JPWO2004065121A1 - 深絞り容器底材用積層フィルム - Google Patents

深絞り容器底材用積層フィルム Download PDF

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Abstract

深絞り成形性と印刷適性に優れるとともに、意匠性に優れ、ハム、ソーセージ等のスライス製品を充填包装するための深絞り包装用底材に好適な深絞り容器底材用積層フィルムについて記載されている。 このフィルムは、裏面に印刷が施されたポリエステル系樹脂からなる最外層(10)、ガスバリヤー層(21)を含む中間層(20)及びポリオレフィン系樹脂からなるシーラント層(30)の順に積層され、最外層(10)として使用するフィルムのヤング率が1400MPa以上(23℃で測定)、85℃における貯蔵弾性率が1000MPa以下(110Hzで測定)であり、しかも最外層(10)の厚みが10〜50μmであることを特徴とする深絞り容器底材用積層フィルム(1)である。

Description

本発明は、食品、特にハム、ソーセージ等のスライス製品の充填包装に好適な深絞り成形性と意匠性に優れた深絞り容器底材用の積層フィルムに関するものである。
ハム、ソーセージ等のスライス製品は、深絞り成形した底材と蓋材とからなる容器に充填して販売されているが、それに使用する深絞り容器底材として、従来、エチレン−ビニルアルコール共重合体等のガスバリヤー性樹脂からなる層を含む各種構成の無延伸多層フィルムが使用されていた。このような深絞り容器底材には、深絞り成形性、透明性、ガスバリヤー性等が基本特性として要求されているが、最近ではそれに加えてカット性を付与したもの(特開平10−95084号公報参照)や、フランジの反りを防止したもの(特開2000−272665号公報参照)等も提案されている。
ところが、従来、無地で透明なものを用いていた深絞り容器底材にも、最近各種キャンペーン情報やおまけ情報等をワンポイントで印刷することが求められるようになってきている。そして、それに伴って深絞り容器底材に使用するフィルムに対しても印刷適性や、印刷した場合の意匠性が要求されるようになってきた。
このような要求を満たすものとして、例えば、融点が210〜224℃の範囲にあり、印刷ピッチ寸法精度が±0.1%の範囲にある変性ポリエステル系樹脂フィルム層からなる一方の最外層と、酸素バリヤー層、強度層及びシーラント層からなる他方の最外層を共押出し法でラミネートした3層からなる積層体とを、該積層体の酸素バリヤー層側で変性ポリエステル系樹脂フィルムの印刷層の面と接着層を介してドライラミネートした底材(特開平6−344527号公報参照)や、成形性を有する樹脂のフィルム、成形性、印刷適性を有する樹脂のフィルム、成形性、バリアー性を有する樹脂のフィルムおよび成形性、ヒートシール性を有する樹脂のフィルムの順で順次に積層してなる深絞り用包装材料(特許第2808262号公報参照)等が提案されている。
しかしながら、特開平6−344527号公報に記載されている最外層に用いられている変性ポリエステル系樹脂フィルムは優れた印刷適性を示すものの、深絞り成形性については形状のシャープさに欠け、成形深さも15mm程度が限度であるばかりか、100℃以下の低温では深絞り成形そのものができないという問題があった。また、特許第2808262号公報に記載されている最外層に用いられているポリプロピレンフィルムは深絞り成形性はある程度良好であるが、印刷適性が充分ではなく、しかも光沢がないため意匠性に乏しいものであった。したがって、深絞り成形性と印刷適性、及び意匠性に優れた深絞り容器底材用積層フィルムを提供することが要望されていた。
本発明は、深絞り成形性にすぐれるとともに、印刷適性、及び意匠性にすぐれ、食品、特にハム、ソーセージ等のスライス製品の充填包装に好適な深絞り容器底材用積層フィルムを提供することを目的とする。
本発明によれば、以下の深絞り容器底材用積層フィルムが提供される。
(I)裏面に印刷が施されたポリエステル系樹脂からなる最外層(10)、ガスバリヤー層(21)を含む中間層(20)及びポリオレフィン系樹脂からなるシーラント層(30)の順に積層され、最外層(10)として使用するフィルムのヤング率が1400MPa以上(23℃で測定)、85℃における貯蔵弾性率が1000MPa以下(110Hzで測定)であり、しかも最外層(10)の厚みが10〜50μmであることを特徴とする深絞り容器底材用積層フィルム(1)。
(II)ガスバリヤー層がエチレン−ビニルアルコール共重合体からなることを特徴とする(I)記載の深絞り容器底材用積層フィルム(1)。
(III)中間層(20)がガスバリヤー層(21)と強化層(22)との2層構造であることを特徴とする(I)又は(II)記載の深絞り容器底材用積層フィルム(1)。
(IV)シーラント層(30)がポリエチレン系樹脂からなることを特徴とする前記(I)乃至(III)のいずれかに記載の深絞り容器底材用積層フィルム(1)。
(V)最外層(10)に使用するフィルムのヘイズが7%以下、グロスが120%以上であることを特徴とする前記(I)乃至(IV)のいずれかに記載の深絞り容器底材用積層フィルム(1)。
図1は本発明にかかる深絞り容器底材用積層フィルム(1)の一例を示す断面図である。
1 本発明の深絞り容器底材用積層フィルム
10 最外層
20 中間層
21 ガスバリヤー層
22 強化層
30 シーラント層
40 接着剤
50 接着性樹脂層
以下に、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明の深絞り容器底材用積層フィルム(1)は、図1に示すように、最外層(10)、中間層(20)及びシーラント層(30)がこの順序で積層され、最外層(10)の裏面(中間層(20)側の面)には印刷が施された構成となっている。そして、本発明の深絞り容器底材用積層フィルム(1)(深絞り成形することによって容器の底材とするために使用するフィルムを意味する)は、深絞り成形して得られる底材と別途用意された蓋材とで食品、特にハム、ソーセージ等の充填容器として使用される。
本発明の深絞り容器底材用積層フィルム(1)の最外層(10)には、ポリエステル系樹脂からなり、且つヤング率が1400MPa以上(23℃で測定)、85℃における貯蔵弾性率(110Hzで測定)が1000MPa以下、好ましくは800MPa以下であり、しかも厚みが10〜50μm、好ましくは15〜30μmであるフィルムを使用する。該フィルムにおいて、最外層(10)に使用するフィルムのヤング率が1400MPa未満では、当該フィルムの厚みが薄いため、積層する前の印刷時や積層、貼り合わせ時にかかる張力によって伸びを生じ印刷ピッチが安定しなくなるという問題が生じる。また、85℃における貯蔵弾性率が1000MPaを超えると深絞り加工時の絞り成型性が悪く、浅くて、角部のシャープさに欠ける絞り加工しかできないので好ましくない。なお、本発明において貯蔵弾性率の測定温度を85℃としたのは、深絞り加工が概ね80〜100℃で行われることによるものである。
また、最外層(10)に使用するフィルムの厚みが10μm未満では深絞り成形中のピンホール発生や破断の原因となるので好ましくない。逆に、50μmを超えると深絞り成形性は向上するもののコストアップの要因となるので好ましくない。
更に、本発明においては、最外層(10)の裏面に印刷を施すことから、透明であることはもちろんのこと、印刷部分の意匠性を高めるうえで、ヘイズが7%以下、グロスが120%以上のフィルムを使用するのが好ましい。
このような条件を満たす最外層(10)に使用するポリエステル系樹脂からなるフィルムとしては変性ポリエステル樹脂や非晶質ポリエステルとして知られているAPETやPETGの未延伸フィルムが挙げられるが、深絞り成形加工や、熱履歴等による白化のおそれがないPETGが好ましい。
本発明における中間層(20)は、内容物の保護、保全のために設けられるものであって少なくともガスバリヤー層(21)を含む層構成とすることを必須要件とするものであり、ガスバリヤー層(21)単独、或いはガスバリヤー層(21)に耐ピンホール性等を付与するための強化層(22)を積層した構造等必要に応じて単層、2層、3層構成等適宜構成とすることができるが、通常、ガスバリヤー層(21)と強化層(22)との2層構造とするのが好ましい。
そして、ガスバリヤー層(21)としては、透明性、ガスバリヤー性に優れたエチレン−ビニルアルコール共重合体を使用することが好ましいが、これに限定されるものではなく、内容物保持期限に合わせてナイロン6、ナイロン66、或いはこれらの共重合体等で代表されるナイロン、芳香族環を有するナイロン等のナイロン系樹脂、変性ポリエステル樹脂や非晶質ポリエステルとして知られているAPETやPETGポリエステル系樹脂等を使用できる。
強化層(22)としては、強靱で、深絞り性、耐ピンホール性に優れたナイロン6、ナイロン66、或いはこれらの共重合体等で代表されるナイロン層(22)とするのが好ましい。また、中間層(20)を2層構造とした場合、ガスバリヤー層(21)、強化層(22)の何れの面が最外層(10)側になるように積層しても特に問題はない。
ガスバリヤー層(21)において、その厚みは、使用する樹脂によっても異なるが、例えばエチレン−ビニルアルコール共重合体を使用した場合は5〜25μm、ナイロン系樹脂を使用した場合は10〜40μm、ポリエステル系樹脂を使用した場合は20〜1000μmとするのが好ましい。また、強化層の厚みは10〜40μmとするのが好ましい。
本発明の積層フィルム(1)におけるシーラント層(30)は、一般にシーラント層として使用されているポリオレフィン系樹脂であれば特に制限なく使用でき、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等のポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−メタクリル酸共重合体及びその金属架橋物等のポリエチレン系樹脂、或いはポリプロピレン等を単独で、或いは混合して使用することができるが、特にポリエチレン系樹脂を使用するのが好ましい。シーラント層(30)の厚みは、概ね20〜80μmとするのが好ましい。また、易開封性可能な層間剥離タイプや凝集剥離タイプのシーラントを使用することもできる。
本発明の積層フィルム(1)は、最外層(10)として使用する裏面に印刷が施されたフィルムと、中間層(20)を構成する各層として使用するフィルムと、シーラント層(30)として使用するフィルムとを接着剤を用いてドライラミネート法で積層製造することも可能であるが、他の方法、例えば、予め中間層(20)とシーラント層(30)とからなる、具体的にはガスバリヤー層(21)/強化層(22)/接着層/シーラント層(30)なる構成の共押出フィルムを成形した後、この共押出フィルムと最外層(10)として使用する裏面に印刷が施されたフィルムとを接着剤を用いてドライラミネート法にて積層する方法で製造することもできる。
以下に、本発明を実施例より具体的に説明する。なお、本実施例において使用したフィルムは以下の通りである。
<最外層として使用するフィルム>
A1:非晶質ポリエステル樹脂(イーストマンケミカル社製、商品名:PETG6763)をインフレーション押出成形法にて製膜して得られた厚みが25μmのフィルム
23℃におけるヤング率:MD/TD=1580MPa/1460MPa
85℃における貯蔵弾性率(110Hzで測定):
MD/TD=423MPa/632MPa)
ヘイズ:4.2%
グロス:130%
A2:厚みが30μmである以外はA1と同じ
23℃におけるヤング率:MD/TD=1610MPa/1620MPa
85℃における貯蔵弾性率(110Hzで測定):
MD/TD=430MPa/643MPa)
ヘイズ:4.3%
グロス:140%
A3:厚みが16μmの成形用PETフィルム(東レ株式会社製、商品名:ルミラーF865)
23℃におけるヤング率:MD/TD=3520MPa/3520MPa
85℃における貯蔵弾性率(110Hzで測定):
MD/TD=2810MPa/2780MPa
ヘイズ:4.1%
グロス:133%
A4:厚みが16μmである市販の二軸延伸PETフィルム
23℃におけるヤング率:MD/TD=3920MPa/4020MPa
85℃における貯蔵弾性率(110Hzで測定):
MD/TD=3610MPa/3670MPa
ヘイズ:2.4%
グロス:135%
A5:厚みが50μmの市販のCPP(未延伸ポリプロピレン)フィルム
23℃におけるヤング率:MD/TD=840MPa/810MPa
85℃における貯蔵弾性率(110Hzで測定):測定せず
ヘイズ:5.0%
グロス:109%
<中間層(20)及びシーラント層(30)>
中間層(20)及びシーラント層(30)としては以下の構成の共押出フィルムを使用した。
ガスバリヤー層(21)にエチレンビニルアルコール共重合体(EVOH)、強化層(22)にナイロン6/66(NY)、シーラント層(30)にエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を使用したEVOH/NY/接着性樹脂層/EVAなる四層構成の共押出フィルム
各層の厚み構成は以下の通りである。
B1:EVOH/NY/接着性樹脂層/EVA=12μm/18μm/5μm/45μm
B2:EVOH/NY/接着性樹脂層/EVA=20μm/25μm/10μm/65μm
本発明の深絞り容器底材用積層フィルム(1)の最外層(10)に使用するフィルム及び本発明の深絞り容器底材用積層フィルム(1)の特性は、以下の方法で評価した。
<ヤング率>
JIS K7127に準拠して23℃、50%RHの条件下で測定した。
<85℃における貯蔵弾性率>
東洋ボールドウィン社製、RHEOVIBRON モデル:RHEO−2000を使用して110Hzの条件下で貯蔵弾性率を測定し85℃における値をもとめた。
<ヘイズ及びグロス>
JIS K7105に準拠して測定した。
<成形深さ>
深絞り包装機(MULTIVAC R530)を用いて、所定温度における7mm、15mm、25mm、45mm、60mmの深さに深絞り成形して、成形可能であった場合に○、不完全ではあるが成形できた場合(主にアール部の成形に難あり。)に△、できなかった場合に×とした。
<外観>
積層フィルムにおける印刷の意匠性(透明感、光沢等)を目視で評価した。
<印刷ピッチ精度>
最外層に使用するフィルム(幅:880mm)を最大張力9.0kgの条件で、ピッチ寸法339mmで4色グラビア印刷を行い、得られた印刷のピッチと所定のピッチ寸法との誤差を測定して評価した。
実施例1〜3、比較例1
最外層(10)に使用するPETGフィルム(A1又はA2)の裏面側に上記印刷ピッチ精度の欄に記載した方法で印刷を施し、その印刷面と中間層(20)、シーラント層(30)を構成する共押出フィルム(B1又はB2)のEVOH面とを二液性ポリウレタン接着剤を使用してドライラミネート法で貼り合わせて本発明の深絞り容器底材用積層フィルム(1)を得た。また、比較のために最外層(10)に使用するフィルムとして従来公知の成形用PETフィルム(A3)を使用した以外は、実施例1と同様にして積層フィルムを得た。
最外層(10)に使用するフィルムの印刷ピッチ精度、及び得られた積層フィルムを深絞り成形した際の成形深さ、外観を表1に示す。
比較例2
最外層(10)に使用するフィルムとしてCPPフィルム(A5)を使用した以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。最外層(10)に使用するフィルムの印刷ピッチ精度、及び得られた積層フィルムを深絞り成形した際の成形深さ、外観を同じく表1に示す。
Figure 2004065121
表1から明らかなように、最外層(10)用のフィルムの印刷ピッチ精度については本発明にかかる実施例1〜3及び比較例1で使用したA1、A2、A3のフィルムの何れもが優れた性質を示し、また印刷の意匠性に優れていたが、比較例2で使用したA5のフィルムは厚みを50μmとしているので印刷ピッチ精度は±0.2mmであり特に悪くはなかったが光沢に欠け印刷の意匠性に劣るものであった。
また、深絞り成形性については、本発明にかかる実施例1〜3の深絞り容器底材用積層フィルムが95℃の低温でも60mm迄の深絞り成形が可能であったのに対して、比較例1の積層フィルムは120℃にしなければ深絞り成形ができず、しかも可能な成形深さは15mmでしかなかった。さらに、120℃で深絞り成形した場合に比較例1の積層フィルムは25mm以上の成形深さにしようとするとフィルムが白化してしまった。また、比較例2の積層フィルムは95℃において成形深さが15mm迄は良好に深絞り成形ができたが、25mmを超える深さの深絞り成形はアール部分の成形が不充分であった。
比較例3
最外層(10)に使用するフィルムとして二軸延伸PETフィルム(A4)を使用した以外は実施例1と同様にして積層フィルムを得た。この二軸延伸PETフィルム(A4)の印刷ピッチ精度は±0.1mmであって良好であり、また得られた積層フィルムの印刷の意匠性も優れていたが、120℃においても深絞り成形ができなかった。
本発明によって、印刷適性、深絞り成形性の何れもが良好で、しかも印刷の意匠性に優れた積層フィルムを提供することが可能となった。したがって、最近流行のハム、ソーセージ等のスライス製品を充填包装した製品の正面になる底材側にもスポット広告等について意匠性に優れた印刷を施したパッケージを提供することが可能となった。

Claims (5)

  1. 裏面に印刷が施されたポリエステル系樹脂からなる最外層(10)、ガスバリヤー層(21)を含む中間層(20)及びポリオレフィン系樹脂からなるシーラント層(30)の順に積層され、最外層(10)として使用するフィルムのヤング率が1400MPa以上(23℃で測定)、85℃における貯蔵弾性率が1000MPa以下(110Hzで測定)であり、しかも最外層(10)の厚みが10〜50μmであることを特徴とする深絞り容器底材用積層フィルム(1)。
  2. ガスバリヤー層がエチレン−ビニルアルコール共重合体からなることを特徴とする請求の範囲(1)記載の探絞り容器底材用積層フィルム(1)。
  3. 中間層(20)がガスバリヤー層(21)と強化層(22)との2層構造であることを特徴とする請求の範囲(1)又は(2)記載の深絞り容器底材用積層フィルム(1)。
  4. シーラント層(30)がポリエチレン系樹脂からなることを特徴とする請求の範囲(1)乃至(3)のいずれかに記載の深絞り容器底材用積層フィルム(1)。
  5. 最外層(10)に使用するフィルムのヘイズが7%以下、グロスが120%以上であることを特徴とする請求の範囲(1)乃至(4)のいずれかに記載の深絞り容器底材用積層フィルム(1)。
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