JP2001271659A - エンジンの電動式吸気量制御装置 - Google Patents

エンジンの電動式吸気量制御装置

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JP2001271659A
JP2001271659A JP2000092973A JP2000092973A JP2001271659A JP 2001271659 A JP2001271659 A JP 2001271659A JP 2000092973 A JP2000092973 A JP 2000092973A JP 2000092973 A JP2000092973 A JP 2000092973A JP 2001271659 A JP2001271659 A JP 2001271659A
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JP
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throttle
lever
valve
collar
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JP2000092973A
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Kenji Ichikawa
健二 市川
Yoichi Murayama
洋一 村山
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Keihin Corp
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Keihin Corp
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動式吸気量制御装置において,構成要素を
弁軸の両端部に分散配置して組立性を良好にしながら,
モータの故障時でも,スロットル弁にアイドル開度より
大きいデフォルト開度を与えて,エンジンの低速運転を
可能にする。 【解決手段】 弁軸4の一端部に固着されるスロットル
レバー7と,該レバー7をスロットル弁6の閉じ方向に
付勢する戻しばね8と,弁軸4の他端部に固着されるデ
フォルトレバー12と,同他端部に相対回転可能に支持
されるデフォルトカラー13と,デフォルトレバー12
がスロットル弁6の所定のデフォルト開度以下に回動す
るときデフォルトレバー12及びカラー13間を連結す
る当接手段22と,戻しばね8の荷重より大なる荷重を
もってデフォルトカラー13をスロットル弁6の開き方
向に付勢するデフォルトばね14と,モータ25の非作
動時,デフォルトばね14の荷重によりデフォルトカラ
ー13がデフォルト開度以上に回動することを拘束する
デフォルトストッパボルト18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,吸気道を有するス
ロットルボディに回転自在に支承される弁軸と,この弁
軸の中間部に固着されて前記吸気道を開閉するスロット
ル弁と,弁軸に連結されて,これをスロットル弁の開閉
方向に駆動するモータとを備えた,エンジンの電動式吸
気量制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるエンジンの電動式吸気量制御装置
において,寒冷地でのエンジンの長時間停止中,スロッ
トル弁がアイドル開度位置で,スロットル弁と吸気道の
内壁との間の極めて狭い間隙で結露した水滴の凍結によ
り固着されることを防ぐためや,モータの故障時でも,
スロットル弁にアイドル開度より大きい所定の開度を与
えて,エンジンの低速運転を可能にするために,スロッ
トルレバーに隣接するデフォルトカラーを弁軸に相対回
動可能に支承し,これらスロットルレバー及びデフォル
トカラー間に,スロットルレバーをスロットル弁の閉じ
方向に回動するとき,その間を連結する当接手段を設け
ると共に,これらをその連結方向に付勢するデフォルト
ばねを介裝し,スロットルボディに,デフォルトカラー
が所定のデフォルト開度以下に回動することを拘束する
デフォルトストッパを設け,またスロットルボディ及び
デフォルトカラー間に,デフォルトカラーをデフォルト
ストッパとの当接方向へ付勢する戻しばねを接続し,モ
ータの非作動時には,戻しばねの荷重によりデフォルト
カラーがデフォルトストッパに当接することにより,ス
ロットル弁に所定のデフォルト開度を与えるようにした
ものが知られている(特許第2807033号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来装置では,ス
ロットルレバー,デフォルトカラー,デフォルトばね及
び戻しばねが弁軸の一端部に集中して配置されるので,
組立性が悪いという欠点がある。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,スロットルレバー及びデフォルトカラーを弁軸の
両端部に分割配置して,組立性を良好にしながら,モー
タの非作動時にはスロットル弁にアイドル開度より大き
い所定のデフォルト開度を与え得るようにした,エンジ
ンの電動式吸気量制御装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,吸気道を有するスロットルボディに回転
自在に支承される弁軸と,この弁軸の中間部に固着され
て前記吸気道を開閉するスロットル弁と,弁軸に連結さ
れて,これをスロットル弁の開閉方向に駆動するモータ
とを備えた,エンジンの電動式吸気量制御装置におい
て,弁軸の一端部に固着されるスロットルレバーと,こ
のスロットルレバーをスロットル弁の閉じ方向に付勢す
る戻しばねと,スロットル弁を挟んで前記一端部と反対
側の弁軸の他端部に固着されるデフォルトレバーと,同
他端部に相対回転可能に支持されるデフォルトカラー
と,スロットルボディ及びデフォルトカラー間に設けら
れ,デフォルトレバーがスロットル弁の所定のデフォル
ト開度以下に回動するときデフォルトレバー及びデフォ
ルトカラー間を連結する第1当接手段と,スロットルボ
ディ及びデフォルトカラー間に接続されて,戻しばねの
荷重より大なる荷重をもってデフォルトカラーをスロッ
トル弁の開き方向に付勢するデフォルトばねと,モータ
の非作動時,デフォルトばねの荷重によりデフォルトカ
ラーがデフォルトレバーを伴って前記デフォルト開度以
上に回動することを拘束すべくスロットルボディに設け
られるデフォルトストッパとを更に備えることを第1の
特徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,弁軸の一端部側
にスロットルレバー及び戻しばねを配し,他端部側にデ
フォルトレバー,デフォルトカラー及びデフォルトばね
を配したので,それらを弁軸の一箇所に集中して配設す
るものに比して,組立性を向上させることができる。し
かも,モータの非作動時には,戻しばね及びデフォルト
ばねの協働によりスロットル弁をアイドル開度より僅か
に大きいデフォルト開度に保持することができる。ま
た,スロットル弁のデフォルト開度以下の微小開度領域
では,デフォルトカラーと,デフォルトレバー及び弁軸
との各間に相対回動は生じることはなく,したがって弁
軸の回動に対する摩擦抵抗が少なく,スロットル弁の微
小開度域での制御を正確に行うことができる。
【0007】また本発明は,第1の特徴に加えて,デフ
ォルトレバー及びデフォルトカラー間に,デフォルトス
トッパと協働してスロットル弁の全開位置を規定する第
2当接手段を設けたことを第2の特徴とする。
【0008】この第2の特徴によれば,デフォルトスト
ッパがスロットル弁の全開位置を規定する全開ストッパ
に兼用されることになり,したがって全開ストッパを特
別に設ける必要がなく,部品点数の削減,延いてはコス
トの低減に寄与し得る。
【0009】さらにに本発明は,第1又は第2の特徴に
加えて,前記モータを,弁軸に直結される永久磁石製の
ロータと,一系統のコイルを備え,このコイルの通電に
よりロータをスロットル弁の全閉位置から全開位置にわ
たり回動させ得るステータとからなるトルクモータとし
たことを第3の特徴とする。
【0010】この第3の特徴によれば,減速装置を不要
にして,弁軸の駆動系を安価に構成することができ,電
動式吸気量制御装置のコスト低減に大いに寄与し得る。
【0011】さらにまた本発明は,第1〜第3の特徴の
何れかに加えて,スロットルレバー,デフォルトレバー
及びデフォルトカラーを間に置いて,弁軸の両端部に,
トルクモータのロータと,スロットル弁の開度を検知す
るスロットルセンサのロータをそれぞれ連結したことを
第4の特徴とする。
【0012】この第4の特徴によれば,スロットルレバ
ーと,デフォルトレバー及びデフォルトカラーとの弁軸
両端部への分割配置と相俟って,スロットル弁を中心と
した,電動式吸気量制御装置の重量バランスを図ること
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0014】図1は本発明のエンジンの電動式吸気量制
御装置の縦断正面図,図2は上記制御装置の要部の分解
斜視図,図3は上記制御装置を概念的に示す斜視図,図
4はスロットル弁のデフォルト開度状態で示す図1の4
−4線断面図,図5はスロットル弁の全開状態を示す,
図4に対応した断面図,図6はスロットル弁のアイドル
開度状態を示す,図4に対応した断面図である。
【0015】先ず,図1及び図3において,エンジンの
電動式吸気量制御装置1のスロットルボディ2は,その
中心部を貫いてエンジンの吸気ポートに連なる吸気道3
を有する。またスロットルボディ2は,左右両側壁にボ
スボス2a,2bが一体に形成されており,これらボス
2a,2bに吸気道3の軸線と直交する弁軸4がボール
ベアリング5a,5bを介して回動自在に支承され,こ
の弁軸4の中間部に,吸気道3を開閉するバタフライ型
のスロットル弁6が固着されている。
【0016】左側のボールベアリング5aを貫通する弁
軸4の左端部には,スロットルレバー7が固着され,こ
のスロットルレバー7をスロットル弁6の閉じ方向に付
勢する戻しばね8がスロットルレバー7及びスロットル
ボディ2間に接続される。戻しばね8は,捩じりコイル
ばねからなるもので,そのコイル部8aは左側のボス2
aと,スロットルレバー7の円筒部7aとを囲繞するよ
うに配置され,またその一端部はスロットルボディ2の
係止部9に,他端部はスロットルレバー7の係止部10
にそれぞれ係止される。
【0017】弁軸4の右端部は,右側のボールベアリン
グ5bを貫通して長く延びており,その部分の外周面に
一対の面取り部4aが形成される。この弁軸4の右端部
に,ボールベアリング5bに隣接するデフォルトレバー
12が相対回転不能に嵌合される。このデフォルトレバ
ー12は,ボールベアリング5b側に位置する部分に筒
状軸部12aが形成されており,この軸部12aにデフ
ォルトカラー13が相対回転可能に嵌合される。そして
デフォルトレバー12及びデフォルトカラー13間に,
デフォルトカラー13を,前記戻しばね8より大なるセ
ット荷重をもってスロットル弁6の開き方向に付勢する
デフォルトばね14が接続される。このデフォルトばね
14は,捩じりコイルばねからなるもので,そのコイル
部14aは右側のボス2bを囲繞するように配置され,
その一端はスロットルボディ2の係止部15に,他端は
デフォルトカラー13の係止部16にそれぞれ係止され
る。
【0018】図2〜図4に示すように,デフォルトカラ
ー13はストッパアーム13aを一体に有しており,こ
のストッパアーム13aに当接してスロットル弁6のア
イドル開度を規定するアイドルストッパボルト17と,
同ストッパアーム13aに当接してスロットル弁6の,
アイドル開度より僅かに大きいデフォルト開度を規定す
るデフォルトストッパボルト18とがスロットルボディ
2に進退調節可能に螺着される。
【0019】デフォルトレバー12は当接アーム12b
を一体に有しており,デフォルトレバー12がスロット
ル弁6の前記デフォルト開度から全閉位置までの間を回
動するときのみ,この当接アーム12bが当接する第1
当接面20と,スロットル弁6の全開位置を規定すべく
同当接アーム12bを受け止める第2当接面21とがデ
フォルトカラー13に設けられる。而して,上記当接ア
ーム12bと第1当接面20によって第1当接手段22
が構成され,同当接アーム12bと第2当接面21によ
って第2当接手段23が構成される(図4参照)。
【0020】再び図1及び図3において,スロットルボ
ディ2及び弁軸4には,弁軸4をスロットル弁6の開閉
方向に駆動するトルクモータ25が取付けられる。この
トルクモータ25は,弁軸4の右端部に,デフォルトレ
バー12に隣接して相対回転不能に嵌合されて,ナット
28で固着される永久磁石製のロータ26と,スロット
ルボディ2に取付けられてロータ26を囲繞するステー
タ27とからなる。このステータ27は一系統のコイル
27aを備え,それに通電すると,通電方向によってロ
ータ26に正転又は逆転方向のトルクを付与し得るよう
になっている。
【0021】さらに,スロットルボディ2及び弁軸4に
は,スロットル弁6の開度を検知するスロットルセンサ
30が取付けられる。このスロットルセンサ30は,ス
ロットル弁6を挟んでトルクモータ25と反対側で弁軸
4の端部に固着されるロータ31と,このロータ31を
囲んでスロットルボディ2に取付けられるステータ32
とを備えたポテンショメータで構成される。
【0022】次に,この実施例の作用について説明す
る。
【0023】デフォルトカラー13及び及びデフォルト
レバー12を介して弁軸4をスロットル弁6の開き方向
に付勢するデフォルトばね14のセット荷重は,スロッ
トルレバー7を介して弁軸4をスロットル弁6の閉じ方
向に付勢する戻しばね8のセット荷重より大きく設定さ
れているので,トルクモータ25の非作動状態では,デ
フォルトばね14が戻しばね8のセット荷重に抗してデ
フォルトカラー13及びデフォルトレバー12を介して
弁軸4をスロットル弁6の開き方向に回動するが,その
回動は,図3及び図4に示すように,デフォルトカラー
13のストッパアーム13aがデフォルトストッパボル
ト18に当接することにより停止し,これによりスロッ
トル弁6には,アイドル開度より若干大きいデフォルト
開度が与えられる。したがって,寒冷地でのエンジンの
長時間停止中,吸気道3の内壁に結露した水滴が凍結し
ても,それがスロットル弁6に影響することはなく,ス
ロットル弁6の固着を防ぐことができ,またトルクモー
タ25の通電不能等による故障時でも,エンジンに,そ
の低速運転に必要な量の吸入空気を供給し得て,その低
速運転を可能にする。
【0024】エンジンの通常運転時,トルクモータ25
に正転方向のトルクを発生させて,弁軸4をスロットル
弁6の開き方向へ回動したとき,スロットル弁6の開度
が上記デフォルト開度以上になると,デフォルトカラー
13をデフォルトストッパボルト18との当接位置に置
き去りにして,弁軸4はデフォルトレバー12を伴いな
がら,戻しばね8の荷重に抗して回動して,スロットル
弁6を開放していき,それに応じてエンジンへの吸気量
が増量制御される。そして,最終的には,図5に示すよ
うに,デフォルトレバー12の当接アーム12bがデフ
ォルトカラー13の第2当接面21に当接することにな
り,これによってスロットル弁6は全開位置に保持され
る。このとき,当接アーム12bの第2当接面21に対
する当接力は,デフォルトカラー13を介してデフォル
トストッパボルト18に受け止められる。このように,
デフォルトストッパボルト18はスロットル弁6の全開
位置を規定する全開ストッパに兼用されるので,全開ス
トッパを特別に設ける必要がなく,部品点数の削減,延
いてはコストの低減に寄与し得る。
【0025】次にスロットル弁6の全開状態からトルク
モータ25の正転方向のトルクを減少させていけば,戻
しばね8の荷重により,スロットルレバー7及び弁軸4
を介してスロットル弁6を閉じることができる。そし
て,トルクモータ25のトルクがゼロになったとき,デ
フォルトレバー12の当接アーム12bがデフォルトカ
ラー13の第1当接面20に受け止められ,スロットル
弁6は図4に示すデフォルト開度となる。それからトル
クモータ25に逆転方向のトルクを発生させると,弁軸
4がスロットル弁6を閉じ方向に回動させる一方,デフ
ォルトレバー12がデフォルトばね14の荷重に抗して
デフォルトカラー13を回動させる。そして,図6に示
すように,デフォルトカラー13のストッパアーム13
aがアイドルストッパボルト17に当接することによ
り,スロットル弁6はアイドル開度に保持される。この
ように,スロットル弁6のデフォルト開度からアイドル
開度までの領域では,デフォルトカラー13と,デフォ
ルトレバー12及び弁軸4との各間に相対回動は生じな
いので,弁軸4の回動に対する摩擦抵抗が少なく,スロ
ットル弁6の微小開度域での制御を正確に行うことがで
きる。
【0026】また,弁軸4の一端部側にスロットルレバ
ー7及び戻しばね8を配し,他端部側にデフォルトレバ
ー12,デフォルトカラー13及びデフォルトばね14
を配したので,それらを弁軸の一箇所に集中して配設す
るものに比して,組立性を向上させることができる。
【0027】さらに,トルクモータ25及びスロットル
センサ30を弁軸4の両端部に配置したので,スロット
ルレバー7及び戻しばね8と,デフォルトレバー12,
デフォルトカラー13及びデフォルトばね14との弁軸
4両端部への分割配置と相俟って,スロットル弁6を中
心とした,電動式吸気量制御装置1の重量バランスを図
ることができる。
【0028】さらにまた,弁軸4に直結される永久磁石
製のロータ26と,一系統のコイルを備えたステータ2
7とからなるトルクモータ25の採用により,減速装置
を不要にして,弁軸4の駆動系を安価に構成することが
でき,電動式吸気量制御装置1のコスト低減に大いに寄
与し得る。
【0029】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可
能である。例えば,上記実施例とは反対に,トルクモー
タ25をスロットルレバー7側に,スロットルセンサ3
0をデフォルトレバー12側にそれぞれ配置することも
できる。またスロットル弁6を迂回するバイパスを吸気
道3に接続し,このバイパスにアイドル制御弁を設ける
場合には,アイドルストッパボルト17を廃止して,エ
ンジンのアイドリング時にはスロットル弁6を全閉にす
る。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,吸気道を有するスロットルボディに回転自在に支承
される弁軸と,この弁軸の中間部に固着されて前記吸気
道を開閉するスロットル弁と,弁軸に連結されて,これ
をスロットル弁の開閉方向に駆動するモータとを備え
た,エンジンの電動式吸気量制御装置において,弁軸の
一端部に固着されるスロットルレバーと,このスロット
ルレバーをスロットル弁の閉じ方向に付勢する戻しばね
と,スロットル弁を挟んで前記一端部と反対側の弁軸の
他端部に固着されるデフォルトレバーと,同他端部に相
対回転可能に支持されるデフォルトカラーと,スロット
ルボディ及びデフォルトカラー間に設けられ,デフォル
トレバーがスロットル弁の所定のデフォルト開度以下に
回動するときデフォルトレバー及びデフォルトカラー間
を連結する第1当接手段と,スロットルボディ及びデフ
ォルトカラー間に接続されて,戻しばねの荷重より大な
る荷重をもってデフォルトカラーをスロットル弁の開き
方向に付勢するデフォルトばねと,モータの非作動時,
デフォルトばねの荷重によりデフォルトカラーがデフォ
ルトレバーを伴って前記デフォルト開度以上に回動する
ことを拘束すべくスロットルボディに設けられるデフォ
ルトストッパとを更に備えるので,スロットルレバー及
び戻しばねと,デフォルトレバー,デフォルトカラー及
びデフォルトばねとを弁軸の一箇所に集中して配設する
ものに比して,組立性を向上させることができる。しか
も,モータの非作動時には,戻しばね及びデフォルトば
ねの協働によりスロットル弁をアイドル開度より僅かに
大きいデフォルト開度に保持することができる。また,
スロットル弁のデフォルト開度以下の開度領域では,デ
フォルトカラーと,デフォルトレバー及び弁軸との各間
に相対回動が生じることはなく,したがって弁軸の回動
に対する摩擦抵抗が少なく,スロットル弁の微小開度域
での制御を正確に行うことができる。
【0031】また本発明の第2の特徴によれば,デフォ
ルトレバー及びデフォルトカラー間に,デフォルトスト
ッパと協働してスロットル弁の全開位置を規定する第2
当接手段を設けたので,デフォルトストッパがスロット
ル弁の全開位置を規定する全開ストッパに兼用されるこ
とになり,したがって全開ストッパを特別に設ける必要
がなく,部品点数の削減,延いてはコストの低減に寄与
し得る。
【0032】さらに本発明の第3の特徴によれば,前記
モータを,弁軸に直結される永久磁石製のロータと,一
系統のコイルを備え,このコイルの通電によりロータを
スロットル弁の全閉位置から全開位置にわたり回動させ
得るステータとからなるトルクモータとしたので,減速
装置を不要にして,弁軸の駆動系を安価に構成すること
ができ,電動式吸気量制御装置のコスト低減に大いに寄
与し得る。
【0033】さらにまた本発明の第4の特徴によれば,
スロットルレバー,デフォルトレバー及びデフォルトカ
ラーを間に置いて,弁軸の両端部に,トルクモータのロ
ータと,スロットル弁の開度を検知するスロットルセン
サのロータをそれぞれ連結したので,スロットルレバー
と,デフォルトレバー及びデフォルトカラーとの弁軸両
端部への分割配置と相俟って,スロットル弁を中心とし
た,電動式吸気量制御装置の重量バランスを図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンの電動式吸気量制御装置の縦
断正面図。
【図2】上記制御装置の要部の分解斜視図。
【図3】上記制御装置を概念的に示す斜視図。
【図4】スロットル弁のデフォルト開度状態で示す図1
の4−4線断面図。
【図5】スロットル弁の全開状態を示す,図4に対応し
た断面図。
【図6】スロットル弁のアイドル開度状態を示す,図4
に対応した断面図。
【符号の説明】
1・・・・・電動式吸気量制御装置 2・・・・・スロットルボディ 3・・・・・吸気道 4・・・・・弁軸 6・・・・・スロットル弁 7・・・・・スロットルレバー 8・・・・・戻しばね 12・・・・デフォルトレバー 13・・・・デフォルトカー 14・・・・デフォルトばね 18・・・・デフォルトストッパ(デフォルトストッパ
ボルト) 22・・・・第1当接手段 23・・・・第2当接手段 25・・・・トルクモータ 26・・・・トルクモータのロータ 27・・・・トルクモータのステータ 27a・・・コイル 30・・・・スロットルセンサ 31・・・・スロットルセンサのロータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気道(3)を有するスロットルボディ
    (2)に回転自在に支承される弁軸(4)と,この弁軸
    (4)の中間部に固着されて前記吸気道(3)を開閉す
    るスロットル弁(6)と,弁軸(4)に連結されて,こ
    れをスロットル弁(6)の開閉方向に駆動するモータ
    (25)とを備えた,エンジンの電動式吸気量制御装置
    において,弁軸(4)の一端部に固着されるスロットル
    レバー(7)と,このスロットルレバー(7)をスロッ
    トル弁(6)の閉じ方向に付勢する戻しばね(8)と,
    スロットル弁(6)を挟んで前記一端部と反対側の弁軸
    (4)の他端部に固着されるデフォルトレバー(12)
    と,同他端部に相対回転可能に支持されるデフォルトカ
    ラー(13)と,スロットルボディ(2)及びデフォル
    トカラー(13)間に設けられ,デフォルトレバー(1
    2)がスロットル弁(6)の所定のデフォルト開度以下
    に回動するときデフォルトレバー(12)及びデフォル
    トカラー(13)間を連結する第1当接手段(22)
    と,スロットルボディ(2)及びデフォルトカラー(1
    3)間に接続されて,戻しばね(8)の荷重より大なる
    荷重をもってデフォルトカラー(13)をスロットル弁
    (6)の開き方向に付勢するデフォルトばね(14)
    と,モータ(25)の非作動時,デフォルトばね(1
    4)の荷重によりデフォルトカラー(13)がデフォル
    トレバー(12)を伴って前記デフォルト開度以上に回
    動することを拘束すべくスロットルボディ(2)に設け
    られるデフォルトストッパ(18)とを更に備えること
    をを特徴とする,エンジンの電動式吸気量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの電動式吸気量
    制御装置において,デフォルトレバー(12)及びデフ
    ォルトカラー(13)間に,デフォルトストッパ(1
    8)と協働してスロットル弁(6)の全開位置を規定す
    る第2当接手段(23)を設けたことを特徴とする,多
    気筒エンジン用燃料噴射装置における燃料分配装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のエンジンの電動式
    吸気量制御装置において,前記モータ(25)を,弁軸
    (4)に直結される永久磁石製のロータ(26)と,一
    系統のコイル(27a)を備え,このコイル(27a)
    の通電によりロータ(26)をスロットル弁(6)の全
    閉位置から全開位置にわたり回動させ得るステータ(2
    7)とからなるトルクモータとしたことを特徴とする,
    エンジンの電動式吸気量制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載のエンジン
    の電動式吸気量制御装置において,スロットルレバー
    (7),デフォルトレバー(12)及びデフォルトカラ
    ー(13)を間に置いて,弁軸(4)の両端部に,トル
    クモータ(25)のロータ(26)と,スロットル弁
    (6)の開度を検知するスロットルセンサ(30)のロ
    ータ(31)をそれぞれ連結したことを特徴とする,エ
    ンジンの電動式吸気量制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100904301B1 (ko) 2008-12-17 2009-06-24 (주)남광엔지니어링 스택댐퍼
NL2006481A (en) * 2010-03-30 2011-10-03 Kwang Yang Motor Co Motorcycle provided with a fuel injection type engine.

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KR100904301B1 (ko) 2008-12-17 2009-06-24 (주)남광엔지니어링 스택댐퍼
NL2006481A (en) * 2010-03-30 2011-10-03 Kwang Yang Motor Co Motorcycle provided with a fuel injection type engine.

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