JP2004345120A - 導電性材料の成形方法および装置 - Google Patents

導電性材料の成形方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004345120A
JP2004345120A JP2003142012A JP2003142012A JP2004345120A JP 2004345120 A JP2004345120 A JP 2004345120A JP 2003142012 A JP2003142012 A JP 2003142012A JP 2003142012 A JP2003142012 A JP 2003142012A JP 2004345120 A JP2004345120 A JP 2004345120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive material
mold
terminal
molding
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003142012A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumitsu Omori
和光 大森
Hironori Koyama
洋典 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiki Seisakusho KK filed Critical Meiki Seisakusho KK
Priority to JP2003142012A priority Critical patent/JP2004345120A/ja
Publication of JP2004345120A publication Critical patent/JP2004345120A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】導電性材料を熱成形により短時間、高効率かつ均一に成形する成形方法と装置を提供する。
【解決手段】金型48の成形品キャビティ47形状より少なくとも二辺が大きい矩形の毎様シート状の導電性材料24を熱成形する成形装置1であって、前記導電性材料24に当接して前記導電性材料24に通電させる端子17と、該端子17に前記導電性材料24を押圧させる押圧手段20と、前記導電性材料を金型48間に供給する供給手段43とを備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導電性材料の熱成形に関し、特には、燃料電池用セパレータの製造に最適な成形方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
薄板状成形品である燃料電池用セパレータは、表面にガス流路用の溝が形成された導電性の薄板である。燃料電池は、このセパレータ等を数百枚積み重ねて構成し10年以上の耐用年数が要求される。このため、セパレータに必要な特性として、高い導電性、80〜150℃の耐熱性、耐薬品性、気密性、板厚寸法の精度と薄肉化(0.01mmの誤差は700枚積重ねると7mmとなる。)、耐久性、強度および金型キャビティに刻設された溝を正確に転写する転写性などがあげられる。
【0003】
このような要求特性を満たすには、特殊な成形材料とその成形方法が必要となる。従来の成形材料は、高い導電性を得るためにカーボンフィラーを80重量パーセント以上含む材料を用いるので流動性が極めて低く、通常の射出成形によってキャビティを前記成形材料で完全に充填させることは不可能であった。そこで、射出成形と圧縮成形を併用することによりキャビティを前記成形材料で充填することが可能となったが、この方法は板厚寸法の十分な精度が得られないという問題があった。この問題を解決する方法として、前記成形材料にて成形品の40〜100%の平面サイズを有する予備成形体を成形圧200〜800kg/cmで成形し、この予備成形体を成形型内で加熱加圧成形して平面サイズ200cm以上,厚さ2.5mm以下の樹脂成形品を成形する方法がある。即ち、従来の予備成形タブレットサイズにとらわれず、成形品サイズに近い大きさまで予備成形体の形状を大きくすることにより、不足しがちな流動性を補完し且つ成形時の面圧が従来の予備成形タブレットに比べてより均等になることにより金型の変形を抑えることができ、その結果として厚み等の寸法精度の優れた大型で薄型の樹脂成形品を得るのである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
しかしながら、前記特許文献1における成形は、一旦冷却した予備成形体を金型に投入し再加熱しているので予備成形体が加圧されて賦形可能となる温度まで昇温するのに比較的長時間を要し、成形時間が長く生産効率が低いものであった。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−200631号公報(第1−3頁)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況に鑑み提案されたものであって、導電性材料を熱成形により短時間、高効率かつ均一に成形する成形方法と装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、導電性材料に直接通電して加熱した後、金型で賦形することを特徴とする導電性材料の成形方法に係る。
【0008】
請求項2の発明は、導電性材料を金型に供給する前または供給した後に、前記導電性材料に直接通電して加熱し、その後前記金型によって前記導電性材料を加圧して所定形状に賦形することを特徴とする導電性材料の成形方法に係る。
【0009】
請求項3の発明は、金型キャビティの平面形状より少なくとも対向する二辺が大きい矩形の毎葉シート状からなる導電性材料を熱成形する成形装置であって、前記導電性材料に通電させる端子と、前記端子に前記導電性材料を押圧させる押圧手段と、前記導電性材料を金型間に供給する供給手段とを備えることを特徴とする導電性材料の成形装置に係る。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3において、前記端子および前記押圧手段が前記金型の駆動手段に設けられた導電性材料の成形装置に係る。
【0011】
請求項5の発明は、請求項3において、前記端子および前記押圧手段が前記供給手段に設けられた導電性材料の成形装置に係る。
【0012】
請求項6の発明は、請求項3において、前記端子および前記押圧手段が前記金型の外部の予熱手段に設けられた導電性材料の成形装置に係る。
【0013】
請求項7の発明は、請求項3ないし6のいずれか1項において、前記供給手段が賦形後の導電性材料の金型からの取出しを行う導電性材料の成形装置に係る。
【0014】
【発明の実施の形態】
図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施例に係る導電性材料の加熱状態を示す部分断面図、図2は本発明の第1実施例に係る導電性材料の成形状態を示す部分断面図、図3は図2の金型の部分拡大斜視図、図4は図3のA−A方向の金型端部の縦断面図、図5は本発明の第2実施例に係る導電性材料の加熱状態を示す部分断面図、図6は本発明の第3実施例に係る導電性材料の加熱状態を示す部分断面図である。
【0015】
請求項1の発明は、導電性材料24に直接通電して加熱した後、金型48で賦形する前記導電性材料24の成形方法である。また、請求項2の発明は、前記導電性材料24を金型48に供給する前または供給した後に、該導電性材料24に直接通電して加熱し、その後前記金型48によって前記導電性材料24を加圧して所定形状に賦形する該導電性材料24の成形方法である。以下にこの発明の前記導電性材料24の成形方法を、成形装置1とともに説明する。
【0016】
図1および図2に示すように、駆動手段10は、型合わせされて成形品キャビティ47を形成する上型12と下型14からなる金型48を互いに近接・離隔させる、上盤11と下盤16から構成される。この上型12と下型14は、前記上盤11と下盤16にそれぞれ取付けられる。上盤11および下盤16の一方は固定され、他方は一方に対して近接・離隔移動可能に設けられている。上盤11または下盤16の前記他方を移動させる図示しないアクチュエータは、油圧シリンダやサーボモータ等公知のものが採用される。そして、前記金型48の間に導電性材料24を供給した後、導電性材料24を加圧して賦形させるためのアクチュエータも、前記油圧シリンダやサーボモータ等公知のものが採用される。なお、本実施の形態では、駆動手段10は金型48を垂直に駆動するものとして説明したが、該駆動手段10は水平に駆動するものであってもよい。
【0017】
上型12および下型14は、図1ないし図4に示すように、それらの対向面に燃料電池用セパレータを形成する成形品キャビティ47を形成する凸部51と転写面49を有するとともに、該転写面49を温調・冷却するための媒体を流通させる循環通路13を備える。前記凸部51は、導電性材料24に切断部50を形成させるためのものであり、該凸部51の成形品キャビティ47側が転写面49に略垂直な断面山形形状となっている。前記凸部51は、成形品キャビティ47を囲むように口字状に形成されるが導電性材料24のA−A方向に直角な二辺にのみ設けられ、A−A方向である他の二辺には設けられない場合もある。前記凸部51がA−A方向に直角な二辺にのみ設けられる場合には、導電性材料24を加圧して成形されるセパレータのA−A方向端面を形成するキャビティ端面52が、切断部50となることと同等である。したがって、いずれにしても成形後の導電性材料24は切断部50で切離されてセパレータとなる。導電性材料24の切離されたセパレータの外側部分は熱可塑性樹脂に基づくものであれば、再生して使用できる。
【0018】
図1および図4に示すように、上型12および下型14のA−A方向に直交する方向の成形品キャビティ47と材料通路54の外方は当接面53とされている。前記上型12および下型14は、前記駆動手段10で導電性材料24を十分加圧して押し潰したときに相互に当接する。
【0019】
導電性材料24は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の熱可塑性樹脂またはフェノール等の熱硬化性樹脂にフィラーとして炭素粉等の導電性物を80重量パーセント以上含有させた導電性の材料であり予め他の装置で毎葉に所定形状のシート状として成形される。導電性材料24の形状寸法は、前記A−A方向では成形品キャビティ47の平面形状より大きく、A−A方向に直角の方向ではキャビティ端面52同士の間隔寸法と同じかそれより50%程度まで小さく、厚さは製品であるセパレータの厚さより1ないし50%厚い矩形の薄板である。このように、前記導電性材料24は、成形品キャビティ47の平面形状より少なくとも対向するニ辺が大きい矩形の毎葉シート状とされている。セパレータの体積抵抗率が低いほど燃料電池としての性能が向上するので、導電性材料24の体積抵抗率は20mΩ・cm以下であることが求められている。
【0020】
縦30cm、横25cm、厚さ1.5mmのセパレータを成形するとき、前記セパレータの材料となる導電性材料24が、体積抵抗率20mΩ・cm、長さ40cm、幅20cm、厚さ2.0mmとすれば、前記導電性材料24の前記A−A方向の抵抗値は0.2Ωとなる。この導電性材料24のA−A方向の両端に40ボルトの電圧を供給すると導電性材料24には200アンペアの電流が流れ、そのときの電力は8キロワットとなる。ここで、導電性材料24にフィラーとして黒鉛(比重2.25)が80重量パーセント程度含有されていれば導電性材料24の重量は約300グラムとなる。また黒鉛の比熱は0.513J/gkであるから、この導電性材料24を100℃温度上昇させるに要する時間は約2秒間である。このような加熱方法は、材料自体に通電させて材料の内部から直接発熱させるので、極めて効率がよく、短時間で均一に加熱できる。
【0021】
導電性材料24に通電する手段として端子17等と該端子17等に前記導電性材料24を押圧させる押圧手段20等が、種々の態様で設けられる。
【0022】
第1実施例は、端子17等および押圧手段20が前記金型48の駆動手段10に設けられたものである。この第1実施例を図1ないし図4を用いて説明する。前記端子17は、絶縁部材19を介して下盤16上面に取付けられ、下型14のA−A方向の両側近傍に固着される。前記端子17,17は、導電性材料24の幅寸法と略同じ長さの金属製角柱であり一端面が下型14の上面から僅か上方に位置するように設けられている。端子17,17には導線25,25が接続され、該導線25,25はそれぞれ電源26に接続される。この電源26は、直流電圧または交流電圧の24〜50ボルト、100〜300アンペア程度の電流を供給可能なものである。前記電源26は、定電流または定電圧制御ができ前記導電性材料24の温度をフィードバック制御できるものが好ましい。
【0023】
前記端子17,17の一端面は、図示のように、導電性材料24のA−A方向の両端部である張出部24fに当接するように設けられている。この端子17,17の一端面に対向するように、他の端子18,18が可動自在に設けられる。この端子18,18は、前記端子17,17と同様の金属製角柱であり、絶縁性材料からなる押圧部23を介して一または複数のロッド22の先端に固着されている。ロッド22は、シリンダ21に進退自在に嵌挿されて該シリンダ21に供給される油圧または空圧に基づく力を各端子18に伝達する。シリンダ21は上盤11の下面に固着され、ロッド22が上盤11と下盤16の近接・離隔に対応して進退可能なように設けられている。前記シリンダ21、ロッド22および押圧部23が押圧手段20を構成する。
【0024】
なお、端子18にも導線25が接続されるが、この導線25は、前記端子18が上下に移動するため可撓性であることが要求される。この端子18は、導電性材料24への通電面積を増加させ接触抵抗が減少して安定した通電が得られる点では有効である。ただし、前記端子18は可撓性を有する導線25を接続する必要があり、配線の難点があることから前記端子18は必須のものではない。
【0025】
図1に示すように、第1供給手段43は、導電性材料24を互いに離隔した上型12と下型14とからなる金型48間に供給して位置決めするものであり、吸引盤30と梁27とからなる。この吸引盤30は電気的・熱的に絶縁するベークライト等の材料からなる矩形の平板であり、該吸引盤30は下面に複数開口して互いに連通する吸引通路29を有する。前記梁27は、吸引盤30の上面に固着されて前記A−A方向に直交する方向に長く形成したもので、吸引盤30の吸引通路29と連通する一の連通路28を有する。この連通路28は図示しない真空ポンプ等に接続され、導電性材料24を前記吸着盤30の下面に吸着・保持する。
【0026】
第1実施例の作動を順次説明する。金型48間から退避した第1供給手段43の吸引盤30下面に導電性材料24を吸着・保持させる。金型48間に第1供給手段43を進入させる。このとき、押圧手段20のロッド22は上昇して端子17と端子18とは離隔しており、導電性材料24が該端子17と端子18との間に進入し、各端子17に導電性材料24の前記A−A方向端部である張出部24fが当接するように位置決めされる。ロッド22をシリンダ21から押し出し、前記端子18を導電性材料24の張出部24fに当接させ、さらに圧力を加えて前記導電性材料24の張出部24fに各端子17と端子18を押圧させる。
【0027】
前記電源26が前記端子17,18を介して導電性材料24に通電し、導電性材料24を所定の温度まで昇温するように制御する。このとき、吸引盤30は導電性材料24を吸引・保持し続け、昇温され軟化した導電性材料24が垂れ下がることを防止する。前記導電性材料24が所定温度まで昇温すると、前記電源26は導電性材料24への通電を停止し、吸引盤30は導電性材料24の吸引・保持を解除し、導電性材料24を下型14の上面に位置決めした後、第1供給手段43は金型48間から退避する。
【0028】
その後、金型48間に導電性材料24のみが存在する状態で、図2に示すように、上型12と下型14を近接させ、さらに加圧して導電性材料24を冷却しつつ展延させ、図4に示すように導電性材料24の表裏に転写面49と凸部51を賦形させる。この実施例によれば、前記導電性材料24は昇温直後に賦形されるので、加熱した導電性材料24の温度低下がなく良好な賦形を実施することができる。また、このとき成形品キャビティ47は常に冷却されており、導電性材料24を加熱しないので、賦形に要する加圧時間は従来技術に比較して短縮される。前記導電性材料24が固化または硬化した後、上型12と下型14を離隔させる。これと前後して押圧手段20はロッド22を上昇させて端子18を導電性材料24から離隔させておく。ロッド22の上昇開始が上型12と下型14の離隔より遅くなるようにすれば、成形された導電性材料24を下型14側に保持させることができる。
【0029】
前記賦形成形された導電性材料24は、突出板15等により下型14の成形品キャビティ47の面から離型されて別途用意した取出手段で下型14から取出される。なお、第1供給手段43が前記賦形成形された導電性材料24を取出すようにしてもよい。成形された導電性材料24は、取出された後に前記切断部50において切断・分離されてセパレータとなる。
【0030】
第2実施例は、後述する端子32等および押圧手段42が第2供給手段44に設けられたものである。この第2実施例を図5を用いて説明する。この第2実施例は、導電性材料24の加熱を第2供給手段44において行うものである。なお、金型48、駆動手段10、導線25および電源26は第1実施例と同様とする。第2供給手段44は、加熱した導電性材料24を互いに離隔した上型12と下型14との間である金型48間に供給し位置決めするものであり吸引盤31と梁27とからなる。吸引盤31は電気的・熱的に絶縁するベークライト等の材料からなり導電性材料24と略同形状の矩形の平板であって、該吸引盤31は下面に複数開口して互いに連通する吸引通路29を有する。前記梁27は、吸引盤31の上面に固着され、導電性材料24の幅方向に長く形成したもので吸引盤31の吸引通路29と連通する一の連通路28を有する。この連通路28は図示しない真空ポンプ等に接続され、吸引盤31下面の開口から空気を吸引し導電性材料24を該吸引盤31の下面に吸着・保持する。
【0031】
前記吸引盤31の両端部には導電性材料24の幅寸法と略同じ長さの金属製角柱からなる端子32,32が固着され、該端子32,32には第1実施例と同様に導線25と電源26が接続されて、吸引盤31下面に吸着した導電性材料24に通電される。吸引盤31の両端部には複数のシリンダ35が固着されている。このシリンダ35は、ロッド36を進退自在に嵌挿し該シリンダ35に供給される油圧または空圧に基づく力をロッド36を介して枠34に伝達する。前記枠34は、断面C字状の柱状部材であり端子32と略同じ長さを有する。前記シリンダ35、ロッド36および枠34が押圧手段42を構成する。
【0032】
図示のように、端子33が、前記枠34のロッド36が固着された側と反対側に固着されている。前記端子32と端子33とは対向し、かつ該端子33は端子32に近接・離隔可能となっている。なお、端子33と端子32とは導線で接続されるので、両端子32,33から通電されて通電面積が増加し接触抵抗が減少して安定した通電が得られる。端子33と端子32との接続は可撓性を有する導線を必要とし配設の難点があることから、端子33と端子32のうちいずれか一方のみ設けるようにしてもよい。
【0033】
第2実施例の作動を順次説明する。金型48間から第2供給手段44を退避させ、ロッド36を縮めるようにシリンダ35に流体を供給し、端子33を端子32から離隔させる。端子33と端子32の間に導電性材料24を挿入させた後、導電性材料24を吸引盤31下面に吸着・保持させる。次に、前記ロッド36を伸ばすようにシリンダ35に流体を供給し、前記端子33を端子32に近接させる。前記端子33と端子32が導電性材料24に当接後、さらに押圧手段42は押圧力を発生し端子33と端子32を導電性材料24に押圧させる。
【0034】
前記電源26は、前記端子32,33を介して導電性材料24に通電し、導電性材料24を所定の温度まで昇温するように制御する。このとき、吸引盤31は導電性材料24を吸引・保持し続け、昇温され軟化した導電性材料24が垂れ下がることを防止する。前記導電性材料24が所定温度まで昇温すると、前記電源26は導電性材料24への通電を停止する。導電性材料24への通電開始前後に、第2供給手段44は金型48間への移動を行う。第2供給手段44は、導電性材料24を吸着・保持し加熱しつつ梁27の軸方向から金型48間に進入する。導電性材料24が下型14の上面の所定位置に到達するときまでに導電性材料24の昇温が終了するように、導電性材料24への通電開始時期が設定される。
【0035】
次に、前記押圧手段42の押圧を解除して端子33を端子32から離隔させるとともに、吸引盤31の導電性材料24の吸着も解除する。そして図示しない押出手段で、導電性材料24を吸引盤31から押出しつつ吸引盤31を金型48間から退避させることにより、導電性材料24を下型14の成形品キャビティ47の面に位置決めする。
【0036】
その後、金型48間に導電性材料24のみが存在する状態で前記上型12と下型14を近接させ、さらに加圧して導電性材料24を冷却しつつ展延させ導電性材料24の表裏に前記転写面49と前記凸部51を賦形させる。この実施例によれば、前記導電性材料24は昇温されながら金型48間に搬送されるので無駄時間がなく、昇温完了直後に賦形され得るので加熱した導電性材料24の温度低下がなく良好な賦形が実施できる。また、このとき成形品キャビティ47は常に冷却されており、導電性材料24を加熱しないので、賦形に要する加圧時間は従来技術に比較して短縮される。前記導電性材料24が固化または硬化した後、上型12と下型14を離隔させる。成形された導電性材料24は、前記突出板15等により下型14の成形品キャビティ47の面から離型され、別途用意した取出手段で下型14から取出される。なお、第2供給手段44が前記成形された導電性材料24を取出すようにしてもよい。成形された導電性材料24は、取出された後に前記切断部50において切断・分離されてセパレータとなる。
【0037】
第3実施例は、端子32等および押圧手段42が前記金型48の外部の予熱手段46に設けられたものである。この第3実施例を図6を用いて説明する。この第3実施例は、前記導電性材料24の加熱を予熱手段46において行うものである。なお、金型48、駆動手段10、導線25および電源26は第1実施例と同様とする。第3供給手段45は、加熱した導電性材料24を互いに離隔した前記上型12と下型14との間である金型48間に供給し位置決めするものであり吸引盤41と梁27とからなる。吸引盤41は、軽量で熱伝導率の低い耐熱性プラスチック等の材料からなり、導電性材料24の幅方向と略同寸法で導電性材料24の長さ方向より20〜40mm程度短い矩形の平板であって、該吸引盤41の下面に複数開口して互いに連通する吸引通路29を有する。前記梁27は、前記吸引盤41の上面に固着されて前記導電性材料24の幅方向に長く形成したもので該吸引盤41の吸引通路29と連通する一の連通路28を有する。この連通路28は、図示しない真空ポンプ等に接続され、吸引盤41下面の開口から空気を吸引し導電性材料24を該吸引盤41の下面に吸引・保持する。
【0038】
前記予熱手段46は、第2実施例の押圧手段42を備えた予熱盤37と該予熱盤37を載置する架台38とからなる。この予熱手段46は、前記駆動手段10に隣接して載置される。前記予熱盤37は、第2実施例の吸引盤31を上下逆にしたような構成であり該予熱盤37の上面に開口する吸引通路39により導電性材料24を位置決めして配置する。前記吸引通路39は架台38に設けた連通路40に連通しており、図示しない真空ポンプ等により負圧吸引される。前記予熱盤37の導電性材料24長さ方向の両端には押圧手段42が設けられている。この押圧手段42は、第2実施例と同様であるため詳細な説明は省略する。
【0039】
第3実施例における作動を順次説明する。押圧手段42の押圧を解除し、端子33が端子32から離隔した状態で、導電性材料24を端子33と端子32の間に挿入して該導電性材料24を予熱盤37の上面に位置決め載置する。押圧手段42により端子33と端子32を導電性材料24に押圧させる。
【0040】
電源26は、前記端子33,32を介して導電性材料24に通電し、導電性材料24を所定の温度まで昇温するように制御する。このとき、予熱盤37は導電性材料24を吸着・保持し続け、昇温され軟化した導電性材料24が移動することを防止する。導電性材料24が所定温度まで昇温すると、前記電源26は導電性材料24への通電を停止する。
【0041】
前記押圧手段42の押圧を解除させ、端子33を端子32から離隔させるとともに、第3供給手段45を予熱手段46の導電性材料24まで移動させる。吸引盤41が導電性材料24に当接したら、吸引通路29を真空吸引するとともに、吸引通路39の真空吸引を解除する。第3供給手段45を梁27の方向に移動させて導電性材料24を端子33と端子32の間から抜出した後、第3供給手段45を金型48間へ移動させる。吸引盤41が下型14の成形品キャビティ47の面の所定位置に到達したら、吸引通路29の真空吸引を解除して、導電性材料24を吸引盤41から解離させて下型14の成形品キャビティ47の面の所定位置に位置決め載置する。
【0042】
その後、金型48間に導電性材料24のみが存在する状態で、前記上型12と下型14を近接させ、さらに加圧して導電性材料24を冷却しつつ展延させ導電性材料24の表裏に前記転写面49と前記凸部51を賦形させる。このとき成形品キャビティ47は常に冷却されており、導電性材料24を加熱しないので、賦形に要する加圧時間は従来技術に比較して短縮される。前記導電性材料24が固化または硬化した後、上型12と下型14を離隔させる。成形された導電性材料24は、前記突出板15等により下型14の成形品キャビティ47の面から離型され、別途用意した取出手段で下型14から取出される。なお、第3供給手段45が前記成形された導電性材料24を取り出すようにしてもよい。成形された導電性材料24は、取出された後に前記切断部50において切断・分離されてセパレータとなる。
【0043】
第2実施例と第3実施例における導電性材料24の前記A−A方向の寸法は、第1実施例のように、導電性材料24の両端部が金型48から突出するようにする必要はなく、切断部50の外方に前記端子32,33を当接させるための最小限の長さがあればよい。そのため、第2実施例と第3実施例における導電性材料24の前記A−A方向の寸法は、第1実施例における導電性材料24のA−A方向の寸法より小さくすることが出来る。
【0044】
この発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を付加して実施することができる。例えば、端子と導電性材料24との電気接続を良好にするため、端子の導電性材料24との当接面を断面円弧状にしたり、点状あるいは線状の凹凸を設けたりすることが効果的である。また、導電性材料24はおもに熱可塑性樹脂に基づくものとして説明したが、導電性材料24が熱硬化性樹脂に基づく場合は、金型48の循環通路13を棒状ヒータ等の加熱手段に置き換え180℃程度に加熱する。そして、前記導電性材料24が熱硬化性樹脂に基づく場合、本発明による導電性材料24の加熱は該導電性材料24が熱可塑性樹脂に基づくときに比較して低温であるが、予備硬化として作用し金型48での賦形時における硬化時間の短縮に貢献する。
【0045】
さらに、端子に導電性材料24を押圧して通電するとき、導電性材料24の押圧された部分は接触抵抗による発熱も加わって他の部分よりも高温になる。そのため、導電性材料24の端子に押圧された部分は溶融し易くなり、押圧力により薄く変形することがある。この問題を解消するため、端子の長手方向に通路を穿孔し、該通路に冷却水を循環させて端子を冷却してもよい。
【0046】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項1の発明によれば、導電性材料に直接通電して加熱した後、金型で賦形するので、導電性材料の成形を短時間、高効率かつ均一に行うことができる。
【0047】
請求項2の発明は、導電性材料を金型に供給する前または供給した後に、前記導電性材料に直接通電して加熱し、その後前記金型によって前記導電性材料を加圧して所定形状に賦形するので、導電性材料の成形をよりいっそう短時間で高効率かつ均一に行うことができる。
【0048】
請求項3の発明は、金型キャビティの平面形状より少なくとも対向する二辺が大きい矩形の毎葉シート状からなる導電性材料を熱成形する成形装置であって、前記導電性材料に通電させる端子と、前記端子に前記導電性材料を押圧させる押圧手段と、前記導電性材料を金型間に供給する供給手段とが備えられているので、導電性材料を短時間に安定しかつ高効率に成形できる。
【0049】
請求項4の発明は、前記端子および前記押圧手段が前記金型の駆動手段に設けられているので、導電性材料の加熱直後の賦形が可能であり、良好な賦形を実施することができる。
【0050】
請求項5の発明は、前記端子および前記押圧手段が前記供給手段に設けられているので、導電性材料の搬送中にも加熱が可能であり、該導電性材料の成形時間を短縮することができる。
【0051】
請求項6の発明は、前記端子および前記押圧手段が前記金型の外部の予熱手段に設けられているので、装置設計の自由度が大きく成形装置の製造が容易である。
【0052】
請求項7の発明は、前記供給手段が賦形後の導電性材料の金型からの取出しを行うので、供給装置の有効利用ができ成形装置が簡略となり成形装置に関わるコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る導電性材料の加熱状態を示す部分断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る導電性材料の成形状態を示す部分断面図である。
【図3】図2の金型の部分拡大斜視図である。
【図4】図3のA−A方向の金型端部の縦断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る導電性材料の加熱状態を示す部分断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る導電性材料の加熱状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 成形装置
10 駆動手段
17 端子
18 端子
20 押圧手段
24 導電性材料
32 端子
33 端子
42 押圧手段
43 第1供給手段
44 第2供給手段
45 第3供給手段
46 予熱手段
47 成形品キャビティ
48 金型

Claims (7)

  1. 導電性材料に直接通電して加熱した後、金型で賦形することを特徴とする導電性材料の成形方法。
  2. 導電性材料を金型に供給する前または供給した後に、前記導電性材料に直接通電して加熱し、その後前記金型によって前記導電性材料を加圧して所定形状に賦形することを特徴とする導電性材料の成形方法。
  3. 金型キャビティの平面形状より少なくとも対向する二辺が大きい矩形の毎葉シート状からなる導電性材料を熱成形する成形装置であって、
    前記導電性材料に通電させる端子と、前記端子に前記導電性材料を押圧させる押圧手段と、前記導電性材料を金型間に供給する供給手段とを備えることを特徴とする導電性材料の成形装置。
  4. 前記端子および前記押圧手段が前記金型の駆動手段に設けられた請求項3に記載の導電性材料の成形装置。
  5. 前記端子および前記押圧手段が前記供給手段に設けられた請求項3に記載の導電性材料の成形装置。
  6. 前記端子および前記押圧手段が前記金型の外部の予熱手段に設けられた請求項3に記載の導電性材料の成形装置。
  7. 前記供給手段が賦形後の導電性材料の金型からの取出しを行う請求項3ないし6のいずれか1項に記載の導電性材料の成形装置。
JP2003142012A 2003-05-20 2003-05-20 導電性材料の成形方法および装置 Pending JP2004345120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003142012A JP2004345120A (ja) 2003-05-20 2003-05-20 導電性材料の成形方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003142012A JP2004345120A (ja) 2003-05-20 2003-05-20 導電性材料の成形方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004345120A true JP2004345120A (ja) 2004-12-09

Family

ID=33530215

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003142012A Pending JP2004345120A (ja) 2003-05-20 2003-05-20 導電性材料の成形方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004345120A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008091097A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Showa Denko Kk 燃料電池用セパレータおよびその製造方法
JP2008091110A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Showa Denko Kk 燃料電池用セパレータ、燃料電池用セルおよび燃料電池用セルユニット、ならびに燃料電池用セパレータおよび燃料電池用セルユニットの製造方法
WO2016111321A1 (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 マツダ株式会社 射出成形装置及び射出成形方法
CN110421825A (zh) * 2019-08-29 2019-11-08 镇江立达纤维工业有限责任公司 一种防止模压产品面料收缩变形的制作工艺

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008091097A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Showa Denko Kk 燃料電池用セパレータおよびその製造方法
JP2008091110A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Showa Denko Kk 燃料電池用セパレータ、燃料電池用セルおよび燃料電池用セルユニット、ならびに燃料電池用セパレータおよび燃料電池用セルユニットの製造方法
US8252484B2 (en) 2006-09-29 2012-08-28 Showa Denko K.K. Separator for fuel cell having electrically conducting flow path part
US8252483B2 (en) 2006-09-29 2012-08-28 Showa Denko K.K. Fuel cell separator having a corrugated electrically conducting flow path
WO2016111321A1 (ja) * 2015-01-09 2016-07-14 マツダ株式会社 射出成形装置及び射出成形方法
CN107107427A (zh) * 2015-01-09 2017-08-29 马自达汽车株式会社 注射成型装置以及注射成型方法
CN107107427B (zh) * 2015-01-09 2019-03-01 马自达汽车株式会社 注射成型装置以及注射成型方法
US10265898B2 (en) 2015-01-09 2019-04-23 Mazda Motor Corporation Injection molding apparatus and injection molding method
CN110421825A (zh) * 2019-08-29 2019-11-08 镇江立达纤维工业有限责任公司 一种防止模压产品面料收缩变形的制作工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7556492B2 (en) Footwear mold heating system and method
US7004747B2 (en) Molding die and molding method
US9738022B2 (en) Molding device and molding method using the molding device
CN105826613A (zh) 动力锂电池化成夹具机构
JP2004345120A (ja) 導電性材料の成形方法および装置
WO2000039872A1 (fr) Pile a combustible, separateur de pile a combustible, et procede de fabrication de celui-ci
JP2012040847A (ja) 成形用金型
JP5928949B2 (ja) インサート成形装置及び方法
JP5703486B2 (ja) 成型装置および同成型装置による成型方法
TWI229469B (en) Method and apparatus for pasting sealing material onto lead wire for use in small battery
JP4246675B2 (ja) 樹脂成形品の成形方法
CN209736422U (zh) 一种动力极耳成型系统
JP2007137017A (ja) 燃料電池セパレータの成形金型、燃料電池セパレータの製造方法および燃料電池セパレータ
CN114161652A (zh) 二次电池的制造方法
CN113411924A (zh) 电加热装置及制造该电加热装置的方法
JP2004102106A (ja) 光拡散板のプレス成形装置およびプレス成形方法
CN218803601U (zh) 一种可降温的模具限位用注塑机架
CN218918981U (zh) 一种电芯热压组件和电芯热压装置
CN220113798U (zh) 一种客车逆变电源叠层母线热压工装
CN219114581U (zh) 一种树脂压缩成形机
JP2007141724A (ja) 燃料電池セパレータの成形金型、燃料電池セパレータの製造方法および燃料電池セパレータ
CN217862669U (zh) 一种可定量注塑的汽车注塑模具
WO2005060033A1 (ja) 燃料電池用セパレータ、その成形方法および製造方法、およびその製造装置
JP2007042392A (ja) 燃料電池セパレータの成形金型
JP2005246722A (ja) プレス成形装置およびプレス成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070529

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071113