JP6357092B2 - 鞍乗型乗り物 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型乗り物に関する。
鞍乗型車両等の鞍乗型乗り物においてエンジンの燃焼室へ送られる吸気の流量を調整するためのスロットル弁を電気的に駆動する電子制御スロットルを備えた構成が知られている(例えば特許文献1等参照)。
電子制御スロットルを採用することにより、運転者のスロットル操作に加えて走行状態等の車両状態に基づいてエンジン出力の制御を行うことができる。
国際公開2005/047672号
しかし、従来構成では全気筒に対して同じ吸気量制御を行うため、エンジン全体としての出力を微調整する等、エンジンの出力調整を行うことが難しい場合があった。
本発明は、以上のような課題を解決すべくなされたものであり、エンジンの出力調整を多様化することができる鞍乗型乗り物を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る鞍乗型乗り物は、直列に並んだ複数の燃焼室を有するエンジンと、各燃焼室のそれぞれに設けられ、当該燃焼室へ流入する吸気の流量を当該燃焼室ごとに調整するための複数のスロットル弁と、2以上の駆動機構と、を備え、前記直列に並んだ複数の燃焼室に設けられる前記複数のスロットル弁が2以上のグループにグループ分けされ、各駆動機構は、前記グループごとに設けられ、対応するグループに含まれる前記スロットル弁を電気的に駆動するように構成されている。
上記構成によれば、スロットル弁を制御する駆動機構を2以上の系統に分けることにより、駆動機構ごとに燃焼室への吸気の流量を制御可能となるため、エンジンの出力調整を多様化することができる。
前記鞍乗型乗り物は、前記グループごとに一体形成され、対応する前記スロットル弁が支持される複数のスロットルボディを有してもよい。この場合、駆動機構ごとのスロットルボディとすることにより、スロットルボディ単位で駆動機構等の組み付けを行うことができ、エンジンの組み立てを容易に行うことができる。
前記鞍乗型乗り物は、前記駆動機構ごとに設けられ、当該駆動機構によって駆動される前記複数のスロットル弁を閉じる方向に付勢する2以上の付勢機構を備え、各付勢機構は、隣り合う前記スロットル弁間の何れかに配設されてもよい。付勢機構をスロットル弁間に配設することにより、スロットル装置の外側に付勢機構を設ける必要がなくなる。複数のスロットルボディを直列に接続する従来構造では、スロットルボディ間に各スロットルボディのスロットル弁を駆動する弁軸を接続するための機構が存在するが、本構成では、両者を接続する必要がないため、スロットルボディ、スロットル弁および駆動機構を含むスロットル装置の燃焼室配列方向の長さを短くすることができる。
前記2以上の駆動機構のうちの少なくとも2つが前記複数のスロットル弁の配列方向両端側にそれぞれ配設されてもよい。これによれば、スロットル装置の外側に駆動機構が配置されるため、メンテナンスを容易に行うことができる。
前記エンジンは、4つの前記燃焼室が直列に並んで構成され、前記エンジンに、それぞれ2つの前記スロットル弁が支持され、互いに同じ形状を有する2つの前記スロットルボディが直列に配列された状態で取り付けられてもよい。これによれば、スロットルボディ単位でスロットル装置をユニット化することができるため、製造コストを下げることができる。また、同じ形状のスロットルボディの配列数を変えることにより、スロットル装置の構成を容易に組み替えて、気筒数が異なる複数種類のエンジンに容易に適用することができる。また、4つのスロットル弁を2つずつのスロットル弁を有する2つのグループに分けた場合にスロットル弁の回動軸を短くすることができるため、当該回動軸に生じるねじりを減少させることができ、各スロットル弁におけるスロットル開度のばらつきを抑えることができる。
本発明は以上に説明したように構成され、エンジンの出力調整を多様化することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車を示す右側面図である。 図1に示す自動二輪車のスロットル制御に関連する制御系のシステム構成を示すブロック図である。 図1に示す自動二輪車のスロットル装置の外観を示す平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自動二輪車のスロットル装置の外観を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る自動二輪車のスロットル装置の外観を示す平面図である。 排気管の接続態様を例示するための模式図である。 排気管の接続態様を例示するための模式図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。本実施形態においては、本発明を自動二輪車に適用した例について説明するが、本発明は自動二輪車の他、ATV(All Terrain Vehicle)等の運転者がシートに跨った状態で運転する鞍乗型乗り物に適用可能である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車を示す右側面図である。図1に示すように、自動二輪車1は、路面上を転動する前輪2および後輪3を備えている。後輪3が駆動輪であり、前輪2が従動輪である。前輪2は略上下方向に延びるフロントフォーク4の下端部にて回転自在に支持されており、該フロントフォーク4は、その上端部に設けられたアッパーブラケット(図示せず)と該アッパーブラケットの下方に設けられたアンダーブラケット(図示せず)とを介してステアリングシャフト(図示せず)に支持されている。該ステアリングシャフトは、ヘッドパイプ5によって回転自在に支持されている。アッパーブラケットには、左右へ延びるバー型のハンドル6が取り付けられている。前輪2の左右両側には前輪ブレーキディスク36Aが固定されている。フロントフォーク4の下端部には、前輪ブレーキキャリパ36Bが支持されている。前輪ブレーキディスク36Aおよび前輪ブレーキキャリパ36Bは、前輪ブレーキ36を構成し、前輪ブレーキキャリパ36Bのピストン(図示せず)が油圧により前輪ブレーキディスク36Aに押し付けられることによりブレーキ力を発生させる。
ハンドル6の運転者の右手により把持される部分に設けられたスロットルグリップ7は、手首のひねりにより回転させることで後述するスロットル装置16(図2参照)を操作するためのものである。スロットルグリップ7の回転量は、スロットル操作量センサ41(図2参照)により検出され、スロットル操作量情報として、後述するエンジンECU17に送られる。スロットルグリップの前方には前輪ブレーキ36を作動させるブレーキレバー59が設けられている。ハンドル6の運転者の左手により把持される部分に設けられたグリップの前方にはクラッチレバー(図示せず)が設けられている。運転者は、ハンドル6を回動操作することにより、ステアリングシャフトを回転軸として前輪2を所望の方向へ転向させることができる。
ヘッドパイプ5からは左右一対のメインフレーム9が下方に傾斜しながら後方へ延びており、該メインフレーム9の後部に左右一対のピボットフレーム10が接続されている。該ピボットフレーム10には、略前後方向に延びるスイングアーム11の前端部が枢支されており、該スイングアーム11の後端部に後輪3が回転自在に軸支されている。ハンドル6の後方には燃料タンク12が設けられており、該燃料タンク12の後方に運転者騎乗用のシート13が設けられている。後輪3の右側には後輪ブレーキディスク38Aが固定されている。スイングアーム11の後端部には、後輪ブレーキキャリパ38Bが支持されている。後輪ブレーキディスク38Aおよび後輪ブレーキキャリパ38Bは、後輪ブレーキ38を構成し、後輪ブレーキキャリパ38Bのピストン(図示せず)が油圧により後輪ブレーキディスク38Aに押し付けられることによりブレーキ力を発生させる。シート13の下方かつ左右両側には、運転者が足を載せるステップ15が設けられている。右側のステップ15には、前方へ延びるブレーキペダル60が軸支されており、運転者が足で踏み込むことにより、後輪ブレーキ38を作動させることができる。
ブレーキ圧は、ブレーキ圧センサ43(図2参照)により検出され、後述するエンジンECU17に送られる。また、エンジンECU17には、前輪車速センサ44(図2参照)で検出された前輪2の回転速度(前輪車速)および後輪車速センサ45(図2参照)で検出された後輪3の回転速度(後輪車速)も送られる。
車体の所定位置には、車両の慣性状態を検出する慣性センサ46(図2参照)が設けられる。慣性センサ46は、車両の傾斜角(ヨー角、ロール角(バンク角)、ピッチ角)を計測したり、車両の加速度(前後(X軸)方向の加速度、幅(Y軸)方向加速度、高さ(Z軸)方向加速度)を計測したりするものである。傾斜角を検出する慣性センサ46としては、例えばそれぞれの角度の角速度を検出するジャイロセンサを用いることができる。加速度を検出する慣性センサ46としては、例えばそれぞれの方向の加速度を検出する加速度センサを用いることができる。慣性センサ46は、例えばジャイロセンサ等により構成される。検出された各慣性状態は、車両の慣性情報として後述するエンジンECU17に送られる。
前輪2と後輪3との間には、エンジンEがメインフレーム9およびピボットフレーム10に支持された状態で搭載されている。図1には、複数の燃焼室31を有するエンジンEとして並列四気筒エンジンが例示されている。すなわち、エンジンEは4つの燃焼室31を有する。エンジンEの出力軸の回転数(エンジン回転数)は、エンジン回転数センサ42(図2参照)で検出され、エンジン状態情報として後述するエンジンECU17に送られる。
エンジンEの出力軸には変速装置(図示せず)が接続されており、この変速装置から出力される駆動力がチェーン(図示せず)を介して後輪3に伝達される。変速装置は、複数のギヤ比(変速位置)を有し、変速位置がポジションセンサ47(図2参照)により検出され、後述するエンジンECU17に送られる。また、シート13の下方の内部空間には、後述するスロットル装置16、点火装置(図示せず)および燃料噴射装置(例えばインジェクタ、図示せず)等を制御するエンジン制御装置であるエンジンECU(Electric Control Unit)17が収容されている。
図2は、図1に示す自動二輪車のスロットル制御に関連する制御系のシステム構成を示すブロック図である。エンジンEの吸気ポート32と吸気をエンジンEに導入する吸気ダクト33との間にはスロットル装置16が接続されている。スロットル装置16の上流側には燃料タンク12の下方に配置されたエアクリーナ(図示せず)が接続されており、前方からの走行風圧を利用して外気を取り込む構成となっている。なお、図2においてはエンジンEの排気ポートは図示を省略している。
スロットル装置16は、エンジンEの4つの燃焼室31のそれぞれに設けられ、当該燃焼室へ流入する吸気の流量を燃焼室ごとに個別に調整するための複数(4つ)のスロットル弁を備える。さらに、スロットル装置16は、4つのスロットル弁を電気的に駆動する2以上の駆動機構を備える。スロットル装置16は、スロットル制御装置として機能するエンジンECU17により制御される。すなわち、エンジンECU17は、2以上の駆動機構のそれぞれを制御する。このように、本実施の形態におけるスロットル装置16は、電子制御スロットルを構成する。
本実施の形態では、2つの駆動機構19A,19Bを備え、一方の駆動機構19Aが4つのスロットル弁のうちの2つのスロットル弁18A1,18A2(スロットル弁18Aと総称する)を駆動し、他方の駆動機構19Bが4つのスロットル弁のうちの残りの2つのスロットル弁18B1,18B2(スロットル弁18Bと総称する)を駆動する。このように、4つのスロットル弁18A,18Bは駆動させる駆動機構19A,19Bの異同によって2つのグループA,Bにグループ分けされている。スロットル弁を制御する駆動機構を2以上の系統に分けることにより、駆動機構ごとに燃焼室への吸気の流量を制御可能となるため、より詳細なエンジンの出力調整が可能となる。
スロットル弁18A,18Bは、グループA,Bごとに一体形成される2つのスロットルボディ20A,20Bにそれぞれ支持される。2つのスロットルボディ20A,20Bは、気筒の配列方向に沿って並んで配列される。すなわち、4つの燃焼室31が直列に並んで構成されるエンジンEに、2つのスロットルボディ20A,20Bが直列に配列された状態で取り付けられる。駆動機構19A,19Bごとにスロットルボディ20A,20Bを分けることにより、スロットルボディ20A,20B単位で駆動機構19A,19B等の組み付けを行うことができ、エンジンEの組み立てを容易に行うことができる。このように、スロットルボディ20A,20B単位でユニット化することができるため、製造コストを下げることができる。
図3は、図1に示す自動二輪車のスロットル装置の外観を示す平面図である。図3に示すように、スロットル弁18A,18Bは、スロットルボディ20A,20Bに形成される円筒状の吸気導入口21に直交する回動軸22A,22B回りに回動可能に構成される。スロットル弁18A,18Bの回動軸22A,22Bは、気筒の配列方向に沿って配置され、グループA,Bごとに共通化される。すなわち、回動軸22Aには、グループAに属するスロットル弁18A1,18A2が固定され、回動軸22Bには、グループBに属するスロットル弁18B1,18B2が固定される。このように、本実施の形態における複数のスロットル弁18A,18Bを駆動する回動軸22A,22Bは、左右に(気筒の配列方向に)分断されている。
回動軸22A,22Bは、互いに同一軸線上に配設される。ただし、これに限られず、例えば、回動軸22A,22Bがスロットル弁18A,18Bを通過する吸気の流れ方向(吸気導入口21の軸線方向。図3の紙面前後方向)にずれて配設されてもよい。
駆動機構19A,19Bのそれぞれは、回動軸22A,22Bを駆動するための回転動力を発生させるモータ23A,23Bと、モータ23A,23Bの出力軸とスロットル弁18A,18Bの回動軸22A,22Bとを接続するリンク機構24A,24Bとを備えている。リンク機構24A,24Bは、例えば所定の減速比を有する複数の減速ギヤで構成される。本実施の形態において、モータ23A,23Bは、同じ能力(例えば、最高出力、最高回転数、最大トルク等)を有し、リンク機構24A,24Bは、減速比が同じであるように構成される。
さらに、各駆動機構19A,19Bは、スロットル弁18A,18Bの回動軸22A,22Bの回動角度(スロットル開度)を検出するスロットル開度センサ25A,25Bをそれぞれ備えている。スロットル開度センサ25A,25Bは、例えばロータリエンコーダ等で構成される。リンク機構24A,24Bは、スロットルボディ20A,20Bとスロットル開度センサ25A,25Bとの間に設けられる。
以上のように、モータ23A,23B、リンク機構24A,24Bおよびスロットル開度センサ25A,25Bは、それぞれ、グループごとに設けられる。2つのモータ23A,23Bで4つのスロットル弁18A1,18A2,18B1、18B2を駆動することにより、1つのモータで4つのスロットル弁を駆動する場合に比べて各モータ23A,23Bに必要な駆動力を減らすことができ、モータ23A,23Bを小型化することができる。
また、1つのモータで4つのスロットル弁を駆動する場合に比べてスロットル弁18A,18Bの回動軸22A,22Bを短くすることができる。このため、回動軸22A,22Bに生じるねじりを減少させることができ、各スロットル弁18A,18Bにおけるスロットル開度のばらつきを抑えることができる。
また、4つのスロットル弁18A,18Bを2以上の駆動機構19A,19Bで駆動するため、一の駆動機構に異常が生じた場合(例えば駆動機構19Aのモータ23A、リンク機構24Aまたはスロットル開度センサ25Aに異常が生じた場合)に、エンジンECU17が、異常が生じた当該一の駆動機構のスロットル弁(18A)を閉じ、対応する燃料噴射装置の燃料噴射を停止しつつ、他の駆動機構(例えば19A)のスロットル開度を徐々に閉じ、対応する燃料噴射装置の燃料噴射を徐々に閉じるスロットル開度に合わせて制御することができる。これにより、一の駆動機構に異常が生じた場合にすべてのスロットル弁18A,18Bを閉じることによる車両への衝撃を緩和しつつ、エンジン制御が可能な期間を長くして車両の走行可能な期間を長くすることができる。
また、1つのエンジンEに対して2以上のスロットル開度センサ25A,25Bを備えることにより、別途安全装置を設ける必要がなくなる。例えば、センサを二重系とする(同じ箇所に複数のセンサを設ける)必要がなくなる。この場合、例えば、エンジンECU17は、2以上の駆動機構が共通スロットル開度指令に基づいて駆動している場合に、対応する2以上のスロットル開度センサで検出されるスロットル開度の値の差が所定値以上となると何れかの駆動機構に異常が生じていると判定することができる。また、1つのエンジンEに対して2以上の制御系統が設けられることにより、エンジン制御のための回路負荷を低減させることができる。例えば、各モータ23A,23Bへの電力供給、スロットル開度センサ25A,25Bへの電力供給および信号受信のための回路および配線として、スロットル弁を1つの制御系統で制御する従来の態様と同様の性能とした場合でも、当該回路および配線の能力に余裕を持たせることができる。
モータ23A,23Bは、平面視(図3)において対応するスロットルボディ20A,20Bとスロットルボディ20A,20B(スロットル弁18A,18B)の配列方向に直交する方向に関してオーバーラップするように配設される。これにより、スロットル装置16におけるスロットルボディ20A,20Bの配列方向の長さを抑制することができる。モータ23A,23Bは、各出力軸が回動軸22A,22Bと平行になるように配設される。
スロットル装置16は、駆動機構19A,19Bごとに設けられる2つの付勢機構26A,26Bを備えている。付勢機構26A,26Bのそれぞれは、駆動機構19A,19Bのそれぞれによって駆動される複数のスロットル弁18A,18Bのそれぞれを閉じる方向に付勢する。より具体的には、付勢機構26A,26Bは、回動軸22A,22Bのそれぞれを当該回動軸22A,22Bの軸線回りに付勢するように構成される。付勢機構26A,26Bは、例えばコイルばねにより構成される。
付勢機構26A,26Bをスロットルボディ20A,20B間に配設することにより、スロットルボディ20A,20Bの外側に付勢機構26A,26Bを設ける必要がなくなる。複数のスロットルボディを直列に接続する従来構造では、スロットルボディ間に各スロットルボディのスロットル弁を駆動する回動軸を接続するための機構が存在するが、本構成では、両者を接続する必要がない。このため、スロットルボディ20A,20B間に付勢機構26A,26Bを設けることにより、スロットルボディ20A,20B、スロットル弁18A,18Bおよび駆動機構19A,19Bを含むスロットル装置16の燃焼室配列方向の長さを短くすることができる。なお、エンジンEの燃焼室配列方向一方側端部(例えば駆動機構19B側)にはエンジンEの出力軸の回転動力を吸気バルブおよび排気バルブを開閉駆動するためのカムシャフトに伝える動弁機構であるカムチェーン(図示せず)が配置される。このため、平面視においてカムチェーンと少なくとも一部がオーバーラップするように駆動機構19Bをスロットルボディ20Bから燃焼室配列方向に突出して配置しても、複数のスロットルボディを直列に接続する従来構造に対して燃焼室配列方向の長さに関するデメリットは生じない。すなわち、従来構造に対して付勢機構をスロットルボディ20Aの外側に設けなくてよい分だけ燃焼室配列方向の長さを短くすることができる。付勢機構26A,26Bは設けなくてもよい。
スロットル弁18の配列方向に直交する方向に関して、駆動機構19A,19Bを構成するモータ23A,23Bは、スロットルボディ20A,20Bを挟んでインジェクタ(図示せず)とは反対側に配置される。これにより、インジェクタへ燃料を供給する配管(図示せず)とモータ23A,23Bとが干渉することを防止することができる。
エンジンECU17は、駆動機構19A,19Bのモータ23A,23Bおよびスロットル開度センサ25A,25Bに電気的に接続される。エンジンECU17は、各モータ23A,23Bにスロットル開度指令として電流信号を出力する。各モータ23A,23Bは、エンジンECU17から与えられたスロットル開度指令に基づいて対応するスロットル弁18A,18Bの回動軸22A,22Bを回動させる。回動軸22A,22Bの回動に伴い、スロットル弁18A,18Bの開度が変化する。エンジンECU17からの電流信号は、モータ23A,23Bの駆動電力となる。スロットル開度センサ25A,25Bは、回動軸22A,22Bの回転角度を検出し、エンジンECU17にフィードバックする。
なお、エンジンECU17と各駆動機構19A,19Bとが個別に電気的に接続されるよう配線されてもよいし、駆動すべき駆動機構19A,19Bにスロットル開度指令を与えるようにエンジンECU17と駆動機構19A,19Bとが選択的に接続されることとしてもよい。
スロットルボディ20A,20Bは、スロットル弁18A,18Bの配列方向中央部を基準として互いに対称形状を有している。本実施の形態において、付勢機構26A,26Bは、隣り合うスロットルボディ20A,20B間に配設されている。すなわち、付勢機構26A,26Bは、各回動軸22A,22Bの一端部に取り付けられる。また、駆動機構19A,19Bは、隣り合うスロットルボディ20A,20Bの配列方向両端側に配設される。すなわち、駆動機構19A,19Bは、各回動軸22A,22Bの他端部に取り付けられる。これにより、スロットル装置16の外側に駆動機構19A,19Bが配置されるため、メンテナンスを容易に行うことができる。
ここで、スロットル制御装置として機能するエンジンECU17は、予め定められる出力調整条件を満足した場合、駆動機構19A,19Bごとに異なるスロットル開度指令を与えるように構成される。具体的には、エンジンECU17は、出力調整条件を満足しない場合に、入力される運転者のスロットル操作情報に基づいて、各駆動機構19A,19Bに共通となる共通スロットル開度指令を与える共通制御を行う。一方、出力調整条件を満足した場合、エンジンECU17は、グループAの駆動機構19Aに、共通スロットル開度指令を与え、グループBの駆動機構19Bに、共通スロットル開度指令と異なる調整用スロットル開度指令を与えるグループ別制御を行う。エンジンECU17には、出力調整条件、共通制御の実行内容、グループ別制御の実行内容、および制御の流れを示すプログラムが予め記憶され、エンジンECU17は、当該プログラムを実行することにより、スロットル制御装置として機能する。
上記構成によれば、複数(4つ)のスロットル弁18A1,18A2,18B1,18B2が2つのグループA,Bにグループ分けされ、グループA,Bごとにスロットル弁18A,18Bのスロットル開度が電気的に制御される。したがって、スロットル開度をグループA,Bごとに異ならせることができる。このため、エンジンEの各燃焼室31への吸気量をグループA,Bごとに異ならせることができ、エンジンEの気筒ごとに得られる出力をグループA,Bごとに異ならせることができる。これにより、エンジンEの出力調整を多様化することができる。
また、スロットル開度をグループA,Bごとに異ならせるグループ別制御を行う場合においても、一部のグループAにおいては共通制御時と同じ共通スロットル開度指令を維持させることで、グループBに対して指令される調整用スロットル開度指令におけるスロットル開度を共通スロットル開度指令から大きく変化させても、エンジンE全体としての出力変化の影響を小さくすることができる。したがって、エンジン出力の急激な変化を防止しつつ、所望の出力を微調整することができる。
例えば、すべてのスロットル弁18に対して共通のスロットル開度指令を与える場合、燃焼室31内の状態が不燃状態と燃焼状態との間の過渡状態となるような低出力時のスロットル開度領域では、エンジン出力の調整が困難となる。しかし、本実施の形態のように一部のグループBについて燃焼室31内の状態が燃焼状態となるようなスロットル開度に制御することにより、低出力時の出力調整を容易に行うことができる。また、例えば、吸気の流れに慣性が生じることにより、スロットル開度を変化させてからエンジン出力が変化するまでに遅れが生じる場合がある。このような場合に対しても、一部のグループBについてスロットル弁18Bを開閉させる速度を速くするように制御することでエンジン出力の変化の遅れを抑えることができる。
エンジンECU17には、エンジン回転数等のエンジン状態情報、運転者のスロットル操作量情報、およびその他の車両状態情報が、前述した各センサ41〜47により検出され、入力される。車両状態情報には、車速、前後輪の車速差に基づくスリップ情報、ブレーキ圧、車両の傾斜情報等が含まれる。
出力調整条件は、主に車両状態情報に基づいて設定される。エンジン状態情報も車両状態を間接的に把握するために出力調整条件の1つとして用いられ得る。ただし、出力調整条件は、エンジン状態情報のみでは設定されない。
エンジンECU17には、例えば運転者によるスロットル操作量S(スロットル操作位置)とエンジン回転数Rとの組み合わせに対して予め定められる目標スロットル開度θoの値を示す静的な(staticな)制御マップが記憶されている。エンジンECU17は、当該静的な制御マップに基づいて共通スロットル開度指令を生成する。
なお、すべての駆動機構19A,19Bに共通スロットル開度指令が与えられる共通制御時においてエンジン状態または車両状態等に応じて制御マップに予め定められている目標スロットル開度と異なる目標スロットル開度を共通スロットル開度指令としてもよい。この場合であっても、全ての駆動機構19A,19Bに共通スロットル開度指令が与えられるため、すべてのスロットル弁18A,18Bが同じように駆動される。
エンジンECU17は、出力調整条件を満足した場合に、車両状態情報に基づいた調整用スロットル開度指令を生成する。調整用スロットル開度指令は、例えば共通スロットル開度指令の生成に用いられる静的な制御マップにおける対応値を条件に応じた調整用パラメータを用いて補正することにより生成される。すなわち、調整用スロットル開度指令は、共通スロットル開度指令に対して動的に(dynamicに)生成される。例えば、エンジンECU17は、スロットル操作量およびエンジン回転数に対する目標スロットル開度を静的な制御マップから読み出し、出力調整条件および車両状態情報に応じて当該目標スロットル開度に所定の補正係数を掛けたスロットル開度にする。補正係数が1より大きければ目標スロットル開度より所定割合大きいスロットル開度にすることができ、補正係数が1より小さければ目標スロットル開度より所定割合小さいスロットル開度にすることができる。また、目標スロットル開度自体は変更せずに、目標スロットル開度への到達時間(スロットル開度の時間的変化量)を変更してもよい。
これに代えて、エンジンECU17には、車両状態情報に応じた制御マップが予め記憶されていてもよい。すなわち、車両状態情報に応じた目標スロットル開度がスロットル操作量およびエンジン回転数から予め定められていてもよい。
いずれにしても、調整用スロットル開度指令は、共通スロットル開度指令に比べて、運転者のスロットル操作情報の依存度が小さく設定される。これによれば、共通スロットル開度指令および調整用スロットル開度指令の何れも運転者のスロットル操作情報に基づいて決定されるとしながらも、調整用スロットル開度指令において、その依存度を小さくすることで、一部のスロットル弁18Bのスロットル開度が共通スロットル開度指令と異なるように設定される。したがって、一部のスロットル弁18Bのスロットル開度が共通スロットル開度指令と異なるように設定された場合においても、運転者のスロットル操作の傾向が反映されるため、運転者に違和感を与えないようにすることができる。
なお、調整用スロットル開度指令において、運転者のスロットル操作情報の依存度が小さいとは、運転者のスロットル操作情報に対する指令値の変化が小さいこと、および/または運転者のスロットル操作情報以外の入力に対する指令値の変化が大きいことを意味する。また、調整用スロットル開度指令において運転者のスロットル操作情報の影響を受けない場合も含み得る。
以上のように、本実施の形態においては、共通制御時だけでなくグループ別制御時においてもすべてのスロットル弁18A,18Bが駆動制御される。さらに、グループ別制御時においても、運転者の要求する出力(スロットル操作量)に実際の出力を近付けるようにスロットル弁18A,18Bが駆動制御される。また、燃焼室31ごとに設けられる燃料噴射装置は、エンジンECU17により同じ燃焼室31に設けられるスロットル弁18A,18Bのスロットル開度に応じて個別に燃料噴射量が制御される。すなわち、各燃料噴射装置は、グループA,Bごとに個別に燃料噴射量が制御される。なお、空燃比(吸気流量に対する燃料供給量の割合)は、共通制御時およびグループ別制御時の何れも所定の値を維持するように制御される。
[第2の実施の形態]
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る自動二輪車のスロットル装置の外観を示す平面図である。本実施の形態において第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号を付し説明を省略する。本実施の形態のスロットル装置160が第1の実施の形態と異なる点は、2つのスロットルボディ20Cが、互いに同じ形状を有していることである。図4に示すように、2つのスロットルボディ20Cは、何れもエンジンEに取り付けられた状態で、燃焼室配列方向の一端側に付勢機構26A,26Bが設けられ、燃焼室配列方向の他端側に駆動機構19A,19Bが設けられる。同じ形状のスロットルボディ20Cを複数配列することにより、スロットル装置160を形成することにより、製造コストを下げることができる。また、スロットルボディ20Cの配列数を変えることにより、スロットル装置160の構成を容易に組み替えて、二気筒、四気筒、六気筒等の複数種類のエンジンEに容易に適用することができる。
本実施の形態においては、エンジンEの燃焼室配列方向一方側端部(グループBのスロットルボディ20Cの外側)にカムチェーンが設けられる場合において、スロットル装置160の燃焼室配列方向の他方側端部(グループAのスロットルボディ20Cの外側)にモータ23Aを含む駆動機構19Aが配設されない。したがって、当該他方側端部における空間を他の車両装備品の設置空間として利用することができる。
[第3の実施の形態]
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る自動二輪車のスロットル装置の外観を示す平面図である。本実施の形態において第1の実施の形態と同様の構成については同じ符号を付し説明を省略する。本実施の形態のスロットル装置161が第1の実施の形態と異なる点は、2つのスロットルボディ20D,20Eが、スロットルボディ20D,20E間に駆動機構19A,19Bが配置されるように形成されていることである。すなわち、スロットルボディ20Dは、図3のスロットルボディ20Aを平面視において左右反転させたものとして構成され、スロットルボディ20Eは、図3のスロットルボディ20Bを平面視において左右反転させたものとして構成される。駆動機構19A,19Bは、スロットル装置161のスロットル弁配列方向中央部に配置される。したがって、モータ23A,23Bおよびセンサ25A,25Bも、それぞれスロットル装置161の中央部で対向配置される。
スロットルボディ20D,20E間に駆動機構19A,19Bが配置されることにより、モータ23A,23Bおよびセンサ25A,25Bが互いに近接した位置に配置されるため、これらとエンジンECU17とを接続する配線のレイアウトを共通化し易くすることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更、修正が可能である。
例えば、上記実施の形態においては、スロットル制御装置として機能するエンジンECU17が出力調整条件を満足するか否かを判断し、出力調整条件を満足すると判断した場合に、エンジンECU17がスロットル弁18A,18Bをグループごとに駆動する2つの駆動機構19A,19Bに対して異なるスロットル指令を与える態様について説明した。しかし、これに限られず、例えば、出力調整条件を満足した場合に、運転者がスイッチなどを操作することにより、一のグループBのスロットル弁18Bに対して手動で共通スロットル開度より運転者のスロットル操作の依存度が小さい調整用スロットル開度となるように駆動可能としてもよい。
また、上記実施の形態においては、並列四気筒エンジンについて説明したが、エンジンEが備える気筒数は二気筒以上であればよく、偶数でも奇数でもよい。また、一のグループにおける駆動機構が駆動するスロットル弁の数と他のグループにおける駆動機構が駆動するスロットル弁の数とが異なっていてもよい。例えば、並列四気筒エンジンでは上記実施の形態のように2気筒ずつをグループ化してもよいし、1気筒のグループと3気筒のグループとでグループ分けをしてもよい。また、グループの分け方は、本実施の形態のように隣接する気筒を同じグループにしてもよいし、隣接していない気筒を同じグループとしてもよい。例えば、上記実施の形態におけるスロットル弁18A1,18B1を第1のグループとし、スロットル弁18A2,18B2を第2のグループとしてもよい。
また、出力調整条件に応じて異なるグループ分けを行うこととしてもよい。例えば、一の出力調整条件を満足した場合のグループ別制御においては、スロットル弁18B1,18B2に対して調整用スロットル開度指令を与え(上記実施の形態におけるグループ分けを採用し)、他の出力調整条件を満足した場合のグループ別制御においては、スロットル弁18B2のみに対して調整用スロットル開度指令を与える(スロットル弁18A1,18A2,18B1を第1のグループとし、スロットル弁18B2を第2のグループとする)こととしてもよい。
また、上記実施の形態においては、複数のスロットル弁を2つのグループに分ける態様について説明したが、3つ以上のグループに分けてもよい。例えば六気筒のエンジンにおいて六気筒のうちの三気筒を第1のグループとし、他の二気筒を第2のグループとし、残りの一気筒を第1のグループとして、グループごとに制御し得る構成としてもよい。この際、調整用スロットル開度指令を与えるグループを車両状態に基づいて段階的に切り替えることとしてもよい。例えば、第1の条件を満たした場合に、第3のグループに調整用スロットル開度指令を与え、その後、第2の条件を満たした場合に、第2および第3のグループに調整用スロットル開度指令を与えてもよい。
また、スロットル弁18A,18Bのグループ分けに応じて排気管の接続(集合)態様を定めてもよい。図6Aおよび図6Bは排気管の接続態様を例示するための模式図である。例えば、図6Aに示すように、一の駆動機構19Aによって駆動されるスロットル弁18Aのうちの一のスロットル弁18A1が設けられる燃焼室31(図6Aにおける左端の燃焼室31)の排気口に接続される排気管34A1と、他の駆動機構19Bによって駆動されるスロットル弁18Bのうちの一のスロットル弁18B2が設けられる燃焼室31(図6Aにおける右端の燃焼室31)の排気口に接続される排気管34B2とが合流して接続され(排気管34AB1となり)、一の駆動機構19Aによって駆動されるスロットル弁18Aのうちの他のスロットル弁18A2が設けられる燃焼室31(図6Aにおける左から2番目の燃焼室31)の排気口に接続される排気管34A2と、他の駆動機構19Bによって駆動されるスロットル弁18Bのうちの他のスロットル弁18B1が設けられる燃焼室31(図6Aにおける右から2番目の燃焼室31)の排気口に接続される排気管34B1とが合流して接続され(排気管34AB2となり)、その後それらが合流して接続される(排気管34Cとなる)態様としてもよい。すなわち、排気管34は、4つの排気管34A1,34A2,34B1,34B2、2つの排気管34AB,34AB2、1つの排気管34Cの順で接続される。これにより、スロットル18Bに調整用スロットル開度指令を与えたときに、各気筒で異なるスロットル開度に制御され、各気筒の排気温度が異なった場合でも、1回目の合流(排気管34AB1,34AB2)で排気温度の平均化が行われるため、排気管全体における温度のばらつきを抑えることができる。
これに代えて、例えば、図6Bに示すように、一の駆動機構19Aによって駆動されるスロットル弁18Aが設けられる燃焼室31(図6Bにおける左側の2つの燃焼室31)の排気口に接続される排気管35A1,35A2同士が合流して接続され(排気管35AAとなり)、他の駆動機構19Bによって駆動されるスロットル弁18Bが設けられる燃焼室31(図6Bにおける右側の2つの燃焼室31)の排気口に接続される排気管35B1,35B2同士が合流して接続され(排気管35BBとなり)、その後それらが合流して接続される(排気管35Cとなる)態様としてもよい。すなわち、排気管35は、4つの排気管35A1,35A2,35B1,35B2、2つの排気管35AA,35BB、1つの排気管35Cの順で接続される。
この場合、共通スロットル開度指令のみが与えられるスロットル弁18Aに対応する排気管35A1,35A2と、共通スロットル開度指令および調整用スロットル開度指令の何れかが与えられるスロットル弁18Bに対応する排気管35B1,35B2との間で触媒(図示せず)の担持量を異ならせてもよい。また、共通スロットル開度指令および調整用スロットル開度指令の何れかが与えられるスロットル弁18Bが設けられる燃焼室31に接続される排気管35B1,35B2および排気管35BBの方が、排気管35A1,35A2および排気管35AAに比べて排気管内の温度上昇が大きくなるため、温度上昇が大きくなる排気管35A1,35A2および排気管35AAにおける所定箇所に排気温度センサを配置して排気温度を監視したり、温度抑制対策を施したりしてもよい。温度抑制対策は、例えば、温度上昇が大きくなる排気管35A1,35A2,35AAの少なくとも一部に温度の上昇を抑制する構造を付加したり、当該排気管を走行風が当たり易い位置に配置したり、当該排気管をラジエータファン(図示せず)の近くに配置したりしてもよい。また、耐熱性の低い車両装備品は、温度上昇が大きくなる排気管35A1,35A2,35AAより温度上昇が比較的小さい排気管35B1,35B2,35BBに近付けて配置してもよい。
また、排気管35がエンジンEの下方で車幅方向中心よりも何れか一方の側に偏位して配設される場合、偏位する側に温度上昇が大きくなる排気管35A1,35A2,35AAを配置することとしてもよい。これにより、温度上昇が大きくなる排気管35A1,35A2,35AAが車幅方向外方に配置されるため、当該排気管の放熱性を高めることができる。反対に、偏位する側に温度上昇が比較的小さい排気管35B1,35B2,35BBを配置することとしてもよい。これにより、温度上昇が大きくなる排気管35A1,35A2,35AAが車幅方向内方に配置されるため、車幅方向外側部の温度上昇を防ぐことができる。
上記実施の形態において、センサ25A,25Bがスロットルボディ20A〜20Eのモータ23A,23Bおよびリンク機構24A,24B側に設けられる構成について説明したが、センサ25A,25Bがスロットルボディ20A〜20Eのモータ23A,23Bおよびリンク機構24A,24Bが設けられる側とは反対側に設けられてもよい。センサ25A,25Bがスロットルボディ20A〜20E付勢機構26A,26B側に設けられていてもよい。
上記実施の形態においては、2以上の駆動機構において、モータの能力およびリンク機構における減速比が同じである構成について説明したが、2以上の駆動機構において、モータの能力およびリンク機構における減速比のうちの少なくとも何れか1つを異ならせることとしてもよい。また、グループごとにスロットル弁18A,18Bの大きさまたは形状を異ならせてもよい。
また、上記実施の形態の構成は並列型だけに限られず、V型や水平対向型等のエンジン構造にも適用可能である。例えばV型エンジンにおいて、2列あるうちの1列の気筒が複数ある場合(V型四気筒エンジン等)、2列のうちの1列におけるある気筒と同じ列における他の気筒とが異なるグループとして構成されてもよい。
また、上記実施の形態においては、スロットルボディ20A,20Bがグループごとに分割された構成について説明したが、スロットルボディは、複数のグループに属するスロットル弁18A,18Bを含むように一体的に形成されてもよいし、分割された構成であっても、その分割態様がスロットル弁18A,18Bが属するグループに対応していなくてもよい。その他、駆動機構19A,19B等の配置態様も特に限定されない。
本発明の鞍乗型乗り物は、エンジンの出力調整を多様化するために有用である。
1 自動二輪車(鞍乗型乗り物)
18A,18B スロットル弁
19A,19B 駆動機構
20A,20B スロットルボディ
26A,26B 付勢機構
31 燃焼室
E エンジン

Claims (5)

  1. 直列に並んだ複数の燃焼室を有するエンジンと、
    各燃焼室のそれぞれに設けられ、当該燃焼室へ流入する吸気の流量を当該燃焼室ごとに調整するための複数のスロットル弁と、
    2以上の駆動機構と、を備え、
    前記直列に並んだ複数の燃焼室に設けられる前記複数のスロットル弁が2以上のグループにグループ分けされ、
    各駆動機構は、前記グループごとに設けられ、対応するグループに含まれる前記スロットル弁を電気的に駆動するよう構成され
    前記駆動機構のそれぞれは、対応するスロットル弁の回転軸を駆動するための回転動力を発生させるモータと、前記モータの出力軸と前記回転軸とを接続するリンク機構とを備え、
    各モータは、前記燃焼室配列方向に直交する方向に関して、前記スロットル弁が支持されるスロットルボディを挟んで前記エンジンに設けられるインジェクタとは反対側に配置された、鞍乗型乗り物。
  2. 前記駆動機構のそれぞれは、対応するスロットル弁のスロットル開度を検出するスロットル開度センサを備え、
    前記スロットル開度センサは、前記燃焼室配列方向に関して、前記モータが設けられる側に配置される、請求項1に記載の鞍乗型乗物。
  3. 前記グループごとに一体形成され、対応する前記スロットル弁が支持される複数のスロットルボディを有し、
    前記エンジンの燃焼室配列方向一方側端部にカムチェーンが設けられ、
    前記燃焼室配列方向他方側端部に位置するグループのスロットルボディの前記燃焼室配列方向一方側端部に前記駆動機構が配設される、請求項1または2に記載の鞍乗型乗物。
  4. 前記複数の燃焼室にそれぞれ接続される複数の排気管を備え、
    各グループには、それぞれ複数のスロットル弁が含まれ、
    前記複数の排気管は、
    一のグループに含まれる複数のスロットル弁のうちの第1のスロットル弁が設けられる燃焼室の排気口に接続される第1の排気管と、
    前記一のグループに含まれる複数のスロットル弁のうちの第2のスロットル弁が設けられる燃焼室の排気口に接続される第2の排気管と、
    他のグループに含まれる複数のスロットル弁のうちの第3のスロットル弁が設けられる燃焼室の排気口に接続される第3の排気管と、
    前記他のグループに含まれる複数のスロットル弁のうちの第4のスロットル弁が設けられる燃焼室の排気口に接続される第4の排気管と、を有し、
    前記第1の排気管と前記第3の排気管とが合流し、前記第2の排気管と前記第4の排気管とが合流するように構成される、請求項1から3の何れかに記載の鞍乗型乗物。
  5. 前記複数の燃焼室にそれぞれ接続される複数の排気管を備え、
    各グループには、それぞれ複数のスロットル弁が含まれ、
    前記複数の排気管は、
    一のグループに含まれる複数のスロットル弁のうちの第1のスロットル弁が設けられる燃焼室の排気口に接続される第1の排気管と、
    前記一のグループに含まれる複数のスロットル弁のうちの第2のスロットル弁が設けられる燃焼室の排気口に接続される第2の排気管と、
    他のグループに含まれる複数のスロットル弁のうちの第3のスロットル弁が設けられる燃焼室の排気口に接続される第3の排気管と、
    前記他のグループに含まれる複数のスロットル弁のうちの第4のスロットル弁が設けられる燃焼室の排気口に接続される第4の排気管と、を有し、
    前記第1の排気管と前記第2の排気管とが合流し、前記第3の排気管と前記第4の排気管とが合流するように構成される、請求項1から3の何れかに記載の鞍乗型乗物。
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