JPWO2004025103A1 - 多連スロットル装置 - Google Patents
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Abstract
本装置によれば、エンジンの気筒に対応する吸気通路21に配置される複数のスロットルバルブ30、複数のスロットルバルブ30をグループごとに分けて支持する複数のスロットルシャフト41,42、各々のスロットルバルブ41,42をそれぞれ駆動する複数の駆動手段60,70を採用する。これにより、一つのグループに属するスロットルバルブの開閉制御と、他のグループに属するスロットルバルブの開閉制御とを、別々に切り離して行なうことができ、運転条件に応じて燃焼状態すなわち出力を最適な状態に制御でき、又、アイドルスピードコントロールに際しても、きめ細かな制御が行なえる。これにより、二輪車に搭載されるエンジンの多連スロットル装置において、電子制御化を図り、きめ細かな制御を実現する。
Description
本発明は、エンジンの吸気通路に配置された多数のスロットルバルブを開閉させる多連スロットル装置に関し、特に、二輪車等に搭載されるエンジンの気筒ごとの吸気通路にそれぞれ配置されるスロットルバルブをもつ多連スロットル装置に関する。
四輪車に搭載のエンジンに適用される従来のスロットル装置としては、電子制御式またはワイヤー兼電子制御式等のスロットル装置が知られている。
例えば、ワイヤー兼電子制御式のスロットル装置としては、6気筒のV型エンジンにおいて、各気筒に対応する吸気通路を3本ごとに集合させる2つのサージタンク及び各々のサージタンクから上流側に伸びる吸気通路を備える吸気系において、上流側のそれぞれの吸気通路に配置される2つのスロットルバルブを、1本のスロットルシャフトで連動させて、単一のワイヤーにより開閉駆動すると共に、トラクションコントロールを行なう際に単一のモータにより閉じ側へ駆動するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、他のスロットル装置としては、スロットルボデーに形成された2つの吸気通路にそれぞれ配置されるスロットルバルブを、1本のスロットルシャフトで回動自在に連結し、スロットルシャフトの一端側に配置した単一のモータにより開閉駆動するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
上記従来の装置は、サージタンクの上流側あるいは比較的長い吸気通路の上流側に配置されるため、スロットルバルブの開閉動作により制御された吸気は、一旦サージタンクに溜められた後、あるいは長い吸気通路を経た後各気筒に対応する吸気通路(吸気ポート)に流れるようになっている。したがって、スロットルバルブの微小な開閉動作では、エンジンの気筒に流入する吸気量はそれ程変化せず、きめ細かな開閉制御は効果的ではない。
一方、二輪車等に搭載されるエンジンのスロットル装置としては、スロットル操作に対する応答性が重視されるため、シリンダヘッドの吸気ポートに近接した位置において、気筒(吸気ポート)ごとに対応する吸気通路にそれぞれスロットルバルブを配置し、各々のスロットルバルブを回動自在に支持するスロットルシャフトを、トルクを伝達する同調レバー及び付勢スプリング等により連結し、単一のワイヤーにより全てのスロットルバルブを開閉駆動する多連スロットル装置が知られている。また、この装置においては、エンジンのアイドルスピードコントロール(ISC)を行なうために、別個のISCバルブが設けられている。
特開平6−207535号公報 特開平8−218904号公報
例えば、ワイヤー兼電子制御式のスロットル装置としては、6気筒のV型エンジンにおいて、各気筒に対応する吸気通路を3本ごとに集合させる2つのサージタンク及び各々のサージタンクから上流側に伸びる吸気通路を備える吸気系において、上流側のそれぞれの吸気通路に配置される2つのスロットルバルブを、1本のスロットルシャフトで連動させて、単一のワイヤーにより開閉駆動すると共に、トラクションコントロールを行なう際に単一のモータにより閉じ側へ駆動するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、他のスロットル装置としては、スロットルボデーに形成された2つの吸気通路にそれぞれ配置されるスロットルバルブを、1本のスロットルシャフトで回動自在に連結し、スロットルシャフトの一端側に配置した単一のモータにより開閉駆動するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
上記従来の装置は、サージタンクの上流側あるいは比較的長い吸気通路の上流側に配置されるため、スロットルバルブの開閉動作により制御された吸気は、一旦サージタンクに溜められた後、あるいは長い吸気通路を経た後各気筒に対応する吸気通路(吸気ポート)に流れるようになっている。したがって、スロットルバルブの微小な開閉動作では、エンジンの気筒に流入する吸気量はそれ程変化せず、きめ細かな開閉制御は効果的ではない。
一方、二輪車等に搭載されるエンジンのスロットル装置としては、スロットル操作に対する応答性が重視されるため、シリンダヘッドの吸気ポートに近接した位置において、気筒(吸気ポート)ごとに対応する吸気通路にそれぞれスロットルバルブを配置し、各々のスロットルバルブを回動自在に支持するスロットルシャフトを、トルクを伝達する同調レバー及び付勢スプリング等により連結し、単一のワイヤーにより全てのスロットルバルブを開閉駆動する多連スロットル装置が知られている。また、この装置においては、エンジンのアイドルスピードコントロール(ISC)を行なうために、別個のISCバルブが設けられている。
ところで、二輪車等に搭載のエンジンにおいても、複数のスロットルバルブをモータにより駆動する電子制御化、さらに、別個のISCバルブを省いてスロットルバルブの開閉角度を微調整することによりアイドルスピードを制御する検討がなされている。
また、二輪車のスロットル操作は、四輪車のそれに比べて感度が高く急激な変化を伴うことから、運転者がスロットル操作を誤操作したような場合あるいは路面状況等に応じて、出力を最適な状態に制御して、性能の向上を図ると共に、急激な運転操作等を回避でき安全な運転が行なえるようにすることが望まれている。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸気通路ごとに配置された複数のスロットルバルブをモータで開閉駆動するにあたり、運転条件等に応じた最適な出力制御を行なって、運転性に優れると共に安全な運転が行なえ、特に二輪車等に搭載される高性能のエンジンに好適な多連スロットル装置を提供することにある。
また、二輪車のスロットル操作は、四輪車のそれに比べて感度が高く急激な変化を伴うことから、運転者がスロットル操作を誤操作したような場合あるいは路面状況等に応じて、出力を最適な状態に制御して、性能の向上を図ると共に、急激な運転操作等を回避でき安全な運転が行なえるようにすることが望まれている。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸気通路ごとに配置された複数のスロットルバルブをモータで開閉駆動するにあたり、運転条件等に応じた最適な出力制御を行なって、運転性に優れると共に安全な運転が行なえ、特に二輪車等に搭載される高性能のエンジンに好適な多連スロットル装置を提供することにある。
本発明の多連スロットル装置は、エンジンの気筒ごとに対応する吸気通路にそれぞれ配置される複数のスロットルバルブと、複数のスロットルバルブを開閉させるべく支持するスロットルシャフトと、スロットルシャフトを回転駆動するモータを含む駆動手段とを備えた多連スロットル装置であって、上記複数のスロットルバルブは、複数のグループごとに分けられ、上記スロットルシャフトは、グループごとにスロットルバルブを支持する複数のスロットルシャフトからなり、上記駆動手段は、複数のスロットルシャフトごとに駆動力を及ぼす複数の駆動手段からなる、構成を採用している。
この構成によれば、スロットルバルブがグループごとに分けられて、それぞれの駆動手段により開閉駆動される。従って、運転条件に応じて燃焼状態すなわち出力を最適な状態に制御でき、又、アイドルスピードコントロールに際しても、同様の制御が行なえる。
上記構成において、複数のスロットルシャフトは、一直線上に配列された第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトからなり、駆動手段は、第1スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第1駆動手段と、第2スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第2駆動手段と、からなる構成を採用できる。
この構成によれば、気筒が直列に配列された直列エンジンにおいて、この多連スロットル装置を適用することができ、1つ以上(例えば、2つ、3つ等)のスロットルバルブを支持する第1スロットルシャフトが第1駆動手段により駆動され、他の1つ以上(例えば、2つ、3つ等)のスロットルバルブを支持する第2スロットルシャフトが第2駆動手段により駆動される。
上記構成において、第1駆動手段及び第2駆動手段は、第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトがお互いに対向する側の内側端部に駆動力を及ぼすように配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、第1駆動手段及び第2駆動手段が、装置の中央寄りに集約されて、装置が幅狭化、小型化される。
また、上記構成において、複数のスロットルシャフトは、平行に配列された第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトからなり、駆動手段は、第1スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第1駆動手段と、第2スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第2駆動手段と、からなる構成を採用できる。
この構成によれば、気筒がV型に配列されたV型エンジンにおいて、この多連スロットル装置を適用することができ、1つ以上(例えば、2つ、3つ等)のスロットルバルブを支持する第1スロットルシャフトが第1駆動手段により駆動され、他の1つ以上(例えば、2つ、3つ等)のスロットルバルブを支持する第2スロットルシャフトが第2駆動手段により駆動される。
上記構成において、第1駆動手段は、第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトの一端側において、第1スロットルシャフトの端部に駆動力を及ぼすように配置され、第2駆動手段は、第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトの他端側において、第2スロットルシャフトの端部に駆動力を及ぼすように配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、第1駆動手段及び第2駆動手段が、両側にバランス良く配置されて、全体として装置が幅狭化、小型化される。
上記構成において、第1駆動手段のモータ及び第2駆動手段のモータは、平行に配列された第1スロットルシャフトと第2スロットルシャフトとの間の領域に配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、第1駆動手段及び第2駆動手段が、2つのスロットルシャフトすなわちスロットルボデーに挟まれる空間に集約されて、装置がより幅狭化、小型化される。
上記構成において、複数の駆動手段(例えば、第1駆動手段及び第2駆動手段)は、エンジンの運転状況に応じて別々に駆動制御される、構成を採用できる。
この構成によれば、例えば二つの駆動手段からなる場合、一方の駆動手段がアクセル操作に従って駆動制御され、他方の駆動手段が運転状況とアクセル操作に基づいて判断された制御信号により駆動制御されるようにすることができ、または、始動時のアイドルアップ(ファーストアイドル)のために一方の駆動手段だけ駆動制御されるようにすることができ、さらには、各々の駆動手段がそれぞれ専用に設けられたコンピュータで完全に別々に駆動制御されるようにすることができる。これにより、エンジンの始動性、制御性、燃料消費率、安全性等を向上させることができる。
上記構成において、複数のスロットルシャフトは、平行に配列された第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトからなり、複数の駆動手段は、第1スロットルシャフトに駆動力を及ぼすよう制御される第1駆動手段と、第2スロットルシャフトに駆動力を及ぼすよう制御される第2駆動手段と、からなる構成を採用することができる。
これにより、気筒がV型に配列されたV型エンジンにおいて、例えば第1駆動手段を車両の前輪側の前バンクに位置するスロットルシャフトに駆動力を及ぼすよう制御され、第2駆動手段を車両の後輪側の後バンクに位置するスロットルシャフトに駆動力を及ぼすように制御されれば、燃焼特性の異なる気筒群ごとに最適な空気量を供給することが達成できる。
上記構成において複数の駆動手段は、複数のグループのうち、少なくとも1つのグループのスロットルバルブを開閉制御された後、所定時間を経過してから他のグループのスロットルバルブが追従して開閉制御される、構成を採用することができる。
この構成により、スロットルを急激に戻すような操作がなされた場合でも、エンジンの急激な回転数変化を抑制できるため、安全な運転が確保される。
上記構成において、複数の駆動手段は、複数のグループのうち、少なとも1つのグループのスロットルバルブを所定角度になるよう制御される、構成を採用できる。
これにより、1つのグループのスロットルバルブの開度が一定になるよう制御され、他のグループのスロットルバルブが開閉するよう制御されるため、1つのグループと他のグループとを別々に切り離して行なうことができる。このため、例えば、エンジンの燃焼状態はシリンダーごとによって異なっているので、グループごとのスロットルバルブの開閉制御により、燃焼状態に応じた最適な空気を供給することができる。
上記構成において、所定角度はエンジンが低回転の時にスロットルバルブが調整される角度である、構成を採用できる。
この構成により、エンジンが低回転の時は、1つの駆動手段のみを作動させてスロットルバルブの開度を微調整すればよく、運転条件に応じたスロットルバルブの最適な角度の選定が可能になる。
この構成によれば、スロットルバルブがグループごとに分けられて、それぞれの駆動手段により開閉駆動される。従って、運転条件に応じて燃焼状態すなわち出力を最適な状態に制御でき、又、アイドルスピードコントロールに際しても、同様の制御が行なえる。
上記構成において、複数のスロットルシャフトは、一直線上に配列された第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトからなり、駆動手段は、第1スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第1駆動手段と、第2スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第2駆動手段と、からなる構成を採用できる。
この構成によれば、気筒が直列に配列された直列エンジンにおいて、この多連スロットル装置を適用することができ、1つ以上(例えば、2つ、3つ等)のスロットルバルブを支持する第1スロットルシャフトが第1駆動手段により駆動され、他の1つ以上(例えば、2つ、3つ等)のスロットルバルブを支持する第2スロットルシャフトが第2駆動手段により駆動される。
上記構成において、第1駆動手段及び第2駆動手段は、第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトがお互いに対向する側の内側端部に駆動力を及ぼすように配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、第1駆動手段及び第2駆動手段が、装置の中央寄りに集約されて、装置が幅狭化、小型化される。
また、上記構成において、複数のスロットルシャフトは、平行に配列された第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトからなり、駆動手段は、第1スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第1駆動手段と、第2スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第2駆動手段と、からなる構成を採用できる。
この構成によれば、気筒がV型に配列されたV型エンジンにおいて、この多連スロットル装置を適用することができ、1つ以上(例えば、2つ、3つ等)のスロットルバルブを支持する第1スロットルシャフトが第1駆動手段により駆動され、他の1つ以上(例えば、2つ、3つ等)のスロットルバルブを支持する第2スロットルシャフトが第2駆動手段により駆動される。
上記構成において、第1駆動手段は、第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトの一端側において、第1スロットルシャフトの端部に駆動力を及ぼすように配置され、第2駆動手段は、第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトの他端側において、第2スロットルシャフトの端部に駆動力を及ぼすように配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、第1駆動手段及び第2駆動手段が、両側にバランス良く配置されて、全体として装置が幅狭化、小型化される。
上記構成において、第1駆動手段のモータ及び第2駆動手段のモータは、平行に配列された第1スロットルシャフトと第2スロットルシャフトとの間の領域に配置されている、構成を採用できる。
この構成によれば、第1駆動手段及び第2駆動手段が、2つのスロットルシャフトすなわちスロットルボデーに挟まれる空間に集約されて、装置がより幅狭化、小型化される。
上記構成において、複数の駆動手段(例えば、第1駆動手段及び第2駆動手段)は、エンジンの運転状況に応じて別々に駆動制御される、構成を採用できる。
この構成によれば、例えば二つの駆動手段からなる場合、一方の駆動手段がアクセル操作に従って駆動制御され、他方の駆動手段が運転状況とアクセル操作に基づいて判断された制御信号により駆動制御されるようにすることができ、または、始動時のアイドルアップ(ファーストアイドル)のために一方の駆動手段だけ駆動制御されるようにすることができ、さらには、各々の駆動手段がそれぞれ専用に設けられたコンピュータで完全に別々に駆動制御されるようにすることができる。これにより、エンジンの始動性、制御性、燃料消費率、安全性等を向上させることができる。
上記構成において、複数のスロットルシャフトは、平行に配列された第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトからなり、複数の駆動手段は、第1スロットルシャフトに駆動力を及ぼすよう制御される第1駆動手段と、第2スロットルシャフトに駆動力を及ぼすよう制御される第2駆動手段と、からなる構成を採用することができる。
これにより、気筒がV型に配列されたV型エンジンにおいて、例えば第1駆動手段を車両の前輪側の前バンクに位置するスロットルシャフトに駆動力を及ぼすよう制御され、第2駆動手段を車両の後輪側の後バンクに位置するスロットルシャフトに駆動力を及ぼすように制御されれば、燃焼特性の異なる気筒群ごとに最適な空気量を供給することが達成できる。
上記構成において複数の駆動手段は、複数のグループのうち、少なくとも1つのグループのスロットルバルブを開閉制御された後、所定時間を経過してから他のグループのスロットルバルブが追従して開閉制御される、構成を採用することができる。
この構成により、スロットルを急激に戻すような操作がなされた場合でも、エンジンの急激な回転数変化を抑制できるため、安全な運転が確保される。
上記構成において、複数の駆動手段は、複数のグループのうち、少なとも1つのグループのスロットルバルブを所定角度になるよう制御される、構成を採用できる。
これにより、1つのグループのスロットルバルブの開度が一定になるよう制御され、他のグループのスロットルバルブが開閉するよう制御されるため、1つのグループと他のグループとを別々に切り離して行なうことができる。このため、例えば、エンジンの燃焼状態はシリンダーごとによって異なっているので、グループごとのスロットルバルブの開閉制御により、燃焼状態に応じた最適な空気を供給することができる。
上記構成において、所定角度はエンジンが低回転の時にスロットルバルブが調整される角度である、構成を採用できる。
この構成により、エンジンが低回転の時は、1つの駆動手段のみを作動させてスロットルバルブの開度を微調整すればよく、運転条件に応じたスロットルバルブの最適な角度の選定が可能になる。
第1図は、本発明に係る多連スロットル装置を適用する制御システムを示すブロック図である。
第2図は、本発明に係る多連スロットル装置の一実施形態を示す概略構成図である。
第3図は、第1図に示す装置の駆動手段を示す側面図である。
第4図は、本発明に係る多連スロットル装置の他の実施形態を示す概略構成図である。
第5図は、第4図に示す装置の駆動手段を示す側面図である。
第6図は、第4図に示す装置の平断面図である。
第2図は、本発明に係る多連スロットル装置の一実施形態を示す概略構成図である。
第3図は、第1図に示す装置の駆動手段を示す側面図である。
第4図は、本発明に係る多連スロットル装置の他の実施形態を示す概略構成図である。
第5図は、第4図に示す装置の駆動手段を示す側面図である。
第6図は、第4図に示す装置の平断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
第1図ないし第3図は、本発明に係る多連スロットル装置の一実施形態を示すものであり、第1図は二輪車に搭載されるエンジンにこの装置を適用した場合の制御システムを示すブロック図、第2図は装置の断面図、第3図は装置の駆動手段を示す側面図である。
この制御システムは、第1図に示すように、エンジン1、エンジン1の吸気系に装着された多連スロットル装置2、装置2に設けられた2つの駆動手段60,70をそれぞれ駆動する駆動回路3,4、装置2におけるスルットルバルブの角度位置を検出する角度検出センサ91,92及びスロットル角度検出回路5,6、エンジン1の回転数を検出する回転センサ7及び回転数検出回路8、エンジン1のその他の状態量(例えば、エンジン1の水温、吸気温度、吸気圧、エンジン1周りの大気圧等)を検出するセンサ9(図においては、水温センサを示す)及び状態量検出回路10、種々の制御情報、運転マップ等が予め記憶された記憶部11、システム全体の制御を司る制御部12、運転者が操作するアクセル(グリップ)の回転角度位置を検出するアクセル角度センサ13及びアクセル角度検出回路14等を備えている。
この装置2は、直列4気筒エンジシに対して適用される4連スロットル装置であり、第2図に示すように、吸気通路21を画定する4つのスロットルボデー20、それぞれの吸気通路21に配置された4つのスロットルバルブ30、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42、軸受50、第1駆動手段60及び第2駆動手段70、第1復帰スプリング81及び第2復帰スプリング82、第1角度検出センサ91及び第2角度検出センサ92、連結ボルト100等を備えている。
スロットルボデー20は、アルミ材料あるいは樹脂材料を用いて型成形されたものであり、第2図に示すように、断面略円形の吸気通路21、スロットルシャフト41,42を通す貫通孔22、軸受50を嵌合する凹状の嵌合部23、接合面24、連結ボルト100を通すボルト孔25等により形成されている。貫通孔22は、非接触となるように第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42の外径よりも若干大きく形成されている。
第2図に示すように、第1スロットルシャフト41と第2スロットルシャフト42とは、一直線上に配列されている。そして、第1スロットルシャフト41は、第1グループである左側2つのスロットルバルブ30を同時に開閉させるべく回動自在に支持する。第2スロットルシャフト42は、第2グループである右側2つのスロットルバルブ30を同時に開閉させるべく回動自在に支持する。
軸受50は、各々のスロットルバルブ30を挟むように両側に配置されているため、スロットルシャフト41,42は円滑に回動し、その捩れ等が防止され、各々のグループごとにスロットルバルブ30の同調(同一位相での開閉動作)が確保される。尚、軸受50としては、玉軸受、コロ軸受、接触面そのものが軸受機能をもつ円筒軸受等種々の軸受を採用できる。また、複数の軸受50のうち少なくとも一部には、ラジアル方向だけでなくスラスト方向も支持する軸受が採用される。
第1駆動手段60は、第2図及び第3図に示すように、DCモータ61、出力軸61aに固着された歯車62、第1スロットルシャフト41の内側端部に固着され歯車62と噛合する歯車63、歯車63の停止位置を規制する調整ネジ64により形成されている。
第1復帰スプリング81は、歯車63の近傍に配置されて、第1グループの2つのスロットルバルブ30を閉じ側の休止位置に復帰させるべく、第1スロットルシャフト41に対して回転付勢力を及ぼす。
そして、休止状態からDCモータ61が回転すると、歯車62及び歯車63を介し、第1復帰スプリング81の付勢力に抗して第1スロットルシャフト41が回転し、第1グループの2つのスロットルバルブ30が吸気通路21を全開する。一方、DCモータ61への通電が断たれると、第1復帰スプリング81の付勢力により、第1スロットルシャフト41は逆向きに回転して、第1グループの2つのスロットルバルブ30は閉じ側の休止位置に復帰する。
第2駆動手段70は、第2図及び第3図に示すように、DCモータ71、出力軸71aに固着された歯車72、第2スロットルシャフト42の内側端部に固着され歯車72と噛合する歯車73、歯車73の停止位置を規制する調整ネジ74により形成されている。
第2復帰スプリング82は、歯車73の近傍に配置されて、第2グループの2つのスロットルバルブ30を閉じ側の休止位置に復帰させるべく、第2スロットルシャフト42に対して回転付勢力を及ぼす。
そして、休止状態からDCモータ71が回転すると、歯車72及び歯車73を介し、第2復帰スプリング82の付勢力に抗して第2スロットルシャフト42が回転し、第2グループの2つのスロットルバルブ30が吸気通路21を全開する。一方、DCモータ71への通電が断たれると、第2復帰スプリング82の付勢力により、第2スロットルシャフト42は逆伺きに回転して、第2グループの2つのスロットルバルブ30は閉じ側の休止位置に復帰する。
上記のように、第1駆動手段60及び第2駆動手段70は、歯車列を含み、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42がお互いに対向する内側端部に駆動力を及ぼすように配置されているため、これらの部品が中央寄りに集約され、装置2が幅狭化、小型化される。
第1角度検出センサ91及び第2角度検出センサ92は、第2図に示すように、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42のそれぞれの外側端部に配置された非接触式の角度センサであり、スロットルシャフト41,42の回転角度位置、すなわち、第1グループのスロットルバルブ30の回転角度位置と第2グループのスロットルバルブ30の回転角度位置を検出し、角度検出回路5,6を介して、検出信号を制御部12に出力する。
次に、上記多連スロットル装置の動作について説明する。
通常の運転モードにおいては、制御部12から発せられる制御信号に基づいて、DCモータ61,71が一方向に回転し、歯車62,63及び歯車72,73を介して、回転駆動力が第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42に伝達される。すると、復帰スプリング81,82の付勢力に抗して、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42が一方向に回転し始め、第1グループ及び第2グループのスロットルバルブ30は、休止位置から吸気通路21を全開する向きに回転する。
一方、制御部12からの制御信号に基づいて、DCモータ61,71が逆向きに回転すると、復帰スプリング81,82の付勢力が加わりつつ、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42が逆方向に回転し、第1グループ及び第2グループのスロットルバルブ30は、全開位置から吸気通路21を閉じる向きに回転する。尚、DCモータ61,71への通電が断たれると、復帰スプリング81,82の付勢力により、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42は素早く回転して、第1グループ及び第2グループのスロットルバルブ30を休止位置に復帰させる。
すなわち、通常の運転モードにおいては、運転負荷等の条件に応じて、DCモータ61,71が同時に制御され、第1グループ及び第2グループのスロットルバルブ30は、アクセル角度センサ13の信号に対して、最適な開度となるように同時に開閉駆動される。
通常の運転モード以外の状況においては、エンジンの全気筒の空気量を同時に、同一のスロットルバルブで調整する場合、スロットルバルブの開度を僅かに変化させるだけで、エンジンへ供給される空気量の増加の影響を多大に受けるため、スロットルバルブの微小角度を高精度に調整しなければ最適な空気量を供給することが困難になる。このため、全気筒の空気量を同時に、同一のスロットルバルブで調整せず、例えば、一方のDCモータ61が、第1グループである左側2つのスロットルバルブ30の開度を一定になるよう制御され、他方のDCモータ71が第2グループである右側のスロットルバルブ30を開閉するよう制御されて、グループごとのスロットルバルブで空気量を調整すれば、予め一方のグループのスロットルバルブの開度が一定になっているため、エンジンの全気筒の空気量を同時に、同一のバルブで調整する場合に比して、エンジンへ供給される空気量の増加の影響を最小限に抑えることができ、最適な空気量を供給することができる。その結果、A/D変換器、角度センサを高性能なものを用いなくてもよく、コストを抑えることができる。
更に、エンジンの気筒は、エンジンの冷却状態、排気管の長さの違いにより気筒ごとに燃焼状態が相違する。そのため、このように一方のDCモータ61が、第1グループである左側2つのスロットルバルブ30の開度を一定になるよう制御され、他方のDCモータ71が第2グループである右側のスロットルバルブ30を開閉するよう制御されれば、燃焼特性が異なる気筒それぞれに燃焼状態に応じた最適な量の空気を供給することもできる。
また、第1グループと第2グループのスロットルバルブ30の開度が最大になって車両が急加速しようとする時、急激なエンジントルクの立ち上がり現象により、運転者等が急加速による影響を受け安全な運転が困難になる場合もある。このような場合、一方のDCモータ61が、第1グループである左側のスロットルバルブ30が加速前の開度に保持するよう制御され、他方のDCモータ71が第2グループである右側のスロットルバルブ30で加速に応じて開閉するよう制御されれば、グループごとにエンジンに供給される空気量が調整されるため、急激なトルクの立ち上がりが緩和し、運転者等が急激な加速による影響を受けることなく安全な運転が確保される。
一方、アイドル運転状態においては、制御部12からの駆動信号に基づいて、例えば、DCモータ61のみが適宜駆動されて、第1スロットルシャフト41すなわち第1グループのスロットルバルブ30の開度が微調整される。
特に、エンジンのISCを行う場合において、別個にISCバルブを設けず、全気筒を同時に、同一のスロットルバルブによって調整しようとする場合、目的とするアイドル回転数の変化を与えるためには極めて微小なバルブ開度の調整が必要となる。そのため、角度センサ、A/D変換器も高性能なものを用いることになる。しかし、上記のように一方のDCモータ61が、第1グループである左側2つのスロットルバルブ30の開度を一定になるよう制御され、他方のDCモータ71が第2グループである右側のスロットルバルブ30を開閉するよう制御されれば、予め一方のグループのスロットルバルブ開度が一定になっているため、同一のスロットルバルブで調整する場合に比べ、微小なバルブ開度の調整をすることなく目的とするアイドル回転数の変化に応じた空気量を供給でき、角度センサ、A/D変換器を高性能なものを用いなくてもよく、低コスト化が達成できる。このように、ISCを行なう場合も、適宜グループごとにスロットルバルブ30を開閉駆動できる制御が可能となる。
また、スロットルを急激に戻すような操作がなされた場合は、制御部12からの駆動信号に基づいて、例えば、DCモータ61,71の一方が逆向きに駆動された後に他方が逆向きに駆動される。すなわち、一方のグループのスロットルバルブ30が閉じ動作を行ない、その後続いて、他方のグループのスロットルバルブ30が閉じ動作を行なう。このように、時間差を設けて、グループごとにスロットルバルブ30が駆動されることで、エンジン1の急激な回転変化を抑制し、ノーズダイブ、スリップ、転倒等の発生を防止でき、安全な運転が可能となる。
逆に、車両が急加速しようとする時、制御部12からの駆動信号に基づいて、DCモータ61,71の一方が駆動された後に他方が駆動される。すなわち、一方のスロットルバルブが開き動作を行ない、その後続いて、他方のグループのスロットルバルブが開き動作を行う。このように、一方のグループの開度を一定にする制御の他、時間差を設けて、グループごとにスロットルバルブ30が駆動されることでも、エンジン1急激な回転変化を抑制することができ、運転者等が急激な加速による影響を受けることなく安全な運転が確保される。
第4図ないし第6図は、本発明に係る多連スロットル装置の他の実施形態を示すものである。尚、制御システムは、第1図に示すものと同一である。
この装置110は、V型4気筒エンジンに対して適用される4連スロットル装置であり、第4図ないし第6図に示すように、吸気通路121を画定する4つのスロットルボデー120、それぞれの吸気通路121に配置された4つのスロットルバルブ130、第1スロットルシャフト141及び第2スロットルシャフト142、前述同等の軸受50、第1駆動手段160及び第2駆動手段170、第1復帰スプリング181及び第2復帰スプリング182、第1角度検出センサ191及び第2角度検出センサ192、スペーサ200、連結プレート210等を備えている。
スロットルボデー120は、アルミ材料あるいは樹脂材料を用いて型成形されたものであり、第4図及び第6図に示すように、断面略円形の吸気通路121、スロットルシャフト141,142を通す貫通孔122、軸受50を嵌合する凹状の嵌合部123、接合凸部124等により形成されている。貫通孔122は、非接触となるように第1スロットルシャフト141及び第2スロットルシャフト142の外径よりも若干大きく形成されている。
また、左側の2つのスロットルボデー120及び右側の2つのスロットルボデー120は、それぞれスペーサ200を介して連結され、その後、全体が連結プレート210により堅固に結合されている。尚、スペーサ200は、第6図に示すように、貫通路201、嵌合凹部202を有する。
第4図及び第6図に示すように、第1スロットルシャフト141と第2スロットルシャフト142とは、所定の間隔おいて平行に配列されている。そして、第1スロットルシャフト141は、第1グループである左側2つのスロットルバルブ130を同時に開閉させるべく回動自在に支持する。第2スロットルシャフト142は、第2グループである右側2つのスロットルバルブ130を同時に開閉させるべく回動自在に支持する。
また、V型エンジンにおいても、直列エンジンと同様、バンク、気筒間、エンジンの冷却状態、及び排気管の長さの違いから燃焼特性が異なってくる。このため、例えば、第1駆動手段160を車両の前輪側の前バンクに位置する第1スロットルシャフト141に駆動力を及ぼすよう制御されるようにし、第2駆動手段170を車両の後輪側の後バンクに位置する第2スロットルシャフト142に駆動力を及ぼすよう制御されるようにして各々独立に駆動させることで燃焼特性の異なる気筒群ごとに最適な空気供給が達成できる。
第1駆動手段160は、第4図ないし第6図に示すように、第1スロットルシャフト141及び第2スロットルシャフト142の一端側(装置110の一端側)に配置され、DCモータ161、出力軸に固着されたピニオン161a、歯車162(大歯車162a、小歯車162b)、第1スロットルシャフト141の端部に固着され歯車162(小歯車162b)と噛合する歯車163、歯車163の停止位置を規制する調整ネジ164により形成されている。
DCモータ161は、第1スロットルシャフト141と第2スロットルシャフト142との間、すなわち、左右のスロットルボデー120に挟まれる空間に配置されている。
第1復帰スプリング181は、第1スロットルシャフト141の略中間に配置されて、第1グループの2つのスロットルバルブ130を閉じ側の休止位置に復帰させるべく、第1スロットルシャフト141に対して回転付勢力を及ぼす。
そして、休止状態からDCモータ161が回転すると、歯車162及び歯車163を介し、第1復帰スプリング181の付勢力に抗して第1スロットルシャフト141が回転し、第1グループの2つのスロットルバルブ130は吸気通路121を全開する向きに回転する。一方、DCモータ161への通電が断たれると、第1復帰スプリング181の付勢力により、第1スロットルシャフト141は逆向きに回転して、第1グループの2つのスロットルバルブ130は閉じ側の休止位置に復帰する。
第2駆動手段170は、第4図ないし第6図に示すように、第1スロットルシャフト141及び第2スロットルシャフト142の他端側(装置110の他端側)に配置され、DCモータ171、出力軸に固着されたピニオン171a、歯車172(大歯車172a、小歯車172b)、第2スロットルシャフト142の端部に固着され歯車172(小歯車172b)と噛合する歯車173、歯車173の停止位置を規制する調整ネジ174により形成されている。DCモータ171は、第1スロットルシャフト141と第2スロットルシャフト142との間、すなわち、左右のスロットルボデー120に挟まれる空間に配置されている。
第2復帰スプリング182は、第2スロットルシャフト142の略中間に配置されて、第2グループの2つのスロットルバルブ130を閉じ側の休止位置に復帰させるべく、第2スロットルシャフト142に対して回転付勢力を及ぼす。
そして、休止状態からDCモータ171が回転すると、歯車172及び歯車173を介し、第2復帰スプリング182の付勢力に抗して第2スロットルシャフト142が回転し、第2グループの2つのスロットルバルブ130は吸気通路121を全開する向きに回転する。一方、DCモータ171への通電が断たれると、第2復帰スプリング182の付勢力により、第2スロットルシャフト142は逆向きに回転して、第2グループの2つのスロットルバルブ130は閉じ側の休止位置に復帰する。
上記のように、第1駆動手段160及び第2駆動手段170は、歯車列を含み、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42の両側においてバランス良く配置されるため、装置110が幅狭化及び小型化され、又、DCモータ161,171は、スロットルボデー120に挟まれる空間に配置されているため、部品が内側寄りに集約化され、装置110がさらに小型化される。
第1角度検出センサ191及び第2角度検出センサ192は、第4図及び第6図に示すように、第1スロットルシャフト141及び第2スロットルシャフト142のそれぞれの他端部に配置された非接触式の角度センサであり、スロットルシャフト141,142の回転角度位置、すなわち、第1グループのスロットルバルブ130の回転角度位置と第2グループのスロットルバルブ130の回転角度位置を検出し、前述のスロットル角度検出回路5,6を介して、検出信号を制御部12に出力する。
尚、この装置110の制御動作については、前述の実施形態と同一であるため、説明を省略する。
上記実施形態においては、多連スロットル装置として、4連のスロットル装置を示したが、これに限定されるものではなく、2連、3連あるいは5連以上の多連スロットル装置において、本発明の構成を採用してもよい。
また、上記実施形態においては、駆動手段として、歯車列を含む構成を示したが、これに限定されるものではなく、チェーン駆動、ベルト駆動等その他の駆動手段を採用してもよい。
さらに、上記実施形態においては、本発明の多連スロットル装置を適用するエンジンとして、二輪車に搭載されるエンジンを示したが、これに限定されるものではなく、自動車等その他の車両に搭載される高性能のエンジンに適用することも可能である。
第1図ないし第3図は、本発明に係る多連スロットル装置の一実施形態を示すものであり、第1図は二輪車に搭載されるエンジンにこの装置を適用した場合の制御システムを示すブロック図、第2図は装置の断面図、第3図は装置の駆動手段を示す側面図である。
この制御システムは、第1図に示すように、エンジン1、エンジン1の吸気系に装着された多連スロットル装置2、装置2に設けられた2つの駆動手段60,70をそれぞれ駆動する駆動回路3,4、装置2におけるスルットルバルブの角度位置を検出する角度検出センサ91,92及びスロットル角度検出回路5,6、エンジン1の回転数を検出する回転センサ7及び回転数検出回路8、エンジン1のその他の状態量(例えば、エンジン1の水温、吸気温度、吸気圧、エンジン1周りの大気圧等)を検出するセンサ9(図においては、水温センサを示す)及び状態量検出回路10、種々の制御情報、運転マップ等が予め記憶された記憶部11、システム全体の制御を司る制御部12、運転者が操作するアクセル(グリップ)の回転角度位置を検出するアクセル角度センサ13及びアクセル角度検出回路14等を備えている。
この装置2は、直列4気筒エンジシに対して適用される4連スロットル装置であり、第2図に示すように、吸気通路21を画定する4つのスロットルボデー20、それぞれの吸気通路21に配置された4つのスロットルバルブ30、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42、軸受50、第1駆動手段60及び第2駆動手段70、第1復帰スプリング81及び第2復帰スプリング82、第1角度検出センサ91及び第2角度検出センサ92、連結ボルト100等を備えている。
スロットルボデー20は、アルミ材料あるいは樹脂材料を用いて型成形されたものであり、第2図に示すように、断面略円形の吸気通路21、スロットルシャフト41,42を通す貫通孔22、軸受50を嵌合する凹状の嵌合部23、接合面24、連結ボルト100を通すボルト孔25等により形成されている。貫通孔22は、非接触となるように第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42の外径よりも若干大きく形成されている。
第2図に示すように、第1スロットルシャフト41と第2スロットルシャフト42とは、一直線上に配列されている。そして、第1スロットルシャフト41は、第1グループである左側2つのスロットルバルブ30を同時に開閉させるべく回動自在に支持する。第2スロットルシャフト42は、第2グループである右側2つのスロットルバルブ30を同時に開閉させるべく回動自在に支持する。
軸受50は、各々のスロットルバルブ30を挟むように両側に配置されているため、スロットルシャフト41,42は円滑に回動し、その捩れ等が防止され、各々のグループごとにスロットルバルブ30の同調(同一位相での開閉動作)が確保される。尚、軸受50としては、玉軸受、コロ軸受、接触面そのものが軸受機能をもつ円筒軸受等種々の軸受を採用できる。また、複数の軸受50のうち少なくとも一部には、ラジアル方向だけでなくスラスト方向も支持する軸受が採用される。
第1駆動手段60は、第2図及び第3図に示すように、DCモータ61、出力軸61aに固着された歯車62、第1スロットルシャフト41の内側端部に固着され歯車62と噛合する歯車63、歯車63の停止位置を規制する調整ネジ64により形成されている。
第1復帰スプリング81は、歯車63の近傍に配置されて、第1グループの2つのスロットルバルブ30を閉じ側の休止位置に復帰させるべく、第1スロットルシャフト41に対して回転付勢力を及ぼす。
そして、休止状態からDCモータ61が回転すると、歯車62及び歯車63を介し、第1復帰スプリング81の付勢力に抗して第1スロットルシャフト41が回転し、第1グループの2つのスロットルバルブ30が吸気通路21を全開する。一方、DCモータ61への通電が断たれると、第1復帰スプリング81の付勢力により、第1スロットルシャフト41は逆向きに回転して、第1グループの2つのスロットルバルブ30は閉じ側の休止位置に復帰する。
第2駆動手段70は、第2図及び第3図に示すように、DCモータ71、出力軸71aに固着された歯車72、第2スロットルシャフト42の内側端部に固着され歯車72と噛合する歯車73、歯車73の停止位置を規制する調整ネジ74により形成されている。
第2復帰スプリング82は、歯車73の近傍に配置されて、第2グループの2つのスロットルバルブ30を閉じ側の休止位置に復帰させるべく、第2スロットルシャフト42に対して回転付勢力を及ぼす。
そして、休止状態からDCモータ71が回転すると、歯車72及び歯車73を介し、第2復帰スプリング82の付勢力に抗して第2スロットルシャフト42が回転し、第2グループの2つのスロットルバルブ30が吸気通路21を全開する。一方、DCモータ71への通電が断たれると、第2復帰スプリング82の付勢力により、第2スロットルシャフト42は逆伺きに回転して、第2グループの2つのスロットルバルブ30は閉じ側の休止位置に復帰する。
上記のように、第1駆動手段60及び第2駆動手段70は、歯車列を含み、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42がお互いに対向する内側端部に駆動力を及ぼすように配置されているため、これらの部品が中央寄りに集約され、装置2が幅狭化、小型化される。
第1角度検出センサ91及び第2角度検出センサ92は、第2図に示すように、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42のそれぞれの外側端部に配置された非接触式の角度センサであり、スロットルシャフト41,42の回転角度位置、すなわち、第1グループのスロットルバルブ30の回転角度位置と第2グループのスロットルバルブ30の回転角度位置を検出し、角度検出回路5,6を介して、検出信号を制御部12に出力する。
次に、上記多連スロットル装置の動作について説明する。
通常の運転モードにおいては、制御部12から発せられる制御信号に基づいて、DCモータ61,71が一方向に回転し、歯車62,63及び歯車72,73を介して、回転駆動力が第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42に伝達される。すると、復帰スプリング81,82の付勢力に抗して、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42が一方向に回転し始め、第1グループ及び第2グループのスロットルバルブ30は、休止位置から吸気通路21を全開する向きに回転する。
一方、制御部12からの制御信号に基づいて、DCモータ61,71が逆向きに回転すると、復帰スプリング81,82の付勢力が加わりつつ、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42が逆方向に回転し、第1グループ及び第2グループのスロットルバルブ30は、全開位置から吸気通路21を閉じる向きに回転する。尚、DCモータ61,71への通電が断たれると、復帰スプリング81,82の付勢力により、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42は素早く回転して、第1グループ及び第2グループのスロットルバルブ30を休止位置に復帰させる。
すなわち、通常の運転モードにおいては、運転負荷等の条件に応じて、DCモータ61,71が同時に制御され、第1グループ及び第2グループのスロットルバルブ30は、アクセル角度センサ13の信号に対して、最適な開度となるように同時に開閉駆動される。
通常の運転モード以外の状況においては、エンジンの全気筒の空気量を同時に、同一のスロットルバルブで調整する場合、スロットルバルブの開度を僅かに変化させるだけで、エンジンへ供給される空気量の増加の影響を多大に受けるため、スロットルバルブの微小角度を高精度に調整しなければ最適な空気量を供給することが困難になる。このため、全気筒の空気量を同時に、同一のスロットルバルブで調整せず、例えば、一方のDCモータ61が、第1グループである左側2つのスロットルバルブ30の開度を一定になるよう制御され、他方のDCモータ71が第2グループである右側のスロットルバルブ30を開閉するよう制御されて、グループごとのスロットルバルブで空気量を調整すれば、予め一方のグループのスロットルバルブの開度が一定になっているため、エンジンの全気筒の空気量を同時に、同一のバルブで調整する場合に比して、エンジンへ供給される空気量の増加の影響を最小限に抑えることができ、最適な空気量を供給することができる。その結果、A/D変換器、角度センサを高性能なものを用いなくてもよく、コストを抑えることができる。
更に、エンジンの気筒は、エンジンの冷却状態、排気管の長さの違いにより気筒ごとに燃焼状態が相違する。そのため、このように一方のDCモータ61が、第1グループである左側2つのスロットルバルブ30の開度を一定になるよう制御され、他方のDCモータ71が第2グループである右側のスロットルバルブ30を開閉するよう制御されれば、燃焼特性が異なる気筒それぞれに燃焼状態に応じた最適な量の空気を供給することもできる。
また、第1グループと第2グループのスロットルバルブ30の開度が最大になって車両が急加速しようとする時、急激なエンジントルクの立ち上がり現象により、運転者等が急加速による影響を受け安全な運転が困難になる場合もある。このような場合、一方のDCモータ61が、第1グループである左側のスロットルバルブ30が加速前の開度に保持するよう制御され、他方のDCモータ71が第2グループである右側のスロットルバルブ30で加速に応じて開閉するよう制御されれば、グループごとにエンジンに供給される空気量が調整されるため、急激なトルクの立ち上がりが緩和し、運転者等が急激な加速による影響を受けることなく安全な運転が確保される。
一方、アイドル運転状態においては、制御部12からの駆動信号に基づいて、例えば、DCモータ61のみが適宜駆動されて、第1スロットルシャフト41すなわち第1グループのスロットルバルブ30の開度が微調整される。
特に、エンジンのISCを行う場合において、別個にISCバルブを設けず、全気筒を同時に、同一のスロットルバルブによって調整しようとする場合、目的とするアイドル回転数の変化を与えるためには極めて微小なバルブ開度の調整が必要となる。そのため、角度センサ、A/D変換器も高性能なものを用いることになる。しかし、上記のように一方のDCモータ61が、第1グループである左側2つのスロットルバルブ30の開度を一定になるよう制御され、他方のDCモータ71が第2グループである右側のスロットルバルブ30を開閉するよう制御されれば、予め一方のグループのスロットルバルブ開度が一定になっているため、同一のスロットルバルブで調整する場合に比べ、微小なバルブ開度の調整をすることなく目的とするアイドル回転数の変化に応じた空気量を供給でき、角度センサ、A/D変換器を高性能なものを用いなくてもよく、低コスト化が達成できる。このように、ISCを行なう場合も、適宜グループごとにスロットルバルブ30を開閉駆動できる制御が可能となる。
また、スロットルを急激に戻すような操作がなされた場合は、制御部12からの駆動信号に基づいて、例えば、DCモータ61,71の一方が逆向きに駆動された後に他方が逆向きに駆動される。すなわち、一方のグループのスロットルバルブ30が閉じ動作を行ない、その後続いて、他方のグループのスロットルバルブ30が閉じ動作を行なう。このように、時間差を設けて、グループごとにスロットルバルブ30が駆動されることで、エンジン1の急激な回転変化を抑制し、ノーズダイブ、スリップ、転倒等の発生を防止でき、安全な運転が可能となる。
逆に、車両が急加速しようとする時、制御部12からの駆動信号に基づいて、DCモータ61,71の一方が駆動された後に他方が駆動される。すなわち、一方のスロットルバルブが開き動作を行ない、その後続いて、他方のグループのスロットルバルブが開き動作を行う。このように、一方のグループの開度を一定にする制御の他、時間差を設けて、グループごとにスロットルバルブ30が駆動されることでも、エンジン1急激な回転変化を抑制することができ、運転者等が急激な加速による影響を受けることなく安全な運転が確保される。
第4図ないし第6図は、本発明に係る多連スロットル装置の他の実施形態を示すものである。尚、制御システムは、第1図に示すものと同一である。
この装置110は、V型4気筒エンジンに対して適用される4連スロットル装置であり、第4図ないし第6図に示すように、吸気通路121を画定する4つのスロットルボデー120、それぞれの吸気通路121に配置された4つのスロットルバルブ130、第1スロットルシャフト141及び第2スロットルシャフト142、前述同等の軸受50、第1駆動手段160及び第2駆動手段170、第1復帰スプリング181及び第2復帰スプリング182、第1角度検出センサ191及び第2角度検出センサ192、スペーサ200、連結プレート210等を備えている。
スロットルボデー120は、アルミ材料あるいは樹脂材料を用いて型成形されたものであり、第4図及び第6図に示すように、断面略円形の吸気通路121、スロットルシャフト141,142を通す貫通孔122、軸受50を嵌合する凹状の嵌合部123、接合凸部124等により形成されている。貫通孔122は、非接触となるように第1スロットルシャフト141及び第2スロットルシャフト142の外径よりも若干大きく形成されている。
また、左側の2つのスロットルボデー120及び右側の2つのスロットルボデー120は、それぞれスペーサ200を介して連結され、その後、全体が連結プレート210により堅固に結合されている。尚、スペーサ200は、第6図に示すように、貫通路201、嵌合凹部202を有する。
第4図及び第6図に示すように、第1スロットルシャフト141と第2スロットルシャフト142とは、所定の間隔おいて平行に配列されている。そして、第1スロットルシャフト141は、第1グループである左側2つのスロットルバルブ130を同時に開閉させるべく回動自在に支持する。第2スロットルシャフト142は、第2グループである右側2つのスロットルバルブ130を同時に開閉させるべく回動自在に支持する。
また、V型エンジンにおいても、直列エンジンと同様、バンク、気筒間、エンジンの冷却状態、及び排気管の長さの違いから燃焼特性が異なってくる。このため、例えば、第1駆動手段160を車両の前輪側の前バンクに位置する第1スロットルシャフト141に駆動力を及ぼすよう制御されるようにし、第2駆動手段170を車両の後輪側の後バンクに位置する第2スロットルシャフト142に駆動力を及ぼすよう制御されるようにして各々独立に駆動させることで燃焼特性の異なる気筒群ごとに最適な空気供給が達成できる。
第1駆動手段160は、第4図ないし第6図に示すように、第1スロットルシャフト141及び第2スロットルシャフト142の一端側(装置110の一端側)に配置され、DCモータ161、出力軸に固着されたピニオン161a、歯車162(大歯車162a、小歯車162b)、第1スロットルシャフト141の端部に固着され歯車162(小歯車162b)と噛合する歯車163、歯車163の停止位置を規制する調整ネジ164により形成されている。
DCモータ161は、第1スロットルシャフト141と第2スロットルシャフト142との間、すなわち、左右のスロットルボデー120に挟まれる空間に配置されている。
第1復帰スプリング181は、第1スロットルシャフト141の略中間に配置されて、第1グループの2つのスロットルバルブ130を閉じ側の休止位置に復帰させるべく、第1スロットルシャフト141に対して回転付勢力を及ぼす。
そして、休止状態からDCモータ161が回転すると、歯車162及び歯車163を介し、第1復帰スプリング181の付勢力に抗して第1スロットルシャフト141が回転し、第1グループの2つのスロットルバルブ130は吸気通路121を全開する向きに回転する。一方、DCモータ161への通電が断たれると、第1復帰スプリング181の付勢力により、第1スロットルシャフト141は逆向きに回転して、第1グループの2つのスロットルバルブ130は閉じ側の休止位置に復帰する。
第2駆動手段170は、第4図ないし第6図に示すように、第1スロットルシャフト141及び第2スロットルシャフト142の他端側(装置110の他端側)に配置され、DCモータ171、出力軸に固着されたピニオン171a、歯車172(大歯車172a、小歯車172b)、第2スロットルシャフト142の端部に固着され歯車172(小歯車172b)と噛合する歯車173、歯車173の停止位置を規制する調整ネジ174により形成されている。DCモータ171は、第1スロットルシャフト141と第2スロットルシャフト142との間、すなわち、左右のスロットルボデー120に挟まれる空間に配置されている。
第2復帰スプリング182は、第2スロットルシャフト142の略中間に配置されて、第2グループの2つのスロットルバルブ130を閉じ側の休止位置に復帰させるべく、第2スロットルシャフト142に対して回転付勢力を及ぼす。
そして、休止状態からDCモータ171が回転すると、歯車172及び歯車173を介し、第2復帰スプリング182の付勢力に抗して第2スロットルシャフト142が回転し、第2グループの2つのスロットルバルブ130は吸気通路121を全開する向きに回転する。一方、DCモータ171への通電が断たれると、第2復帰スプリング182の付勢力により、第2スロットルシャフト142は逆向きに回転して、第2グループの2つのスロットルバルブ130は閉じ側の休止位置に復帰する。
上記のように、第1駆動手段160及び第2駆動手段170は、歯車列を含み、第1スロットルシャフト41及び第2スロットルシャフト42の両側においてバランス良く配置されるため、装置110が幅狭化及び小型化され、又、DCモータ161,171は、スロットルボデー120に挟まれる空間に配置されているため、部品が内側寄りに集約化され、装置110がさらに小型化される。
第1角度検出センサ191及び第2角度検出センサ192は、第4図及び第6図に示すように、第1スロットルシャフト141及び第2スロットルシャフト142のそれぞれの他端部に配置された非接触式の角度センサであり、スロットルシャフト141,142の回転角度位置、すなわち、第1グループのスロットルバルブ130の回転角度位置と第2グループのスロットルバルブ130の回転角度位置を検出し、前述のスロットル角度検出回路5,6を介して、検出信号を制御部12に出力する。
尚、この装置110の制御動作については、前述の実施形態と同一であるため、説明を省略する。
上記実施形態においては、多連スロットル装置として、4連のスロットル装置を示したが、これに限定されるものではなく、2連、3連あるいは5連以上の多連スロットル装置において、本発明の構成を採用してもよい。
また、上記実施形態においては、駆動手段として、歯車列を含む構成を示したが、これに限定されるものではなく、チェーン駆動、ベルト駆動等その他の駆動手段を採用してもよい。
さらに、上記実施形態においては、本発明の多連スロットル装置を適用するエンジンとして、二輪車に搭載されるエンジンを示したが、これに限定されるものではなく、自動車等その他の車両に搭載される高性能のエンジンに適用することも可能である。
以上述べたように、本発明の多連スロットル装置によれば、エンジンの気筒ごとに対応する吸気通路にそれぞれ配置される複数のスロットルバルブを、複数のグループごとに分けて複数のスロットルシャフトで支持し、複数のスロットルシャフトをそれぞれ駆動する複数の駆動手段を設けたことにより、スロットルバルブをグループごとに分けて開閉駆動することができる。また、複数の駆動手段を別個に制御することで、運転条件に応じて燃焼状態すなわち出力を最適な状態にきめ細かに制御できる。
【0003】
急激な変化を伴うことから、運転者がスロットル操作を誤操作したような場合あるいは路面状況等に応じて、出力を最適な状態に制御して、性能の向上を図ると共に、急激な運転操作等を回避でき安全な運転が行なえるようにすることが望まれている。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸気通路ごとに配置された複数のスロットルバルブをモータで開閉駆動するにあたり、運転条件等に応じた最適な出力制御を行なって、運転性に優れると共に安全な運転が行なえ、特に二輪車等に搭載される高性能のエンジンに好適な多連スロットル装置を提供することにある。
発明の開示
本発明の多連スロットル装置は、エンジンの気筒ごとに対応する吸気通路にそれぞれ配置される複数のスロットルバルブと、前記複数のスロットルバルブを開閉させるべく支持するスロットルシャフトと、前記スロットルシャフトを回転駆動するモータを含む駆動手段とを備えた多連スロットル装置であって、前記複数のスロットルバルブは、複数のグループごとに分けられ、前記スロットルシャフトは、前記グループごとの前記スロットルバルブを支持して一直線上に配列された複数のスロットルシャフトからなり、前記駆動手段は、前記複数のスロットルシャフトにおける互いに対向する側の内側端部に駆動力を及ぼすように配置される、構成を採用できる。
この構成によれば、スロットルバルブがグループごとに分けられて、グループごとのスロットルバルブを支持するそれぞれのスロットルシャフトをそれぞれの駆動手段により回転駆動させる。従って、運転条件に応じて燃焼状態すなわち出力を最適な状態に制御でき、又、アイドルス
急激な変化を伴うことから、運転者がスロットル操作を誤操作したような場合あるいは路面状況等に応じて、出力を最適な状態に制御して、性能の向上を図ると共に、急激な運転操作等を回避でき安全な運転が行なえるようにすることが望まれている。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、吸気通路ごとに配置された複数のスロットルバルブをモータで開閉駆動するにあたり、運転条件等に応じた最適な出力制御を行なって、運転性に優れると共に安全な運転が行なえ、特に二輪車等に搭載される高性能のエンジンに好適な多連スロットル装置を提供することにある。
発明の開示
本発明の多連スロットル装置は、エンジンの気筒ごとに対応する吸気通路にそれぞれ配置される複数のスロットルバルブと、前記複数のスロットルバルブを開閉させるべく支持するスロットルシャフトと、前記スロットルシャフトを回転駆動するモータを含む駆動手段とを備えた多連スロットル装置であって、前記複数のスロットルバルブは、複数のグループごとに分けられ、前記スロットルシャフトは、前記グループごとの前記スロットルバルブを支持して一直線上に配列された複数のスロットルシャフトからなり、前記駆動手段は、前記複数のスロットルシャフトにおける互いに対向する側の内側端部に駆動力を及ぼすように配置される、構成を採用できる。
この構成によれば、スロットルバルブがグループごとに分けられて、グループごとのスロットルバルブを支持するそれぞれのスロットルシャフトをそれぞれの駆動手段により回転駆動させる。従って、運転条件に応じて燃焼状態すなわち出力を最適な状態に制御でき、又、アイドルス
【0004】
ピードコントロールに際しても、同様の制御が行なえる。更に、複数のスロットルシャフトは、直線上に配列され、各スロットルシャフトにおけるお互いに対向する側の内側端部に駆動力を及ぼすように配置したことで、各駆動手段が装置の中央寄りに集約されて、装置が幅狭化、小型化される。
上記構成において、前記複数の各スロットルシャフトの外側端部にそれぞれ前記スロットルバルブの開閉角度を検出する角度検出センサを配置した構成を採用できる。
この構成によれば、グループごとのスロットルバルブを支持するスロットルシャフトの回転角度を角度検出センサによって検知して、スロットルバルブの微小角度をそれぞれの駆動手段によって高精度に開閉調整し、運転条件に応じて燃焼状態すなわち出力を最適な状態に制御できる。
上記構成において、前記複数の駆動手段は、エンジンの運転状況に応じて別々に駆動制御される、構成を採用できる。
この構成によれば、例えば二つの駆動手段からなる場合、一方の駆動手段がアクセル操作に従って駆動制御され、他方の駆動手段が運転状況とアクセル操作に基づいて判断された制御信号により駆動制御されるようにすることができ、または、始動時のアイドルアップ(ファーストアイドル)のために一方の駆動手段だけ駆動制御されるようにすることができ、さらには、各々の駆動手段がそれぞれ専用に設けられたコンピュータで完全に別々に駆動制御されるようにすることができる。これにより、エンジンの始動性、制御性、燃料消費率、安全性等を向上させることができる。
上記構成において、前記複数の駆動手段のうち、少なくとも1つの駆動手段でスロットルバルブを開閉制御し、その後所定時間を経過してから他の駆動手段でスロットルバルブを開閉制御する、構成を採用するこ
ピードコントロールに際しても、同様の制御が行なえる。更に、複数のスロットルシャフトは、直線上に配列され、各スロットルシャフトにおけるお互いに対向する側の内側端部に駆動力を及ぼすように配置したことで、各駆動手段が装置の中央寄りに集約されて、装置が幅狭化、小型化される。
上記構成において、前記複数の各スロットルシャフトの外側端部にそれぞれ前記スロットルバルブの開閉角度を検出する角度検出センサを配置した構成を採用できる。
この構成によれば、グループごとのスロットルバルブを支持するスロットルシャフトの回転角度を角度検出センサによって検知して、スロットルバルブの微小角度をそれぞれの駆動手段によって高精度に開閉調整し、運転条件に応じて燃焼状態すなわち出力を最適な状態に制御できる。
上記構成において、前記複数の駆動手段は、エンジンの運転状況に応じて別々に駆動制御される、構成を採用できる。
この構成によれば、例えば二つの駆動手段からなる場合、一方の駆動手段がアクセル操作に従って駆動制御され、他方の駆動手段が運転状況とアクセル操作に基づいて判断された制御信号により駆動制御されるようにすることができ、または、始動時のアイドルアップ(ファーストアイドル)のために一方の駆動手段だけ駆動制御されるようにすることができ、さらには、各々の駆動手段がそれぞれ専用に設けられたコンピュータで完全に別々に駆動制御されるようにすることができる。これにより、エンジンの始動性、制御性、燃料消費率、安全性等を向上させることができる。
上記構成において、前記複数の駆動手段のうち、少なくとも1つの駆動手段でスロットルバルブを開閉制御し、その後所定時間を経過してから他の駆動手段でスロットルバルブを開閉制御する、構成を採用するこ
【0005】
とができる。
この構成により、スロットルを急激に戻すような操作がなされた場合でも、エンジンの急激な回転数変化を抑制できるため、安全な運転が確保される。
上記構成において、前記複数のスロットルバルブのグループのうち、少なとも1つのグループのスロットルバルブをエンジンの運転状況に応じて所定角度になるよう制御される、構成を採用することができる。
この構成により、1つのグループのスロットルバルブの開度が一定になるよう制御され、他のグループのスロットルバルブが開閉するよう制御されるため、1つのグループと他のグループとを別々に切り離して行なうことができる。このため、例えば、エンジンの燃焼状態はシリンダーごとによって異なっているので、グループごとのスロットルバルブの開閉制御により、燃焼状態に応じた最適な空気を供給することができる。
上記構成において、前記所定角度は、エンジンが低回転の時にスロットルバルブが調整される角度である、構成を採用できる。
この構成により、エンジンが低回転の時は、1つの駆動手段のみを作動させてスロットルバルブの開度を微調整すればよく、運転条件に応じたスロットルバルブの最適な角度の選定が可能になる。
本発明の多連スロットル装置は、エンジンの気筒ごとに対応する吸気通路にそれぞれ配置される複数のスロットルバルブと、前記複数のスロットルバルブを開閉させるべく支持するスロットルシャフトと、前記スロットルシャフトを回転駆動するモータを含む駆動手段とを備えた多連スロットル装置であって、前記複数のスロットルバルブは、複数のグループごとに分けられ、前記スロットルシャフトは、前記グループごとに前記スロットルバルブを支持して平行に配列された複数のスロットルシャフトからなり、前記駆動手段は、前記複数のスロットルシャフトごと
とができる。
この構成により、スロットルを急激に戻すような操作がなされた場合でも、エンジンの急激な回転数変化を抑制できるため、安全な運転が確保される。
上記構成において、前記複数のスロットルバルブのグループのうち、少なとも1つのグループのスロットルバルブをエンジンの運転状況に応じて所定角度になるよう制御される、構成を採用することができる。
この構成により、1つのグループのスロットルバルブの開度が一定になるよう制御され、他のグループのスロットルバルブが開閉するよう制御されるため、1つのグループと他のグループとを別々に切り離して行なうことができる。このため、例えば、エンジンの燃焼状態はシリンダーごとによって異なっているので、グループごとのスロットルバルブの開閉制御により、燃焼状態に応じた最適な空気を供給することができる。
上記構成において、前記所定角度は、エンジンが低回転の時にスロットルバルブが調整される角度である、構成を採用できる。
この構成により、エンジンが低回転の時は、1つの駆動手段のみを作動させてスロットルバルブの開度を微調整すればよく、運転条件に応じたスロットルバルブの最適な角度の選定が可能になる。
本発明の多連スロットル装置は、エンジンの気筒ごとに対応する吸気通路にそれぞれ配置される複数のスロットルバルブと、前記複数のスロットルバルブを開閉させるべく支持するスロットルシャフトと、前記スロットルシャフトを回転駆動するモータを含む駆動手段とを備えた多連スロットル装置であって、前記複数のスロットルバルブは、複数のグループごとに分けられ、前記スロットルシャフトは、前記グループごとに前記スロットルバルブを支持して平行に配列された複数のスロットルシャフトからなり、前記駆動手段は、前記複数のスロットルシャフトごと
【0006】
にそれぞれ駆動力を及ぼす複数の駆動手段からなり、複数のスロットルシャフトのうちの隣合う2個のスロットルシャフトの一端側に一方のスロットルシャフトの端部に駆動力を及ぼすように前記複数の駆動手段のうちの1つの駆動手段が配置され、複数のスロットルシャフトのうちの隣合う2個のスロットルシャフトの他端側に他方のスロットルシャフトの端部に駆動力を及ぼすように前記複数の駆動手段のうちの他の1つの駆動手段が配置される、構成を採用できる。
この構成によれば、気筒がV型に配列されたV型エンジンにおいて、隣合う2個のスロットルシャフトの一端側と他端側とにそれぞれ駆動手段を両側にバランス良く配置されて、全体として装置が幅狭化、小型化される。
上記構成において、前記複数の駆動手段はそれぞれモータを含み、複数のスロットルシャフトのうちの隣合う2個のスロットルシャフトの間の領域に前記1つの駆動手段のモータと前記他の1つの駆動手段のモータを配置した、構成を採用できる。
この構成によれば、隣合う2個のスロットルシャフトを駆動する2つの駆動手段に含まれるモータを、2つのスロットルシャフトすなわちスロットルボデーに挟まれる空間に集約されて、装置がより幅狭化、小型化される。
上記構成において、前記複数の各スロットルシャフトの外側端部にそれぞれ前記スロットルバルブの開閉角度を検出する角度検出センサを配置した構成を採用できる。
この構成によれば、グループごとのスロットルバルブを支持するスロットルシャフトの回転角度を角度検出センサによって検知して、スロットルバルブの微小角度をそれぞれの駆動手段によって高精度に開閉調整し、運転条件に応じて燃焼状態すなわち出力を最適な状態に制御できる。
上記構成において、前記複数の駆動手段は、エンジンの運転状況に応じて別々に駆動制御される、構成を採用できる。
この構成によれば、例えば二つの駆動手段からなる場合、一方の駆動手段がアクセル操作に従って駆動制御され、他方の駆動手段が運転状況とアクセル操作に基づいて判断された制御信号により駆動制御されるようにすることができ、または、始動時のアイドルアップ(ファーストアイドル)のために一方の駆動手段だけ駆動制御されるようにすることができ、さらには、各々の駆動手段がそれぞれ専用に設けられたコンピュータで完全に別々に駆動制御されるようにすることができる。これにより、エンジンの始動性、制御性、燃料消費率、安全性等を向上させることができる。
上記構成において、前記複数の駆動手段のうち、少なくとも1つの駆動手段でスロットルバルブを開閉制御し、その後所定時間を経過してから他の駆動手段でスロットルバルブを開閉制御する、構成を採用することができる。
この構成により、スロットルを急激に戻すような操作がなされた場合でも、エンジンの急激な回転数変化を抑制できるため、安全な運転が確保される。
上記構成において、前記複数のスロットルバルブのグループのうち、少なとも1つのグループのスロットルバルブをエンジンの運転状況に応じて所定角度になるよう制御される、構成を採用することができる。
これにより、1つのグループのスロットルバルブの開度が一定になるよう制御され、他のグループのスロットルバルブが開閉するよう制御されるため、1つのグループと他のグループとを別々に切り離して行なうことができる。このため、例えば、エンジンの燃焼状態はシリンダーごとによって異なっているので、グループごとのスロットルバルブの開閉
にそれぞれ駆動力を及ぼす複数の駆動手段からなり、複数のスロットルシャフトのうちの隣合う2個のスロットルシャフトの一端側に一方のスロットルシャフトの端部に駆動力を及ぼすように前記複数の駆動手段のうちの1つの駆動手段が配置され、複数のスロットルシャフトのうちの隣合う2個のスロットルシャフトの他端側に他方のスロットルシャフトの端部に駆動力を及ぼすように前記複数の駆動手段のうちの他の1つの駆動手段が配置される、構成を採用できる。
この構成によれば、気筒がV型に配列されたV型エンジンにおいて、隣合う2個のスロットルシャフトの一端側と他端側とにそれぞれ駆動手段を両側にバランス良く配置されて、全体として装置が幅狭化、小型化される。
上記構成において、前記複数の駆動手段はそれぞれモータを含み、複数のスロットルシャフトのうちの隣合う2個のスロットルシャフトの間の領域に前記1つの駆動手段のモータと前記他の1つの駆動手段のモータを配置した、構成を採用できる。
この構成によれば、隣合う2個のスロットルシャフトを駆動する2つの駆動手段に含まれるモータを、2つのスロットルシャフトすなわちスロットルボデーに挟まれる空間に集約されて、装置がより幅狭化、小型化される。
上記構成において、前記複数の各スロットルシャフトの外側端部にそれぞれ前記スロットルバルブの開閉角度を検出する角度検出センサを配置した構成を採用できる。
この構成によれば、グループごとのスロットルバルブを支持するスロットルシャフトの回転角度を角度検出センサによって検知して、スロットルバルブの微小角度をそれぞれの駆動手段によって高精度に開閉調整し、運転条件に応じて燃焼状態すなわち出力を最適な状態に制御できる。
上記構成において、前記複数の駆動手段は、エンジンの運転状況に応じて別々に駆動制御される、構成を採用できる。
この構成によれば、例えば二つの駆動手段からなる場合、一方の駆動手段がアクセル操作に従って駆動制御され、他方の駆動手段が運転状況とアクセル操作に基づいて判断された制御信号により駆動制御されるようにすることができ、または、始動時のアイドルアップ(ファーストアイドル)のために一方の駆動手段だけ駆動制御されるようにすることができ、さらには、各々の駆動手段がそれぞれ専用に設けられたコンピュータで完全に別々に駆動制御されるようにすることができる。これにより、エンジンの始動性、制御性、燃料消費率、安全性等を向上させることができる。
上記構成において、前記複数の駆動手段のうち、少なくとも1つの駆動手段でスロットルバルブを開閉制御し、その後所定時間を経過してから他の駆動手段でスロットルバルブを開閉制御する、構成を採用することができる。
この構成により、スロットルを急激に戻すような操作がなされた場合でも、エンジンの急激な回転数変化を抑制できるため、安全な運転が確保される。
上記構成において、前記複数のスロットルバルブのグループのうち、少なとも1つのグループのスロットルバルブをエンジンの運転状況に応じて所定角度になるよう制御される、構成を採用することができる。
これにより、1つのグループのスロットルバルブの開度が一定になるよう制御され、他のグループのスロットルバルブが開閉するよう制御されるため、1つのグループと他のグループとを別々に切り離して行なうことができる。このため、例えば、エンジンの燃焼状態はシリンダーごとによって異なっているので、グループごとのスロットルバルブの開閉
Claims (11)
- エンジンの気筒ごとに対応する吸気通路にそれぞれ配置される複数のスロットルバルブと、前記複数のスロットルバルブを開閉させるべく支持するスロットルシャフトと、前記スロットルシャフトを回転駆動するモータを含む駆動手段と、を備えた多連スロットル装置であって、
前記複数のスロットルバルブは、複数のグループごとに分けられ、
前記スロットルシャフトは、前記グループごとに前記スロットルバルブを支持する複数のスロットルシャフトからなり、
前記駆動手段は、前記複数のスロットルシャフトごとに駆動力を及ぼす複数の駆動手段からなる、
ことを特徴とする多連スロットル装置。 - 前記複数のスロットルシャフトは、一直線上に配列された第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトからなり、
前記駆動手段は、前記第1スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第1駆動手段と、前記第2スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第2駆動手段と、からなる、
ことを特徴とする請求の範囲1記載の多連スロットル装置。 - 前記第1駆動手段及び第2駆動手段は、前記第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトがお互いに対向する側の内側端部に駆動力を及ぼすように配置されている、
ことを特徴とする請求の範囲2記載の多連スロットル装置。 - 前記複数のスロットルシャフトは、平行に配列された第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトからなり、
前記駆動手段は、前記第1スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第1駆動手段と、前記第2スロットルシャフトに駆動力を及ぼす第2駆動手段と、からなる、
ことを特徴とする請求の範囲1記載の多連スロットル装置。 - 前記第1駆動手段は、前記第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトの一端側において、前記1スロットルシャフトの端部に駆動力を及ぼすように配置され、
前記第2駆動手段は、前記第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトの他端側において、前記第2スロットルシャフトの端部に駆動力を及ぼすように配置されている、
ことを特徴とする請求の範囲4記載の多連スロットル装置。 - 前記第1駆動手段のモータ及び第2駆動手段のモータは、前記第1スロットルシャフトと前記第2スロットルシャフトとの間の領域に配置されている、
ことを特徴とする請求の範囲4または5に記載の多連スロットル装置。 - 前記複数の駆動手段は、エンジンの運転状況に応じて別々に駆動制御される、
ことを特徴とする請求の範囲1ないし6いずれかに記載の多連スロットル装置。 - 前記複数のスロットルシャフトは、平行に配列された第1スロットルシャフト及び第2スロットルシャフトからなり、
前記複数の駆動手段は、前記第1スロットルシャフトに駆動力を及ぼすよう制御される第1駆動手段と、前記第2スロットルシャフトに駆動力を及ぼすよう制御される第2駆動手段とからなる、
ことを特徴とする請求の範囲7に記載の多連スロットル装置。 - 前記複数の駆動手段は、前記複数のグループのうち、少なくとも1つのグループのスロットルバルブを開閉制御された後、所定時間を経過してから他のグループのスロットルバルブが追従して開閉制御される、
ことを特徴とする請求の範囲7または8に記載の多連スロットル装置。 - 前記複数の駆動手段は、前記複数のグループのうち、少なとも1つのグループのスロットルバルブをエンジンの運転状況に応じて所定角度になるよう制御される、
ことを特徴とする請求の範囲7または8に記載の多連スロットル装置。 - 前記所定角度は、エンジンが低回転の時にスロットルバルブが調整される角度である、
ことを特徴とする請求の範囲10に記載の多連スロットル装置。
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