JPWO2004028782A1 - エンボスキャリアテープ成形機 - Google Patents

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智亮 池田
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浩 兼信
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Abstract

帯状シート(A)の巾方向の熱収縮の変化の程度を軽減させ、製品寸法を安定化させて、所要の製品精度をエッジロスを生じさせることなく維持させる。特定移送経路(8)上の上流側から順に、帯状シート(A)の定量移送長さ(B)と略同じ長さ範囲箇所を特定温度以上に昇温させる加熱部(12)、前記シート(A)の定量移送長さ(B)範囲箇所毎のエンボス成形を行うことによりシート長手方向(x)へ連続的に並ぶ複数のポケットを成形する成形部(13)、及び、前記シート(A)の特定位置に孔をあけるパンチ部(14)を設けたエンボスキャリアテープ成形機において、前記加熱部(12)の加熱ゾーン(15)をシート長手方向へ前記定量移送長さ(B)よりも特定長さだけ長くなすものとした付加加熱部位(17)を設ける。

Description

本発明は、小型電子部品などを収納するポケットをエンボス成形によりテープ長手方向に連続的に設けたエンボスキャリアテープの成形機に関するものである。
キャリアテープはIC、トランジスタ、ダイオード、コンデンサなどの表面実装用小型電子部品を電子機器の自動組立ラインに供給するために、小型電子部品を長尺なテープに設けられたポケットに一個ずつ収納できるようにしたものであって,ポケットそれぞれに同じ小型電子部品を収納配置してなる当該キャリアテープを実装機械へ巡回させ、所定位置で前記小型電子部品をポケットから取り出して電子回路基板へ表面実装する自動実装が行えるようにしている。
この種のキャリアテープの製造装置は、既に本出願人などにより案出されており、その概要は次のようなものとなされているのであって、即ち、移送手段により熱可塑性樹脂からなる帯状のシートを定量の移送長さで間欠的に移送し、この移送中において、前記シートの定量の移送長さ範囲箇所を加熱部により所定の温度に加熱し、このように加熱された前記シートの定量の移送長さ範囲箇所を成形部においてエンボス成形して収納ポケットを作成し、その後に、パンチ部で前記シートの必要箇所にスプロケット係合孔や突き出し孔を穿孔する構成となされている(例えば特開2000−62023号公報参照)。
上記加熱部により前記シートを加熱するときは、間欠移送の定量の移送毎に、前記シートの定量の移送長さ範囲箇所の上下面に加熱部の加熱ゾーンを当接させ直接加熱を行うようにしている。
上記した従来の製造装置の加熱手段により加熱された前記シートは、図2Bに示すようなものとなるのであって、即ち、それぞれの前記定量の移送長さB毎に、シート長手方向xの中央箇所p1の温度が高く両端箇所p2、p2の温度が低くなるような温度分布をなすように昇温されるのであり、従って、シート巾方向の熱収縮量がシート長手方向xの位置変化に伴って前記定量の移送長さ毎の周期で変化し、これに起因して、前記シートの側縁が波形をなすものとなる。
このように波形となった前記シートは製品であるエンボスキャリアテープの各部の寸法を不安定となして製品精度を低下させるのであり、その程度によっては、前記シートの側縁近傍を点線mで示すようにシート長手方向へ直状に切断して波形箇所を切り捨てることにより寸法精度を向上させることが必要となり、このことが前記シートのエッジロスを発生させるのである。
本発明は、斯かる問題点に鑑みて創案したもので、即ち、上記熱収縮量の変化を低減させることにより製品寸法を安定化させて所要の製品精度を帯状シートのエッジロスを生じさせることなく維持させることのできるものとしたエンボスキャリアテープ成形機を提供することを目的とする。
本願の第一の発明では、熱可塑性樹脂からなる帯状シートを特定移送経路上にて定量の移送長さで間欠移送する移送手段を形成すると共に、前記特定移送経路上の上流側から順に、前記シートの前記定量の移送長さと略同じ長さ範囲箇所を特定温度以上に昇温させる加熱部、前記シートの前記定量の移送長さ範囲箇所毎のエンボス成形を行うことによりシート長手方向へ連続的に並ぶ複数のポケットを成形する成形部、及び、前記シートの特定位置に孔をあけるパンチ部を設けたエンボスキャリアテープ成形機において、前記加熱部の加熱ゾーンをシート長手方向へ前記定量の移送長さよりも特定長さだけ長くなすものとした付加加熱部位を設けた構成となす。
これによれば、前記加熱部と前記付加加熱部位とが前記シートにおける前記定量の移送長さよりも特定長さだけ長い範囲箇所を同時に特定温度以上に昇温させるものとなり、一方では前記移送部が前記シートを前記定量の移送長さづつ間欠移送させる。従って、前記シートは前記加熱部で加熱された前記定量の移送長さに対応する範囲箇所毎に、この範囲箇所の移送長さ方向の端部をなす前記特定長さ範囲を2度加熱されるものとなる。即ち、従来においては前記加熱部による加熱の際に前記シートの巾方向の熱収縮量の比較的少ないシート部分が2度加熱の作用により補足的に熱収縮されるのであり、これによりシート長手方向の位置変化に伴う前記シートの巾方向の熱収縮の変化の程度は軽減されるものとなる。
また第二の発明では、熱可塑性樹脂からなる帯状シートを特定移送経路上にて定量の移送長さで間欠移送する移送手段を形成すると共に、前記特定移送経路上の上流側から順に、前記シートの前記定量の移送長さと略同じ長さ範囲箇所を特定温度以上に昇温させる加熱部、前記シートの前記定量の移送長さ範囲箇所毎のエンボス成形を行うことによりシート長手方向へ連続的に並ぶ複数のポケットを成形する成形部、及び、前記シートの特定位置に孔をあけるパンチ部を設けたエンボスキャリアテープ成形機において、前記成形部が圧空成形の行われるもので前記シートの圧空成形中に各ポケットを成形するための凹型内に押し入れられるアシストプラグを有するものとなされており、各アシストプラグは前記シートの各ポケットに対応するエンボス対象領域に接してこれを冷却すると共に各ポケットの成形に要する押圧力の凡そ60%〜80%の押圧力を前記エンボス対象領域に付与するものとなされた構成となす。
これによれば、前記成形部における前記ポケットの成形に際してアシストプラグの押圧力が利用されるため、前記シートの加熱温度は比較的低くて済むようになり、従って前記シートの巾方向の熱収縮が減少し、これに伴って、シート長手方向の位置変化に伴う前記シートの巾方向の熱収縮の変化の程度が軽減されるものとなる。
この際、次のように限定するのがよいのであって、即ち、前記加熱部の加熱ゾーンをシート長手方向へ前記定量の移送長さよりも特定長さだけ長くなすものとした付加加熱部位を設けた構成となす。これによれば、第2の発明の作用に加えて、第1の発明の場合と同様な作用が得られるのであり、これにより、シート長手方向の位置変化に伴う前記シートの巾方向の熱収縮の変化の程度は一層、軽減されるものとなる。
前記付加加熱部位は次のようになすのが好ましいのであって、即ち、前記加熱部の加熱ゾーンをシート長手方向へ前記定量移送長さの凡そ数十%程度大きくなすものとなす。これによれば、シート長手方向の位置変化に伴う前記シートの巾方向の熱収縮の変化の程度が大幅(例えば従来の10分の1程度)に軽減されるものとなる。
さらに前記付加加熱部位は次のようになすのが好ましいのであって、即ち、前記加熱部の加熱ゾーンをシート長手方向へ前記定量の移送長さよりも1つのポケットのシート長手方向の長さと凡そ同じ長さだけ大きくなすものとなす。これによれば、前記加熱部及び前記付加加熱部位による前記シートの2度加熱箇所が特定の1つの前記ポケットの対応するシート箇所に集中するものとなり、製品精度保持上好都合となり得る。
また、前記シートの特定移送経路上で前記加熱部及び前記付加加熱部位よりも上流側に前記シートの前記定量の移送長さ範囲箇所を前記特定温度よりも低い温度に加熱する予備加熱部を設け、前記シートが先ず予備加熱部の比較的低い温度の加熱ゾーンで加熱され、次に前記加熱部及び前記付加加熱部の比較的高い温度の加熱ゾーンで前記特定温度以上に加熱される構成となす。これによれば、前記シートが比較的高い温度の加熱ゾーンにより最初から成形可能温度まで加熱される場合に較べて、前記シートの熱収縮の程度が緩和され、シート長手方向の位置変化に伴う前記シートの巾方向の熱収縮の変化の程度はさらに軽減されるものとなる。
図1は、本発明に係るエンボスキャリアテープ成形機を示す概要図であり、図2は、前記成形機の加熱部及び帯状シートを示し、図2Aは加熱部などの側面図、図2Bは加熱部のみで加熱された従来の帯状シートの平面図、そして図2Cは加熱部及び付加加熱部位で加熱された本願発明に係る帯状シートの平面図である。
図3は、前記成形機で成形されたエンボスキャリアテープで図3Aは平面図で図3Bは斜視図である。
図4は、前記成形機の成形部を示す側面視断面図であり、図5は、前記成形部の作動を示す説明図である。
図1は本発明に係るエンボスキャリアテープ成形機を示す概要図、図2は前記成形機の加熱部の作用を示す説明図、図3は前記成形機で成形されたエンボスキャリアテープを示す図、図4は前記成形機の成形部を示す側面視断面図、図5は前記成形部の作動を示す説明図である。
図1において、1は熱可塑性樹脂(ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネイトなど)からなり所定幅となされた帯状シートAを繰り出す供給部で、機体フレームの特定位置に支軸2回りの回転可能に装着された帯状シート繰り出しリール3と、機体フレームの特定位置に軸着された2つの案内ローラ4、5と、これらローラ4とローラ5との間で上下移動可能に装着された可動案内ローラ6とを備え、帯状シート繰り出しリール3から引き出された帯状シートAを案内ローラ4、5、6で案内するものとなされている。この際、可動案内ローラ6は供給部1から繰り出される帯状シートAに常に適当な張力を付与して帯状シートAの安定的な繰り出しを可能としている。
そして、ローラ5の右側となる機体フレーム上箇所でローラ5と水平方向上で対向する特定箇所には案内ローラ7が軸着してあり、この案内ローラ7と案内ローラ5との間に帯状シートAが直状且つ水平状に掛け渡されており、案内ローラ5、7間の帯状シートAの存在箇所が帯状シートAの特定移送経路8をなしている。
9は熱可塑性樹脂からなる帯状シートAを特定移送経路8上にて定量移送長さBだけ連続移送してはその移送を一時停止することを繰り返すように間欠移送するものとした移送部であり、左右方向へ往復移動可能となされ帯状シートAを任意時に把持するものとした可動チャック部10と、機体フレームの特定位置に固定され帯状シートAを任意時に把持するものとした固定チャック部11とを備え、固定チャック部11が帯状シートAを解放した状態の下で左方側へ移動した可動チャック部10が帯状テープAを把持して右方へ移動することにより帯状シートAを定量移送長さBだけ右方へ移動させ、次に固定チャック部11が帯状シートAを把持してその移動を規制した後、可動チャック部10が帯状シートAを解放して左方側へ戻ることを繰り返すものとなされている。
移送部9の左側に位置した特定移送経路8上には、上流側から順に、帯状シートAの定量移送長さBと略同じ長さ範囲箇所を特定温度以上に昇温させる加熱部12、帯状シートAの定量移送長さB範囲箇所のエンボス成形を行うことによりシート長手方向xへ連続的に並ぶ複数のポケットを成形する成形部13、及び、帯状シートAの特定位置に孔をあけるパンチ部14が配設してあり、移送部9による帯状シートAの間欠移送中の一時停止時に、加熱部12、成形部13及びパンチ部14が帯状シートAへの加熱動作、成形動作及び孔あけ動作を行うようにしている。
加熱部12は上盤12aと下盤12bが上下方向に対峙してその上下盤12a、12bの間に帯状シートAを通すことができるもので、前記シートAが停止した時点で、その上盤12aと下盤12bが前記シートAを挟み込むように上下方向から移動するものとなされている。これら上盤12aと下盤12bのそれぞれに図示しないヒータが設けてあって、図2に示すように、上盤12aの下面全体及び下盤12bの上面全体が特定温度(例えば190℃〜200℃程度)に加熱される加熱ゾーン15、15となされており、これら上下の加熱ゾーン15、15は同一大きさとなされ上下方向で正確に符合するように近接されると共にそれぞれのシート長手方向xの長さを定量移送長さBに合致されている。これら加熱ゾーン15、15は成形部13によるエンボス成形領域のみを加熱して帯状シートAの熱収縮を可及的に抑制するものである。なお、16a及び16bは上盤12aと下盤12bを上下変位させるための駆動部である。
そして、本発明では図2に示すように、この加熱部12に隣接して該加熱部12の上下盤12a、12bの加熱ゾーン15、15をこれと同一巾でシート長手方向xへ定量移送長さBよりも特定長さDだけ長くなすものとした付加加熱部位17が設けてある。この付加加熱部位17は上側部位17aと下側部位17bからなり、前記上盤12a及び前記下盤12bとは独立した構造のものをそれら上盤12a及び下盤12bに隣接して設けてもよいし、或いはそれら上盤12a及び下盤12bの一部を延長して同体に形成したものでもよいのであり、また上側部位17aの加熱ゾーン18は前記上盤12aの加熱ゾーン15と同一平面になすと共に、下側部位17bの加熱ゾーン18は前記下盤12bの加熱ゾーンと同一平面になし、さらに全ての加熱ゾーン15、18の全面は出来るだけ均一温度になるものとなしている。
そして、この付加加熱部位17は加熱部12の加熱ゾーン15をシート長手方向へ定量移送長さBの凡そ数十%程度大きくなすものとなされるのであり、好ましくは20%〜35%程度大きくなすものとする。
この付加加熱部位17は帯状シートAがその間欠移送中の一時停止時に、加熱部12と共に帯状シートAを一回挟み付けるように作動するものとなされており、加熱部12と付加加熱部位17の加熱ゾーン15、18が帯状シートAを挟み付けたときに、それらの加熱ゾーン15、18が加熱部12の加熱ゾーン15の長さBと付加加熱部位17の加熱ゾーン18の長さDを加えた長さ範囲Eの帯状シートA部分の上下面に密状に接触してこの帯状シートA部分を特定温度(例えば190℃)以上に加熱するようになしてある。
ここで、加熱部12と付加加熱部位17とにより帯状シートAを加熱するものとした本願発明の場合と、付加加熱部位17を設けることなく、加熱部12のみで帯状シートAを加熱するものとなされた従来の場合とにおける加熱後の帯状シートAの形状を比較する。
先ず図2Bに示す従来の場合は、帯状シートAが定量移送長さB移送される毎に加熱部12で定量移送長さBと同じ長さ範囲箇所を1回加熱される処理を繰り返されるため、帯状シートAの加熱部12による一回の加熱範囲F1のシート長手方向の両端部p2、p2は比較的低い温度となって比較的熱収縮が少ないため、加熱部12を通過した帯状シートAの各側縁は側方へ大きく出入りした波形となるのであり、この際の一方の側縁の熱収縮量の差異b1は凡そ0.15mm〜0.2mm程度に達することがある。
一方、図2Cに示す本願発明の場合は、帯状シートAが定量移送長さB移送される毎に加熱部12及び付加加熱部位17で定量移送長さBよりも特定長さDだけ長い範囲箇所を一回加熱される処理を繰り返されるため、帯状シートAは定量移送長さBのうち付加加熱部位17の加熱ゾーン18の長さDだけ2度加熱されるのであり、従ってたとえ加熱部12及び付加加熱部部位17で加熱される長さ範囲F2の両端部p3、p3が比較的低い温度となっても、この両端部p3、p3が2度加熱により比較的大きく熱収縮するため、加熱部12及び付加加熱部位17で加熱された後の帯状シートAは一方の側縁の熱収縮量の差異b2が図2Bに示す従来の場合のそれb1に較べると、大幅に小さくなり、この小さくなる度合いは付加加熱部17の加熱ゾーン18の長さDが大きくなればなるほど大きくなるのである。
例えば付加加熱部位17が加熱部12の加熱ゾーン15をシート長手方向xへ定量移送長さBの凡そ数十%程度大きくなすものとなされたときは、帯状シートAの一方の側縁の熱収縮量の差異b2は従来のそれb1の凡そ10分の1となすことができる。しかし、付加加熱部位17が加熱部12の加熱ゾーン15を過度に大きくなすものとなされたときは、前記側縁の熱収縮量の差異b2の減少率が小さくなって不経済であり、逆に付加加熱部位17が加熱部12の加熱ゾーン15を大きくなす程度が過小であるときは前記側縁の熱収縮量の差異b2の程度が従来のそれb1に較べて十分に減少しないのである。
また付加加熱部位17は、前記加熱部12の加熱ゾーン15をシート長手方向へ定量移送長さBよりも1つのポケットaのシート長手方向xの長さと凡そ同じ長さけ大きくなすものとなすのがよいのであり、このようにすると、2度加熱による不確定な熱収集縮範囲箇所(図2C中に符号Dで示す部位)を図3に示す単一のポケットaに対応する単位範囲F3の特定のものに集中させることができ、製品の単位範囲F3毎の精度を確保する上で好都合となる。
成形部13は、加熱部12を経て移送されてきた帯状シートAに対して定量移送長さB範囲箇所毎に圧空成形によるエンボス成形を行うものであり、図4に示されているように、下面部をシートAに接するように配置された上金型19aと、帯状シートAを挟み込むことができるように上下移動可能に設けられた下金型19bとからなるものである。
この成形部13において上記上金型19aのキャビティdには、上金型19aを貫通したステー20aに連結された取付板20bが設けてあり、この取付板20bに複数のアシストプラグ20がエンボス成形されるポケットaに対応して設けられている。
各アシストプラグ20は成形部13に送り込まれた定量移送長さBの帯状シートAのエンボス対象領域に対して接触による部分冷却を行うと共に前記エンボス対象領域に1つのポケットaの成形に要する押圧力の数十%(好ましくは凡そ60%〜80%、最も好ましくは凡そ70%程度)の押圧力を付与するようになしたもので、前記アシストプラグ20の下端を下金型19bにおける各凹み型fの底部形状より若干小さくすると共に、加熱部12にて昇温された帯状シートAの温度よりも低い温度状態となし、これを図5に示すようにエンボス成形時に帯状シートAのエンボス対象領域に接触させることで、前記下金型19bの各凹み型fの底部側に入り込むことになる部分の温度を下げ、エンボス成形されたポケットaの底部a2の肉厚が薄くならないようになすと共に、アシストプラグ20に帯状シートAの変形を補助させることにより圧空成形の際の帯状シートAの加熱温度を比較的低い温度となすことを可能としている。
ここで、各アシストプラグ20の付与する押圧力を1つのポケットaの成形に要する押圧力の数十%(好ましくは凡そ60%〜80%)の大きさとなしたのは、これよりも小さいと、帯状シートAの加熱温度を有効に低下させるのに不十分となり、またこれよりも大きいと、帯状シートAの材料を損じる虞があるからであり、また各アシストプラグ20の付与する押圧力を1つのポケットaの成形に要する押圧力の凡そ70%程度となすことは、帯状シートAの材料を損じることなく帯状シートAの加熱温度を最大限に低下させることを可能となすものである。
そして、帯状シートAの加熱温度を比較的低い温度となすことを可能としたことは、加熱部12及び付加加熱部位17の加熱に要する負担を小さくなすと共に、加熱部12及び付加加熱部位17の加熱による帯状シートAの前記熱収縮量の差異b2を一層小さくなす上で寄与するものである。
この成形部13においてエンボス成形する場合には、上金型19aと下金型19bとを型締した後、上金型19aのキャビティdに圧縮空気を送り込むと共に、ステー20aを上下変位させるためのシリンダ装置21に圧縮空気を供給し、このシリンダ装置21の動作で各アシストプラグ20を降下させて帯状シートAに接触させたまま帯状シートAのエンボス対象領域を圧下させるようにする。
この際、キャビティdに送り込まれた圧縮空気は図5に示すように自身の圧力で帯状シートAを下金型19bに押さえ付けるように作用し、一方、各アシストプラグ20は帯状シートAに接触してこれの凹み変形を補助すると共にエンボス対象領域のうち特にポケットaの底部a2になる箇所を冷却してその肉厚が小さくなるのを抑えるものとなり、これら成形作用が間欠移送における定量移送長さBの帯状シートAに対して、それぞれ所定形状となされてシート長手方向xに沿って連続的に並ぶ複数のポケットaを適正に成形するものとなる。ここで、ポケットaの底部a2の肉厚が薄くならないことは,小型電子部品を収納するパンケージとしての強度を保つ上で寄与する。22は下金型19bをシートAの間欠移送のタイミングに応じながら昇降させる駆動部を示している。
この成形部13におけるエンボス成形は、送り込まれてくる定量移送長さBの帯状シートA部分毎に行われるものであり、エンボス成形された定量移送長さBのシートA部分同士が繋がる箇所でも成形されたポケットaのピッチが変化しないようにしている。
パンチ部14は特開2000−62023号公報に示すものと同様なものであって、成形部13から移送されてきたエンボス成形済みのシートAを下方から支持する受け台23aと、この受け台23aの上部に上下移動可能に対向配置されたパンチカバー23bとを備えると共に、帯状シートAのシート長手方向の位置を正確に位置決めするための位置決め装置24とを有するものとなされている。
そして、パンチカバー23bは駆動部25を介して上下方向に上げ下げされるものであり、このパンチカバー23bの下面側に図3に示すエンボスキャリアテープCにおけるようにポケットaの底部a2に突き出し孔g1をあけたりフランジ部hに所定間隔で配置させるスプロケット係合孔g2をあけるためのピン部材26が突出状に設けてあって、受け台23aにエンボス成形済みの帯状シートAが停止して位置決め装置24による位置決めが行われた状態となったときに、パンチカバー23bが降下し、ピン部材26が受け台23aに形成された孔内に入り込むことにより突き出し孔g1及びスプロケット係合孔g2が打ち抜き加工されるようにようになされている。
パンチ部14を通過した後の帯状シートAは図3に示すように基準面をなす一方の側縁h1から正確な特定距離j1、j2となる位置にスプロケット係合孔g2や突き出し孔g1及びポケットaを形成されてなる仕上がり製品としてのエンボスキャリアテープとなされるのであり、その後の補足的仕上げ加工は何ら必要のないものとなる。
上記実施例は次のように変形できる。
即ち、帯状シートAの特定移送経路8上で加熱部12及び付加加熱部位17よりも上流側に帯状シートAの定量移送長さB範囲を移送部9による間欠移送中の一時停止時に特定温度(凡そ190℃〜200℃程度)よりも低い温度(例えば100℃〜150℃程度)に加熱するものとした予備加熱部12Aを設け、移送部9により間欠移送される帯状シートAがその定量移送長さB箇所を先ず予備加熱部12Aの比較的低い温度の加熱ゾーン15aで加熱され、次に加熱部12及び付加加熱部位17の比較的高い温度の加熱ゾーン15、18で前記特定温度(例えば凡そ190℃〜200℃程度)以上に加熱される構成となすこともできる。
この際、予備加熱部12Aは上盤27aと下盤27bが上下方向に対峙してその上下盤27a、27bの間に帯状シートAを通すことができるもので、帯状シートAの間欠移送中の一時停止時に、その上盤27aと下盤27bが前記シートAを挟み込むように上下方向から移動するものとなされている。
上記した本発明によれば次のような効果が得られる。
即ち第1の発明の場合によれば、従来において加熱部による帯状シートAの加熱の際に帯状シートAの巾方向の熱収縮の程度が比較的少ないシート箇所(図2B中の符号p2で示す箇所)が2度加熱の作用により補足的に熱収縮されるものとなり、これによりシート長手方向xの位置変化に伴う帯状シートAの巾方向の熱収縮の差異b2の程度を軽減させて製品寸法を安定化させることができ、所要の製品精度をエッジロスを生じさせることなく維持させることができる。
第2の発明の場合によれば、成形部13における各ポケットaの成形処理に際してアシストプラグ20の押圧力が利用されるため、帯状シートAの加熱温度を比較的低くなすことができるのであり、例えば帯状シートAがポリスチレンの場合であると、その加熱温度は従来の230℃から凡そ190℃〜200℃程度に低下させることができるのであり、これに関連して帯状シートAの巾方向の熱収縮が減少するため、シート長手方向xの位置変化に伴う帯状シートAの巾方向の熱収縮の変化の程度を軽減させることができるのであり、第1の発明の場合と同様に、製品寸法を安定化させて、所要の製品精度をエッジロスを生じさせることなく維持させることができる。
また、加熱部の加熱ゾーンをシート長手方向へ定量の移送長さよりも特定長さだけ長くなすものとした付加加熱部位を設けたものによれば、第2の発明の効果を第1の発明と同様の作用によりさらに促進させることができる。
また、シート長手方向xの位置変化に伴う帯状シートAの巾方向の熱収縮の変化の程度を不経済となすことなく大幅(例えば従来の10分の1程度)に軽減させることができる。
また、加熱部12及び付加加熱部位17による帯状シートの2度加熱箇所が1つのポケットaに対応した図3に示す単位箇所P3に集中させることができ、不確定な熱収縮による影響が帯状シートAの複数の単位箇所P3に波及するのを阻止することができる。
また、帯状シートAが最初から比較的高い温度(凡そ190℃〜200℃程度)の加熱ゾーン15,18で加熱される場合に較べて、帯状シートAの熱収縮の程度を緩和させることができ、シート長手方向xの位置変化に伴う帯状シートAの巾方向の熱収縮の変化の程度をさらに軽減させることができる。
【0003】
の移送長さよりも特定長さだけ長くなすものとした付加加熱部位を設けた構成となす。
これによれば、前記加熱部と前記付加加熱部位とが前記シートにおける前記定量の移送長さよりも特定長さだけ長い範囲箇所を同時に特定温度以上に昇温させるものとなり、一方では前記移送部が前記シートを前記定量の移送長さづつ間欠移送させる。従って、前記シートは前記加熱部で加熱された前記定量の移送長さに対応する範囲箇所毎に、この範囲箇所の移送長さ方向の端部をなす前記特定長さ範囲を2度加熱されるものとなる。即ち、従来においては前記加熱部による加熱の際に前記シートの巾方向の熱収縮量の比較的少ないシート部分が2度加熱の作用により補足的に熱収縮されるのであり、これによりシート長手方向の位置変化に伴う前記シートの巾方向の熱収縮の変化の程度は軽減されるものとなる。
また前記成形部は次のようになすのが好ましいのであって、即ち、前記成形部が圧空成形の行われるもので前記シートの圧空成形中に各ポケットを成形するための凹型内に押し入れられるアシストプラグを有するものとなし、各アシストプラグは前記シートの各ポケットに対応するエンボス対象領域に接してこれを冷却すると共に各ポケットの成形に要する押圧力の凡そ60%〜80%の押圧力を前記エンボス対象領域に付与するものとなされた構成となす。
これによれば、前記成形部における前記ポケットの成形に際してアシストプラグの押圧力が利用されるため、前記シートの加熱温度は比較的低くて済むようになり、
【0004】
従って前記シートの巾方向の熱収縮が減少し、これに伴って、シート長手方向の位置変化に伴う前記シートの巾方向の熱収縮の変化の程度が一層軽減されるものとなる。
また、前記付加加熱部位は次のようになすのが好ましいのであって、即ち、前記加熱部の加熱ゾーンをシート長手方向へ前記定量移送長さの凡そ数十%程度大きくなすものとなす。これによれば、シート長手方向の位置変化に伴う前記シートの巾方向の熱収縮の変化の程度が大幅(例えば従来の10分の1程度)に軽減されるものとなる。
さらに前記付加加熱部位は次のようになすのが好ましいのであって、即ち、前記加熱部の加熱ゾーンをシート長手方向へ前記定量の移送長さよりも1つのポケットのシート長手方向の長さと凡そ同じ長さだけ大きくなすものとなす。これによれば、前記加熱部及び前記付加加熱部位による前記シートの2度加熱箇所が特定の1つの前記ポケットの対応するシート箇所に集中するものとなり、製品精度保持上好都合となり得る。
また、前記シートの特定移送経路上で前記加熱部及び前記付加加熱部位よりも上流側に前記シートの前記定量の移送長さ範囲筒所を前記特定温度よりも低い温度に加熱する予備加熱部を設け、前記シートが先ず予備加熱部の比較的低い温度の加熱ゾーンで加熱され、次に前記加熱部及び前記付加加熱部の比較的高い温度の加熱ゾーンで前記特定温度以上に加熱される構成となす。これによれば、前記シートが比較的高い温度の加熱ゾーンにより最初から成形可能温度まで加熱される場合に較べ
【0013】
即ち第1の発明の場合によれば、従来において加熱部による帯状シートAの加熱の際に帯状シートAの巾方向の熱収縮の程度が比較的少ないシート箇所(図2B中の符号p2で示す箇所)が2度加熱の作用により補足的に熱収縮されるものとなり、これによりシート長手方向xの位置変化に伴う帯状シートAの巾方向の熱収縮の差異b2の程度を軽減させて製品寸法を安定化させることができ、所要の製品精度をエッジロスを生じさせることなく維持させることができる。
また本発明によれば、成形部13における各ポケットaの成形処理に際してアシストプラグ20の押圧力が利用されるため、帯状シートAの加熱温度を比較的低くなすことができるのであり、例えば帯状シートAがポリスチレンの場合であると、その加熱温度は従来の230℃から凡そ190℃〜200℃程度に低下させることができるのであり、これに関連して帯状シートAの巾方向の熱収縮が減少するため、シート長手方向xの位置変化に伴う帯状シートAの巾方向の熱収縮の変化の程度を軽減させることができるのであり、第1の発明の効果をよりさらに促進させることができる。
また、シート長手方向xの位置変化に伴う帯状シートAの巾方向の熱収縮の変化の程度を不経済となすことなく大幅(例えば従来の10分の1程度)に軽減させることができる。
また、加熱部12及び付加加熱部位17による帯状シートの2度加熱箇所が1つのポケットaに対応した図3に示す単位箇所P3に集中させることができ、不確定な熱収縮による影響が帯状シートAの複数の単位箇所P3に波及するのを阻止することができる。
【0003】
の移送長さよりも特定長さだけ長くなし、該特定長さ箇所を2度加熱させるものとした付加加熱部位を設けた構成となす。
これによれば、前記加熱部と前記付加加熱部位とが前記シートにおける前記定量の移送長さよりも特定長さだけ長い範囲箇所を同時に特定温度以上に昇温させるものとなり、一方では前記移送部が前記シートを前記定量の移送長さづつ間欠移送させる。従って、前記シートは前記加熱部で加熱された前記定量の移送長さに対応する範囲箇所毎に、この範囲箇所の移送長さ方向の端部をなす前記特定長さ範囲を2度加熱されるものとなる。即ち、従来においては前記加熱部による加熱の際に前記シートの巾方向の熱収縮量の比較的少ないシート部分が2度加熱の作用により補足的に熱収縮されるのであり、これによりシート長手方向の位置変化に伴う前記シートの巾方向の熱収縮の変化の程度は軽減されるものとなる。
また前記成形部は次のようになすのが好ましいのであって、即ち、前記成形部が圧空成形の行われるもので前記シートの圧空成形中に各ポケットを成形するための凹型内に押し入れられるアシストプラグを有するものとなし、各アシストプラグは前記シートの各ポケットに対応するエンボス対象領域に接してこれを冷却すると共に各ポケットの成形に要する押圧力の凡そ60%〜80%の押圧力を前記エンボス対象領域に付与するものとなされた構成となす。
これによれば、前記成形部における前記ポケットの成形に際してアシストプラグの押圧力が利用されるため、前記シートの加熱温度は比較的低くて済むようになり、
【0009】
のそれb1に較べると、大幅に小さくなり、この小さくなる度合いは付加加熱部17の加熱ゾーン18の長さDが大きくなればなるほど大きくなるのである。
例えば付加加熱部位17が加熱部12の加熱ゾーン15をシート長手方向xへ定量移送長さBの凡そ数十%程度大きくなすものとなされたときは、帯状シートAの一方の側縁の熱収縮量の差異b2は従来のそれb1の凡そ10分の1となすことができる。しかし、付加加熱部位17が加熱部12の加熱ゾーン15を過度に大きくなすものとなされたときは、前記側縁の熱収縮量の差異b2の減少率が小さくなって不経済であり、逆に付加加熱部位17が加熱部12の加熱ゾーン15を大きくなす程度が過小であるときは前記側縁の熱収縮量の差異b2の程度が従来のそれb1に較べて十分に減少しないのである。
また付加加熱部位17は、前記加熱部12の加熱ゾーン15をシート長手方向へ定量移送長さBよりも1つのポケットaのシート長手方向xの長さと凡そ同じ長さけ大きくなすものとなすのがよいのであり、このようにすると、2度加熱による不確定な熱収縮範囲箇所(図2C中に符号Dで示す部位)を図3に示す単一のポケットaに対応する単位範囲F3の特定のものに集中させることができ、製品の単位範囲F3毎の精度を確保する上で好都合となる。
成形部13は、加熱部12を経て移送されてきた帯状シートAに対して定量移送長さB範囲箇所毎に圧空成形によるエンボス成形を行うものであり、図4に示されているように、下面部をシートAに接するように配置された上金型19aと、帯状シートAを挟み込むことができるように上下移動可能に設けられた下金型19bとからなるものである。
この成形部13において上記上金型19aのキャビティdには、上金型19aを貫通したステー20aに連結された取付板20bが設けてあり、この取付板20bに複数のアシストプラグ20がエンボス成形されるポケットaに対応して設けられている。

Claims (6)

  1. 熱可塑性樹脂からなる帯状シート(A)を特定移送経路(8)上にて定量の移送長さ(B)で間欠移送する移送手段を形成すると共に、前記特定移送経路(8)上の上流側から順に、前記シート(A)の前記定量移送長さ(B)と略同じ長さ範囲箇所を特定温度以上に昇温させる加熱部(12)、前記シート(A)の前記定量の移送長さ(B)範囲箇所毎のエンボス成形を行うことによりシート長手方向(x)へ連続的に並ぶ複数のポケットを成形する成形部(13)、及び、前記シート(A)の特定位置に孔をあけるパンチ部(14)を設けたエンボスキャリアテープ成形機において、前記加熱部(12)の加熱ゾーン(15)をシート長手方向へ前記定量の移送長さ(B)よりも特定長さ(D)だけ長くなすものとした付加加熱部位(17)を設けたことを特徴とするエンボスキャリアテープ成形機。
  2. 熱可塑性樹脂からなる帯状シート(A)を特定移送経路(8)上にて定量の移送長さ(b)で間欠移送する移送手段を形成すると共に、前記特定移送経路(8)上の上流側から順に、前記シート(A)の前記定量移送長さ(B)と略同じ長さ範囲箇所を特定温度以上に昇温させる加熱部(12)、前記シート(A)の前記定量の移送長さ(B)範囲箇所毎のエンボス成形を行うことによりシート長手方向(x)へ連続的に並ぶ複数のポケットを成形する成形部(13)、及び、前記シート(A)の特定位置に孔をあけるパンチ部(14)を設けたエンボスキャリアテープ成形機において、前記成形部(13)が圧空成形の行われるもので前記シート(A)の圧空成形中に各ポケット(a)を成形するための凹型(f)内に押し入れられるアシストプラグ(20)を有するものとなされており、各アシストプラグ(20)は前記シート(A)の各ポケット(a)に対応するエンボス対象領域に接してこれを冷却すると共に各ポケット(a)の成形に要する押圧力の凡そ60%〜80%の押圧力を前記エンボス対象領域に付与するものとなされていることを特徴とするエンボスキャリアテープ成形機。
  3. 前記加熱部(12)の加熱ゾーン(15)をシート長手方向(x)へ前記定量の移送長さ(B)よりも特定長さ(D)だけ長くなすものとした付加加熱部位(17)を設けたことを特徴とする請求の範囲第2項記載のエンボスキャリアテープ成形機。
  4. 前記付加加熱部位(17)が、前記加熱部(12)の加熱ゾーン(15)をシート長手方向(x)へ前記定量の移送長さ(B)の凡そ数十%程度大きくなすものとなされていることを特徴とする請求の範囲第1項又は第3項記載のエンボスキャリアテープ成形機。
  5. 前記付加加熱部位(17)が、前記加熱部(12)の加熱ゾーン(15)をシート長手方向(x)へ前記定量の移送長さ(B)よりも1つのポケット(a)のシート長手方向の長さと凡そ同じ長さだけ大きくなすものとなされていることを特徴とする請求の範囲第1項、第3項又は第4項記載のエンボスキャリアテープ成形機。
  6. 前記シート(A)の特定移送経路(8)上で前記加熱部(12)及び前記付加加熱部位(17)よりも上流側に前記シート(A)の定量の移送長さ(B)範囲箇所を前記特定温度よりも低い温度に加熱する予備加熱部(12A)を設け、前記シート(A)が先ず予備加熱部(12A)の比較的低い温度の加熱ゾーン(15a)で加熱され、次に前記加熱部(12)及び前記付加加熱部(17)の比較的高い温度の加熱ゾーン(15,18)で前記特定温度以上に加熱される構成を特徴とする請求の範囲第1項、第3項、第4項又は第5項記載のエンボスキャリアテープ成形機。
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