に揺れていることを模式的に表現したのが、図13中の駆動信号発生回路42Eの出力信号aと重なっている正弦波である。これら正弦波のうち、実線、破線、一点鎖線はそれぞれ表面1C、第2の情報面1B、第1の情報面1Aにおける面振れ成分を示している。
まず、システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hが駆動信号発生回路42Eに送られる。駆動信号発生回路42Eは、所定の速度で対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向の駆動信号を出力する。対物レンズ23が光ディスク1に近づいていくと、その焦点が表面1Cを通過することで、フォーカス誤差検出回路12からは極大値の次に極小値となるS字波形b1が出力され、S字極性判別回路90は+1を出力する。この時点で、焦点位置判別回路91内部のカウント値が+1となる。
さらに、対物レンズ23が光ディスク1に近づいていくと、その焦点が第2の情報面1Bを通過することにより、フォーカス誤差検出回路12からは極大値の次に極小値となるS字波形b2が出力され、再度、S字極性判別回路90は+1を出力する。この時点で、焦点位置判別回路91内部のカウント値が+2となる。
このまま対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向に駆動したときに、光ディスク1が持つ面振れにより対物レンズ23と光ディスク1の距離が遠くなり、焦点が第2の情報面1B、表面Cと順次通過することにより、フォーカス誤差検出回路12からは極小値の次に極大値となるS字波形が2回連続して出力され(b3、b4)、S字極性判別回路90は−1を2回出力する。これにより、焦点位置判別回路91内部のカウント値は+1、0へと変化する。
対物レンズ23がそのまま光ディスク1に近づく方向に駆動されると、面振れによる光ディスク1の揺れはおさまり、焦点は順次表面1C(S字波形b5)、第2の情報面1B(S字波形b6)、第1の情報面1A(S字波形b7)を通過し、その度にS字極性判別回路90は+1を出力する。この時、焦点位置判別回路91は、内部のカウント値が+1、+2、+3へと変化し、+3となったタイミングで、反転指令fをフォーカス引き込み回路32Eと駆動信号発生回路42Eに出力する。
駆動信号発生回路42Eは、反転指令fを受けて、対物レンズ23を光ディスク1から遠ざける方向の駆動信号に切り換える。また同時に、反転指令fを受けたフォーカス引き込み回路32Eは、フォーカス誤差信号bのレベル判定による引き込み動作が可能な状態となっている。
そして、対物レンズ23は光ディスク1から遠ざかる方向に動き出し、フォーカス誤差検出回路12からS字波形b8が出力されると、フォーカス引き込み回路32Eは、フォーカス誤差信号b8のレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで切換回路31に切換指令gを出力し、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを、駆動信号発生回路42Eから制御回路20の出力信号に切り換えるとともに、制御回路20を起動することで、フォーカス引き込み動作を行う。
以上のように、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Eの出力信号で対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき、フォーカス誤差信号bのピークとボトムが現れる順番からS字極性を判別し、その判別結果から焦点の位置を判別することで目標情報面を検出する。次に、目標情報面を検出するとすぐに向きを変えて光ディスク1から離れるように対物レンズ23を駆動し、次に発生するフォーカス誤差信号bを用いてフォーカス引き込み動作を行う。これによって、対物レンズ23が上下動作を繰り返すこと無く、すぐにフォーカス引き込み動作に入ることができるので、フォーカス引き込み動作に要する時間を短縮することができる。さらに、対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき、目標情報面を検出した後すぐに向きを変えることにより、対物レンズ23が不必要に光ディスク1に近づかず、WDが狭い場合でも対物レンズ23と光ディスク1の衝突を防ぐことができる。
また、S字極性判別回路90および焦点位置判別回路91がそれぞれの動作において、フォーカス誤差信号bに加えて、反射光量検出回路41からの反射光量信号cを用いることにより、フォーカス誤差信号bのノイズを除去し、確実な動作を行うことで、安定したフォーカス引き込みを実現できる。
なお、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Eは最初から対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向に駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、光ディスク1の面振れ等を考慮して最初に対物レンズ23を光ディスク1から所定距離だけ遠ざけるように駆動してから向きを変えて光ディスク1に近づけるように駆動してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、対物レンズは上下動作を繰り返すこと無く、すぐにフォーカス引き込み動作に入ることができるので、フォーカス引き込み動作に要する時間を短縮することができる。
また、対物レンズが不必要に光ディスクに近づがず、WDが狭い場合でも対物レンズと光ディスクの衝突を防ぐことができる。
さらに、複数の情報面を内部に有する光ディスクに対しても、目標情報面を確実に検出することができ、目標情報面に対する確実なフォーカス引き込み動作が可能となる。
本発明は、レーザ等の光源を用いて光学的に情報担体(光ディスク)上に信号を記録し、あるいは情報担体から信号を再生する光ディスク制御装置に関し、特に光ビームの合焦点を制御するフォーカス制御を行うディスク制御装置に関する。
レーザ等の光源を用いて情報担体に対し光学的に情報の記録/再生を行うためには、情報担体の情報面が光ビームの焦点(収束点)位置に常にあるようにフォーカス制御を行う必要がある。これを実現するためには、フォーカス制御の前に、対物レンズを動かして光ビームの焦点位置を情報担体の情報面まで持っていく、いわゆるフォーカス引込み動作が行われる。
そして、従来の光ディスク制御装置は、情報担体と対物レンズ間の距離、いわゆるワーキングディスタンス(以下、WDとも略称する)を短くすることで、光ピックアップの小型化を実現しようとしている(例えば、特許文献1参照)。
以下、従来の光ディスク制御装置について、図14、図15および図16を参照して説明する。
図14は、従来の光ディスク制御装置の構成例を示すブロック図である。
図14において、鋸歯状波信号発生回路45は、その振幅が徐々に大きくなる鋸歯状波信号を出力する。切換回路31は、鋸歯状波信号発生回路45の出力信号あるいは制御回路20の出力信号を切り換えて信号aとしてアクチュエータ駆動回路21に送り、アクチュエータ駆動回路21は、信号aに応じてアクチュエータ22を作動させることで、対物レンズ23を駆動する。
フォーカス誤差検出回路12は、対物レンズ23の焦点位置と光ディスク2の情報面2Aとのずれ量を示すフォーカス誤差信号bを出力する回路であり、その詳細については後述する。フォーカス引き込み回路32Bは、フォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、切換回路31に指令gを出すことによりフォーカス引き込み動作を実現する。
図15は、図14のフォーカス誤差検出回路12の内部構成例を示す回路図である。図15において、フォーカス誤差検出回路12は、光ピックアップ3内の4分割光検出器301により、入射した光ビームスポット302に応じて検出された信号から、2つの加算器1201、1202により4分割光検出器301の対角和である(A+D)と(B+C)の加算信号を生成し、さらに減算器1203により(A+C)−(B+D)の差分信号を生成するという非点収差法によりフォーカス誤差信号bを生成する。
次に、以上のように構成された従来の光ディスク制御装置におけるフォーカス引き込み動作について、図16を参照して説明する。図16は、図14における各部信号の波形図である。
システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hが出力されると、対物レンズ23は、鋸歯状波信号発生回路45から出力される順次振幅の変化する鋸歯状波信号に基づいて、アクチュエータ駆動回路21、アクチュエータ22を介して駆動される。そして、その鋸歯状波信号の振幅が徐々に大きくなって、対物レンズ23の焦点が情報面2Aに到達すると、フォーカス引き込み回路32Fは、フォーカス誤差検出回路12から出力されるフォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで、切換回路31に切換指令gを出力して、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを鋸歯状波発生回路45の出力信号から制御回路20の出力信号に切り換えるとともに、制御回路20を起動することで、フォーカス引き込み動作が行われる。
特開平5−334687号公報
このような光ディスク制御装置は、鋸歯状波信号の振幅を徐々に大きくするため、フォーカス誤差信号が検出されるまでに時間がかかり、その結果、フォーカス引き込み動作に時間を要する。
特に、光ディスクの面振れや対物レンズの垂れにより、光ディスクと対物レンズとの間隔が広がっている場合には、フォーカス誤差信号が検出されるまでの時間が長くなり、フォーカス引き込み動作に要する時間がさらに長くなる。
また、光ディスクが複数の情報面を有する場合は、検出されるフォーカス誤差信号がどの情報面のものであるか識別することができないために、目標とする情報面にフォーカス引き込みを行うことができないという問題もあった。
特に、目標とする情報面が対物レンズから遠いほど多くのフォーカス誤差信号が検出されるため、目標とする情報面に引き込むことは困難であった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、光ディスクが内部に複数の情報面を有している場合でも、目標情報面に対して短時間でフォーカス引き込みを行うことの可能な光ディスク制御装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明に係る光ディスク制御装置は、収束照射手段と、フォーカス移動手段と、フォーカス誤差検出手段と、合焦点通過検出手段と、反転指令手段と、駆動信号発生手段と、制御手段と、フォーカス引き込み手段とを備えた構成を有する。
収束照射手段は、複数の情報面を有する情報担体に対物レンズを介して光ビームを収束照射する。フォーカス移動手段は、対物レンズを移動させることで収束照射手段によって収束された光ビームの焦点を情報担体の面の法線方向に移動させる。フォーカス誤差検出手段は、情報担体の各面に対する光ビームの焦点の位置ずれに応じたフォーカス誤差信号を生成する。合焦点通過検出手段は、光ビームの合焦点が情報担体の表面および各情報面を通過したことを検出する。反転指令手段は、合焦点通過検出手段からの出力信号を用いて反転指令を出力する。駆動信号発生手段は、フォーカス移動手段に対して、対物レンズを情報担体に近づける信号を出力するとともに、反転指令に応じて対物レンズを情報担体から遠ざける信号に切り換えて出力する。制御手段は、フォーカス誤差信号を用いて合焦点が情報担体の各情報面を追従するようにフォーカス移動手段を制御する。フォーカス引き込み手段は、駆動信号発生手段から制御手段に動作を切り換えて、フォーカス移動手段によりフォーカス引き込み動作を行わせる。
この構成によれば、対物レンズは上下動作を繰り返すこと無くすぐに引き込み動作に入ることが出来て、引き込み動作に要する時間を短縮することが出来る。さらに、対物レンズを情報担体に近づけていき、合焦点通過後すぐに向きを変えることにより、対物レンズが不必要に情報担体に近づくことを防ぎ、対物レンズのWDが狭い場合でも、対物レンズと情報担体の衝突を防ぐことができる。
また、本発明に係る光ディスク制御装置は、駆動信号発生手段からの出力信号が対物レンズを情報担体に近づけたり遠ざけたりする時の切り替わり点で、駆動波形の傾きを徐々に変化させる構成を有する。
この構成によれば、対物レンズが慣性力に起因する反作用で振動的になることを防ぐことが出来、不安定なフォーカス誤差信号が発生することがなく、常に安定したフォーカス誤差信号を得ることが出来、フォーカス引き込み動作についても安定性を確保できる。
また、本発明に係る光ディスク制御装置は、複数の情報面を持つ情報担体に対し目標情報面に応じた収差設定を行い、フォーカス誤差信号の振幅値から目標情報面を判別する構成を有する。この場合、フォーカス誤差信号が極大および極小となる時の反射光量信号のレベルと、反射光量信号のレベルの極大値とに基づいて、フォーカス誤差信号と反射光量信号の位相関係を検出することにより、目標とする情報面を判別することが好ましい。
この構成によれば、複数の情報面を有する情報担体から検出される複数のフォーカス誤差信号のうちから目標とする情報面によるフォーカス誤差信号を正しく判別することができ、フォーカス引き込み時にも確実に目標とする情報面に引き込むことができる。
また、本発明に係る光ディスク制御装置は、対物レンズを複数の情報面を有する情報担体に近づけていき、最初の合焦点位置の通過が検出されると、その位置からさらに所定量だけ対物レンズを情報担体に近づけ、向きを変えて情報担体から遠ざけた後に、フォーカス引き込み手段によりフォーカス引き込み動作を行う構成を有する。
この構成によれば、最初の合焦点から所定量のみ対物レンズを情報担体に近づけることにより、対物レンズが不必要に情報担体に近づくことを防ぎ、WDが狭い場合でも対物レンズと情報担体の衝突を防ぐことができる。その上、複数の情報面を有する情報担体に対して情報面が目標面であるかを判別する必要が無いので、判別誤りによる誤引き込みや対物レンズと情報担体の衝突を回避することができる。さらに、情報面の判別を行わなくても、対物レンズの移動量である所定量を調節することにより、目標とする情報面に対してフォーカス引き込みを行うことが可能となる。
また、本発明に係る光ディスク制御装置は、複数の情報面を有する情報担体に対して、フォーカス誤差信号の極大値と極小値が現れる順番から光ビームの焦点位置を検出することにより、目標とする情報面を判別する構成を有する。
この構成によれば、複数の情報面を内部に有する情報担体から検出される複数のフォーカス誤差信号のうちから目標とする情報面によるフォーカス誤差信号を正しく判別することができ、フォーカス引き込み時にも確実に目標とする情報面に引き込むことができる。
さらに、本発明に係る光ディスク制御装置は、複数の情報面を有する情報担体に対して、合焦点通過検出手段により検出された面が情報担体に含まれる所定の面であることを判別する面判別手段と、面判別手段からの出力信号に基づいて対物レンズの移動量を設定する移動量設定手段と、合焦点通過検出手段が合焦点の通過を検出してから合焦点が移動量設定手段により設定された所定量Bだけ移動するのを管理および検出する移動量管理検出手段Bと、移動量管理検出手段Bからの出力信号を用いて反転指令を出力する反転指令手段とを備えた構成を有する。
この構成によれば、面判別手段が判別した面は情報担体内部に備える情報面であることを確定でき、当該確定した情報面から目標とする情報面まで移動するため、フォーカス引き込みの確実性と迅速性とを達成することができる。
本発明によれば、光ディスクが内部に複数の情報面を有している場合でも、目標情報面に対して短時間でフォーカス引き込みを行うことが可能である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図1において、従来例と同じ構成要素については、同一番号を付してその説明を省略する。
図1において、ディスク1は、第1の情報面1Aに加えて第2の情報面1Bを有する2層積層ディスクである。収差設定器63は、システムコントローラ30が指定した情報面に対し、光ビームに球面収差が発生しないようにする収差設定値を出力する。収差調節器65は、収差設定器63の設定値により、収差調節器駆動回路64を介して光ビームの焦点の球面収差を調節する。
反射光量検出回路41は、ディスク1から反射した光の量に比例した信号(以下、反射光量信号と称する)cを出力する。合焦点通過検出手段44は、反射光量検出回路41からの反射光量信号cが所定値Clvl以上という条件で、フォーカス誤差検出回路12から出力されるフォーカス誤差信号bのS字波形を識別し、反射光量信号cが所定値Clvlよりも小さくなったという条件で合焦点を通過したことを検出する。
また、振幅検出回路62は、フォーカス誤差信号bと合焦点通過検出回路44から出力される合焦点通過信号dとに基づき、フォーカス誤差信号bのS字波形の振幅を検出する。情報面検出回路61は、合焦点通過検出回路44からの信号出力時に、振幅検出回路62から出力される振幅値が所定値Bcmpよりも大きければ、引き込みを行うべき目標の情報面を通過したことを検出する。
特性補正回路43は、情報面検出回路61が目標の情報面であることを検出した場合、振幅検出回路62から出力されるS字波形の振幅値b1Aと基準値Bstdとの比から、制御回路20のゲイン設定を補正する。
反転指令回路40は、情報面検出回路61が目標の情報面を通過したことを検出したら、フォーカス引き込み回路32Aと駆動信号発生回路42Aとに反転指令fを出力する。駆動信号発生回路42Aは、対物レンズ23をディスク1から遠ざけたり近づけたりする信号を出す場合に、駆動波形の傾きが急激に変化しないように滑らかに傾きを変えるように出力するものであり、システムコントローラ30により起動hされると、最初に対物レンズ23をディスク1から遠ざけるような駆動信号を一定期間出力し、それから向きを変え、ディスク1に近づける駆動信号を出力する。フォーカス引き込み回路32Aは、反転指令回路40が反転指令fを出力し、既に反転状態にあるという条件で、フォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、切換回路31に指令gを出すことにより、フォーカス引き込み動作を実現する。
次に、以上のように構成されたディスク制御装置の動作について、図1に加えて、図2および図3を参照して説明する。
図2は、図1の光ディスク制御装置における各部信号の波形図である。システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hと、目標情報面(本例では、第1の情報面1A)の情報とが、それぞれ駆動信号発生回路42Aと収差設定器63とに送られる。収差設定器63は、指定された第1の情報面1Aに対して球面収差が発生しないように、収差調整器65を調整する。同時に、駆動信号発生回路42Aは、駆動波形の傾きの変化が急激にならないように、対物レンズ23をディスク1から遠ざける方向の駆動信号を出力する。駆動信号発生回路42Aは、対物レンズ23をディスク1から所定量遠ざけた後に、駆動波形の傾きの変化が急激にならないように、対物レンズ23をディスク1に近づける方向の駆動信号に切り換える。対物レンズ23がディスク1に近づいていくと、その合焦点が第2の情報面1Bを通過し、第2の情報面1Bに対する合焦点通過によるS字波形b1が、フォーカス誤差検出回路12から出力される。
ここで、球面収差が発生していない場合のS字波形と、球面収差が発生している場合のS字波形について、図3Aおよび図3Bを参照して説明する。図3Aおよび図3Bは、それぞれ、球面収差が発生していない場合および発生している場合におけるS字波形の各ポイントにおける4分割光検出器301上の光ビームスポット302の形状を示す図である。
図3Aに示すように、球面収差が発生していない場合は、S字波形のピークおよびボトムにおい光ビームスポット302は細く線状になる。これに対して、図3Bに示すように、球面収差が発生している場合は、対物レンズ23の中央部と外周部とで光ビームの集まり方が異なるため、光ビームスポット内での光強度にばらつきが発生する(中央部の光ビームスポット302a、外周部の光ビームスポット302b)。そして、S字波形のピークとボトムとにおける光ビームスポットの形状が細い線状にならなくなる。そのため、S字波形のピークとボトムの絶対値が小さくなり、S字波形としてはその振幅が小さくなる。
このように、球面収差が発生しているためその振幅が小さくなっている第2の情報面1Bに対するS字波形b1の振幅値(b1B)は、情報面検出回路61に入力され所定値(Bcmp)と比較され、それが目標の情報面のものではないと判断される。そして、対物レンズ23がさらにディスク1に近づくと、その合焦点が第1の情報面1Aを通過し、第1の情報面1Aに対する合焦点通過によるS字波形b2がフォーカス誤差検出回路12から出力される。情報面検出回路61は、第2の情報面1Bの場合と同様に、合焦点通過信号dのタイミングで検出されるS字波形b2の振幅(b1A)が所定値(Bcmp)よりも大きいことから、そのS字波形が目標の情報面のものであると判断する。
情報面検出回路61が目標の情報面(本例では、第1の情報面1A)を検出すると、反転指令回路40は、反転指令fをフォーカス引き込み回路32Aと駆動信号発生回路42Aに出力する。駆動信号発生回路42Aは反転指令を受けて、駆動波形の傾きの変化が急激にならないように対物レンズ23をディスク1から遠ざける方向の駆動信号に切り換えていく。また同時に、情報面が検出されると、特性補正回路43は、振幅検出回路62から出力される第1の情報面1Aに対するS字波形b2の振幅値(b1A)を基準の振幅値(Bstd)と比較し、その比からフォーカス引き込み後の制御ゲインが適切になるように制御回路20のゲイン調整を行う。同時に、反転指令fを受けたフォーカス引き込み回路32Aは、フォーカス誤差信号bのレベル判定による引き込み動作可能状態となっている。
そして、対物レンズ23はディスク1から遠ざかる方向に動き出し、フォーカス誤差検出回路12からS字波形b3が出力されると、フォーカス引き込み回路32Aはフォーカス誤差信号b(b3)のレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで切換回路31に切換指令gを出力し、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを駆動信号発生回路42Aの出力信号から制御回路20の出力信号に切り換えるとともに、制御回路20を起動することでフォーカス引き込み動作を行う。
以上のように、本実施の形態によれば、駆動信号発生回路42からの出力信号で、対物レンズ23をディスク1から所定量遠ざけた後に向きを変えて近づけていき、フォーカス誤差信号から目標の情報面に対する合焦点位置の通過が検出されるとすぐに向きを変えてディスク1から離れるように駆動し、次に発生するフォーカス誤差信号を用いてフォーカス引き込み動作を行うことにより、対物レンズ23が上下動作を繰り返すこと無く、直ちに引き込み動作に入ることが出来、引き込み動作に要する時間を短縮する事が出来る。さらに、対物レンズ23をディスク1に近づけていき合焦点通過後すぐに向きを変えることにより、対物レンズ23が不必要にディスク1に近づくことを防ぎ、WDが狭い場合でも対物レンズ23とディスク1の衝突を防ぐことができる。
また、目標の情報面に対するS字波形が検出されたとき、その振幅から特性補正回路43が制御回路20のゲインを最適化することにより、S字振幅の学習のためだけに対物レンズ23を駆動する必要が無くなり、さらにフォーカス引き込み動作の時間を短縮できる。
その上、合焦点通過検出回路44が合焦点位置の通過を検出するために、フォーカス誤差信号とともに、反射光量検出回路41からの反射光量信号をあわせて使用することにより、フォーカス誤差信号のノイズを除去し、確実な合焦点検出を行うことで、安定したフォーカス引き込み動作を実現できる。
さらに、駆動信号発生回路42Aの出力信号が対物レンズ23の動きの向きを変えるとき、その駆動波形の傾きの変化が急激にならないように徐々に変化させることにより、対物レンズ23が振動的になることを防ぐことが出来、不安定なフォーカス誤差信号が発生することがなく、安定したフォーカス誤差信号で確実にフォーカス引き込み動作を実現することが出来る。
また、複数の情報面を持つディスク1に対し、収差調節器65を用いて光ビームの収差をコントロールし、目標の情報面での球面収差が発生しないように光ビームを設定することにより、フォーカス誤差信号bのS字信号の振幅から目標の情報面を判別でき、複数の情報面を有するディスク1に対して簡単な構成で目標とする情報面を判別し、その情報面に確実にフォーカス引き込みをすることが出来る。
なお、本実施形態では、駆動信号発生回路42が最初に対物レンズ23をディスク1から遠ざけるように駆動しているが、スタート時の対物レンズ23の位置やディスク1の面振れの大きさによっては、すぐに対物レンズ23をディスク1に近づけるように駆動してもよく、本実施の形態に限定されるものでない。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図4において、従来例および実施の形態1と同じ構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4において、定数算出回路71は、合焦点通過検出回路44が最初のS字波形を検出してから対物レンズ23が光ディスク1に近づくべき距離Lと、ディスクモータ24の回転速度Vrotとに基づいて、n回転分遅延回路70に設定する回転待ち回数nと、駆動信号発生回路42Aに設定する対物レンズ23の駆動速度Vlnsを以下の式(1)および式(2)より算出する。
n=K×L×Vrot …(1)
Vlns=(L×Vrot)/n …(2)
上記式(2)において、Kは、駆動速度Vlnsを一定範囲に収めるための定数である。
特に、回転待ち回数nは、式(1)の結果から四捨五入により整数で求める。ここで、所定距離Lとしては、少なくとも対物レンズ23の焦点を表面1Cから第1の情報面1Aに移動させるために対物レンズ23が移動しなければならない距離を確保する。
そして、n回転分遅延回路70は、フォーカス誤差信号bと合焦点通過信号dに基づいて、最初のS字波形のゼロクロス点から光ディスク1がn回転後に駆動信号発生回路42Aに反転指令fを出力する。駆動信号発生回路42Bは、対物レンズ23を光ディスク1から遠ざけたり近づけたりする信号を出力するものであり、少なくとも対物レンズ23を光ディスク1に近づける速度は、定数算出回路71によって設定される。フォーカス引き込み回路32Bは、n回転分遅延回路70が反転指令fを出力しすでに反転状態にあるという条件で、フォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、その判定結果に応じて切換回路31に指令gを出すことにより、フォーカス引き込み動作を実現する。
次に、以上のように構成された光ディスク制御装置の動作について、図4に加えて、図5および図6を参照して説明する。
図5は、光ディスク1の回転速度Vrotが比較的速い場合における図4の各部信号の波形図である。
まず、システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hが駆動信号発生回路42Bに送られる。同時に、定数算出回路71は、その時の光ディスク1の回転速度Vrotより上記式(1)および式(2)を用いて、待ち回転数n(=3)と対物レンズ23の速度Vlnsとを算出し、それぞれn回転分遅延回路70と駆動信号発生回路42Bとに設定する。
駆動信号発生回路42Bは、定数算出回路71により設定された駆動速度Vlnsで、対物レンズ23を光ディスク1に近づけるように駆動信号を出力する。対物レンズ23が光ディスク1に近づいていくと、その焦点が光ディスク1の表面1Cを通過し、それによるS字波形(b1)がフォーカス誤差検出回路12から出力される。n回転分遅延回路70は、最初のS字波形b1のゼロクロス点を起点として、光ディスク1が3回転する時間(この間に、第2の情報面1Bに対するS字波形b2、第1の情報面1Aに対するS字波形b3が出力される)の後に、反転指令fを出力する。これは、最初のS字波形b1が検出されてから対物レンズ23が光ディスク1に所定距離Lだけ近づいたタイミングに相当する。
n回転分遅延回路70が出力する反転指令fは、フォーカス引き込み回路32Bと駆動信号発生回路42Bに入力される。駆動信号発生回路42Bは、反転指令を受けて、対物レンズ23を光ディスク1から遠ざける方向の駆動信号に切り換える。同時に、反転指令fを受けたフォーカス引き込み回路32Bは、フォーカス誤差信号bのレベル判定による引き込み動作可能状態となっている。
そして、対物レンズ23が光ディスク1から遠ざかる方向に移動し、フォーカス誤差検出回路12からS字波形(b4)が出力されると、フォーカス引き込み回路32Bは、フォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで切換回路31に切換指令gを出力し、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを、駆動信号発生回路42Bの出力信号から制御回路20の出力信号に切り換えるとともに、制御回路20を起動することで、第1の情報面1Aへのフォーカス引き込み動作を行う。
図6は、光ディスク1の回転速度Vrotが比較的遅い場合における図4の各部信号の波形図である。
システムコントローラ30からのフォーカス引き込み指令hに対する引き込みの基本動作は、光ディスク1の回転速度Vrotが比較的速い場合と同じであるが、光ディスク1の回転速度Vrotが遅いことにより、回転待ち回数nが3から2となり、それに対応した対物レンズ23の速度Vlnsが設定される。そして、この場合でも、反転指令fが出力されるのは、最初のS字波形b1が検出されてから対物レンズ23が光ディスク1に所定距離Lだけ近づいたタイミングに相当する。
以上のように、本実施の形態では、定数算出回路71により光ディスク1の回転速度Vrotと、最初のS字波形b1を検出してから対物レンズ23を光ディスク1に近づけるべき距離Lとから、n回転分遅延回路70に設定する回転待ち回数nと、駆動信号発生回路42Bに設定する対物レンズ23の駆動速度Vlnsとを算出する。これによって、対物レンズ23が上下動作を繰り返すこと無くすぐに引き込み動作に入ることができるので、引き込み動作に要する時間を短縮することができる。さらに、対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき、最初のS字波形b1から所定距離Lだけ光ディスク1に近づけた時点で、対物レンズ23の向きを変えることにより、対物レンズ23が不必要に光ディスク1に近づかず、WDが狭い場合でも対物レンズ23と光ディスク1の衝突を防ぐことができる。
また、対物レンズ23の向きを変えて引き込みのためにフォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するタイミングを、最初のS字波形b1のゼロクロスから光ディスク1のn回転後(nは整数)とすることにより、光ディスク1が面振れ成分を持っていた場合でも、フォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するときには、焦点が必ず第1の情報面1Aよりも奥にあることが保証され、確実に情報面1Aにフォーカス引き込みを行うことができる。
さらに、光ディスク1の回転速度Vrotから回転待ち回数nとレンズ移動速度Vlnsを算出することにより、光ディスク1の回転速度Vrotの違いに対しても、レンズ移動速度Vlnsをほぼ一定に保てるので、フォーカス引き込み時の安定性を確保できる。さらに、最初のS字波形検出から光ディスク1のn回転後までの対物レンズ23の移動量を常に所定距離Lに保つことができ、対物レンズ23が光ディスク1に不必要に接近することを回避できる。また、対物レンズ23を止めることなく駆動できるので、速度切換り点を少なくでき、対物レンズ23の揺れによる悪影響を最低限に抑えることができる。
その上、合焦点通過検出回路44が合焦点位置の通過を検出する際に、フォーカス誤差信号bに加えて、反射光量検出回路41からの反射光量信号cを用いることにより、フォーカス誤差信号bのノイズを除去し、確実な合焦点検出を行うことで、安定したフォーカス引き込みを実現できる。
なお、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Bは最初から対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向に駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、光ディスク1の面振れ等を考慮して最初に対物レンズ23を光ディスク1から所定距離だけ遠ざけるように駆動してから向きを変えて光ディスク1に近づけるように駆動してもよい。
また、対物レンズ23の移動量を所定距離Lに保つ方法としては、レンズ移動速度Vlnsを光ディスク1の回転速度Vrotに関係なく一定とし、対物レンズ23が所定距離Lだけ移動した後は、光ディスク1のn回転後までその位置で止め、最初のS字波形検出から光ディスク1のn回転後に向きを変えるような構成でもよく、本実施の形態に限定されるものではない。同様に、回転待ち回数nも回転速度Vrotに関係なく設定することが可能であり、本実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図7において、従来例、実施の形態1および実施の形態2と同じ構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7において、極大値/極小値検出回路80は、反射光量検出回路41からの反射光量信号cが所定値Clvl以上という条件のもと、フォーカス誤差検出回路12からのフォーカス誤差信号bの極大値および極小値を検出する。反射光量差検出回路81は、極大値/極小値検出回路80が極大値および極小値を検出したそれぞれのタイミングでの反射光量検出回路41からの反射光量信号cのレベル差ΔVを検出する。最大値検出回路82は、反射光量検出回路41からの反射光量信号cの最大値を常に検出しており、合焦点通過検出回路44から合焦点通過検出信号dが出力されたタイミングでその最大値を確定し、正規化回路83にその最大値情報を送る。正規化回路83は、反射光量差検出回路81からの反射光量のレベル差ΔVを、最大値検出回路82からの最大値Vmaxで除算することで正規化する。情報面判別回路84は、正規化回路83からの正規化反射光量差を所定値Ncmpと比較することで、目標情報面に対応するかどうかを判別する。反転指令回路40は、n回転分遅延回路70からの出力信号と情報面判別回路84からの出力信号のどちらか早い方のタイミングで反転指令fを出力し、フォーカス引き込み回路32Cと駆動信号発生回路42Cに送る。
次に、以上のように構成された光ディスク制御装置の動作について、図7に加えて、図8A、図8Bおよび図9を参照して説明する。
図8Aおよび図8Bは、それぞれ、球面収差が無い場合および有る場合におけるフォーカス誤差信号bのS字波形と反射光量信号cの関係を説明する図で、図9は、図7の光ディスク制御装置における各部信号の波形図(例えば、光ディスク1の回転速度Vrotが比較的速い場合等)である。
図9において、まず、システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hが駆動信号発生回路42Cに送られる。収差設定器63は、指定された第1の情報面1Aに対して球面収差が発生しないように、収差調節器駆動回路64を介して収差調節器65により収差を調節する。そして、駆動信号発生回路42Cは、定数算出回路71により、実施の形態2で説明した式(1)および式(2)を用いて算出されたレンズ移動速度Vlnsで、対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向の駆動信号を出力する。対物レンズ23が光ディスク1に近づいていくと、その焦点が表面1Cおよび第2の情報面1Bを通過し、それによるS字波形b1およびb2がフォーカス誤差検出回路12から出力される。
ここで、球面収差が発生していない場合のS字波形と球面収差が発生している場合のS字波形について、図8Aおよび図8Bを参照して説明する。
図8Aは、球面収差が発生していない場合のS字波形の各ポイントにおける4分割光検出器301上の光ビームスポット302の形状を示しており、球面収差が無い場合は、S字波形のピークおよびボトムにおい光ビームスポット302は細く線状になる。これに対して、図8Bは、球面収差が発生している場合のS字波形の各ポイントにおける4分割光検出器301上の光ビームスポットの形状を示している。球面収差が発生している場合は、対物レンズ23の内周側と外周側で光ビームの集まり方が異なるため、光ビームスポット内での光強度にばらつきが発生する(内周側の光ビームスポット302a、外周側の光ビームスポット302b)。そして、S字波形のピークとボトムにおける光ビームスポットの形状が細い線状にならなくなる。特に、4分割光検出器301を小さくした場合は、S字波形のボトム(あるいはピーク)で光ビームスポットが4分割光検出器301からはみ出してしまう。一方、S字波形のピーク(あるいはボトム)側では、さらにゼロクロス点から離れた位置でも4分割光検出器301からはみ出さないという状態になる。つまり、フォーカス誤差信号bのS字波形と反射光量信号cの盛り上がりの位相がずれるようになる。
このように、球面収差が発生している表面1Cおよび第2の情報面1Bに対して、S字波形と反射光量信号cの位相はずれることになる。極大値/極小値検出回路80(図7)は、これらのS字波形のピークとボトムのタイミングを検出し、反射光量差検出回路81は、それぞれのタイミングでの反射光量検出回路41からの反射光量信号のレベル差ΔVを算出する。合焦点通過検出回路44がS字波形の通過を検出すると、最大値検出回路82は最大値Vmaxを確定し正規化回路83に送る。正規化回路83は、ΔVとVmaxより正規化データN(=ΔV/Vmax)を算出し、情報面判別回路84は、正規化データN(図8BのN2)を所定値Ncmpと比較し、N2≧Ncmpであるので、そのS字波形が目標とする第1の情報面1Aに対応しないと判断する。
そして、図9に示すように、対物レンズ23がさらに光ディスク1に近づくと、その合焦点が第1の情報面1Aを通過してそれによるS字波形b3がフォーカス誤差検出回路12から出力される。表面1Cや第2の情報面1Bの場合と同様に、極大値/極小値検出回路80、反射光量差検出回路81および最大値検出回路82が動作し、正規化回路83からの正規化データN(図8AのN1)を情報面判別回路84が所定値Ncmpと比較し、N1<Vcmpであるので、そのS字波形が目標情報面1Aに対応すると判断する。
情報面判別回路84が目標とする第1の情報面1Aを検出したことが反転指令回路40に伝えられると、n回転分遅延回路70からの反転指令はまだの状況であり、反転指令回路40は、反転指令f1をフォーカス引き込み回路32Cと駆動信号発生回路42Cに出力する。駆動信号発生回路42Cは、反転指令f1を受けて対物レンズ23を光ディスク1から遠ざける方向の駆動信号に切り換える。また同時に、反転指令f1を受けたフォーカス引き込み回路32Cは、フォーカス誤差信号bのレベル判定によるフォーカス引き込み動作が可能な状態となっている。
そして、対物レンズ23は光ディスク1から遠ざかる方向に動き出し、フォーカス誤差検出回路12からS字波形b4が出力されると、フォーカス引き込み回路32Cは、フォーカス誤差信号bのレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで、切換回路31に切換指令g1を出力し、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを、駆動信号発生回路42Cから制御回路20の出力信号に切り換えるとともに制御回路20を起動することで、フォーカス引き込み動作を行う。
一方、本実施の形態においても、実施の形態2と同様に、n回転分遅延回路70を備えており、定数算出回路71により光ディスク1の回転速度Vrotから式(1)を用いて算出された回転待ち回数nがn回転分遅延回路70に設定され、最初に検出されたS字波形b1のゼロクロスから光ディスク1がn回転する時間遅延後に出力信号を反転指令回路40に供給する。反転指令回路40は、情報面判別回路84での情報面判別が適正に動作し既に反転指令が入力されていた場合は、n回転分遅延回路70からの入力は無視する。しかし、反射光量信号cに含まれるノイズ等の原因により、情報面判別回路84での情報面判別が適正に動作せず反転指令が入力されなかった場合は、n回転分遅延回路70からの入力信号により反転指令f2が出力される。以降の動作については、実施の形態2と同様であるので説明を省略する。
以上のように、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Cの出力信号で対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき、フォーカス誤差信号bのピークとボトムのタイミングでの反射光量信号のレベル差を算出し、それを反射光量の最大値で正規化したものを所定値と比較することで目標情報面を検出する。そして、目標情報面を検出するとすぐに向きを変えて光ディスク1から離れるように対物レンズ23を駆動し、次に発生するフォーカス誤差信号を用いてフォーカス引き込み動作を行う。これによって、対物レンズ23が上下動作を繰り返すこと無くすぐに引き込み動作に入ることができるので、フォーカス引き込み動作に要する時間を短縮することができる。さらに、対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき目標情報面を検出した後すぐに向きを変えることにより、対物レンズ23が不必要に光ディスク1に近づかず、WDが狭い場合でも対物レンズ23と光ディスク1の衝突を防ぐことができる。
また、合焦点通過検出回路44が合焦点位置の通過を検出する際に、フォーカス誤差信号bに加えて、反射光量検出回路41からの反射光量信号cを用いることにより、フォーカス誤差信号bのノイズを除去し、確実な合焦点検出を行うことで、安定したフォーカス引き込みを実現できる。
さらに、反射光量信号cにノイズ等が載っており、反射光量信号のレベル差を反射光量の最大値で正規化した正規化データNが乱れて、情報面判別回路84が情報面判別に失敗した場合でも、n回転分遅延回路70により反転指令が出力される。このため、確実にフォーカス引き込み動作が行えるとともに、対物レンズ23が光ディスク1に衝突することを防ぐことができ、信頼性の高い光ディスク制御装置を実現できる。
また、情報面判別に失敗した場合、対物レンズ23の向きを変えて引き込みのためにフォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するタイミングを最初のS字波形のゼロクロスから光ディスク1のn回転後(nは整数)とすることにより、光ディスク1が面振れ成分を持っていた場合でも、フォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するときには焦点が必ず情報面1Aよりも奥にあることが保証される。これによって、失敗することなく確実に第1の情報面1Aに対してフォーカス引き込み動作を行うことができる。
さらに、光ディスク1の回転速度Vrotから回転待ち回数nとレンズ移動速度Vlnsを算出することにより、光ディスク1の回転速度Vrotの違いに対してもレンズ移動速度Vlnsをほぼ一定に保てることで、フォーカス引き込み時の安定性を確保できる。さらに、情報面判別に失敗した場合、最初のS字波形検出から光ディスク1のn回転後までの対物レンズ23の移動量を常に所定距離Lに保つことができ、対物レンズ23が光ディスク1に不必要に接近することを回避できる。
なお、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Cは最初から対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向に駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、光ディスク1の面振れ等を考慮して最初に対物レンズ23を光ディスク1から所定距離だけ遠ざけるように駆動してから向きを変えて光ディスク1に近づけるように駆動してもよい。
また、対物レンズ23の移動量を所定距離Lに保つ方法としては、レンズ移動速度Vlnsを光ディスク1の回転速度Vrotに関係なく一定とし、対物レンズ23が所定距離Lだけ移動した後は、光ディスク1のn回転後までその位置で止め、最初のS字波形検出から光ディスク1のn回転後に向きを変えるような構成でもよく、本実施の形態に限定されるものではない。同様に、回転待ち回数nも回転速度Vrotに関係なく設定することが可能であり、本実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態3に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図10において、従来例、実施の形態1、実施の形態2、および実施の形態3と同じ構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10において、情報面判別回路84Aは、正規化回路83が出力する正規化された反射光量差からそのS字波形が表面1C以外、すなわち第1の情報面1Aあるいは第2の情報面1BのS字波形であることを判別する。つまり、本実施の形態では、実施の形態3の情報面判別回路84に比べて情報面判別の精度が悪く、第2の情報面1Bと第1の情報面1Aを正確に区別できない場合があることを想定している。
定数算出回路71Aは、情報面判別回路84Aが表面1C以外のS字波形を検出するまでは、実施の形態3と同様に、距離Lと回転待ち回数nと駆動速度Vlnsを上記式(1)および式(2)より算出するとともに、情報面判別回路84Aが表面1C以外のS字波形を検出すると、第2の情報面1BのS字波形を検出してから対物レンズ23が光ディスク1に近づくべき距離Sと、ディスクモータ24の回転速度Vrotとから、後述するm回転分遅延回路72に設定する回転待ち回数mと、駆動信号発生回路42Dに設定する対物レンズ23の駆動速度Vlns2とを以下の式(3)および式(4)より算出する。
m=K×S×Vrot …(3)
Vlns2=(S×Vrot)/m …(4)
ここで、所定距離Sとして、少なくとも対物レンズ23の焦点を第2の情報面1Bから第1の情報面1Aに移動させるために対物レンズ23が移動しなければならない距離が確保される。LとSの関係はL>Sであり、個体バラツキを含めて確実に所定量移動させることを考慮すると、LとSの差は、表面1Cから第2の情報面1Bまでの距離よりも大きくなる。
m回転分遅延回路72は、情報面判別回路84Aからの出力信号と合焦点通過検出回路44からの出力信号とに基づいて、第1の情報面1Aあるいは第2の情報面1BのS字波形のゼロクロス点から光ディスク1がm回転後に、反転指令回路40Aに信号を出力する。
反転指令回路40Aは、n回転分遅延回路70からの出力信号とm回転分遅延回路72からの出力信号のどちらか早い方のタイミングで反転指令fを出力し、引き込み回路32Aと駆動信号発生回路42Dに送る。
次に、以上のように構成された光ディスク制御装置の動作について、図11を参照して説明する。図11は、図10の光ディスク制御装置における各部信号の波形図である。
図11において、システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hが駆動信号発生回路42Dに送られる。収差設定器63は、指定された第1の情報面1Aに対して球面収差が発生しないように収差調整器65を調整する。そして、駆動信号発生回路42Dは、定数算出回路71Aが式(1)および式(2)から算出したレンズ移動速度Vlnsで対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向の駆動信号を出力する。対物レンズ23が光ディスク1に近づいていくと、その焦点が表面1Cおよび第2の情報面1Bを通過し、それによるS字波形b1およびb2がフォーカス誤差検出回路12から出力される。
極大値/極小値検出回路80は、これらのS字波形b1、b2のピークとボトムのタイミングを出力し、反射光量差検出回路81は、そのタイミングでの反射光量検出回路41の出力値の差ΔVを算出する。合焦点通過検出回路44がS字波形の通過を検出すると、最大値検出回路82は、最大値Vmaxを確定し正規化回路83に送る。正規化回路83は、ΔVとVmaxより正規化データN(=ΔV/Vmax)を算出し、情報面判別回路84Aが正規化データNを所定値Ncmpと比較することで、2つ目のS字波形b2が表面1Cのもので無いと判断する。このとき、矢印ARで示すように、情報面の判別ができると、ディスクモータ24の回転位相信号は判別したS字波形b2のゼロクロス点に合う。
定数算出回路71Aは、その時の光ディスク1の回転速度Vrotから上記式(3)および式(4)を用いて、待ち回転数m=1と対物レンズ23の速度Vlns2を算出し、駆動信号発生回路42Dとm回転分遅延回路72に設定する。駆動信号発生回路42Dは、定数算出回路71Aが算出した駆動速度Vlns2で対物レンズ23を光ディスク1に近づけるように駆動信号を出力する。m回転分遅延回路72は、第2の情報面1BのS字波形b2のゼロクロス点を起点として、光ディスク1が1回転する時間の後に反転指令回路40Aに信号を出力する。これは、2番目のS字波形b2が検出されてから対物レンズ23が光ディスク1に所定距離Sだけ近づいたタイミングに相当する。
反転指令回路40Aには、n回転遅延回路70の出力信号よりも先にm回転遅延回路72の出力信号が入力されるため、反転指令回路40Aはm回転遅延回路72の出力タイミングで反転指令f1を出力する。駆動信号発生回路42Dは、反転指令f1を受けて、対物レンズ23を光ディスク1から遠ざける方向の駆動信号に切り換える。また同時に、反転指令f1を受けたフォーカス引き込み回路32Dは、フォーカス誤差信号bのレベル判定による引き込み動作可能状態となっている。
そして、対物レンズ23はディスク1から遠ざかる方向に動き出し、フォーカス誤差検出回路12からS字波形b4が出力されると、フォーカス引き込み回路32Dは、フォーカス誤差信号b4のレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで切換回路31に切換指令gを出力し、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを駆動信号発生回路42Dの出力信号から制御回路20の出力信号に切り換えるとともに制御回路20を起動することでフォーカス引き込み動作を行う。
一方、本実施の形態においては、実施の形態1および実施の形態2と同じくn回転遅延回路70が設けられており、反射光量検出回路41の出力信号に含まれるノイズ等の原因により情報面判別回路84Aでの情報面判別ができなかった場合は、n回転分遅延回路70からの入力信号により反転指令fが出力される。
以上のように、本実施の形態によれば、駆動信号発生回路42Dの出力信号で対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき、フォーカス誤差信号bのピークとボトムのタイミングでの反射光量差を算出し、それを反射光量の最大値で正規化したものを所定値と比較することで、情報面判別回路84Aが表面1C以外の情報面を検出してからm回転分遅延回路72が1(=m)回転後に信号を出力し、反転指令回路40Aが反転指令fを出力する。これにより、第2の情報面1Bを検出してから距離Sだけ対物レンズ23を光ディスク1に近づけることで、情報面判別回路84Aの精度が低くても、対物レンズ23が光ディスク1に近づかないようにして、WDが狭い場合でも対物レンズ23が光ディスク1に衝突するのを防ぐことができる。
また、合焦点通過検出回路44が合焦点位置の通過を検出するのに、フォーカス誤差信号bとともに反射光量信号cをあわせて使用することにより、フォーカス誤差信号bのノイズを除去し確実な合焦点検出を行うことで安定したフォーカス引き込みを実現できる。
さらに、反射光量信号cにノイズ等が載っており、反射光量差を反射光量の最大値で正規化した値Nが乱れて、情報面判別回路84が情報面判別に失敗したときにも、n回転分遅延回路70により反転指令が出力されるため確実にフォーカス引き込み動作が行えるとともに、対物レンズ23が光ディスク1に衝突することを防ぐことができ、信頼性の高い光ディスク制御装置を実現できる。
また、対物レンズ23の向きを変えて引き込みのためにフォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するタイミングを最初のS字波形のゼロクロスから光ディスク1のn回転後(nは整数)、および表面1C以外のS字波形のゼロクロスから光ディスク1のm回転後(mは整数)とすることにより、光ディスク1が面振れ成分を持っていた場合でも、フォーカス誤差信号bのレベル判定を開始するときには焦点が必ず第1の情報面1Aよりも奥にあることが保証され、確実に第1の情報面1Aにフォーカス引き込みを行うことができる。
また、光ディスク1の回転速度Vrotから回転待ち回数nおよびmと、レンズ移動速度VlnsおよびVlns2とを算出することにより、光ディスク1の回転速度Vrotの違いに対しても、レンズ移動速度VlnsおよびVlns2をほぼ一定に保てることで、フォーカス引き込み時の安定性を確保できる。
さらに、最初のS字波形の検出から光ディスク1のn回転後までの対物レンズ23の移動量および表面1C以外のS字波形の検出から光ディスク1のm回転後までの対物レンズ23の移動量をそれぞれ常に所定距離LおよびSに保つことができ、対物レンズ23が光ディスク1に不必要に接近することを回避できる。
なお、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Dは最初から対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向に駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、光ディスク1の面振れ等を考慮して最初に対物レンズ23を光ディスク1から所定距離だけ遠ざけるように駆動してから向きを変えて光ディスク1に近づけるように駆動してもよい。
また、対物レンズ23の移動量を所定距離LあるいはSに保つ方法としては、レンズ移動速度VlnsあるいはVlns2を光ディスク1の回転速度Vrotに関係なく一定とし、対物レンズ23が所定距離LあるいはSだけ移動後は、光ディスク1のnあるいはm回転後までその位置で止め、nあるいはm回転後に向きを変えるようにするような構成でもよく、本実施の形態に限定されるものではない。同様に、回転待ち回数nあるいはmについても、回転速度Vrotに関係なく設定することが可能であり、本実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態5)
図12は、本発明の実施の形態5に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。なお、図12において、従来例、実施の形態1、実施の形態2、実施の形態3、および実施の形態4と同じ構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
S字極性判別回路90は、反射光量検出回路41からの反射光量信号cが所定値Clvl以上という条件のもとで、フォーカス誤差検出回路12からのフォーカス誤差信号bの極大値と極小値が現れる順番に基づいて、例えば極大値の次に極小値が現れた場合は+1を、極小値の次に極大値が現れた場合は−1を出力する。焦点位置判別回路91は、反射光量信号cが所定値Clvl以下となった時に、S字極性判別回路90からの出力信号を加算して、その加算値に基づいて現在の焦点位置を判別するとともに、それにより焦点が目標情報面を通過したことを検出し反転指令fを出力する。駆動信号発生回路42Eは、対物レンズ23を光ディスク1から遠ざけたり近づけたりする信号を出力する。
次に、以上のように構成された光ディスク制御装置の動作について、図12に加えて、図13の波形図を参照して説明する。
図13において、光ディスク1は面振れ成分を持っており、光ディスク1の回転によりレーザビームが照射される部分が上下に揺れていることを模式的に表現したのが、図13中の駆動信号発生回路42Eの出力信号aと重なっている正弦波である。これら正弦波のうち、実線、破線、一点鎖線はそれぞれ表面1C、第2の情報面1B、第1の情報面1Aにおける面振れ成分を示している。
まず、システムコントローラ30からフォーカス引き込み指令hが駆動信号発生回路42Eに送られる。駆動信号発生回路42Eは、所定の速度で対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向の駆動信号を出力する。対物レンズ23が光ディスク1に近づいていくと、その焦点が表面1Cを通過することで、フォーカス誤差検出回路12からは極大値の次に極小値となるS字波形b1が出力され、S字極性判別回路90は+1を出力する。この時点で、焦点位置判別回路91内部のカウント値が+1となる。
さらに、対物レンズ23が光ディスク1に近づいていくと、その焦点が第2の情報面1Bを通過することにより、フォーカス誤差検出回路12からは極大値の次に極小値となるS字波形b2が出力され、再度、S字極性判別回路90は+1を出力する。この時点で、焦点位置判別回路91内部のカウント値が+2となる。
このまま対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向に駆動したときに、光ディスク1が持つ面振れにより対物レンズ23と光ディスク1の距離が遠くなり、焦点が第2の情報面1B、表面Cと順次通過することにより、フォーカス誤差検出回路12からは極小値の次に極大値となるS字波形が2回連続して出力され(b3、b4)、S字極性判別回路90は−1を2回出力する。これにより、焦点位置判別回路91内部のカウント値は+1、0へと変化する。
対物レンズ23がそのまま光ディスク1に近づく方向に駆動されると、面振れによる光ディスク1の揺れはおさまり、焦点は順次表面1C(S字波形b5)、第2の情報面1B(S字波形b6)、第1の情報面1A(S字波形b7)を通過し、その度にS字極性判別回路90は+1を出力する。この時、焦点位置判別回路91は、内部のカウント値が+1、+2、+3へと変化し、+3となったタイミングで、反転指令fをフォーカス引き込み回路32Eと駆動信号発生回路42Eに出力する。
駆動信号発生回路42Eは、反転指令fを受けて、対物レンズ23を光ディスク1から遠ざける方向の駆動信号に切り換える。また同時に、反転指令fを受けたフォーカス引き込み回路32Eは、フォーカス誤差信号bのレベル判定による引き込み動作が可能な状態となっている。
そして、対物レンズ23は光ディスク1から遠ざかる方向に動き出し、フォーカス誤差検出回路12からS字波形b8が出力されると、フォーカス引き込み回路32Eは、フォーカス誤差信号b8のレベル判定を行い、そのレベルが引き込みレベルに到達したタイミングで切換回路31に切換指令gを出力し、アクチュエータ駆動回路21に出力する信号aを、駆動信号発生回路42Eから制御回路20の出力信号に切り換えるとともに、制御回路20を起動することで、フォーカス引き込み動作を行う。
以上のように、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Eの出力信号で対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき、フォーカス誤差信号bのピークとボトムが現れる順番からS字極性を判別し、その判別結果から焦点の位置を判別することで目標情報面を検出する。次に、目標情報面を検出するとすぐに向きを変えて光ディスク1から離れるように対物レンズ23を駆動し、次に発生するフォーカス誤差信号bを用いてフォーカス引き込み動作を行う。これによって、対物レンズ23が上下動作を繰り返すこと無く、すぐにフォーカス引き込み動作に入ることができるので、フォーカス引き込み動作に要する時間を短縮することができる。さらに、対物レンズ23を光ディスク1に近づけていき、目標情報面を検出した後すぐに向きを変えることにより、対物レンズ23が不必要に光ディスク1に近づかず、WDが狭い場合でも対物レンズ23と光ディスク1の衝突を防ぐことができる。
また、S字極性判別回路90および焦点位置判別回路91がそれぞれの動作において、フォーカス誤差信号bに加えて、反射光量検出回路41からの反射光量信号cを用いることにより、フォーカス誤差信号bのノイズを除去し、確実な動作を行うことで、安定したフォーカス引き込みを実現できる。
なお、本実施の形態では、駆動信号発生回路42Eは最初から対物レンズ23を光ディスク1に近づける方向に駆動するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、光ディスク1の面振れ等を考慮して最初に対物レンズ23を光ディスク1から所定距離だけ遠ざけるように駆動してから向きを変えて光ディスク1に近づけるように駆動してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、対物レンズは上下動作を繰り返すこと無く、すぐにフォーカス引き込み動作に入ることができるので、フォーカス引き込み動作に要する時間を短縮することができる。
また、対物レンズが不必要に光ディスクに近づがず、WDが狭い場合でも対物レンズと光ディスクの衝突を防ぐことができる。
さらに、複数の情報面を内部に有する光ディスクに対しても、目標情報面を確実に検出することができ、目標情報面に対する確実なフォーカス引き込み動作が可能となる。
本発明によれば、光ディスクが内部に複数の情報面を有している場合でも、目標情報面に対して短時間でフォーカス引き込みを行うことが可能であり、光ディスク制御装置に有用である。
本発明の実施の形態1に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。 図1の光ディスク制御装置における各部信号の波形図である。 球面収差が無い場合における、図1のフォーカス誤差信号bのS字波形の各ポイントにおける4分割光検出器301上の光ビームスポット302の形状を示す図である。 球面収差が有る場合における、図1のフォーカス誤差信号bのS字波形の各ポイントにおける4分割光検出器301上の光ビームスポット302の形状を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。 光ディスクの回転速度が比較的速い場合における図4の各部信号の波形図である。 光ディスクの回転速度が比較的遅い場合における図4の各部信号の波形図である。 本発明の実施の形態3に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。 球面収差が無い場合における、図7のフォーカス誤差信号bのS字波形と反射光量信号cの関係を説明する図である。 球面収差が有る場合における、図7のフォーカス誤差信号bのS字波形と反射光量信号cの関係を説明する図である。 図7の光ディスク制御装置における各部信号の波形図(例えば、光ディスクの回転速度が比較的速い場合等)である。 本発明の実施の形態4に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。 図10の光ディスク制御装置における各部信号の波形図である。 本発明の実施の形態5に係る光ディスク制御装置の一構成例を示すブロック図である。 光ディスクに面振れがある場合における図12の各部信号の波形図である。 従来の光ディスク制御装置の構成例を示すブロック図である。 図14のフォーカス誤差検出回路12の内部構成を示す回路図である。 図14の光ディスク制御装置における各部信号の波形図である。

Claims (18)

  1. 複数の情報面を有する情報担体に対物レンズを介して光ビームを収束照射する収束照射手段と、
    前記対物レンズを移動させることで前記収束照射手段によって収束された光ビームの焦点を前記情報担体の面の法線方向に移動させるフォーカス移動手段と、
    前記情報担体の各面に対する光ビームの焦点の位置ずれに応じたフォーカス誤差信号を生成するフォーカス誤差検出手段と、
    光ビームの合焦点が前記情報担体の表面および各情報面を通過したことを検出する合焦点通過検出手段と、
    前記合焦点通過検出手段からの出力信号を用いて反転指令を出力する反転指令手段と、
    前記フォーカス移動手段に対して、前記対物レンズを前記情報担体に近づける信号を出力するとともに、前記反転指令に応じて前記対物レンズを前記情報担体から遠ざける信号に切り換えて出力する駆動信号発生手段と、
    前記フォーカス誤差信号を用いて合焦点が前記情報担体の各情報面を追従するように前記フォーカス移動手段を制御する制御手段と、
    前記駆動信号発生手段から前記制御手段に動作を切り換えて、前記フォーカス移動手段によりフォーカス引き込み動作を行わせるフォーカス引き込み手段とを備えた光ディスク制御装置。
  2. 前記光ディスク制御装置は、
    前記フォーカス誤差信号の振幅を検出し学習する学習手段と、
    前記学習手段による合焦点通過時の学習内容を用いて、フォーカス引き込み後の制御動作を安定させるよう前記制御手段による制御のゲイン特性を補正する特性補正手段とを備えた請求項1記載の光ディスク制御装置。
  3. 前記光ディスク制御装置は、
    前記情報担体からの反射光の光量に応じた信号を検出する反射光量検出手段を備え、
    前記合焦点通過検出手段は、前記反射光量検出手段からの出力信号に基づいて合焦点の通過を検出する請求項1記載の光ディスク制御装置。
  4. 前記駆動信号発生手段は、前記反転指令に応じた信号の切り換え時に駆動波形の傾きが徐々に変化する信号を出力する請求項1記載の光ディスク制御装置。
  5. 前記光ディスク制御装置は、
    前記フォーカス誤差信号の振幅を検出する振幅検出手段と、
    前記収束照射手段によって収束された光ビームの焦点の球面収差量を目標面に応じて可変設定する球面収差調節手段と、
    前記振幅検出手段からの出力信号を用いて前記情報担体の複数の情報面から前記目標面を検出する情報面検出手段とを備えた請求項3記載の光ディスク制御装置。
  6. 前記光ディスク制御装置は、
    前記フォーカス誤差信号が極大値および極小値をとる時の前記反射光量検出手段からの反射光量信号のレベルと、前記反射光量検出手段からの反射光量信号の極大値とに基づいて、前記フォーカス誤差信号と前記反射光量信号との位相関係を検出する位相関係検出手段を備え、
    前記情報面検出手段は、前記位相関係検出手段から出力される位相関係に基づいて、前記情報担体の複数の情報面から前記目標面を検出する請求項5記載の光ディスク制御装置。
  7. 前記位相関係検出手段が前記フォーカス誤差信号と前記反射光量信号との位相関係を検出する際に、前記フォーカス誤差信号が極大値および極小値をとる時の前記反射光量検出手段からの反射光量信号のレベルが所定値以上であることを条件とする請求項6記載の光ディスク制御装置。
  8. 前記光ディスク装置は、
    前記合焦点通過検出手段が合焦点の通過を検出してから合焦点が所定量移動するのを管理および検出する移動量管理検出手段Aを備え、
    前記反転指令手段は、前記移動量管理検出手段Aからの出力信号に基づいて反転指令を出力する請求項1記載の光ディスク制御装置。
  9. 前記光ディスク制御装置は、
    前記情報担体を所定の回転速度で回転駆動する回転駆動手段と、
    前記合焦点通過検出手段が合焦点の通過を検出した前記情報担体の位置を基準とし、前記情報担体が所定の回転数だけ回転した後に前記基準位置に来たことを管理および検出する回転数管理検出手段とを備え、
    前記反転指令手段は、前記移動量管理検出手段Aからの出力信号に加えて、前記回転数管理検出手段からの出力信号を用いて、前記反転指令を出力する請求項8記載の光ディスク制御装置。
  10. 前記光ディスク制御装置は、
    前記合焦点通過検出手段が検出した面が引き込みを行う目標面であるかどうかを判別する情報面判別手段を備え、
    前記反転指令手段は、前記移動量管理検出手段Aからの出力信号に加えて、前記情報面判別手段からの出力信号を用いて、前記反転指令を出力する請求項8記載の光ディスク制御装置。
  11. 前記光ディスク制御装置は、
    前記焦点位置検出手段が前記情報担体の各情報面に対する光ビームの焦点位置を検出する際に、前記フォーカス誤差信号による極大値と極小値とで形成するS字信号を出力し、極大値の次に極小値の順が、極小値の次に極大値の順かを判別するS字極性判別手段と、
    前記情報担体内の各情報面に対する光ビームの焦点位置を検出する焦点位置検出手段とを備えた請求項1記載の光ディスク制御装置。
  12. 前記光ディスク制御装置は、
    前記情報担体からの反射光量に応じた信号を検出する反射光量検出手段を備え、
    前記焦点位置検出手段が前記情報担体内の各情報面に対する光ビームの焦点位置を検出する際に、前記フォーカス誤差信号が極大値および極小値をとる時の前記反射光量検出手段からの反射光量信号のレベルが所定値以上であることを条件とする請求項11記載の光ディスク制御装置。
  13. 前記光ディスク制御装置は、
    前記合焦点通過検出手段により検出された面が前記情報担体に含まれる所定の面であることを判別する面判別手段と、
    前記面判別手段からの出力信号に基づいて前記対物レンズの移動量を設定する移動量設定手段と、
    前記合焦点通過検出手段が合焦点の通過を検出してから合焦点が前記移動量設定手段により設定された所定量Bだけ移動するのを管理および検出する移動量管理検出手段Bと、
    前記移動量管理検出手段Bからの出力信号を用いて反転指令を出力する反転指令手段とを備えた請求項1記載の光ディスク制御装置。
  14. 前記光ディスク制御装置は、
    前記情報担体を所定の回転速度で回転駆動する回転駆動手段と、
    前記合焦点通過検出手段が合焦点の通過を検出した前記情報担体の位置を基準とし、前記情報担体が所定の回転数だけ回転した後に前記基準位置に来たことを管理および検出する回転数管理検出手段とを備え、
    前記反転指令手段は、前記移動量管理検出手段Bからの出力信号に加えて、前記回転数管理検出手段からの出力信号を用いて、前記反転指令を出力する請求項13記載の光ディスク制御装置。
  15. 前記光ディスク制御装置は、
    前記合焦点通過検出手段が合焦点の通過を検出してから合焦点が所定量Aだけ移動するのを管理および検出する移動量管理検出手段Aと、
    前記合焦点通過検出手段により検出された面が前記情報担体に含まれる所定の面であることを判別する面判別手段と、
    前記面判別手段からの出力信号に基づいて前記対物レンズの移動量を設定する移動量設定手段と、
    前記合焦点通過検出手段が合焦点の通過を検出してから合焦点が前記移動量設定手段により設定された所定量Bだけ移動するのを管理および検出する移動量管理検出手段Bとを備え、
    前記反転指令手段は、前記移動量管理検出手段Bからの出力信号の発生タイミングと前記移動量管理検出手段Aからの出力信号の発生タイミングとのうちのいずれかに応じて反転指令を出力する請求項1記載の光ディスク制御装置。
  16. 前記光ディスク制御装置は、
    前記情報担体を所定の回転速度で回転駆動する回転駆動手段と、
    前記合焦点通過検出手段が合焦点の通過を検出した前記情報担体の位置を基準とし、前記情報担体が所定の回転数だけ回転した後に前記基準位置に来たことを管理および検出する回転数管理検出手段を備え、
    前記反転指令手段は、前記移動量管理検出手段Aからの出力信号および前記移動量管理検出手段Aからの出力信号に加えて、前記回転数管理検出手段からの出力信号を用いて、前記反転指令を出力する請求項15記載の光ディスク制御装置。
  17. 前記光ディスク制御装置は、
    前記情報担体の回転速度に応じて前記所定の回転数を算出し、算出した前記所定の回転数を前記回転数管理検出手段に設定する回転数設定手段を備えた請求項9、14または16記載の光ディスク制御装置
  18. 前記光ディスク制御装置は、
    前記情報担体の回転速度に応じて前記対物レンズを駆動する速度を算出し、算出した速度を前記駆動信号発生手段に設定する速度設定手段を備えた請求項8、13または15記載の光ディスク制御装置。
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