JPH09167357A - 光学式記録再生装置におけるトラックジャンプ制御装置 - Google Patents

光学式記録再生装置におけるトラックジャンプ制御装置

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JPH09167357A
JPH09167357A JP7325392A JP32539295A JPH09167357A JP H09167357 A JPH09167357 A JP H09167357A JP 7325392 A JP7325392 A JP 7325392A JP 32539295 A JP32539295 A JP 32539295A JP H09167357 A JPH09167357 A JP H09167357A
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JP
Japan
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signal
track
acceleration
track jump
output
Prior art date
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Application number
JP7325392A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
Junichi Ishii
純一 石井
Toshiaki Ishibashi
利晃 石橋
Hisamitsu Tanaka
久光 田中
Yoshio Suzuki
芳夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクチュエータのバネ特性やディスク偏心等の
外乱によらず、安定なトラックジャンプを可能とする。 【解決手段】トラックジャンプ動作中トラッキング誤差
信号の線形領域において、誤差信号レベルから移動距離
検出回路11は光ビーム102の移動距離を求める。ま
た、基準軌道発生回路10はトラックジャンプ時の光ビ
ーム102の移動する基準の軌道を出力する。移動距離
検出回路11と基準軌道発生回路10の出力の差分に基
づいて、光ビーム102が基準の軌道に追従するように
フィードバックによる閉ループ制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式記録再生装
置のトラックジャンプ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、光源からの光ビームを対物レンズ
を有する光学系により微小スポット光に絞り、光学的に
情報を記録再生可能な記録媒体(以下光ディスクと呼
ぶ)上に、微小ピットを記録したり、或いは光ディスク
上に既に記録された前記ピットを再生する光学式記録再
生装置(以下光ディスク装置と呼ぶ)が開発され、コン
ピュータ用の記憶装置等として広く利用されるようにな
ってきている。これらの装置では、ディスク上に例えば
同心円状あるいは渦巻き状の凹凸の溝で形成されたトラ
ックの凸部(ランド部)或いは凹部(グルーブ部)に光
スポットを追従させるトラック追従動作および、所望の
トラックを検索するいわゆるランダムアクセス動作のた
めにトラックに対して直行する方向に対物レンズを駆動
するトラッキングアクチュエータと、このトラッキング
アクチュエータを含めた光ピックアップをディスクの半
径方向に移動させる光ピックアップ移動手段を有してい
る。トラック追従動作では、光ピックアップから得られ
るトラッキング誤差信号の極性とレベルに応じてアクチ
ュエータを駆動し、常にトラック中心を追従するように
制御を行っている。一方、ランダムアクセス動作におい
ては、一般にトラッキング制御ループを一旦開として、
光ピックアップ移動手段により目標トラックの近傍まで
光ピックアップを移動させる粗シークを行った後、再び
トラッキング制御ループを閉としてトラック追従動作を
行い、目標のトラックからずれている場合にはトラック
ジャンプによる精シークにより目標のトラックを検索す
るようにしている。
【0003】図9にトラッキング制御装置の従来例を示
す。図9において光ビームのディスク101からの反射
光は光ピックアップ(図示せず)に内蔵された2分割受
光素子103に入射し、電気信号に変換される。2分割
受光素子103の出力は差動アンプ104に入力され、
各受光素子の出力の差を演算し、レベルが光ビーム10
2とトラック中心とのずれの量に、極性がずれの方向に
対応したトラッキング誤差信号aを出力する。2分割受
光素子103の出力は加算アンプ111にも入力され、
各受光素子の出力の和を演算し、反射光の光の強度に対
応した総光量信号cを出力する。総光量信号cは光ビー
ム102がトラック上に位置するときに最大、トラック
とトラックの間に位置するときに最小の値となる。この
総光量信号cを波形整形回路112に入力して所定のレ
ベルと比較することにより、光ビーム102がトラック
中心近傍に位置しているのか、トラック間の近傍に位置
しているのか示すオントラック検出信号dを得ることが
できる。
【0004】トラック追従動作では、ドライブマイコン
115からのモード切り換え信号fによりモード切り換
えスイッチ106b端子を選択し、トラッキング誤差信
号aが位相補償回路105、スイッチ106b端子およ
び駆動アンプ107を介してアクチュエータ108の駆
動信号となり、トラッキングアクチュエータ108及び
トラッキングアクチュエータ108に取り付けられた対
物レンズ109をディスクの半径方向に動かすことによ
り光ビーム102がトラックを追従するように制御を行
う。
【0005】次に、トラックジャンプ動作について図1
0を用いて説明する。トラックジャンプ動作ではドライ
ブマイコン115からのモード切り換え信号fにより、
モード切り換えスイッチ106a端子を選択し、トラッ
ク追従モードからトラックジャンプモードに切り換える
と同時にタイマー114が時間の計測を開始する。ま
た、モード切り換え信号fはジャンプパルス発生回路1
16にも入力され、正のジャンプパルスgを出力する。
このジャンプパルスgがモード切り換えスイッチ106
a、駆動アンプ107を介してトラッキングアクチュエ
ータ108に印加される。これにより、トラッキングア
クチュエータ108及びトラッキングアクチュエータ1
08に取り付けられた対物レンズ109を隣接トラック
方向に加速し、光ビーム102を隣接トラック方向に加
速する。光ビーム102が追従していたトラックから隣
接トラック方向に移動するにつれてトラッキング誤差信
号aのレベルは図10に示すように一旦増加した後、減
少し、トラックとトラックの中間において再び0にな
る。トラッキング誤差信号aは波形整形回路110に入
力されており、光ビーム102がトラックとトラックの
中間に達した時点で波形整形回路110の出力bは
“H”レベルから“L”レベルに変化する。また、光ビ
ーム102が追従していたトラックから隣接トラック方
向に移動するにつれて総光量信号cのレベルは減少し、
トラックとトラックの中間において最小になる。総光量
信号cは波形整形回路112に入力されており、光ビー
ム102がトラック中心から約4分の1トラック移動し
たところで波形整形回路112の出力であるオントラッ
ク検出信号dは“H”レベルから“L”レベルに変化す
る。波形整形回路110の出力b及びオントラック検出
信号dはゼロクロス検出回路113に入力されており、
オントラック検出信号dが“L”レベルで、かつ波形整
形回路110の出力bが“H”レベルから“L”レベル
に変化した時点、即ち光ビーム102がトラックとトラ
ックの中間に達した時点でゼロクロス検出信号eを出力
する。ゼロクロス検出信号eはジャンプパルス発生回路
116に入力され、光ビーム102がトラックとトラッ
クの中間に達した時点で、加速時と同じ振幅の負のジャ
ンプパルスgを出力してトラッキングアクチュエータ1
08の減速を行う。ゼロクロス検出信号eはドライブマ
イコン115にも入力されており、トラックジャンプ開
始からオントラック検出信号が“L”レベルで、かつ波
形整形回路110の出力が“H”レベルから“L”レベ
ルに変化するまでの時間、即ちトラックジャンプ開始か
ら光ビーム102がトラックとトラックの中間に達する
までアクチュエータ108を加速した時間Taをタイマ
ー114の出力から計測する。波形整形回路110の出
力bが“H”レベルから“L”レベルに変化した時点か
らTa経過した時点、即ちトラッキングアクチュエータ
108を加速したのと同じ時間だけ減速して光ビーム1
02が略1トラック分だけ移動した時点をドライブマイ
コン115はタイマー114の出力から検出し、モード
切り換え信号fによりモード切り換えスイッチ106b
端子を選択する。これにより、再びトラック追従モード
に切り換え、トラッキング制御ループを閉としてトラッ
クジャンプを終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、トラッキング
アクチュエータ108にバネ系がなく、外乱もない場合
には、光ビーム102がトラックとトラックの中間に達
するまでの時間Taだけ一定の加速度aでトラッキング
アクチュエータ108を加速した後、加速と同じ時間T
aだけ一定の加速度−aで減速することにより、光ビー
ム102が1トラック分移動した時点で速度も0にな
り、トラックジャンプモードからトラック追従モードに
安定に切り換えることが出来る。しかし、実際の光ディ
スク装置においては、トラッキングアクチュエータ10
8がバネ系を有していたり、トラックジャンプ動作中に
受けるディスク偏心等の外乱のため、加速時と減速時で
は光ビーム102のトラックに対する加速度がアンバラ
ンスになる。そのため、ジャンプパルス発生回路116
が同じ大きさの加速/減速のジャンプパルスを同じ時間
出力しても、トラックジャンプモードからトラック追従
モードに切り替わった時点で、図10に示すような光ビ
ーム102の移動速度が0、移動距離がトラックピッチ
(トラッキング誤差信号0)とはならない。例えば、図
11(a)に示すようにトラックジャンプ時に隣接トラ
ックに加速する方向にアクチュエータのバネ力或いは外
乱による加速度anが加わっている場合、ジャンプパル
スによりトラッキングアクチュエータに発生する加速度
をaとすると、光ビーム102のトラックに対する加速
度はa+anとなり、外乱が加わっていない場合の加速
度aよりも加速度が大きくなり、トラックジャンプ開始
から光ビーム102がトラックとトラックの中間の位置
に達するまでの時間Taが短くなる。また、減速におい
ては減速加速度の大きさはa−anとなり、小さくなる
ため十分減速することが出来ず、隣接する目標のトラッ
クをオーバーした時点でトラックジャンプを終了するこ
とになる。図11(b)に示すように隣接トラックと逆
の方向にアクチュエータのバネ力或いは外乱による加速
度−anが加わっている場合、光ビーム102のラック
に対する加速度はa−anとなり、外乱が加わっていな
い場合の加速度aよりも加速度が小さくなり、トラック
ジャンプ開始から光ビーム102がトラックとトラック
の中間の位置に達するまでの時間Taが長くなる。ま
た、減速においては減速加速度の大きさがa+anとな
り、大きくなるため大きく減速され、元のトラックの方
向に戻り始めた時点でトラックジャンプを終了すること
になる。図11(a)に示すように目標のトラックをオ
ーバーする量、或いは図11(b)のように元のトラッ
クの方向に戻る量はトラックジャンプ時のアクチュエー
タのバネ力或いは外乱による加速度に依存し、この加速
度が大きい場合には目標のトラックにジャンプすること
が出来なくなる。また、図11に示すようにトラックジ
ャンプ終了時にトラッキング誤差信号aのレベルが大き
い場合、即ちトラック中心から離れた位置でサーボ動作
を開始する場合にはサーボ系は大きなステップ入力が入
ったときのステップ応答を示すことになる。このステッ
プ応答はサーボ系のダンピングにも依存するが、通常オ
ーバーシュートが生じ、最悪の場合には所望のトラック
への引き込みに失敗することになる。
【0007】また、ディスクのトラックピッチは記録容
量増加のために狭トラック化の傾向にあり、トラックピ
ッチを狭くした場合には外乱のトラックジャンプ応答へ
の影響が大きくなり、トラックジャンプの失敗が増加す
るという問題が生じる。
【0008】更に、近年、ディスク記録容量増加の手段
として従来ランド部だけ或いはグルーブ部だけに記録す
るのではなくランド部とグルーブ部の両方に記録し、再
生を行ういわゆるランド/グルーブ記録再生方式が考案
されている。この方式では、従来のようにランド部から
ランド部或いはグルーブ部からグルーブ部へのトラック
ジャンプ動作だけではなく、ランド部からグルーブ部或
いはグルーブ部からランド部へのジャンプ動作を行う必
要があり、上記のトラックジャンプの方法ではこれに対
応することが出来ないと云う問題がある。
【0009】本発明の目的は、上記したように、トラッ
キングアクチュエータがバネ系を有していたり、ディス
ク偏心等の外乱が発生した場合、或いはトラックピッチ
が狭くなった場合においても、安定なトラックジャンプ
動作を可能とするためのトラックジャンプ制御装置を提
供することにある。更に、ランド/グルーブ記録再生方
式に対応したトラックジャンプ制御装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】予め設定したトラックジ
ャンプ時の光ビーム102の軌道に対応した基準軌道信
号を発生する基準軌道信号発生手段と、トラッキング誤
差信号からトラックジャンプ動作中の光ビーム102の
移動距離を検出するための移動距離検出手段とを設け、
基準軌道信号発生手段と移動距離検出手段の出力の差分
に基づいて閉ループでトラッキング制御を行う事によ
り、トラックジャンプを行う。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるトラックジャ
ンプ制御装置の実施例を図面を参照して説明する。
【0012】図1は本発明のトラックジャンプ制御装置
の第1の実施例を示すブロック図である。図1におい
て、図9の従来例と同一機能部分には同じ番号を付し、
説明を省略する。10は予め設定したトラックジャンプ
時の光ビーム102の軌道に対応した基準軌道信号jを
発生する基準軌道発生回路、11はトラッキング誤差信
号a及びオントラック検出信号dからトラックジャンプ
中の光ビーム102の移動距離Xbを検出して光スポッ
ト位置信号iを出力する移動距離検出回路、12は基準
軌道発生回路10と移動距離検出回路11の出力の差分
を演算する差動増アンプ、13はトラッキング誤差信号
aを所定のレベルと比較することによりトラッキング誤
差信号aの略線形の領域を示す線形領域判別信号hを出
力するウィンドウコンパレータ、14はウィンドウコン
パレータ13からの線形領域判別信号hに基づいて差動
アンプ12の出力をサンプル/ホールドするサンプル/
ホールド(S/H)回路である。
【0013】図1においてトラック追従動作では、ドラ
イブマイコン115からのモード切り換え信号fにより
モード切り換えスイッチ106a端子を選択し、トラッ
キング誤差信号aが位相補償回路105、および駆動ア
ンプ107を介してアクチュエータ108の駆動信号と
なり、トラッキングアクチュエータ108及びトラッキ
ングアクチュエータ108に取り付けられた対物レンズ
109をディスクの半径方向に動かすことにより光ビー
ム102がトラックを追従するように制御を行う。
【0014】また、トラックジャンプ動作について図2
及び図3を用いて説明する。トラックジャンプ動作では
ドライブマイコン115からのモード切り換え信号fに
より、モード切り換えスイッチ106b端子を選択し、
トラック追従モードからトラックジャンプモードに切り
換えると共にタイマー114が時間の計測を開始する。
同時に基準軌道発生回路10からは予め設定したトラッ
クジャンプ時の光ビーム102の軌道に対応した基準軌
道信号jを出力する。ここで、トラックピッチをPと
し、ジャンプ開始と共に一定の加速度αで光ビーム10
2を所望のトラック方向に加速し、トラックとトラック
の中間に光ビーム102が達したところで一定の加速度
−αで減速すると、ジャンプ開始からの時間tにおける
光ビーム102の元のトラックに対する移動距離Xob
及び速度Vobは次式で与えられる。
【0015】
【数1】
【0016】基準軌道信号jは加速度α及びジャンプ開
始からの時間tにより、(数1)を用いて移動距離Xo
bを計算することにより求める。(数1)において、時
刻t=2tjでは移動距離Xob=P、速度Vob=0
となることから、光ビーム102が(数1)で表される
基準軌道信号jに追従するように制御することにより、
光ビーム102が1トラックピッチだけ移動したとき、
光ビーム102とトラックとの速度は0となり、安定に
トラッキングの引き込みを行うことができる。
【0017】光ビーム102が追従していたトラックか
ら隣接トラック方向に移動するにつれてトラッキング誤
差検出回路102からは図2に示すようなトラッキング
誤差信号aが出力される。図2のトラッキング誤差信号
aは略正弦波状であるため、トラッキング誤差信号レベ
ルが零の近傍では線形とみなせるが、その範囲を超える
と非線形の領域となる。線形の領域では、線形近似式を
用いてトラッキング誤差信号のレベルから光ビーム10
2のトラック中心からの距離Xbを求めることが出来
る。線形近似による光ビーム102のトラック中心から
の距離Xbを検出できる範囲は検出誤差の許容値で制限
される。例えば検出誤差許容値を10%以下とすると、
距離Xbを検出できる範囲はトラッキング誤差信号レベ
ル<0.37×トラッキング誤差信号振幅Vpp=Vt
hの範囲である。従って、ウィンドウコンパレータ13
によりトラッキング誤差信号を検出誤差許容値に応じた
所定のレベル±Vthと比較することにより、線形近似
可能な領域を判別することができる。±Vthによって
区別された図2の線形領域においては、近似的に
光ビーム102のトラック中心からの距離Xbを以下の
(数2)により求めることができる。
【0018】
【数2】
【0019】トラックジャンプ動作中においては、上記
の(数2)を用いて求めたトラック中心からの距離Xb
は、トラックジャンプ開始からの光ビーム102の移動
距離となる。そのため、例えば光ディスク装置の起動時
にトラキッングサーボが閉じられる前のトラッキング誤
差信号aの正負のピーク値の差分を求めることにより検
出することによりトラッキング誤差信号振幅Vppを予
め求めておけば、トラッキング誤差信号aによりトラッ
クジャンプ中の線形領域において光ビーム102の移動
距離を近似的に求めることができる。
【0020】移動距離検出回路11は、上記の(数2)
を用いてトラッキング誤差信号aからトラックジャンプ
中の光ビーム102の移動距離を求めるが、図2に示す
線形領域においてそれぞれ計算式が異なるため、
オントラック検出信号dのレベル及びウィンドウコンパ
レータ13から出力される領域判別信号hにより移動距
離計算式を選択し、線形領域における光ビーム102の
移動距離Xbを求め、差動アンプ12に出力する。差動
アンプ12では基準軌道発生回路10から出力される基
準軌道信号jと移動距離検出回路11から出力されるジ
ャンプ開始後の光スポット102の移動距離Xbに対応
した光スポット位置信号iとの差分を演算し、S/H回
路14に出力する。S/H回路14にはウィンドウコン
パレータ13からの線形領域判別信号hも入力されてお
り、線形領域判別信号hが“H”レベルの時には差動ア
ンプ12からの出力をホールドし、“L”レベルの時に
は差動アンプ12からの出力をそのままスイッチ106
b端子に出力する。トラックジャンプ開始後、トラッキ
ング誤差信号aがウィンドウコンパレータ13の比較レ
ベル±Vthに達するまではウィンドウコンパレータ1
3からの線形領域判別信号hは“L”レベルであり、差
動アンプ12からの出力スイッチ106b端子に出力さ
れる。したがって、基準軌道信号jと光スポット位置信
号iとの差分が位相補償回路105、駆動アンプ107
を介してアクチュエータ108の駆動信号となり、トラ
ッキングアクチュエータ108及びトラッキングアクチ
ュエータ108に取り付けられた対物レンズ109をデ
ィスクの半径方向に動かすことにより光ビーム102が
(数1)で表される基準軌道を追従するように制御を行
う。
【0021】光ビーム102が基準軌道に沿って元のト
ラックから隣接トラックに向かって移動し、図2の非線
形の領域に達したところでウィンドウコンパレータ1
3から出力される線形領域判別信号hが“H”となる。
線形領域判別信号が“H”の状態では(数2)を用いて
光ビーム102とトラック中心との距離Xbを求めるこ
とが出来ない。このため、S/H回路14では線形領域
判別信号hが“H”にの状態では線形領域判別信号hが
“H”になる直前の差動アンプ12の出力、即ち基準軌
道信号jと光スポット位置信号iとの差分をホールドす
る。光ビーム102が更に隣接トラック方向に移動し、
トラッキング誤差信号aのレベルが略ピークを越えたと
ころでオントラック信号dが“L”レベルになり、光ビ
ーム102がランド部からグルーブ部に移動したことが
検出される。更に光ビーム102が隣接トラック方向に
移動し、トラッキング誤差信号aのレベルが所定のレベ
ルVth以下になったところでウィンドウコンパレータ
13から出力される線形領域判別信号hが“L”とな
り、図2の領域に達したことが検出される。同時に、
S/H回路14がサンプルモードになり、差動アンプ1
2の出力がスイッチ106b端子に出力される。この領
域ではトラッキング誤差信号aが略線形とみなせ、
(数2)を用いて光ビームとトラック中心との距離Xb
を求めることができる。従って、基準軌道発生回路10
から出力される基準軌道信号jと移動距離検出回路11
から出力されるジャンプ開始後の光スポット102の移
動距離Xbに対応した光スポット位置信号iとの差分が
差動アンプ12で演算され、この演算結果がS/H回路
14、スイッチ106b端子、位相補償回路105、駆
動アンプ107を介してアクチュエータ108の駆動信
号となり、光ビーム102が(数1)で表される基準軌
道を追従するように制御を行う。
【0022】光ビーム102が(数1)で表される基準
軌道に追従して移動し、トラッキング誤差信号aのレベ
ルが−Vth以下になり、図2の非線形の領域に達し
たところでウィンドウコンパレータ13から出力される
線形領域判別信号hが“H”となる。同時にS/H回路
14が再びホールドモードになり、線形領域判別信号h
が“H”になる直前の差動アンプ12の出力、即ち基準
軌道信号jと光スポット位置信号iとの差分をホールド
する。光ビーム102が更に隣接トラック方向に移動
し、トラッキング誤差信号aのレベルが負のピークを越
えたところでオントラック信号dが“H”レベルにな
り、光ビーム102がグルーブ部からランド部に移動し
たことが検出される。更に光ビーム102が隣接トラッ
ク方向に移動し、トラッキング誤差信号aのレベルが所
定のレベル−Vth以上になったところでウィンドウコ
ンパレータ13から出力される線形領域判別信号hが
“L”となり、図2の領域に達したことが検出され
る。同時に、S/H回路14がサンプルモードになり、
差動アンプ12の出力がスイッチ106b端子に出力さ
れる。領域では(数2)を用いて光ビームとトラック
中心との距離Xbを求めることができ、基準軌道発生回
路10から出力される基準軌道信号jと移動距離検出回
路11から出力されるジャンプ開始後の光スポット10
2の移動距離Xbに対応した光スポット位置信号iとの
差分が差動アンプ12で演算され、この演算結果がS/
H回路14、スイッチ106b端子、位相補償回路10
5、駆動アンプ107を介してアクチュエータ108の
駆動信号となり、光ビーム102が(数1)で表される
基準軌道を追従するように制御を行う。ドライブマイコ
ン115はタイマー114の出力からジャンプ開始から
の時間tを検出し、t=2tjになったところでモード
切り替え信号fを“L”とし、モード切り換えスイッチ
106b端子を選択する。これにより、トラックジャン
プ動作が終了し、トラッキングサーボループが閉じられ
ることにより、トラッキングサーボが引き込まれ、目標
トラックを追従するように制御される。光ビーム102
は(数1)で表される基準軌道信号jに追従するように
閉ループで制御されていることから、トラックジャンプ
動作が終了時のトラッキング誤差信号aのレベルは十分
に小さく、光ビーム102とトラックとの相対速度は略
0となり、トラックジャンプ終了後に安定なトラッキン
グサーボの引込みが可能となる。
【0023】図4に基準軌道発生回路10の構成例を示
す。図4においては10aはカウンタ、10bはカウン
タにクロック信号を供給する基準クロック発生回路、1
0cはメモリ、10dはD/A変換器である。次に、こ
の基準軌道発生回路10の動作について説明する。カウ
ンタ10aのリセット端子にはドライブマイコン115
からのモード切り替え信号fが入力されており、トラッ
ク追従時においてモード切り替え信号fが“L”レベル
の状態ではリセット状態になっている。モード切り替え
信号fが“H”レベルとなり、トラックジャンプ動作が
開始されると、カウンタ10aは基準クロック発生回路
10bからの基準クロック信号をクロックとして、カウ
ント動作を始める。従って、カウンタ10aの出力はト
ラックジャンプ開始からの時間tに対応していることに
なる。カウンタ10aの出力はアドレス信号としてメモ
リ10cに入力される。メモリ10cには(数1)に基
づいて計算された基準軌道のデータが記憶されており、
カウンタ10aの出力、即ちトラックジャンプ開始から
の時間tに対応した基準軌道のデータが読み出され、D
/A変換器10dに出力される。これにより、D/A変
換器10dからはトラックジャンプ開始からの時間tに
対応した基準軌道信号jが出力されることになる。ま
た、トラックジャンプが終了し、ドライブマイコン11
5によりモード切り替え信号fを“L”レベルに切り替
えると、カウンタ10aはリセット状態になり、基準軌
道信号jが0となる。
【0024】次に本発明によるトラックジャンプ制御装
置の第2の実施例を図5のブロック図を参照して説明す
る。なお、図5において図1と重複する部分には同一番
号を付加し、説明を省略する。図5において15はドラ
イブマイコン115からの加減速切り替え信号によりフ
ィードフォワード信号mを出力するフィードフォワード
信号信号発生回路、16は加算回路である。
【0025】まず、光ビーム102を1トラック分移動
させる1トラックジャンプ動作について図6を用いて説
明する。1トラックジャンプ動作ではドライブマイコン
115からのモード切り換え信号fにより、モード切り
換えスイッチチ106b端子を選択し、トラック追従モ
ードからトラックジャンプモードに切り換えると共にタ
イマー114が時間の計測を開始する。同時に基準軌道
発生回路10からは予め設定したトラックジャンプ時の
光ビーム102の軌道に対応した基準軌道信号jを出力
する。同時にドライブマイコン115から加減速切り替
え信号nをフィードフォワード信号発生回路15に出力
することにより、アクチュエータを隣接トラック方向に
加速するようなフィードフォワード信号mをフィードフ
ォワード信号発生回路15から出力する。フィードフォ
ワード信号mは加算回路16、駆動アンプ107を介し
てトラッキングアクチュエータ108の駆動信号とな
り、光ビーム102を隣接トラック方向に加速する。こ
こで、フィードフォワード信号mのレベルはアクチュエ
ータ108に所定の加速度αが発生するようなレベルに
設定する。一方、トラックジャンプ開始後光ビーム10
2が図2の領域に達するまでは移動距離検出回路11
において(数2)を用いて検出した移動距離検出信号i
と基準軌道発生回路10から出力される基準軌道信号の
差分が差動アンプ12で演算される。この演算結果がS
/H回路14、スイッチ106b端子、位相補償回路1
05加算アップ16、駆動アンプ107を介してアクチ
ュエータ108の駆動信号となり、光ビーム102が
(数1)で表される基準軌道に追従するようにフィード
バックによる閉ループ制御が行われる。光ビーム102
が図2の領域に達し、ウィンドウコンパレータ13か
ら出力される線形領域判別信号hが“H”レベルになる
と、S/H回路14はホールドモードになり、線形領域
判別信号hが“H”になる直前の差動アンプ12の出力
をホールドする。光ビーム102が図2の領域に達
し、ウィンドウコンパレータ13から出力される線形領
域判別信号hが“L”レベルになると、再びS/H回路
14はサンプルモードになり、移動距離検出回路11に
おいて(数2)を用いた検出した移動距離検出信号iと
基準軌道発生回路10から出力される基準軌道信号の差
分が差動アンプ12で演算され、光ビーム102が(数
1)で表される基準軌道に追従するようにフィードバッ
クによる閉ループ制御が行われる。光ビーム102が
(数1)の基準軌道に沿って移動し、光ビーム102が
トラックとトラックの中間に達したところで、ゼロクロ
ス検出回路113からゼロクロス検出信号eがドライブ
マイコン115に出力される。このゼロクロス検出信号
eが検出された時点でドライブマイコン115から加減
速切り替え信号nを出力することにより、アクチュエー
タを減速するようなフィードフォワード信号mをフィー
ドフォワード信号発生回路15から出力する。フィード
フォワード信号mは加算回路16、駆動アンプ107を
介してトラッキングアクチュエータ108の駆動信号と
なり、光ビーム102を減速させる。ここで、フィード
フォワード信号mのレベルはアクチュエータ108に所
定の減速加速度−αが発生するようなレベルに設定す
る。光ビーム102が図2の領域に達し、ウィンドウ
コンパレータ13から出力される線形領域判別信号hが
“H”レベルになると、S/H回路14はホールドモー
ドになり、線形領域判別信号hが“H”になる直前の差
動アンプ12の出力をホールドする。光ビーム102が
図2の領域に達し、ウィンドウコンパレータ13から
出力される線形領域判別信号hが“L”レベルになる
と、再びS/H回路14はサンプルモードになり、移動
距離検出回路11において(数2)を用いて検出した移
動距離検出信号iと基準軌道発生回路10から出力され
る基準軌道信号の差分が差動アンプ12で演算され、光
ビーム102が(数1)で表される基準軌道に追従する
ようにフィードバックによる閉ループ制御が行われる。
ドライブマイコン115はタイマー114の出力からジ
ャンプ開始からの時間tを検出し、t=2tjになった
ところでモード切り替え信号fを“L”とし、モード切
り換えスイッチ106b端子を選択する。これにより、
トラックジャンプ動作が終了し、トラッキングサーボル
ープが閉じられることにより、トラッキングサーボが引
き込まれ、目標トラックを追従するように制御される。
光ビーム102は(数1)で表される基準軌道信号jに
追従するように閉ループで制御されていることから、ト
ラックジャンプ動作が終了時のトラッキング誤差信号a
のレベルは十分に小さく、光ビーム102とトラックの
相対速度は略0となり、トラックジャンプ終了後に安定
なトラッキングサーボの引き込みが可能となる。
【0026】第1の実施例では、移動距離検出信号iと
基準軌道信号の差分のフィードバックによる閉ループ制
御だけでトラックジャンプを行っており、光ビームを加
減速するための駆動信号がフィードバック制御系の制御
信号から生成されるため、加速度±αが発生する分だけ
必ず追従誤差が生じる。第2の実施例では、トラックジ
ャンプのための加減速の駆動信号をフィードフォワード
信号mにより供給するため、移動距離検出信号iと基準
軌道信号の差分のフィードバックによる閉ループ制御で
は偏心等の外乱成分を抑圧だけでよく、第1の実施例よ
りも追従誤差が小さくなると云う特徴がある。
【0027】本発明によるトラックジャンプ制御装置の
第3の実施例を図7のブロック図を参照して説明する。
なお、図7において図5と重複する部分には同一番号を
付加し、説明を省略する。図5において17はトラッキ
ング制御系の信号の極性を切り換えるための極正切り替
え回路である。
【0028】トラック追従動作では、ドライブマイコン
115からのモード切り換え信号fによりモード切り換
えスイッチ106a端子を選択し、極性切り替え回路1
7の出力が位相補償回路105、および駆動アンプ10
7を介してアクチュエータ108の駆動信号となり、ト
ラッキングアクチュエータ108及びトラッキングアク
チュエータ108に取り付けられた対物レンズ109を
ディスクの半径方向に動かすことにより光ビーム102
がトラックを追従するように制御を行う。ここで、極性
切り替え回路17はドライブマイコン115からの極性
切り替え信号qにより、ランド部を再生するときには差
動アンプ104から出力されるトラッキング誤差信号a
をそのまま出力し、グルーブ部を再生するときにはトラ
ッキング誤差信号の極性を切り換えてスイッチ106a
端子に出力する。
【0029】次に、ランド/グルーブ記録再生方式にお
いて、ランド部からグルーブ部、グルーブ部からランド
部にトラックジャンプを行う1/2トラックジャンプ動
作について図8を用いて説明する。1/2トラックジャ
ンプ動作ではドライブマイコン115からのモード切り
換え信号fにより、モード切り換えスイチ106b端子
を選択し、トラック追従モードからトラックジャンプモ
ードに切り換えると共にタイマー114が時間の計測を
開始する。同時に基準軌道発生回路10からは予め設定
したトラックジャンプ時の光ビーム102の軌道に対応
した基準軌道信号jを出力する。ここで、ジャンプ開始
と共に一定の加速度αで光ビーム102を所望のトラッ
ク方向に加速し、ランド部とグルーブ部の中間に光ビー
ム102が達したところで一定の加速度−αで減速する
と、ジャンプ開始からの時間tにおける光ビーム102
の元のトラックに対する移動距離Xob及び速度Vob
は次式で与えられる。
【0030】
【数3】
【0031】基準軌道信号jは加速度α及びジャンプ開
始からの時間tにより、(数3)を用いて移動距離Xo
bを計算することにより求める。(数1)において、時
刻t=2tkでは移動距離Xob=P/2、速度Vob
=0となることから、光ビーム102が(数3)で表さ
れる基準軌道信号jに追従するように制御することによ
り、光ビーム102が1/2トラックピッチだけ移動し
たとき、光ビーム102とトラックとの速度は0とな
り、安定にトラッキングの引き込みを行うことができ
る。基準軌道信号jを出力すると同時にドライブマイコ
ン115から加減速切り替え信号nをフィードフォワー
ド信号発生回路15に出力することにより、アクチュエ
ータを隣接トラック方向に加速するようなフィードフォ
ワード信号mをフィードフォワード信号発生回路15か
ら出力する。フィードフォワード信号mは加算回路1
6、駆動アンプ107を介してトラッキングアクチュエ
ータ108の駆動信号となり、光ビーム102を隣接ト
ラック方向に加速する。ここで、フィードフォワード信
号mのレベルはアクチュエータ108に所定の加速度α
が発生するようなレベルに設定する。
【0032】トラックジャンプ開始後光ビーム102が
図2の領域に達するまでは移動距離検出回路11にお
いて(数2)を用いて検出した移動距離検出信号iと基
準軌道発生回路10から出力される基準軌道信号の差分
が差動アンプ12で演算される。この演算結果がS/H
回路14、スイッチ106b端子、位相補償回路105
加算アンプ16駆動アンプ107を介してアクチュエー
タ108の駆動信号となり、光ビーム102が(数3)
で表される基準軌道に追従するようにフィードバックに
よる閉ループ制御が行われる。光ビーム102が図2の
領域に達し、ウィンドウコンパレータ13から出力さ
れる線形領域判別信号hが“H”レベルになると、S/
H回路14はホールドモードになり、線形領域判別信号
hが“H”になる直前の差動アンプ12の出力ホールド
する。光ビーム102が更に隣接トラック方向に移動
し、トラッキング誤差信号aのレベルが略ピークを越え
たところでオントラック信号dが“L”レベルになり、
光ビーム102がランド部からグルーブ部に移動したこ
とが検出される。オントラック信号dのレベル変化した
時点でドライブマイコン115から加減速切り替え信号
nを出力することにより、アクチュエータを減速するよ
うなフィードフォワード信号mをフィードフォワード信
号発生回路15から出力する。フィードフォワード信号
mは加算回路16、駆動アンプ107を介してトラッキ
ングアクチュエータ108の駆動信号となり、光ビーム
102を減速させる。ここで、フィードフォワード信号
mのレベルはアクチュエータ108に所定の減速加速度
−αが発生するようなレベルに設定する。光ビーム10
2が図2の領域に達し、ウィンドウコンパレータ13
から出力される線形領域判別信号hが“L”レベルにな
ると、再びS/H回路14はサンプルモードになり、移
動距離検出回路11において(数2)を用いて検出した
移動距離検出信号iと基準軌道発生回路10から出力さ
れる基準軌道信号の差分が差動アンプ12で演算され、
光ビーム102が(数3)で表される基準軌道に追従す
るようにフィードバックによる閉ループ制御が行われ
る。ドライブマイコン115はタイマー114の出力か
らジャンプ開始からの時間tを検出し、t=2tkにな
ったところでモード切り替え信号fを“L”とし、モー
ド切り換えスイッチ106b端子を選択する。同時に極
性切り替え信号qを極性切り替え回路17に出力し、ト
ラッキング制御系の極性を反転させる。これにより、ト
ラックジャンプ動作が終了し、トラッキングサーボルー
プが閉じられることにより、トラッキングサーボが引き
込まれ、グルーブ部を追従するように制御される。光ビ
ーム102は(数3)で表される基準軌道信号jに追従
するように閉ループで制御されていることから、トラッ
クジャンプ動作が終了時のトラッキング誤差信号aのレ
ベルは十分に小さく、光ビーム102とトラックとの相
対速度は略0となり、トラックジャンプ終了後に安定な
トラッキングサーボの引込みが可能となる。
【0033】本実施例において1トラックジャンプにつ
いては図5及び図6の実施例と同様であり、説明を省略
する。但し、ドライブマイコン115からの極性切り替
え信号qを追従時のままの状態とし、トラッキング制御
系の信号の極性の切り替えは行わない。
【0034】第2の実施例と同様に本実施例において
も、トラックジャンプのための加減速の駆動信号をフィ
ードフォワード信号mにより供給するため、移動距離検
出信号iと基準軌道信号の差分のフィードバックによる
閉ループ制御では偏心等の外乱成分を抑圧でよく、第1
の実施例よりも追従誤差が小さくなると云う特徴があ
る。
【0035】以上の実施例において、加速から減速への
切り替えをゼロクロス検出信号eを検出した時点或いは
オントラック信号dのレベルが変化した時点で行うもの
としたが、本発明においては光ビーム102が基準軌道
を追従するように制御を行っていることから、1トラッ
クジャンプを行う場合には、基準軌道が1/2トラック
に達するまでの時間、即ちt=tjになった時点を、1
/2トラックジャンプを行う場合には基準軌道が1/4
トラックに達するまでの時間、即ちt=tkになった時
点をタイマー114の出力から検出し、加減速の切り替
えを行うようにしてもよい。また、図2の非線形を示す
領域では誤った検出結果に基づいて制御が行われな
いようにするため、ウィンドウコンパレータ13からの
線形領域判別信号hによりS/H回路14により差動ア
ンプ12の出力をホールドするようにしたが、これに限
らずスイッチ106b端子の入力を0にするようにして
もよい。更に、本発明の基準軌道発生回路10は予め
(数1)或いは(数3)を用いて計算した結果をメモリ
にいれておき、このメモリーのデータを読み出すように
しているが、ジャンプ処理中にドライブマイコン等で計
算を行い、出力するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、トラックジ
ャンプ動作中において、トラッキングアクチュエータが
バネ特性を有する場合、或いはトラックジャンプ動作中
にディスク偏心等の外乱が加わった場合でも、基準軌道
信号発生手段と移動距離検出手段の出力の差分に基づい
て閉ループでトラッキング制御を行う事により、トラッ
クジャンプ動作が終了時のトラッキング誤差信号aのレ
ベルは十分に小さく、光ビーム102とトラックとの相
対速度は略0となり、トラックジャンプ終了後に安定な
トラッキングサーボの引込みが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例を示す回路ブロック
図である。
【図2】トラッキング誤差信号aを示す波形図である。
【図3】本発明のトラッキング制御装置の動作を示す波
形図である。
【図4】基準軌道発生回路の一具体例を示す図である。
【図5】本発明による第2の実施例を示す回路ブロック
図である。
【図6】本発明による第2の実施例のトラッキング制御
装置の動作を示す波形図である。
【図7】本発明による第3の実施例を示す回路ブロック
図である。
【図8】本発明による第3の実施例のトラッキング制御
装置の動作を示す波形図である。
【図9】従来のトラッキング制御装置を示すブロック図
である。
【図10】従来のトラッキング制御装置による1トラッ
クジャンプの動作を説明する波形図である。
【図11】外乱が加わった時の1トラックジャンプの動
作の例を示した波形図である。
【符号の説明】
10…基準軌道発生回路、 10a…カウンタ、 10b…基準クロック発生回路、 10c…メモリ、 10d…D/A変換器、 11…移動距離検出回路、 13…ウィンドウコンパレータ、 14…サンプル/ホールド回路、 15…フィードフォワード信号発生回路、 16…加算アンプ、 17…極性切換回路、 101…光ディスク、 103…2分割光検出器、 104…差動アンプ、 108…トラッキングアクチュエータ、 113…ゼロクロス検出回路、 114…タイマー、 115…ドライブマイコン、 116…ジャンプパルス発生回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 利晃 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 田中 久光 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 鈴木 芳夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランド部及びグルーブ部で形成されたトラ
    ックに光ビームが追従するようにトラッキングアクチュ
    エータを制御するトラッキングサーボ系を具備している
    光学式記録再生装置において、トラック中心からの光ビ
    ームの移動距離をトラッキング誤差信号により検出する
    移動距離検出手段と、トラックジャンプ動作の開始から
    終了までの光ビームの移動軌跡の基準となる基準軌道を
    出力する基準軌道発生手段とを設け、前記移動距離検出
    手段の検出した移動距離と前記基準軌道発生手段から出
    力される基準軌道との差に基づいてトラッキングアクチ
    ュエータを制御するようにしたことを特徴とする光学式
    記録再生装置におけるトラックジャンプ制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のトラックジャンプ制御装置
    において、所定の加速度で前記トラッキングアクチュエ
    ータを加減速する加速/減速信号を出力する加減速信号
    発生手段を設け、前記移動距離検出手段の検出した光ビ
    ームの移動距離がトラックジャンプ移動距離の1/2と
    なった時点において前記加減速信号発生手段の出力を加
    速信号から減速信号に切り換えると共に、前記移動距離
    検出手段の検出した移動距離と前記基準軌道発生手段か
    ら出力される基準軌道との差と、前記加減速信号発生手
    段から出力される加速/減速信号とを加算した結果に基
    づいてトラッキングアクチュエータを制御するようにし
    たことを特徴とする光学式記録再生装置におけるトラッ
    クジャンプ制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のトラックジャンプ制御装置
    において、トラックジャンプの開始からの時間を計測す
    るタイマー手段と、所定の加速度で前記トラッキングア
    クチュエータを加減速する加速/減速信号を出力する加
    減速信号発生手段を設け、前記タイマー手段によりトラ
    ックジャンプ開始から所定の時間経過した時点において
    前記加減速信号発生手段の出力を加速信号から減速信号
    に切り換えると共に、前記移動距離検出手段の検出した
    移動距離と前記基準軌道発生手段から出力される基準軌
    道との差と、前記加減速信号発生手段から出力される加
    速/減速信号とを加算した結果に基づいてトラッキング
    アクチュエータを制御するようにしたことを特徴とする
    光学式記録再生装置におけるトラックジャンプ制御装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2記載のトラックジャンプ制御装置
    において、トラッキンクサーボ系の信号の極性を切り換
    える極性切換手段を設け、ランド部からグルーブ部或い
    はグルーブ部からランド部に1/2トラックだけトラッ
    クジャンプを行う場合には、トラックジャンプ動作期間
    中或いはトラックジャンプ終了時点において前記極性切
    換手段によりトラッキングサーボ系の信号極性を切り換
    えると共に、前記移動距離検出手段の検出した光ビーム
    の移動距離がトラックジャンプ移動距離の1/2となっ
    た時点において前記加減速信号発生手段の出力を加速信
    号から減速信号に切り換え、前記移動距離検出手段の検
    出した移動距離と前記基準軌道発生手段から出力される
    基準軌道との差と、前記加減速信号発生手段から出力さ
    れる加速/減速信号とを加算した結果に基づいてトラッ
    キングアクチュエータを制御するようにしたことを特徴
    とする光学式記録再生装置におけるトラックジャンプ制
    御装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のトラックジャンプ制御装置
    において、トラッキングサーボ系の信号の極性を切り換
    える極性切換手段を設け、ランド部からグルーブ部或い
    はグルーブ部からランド部に1/2トラックだけトラッ
    クジャンプを行う場合には、トラックジャンプ動作期間
    中或いはトラックジャンプ終了時点において前記極性切
    換手段によりトラッキングサーボ系の信号極性を切り換
    えると共に、前記タイマー手段によりトラックジャンプ
    開始から所定の時間経過した時点において前記加減速信
    号発生手段の出力を加速信号から減速信号に切り換え、
    前記移動距離検出手段の検出した移動距離と前記基準軌
    道発生手段から出力される基準軌道との差と、前記加減
    速信号発生手段から出力される加速/減速信号とを加算
    した結果に基づいてトラッキングアクチュエータを制御
    するようにしたことを特徴とする光学式記録再生装置に
    おけるトラックジャンプ制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4又は5記載のトラッ
    クジャンプ制御装置において、トラッキング誤差信号の
    線形領域を検出する線形領域検出手段と、前記移動距離
    検出手段の検出した移動距離と前記基準軌道発生手段か
    ら出力される基準軌道との差をサンプル/ホールドする
    サンプルホールド回路を設け、前記線形領域検出手段が
    線形領域を検出している場合には前記移動距離検出手段
    の検出した移動距離と前記基準軌道発生手段から出力さ
    れる基準軌道との差をサンプルし、前記線形領域検出手
    段が非線形領域を検出している場合には前記移動距離検
    出手段の検出した移動距離と前記基準軌道発生手段から
    出力される基準軌道との差をホールドするようにしたこ
    とを特徴とする光学式記録再生装置におけるトラックジ
    ャンプ制御装置。
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Cited By (4)

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