JP4249369B2 - ディスクプレーヤ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDやDVDなどのディスク状記録媒体を装着し、ピックアップに駆動信号を印加して、対物レンズをディスク面に対しフォーカス方向に移動制御可能なディスクプレーヤの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
例えばCDプレーヤ等の光学式ディスクプレーヤにおいては、レーザビームをディスクの情報記録面上において正確に収束させる必要がある。そのため、フォーカスサーボ制御装置を用いて、ディスク反射面に対しピックアップの対物レンズを合焦位置に保つように位置制御している。このようなフォーカスサーボ制御装置は、対物レンズのアクチュエータに対し、対物レンズとディスク面の距離に応じた駆動信号を供給する。
【0003】
一方、フォーカスサーボ制御装置の駆動の立ち上げ時は、ディスク面と対物レンズが大きく離間して配置されているので、フォーカスサーボ制御を行うに際して、いったんフォーカスサーチを起動してフォーカス引き込みを行う必要がある。すなわち、アクチュエータに対し、所定の波形パターンを有するフォーカスサーチ信号を印加して、対物レンズを合焦位置付近まで移動させた後、フォーカスサーボ制御に移る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
最近、CDやDVDなどディスクの種類が多様になるに伴い、これら複数種類のディスクを共用可能なディスクプレーヤが要請されている。このようなディスクプレーヤにおいては、複数のディスクの特性を考慮してアクチュエータを駆動する必要がある。
【0005】
しかしながら、例えば、CDとDVDを比べると、ディスク表面とディスク反射面との距離が大きく異なるので、合焦させるための対物レンズの合焦位置は一致しない。そのため、CDとDVDを共通のアクチュエータと対物レンズで駆動するとき、フォーカスサーチ信号を印加してフォーカス引き込みのための動作を双方に対して適正に行うのは困難であり、フォーカス引き込みに時間がかかることが問題となる。このように、従来、特性の異なる複数のディスク状記録媒体を共用するディスクプレーヤを容易に実現できないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、種類の異なるディスクを共用する場合、装置構成を複雑することなく共通のアクチュエータでフォーカスサーチを行うことができるディスクプレイヤーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のディスクプレーヤは、記録面に対する対物レンズの合焦位置が異なる複数種類のディスクを共用可能で、前記ディスクに対しフォーカスサーボ制御を行って記録情報を読み出すディスクプレーヤにおいて、装着されているディスクの種類を判別する判別手段と、前記複数種類のディスクに対するフォーカスサーチに用いるために予め保持された複数の波形情報の中から、前記判別手段による判別結果に応じて所定の波形情報を選択的に設定する波形設定手段と、起動時に前記フォーカスサーボ制御に先立って、前記波形設定手段により設定された波形情報に基づくフォーカスサーチ信号を生成してフォーカスサーチを行うフォーカスサーチ手段と、を備え、前記波形情報は、前記対物レンズの駆動範囲を示す所定のピーク値と所定のボトム値を有する前記フォーカスサーチ信号を生成するための情報であり、前記ピーク値と前記ボトム値は、前記ディスクの種類によって異なる前記合焦位置に対応して設定されるとともに、前記記録面に前記対物レンズが合焦するまで当該ピーク値が示す位置から当該所定のボトム値が示す位置まで前記対物レンズの移動が繰り返される値であり、前記波形設定手段は、新たなディスクが装着された場合には、前記複数種類のディスクの全てに対応する前記駆動範囲を有する前記波形情報を設定することを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、複数種類の中から選択したディスクをディスクプレイヤーに装着すると、このディスクの種類が判別されて、その結果に応じた所定の波形情報が選択的に設定される。そして、この波形情報に基づくフォーカスサーチ信号が生成されて、これによりフォーカスサーチが行われた後、フォーカスサーボに移行し、ディスクからの記録データの読み出しが可能となる。従って、複数のディスクの記録面に対する合焦位置が異なる場合であっても、フォーカスサーチ信号の特性を調整することにより対応でき、共通のアクチュエータを用いつつディスク毎に最適な特性を付与してフォーカスサーチを行うことができる。
【0009】
請求項2に記載のディスクプレーヤは、請求項1に記載のディスクプレーヤにおいて、前記ピーク値と前記ボトム値とは、前記ディスクの種類によって前記合焦位置が前記記録面に近いほど前記対物レンズの駆動範囲を前記記録面に近づけるように設定されることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、複数のディスクに対するフォーカスサーチの際、三角波状のフォーカスサーチ信号を用い、そのピーク値とボトム値を個別に設定しておくことができる。よって、ディスク毎の合焦位置に適合するピーク値とボトム値を設定可能となり、各ディスクのフォーカスサーチの時間短縮と特性の安定化を図ることができる。
【0011】
請求項3に記載のディスクプレーヤは、請求項1に記載のディスクプレーヤにおいて、前記波形情報は、それぞれ所定の初期極性が設定された三角波状の前記フォーカスサーチ信号を生成するための情報であることを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、複数のディスクに対するフォーカスサーチの際、三角波状のフォーカスサーチ信号を用い、その初期極性を個別に設定しておくことができる。すなわち、フォーカスサーチ信号の最初の電圧変化方向を正又は負のいずれかに設定しておくことができる。よって、ディスク毎の合焦位置の方向に対応して信号変化の方向を自在に設定可能となり、フォーカスサーチに付与する特性の自由度を一層高めることができる。
【0014】
この発明によれば、ディスクプレイヤーにディスクを装着したときに、その種類が判別できない場合、そのために用意された波形情報を選択的に設定し、フォーカスサーチの際に広い範囲で変化するフォーカスサーチ信号が用いられる。よって、共用可能なディスクの種類の合焦位置を全て包含するような波形を用いることにより、ディスクの記録情報が読み出せない事態を避けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態においては、CDとDVDを共用可能なディスクプレーヤに対して本発明を適用した場合について説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係るディスクプレーヤの概略構成を示すブロック図である。図1に示すディスクプレーヤは、ピックアップ11と、RFアンプ12と、サーボ回路13と、ピックアップ用ドライバ14と、信号処理部15と、スピンドルモータ16と、スピンドルドライバ17と、システム制御部18と、記憶部19とを含んで構成されると共に、本ディスクプレーヤにディスク1を装着して記録データの再生を行う。
【0017】
図1において、本実施形態に係るディスクプレーヤには、ディスク1として、CDとDVDのいずれかを装着することできる。ディスク1がディスクプレーヤに装着されると、後述するようにCDとDVDのいずれであるか判別され、それぞれに適合する初期化が行われる。ディスク1は、スピンドルモータ16により回転駆動されつつ、ピックアップ11により光ビームを照射されて記録データが再生される。
【0018】
ピックアップ11は、ディスク1の情報記録面に対し光学形を介してレーザビームを照射し、その反射光に基づいてRF信号を生成する。生成されたRF信号は、RFアンプ12により所定のレベルに増幅された後、信号処理部15においてデコード処理や誤り訂正処理等の信号処理を施されて記録データが再生される。
【0019】
一方、RFアンプ12からの出力信号は、サーボ回路13に供給され、これに基づいて、サーボ回路13では、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号を検出する。ピックアップ用ドライバ14は、サーボ回路13からの出力信号に基づいてピックアップ11のアクチュエータに駆動信号を供給し、フォーカス制御及びトラッキング制御を施す。また、スピンドルドライバ17は、システム制御部18の制御の下、ディスク1の適正な再生タイミングを保つようにスピンドルドライバ16の回転速度を制御する。なお、本実施形態では、フォーカスサーボ制御を動作させる前に、フォーカスサーチ信号を用いたフォーカスサーチを行うが、詳しくは後述する。
【0020】
システム制御部18は、ディスクプレーヤ全体の動作を総括的に制御する。システム制御部18は、装置各部の構成要素と接続され、データや制御信号を送受信して制御を行う。このシステム制御部18は、後述するように他の構成要素と相俟って、本発明の判別手段、波形設定手段、フォーカスサーチ手段として機能する。
【0021】
また、記憶部19は、システム制御部18の処理プログラムを格納するROMや、処理データを一時的に保持するRAMを含んで構成される。更に、記憶部19には、複数のフォーカスサーチ信号を選択的に設定するための波形情報を記憶するフォーカスサーチ設定テーブル19a(図2)が含まれる。このフォーカスサーチ設定テーブル19aの役割と機能について詳しくは後述する。
【0022】
次に図2は、図1に示すディスクプレーヤの構成のうち、フォーカス制御に関わる要部構成を示すブロック図である。図2に示すように、サーボ回路13には、フォーカスサーボ回路13aと、フォーカスサーチ信号生成部13bと、切り換えスイッチ13cとが含まれている。また、記憶部19に含まれる上述のフォーカスサーチ設定テーブル19aに対し、システム制御部18が所定のフォーカスサーチ条件を設定する。
【0023】
図2において、フォーカスサーボ制御を起動する際に、システム制御部18の制御に従って切り換えスイッチ13cがフォーカスサーチ信号生成部13bの側に切り換えられる。そして、システム制御部18は、装着されたディスク1に対する後述の判定結果に適合するようにフォーカスサーチ設定テーブル19aからフォーカスサーチの際の波形情報を選択する。一方、フォーカスサーチ信号生成部13bは、選択された波形情報に基づくフォーカスサーチ信号を生成して、ピックアップ用ドライバ14に供給する。その結果、選択された波形情報に対応する駆動信号がピックアップ11に印加され、対物レンズとディスク1のディスク面との距離が適正に制御される。
【0024】
また、フォーカス引き込みに至った後、通常のフォーカスサーボ制御に移行したときは、システム制御部18の制御に従って、切り換えスイッチ13cがフォーカスサーボ回路13aの側に切り換えられる。このフォーカスサーボ回路13aは、RFアンプ12からフォーカスエラー信号をフィードバックされ、ディスク反射面と対物レンズの距離を一定に保つよう制御する。
【0025】
その後、システム制御部18は、新たなディスク1が装着された際にフォーカスサーチを起動する場合、切り換えスイッチ13cをフォーカスサーチ信号生成部13bの側に切り換え、フォーカス引き込みに至ると、再び切り換えスイッチ13cをフォーカスサーボ回路13aの側に切り換える。
【0026】
次に、本実施形態に係るディスクプレーヤの起動時に行われる処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。図3において、ディスクプレーヤにおける処理が開始されると、ディスク1が装着されているか否かを判別する(ステップS1)。装着されるディスク1としては、CDとDVDのいずれかになる。ステップS1の結果、ディスク1の装着が判別された場合は(ステップS1;YES)、新たなディスク1が装着されたか否かを判断する(ステップS2)。一方、ディスク1の装着が判別されない場合は(ステップS1;NO)、ステップS1の処理を続ける。
【0027】
ステップS2においては、装着されたディスク1が電源切断の前に使用したものであるときは、新たなディスク1として判断されないが、電源投入に際して装着したものであるときは、新たなディスク1として判断される。よって、システム制御部18がディスク1の装着状態を不揮発性のメモリに保持しておき、ディスクプレーヤの起動時にメモリを参照すればよい。
【0028】
ステップS2の判断の結果、新たなディスク1が装着されていない場合は(ステップS2;NO)、そのディスク1がCDとDVDのいずれであるかを判別する(ステップS3)。その結果、ディスク1がCDである場合は(ステップS3;CD)、第1の設定に従ってフォーカスサーチの条件を設定する(ステップS4)。一方、ディスク1がDVDである場合は(ステップS3;DVD)、第2の設定に従ってフォーカスサーチの条件を設定する(ステップS5)。なお、CDにはTOC(Table Of Contents)が設けられる一方、DVDにはTOCがないので、ディスク1からTOCが読み出し可能か否かに応じてステップS3の判別を行うことができる。
【0029】
また、ステップS2において、新たなディスク1が装着された場合は(ステップS2;YES)、第3の設定に従ってフォーカスサーチの条件を設定する(ステップS6)。システム制御部18は、ステップS4〜S6の設定に対応して、フォーカスサーチ設定テーブル19aから読み出す波形情報を定める。これら3つの設定条件においては、後述するように、それぞれフォーカスサーチ信号の波形パターンが異なっている。
【0030】
ステップS4〜S6の設定を終えると、スピンドルモータ16の起動を開始する(ステップS7)。CDやDVDは一定の線速度に対応して情報が記録されているので、スピンドルモータ16は、スピンドルドライバ17によってCLV(Constant Linear Velocity)駆動される。
【0031】
次いで、切り換えスイッチ13cをフォーカスサーチ信号生成部13bの側に切り換え、フォーカスサーチ設定テーブル19aの波形情報を用いたフォーカスサーチを起動する(ステップS8)。ここで、図4及び図5を参照して、上記3つの設定条件にそれぞれ対応するフォーカスサーチ信号の波形パターンについて説明する。
【0032】
図4は、ディスクの種類に応じたフォーカスサーチ信号の波形パターンの具体例を示す図である。図4(a)がCDに対する第1の設定、図4(b)がDVDに対する第2の設定、図4(c)が新ディスクに対する第3の設定にそれぞれ対応する波形パターンを示している。図4(a)〜(c)に示すように、3種の波形パターンはいずれも三角波状であり、所定のピーク電圧とボトム電圧の電圧範囲を所定の周期で繰り返すパターンになっている。このように周期波形になっているのは、フォーカス引き込みに至るまで、フォーカスサーチを持続するためである。
【0033】
また、図4(a)〜(c)には、CDの合焦位置に対応する所定の電圧とDVDの合焦位置に対応する所定の電圧を示している。そして、この両者の略中間に対物レンズ中心に対応する中心電圧Vcが設定されている。この中心電圧Vcは、フォーカスサーチにおける電圧変動範囲のほぼ中心となる。
【0034】
図4(a)に示す第1の設定による波形パターンでは、初期電圧が中心電圧Vcから始まって所定の傾斜で電圧を正方向に向かって変化させ、ピーク電圧Vp1に達する。次いで、極性を反転してボトム電圧Vb1に至るまで負方向に向かって電圧を変化させる。このとき、電圧変化に応じて対物レンズが駆動され、交点P1においてCD合焦位置と交わるので、この時点でフォーカスクローズすると、フォーカスサーチは終了する。一方、この時点でフォーカスクローズしなければ、それ以降も継続的に同様の波形パターンによりフォーカスサーチを行う。
【0035】
図4(a)からわかるように、第1の設定による波形パターンの場合、中心電圧Vcよりも正方向に波形がシフトしている。これは、CD合焦位置が正方向にシフトしているためである。なお、フォーカスサーボのS字特性に対応して、広範にフォーカスサーチ信号の電圧を変化させる必要があるので、いったんピーク電圧又はボトム電圧を経てからフォーカスクローズの判断がなされる。
【0036】
図4(b)に示す第2の設定による波形パターンでは、図4(a)と同様に初期電圧が中心電圧Vcから始まって所定の波形パターンで電圧を変化させる。図4(b)においては、図4(a)の場合と波形変化の極性は同様であるが、ピーク電圧Vp2、ボトム電圧Vb2にそれぞれ設定されている点が異なっている。また、交点P2においてDVD合焦位置と交わることがわかる。この時点でフォーカスクローズするか否かに応じて、フォーカスサーチの終了又は継続が定まる点については、上述した通りである。
【0037】
この第2の設定による波形パターンの場合、中心電圧Vcよりも負方向に波形がシフトし、Vp2<Vp1及びVb2<Vb1に設定されている。これは、DVD合焦位置が負方向にシフトしていることに基づく。すなわち、対物レンズ中心に対応する中心電圧Vcに対し、CD合焦位置とDVD合焦位置が対称配置されているため、図4(a)と図4(b)を比べると、波形パターンが反対にオフセットされるのである。
【0038】
図4(c)に示す第3の設定による波形パターンでは、図4(a)、(b)と同様に初期電圧が中心電圧Vcから始まって所定の波形パターンで電圧を変化させる。図4(c)においては、図4(a)、(b)の場合と波形変化の極性は同様であるが、ピーク電圧Vp1、ボトム電圧Vb2にそれぞれ設定されている点が異なる。そして、新ディスクがCDである場合、CD合焦位置と交わる交点P3が最初にフォーカスクローズする時点になる。一方、新ディスクがDVDである場合、DVD合焦位置と交わる交点P4が最初にフォーカスクローズする時点となる。それ以降の動作は、上述した通りである。
【0039】
このように、第3の設定による波形パターンの場合は、ピーク電圧Vp1を第1の設定と同じにし、ボトム電圧Vb2を第2の設定と同じにしており、第1の設定と第2の設定の双方の波形パターンをカバーする広い範囲の設定になっている。すなわち、第3の設定ではCDとDVDのいずれが装着されたか不明であるので、第1の設定と第2の設定のいずれであっても適正にフォーカスサーチを行えるように設定しているのである。ただし、図4(c)の場合は、DVDに対する交点P4の時点は、図4(b)の交点P2と比べタイミングが遅くなるので、個別に設定する場合の方がフォーカスサーチの速度の面では優位性がある。
【0040】
次に、図5を用いて、図4のフォーカスサーチ信号を逆極性に設定する場合について説明する。図5においては、DVDに対する第2の設定について、互いに極性の異なる2つの波形パターンを示している。なお、図5(a)は図4(a)と同様の波形パターンであり、図5(c)は図4(c)と同様の波形パターンであるため、図5(b)に着目して説明する。
【0041】
図5(b)に示すように、図4(b)の波形パターンと比べると、電圧変化の極性が反転していることがわかる。すなわち、図5(b)において、初期電圧が中心電圧Vcから始まる点は同じであるが、それ以降の電圧変化は、図4(b)の場合が上述したように正方向に向かうのに対し、図5(b)の場合は負方向に向かっている。それ以外の点では、図5(b)の波形パターンにおける波形の傾斜、周期、正のピーク電圧Vp2、ボトム電圧Vb2などは、図4(b)と共通している。また、図5(b)の波形パターンでは、DVD合焦位置と交わる交点P5のタイミングも図4(b)の場合と違いがある。
【0042】
図5に示すように、CDとDVDとで波形パターンの電圧変化を逆極性にすることができるため、フォーカスサーチの特性の自由度を高めることができる。実際には、ディスクプレイヤーの使用状況やピックアップ用ドライバ14の特性に応じて波形パターンの上記極性を定めればよい。
【0043】
次に、図3に戻って、上記フォーカスサーチ起動後、フォーカス引き込みが完了したか否かを判断する(ステップS9)。すなわち、図4と図5で説明した各交点P1〜P5において、サーボ回路13がフォーカスクローズ状態であることを検知したときにフォーカス引き込みが完了する。判断の結果、フォーカス引き込みが完了した場合は(ステップS9;YES)、スピンドルドライバ17とスピンドルモータ16によるスピンドルサーボ制御に移行し(ステップS10)、その後はサーボ回路13とピックアップ用ドライバ14によるトラッキングサーボ制御に移行し(ステップS11)、図3の処理を終える。
【0044】
一方、ステップS9の判断において、フォーカス引き込みが未完了である場合は(ステップS9;NO)、フォーカスサーチのリトライを行う(ステップS12)。すなわち、例えば図4(a)の場合を例にとると、交点P1でフォーカス引き込みが完了しない場合は、次に交点に達するまで上述のようにフォーカスサーチを継続するのである。
【0045】
以上説明したように、本実施形態に係るディスクプレーヤによれば、ディスクとしてCDとDVDの両方を使用可能であり、起動時に装着されたディスクの種類を判別した上で最適なフォーカスサーチ信号を選択的に用いてフォーカスサーチを行うように構成した。よって、フォーカスサーチ信号の複数の波形情報を用意すれば、CDとDVDに対して共通の構成でフォーカスサーチを行うことができ、装置構成が複雑にならずコスト低減を図ることができる。また、CDとDVDのそれぞれの特性に適合する波形パターンを自在に設定でき、フォーカスサーチを短時間で行うことができる。
【0046】
なお、上記実施形態においては、ディスクとしてCDとDVDを共用する場合を説明したが、これ以外にも特性が異なる複数種類のディスクを共用する場合に本発明を適用可能である。また、上記実施形態においては、フォーカスサーチ信号の波形パターンが三角波状である場合を説明したが、これに限らず生成可能な種々の波形パターンを用いてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、種類の異なるディスクに対し、それぞれに適合するフォーカスサーチ信号を用いてフォーカスサーチを行うように構成したので、装置構成を複雑することなく共通の構成でフォーカスサーチを行うことができるディスクプレイヤーを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るディスクプレーヤの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係るディスクプレーヤのうちフォーカス制御に関わる要部構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係るディスクプレーヤの起動時に行われる処理を示すフローチャートである。
【図4】ディスクの種類に応じたフォーカスサーチ信号の波形パターンの具体例を示す図である。
【図5】ディスクの種類に応じたフォーカスサーチ信号の波形パターンの他の具体例を示す図である。
【符号の説明】
1…ディスク
11…ピックアップ
12…RFアンプ
13…サーボ回路
13a…フォーカスサーボ回路
13b…フォーカスサーチ信号生成部
13c…切り換えスイッチ
14…ピックアップ用ドライバ
15…信号処理部
16…スピンドルモータ
17…スピンドルドライバ
18…システム制御部
19…記憶部
19a…フォーカスサーチ設定テーブル
Vp1,Vp2…ピーク電圧
Vb1,Vb2…ボトム電圧
Vc…中心電圧
P1〜P5…交点
Claims (3)
- 記録面に対する対物レンズの合焦位置が異なる複数種類のディスクを共用可能で、前記ディスクに対しフォーカスサーボ制御を行って記録情報を読み出すディスクプレーヤにおいて、
装着されているディスクの種類を判別する判別手段と、
前記複数種類のディスクに対するフォーカスサーチに用いるために予め保持された複数の波形情報の中から、前記判別手段による判別結果に応じて所定の波形情報を選択的に設定する波形設定手段と、
起動時に前記フォーカスサーボ制御に先立って、前記波形設定手段により設定された波形情報に基づくフォーカスサーチ信号を生成してフォーカスサーチを行うフォーカスサーチ手段と、
を備え、
前記波形情報は、前記対物レンズの駆動範囲を示す所定のピーク値と所定のボトム値を有する前記フォーカスサーチ信号を生成するための情報であり、前記ピーク値と前記ボトム値は、前記ディスクの種類によって異なる前記合焦位置に対応して設定されるとともに、前記記録面に前記対物レンズが合焦するまで当該ピーク値が示す位置から当該所定のボトム値が示す位置まで前記対物レンズの移動が繰り返される値であり、
前記波形設定手段は、新たなディスクが装着された場合には、前記複数種類のディスクの全てに対応する前記駆動範囲を有する前記波形情報を設定することを特徴とするディスクプレーヤ。 - 前記ピーク値と前記ボトム値とは、前記ディスクの種類によって前記合焦位置が前記記録面に近いほど前記対物レンズの駆動範囲を前記記録面に近づけるように設定されることを特徴とする請求項1に記載のディスクプレーヤ。
- 前記波形情報は、それぞれ所定の初期極性が設定された三角波状の前記フォーカスサーチ信号を生成するための情報であることを特徴とする請求項1に記載のディスクプレーヤ。
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