JPH07302427A - フォーカスサーボ装置 - Google Patents

フォーカスサーボ装置

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JPH07302427A
JPH07302427A JP9316794A JP9316794A JPH07302427A JP H07302427 A JPH07302427 A JP H07302427A JP 9316794 A JP9316794 A JP 9316794A JP 9316794 A JP9316794 A JP 9316794A JP H07302427 A JPH07302427 A JP H07302427A
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JP
Japan
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signal
timing signal
focus
focus servo
output
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Application number
JP9316794A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Edahiro
泰明 枝廣
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】フォーカス誤差信号に光ディスクの表面と媒体
面で2つの変化点が現れる場合でも、フォーカスサーボ
の引き込みを安定して行うことができるフォーカスサー
ボ装置を提供する。 【構成】光ビームの収束点を光ディスクに近づけなが
ら、MPU14はタイミング信号発生器11でフォーカ
ス誤差信号と第1の基準値を比較して出力されたタイミ
ング信号を検出して、次にタイミング信号発生器12で
フォーカス誤差信号と第2の基準値と比較して出力され
たタイミング信号を検出して、次にタイミング信号発生
器13でフォーカス誤差信号と第3の基準値と比較して
出力されたタイミング信号を検出した時点で光ビームの
収束点の移動を止めてフォーカスサーボ動作を開始させ
ることによりフォーカスサーボの引き込みを行うフォー
カスサーボ装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体レーザ等の光源を
用いて光学的に情報の再生あるいは記録および消去可能
な媒体に、コード情報、映像音声情報等の記録あるいは
再生を行う光学式記録再生装置のフォーカスサーボ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例のフォーカスサーボ装置について
図面をを参照しつつ説明する。図10は制御手段にマイ
クロプロセシングユニット(以下MPUと略す)を用い
た従来例のフォーカス装置のブロック図である。図10
において、1は光ディスク、2は光ビーム、3は対物レ
ンズで、光ビーム2を直径1μm程度の光スポットに収
束する。4は光学ヘッド、5はフォーカス誤差信号検出
器、6はフォーカスサーボ回路で、フォーカス誤差信号
検出器5の出力であるフォーカス誤差信号に位相補償な
どの処理を行う。8は駆動回路で入力信号の電力増幅を
行う。9はフォーカスアクチュエータで、駆動回路8の
出力で対物レンズ3を移動させ、光ビーム2の収束点を
ディスク媒体面と略垂直方向に移動させる。31はMP
U、32はレンズ移動信号発生器で、MPU31からの
制御信号に従って対物レンズ3を移動させる信号を出力
する。7はスイッチで、MPU31の制御信号に従って
フォーカスサーボ回路6とレンズ移動信号発生器32の
出力を切り換えて駆動回路8に出力する。30はタイミ
ング信号発生器で、前記フォーカス誤差信号を入力して
前記フォーカス誤差信号値の極性を検出してMPU31
にタイミング信号を出力する。
【0003】以上の要素で構成された従来例のフォーカ
スサーボ装置の動作について図11、図12を用いて説
明する。図11は従来例のフォーカスサーボ装置におけ
るフォーカス引き込み時の各部の信号波形図である。図
11において、信号d1はレンズ移動信号発生器32の
出力であるレンズ移動信号であり、信号値が大きくなる
に従って対物レンズ3は光ディスク1に近づく方に移動
する。d2はフォーカス誤差信号検出器5の出力である
フォーカス誤差信号、d3はタイミング信号発生器30
の出力であるタイミング信号であり、前記フォーカス誤
差信号d2が正の値のときには1、負の値の時には0の
値を出力する。d4はMPU31からスイッチ7に出力
される切り換え制御信号で、この切り換え制御信号d4
が0の値のときにはスイッチ7はレンズ移動信号発生器
32の出力を駆動回路8に接続し、前記制御信号d4が
1の値のときにはスイッチ7はフォーカスサーボ回路6
の出力を駆動回路8に接続する。
【0004】図12は従来例のフォーカスサーボ装置に
おけるMPU31の動作を示すフローチャートである。
まず最初にMPU31はスイッチ制御信号d4を0にし
てスイッチ7をレンズ移動信号発生器32の出力に接続
し、次にMPU31はレンズ移動信号発生器32に制御
信号を出力して対物レンズ3をディスクから遠い位置か
ら近づく方向に移動させるレンズ移動信号d1を出力さ
せる。駆動回路8はレンズ移動信号d1を増幅してフォ
ーカスアクチュエータ9を駆動し、対物レンズ3を光デ
ィスク1の記録媒体面と略垂直方向に移動させる。対物
レンズ3が移動することにより光ビーム2の収束点は、
光ディスク1の記録媒体面と略垂直方向に光ディスク1
の記録媒体面に近づく方向に移動し、フォーカス誤差信
号d2には光ディスク1の基板表面での反射成分による
0交差点とディスク媒体面からの反射成分による0交差
点が現れる。
【0005】MPU31で前記タイミング信号d3を入
力して、タイミング信号d3の0から1への変化点を検
出して2回目に0から1になる時点、すなわち光ビーム
2の収束点がディスク媒体面に一致したときにスイッチ
制御信号d4を1にして、スイッチ7でフォーカスサー
ボ回路6の出力を駆動回路8に接続させ光ビーム2の収
束点を光ディスク1の媒体面上に保持するフォーカスサ
ーボ動作を開始する。以上が従来のフォーカスサーボ装
置の構成および動作である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例のフォーカスサーボ装置では、図11で示すフォーカ
ス誤差信号d2のFE1とFE2の付近でフォーカス誤
差信号d2が0に近い値となるために、タイミング信号
発生器30で誤ったタイミング信号d3を出力してフォ
ーカスサーボを光ディスクの表面に引き込んでしまうと
いう問題点があった。
【0007】本発明は上記問題点を解決し、安定確実に
光ディスクの記録媒体面にフォーカスサーボの引き込み
を行うフォーカスサーボ装置を提供することを目的とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光学式記録再生装置は、光ビームを光ディス
ク媒体面上に収束させる収束手段と、前記光ビームの収
束点と光ディスク媒体面との距離であるフォーカス誤差
信号を検出する手段と、前記光ビームの収束点を前記光
ディスク媒体面と略垂直方向に移動させる移動手段と、
前記フォーカス誤差信号に基づいて前記光ビームの収束
点を光ディスク媒体面に追従させるフォーカスサーボ手
段と、前記フォーカス誤差信号と第1の基準値を比較し
て第1のタイミング信号を発生する第1のタイミング信
号発生手段と、前記フォーカス誤差信号と第2の基準値
を比較して第2のタイミング信号を発生する第2のタイ
ミング信号発生手段と、前記フォーカス誤差信号と第3
の基準値を比較して第3のタイミング信号を発生する第
3のタイミング信号発生手段と、前記移動手段に前記光
ビームの収束点を移動させる制御信号を出力して、前記
第1のタイミング信号と前記第2のタイミング信号と前
記第3のタイミング信号を入力して、前記フォーカスサ
ーボ手段にフォーカスサーボ動作を実行させる制御信号
を出力する制御手段を備えた構成を有している。
【0009】
【作用】上記のように構成された光学式記録再生装置で
は、前記制御手段で前記移動手段に制御信号を出力して
光ビームの収束点を光ディスク媒体面に略垂直方向に移
動させながら、前記第1のタイミング信号を検出して、
次に前記第2のタイミング信号を検出して、次に前記第
3のタイミング信号を検出して前記移動手段に制御信号
を出力して前記光ビームの収束点の移動を止めて、前記
サーボ手段に制御信号を出力してフォーカスサーボ動作
を開始させることにより、フォーカスサーボの引き込み
を行うことができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例の光学式記録再生装置に
ついて図面を参照しつつ説明する。図1は制御手段にM
PUを用いた本発明の第1の実施例のフォーカスサーボ
装置のブロック図である。
【0011】図1において、光ディスク1、光ビーム
2、対物レンズ3、光学ヘッド4、フォーカス誤差信号
検出器5、フォーカスサーボ回路6、駆動回路8、フォ
ーカスアクチュエータ9、スイッチ7は従来例のフォー
カスサーボ装置と同様のものである。10はレンズ移動
信号発生器、11、12および13はタイミング信号発
生器で、フォーカス誤差信号と各々の所定の値を比較し
てタイミング信号を出力する。14はMPUであり、タ
イミング信号発生器11、12、13の出力であるタイ
ミング信号を入力してスイッチ7とレンズ移動信号発生
器10にそれぞれの制御信号を出力する。
【0012】以上の構成の本発明の第1の実施例のフォ
ーカスサーボ装置の動作について図2、図3を用いて説
明する。図2は本発明の第1の実施例のフォーカスサー
ボ装置の各部の信号波形図である。図3は本発明の第1
の実施例のフォーカスサーボ装置のMPUの動作を示す
フローチャートである。
【0013】図2においてa1は対物レンズ移動信号
で、信号値が大きくなるに従って対物レンズ3はディス
ク1に近づく方向に移動する。a2はフォーカス誤差信
号、a3はタイミング信号発生手段11の出力で、フォ
ーカス誤差信号a2が基準値Sa+より大きいときには
1、小さいときには0であるタイミング信号を出力す
る。a4はタイミング信号発生手段12の出力で、フォ
ーカス誤差信号a2が基準値Sa1−よりも小さいとき
には1、大きいときには0の値のタイミング信号を出力
する。a5はタイミング発生手段13の出力で、フォー
カス誤差信号a2が基準値Sa2−よりも小さいときに
は1、大きいときには0の値のタイミング信号を出力す
る。a6はMPU14からスイッチ7へ出力するスイッ
チ制御信号であり、スイッチ制御信号a6が0のときに
はスイッチ7はレンズ移動信号発生器10の出力を駆動
回路8に接続し、スイッチ制御信号a6が1のときには
フォーカスサーボ回路6の出力を駆動回路8に接続す
る。
【0014】フォーカスサーボの引き込み時には、MP
U14はスイッチ制御信号a6を0にしてレンズ移動信
号発生器10の出力を駆動回路8に接続する。次にMP
U14はレンズ移動信号発生器10に制御信号を出力し
て対物レンズ3をディスクと略垂直方向にディスクから
遠ざける方向に移動させるための対物レンズ移動信号a
1を発生させる。MPU14は所定の時間経過後に光ビ
ーム2の収束点がディスクの表面よりもディスク媒体面
に対して遠方に移動して、後にレンズ移動信号発生器1
0に制御信号を出力して対物レンズ3をディスクに近づ
ける方向に移動する信号を出力させる。
【0015】対物レンズ3がディスクに近づく方向に移
動するに従って、光ビーム2の収束点はディスクの表面
に近づいて、フォーカス誤差信号a2はa21の点で第
1の基準値Sa1−よりも小さくなり、タイミング信号
a4は0から1に変化する。さらに光ビーム2の収束点
がディスク表面に近づくとフォーカス誤差信号a2は基
準値Sa1−よりも大きくなってタイミング信号a4は
0になる。さらに光ビーム2の収束点がディスク表面に
近づき、ディスク表面を通過してフォーカス誤差信号a
2がa22の点で基準値Sa+よりも大きくなるとタイ
ミング信号a3は0から1に変化する。光ビーム2の収
束点がさらにディスク媒体面に近づいてフォーカス誤差
信号a2が基準値Sa+よりも小さくなるとタイミング
信号a3は1から0に変化する。さらに光ビーム2の収
束点がディスク媒体面に近づきフォーカス誤差信号a2
がa23の点で基準値Sa2−よりも小さくなるとタイ
ミング信号a5は0から1に変化する。さらに光ビーム
2の収束点がディスク媒体面に近づきフォーカス誤差信
号a2が基準値Sa2−よりも大きくなるとタイミング
信号a5は1から0に変化する。
【0016】以上のように対物レンズ3の移動に伴って
タイミング信号a3,a4,a5は変化するので、MP
U14はレンズ移動信号発生器10にレンズを移動させ
る制御信号を出力して、所定の時間の後に光ビーム2の
収束点がディスクの表面よりもディスク媒体面に対して
遠方に移動して後に、タイミング信号a4が0から1に
変化したのを検出して、次にタイミング信号a3が0か
ら1に変化したのを検出して、次にタイミング信号a5
が0から1に変化したのを検出して、次にタイミング信
号a5が1から0に変化したことを検出した時点、すな
わちフォーカス誤差信号a2がディスク媒体面近傍の線
形な範囲に入った時点でスイッチ制御信号a6を1にし
て、駆動回路8の入力をフォーカスサーボ回路6に切り
換え、フォーカスサーボ動作を開始することによりフォ
ーカスサーボの引き込みを行う。
【0017】本発明の第1の実施例ではMPU14でタ
イミング信号の0から1への変化のタイミングを検出す
るとしたが、これはタイミング信号のレベルが1である
ことを検出しても、また1から0への変化のタイミング
を検出しても良いことはあきらかである。
【0018】以上の本発明の第1の実施例ではフォーカ
スアクチュエータ9として対物レンズ3が板バネなどの
保持手段により中立点に保持された型のアクチュエータ
についての例を示したが、中立位置保持手段のないアク
チュエータをフォーカスアクチュエータ9として用いる
ときのレンズ移動信号発生器10の動作について次に説
明する。
【0019】図2中のa7は中立位置保持手段の無いア
クチュエータを用いたときのレンズ移動信号である。ア
クチュエータの移動方向を重力と平行方向に、ディスク
の位置を上方に配置した場合にはレンズ移動信号a7の
ように、まず2G(Gは重力加速度)に相当する出力を
与える信号を出力して、対物レンズが所定の速度になっ
た後に1G相当にする。以下図面には示していないがデ
ィスクを下方に配置して中立点保持手段の無いアクチュ
エータを下向きで使用する場合には、最初に−2G相当
の信号を出力してレンズをディスクから最遠位置に保持
しておき、まず0G相当の信号を出力しレンズ速度が所
定の速度になった後に−1G相当の信号を出力する。中
立位置保持手段の無いアクチュエータを水平方向で使用
する場合には、最初に−1G相当の信号を出力してレン
ズをディスクから最遠位置に保持しておき、まず1Gの
信号を出力しレンズ速度が所定の速度になった後に0G
相当の信号を出力する。以上の動作により、レンズ保持
手段の無いアクチュエータを用いたときでも実施例と同
様の動作でフォーカス引き込みを行うことができる。次
にフォーカス引き込みを行うときに対物レンズ移動速度
を減速させて引き込みを行う実施例について説明する。
図3のa7およびa8は対物レンズ移動速度を減速させ
て引き込みを行う実施例におけるレンズ移動信号の信号
波形である。図4は減速を行う場合におけるMPU14
の動作を示すフローチャートである。
【0020】最初にMPU14はスイッチ制御信号a6
を0にしてレンズ移動信号発生器10の出力を駆動回路
8に接続する。次にMPU14はレンズ移動信号発生器
10に制御信号を出力して対物レンズ3をディスクと略
垂直方向にディスクから遠ざける方向に移動させるため
の信号a8を発生させる。MPU14は所定の時間経過
後に光ビームの収束点がディスクの表面よりもディスク
媒体面に対して遠方に移動して後にレンズ移動信号発生
器10に制御信号を出力して対物レンズ3をディスクに
近づける方向に移動する信号を出力させる。
【0021】MPU14はレンズ移動信号発生器10に
レンズを移動させる制御信号を出力して所定の時間の後
にa20の点を経過した後、タイミング信号a4が0か
ら1に変化したのを検出して、次にタイミング信号a3
が0から1に変化したのを検出して、次にタイミング信
号a5が0から1に変化したのを検出した時点でレンズ
移動信号発生器10に制御信号を出力してレンズ移動速
度を減速させる信号を出力させる。次にタイミング信号
a5が1から0に変化したことを検出した時点でスイッ
チ制御信号を1にして駆動回路8の入力をフォーカスサ
ーボ回路6に切り換え、フォーカスサーボ動作を開始す
ることによりフォーカスサーボの引き込みを行う。以上
の動作によりレンズ速度を減速することによりフォーカ
スサーボ引き込み時におけるオーバーシュートを抑制し
て、安定にフォーカス引き込みを行うことができる。
【0022】減速信号は所定の時間だけ所定の値の信号
を出力する。またMPU14でディスク表面で出力され
るタイミング信号a4の変化点からディスク媒体面で出
力されるa5の変化点までの間隔、あるいはディスク表
面で出力されるタイミング信号a3の変化点からディス
ク媒体面で出力されるa5の変化点までの間隔を測定し
て、この値のよりレンズ移動速度を算出して、それに対
応した値または時間の減速信号を算出するか、あるいは
予め設定された数値テーブルから読み出すことにより減
速信号を出力することにより、減速をより確実安定に行
うことができる。またa9は中立位置保持手段の無いア
クチュエータを用いたときのレンズ移動信号の例であ
る。
【0023】以上の例ではタイミング信号a3、a4お
よびa5を用いたが、ディスク表面でのフォーカス誤差
信号の変化とディスク媒体面でのフォーカス誤差信号の
変化の差が小さいときにはタイミング信号a5の代わり
にタイミング信号a4を用いることによりフォーカスサ
ーボ装置の構成を縮小することができる。
【0024】次にタイミング信号を確実に検出するため
にフォーカス誤差信号検出手段に、光ビーム2の光量お
よびディスクの反射率変化によるフォーカス誤差信号の
レベル変化を補正する自動ゲイン調節(AGC)機能を
付加した例のフォーカスサーボ装置の実施例を図5、図
6を用いて説明する。図5はAGC機能を付加した例の
フォーカス誤差信号検出器のブロック図、図6は各部の
信号波形図である。
【0025】図5において2は光ビーム、4は光学ヘッ
ド、20はフォーカス誤差信号演算器で、光学ヘッド4
に入射された光ビーム2の出力からフォーカス誤差信号
を検出する。21は光量和信号演算器で、光学ヘッド4
に入射された光ビーム2の光量和信号を検出する。22
は除算器であり、フォーカス誤差信号を光量和信号で割
ってフォーカス誤差AGC信号を出力する。図6におい
てb1は前記フォーカス誤差信号、b2は前記光量和信
号、b3は前記フォーカス誤差AGC信号である。b1
のフォーカス誤差信号はディスク表面の反射率がディス
ク媒体面の反射率より低い場合のフォーカス誤差信号で
あり、ディスク表面でのフォーカス誤差信号の変化はデ
ィスク媒体面のフォーカス誤差信号の変化より小さい。
このため基準値S+とS1−はディスク表面でのフォー
カス誤差信号の変化を検出できるように小さい値にする
必要があり、光ビームの光量変化およびディスク表面の
反射率の変化が大きいときにはタイミング信号の誤検出
をおこしやすい。タイミング信号の検出にフォーカス誤
差AGC信号b3を使用することにより、光ビームの光
量変化およびディスク表面の反射率の変化の影響を受け
ずにタイミング信号を検出できるため、タイミング信号
の誤検出をなくすることができる。
【0026】またディスク表面でのフォーカス誤差AG
C信号の変化と、ディスク媒体面でのフォーカス誤差A
GC信号の変化の差が小さくなり、基準値Sb1−とS
b2−を同一値に設定できるため、タイミング信号検出
器が2種類で良くなり、装置構成を小型化することがで
きる。
【0027】また光ビーム2の収束点がディスクから遠
く離れたとき、すなわち図6のFE0の付近では反射光
量和信号b2が小さくなりすぎるために、光学ヘッド4
の内部に存在するフォーカス誤差信号成分以外の迷光な
どの誤差成分を大きく増幅してしまうことにより、フォ
ーカス誤差AGC信号に誤差が生じてタイミング信号の
誤検出を起こしてしまうことがあるので、除算器22で
は反射光量和信号b2が所定の値Smより小さいときに
は除数をSmに固定して、除算器22の除数が小さくな
りすぎるのを防ぐことにより、タイミング信号を安定確
実に検出することができる。
【0028】次にフォーカスサーボ引き込み時にフォー
カスサーボの目標値を変化させる例のフォーカスサーボ
装置の実施例を示す。図7はフォーカスサーボの目標値
を変化させる例のフォーカスサーボ装置のブロック図で
ある。
【0029】図7において、光ディスク1、光ビーム
2、対物レンズ3、光学ヘッド4、フォーカス誤差信号
検出器5、フォーカスサーボ回路6、駆動回路8、フォ
ーカスアクチュエータ9、レンズ移動信号発生器10、
スイッチ7、タイミング信号検出器11、12、13は
本発明の第1の実施例のフォーカスサーボ装置と同様の
ものである。15はMPUであり、タイミング信号発生
器11、12、13の出力であるタイミング信号を入力
してスイッチ7、レンズ移動信号発生器10に制御信号
を出力する。16はサーボ目標値発生器でMPU15か
らの制御信号に基づいてフォーカスサーボの目標値信号
を出力する。17は加算器でフォーカス誤差信号とサー
ボ目標値信号を加算してフォーカスサーボ回路に出力す
る。
【0030】以上の構成において、フォーカスサーボ引
き込み時にフォーカスサーボの目標値を変化させる動作
について図8、図9を用いて説明する。図8はフォーカ
スサーボの目標位置を変化させる例のフォーカスサーボ
装置の各部の信号波形図、図9はMPU15の動作を示
すフローチャートである。
【0031】図8においてc1はフォーカス誤差信号、
c2はタイミング発生手段11の出力であるタイミング
信号、c3はタイミング発生手段12の出力であるタイ
ミング信号、c4はタイミング発生手段13の出力であ
るタイミング信号である。c5はMPU15からスイッ
チ7へのスイッチ制御信号であり、このスイッチ制御信
号c5が0のときにはスイッチ7はレンズ移動信号発生
器10の出力を駆動回路8に接続し、スイッチ制御信号
c5が1のときにはフォーカスサーボ回路6の出力を駆
動回路8に接続する。c6はサーボ目標値発生器16の
出力であるサーボ目標値信号で、このサーボ目標値信号
c6が0のときに光ビーム2の集束点が光ディスク1の
媒体面と一致する。
【0032】以上説明した構成の本発明の実施例におい
て、最初にMPU15はスイッチ制御信号c5を0にし
てレンズ移動信号発生器10の出力を駆動回路8に接続
させる。次にMPU15はサーボ目標値発生器16に制
御信号を出力してサーボ目標値を光ビーム2の集束点が
ディスク媒体面に一致するときの値から所定の値だけデ
ィスクから離れる方向にオフセットさせる値Sdを出力
させる。次にMPU15はレンズ移動信号発生器10に
制御信号を出力して対物レンズ3をディスクと略垂直方
向にディスクから遠ざける方向に移動させるための信号
を発生させる。移動信号は図2のa1と同様の信号であ
る。MPU15では所定の時間経過後に光ビーム2の収
束点が光ディスクの表面よりも媒体面に対して遠方に移
動して後に、レンズ移動信号発生器10に制御信号を出
力して対物レンズ3をディスクに近づける方向に移動信
号を出力させる。
【0033】対物レンズ3がディスクに近づく方向に移
動するに従って、光ビーム2の集束点はディスクの表面
に近づいてフォーカスエラー信号c1は基準値Sc1−
よりも小さくなり、タイミング信号発生器11のタイミ
ング信号c3は0から1に変化する。さらに光ビーム2
の収束点がディスク表面に近づくとフォーカス誤差信号
c1は基準値Sc1−よりも大きくなってタイミング信
号c3は0になる。さらに光ビーム2の収束点がディス
ク表面に近づき、ディスク表面を通過した後にフォーカ
ス誤差信号c1が基準値Sc+よりも大きくなるとタイ
ミング信号c2は0から1に変化する。光ビーム2の収
束点がディスク表面を通過した後にディスク媒体面に近
づくとフォーカス誤差信号c1は基準値Sc+よりも小
さくなりタイミング信号c2は1から0に変化する。さ
らに光ビーム2の収束点がディスク媒体面に近づき基準
値Sc2−よりも小さくなるとタイミング信号c4は0
から1に変化する。さらに光ビーム2の収束点がディス
ク媒体面に近づき基準値Sc2−よりも大きくなるとタ
イミング信号c4は1から0に変化する。
【0034】タイミング信号c4が1から0に変化した
時点で、MPU15では、レンズ移動信号発生器10に
レンズ移動を中止させる信号を出力させる制御信号を出
力すると同時にスイッチ制御信号c5を1にして、駆動
回路8の入力をフォーカスサーボ回路6に切り換え、フ
ォーカスサーボ動作を開始することによりフォーカスサ
ーボの引き込みを行う。MPU15はフォーカスサーボ
動作を開始して所定の時間経過後にサーボ目標値発生器
16に制御信号を出力してサーボ目標値を光ビームの収
束点がディスク媒体面に一致するような信号、すなわち
本実施例では0を出力させる。以上の動作によりフォー
カスサーボ引き込み時のオーバーシュート量を少なくし
て、また光ビームの収束点がディスク媒体面を越えてデ
ィスクに近づいたときにフォーカス誤差信号c1が負の
値となるような反転領域が存在する場合でも安定なサー
ボ引き込みを行うことができる。
【0035】またフォーカス引き込みが完了しない場
合、またはディスク表面にフォーカスサーボを引き込ん
でしまった場合には、MPUからの制御信号でタイミン
グ信号検出器の基準値を変化させて、再度フォーカスサ
ーボの引き込み手順を繰り返してフォーカスサーボを引
き込みを行うことにより、フォーカス誤差信号が所定の
値でない場合などでもフォーカスサーボの引き込みを安
定して行うことができる。この場合の前記基準値の絶対
値は初期は小さくしておいて、引き込み動作を繰り返す
ごとに大きくしていくと良い。
【0036】なお本実施例の説明には制御手段にMPU
を用いた実施例を示したが、これはDSPを用いること
もできる。またサーボ回路、タイミング信号発生器、A
GC機能などはDSPの演算機能で構成できることはあ
きらかであり、本発明は実施例で説明した形態に限定さ
れるものではない。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、3種類の
タイミング信号検出してフォーカスサーボ引き込みを行
うことによって安定したフォーカスサーボの引き込みを
達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のフォーカスサーボ装置
のブロック図
【図2】同フォーカスサーボ装置の各部の信号波形図
【図3】同フォーカスサーボ装置におけるMPUの処理
動作を示すフローチャート
【図4】本発明のフォーカスサーボ装置のレンズ速度を
減速する場合におけるMPUの処理動作を示すフローチ
ャート
【図5】本発明のフォーカスサーボ装置におけるフォー
カス誤差信号検出手段にAGC機能を付加した例のブロ
ック図
【図6】本発明のフォーカスサーボ装置におけるフォー
カス誤差信号検出手段にAGC機能を付加した例の各部
の波形図
【図7】本発明のフォーカスサーボ目標値を変化させる
例のフォーカスサーボ装置のブロック図
【図8】本発明のフォーカスサーボ目標値を変化させる
例のフォーカスサーボ装置各部の信号波形図
【図9】本発明のフォーカス位置を変化させる例のフォ
ーカスサーボ装置のMPUの動作を示すフローチャート
【図10】従来例のフォーカス制御装置のブロック図
【図11】従来例のフォーカス制御装置の各部の信号波
形図
【図12】従来例のMPUの処理動作を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
5 フォーカス誤差信号検出器 6 フォーカスサーボ回路 10 レンズ移動信号発生器 11 タイミング信号発生器 12 タイミング信号発生器 13 タイミング信号発生器 14 MPU

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを光ディスク媒体面上に収束さ
    せる収束手段と、前記光ビームの収束点と光ディスク媒
    体面との距離であるフォーカス誤差信号を検出する手段
    と、前記光ビームの収束点を前記光ディスク媒体面と略
    垂直方向に移動させる移動手段と、前記フォーカス誤差
    信号に基づいて前記光ビームの収束点を光ディスク媒体
    面に追従させるフォーカスサーボ手段と、前記フォーカ
    ス誤差信号と第1の基準値を比較して第1のタイミング
    信号を発生する第1のタイミング信号発生手段と、前記
    フォーカス誤差信号と第2の基準値を比較して第2のタ
    イミング信号を発生する第2のタイミング信号発生手段
    と、前記フォーカス誤差信号と第3の基準値を比較して
    第3のタイミング信号を発生する第3のタイミング信号
    発生手段と、前記移動手段に前記光ビームの収束点を移
    動させる制御信号を出力して、前記第1のタイミング信
    号と前記第2のタイミング信号と前記第3のタイミング
    信号を入力して、前記フォーカスサーボ手段にフォーカ
    スサーボ動作を実行させる制御信号を出力する制御手段
    を備え、前記制御手段で前記移動手段に制御信号を出力
    して光ビームの収束点を光ディスク媒体面に略垂直方向
    に移動させながら、前記第1のタイミング信号を検出し
    て、次に前記第2のタイミング信号を検出して、次に前
    記第3のタイミング信号を検出して前記移動手段に制御
    信号を出力して前記光ビームの収束点の移動を止めて、
    前記サーボ手段に制御信号を出力してフォーカスサーボ
    動作を開始させることによりフォーカスサーボの引き込
    みを行うように構成したことを特徴とするフォーカスサ
    ーボ装置。
  2. 【請求項2】 前記光ディスクからの光ビームの反射光
    量の和を検出する手段と、フォーカス誤差信号を前記反
    射光量和検出手段の出力で除する除算手段を備え、前記
    除算手段は反射光量和の出力が所定の値以下になったと
    きには除数である前記反射光量和の出力を前記所定の値
    に固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    のフォーカスサーボ装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は第3のタイミング信号を検出
    したときに、移動手段に制御信号を出力して光ビームの
    収束点の移動速度を減速する信号を出力させるようにし
    たことを特徴とする請求項1に記載のフォーカスサーボ
    装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は第2のタイミング信号と第3
    のタイミング信号の間隔を検出する手段を備え、前記制
    御手段は前記タイミング信号の間隔に基づいて移動手段
    に制御信号を出力して光ビームの収束点の移動速度を減
    速する信号を出力させるようにしたことを特徴とする請
    求項3に記載のフォーカスサーボ装置。
  5. 【請求項5】 制御手段は第1のタイミング信号と第3
    のタイミング信号の間隔を検出する手段を備え、前記制
    御手段は前記タイミング信号の間隔に基づいて前記移動
    手段に制御信号を出力して光ビームの収束点の移動速度
    を減速する信号を出力させるようにしたことを特徴とす
    る請求項3に記載のフォーカスサーボ装置。
  6. 【請求項6】 制御手段はフォーカスサーボの引き込み
    が完了しなかったことを検出する手段と第1、第2およ
    び第3の基準値を変化させる手段を備え、前記制御手段
    でフォーカスサーボの引き込みが完了しなかったことを
    検出したときには前記第1、第2および第3の基準値を
    変化させて再度フォーカスサーボの引き込みを行うよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載のフォーカスサ
    ーボ装置。
  7. 【請求項7】 制御手段から出力された制御信号に従っ
    てフォーカス誤差信号に所定の値を加算する手段を備
    え、前記制御手段で前記加算手段に制御信号を出力して
    フォーカス誤差信号に所定の値を加算して、次に移動手
    段に制御信号を出力して光ビームの収束点をディスク媒
    体面と略垂直方向に移動させ、第1のタイミング信号を
    検出して次に第2のタイミング信号を検出して次に第3
    のタイミング信号を検出して、前記移動手段に制御信号
    を出力して前記光ビームの移動を中止して、次にサーボ
    手段に制御信号を出力してフォーカスサーボ動作を開始
    させて所定の時間の後に前記加算手段に制御信号を出力
    して前記フォーカス誤差信号に所定の値を加算すること
    を中止させてフォーカスサーボの引き込みを行うように
    したことを特徴とする請求項1に記載のフォーカスサー
    ボ装置。
JP9316794A 1994-05-02 1994-05-02 フォーカスサーボ装置 Pending JPH07302427A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6721244B2 (en) 2001-01-30 2004-04-13 Nec Corporation Focusing servo pull-in apparatus
KR100505616B1 (ko) * 1998-08-21 2005-09-26 삼성전자주식회사 광디스크재생시스템의포커스점프방법
JP2007234172A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Sony Corp ディスクドライブ装置

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