JP2004255648A - 薄板状成形品の製造装置 - Google Patents

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Hironori Koyama
洋典 小山
Kazumitsu Omori
和光 大森
Eiichi Takahashi
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Abstract

【課題】セパレータ等の薄板状成形品を短時間に効率的かつ高精度に製造できる装置を提供することを目的とする。
【解決手段】連続したテープ状のプラスチック材料12を供給する供給手段10と、供給されたプラスチック材料12を予熱する予熱手段15と、予熱されたプラスチック材料12に附形する金型49を備えた附形手段18と、附形されたプラスチック材料12を金型49から離型させる離型手段23と、離型されたプラスチック材料12を搬送する搬送手段34と、搬送されたプラスチック材料12を位置決めする位置決め手段と、位置決めされたプラスチック材料12から成形品32を取出す取出手段29とからなることを特徴とする薄板状成形品の製造装置。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薄板状成形品に関し、特には燃料電池用セパレータの製造に好適な製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄板状成形品である燃料電池用セパレータは、表面にガス流路用の溝が形成された導電性の薄板である。燃料電池はこのセパレータ等を数百枚積み重ねて構成し、10年以上の耐用年数が要求される。このため、セパレータに必要な特性として、高い導電性、80〜150℃の耐熱性、耐薬品性、気密性、板厚寸法の精度と薄肉化(0.01mmの誤差は700枚積重ねると7mmとなる。)、耐久性、強度及び金型キャビティに刻設された溝を正確に転写する転写性などがあげられる。
【0003】
このような要求特性を満たすには、特殊な成形材料とその成形方法が必要となる。従来の成形材料では、高い導電性を得るためにカーボンフィラを80重量パーセント以上含む材料を用いるので、その流動性は極めて低く、通常の射出成形によってキャビティを完全に充填させることは不可能であった。そこで、射出成形と圧縮成形を併用することにより、キャビティを前述の成形材料で充填することが可能となったが、この方法では板厚寸法の十分な精度が得られないという問題があった。この課題を解決する方法として、前述の成形材料にて成形品の40〜100%の平面サイズを有する予備成形体を成形圧200〜800kg/cmで成形し、この予備成形体を成形型内で加熱加圧成形して平面サイズ200cm以上 ,厚さ2.5mm以下の樹脂成形品を成形する方法がある。即ち、従来の予備成形タブレットサイズにとらわれず、成形品サイズに近い大きさまで予備成形体の形状を大きくすることにより、不足しがちな流動性を補完し且つ成形時の面圧が従来の予備成形タブレットに比べてより均等になることにより金型の変形を抑えることができ、その結果として厚み等の寸法精度の優れた大型で薄型の樹脂成形品を得るのである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかしながら、上記の成形方法によりセパレータ等を大量に製造するためには、材料である予備成形体は毎様であるため、キャビティへの材料供給と、キャビティからの成形品の取出しを自動的に行うロボットのような機器を別途設けなければならない。そのため、相当の設備費と設置場所を要するのみならず、成形装置とは別に設けるロボットとの連係作動に時間を要するため、セパレータの製造時間は短縮できず、生産性が低下するという問題がある。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−200631号公報(第1−4頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記の点に鑑みなされたものであって、セパレータ等の薄板状成形品を短時間に効率的かつ高精度に製造できる装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、連続したテープ状のプラスチック材料を供給する供給手段と、供給されたプラスチック材料を予熱する予熱手段と、予熱されたプラスチック材料に附形する金型を備えた附形手段と、附形されたプラスチック材料を金型から離型させる離型手段と、離型されたプラスチック材料を搬送する搬送手段と、搬送されたプラスチック材料を位置決めする位置決め手段と、位置決めされたプラスチック材料から成形品を取出す取出手段とからなることを特徴とする薄板状成形品の製造装置に係る。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、前記予熱手段は、プラスチック材料に通電して発熱させるものである薄板状成形品の製造装置に係る。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1において、前記供給手段および前記搬送手段は、一の架台に一体に設けられ、前記架台が少なくとも前記附形手段から分離可能かつ移動可能に構成されるとともに、プラスチック材料の補給が前記架台の交換により行われる薄板状成形品の製造装置に係る。
【0010】
請求項4の発明は、連続したテープ状のプラスチック材料を押し出す押出装置と、押し出されたプラスチック材料に附形する金型を備えた附形手段と、附形されたプラスチック材料を金型から離型させる離型手段と、離型されたプラスチック材料を搬送する搬送手段と、搬送されたプラスチック材料を位置決めする位置決め手段と、位置決めされたプラスチック材料から成形品を取出す取出手段とからなることを特徴とする薄板状成形品の製造装置に係る。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項において、前記附形手段は、プラスチック材料に成形品の一部または位置決めに用いるための貫通穴を穿孔する薄板状成形品の製造装置に係る。
【0012】
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記予熱手段と前記取出手段のいずれか一方または双方は、前記附形手段の開閉駆動と連動して駆動される薄板状成形品の製造装置に係る。
【0013】
請求項7の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項において、前記予熱手段と前記取出手段のいずれか一方または双方は、前記附形手段の上盤によって駆動される薄板状成形品の製造装置に係る。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれか1項において、前記離型手段は、前記金型におけるプラスチック材料の搬送方向の前後にプラスチック材料を挟持するように設けたローラからなり、該ローラは互いに離隔する金型と協働して金型からプラスチック材料を離型させる薄板状成形品の製造装置に係る。
【0015】
請求項9の発明は、請求項1ないし8のいずれか1項において、前記取出手段は、オスカッタとメスカッタからなり、附形されたプラスチック材料を所定形状に切断する薄板状成形品の製造装置に係る。
【0016】
【発明の実施の形態】
図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の製造装置の構成を附形行程において示す部分縦断面図であり、図2は本発明の製造装置の構成を搬送行程において示す部分縦断面図であり、図3は附形手段における金型とプラスチック材料の図1における状況を示す斜視図であり、図4は図3におけるプラスチック材料搬送方向の断面図であり、図5はプラスチック材料供給を押出装置により行う例を示す部分縦断面図であり、図6は予熱手段における別の実施の形態を示す部分縦断面図である。
【0017】
図1及び図2に示すように、薄板状成形品の製造装置1は、連続したテープ状のプラスチック材料12を供給する供給手段10と、供給されたプラスチック材料12を予熱する予熱手段15と、予熱されたプラスチック材料12に附形する金型52を備えた附形手段18と、附形されたプラスチック材料12を金型52から離型させる離型手段23と、離型されたプラスチック材料12を搬送する搬送手段34と、搬送されたプラスチック材料12を位置決めする位置決めセンサ14、位置決めピン28および貫通穴48からなる位置決め手段と、位置決めされたプラスチック材料12から成形品を取出す取出手段29等から構成されるものである。この薄板状成形品の製造装置1を構成する各手段について行程順に順次説明する。
【0018】
供給手段10は、ロール11に巻いたプラスチック材料12を一方向に連続して繰り出すものである。供給手段10は、プラスチック材料12が後行程で弛まないように、重量式のテンションローラ13を備える。テンションローラ13に代えて、ロール11の軸に制動力を与えたり、軸にプラスチック材料12の供給方向とは逆方向の駆動力を与えたりしてもよい。また、プラスチック材料12の供給反力が常に一定となるように、前記制動力や駆動力をロール11の直径に応じて変化させるようにすると、より安定したプラスチック材料12の供給状態が得られる。
【0019】
プラスチック材料12には、燃料電池用セパレータの生産を目的とするものであれば、熱可塑性または熱硬化性の樹脂原料に80重量パーセント以上の導電性のフィラを含有させたものが用いられる。プラスチック材料12は、カレンダ成形機により連続したテープ状に押し出し、固化後ロール11に巻いたものであり、ロール11は予め別途準備しておき必要に応じて架台38に装着される。また、プラスチック材料12はその樹脂原料やフィラの種類によっては脆くて巻き取れないものもある。そのような場合は図5に示すように、ダイヘッド43を備えた押出装置42から押し出された断面矩形のテープ状プラスチック材料12を直接後行程へ供給する。このときプラスチック材料12は成形直後であり、充分な余熱を有しているので、後述の予熱手段15を必要としない。なお図示しないが、プラスチック材料12は断面矩形であり、その板厚は成形品32の板厚に応じて変わるが、成形品32の板厚と略同一または僅か厚くする。また、プラスチック材料12の幅寸法は成形品32の幅寸法の80〜120パーセントとするのが好ましい。なお、符号20は後述する上金型、21は下金型である。
【0020】
予熱手段15は、附形成形するプラスチック材料12を予熱するものであって、一対の熱板16と一対の断熱板17からなり、附形手段18の開閉駆動、特には上盤19と連動して駆動される。熱板16は、製品の外形形状より大きい金属厚板に穿孔して棒状ヒータを挿入したものや、穿孔した孔に熱媒を流通させたものである。一方の熱板16は断熱板17を介して附形手段18の上盤19に固着され、他方の熱板16は断熱板17を介して下盤22または下盤22を載置する基台に固着される。このように熱板16,16同士は対向し上盤19と同期して開閉され、熱板16が閉鎖されたときプラスチック材料12の表裏は熱板16に当接または僅かな間隔まで近接する。熱板16の温度は、プラスチック材料12の原料樹脂が熱可塑性であれば80〜250℃程度であり、プラスチック材料12の原料樹脂が熱硬化性であれば80〜120℃程度である。なお、熱板16の開閉は附形手段18の上盤19によらず、別途設けた図示しないシリンダ等の開閉手段により行ない、開閉手段の作動は上盤19の作動と電気信号で同期をとって連動させ、必要に応じてタイマで遅延させ最適な時期に行うようにしてもよい。
【0021】
予熱手段15は、上記構成のような熱板16による加熱ではなく、ハロゲンランプ等の熱源による加熱手段で構成してもよい。また、図6に示すように、プラスチック材料12の搬送方向または搬送方向に直交する方向に一対の電極53をプラスチック材料12の上面に押圧可能に設ける。そして、プラスチック材料12は、下盤22または下盤22に載置する基台上に設けた断熱板17のような絶縁板上に位置決めさせ、上盤19または開閉手段を閉鎖させて電極53をプラスチック材料12に押圧させ、電極53に電線57を介して電圧を印加して導電性のプラスチック材料12自体に通電して発熱させるようにしてもよい。ここで、電極53は角棒状の銅材であり、ロッド54の端部が絶縁して固着されている。ロッド54は、他端に凸部を有し案内穴55に案内されている。案内穴55の底面にはロッド54を弾発付勢するスプリング56が設けられ、上盤19または開閉手段を閉鎖させたとき、電極53をプラスチック材料12に押圧する。また、このとき電極53に通電する電流は、直流または交流のいずれでもよいが、交流の場合、周波数を高くする方が表皮効果によりプラスチック材料12の表面を重点的に加熱する点で好ましい。
【0022】
附形手段18は、一方の金型52である上金型20を取付けた上盤19と、他方の金型52である下金型21を取付けた下盤22と、上盤19を下盤22に対して近接・離隔させかつ金型52を圧締させるプレス44とからなる。プレス44は、公知のシリンダとピストンからなる油圧式や、トグル機構による機械式あるいはサーボモータ、ボールネジおよびボールナットからなる電動式等があり、それぞれコストや精度などが異なるので目的により選択される。図3及び図4に示すように、上金型20と下金型21は型合わせされて金型52をなし、それぞれの対向面には転写面40を有する。転写面40は、セパレータの表面と裏面のいずれか一方または双方に溝を形成させるための凹凸と、この凹凸の外側にセパレータとしての成形品32の外形に一致した一または複数の切断部41を形成させるための口字状になした一または複数の凸部45を有する。これにより、一度の附形行程において一または複数のセパレータの形状が附形できるのである。
【0023】
また、転写面40の前記凸部45の外側近傍における上金型20には、穴あけピン46が突設されている。穴あけピン46は、上金型20が下金型21に近接し当接するときに、下金型21に設けたピン穴47に嵌入する。これにより、プラスチック材料12に貫通穴48が穿孔される。なお、セパレータの溝形成部である前記凸部45の内側に、位置決め用ではなく成形品32としての貫通穴を設ける場合も、所定個所に穴あけピン46とピン穴47を設けると効果的に穿孔できる。また、この貫通穴を位置決めに用いることも可能である。
【0024】
上金型20および下金型21は、図示しないが、転写面40がプラスチック材料12の樹脂原料の種類に応じて温度調節される。樹脂原料が熱可塑性であるときは、金型52に穿孔された通路に媒体を流通させて冷却するか、またはヒータを設けて上金型20が下金型21に当接する前後にヒータで急速に加熱した後、冷却する場合もある。そのときの温度は冷却器による零度前後から250℃程度までとする。一方、樹脂原料が熱硬化性であるときは、金型52に穿孔された通路にヒータを挿入するか媒体を流通させて加熱し、その温度は180℃前後である。
【0025】
附形手段18は、予熱手段15で予熱されるかまたは押出装置42から押し出されて、少なくとも表面が軟化したプラスチック材料12を、位置決めセンサ14で位置決めした後、上金型20を下金型21に圧締させて、転写面40の凹凸と凸部45等をプラスチック材料12の表裏に附形させて、セパレータの溝と切断部41等を形成させるものである。金型52は上記のように温度調節されているので、附形されたプラスチック材料12は、それが熱可塑性樹脂原料のときは冷却されて固化され、それが熱硬化性樹脂原料のときは硬化反応して固化される。
【0026】
離型手段23は、附形されたプラスチック材料12を金型52の転写面40から離型させるものである。離型手段23は、ロッド27と、スプリング24と、ローラ26とからなる移動体49を含んで構成される。移動体49は、プラスチック材料12の搬送方向における金型52の前後であって、プラスチック材料12の幅両端の外方近傍に、合せて四個設けられる。ロッド27は、下盤22または下盤22を載置する基台に設けられ、転写面40に垂直な方向に所定距離移動可能となるよう案内穴51に案内される。スプリング24は、案内穴51の底面に設けられ、ロッド27を上盤19の方向に弾発付勢する。ローラ26は、その長さがプラスチック材料12の幅より長く、プラスチック材料12の幅両端の外方近傍に設けられた一対のロッド27の先端部に架設され、材料12を移動可能に挟持するように上下に連設される。
【0027】
離型手段23は、前記移動体49の他に、移動体49と対向する上盤19の下面に螺着され移動体49のロッド27の端面に当接する押えボルト25も含む。押えボルト25は、上盤19の下面から進退自在に設けられ、金型52の転写面40の位置に応じた適切な突出位置に調節された後、ナットで固定される。なお、離型手段23として、上記に代えて従来の突出しピンや空気の吹出しによるか、またはそれらを上記に併用することもある。
【0028】
離型手段23の作用について述べる。上金型20を下金型21に圧締させて、転写面40をプラスチック材料12の表裏に附形させた後、上金型20を下金型21から離隔させる。このとき、ロッド27はスプリング24により上方に付勢されているので、ロッド27は押さえボルト25に当接した状態でボルト25とともに上方へ移動する。そして、プラスチック材料12は、ローラ26により挟持されているので、上金型20の上方移動に伴って上金型20の転写面40に付着したまま移動する。そのため、プラスチック材料12は下金型21の転写面40から離型する。その後、ロッド27は、その基部に設けた突起部50が案内穴51の上端部に当接して停止するので、プラスチック材料12の移動も停止する。そして、上盤19の上昇はなおも継続するので、プラスチック材料12はつぎに上金型20の転写面40から離型して、図2に示す状態となる。このように、離型手段23は、ローラ26が互いに隔離する上金型20及び下金型21と協働してプラスチック材料12を上金型20及び下金型21から離型させる。なお、離型手段23は上記のように作動するので、スプリング24と押さえボルト25を廃し、ロッド27を復動ピストンとして、上記実施の形態と同時期に移動させて離型するようにしてもよい。また、前記復動ピストンの移動時期を変更すれば、先に上金型20の転写面40からプラスチック材料12を離型させ、その後下金型21の転写面40からプラスチック材料12を離型するように作動させることも可能である。
【0029】
搬送手段34は、プーリ35と、ベルト37を介してプーリ35を回転させるモータ36とからなる。搬送手段34は、附形後、離型されたプラスチック材料12を、位置決めセンサ14が所定のマークを検出するまで、プーリ35に巻き取って後行程へ搬送する。プラスチック材料12は、このとき図2に示すように、供給手段10から搬送手段34までどの部材にも接触していないが、プラスチック材料12の自重による弛みが問題になるときは、各手段間に案内のためのローラまたは樋状部材を設けてもよい。なお、プラスチック材料12が熱硬化性樹脂のように脆くてプーリ35に巻けないときは、搬送手段34はプラスチック材料12の幅端部を挟持して直線移動するような部材を設けて構成する。また、プーリ35はベルト37を介してモータ36で駆動されるが、プーリ35の軸に直接モータを接続するようにしてもよい。
【0030】
位置決め手段は、位置決めセンサ14、位置決めピン28および貫通穴48からなる。位置決めセンサ14は、光学式等の非接触のセンサであり、離型手段23のロッド27の側面に附形手段18の金型52に可能な限り近接して設けてある。位置決めセンサ14は、附形・離型後に搬送されたプラスチック材料12の貫通穴48の端部を検出し、プラスチック材料12が金型52の転写面40において次に附形される所定の位置となるように位置決めする。位置決めピン28は、取出手段29であるメスカッタ31の近傍に上方へ突出して設けてあり、その先端は円錐形状をなしている。位置決めピン28は、附形後のプラスチック材料12の貫通穴48に挿通されて、プラスチック材料12を所定の位置で打ち抜くときの位置決めを行う。
【0031】
取出手段29は、上盤19の搬送端側の下面に固着したオスカッタ30と、オスカッタ30が附形行程で嵌入するメスカッタ31とからなり、附形されたプラスチック材料12を所定形状に切断するものであって、附形手段18の開閉駆動、特には上盤19と連動して駆動される。オスカッタ30のメスカッタ31へ嵌入する部分の形状は一または複数の環状の切断部41と同一となるように形成されている。すなわち、切断部41が複数であるとき、オスカッタ30およびメスカッタ31は格子状に形成される。したがって、プラスチック材料12は、正確な切断位置となるように、位置決めピン28と貫通穴48により位置決めされるのである。取出手段29でプラスチック材料12から切取られた成形品32は、ストッカ33へ落下して所定量蓄えられる。なお、取出手段29はこの実施の形態に拘らず、ロボットで成形品32または成形品とその周囲のプラスチック材料12を一体で切り出して、この一連の装置の外部で成形品に仕上げる処理を行うようにしてもよい。また、取出手段29の開閉は附形手段18の上盤19によらず、別途設けた図示しないシリンダ等の開閉手段により行ない、開閉手段の作動は上盤19の作動と電気信号で同期をとって連動させ、必要に応じてタイマで遅延させ最適な時期に最適な速度で行うようにしてもよい。
【0032】
次に、本発明の薄板状成形品の製造装置における一連の作動について説明する。図2に示す状態で、搬送手段34のモータ36を駆動させて、成形品32を切取った残りのプラスチック材料12をプーリ35で巻き取って搬送する。位置決めセンサ14が貫通穴48の端面を検出すると、モータ36を停止させてプラスチック材料12を位置決めする。続いてプレス44を駆動して上盤19を下降させ、押えボルト25がロッド27に当接し、ローラ26がプラスチック材料12を押下する。貫通穴48には位置決めピン28が挿入され、位置決めピン28先端の円錐状部によりプラスチック材料12は位置が修正されつつ正確に位置決めされる。さらに上盤19は下降し、上金型20と下金型21との間にあるプラスチック材料12が転写面40により附形される。それと同時に、予熱手段15の熱板16がプラスチック材料12に近接して次に附形する部分を予熱するとともに、取出手段29が前に附形したプラスチック材料12の成形品32の部分を切取る。上記の作動が繰り返される。
【0033】
上記作動により薄板状成形品の製造が行われ、供給手段10のロール11にプラスチック材料12が不足してきたとき、供給手段10と搬送手段34を一体に設けている一の架台38を、固定ボルト39を取外すことにより、附形手段10の一部である下盤22または下盤22を載置する基台から切離す。そして、この架台38は、新しいプラスチック材料12が巻かれたロール11とプラスチック材料12が取外されたプーリ35とを備えた他の架台38に交換され、附形手段18に固定ボルト39で取付けられる。架台38は、予熱手段15および取出手段29の両端外方に位置する立設部を有し、一方の立設部には供給手段10を他方の立設部には搬送手段を備え、立設部同士を予熱手段15、附形手段18および取出手段29の外側でそれら手段から離隔可能に連結する連結部を有し、立設部または連結部の底面にキャスタを備える。そのため、架台38は予熱手段15、附形手段18および取出手段29等の各手段から分離可能でありかつ移動可能である。なお、架台38の製造装置への取付は、上記のように附形手段18へ行うのではなく、他の手段へ取付けるようにしてもよい。
【0034】
この発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を付加して実施することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項1の発明によれば、供給手段、予熱手段、附形手段、離型手段、搬送手段、位置決め手段、および取出手段から薄板状成形品の製造装置が構成されるので、従来の装置に比較して短時間に効率的かつ高精度にセパレータ等の薄板状成形品を製造できる。
【0036】
請求項2の発明は、前記予熱手段はプラスチック材料自体に通電して発熱させるものであるから、プラスチック材料を短時間に効率良く加熱でき、良好な附形を可能とする。
【0037】
請求項3の発明は、前記供給手段および前記搬送手段は、一の架台に一体に設けられ、前記架台は少なくとも前記附形手段から分離可能かつ移動可能に設けられ、プラスチック材料の補給は前記架台の交換により行われるので、プラスチック材料の補給時に生産が中断されることがなく、生産性の向上に寄与する。
【0038】
請求項4の発明は、押出装置、附形手段、離型手段、搬送手段、位置決め手段、および取出手段から薄板状成形品の製造装置が構成されるので、脆いプラスチック材料であっても薄板状成形品の製造が可能であり、また予熱手段を必要とせず、従来の装置に比較して短時間に効率的かつ高精度にセパレータ等の薄板状成形品を製造できる。
【0039】
請求項5の発明は、前記附形手段により、プラスチック材料に成形品の一部または位置決めに用いるための貫通穴が附形と同時に穿孔できるので、生産効率が高まる。
【0040】
請求項6の発明は、前記予熱手段および前記取出手段のいずれか一方または双方は、前記附形手段の開閉駆動と連動して駆動されるので、薄板状成形品の製造装置としての一連の作動を乱すことなく、最適な時期にまた最適な速度でこの行程を実行することができる。
【0041】
請求項7の発明は、前記予熱手段および前記取出手段のいずれか一方または双方は、前記附形手段の上盤によって駆動されるので、機構が簡素化され装置の信頼性が向上するとともにコスト低減に貢献する。
【0042】
請求項8の発明は、前記離型手段は、前記金型におけるプラスチック材料の搬送方向の前後にプラスチック材料を挟持するように設けたローラからなり、該ローラは互いに離隔する金型と協働して金型からプラスチック材料を離型させるようにしたので、金型の転写面に突出しピン等が設けられない場合であっても、容易にプラスチック材料を離型させることができる。また、セパレータの溝形状を他のものに変更するとき、金型の転写面に突出しピン等がないので、金型の転写面部分のみの交換で済み、溝形状の変更に極めて容易に対応できる。
【0043】
請求項9の発明は、前記取出手段が、オスカッタとメスカッタからなり、附形されたプラスチック材料を所定形状に切断するので、極めて高効率に成形品をプラスチック材料から取出せる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の構成を附形行程において示す部分縦断面図である。
【図2】本発明の製造装置の構成を搬送行程において示す部分縦断面図である。
【図3】附形手段における金型とプラスチック材料の図1における状況を示す斜視図である。
【図4】図3におけるプラスチック材料搬送方向の断面図である。
【図5】プラスチック材料供給を押出装置により行う例を示す部分縦断面図である。
【図6】予熱手段における別の実施の形態を示す部分縦断面図である。
【符号の説明】
10 供給手段
12 プラスチック材料
14 位置決めセンサ
15 予熱手段
18 附形手段
19 上盤
23 離型手段
26 ローラ
28 位置決めピン
29 取出手段
30 オスカッタ
31 メスカッタ
32 成形品
34 搬送手段
38 架台
40 転写面
41 切断部
48 貫通穴
49 移動体
52 金型

Claims (9)

  1. 連続したテープ状のプラスチック材料を供給する供給手段と、供給されたプラスチック材料を予熱する予熱手段と、予熱されたプラスチック材料に附形する金型を備えた附形手段と、附形されたプラスチック材料を金型から離型させる離型手段と、離型されたプラスチック材料を搬送する搬送手段と、搬送されたプラスチック材料を位置決めする位置決め手段と、位置決めされたプラスチック材料から成形品を取出す取出手段とからなることを特徴とする薄板状成形品の製造装置。
  2. 前記予熱手段は、プラスチック材料に通電して発熱させるものである請求項1に記載の薄板状成形品の製造装置。
  3. 前記供給手段および前記搬送手段は、一の架台に一体に設けられ、前記架台が少なくとも前記附形手段から分離可能かつ移動可能に構成されるとともに、プラスチック材料の補給が前記架台の交換により行われる請求項1に記載の薄板状成形品の製造装置。
  4. 連続したテープ状のプラスチック材料を押し出す押出装置と、押し出されたプラスチック材料に附形する金型を備えた附形手段と、附形されたプラスチック材料を金型から離型させる離型手段と、離型されたプラスチック材料を搬送する搬送手段と、搬送されたプラスチック材料を位置決めする位置決め手段と、位置決めされたプラスチック材料から成形品を取出す取出手段とからなることを特徴とする薄板状成形品の製造装置。
  5. 前記附形手段は、プラスチック材料に成形品の一部または位置決めに用いるための貫通穴を穿孔する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の薄板状成形品の製造装置。
  6. 前記予熱手段と前記取出手段のいずれか一方または双方は、前記附形手段の開閉駆動と連動して駆動される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の薄板状成形品の製造装置。
  7. 前記予熱手段と前記取出手段のいずれか一方または双方は、前記附形手段の上盤によって駆動される請求項1ないし5のいずれか1項に記載の薄板状成形品の製造装置。
  8. 前記離型手段は、前記金型におけるプラスチック材料の搬送方向の前後にプラスチック材料を挟持するように設けたローラからなり、該ローラは互いに離隔する金型と協働して金型からプラスチック材料を離型させる請求項1ないし7のいずれか1項に記載の薄板状成形品の製造装置。
  9. 前記取出手段は、オスカッタとメスカッタからなり、附形されたプラスチック材料を所定形状に切断する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の薄板状成形品の製造装置。
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