JPH0935282A - 光情報記録再生装置 - Google Patents

光情報記録再生装置

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JPH0935282A
JPH0935282A JP17511995A JP17511995A JPH0935282A JP H0935282 A JPH0935282 A JP H0935282A JP 17511995 A JP17511995 A JP 17511995A JP 17511995 A JP17511995 A JP 17511995A JP H0935282 A JPH0935282 A JP H0935282A
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JP
Japan
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tracking
optical
track
track jump
signal
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Pending
Application number
JP17511995A
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English (en)
Inventor
Wataru Katsuhara
亘 勝原
Ken Hokkezu
建 法華津
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0935282A publication Critical patent/JPH0935282A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静止摩擦の影響を受けないで安定したトラッ
クジャンプを行うことのできる光情報記録再生装置を提
供する。 【解決手段】 光ディスク2に対向して光ピックアップ
部4が配置され、駆動回路7からのトラッキングサーボ
信号が供給されるVCM5によりトラックを追従するト
ラッキング状態を保持し、電流量検出回路9は駆動回路
7からVCM5に供給される電流量を検出し、制御回路
8に送る。制御回路8は偏心速度を検出し、静止摩擦の
影響が出る偏心速度がゼロ付近となる領域を除いて、ト
ラックジャンプの命令Cを駆動回路7に出力する。又、
アドレスリード回路11によるアドレス情報を参照し、
制御回路8は光ピックアップ部4の位置に応じて駆動回
路7からVCM5に出力されるトラックジャンプの駆動
信号Kの信号レベルを決定するレベル情報Lを駆動回路
7に出力し、FPCによる影響を解消する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク等の光記録媒
体に対し、光学的に情報の記録及び再生の少なくとも一
方を行う光情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置で安定してトラックジャ
ンプを行う装置の従来例として特開平2−68727号
公報がある。この従来例では円板状の光ディスクの偏心
加速度を検出し、検出した加速度量に従いトラックジャ
ンプの駆動電流量を増減している。
【0003】トラックジャンプを安定に行う他の装置の
従来例として特開昭53−13309号公報がある。こ
の従来例では偏心量をホールドする回路を持ち、トラッ
クジャンプを行うとき、ジャンプを開始する直前の偏心
量をホールドし、そのホールド値に比例する電流をトラ
ックジャンプの駆動電流に加える。
【0004】トラックジャンプを安定して行う他の装置
の従来例としてさらに特開昭59−54084号公報が
ある。この従来例では、トラッキング状態検出回路が偏
心速度がゼロとなる点を検出し、その検出タイミングに
従いトラックジャンプを行う。
【0005】従来の光ディスク装置では、光ピックアッ
プ部が重く機械的な共振周波数が低いためトラッキング
アクチュエータとして1つのVCM(ボイスコイルモー
タ)で光ピックアップ部をディスクの内周から外周まで
全体的に動かすこととトラックの中心に光ビームスポッ
トの微細な位置決めをすることとの両方を行う事は不可
能であり、光ピックアップ全体を動かすVCMの上に、
微細なトラック横断方向の位置決めを行う機構を持って
いた。その従来例として、図8は対物レンズ57をトラ
ック横断方向に微細に動かす方式の主要部を示す。
【0006】光ディスク51に対向して光ピックアップ
可動部52が配置され、この光ピックアップ可動部52
はVCM53により光ディスク51のトラックを横断す
る方向、つまり光ディスク51の半径方向Rに移動され
る。
【0007】光ピックアップ可動部52は立ち上げミラ
ー54を内蔵し、図示しない光ピックアップ固定部から
のレーザ光55に対向して配置され、このレーザ光55
を反射して上方に立ち上げ、対物レンズ駆動機構56で
駆動される対物レンズ57を介して集光して光ディスク
51にレーザ光を照射する。
【0008】光ディスク51で反射された光は対物レン
ズ57、立ち上げミラー54を経て光ピックアップ可動
部52に対向して配置された光ピックアップ固定部側に
送られ、図示しない光検出器で検出され、光検出器で光
電変換された信号から光ディスク51に記録された情報
の再生信号と、サーボ信号が生成される。
【0009】トラッキングサーボ信号は対物レンズ駆動
機構56に印加され、対物レンズ駆動機構56により対
物レンズ57を半径方向Rに微小範囲内で位置制御し、
光ディスク51に形成された光ビームスポットがトラッ
クの中央位置を保持するように位置決め、つまりトラッ
キング状態に保持する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年光ピッ
クアップ部の軽量化が進み、1つのVCMで内周から外
周までのアクセスとトラック中央に光ビームスポットの
位置決めの両方ができるようになってきた。しかし、V
CMは静止摩擦係数が大きいため、トラック横断方向へ
の動きがない状態すなわち偏心速度がゼロの状態からト
ラックジャンプを行うのは、偏心に追従してトラック横
断方向に動いている状態からトラックジャンプを行う場
合に比べてVCMが動き難いという問題がある。
【0011】静止摩擦力は安定したものではないから、
特開平2−68727号公報や特開昭53−13309
号公報のように、単に偏心量に比例した補正電流をトラ
ックジャンプ駆動電流に加えるのでは、安定したトラッ
クジャンプは行えない。又、特開昭59−54084号
公報のように偏心速度がゼロのときにのみトラックジャ
ンプを行うのでは、常に静止した状態からトラックジャ
ンプを開始するため静止摩擦の影響をもっとも強く受け
てしまい、これも不安定である。
【0012】又、光ピックアップ部の軽量化を行うと、
VCMに駆動電流を供給するFPC(フレキシブルプリ
ントサーキット)の屈曲力が、VCMの動作に及ぼす影
響が相対的に高くなる。
【0013】図9(A)、(B)はFPCがVCMに及
ぼす様子を示す。スピンドルモータ61で回転される光
ディスク51に対向して配置された光ピックアップ部6
2はVCM63により光ディスク51の半径方向に移動
自在であり、このVCM63はFPC64により駆動回
路65と接続され、駆動回路65からVCM63を駆動
する駆動電流がFPC64を介して供給される。
【0014】図9(A)では光ピックアップ部62が光
ディスク51の内周側に設定された状態を示し、図9
(B)では光ピックアップ部62が外周側に設定された
状態を示す。内周側に設定された状態と外周側に設定さ
れた状態ではVCM63と駆動回路65とを結ぶFPC
64の形状が大きく異なり、このため、内周側と外周側
とでは、FPC64が光ピックアップ部62に与える屈
曲力が異なる。
【0015】この屈曲力の違いにより、VCM63を移
動させる場合の負荷の大きさが異なることになり、光ピ
ックアップ部62が実際にいる位置に依存して最適なト
ラックジャンプ条件が異ることになる。従って、この影
響を考慮しないとトラックジャンプが不安定になり、従
来例はこの問題に関しても解答を与えていない。
【0016】以上、問題点を1つのVCMで全てのトラ
ック方向の動きを行う一軸アクチュエータ方式に話を限
って説明したが、従来からのVCMの他に微細なトラッ
ク方向の動きをするアクチュエータを持つ二軸アクチュ
エータ方式でも、微細な動きを行うアクチュエータが軸
の回りを回転するタイプだと軸との間で摩擦が発生する
ため、場合によっては同様の問題が発生する。
【0017】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、静止摩擦の影響を受けないで安定したトラックジャ
ンプを行うことのできる光情報記録再生装置を提供する
ことを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】円板状の光記録
媒体上に光ビームを照射し、その反射光よりフォーカス
エラー及びトラッキングエラーを検出し、フォーカスエ
ラー信号及びトラッキングエラー信号を生成するための
光ピックアップ部と、前記フォーカスエラー信号及びト
ラッキングエラー信号に基づき、フォーカス用駆動信号
及びトラッキング用駆動信号を出力する駆動部と、前記
フォーカス用駆動信号及びトラッキング用駆動信号によ
り前記光ピックアップ部をフォーカス方向及びトラッキ
ング方向に移動させるフォーカス用及びトラッキング用
アクチュエータと、トラックジャンプさせるためにトラ
ックを横断する方向にトラッキング用アクチュエータを
駆動するトラックジャンプ用駆動信号を前記駆動部から
トラッキング用アクチュエータに出力する制御部とを具
備し、前記光記録媒体に照射される光ビームの偏心速度
を検出する検出手段を設け、前記制御部は前記偏心速度
がゼロ付近を除く領域でトラックジャンプ用駆動信号を
前記トラッキング用アクチュエータに出力する制御を行
う構成にしている。従って、常に偏心速度がゼロ付近の
場所を避けてトラッキング用アクチュエータがトラック
ジャンプを開始する事になるので、静止摩擦の影響を受
けないで安定したトラックジャンプを行う。
【0019】
【実施例】
(第1実施例)以下、図面を参照して本発明の実施例を
具体的に説明する。図1ないし図3は本発明の第1実施
例に係り、図1は第1実施例の光ディスク装置の全体構
成を示し、図2はトラックジャンプの信号波形例を示
し、図3は第1実施例によるトラックジャンプの作用の
説明図を示す。
【0020】図1に示すように本発明の光情報記録再生
装置の第1実施例の光ディスク装置1は円板状の光学式
記録媒体としての光ディスク2に対向して配置した光学
ヘッド3を有する。この光学ヘッド3は、図示しないレ
ーザ光を発生するレーザダイオードとレーザ光を光ディ
スク2に照射する対物レンズと光ディスク2で反射され
た光を受光し、フォーカスエラー及びトラッキングエラ
ーを生成するための光電変換した信号を出力する光検出
器等の光学素子を内蔵した光ピックアップ部4と、この
光ピックアップ部4をトラック横断方向(或いは光ディ
スク2の半径方向)に移動するトラッキング用アクチュ
エータとしてのVCM5とより構成される。
【0021】光学ヘッド3(の光ピックアップ部4)は
信号処置を行う信号処理回路6と接続され、信号処理回
路6は光学ヘッド3(の光検出器)から出力される複数
の信号を減算する処理等によりフォーカスエラー信号及
びトラックエラー信号を生成し、これらのサーボエラー
信号を駆動回路7に供給すると共に、制御回路8に光デ
ィスク2から読み出したディジタルデータを供給する。
【0022】また、光学ヘッド3(の光ピックアップ部
4)はレーザダイオード駆動回路(図1ではLD駆動回
路と略記)10と接続され、このレーザダイオード駆動
回路10は光ピックアップ部4のレーザダイオードに、
再生時には比較的低いレベルで発光させるレーザダイオ
ード駆動信号を供給すると共に、記録時には光学的に記
録を行うことができるような高いレベルで発光させるレ
ーザダイオード駆動信号を供給する。
【0023】駆動回路7は信号処理回路6から受けたサ
ーボエラー信号に基づきサーボの追従動作を行うように
光学ヘッド3(のVCM5)にトラッキングサーボを行
うトラッキングサーボ用駆動信号(トラッキングサーボ
信号とも記す)を供給すると共に、制御回路8からの信
号でトラックジャンプ動作を行うトラックジャンプ駆動
信号も光学ヘッド3(のVCM5)に供給する。
【0024】また、駆動回路7は光ピックアップ部4の
対物レンズのフォーカス駆動機構、より具体的には対物
レンズをその光軸方向(フォーカス方向とも記す)に移
動する図示しないフォーカス用アクチュエータにフォー
カスサーボ信号を供給することにより、対物レンズの光
軸方向の位置を制御して、光ディスク2に形成される光
ビームスポットが合焦状態を維持するようにフォーカス
制御を行う。
【0025】この実施例では偏心速度がゼロ付近の領域
でのトラックジャンプを禁止するために、その領域を検
出する電流量検出回路9が設けてあり、この電流量検出
回路9は駆動回路7がVCM5に出力するトラッキング
サーボ信号の電流量を検出(測定)し、その検出結果を
制御回路8に出力する。
【0026】そして、制御回路8では電流量検出回路9
から送られる電流量に対応する信号の時間的変化を算出
し(例えば微小時間毎に信号をサンプリングしその差分
量を求め)、0付近で正負の値に設定したウィンドウ型
比較回路を通して差分量が0付近になる、つまり偏心速
度が0付近となる領域(或いは時間帯)を求め、その領
域内ではトラックジャンプを禁止する制御を行う。
【0027】また、光ディスク2から光ピックアップ部
4により読み出され、信号処理回路6により信号処理さ
れたディジタルデータはアドレスリード回路11により
アドレス情報に変換され、このアドレス情報も制御回路
8に入力され、制御回路8はこのアドレス情報から光学
ヘッド3(の光ピックアップ部4)の現在位置(トラッ
キングしている現在のトラック位置)を判断する。
【0028】この制御回路8はホストコンピュータ等か
ら指示されたトラックアドレスの目標トラックに光学ヘ
ッド3を位置決めさせる場合、光学ヘッド3をトラック
ジャンプさせる方向をアドレス情報から決定する。
【0029】また、VCM5と駆動回路7とは例えばF
PCで接続され、光学ヘッド3の位置によりFPCによ
る屈曲力が変化する場合にも、適切なトラックジャンプ
を行うことができるように、制御回路8はアドレスリー
ド回路11からのアドレス情報(トラックジャンプする
方向或いは駆動信号の極性の情報を含む)によってトラ
ックジャンプ時の駆動信号Kの波形を規定するレベル情
報Lを駆動回路7に出力する。
【0030】このため例えば、(トラックジャンプする
際の方向を含めた)アドレス情報に対応して、適切なト
ラックジャンプの駆動信号Kの波形レベルを決定するレ
ベル情報Lを制御回路8内のROM8aに予め格納し、
制御回路8はトラックジャンプの命令Cを駆動回路7に
出力する時に、同時にこのレベル情報Lを駆動回路7に
出力する。
【0031】また、制御回路8は電流量検出回路9より
受けた電流量の検出値(測定値)から光ディスク2の偏
心速度がゼロ付近の領域を避け、つまり偏心速度がゼロ
付近以外の領域で、トラックジャンプの命令Cを駆動回
路7に出力する。
【0032】このように制御回路8はアドレス情報によ
り、光学ヘッド3の現在のトラック位置を認識し、現在
のトラック位置から目標トラックに向けてトラックジャ
ンプする場合の方向を決定すると共に、アドレス情報か
らトラックジャンプを行う駆動信号Kのレベルを規定す
るレベル情報Lを駆動回路7に出力する。
【0033】駆動回路7はトラックジャンプの命令Cを
受けると、レベル情報Lにより駆動信号Kのレベルを決
定し、例えば図2に示すようなトラックジャンプ用の駆
動信号KをVCM5に出力する。そして、この駆動信号
Kにより図3に示すようにトラッキング状態の光ビーム
スポットSを、現在のトラックT1から目標とするトラ
ック側となる隣のトラックT2にジャンプさせる。
【0034】次にこの実施例の作用を以下に説明する。
図1に示す光ディスク装置1により、光学ヘッド3が現
在位置しているトラックT1から目標とする目標トラッ
ク側にトラックジャンプでアクセスする場合で説明す
る。まず現在位置を知るためにフォーカス状態及びトラ
ッキング状態で、光学ヘッド3により追尾しているトラ
ックT1のID部のアドレス情報を読み取り、信号処理
回路6を介して復調し、復調したデータをアドレスリー
ド回路11に入力してアドレス情報を算出し、このアド
レス情報を制御回路8に送る。
【0035】このトラッキング状態では光ディスク2に
形成される光ビームスポットSは、例えば図3のように
なる。つまり、光ディスク2は偏心のために各トラック
T1,T2,…は時間に対して(図示しないスピンドル
モータの回転軸の中心位置からの距離が)うねるように
変化する。なお、図3において、横方向が時間軸方向で
縦方向がスピンドルモータの回転軸の中心位置からの距
離、つまり光ディスク2の半径方向の位置に相当する。
【0036】このうねりに対応して駆動回路7からVC
M5に出力されるトラッキングサーボ駆動電流信号の包
絡線もこのうねりとほぼ相似形(或いは極性を反転した
相似形)で変化する。このトラッキングサーボ信号の電
流量は電流量検出回路9により検出され、検出された電
流量は制御回路8に送られ、制御回路8内の図示しない
電流量時間的変化の検出手段により電流量の時間的変化
が算出され、さらにウィンドウ型比較回路を通して電流
量の時間的変化が0付近であるか否かがリアルタイムで
検出される。
【0037】この結果、例えば図3で示すように偏心速
度(或いはトラックを横断する方向の速度)がほぼゼロ
となる付近のトラックジャンプ禁止領域13、13′が
検出される。つまり、うねりのピークとなるトラックジ
ャンプ禁止領域13と、うねりのボトムとなるトラック
ジャンプ禁止領域13′が検出される。従って、制御回
路8はトラックジャンプの命令Cを出そうとした時刻が
図3のt1の時には、トラックジャンプ禁止領域13又
は13′でないので、この命令Cを駆動回路7に出力す
る。
【0038】一方、この命令Cを出そうとした時刻が図
3のt2の場合にはトラックジャンプ禁止領域13′内
であるのでこの領域13′内となる時刻では出力しない
で待機し、トラックジャンプ禁止領域13′が過ぎた時
刻t2′の時にこの命令Cを出力する。
【0039】また、トラックジャンプの命令Cを出す場
合、制御回路8はアドレス情報によりROM8aの記憶
内容を読み出し、アドレス情報に応じて適切なトラック
ジャンプを行うのに適したレベル情報Lを得て、このレ
ベル情報Lを命令Cと共に駆動回路7に出力する。
【0040】駆動回路7はレベル情報Lに応じて、トラ
ックジャンプの駆動信号Kの信号レベルを、例えば図2
(A)或いは(B)のように変更して出力し、光学ヘッ
ド3の位置に応じてVCM5に流れる電流量を変更す
る。図2(A)は例えば光学ヘッド3が光ディスク2の
外周側に位置している時での駆動信号Kを示し、図2
(B)は内周側に位置している時での駆動信号Kを示
す。
【0041】従来技術で説明したように特に内周側と外
周側とではFPCの屈曲状態が異るため、FPCがVC
M5に及ぼす力が異なる。よって最適なトラックジャン
プを行わせる条件も異り、第1実施例でその最適条件の
違いを、図2に示すように加速と減速の電流量を変える
事で吸収するようにしている。図2で+側は加速側を示
し、−側は減速側を示す。
【0042】図9(B)のような場合には外周側ではF
PCは伸びきったに近い状態で屈曲されているので、こ
の状態からさらに外側にトラックジャンプする場合には
負荷が大きくなるので、この場合には図2(A)に示す
ようにこの負荷を加速するために加速側の信号レベルを
大きく設定して移動させ、かつこの場合にはFPCの屈
曲力のためあまり加速されないので、減速側の信号レベ
ルを小さく設定している。
【0043】図9(A)のような内周側の場合には、図
9(B)に比べるとFPCによる力の影響はすくなく、
例えば外周側にジャンプする場合には加速の際にFPC
の負荷は小さいので、図2(B)に示すように加速側の
信号レベルは図2(A)の加速の場合よりも低い。ま
た、移動した場合には移動し易い状態であるので、減速
する場合の信号レベルを(絶対値で)大きくしている。
このようにして、光学ヘッド3が最内周の位置から最外
周の位置の任意の位置において、トラックジャンプする
場合にも、その位置でトラックジャンプするのに適した
駆動信号Kでトラックジャンプできるようにしていう
る。
【0044】なお、この実施例では駆動信号Kのレベル
(高さ)の加速側及び減速側の両方共、図2(A)及び
図2(B)に示したようにそれぞれ異なるように設定し
ている。もちろん加速側だけあるいは減速側だけを変え
るようにすることも可能である。
【0045】この第1実施例によれば、光ビームスポッ
トSの偏心速度がほぼゼロとなる領域を検出する検出手
段を有し、この偏心速度がほぼゼロとなる領域ではトラ
ックジャンプを禁止し、この領域以外でトラックジャン
プを行うように制御するようにしているので、静止摩擦
力の影響を受けることなく、トラックジャンプを行うこ
とができ、安定したトラックジャンプが可能になる。
【0046】この事は、トラッキングアクチュエータと
して1つのVCM5のみを持つ一軸アクチュエータ方式
の場合、つまり、第1実施例の場合、精止摩擦係数が大
きいため、特に有効である。
【0047】また、この第1実施例によれば、FPCに
よる屈曲力が光学ヘッド3(のVCM5)の位置により
異なる場合にも、光学ヘッド3の位置情報に相当するア
ドレス情報を用いてFPCによる屈曲力がVCM5に及
ぼす影響を解消するような信号レベルでトラックジャン
プさせるように駆動信号Kを設定しているので、FPC
に影響されることなく、適切なトラックジャンプを行わ
せることが可能になる。
【0048】次に第1実施例の変形例を説明する。上述
の第1実施例ではアドレス情報により駆動信号Kの信号
レベルを変更(し、VCM5に流れる電流量を変更)し
たが、変形例では図4ないし図6のようにしている。な
お、(A)及び(B)は例えば外周側及び内周側での信
号波形の1例をそれぞれ示す。
【0049】図4は最適条件の違いを電流の幅を変える
事によって吸収しようとした例である。この例も加速側
と減速側の両方の幅を図4(A)と(B)で変えている
が、もちろん加速側だけあるいは減速側だけを変える事
も可能である。
【0050】図5は最適条件の違いを減速側の電流を流
すタイミングを変える事により吸収しようとした例であ
る。図6は図2、図4、図5を全部組み合わせた例であ
る。この他に図2と図4だけ、図2と図5だけ図4と図
5だけを組み合わせる例も可能である。又、図2、図4
〜6の例では加速減速はそれぞれ単一のパルスで行われ
ているが、複数のパルスにする事も可能である。
【0051】(第2実施例)図7は本発明の第2実施例
の光ディスク装置1′の全体構成を示す。この第2実施
例は上記第1実施例において、制御回路8は例えば光デ
ィスク装置1′の起動時に、電流量検出回路9からの電
流量の情報を1回転分、サンプリングして取り込み、そ
の電流量から偏心量及び偏心速度等の偏心特性を算出
し、偏心特性から実際にトラックジャンプを行う時の偏
心による移動量を考慮して、実際に必要となるトラック
横断量に対応するトラックジャンプを行うことができる
ようにトラックジャンプ偏心補正情報Hを例えば制御回
路8内のRAM8bに格納するようにしている。
【0052】そして、制御回路8は、トラックジャンプ
の命令Cを駆動回路7に出力する時に、ROM8aから
のレベル情報Lを出力すると共に、RAM8bから読み
出したトラックジャンプ偏心補正情報Hも出力する。
【0053】偏心がある場合、トラックが回転中心から
遠ざかりつつあるときにトラックジャンプする場合と、
回転中心へ近づきつつあるときにトラックジャンプする
場合とでは、実際にトラック横断方向にトラックジャン
プで移動すべきジャンプ量が異なる。つまり、トラック
ジャンプする時、トラックジャンプ時間中における偏心
速度によるトラック横断方向への移動量を考慮すべきで
あると共に、偏心位置の影響も考慮すべきでる。
【0054】例えばトラックが回転中心から遠ざかりつ
つあるときに回転中心の方向に向かってトラックジャン
プをする場合には、偏心がない状態でトラックジャンプ
する場合よりも少ないジャンプ量で済み、トラックが回
転中心へ近づきつつあるときに回転中心の方向に向かっ
てジャンプする場合には偏心がない状態でトラックジャ
ンプする場合よりも多くのジャンプ量が必要になる。
【0055】このようにトラックジャンプによるジャン
プ量は偏心に応じて最適値が異なるので、偏心がある場
合にもその偏心特性の情報を用いて最適のトラックジャ
ンプ(実際に必要になるジャンプ量に対応するトラック
ジャンプ)を行うようにするものである。
【0056】そのため、トラックジャンプ偏心補正情報
Hによって駆動信号Kの信号波形のレベル情報Lをさら
に補正するレベル補正情報として駆動回路7に出力し、
VCM5に出力される駆動信号Kを装着された光ディス
ク2の偏心量に応じてその場合に適したトラックジャン
プを行うことができるようにしている。その他の構成は
第1実施例と同様である。この第2実施例によれば、第
1実施例の作用及び効果に加えて、さらに偏心量が異な
る場合にも、その影響を解消或いは軽減できる。
【0057】なお、本発明はトラッキング用アクチュエ
ータとして1つのVCM5のみを持つ(トラッキング
用)一軸アクチュエータ方式の場合に限定されるもので
なく、微細な動きを行う精アクチュエータが軸の回りを
回転する二軸アクチュエータ方式の場合にも適用でき、
この場合にはトラックジャンプの駆動信号Kを精アクチ
ュエータに印加すれば良い。
【0058】なお、1本のトラックをジャンプする場合
に限定されるものでなく、図2等に示す駆動信号Kを連
続して複数回出力して複数のトラックをジャンプ(横
断)させるようにしても良い。また、上述した実施例な
どを部分的などで組み合わせるようにしても良い。
【0059】また、本発明ではトラッキングサーボ電流
からディスク偏心量を測定しているが、他にフォーカス
サーボのみをした状態でビームスポットが単位時間当た
りに横断するトラックの本数を数えて偏心の情報を得る
方式なども考えられる。
【0060】[付記] 1.円板状の光記録媒体上に光ビームを照射し、その反
射光よりフォーカスエラー及びトラッキングエラーを検
出し、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信
号を生成するための光ピックアップ部と、前記フォーカ
スエラー信号及びトラッキング信号に基づき、フォーカ
ス用駆動信号及びトラッキング用駆動信号を出力する駆
動部と、前記フォーカス用駆動信号及びトラッキング用
駆動信号により前記光ピックアップ部をフォーカス方向
及びトラッキング方向に移動させるフォーカス用及びト
ラッキング用アクチュエータと、トラックジャンプさせ
るためにトラックを横断する方向にトラッキング用アク
チュエータを駆動するトラックジャンプ用駆動信号を前
記駆動部からトラッキング用アクチュエータに出力する
制御部とを具備し、前記光記録媒体に照射される光ビー
ムの偏心速度を検出する検出手段を設け、前記制御部は
前記偏心速度がゼロ付近を除く領域でトラックジャンプ
用駆動信号を前記トラッキング用アクチュエータに出力
する制御を行うことを特徴とする光情報記録再生装置。
【0061】2.前記光ピックアップ部の位置に応じ
て、トラックジャンプ用駆動信号の制御方式を変更する
請求項1記載の光情報記録再生装置。付記2、4〜7の
効果:光ピックアップ部の位置によりトラックジャンプ
の条件を変える事により、光ピックアップ部が軽量にな
ってもピックアップ部の位置によらず安定なトラックジ
ャンプを実現する。 3.前記トラッキング用アクチュエータは唯1つのVC
Mより構成される請求項1記載の光情報記録再生装置。
【0062】4.前記制御方式の変更がトラッキング用
アクチュエータに流す電流量を変える事によりなされる
請求項2記載する光情報記録再生装置。 5.前記制御方式の変更が、トラッキング用アクチュエ
ータにトラックジャンプ用駆動信号の電流を流す時間を
変える事によりなされる付記2記載の光情報記録再生装
置。 6.前記制御方式の変更が、トラッキング用アクチュエ
ータにトラックジャンプ用駆動信号の電流を流すタイミ
ングを変える事によりなされる付記2記載の光情報記録
再生装置。 7.前記制御方式の変更が、付記4、5、6に記載され
た手段の組み合わせしてよりなされる付記2記載の光情
報記録再生装置。
【0063】8.付記1と付記2の特徴を兼ね供えた光
情報記録再生装置。付記7の効果:付記1と付記2の特
徴を併せ持つ事により、光ピックアップの位置と静止摩
擦の両方の影響を受けないトラックジャンプを実現でき
る。 9.トラッキング用アクチュエータが唯1つのVCMよ
り構成される付記2記載の光情報記録再生装置。 10.トラッキング用アクチュエータが唯1つのVCM
より構成される付記4記載の光情報記録再生装置。
【0064】11.トラッキング用アクチュエータが唯
1つのVCMより構成される付記5記載の光情報記録再
生装置。 12.トラッキング用アクチュエータが唯1つのVCM
より構成される付記6記載の光情報記録再生装置。 13.トラッキング用アクチュエータが唯1つのVCM
より構成される付記7記載の光情報記録再生装置。 14.トラッキング用アクチュエータが唯1つのVCM
より構成される付記8記載の光情報記録再生装置。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、円
板状の光記録媒体上に光ビームを照射し、その反射光よ
りフォーカスエラー及びトラッキングエラーを検出し、
フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号を生
成するための光ピックアップ部と、前記フォーカスエラ
ー信号及びトラッキングエラー信号に基づき、フォーカ
ス用駆動信号及びトラッキング用駆動信号を出力する駆
動部と、前記フォーカス用駆動信号及びトラッキング用
駆動信号により前記光ピックアップ部をフォーカス方向
及びトラッキング方向に移動させるフォーカス用及びト
ラッキング用アクチュエータと、トラックジャンプさせ
るためにトラックを横断する方向にトラッキング用アク
チュエータを駆動するトラックジャンプ用駆動信号を前
記駆動部からトラッキング用アクチュエータに出力する
制御部とを具備し、前記光記録媒体に照射される光ビー
ムの偏心速度を検出する検出手段を設け、前記制御部は
前記偏心速度がゼロ付近を除く領域でトラックジャンプ
用駆動信号を前記トラッキング用アクチュエータに出力
する制御を行う構成にしているので、偏心速度がゼロ付
近の場所を避けて常にトラッキング用アクチュエータが
偏心に追従して動いている状態からトラックジャンプを
開始する事になり、静止摩擦の影響を受けないで安定し
たトラックジャンプを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光ディスク装置の全体構
成を示すブロック図。
【図2】トラックジャンプの駆動信号の波形例を示す波
形図。
【図3】トラックジャンプの動作説明図。
【図4】トラックジャンプの駆動信号の波形例を示す波
形図。
【図5】トラックジャンプの駆動信号の波形例を示す波
形図。
【図6】トラックジャンプの駆動信号の波形例を示す波
形図。
【図7】本発明の第2実施例の光ディスク装置の全体構
成を示すブロック図。
【図8】従来例における光ディスク装置の主要部を示す
構成図。
【図9】FPCを使用した従来例の作用説明図。
【符号の説明】
1…光ディスク装置 2…光ディスク 3…光学ヘッド 4…光ピックアップ部 5…VCM 6…信号処理回路 7…駆動回路 8…制御回路 8a…ROM 9…電流量検出回路 10…LD駆動回路 11…アドレスリード回路 13、13′…トラックジャンプ禁止領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の光記録媒体上に光ビームを照射
    し、その反射光よりフォーカスエラー及びトラッキング
    エラーを検出し、フォーカスエラー信号及びトラッキン
    グエラー信号を生成するための光ピックアップ部と、 前記フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号
    に基づき、フォーカス用駆動信号及びトラッキング用駆
    動信号を出力する駆動部と、 前記フォーカス用駆動信号及びトラッキング用駆動信号
    により前記光ピックアップ部をフォーカス方向及びトラ
    ッキング方向に移動させるフォーカス用及びトラッキン
    グ用アクチュエータと、 トラックジャンプさせるためにトラックを横断する方向
    にトラッキング用アクチュエータを駆動するトラックジ
    ャンプ用駆動信号を前記駆動部からトラッキング用アク
    チュエータに出力する制御部とを具備し、 前記光記録媒体に照射される光ビームの偏心速度を検出
    する検出手段を設け、前記制御部は前記偏心速度がゼロ
    付近を除く領域でトラックジャンプ用駆動信号を前記ト
    ラッキング用アクチュエータに出力する制御を行うこと
    を特徴とする光情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記光ピックアップ部の位置に応じて、
    トラックジャンプ用駆動信号の制御方式を変更する請求
    項1記載の光情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記トラッキング用アクチュエータは唯
    1つのVCMより構成される請求項1記載の光情報記録
    再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1043715A3 (en) * 1999-04-08 2002-02-06 Fujitsu Limited Storage apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1043715A3 (en) * 1999-04-08 2002-02-06 Fujitsu Limited Storage apparatus
US6628576B1 (en) 1999-04-08 2003-09-30 Fujitsu Limited Storage apparatus having device for controlling track jump of a positioner

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